税金の時効 税務では 時効のことを更正 決定処分の期間制限 = 除斥期間 といいます その概要は 以下の通りです 1. 国税側の除斥期間 ( 通則法 70) 1 期限内申告書を提出している場合の所得税 相続税 消費税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 3 年 2 無申告の場合

Size: px
Start display at page:

Download "税金の時効 税務では 時効のことを更正 決定処分の期間制限 = 除斥期間 といいます その概要は 以下の通りです 1. 国税側の除斥期間 ( 通則法 70) 1 期限内申告書を提出している場合の所得税 相続税 消費税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 3 年 2 無申告の場合"

Transcription

1 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 税金の時効 遺産未分割の場合の相続税の申告 1

2 税金の時効 税務では 時効のことを更正 決定処分の期間制限 = 除斥期間 といいます その概要は 以下の通りです 1. 国税側の除斥期間 ( 通則法 70) 1 期限内申告書を提出している場合の所得税 相続税 消費税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 3 年 2 無申告の場合の所得税 ( 年末調整のみの給与所得者を含む ) 相続税 消費税 期限内確定申告の場合の法人税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 5 年 1 なお 贈与税は特則により申告書の提出期限から 6 年間まで更正 決定処分されます ( 相法 361) 平成 15 年度税制改正で 5 年から 6 年に延長されました 上記の 3 年や 5 年と違う理由は 贈与スキームが極端な租税回避に最もよく利用されるからです 例えば海外贈与事件が典型事例です 平成 11 年 12 月に贈与したケースでしたが 無申告なので平成 12 年 3 月 15 日が平成 11 年分贈与税の法定申告期限でした このため 課税庁は平成 17 年 3 月 15 日までに決定処分する必要がありました ( 当時は 5 年の除斥期間 ) そして実際 税務署は平成 17 年 3 月 2 日付で決定処分しました 有名な A 社 B 社方式の租税回避行為でも 5 年の時効に阻まれて課税できなかった判例があります ( 横浜地裁平成 13 年 3 月 17 日判決 ) 2 移転価格税制により更正処分できるのは 6 年前までという特例もあります ( 措置法 66 条の 416) 3 脱税と判断される場合 ( 偽りその他不正の行為があった場合の更正 決定 ) 法定申告期限から 7 年 相続税の申告書を提出した場合の調査では 税務署は被相続人や親族 相続人の過去 5~7 年分の預金記録や 資金移動を調べます これは 過去に贈与税を無申告で家族名義の預金や金融資産を作成していないかを確認す るためです 2. 納税者側の除斥期間 ( 通則法 23) 原則として 納税者側から税額を減少させる 更正の請求 が出来る期間は法定申告期限から 1 年間です 過年度の所得が過大であることが法定申告期限から 1 年を経過した後に判明した場合には 更正の請求期間は経過しています しかし 法定申告期限から 5 年が経過していない場合には 税務署長は職権により減額更正することが出来ます この場合は 税務署長に減額更正を求める嘆願書を提出することになります 嘆願書は書式が用意されている訳ではなく 各納税者が事情を説明した書類や資料を提出することになります また 税額を納税者側から減少させるのが 更正の請求 ですが 増加させるのを 修正申告 といいます 納税者が 修正申告を行うことができる期限はありませんから いつまでも出来ます 2

3 3. 登記しない土地の贈与資産の譲渡時期は 原則として契約日です ( 相基通 1 の 3 1 の 4 共 -8) 過去には身内の親族に不動産を贈与して 贈与税の除斥期間 (= 時効 ) の7 年 ( 国通法 70) が経過してから不動産の登記名義を変更する租税回避行為が横行しました まず 贈与契約書を作成して公証人役場で確定日付をもらいます しかし不動産登記簿の名義変更はすぐにしなくてはならないという規定が民法上にはありません 不動産の名義を変更すれば 登記簿を管理する法務局から税務署へデータが自動的に転送されています 税務署に所有権移転の事実関係を把握されないように 意図的に登記のタイミングを遅らせる時効制度の悪用です しかし 現状では通達で禁じられています 合理的な理由も無く不動産の所有権移転の登記名義変更が遅延した 場合は 契約時ではなく登記変更時に贈与があったと推定されます ( 相基通 1 の 3 1 の 4 共 -11) この通達が昭和 57 年に制定されてもまだ実行する人が多かったので 国税不服審判所の裁決に多数の事例が登場しています 平成 9 年 1 月 29 日裁決が 典型的な公正証書贈与事件です 税務署は平成 7 年 7 月 5 日付で 贈与税 1 億 935 万円と無申告加算税 1,640 万円を決定処分しました これは訴訟となりましたが 名古屋地裁平成 10 年 9 月 11 日判決 名古屋高裁平成 10 年 12 月 25 日判決 最高裁平成 11 年 6 月 24 日決定でも納税者敗訴の結論です 東京地裁の平成 18 年 7 月 19 日判決も同様の事件で 納税者が課税されています 3

4 遺産未分割の場合の相続税の申告 1. 概要相続税の申告期限までに相続人間の調整や遺産分割協議がまとまらない場合は 各相続人の個人別の相続財産金額が不明です 納税額も不明ですがこの場合は 民法の法定相続分 ( 民法 900) で相続したものと仮定して計算した申告書を提出して各個人が納付します ( 相法 55) 相続税の申告書は 10 ヶ月以内に 財産も債務も未分割のまま法定相続分で相続したと仮定して申告 納税します 原則としては法定相続人が共同で1 通の申告書を提出しますが 個人別でも提出できます 相続税の申告後でも遺産分割協議が成立してから 4 ヶ月以内ならば 還付請求できます 普通は 税金の還付を 求める更正の請求は法定申告期限から 1 年以内に制限されています ( 通則法 23) しかし相続税法上は 以下のケ ースに限定して 更正の請求の特則 という制度があります ( 相法 321 一 ~ 八 ) 1 遺産分割協議の成立 2 認知裁判の確定 相続人廃除の確定 胎児の出生 失踪宣告等による相続人の異動 3 遺留分減殺請求額や価額弁償額の確定 4 遺言書の発見 遺贈の放棄 5 財産の権利帰属に関する裁判の判決 遺産分割後の被認知者の価額支払請求額の確定 条件付遺贈の条件の成就等 上記のように 後日協議が決着したり調停 審判や判決が出てから実際の取得分が法律上確定します そして 法定相続分より実際取得分が多い人は修正申告 ( 相法 311) を 少ない人は更正の請求を 新たに納税義務のある人は期限後申告 ( 相法 301) をすることになります 既に期限内申告を済ませていて 相続人トータルでは財産総額や相続税の総額には変更がありません つまり税務署としては 損しないので 上記のような手続きをしてもしなくても自由 任意です しかし 更正の請求をして税務署が減額更正すると 他の相続人に対して特則の 更正 決定 をすることになります ( 相法 353) この場合は 特則の修正申告なので延滞税 ( 相法 512 一ハ ) や過少申告加算税は課税されません ( 事 務運営指針平成 12 年 7 月 3 日 ) 4

5 2. 争続による不利な取り扱い 相続税の申告期限である 10 ヶ月以内に遺産分割協議が成立しない場合は 以下のように一定の特例が利用でき ません 税法は 訴訟にならない円滑な遺産分割を推奨しています 1 小規模宅地等の評価減 ( 措置法 69 条の 44) 2 配偶者の税額軽減 ( 相法 19 条の 2 一部でも分割していれば適用できます) 3 農地等の相続税の納税猶予 ( 措置法 70 条の 6 農地のみの一部分割なら納税猶予できます) 4 延納や物納の際の適格性の問題 ( 相続登記ができないため 物納できません ) 12 の場合は 遺産未分割の場合でも一定の書類を税務署に提出しておけば 分割できる日から 4 ヶ月以内に限 り特例を適用する 更正の請求 ができます ( 措置令 40 条の 212) しかし 3 の場合は 未分割を救済する手続きがあ りません Reference Purpose Only 本レターに掲載している情報は 一般的なガイダンスに限定されています この文書は 個別具体的ケースに対する会計 税務のアドバイスをするものではありません 会計上の判断や税法の適用結果は 事実認定や個別事情によって大幅に異なることがありえます また 解説の前提となる会計規則や税制が変更されている可能性もあります 実際に企画 実行される場合は 当事務所の担当者にご確認ください 5

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付 二期限後申告及び修正申告等の特例 第十章第七節 修正申告 1 国外転出をした者が帰国をした場合等の修正申告の特例 1 国外転出をした者が帰国をした場合等の修正申告の特例第六章第四節一 11 国外転出をする場合の譲渡所得等の特例 に規定する国外転出の日の属する年分の所得税につき確定申告書を提出し 又は決定を受けた者 ( その相続人を含む ) は 当該確定申告書又は決定に係る年分の総所得金額のうちに同

More information

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 居住用不動産の配偶者控除 http://www.up-firm.com 1 配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子

More information

債務控除できるもの できないもの 1. 概要相続税の申告で 債務控除できるものや葬式費用には 被相続人名義の銀行借入金や未納の所得税等の公租公課 未払医療費等のいわゆる債務の金額 葬式費用が挙げられます ( 相法 13) 斎場へのタクシー代や式後の飲食代なども含みますが 通常必要とされる範囲内とされ

債務控除できるもの できないもの 1. 概要相続税の申告で 債務控除できるものや葬式費用には 被相続人名義の銀行借入金や未納の所得税等の公租公課 未払医療費等のいわゆる債務の金額 葬式費用が挙げられます ( 相法 13) 斎場へのタクシー代や式後の飲食代なども含みますが 通常必要とされる範囲内とされ 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 債務控除できるもの できないもの 相続税の 3 年以内取得費加算の特例 http://www.up-firm.com 1/5 債務控除できるもの できないもの 1. 概要相続税の申告で 債務控除できるものや葬式費用には 被相続人名義の銀行借入金や未納の所得税等の公租公課 未払医療費等のいわゆる債務の金額

More information

役員の債務保証料 1. 概要オーナー社長の場合は 自社の銀行借入金に代表者個人が連帯債務保証をしている場合があります このような場合は 法人からオーナー個人に債務保証料 ( 信用保証料 ) を支払うことが出来ます 当然 会社では法人税の計算上で損金計上することが出来ます 2. 注意点 (1) 債務保

役員の債務保証料 1. 概要オーナー社長の場合は 自社の銀行借入金に代表者個人が連帯債務保証をしている場合があります このような場合は 法人からオーナー個人に債務保証料 ( 信用保証料 ) を支払うことが出来ます 当然 会社では法人税の計算上で損金計上することが出来ます 2. 注意点 (1) 債務保 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 役員の債務保証料 保証債務を履行した場合の特例 http://www.up-firm.com 1 役員の債務保証料 1. 概要オーナー社長の場合は 自社の銀行借入金に代表者個人が連帯債務保証をしている場合があります このような場合は 法人からオーナー個人に債務保証料 ( 信用保証料 ) を支払うことが出来ます

More information

〇本事例集は 平成 31 年 3 月を期限とした個人の確定申告について 国税通則法関連 ( 所得税 の納税地を含む ) の 誤りやすい事例 について取りまとめています 〇本事例集は 誤りやすい事例 を載せた後に 正しい解釈 処理方法を提示しています なお 無用 な文字数 ページ数の増加を避けるため

〇本事例集は 平成 31 年 3 月を期限とした個人の確定申告について 国税通則法関連 ( 所得税 の納税地を含む ) の 誤りやすい事例 について取りまとめています 〇本事例集は 誤りやすい事例 を載せた後に 正しい解釈 処理方法を提示しています なお 無用 な文字数 ページ数の増加を避けるため ~ 個人の確定申告における~ 平成 30 年版確定申告の誤りやすい事例集 国税通則法編 ( 平成 31 年 1 月 ) 1 〇本事例集は 平成 31 年 3 月を期限とした個人の確定申告について 国税通則法関連 ( 所得税 の納税地を含む ) の 誤りやすい事例 について取りまとめています 〇本事例集は 誤りやすい事例 を載せた後に 正しい解釈 処理方法を提示しています なお 無用 な文字数 ページ数の増加を避けるため

More information

粉飾決算と過年度損益修正 1. 概要 経営上の諸般の事情により やむを得ず粉飾して架空売上や架空在庫を計上する場合があります 前期以前の 過年度の決算が間違っていた場合は 会計上は当期の期首で修正できます ただし 過年度の損失を当期に損金算入すれば その事業年度に損金計上すべきであり 過年度の損失は

粉飾決算と過年度損益修正 1. 概要 経営上の諸般の事情により やむを得ず粉飾して架空売上や架空在庫を計上する場合があります 前期以前の 過年度の決算が間違っていた場合は 会計上は当期の期首で修正できます ただし 過年度の損失を当期に損金算入すれば その事業年度に損金計上すべきであり 過年度の損失は 平成 23 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 粉飾決算と過年度損益修正 http://www.up-firm.com 1 粉飾決算と過年度損益修正 1. 概要 経営上の諸般の事情により やむを得ず粉飾して架空売上や架空在庫を計上する場合があります 前期以前の 過年度の決算が間違っていた場合は 会計上は当期の期首で修正できます ただし 過年度の損失を当期に損金算入すれば

More information

第 5 章 N

第 5 章 N 第 5 章 相続税 N 相続税は原則として 相続や遺贈により取得し た次に掲げるような財産のすべてに対して課税されます 500 500 相続財産のなかで その財産の性質や社会政策的な見地などから相続税の課税対象から除かれ 非課税となるものもあります 30 1000 39 第 5 章 N 59 60 3000600 26123150001000 93 40 第 5 章 r t r 20 100 40q

More information

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への 医業継続に係る相続税 贈与税の納税猶予制度 福田和仁相談部東京相談室 国内の医療法人の多くは 出資持分のある医療法人です 医療法人の出資者に相続が発生したときは出資持分に対して相続税が課税され また 一部の出資者が持分を放棄するなど一定の場合は他の出資者に贈与税が課税されます ただ 医療法人の財政状態によっては納税額が多額に上ることがあり得るなど その負担により医療活動の安定的な継続に影響を与えかねないといった懸念が示されていました

More information

金庫株を活用した事業承継対策 1. 概要 非上場株式を相続して相続税が発生する場合は 相続で取得した自社株を相続税の申告期限後 3 年以内に金 庫株すればみなし配当課税しない (= 譲渡所得とする ) 特例があります ( 措置法 9 条の 7) 所得税の特例の内容 ( 自己株式をみなし配当課税しない

金庫株を活用した事業承継対策 1. 概要 非上場株式を相続して相続税が発生する場合は 相続で取得した自社株を相続税の申告期限後 3 年以内に金 庫株すればみなし配当課税しない (= 譲渡所得とする ) 特例があります ( 措置法 9 条の 7) 所得税の特例の内容 ( 自己株式をみなし配当課税しない 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 金庫株を活用した事業承継対策 金庫株と物納 http://www.up-firm.com 1 金庫株を活用した事業承継対策 1. 概要 非上場株式を相続して相続税が発生する場合は 相続で取得した自社株を相続税の申告期限後 3 年以内に金 庫株すればみなし配当課税しない (= 譲渡所得とする )

More information

完全子会社同士の無対価合併 1. 会社法の規制 100% 子会社同士が合併する場合は 兄弟合併とも言われます 実務上は新設合併はマイナーで 法律上の許認可の関係で一方が存続する吸収合併が一般的です また 同一企業グループ内での組織再編成の場合は 無対価合併が一般的です 簡易合併に該当する場合は 存続

完全子会社同士の無対価合併 1. 会社法の規制 100% 子会社同士が合併する場合は 兄弟合併とも言われます 実務上は新設合併はマイナーで 法律上の許認可の関係で一方が存続する吸収合併が一般的です また 同一企業グループ内での組織再編成の場合は 無対価合併が一般的です 簡易合併に該当する場合は 存続 平成 23 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 Up Newsletter 完全子会社同士の無対価合併 http://www.up-firm.com 1 完全子会社同士の無対価合併 1. 会社法の規制 100% 子会社同士が合併する場合は 兄弟合併とも言われます 実務上は新設合併はマイナーで 法律上の許認可の関係で一方が存続する吸収合併が一般的です また 同一企業グループ内での組織再編成の場合は

More information

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点 平成 30 年 9 月 22 日 相続税 贈与税の基礎と 近年の改正点 拓殖大学商学部袴田裕二 1. 相続税 相続税の課税割合 (%) 10.0 8.0 6.0 8.0 8.1 4.0 2.0 0.0 4.1 4.2 4.1 4.2 4.3 4.4 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 出典 : 国税庁 HP 平成 29 年 12 月平成 28 年分の相続税の申告状況について

More information

収用等の特例 1. 収用特例の利用方法 個人が収用や土地区画整理事業で公共事業に不動産を収用された場合は 以下の 2 つの課税の特例があります 法人の場合も ほぼ同様の特例が措置法 64 条と 65 条の 2 に用意されています 類型個人法人 1 収用等の代替資産取得の特例措置法 33 措置法 64

収用等の特例 1. 収用特例の利用方法 個人が収用や土地区画整理事業で公共事業に不動産を収用された場合は 以下の 2 つの課税の特例があります 法人の場合も ほぼ同様の特例が措置法 64 条と 65 条の 2 に用意されています 類型個人法人 1 収用等の代替資産取得の特例措置法 33 措置法 64 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 収用等の特例 収用の対価補償金の区分 対価補償金と消費税 http://www.up-firm.com 1 収用等の特例 1. 収用特例の利用方法 個人が収用や土地区画整理事業で公共事業に不動産を収用された場合は 以下の 2 つの課税の特例があります 法人の場合も ほぼ同様の特例が措置法 64

More information

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る 資産課税個人事業者の事業用資産に係る納税猶予制度の創設 個人事業者の事業承継税制が 10 年間の時限措置として新たに創設される 認定相続人 受贈者が 青色申告の承認を受けていた個人事業者から 相続等又は贈与によりその個人事業者の事業の用に供されていた 特定事業用資産 を取得し 事業を継続していく場合には その取得した特定事業用資産の課税価格に対応する相続税又は贈与税の全額について その納税を猶予する

More information

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者 二十三相続財産に係る譲渡所得の課税の特例 第五章第二節二十三 相続財産に係る譲渡所得の課税の特例 1 相続財産に係る取得費への相続税額の加算相続又は遺贈 ( 贈与者の死亡により効力を生ずる贈与を含む 以下同じ ) による財産の取得 ( 相続税法又は租税特別措置法第 70 条の5 農地等の贈与者が死亡した場合の相続税の課税の特例 若しくは第 70 条の7の3 非上場株式等の贈与者が死亡した場合の相続税の課税の特例

More information

Microsoft Word - uchida_report_24++.doc

Microsoft Word - uchida_report_24++.doc 2014 年 6 月 第 24 回相続税の申告状況 ( 平成 24 年分 ) および相続税の申告に関する基礎知識と注意点 税理士内田麻由子 概要平成 27 年 1 月から相続税の基礎控除が 4 割縮小されます この改正により 相続税の課税割合は 4% 台から 6~7% 台に増えるとされています 今回は 国税庁から平成 25 年 12 月に発表された平成 24 年分の相続税の申告状況に関するデータを紹介するとともに

More information

自力執行権 ( 徴 47など ) が特別に認められる点を除けば 私債権と同様に取り扱うことが妥当である ( 通 723) 国税の徴収権及び納税者の国に対する還付請求権は 私債権と同様に時効制度が採られている ( 通 ) 徴収権及び還付請求権と私債権との消滅時効における違いは 次表のとお

自力執行権 ( 徴 47など ) が特別に認められる点を除けば 私債権と同様に取り扱うことが妥当である ( 通 723) 国税の徴収権及び納税者の国に対する還付請求権は 私債権と同様に時効制度が採られている ( 通 ) 徴収権及び還付請求権と私債権との消滅時効における違いは 次表のとお 第 6 章更正 決定 賦課決定 及び徴収などの期間制限 第 1 節期間制限の概要 1 期間制限の趣旨国税の法律関係において 国の行使し得る権利をいつまでも無制限に認めていては 納税者の法的安定が得られないばかりでなく 国税の画一的執行も期し難くなるので これに対処するため 賦課権及び徴収権などに関する期間制限が設けられている その内容は 大量かつ反復的に行われる国税の賦課及び徴収を画一的かつ速やかに処理する必要があること及び国の債権の消滅時効が原則として5

More information

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 事例から検討する事業承継対策の限界 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます 1

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 事例から検討する事業承継対策の限界 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます   1 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 Up Newsletter 事例から検討する事業承継対策の限界 http://www.up-firm.com 1 Learn by the failure cases コンプライアンス ( 法令遵守 ) が重視される中で 税法の条文解釈や実務上への適用が従来に比してより困難な判断を伴う機会が増えてきています 実際の事件が争われた具体的な税務訴訟の判例は

More information

ラリーマン 相続税の申告は? 45 相続税の申告はどのようにすればよいのでしょうか 相続が開始したことを知った日 ( 通常は被相続人が死亡した日 ) の翌日から 10 か月以内に 被相続人の住所 地の所轄税務署に申告し 相続税を納付する必要があります 申告書を提出する人が 2 名以上いる場合は 共同

ラリーマン 相続税の申告は? 45 相続税の申告はどのようにすればよいのでしょうか 相続が開始したことを知った日 ( 通常は被相続人が死亡した日 ) の翌日から 10 か月以内に 被相続人の住所 地の所轄税務署に申告し 相続税を納付する必要があります 申告書を提出する人が 2 名以上いる場合は 共同 税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン28 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金 相続があったら? 43 相続の税金 相続税はどのような税金ですか また 遺産がいくらあったら申告が必要ですか 相続税は 死亡した人の財産を相続したときや 遺言によって財産を取得したときに 取得した人が納める 税金です 下の図の正味の遺産額が基礎控除額を超えない場合 相続税はかかりませんが

More information

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 無対価での会社分割 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます 1

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 無対価での会社分割 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます   1 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 Up Newsletter 無対価での http://www.up-firm.com 1 無対価でのの会計 税務処理 1. の法務 100% 子会社に対して親会社の事業を移転する吸収分割型ののケースでは 子会社株式を親会社に交付しても 100% の資本関係に変化がないため 無対価での組織再編成とすることが一般的です 分割契約書では 当社は B 社の発行済株式の全部を所有しているため

More information

自己株式の消却の会計 税務処理 1. 会社法上の取り扱い取得した自己株式を消却するには 取締役会設置会社の場合は取締役会決議が必要となります ( 会 178) 取締役会決議では 消却する自己株式数を 種類株式発行会社では自己株式の種類及び種類ごとの数を決定する必要があります 自己株式を消却しても 会

自己株式の消却の会計 税務処理 1. 会社法上の取り扱い取得した自己株式を消却するには 取締役会設置会社の場合は取締役会決議が必要となります ( 会 178) 取締役会決議では 消却する自己株式数を 種類株式発行会社では自己株式の種類及び種類ごとの数を決定する必要があります 自己株式を消却しても 会 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 自己株式の消却の会計 税務処理 自己株式の処分の会計 税務処理 http://www.up-firm.com 1 自己株式の消却の会計 税務処理 1. 会社法上の取り扱い取得した自己株式を消却するには 取締役会設置会社の場合は取締役会決議が必要となります ( 会 178) 取締役会決議では 消却する自己株式数を

More information

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引 復興増税と平成 23 年度税制改正案の一部が成立しました!! 平成 23 年 11 月 30 日に 東日本大震災からの復興施策としての復興増税 ( 法人税及び所得税などの 臨時増税 ) と 平成 23 年度税制改正案のうち一部 ( 法人税率の引き下げや中小法人の軽減税率の引 き下げなど ) が国会で成立し 平成 23 年 12 月 2 日に公布 施行されました 成立している主な改正事項 企業関係個人

More information

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万 ViewPoint 営 平成 30 年度税制改正 個人編 坂本和則部東京室木本泉部大阪室 平成 30 年度税制改正では 個人に関係する改正として 働き方改革 を後押したり 世代内 世代間の公平性を確保したりする観点から 給与所得控除や公的年金控除など所得の種類に応じた控除額の見直しが行われました また これらの一部をどのような所得にも適用される基礎控除に振り替えることや 高額所得者に適用されるべき控除額の見直しなども行われました

More information

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない 第 5 章相続時精算課税制度 第 1 節相続時精算課税制度のあらまし 学習のポイント 相続時精算課税制度とは どのようなものか 1 相続時精算課税制度の目的高齢化の進展に伴い 相続による次世代への資産移転の時期が従来よりも大幅に遅れてきていること 高齢者の保有する資産の有効活用を通じて経済社会の活性化にも資するといった社会的要請を踏まえ 生前における贈与による資産移転の円滑化に資することを目的として

More information

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ 税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 1 回 2 回 3 回 4 回 4 回 1 2 2 3 4 4 5 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テーマ 2 相続人となれない人は? テーマ 3 どれだけ財産をもらえるの? テーマ 4 どんな財産に課税されるの? テーマ 5 みなし相続 遺贈財産とは? テーマ 6 課税されない財産とは?

More information

国外転出時課税制度(出国税)の導入

国外転出時課税制度(出国税)の導入 1 KPMG Insight Vol. 12 / May 2015 国外転出時課税制度 ( 出国税 ) の導入 KPMG 税理士法人タックステクニカルセンター マネジャー山崎沙織 2015 年度税制改正において 個人が国外転出する時に有する株式等に係る未実現のキャピタルゲイン等に対して課税する国外転出時課税制度 ( いわゆる出国税 ) が導入され 2015 年 7 月 1 日から適用されることとなりました

More information

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分 相続した財産を譲渡した場合の税務 坂本和則相談部東京相談室花野稔相談部大阪相談室 相続した財産 ( 不動産や株式など ) を譲渡し 相続税の納税資金を捻出する場合があります 特に譲渡する株式が非上場株式である場合は 譲渡しようとしても流通性が乏しく また買取資金を用意する関係などからも その株式を発行会社に買取ってもらうケースが多いと思われます そうしたケースをはじめ 財産の譲渡による所得には 原則として所得税と住民税が課税されますが

More information

定期金に関する評価 1. 概要生命保険金は その支払方法が一括で支払われるものと年単位の分割払いのものがあります 税務上は前者を一時金 後者を有期定期金又は終身定期金といいます ( 相法 24) いずれにしても 相続税の課税対象となっています ( 相基通 3-6) なお 平成 22 年度税制改正前は

定期金に関する評価 1. 概要生命保険金は その支払方法が一括で支払われるものと年単位の分割払いのものがあります 税務上は前者を一時金 後者を有期定期金又は終身定期金といいます ( 相法 24) いずれにしても 相続税の課税対象となっています ( 相基通 3-6) なお 平成 22 年度税制改正前は 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 定期金に関する評価 保険事故発生前に保険契約者が死亡 保険事故発生前に保険金受取人が死亡 http://www.up-firm.com 1 定期金に関する評価 1. 概要生命保険金は その支払方法が一括で支払われるものと年単位の分割払いのものがあります 税務上は前者を一時金 後者を有期定期金又は終身定期金といいます

More information

(4) 今月下旬に所得税法施行令を改正するとともに 法令解釈通達を発遣し 上記のとおり 保険年金 に係る所得税の取扱いを変更いたします 取扱い変更後 所得税の還付の手続きが可能となります なお 納税者の方々には 次の点にご注意いただく必要があります 所得税が納めすぎとなっていた場合の還付手続きには

(4) 今月下旬に所得税法施行令を改正するとともに 法令解釈通達を発遣し 上記のとおり 保険年金 に係る所得税の取扱いを変更いたします 取扱い変更後 所得税の還付の手続きが可能となります なお 納税者の方々には 次の点にご注意いただく必要があります 所得税が納めすぎとなっていた場合の還付手続きには 平成 22 年 10 月 1 日 財 務 省 国 税 庁 相続又は贈与等に係る生命保険契約等に基づく年金の税務上の取扱いの変更等の方向性について 先般 遺族の方が年金として受給する生命保険金のうち 相続税の課税対象となった部分については 所得税の課税対象とならないとする最高裁判所の判決がありました ( 平成 22 年 7 月 6 日 ) これにより 今後 取扱いを変更し 平成 17 年分から平成 21

More information

(1) 理由付記等

(1) 理由付記等 参考資料 ( 地方税関係 ) (1) 理由付記等 地方団体が行う処分等 地方税における行政手続法の適用関係 1( 現行 ) 行政手続法の規定 行政手続法の適用関係 行政手続条例等の一般的な適用関係 地方税における具体例 行政手続法上の適用除外 ( 行手法 3 条 ) 地方税の犯則に関する法令に基づいて行われる処分及び行政指導 ( 行手法 31 六 ) 質問検査権の行使等 情報の収集を直接の目的としてされる処分及び行政指導

More information

時価で譲渡したものとみなされ所得税が課税され かつ その所得税は相続税の課税価格の計算上被相続人の債務として控除されていることにより 所得税と相続税の負担の調整は済んでいますので この特例の適用は受けられません 2 取得費に加算される金額平成 26 年度の改正前は 相続財産である土地等の一部を譲渡し

時価で譲渡したものとみなされ所得税が課税され かつ その所得税は相続税の課税価格の計算上被相続人の債務として控除されていることにより 所得税と相続税の負担の調整は済んでいますので この特例の適用は受けられません 2 取得費に加算される金額平成 26 年度の改正前は 相続財産である土地等の一部を譲渡し 第十六章 相続財産に係る譲渡所得の課税 の特例 ( 措法 39) 相続税の課税の対象となった相続財産を 相続又は遺贈 ( 贈与者の死亡により効力の生ずる贈与を含みます 以下この項において同じ ) により取得した後一定の期間内に譲渡した場合の譲渡所得の計算については 相続税額のうち一定の金額を その譲渡した資産の取得費に加算して その資産の譲渡所得金額の計算上控除することができます これを 相続財産に係る譲渡所得の課税の特例

More information

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成 東京太郎様 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 3 年 8 月 2 日作成 平成 25 年度税制改正 1. 基礎控除額の引き下げ 改正前 5, 万円 + 1, 万円 3 人 5, 万円 + 1, 万円 法定相続人の数 = 8, 万円 改正後 3, 万円 + 6 万円 法定相続人の数 = 3, 万円 + 6 万円 3 人 4,8 万円 基礎控除額が 3,2 万円 減少 2. 最高税率の引き上げ

More information

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し 第七章相続時精算課税 相続税とこれを補完する機能を有する贈与税の関係については第一章で触れましたが 平成 15 年度改正で 生前贈与に対して贈与税を簡易かつ軽課し 贈与者の死亡時の相続税において受贈者に対し生前贈与に係る贈与税をも含めて精算するという 両税を一体のものとして課税する相続時精算課税制度が創設されました ( 相続時精算課税については 第五編贈与税の第六章でも解説していますので 参照してください

More information

である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行

である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行 FP3 級試験対策とポイント < 相続 事業承継 > 1. 相続と法律 1 被相続人の配偶者は 常に相続人となる 第一順位 ( 子 ) 第二順位 ( 直系尊属 ) 第三順 位 ( 兄弟姉妹 ) がある場合は それらの者と同順位で相続する 2 養子縁組には普通養子縁組と特別養子縁組がある 普通養子縁組は実方の血族の相続 権 養親の相続権の両方を有するが 特別養子の場合 実方の血族の相続権は失われ る

More information

平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場

平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場合の税制上の取扱い [Q1] 今般のような災害を受けられた人に対する税制上の措置は どのようなものがありますか

More information

Microsoft Word - 文書 1

Microsoft Word - 文書 1 租税特別措置法施行令 40 条の 2 ( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ) 第四十条の二法第六十九条の四第一項に規定する事業に準ずるものとして政令で定めるものは 事業と称するに至らない不動産の貸付けその他これに類する行為で相当の対価を得て継続的に行うもの ( 第六項において 準事業 という ) とする 2 法第六十九条の四第一項に規定する居住の用に供することができない事由として政令で定める事由は

More information

相続税の大増税に備える! 不動産による最新節税対策

相続税の大増税に備える! 不動産による最新節税対策 セミナー開始までページを めくらないでください 相続税申告の 書面添付制度の効果の実態 税理士法人チェスター 代表公認会計士 税理士 荒巻善宏 概要と目次 税理士法人チェスターでは 99% の相続税申告書で書面添付を行っています 本セミナーでは 書面添付制度を利用するメリットや効果 そして実際に過去税理士法人チェスターで経験した税務署の相続税の意見聴取の現場を解説します < 目次 > 1. 相続税の書面添付制度を利用することで税務調査率は本当に軽減されるか?

More information

海外財産の相続 : 事例研究 ~ 米国の財産の相続手続き ( 第 4 回 ) 三輪壮一氏三菱 UFJ 信託銀行株式会社リテール受託業務部海外相続相談グループ米国税理士 これまで 海外に財産を保有する場合の 海外相続リスク の存在 特にプロベイト手続き等の相続手続きの煩雑さについて 米国の例を基に説明

海外財産の相続 : 事例研究 ~ 米国の財産の相続手続き ( 第 4 回 ) 三輪壮一氏三菱 UFJ 信託銀行株式会社リテール受託業務部海外相続相談グループ米国税理士 これまで 海外に財産を保有する場合の 海外相続リスク の存在 特にプロベイト手続き等の相続手続きの煩雑さについて 米国の例を基に説明 海外財産の相続 : 事例研究 ~ 米国の財産の相続手続き ( 第 4 回 ) 三輪壮一氏三菱 UFJ 信託銀行株式会社リテール受託業務部海外相続相談グループ米国税理士 これまで 海外に財産を保有する場合の 海外相続リスク の存在 特にプロベイト手続き等の相続手続きの煩雑さについて 米国の例を基に説明し 事前の対応が必要なことをお話してきました このコラムの最終回では 海外財産の相続手続きの代表的な事例を

More information

コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 : 答用紙案 コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 : 千円 ) 贈与年受贈者計算過程金額 3 各人の課税価格の計算 ( 単位 : 千円 ) 相続人等

More information

相続税に関するチェックリスト

相続税に関するチェックリスト 相続税に関するチェックリスト 松葉税理士事務所松葉孝宏 このチェックリストは大雑把に 相続税がかかるかどうか を調べる事にお使いください 財産は預金 上場株 自宅だけである人を前提としています アパート等をお持ちの方は別途ご相談ください まず第 1 段階 1. 相続税の基礎控除額を計算しましょう 基礎控除額は 5000 万円と 1000 万円 法定相続人の合計金額です 例えば法定相続人が妻と子供 2

More information

国税通則法の見直しについて (23 年度改正 ) 税務調査手続の明確化 更正の請求期間の延長 処分の理由附記等 国税通則法の大幅な見直しを実施 主な改正事項 1. 税務調査手続 ( 平成 25 年 1 月 1 日以後適用 ) 税務調査手続について 以下のとおり 現行の運用上の取扱いを法令上明確化する

国税通則法の見直しについて (23 年度改正 ) 税務調査手続の明確化 更正の請求期間の延長 処分の理由附記等 国税通則法の大幅な見直しを実施 主な改正事項 1. 税務調査手続 ( 平成 25 年 1 月 1 日以後適用 ) 税務調査手続について 以下のとおり 現行の運用上の取扱いを法令上明確化する 平成 23 年度改正関係資料 ( 納税環境整備関係 ) 国税通則法の見直しについて (23 年度改正 ) 税務調査手続の明確化 更正の請求期間の延長 処分の理由附記等 国税通則法の大幅な見直しを実施 主な改正事項 1. 税務調査手続 ( 平成 25 年 1 月 1 日以後適用 ) 税務調査手続について 以下のとおり 現行の運用上の取扱いを法令上明確化する 1 税務調査に先立ち 課税庁が原則として事前通知を行うこととする

More information

テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相 はじめに 相続税も贈与税も従来は一握りの資産家だけの税金と考えられてきましたが 今日では 一般の人にとっても無関心ではいられない税金になってきました そこで本書は 相続税 贈与税の計算の基本を学んでいただくことを目的に作成しました 本書は 申告実務 財産評価実務の 2 冊で構成されていますが 申告実務では 相続税 贈与税の税額計算の基本を一通り学習することを狙いとしました また 財産評価実務では 相続税

More information

法人による完全支配関係下の寄附金 1.100% グループ内の法人間の寄附 ( 法法 372) 現行税制上では 寄附金は支出法人では損金計上限度額を超える部分が損金不算入 受領法人では益金算入です 平成 22 年度税制改正により 100% グループ内での支出法人では寄附金全額を損金不算入とし 受領法人

法人による完全支配関係下の寄附金 1.100% グループ内の法人間の寄附 ( 法法 372) 現行税制上では 寄附金は支出法人では損金計上限度額を超える部分が損金不算入 受領法人では益金算入です 平成 22 年度税制改正により 100% グループ内での支出法人では寄附金全額を損金不算入とし 受領法人 平成 23 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 法人による完全支配関係下の寄附金 http://www.up-firm.com 1 法人による完全支配関係下の寄附金 1.100% グループ内の法人間の寄附 ( 法法 372) 現行税制上では 寄附金は支出法人では損金計上限度額を超える部分が損金不算入 受領法人では益金算入です 平成 22 年度税制改正により

More information

用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 意義 所得税法 ( 所法 ) 所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) をいいます 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行令 ( 昭和 40 年政令第 96 号 ) をいいます 改正所令 所得税法施行令の一

用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 意義 所得税法 ( 所法 ) 所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) をいいます 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行令 ( 昭和 40 年政令第 96 号 ) をいいます 改正所令 所得税法施行令の一 国外転出時課税制度 (FAQ) 平成 27 年 4 月 国税庁 平成 27 年度税制改正において 国外転出をする場合の譲渡所得等の特例 及び 贈与等により非居住者に資産が移転した場合の譲渡所得等の特例 が創設され 平成 27 年 7 月 1 日から施行されます このFAQは 国外転出時課税制度の主な概要を中心に取りまとめたものです 平成 25 年から平成 49 年までの間に生ずる所得についての所得税の確定申告の

More information

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税 贈与税の取扱い 東日本大震災の発生から約 3 ヶ月が経過しました 被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます 今回の大震災に関し 税務面での取り扱いが徐々に明らかになってきました ここでは 現段階で判明している相続税 贈与税に関する情報をまとめてみました 少しでもお役にたてれば幸いです 1. 国税通則法による相続税 贈与税の申告期限の取り扱い 国税通則法では

More information

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与 名前 第 1 日目 税 不動産取得税 1. 不動産取得税は 不動産の取得に対して課される税であるので 法人の合併により不動産を取得した場 合にも 不動産取得税は課される 2. 不動産取得税は 不動産の取得に対して 当該不動産の所在する市町村において課する税であり その 徴収は普通徴収の方法によらなければならない 3. 相続による不動産の取得については 不動産取得税が課される 4. 不動産取得税の課税標準となるべき額が

More information

ゴルフ会員権の売却と損益通算 1. 概要 個人で所有する預託金方式のゴルフ会員権の場合 総合課税の譲渡所得として その売却損は損益通算できま す ( 所基通 33-6 の 2) ゴルフ会員権やレジャークラブ会員権は優先的プレー権と預託金返還請求権の 2 要素があり 売却した場合は譲渡所得になります

ゴルフ会員権の売却と損益通算 1. 概要 個人で所有する預託金方式のゴルフ会員権の場合 総合課税の譲渡所得として その売却損は損益通算できま す ( 所基通 33-6 の 2) ゴルフ会員権やレジャークラブ会員権は優先的プレー権と預託金返還請求権の 2 要素があり 売却した場合は譲渡所得になります 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 Up Newsletter ゴルフ会員権の売却と損益通算 ゴルフ場の倒産 http://www.up-firm.com 1 ゴルフ会員権の売却と損益通算 1. 概要 個人で所有する預託金方式のゴルフ会員権の場合 総合課税の譲渡所得として その売却損は損益通算できま す ( 所基通 33-6 の 2) ゴルフ会員権やレジャークラブ会員権は優先的プレー権と預託金返還請求権の

More information

kakomon-so

kakomon-so 相続 事業承継設計 CFP 資格審査試験出題項目リスト 1 項目名出題内容 相続の開始 手続きの期限 ( 諸届出を含む ) 失踪宣告 1 5 他 2 民法上の相続人の判定と相続分 10 3 相続税の計算上の法定相続人と法定相続分 10 相続人と相続分 4 相続の 養子 特別養子の取扱い 6 5 概要 特別受益者と寄与分 10 6 相続 欠格及び廃除 相続欠格及び廃除 8 7 の基 承認と放棄 相続の承認と放棄

More information

<4D F736F F D208C6F89638FEE95F182A082EA82B182EA E34816A>

<4D F736F F D208C6F89638FEE95F182A082EA82B182EA E34816A> 経営情報あれこれ 平成 30 年 4 月号 民法 ( 相続 ) 改正案と税制改正 平成 30 年 3 月 28 日 平成 30 年度税制改正法が国会で可決されました また 平成 30 年 3 月 15 日 民法の相続関係改正案が国会に提出され 今国会で成立する見込みです 民法の相続関係法令の改正は 高齢化社会に対応した改正であり その影響は相続税にも大きな影響を与えます 今月は 相続に焦点を当て 相続関係の民法改正案と

More information

FP継続教育セミナー

FP継続教育セミナー 2017 年度 相続かんたん解説セミナー Ⅰ. 相続手続き全体像と流れ 1. タイムスケジュールの概要 (1) 被相続人の死亡関係者の方への連絡し お通夜や葬儀の準備をする (2) お通夜 葬儀等死亡届けの提出 ( 手続要 ) 死亡届けは 7 日以内に医師の診断書を添付して市区町村に提出する 特に葬式費用の領収証などの整理と保管をする (3) 遺言の確認自筆証書遺言であれば 家庭裁判所で検認を受けた後開封する

More information

第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という (

第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という ( 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という ( 通 561) ⑴ 還付金還付金は 国税に関する法律において 予定 ( 中間 ) 的に納付することが義務付けられている税額が後日確定額を超えることとなった場合などに還付するものである

More information

⑵ 過誤納金還付金が各税法の定めに基づいて発生するのに対して 過誤納金は 法律上 国税として納付すべき原因がないのに納付された金額で 国の一種の不当利得に係る返還金である なお この過誤納金は 次の二つに分かれる イ過納金過納金は 納付時には納付すべき確定した国税があったが 減額更正や不服審査の裁決

⑵ 過誤納金還付金が各税法の定めに基づいて発生するのに対して 過誤納金は 法律上 国税として納付すべき原因がないのに納付された金額で 国の一種の不当利得に係る返還金である なお この過誤納金は 次の二つに分かれる イ過納金過納金は 納付時には納付すべき確定した国税があったが 減額更正や不服審査の裁決 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という ( 通 561) ⑴ 還付金還付金は 国税に関する法律において 予定 ( 中間 ) 的に納付することが義務付けられている税額が後日確定額を超えることとなった場合などに還付するものである

More information

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点 川崎市中原区小杉御殿町 1-868 電話 044-271-6690 Fax044-271-6686 E-mail:hara@haratax.jp URL:http://www.haratax.jp 2014 年 6 月 15 日第 67 号 haratax 通信 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点 最近 国税庁から公表された 平成 25 年分の贈与税の確定申告状況等について によると

More information

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ 欠損金の繰越控除と繰戻還付に係る留意点企業会計上 損失が発生すればそれはその事業年度かぎりのことで その金額が他の年度の損益計算に影響を与えることはありません 税務上の所得計算も 単年度ごとに益金から損金を控除して行いますが ある年度の欠損金を他の年度の所得金額と通算せず所得の発生した年度にだけ課税するのは 企業資本の維持の観点から問題が残ります そこで法人税法では ある事業年度に生じた欠損金について

More information

小規模宅地等の評価減の特例 1. 概要 居住用や事業用宅地を相続した場合 小規模とされる一定面積までを 50%~80% 評価減できる特例があります ( 措置法 69 条の 4) 区分宅地の区分事業や居住の見込減額割合対象面積 1 号特例特定事業用等宅地等 1 親族が相続して事業を継続 80% 400

小規模宅地等の評価減の特例 1. 概要 居住用や事業用宅地を相続した場合 小規模とされる一定面積までを 50%~80% 評価減できる特例があります ( 措置法 69 条の 4) 区分宅地の区分事業や居住の見込減額割合対象面積 1 号特例特定事業用等宅地等 1 親族が相続して事業を継続 80% 400 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 小規模宅地等の評価減特例 活用方法 ( 面積単価の相違 ) 計算例 平成 22 年度税制改正 http://www.up-firm.com 1 小規模宅地等の評価減の特例 1. 概要 居住用や事業用宅地を相続した場合 小規模とされる一定面積までを 50%~80% 評価減できる特例があります (

More information

原稿4.xls

原稿4.xls 相続の対策について ( 平成 22 年 10 月 1 日の法令による ) 対策を分類する 1) タイミングごとに 対策 ( 方法 ) が分かれる 生前における対策 直前における対策 相続発生後における対策 2) 目的別に 対策 ( 方法 ) が分かれる 評価を下げるための対策 ( 節税その1) 税率を下げるための対策 ( 節税その2) 納税力を確保するための対策 争族 とならないための対策

More information

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ 相続税の小規模宅地等の特例特定居住用宅地等の取扱い 事例編 福田和仁相談部東京相談室 個人が 相続または遺贈により取得した財産のうち その相続の開始の直前において 被相続人等の事業の用に供されていた宅地等または居住の用に供されていた宅地等のうち 一定の選択をしたもので限度面積までの部分 ( 以下 小規模宅地等 ) については 相続税の課税価格に算入すべき価額の計算上 一定の割合を減額します この特例を

More information

医療法人への移行の案内.indd

医療法人への移行の案内.indd 持分なし医療法人 への移行促進策のご案内 出資者の方にもしものことがあって その相続人から持分の払い戻しを請求されたらどうしよう 病院の運営を頑張ったおかげで法人の資産も増えたけど 持分の払い戻しを請求されたら大変だ こんな悩みをお持ちの医療法人の皆さまへ 持分なし医療法人 への移行を検討しませんか? こんな悩みを解決するために 持分なし医療法人 への移行を検討されてはいかがでしょうか? しかも 今なら

More information

A は 全ての遺産を社会福祉施設に寄付すると遺言に書き残し死亡した A には 配偶者 B と B との間の子 C と D がある C と D 以外にも A と B との子 E もいたが E は A が死亡する前にすでに死亡しており E の子 F が残されている また A には 内妻 G との子 (

A は 全ての遺産を社会福祉施設に寄付すると遺言に書き残し死亡した A には 配偶者 B と B との間の子 C と D がある C と D 以外にも A と B との子 E もいたが E は A が死亡する前にすでに死亡しており E の子 F が残されている また A には 内妻 G との子 ( 宅建の民法 ( 補足 ) 相続 おしゃれ呪文 相続の計算問題は アナログで切り抜けろ 1 A は 全ての遺産を社会福祉施設に寄付すると遺言に書き残し死亡した A には 配偶者 B と B との間の子 C と D がある C と D 以外にも A と B との子 E もいたが E は A が死亡する前にすでに死亡しており E の子 F が残されている また A には 内妻 G との子 ( 非嫡出子 )H

More information

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ 租税特別措置 ( 相続税関係 ) の適用状況等についての報告書 ( 要旨 ) 平成 2 9 年 1 1 月 会計検査院 1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとされ

More information

おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成 おき 太郎様 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 2 日作成 家族構成 続柄 氏名 法定相続分 2 割加算特例贈与制度 配偶者の有無配偶者以外の相続人の数法定相続人以外の数 法定相続人の数 あり 3 人 人 4 人 4 人 妻長男長女二男 おきおきおきおき 花子新太郎良子幸太郎 1/2 1/6 1/6 1/6 資産情報 現金 預貯金 1 億 5,2 万円 土 地 1 億 1,36

More information

相続税の相談事例とその解決思考

相続税の相談事例とその解決思考 相続税の相談事例と その解決思考 ~ 審理専門官経験者が実際に受けた相談事例 ~ ( 相談 1) 共同相続人に未成年者がいる場合に小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例を適用して相続税の申告をする方法 相談事例 被相続人甲の共同相続人は A( 配偶者 ) B( 長男 ) C( 次男 ) 及び未成年の孫養子 D( 長男の子 ) がいる場合で 遺産分割協議をするために親族 E を D の特別代理人に選任する手続中です

More information

Ⅲ 納付 [Q6] 申告 納付等の期限の延長が認められた場合 延滞税 利子税はどのようになりますか また 加算税は賦課されますか 7 [Q7] 今般の熊本地震災害により被害を受けましたが 納税の猶予はどのような場合に受けることができますか 8 [Q8] 納税の猶予の 相当の損失 とはどの程度の損失を

Ⅲ 納付 [Q6] 申告 納付等の期限の延長が認められた場合 延滞税 利子税はどのようになりますか また 加算税は賦課されますか 7 [Q7] 今般の熊本地震災害により被害を受けましたが 納税の猶予はどのような場合に受けることができますか 8 [Q8] 納税の猶予の 相当の損失 とはどの程度の損失を 平成 28 年 4 月の熊本地震災害により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 28 年 4 月 22 日更新 平成 28 年 4 月熊本国税局 平成 28 年 4 月の熊本地震災害により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまし て 照会の多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 問合せ先に関するご案内 このFAQについて お知りになりたいことがありましたら

More information

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30 農地等に対する課税制度について 参考資料 3 土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30% となる 注 1) 土地等の譲渡所得は 他の所得と分離して課税される

More information

平成16年版 真島のわかる社労士

平成16年版 真島のわかる社労士 平成 22 年版宅地建物取引の知識 法改正による修正 訂正箇所のお知らせ (3149) 平成 22 年 7 月 12 日 住宅新報社実務図書編集部 TEL03-3504-0361 法改正による修正 上記書籍に, 以下のような法改正による修正が生じましたので, お知らせいたします なお, 今年度の本試験は, 平成 22 年 4 月 1 日 ( 木 ) 現在施行の法令等に基づいて出題され, 平成 22

More information

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組 平成 21 年 11 月 5 日 資料 ( 資産税 ) 目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組み 7 相続税が課税される財産等 8 我が国の相続税の計算方法のイメージ

More information

配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる 配偶者がいる人の一次相続と二次相続の相続税シミュレーション 相続税は 遺言または遺産分割協議による相続人への相続財産の分割により税額が大きく変動する税金です これは 節税効果の大きい小規模宅地等の特例と配偶者の税額軽減の適用により 相続税が 0 円から数百万円まで大きく増減するからです このうち配偶者の税額軽減は 配偶者が取得する相続財産が 1 億 6 千万円まで 1 億 6 千万円を超えると配偶者の法定相続分まで相続税が課税されません

More information

法関係法人税法関係 zeimu QA テーマ分類別索引 法人税

法関係法人税法関係 zeimu QA テーマ分類別索引 法人税 法人税法関係 67 36 52 10 30 70 40 10 83 79 70 40 70 32 32 52 10 10 30 11 20 46 2 zeimu QA 2018.12 法関係法人税法関係 11 20 39 32 41 76 40 78 10 83 79 11 20 16 11 44 40 16 38 10 102 30 11 30 30 40 38 3 2018.12 zeimu QA

More information

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります 暦年課税の贈与を毎年する人の相続税シミュレーション 資産家が子供や孫に現金や不動産を贈与することは 相続財産を減らすために昔から有効な相続税対策です 贈与には暦年課税と相続時精算課税がありますが このうち 2,500 万円まで贈与税が課税されない相続続時精算課税の贈与を選択すると 相続財産を減らすことはできません さらに相続時精算課税を選択した贈与者の死亡まで その人からの暦年課税の贈与は利用できなくなります

More information

<4D F736F F D208A6D92E8905C8D9082CC E837C E646F63>

<4D F736F F D208A6D92E8905C8D9082CC E837C E646F63> 平成 27 年分確定申告 ( 所得税及び復興特別所得税 ) についての基本事項をまとめてみました 〇確定申告書の受付所得税の確定申告書の提出期間は 平成 27 年 2 月 16 日 ( 火 ) から同年 3 月 15 日 ( 火 ) です ただし税務署の閉庁日 ( 土 日曜 祝日等 ) は 通常税務署の相談や申告書の受付は行っておりません また医療費控除などの還付申告については 2 月 16 日より前でも受付をしています

More information

相続税 贈与税の基本がよくわかる! 誰が相続人になるの? 税額はどのようにして求めるの? 土地 建物の評価はどうするの? 住宅取得資金の贈与は最大 3,000 万円が非課税に? 教育資金や結婚 子育て資金の贈与は非課税に? 新しくできる配偶者居住権ってどんなもの? etc.

相続税 贈与税の基本がよくわかる! 誰が相続人になるの? 税額はどのようにして求めるの? 土地 建物の評価はどうするの? 住宅取得資金の贈与は最大 3,000 万円が非課税に? 教育資金や結婚 子育て資金の贈与は非課税に? 新しくできる配偶者居住権ってどんなもの? etc. 相続税 贈与税の基本がよくわかる! 誰が相続人になるの? 税額はどのようにして求めるの? 土地 建物の評価はどうするの? 住宅取得資金の贈与は最大 3,000 万円が非課税に? 教育資金や結婚 子育て資金の贈与は非課税に? 新しくできる配偶者居住権ってどんなもの? etc. はじめに 相続 贈与といった問題は 一般的にその事柄の性格上ついつい避けて通りがちです また 税法だけでなく民法の知識も必要とされることから

More information

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮 13. (1) 特定の一般社団法人等に対する相続税の課税 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景一般社団法人及び一般財団法人に関する法律が施行された平成 20 年 12 月以降 一般社団法人等は 事業の公益性の有無や種類に制限がなく 登記のみで設立できるようになった 一般社団法人等は 持分の定めのない法人 であり 一般社団法人等が保有する資産は相続税の課税対象とならないことから 個人の財産を一般社団法人等に贈与等し

More information

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

新・NPO法人申請マニュアル.pwd 認定NPO法人等の税制優遇措置17 認定 NPO 法人等の税制優遇措置 1. 認定 NPO 法人等の税制優遇措置 認定NPO法人等の税制優遇措置相続人が相続財産を寄附した場合 相続税 認定 NPO 法人になると 下表の税制優遇措置が受けられます 仮認定 NPO 法人は認定基準が一部免除されているため 相続税とみなし寄附金制度の適用はあ りません 税制優遇措置の種類 税金の種類 認定仮認定 NPO 法人

More information

< F2D96AF A88CA081408D C52E6A7464>

< F2D96AF A88CA081408D C52E6A7464> 民法 2 物権 ( 第 3 版 ) (22114-7) 補遺相続法改正と物権法 2019 年 1 月 1 2018 年相続法の改正案が国会を通過し ( 平成 30 年法律 72 号 ), 一部を除き 2019 年 7 月に施行される予定である 相続法の改正により, 配偶者 ( 短期 ) 居住権の創設 (2020 年 4 月施行 ), 自筆証書遺言の簡易化 (2019 年 1 月施行 ), 遺留分を遺留分減殺請求による現物返還から遺留分侵害額請求による金銭請求に変えたことなど重要な改正が幾つか行われている

More information

20 第 2 章 遺留分減殺請求権の行使 遺留分侵害行為の特定 () 遺言遺言のうち 相続分の指定 相続させる遺言 包括遺贈 特定遺贈 が遺留分を侵害する行為です (2) 生前贈与生前贈与のうち 相続開始前 年間になされた贈与 遺留分権利者に損害を与えることを知ってなされた贈与 特別受益 不相当な対

20 第 2 章 遺留分減殺請求権の行使 遺留分侵害行為の特定 () 遺言遺言のうち 相続分の指定 相続させる遺言 包括遺贈 特定遺贈 が遺留分を侵害する行為です (2) 生前贈与生前贈与のうち 相続開始前 年間になされた贈与 遺留分権利者に損害を与えることを知ってなされた贈与 特別受益 不相当な対 第 2 章遺留分減殺請求権の行使 9 第 遺留分減殺請求の対象を特定する フローチャート 遺留分減殺請求の対象の特定 20 第 2 章 遺留分減殺請求権の行使 遺留分侵害行為の特定 () 遺言遺言のうち 相続分の指定 相続させる遺言 包括遺贈 特定遺贈 が遺留分を侵害する行為です (2) 生前贈与生前贈与のうち 相続開始前 年間になされた贈与 遺留分権利者に損害を与えることを知ってなされた贈与 特別受益

More information

税務署からのお知らせ(H.22.10)

税務署からのお知らせ(H.22.10) 平成 22 年 10 月 相続又は贈与等に係る生命保険契約や損害保険契約等に基づく年金の税務上の取扱いの変更について この度 遺族の方が年金として受給する生命保険金のうち 相続税の課税対象となった部分については 所得税の課税対象にならないとする最高裁判所の判決がありました そこで このような年金に係る税務上の取扱いを改めることとしましたので お知らせします これにより 平成 17 年分から平成 21

More information

貸家建付地 貸家建付地とは 自分名義の土地に自分名義の建物を建設してその建物を他人に貸しているものです ( 財基通 26) 借家人には法律上の借家権が発生し 地主は立退料を支払わないと自由に土地建物を処分できません( 借地借家法 28) 貸家建付地の典型例は アパート マンションです このため 相続

貸家建付地 貸家建付地とは 自分名義の土地に自分名義の建物を建設してその建物を他人に貸しているものです ( 財基通 26) 借家人には法律上の借家権が発生し 地主は立退料を支払わないと自由に土地建物を処分できません( 借地借家法 28) 貸家建付地の典型例は アパート マンションです このため 相続 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 貸家建付地建物 貸家の評価マンション建設と貸家建付地の評価固定資産税の小規模住宅用地の特例 http://www.up-firm.com 1 貸家建付地 貸家建付地とは 自分名義の土地に自分名義の建物を建設してその建物を他人に貸しているものです ( 財基通 26) 借家人には法律上の借家権が発生し

More information

<4D F736F F D E C C594BB97E18CA48B8689EF814593C195CA8D E646F63>

<4D F736F F D E C C594BB97E18CA48B8689EF814593C195CA8D E646F63> [ 租税判例研究会 ] 更正の請求制度を巡る諸問題 ~ 更正の請求制度改正に関連して ~ 第 46 回 2012 年 ( 平成 24 年 )10 月 5 日 租税判例研究会座長 中央大学教授 大淵博義 MJS 租税判例研究会は 株式会社ミロク情報サービスが主催する研究会です MJS 租税判例研究会についての詳細は MJS コーポレートサイト内 租税判例研究会のページをご覧ください

More information

() 葬儀費用を準備する 相続が発生すると預貯金は凍結され 引き出すことができなくなる 預貯金を引き出す時には 遺言書 遺産分割協議書等に記載されている預貯金の相 続人を証明する原因証書に加えて 戸籍謄本 住民票等が必要になる 相続が発生すると すぐに葬儀の費用等が必要になるので 相続発生前に 葬儀

() 葬儀費用を準備する 相続が発生すると預貯金は凍結され 引き出すことができなくなる 預貯金を引き出す時には 遺言書 遺産分割協議書等に記載されている預貯金の相 続人を証明する原因証書に加えて 戸籍謄本 住民票等が必要になる 相続が発生すると すぐに葬儀の費用等が必要になるので 相続発生前に 葬儀 7. 相続手続きのスケジュール () 相続手続きのスケジュールを確認する 手続きには期限があるものが多いので 相続手続きのスケジュールを確認する必要がある 被相続人の死亡 ( 通夜 葬儀 ) 葬儀費用の準備 ( できれば事前の準備が必要 ) 死亡届を7 日以内に市区町村に届出 葬儀費用の領収書の整理 保管 遺言書の有無の確認 公正証書遺言以外の遺言は家庭裁判所で検認手続が必要 法定相続人の確認 (

More information

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 ) 営 V iewpoint 個人が土地建物等を譲渡したときの税金 久住透部東京室 個人が土地建物等を譲渡 ( 売却 ) したことにより生じる所得は 譲渡所得 とされ 所得税と住民税が課税されます そこで 土地建物等の譲渡代金の使途を検討する場合は あらかじめ税負担がどの程度生じるかを考えておく必要があります 今回は 個人が土地建物等を譲渡したときの所得税および住民税の算出方法を解説するとともに 居住用財産を譲渡した場合の主な特例について

More information

第 6 講更正の請求 Q1 更正の請求と修正申告は どのような点で違いがあるか? Q2 通常の更正の請求 ( 通則法 23 条 1 項 ) はどのような場合に認められるか? Q3 特別の更正の請求 ( 通則法 23 条 2 項 ) はどのような場合に認められるか? Q4 通常の更正の請求と特別の更正

第 6 講更正の請求 Q1 更正の請求と修正申告は どのような点で違いがあるか? Q2 通常の更正の請求 ( 通則法 23 条 1 項 ) はどのような場合に認められるか? Q3 特別の更正の請求 ( 通則法 23 条 2 項 ) はどのような場合に認められるか? Q4 通常の更正の請求と特別の更正 第 6 講更正の請求 Q1 更正の請求と修正申告は どのような点で違いがあるか? Q2 通常の更正の請求 ( 通則法 23 条 1 項 ) はどのような場合に認められるか? Q3 特別の更正の請求 ( 通則法 23 条 2 項 ) はどのような場合に認められるか? Q4 通常の更正の請求と特別の更正の請求はどのような関係にあるか? 1 更正の請求制度の基礎 1.01 修正申告と更正の請求との差異 内容

More information

Microsoft Word - _ doc

Microsoft Word - _ doc 第三節 更正 決定等 一更正又は決定 1 更正 決定 再更正 1 3 更正 決定 再更正 税務署長は 納税申告書の提出があった場合において その納税申告書に記載された課税標準等又は税額等の計算が国税に関する法律の規定に従っていなかったとき その他当該課税標準等又は税額等がその調査したところと異なるときは その調査により 当該申告書に係る課税標準等又は税額等を更正する ( 通法 4) 注 1 平成 年度改正により次の規定が除かれたが

More information

養子縁組制度の利用 1. 制度の概要養子には 民法上 普通養子と特別養子の 2 種類があります 養子の相続税法上の取り扱いは 以下の通りです 1 累進課税される相続税率の緩和 (3 億円超は 50%) 2 相続人の数が増えるため基礎控除枠が増加 (1,000 万円 法定相続人 ) 3 死亡保険金 死

養子縁組制度の利用 1. 制度の概要養子には 民法上 普通養子と特別養子の 2 種類があります 養子の相続税法上の取り扱いは 以下の通りです 1 累進課税される相続税率の緩和 (3 億円超は 50%) 2 相続人の数が増えるため基礎控除枠が増加 (1,000 万円 法定相続人 ) 3 死亡保険金 死 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 養子縁組制度の利用 広大地 http://www.up-firm.com 1 養子縁組制度の利用 1. 制度の概要養子には 民法上 普通養子と特別養子の 2 種類があります 養子の相続税法上の取り扱いは 以下の通りです 1 累進課税される相続税率の緩和 (3 億円超は 50%) 2 相続人の数が増えるため基礎控除枠が増加

More information

平成10年8月

平成10年8月 平成 22 年 9 月 平成 23 年度の税制改正に関する要望書 名古屋税理士政治連盟 会長 和田義弘 Ⅰ 平成 23 年度の税制改正に関する要望 本連盟は 平成 23 年度の税制改正に際し 特に緊急かつ重要と思われる 11 項目について要望書を取りまとめました この要望書は中小企業者等 納税者の適正な税負担を求めて 次のような視点から提言をしています 1. 公平な税負担 2. 理解と納得のできる税制

More information

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 : 千円 ) 贈与年受贈者計算過程金額 3 各人の課税価格の計算 ( 単位 : 千円 ) 相続人等 項

More information

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要 目次 住宅リフォームを対象とした税の優遇措置の概要 P.004 Ⅰ. 耐震リフォーム編 P.009 Ⅱ. バリアフリーリフォーム編 P.037 Ⅲ. 省エネリフォーム編 P.081 Ⅳ. 同居対応リフォーム編 P.139 Ⅴ. 長期優良住宅化リフォーム編 P.179 Ⅵ. 住宅ローン減税編 P.225 Ⅶ. 贈与税の非課税措置編 P.247 Ⅷ. 登録免許税の特例措置編 P.265 Ⅸ. 不動産取得税の特例措置編

More information

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される - 経営承継円滑化法 - 申請マニュアル 相続税 贈与税の納税猶予制度の特例 平成 30 年 4 施 相続税 贈与税に関する情報等につきましては 国税庁 HP の 相続税 贈与税特集 にも掲載しておりますので あわせてご利 ください 事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税

More information

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000 平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 相続税の基礎控除が引き下げられます 相続税の税率構造が見直されます 未成年者控除 障害者控除の控除額が引き上げられます 内容 基礎控除 ( ) 50,000 千円 +10,000 千円 法定相続人の数 30,000 千円 +6,000 千円 法定相続人の数 税率構造 ( ) 10% 15% 20% 30% 40% 50%

More information

Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答- Z-69-C 所得税法 第一問 - 解答 - 所得税法問 1 概要法人からの債務免除益は金銭以外の経済的利益による収入として その性質に応じた所得区分により課税されるが 一定の要件を満たす場合は別段の定めによる取扱いも考えられる Ⅰ 所得区分及び課税方法 (1) 債務免除益が旅館業に係るものと認められる場合は事業所得の総収入金額となる 事業所得の金額は その年中の事業所得に係る総収入金額から必要経費を控除した金額となる

More information

Ⅲ 納付 [Q10] 申告 納付等の期限の延長が認められた場合 延滞税 利子税はどのようになりますか また 加算税は賦課されますか 7 [Q11] 今般の北海道胆振東部地震により被害を受けましたが 納税の猶予はどのような場合に受けることができますか 8 [Q12] 納税の猶予の 相当の損失 とはどの

Ⅲ 納付 [Q10] 申告 納付等の期限の延長が認められた場合 延滞税 利子税はどのようになりますか また 加算税は賦課されますか 7 [Q11] 今般の北海道胆振東部地震により被害を受けましたが 納税の猶予はどのような場合に受けることができますか 8 [Q12] 納税の猶予の 相当の損失 とはどの 平成 30 年 9 月の北海道胆振東部地震により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 10 月札幌国税局 平成 30 年 9 月の北海道胆振東部地震により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につ きまして 照会の多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 問合せ先に関するご案内 このFAQについて お知りになりたいことがありましたら 電話相談センターをご利用ください

More information

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い 居住用財産を譲渡した場合の課税の特例 3 000 N 個人が自分の住んでいる家屋や敷地を譲渡した場合には その譲渡による所得税 住民税を軽減する特例がいろいろと設けられています これらの特例は 売却した住宅の譲渡益に税金を課税することにより新しい住宅の購入資金から その税金分が目減りすることを防止するために設けられました 特例の適用が受けられる居住用財産の譲渡とは 次の譲渡をさします 1 個人が 現にその居住の用に供している家屋を譲渡した場合

More information

正 審査請求書 ( 次葉 ) 審査請求人 ( 氏名 名称 ) 11 審査請求の趣旨 原処分 ( 再調査の決定を経ている場合にあっては 当該決定後の処分 ) の取消し又は変更を求める範囲等について 該当する番号を で囲んでください なお 次の番号 2 の 一部取消し 又は 3 の その他 を求める場合

正 審査請求書 ( 次葉 ) 審査請求人 ( 氏名 名称 ) 11 審査請求の趣旨 原処分 ( 再調査の決定を経ている場合にあっては 当該決定後の処分 ) の取消し又は変更を求める範囲等について 該当する番号を で囲んでください なお 次の番号 2 の 一部取消し 又は 3 の その他 を求める場合 正 収受日付印 審査請求書 ( 初葉 ) ( 注 ) 必ず次葉とともに 正副 2 通を所轄の国税不服審判所に提出してください 国税不服審判所長 1 審査請求年月日平成年月日 審査請求人 6 代理人 審査請求に係る処分 ( 原処分 ) 2 ( 納税地 ) 3 4 個人番号又は氏名 名称印法人番号 5 総代又 は法人 の代表 者 氏名 名称 印 総代が互選されている場合は 総代の選任届出書を必ず添付してください

More information

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ ViewPoint 営 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三部東京室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) について 相続税の課税価格を減額する制度で 相続にあたり 居住や事の継続への配慮といった政策目的に沿うものです しかし この政策目的に沿わないにも関わらず

More information

相続税の総額の計算法定相続分であん分課税遺産総額実際の相続割合であん分超過累進税率の適用税価格の合計額の総額税額 基礎控除額遺産に係る相続税の基礎知識 (1) 相続税の計算過程 相続人が配偶者と子 2 人の場合課法定相続分 法定相続分 税額 算出税額 法定相続分 税額 相続税算出税額 税額控除相続人

相続税の総額の計算法定相続分であん分課税遺産総額実際の相続割合であん分超過累進税率の適用税価格の合計額の総額税額 基礎控除額遺産に係る相続税の基礎知識 (1) 相続税の計算過程 相続人が配偶者と子 2 人の場合課法定相続分 法定相続分 税額 算出税額 法定相続分 税額 相続税算出税額 税額控除相続人 第 39 回 価値作り セミナー ~ 相続対策編 ~ 相続対策 3 つの柱 ~ 相続税が発生すると ~ 平成 26 年 11 月 29 日 ( 土 ) 於 : 益子会計事務所会議室 相続税の総額の計算法定相続分であん分課税遺産総額実際の相続割合であん分超過累進税率の適用税価格の合計額の総額税額 基礎控除額遺産に係る相続税の基礎知識 (1) 相続税の計算過程 相続人が配偶者と子 2 人の場合課法定相続分

More information

一戸建ての自宅を所有している人のデータ 東京都内やその近郊など路線価の高い宅地に一戸建ての自宅を所有し その他に預貯金や有価証券を保有している人の相続税シミュレーションになります 路線価が高いと自宅の敷地の面積が広くなくても その宅地の評価額は高額になりますので この宅地に対して小規模宅地等の特例が

一戸建ての自宅を所有している人のデータ 東京都内やその近郊など路線価の高い宅地に一戸建ての自宅を所有し その他に預貯金や有価証券を保有している人の相続税シミュレーションになります 路線価が高いと自宅の敷地の面積が広くなくても その宅地の評価額は高額になりますので この宅地に対して小規模宅地等の特例が 一戸建ての自宅を所有している人の相続税シミュレーション 相続税は 税制改正前までは多くの土地や株式 多額の預貯金や有価証券を所有する富裕層の人が納める税金でした しかし平成 27 年 1 月からの相続税の税制改正により 富裕層から普通の人へと相続税の対象者が拡大することになります これからは サラリーマンや年金生活者の人で東京 大阪 名古屋などの大都市圏に少し広い土地を所有していると相続税を納めることになります

More information

審査請求書の記載に当たっては 別紙 審査請求書の書き方 を参照してください 付表 1 号様式 ( 次葉 ) 正本原処分に係る異議申立ての状況 9 異議申立てをした場合 ( 該当する番号を で囲む ) 10 異議申立てをしていない場合 ( 該当する番号を で囲む ) 審査請求書 ( 次葉 ) 審査請求

審査請求書の記載に当たっては 別紙 審査請求書の書き方 を参照してください 付表 1 号様式 ( 次葉 ) 正本原処分に係る異議申立ての状況 9 異議申立てをした場合 ( 該当する番号を で囲む ) 10 異議申立てをしていない場合 ( 該当する番号を で囲む ) 審査請求書 ( 次葉 ) 審査請求 審査請求書 ( 初葉 ) 国税不服審判所長殿 審査請求人総代又は収受日付 ( 注 ) 必ず次葉とともに 正副 2 通を所轄の国税不服審判所に提出してください 正本 審判所 2 住所 所在地 ( 納税地 ) 3 ( ふりがな ) 法 人住所 所在地の代表者4( ふりがな ) 通信日付確認整理簿記入本人確認 番号確認 整理欄本人確認書類個人番号カード / 通知カード 運転免許証その他 1 請求年月日平成年月日

More information

03_税理士ラスパ_相続税法_答案用紙-1.indd

03_税理士ラスパ_相続税法_答案用紙-1.indd 平成 26 年度税理士試験 相続税法ラストスパート模試 < 答案用紙 > 答案用紙ご利用時の注意 1. 実際の税理士試験では この表紙はありません 答案用紙のみが配布されます 2. 実際の税理士試験の答案用紙は B4サイズです 3. この答案用紙は ミシン目に沿ってカッターナイフ等で切り取り ご利用ください なお 切り取りのさいの損傷についてのお取り替えはご遠慮願います 4. 弊社ホームページでは

More information

★889133_相続税ハンドブック_本体.indb

★889133_相続税ハンドブック_本体.indb 4 目次 ₃₀1₀ 実務家のための相続税ハンドブック 1 ₂ ₃ 平成 30 年度の主な改正事項と適用時期 ₈ 15 民法の基礎知識 1₆ 1₆ 1₆ 1₆ 1₇ 1₇ 1₈ 1₈ 1₉ ₂₀ ₂1 ₂₂ 準確定申告等 ₂₇ 相続税 ₂₉ ₃₀ 1 ₃₀ ₂ ₃1 ₃ ₃₂ 4 ₃₂ 54₀₇₀ ₃₃ ₃4 ₃₆ ₃₇ 4₀ 5 財産評価 ( 課税価格 ) 41 1 41 ₂ 4₂ ₃ 5₂ 4 54

More information

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成 申告所得税関係手続名帳票名被相続人の国税に関する書類の受領に係る相続人代表者の指定死亡した者の平成年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表 ( 兼相続人の代表の届出者指定届出書 ) 被相続人の国税に関する書類の受領に係る相続人代表者の指定死亡した者の平成年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表 ( 兼相続人の代表の変更の届出者指定届出書 ) 延払条件付譲渡に係る所得税額の延納の許可の申請延払条件付譲渡に係る所得税額の延納の許可申請書

More information

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及 租税特別措置法 ( 昭和三十二年三月三十一日法律第二十六号 ) 抜粋 ( 特定の取締役等が受ける新株予約権等の行使による株式の取得に係る経済的利益の非課税等 ) 第二十九条の二会社法 ( 平成十七年法律第八十六号 ) 第二百三十八条第二項若しくは会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律 ( 平成十七年法律第八十七号 ) 第六十四条の規定による改正前の商法 ( 明治三十二年法律第四十八号 以下この項において

More information

<4D F736F F D D8D878C768E5A96E291E88F E291E A88C497708E >

<4D F736F F D D8D878C768E5A96E291E88F E291E A88C497708E > 問題 1 分割の総合問題 得点記入欄 /50 点 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1. 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 - 1 - 2. 分割財産価額の計算 ( 単位 : 円 ) 計算過程 - 2 - 3. 小規模宅地等の特例の計算 ( 単位 : 円 ) 計算過程 特例適用対象財産取得者課税価格から減額される金額 4. 相続又は遺贈によるみなし財産価額の計算

More information