Grails -Groovyベースの高生産性Webアプリフレームワーク

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ゆうりゅうしげまつ
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1 Groovy ベースの高生産性 Web アプリフレームワーク 2008/9/6 NTT ソフトウェア株式会社上原潤二

2 発表者上原潤二 NTT ソフトウェア株式会社翔泳社 Grails 徹底入門執筆 ( 共著 ) ブログ Gr な日々 Grails Code Reading メンバ

3 発表内容 Grails とは何か Grails と Groovy Grails の特徴まとめ

4 1. Grails とは何か

5 簡単に言うと Java EE を基盤とする Web アプリフレームワーク.war 生成 Spring Framework Hibernate SiteMesh,etc, をベース Groovy DSL で開発プラグイン機構

6 Grails は, かつて何であったか幼名 Groovy on Rails Ruby on RailsのGroovy 版大きな影響多数のアイデア継承

7 Grails は, 今や何であるか 2 つの意味でメタフレームワークフレームワークの集合体 ( フルスタック ) フレームワークを作るためのフレームワーク DSL 指向フレームワーク作成キット Grailsは実現サンプルの一つ

8 Grails の構成 View コマンドライン Gant Spring Webflow SiteMesh Spring MVC Jetty Logging その他 Log4j Controller Quartz Groovy, Spring Framework Canoo Webtest Testing JUnit Model GORM Hibernate HSQLDB

9 コマンドライン Gant ユーザ定義コマンド Controller URLマッピングコントローラー Quartz バッチタスクサービス Grails の構成 Spring Webflow View Testing Spring MVC GSP SiteMesh ダイナミックタグリブ Jetty Grails Webflow Groovy, Spring Framework ユニットテスト Canoo 統合テスト JUnit Webtest Logging その他 Log4j 各種の設定 Groovy DSL で記述する開発コード群 Model ドメインクラス定義マッピング GORM 制約サービス Hibernate HSQLDB

10 Grails の歴史 2006 年 3 月 20 日に 0.1 版リリース 2008 年 2 月 4 日 1.0 版リリース 2008 年 8 月 25 現在最新版欧州で開発が活発

11 2. Grails とGroovy

12 Grails & Groovy 主な開発者は両方のコミッター Grails の成果も逐次 Groovy にフィードバック Groovy:Grails の最重要技術 Grails :Groovy のキラー応用

13 Groovy とは何か (1) Groovy は Java 言語の拡張である C C++ Java Groovy Java と共有 JVM 動作原理 / ライブラリ共通開発スキル

14 Groovy とは何か (2) C++ = C + オブジェクト指向 Groovy = Java +? 動的高抽象簡潔記述拡張可 ( 内部 DSL) クロージャ活躍

15 Groovy コード例 Java import java.util.*; public class HashMapTest { public static void main(string[] arg) { Map<String,Integer> map = new HashMap<String,Integer>(); map.put(" 太郎 ", 35); map.put(" 次郎 ", 30); map.put(" 三郎 ", 20); for (Map.Entry<String,Integer> entry : map.entryset()) { System.out.println(entry.getKey()+":"+entry.getValue()); } } } Groovy map = [ 太郎 :35, 次郎 :30, 三郎 :20] map.each { println "${it.key}:${it.value}" } 簡潔記述を強調する Groovy のコード例動的性質拡張性など他の性質については表現できていない

16 3. Grails の特徴

17 Grails の特徴 1.Grails 流儀化されたフレームワークの集合体 2.Groovy ベースの DSL でロジックと設定を書く 3. 非グラフィカル統合環境 4.CoC, DRY+ 5.Scaffold 6. プラグイン

18 Grails の特徴 1.Grails 流儀化されたフレームワークの集合体 2.Groovy ベースの DSL でロジックと設定を書く 3. 非グラフィカル統合環境 4.CoC, DRY+ 5.Scaffold 6. プラグイン

19 Grails 流儀化既存 Java フレーワークを下記が可能になるように Wrap 記述設定を DSL で表現適度な CoC より動的にプラグイン化

20 Grails 流儀化 (GORM) Grails 流儀化された Grails 流儀化された Grails 流儀化された Grails 流儀化された Grails Grails 流儀化された

21 Grails の特徴 1.Grails 流儀化されたフレームワークの集合体 2.Groovy ベースの DSL でロジックと設定を書く 3. 非グラフィカル統合環境 4.CoC, DRY+ 5.Scaffold 6. プラグイン

22 Groovy DSL で記述 (1) ドメインクラス class Person { int age = 18 String name static constraints = { age min:18, nullable:false name size: } static belongsto = Group } テーブル定義に該当制約記述用 DSL 関連の表現 grails-app/domain 配下に置く

23 Groovy DSL で記述 (2) } ドメインクラス class Person { int age = 18 String name static constraints = { age min:18, nullable:false name size: } static belongsto = Group スキャフォルド生成されたビュー : <input type="text maxlength="30" id="name name="name" value=""/> テーブル定義 create table person ( id bigint generated by default as identity (start with 1), version bigint not null, age integer not null, name varchar(30), primary key (id) )

24 Groovy DSL で記述 (3) URL マッピング class UrlMappings { static mappings = { "/$blog/$year?/$month?/$day?/$id?" { controller = "blog" action = "show" constraints { year(matches:/d{4}/) } month(matches:/d{2}/) day(matches:/d{2}/) } } "500"(view:'/error') URL パターンにマッチングさせると同時に部分文字列を変数に代入追加的マッチング条件

25 Groovy DSL で記述 (4) Quartz( プラグイン ) class MyJob { def cronexpression = * *? def execute() { // 処理実行 } } grails-app/jobs 配下に書くだけでバッチ実行

26 Groovy DSL で記述 (5) ダイナミック Taglib class HogeTaglib { def mytag = { out << HELLO } } grails-app/taglib に置くだけ GSP 中の <g:mytag/> が HELLO に展開.tld XML コンパイル jar 単体試験しやすい不要

27 その他 DSL 大活躍設定ファイル一般 (ConfigSlurper) フィルタ記述 GSP(just like JSP, but not sucks!) Spring Bean 設定 (BeanBuilder) Webflow の画面遷移フロー定義 Hibernate マッピング定義 Hibernate のクエリ定義 Json 記述 (JSonBuilder) :

28 Groovy をとことん使うための Groovy は簡単しかし以下は困難 DSL を作る動的性質を最大限引き出す ( リロード更新伝播 ) CoC DRY を駆使既存 Java ライブラリフレームワーク類を一定の流儀で統合 Grails: 上記の定式化された仕組み

29 Grails の特徴 1.Grails 流儀化されたフレームワークの集合体 2.Groovy ベースの DSL でロジックと設定を書く 3. 非グラフィカル統合環境 4.CoC, DRY 原則 5.Scaffold 6. プラグイン

30 grails コマンド群定型処理コマンド群 grails <command> Command: bootstrap bug-report clean compile console create-app create-controller create-domain-class create-integration-test create-plugin create-script create-service create-tag-lib create-unit-test doc generate-all generate-controller generate-views help install-plugin install-templates list-plugins package-plugin package plugin-info release-plugin run-app-https run-app set-proxy set-version shell stats test-app upgrade scrip war それぞれの実体は Gant(Groovy 版 rake) スクリプト GRAILS-APP/scripts/XxxYyy.groovy

31 プロジェクトフォルダ構成 grails createapp でここ以下の構造が生成される Grails アプリとしての基本構造メッセージバンドルとか Java コードもここに置けば再起動無しで自動コンパイル更新可能テストコードとテストレポートはここに grails war で生成される Jar のための情報

32 Grails の特徴 1.Grails 流儀化されたフレームワークの集合体 2.Groovy ベースの DSL でロジックと設定を書く 3. 非グラフィカル統合環境 4.CoC, DRY+ 5.Scaffold 6. プラグイン

33 CoC の例クラス名が Service で終わるクラスは自動的にインスタンス化されて依存性注入 HogeController.groovy class HogeController { def hogeservice : hogeservice.sayhello() } HogeService.groovy class HogeService { void sayhello() { } } ちなみに Service クラスは ( 断らない限り ) トランザクション境界

34 CoC with DSL XML 設定ファイルは書かない適度な CoC 規約の動作を変える場合 DSL で明示指定

35 DRY の先にあるものリピートしないのは当然記述を極小化最適化必要最低限の最適な記法を考えるところから入る最適な記述 >>> 実装都合制約

36 Grails の開発手順 (11 回目 ) 1. 最適な DSL を考える 2. その DSL を実装する 3. その DSL で業務ロジックを書きくだす 4. 実行する

37 Grails の開発手順 (2 回目以降 ) 1. 最適な DSL を考える SKIP 2. その DSL を実装する 1. そのDSLで業務ロジックを書きくだす 2. 実行する Web アプリ開発に関していまここ (Grails)

38 Grails の開発手順 (2 回目以降 ) 1. 最適な DSL を考える SKIP 2. その DSL を実装する 1. そのDSLで業務ロジックを書きくだす 2. 実行する Web アプリ開発に関していまここ (Grails) 1,2 は必要に応じプラグイン化

39 従来の開発手順 ( 例 ) 1. UML で論理モデルを書き下す簡潔に書き下すための特別な記法業界慣例の記法を活かすなどの希望はかなえられにくい 2. ( 必要に応じ )UML で実装モデルに書き直す 3. フレームワークなどの都合に合わせ Java や XML など既存言語で実装都合に合わせ全面的に書き直す最小記述とか抽象性とかの希望よりも実装技術制約が優先される 4. 実行する 2 回目以降も同様

40 Grails の特徴 1.Grails 流儀化されたフレームワークの集合体 2.Groovy ベースの DSL でロジックと設定を書く 3. 非グラフィカル統合環境 4.CoC, DRY 原則 5.Scaffold 6. プラグイン

41 Scaffold CRUD ビューの自動生成静的スキャフォールド動的スキャフォールド GSP ページやコントローラクラスはファイルとしては存在しないテンプレートから動的に生成マスター管理系は非常に楽

42 Scaffold 画面例

43 Grails の特徴 1.Grails 流儀化されたフレームワークの集合体 2.Groovy ベースの DSL でロジックと設定を書く 3. 非グラフィカル統合環境 4.CoC, DRY 原則 5.Scaffold 6. プラグイン

44 Grails プラグイン拡張モジュールコマンド 1 発オンラインインストール更新検出 / 伝播リロードの枠組み豊富なプラグイン ( 標準リポジトリで 92 個 ) Grails プラグインの集合 Codecs-plugin, Controllers-plugin, Hibernate-plugin, DomainClass-plugin, UrlMappings-plugin 再利用単位として秀逸

45 再利用単位としてのプラグインプラグインはアプリケーションと相似形 MyApp MyPlugin

46 アプリケーションと相似形なのでプラグインはビューを含むことができるテストを含むことができるサポートスクリプトを含むことができる配布単位として独立性が高いクラスコンポーネントより粗粒度アプリ開発と同列のサポート

47 プラグインが再利用しやすい理由 DSL には実装都合による依存結合がユーザコード上に現れない (or 少ない ) DSL 表現は受身の存在データに近い

48 4. まとめ

49 Grails は Java プログラマー向けのアジャイル開発を容易にする拡張を前提としたフレームワークプラグインによる再利用 DSL 指向開発

50 Grails の問題点 Grails による隠蔽は十分? Spring は当面良く知らなくても OK Hibernate は会得必須性能面 Java より遅いのは確実 Groovy1.6 で高速化期待デバッガ欲しい

51 参考情報その他

52 日本語書籍 Grails 徹底入門 ~Groovy+ Grails で実現するエンタープライズアジャイル開発翔泳社 2008 年 8 月 25 発売 Groovy インアクション日本語版, 毎日コミュニケーションズ,2008 年秋

53 コミュニティ Grails Code Reading 第 2 回 07/08/24 groovy 第 3 回 07/09/19 grails 実行ひとめぐり第 4 回 07/10/31 プラグイン第 5 回 07/11/29 acegi プラグイン第 6 回 07/12/21 webflow 第 7 回 08/01/28 ビュー周り (GSP, taglib) 第 8 回 08/02/27 モデル周り第 9 回 08/03/27 Service 周りと Command Object 第 10 回 08/04/24 リッチ UI を見ました. 第 11 回 08/05/22 ビルダ第 12 回 08/07/4 アーティファクト (+ BeanBuilder, Spring?)

54 ご清聴ありがとうございました

利用者

利用者 Regional SNS 開発環境構築ガイド 2012 年 2 月 29 日株式会社ネットワーク応用通信研究所目次 1. はじめに... 1 2. 前提条件... 1 3. 必要なソフトウェア構成... 1 4. ソフトウェアの導入手順... 1 4.1. 必要ファイルのダウンロード... 1 4.2. 環境設定コマンドの実行... 2 4.3. RegionalSNS の実行... 2 4.4.