要旨 [ 目的 ] 歩行中の足部の機能は 正常歩行において重要な役割を担っている プラスチック短下肢装具 (AFO) 装着により足関節の運動が制限されてしまう 本研究は AFO 装着により歩行立脚期における下肢関節運動への衝撃吸収作用や前方への推進作用に対しどのような影響を及ぼすかを検討した [ 対

Size: px
Start display at page:

Download "要旨 [ 目的 ] 歩行中の足部の機能は 正常歩行において重要な役割を担っている プラスチック短下肢装具 (AFO) 装着により足関節の運動が制限されてしまう 本研究は AFO 装着により歩行立脚期における下肢関節運動への衝撃吸収作用や前方への推進作用に対しどのような影響を及ぼすかを検討した [ 対"

Transcription

1 床反力計による比較 中島早稀 宝田翔吾 松場賢二 目次 はじめに 3 Ⅰ 対象 3 Ⅱ 方法 4 Ⅲ 統計解析 7 Ⅳ 結果 7 Ⅴ 考察 9 Ⅵ 課題 13 1

2 要旨 [ 目的 ] 歩行中の足部の機能は 正常歩行において重要な役割を担っている プラスチック短下肢装具 (AFO) 装着により足関節の運動が制限されてしまう 本研究は AFO 装着により歩行立脚期における下肢関節運動への衝撃吸収作用や前方への推進作用に対しどのような影響を及ぼすかを検討した [ 対象 ] 過去に下肢関節疾患の既往歴を有しない健常成人男性 10 名を対象とした [ 方法 ] 床反力計の上を裸足と装具装着下で各 3 回歩行し 床反力の特性パターンの床反力と歩行周期をそれぞれ比較した [ 結果 ] AFO を装着すると床反力の垂直分力では 荷重応答期の出現が遅延した 前後分力では 足底接地期の床反力が小さくなり その出現も遅延した 側方分力では 外向きの床反力が有意に減少した [ 結語 ] AFO 装着により足関節の運動が制限され 下肢関節運動への衝撃吸収作用や前方への推進作用が阻害されることが分かった よって股関節と膝関節に負担がかかり 歩行に影響を及ぼしていることが示唆された Key words: プラスチック製短下肢装具 歩行 床反力計 2

3 はじめにプラスチック短下肢装具 (AFO) は一般的に脳卒中片麻痺患者に対して一番多く使用されている装具である これは 日常生活でも屋内外兼用とすることができ 軽量で扱いやすい また下腿部に密着するため外観がスマートであり 加熱することにより調節がある程度容易にできるなどの利点がある さらに足関節を固定して底屈制限や内外反を制限することで痙性麻痺や内反尖足を矯正することができ遊脚期でのトゥークリアランスを改善できるなどの利点がある 1) また 歩行中の足部の主な機能は 踵接地期から立脚中期までは衝撃吸収作用 立脚中期から足尖離地期までは身体の前方への推進作用が正常歩行において重要な役割を担っている 2) しかし AFO を装着することで足関節の底背屈運動が制限されるため 歩行周期における踵接地期から足底接地期において足部と下腿が一体化して 踵部を中心に前方に回転し その力が膝窩部を前方へ押し出すため 大腿直筋への負担が高まり 結果として膝折れが誘発されやすくなる 3) といった欠点も同時にある そこで 本研究は AFO 装着により歩行立脚期における下肢関節運動への衝撃吸収作用や前方への推進作用に対しどのような影響を及ぼすか床反力を用いて検討することを目的とした Ⅰ 対象 過去に下肢関節疾患の既往歴を有しない健常成人男性 10 名 ( 平均年齢 21 歳 身長 ± 3.08cm 体重 65.2 ± 3.90kg) を対象とした 被験者には事前に書面と口頭にて研究の目的及び内容を説明し同意のもと協力を得た 3

4 Ⅱ 方法 測定対象となる動作は裸足及び右下肢に AFO を装着した歩行とした 床反力計は AMTI 製 (PJB-101) を使用した まず被験者は裸足で1 枚目の force plate の 180cm 手前から歩行を開始した 上肢の振りによる影響を取り除くために 両上肢は胸の前で組み 各被験者が快適と感じる歩行速度で各床反力板を片足ずつ踏み写真 1 分けることができるように3 回の歩行練習の後 3 回の歩行を分析した 数分の休憩後 右下肢に AFO( 写真 1) を装着した この際 AFO は足関節底背屈 0 で装着し 3 箇所のバンドで下腿部 足関節 足部を十分に固定した 床反力とは足が床に触れると 接触した部分から力が足底に加えられる 足部が地面に加える力に対し 地面から足底に加えられる力が床反力と呼ばれる ニュートンの第 3 法則 作用 反作用の法則 により これらの力の大きさは等しいが力の方向は逆向きである 床反力は垂直軸 前後軸 側方軸の3つの直行する軸で示される力で示され3つの力のベクトル加法によって1つの合力ベクトルができる 床反力ベクトルを垂直方向 前後方向 側方方向に分解して考えたのが床反力の3 分力である 4)5) 正常歩行の床反力の典型的パターンでは垂直分力 ( 図 1a) は 踵接地期の直後に小峰 pが つづいて峰 P 0 が現れる これらは踵の衝撃的接床とそれにつづく踵を支点とした足底の rolling による 4

5 足底接地期に対応している ついで単脚支持期に初期と後期に 2つの主峰 (P 1 とP 2 ) が現れ その間に極小値 ( 谷 )Vをつくる 6) 歩行には重心の上下運動があり 足底接地期であるP 1 は位置エネルギーの重心位置が最小となるため運動エネルギーの床反力は極大値となる 重心位置は立脚中期で最大となりVでは床反力は極小値となる 立脚後期のP 2 で再び重心位置は最小となり それに伴い床反力は極大値になる 5) 前後分力( 図 1b) では 踵接地時 足部の前方へのスリップを防ぐように足部と地面の間に十分な摩擦が必要であるために前向きの床反力 fが出現する 4) また 足底接地期に出現する後ろ向き反力( 制動力 )Aおよび足尖離地期に出現する前向き反力 ( 推進力 )Fは最大値となる 身体の重心が足底の中央部に達し 分力が0になる点をMとする 側方分力 ( 図 1c) では 正常歩行において踵接地期に距骨下関節は約 2 3 内がえししている 踵接地期から足底接地期までの間に外向き反力の極大値 O 1 が出現する 踵接地の直後に荷重応答期の一部として足部の外がえしが始まり 立脚中期の前半で内向き反力 IP 1 は極大値となる 次に立脚中期では足部全体として約 2 の最大外がえし位となるが 距骨下関節から内がえしが始めるため Iv は極小値となる 立脚後期に起こる内向き反力の極大値を IP 2 とする 踵離地から足尖離地にかけて拇指側プッシュオフの働きにより 外向き反力 O 2 が極大値となる 4)7) 垂直方向 前後方向 側方方向で測定されたそれぞれの床反力は各被験者の体重で除し 右下肢接地から離地までの立脚期を 100% とすることによって正規化した 上記の正常成人歩行における床反力パターンの主な特性の分析を参考に 記録された床反力パターンから力学的因子として 垂直方向 前後方向 側方方向の峰と谷それぞれの床反力の値と 時間的因子としてそれらが出現する歩行周期を算出した 3 回の分析から得られた平均値 5

6 を裸足歩行 ( 装具無群 ) と AFO 装着歩行 ( 装具有群 ) で比較した (N/kg) P 1 V P p P (%) 図 1a 正常歩行における床反力パターン ( 垂直分力 ) 1.5 (N/kg) F f M a (%) A -1.5 図 1b 正常歩行における床反力パターン ( 前後分力 ) (N/kg) Ip 2 Ip 1 Iv O (%) O 1 図 1c 正常歩行における床反力パターン ( 側方分力 ) 6

7 Ⅲ 統計解析 あらかじめシャピロ-ウィルク検定にて各データが正規分布に従うことを確認し 対応のあるt- 検定を用いた 有意水準は p< 0.05 とした 統計処理ソフトは SPSS Statistics 18 を使用した Ⅳ 結果 装具無群と装具有群の床反力の特性パターンの床反力を表 1 に 歩行周期を表 2に示す 装具無群 装具有群 平均 標準偏差 平均 標準偏差 P P P V P f * A ** M F a ** O * Ip Iv Ip O * *:P< 0.05 **:P< 0.01( 対応のあるt 検定 ) 単位 :(N/kg) 表 1 装具無群と装具有群の床反力データの特性値 7

8 装具無群 装具有群 平均 標準偏差 平均 標準偏差 P P P ** V P f A ** M F a O Ip Iv Ip O **:P< 0.01( 対応のあるt 検定 ) 単位 :(%) 表 2 装具無群と装具有群の歩行周期データの特性値 垂直分力における全ての特性の床反力では 装具有群と装具無群との間に有意差は認めなかったが 歩行周期ではP 1 のみ装具有群の方が有意に遅延していた (P< 0.01) 前後分力における特性の床反力では 峰 f(p< 0.05) が装具有群の方が有意に小さく a(p< 0.01) は有意に大きかった また谷 A(P< 0.01) は装具有群の方が有意に浅かった また歩行周期では 装具有群のA(P< 0.01) の出現が有意に遅かった 側方分力における床反力では 外向き反力 O 1 O 2 (P< 0.05) が装具有群の方が有意に小さくなっていた 8

9 Ⅴ 考察 歩行中の足部の主な機能は 踵接地期から立脚中期までは衝撃吸収作用 立脚中期から足尖離地期までは身体の前方への推進作用が正常歩行において重要な役割を担っている 2) しかし AFO 装着により足関節の運動が制限されてしまう そこで今回私達は AFO 装着により歩行立脚期における下肢関節運動への衝撃吸収作用や前方への推進作用に対しどのような影響を及ぼすかを検討した 歩行の推進作用に必要な足関節のロッカーとして ヒールロッカー アンクルロッカー フォアフットロッカー が存在する ( 図 2) 荷重応答期にはヒールロッカーが働き 立脚中期には前進のためのアンクルロッカー 立脚終期には前進のためのフォアフットロッカーが働き 立脚終期への遊脚期における下肢の振り出しのための推進力へと繋がる 図 2 足関節のロッカー 9

10 ヒールロッカーは踵接地期と荷重応答期の間で起こり 踵骨隆起を支点として 足底面が床に着くスピードを前脛骨筋の遠心性収縮により制限している この時 前脛骨筋は下腿を前方へ進ませる役割も担っている また大腿四頭筋の遠心性収縮により膝関節屈曲を制限しつつ 前方へ進む下腿に大腿を引き寄せる役割を果たす ヒールロッカーは立脚下肢全体を容易に前進させるメカニズムとなる アンクルロッカーは 足底接地期に前足部が床に接地するところから始まる 足関節を支点として足部が固定され 足関節が背屈し 膝関節を軽度屈曲させながら立脚中期に達し立脚後期まで脛骨を前進させる アンクルロッカーでは ヒラメ筋の柔軟な筋活動が重要である ヒラメ筋は 腓腹筋とともに立脚中期に膝関節屈曲角度を制限し膝折れを防ぐことができる フォアフットロッカーは 立脚終期における動作であり 踵を挙上させるための働きである 歩行周期の間で最も強い推進力となり 下肢の前進を加速させる基礎として働く そして腓腹筋とヒラメ筋は強力に働き脛骨の前進する速度を減速させるため膝関節は屈曲して遊脚期に移行する その一方で衝撃吸収作用として荷重応答期に起こる大きな衝撃は 足関節 膝関節および股関節で起こる衝撃吸収反応により吸収される 7) 正常歩行における床反力の垂直分力では 峰 P 1 は踵接地期から足底接地期の間にある荷重応答期すなわちヒールロッカー時に出現する 本研究では峰 P 1 が装具無群と比較して装具有群では遅延して出現していたが 立脚初期には足関節の底屈によって装具は引き延ばされ 装具に背屈しようとする力が発生されること 8) から底屈運動が制限されるので峰 P 1 の歩行周期は遅延したと推測される 荷重応答期が遅延することによって 足底接地期から立脚中期の間に必要な荷重するための準備時間が短縮してし 10

11 まう そのことから 膝関節や股関節の筋の協調した収縮が困難になり 痙性が増強するあるいは 反張膝になりやすくなるなどが考えられる 谷 Vは立脚中期に相当している 一般的に AFO を装着すると谷 Vは浅くなるといわれている 足底接地期におこる足関節の背屈運動が装具によって制限されると足底接地から立脚中期にかけて脛骨を前進し膝関節を軽度屈曲するアンクルロッカー機能が働きにくくなる 本研究では有意差は認めなかったが装具無群と比較すると装具有群では谷 Vが浅かった 立脚中期に足関節の背屈が制限されると膝関節が伸展位傾向となり衝撃吸収作用が低下することが谷 Vの上昇に繋がると推測する このように衝撃吸収作用が低下すると膝関節や股関節への負荷が高くなり関節変性を引き起こし疼痛の原因となる可能性が考えられる 前後分力では 峰 fでは一般的に床反力ベクトルは足関節の後方 膝関節の後方 股関節の前方を通るので 股関節では大殿筋 ハムストリングなどの伸展筋 膝関節では大腿四頭筋 足関節では前脛骨筋などの背屈筋の筋活動がみられる 本研究では装具無群と比較して装具有群では峰 fは小さかった 峰 fは踵接地期に出現する床面を滑らないように足部が後方に押す力を示す 装具を装着すると重心が後方に残ったまま踵接地を行っているので峰 fが小さくなると推定できる 谷 Aは足底接地期で体重心を前方に移動させる力である 本研究では装具有群の方が谷浅くなった またその出現も遅延した これは垂直分力の峰 P 1 と同様に AFO 装着により底屈運動が制限されるためであると考えられる よって体重心を前方に移動する力が低下し 重心が後方に残った歩行となり歩行周期も遅くなる これにより 股関節屈曲位のまま歩行するので大殿筋の筋力を使いにくい歩行となる また反張膝となりやすいと考える 峰 Fは踵離地期から足尖離地期の間におきる床を後方に蹴る推 11

12 進力である 本研究では有意差は認められなかったが装具無群と比較して装具有群は低い傾向にあった これは AFO 装着により足関節の底屈運動が制限されフォアフットロッカー機能が働きにくくなり振り出しが十分に行うことができず 推進力は低下したと考えられる これにより 歩幅や歩行スピードも減少することが推測される aは足尖離地期を示し 足関節底屈筋群や足趾屈筋により床面を強く蹴ることで 身体の前方移動を達成している 本研究では 装具無群と比較すると装具有群の方ではaが高かった これは 爪先を支点として足関節の底屈が制限されるために乗り上げるように踵を離地し 次に爪先を離地する動きとなった 9) と考えられる 側方分力では 谷 O 1 は踵接地期から足底接地期に踵が内反位で接地するために起こる外向きの床反力を示す また谷 O 2 は足尖離地期に拇指が内側に床を押す時に起こる外向きの床反力を示す 本研究では装具無群と比較して装具有群は谷 O 1 と谷 O 2 は有意に小さくなった 足関節が固定され内がえしと外がえしが制限されるので 外向きと内向きの床反力が減少されたと推測される 踵接地期に生じる内がえしが制限されるため外向き反力の谷 O 1 は裸足と比べて減少し 谷は浅くなる また AFO により床面に対し中足指節間関節の屈曲 伸展が行えないため 踵離地期から足尖離地期にかけての拇指側プッシュオフができないために外向き反力の谷 O 2 が減少した AFO を装着する距骨下関節の動きが制限され 代償として膝関節の内外反しストレスが増大する可能性がある 今回の研究から AFO 装着により足関節の運動が制限され 歩行立脚期における下肢関節運動への衝撃吸収作用や前方への推進作用が阻害されることがわかった よって股関節と膝関節に負 12

13 担がかかり 歩行に影響を及ぼしていることが示唆された そのため長期使用すると関節変性などが起こりやすく疼痛発生の誘因となる可能性が高い Ⅵ 課題 本研究の限界として床反力計のみを使用していることと 対象者数が制限されているということが挙げられる 今後 対象者を増やし 脳卒中後遺症患者を対象として 装具の利点と弊害についてさらなる検討をしていきたい 引用文献 1) 佐熊重広. 片麻痺者の装具療法の実際. 理学療法京都 34:53-57, )Kirsten Gotz-Neumann. 観察による歩行分析, 歩き方 ヒトの歩容の生理学, 東京, 株式会社医学書院,pp30-31, ) 磯兼直道, 木村友香, 近藤優里菜, 他. 短下肢装具の踵の硬さが歩行に与える影響. 中部リハ雑誌 6:38-41, )Donald A. Neumann. 筋骨格系のキネシオロジー, 第 4 部下肢, 東京, 医歯薬出版株式会社,pp ,pp , ) 石井慎一郎. 異常歩行の運動学的 運動力学的分析 Ⅰ. 理学療法 26 巻 1 号 :86-96, ) 盛合徳夫. 床反力分析を中心として. リハビリテーション医学 10 巻 4 号 : , ) 武田功. ペリー歩行分析 正常歩行と異常歩行, 第 1 部基本第 3 章基本的な機能, 第 2 部正常歩行第 4 章足関節 足部複合体, 東京, 医歯薬出版株式会社,pp19-43, ) 山本澄子. 理学療法 MOOK 6 運動分析. 高橋正明, 装具歩行, 東京, 株式会社三輪書店,pp , ) 佐竹將宏.15 レクチャーシリーズ理学療法テキスト装具学. 石川朗, 装具学総論, 東京, 株式会社中山書店,pp1-8,

2 片脚での体重支持 ( 立脚中期, 立脚終期 ) 60 3 下肢の振り出し ( 前遊脚期, 遊脚初期, 遊脚中期, 遊脚終期 ) 64 第 3 章ケーススタディ ❶ 変形性股関節症ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2 片脚での体重支持 ( 立脚中期, 立脚終期 ) 60 3 下肢の振り出し ( 前遊脚期, 遊脚初期, 遊脚中期, 遊脚終期 ) 64 第 3 章ケーススタディ ❶ 変形性股関節症ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー PT OT ビジュアルテキスト 姿勢 動作 歩行分析 contents 序ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー畠中泰彦 3 本書の使い方ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

More information

を0%,2 枚目の初期接地 (IC2) を 100% として歩行周期を算出した. 初期接地 (IC1) は垂直 9) 分力 (Fz) が 20Nを超えた時点, 荷重応答期 (LR) は Fz の第 1ピーク時, および遊脚後期 (Tsw) は IC1 から 10% 前の時点とした 10). 本研究の

を0%,2 枚目の初期接地 (IC2) を 100% として歩行周期を算出した. 初期接地 (IC1) は垂直 9) 分力 (Fz) が 20Nを超えた時点, 荷重応答期 (LR) は Fz の第 1ピーク時, および遊脚後期 (Tsw) は IC1 から 10% 前の時点とした 10). 本研究の 歩行における随意的足関節背屈運動が大腿四頭筋の筋活動に及ぼす影響について 畑山将時郎 < 要約 > 本研究の目的は, 歩行の初期接地時に随意的に背屈運動を行わせて前脛骨筋の筋活動を高めることで大腿四頭筋の筋活動が変化するのか, また, もし大腿四頭筋の筋活動が変化すればそれが荷重応答期にも持続するのかを検証することだった. 対象は, 若年健常者 10 名だった. 歩行路の中に床反力計を設置し, 歩行周期を算出した.

More information

行為システムとしての 歩行を治療する 認知神経リハビリテーションの観点

行為システムとしての 歩行を治療する 認知神経リハビリテーションの観点 行為システムとしての歩行を治療する認知神経リハビリテーションの観点 人間はなぜ歩くのか? NPO 法人子どもの発達 学習を支援するリハビリテーション研究所理事長高橋昭彦 アフリカで誕生した我々の祖先は長い月日をかけて世界中に渡っていった 最先端のリハビリテーション? 我々が回復を目指すべきものは 歩行動作か行為としての歩行システムか? 人間は外部刺激によって制御される 操り人形 ではない! この問題に答えられない患者に

More information

足部について

足部について はじめに 足部について 2018.1.7( 日 ) 世良田美紀 足部の骨はなぜ多いのか疑問に思ったため 今回は足部について考察したい また 外来患者様に対し インソールを入れることがあるが 正しく理解できていないように思った 骨形態を学習 理解し足部の役割を理解したいと思った 足とは 足関節と足部が含まれ 一般的に 1 つの機能ユニットとして考えられている 足は身体の土台として 地形変化への適合 身体平衡の保持

More information

要旨一般的に脚長差が3cm 以下であれば 著明な跛行は呈しにくいと考えられているが客観的な根拠を示すような報告は非常に少ない 本研究の目的は 脚長差が体幹加速度の変動性に与える影響を 加速度センサーを用いて定量化することである 対象者は 健常若年成人男性 12 名とした 腰部に加速度センサーを装着し

要旨一般的に脚長差が3cm 以下であれば 著明な跛行は呈しにくいと考えられているが客観的な根拠を示すような報告は非常に少ない 本研究の目的は 脚長差が体幹加速度の変動性に与える影響を 加速度センサーを用いて定量化することである 対象者は 健常若年成人男性 12 名とした 腰部に加速度センサーを装着し 脚長差が歩行中の体幹加速度の変動性に及ぼす 影響について 柿本信一 西村拓真林尚孝 秀村碧斗 目 次 Ⅰ. はじめに 71 Ⅱ. 対象と方法 71 Ⅲ. 結果 73 Ⅳ. 考察 74 69 要旨一般的に脚長差が3cm 以下であれば 著明な跛行は呈しにくいと考えられているが客観的な根拠を示すような報告は非常に少ない 本研究の目的は 脚長差が体幹加速度の変動性に与える影響を 加速度センサーを用いて定量化することである

More information

背屈遊動 / 部分遊動 装具の良好な適合性 底屈制動 重心移動を容易にするには継手を用いる ただし痙性による可動域に抵抗が無い場合 装具の適合性は筋緊張の抑制に効果がある 出来るだけ正常歩行に近付けるため 痙性が軽度な場合に用いる 重度の痙性では内反を矯正しきれないので不安定感 ( 外 ) や足部外

背屈遊動 / 部分遊動 装具の良好な適合性 底屈制動 重心移動を容易にするには継手を用いる ただし痙性による可動域に抵抗が無い場合 装具の適合性は筋緊張の抑制に効果がある 出来るだけ正常歩行に近付けるため 痙性が軽度な場合に用いる 重度の痙性では内反を矯正しきれないので不安定感 ( 外 ) や足部外 片麻痺の異常歩行と装具の考え方 1 変形の矯正と予防 2 立脚期の安定性 3 爪先を床から離れやすくする 4 正常歩行に近付ける スタティック立脚相前半立脚中期から立脚相後半遊脚期 体幹 : 前傾位上肢 : 屈曲内旋回内掌屈下肢 : 股屈曲 膝伸展 足底屈内反 下腿三頭筋の緊張が強い 膝 股関節伸展筋力が弱い場合には骨盤を後方に引き体幹を前屈 膝を過伸展させた歩容となる 下腿三頭筋 後脛骨筋の痙性

More information

【股関節の機能解剖】

【股関節の機能解剖】 異常歩行 1. 分析の方法 (1) 歩行パラメーターの計測 10m の自由に歩行できる歩行路を ( 最低でも 5~6m) を確保する. 計測の開始位置と終了位置をビニールテープなどでマーキングする. 加速と減速のために計測開始地点の前と終了地点の後にはスペースが必要である. 開始位置を越えた1 回目のイニシャルコンタクトでストップウォッチを押す. 歩数をカウントする. 終了位置のマーキングを越えた1

More information

rihabili_1213.pdf

rihabili_1213.pdf Ⅰ 総 論 A モデル システム開発の研究検証結果より 九州労災病院 勤労者予防医療センター 豊永 敏宏 1 再就労とリハビリテーション 発症前に就業していた障害者の最大の QOL 生活の質 の獲得は再就労である そして それを支援するのが 障害者の QOL 向上を目的とするリハビリテーション医学である 図 1 リハビリテーション医学とは 日本リハビリテーション医学会作成 解説 脳卒中で緊急入院し

More information

Microsoft PowerPoint - ①濱説明資料.pptx

Microsoft PowerPoint - ①濱説明資料.pptx ( 股関節後方にある ) 殿部外側溝を圧迫する 骨盤帯による体幹 骨盤の安定と促通効果 : スポーツ分野への利用の可能性について 広島大学医学部脳神経外科学研究員 ( 信愛会日比野病院 ) 濱聖司 ( 株 ) 大坪義肢製作所 ( 故 ) 大坪政文 83 研究背景 ( 麻痺患者への使用 1) 脳卒中や各種神経筋疾患の患者 下肢 + 体幹 骨盤の筋力が低下 立つ時に 膝が折れ 腰が引けてしまい バランスが保てない

More information

選考会実施種目 強化指定標準記録 ( 女子 / 肢体不自由 視覚障がい ) 選考会実施種目 ( 選考会参加標準記録あり ) トラック 100m 200m 400m 800m 1500m T T T T33/34 24

選考会実施種目 強化指定標準記録 ( 女子 / 肢体不自由 視覚障がい ) 選考会実施種目 ( 選考会参加標準記録あり ) トラック 100m 200m 400m 800m 1500m T T T T33/34 24 選考会実施種目 強化指定標準記録 ( 男子 / 肢体不自由 視覚障がい ) 選考会実施種目 ( 選考会参加標準記録あり ) トラック T11 11.66 11.79 T12 11.38 11.48 T13 11.38 11.50 T33 24.93 27.44 T34 17.98 18.96 T35 14.74 15.53 T36 13.47 14.04 100m T37 12.41 12.81 T38

More information

方向の3 成分を全て合成したもので 対象の体重で除して標準化 (% 体重 ) した 表 1を見ると 体格指数 BMI では変形無しと初期では差はなく 中高等度で高かった しかし 体脂肪率では変形の度合が増加するにつれて高くなっていた この結果から身長と体重だけで評価できる体格指数 BMI では膝 O

方向の3 成分を全て合成したもので 対象の体重で除して標準化 (% 体重 ) した 表 1を見ると 体格指数 BMI では変形無しと初期では差はなく 中高等度で高かった しかし 体脂肪率では変形の度合が増加するにつれて高くなっていた この結果から身長と体重だけで評価できる体格指数 BMI では膝 O 新潟県健康づくり スポーツ医科学センター 動作分析事業の分析例 診療及び健康運動指導 研究編 1 変形性膝関節症患者の歩行分析 ~ 床反力の検討 ~ 変形性膝関節症 ( 膝 OA) は 膝関節面上の軟骨がすり減り 関節面が変形する疾患である 関節面の変形が進行するにつれて痛みが強まり 立ち座りや歩行等の生活動作に支障が生じる 日本国内における膝 OA の人口はX 線による診断でも 1,700 万人

More information

<4D F736F F D2091E F18DE98BCA8CA798568C928E7B90DD91E589EF94AD955C8E9697E12E646F6378>

<4D F736F F D2091E F18DE98BCA8CA798568C928E7B90DD91E589EF94AD955C8E9697E12E646F6378> 脳梗塞右片麻痺発症後に反張膝を呈した 60 代男性の介入について ~ホンダアシスト使用した歩行動作の改善 ~ ( 社会福祉法人神流福祉会介護老人保健施設かみかわリハビリテーション課 ) 理学療法士坂田寿史 第 23 回埼玉県介護老人保健施設大会発表演題場所さいたま市大宮ソニックシティ日時平成 30 年 2 月 24 日 ( 土 ) はじめにわが国では食習慣の欧米化及び運動する習慣が希薄となりつつある中

More information

国際エクササイズサイエンス学会誌 1:20 25,2018 症例研究 足趾踵荷重位での立位姿勢保持運動が足部形態に 与える影響 扁平足症例に対しての予備的研究 嶋田裕司 1)4), 昇寛 2)3), 佐野徳雄 2), 小俣彩香 1), 丸山仁司 4) 要旨 :[ 目的 ] 足趾踵荷重位での立位姿勢保

国際エクササイズサイエンス学会誌 1:20 25,2018 症例研究 足趾踵荷重位での立位姿勢保持運動が足部形態に 与える影響 扁平足症例に対しての予備的研究 嶋田裕司 1)4), 昇寛 2)3), 佐野徳雄 2), 小俣彩香 1), 丸山仁司 4) 要旨 :[ 目的 ] 足趾踵荷重位での立位姿勢保 1:20 25,2018 症例研究 足趾踵荷重位での立位姿勢保持運動が足部形態に 与える影響 扁平足症例に対しての予備的研究 嶋田裕司 1)4), 昇寛 2)3), 佐野徳雄 2), 小俣彩香 1), 丸山仁司 4) 要旨 :[ 目的 ] 足趾踵荷重位での立位姿勢保持運動が, 足部形態に与える影響を明らかにするための予備的研究の位置付けとした. [ 対象と方法 ] 対象は健常成人女性 1 名とした.

More information

descente-39校了.indd

descente-39校了.indd 190 新たな短下肢装具の開発に向けた靴底形状による下肢の機能代償と臨床への応用可能性 昭和大学中村大介 ( 共同研究者 ) 同関屋曻 同 松永勇紀 Study to Elucidate Functional Compensatory Movements of Lower Limbs During Gait with the Roll-over Shapes Brace and Adaptability

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費助成事業 ( 科学研究費補助金 ) 研究成果報告書 平成 25 年 5 月 24 日現在 機関番号 :33916 研究種目 : 若手研究 (B) 研究期間 :2009~2012 課題番号 :21700553 研究課題名 ( 和文 ) トレッドミル歩行分析 リサージュ図形表現による分析法の開発と妥当性の検討 研究課題名 ( 英文 )Treadmill Gait Analysis

More information

安定性限界における指標と条件の影響 伊吹愛梨 < 要約 > 安定性限界は体重心 (COM) の可動範囲に基づいて定義づけられるが, 多くの研究では足圧中心 (COP) を測定している. 本研究は, 最大荷重移動時の COM 変位量を測定して COP 変位量と比較すること, 上肢 位置の違いが COP

安定性限界における指標と条件の影響 伊吹愛梨 < 要約 > 安定性限界は体重心 (COM) の可動範囲に基づいて定義づけられるが, 多くの研究では足圧中心 (COP) を測定している. 本研究は, 最大荷重移動時の COM 変位量を測定して COP 変位量と比較すること, 上肢 位置の違いが COP 安定性限界における指標と条件の影響 伊吹愛梨 < 要約 > 安定性限界は体重心 (COM) の可動範囲に基づいて定義づけられるが, 多くの研究では足圧中心 (COP) を測定している. 本研究は, 最大荷重移動時の COM 変位量を測定して COP 変位量と比較すること, 上肢 位置の違いが COP や COM の変位量に与える影響について検討することを目的とした. 対象は健常若年者 12 名とした.2

More information

運動器疾患予防靴の開発のための歩行時靴底踏力の計測

運動器疾患予防靴の開発のための歩行時靴底踏力の計測 平成 26 年度 JST 分野別新技術説明会 2014.1.20 JST( 市ヶ谷 K's 五番町 ) 歩行時における足底圧力の 3 分力分布計測装置 福島大学共生システム理工学類 人間支援システム専攻 教授小沢喜仁 1. 研究背景と目的 研究背景 (1/2) 近年, 高齢化社会が進行している加齢に伴う運動器疾患が増加している 1 高齢者の運動器疾患の要因 運動器疾患の予防加齢 予防するために 運動器の心身機能の向上機能低下

More information

足関節

足関節 一般撮影のおさらいと工夫 ~ 膝関節から足まで ~ 松戸整形外科病院 反町祐司 膝関節 第 24 回東葛放射線画像セミナー 1 正面 坐位で下肢を完全進展し やや内旋して外側顆および内側顆の後縁を結んだ線をフィルムに対して水平にする 膝蓋骨尖 1cm 下に頭足 10 で入射する < ポイント > 膝蓋骨は外側上顆と内側上顆の中央に描出 膝関節腔を描出 膝関節腔中央に顆間隆起を描出 腓骨頭の一部が脛骨と重複して描出

More information

6 腰椎用エクササイズパッケージ a. スポーツ選手の筋々膜性腰痛症 ワイパー運動 ワイパー運動 では 股関節の内外旋を繰り返すことにより 大腿骨頭の前後方向への可動範囲を拡大します 1. 基本姿勢から両下肢を伸展します 2. 踵を支店に 両股関節の内旋 外旋を繰り返します 3. 大腿骨頭の前後の移

6 腰椎用エクササイズパッケージ a. スポーツ選手の筋々膜性腰痛症 ワイパー運動 ワイパー運動 では 股関節の内外旋を繰り返すことにより 大腿骨頭の前後方向への可動範囲を拡大します 1. 基本姿勢から両下肢を伸展します 2. 踵を支店に 両股関節の内旋 外旋を繰り返します 3. 大腿骨頭の前後の移 6 腰椎用エクササイズパッケージ a. スポーツ選手の筋々膜性腰痛症 胸郭リアライメント 胸郭リアライメント では 胸郭の可動性を拡大しつつ 胸郭周囲の筋緊張を軽減することを目的とします 2. 上肢と下肢が脱力できたら徐々に深い呼吸を行いま す 呼吸を10 回程度繰り返します 腕の外転運動と深呼吸 肩の外転運動と深呼吸 では 胸郭の最大限の拡張を促します 2. 両肩を適度に外転させます 肘は床から離さないようにします

More information

歩行およびランニングからのストップ動作に関する バイオメカニクス的研究

歩行およびランニングからのストップ動作に関する バイオメカニクス的研究 学位論文要旨 歩行およびランニングからのストップ動作に関する バイオメカニクス的研究 広島大学大学院教育学研究科 文化教育開発専攻 冨永亮 目次 第 1 章諸言 (1) 第 1 節研究の背景と意義 第 2 節バイオメカニクス的手法を用いたストップ動作の分析 第 3 節本研究の目的 第 2 章速度の変化がストップ動作の地面反力に及ぼす影響 (3) 第 1 節目的第 2 節方法第 3 節結果第 4 節考察

More information

リハビリテーション歩行訓練 片麻痺で歩行困難となった場合 麻痺側の足にしっかりと体重をかけて 適切な刺激を外から与えることで麻痺の回復を促進させていく必要があります 麻痺が重度の場合は体重をかけようとしても膝折れしてしまうため そのままでは適切な荷重訓練ができませんが 膝と足首を固定する長下肢装具を

リハビリテーション歩行訓練 片麻痺で歩行困難となった場合 麻痺側の足にしっかりと体重をかけて 適切な刺激を外から与えることで麻痺の回復を促進させていく必要があります 麻痺が重度の場合は体重をかけようとしても膝折れしてしまうため そのままでは適切な荷重訓練ができませんが 膝と足首を固定する長下肢装具を 歩行訓練 片麻痺で歩行困難となった場合 麻痺側の足にしっかりと体重をかけて 適切な刺激を外から与えることで麻痺の回復を促進させていく必要があります 麻痺が重度の場合は体重をかけようとしても膝折れしてしまうため そのままでは適切な荷重訓練ができませんが 膝と足首を固定する長下肢装具を使用することで適切な荷重訓練を行うことができます ( 図 13) 図 14は重度の右片麻痺を患った患者さんの荷重訓練をしている時の麻痺側下肢の筋活動

More information

膝関節運動制限による下肢の関節運動と筋活動への影響

膝関節運動制限による下肢の関節運動と筋活動への影響 膝関節運動制限による下肢の関節運動と筋活動への影響 支持面の前後傾斜刺激による検討 山岸祐太 < 要約 > 本研究の目的は, 膝関節装具により膝関節運動を制限し, 支持面の前後回転傾斜刺激を与えた場合の下肢関節や姿勢筋への影響を調べ, 膝関節運動の働きを明確にすること, および股 足関節運動が膝関節運動をどのように補償しているのかを明確にすることである. 被験者は健常若年者 10 名とした. 傾斜刺激は周波数

More information

04_06.indd

04_06.indd 改修のポイント 3 洗面手洗いの選定 洗面手洗いの高さと大きさ車イスでの使用には 立位で使用するよりも低く設置する必要がありますが 高さは個人差が大きいので使用するご本人に模擬動作を行ってもらって決めるのが良いでしょう 洗面のサイズは 小さすぎると洗面の下のスペースも狭くなって足が入らず 洗面に手が届きにくくなります 逆に大きすぎると洗面が上体に当たり 前に手が伸ばしにくい方の場合には水栓のレバーに手が届きにくくなります

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 症例紹介 脳梗塞を呈した症例の立ち上がりについて 佐藤病院リハビリテーション科理学療法士金子亜未 86 歳男性 脳梗塞 (11 月 16 日発症 ) 既往歴アルツハイマー型認知症糖尿病 高血圧 要介護 3 現病歴 他院へ向かう途中 転倒と同時に呂律障害が出現 脳梗塞 右不全麻痺 呂律障害と診断 CT 所見 (2010 年 11 月 19 日 ) CT 所見 (2011 年 1 月 4 日 ) BrS

More information

高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に

高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に 高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に関節疾患 5 位が骨折 転倒であり 4,5 位はいずれも運動器が関係している 骨粗しょう症のメカニズムの解明

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 八木茂典 論文審査担当者 主査 副査 大川淳 秋田恵一 森田定雄 論文題目 Incidence and risk factors for medial tibial stress syndrome and tibial stress fracture in hi

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 八木茂典 論文審査担当者 主査 副査 大川淳 秋田恵一 森田定雄 論文題目 Incidence and risk factors for medial tibial stress syndrome and tibial stress fracture in hi 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 八木茂典 論文審査担当者 主査 副査 大川淳 秋田恵一 森田定雄 論文題目 Incidence and risk factors for medial tibial stress syndrome and tibial stress fracture in high school runners ( 論文内容の要旨 ) 要旨目的ランナーにおけるシンスプリントと脛骨疲労骨折は発生頻度の高いスポーツ障害である

More information

立石科学技術振興財団 Fig. 2 Phase division in walking motion (The left leg is colored with gray) Fig. 1 Robot Suit HAL for Well-being ベースにした両下肢支援用モデルを用いた Fig.1に

立石科学技術振興財団 Fig. 2 Phase division in walking motion (The left leg is colored with gray) Fig. 1 Robot Suit HAL for Well-being ベースにした両下肢支援用モデルを用いた Fig.1に 立石科学技術振興財団助成研究成果集 ( 第 23 号 ) 2014 片麻痺患者のための健側歩容を活用した装着型歩行支援システム Walking support for hemiplegic patients wearing Robot Suit HAL using unaffected sideʼs motion data 2011901 研究代表者 共同研究者 筑波大学サイバニクス研究センター 筑波大学附属病院リハビリテーション部

More information

脳卒中片麻痺者の歩行能力向上のあり方 | 加茂野 有徳氏(農協共済中伊豆リハビリテーションセンター)

脳卒中片麻痺者の歩行能力向上のあり方 | 加茂野 有徳氏(農協共済中伊豆リハビリテーションセンター) 脳卒中片麻痺者の歩行能力向上のあり方 ~ 多変量解析に基づく検討 1 はじめに 農協共済中伊豆リハビリテーションセンター加茂野有徳 1.1 農協共済中伊豆リハビリテーションセンターについて当センターは, 共済農業協同組合連合会が昭和 48 年に開設したもので, 伊豆天城高原の中腹に位置し, 新鮮な空気と緑と温泉に恵まれた環境の中にある. リハビリテーション病院としての病院事業のほか, 社会福祉事業

More information

4 身体活動量カロリズム内に記憶されているデータを表計算ソフトに入力し, 身体活動量の分析を行った 身体活動量の測定結果から, 連続した 7 日間の平均, 学校に通っている平日平均, 学校が休みである土日平均について, 総エネルギー消費量, 活動エネルギー量, 歩数, エクササイズ量から分析を行った

4 身体活動量カロリズム内に記憶されているデータを表計算ソフトに入力し, 身体活動量の分析を行った 身体活動量の測定結果から, 連続した 7 日間の平均, 学校に通っている平日平均, 学校が休みである土日平均について, 総エネルギー消費量, 活動エネルギー量, 歩数, エクササイズ量から分析を行った ダウン症児童生徒の肥満予防に関する基礎的検討 ~ 身体活動量の測定をとおして ~ 学校教育専攻学校教育専修修教 09-003 伊藤由紀子 Ⅰ 研究の目的近年, 生活習慣の変化に伴い小児肥満も増加傾向を示し, 小児肥満の 70~80% は成人期に移行するとされ, 肥満は生活習慣病を引き起こす要因のひとつであるとされている したがって, 早期からの肥満予防支援の必要性が強く求められており, 現在では幼児期からの取り組みが有効であると認識されてきている

More information

(Microsoft Word - mizuno\225\361\215\220\217\221.docx)

(Microsoft Word - mizuno\225\361\215\220\217\221.docx) 1 / 10 足部形態を踏まえた足部機能評価と運動パフォーマンスの関係性 足部臨床評価の再考ならびに運動パフォーマンスに及ぼす影響を検討する 近藤崇史 1), 大竹祐子 1), 福井勉 1) 2) 1) 文京学院大学スポーツマネジメント研究所 2) 文京学院大学大学院保健医療科学研究科 1. はじめに足部は日常生活動作 スポーツ動作において唯一地面と接し, 直接地面から外力をうけることから, 動作に果たす役割とその影響は大きい.

More information

理学療法科学 17(4): ,2002 研究論文 静的および動的荷重位における足内側縦アーチの動きと機能 Changes and Functions of the Medial Longitudinal Arch during Static and Dynamic Loading 中村浩

理学療法科学 17(4): ,2002 研究論文 静的および動的荷重位における足内側縦アーチの動きと機能 Changes and Functions of the Medial Longitudinal Arch during Static and Dynamic Loading 中村浩 理学療法科学 17(4):253 258,2002 研究論文 静的および動的荷重位における足内側縦アーチの動きと機能 Changes and Functions of the Medial Longitudinal Arch during Static and Dynamic Loading 中村浩 1) 加倉井周一 1) HIROSHI NAKAMURA, MS, PT 1), SHUICHI KAKURAI,

More information

情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report 歩行周期抽出による歩行変化の可視化についての一検討 澤田尚大 郡未来 松田浩一 滝川章子 歩行のリハビリ効果を見る一つの大きな要素として, 歩行スピードの増加が挙げられる. 歩行スピードが増加すると, それに伴い歩行周期が変化

情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report 歩行周期抽出による歩行変化の可視化についての一検討 澤田尚大 郡未来 松田浩一 滝川章子 歩行のリハビリ効果を見る一つの大きな要素として, 歩行スピードの増加が挙げられる. 歩行スピードが増加すると, それに伴い歩行周期が変化 歩行周期抽出による歩行変化の可視化についての一検討 澤田尚大 郡未来 松田浩一 滝川章子 歩行のリハビリ効果を見る一つの大きな要素として, 歩行スピードの増加が挙げられる. 歩行スピードが増加すると, それに伴い歩行周期が変化することが分かっており, それがどのように変化するかも分かっている. しかしながら, 歩行周期は目視では判断しづらいため, その場でその知識を活用することが困難であり, 定量化の手段が求められている.

More information

ランニング ( 床反力 ) m / 分足足部にかかる負担部にかかる負担膝にかかる負担 運動不足解消に 久しぶりにランニングしたら膝が痛くなった そんな人にも脚全体の負担が軽い自転車で 筋力が向上するのかを調査してみました ロコモティブシンドローム という言葉をご存知ですか? 筋肉の衰えや

ランニング ( 床反力 ) m / 分足足部にかかる負担部にかかる負担膝にかかる負担 運動不足解消に 久しぶりにランニングしたら膝が痛くなった そんな人にも脚全体の負担が軽い自転車で 筋力が向上するのかを調査してみました ロコモティブシンドローム という言葉をご存知ですか? 筋肉の衰えや 週 3 回 1 日 30 分の自転車運動で ロコモ を予防! ランニング ( 床反力 ) 2 7 0 m / 分足足部にかかる負担部にかかる負担膝にかかる負担 運動不足解消に 久しぶりにランニングしたら膝が痛くなった そんな人にも脚全体の負担が軽い自転車で 筋力が向上するのかを調査してみました ロコモティブシンドローム という言葉をご存知ですか? 筋肉の衰えや関節の障害によって 歩けなくなるかもしれない

More information

平成 26 年度 修士論文 インテリジェント短下肢装具における エネルギー回生効率の数値シミュレーション 指導教員 井上喜雄教授 芝田京子准教授 高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻 知能機械システム工学コース 江口翔平

平成 26 年度 修士論文 インテリジェント短下肢装具における エネルギー回生効率の数値シミュレーション 指導教員 井上喜雄教授 芝田京子准教授 高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻 知能機械システム工学コース 江口翔平 平成 26 年度 修士論文 インテリジェント短下肢装具における エネルギー回生効率の数値シミュレーション 指導教員 井上喜雄教授 芝田京子准教授 高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻 知能機械システム工学コース 1175025 江口翔平 目次 1 章緒言... 2 1.1 背景と目的... 2 1.2 関連研究... 3 1.2.1 パッシブな機構を持つ AFO... 3 1.2.2 セミアクティブ制御を用いた

More information

untitled

untitled 関節疾患理学療法研究会セミナー 臨床的推論に役立つ 機能解剖学 最新の知見 平成19 年 4月 28日 東京ウィメンズプラザ 主催 関節疾患理学療法研究会 http://jt-disease.hp.infoseek.co.jp/ Knee Rt 脛骨上関節面への半月周縁の固定力の違い 伸展時の半月運動制動 内側 : 半膜様筋 外側 : 膝窩筋 屈曲における半月運動と膝窩筋 膝窩筋は 半月を誘導する!?!?

More information

(Microsoft Word - \217C\230__\214I\214\ doc)

(Microsoft Word - \217C\230__\214I\214\ doc) 平成 19 年度 修士論文 回生エネルギエネルギを利用利用したインテリジェント短下肢装具短下肢装具の開発 - A sudy fo Illi Akl-foo Ohosis usi h Rio Ey - 指導教員副指導教員 井上喜雄教授芝田京子准教授 高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻博士課程 ( 前期 ) 知能機械システム工学コース 115213 栗原正嗣 - 目次 - 1 章緒言 2 2 章

More information

位 1/3 左脛骨遠位 1/3 左右外果 左右第二中足骨頭 左右踵骨の計 33 箇所だった. マーカー座標は,200Hz で収集した. (2) 筋電計筋活動の計測のために, 表面筋電計 ( マルチテレメータ. 日本光電社製 ) を用いた. 計測はすべて支持脚側とし, 脊柱起立筋 大殿筋 中殿筋 大腿

位 1/3 左脛骨遠位 1/3 左右外果 左右第二中足骨頭 左右踵骨の計 33 箇所だった. マーカー座標は,200Hz で収集した. (2) 筋電計筋活動の計測のために, 表面筋電計 ( マルチテレメータ. 日本光電社製 ) を用いた. 計測はすべて支持脚側とし, 脊柱起立筋 大殿筋 中殿筋 大腿 加齢と構えが片脚立位保持に与える影響について 南部麻里子 < 要約 > 片脚立位は転倒予防に有効とされているが, 構えの規定はなく, 高齢者において運動学的 運動力学的変数に与える影響は明らかではない. 本研究の目的は, 片脚立位保持中の加齢による影響と構えの違いについて体重心と筋活動に着目して調べることだ. 対象は, 健常若年者 10 名と健常高齢者 10 名だった. 被験者は, 上肢の構えが異なる

More information

Microsoft Word - MEsymp2006-1c.doc

Microsoft Word - MEsymp2006-1c.doc 片麻痺者の歩行遊脚期の cycle-to-cycle 制御に基づく FES 制御法 : 床反力を考慮したモデルシミュレーション 柴田聡 渡邉高志, Achmad Arifin 吉澤誠 星宮望 東北大学大学院工学研究科, 仙台市青葉区荒巻字青葉 6-6- 東北大学情報シナジーセンター, 仙台市青葉区荒巻字青葉 6-6- Institute of Technoloy "Sepuluh Nopember",

More information

吉備国際大学研究紀要 ( 保健科学部 ) 第 20 号,13~18,2010 閉運動連鎖最大下出力時における下肢筋収縮様式の解析 * 河村顕治加納良男 ** 酒井孝文 ** 山下智徳 ** 松尾高行 ** 梅居洋史 *** 井上茂樹 Analysis of muscle recruitment pa

吉備国際大学研究紀要 ( 保健科学部 ) 第 20 号,13~18,2010 閉運動連鎖最大下出力時における下肢筋収縮様式の解析 * 河村顕治加納良男 ** 酒井孝文 ** 山下智徳 ** 松尾高行 ** 梅居洋史 *** 井上茂樹 Analysis of muscle recruitment pa 吉備国際大学研究紀要 ( 保健科学部 ) 第 20 号,13~18,2010 閉運動連鎖最大下出力時における下肢筋収縮様式の解析 * 河村顕治加納良男 酒井孝文 山下智徳 松尾高行 梅居洋史 * 井上茂樹 Analysis of muscle recruitment pattern of the lower extremity under submaximal closed kinetic chain

More information

92 る (7,8) HAL は 腰部フレーム 下肢フレーム 床反力センサー付きの専用靴が一体化した装着型のロボットであり 膝関節と股関節部分のモーターが駆動し 動作支援を行う 装着者の状態に応じて 下肢のアライメント調整 股 膝関節屈曲伸展の角度制限設定 HAL からのトルクの最大出力上限設定 (

92 る (7,8) HAL は 腰部フレーム 下肢フレーム 床反力センサー付きの専用靴が一体化した装着型のロボットであり 膝関節と股関節部分のモーターが駆動し 動作支援を行う 装着者の状態に応じて 下肢のアライメント調整 股 膝関節屈曲伸展の角度制限設定 HAL からのトルクの最大出力上限設定 ( 91 北海道科学大学研究紀要第 42 号 ( 平成 28 年 ) 論文 Bulletin of Hokkaido University of Science, No.42(2016) Papers 片麻痺歩行におけるロボットスーツ HAL 使用時の体幹代償動作の分析 Compensatory Trunk Motion during Gait when Using the HAL Robot Suit

More information

旗影会H29年度研究報告概要集.indb

旗影会H29年度研究報告概要集.indb 高齢者のサルコペニア対策におけるタマゴ摂取の意義 京都女子大学家政学部食物栄養学科 教授田中清 緒言ロコモティブシンドローム ( 以下ロコモ ) は加齢に伴う運動器障害であり 要介護 要支援の重要な原因 健康寿命短縮の大きな要因である ロコモの構成疾患のうち 骨粗鬆症については治療薬が多数開発され 栄養面からの研究も多数存在するが 変形性関節症 サルコペニアに関しては研究報告が乏しい サルコペニアは

More information

村上 ほか:片 麻痺 に対す る短下肢装具 の適応基準 2-2 反張膝 反張 膝 は立 脚 中期 か ら後期 にみ られ,下 肢 の支 持 性 の コ ン トロー ル が不 十 分 な場 合 に,膝 関節 を 最 大 伸 展 し軟 部 組 織 に よ る支 持 性 を求 め る結 果 と して起 こ

村上 ほか:片 麻痺 に対す る短下肢装具 の適応基準 2-2 反張膝 反張 膝 は立 脚 中期 か ら後期 にみ られ,下 肢 の支 持 性 の コ ン トロー ル が不 十 分 な場 合 に,膝 関節 を 最 大 伸 展 し軟 部 組 織 に よ る支 持 性 を求 め る結 果 と して起 こ 村上 ほか:片 麻痺 に対す る短下肢装具 の適応基準 2-2 反張膝 反張 膝 は立 脚 中期 か ら後期 にみ られ,下 肢 の支 持 性 の コ ン トロー ル が不 十 分 な場 合 に,膝 関節 を 最 大 伸 展 し軟 部 組 織 に よ る支 持 性 を求 め る結 果 と して起 こ る-ま た慢 性 期 で は尖 足 拘 縮 の ま ま歩 行 を行 う こ とに よ って 反張 膝

More information

Microsoft Word docx

Microsoft Word docx 立位にて足関節底屈位を保持した際の荷重位置が下腿筋活動に及ぼす影響 Influence of the position of weight-bearing on activities of calf muscles while holding the plantar flexion at the ankle joint in standing position 石田弘 1), 安村拓人 2), 矢部慎太郎

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 専門家の目視診断を推定する 歩行センシング 西部工業技術センター 製品設計研究部 生産技術アカデミー 主任研究員 横山 詔常 共同研究機関 2018.08.16 JST東京本部 1 発表の概要 開発技術の概要 どのような技術 センシング方法 診断推定技術 1 背景 歩行評価における課題 2 新技術の特徴 適用事例 3 実用化に向けた課題 2 どのような技術 シューズを履いて10m歩くだけで 専門家の診断に基づいた

More information

<8FE18A5192F B892E786C73>

<8FE18A5192F B892E786C73> 身体障害者手帳における 視覚障害 視力の良い方の眼の視力が 0.01 以下のもの 1 視力の良い方の眼の視力が 0.02 以上 0.03 以下のもの 2 視力の良い方の眼の視力が 0.04 かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの 3 周辺視野角度 (Ⅰ/4 視標による 以下同じ ) の総和が左右眼それぞれ 80 度以下かつ両眼中心視野角度 (Ⅰ/2 視標による 以下同じ ) が 28 度以下のもの 4

More information

80 武凪沙, 他 態で腰椎のわずかな右側屈により 骨盤を右挙上させ下肢を後方へと振り出す これに対し本症例は 立位姿勢から上位胸椎部屈曲位 胸腰椎移行部屈曲 左非麻痺側 ( 以下 左 ) 側屈位を呈し体幹直立位保持が困難となっていた また右股関節 膝関節が左側と比べてより屈曲していることで骨盤右下

80 武凪沙, 他 態で腰椎のわずかな右側屈により 骨盤を右挙上させ下肢を後方へと振り出す これに対し本症例は 立位姿勢から上位胸椎部屈曲位 胸腰椎移行部屈曲 左非麻痺側 ( 以下 左 ) 側屈位を呈し体幹直立位保持が困難となっていた また右股関節 膝関節が左側と比べてより屈曲していることで骨盤右下 症例報告 関西理学 16: 79 86, 2016 第 15 回関西理学療法学会症例研究学術大会大会長賞論文 日本舞踊における右下肢の後方ステップ動作時に転倒の危険性が生じた脳梗塞後右片麻痺患者の理学療法 武凪沙 藤本将志 小松菜生子 大沼俊博 1, 2) 橋谷裕太郎 渡邊裕文 早田恵乃 鈴木俊明 2) Physical therapy for a patient with right hemiplegia

More information

のモチベーションを上げ またボールを使用することによって 指導者の理解も得られやすいのではないかと考えています 実施中は必ず 2 人 1 組になって パートナーがジャンプ着地のアライメントをチェックし 不良な場合は 膝が内側に入っているよ! と指摘し うまくいっている場合は よくできているよ! とフ

のモチベーションを上げ またボールを使用することによって 指導者の理解も得られやすいのではないかと考えています 実施中は必ず 2 人 1 組になって パートナーがジャンプ着地のアライメントをチェックし 不良な場合は 膝が内側に入っているよ! と指摘し うまくいっている場合は よくできているよ! とフ 4 大見頼一 スポーツ傷害予防チームリーダー 日本鋼管病院リハビリテーシ ョン科理学療法士 保健医療学修士 これまでの解説を踏まえ 今回はトレーニングをどのように行うかについて 写真を使いながら説明していく ンに考えております 前回は 予防トレーニングのポイ よって予防トレーニングの目的 ントについて解説したので 今回か は 1 正しいジャンプ着地動作の習 らはいよいよトレーニングの実際に 得 2

More information

はじめに 児童の足部におけるアライメント不良は 衝撃緩衝機能と足部安定性の両側面の低下をもたらし 足底筋膜やアキレス腱への多大なストレスを与え その結果 損傷を引き起こす要因となり得る 特に過回内足による足部アーチの低下に着目し 足部アーチや踵骨傾斜角度を評価することは 踵部損傷の要因を検討する際に

はじめに 児童の足部におけるアライメント不良は 衝撃緩衝機能と足部安定性の両側面の低下をもたらし 足底筋膜やアキレス腱への多大なストレスを与え その結果 損傷を引き起こす要因となり得る 特に過回内足による足部アーチの低下に着目し 足部アーチや踵骨傾斜角度を評価することは 踵部損傷の要因を検討する際に 会員研究論文発表 児童の足部アライメント不良による踵部痛に対するアプローチ ~ 足底板治療とテーピング運動療法の比較検証 ~ 熊本県 野田裕也 はじめに 児童の足部におけるアライメント不良は 衝撃緩衝機能と足部安定性の両側面の低下をもたらし 足底筋膜やアキレス腱への多大なストレスを与え その結果 損傷を引き起こす要因となり得る 特に過回内足による足部アーチの低下に着目し 足部アーチや踵骨傾斜角度を評価することは

More information

第 1 章. 序章...1 第 1 節. 研究の背景...1 第 2 節. 膝 OA の理学療法の確立にともなう課題と本研究の位置づけ...4 第 3 節. 本研究の目的...9 第 4 節. 本論文の構成...9 第 2 章. 膝 OA と歩行時の外部膝関節内反モーメントの関係 第 1

第 1 章. 序章...1 第 1 節. 研究の背景...1 第 2 節. 膝 OA の理学療法の確立にともなう課題と本研究の位置づけ...4 第 3 節. 本研究の目的...9 第 4 節. 本論文の構成...9 第 2 章. 膝 OA と歩行時の外部膝関節内反モーメントの関係 第 1 論文題目 : 内側型変形性膝関節症における歩行時の 外部膝関節内反モーメントと下肢筋機能に関する研究 保健学研究科心身機能生活制御科学講座 ( 主指導教員 : 新小田幸一教授 ) 保健学研究科心身機能生活制御科学講座 ( 副指導教員 : 川真田聖一教授 ) 保健学研究科看護開発科学講座 ( 副指導教員 : 小野ミツ教授 ) 広島大学大学院保健学研究科保健学専攻 木藤伸宏 第 1 章. 序章...1

More information

<4D F736F F D CA48B8695F18D908F918C639CE496BC9171>

<4D F736F F D CA48B8695F18D908F918C639CE496BC9171> 1/8 膝靭帯損傷患者の 3 次元動作解析 - より高いパフォーマンス獲得を目指して 慶應義塾大学医学部整形外科 名倉武雄 緒言膝前十字靭帯 ( 以下 ) は膝関節の安定性に最も重要な靭帯であり 損傷による膝の不安定性は日常生活やスポーツ活動に大きな支障を生じる 特にアスリートが を切ってしまうと その 2/3 は同じレベルでスポーツを続けることが出来なくなると言われている また 一般的に 損傷患者に対する治療は再建術が行われるが

More information

た, 膝関節装具と空気圧シリンダにより膝関節の伸展動作を補助する装置 [4] などがすすめられている. 本研究では, 高齢者のつまずきによる転倒を防止するため, 歩行時の遊脚期における足関節部の背屈動作を能動的に支援する歩行支援シューズを開発する. このように能動的に支援を行うには何らかのエネルギー

た, 膝関節装具と空気圧シリンダにより膝関節の伸展動作を補助する装置 [4] などがすすめられている. 本研究では, 高齢者のつまずきによる転倒を防止するため, 歩行時の遊脚期における足関節部の背屈動作を能動的に支援する歩行支援シューズを開発する. このように能動的に支援を行うには何らかのエネルギー エネルギー自律型空気式歩行支援シューズの開発 所属 : 徳島大学大学院理工学研究部助成対象者 : 高岩昌弘 概要 本研究では, 高齢者のつまずきによる転倒を防止するため, 遊脚初期に足関節部の背屈動作 ( 爪先を上げる動作 ) を能動的に支援することで, 躓きを予防する歩行支援シューズを開発する. 能動的な支援を行うには何らかの外部エネルギーが必要となり, 装置全体の大型化やコストの増大を招くことが懸念される.

More information

...S.....\1_4.ai

...S.....\1_4.ai * ** ** * ** 20 10 19 61 19 31.1% 20 14 19 [ ] [ ] 13 [ ] [ ] 2007 U22 W 2008 W 114 [ ] J [ ] [ ] over use [ ] [ ] [10] [11][12][13] 19 O 61 20.4 115 1.20 18 23 19 10 10 12 22 [14] A [15] 1 PedscopeVTS120

More information

- 目次 - 1 章緒言 2 2 章片麻痺歩行と短下肢装具 2.1 片麻痺歩行 短下肢装具の機能と問題点 4 3 章提案する短下肢装具の概要 3.1 装具の仕様 装具の外観 歩行センシング機器 制御用コントローラ 減衰制御方法 10 4 章

- 目次 - 1 章緒言 2 2 章片麻痺歩行と短下肢装具 2.1 片麻痺歩行 短下肢装具の機能と問題点 4 3 章提案する短下肢装具の概要 3.1 装具の仕様 装具の外観 歩行センシング機器 制御用コントローラ 減衰制御方法 10 4 章 平成 21 年度 修士論文 エネルギー回生を用いた短下肢装具の開発 指導教員 井上喜雄教授芝田京子准教授 高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻博士課程 ( 前期 ) 知能機械システム工学コース 1125043 下正治 - 目次 - 1 章緒言 2 2 章片麻痺歩行と短下肢装具 2.1 片麻痺歩行 3 2.2 短下肢装具の機能と問題点 4 3 章提案する短下肢装具の概要 3.1 装具の仕様 6 3.2

More information

Effects of developed state of thigh muscles on the knee joint dynamics during side cutting The purpose of this study was to investigate the effects of

Effects of developed state of thigh muscles on the knee joint dynamics during side cutting The purpose of this study was to investigate the effects of 大腿筋群の発達状態がサイドカッティングにおける 膝関節動態に及ぼす影響 Effects of developed state of thigh muscles on the knee joint dynamics during side cutting 12M40217 馮超然 Feng Chaoran 指導教員 : 丸山剛生准教授 審査員 : 林直亨教授 須田和裕教授 本研究では 大腿四頭筋および大腿二頭筋の発達状態がサイドカッティング動作における膝関節動態に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした

More information

2011ver.γ2.0

2011ver.γ2.0 Rehabilitation after Anterior Cruciate Ligament Reconstruction In any rehabilitation, the important factor is your belief. Without belief there can be no successful outcome. TABLE OF CONTENTS Continued

More information

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_折り畳み自転車

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_折り畳み自転車 1 公道走行を再現した振動試験による折り畳み自転車の破損状況 ~ 公道での繰り返し走行を再現した結果 ~ 2 公道走行を想定した試験用路面について 九州支所製品安全技術課清水寛治 目次 1. 折り畳み自転車のフレームはどのように破損するのか公道の走行振動を再現する自転車用ロードシミュレータについて繰り返し走行を想定した折り畳み自転車の破損部の特徴 ~ 公道による振動を繰り返し再現した結果 ~ 2.

More information

身体福祉論

身体福祉論 貯筋のすすめ 福永哲夫早稲田大学スポーツ科学学術院 2008 年度スポーツ科学研究センターシンポジウム メタボリックシンドロームをいかに予防するか 保健指導における運動の理論と実践 スポーツ科学研究, 6, 50-54, 2009 年, 受付日 :2009 年 5 月 22 日, 受理日 :2009 年 5 月 22 日 日常生活においては, 椅子から立ち上がる, 歩くなど様々な身体運動がなされる.

More information

Ⅰ はじめに 臨床実習において 座位での膝関節伸展筋力の測定および筋力増強訓練を行っ た際に 体幹を後方に傾ける現象を体験した Helen ら1 によると 膝関節伸展 の徒手筋力測定法は 座位で患者の両手は身体の両脇に検査台の上に置き安定を はかるか あるいは台の縁をつかませる また 膝関節屈筋群の

Ⅰ はじめに 臨床実習において 座位での膝関節伸展筋力の測定および筋力増強訓練を行っ た際に 体幹を後方に傾ける現象を体験した Helen ら1 によると 膝関節伸展 の徒手筋力測定法は 座位で患者の両手は身体の両脇に検査台の上に置き安定を はかるか あるいは台の縁をつかませる また 膝関節屈筋群の 股関節角度の違いが膝関節屈曲 伸展の筋力に及ぼす影響 網野 友裕 板谷 一樹 大嶽 彩乃 小瀬古裕也 德永 卓也 冨田 健広 目 Ⅰ はじめに 次 Ⅱ 対象と方法 98 98 Ⅲ 結果 99 Ⅳ 考察 101 97 Ⅰ はじめに 臨床実習において 座位での膝関節伸展筋力の測定および筋力増強訓練を行っ た際に 体幹を後方に傾ける現象を体験した Helen ら1 によると 膝関節伸展 の徒手筋力測定法は

More information

Microsoft Word docx

Microsoft Word docx トランポリンのストレートジャンプにおける踏切中の筋活動と着床位置との関係 松島正知, 矢野澄雄 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 キーワード : トランポリン, 踏切動作, 移動距離 抄録 本研究はトランポリンの踏切における, 下肢および体幹筋群の活動と移動距離との関係を明らかにすることを目的とした. 被験者 9 名に 10 本跳躍を行わせ, 中心位置の跳躍と後方位置の跳躍に分けた. 測定は体幹および下肢筋の筋電図,

More information

理学療法科学 22(1):33 38,2007 特集 脳卒中における機能障害と評価 Impairments and their Assessment in Stroke Patients 望月久 1) HISASHI MOCHIZUKI 1) 1) Department of Rehabilitat

理学療法科学 22(1):33 38,2007 特集 脳卒中における機能障害と評価 Impairments and their Assessment in Stroke Patients 望月久 1) HISASHI MOCHIZUKI 1) 1) Department of Rehabilitat 理学療法科学 22(1):33 38,2007 特集 脳卒中における機能障害と評価 Impairments and their Assessment in Stroke Patients 望月久 1) HISASHI MOCHIZUKI 1) 1) Department of Rehabilitation, Tokyo Metropolitan Bokutoh Hospital: 4 23 15,

More information

<4D F736F F D20819A918D8A E58D988BD881842E646F63>

<4D F736F F D20819A918D8A E58D988BD881842E646F63> 共同研究組織中間報告 (2010 年度 ) いわゆる滞空力における大腰筋の役割 The role of the psoas major muscle in jumping movement 主担研究員名 : 澤井亨分担研究員名 : 平井富弘 大槻伸吾 仲田秀臣 瀬戸孝幸 本研究成果 : 平成 2011 年バレーボール学会研究発表 バレーボール選手における大腰筋に関する研究 ( バレーボール研究 Vol13

More information

SSP「歩行」

SSP「歩行」 H25.1.30 一歩一歩踏みしめて進む あちこち移動する 徒歩または乗物で動き回る ちなみに! と 広辞苑より がある! 二足と四足の違いは? 二足と四足の違いは? 御主人様はどこ? 人間の祖先ですよ 前足と後足の四足で歩行をする 両手を自由に使うことが出来ないが 安定感がある 急所を守りやすい姿勢である 二本の足で体を支えて 腕 手が自由である 一時的に二足歩行の生き物がいる ( サル, クマ等

More information

(Microsoft Word - \225\266\217\221 1)

(Microsoft Word - \225\266\217\221 1) 第 1 回問題 89 運動障害の評価法で正しいのはどれか 1 足関節の基本肢位を 90 とするのは誤りである 2 徒手筋力テストは 4 段階評価法である 3 ブルンストロームのステージは末梢性麻痺に対する評価段階である 4 長谷川式スケールは関節可動域の評価法である 第 1 回問題 90 正常歩行の周期について誤っているのはどれか 1 歩行周期には立脚期と遊脚期とがある 2 立脚中期には全体重が一方の足にかかる

More information

大阪府立大学大学院 総合リハビリテーション学研究科 博士論文 脳性麻痺児の歩行における けりだし強化に関する研究 Increased push-off improves gait in children with cerebral palsy 215 年 3 月 石原みさ子

大阪府立大学大学院 総合リハビリテーション学研究科 博士論文 脳性麻痺児の歩行における けりだし強化に関する研究 Increased push-off improves gait in children with cerebral palsy 215 年 3 月 石原みさ子 Title 脳性麻痺児の歩行におけるけりだし強化に関する研究 Author(s) 石原, みさ子 Editor(s) Citation Issue Date 215-3 URL http://hdl.handle.net/1466/14464 Rights http://repository.osakafu-u.ac.jp/dspace/ 大阪府立大学大学院 総合リハビリテーション学研究科 博士論文

More information

Q

Q 埼玉工業大学機械工学学習支援セミナー ( 小西克享 ) 剛体の重心と自由運動 -1/8 テーマ 07: 剛体の重心と自由運動 一般的に剛体が自由に運動できる状態 ( 非拘束の状態 ) で運動するとき, 剛体は回転運動を伴った運動をします. たとえば, 棒の端を持って空中に放り投げると, 棒はくるくる回転しながら上昇してやがて地面に落ちてきます. 剛体が拘束されない状態で運動する様子を考察してみましょう.

More information

連続跳躍におけるシューズ着用がリバウンドジャンプパラメータに及ぼす影響 尾上和輝 村上雅俊 仲田秀臣 The effect of Shoes Wearing on Rebound Jump Parameters in Rebound Jumping ONOUE Kazuki MURAKAMI Mas

連続跳躍におけるシューズ着用がリバウンドジャンプパラメータに及ぼす影響 尾上和輝 村上雅俊 仲田秀臣 The effect of Shoes Wearing on Rebound Jump Parameters in Rebound Jumping ONOUE Kazuki MURAKAMI Mas 連続跳躍におけるシューズ着用がリバウンドジャンプパラメータに及ぼす影響 尾上和輝 村上雅俊 仲田秀臣 The effect of Shoes Wearing on Rebound Jump Parameters in Rebound Jumping ONOUE Kazuki MURAKAMI Masatoshi NAKATA Hideomi 要旨 本研究は, 大学男子陸上競技選手を対象に両足連続跳躍時のシューズ着用がリバウンドジャンプパラメータに及ぼす影響について検討した

More information

Template

Template 京都在宅リハビリテーション研究会誌第 12 巻 基調講演 平澤泰介 1)2), 木村篤史 1)2) 2), 小西倫太郎 1) 明治国際医療大学医学教育研究センターリハビリテーション科学ユニット 2) 明治国際医療大学附属病院総合リハビリテーションセンター Ⅰ. はじめに 2016 年の厚生労働省の調査では, 日本人の平均寿命は女性 87.14 歳, 男性 80.98 歳となり, いずれも過去最高を更新している.

More information

δ

δ Ⅹ 下肢 ( 下肢及び足指 ) の障害 1 障害の等級及び程度 (1) 下肢 ( 下肢及び足指 ) の障害について 省令別表第二に定める障害は次のと おりである ( 第 10 次改正 一部 ) ア下肢の障害 ( ァ ) 欠損障害 ( 系列区分 26 30) 第 1 級第 7 号両下肢をひざ関節以上で失ったもの第 2 級第 6 号両下肢を足関節以上で失ったもの第 4 級第 5 号 1 下肢をひざ関節以上で失ったもの第

More information

腰痛多発業種における 作業姿勢特性調査 独立行政法人労働者健康福祉機構所長酒井國男 大阪産業保健推進センター 相談員久保田昌詞 特別相談員浅田史成 大阪労災病院勤労者予防医療センター所 長大橋誠 関東労災病院リハビリテーション科 技師長田上光男 日本産業衛生学会産業医部会 部会長岡田章

腰痛多発業種における 作業姿勢特性調査 独立行政法人労働者健康福祉機構所長酒井國男 大阪産業保健推進センター 相談員久保田昌詞 特別相談員浅田史成 大阪労災病院勤労者予防医療センター所 長大橋誠 関東労災病院リハビリテーション科 技師長田上光男 日本産業衛生学会産業医部会 部会長岡田章 腰痛多発業種における 作業姿勢特性調査 独立行政法人労働者健康福祉機構所長酒井國男 大阪産業保健推進センター 相談員久保田昌詞 特別相談員浅田史成 大阪労災病院勤労者予防医療センター所 長大橋誠 関東労災病院リハビリテーション科 技師長田上光男 日本産業衛生学会産業医部会 部会長岡田章 先行調査 腰痛に関する産業保健推進センターの調査は アンケート調査が中心である 職種により 突発性腰痛と徐々に発症する

More information

最高球速における投球動作の意識の違いについて 学籍番号 11A456 学生氏名佐藤滉治黒木貴良竹田竣太朗 Ⅰ. 目的野球は日本においてメジャーなスポーツであり 特に投手は野手以上に勝敗が成績に関わるポジションである そこで投手に着目し 投球速度が速い投手に共通した意識の部位やポイントがあるのではない

最高球速における投球動作の意識の違いについて 学籍番号 11A456 学生氏名佐藤滉治黒木貴良竹田竣太朗 Ⅰ. 目的野球は日本においてメジャーなスポーツであり 特に投手は野手以上に勝敗が成績に関わるポジションである そこで投手に着目し 投球速度が速い投手に共通した意識の部位やポイントがあるのではない 最高球速における投球動作の意識の違いについて 学籍番号 11A43 学生氏名黒木貴良佐藤滉治竹田竣太朗 Ⅰ. 目的野球は日本においてメジャーなスポーツであり 特に投手は野手以上に勝敗が成績に関わるポジションである そこで投手に着目し 投球速度が速い投手に共通した意識の部位やポイントがあるのではないかと考えた そこで 本研究では 今後の現場活動において 競技特性を取り入れたアスレティックリハビリテーションに繋がると考え

More information

Effects of restricted ankle joint mobility on lower extremities joint motions during a stop-jump task The purposes of this study were to examine the e

Effects of restricted ankle joint mobility on lower extremities joint motions during a stop-jump task The purposes of this study were to examine the e 足関節の可動域の制限が跳躍時の下肢関節の動作に及ぼす影響 Effects of restricted ankle joint mobility on lower extremities joint motions during a stop-jump task 09M55049 夏雷 Xia Lei 指導教員 : 丸山剛生准教授 審査員 : 石井源信教授, 須田和裕准教授 本研究の目的は, 足関節の可動域と下肢関節の動作との関係性を検討するため,

More information

運動器検診マニュアル(表紙~本文)

運動器検診マニュアル(表紙~本文) 学校における運動器検診マニュアル 群馬県教育委員会 群馬県医師会 目 次 Ⅰ 学校における運動器検診の背景 ページ 1 子どもの体力低下とスポーツ障害の現状 1 2 国の動き 1 3 運動器検診の目的 2 Ⅱ 運動器検診の流れ 1 運動器検診の流れ 3 2 問診票 3 3 運動器検診前の事前整理 3 4 学校医による検診 3 5 事後措置 ( 専門医療機関の受診 学校への報告等 ) 8 Ⅲ 様式 1

More information

30 MEP潜時 CMCT 図3 MEP潜時とCMCT MEP潜時では86%で, CMCTでは59%で延長がみられた CMCT)を算出した2) 健常者に同様の検査を行っ 定後に不調や症状の悪化を訴える症例はなく, たデータを正常値(上肢CMCT:8.0±1.Oms, 検査による合併症は認めなかった 下肢CMCT:14.4±1.lms,上肢末梢潜時: 頚髄症の手術症例216例においてJOAスコア 12.9±0.7ms,下肢末梢潜時:23.4±1.0ms)と

More information

Microsoft Word - _30_装具_h24sougu_

Microsoft Word - _30_装具_h24sougu_ 装具 1 装具の定義 装具とは外傷 疾病等による変形や機能障害に対して 変形の予防 矯正 患部の保護 失われた機能 の代償や補助等を目的として 四肢 体幹の機能障害を軽減するために使用する補助装置である 2 装具の機能的分類 装具は機能的に次のように分類される (1) 固定用装具 一定の角度に身体の一部を固定するために使用する装具 (2) 支持装具 一定の姿勢を維持するために使用する装具 (3) 矯正用装具

More information

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル 1mg は 1 カプセル中ロペラミド塩酸塩 1 mg を含有し消化管から吸収されて作用を発現する このことから

More information

Microsoft Word - p docx

Microsoft Word - p docx 12. 段階的な基本動作訓練と早期歩行訓練が重度脳卒中片麻痺患者に及ぼす効果の検証 平野恵健 1 2) 前島伸一郎 3) 大沢愛子 3) 西尾大祐 1 4) 池田誠 2) 平野めぐみ 1) 皆川知也 1) 金子亮太 1) 畑一成 1) 木川浩志 1) 1) 飯能靖和病院リハビリテーションセンター 2) 首都大学東京大学院人間健康科学研究科 3) 埼玉医科大学国際医療センターリハビリテーション科 4)

More information

柔整国試に出るポイント&出る問題下巻.indb

柔整国試に出るポイント&出る問題下巻.indb 柔道整復師国家試験対策 でるポとでる問 下巻 運動学 病理学 一般臨床学 外科学 整形外科学 リハビリテーション医学 公衆衛生学 片岡彩子 鍵村昌範 木村文規 深谷高治 伏見直哉 本川渉他 著 はじめに どのように国試勉強をすれば良いか全くわからない学生へ 本書では 問題を解いて 理解していく方法を勧めている 本書では国家試験の過去問題に基づいて要点をまとめ 過去問を少しアレンジした正誤問題を解答解説と合わせて掲載している

More information

Microsoft Word - toukyuhyo

Microsoft Word - toukyuhyo 身体障害者障害程度等級表 身体障害認定の対象となる障害は 次の表に該当となる 永続する 障害です 視覚障害 1 級視力の良い方の眼の視力 ( 万国式試視力表によって測ったものをいい 屈折異常のある者については 矯正視力について測ったものをいう 以下同じ ) が 0.01 以下のもの 2 級 1 視力の良い方の眼の視力が 0.02 以上 0.03 以下のもの 3 級 2 視力の良い方の眼の視力が 0.04

More information

Microsoft Word -

Microsoft Word - 電池 Fruit Cell 自然系 ( 理科 ) コース高嶋めぐみ佐藤尚子松本絵里子 Ⅰはじめに高校の化学における電池の単元は金属元素のイオン化傾向や酸化還元反応の応用として重要な単元である また 電池は日常においても様々な場面で活用されており 生徒にとっても興味を引きやすい その一方で 通常の電池の構造はブラックボックスとなっており その原理について十分な理解をさせるのが困難な教材である そこで

More information

実験力学 Vol.19 No.2

実験力学 Vol.19 No.2 実験力学 Vol. 9, No. pp.99 7(9 年 6 月 ) 99 歩行中のプラスチック短下肢装具に作用する荷重と装具変形の分析 自動装具設計製作システムの開発を目指して 北野将利 *, 北山一郎 ** ***, 森岡大輔 Load and Deformation on a Plastic Ankle Foot Orthosis during Walking. 緒言 Development

More information

タイトル 著者 引用 手術室看護師のストレスとモチベーションの関連 : 国立大学病院と公立大学病院の比較須藤, 絢子 ; Sudo, Ayako 北海学園大学大学院経営学研究科研究論集 (14): 29-40 発行日 2016-03 手術室看護師のストレスとモチベーションの関連 須藤) 表 2-2 属 性 性別 項 35 立大学病院の手術室看護師における属性 11項目と尺度との比較 目

More information

物理演習問題

物理演習問題 < 物理 > =0 問 ビルの高さを, ある速さ ( 初速 をとおく,において等加速度運動の公式より (- : -= t - t : -=- t - t (-, 式よりを消去すると t - t =- t - t ( + - ( + ( - =0 0 t t t t t t ( t + t - ( t - =0 t=t t=t t - 地面 ( t - t t +t 0 より, = 3 図 問 が最高点では速度が

More information

保発第 号

保発第 号 保発 0 2 0 9 第 1 号 平成 30 年 2 月 9 日 都道府県知事 地方厚生 ( 支 ) 局長 殿 厚生労働省保険局長 ( 公印省略 ) 療養費の支給対象となる既製品の治療用装具について の一部改正について 療養費の支給対象とすることが適当と認められる既製品の治療用装具については 療養費の支給対象となる既製品の治療用装具について ( 平成 28 年 9 月 23 日保発 0923 第 3

More information

COP (1 COP 2 3 (2 COP ± ±7.4cm 62.9±8.9kg 7m 3 Fig cm ±0cm -13cm Fig. 1 Gait condition

COP (1 COP 2 3 (2 COP ± ±7.4cm 62.9±8.9kg 7m 3 Fig cm ±0cm -13cm Fig. 1 Gait condition A method for evaluating the effects of leg motion on center of foot pressure during walking 06M40191 Hiroki WATANABE COP : Center Of Pressure COP COP 11 +13cm 0cm -13cm 7m 44 9 2 3 COP COM COM : Center

More information

復習問題

復習問題 脳卒中の リハビリテーション 竹内 復習問題 Q1 大腿骨頸部骨折の手術方法を 決定する大きな基準 ( 分類 ) を述べてください Q2 大腿骨頸部骨折患者の 受傷から在宅療養までの 一般的流れを述べてください Q3 大腿骨頭置換術患者 の各手術法の脱臼肢 位を述べてください 1 後側方アプローチ 2 前側方アプローチ Q4 大腿骨頸部骨折患者の合併症および根本的原因を述べてください Q1 大腿骨頸部骨折の手術方法を

More information

<8C C18F578D862E707562>

<8C C18F578D862E707562> 福祉と障害者理解のための情報紙平成 19 年 8 月発行愛知県青い鳥医療福祉センター 青い鳥医療福祉センターリハビリテーション科長栗田和洋 手術について のびやか 3 2 号 ( H 1 8 年 4 月 ) 掲載 診察中 手術に話しがおよぶと 子供たちは泣いて怖がり ご両親の顔をみると ほとんどの方が 手術無しで何とかならないか という表情をみせる場合がほとんどです 手術を避けたいのは当たり前です

More information

Microsoft PowerPoint - 構造力学Ⅰ第03回.pptx

Microsoft PowerPoint - 構造力学Ⅰ第03回.pptx 分布荷重の合力 ( 効果 ) 前回の復習 ( 第 回 ) p. 分布荷重は平行な力が連続して分布していると考えられる 例 : 三角形分布 l dx P=ql/ q l qx q l 大きさ P dx x 位置 Px 0 x x 0 l ql 0 : 面積に等しい 0 l l 重心に等しいモーメントの釣合より ( バリノンの定理 ) l qx l qx ql q 3 l ql l xdx x0 xdx

More information

=~B s -m~ま 土 -m~ま 土 m/s -m は 土 % -m~まð 率 ~ /sc 変 化 率 ~ 化 率 ~ 変 化 率 ~ t t t t 跳 躍 高 (cm 表 跳躍能力および跳躍能力決定要因 Pr Post 変化率(覧 s- t s- t 跳 躍 高 (cm R J s- t D J 指数* s t 指数 t t 土 t 士 t

More information

GM アフ タ クター & アタ クター どの年代でも目的に合わせたトレーニングができる機器です 油圧式で負荷を安全に調節できます 中殿筋と内転筋を正確に鍛えることで 骨盤が安定し 立位や歩行時のバランス筋力を向上させます 強化される動き 骨盤 膝の安定性 トリフ ル エクステンサー ニー エクステ

GM アフ タ クター & アタ クター どの年代でも目的に合わせたトレーニングができる機器です 油圧式で負荷を安全に調節できます 中殿筋と内転筋を正確に鍛えることで 骨盤が安定し 立位や歩行時のバランス筋力を向上させます 強化される動き 骨盤 膝の安定性 トリフ ル エクステンサー ニー エクステ SUBARU 総合スポーツセンタートレーニング機器一覧表 有酸素運動機器種類台数説明ラボードLXE200 2 走りやすさと関節負担のかかりにくい有酸素運動器具です 安全性を重視するために 走行範囲センサー および段階式速度上昇を採用し 体力レベルや運動目的に応じてご利用いただけます コードレスバイク V77i 6 体力測定機能を有した V77i は測定結果を基に体力レベルや運動目的に応じた負荷でのトレーニングが容易に行えます

More information

1 2 3 4 1 1 2 4 8 2 健康支援 第20巻2号 191-200 2018 表2 図2 減量支援プログラムのモデルスケジュール 食事記録ノートの一例 る係 15 人 とした 今回 教授役を担った2人は 栄 1 出席率および完遂率 養士とサッカーコーチの経歴の持ち主であった そのた 出席率は 個人の出席回数をプログラム回数8回で除 め 調理法の工夫や運動継続のコツなど 専門的な経験 した後に

More information

し模範となるポイントが定量化され 動きとともに資料 やデータで提示できるなら 受講者の理解度をよりス ムーズに深め 効果を高めることに繋がるに違いない そこで本研究は および通常ウォーキング ( 以下 W) 条件の立脚期の足圧分布を測定し 荷重最大値 時 間的パラメータおよび歩幅の比較から の特性に

し模範となるポイントが定量化され 動きとともに資料 やデータで提示できるなら 受講者の理解度をよりス ムーズに深め 効果を高めることに繋がるに違いない そこで本研究は および通常ウォーキング ( 以下 W) 条件の立脚期の足圧分布を測定し 荷重最大値 時 間的パラメータおよび歩幅の比較から の特性に 原著論文 歩行時立脚期の足圧分析によるポスチュアウォーキングの特性の検討 Walking Research No.20, 2016 Study on the Characteristics of Posture Walking by Foot Pressure Analysis during the Stance Phase of Walking キーワード : ポスチュアウォーキング 足圧分析 熟練者

More information

理学療法科学 20(4): ,2005 研究論文 高齢女性の自由歩行における立脚中の膝屈曲角度, 膝伸展力, 歩行パラメータとの関係 Relationships among Knee Flexion in Stance, Knee Extension Torque and Gait Pa

理学療法科学 20(4): ,2005 研究論文 高齢女性の自由歩行における立脚中の膝屈曲角度, 膝伸展力, 歩行パラメータとの関係 Relationships among Knee Flexion in Stance, Knee Extension Torque and Gait Pa 理学療法科学 20(4):273 277,2005 研究論文 高齢女性の自由歩行における立脚中の膝屈曲角度, 膝伸展力, 歩行パラメータとの関係 Relationships among Knee Flexion in Stance, Knee Extension Torque and Gait Parameters during Normal Walking for Elderly Women 河合恒

More information

データ解析

データ解析 データ解析 ( 前期 ) 最小二乗法 向井厚志 005 年度テキスト 0 データ解析 - 最小二乗法 - 目次 第 回 Σ の計算 第 回ヒストグラム 第 3 回平均と標準偏差 6 第 回誤差の伝播 8 第 5 回正規分布 0 第 6 回最尤性原理 第 7 回正規分布の 分布の幅 第 8 回最小二乗法 6 第 9 回最小二乗法の練習 8 第 0 回最小二乗法の推定誤差 0 第 回推定誤差の計算 第

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation RHEO KNEE 3 Technical presentation 目的 リオニー 3 の技術仕様の紹介 機能上の利点とそれらがどのようにより幅広い人々に安定性と活動性を提供するか 20/11/13 1 背景 RHEO KNEE リオニー 義足用電子制御膝継手 2004 年第一世代 2009 年第二世代 2014 年第三世代 3rd generation 20/11/13 2 目次 1. 対象者像

More information

B. モル濃度 速度定数と化学反応の速さ 1.1 段階反応 ( 単純反応 ): + I HI を例に H ヨウ化水素 HI が生成する速さ は,H と I のモル濃度をそれぞれ [ ], [ I ] [ H ] [ I ] に比例することが, 実験により, わかっている したがって, 比例定数を k

B. モル濃度 速度定数と化学反応の速さ 1.1 段階反応 ( 単純反応 ): + I HI を例に H ヨウ化水素 HI が生成する速さ は,H と I のモル濃度をそれぞれ [ ], [ I ] [ H ] [ I ] に比例することが, 実験により, わかっている したがって, 比例定数を k 反応速度 触媒 速度定数 反応次数について. 化学反応の速さの表し方 速さとは単位時間あたりの変化の大きさである 大きさの値は 0 以上ですから, 速さは 0 以上の値をとる 化学反応の速さは単位時間あたりの物質のモル濃度変化の大きさで表すのが一般的 たとえば, a + bb c (, B, は物質, a, b, c は係数 ) という反応において,, B, それぞれの反応の速さを, B, とし,

More information

症例報告 関西理学 12: 87 93, 2012 右膝関節の疼痛により防御性収縮が強く歩行の実用性を低下させていた右人工膝関節全置換術後の一症例 吉田拓真 1) 山下貴之 1) 石濱崇史 2) Physical Therapy for a Patient who Had Difficulty Wa

症例報告 関西理学 12: 87 93, 2012 右膝関節の疼痛により防御性収縮が強く歩行の実用性を低下させていた右人工膝関節全置換術後の一症例 吉田拓真 1) 山下貴之 1) 石濱崇史 2) Physical Therapy for a Patient who Had Difficulty Wa 症例報告 関西理学 12: 87 93, 2012 吉田拓真 1) 山下貴之 1) 石濱崇史 2) Physical Therapy for a Patient who Had Difficulty Walking due to Pain-defense Contraction of the Right Knee Joint after Total Knee Arthroplasty Takuma

More information