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1 大阪市立大学創造都市研究科ネットワークシステム概論 7 Web と ML 帝塚山学院大学情報メディア学科教授兼 ICT センター長大阪市立大学名誉教授 / 大阪市 IT アドバイザー 中野秀男 [ 検索 ] 情報ネットワーク概論 1 今日の話 (Web) 前回の残り WWWシステムの展開 WWWサーバ HTML WWWブラウザ 情報ネットワーク概論 2 今日の話 (ML) コミュニケーションツール 複数のメンバーと : ソーシャルメディアは別途 ML: メーリングリスト 仕組み 細かな設定 問題点 ( 運用 ) 問題点 ( 利用 ) チャットシステム IRC 掲示板 ブログ Wiki 情報ネットワーク概論 3 ネットワークシステム概論 1

2 ホームページの機能 情報発信 誰でもが世界に向かって情報が出せる 認証やログを使えば制限や制御も 情報検索 あなたが何を検索したかは蓄積されている 情報共有 クラウド的なカテゴリー Public, Community, Private Google 共有は大企業では禁止 情報ネットワーク概論 4 WWW の仕組みを知っておく 情報を見るのではなく アクセスに答える ユーザがクリックや文字入力等でアクセス WWW サーバにはアクセスログが残る 時間 見た箇所 IP アドレス ブラウザ種類 ログからいろんな事が分かる Google Analystics 新しい広報 営業 マーケッティング 研究 情報ネットワーク概論 5 セキュリティ等 サーバをしっかり保守しないと 勝手に書き換えられる バッファオーバーフローアタック ホームページを業者委託した場合は しっかり運用 管理 プライバシーと著作権問題 シャドー IT 情報ネットワーク概論 6 ネットワークシステム概論 2

3 情報フィルタリング 情報フィルタリングソフトウェア 略してフィルタリング 特定の URL へのアクセスを禁止 携帯電話の未成年への対策等 Rating ホームページにカテゴリー毎に点をつける まだブラウザ側で未整備 情報ネットワーク概論 7 WWW サーバ ブラウザから要求を受けて返事を返す HTTP: Hyper Text Transfer Protocol サーバソフトウェア Apache( オープンソースソフトウェア ) IIS(Microsoft Windows) 3 tier model ブラウザ Proxy WWW サーバ 情報ネットワーク概論 8 Proxy サーバ 代理で WWW サーバに問い合わせる 外部接続が禁止のネットからウェブを見る 昔は回線が細かったので有効 今はセキュリティ上 有効 情報フィルタリング ログ 監視 外部に対して一カ所からのアクセスと見える 匿名投稿に使われる Open Proxy 情報ネットワーク概論 9 ネットワークシステム概論 3

4 HTML HTML Hyper Text Markup Language 次の時代の HTML5 動画もここに吸収される デジタルサイネージ時代にも対応 デジタルテレビでは今は BML BML: Broadcast Markup Language アクトビラ等 HTML 系の放送もこれから デジタル TV も HTML5 になるか 情報ネットワーク概論 10 ホームページ作成 スクラッチ (HTML で書く ),TAG 打ち WORD 等で WEB 形式で保存 HTML Editor Dreamweaver, Home Page Builder Wiki CMS(Contents Management System) WordPress 情報ネットワーク概論 11 ブラウザ (1) 仕組み 基本的にはホームページを見るツール いろいろなプロトコルに対応 http, https, ftp, files( 内部のファイル ) 拡張機能 マルチメディア処理 PDF 処理 メール WBT Web Based Terminal(PC 不要 ) 情報ネットワーク概論 12 ネットワークシステム概論 4

5 ブラウザ (2) ブラウザ戦争 Mosaic( 最初のブラウザ ) Netscape Navigator Internet Explorer(IE) Mozilla/Firefox Opera Chrome Safari/Camino(Mac) 情報ネットワーク概論 13 Web の議論 WWW はどのように変化するのでしょうね 情報発信 情報検索 情報共有 WWW システムから情報システムへ ブラウザ側の変化 テレビまで巻き込む 情報ネットワーク概論 14 同報通信 マスコミ : 基本的には片方向 テレビ ラジオ 新聞 皆が参加することで起る事 メーリングリスト (ML) チャット ( 昔 ) ネットニュース ブログ Twitter Facebook ソーシャルメディア 情報ネットワーク概論 15 ネットワークシステム概論 5

6 ML: メーリングリスト 登録されたアドレスに届くメール インターネットの進化に応じてMLも進化 届くメールアドレスと出せるメールアドレス セキュリティにも配慮 : 偽の登録など ML 用のシステム ネットワークのアプリケーションの進化として捉えると面白い 情報ネットワーク概論 16 ML の実現方法 Cc や Bcc で複数メールアドレスに alias 機能を使う Unix 系メールシステムの場合 alias で複数メールアドレスを記述 複数メールアドレスが記述されたファイルを alias で指定 alias は別名 : 例えば shiba: siba ML 用のソフトを使う ML 用のサイトを使う 情報ネットワーク概論 17 ML 用のソフトやサイト ML 用ソフト 古い distribute Majordomo FML mailman ML 用をサービするサイト freeml ML サービスのあるホスティングサービス 情報ネットワーク概論 18 ネットワークシステム概論 6

7 ML の形態 Open ML 誰でも出せる : 受付型 Close ML 登録されたメールアドレスだけ ML に出せるメールアドレス ML が届くメールアドレス メールマガジン : メルマガ 多くのメールアドレスに届き 出せるメールアドレスが限定 情報ネットワーク概論 19 Open 型 : 受付と議論 どのメールアドレスからも出せる 受け取れるメールアドレス 過去メールが読めるメンバーの設定も可 担当や管理者 インターネット 管理者 受付 : 担当者 情報ネットワーク概論 20 Close 型 : 議論 登録されたメールアドレスだけ 出せて読める 複数メアドを持っているので結構ややこしい インターネット ML: メーリングリスト 情報ネットワーク概論 21 ネットワークシステム概論 7

8 メルマガ型 メルマガ購読申請 登録 削除申請 削除 届かないメアドの処理 メルマガの発行 インターネット登録したメアド 管理者 発行者 情報ネットワーク概論 22 ML の設定 (1) 基本 FML で説明 プロバイダの管理画面 ( コンパネ ) ML が届くメールアドレス : actives ML に出せるメールアドレス : members サブジェクトの構成 : [ml-name:00032] ML の名前と通し番号 メール 1 通のサイズ制限 プロバイダによっては 1 日の総送信量制限 情報ネットワーク概論 23 ML の設定 (2) 拡張 Reply-To: や Error-To: 自動登録 メールで登録する 偽りの登録防止 : confirmation メールで退会 ML にコマンドを送る : ml-ctl 過去のメールを取得する 登録されているメールアドレスを取得する 情報ネットワーク概論 24 ネットワークシステム概論 8

9 ML の設定 (3) 更に拡張 制御コマンドの禁止 過去メールの取得 参加メンバーの取得 メールアドレスは個人情報 掲示板やウェブと連携 公開されることの長所と短所 From: に出した人のメアドを表示しない 匿名性の高い ML のために すべて管理者から出されたことになる 情報ネットワーク概論 25 ML の利用方法 (1) 流される情報 : 速報や案内 ML はメールなので PUSH 型サービス ウェブは PULL 型 ネットで行われる会議や組織内の連絡 コミュニティや仲間内の話 メールマガジン : メルマガ 情報ネットワーク概論 26 ML の利用方法 (2) 受付型 : Open ML ウェブの問い合わせメールアドレス 問い合わせフォームに入力に ユーザサポート ユーザにとっては 待たされない 記録がデジタルで サポータにとっては 情報共有 記録に残る CTI との連携 u CTI: Computer Telephony Integration 情報ネットワーク概論 27 ネットワークシステム概論 9

10 ML の問題点 スパムメール等のターゲットに 受付型では特に 多くの人が参加する ML では最低基準が 添付ファイル禁止 HTML メール禁止 高度なメールをどうするか 大容量ファイル ML での諍い 情報ネットワーク概論 28 チャット チャットシステム 複数のチャネルが用意されていて 話題の合う人たちが 各チャネルに参加 IRC Internet Rely Chat: Port 複数の IRC サーバが連携するシステム チャネルの共有が出来る ML より同時性が売り 情報ネットワーク概論 29 IRC クライアントソフトウェア Chocoa(Windows): 無視リスト設定あり Limechat いろいろあります 使い方 URL 表示でウェブ内容の共有 Private Mode で 1 対 1 の会話も 無視リスト (ignore) で嫌な人の話は表示なし Bot( スクリプト ) を組み込んで伝言など 情報ネットワーク概論 30 ネットワークシステム概論 10

11 掲示板 歴史的にはパソコン通信の掲示板 テーマ毎にフォーラム, 会議室 コーディネータがいて議論を整理 方向付け 2ch 参加方法にも ML のようにいろいろ 全員参加 発言できる人と 聞くだけの人 情報ネットワーク概論 31 ブログ ウェブのログ 意見を書いたり日記を書いたり ほろ酔い日記 団塊世代のIT 手習い 闘う楽隠居 フォローを許可すると 誰でも書き込める スパムがある 情報ネットワーク概論 32 Wiki Wiki は基本は誰でも書き込める 認証をつけるとユーザ名とパスワード必要 Wiki は HTML を自動的につける ウェブ形式で見やすく読める リンクも貼れる いろいろな Wiki があります 慣れれば簡単 Wikipedia はこれを使った百科事典 情報共有ツール 研究指導や研究内容の共有に 情報ネットワーク概論 33 ネットワークシステム概論 11

12 ML のまとめ ML やチャットは古くからある便利なツール 時代に応じて進化 ソーシャルメディアに進化も ML やチャットでの問題はソーシャルメディアでも 情報ネットワーク概論 34 ネットワークシステム概論 12