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1 2016 年 5 月 2 日 個人投資家向け会社説明会ミーティングメモ GMO メディア株式会社 (6180) 日時 :2016 年 4 月 16 日場所 : 大和コンファレンスホール ( 東京都千代田区 ) 説明者 : 代表取締役社長森輝幸氏 1. 会社概要 当社は インターネットの様々なサービスを扱う GMO インターネットグループの中でメディア事業を担当しています インターネットを使ったサービスは進化が早く 今では IoT の普及で車がインターネットにつながる時代となっています インターネット産業の移り変わりとともに 当社も提供するサービスを変えながら成長を続けてきました 当初はパソコンユーザー向けサービスがメインでしたが 携帯電話サービス向けサービス スマートフォン向けサービスへとシフトしています 創業は 2000 年 10 月です 国内のインターネット黎明期にインターネットのブラウザでサービスを開始しました 企業理念は For your Smile, with Internet. です インターネットを通じて多くの人の笑顔を作っていきたいという想いが 当社の創設の志となります 社員数は 現時点で 130 名です アルバイトなどを入れると 170 名です このうち 50% が IT エンジニアで 10% がデザイナーとなります 2015 年 10 月に 東証マザーズに上場しました 2. 事業内容 現在は メディア事業 その他メディア支援事業 の 2 つのセグメントで事業を展開しています メディア事業のビジネスモデルは ユーザーが集まるプラットフォームとしてインターネットやスマートフォンアプリ上で ユーザーが無料で参加できるメディアを運営し そこに企業から広告を出稿していただくことで広告収益を得る事業となります 集客されるユーザー数の増加により 広告出稿利用料金や当社の収益は拡大します その他メディア支援事業は メディア事業のノウハウを基に 他社へのノウハウ提供 様々な事業への横展開を図るものです メディア事業は ポイントインセンティブによる EC メディア と 一般ユーザーの情報発信をサポートする ソーシャルメディア を軸とします 当社は スマートフォン向けネイティブアプリと WEB( スマートフォン パソコン ) 向けに 多数のブランドにて様々なサービスを展開しています サービスの中には 当社創業以前からサービスを開始したものもありますが これは GMO インターネットグ

2 ループ内の企業が展開するサービスを移行して展開しているためです 主要サービスの EC メディアとして展開する PointTown ( ポイントタウン ) では ユーザーは様々なアクションによってポイントを貯められ 貯めたポイントをギフト券や現金に交換することができます 交換先は 現金 ウェブマネーなど様々で ユーザーの生活に付加価値を提供しています 現在の会員数は約 207 万人 (2016 年 1 月末現在 ) で 20 年近く展開している関係からユーザーの主要年齢層は 30 代後半 ~50 代前半となります 現在 スマートフォンでの会員構成比は 30% を突破しました もらえるポイントが加算されることから PointTown を経由して楽天や amazon などの EC ショッピングモールを利用するユーザーが増加し 当社の新しい収益軸になっています ソーシャルメディアとして展開する女子中高生向け prican ( プリキャン ) は 動画や画像を情報交換する SNS メディアです 月間 10 億近いページビュー ( 訪問数 ) を確保し 延べ 1,500 万人の中高生が利用しています 現在 動画を使っての広告展開が主流となり 利益率の高いスマホ動画広告売上が順調に拡大しています 同じソーシャルメディアで 流行に敏感な 10~20 代女性に向けて発信する CoordiSnap ( コーデスナップ ) は 自身のコーディネート写真を投稿したり 他ユーザーのコーディネートを閲覧するファッション SNS メディアです 非常に好評で スマートフォンアプリのダウンロード数は 250 万を突破しています CoordiSnap では リアルに横展開する他メディア支援事業として アパレルメーカー しまむら や学研が出版するファッション雑誌 mer とのタイアップ企画を実施しています CoordiSnap 上で投票を行い コメントをもらってコラボレーション ブランドをコーディネートし 2016 年 3 月から全国の しまむら チェーンの店頭で販売しています 当社は こうした様々なサービスのユーザーを相互に送客し コンテンツ共有を推進することで収益の効率化を図っています ソーシャルメディアで集まったユーザーを 情報コンテンツを使って EC メディアに送客し シナジー効果で集客率をより高めることができるのが 当社ビジネスの強みとなります 3. 業績および株主還元策 2015 年 12 月期の業績は 売上高 38 億 55 百万円 営業利益 3 億 83 百万円で 売上高 15.9% 増 営業利益 41.0% 増と順調に成長しています インターネットサービスを提供する当社のビジネスモデルは 仕入を伴わずコストが固定化されているので 売上高の向上が利益率に大きく反映されてきます 直近 3 年間のセグメント別売上高 営業利益推移は メディア事業は堅調な成長を続け その他メディア支援事業は 収益力を強化して 2015 年 12 月期に黒字化を達成しています

3 2016 年 12 月期は 売上高 41 億 51 百万円 営業利益 4 億 35 百万円 当期純利益 2 億 54 百万円の増収増益を見込んでいます 配当については 最終利益の 3 割を目安とした業績連動配当を継続してきました 2015 年の上場に際して株主様への還元を強化し 2016 年 12 月期は配当性向 50% で 2015 年 12 月期より 20 円増配して 74 円の配当を予定しています 4. 今後の展望と重点戦略 インターネット広告市場は 2015 年に 1 兆円規模に拡大し 今後も安定した成長が見込まれます その中でも スマートフォン広告市場の成長ポテンシャルは高く 2016 年には 4,700 億円規模まで伸長するものと思われます 当社は引き続きスマートフォンに注力して収益向上を図ります 今後の成長イメージとして 既存 WEB メディアサービスでベースを維持し EC メディアやスマートフォンアプリを急成長させ 海外を含めた新領域にチャレンジすることにより 2 桁の伸長率を目指して成長を加速させたいと考えています 新たなチャレンジとして ビットコイン ( 仮想通貨 ) 市場の盛り上がりに合わせて 提供サービスにおけるビットコイン対応を強化していきます 当社は 2014 年からビットコイン対応に取り組み 国内で初めて PointTown でポイントをビットコインに交換するサービスを開始しました 2016 年 3 月からはオンラインゲームサイト ゲソてん にビットコイン決済を導入しています 次のチャレンジとして スマートフォンアプリの海外展開を強化しています CoordiSnap は 台湾とベトナムにおいて母国語で展開し 現地にユーザーを多く抱えます このため 台湾とベトナムへの訴求を強化したい日本企業からの出稿依頼が拡大しています また 政府は 2020 年までに訪日外国人数 4,000 万人を目標としており 当社もインバウンド需要を積極的に取り込んでまいります 5. 質疑応答 Q1. 創業は 2000 年 10 月と IT バブル崩壊の直前の時期にあたりますが なぜそのような時期に創業されたのでしょうか また どのように IT バブル崩壊を乗り越え上場できたのか 経緯について教えてください A 年の 2 月には IT バブルははじけていたので 当社の創業は IT バブル崩壊後ということになります ただし インターネットの成長は充分に見込めたので創業に至りました GMO インターネットグループの母体となるアイウェブテクノロジーは もともとイスラエルのベンチャー企業で 2000 年 10 月に電通とソフトバンクが同社の日本法人を設立しました 2001 年に GMO と私が資本参加したのが正式な経緯となります 2015 年 10 月の上場に至るまでは本当に苦しい時期もあり それを乗り越えることができたのは 良い仲間に恵まれたことが最大の要因と考えています

4 Q2. しまむら以外とのコラボレーションは考えていますか また 2020 年の売上目標も合わせて教えてください A2. コラボレーションに関しては 具体的な社名は公表できませんが 幾つか問い合わせをいただいています スマートフォンが普及したことで場所を選ばずにインターネットを使える環境となりました たとえば コンビニエンスストアやスーパーマーケットでお買い物をされるお客様にクーポンを送り届けるなど 様々なサービスを提供したいと考えています 売上目標に関しても公表は差し控えていますが 個人的には 2020 年までに売上高 100 億円規模の会社に成長させたいと考えています Q3. 今後 ビットコイン以外のフィンテック事業には関連されていく予定でしょうか A3. フィンテックのビジネスモデルは 大手の金融機関が取り組むスキームと ベンチャーがローコストで展開する 2 つのスキームがあり GMO インターネットグループのクリック証券も後発ながら手頃な手数料でオンライン証券を展開しています 金融サービスには免許が必要であり 当社でフィンテック事業を展開することはあまり考えていません しかし フィンテック事業を展開するパートナーに対して当社が送客を図るというスキームでは 今後 様々なビジネスを創出できるものと考えています Q4. 夢のある会社だと思います ただ会社の所在地が概要に書かれていません どちらにあるのでしょうか A4. 東京都渋谷区桜丘町 26 番 1 号セルリアンタワー 9 階が当社の所在地となります Q5. 株価の水準は 4,000 円で推移していますね GMO グループの中でも高いほうだと思います GMO グループの中にいるメリットやデメリットについても教えていただけますでしょうか A5. 当社の株価は 8,900 円まで上昇したことがあり その水準まで戻すことを目標としていますが 株主の皆様がもう少しお安くお求めいただけるように 株式分割を選択肢とし 東証がガイドラインとする 3,000 円で 30 万を 1 つの目安に 6,000 円台までの上昇を以て分割を行うことも視野に入れています GMO インターネットグループの中にいるメリットは グループ内に優良企業が多く 情報交換や様々なノウハウを学ぶことができ 相互送客などのシナジーも生まれやすいというのが非常に大きいと考えています 上場手続きの際にも多くのサポートを受けることができました しかし グループ内の求心力が強く 渋谷でみんなで一緒にやっていこうというのがベースにあるので セルリアンタワーから移転することができないことが唯一のデメリットとなります

5 Q6. シニア向けのサービスは何かございますか また これからシニア向けのサービスが増える予定はございますか A 年にリリースした teacup. というサービスは 当時 国内で有数のトラフィックを誇る掲示板のサービスで 20 年継続しています 当時のユーザーは現在 50~60 代になられています シニア向けというには語弊がありますが Web サービスに詳しい会社から指導を受けて 文字の大きさや言葉遣いなど ユーザーの方々が使いやすいように工夫をさせていただいています また Point Town サービスでは シニアの方々も時間を忘れて楽しんでいただいているようです 当社は Yahoo! や Google と同じように 老若男女問わず幅広い年代の方に支持されるサービスを志向しており 今後も年代を問わず多くの方が親しめるサービスを提供してまいります Q7. スマホ関連ビジネスは流行り廃りが激しいですが トレンドを素早くキャッチする貴社独自の強みと仕組みはどこにありますでしょうか A7. 社内で新規事業コンテストを 1 年に 1~2 回のスパンで開催しています エンジニアが全員集って新たなサービスのヒントやトレンドを共有し合うことで 新たなサービスの種を見いだします ここで見いだされた種は スタートアップ室にて半年間 エンジニアが勤務時間に囚われずに商品化に向けての検証作業を行い 半年後に事業化できる水準に達していれば 正式なサービスとして事業展開していくトライ & エラーの仕組みを構築しています また 社内から希望者を募って Facebook のカンファレンスや欧米の斬新なサービスに触れさせるなど 学び取る姿勢を大切にする社風を育んでいます Q8.Facebook と Instagram との違いを教えてください A8.Facebook は 3 年くらい前に Instagram 事業を 1,000 億円くらいで買収したので サービスを提供する会社は同じです サービスとしての Facebook と Instagram との大きな違いは ユーザー層です 主に若い女性が Instagram を使っており Facebook はどちらかと言うと老若男女全般となります 機能としては Instagram はもともとユーザー間で写真共有ができるカメラアプリケーションで この機能が支持されて SNS に発展していきました Facebook 自体は 写真に限らずメッセージや動画も含めて幅広い情報交換ができます Q9. 先ほどの社長のご講演の中でも 多くのメディアブランドをお持ちであることがとても理解できました 収益に大きく貢献している または今後 貢献する可能性のあるメディアは何でしょうか A9. 現在 売上に一番大きく貢献しているのが PointTown です ただ このサービスは 謝礼としてユーザーにポイントをお返ししますので 原価が派生することになり

6 ます 他のサービスは原価を伴わないため 利益率はほぼ 100% となります 従って 利益貢献が大きいのは 月間 300 万人規模のアクティブユーザーが稼働しトラフィック量に連動して広告売上も伴う 10 代向けの prican サービスです 今後の伸びしろで見ても この 2 つは引き続き可能性が高いです ファッション SNS の CoordiSnap もポテンシャルは高いと考えています Q10. 社員の過半数はエンジニアとのことですが 今後もこの水準を維持される予定でしょうか もしそうなら 今後成長を促進される場合 エンジニアの大量採用は難しくなるのではないでしょうか A10. 現在 50% のエンジニア比率は 今後さらに高めていきたいと考えていますが 採用が難しくなってきているのは確かです 今までは IT 企業にしかエンジニア職はなかったですが インターネットの普及によりアパレルや流通サービス業でも IT エンジニアリングを内製化する必要が生じ 日本中の会社が IT エンジニアを募集する状況となっています 当社としては サービスのブランド力を高めることで対抗していますが 併行して海外に人材を求める活動も活発化させ 2 年前からベトナムでのオフショア開発の準備を進めています ベトナムは人件費が安く 大学で日本語を教えているため日本語のできるエンジニアを獲得しやすいです また 時差が 1 時間なので日本のスタッフともインターネットを経由してオンラインミーティングを設定しやすく 非常に助かっています 当社では 日本からエンジニアを派遣してベトナムのエンジニアの開発力向上を図る ジョン万次郎プロジェクト を加速しています