JTrim( ジェイトリム ) は 画像を切り抜いたり画像にいろいろな効果をほどこすことのできる画像レタッチ ( 画像編集 ) ソフトとよばれる種類のソフトウェアです フリーソフトとして配布されているので 誰でも無料で使うことができます ここでは JTrim 1.53c を用いて説明します JTri

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1 フリーの画像レタッチソフト JTrim 目次 内容 1 JTrim で扱える画像形式 JTrim の画面 表示倍率の調整 拡大 縮小 トリミング 座標指定切り抜き ( 長方形の切り抜き ) 円形切り抜き 角丸切り抜き ミラー フリップ シフト 余白作成 テクスチャ 回転 明度とコントラスト 色調 ポスタリゼーション ( 階調変更 ) ソラリゼーション ガンマ補正 シャープ化 文字の入力 透過 GIF 加工した画像の保存 Copyright (C) 2016 インターネット学習案内 All Rights Reserved.

2 JTrim( ジェイトリム ) は 画像を切り抜いたり画像にいろいろな効果をほどこすことのできる画像レタッチ ( 画像編集 ) ソフトとよばれる種類のソフトウェアです フリーソフトとして配布されているので 誰でも無料で使うことができます ここでは JTrim 1.53c を用いて説明します JTrim は Vector ( からダウンロードできます ダウンロードしたファイルは圧縮されているので 解凍します Jtc153c のようなフォルダーがあるので フォルダーごと任意の場所にコピーして貼り付けます その中にある JTrim.exe というのがプログラムの本体です ダブルクリック等で起動できますが 使いやすいようにデスクトップなどにショートカットを作成しておきます JTrim はフリーで高機能なレタッチソフトですが プロが使うにはものたりないかもしれません デザイン会社や印刷会社 広告会社など画像処理を専門的におこなう企業や専門家では Adobe 社の Illustrator や PhotoShop というソフトが定番になっています 非常に高機能なのですが 有償であることと 機能が豊富すぎて初心者には使い難いかもしれません JTrim で不足を感じたらこれらのソフトの利用を検討してみるのもいいでしょう また最近では Illustraor や Photoshop に負けない機能をもった GIMP や Inkscape といったフリーソフトも登場しています なお一般的には Illustrator や Inkscape のように線で絵を描いていくタイプのソフトをドロー系 PhotoShop や GMP のように領域を選択して塗りつぶしや効果を施していくタイプのソフトをペイント系といって大きく2 分されます JTrim はペイント系に分類されます 1 JTrim で扱える画像形式 JTrim では.BMP.JPEG.PNG.GIF.ICO の各形式の画像ファイルを扱うことができます 1.ICO 形式は入力のみで書き出しはできません ) 2 Susie プラグイン を使えば MAG,PICT,PI,PIC,Pic2,XLD,LZH,LHA,Zip,TIFF などにも対応できるようです 画像を Jtrim で編集するには JTrim を起動して画面の編集領域 ( 下の図の広い灰色の部分 ) に ドラッグ & ドロップするか タブメニューの [ ファイル ] [ 開く ] を選択し [ ファイルを開く ] ダイアログボックスで編集する画像ファイルを選択します - 1 -

3 2 JTrim の画面 また Windows エクスプローラーで [ ピクチャー ] などの画像ファイルを保存してある場所を開き 画像ファイルを右クリックしてショートカットメニューから JTrim を選択することで その画像を JTrim で編集できます 右クリック - 2 -

4 3 表示倍率の調整画像サイズの大きな写真を開くと下のように写真の一部しか表示されず 全体が見えないことがあります その場合 ツールバーの拡大 / 縮小ボタン または [ 表示 ] [ ズーム ]/[ ズームイン ][ ズームアウト ] で拡大 縮小します この操作では編集画面の表示サイズが変更になるだけで 画像そのもののサイズが変わるわけではありません すなわち 表示倍率の調整では編集画面上でのサイズが変更されるだけで 画像そのものの解像度 ( 精細さ ) は変わらず 画像ファイルの大きさも変化しません - 3 -

5 4 拡大 縮小 WEB ページで画像を表示する場合 普通はそれほど精細に表示する必要はありません 必要以上に精細な すなわちサイズの大きな画像を WEB ページに貼り付けると WEB ページが表示されるまでに時間がかかったりデータ通信量やサーバーのディスクスペースが無駄に使われることになるので できるだけ画像ファイルを小さくしてください 画像サイズを変更するには リサイズボタンで拡大 縮小します クリックすると 右のようなダイアログが開くので サイズまたは比率を変更して拡大 縮小をおこないます 画像サイズ すなわち画像のドット数が変更されるので 縮小した場合には細かな描写は失われてしまいます また元の画像以上に精細な描写はできないので 拡大しても元の画像以上の精細な画像にはなりません 上の画像を 10% に縮小した場合 - 4 -

6 5 トリミング 5.1 座標指定切り抜き ( 長方形の切り抜き ) トリミングは画像の必要な部分だけを切り出す処理のことです 切り抜きボタン [ 切り抜き ] ボタンをクリックすると 画像の編集領域に半透明の四角い枠が表示されます その四隅にハンドラーが表示されているので ハンドラーをマウスでドラッグすると切り抜く範囲を選択できます ハンドラー 範囲を選択してからダイアログの [OK] ボタンをクリックすると 選択した範囲が切り抜かれます - 5 -

7 5.2 円形切り抜き 画像を読み込んで [ イメージ ] [ 円形切り抜き ] と選択するだけで下のような切り抜きができます 図のようなダイアログが表示されるので 背景色などを指定することができます 5.3 角丸切り抜き 円形切り抜きと同様に [ イメージ ] [ 角丸切り抜き ] でダイアログが表示されるので 角の丸め半径や背景色などを必要に応じて指定して [OK] をクリックします - 6 -

8 6 ミラー 元の画像 ミラー 7 フリップ - 7 -

9 8 シフト 横軸の移動量を 100 にした場合 右にシフトしてはみ出た部分が左側に表示さている - 8 -

10 9 余白作成 余白を 20 で 余白の色を黄色にした場合 - 9 -

11 10 テクスチャ 11 回転画像を回転させます 左 90 回転

12 任意角度回転をつかうと な任意の角度で回転できる 12 明度とコントラスト 明度は色の三要素 ( 明度 彩度 色相 ) の一つで JTrim の場合画像全体の明るさのことを意味します 明度を上げると 画像の明るい部分も暗い部分も一様に明るくなります コントラストとは 画像や画面の暗い ( 黒い ) 部分から明るい ( 白い ) 部分までの幅 ( 差 ) のことで コントラストが高くなるほど明るい部分はより明るく 暗い部分はより暗くなります また高

13 くなるにつれ中間色の階調が失われ 最終的には真っ白と真っ黒の白黒画像になっていきます 逆にコントラストを低くすると暗い部分から明るい部分までの幅が広くなり 滑らかなトーン表現 ができるようになりますが 色の差がなくなり めりはりの無い画像になっていきます オリジナル明るさ :50 明るさ :-50 コントラスト :50 コントラスト :

14 14 色調 画面上の色は 赤 (R) 緑(G) 青(B) の3 原色の光の強さを指定することで 16,777,216 色の中の任意の色を表示することができますが この赤 緑 青の特定の色を明るくしたり暗くしたりすることで色調を変えることができます 赤色の度合い :60 緑色の度合い :50 青色の度合い :

15 15 ポスタリゼーション ( 階調変更 ) 色は赤 緑 青の3 原色それぞれについて 0 から 255 の諧調の組み合わせで表されますが この諧調を少なくしてやることで面白い効果を出すことができます これを階調変更 ( ポスタリゼーション ) といいます JTrim ではポスタライズというメニューになっています 16 ソラリゼーション ソラリゼーションとは元々写真現像時に露光を過多にすることによっておきる現象のことで 画像編集ソフトではそれと同様な効果を与えることをいう しきい値 :128 しきい値 :255 しきい値 :0-14 -

16 17 ガンマ補正 ガンマ (γ) 補正とは画像の明るさの調整のことで 各画素ごとの輝度 ( 明るさ ) を指数関数で変換することをいいます 明るさやコントラストの調整とは異なり 一番明るい部分と一番暗い部分の明るさはそのままにして 中間の明るさを調整することで 目で見た自然な状態に近づけるように調整するのに使用します ガンマ補正をおこなうには ツールバーの [ ガンマ補正 ] ボタンをクリックする 元の画像 γ=1.50 γ=

17 18 シャープ化 シャープ化はピンボケの画像を改善するときなどに使います レベル1から20まで選べるが あまり大きな値にすると画像の荒れが目立つので 通常はレベル 1~3 程度でおこなう シャープ化するには [ 加工 ] [ シャープにする ] を選択する 元の画像レベル 10 レベル 文字の入力 文字の入力は [ 文字入れ ] でできるが 入力した文字は画像となるので 一度入力した後でキーボードで修正することはできなくなるので あまり使わない方が良い [ 文字入れ ] ボタンをクリックすると 文字入れのダイアログが表示されるので 文字入れダイアログで文字を入力する ( 文字入れボタン ) 文字入れダイアログボックスでは 文字の大きさや太字 斜字体 下線 文字色 背景色 枠線色などを設定できる

18 また 画像上に表示された文字をドラッグすることで位置を移動できる ただし [OK] ボタンをク リックすると 元の写真と文字の画像が一体化してしまうので 修正をすることは非常に困難にな る

19 21 透過 GIF GIF タイプの画像は 256 色しか表現できませんが 透過色が使えるので背景などを透明にすることができます 画像を重ねる場合などに 下になった画像や文字が透けて見えるようにできます JPEG や PNG などの画像を透過処理して GIF で保存するとエラーになる場合があります JPEG や PNG などを透過 GIF にしたい場合は 透過処理する前に GIF 形式に変換して保存し それを読み込み直して透過処理をおこなってください 透過色指定ボタン ( 下図の赤丸 ) をクリックするとマウスポインターの形がスポイトの形に変わるので 透明にしたい色の部分の上でクリックします 例の場合は白い背景部分のどこかをクリックします 透明になった部分は 右図のような市松模様で示されます GIF 形式の画像は 256 色しか扱えないので 写真のような自然色の画像を扱うには適しません 自然色の透過や画像合成をおこなう場合は PowerPoint やその他のペイント系画像編集ソフトを使った方が便利です 22 加工した画像の保存 加工した画像はファイルに保存します 後で編集しなおしをしたくなった時のために オリジナルの元の画像をそののまま残しておくことを推奨します その場合は [ ファイル ] メニューから [ 名前をつけて保存 ] で 元の画像ファイルと違うファイル名で保存してください

20 JTrim で保存できる画像形式は.bmp,.gif,.jpg,.jp2,.png の 5 種類です,bmp はビットマップ形式で 画像を色の点の集りとして記録した最も基本的な形式ですが ファイルサイズが大きくなる為 WEB ではほとんど使われません.gif は グラフィックス インターチェンジ フォーマットの頭文字をとったもので 通称ジフと呼ばれている画像形式です 256 色のカラーを扱うことができます しかし 256 色しか扱えないので 写真のような自然画像には向きません イラストなど特定の色が連続するような画像では圧縮率が非常に高くなるので 色数の少ない画像に向いています また透過 GIF や GIF アニメーションもサポートされています ( JTrim では GIF アニメーションはつくれません Giam など別のソフトを併用して作成します ).jpg は JPEG 形式で 1670 万色のフルカラー画像を高圧縮率で圧縮できる為 写真などを小さなフィルサイズで保存できます スマートフォンやデジタルカメラの画像も JPEG 形式で保存されるようになっているものが多いようです ただし非可逆圧縮なので 圧縮された画像は元の画像より若干画質が劣化してしまいます.jp2 というのは JPEG 2000 という新しい jpeg 形式で 従来の.jpg よりも綺麗ですが 現時点でブラウザーは標準では対応していません ( プラグインを使用すれば見ることができますが 標準対応していない為 JPEG 2000 の画像を使用している WEB サイト自体がほとんどありません ).png は ポータブルネットワークグラフィックス形式ですが 長いので通常ピング形式とかピーエヌジー形式と呼ばれます GIF や JPEG に代わる画像形式として開発されたもので 透過をサポートしておりフルカラーも扱えるので 自然画像でも指定領域を透明にしたりするときに便利ですが GIF や JPEG に比べるとファイルサイズは大きくなります (BMP よりはずっと小さい ) また 256 色を扱う PNG-8 という規格もあります JTrim では このように複数の画像形式をサポートしているので ある形式の画像を読み込み 別の形式で保存することにより 画像形式の変換ができます