生化学 ( 糖質と脂質の構造 ) 糖質に関する記述である 正しいのはどれか (1) ケトースは アルデヒド基を持つ (2) 天然の糖質は D 型よりも L 型の光学異性体が多い (3) セルロースは α-1,4- グリコシド結合を持つ (4) アミロースは α-1,6- グリコシド結合を

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1 第 20~31 回管理栄養士国家試験問題と解答人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 臨床栄養学 目次生化学 ( 糖質と脂質の構造 ) 2 消化器系 ( 肝 胆 膵 ) 151 生化学 ( 糖質と脂質の代謝 ) 7 循環器系 160 生化学 ( 核酸と遺伝子 ) 14 腎 尿路系 171 生化学 ( 生体エネルギー ) 18 内分泌系 185 生化学 ( 酵素とたんぱく質 ) 22 神経 精神系 194 生化学 ( 代謝の調節と情報伝 31 呼吸器系 203 達 ) 生化学 ( 恒常性 ) 36 血液系 211 細胞 37 運動器 ( 筋 骨格 ) 系 221 組織 40 生殖系 228 疾患による細胞 組織変化 42 感染症 236 疾患診断の概要 46 免疫 アレルギー 240 疾患治療の概要 58 悪性腫瘍 251 栄養アセスメント 63 クリティカルケア 255 栄養ケア マネジメント 69 小児期疾患 259 栄養補給法 78 高齢期疾患 262 術前術後の栄養管理 90 臨床栄養学の用語 266 医薬品 92 医療制度 ( 保健 介護 ) 269 ビタミン ミネラル欠乏症 98 たんぱく質エネルギー欠乏症 102 肥満 メタボリックシンドロ 104 ーム 糖尿病 110 脂質異常症 121 高尿酸血症 125 先天性代謝異常症 129 消化器系 ( 口腔 食道 胃 腸 ) 133 * 各問題の詳しい解説は ホームページ ( またはブログ管理栄養士国家試験徹底解説 ( を参照すること 1

2 生化学 ( 糖質と脂質の構造 ) 糖質に関する記述である 正しいのはどれか (1) ケトースは アルデヒド基を持つ (2) 天然の糖質は D 型よりも L 型の光学異性体が多い (3) セルロースは α-1,4- グリコシド結合を持つ (4) アミロースは α-1,6- グリコシド結合を持つ (5) グリコサミノグリカンは 二糖の繰返し構造を持つ (1) ケトースは ケトン基 (C=O) もつ アルデヒド基 (CHO) をもつのは アルドース (2) 生体に存在する糖質はほとんどすべて D 型である 一方 タンパク質を構成するアミノ酸はすべて L 型である (3) β-1,4- グリコシド結合をもつ (4) アミロースは 直鎖なので α-1,4- グリコシド結合のみをもつ 枝分かれするアミロペクチンは α-1,4- グリコシド結合と α-1,6- グリコシド結合をもつ (5) 糖質の構造に関する記述である 正しいのはどれか (1) デオキシリボースは 6 個の炭素原子をもつ (2)L- ガラクトースは ラクトースの構成要素のひとつである (3) グリコーゲンは α-1,6- グリコシド結合をもつ (4) でんぷんは β-1,4- グリコシド結合をもつ (5) ヒアルロン酸は 硫酸基をもつ (1) デオキシリボースは ペントース ( 五炭糖 ) である (2) ラクトースは D- グルコースと D- ガラクトースからなる二糖類である (3) (4) でんぷんは α-1,4- グリコシド結合と α-1,6- グリコシド結合をもつ (5) ヒアルロン酸は硫酸基をもたない 硫酸基をもつのは コンドロイチン硫酸である 糖質に関する記述である 正しいのはどれか (1) ガラクトースは 六炭糖アルドースである (2) グルクロン酸は グルコースの還元によって生じる (3) マルトースは α-1,6- グリコシド結合をもつ (4) でんぷんは β-1,4- グリコシド結合をもつ (5) ラクトースは α-1,4- グリコシド結合をもつ (1) 〇 (2) グルコースが酸化されて グルクロン酸になる (3) マルトースは 2 つのグルコースが α1,4 結合したもの (4) α-1,4- グリコシド結合 ( 直鎖 ) と α-1,6- グリコシド結合 ( 枝分かれ ) をもつ (5) ラクトースは ガラクトースとグルコースが β-1,4- グリコシド結合したもの 正解 (1) 2

3 25( 追加 )-22 糖質に関する記述である 誤っているのはどれか (1) リボースは アデノシンの構成成分である (2) ジヒドロキシアセトンは ヘキソースである (3) デオキシリボースは ペントースである (4) 乳糖は グルコースとガラクトースからなる (5) グリコーゲンは 分枝 ( 分岐鎖 ) 構造をもつ (1) 〇 (2) ジヒドリキシアセトンは トリオース ( 三炭糖 ) である (3) 〇 (4) 〇 (5) 〇 脂質に関する記述である 正しいのはどれか (1) リノール酸は n-3 系不飽和脂肪酸である (2) パントテン酸は 複合脂質である (3) ホスファチジルコリンは両親媒性物質である (4) ステロイド骨格をもつ物質を総称して コレステロールという (5)1 分子のジアシルグリセロールは 2 分子のグリセロールを含む (1) n-6 系不飽和脂肪酸である (2) パントテン酸は CoA の構成成分として利用されるビタミンの 1 種であるが 構造上 エステル結合も糖 リン酸も含まないので単純脂質でも複合脂質でもない (3) (4) ステロイド骨格をもつ脂質を総称してステロイドという (5) 1 分子のジアシルグリセロールは 1 分子のグリセロールと 2 分子の脂肪酸を含む 脂質に関する記述である 正しいのはどれか (1) セラミドは アポたんぱく質である (2) 中鎖脂肪酸は エイコサノイドである (3) オレイン酸は 飽和脂肪酸である (4) ホスファチジルイノシトールは リン脂質である (5) スフィンゴミエリンは 中性脂肪である (1) セラミドは スフィンゴシンに脂肪酸が 1 つ結合した複合脂質 複合脂質は脂肪酸とアルコールの他にリンや糖を含む脂質で それぞれリン脂質 糖脂質という リン脂質は さらにグリセロリン脂質とスフィンゴリン脂質に分類される (2) エイコサノイドは 炭素数 20 の多価不飽和脂肪酸 短鎖脂肪酸は炭素数 2~4 中鎖脂肪酸は炭素数 5~10 長鎖脂肪酸は炭素数 11 以上 (3) 一価不飽和脂肪酸 (4) (5) リン脂質 3

4 22-27 人体内で合成可能な脂肪酸である 誤っているのはどれか (1) パルミチン酸 (2) ステアリン酸 (3) ミリスチン酸 (4)α- リノレン酸 (5) オレイン酸 (1) パルミチン酸は 炭素数が 16 個の飽和脂肪酸なので 体内で合成可能である (2) ステアリン酸は 炭素数が 18 個の飽和脂肪酸なので 体内で合成可能である (3) ミリスチン酸は 炭素数が 14 個の飽和脂肪酸なので 体内で合成可能である (4) α- リノレン酸は 炭素数 18 個の多価不飽和脂肪酸である カルボキシル基から数えて 9 番目 12 番目 15 番目の炭素に二重結合がある ヒトは 15 番目の炭素に二重結合を導入できないので 体内では合成できない (5) オレイン酸は 炭素数 18 個の一価不飽和脂肪酸である カルボキシル基から数えて 9 番目の炭素に二重結合があるので 体内で合成可能である 脂質についての記述である 正しいのはどれか (1) ジアシルグリセロールは 複合脂質である (2) ヒトは α- リノレン酸を合成できる (3) ロイコトリエンは アラキドン酸から生成される (4) アシル CoA 合成酵素は コレステロール合成の律速酵素である (5) アポたんぱく質 ( アポリポたんぱく質 ) は 脂質とたんぱく質からなる (1) 単純脂質 ( 脂肪酸とアルコールのエステル ) である (2) 体内で合成できないリノール酸と α リノレン酸は必須脂肪酸である (3) (4) アシル CoA 合成酵素は 脂肪酸からアシル CoA を生成する コレステロール合成の律速酵素は 3- ヒドロキシ -3- メチルグルタリル CoA 還元酵素 (HMG-CoA 還元酵素 ) である (5) リポタンパク質から 脂質を取り去った残りがアポたんぱく質である 脂質に関する記述である 正しいのはどれか (1) オレイン酸は n-6 系の一価不飽和脂肪酸である (2) エイコサペンタエン酸は 炭素数 20 の飽和脂肪酸である (3) アラキドン酸は プロスタグランジンの前駆体となる (4) ホスファチジルコリンは セリンをもつ (5) ビタミン A は ステロイド骨格をもつ (1) オレイン酸は 一価不飽和脂肪酸であるが ω 位の炭素から数えて 9 つ目に二重結合を 1 つもつ脂肪酸なので n-9 系である (2) エイコサペンタエン塩酸は 炭素数が 20 で 5 つの二重結合をもつ多価不飽和脂肪酸 (3) 〇 (4) コリンをもつ セリンをリン脂質はホスファチジルセリン (5) ビタミン A は 1 つの六員環に側鎖がついた構造 4

5 24-25 脂質に関する記述である 正しいのはどれか (1) 脂肪酸の β 酸化は 細胞質ゾルで行われる (2) ドコサヘキサエン酸は エイコサノイドである (3) 血中のケトン体が増加すると 血液 ph は上昇する (4) メバロン酸は コレステロール合成の中間体である (5) スフィンゴミエリンは 単純脂質である (1) β 酸化は ミトコンドリアのマトリックスで行われる (2) ドコサヘキサエン塩酸は 炭素数が 22 で 6 つの二重結合をもつ多価不飽和脂肪酸 エイコサノイドは 炭素数 20 の多価不飽和脂肪酸からつくられる生理活性物質の総称 (3) 酸性 ( ケトアシドーシス ) になる (4) 〇 (5) 単純脂質は 脂肪酸とアルコールのエステル スフィンゴミエリンは リン脂質 ヒト体内における脂肪酸の関する記述である 正しいのはどれか (1) オレイン酸は 必須脂肪酸である (2) エイコサペンタエン酸は パルミチン酸から合成される (3) ドコサヘキサエン酸は γ- リノレン酸から合成される (4) リノール酸は アラキドン酸の前駆体となる (5) トランス脂肪酸は 血清 LDL- コレステロール値を低下させる (1) 必須脂肪酸は リノール酸と α- リノレン酸 (2) エイコサペンタエン酸は α- リノレン酸から合成される (3) ドコサヘキサエン酸は α- リノレン酸から合成される (4) 〇 (5) 血清 LDL- コレステロール値を上昇させる 25( 追加 )-26 脂質の性質とヒト体内における役割に関する記述である 正しいのはどれか (1) ステアリン酸は 多価不飽和脂肪酸である (2) トリアシルグリセロールは 両親媒性物質である (3) パルミチン酸は プロスタグランジンの前駆体となる (4) ホスファチジルコリンは リポたんぱく質の構成成分となる (5) コレステロールは 身体活動のためのエネルギー源として利用される (1) ステアリン酸は 炭素数が 18 個の飽和脂肪酸である (2) トリアシルグリセロールは 疎水性 ( 脂溶性 ) 物質である (3) プロスタグランジンの前駆体は アラキドン酸である (4) 〇 (5) コレステロールは 身体活動のためのエネルギー源として利用できない 5

6 21-23 糖質と脂質に関する記述である 正しいのはどれか (1) 胆汁酸はステロイドである (2) グルコースは 両親媒性分子である (3) ホスファチジルセリンは 単純脂質である (4) エイコサペンタエン酸 (EPA イコサペンタエン酸 ) は n-6 系不飽和脂肪酸である (5) グリコーゲンは 直鎖構造のグルコース重合体である (1) 胆汁酸は コレステロールから合成されるステロイドの 1 種である (2) 親水性 ( 水溶性 ) 分子である (3) 複合脂質 ( リン脂質 ) である (4) n-3 系不飽和脂肪酸である (5) 枝分かれ構造のグルコース重合体である 正解 (1) 糖質と脂質に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) グルコースは 5 個の炭素原子をもつ (2) デオキシリボースは 6 個の炭素原子をもつ (3) ホスファチジルコリンは 糖質である (4) リン脂質は ホルモン感受性リバーゼにより分解される (5) ホスファチジルイノシトールは リン脂質である (1) 6 個の炭素原子をもつ六単糖 (2) 5 個の炭素原子をもつ五単糖 (3) リン脂質 (4) ホスホリパーゼにより分解 (5) 糖質と脂質に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) フルクトースは アルドースである (2) フルクトースは 五炭糖である (3) グルコースは ケトースである (4) リボースは RNA の構成糖である (5) イノシトール 1,4,5- 三リン酸は 糖脂質である (1) ケトース ケトン基 (C=O) を持つ (2) 六炭糖 (3) アルドース アルデヒド基 (-CHO) を持つ (4) RNA はリボース DNA はデオキシリボース (5) イノシトールに 3 個のリン酸が結合したもの 6

7 生化学 ( 糖質と脂質の代謝 ) 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) グルコース -6- ホスファターゼは 解糖系の酵素である (2) グルコースが解糖系によって嫌気的に代謝されると クエン酸が生成する (3) オキサロ酢酸からグルコースの合成は ミトコンドリア内で進行する (4) グルコースがペントースリン酸回路によって代謝される際に NADPH が生成する (5) グリコーゲンの加水分解によってグルコース -1- リン酸が生成する (1) 糖新生の酵素 グルコース -6- リン酸からグルコールを生成する (2) 乳酸が生成する (3) 細胞質で進行する (4) (5) 加水分解ではなく 加リン酸分解 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) アセチル CoA は 糖新生のための基質となる (2) ヘキソキナーゼは 解糖系の酵素である (3) クエン酸回路には 基質と酸素分子が反応する過程がある (4) グリコーゲンの加リン酸分解による生成物は グルコースである (5) ペントースリン酸回路の代謝過程で NAD が生成する (1) アセチル CoA は 脂質合成のための基質 糖新生の基質はオキサロ酢酸 (2) (3) 酸素分子が反応する過程は 電子伝達系の最終段階の電子の受け取りに関与 (4) グルコース -1- リン酸 (5) NADPH が生成 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) 解糖系では グルコースからガラクトース -6- リン酸が生成される (2) ピルビン酸の乳酸への還元には NADPH が用いられる (3) ピルビン酸脱水素酵素は ビタミン B 6 を補酵素とする (4) 骨格筋には グルコース -6- ホスファタ - ゼが存在する (5) ペントースリン酸回路では リボース -5- リン酸が生成される (1) 解糖系では グルコースからピルビン酸が生成される (2) 補酵素として NADH が用いられる (3) ピルビン酸脱水素酵素は ビタミン B 1 ( チアミン ) から作られるチアミンピロリン酸を補酵素とする (4) グルコース -6- ホスファターゼは 肝臓と腎臓にある (5) 核酸の材料になるリボース -5- リン酸と脂肪酸合成に必要な NADPH を産生する 7

8 23-26 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) 小腸で吸収されたグルコースは リンパ管を経て輸送される (2) 解糖系の第一段階は グルコースとアセチル CoA の結合である (3) 乳酸は 脂肪組織でグルコースに変換される (4) ビタミン B 6 は 2- オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ (α- ケトグルタル酸脱水素酵素 ) の反応に関与する補酵素の前駆体である (5) ペントースリン酸回路は NADPH を生成する (1) 門脈を経て 肝臓に輸送される (2) 解糖の第一段階は グルコースに ATP のリン酸基を転移して グルコース -6- リン酸を生成する反応である この反応を触媒する酵素は ヘキソキナーゼである (3) 乳酸からグルコースを生成する経路を糖新生という 糖新生は肝臓で行われる (4) ビタミン B 6 はメチオニン合成酵素の補講素である (5) 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) 乳酸は 好気的条件下でピルビン酸から生成される (2) 乳酸脱水素酵素は 解糖系の律速酵素である (3) アラニンは 肝での糖新生に利用される (4) ペントースリン酸回路は クエン酸回路の側路である (5) グルカゴンは (1) 嫌気的条件下 (2) 解糖の律速酵素は ヘキソキナーゼ ホスホフルクトキナーゼ ピルビン酸キナーゼの 3 つである (3) 〇グルコース アラニン回路 (4) 解糖の側路である (5) 促進する グリコーゲン分解を抑制するのはインスリン 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) インスリンは 骨格筋でグルコース輸送体 (GLUT4) に作用する (2) 骨格筋では グリコーゲンがグルコースに変換される (3) アセチル CoA は リンゴ酸と反応してクエン酸回路に入る (4) ぺントースリン酸回路は ミトコンドリアに存在する (5) アセチル CoA は 糖新生の基質となる (1) 〇 (2) 骨格筋にはグルコース -6- ホスファターゼがないので グルコースは生成されない (3) アセチル CoA は オキサロ酸と反応してクエン酸回路に入る (4) 細胞質に存在する (5) 糖新生は オキサロ酢酸からホスホエノールピルビン酸を経て グルコースがつくられる代謝経路である アセチル CoA は糖新生の基質になることはできない 正解 (1) 8

9 25-26 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) インスリンは 肝臓へのグルコースの取り込みを抑制する (2) グルコースは ペントースリン酸回路で代謝され ATP を生じる (3) 乳酸脱水素酵素は 乳酸からオキサロ酢酸を生成する (4) グリコーゲンホスホリラーゼは グリコーゲン合成を促進する (5) ビタミン B 1 は ピルビン酸脱水素酵素の補酵素である (1) 促進する (2) グルコースは 解糖 クエン酸回路 電子伝達系で代謝されて ATP を生じる (3) 乳酸を酸化してピルビン酸を生成する (4) グリコーゲンを加リン酸分解して グルコース -1- リン酸を生成する (5) 〇 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) ヘキソキナーゼは 糖新生系の律速酵素である (2) 肝臓には グルコース 6 ホスファターゼが存在する (3) グリコーゲンが加リン酸分解されると グルコースが生成する (4) ペントースリン酸経路は 尿素回路の側路である (5) グルカゴンは グリコーゲン合成を促進する (1) 解糖系の律速酵素の一つ 解糖系の律速酵素は ヘキソキナーゼ ホスホフルクトキナーゼ ピルビン酸キナーゼの 3 つ 糖新生系の律速酵素は ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ フルクトースビスホスファターゼ グルコース 6 ホスファターゼの 3 つ (2) 〇 (3) グルコース 1 リン酸が生成する (4) 解糖系の側路 (5) グリコーゲン分解を促進する 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) グルカゴンは グリコーゲン分解を抑制する (2) グルコース 6 ホスファターゼは 解糖系の律速酵素である (3) アセチル CoA は ピルビン酸と反応してクエン酸回路に入る (4) グリコーゲンが加リン酸分解されると グルコース 1 リン酸が生成する (5) ペントースリン酸回路は ペントースリン酸を分解するための代謝経路である (1) グリコーゲン分解と糖新生を促進 (2) (3) アセチル CoA は オキサロ酢酸と反応してクエン酸となって クエン酸回路に入る (4) (5) ペントースリン酸を生成するための代謝経路 9

10 31-23 糖質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) グリコーゲンホスホリラーゼは グリコーゲンを加水分解する (2) 肝細胞内 camp( サイクリック AMP) 濃度の上昇は グリコーゲン合成を促進する (3) グルコース -6- ホスファターゼは 筋肉に存在する (4) ぺントースリン酸回路は NADH を生成する (5) 糖新生は インスリンによって抑制される (1) 加リン酸分解 (2) グリコーゲン分解を促進 (3) 肝臓と腎臓に存在 (4) NADPH (5) 解糖を促進 糖新生を抑制 25( 追加 )-25 糖質と脂質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) グルコキナーゼは 糖新生系の酵素である (2) 中鎖脂肪酸は 糖新生の基質になる (3) 肝臓では グルコース 6 リン酸がグルコースに変換される (4) グリコーゲンホスホリラーゼは グリコーゲンの加水分解を触媒する (5) 脂肪酸は ミトコンドリア内で合成される (1) 解糖系の酵素である (2) 糖新生の基質になるのは オキサロ酢酸である (3) 〇 (4) グリコーゲンの加リン酸分解を触媒する (5) 脂肪酸は 細胞質で合成される 脂質の代謝についての記述である 正しいのはどれか (1) ヒト体内では 脂肪酸に二重結合は導入されない (2) オレイン酸は必須脂肪酸である (3) アラキドン酸は 一価不飽和脂肪酸である (4) コレステロール合成の律速酵素は HMG-CoA 還元酵素である (5) 脂質は たんぱく質と結合してアポたんぱく質を形成する (1) 脂肪酸に二重結合を導入する不飽和化酵素は カルボキシル基から数えて 9 位の炭素までしか二重結合を導入できない そのため 9 位に二重結合があるオレイン酸 (18:1) は合成できるが 9 位と 12 位に二重結合があるリノール酸 (18:2) は合成できない (2) 必須脂肪酸は リノール酸 (C18:2 n-6) と α- リノレン酸 (C18:3 n-6) (3) アラキドン酸は 炭素数 20 個の脂肪酸で カルボキシル末端から数えて 番目の炭素に二重結合がある多価不飽和脂肪酸である (4) (5) リポたんぱく質から脂質を取り去った残りのたんぱく質がアポリポたんぱく質 ( あるいはアポたんぱく質ともいう ) である 10

11 21-28 脂質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1)α- リノレン酸からアラキドン酸が合成される (2) 体脂肪の主成分は ジアシルグリセロールである (3) 脂肪酸の酸化は 小胞体で行われる (4) ホルモン感受性リパーゼの活性は インスリンによって抑制される (5) キロミクロン ( カイロミクロン ) は 肝臓で形成される (1) - リノレン酸から合成されるのは EPA と DHA アラキドン酸はリノール酸から合成 (2) 中性脂肪 ( トリアシルグリセロール ) が主成分 (3) ミトコンドリア (4) (5) 小腸で合成される 脂肪酸に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) パルミチン酸は 不飽和脂肪酸である (2) エイコサペンタエン酸は アラキドン酸と比べて炭素数が多い (3)β 酸化される炭素は 脂肪酸のカルボキシ基の炭素の隣に存在する (4) オレイン酸は ヒトの体内で合成できる (5) トランス脂肪酸は 飽和脂肪酸である (1) C16 の飽和脂肪酸 (2) C20 の不飽和脂肪酸 (3) 2 つ目の炭素 (β 炭素 ) -C β 炭素 -C α 炭素 -COOH (4) 〇体内で合成できない必須脂肪酸は リノール酸と α リノレン酸 (5) 不飽和脂肪酸二重結合がトランス型 コレステロールに関する記述である 正しいのはどれか (1) コレステロールは 甲状腺ホルモンの前駆物質である (2) 血液中のコレステロールのうち エステル型は 30% 以下である (3) コレステロール合成の律速酵素は コレステロール 7α- ヒドロキシラーゼである (4) 小腸に分泌される胆汁酸の再吸収率は 50% 以下である (5) コレステロールは 胆汁酸合成の原材料である (1) 甲状腺ホルモンの前駆物質は アミノ酸のチロシンとヨードである (2) 約 3 分の 1 が遊離型 約 3 分の 2 がエステル型 (3) 律速酵素は ヒドロキシメチルグルタリル CoA 還元酵素 (HMG-CoA 還元酵素 ) (4) 胆汁酸は 回腸で 90~95% が吸収され 肝臓に戻る (5) 11

12 26-27 脂質とその代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1)HDL の粒子径は キロミクロンより大きい (2) 肝臓の LDL 受容体は HMG-CoA 還元酵素の阻害に伴って減少する (3) インスリンは リポたんぱく質リパーゼ活性を低下させる (4) リポたんぱく質のコア部分は リン脂質からなる (5) スカベンジャー受容体は 酸化 LDL を結合する (1) キロミクロン >VLDL>LDL>HDL (2) HMG-CoA 還元酵素を阻害すると 肝臓内コレステロール含量は減少ので 血液中の LDL を取り込むために LDL 受容体の発現が増加する (3) インスリンは リポたんぱく質リパーゼ活性は促進する (4) トリグリセリドとコレステロールエステルからなる (5) スカベンジャー受容体は マクロファージの細胞膜に存在し 酸化 LDL に結合して 細胞内に取り込む 脂質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) コレステロールは 身体活動のためのエネルギー源となる (2) 脂肪酸の β 酸化は 脂肪酸を水と二酸化炭素に分解する過程である (3) 肝細胞内で生成したクエン酸は 脂肪酸の合成材料となる (4) アラキドン酸は オレイン酸から合成される (5) 骨格筋細胞は 脂肪酸をグルコースに変換する作用をもつ (1) 体内では コレステロールをアセチル CoA に分解することはできないので エネルギー源としては利用されない (2) β 酸化は 脂肪酸から炭素 2 つずつ切り出してアセチル CoA を生成する過程 (3) 脂肪酸は アセチル CoA から合成される (4) アラキドン酸 (20:4) は リノール酸から合成することができる (5) 体内では 脂肪酸をグルコースに変換することはできない 糖質 脂質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 解糖系は ミトコンドリアに存在する (2) ぺントースリン酸回路は ゴルジ体に存在する (3) 肝臓では グルコース 6- リン酸からグルコースが生成される (4) 脂肪酸合成は 核で行われる (5)β 酸化は リソソームで行われる (1) 細胞質に存在 (2) 細胞質に存在 (3) (4) 細胞質で行われる (5) ミトコンドリアで行われる 12

13 29-27 糖質 脂質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 肝臓のグリコーゲンは 血糖値の維持に利用される (2) 糖新生は 筋肉で行われる (3) 脂肪細胞中のトリアシルグリセロールの分解は インスリンにより促進される (4) 脂肪酸合成は リボソームで行われる (5)β 酸化は 細胞質ゾルで行われる (1) (2) 肝臓と腎臓で行われる (3) アドレナリンにより促進 (4) 細胞質で行われる (5) ミトコンドリアで行われる 正解 (1) 13

14 生化学 ( 核酸と遺伝子 ) DNA に関する記述である 正しいのはどれか (1) 細胞周期を通して DNA 量は変化しない (2) ミトコンドリア内の DNA は 線状 1 本鎖である (3) テロメアは 細胞分裂にしたがって長くなる (4)DNA が制限酵素で切断される過程は スプライシングと呼ばれる (5) 組み換え DNA(recombinant DNA) 技術によりインスリンが生産されている (1) DNA 量は S 期に複製のため倍増する (2) 環状の 2 本鎖 (2 重らせん ) (3) 短くなる (4) mrna は 転写直後はエクソンとイントロンを含んでいるが スプライシングによりイントロンが取り除かれエクソンだけになる (5) インスリン製剤は ヒトインスリンの遺伝子を組み込んだ大腸菌が産生している 核酸に関する記述である 正しいのはどれか (1) 核酸の主鎖には 硫酸が含まれる (2) ミトコンドリアには DNA が存在する (3) 成熟した mrna( 伝令 RNA) は イントロン部分を持つ (4)rRNA( リボソーム RNA) は プロモーター領域を持つ (5)tRNA( 転移 RNA) は コドンを持つ (1) リン酸と糖 (RNA ではリボース DNA ではデオキシリボース ) を含む (2) 独自の環状 DNA をもつ (3) 転写直後の mrna には エクソンとイントロンがあるが スプライシングによりイントロンが除かれ しっぽにポリ A がついて成熟する (4) rrna は リボソームの構成成分 プロモーター領域とは DNA 上の遺伝子の上流にあって 遺伝子の発現 ( 転写 ) を調節している部位のこと (5) trna は アンチコドンをもつ 核酸に関する記述である 正しいのはどれか (1) アミノ酸をコードするコドンは 20 種類ある (2) イントロンは開始コドンをもつ (3)mRNA( 伝令 RNA) はテロメアをもつ (4)rRNA( リボソーム RNA) はエキソン ( エクソン ) をもつ (5)tRNA( 転移 RNA) はアンチコドンをもつ (1) コドンは 4 種類の塩基 3 つで構成するので 4 4 4=64 種類ある (2) 開始コドン (AUG= メチオニン ) は エクソンの先頭にある (3) 各染色体を構成する DNA の両端にある (4) rrna は リボソームに含まれ ペプチド結合をつくる酵素活性をもっている (5) 14

15 24-32 核酸 遺伝子に関する記述である 正しいのはどれか (1) 成熟 mrna( 伝令 RNA) で遺伝情報を含む部分は イントロンである (2) ヌクレオシド (nucleoside) は リン酸をもつ (3)DNA から mrna( 伝令 RNA) への転写は DNA ポリメラーゼによる (4) 活性型ビタミン D は 遺伝子発現を調節する (5)DNA 分子中のチミンに対応する相補的塩基は アラニンである (1) 遺伝情報を含む部分をエクソンという 成熟 mrna には イントロンはない (2) 塩基にペントース ( 五単糖 ) がくっついたものが ヌクレオシドである ヌクレオシドのペントースにリン酸がくっついたものがヌクレオチドである (3) DNA から mrna への転写は RNA ポリメラーゼによって行われる DNA ポリメラーゼは DNA を複製するときに働く (4) 〇ビタミン D の受容体は核内にある 活性型ビタミン D と受容体が結合した複合体は 転写因子として働く (5) 相補的塩基対は アデニン (A) とチミン (T) グアニン (G) とシトシン (C) である ヒトの核酸と遺伝子に関する記述である 正しいのはどれか (1) たんぱく質をコードする DNA は 全ゲノムの約 50% である (2) 核酸に含まれる塩基の種類は DNA と RNA で同一である (3) 終止コドンは アミン酸を指定する (4)2 本鎖 DNA の相補的塩基対は 共有結合により形成される (5) 遺伝子変異の中には 一塩基多型 (SNP) がある (1) DNA 全体の数 % (2) DNA に含まれる塩基は アデニン (A) グアニン (G) シトシン (C) チミン (T) RNA に含まれる塩基は アデニン (A) グアニン (G) シトシン (C) ウラシル (U) (3) 終止コドンは どのアミノ酸にも対応していない (4) DNA の相補的塩基対は 水素結合によって形成される (5) 〇 25( 追加 )-27 ヒトの核酸に関する記述である 正しいのはどれか (1) 核酸は リン酸化合物である (2)tRNA( 転移 RNA) は コドンをもつ (3)mRNA( 伝令 RNA) は イントロンをもつ (4)RNA を構成するピリミジン塩基は アデニンとチミンである (5) リボソームは DNA を鋳型とする RNA の生合成 ( 転写 ) を行う (1) 〇 (2) trna( 転移 RNA) は アンチコドンをもつ コドンをもつのは mrna である (3) mrna( 伝令 RNA) は イントロンをもたない (4) ピリミジン塩基はシトシンとウラシル プリン塩基はアデニンとグアニンである (5) リボソームは mrna を鋳型として ペプチドの生合成 ( 翻訳 ) を行う 正解 (1) 15

16 26-22 染色体 核酸に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) クロマチンには たんぱく質は含まれない (2) 細胞内の RNA で量が最も少ないのは リボソーム RNA(rRNA) である (3)DNA リガーゼは DNA 中の特定塩基配列を切断する (4)DNA と伝令 RNA(mRNA) の塩基対形成を DNA の変性と呼ぶ (5) ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法には DNA ポリメラーゼが用いられる (1) たんぱく質 ( ヒストン ) を含む (2) rrna が約 80% trna が約 15% mrna が約 5% (3) DNA リガーゼは DNA を複製する際に生成するラギング鎖 ( 岡崎フラグメント ) を接続する酵素 特定塩基配列を切断するのは 制限酵素 (4) DNA の変性とは 2 本鎖の DNA が高温やアルカリ処理により 1 本鎖の DNA になること (5) 〇 核酸および遺伝子に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) ポリヌクレオチドは 糖とリン酸分子が交互に結合した構造をもつ (2) 転写は DNA ポリメラーゼによって触媒される (3) 分枝アミノ酸は それぞれ 1 つのコドンによって指定される (4) 翻訳は DNA を鋳型とする trna 合成の過程である (5)mRNA は アンチコドンをもつ (1) (2) RNA ポリメラーゼ (3) 1 つのコドンで対応しているのは メチオニンとトリプトファンだけ (4) 塩基配列による遺伝暗号をアミノ酸配列に変換 (5) mrna 上のコドンに相補的なトランスファー RNA(tRNA) 上のトリプレットをアンチコドンという 正解 (1) 核酸に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1)tRNA( 転移 RNA) は 脂肪酸を運ぶ (2)RNA は チミンを含む (3)DNA ポリメラーゼは DNA を分解する (4) ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法は DNA を増幅する (5) アデニンとシトシンは 相補的塩基対をなす (1) アミノ酸を運ぶ (2) ウラシルを含む (3) DNA を合成する (4) (5) アデニンとチミン グアニンとシトシン 16

17 29-23 核酸に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1)RNA は 主にミトコンドリアに存在する (2)tRNA( 転移 RNA) は アミノ酸を結合する (3)DNA ポリメラーゼは RNA を合成する (4)cDNA( 相補的 DNA) は RNA ポリメラーゼによって合成される (5) ヌクレオチドは 六炭糖を含む (1) リボソーム rrna( 約 80% ) trna( 約 15% ) mrna( 約 5%) (2) (3) RNA ポリメラーゼ (4) DNA ポリメラーゼ (5) 五炭糖 (RNA はリボース DNA はデオキシリボース ) 核酸の構造と機能に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法には プライマーが必要である (2) プロモーターは mrna の移動に必要である (3)rRNA( リボソーム RNA) は 脂肪酸を運ぶ (4) イントロンは たんぱく質に翻訳される (5)DNA 分子中のシトシンに対応する相補的塩基は アデニンである (1) 〇 (2) RNA ポリメラーゼによる転写開始に必要 (3) リボソームの構成要素であり ペプチド結合をつくる酵素活性をもつ (4) エクソン (5) アデニン - チミン グアニン - シトシン 正解 (1) 核酸およびたんぱく質の構造と機能に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) アデノシン 3- リン酸 (ATP) は ヌクレオチドである (2) イントロンは RNA ポリメラーゼにより転写されない (3) アミノ酸を指定するコドンは 20 種類である (4) たんぱく質の変性では 一次構造が変化する (5) プロテインキナーゼは たんぱく質脱リン酸化酵素である (1) 塩基 + 糖 ( リボースまたはデオキシリボース )+ リン酸 = ヌクレオチド (2) イントロンとエクソンの両方を転写 (3) 4 種類の塩基 3 つの組み合わせ 4 4 4=64 種類 (4) 立体構造 ( 二次 三次 四次構造 ) の変化 (5) リン酸化酵素 正解 (1) 17

18 生化学 ( 生体エネルギー ) エネルギーとその変換に関する記述である 正しいものの組合せはどれか a グルコースの好気的代謝によって生じる ATP は 嫌気的代謝よりも多い b 37.0 の水 50kg が 2,000kcal の熱量を吸収すると 水温は 37.4 になる c ヒトが生存 活動するためのエネルギーとして利用しているのは 熱エネルギーである d 呼気中の二酸化炭素分子には 摂取した水分子に由来する酸素原子が含まれる (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a 好気的代謝では 38 分子の ATP が生成する 嫌気的代謝では 2 分子の ATP が生成する b 1kcal は 1g の水を 1 上昇させる =20kcal である c 高分子を低分子に分解するときに発生する化学エネルギー d 〇呼気中の二酸化炭素の酸素は グルコース リン酸 水に含まれる酸素に由来する 生体エネルギーに関する記述である 正しいのはどれか (1) 電子伝達系の電子受容体の 1 つに 酸素分子がある (2) クレアチンキナーゼは クエン酸回路を構成する酵素の 1 つである (3) クエン酸回路には 酸素分子と基質が反応する過程がある (4) 細胞膜では ATP の分解と共役して K + イオンが細胞外に輸送される (5) 酸化的リン酸化の過程では Na + イオンの濃度勾配を利用して ATP が合成される (1) (2) クレアチンキナーゼは クレアチンリン酸のリン酸を ADP に渡して ATP を合成する (3) 解糖とクエン酸回路の電子の受け取り手は NAD + と FAD である (4) 細胞膜にある Na-K ポンプは ATP を分解するときのエネルギーを使って Na + を細胞外に K + を細胞内に輸送する (5) ミトコンドリアのマトリックスの H+ 濃度と 内膜と外膜の間の H+ 濃度の濃度勾配を利用して ATP が合成される 正解 (1) 生体エネルギーに関する記述である 正しいのはどれか (1)AMP は 高エネルギーリン酸結合を持つ (2) 電子の受容は酸化と呼ばれる (3) 酸化的リン酸化による ATP の合成は 細胞質ゾルで進行する (4) ホスホクレアチン ( クレアチンリン酸 ) の高エネルギー結合は ATP 生成に利用される (5) 電子伝達系を伝達される電子は 最終的に水素に移る (1) 高エネルギーリン酸結合をもつのは ADP と ATP (2) 電子を受容するのが還元 電子を供与するのが酸化 (3) ミトコンドリア (4) (5) 電子伝達系の電子は 最終的には酸素に渡される 18

19 25-24 ヒト体内のおけるエネルギー代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) 脂肪酸は 嫌気的に代謝され 乳酸となる (2) ミトコンドリアの電子伝達系において 酸素分子は電子受容体として働く (3) 外界から取り入れた熱を 身体活動のためのエネルギーとして利用できる (4) 摂取した水分子に由来する酸素分子は 呼気中の二酸化炭素には含まれない (5) 解糖系の反応は ミトコンドリア内で進む (1) 脂肪酸は ミトコンドリアにおいて好気的に代謝される 脂肪酸は まず β 酸化によってアセチル CoA となる アセチル CoA はクエン酸回路と電子伝達系によって 最終的に水と二酸化炭素になる (2) 〇 (3) 身体活動のためのエネルギーは 食物を代謝して生成する ATP によって供給される (4) 二酸化炭素の酸素は グルコース リン酸 水に含まれる酸素に由来する (5) 細胞質で進む 25( 追加 )-23 ヒトの体内におけるエネルギー代謝に関する記述である 正しいのはどれか (1) 体脂肪は 酸素と直接反応してエネルギーを産生する (2) 体脂肪の酸化で生じた熱は 体内に蓄積される (3) 脂肪酸の β 酸化は 嫌気的条件下で進行する (4) 酸素は ミトコンドリアの電子伝達系による水の産生に利用される (5) 呼吸商は 酸素消費量を二酸化炭素産生量で除した値である (1) エネルギー代謝において 酸素分子が直接反応するのは 電子伝達系の最終段階である (2) 体脂肪に限らず 代謝によって産生された熱を体内に蓄積することはできない (3) 脂肪酸の β 酸化は 好気的条件下で進行する (4) 〇 (5) 呼吸商は 二酸化炭素産生量を酸素消費量で除した値である 生体エネルギーと代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 脱共役たんぱく質 (UCP) は 酸化的リン酸化を促進する (2)Na +,K + -ATPase は K + を細胞外へ排出する (3) 摂取した水分子の酸素原子は 呼気中の二酸化炭素には含まれない (4) 代謝過程で生じた熱は 身体活動のためのエネルギー源として利用することができる (5) 脂肪酸の β 酸化経路には 中間代謝物と酸素分子が反応する過程はない (1) 抑制する (2) Na + を細胞外へ排出し K + を細胞内へ取り入れる (3) 呼気中の CO 2 に含まれる酸素原子は グルコース リン酸 水に由来する (4) 骨格筋が収縮するエネルギーは ATP によって供給される化学エネルギー (5) 〇 β 酸化は FAD と NAD + が電子を受け取るので 酸素分子と反応する過程はない 19

20 23-24 生体エネルギーに関する記述である 正しいのはどれか (1) 解糖系には 基質と酸素分子との反応過程がある (2) 電子伝達系では NADP + は電子供与体として働く (3) 酸化的リン酸化による ATP の合成過程では 水素イオン (H + ) 濃度勾配が利用される (4) 脱共役たんぱく質 (UCP) は 電子伝達と ATP 分解を脱共役させる (5) グルコース -6- ホスファターゼは グルコース -6- リン酸のリン酸をクレアチンに転移する (1) 解糖に 酸素を基質とする反応はない (2) 電子伝達系で電子供与体として働くのは NADH と FADH 2 である NADPH は脂肪酸合成の補酵素として働く (3) (4) 電子伝達と ATP 合成を脱共役させる (5) グルコース -6- ホスファターゼは グルコース -6- リン酸を加水分解して グルコースとリン酸を生成する クレアチンをリン酸化するのかクレアチンキナーゼである 生体エネルギーと生体酸化に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) グルタチオンは 活性酸素の産生に関与する (2)ATP は 高エネルギーリン酸化合物である (3) 脱共役たんぱく質 (UCP) は ATP 合成を促進する (4)ATP の産生は 同化の過程で起こる (5) 電子伝達系の電子受容体は 水素分子である (1) 活性酸素の消去に関与する (2) (3) ATP を合成せずに 熱を発生させる (4) 異化の過程で起こる (5) 酸素分子 生体エネルギーと生体酸化に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1)ATP の産生は グルコースの異化の過程で起こる (2) 脱共役たんぱく質 (UCP) は AMP 産生を抑制する (3)AMP は 高エネルギーリン酸化合物である (4) 電子伝達系の電子受容体は 窒素である (5) グルタチオンは 活性酸素産生を促進する (1) (2) ATP 産生を抑制 (3) ADP と ATP (4) 酸素 (5) 活性酸素を消去 正解 (1) 20

21 31-20 ヒトの生体エネルギーと代謝 栄養に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 栄養形式は 独立栄養である (2) 体の構成成分として 糖質は脂質よりも多い (3) 解糖系は 好気的に進む (4) 脱共役たんぱく質 (UCP) は ミトコンドリアに存在する (5) 電子伝達系では 窒素分子が電子受容体として働く (1) 従属栄養 (2) 水分 60% たんぱく質 18% 脂肪 18% ミネラル 3.5% 炭水化物 0.5% (3) 嫌気的 (4) ミトコンドリアの内膜に存在 (5) 酸素分子が電子受容体 21

22 生化学 ( 酵素とたんぱく質 ) 酵素に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) アポ酵素は 補欠分子族を含む (2) 律速酵素は 代謝経路で最も速い反応を触媒する (3) アイソザイムは 同じアミノ酸配列をもつ (4) 化学反応の活性化エネルギーは 酵素によって低下する (5) 競合阻害では 酵素反応の最大速度 (Vmax) は低下する (1) 完全な酵素 ( ホロ酵素 ) から補欠分子族を取り除いたものをアポ酵素という 補欠分子族とは たんぱく質が機能を果たす上で必要な非たんぱく質成分 (2) 最も遅い反応を触媒 (3) アイソザイムとは 同一の化学反応を触媒する 2 種類以上の酵素 異なる遺伝子でコードされていて アミノ酸配列も異なる (4) 〇 (5) 阻害物質の濃度に対して基質の濃度が十分に高ければ 阻害は起こらないので 酵素反応の最大速度 (Vmax) は低下しない 酵素に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) アミラーゼは 酸化還元酵素である (2)HMG-CoA 還元酵素は アセチル CoA によってフィードバック阻害をうける (3) フェニルアラニン水酸化酵素は チロシンからフェニルアラニンを生成する (4) アンギオテンシン変換酵素は プロテインキナーゼである (5)α- グルコシダーゼは 加水分解酵素である (1) 多糖類のグリコシド結合を加水分解する加水分解酵素 (2) 最終生成物であるコレステロールによってフィードバック阻害をうける (3) フェニルアラニンからチロシンを生成する (4) アンギオテンシノーゲンの特定の部位のペプチド結合を加水分解する酵素 (5) 酵素に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) アポ酵素は 単独で酵素活性をもつ (2) 基質との親和性が低いと ミカエリス定数 (Km) は小さい (3) 酵素活性の調節機構として 酵素たんぱく質のリン酸化がある (4) アロステリック部位は 酵素の基質結合部位である (5) アイソザイムは 同じ一次構造をもつ (1) 補酵素などの補助因子が必要 (2) ミカエリス定数 (Km) は大きい (3) (4) 基質結合部位とは異なる部位 (5) 異なる一次構造をもつ 22

23 29-25 酵素に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) アポ酵素は 触媒作用を示す (2) 酵素のアロステリック部位は 基質を結合する (3) アイソザイムは ミカエリス定数 (Km) が同じ酵素である (4) 酵素の反応速度は 至適 ph で最大となる (5) 律速酵素は 代謝経路で最も速い反応に関与する (1) ホロ酵素 = アポ酵素 + 補助因子 (2) 基質は触媒部位に結合 アロステリック部位は基質結合部位とは異なる部位のこと (3) 同一の化学反応を触媒する 2 種類以上の酵素のこと (4) (5) 最も遅い反応 酵素に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 反応速度は 至適 ph で最小となる (2) 酵素と基質の親和性は ミカエリス定数 (Km) が大きいほど高い (3) アポ酵素は 単独で酵素活性をもつ (4) 乳酸脱水素酵素には アイソザイムがある (5) 化学反応における活性化エネルギーは 酵素によって増大する (1) 最大 (2) Km は 酵素活性が最大に 1/2 になる基質の濃度 (3) ホロ酵素 = アポ酵素 + 補欠分子族 ( 酵素の機能に必要な非たんぱく質成分 補酵素など ) (4) 〇 LDH1~5 (5) 活性化エネルギーは低下 化学反応が起こりやすくなる 酵素に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 律速酵素は 代謝経路で最も速い反応に関与する (2)Km 値は 反応速度が最大反応速度の 1/4 に達するのに必要な基質濃度である (3) 反応速度は 至適 ph で最小となる (4) ペプチダーゼは 二つの基質を結合させる酵素である (5) アロステリック酵素の反応曲線は S 字状 ( シグモイド ) である (1) 最も遅い反応 (2) 1/2 (3) 最大 (4) ペプチド結合を加水分解 (5) 23

24 21-22 免疫グロブリンの基本構造に関する記述である 正しいのはどれか (1)α へリックスを含む球状タンパク質である (2) 細胞膜を 7 回貫通する構造をもつ (3) 三重らせん構造をとる繊維状タンパク質である (4)2 本の H 鎖と 2 本の L 鎖からなる (5)A 鎖と B 鎖からなる (1) フォーク状の形をしており 球状ではない (2) 可溶性の血清たんぱく質であり 膜タンパク質ではない (3) 三重らせん構造をとる繊維状タンパク質は コラーゲンである (4) (5) A 鎖と B 鎖からなるのは インスリンである たんぱく質の構造に関する記述である 正しいのはどれか (1) ジスルフィド結合は たんぱく質の一次構造の形成に関与する (2) たんぱく質の二次構造は L 型と R 型の 2 種類に分けられる (3) 二次構造の 1 つとして シートがある (4) へリックスは 二重らせん構造である (5) 可視光線は オプシンの高次構造を変化させない (1) 一次構造は たんぱく質のアミノ酸配列のことである (2) 二次構造には α へリックスと β シートがある (3) (4) 1 重らせん構造である (5) オプシンは レチナール ( ビタミン A 誘導体 ) と結合してロドプシンになる ロドプシンは視細胞にある視物質である 可視光線は オプシンの高次構造が変化して視細胞の興奮を引き起こす たんぱく質とその機能に基づく分類に関する組合せである 正しいのはどれか (1) 補体 - 構造たんぱく質 (2) 血清アルブミン - 酵素たんぱく質 (3) アクチン - 輸送たんぱく質 (4) へキソキナーゼ - 収縮たんぱく質 (5) カルモジュリン - 調節たんぱく質 (1) 補体は 免疫や生体防御に関わっている防御たんぱく質である (2) アルブミンには 酵素活性はない 構造たんぱく質または輸送たんぱく質である (3) アクチンとミオシンは 筋原線維の構成成分なので収縮たんぱく質である (4) 酵素タンパク質である (5) カルモジュリンは 細胞内情報伝達に関わる調節たんぱく質である 24

25 24-22 たんぱく質の構造と機能に関する記述である 正しいのはどれか (1) たんぱく質の変性とは 一次構造が破壊されることである (2) 補体は 補酸素として機能する (3) 受容体は 情報伝達物質の標的細胞に存在する (4) 酵素は 触媒する反応に必要なエネルギーを増大させる (5) 収縮たんぱく質は それ自体の長さを短縮することで筋収縮を引き起こす (1) たんぱく質の変性とは 一次 ~ 四次構造で作られる立体構造が変化して そのタンパク質が持っている機能 ( 例えば 酵素活性 ) を果たせなくなること (2) 補体は 血清中に存在する約 20 種類のたんぱく質で 抗体によって活性化される (3) 〇 (4) 酵素は 活性化エネルギーを減少させ 常温 常圧で反応を起こさせる (5) アクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込むことによって収縮する たんぱく質の構造に関する記述である 正しいのはどれか (1) インスリンは A 鎖と B 鎖の 2 本のペプチド鎖からなる (2) コラーゲンは 二重らせん構造をもつ (3) インスリン受容体は 7 つの膜貫通領域をもつ (4) ヘモグロビンは α 鎖と β 鎖からなる 2 量体である (5)IgG は 各 4 本の L 鎖と H 鎖をもつ (1) 〇 (2) グリシン プロリン ヒドロキシプロリンを主成分とする 3 本のペプチド鎖からなる三重らせん状構造をもつ (3) 2 本の α サブユニットと 2 本の β サブユニットからなり α サブユニットは完全に細胞外に出ている 2 つの β サブユニットは細胞膜を それぞれ 1 回貫通している (4) 2 本の α 鎖と 2 本の β 鎖からなる 4 量体である (5) 2 本の L 鎖と 2 本の H 鎖をもつ 正解 (1) たんぱく質の構造と機能に関する記述である 正しいのはどれか (1) インスリン受容体は ホスファターゼ活性をもつ (2) プロインスリンは 1 本のペプチド鎖からなる (3)IgG は 5 量体である (4) 筋収縮は ミオシンの短縮によって起こる (5) アンギオテンシン Ⅱ のペプチド鎖は アンギオテンシン Ⅰ より長い (1) チロシンキナーゼ活性をもつ (2) (3) 1 量体 IgA は 2 量体 IgM は 5 量体 (4) アクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込むことによって起こる (5) 短い アンギオテンシン変換酵素は アンギオテンシン 1 を切断 25

26 25( 追加 )-21 ヒトのたんぱく質に関する記述である 正しいのはどれか (1) ヘモグロビンは 酸素結合部位を 1 つもつ (2) インスリンは サブユニットを 3 つもつ (3)IgG は 抗原結合部位を 5 つもつ (4) アドレナリン受容体は 膜貫通領域を 7 つもつ (5) 血清アルブミンは 一次構造をつくるアミノ酸を 9 つもつ (1) ヘモグロビンは 酸素結合部位を 4 つもつ (2) インスリンは サブユニットをもたない (3) IgG は 抗原結合部位を 2 つもつ (4) 〇 (5) アルブミンの一次構造をつくるアミノ酸の数は 約 600 個である たんぱく質に関する記述である 正しいのはどれか (1) たんぱく質の加水分解にともない ATP が産生される (2) トリプシンは トリプシノーゲンの前駆体である (3) ユビキチンは たんぱく質の異化に関与する (4) プロテアソームによるたんぱく質の加水分解は ATP を必要としない (5) 神経細胞のたんぱく質は 加水分解されない (1) たんぱく質の加水分解 ( ペプチド結合の加水分解 ) では ATP は産生されない (2) トリプシノーゲンが トリプシンの前駆体である (3) (4) プロテアソームによるたんぱく質の分解では ATP が消費される (5) 神経細胞のたんぱく質も 加水分解される たんぱく質の合成 分解に関する記述である 正しいのはどれか (1) プロテアソームは たんぱく質分解酵素の複合体である (2) プロトロンビンは トロンビンから生成される (3) ユビキチンは たんぱく質合成に関与する酵素の 1 つである (4) トリプシンによるたんぱく質分解は ATP に依存する (5) 分泌たんぱく質は 細胞膜表面で合成される (1) (2) プロトロンビンからトロンビンが生成される (3) たんぱく質分解に関与する ユビキチン化されたたんぱく質は プロテアソームで分解される (4) 一般に 大きな分子が小さな分子に分解されるとき エネルギーが放出される (5) 分泌タンパク質は 粗面小胞体で合成される 正解 (1) 26

27 26-25 アミノ酸 たんぱく質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) オートファジー (autophagy) は たんぱく質を合成する作用である (2) アラニンは アミノ転移反応によりオキサロ酢酸になる (3) アスパラギン酸は ケト原性アミノ酸である (4) プロテインキナーゼは たんぱく質分解酵素である (5) 尿素回路は 肝臓に存在する (1) たんぱく質を分解 (2) アラニンは アミノ基転移反応によりピルビン酸になる アミノ基転移反応によりオキサロ酢酸になるのは アスパラギン酸である (3) 純粋なケト原性アミノ酸は ロイシンとリシンの 2 つだけである ケト原性アミノ酸と糖原性アミノ酸の両方に属するのは イソロイシン フェニルアラニン トリプトファン チロシンの 4 つである その他のアミノ酸は 糖原性アミノ酸である (4) たんぱく質をリン酸化する酵素 (5) 〇 たんぱく質の代謝 機能に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) ユビキチンは たんぱく質の合成酵素である (2) オートファジー (autophagy) は たんぱく質の二次構造を構築する作用である (3) ミオグロビンは 筋収縮たんぱく質である (4) アミノ酸のアミノ基は 身体活動のためのエネルギー源になる (5)G たんぱく質 (GTP 結合たんぱく質 ) は アドレナリン ( エピネフリン ) の作用発現に関与する (1) 不要なたんぱく質を標識 ユビキチンが結合したたんぱく質はプロテアソームで分解 (2) 細胞内で不要な物質を分解すること (3) 筋肉細胞内で酸素を運ぶ ミオグロビンを多く含む筋肉は赤く 赤筋と呼ばれる (4) アミノ基が取れた残りのケト酸が 解糖またはクエン酸回路に中間体として入り エネルギー源となる (5) アミノ酸に関する記述である 誤っているのはどれか (1) セリンは リン脂質の構成成分の 1 つである (2)γ- カルボキシグルタミン酸は ビタミン K 依存性の翻訳後修飾により合成される (3) ロイシンは 分枝 ( 分岐鎖 ) アミノ酸の 1 つである (4) グルタミン酸は 神経伝達物質である (5) アラニンは フェニルアラニンの前駆体である (1) ホスファチジルセリン ( レシチン ) の構成成分 (2) (3) バリン ロイシン イソロイシンの 3 つが分枝アミノ酸である (4) (5) フェニルアラニンの前駆体は ホスホエノールピルビン酸とエリトロース -4- リン酸が結合してできる 2- デヒドロ -3- デオキシ - アラビノヘプトン酸 -7- リン酸である 27

28 23-28 ヒト体内におけるアミノ酸の働きに関する記述である 誤っているのはどれか (1) アルギニンは 一酸化窒素 (NO) の前駆体である (2)γ- カルボキシグルタミン酸は プロトロンビンの構成アミノ酸である (3) グルタミン酸は 神経伝達物質である (4) システインは メチオニン合成の基質である (5) シトルリンは 尿素回路の中間体である (1) NO シンターゼ (NOS) の作用で アルギニンから NO とシトルリンが生成する (2) プロトロンビンの構成アミノ酸であるグルタミン酸を修飾して γ カルボキシグルタミン酸にする この反応にはビタミン K が必要である (3) (4) メチオニン合成酵素は ホモシステインと 5- メチルテトラヒドロ葉酸からメチオニンとテトラヒドロ葉酸を生成する この反応にはビタミン B 12 が補酵素として作用する (5) 尿素回路の中間体は シトルリン アルギニノコハク酸 アルギニン オルニチンの 4 つ 生理活性物質とその前駆体のアミノ酸に関する組合せである 正しいのはどれか (1) 一酸化窒素 (NO) - メチオニン (2)γ- アミノ酪酸 (GABA) - グルタミン酸 (3) セロトニン - チロシン (4) ヒスタミン - ロイシン (5) アドレナリン - トリプトファン (1) 一酸化窒素 (NO) の前駆体はアルギニンである (2) 〇 (3) セロトニンの前駆体は トリプトファンである (4) ヒスタミンの前駆体は ヒスチジンである (5) アドレナリンの前駆体は チロシンである ヒト体内に見出される窒素化合物とその前駆体のアミノ酸に関する組合せである 正しいのはどれか (1) 尿素 - アルギニン (2) ドーパミン - トリプトファン (3) ナイアシン - グルタミン酸 (4) 尿酸 - ロイシン (5) 一酸化窒素 - フェニルアラニン (1) 〇 (2) ドーパミンは チロシンから合成される トリプトファンは セロトニンの前駆体である (3) ナイアシンは NAD(nicotinamide adenine dinucleotide) や NADP(nicotinamide adenine dinucleotide phosphate) の材料である グルタミン酸は γ アミノ酪酸の前駆体である (4) 尿酸は プリン体塩基であるアデニンとグアニンの代謝産物である (5) 一酸化窒素 (NO) の前駆体はアルギニンである フェニルアラニンは チロシンの前駆体である 正解 (1) 28

29 25( 追加 )-28 ヒトの体内に見出される窒素化合物と その前駆体のアミノ酸に関する組合せである 正しいのはどれか (1) ヘム - トリプトファン (2) 尿酸 - アルギニン (3) クレアチン - フェニルアラニン (4) グルタチオン - ロイシン (5) ノルアドレナリン - チロシン (1) ヘムの前駆体アミノ酸は グリシンである (2) 尿酸は プリン体 ( アデニンとグアニン ) の代謝産物である (3) クレアチンの前駆体アミノ酸は アルギニンとグリシンである (4) グルタチオンの前駆体アミノ酸は グルタミン酸 システイン グリシンである (5) 〇 アミノ酸 たんぱく質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) ドーパミンは グルタミン酸から生成される (2)γ- アミノ酪酸 (GABA) は チロシンから生成される (3) ユビキチンは たんぱく質合成に関与する (4) オートファジー (autophagy) は 過食によって誘導される (5) プロテアソームは たんぱく質の分解に関与する (1) チロシンから生成 (2) グルタミンから生成 (3) たんぱく質分解に関与 (4) 飢餓によって誘導 (5) アミノ酸 たんぱく質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1)γ- アミノ酷酸 (GABA) は トリブトフアンから生成される (2) アドレナリンは ヒスチジンから生成される (3) ユビキチンは 必須アミノ酸の合成に関与する (4) プロテアソームは たんぱく質リン酸化酵素である (5) オートファジー (autophagy) は 絶食によって誘缚される (1) グルタミン酸から生成 (2) チロシンから生成 (3) 細胞質の不要なたんぱく質の分解に関与 (4) たんぱく質を加水分解する酵素 (5) 29

30 30-22 ヒト体内の窒素化合物に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) クレアチンは クレアチニンの代謝産物である (2) グルタミン酸は オキサロ酢酸から生成される (3) セロトニンは チロシンから生成される (4) ドーパミンは グルタミンから生成される (5) アンモニアは 肝臓で尿素に変換される (1) クレアチンの代謝産物が クレアチニン (2) α ケト酸へのアミノ基転移によるアミノ酸合成 2- オキソグルタル酸 グルタミン酸オキサロ酢酸 アスパラギン酸ピルビン酸 アラニン (3) トリプトファン (4) チロシン (5) 〇 アミノ酸 たんぱく質の代謝に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 唾液は たんぱく質分解酵素を含む (2) アラニンは アミノ基転移反応によりオキサロ酢酸になる (3) アドレナリンは トリプトファンから合成される (4) 尿素回路は アンモニア代謝に関与する (5) ユビキチンは たんばく質合成を促進する (1) アミラーゼ ( 炭水化物分解酵素 ) (2) ALT( アラニン ピルビン酸 ) AST( アスパラギン酸 オキサロ酢酸 ) (3) チロシン アドレナリン トリプトファン セロトニン (4) (5) たんぱく質分解 30

31 生化学 ( 代謝の調節と情報伝達 ) 代謝とその調節に関する記述である 正しいのはどれか (1) インスリンは 解糖を抑制する (2) アクアポリンは 細胞膜における水の通過に関与する (3)Na +,K + -ATPase は ナトリウムイオン (Na + ) を細胞内に能動輸送する (4) アルドステロンは アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシン Ⅰ に変換する (5) 脱共役たんぱく質 (UCP) は クレアチニンリン酸の分解と ATP 産生を脱共役させる (1) 促進する (2) 〇 (3) Na + を細胞外に K + に細胞内に能動輸送する (4) アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシン Ⅰ に変換するのはレニン (5) 脱共役とは ミトコンドリアの内膜と外膜の間の H + の移動と ATP 合成酵素による ATP 合成が共役しないようにすること 25( 追加 )-24 代謝とその調節に関する記述である 正しいのはどれか (1) グルカゴンは 糖新生を抑制する (2) トリヨードチロニン (T 3 ) は 核内受容体に結合する (3) フィブリンは プロトロンビンをトロンビンに変換する (4) レニンは アンギオテンシン Ⅰ をアンギオテンシン Ⅱ に変換する (5) ピルビン酸脱水素酵素は フルクトース 6 リン酸によるフィードバック制御を受ける (1) グルカゴンは 糖新生を促進する (2) 〇 (3) 第 Ⅹ 因子 プロトロンビンは フィブリノーゲンをフィブリンに変換する (4) アンギオテンシン変換酵素 (5) ピルビン酸脱水素酵素は アセチル CoA と NADH によるフィードバック制御を受ける 代謝経路の調節に関する記述である 正しいのはどれか (1) たんぱく質リン酸化酵素 ( プロテインキナーゼ ) は 有機リン酸をたんぱく質に結合させる (2)cAMP( 環状 AMP) は たんぱく質リン酸化酵素を活性化する働きを持つ (3) 代謝経路の調節には その経路で反応が最も速い酵素が関与する (4) 酵素のアロステリック部位には リガンドは結合しない (5) ある代謝経路の生成物が その経路の上流の特定の酵素を制御する仕組みを フィードフォーワード制御という (1) 無機リン酸をたんぱく質に結合させる (2) camp は camp 依存性プロテインキナーゼのアロステリック部位に結合して活性化する (3) 反応速度がもっとも遅い酵素が関与する (4) リガンドは 酵素や受容体などのタンパク質に結合する小分子 (camp やホルモンなど ) (5) フィードバック調節 31

32 21-24 代謝経路の調節に関する記述である 正しいのはどれか (1)Ca 2+ イオンは 細胞内情報伝達に関与する (2) 酵素の基質結合部位には 基質以外のリガンドは結合しない (3) 異なる反応を触媒する酵素をアイソザイムという (4) プロテインキナーゼとは たんぱく質分解酵素のことである (5) 代謝経路の上流の中間体が下流の特定の酵素の活性を制御する仕組みを フィードバック制御という (1) (2) 競合阻害物質が結合する (3) 同じ反応を触媒する酵素 (4) たんぱく質をリン酸化する酵素 (5) 下流の中間体あるいは生成物が 上流の特定の酵素の活性を制御する仕組み 正解 (1) 代謝経路とその調節に関する記述である 正しいのはどれか (1) 同一の基質に作用し 異なる反応産物を生じる酵素は互いにアイソザイムという (2) 律速酵素 ( 鍵酵素 ) とは 代謝経路で反応速度の最も速い段階を触媒する酵素のことをいう (3) たんばく質リン酸化酵素は プロテインホスファターゼと呼ばれる (4) カルモジュリンは Ca 2+ をセカンドメッセンジャーとする情報伝達系に関与する (5) 脂肪酸の合成は ミトコンドリア内で行われる (1) アイソザイムとは 同じ反応を触媒する酵素のこと 反応産物も同じ (2) 反応速度が もっとも遅い酵素 (3) たんぱく質リン酸化酵素は プロテインキナーゼ (protein kinase) である (4) (5) 細胞質 代謝とその調節に関する記述である 正しいのはどれか (1) アロステリック効果は 基質結合部位へのリガンドの結合によって生じる (2)HMG-CoA 還元酵素は アセチル CoA によるフィードバック制御をうける (3) アイソザイムは 同一反応を触媒するが構造の異なる酵素である (4) リポたんぱく質リパーゼは インスリンによって抑制される (5) グリコーゲン合成酵素は アドレナリンによって活性化される (1) 小さな分子が 基質結合部位とは異なった部位に結合することによって生じる (2) 代謝経路に最終生成物であるコレステロールによりフィードバック調節を受ける (3) 〇 (4) インスリンは リポタンパク質リパーゼの酵素量を増加させることにより キロミクロンや VLDL に含まれる中性脂肪を分解して 脂肪組織への脂肪の蓄積を促進する (5) アドレナリンは グリコーゲン合成酵素を抑制し ホスホリラーゼを活性化することにより グリコーゲン分解を促進する 32

33 24-28 代謝とその調節に関する記述である 正しいのはどれか (1) アクアポリン ( 水チャンネル ) は ATP を加水分解する酵素である (2) クエン酸回路には 基質と酵素分子との反応過程がある (3) アンギオテンシン変換酵素は アンギオテンシン Ⅰ をアンギオテンシノーゲンに変換する (4) 脱共役たんぱく質 (UCP) は 電子伝達と ATP 合成を脱共役させる (5) ホスホジエステラーゼは ATP を基質として camp( 環状 AMP) を合成する (1) アクアポリンは 腎臓の集合管の上皮細胞に存在するたんぱく質で 抗利尿ホルモン ( バソプレシン ) の刺激により水の透過性を亢進させる (2) クエン酸回路には 酸素分子が入り込む場所はない (3) アンギオテンシン Ⅰ をアンギオテンシン Ⅱ に変換する (4) 〇 (5) ホスホジエステラーゼは camp を基質として AMP を生成する 代謝調節に関する記述である 正しいのはどれか (1) アデニル酸シクラーゼは camp( 環状 AMP) の分解酵素である (2) アドレナリンは セカンドメッセンジャーである (3) 甲状腺ホルモンは 核内受容体を介して作用を発現する (4) ホスホリパーゼは リン脂質を合成する酵素である (5) ホルモン感受性リパーゼの活性は グルカゴンによって抑制される (1) アデニル酸シクラーゼは ATP から camp を生成する酵素である (2) アドレナリンは ファーストメッセンジャーである (3) (4) ホスホリパーゼは リン脂質を加水分解する酵素である (5) グルカゴンやアドレナリンにより活性化される 情報伝達についての記述である 正しいのはどれか (1) 神経終末と標的細胞が接合する部位を ニューロンという (2) ペプチドホルモンの受容体は 核内に存在する (3)ATP は セカンドメッセンジャーである (4) アセチルコリンの受容体は 細胞膜に存在する (5) 細胞の静止膜電位は 細胞外の電位を 0 とすると細胞内がプラスになっている (1) シナプス (2) 細胞膜 (3) ATP は エネルギーの通貨 セカンドメッセンジャーは camp (4) (5) 細胞内は マイナスになっている 33

34 21-29 細胞内代謝と情報伝達に関する記述である 正しいのはどれか (1) ピルビン酸は クエン酸回路の中間体である (2) 酸化的リン酸化とは ミトコンドリアで起こる (3) 解糖系では グルコース 1 分子当たり ATP が 38 分子生成される (4) インスリンは セカンドメッセンジャーである (5) アデニル酸シクラーゼは camp( 環状 AMP) を ATP へと変換する (1) ピルビン酸は 解糖の生成物である (2) (3) 解糖では 2 分子の ATP が消費され 4 分子の ATP ができるので 正味 2 分子の ATP が産生される また 解糖で産生される 2 分子の NADH から 酸化的リン酸化により 6 分子の ATP ができるので 結局解糖全体からは 8 分子の ATP ができる (4) ファーストメッセンジャー (5) ATP を camp( 環状 AMP) へと変換する 情報伝達に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 交感神経終末の伝達物質は アセチルコリンである (2) 肝細胞のグルカゴン受容体刺激は グリコーゲン合成を促進する (3) アドレナリン受容体は 核内受容体である (4)cAMP( サイクリック AMP) は セカンドメッセンジャーである (5) インスリンは 肝細胞のグルコース輸送体 (GLUT2) に作用する (1) ノルアドレナリン (2) グリコーゲン分解を促進 (3) 細胞膜上にある受容体 (4) (5) グルコース輸送体 (GLUT4) に作用 情報伝達に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 副交感神経終末の伝達物質は ノルアドレナリンである (2) インスリン受容体は 細胞膜を 7 回貫通する構造をもつ (3) グル力ゴン受容体刺激は 肝細胞内で cgmp( サイクリック GMP) を生成する (4) 細胞内カルシウムイオン濃度の低下は 筋細胞を収縮させる (5) ステロイドホルモンは 遺伝子の転写を調節する (1) アセチルコリン (2) 細胞膜を 1 回貫通 (3) camp を生成 (4) 細胞内カルシウムイオン濃度の上昇 (5) 34

35 31-24 内分泌系と神経系による情報伝達機構に関する記述である 正しいのはどれか 2 つ選べ (1) セカンドメッセンジャーは 細胞質内で働く (2) 脱分極は 細胞膜電位が負の方向に変化することをいう (3) 神経活動電位の伝導速度は 無髄線維が有髄線維より速い (4) アドレナリンは 細胞質内の受容体に結合する (5) ノルアドレナリンは 内分泌系と神経系で働く (1) (2) 電位差が減少 (3) 有髄線維 > 無髄線維 太い線維 > 細い線維 (4) 細胞膜上の受容体 (5) 正解 (1) ( 5) 35

36 生化学 ( 恒常性 ) 個体の恒常性とその調節に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) ストレス応答の疲はい期には 全身の同化反応が亢進する (2) 概日リズム ( サーカディアンリズム ) の形成には 遺伝子が関与する (3) 体温の調節中枢は 大脳皮質前頭葉に局在する (4) 循環血液量が減少すると レニンの分泌が抑制される (5) 代謝性アシドーシスでは 呼吸数が減少する (1) 異化反応が亢進する (2) (3) 視床下部 (4) 亢進する (5) 酸を中和して発生した二酸化炭素を排泄するため 呼吸数は増加する 個体の恒常性に関する記述である 正しいのはどれか (1) 細胞外液は 体の全水分量の 3 分の 2 を占める (2) 細胞外液の ph は 7.50 以上に維持されている (3) 血液中の水素イオン濃度が上昇すると 呼吸数は減少する (4) ミネラルコルチコイドは 尿細管におけるナトリウムの再吸収を促進させる (5) カルシトニンは 血液中のカルシウム濃度を上昇させる (1) 細胞外液は 体の全水分の 3 分の 1 を占める (2) 7.4 に維持 (3) 増加する (4) (5) 低下させる 個体の恒常性を維持するための反応に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 血液の ph が上昇すると 腎からの H + 排泄は促進される (2) 血液の ph が低下すると 呼吸反応は促進される (3) 血圧が低下すると アドレナリンの分泌は抑制される (4) 循環血液量が減少すると アルドステロンの分泌は抑制される (5) 血漿浸透圧が上昇すると パソプレシンの分泌は抑制される (1) 抑制 (2) 〇呼吸促進により CO 2 排泄を促進 (3) 血圧を上昇させるため交感神経緊張 (4) レニン アンギオテンシン アルドステロン系 (5) 分泌促進 水分再吸収促進により血液の濃縮を抑制 36

37 細胞 細胞小器官とそれらの機能の組合せである 正しいのはどれか (1) 中心体 - 細胞質内の異物を分解処理する (2) ゴルジ装置 - 細胞分裂の際に染色体を移動させる (3) ミトコンドリア - ATP を合成する (4) 粗面小胞体 - 細胞骨格を構成する (5) リソソーム - たんぱく質合成の場となる (1) 中心体は 染色体の移動 (2) ゴルジ装置は たんぱく質の集積 加工 濃縮 (3) 〇 (4) 粗面小胞体は 分泌たんぱく質 膜たんぱく質の合成 (5) リソソーム ( 多種類の加水分解酵素を含む小胞 ) は 異物の分解処理 リソソーム (lysosome) の機能に関する記述である 正しいのはどれか (1)ATP の産生 (2) 紡錘糸の形成 (3) たんぱく質の合成 (4) 細胞内異物の処理 (5) ステロイドホルモンの合成 (1) ミトコンドリア (2) 中心体 (3) リボソーム 粗面小胞体 (4) 〇 (5) 滑面小胞体 脂質合成 ヒトの細胞に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) リソソームでは ATP の合成が行われる (2) 細胞膜のリン脂質は 親水性部分が向き合って二重層をつくる (3) ゴルジ体では 遺伝情報の転写が行われる (4) 滑面小胞体では 脂質の代謝が行われる (5) 細胞内液の Na + 濃度は 細胞外液より高い (1) リソソームは 細胞内異物の処理 ATP 合成は ミトコンドリア (2) 疎水性部分が向き合う (3) ゴルジ体は たんぱく質の集積 加工 濃縮 (4) (5) 細胞内が K + 細胞外が Na + 37

38 24-21 ミトコンドリアに関する記述である 正しいものの組合せはどれか a 自己複製することができる b 成熟赤血球は ミトコンドリアをもつ c 外膜は クリステを形成している d ミトコンドリア DNA は 母親由来である (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a 〇 b c クリステは 内膜 d 〇環状の DNA をもつ ヒトの細胞小器官に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) リソソームでは グリコーゲンの合成が行われる (2) 滑面小胞体では 遺伝情報の転写が行われる (3) 粗面小胞体では たんぱく質の合成が行われる (4) ゴルジ体では ATP の合成が行われる (5) ミトコンドリアでは 糖新生が行われる (1) リソソームは 不要物を分解する グリコーゲン合成は 細胞質で起こる (2) 滑面小胞体は 脂質を合成する 遺伝情報の転写は 核で起こる (3) たんぱく質合成は リボソームで起こる (4) ゴルジ体は 粗面小胞体で合成したたんぱく質を修飾する (5) ミトコンドリアでは ATP が合成される 糖新生は 細胞質で起こる ヒトの細胞の構造と機能に関する記述である 正しいのはどれか (1) 細胞膜は 脂質の三重層から成る (2)1 つの細胞には 2 個以上の核はみられない (3) 核は 核膜孔を通して物質交換を行う (4) 核小体は リソソーム生成の場である (5) 体細胞は 減数分裂を行う (1) 脂質二重層 (2) (3) 〇 (4) 核小体は rrna( リボソーム RNA) 合成の場 (5) 減数分裂は 生殖細胞 38

39 28-21 ヒトの細胞の構造と機能に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 細胞膜は リン脂質の二重層からなる (2) 赤血球には ミトコンドリアが存在する (3) リソソームでは たんぱく質の合成が行われる (4) 滑面小胞体では グリコーゲン合成が行われる (5)iPS 細胞 ( 人工多能性幹細胞 ) は 受精卵を使用する (1) 〇 (2) (3) リソソームは 不要物を分解する たんぱく質 多糖類 脂質 核酸など高分子の加水分解 (4) 細胞質 : 解糖 ペントースリン酸回路 グリコーゲンの合成と分解 脂肪酸の合成ミトコンドリア : 脂肪酸の β 酸化 クエン酸回路 電子伝達系滑面小胞体 : トリグリセリド リン脂質 コレステロール ステロイドホルモンの合成 (5) 体細胞を使用 正解 (1) ヒトの細胞の構造と機能に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) ミトコンドリアでは 解糖系の反応が進行する (2) 粗面小胞体では ステロイドホルモンの合成が行われる (3) ゴルジ体では 脂肪酸の分解が行われる (4) リソソームでは 糖新生が行われる (5)iPS 細胞 ( 人工多能性幹細胞 ) は 神経細胞に分化できる (1) (2) (3) (4) (5) 39

40 組織 上皮組織に関する記述である 正しいものの組合せはどれか a 消化管の内面は 上皮組織に覆われている b 上皮組織は 血管に富む c 口腔粘膜は 移行上皮で覆われている d 円柱上皮は 吸収や分泌を行うことができる (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a 〇内胚葉由来の上皮組織 b 上皮組織には 血管はない c 口腔粘膜は 重層扁平上皮 移行上皮は 尿管と膀胱 d 〇胃腸の上皮は 円柱上皮 上皮組織に関する記述である 正しいのはどれか (1) 口唇は 扁平上皮で被われる (2) 肺胞は 円柱上皮で被われる (3) 小腸は 線毛上皮で被われる (4) 尿管は 立方上皮で被われる (5) 卵管は 移行上皮で被われる (1) 〇重層扁平上皮 (2) 単層扁平上皮 (3) 円柱上皮 微絨毛 (4) 移行上皮 (5) 円柱上皮 線毛 正解 (1) ヒトの細胞と組織に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 心筋は 平滑筋である (2) 食道は 重層扁平上皮に覆われている (3) ミトコンドリアでは 解糖が行われる (4) 核小体では trna( 転移 RNA) が合成される (5) 脂肪細胞は ヒスタミンを放出する (1) 横紋筋 (2) 〇 (3) クエン酸回路 電子伝達系 脂肪酸の β 酸化 (4) リボソーム RNA(rRNA) (5) 肥満細胞 (mast cell) 40

41 31-18 ヒトの細胞と組織に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 基底膜は 脂質二重膜からなる (2) 膠原線維は コラーゲンから構成される (3) 線維芽細胞は 上皮組織を形成する (4) 褐色脂肪組織は 加齢とともに肥大する (5) 心筋は 再生能力が高い (1) Ⅳ 型コラーゲンやラミニンが主成分 脂質二重層は細胞膜の成分 (2) (3) 結合組織 (4) 縮小 (5) 低い 41

42 疾患による細胞 組織変化 細胞 組織 個体に関する記述である 正しいのはどれか (1) プログラムされた能動的な細胞の死を 壊死という (2) 炎症にみられるセルスス (Celsus) の 4 主徴は 発赤 発熱 肉芽 疼痛である (3) 心拍動の停止 呼吸停止 瞳孔散大の 3 つがそろうと脳死と認定される (4) 構成細胞の数が増加し 組織の容積が増大することを過形成 ( 増生 ) という (5) 加齢にともない小腸粘膜には 腸上皮化生が生じる (1) アポトーシス (2) 発赤 発熱 腫脹 疼痛 + 機能障害で五徴 肉芽は慢性炎症 (3) 心臓死の三主徴 (4) 〇過形成は 数の増加 肥大は 細胞の体積の増加 (5) 腸上皮化生は 食道 胃に生じる 細胞 組織 個体に関する記述である 正しいのはどれか (1) 心臓死では 対光反射が認められる (2) 妊娠による子宮筋の肥大を 仮性肥大という (3) 心筋細胞は 再生能力が強い (4) 糖原病では 多量のグリコーゲンが臓器に蓄積する (5) 褥瘡は 無為 ( 廃用 ) 萎縮である (1) 脳が生きていれば 植物状態 (2) 内分泌性肥大 生理的肥大 (3) (4) 〇 Ⅰ 型 ( フォンギエルケ病 ) G-6-Pase の欠損 (5) 圧迫による皮膚及び皮下組織の壊死 炎症に関する記述である 正しいものの組合せはどれか a 慢性炎症では 好中球の浸潤が優位となる b インターロイキンは アラキドン酸から作られる c 炎症性サイトカインの作用により発熱する d 乾酪壊死は 結核でみられる (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a リンパ球 b ペプチド c 〇 d 〇マクロファージ 肉芽腫 チーズ状壊死 42

43 24-33 炎症についての記述である 正しいのはどれか (1) 慢性炎症の浸潤細胞は 主に好中球である (2) 急性炎症では 血管透過性が低下する (3) 炎症性サイトカインは 赤血球に由来する (4) 急性炎症では 乾酪壊死がみられる (5) 炎症では 血中に C 反応性たんぱく質 (CRP) が増加する (1) 慢性炎症は リンパ球 (2) 血管透過性の亢進 (3) 白血球由来 (4) 乾酪壊死は 慢性炎症 肉芽腫の壊死 (5) 〇 組織 細胞にみられる変化に関する記述である 正しいのはどれか (1) 授乳期にみられる乳腺の肥大を仮性肥大という (2) 高血圧症にみられる左心室肥大を作業肥大 ( 労作性肥大 ) という (3) 神経細胞は 再生能力の強い細胞である (4) 食道粘膜では 扁平上皮化生がみられる (5) 一次性治癒に分類される創傷治癒は 大きな瘢痕組織を残す (1) 生理的 内分泌性肥大 仮性肥大は 実質組織が脂肪組織に置き換わったもの 筋ジストロフィーなど (2) 〇 (3) (4) 食道では 扁平上皮から円柱上皮への化生がみられる ( バレット食道 ) 原因は胃液の逆流 扁平上皮化生は 気管支粘膜 子宮頚部で見られる (5) 大きな瘢痕組織は 二次治癒 細胞の変性と死に関する記述である 正しいものの組合せはどれか a 変性した細胞の機能は 回復することがない b クワシオルコル (kwashiorkor) では 肝細胞の脂肪変性をきたす c 心筋梗塞では 心筋の凝固壊死がみられる d ネクローシスは プログラムされた細胞死である (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a 変性は 刺激に反応した可逆的変化 b 〇たんぱく質欠乏により リポたんぱく質合成が低下し 肝細胞内に脂質が蓄積 ( 脂肪変性 ) c 〇凝固壊死とは たんぱく質が多い組織の壊死で 壊死組織が固くなること d ネクローシスは 壊死のことプログラム細胞死は アポトーシスの 1 種 43

44 29-30 細胞 組織にみられる変化に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 急性細菌感染の浸潤細胞は 主にリンパ球である (2) 急性炎症では 血管の透過性は低下する (3) アミロイド変性は 胞肪変性の 1 つである (4) アポトーシスは ブログラムされた細胞死である (5) 過形成は 組織を構成する細胞の容積が増大する (1) 好中球 (2) 透過性亢進 (3) アミロイドと呼ばれるたんぱく質が間質に沈着 (4) (5) 細胞数の増加 疾患に伴う変化に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 心停止は 脳死の判定に含まれる (2) 浮腫は 血漿浸透圧が上昇すると生じる (3) 肥大は 組織を構成する細胞の容積が増大する現象である (4) 肉芽組織は 炎症の急性期に形成される (5) 肉腫は 上皮性の悪性腫蕩である (1) (2) 血漿浸透圧低下による (3) 〇細胞数の増加による組織の容積の増大は 過形成 (4) 慢性炎症 (5) 非上皮性悪性腫瘍 25( 追加 )-29 死の判定に関する記述である 正しいのはどれか (1) 脳死では 心臓は停止している (2) 脳死では 自発呼吸は消失している (3) 植物状態では 対光反射は消失している (4) 心臓死では 脳波に α 波が認められる (5) 心臓死では 対光反射がみられる (1) (2) (3) (4) (5) 44

45 27-29 脳死と判定するための必須項目である 誤っているのはどれか 1 つ選べ (1) 深昏睡 (2) 心停止 (3) 対光反射の消失 (4) 瞳孔の散大 (5) 自発呼吸の消失 (1) (2) 心停止は 心臓死 (3) (4) (5) 呼吸は 人工呼吸器で維持されている 脳死を判定する必須項目である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 心停止を認める (2) 瞳孔が収縮している (3) 自発呼吸が消失している (4) 脳波で α 波を認める (5) 対光反射がある (1) (2) 瞳孔は 散大 (3) 〇呼吸機能は 人工呼吸器で維持 (4) 脳波は 平坦 (5) 45

46 疾患診断の概要 疾患の診断に関する記述である 正しいのはどれか (1) 健常者の臨床検査値は 基準値からはずれることはない (2) チアノーゼは 血液中のへモジデリンが増加した状態をいう (3) ヒトが生きていることを示す徴候を バイタルサインという (4) 体温計による検温では 直腸温は腋窩温よりも低い (5) 呼吸器系から出血した血液を 口腔から排出する場合を吐血という (1) 基準値は 健常者の 95% を含む 5% は外れる (2) 還元ヘモグロビンが 5g/ dl以上 貧血では チアノーゼが現れにくい (3) 〇 (4) 直腸温 > 口腔温 > 腋窩温 (5) 喀血 症候に関する記述である 正しいのはどれか (1) チアノーゼは 貧血で出現しやすい (2) 黄疸では 血中ビリルビンが増加している (3) 喀血は 上部消化管からの出血である (4) 対麻痺は 身体一側の上下肢にみられる運動麻痺をいう (5) タール便は 直腸癌でみられる (1) チアノーゼは 酸素と結合していないヘモグロビン ( 還元ヘモグロビン ) が 5g/ dl以上に増加した状態 貧血では ヘモグロビン量がすくなのでチアノーゼは出現しにくい (2) 〇 (3) 喀血は 呼吸器からの出血 消化管からの出血は 吐血 (4) 単麻痺は片手 片麻痺は一側の手足 対麻痺は両足 (5) タール便は 上部消化管の出血 症候と疾患に関する組合せである 誤っているのはどれか (1) 頻脈 - 鉄欠乏性貧血 (2) 肥満 - クッシング症候群 (3) 浮腫 - ネフローゼ症候群 (4) 黄疸 - 非代償性肝硬変 (5) るいそう - 甲状腺機能低下症 (1) 〇貧血では 必要な酸素を送るために 脈拍数が多くなる (2) 〇中心性肥満 (3) 〇低アルブミン血症による膠質浸透圧の低下 (4) 〇ビリルビン代謝の低下 (5) 甲状腺機能低下症は 症候性肥満の原因 46

47 26-30 症候に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 浮腫は 血漿膠質浸透圧の上昇により生じる (2) タール便は 直腸における出血でみられる (3) 仮面高血圧は 診察室血圧が高血圧である (4)JCS(Japan Come Scale) は 心機能の指標である (5) 起座呼吸は 呼吸を楽にするために座位をとる状態である (1) 浮腫は 間質の水分が増加した状態 膠質浸透圧は 間質から毛細血管内へ水を移動させる圧力 (2) 上部消化管 (3) 家庭血圧が高血圧 診察室血圧は正常 (4) 意識障害の指標 (5) 症候に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 直腸温は 腋窩温より低い (2) 起座呼吸 ( 起坐呼吸 ) は 呼吸を楽にするために座位をとる状態である (3) タール便は 直腸からの出血でみられる (4) 高張性脱水は 水に比べて Na が多く喪失した場合にみられる (5)JCS(Japan Coma Scale) は 呼吸機能の指標である (1) 腋窩温 < 口腔温 < 直腸温 (2) (3) 上部消化管 ( 胃 十二指腸 ) からの出血 (4) 高張性 ( 水の喪失 >Na の喪失 ) 低張性 ( 水の喪失 <Na の喪失 ) (5) 意識障害の指標 25( 追加 )-31 体温に関する記述である 正しいのはどれか (1) 体温調節の中枢は 中脳にある (2) 健常女性の基礎体温は 卵胞期より黄体期が低い (3) 体温の日内変動をみると 午前 10 時ころに最高値を示す (4) 直腸温は 腋窩 ( 腋下 ) 温よりも高い (5) 発熱時には エネルギー代謝は低下している (1) 視床下部にある (2) 黄体期が高い プロゲステロンの作用 (3) 午後 3~6 時ころに最高値 午前 3~6 時ころに最低値 (4) 〇腋窩温 < 口腔温 < 直腸温 (5) 体温が 1 上昇すると 基礎代謝量は 13% 上昇する 47

48 25-31 疾病 病態と症候に関する組合せである 正しいのはどれか (1) 直腸がん - タール便 (2) 過敏性腸症候群 - 器質性便秘 (3) 鉄欠乏性貧血 - 黄疸 (4) 十二指腸潰瘍 - 喀血 (5) 右心不全 - 腹水 (1) タール便は 上部消化管からの出血 (2) 機能性便秘 (3) 溶血性貧血で 黄疸 (4) 消化管からの出血は 吐血 (5) 〇 主な症候に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 腋窩温は 直腸温より高い (2) チアノーゼは 血液中の二酸化炭素濃度が低下した時にみられる (3) 喀血は 消化管からの出血である (4) 黄疸は 血液中のビリルビン濃度の上昇により生じる (5) 仮面高血圧は 診察室血圧が高血圧である (1) 直腸温 > 口腔温 > 腋窩温 (2) 酸化ヘモグロビンが減少し 還元ヘモグロビンが 5g/ dl以上になったとき出現 (3) 喀血 - 呼吸器 吐血 - 消化器 (4) 〇 (5) 白衣高血圧 ナトリウム欠乏性脱水に関する記述である 正しいのはどれか (1) 高張性脱水になる (2) 細胞内液量が減少する (3) 脳浮腫を起こす (4) 水の補給により改善される (5) 尿崩症患者でみられる (1) 低張性脱水 (2) 細胞内液量は増加 (3) 〇細胞外液の浸透圧の低下により 水が細胞内へ移動 (4) 悪化 改善のためには NaCl を補充 (5) 尿崩症は 水分欠乏性脱水 バソプレシン分泌低下 48

49 23-34 黄疸をきたす疾患である 誤っているのはどれか (1) ファーター (Vater) 乳頭腫瘍 (2) 溶血性貧血 (3) 劇症肝炎 (4) 尿管結石 (5) 胆管がん (1) 〇総胆管出口の閉塞 (2) 〇間接ビリルビンの上昇 (3) 〇肝細胞性黄疸 (4) (5) 〇閉塞性黄疸 疾患に関する病態 症候 検査についての記述である 正しいのはどれか (1) 頻脈は 甲状腺機能低下症でみられる (2) 下血は 過敏性腸症候群でみられる (3) クスマウル大呼吸は 胆石発作でみられる (4) 黄疸は 溶血性貧血でみられる (5)1 秒率の増加は 慢性閉塞性肺疾患でみられる (1) 甲状腺機能亢進症 ( バセドウ病 ) (2) 過敏性腸症候群は 機能的異常で 器質的異常を伴わない (3) クスマウル大呼吸は ケトアシドーシス チェーンストークス呼吸は 脳腫瘍 (4) 〇血中間接ビリルビンの増加 (5) COPD では 1 秒率低下 疾患と症候の組合せである 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 消化性潰瘍 - 喀血 (2) 非アルコール性脂肪肝炎 - チアノーゼ (3) 潰瘍性大腸炎 - 下血 (4) 胆石症 - 浮腫 (5) 胃食道逆流症 - 黄疸 (1) 喀血は 肺からの出血 消化管からの出血は 吐血 (2) チアノーゼは 還元ヘモグロビンが 5g/ dl以上に増加し 皮膚 粘膜が紫色になること (3) (4) (5) 49

50 症状と臨床検査に関する記述である 正しいものの組合せはどれか a 低張性脱水では 血清ナトリウム値が高くなる b 溶血性黄疸では 血清間接ビリルビン値が高くなる c 感染による発熱では 血清 C 反応性たんぱく (CRP) 値が高くなる d 頻回嘔吐では 血清クロール値が高くなる (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a 低下 b 〇 c 〇 d HCl の排泄で クロール値は低下 症候と検査に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) チアノーゼは 血清クレアチニン値の上昇により生じる (2) 黄疸は 血清ビリルピン値の上昇により生じる (3) 浮腫は 血漿膠質浸透圧の上昇により生じる (4) 直腸温は 腋窩温より低い (5) 吐血は 呼吸器からの出血である (1) チアノーゼは 還元ヘモグロビンの増加 クレアチニン上昇は 腎障害 (2) 〇 (3) 膠質浸透圧低下による (4) 腋窩温 < 口腔温 < 直腸温 (5) 吐血は 消化器からの出血 呼吸器からの出血は 喀血 症候と血液性状の組合せである 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 口角炎 - ビリルビンの増加 (2) 紫斑 - 血小板減少 (3) 匙状爪 ( スプーンネイル ) - アルブミン減少 (4) 皮膚の黄染 - カルシウムの増加 (5) クモ状血管腫 - 鉄の減少 (1) ビリルビン増加は 黄疸 ( 皮膚の黄染 ) (2) 紫斑は 皮下出血による青あざのこと (3) 匙状爪は 鉄欠乏性貧血の症候 (4) (5) クモ状血管腫は 肝硬変の症候 50

51 28-32 血液検査に関する記述である 正しいのはどれか 2 つ選べ (1)HbA1c は 過去 1~2 週間の血糖値を反映する (2)CRP(C 反応性たんぱく質 ) は 炎症の指標として利用される (3)PSA は 胃がんの腫蕩マーカーである (4)ALT は AST より肝特異性が高い (5) 血清アルブミン値は ネフローゼ症候群で上昇する (1) 過去 1~2 か月の血糖値を反映 (2) 〇 (3) PSA(prostate specific antigen) は 前立腺がんの腫瘍マーカー (4) 〇 (5) 低下する 正解 (2 4) 臨床検査に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 基準値とは 健常者の測定値の 99% が含まれる範囲である (2) 特異度の高い検査は スクリーニングに適している (3) 心電図の QRS 波は 心房の興奮を反映している (4)CRP(C 反応性たんぱく質 ) 値の上昇は 炎症を反映している (5)CT( コンピュータ断層撮影 ) は 磁気を利用している (1) 95% (2) 感度の高い検査はスクリーニング 特異度が高い検査は確定診断 (3) QRS 波は心室の興奮 P 波は心房の興奮 (4) (5) CT は X 線 MRI は磁気 画像検査に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 胸部レントゲン撮影検査では X 線の透過性が高い部分が白く写る (2)CT( コンピュータ断層撮影 ) 検査では 放射線被爆はない (3) 腹部 CT( コンピュータ断層撮影 ) 検査では 皮下脂肪と内臓脂肪の識別が可能である (4)MRI( 磁気共鳴画像 ) 検査は X 線を利用して画像を得る (5) 腹部エコー検査は 妊娠中の女性には禁忌である (1) 黒く写る (2) CT は X 線を利用 (3) 〇 (4) 磁気を利用 (5) 利用可能 胎児の観察 51

52 臨床検査から推定できる栄養状態に関する記述である 正しいのはどれか (1)24 時間尿中クレアチニン排泄量から 体脂肪量を推定できる (2) 尿中ケトン体増加から エネルギー源としての糖質利用亢進が推定できる (3) 血清 1,5- アンヒドログルシトール値から 体たんぱく質貯蔵状態を推定できる (4) 血清コリンエステラーゼ値から 体内のカルシウム貯蔵状態を推定できる (5) 血中ヘマトクリット値から 血液の総容積に対する赤血球の相対的容積 (%) を推定できる (1) 筋肉量 体たんぱく質貯蔵状態 (2) 脂質燃焼亢進 (3) 血糖値上昇 尿糖排泄 (4) 内臓たんぱく質合成量 Ca 貯蔵量は骨塩量 (5) 〇 臨床検査に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 閉塞性肺障害では 1 秒率が上昇する (2)AST は ALT より肝特異性が高い (3) 鉄欠乏性貧血では 平均赤血球容積 (MCV) が大きくなる (4) 溶血性貧血による高ビリルビン血症では 直接ビリルビンが優位になる (5) 抗核抗体は 自己抗体である (1) 低下 (2) ALT が特異的 (3) 小さくなる ( 小球性低色素性貧血 ) (4) 間接ビリルビン優位 (5) SLE で上昇 25( 追加 )-125 臨床検査項目と健常者の値の組合せである 正しいのはどれか (1) 血中赤血球数 /μl (2) 血清クレアチニン値 mg / dl (3) 血清アルブミン値 - 4.0g/ dl (4) 血清ナトリウム値 - 120mEq/l (5) 血中重炭酸イオン濃度 - 18mEq/l (1) 男性 410~ /μl 女性 380~ /μl (2) 男性 0.6~1.0 mg / dl 女性 0.5~0.8 mg / dl (3) 〇 3.9~4.9g/ dl (4) 135~147mEq/l (5) 22~26mEq/l 52

53 26-28 健常成人の血液検査項目と その数値及び単位の組合せである 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 動脈血の ph (2) 動脈血の酸素飽和度 - 48% (3) 空腹時血糖値 - 96g/l (4) 血漿の浸透圧 - 284mOsm/l (5) 血漿たんぱく質値 - 4.2g/l (1) 7.35~7.45 (2) 95% 以上 (3) 70~110 mg / dl (4) 270~295284mOsm/l (5) 6.5~8.2g/ dl 悪性腫瘍の診断に用いる検査である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) スパイロメトリ (2) 磁気共鳴イメージング (MRI) (3) パルスオキシメトリ (4) 運動負荷シンチグラフィ (5) ポリソムノグラフィ (1) 呼吸機能検査 (2) 画像検査腫瘍の描出にも使用 (3) 脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度 (SpO 2 ) をモニター (4) 運動による心筋の血流の変化を測定 (5) 睡眠状態を 細かく測定する検査 睡眠中の脳波 眼球の動き 心電図 筋肉の動き 血液中の酸素飽和度 鼻と口の気流 いびきの音量 体位などを測定 25( 追加 )-124 身体の栄養状態を調べる方法に関する記述である 正しいものの組合せはどれか a DEXA(dual energy X-ray absorptiometry) は エネルギー消費量を測定する b BIA(bioelectrical impedance analysis) は 体脂肪率を測定する c CT(computed tomography) は 体脂肪の分布状態を調べる d MRI(magnetic resonance imaging) は たんぱく質の摂取量を調べる (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a 骨塩量 エネルギー消費量は 二重標識水法 (doubly labeled water method) で測定 b 〇脂肪組織は 水分が少ないので 抵抗が大きい c 〇内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満 d MRI は画像診断 たんぱく質摂取量は 尿素窒素排泄量から推算 53

54 身体徴候から栄養状態を推定することに関する記述である 正しいのはどれか (1) 眼球結膜による黄疸の推定は可能である (2) 皮膚症状による栄養状態の推定は 不可能である (3) 皮膚の緊張から脱水の推定は 不可能である (4) 毛髪による慢性的なエネルギー過剰摂取の推定は 可能である (5) 爪の変化による貧血の推定は 不可能である (1) 〇 (2) ビタミン A 欠乏では皮膚乾燥 B 2 欠乏では脂漏性皮膚炎 ナイアシン欠乏ではペラグラ ( 皮膚炎 ) 亜鉛欠乏では皮膚炎 (3) 脱水では 皮膚の緊張が低下 (4) エネルギー欠乏の推定は可能であるが 過剰の推定は不可能 (5) 鉄欠乏性貧血では スプーン状爪が出現 正解 (1) 身体徴候と栄養アセスメント結果の組合せである 正しいのはどれか 2 つ選べ (1) 眼球陥凹 - 脱水 (2) 眼瞼黄色腫 - ビタミン A 過剰 (3) 満月様顔貌 - 必須脂肪酸欠乏 (4) ハンター舌炎 - ビタミン B 12 欠乏 (5) 匙状爪 ( スプーンネイル ) - 亜鉛欠乏 (1) 〇 (2) 眼瞼黄色腫は 高コレステロール血症 (3) 満月様顔貌は 副腎皮質ホルモンの過剰 (4) 〇 (5) 匙状爪は 鉄欠乏 正解 (1.4) 身体徴候と病態の組合せである 誤っているのはどれか 1 つ選べ (1) アキレス腱肥厚 - 血清 LDL- コレステロール高値 (2) 腹水 - 血清アルブミン低値 (3) 満月様顔貌 - 浮腫 (4) 味覚異常 - 亜鉛欠乏 (5) さじ状爪 - 鉄欠乏 (1) (2) (3) クッシング症候群の中心性肥満 (4) (5) 54

55 低カリウム血症の原因に関する記述である 正しいものの組合せはどれか a 溶血 b 原発性アルドステロン症 c 下痢 d 慢性腎不全 (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a 溶血により赤血球細胞内の K が流出するので 高 K 血症になる b 〇尿細管からの K 排泄増加 c 〇腸液への K 排泄増加 d 腎臓からの K 排泄低下により 高 K 血症になる 電解質異常とそれらの原因となる病態との関係である 正しいものの組合せはどれか a 低カリウム血症 - 原発性アルドステロン症 b 高ナトリウム血症 - 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (SIADH) c 高カルシウム血症 - 原発性副甲状腺機能亢進症 d 高カリウム血症 - 下痢による腸液喪失 (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a 〇 b バソプレシン分泌増加 水過剰 低 Na 血症 c 〇骨吸収増加 d 排泄増加 低 K 血症 25( 追加 )-137 病態と電解質異常との関係である 正しいものの組合せはどれか a 原発性副甲状腺機能亢進症 - 高カルシウム血症 b 下痢による腸液喪失 - 高カリウム血症 c クッシング症候群 - 低ナトリウム血症 d 代謝性アルカローシス - 低カリウム血症 (1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d a 〇 b K の喪失による低 K 血症 c 腎臓での Na 再吸収亢進による高 Na 血症 d 〇 55

56 24-42 アシドーシス アルカローシスとその原因に関する組合せである 正しいのはどれか (1) 呼吸性アシドーシス - 過呼吸 ( 過換気 ) (2) 呼吸性アルカローシス - 肺気腫 (3) 代謝性アシドーシス - 嘔吐 (4) 代謝性アシドーシス - 飢餓 (5) 代謝性アルカローシス - 腎不全 (1) 呼吸性アルカローシス (2) 呼吸性アシドーシス (3) 代謝性アルカローシス (4) 〇 (5) 代謝性アシドーシス 代謝性アシドーシスを示す病態とその機序に関する組合せである 正しいのはどれか (1) 腎不全 - 重炭酸イオンの排泄障害 (2)1 型糖尿病 - ケトン体の産生低下 (3) 飢餓 - 血中二酸化炭素分圧の増加 (4) 尿細管アシドーシス - 水素イオン (H + ) の再吸収障害 (5) 激しい運動 - 血中乳酸値の上昇 (1) H + 排泄障害 (2) ケトン体増加 (3) (4) 遠位尿細管の H + 排泄障害 (1 型 ) 近位尿細管の HCO 3 - 再吸収障害 (2 型 ) (5) 〇 25( 追加 )-41 代謝性アルカローシスの原因である 正しいのはどれか (1) 激しい運動 (2) 尿毒症 (3) 過呼吸 ( 過換気 ) (4) 激しい嘔吐 (5) 飢餓 (1) 代謝性アシドーシス代謝の亢進による酸の産生増加 HCO 3 - の消費 (2) 代謝性アシドーシス酸の排泄障害 HCO 3 - の消費 (3) 呼吸性アルカローシス CO 2 の排泄増加 (4) 〇代謝性アルカローシス H+ 喪失 HCO 3 - の増加 (5) 代謝性アシドーシス異化の亢進による酸の産生増加 HCO 3 - の消費 56

57 29-29 疾患 病態とそれらに伴う酸塩基平衡異常の組合せである 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 過呼吸 ( 過換気 ) - アシドーシス (2) 原発性アルドステロン症 - アシドーシス (3) 激しい嘔吐 - アルカローシス (4) 腎不全 - アルカローシス (5) コントロール不良の 1 型糖尿病 - アルカロ一シス (1) CO 2 分圧低下によるアルカローシス (2) 低 K 血症によるアルカローシス (3) 酸の喪失 (4) 酸の排泄障害によるアシドーシス (5) ケトアシドーシス 57

58 疾患治療の概要 治療の種類とその例の組合せである 誤っているのはどれか 1 つ選べ (1) 原因療法 - C 型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法 (2) 対症療法 - 市中肺炎に対する抗菌薬投与 (3) 放射線療法 - 食道がんに対する放射線照射 (4) 理学療法 - 脳梗塞後の麻揮に対するリハビリテーション (5) 緩和療法 - がん性疼痛に対するモルヒネ投与 (1) 〇 (2) 原因療法 (3) 〇 (4) 〇 (5) 〇 輸血と移植についての記述である 正しいのはどれか (1) 不適合輸血で 重篤な副作用は生じない (2) 自己輸血で 移植片対宿主病 (graft-versus-host disease;gvhd) を予防できる (3) 輸血では B 型肝炎ウイルス感染は起きない (4) 親子間の移植は 同系移植である (5) 腎臓移植は 心停止後のドナーからは行なわれない (1) (2) 〇 (3) (4) 親子間は 同種移植 同系移植は 一卵性双生児 (5) 死体腎移植はある 疾患治療に関する記述である 正しいのはどれか (1) 生存中に臓器移植を承諾することを ターミナルケアという (2) 腹膜透析患者の管理を 周術期管理という (3)EBM(evidence-based medicine) では ケーススタディのエビデンスの質が最も高い (4) 成分栄養剤の窒素源は カゼインである (5) 特殊な器具や薬品を用いて行なう心肺蘇生を 二次救命処置という (1) ターミナルケアは 終末期医療 (2) 周術期管理は 術前術後の管理 (3) RCT( ランダム化比較試験 ) のメタ分析がもっとも高い (4) 成分栄養剤の窒素源は 結晶アミノ酸 カゼインは 半消化態栄養剤で使用 (5) 〇ただし AED は 一次救命処置に含まれる 58

59 21-33 疾患の診断 治療に関する記述である 正しいのはどれか (1) 中心静脈栄養法では ビタミン B 6 欠乏による乳酸アシドーシスに注意する (2) 放射線治療は 理学療法の 1 つである (3) 経管栄養法には 食道瘻を用いる方法がある (4) 臓器移植にみられる拒絶反応に対して 免疫賦括薬が用いられる (5) 血清アルブミンは ラピッドターンオーバープロテイン (RTP) である (1) 乳酸アシドーシスの原因は ビタミン B 1 欠乏 (2) 理学療法は 温熱 寒冷 光線 電気 機械的運動を用いて患者の病変部の機能回復をはかる治療法で 物理療法ともいう (3) 〇 (4) 免疫抑制薬が用いられる (5) RTP は レチノール結合たんぱく質 トランスフェリン プレアルブミンなど 疾患の診断 治療に関する記述である 正しいのはどれか (1) 臓器移植時にみられる拒絶反応対策には 免疫賦活薬が有効である (2) 腹膜透析は 人工膜を用いた血液浄化法である (3) 末梢静脈栄養法の合併症には 気胸がある (4) 早期胃がんの完全切除は 対症療法である (5) 植物状態の患者には 対光反射が認められる (1) 免疫抑制薬 (2) 腹膜 人工膜は血液透析 (3) 気胸は 鎖骨下穿刺 (4) 根治療法 原因療法 (5) 〇反射は 神経系が生きている証拠 疾患の診断 治療に関する記述である 正しいのはどれか (1)C 型慢性肝炎に対するインターフェロン療法は 対症療法である (2) 脳死患者の脳波では 三相波がみられる (3) 自己血輸血は 重篤なアレルギー反応を起こす (4) 表皮にとどまる熱傷は I 度熱傷である (5) 放射線に対する感受性の高いがんは 放射線治療が無効である (1) 原因療法 (2) 脳死は 平坦 三相波は 肝性脳症でみられる (3) (4) 〇表皮内は Ⅰ 度 真皮浅層は Ⅱ 度 真皮深層は Ⅲ 度 皮下組織は Ⅳ 度 (5) 感受性が高い よく効く 59

60 26-31 治療の方法に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 経腸栄養は イレウスに行う (2) 生体肝移植は 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) に行う (3) 血液透析は 糖尿病腎症第 3 期 A に行う (4)LDL アフェレーシスは 家族性高コレステロール血症に行う (5) 白血球 ( 顆粒球 ) 除去療法は 過敏性腸症候群に行う (1) イレウス ( 腸閉塞 ) は 禁忌 (2) 末期肝不全の肝硬変症や肝臓がん (3) 糖尿病腎症第 5 期 (4) (5) 潰瘍性大腸炎など 疾患の治療に関する記述である 正しいのはどれか 1 つ選べ (1) 血液透析は 腹膜を用いた血液浄化法である (2) アルブミン製剤の投与は 成分輸血にあたる (3) 移植片対宿主反応は 輸血製剤中の赤血球が組織を傷害することをいう (4) 心房細動には 人工ペースメーカ植込を行う (5) 放射線治療では 食欲が増進する (1) 血液透析は 人工の半透膜を使用 腹膜を使用するのは 腹膜透析 (2) 〇成分輸血には 赤血球製剤 血小板製剤 血漿製剤などがある 血漿製剤には アルブミン製剤 免疫グロブリン製剤 血液凝固因子製剤などがある (3) 白血球が宿主の組織を傷害する (4) 薬物療法 電気的除細動を行う 人工ペースメーカ植込は 洞機能不全症候群や房室ブロックで適応 (5) 食欲は 低下する 治療の方法に関する記述である 正しいのはどれか 2 つ選べ (1) 自己血輸血の副作用として GVHD( 移植片対宿主反応 ) がある (2) アルブミン製剤の投与は 成分輸血にあたる (3)15 歳未満のドナーからの脳死移植は 禁止されている (4) 骨髄移植は 臓器移植に含まれない (5) 腹膜透析は 血液浄化療法である (1) なし (2) (3) 家族の承諾があれば臓器提供可能 (4) 含まれる (5) ( 5) 60

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