参考. 改正前の制度概要 ( 改正対象は太字 ) (1) 税の納税猶予の全体像 ( 概要 ) の要件 会社の代表者であったこと 時には代表権を有していないこと と同族関係者で決議数の 50% 超の株式を保有かつを除いた同族内で筆頭株主であったこと 認定対象会社の要件 の要件 会社の代表者であること

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1 非上場株式等にかかる税 税の納税猶予制度の見直し 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景経営者の高齢化への対応として 事業承継の円滑化は 待ったなし の課題である そこで非上場株式に係る税 税の納税猶予制度について 以下の改正がされる 従業員の少ない小規模事業者に対する配慮として 雇用要件の見直しが行われる 早期取組を促すための生前の税制優遇強化を図る (2) 内容 1 事業承継税制の雇用要件について これまで維持すべき従業員数 (5 年平均で 8 割 ) を計算する際に端数を切り上げていたところを 切り捨てることとする また 常時使用する従業員の範囲から特定短時間労働者を除外する 2 税の納税猶予の適用を受ける株式等について 時精算課税制度の適用を可能とし 取消時の税負担への不安を軽減する 3 税の納税猶予の適用を受けた後に 者が死亡した場合の税の納税猶予制度における会社の要件が緩和される 具体的には 税の納税猶予適用中に者であるが死亡した場合において 税の猶予へ切り替える際には 中小企業であること及び非上場企業であることが課されていた 改正により 開始時に中小企業であること及び非上場企業であることの要件が撤廃される (3) 影響 改正前は従業員 5 人未満の企業で従業員が 1 人減少 ( 人員補充なし ) した場合 納税猶予は打ち切られていたが 改正後は雇用要件を満たすことが可能になる 時精算課税を選択してし 税の納税猶予の適用を受けた受贈者は その後 納税猶予が打ち切られた場合には 累進税率 ( 最高 55%) ではなく固定税率 (20%) での納付となり 税負担の軽減が図られる による会社の成長 ( 株式上場等 ) の阻害要因となっていたの死亡時の会社要件が緩和されることにより による更なる自社の成長が期待できる (4) 適用時期以下のそれぞれの日以後に適用される 1 上記 (2)1:5 回目の ( ) 報告基準日が平成 29 年 4 月 1 日以後となる者に適用 2 上記 (2)2: 平成 29 年 1 月 1 日以後のについて適用 3 上記 (2)3: 開始日が平成 29 年 4 月 1 日以後である者に適用

2 参考. 改正前の制度概要 ( 改正対象は太字 ) (1) 税の納税猶予の全体像 ( 概要 ) の要件 会社の代表者であったこと 時には代表権を有していないこと と同族関係者で決議数の 50% 超の株式を保有かつを除いた同族内で筆頭株主であったこと 認定対象会社の要件 の要件 会社の代表者であること 20 歳以上であり かつ 役員就任から3 年以上経過していること と同族関係者で総株主等議決権数の50% 超の株式を保有かつ同族内で筆頭株主となること (1つの会社で適用される者は1 人 ) 次の会社のいずれにも該当しないこと 上場会社 中小企業者に該当しない会社 風俗営業会社 資産保有型会社または資産運用型会社 総収入金額 ( 営業外収益及び特別利益のものに限る ) が零の会社 従業員数が零の会社 ( 認定対象会社の特別関係会社が一定の外国会社に該当する場合には5 人未満の会社 ) 等 保有株式の一括 認定会社 経済産業大臣 対象株式は 前からが既に保有していた株式と合わせて発行済株式総数の 2/3 に達するまでの部分に限り かつ 一括が必要 猶予税額は暦年課税による計算に限定 ( 改正 2) 経営承継期間 (5 年間 ) [ 認定基準 ] 及び会社に係る要件等に該当しているか否か 3 年毎に税務署長への届出も必要 ク 事業継続期間は毎年 1 回 その後は 事業継続のチェッ 事業継続要件 5 年間の事業継続 が引き続き代表者であること 雇用の 8 割以上を 5 年間平均で維持 ( 改正 1) 厚生年金保険及び健康保険加入者をベース特定短時間労働者は除く ( 改正 1) 取得した対象株式の継続保有 組織再編を行った場合であっても 実質的な事業継続が行われているときには認定を継続 の死亡 確認 経済産業大臣 [ 確認基準 ] 税の納税猶予の適用要件うち一定のものを満たすか否か 対象株式を継続保有していれば 納税猶予が継続される なお税の猶予税額の免除要件は 税の猶予税額の免除要件に加えて の死亡 が含まれる が死亡した場合には 1 猶予されていた税は免除され 2 からにがあったものとみなして税を課税し, 3 要件を満たせば 2 で課税された税の納税猶予の適用が可能 ( 改正 3)

3 参考. 改正前の制度概要 ( 改正対象は太字 ) (2) 税の納税猶予の全体像 ( 概要 ) 会社の代表者であること の要件 の要件 会社の代表者であったこと と同族関係者で総株主等議決権数の 50% 超の株式を保有かつを除いた同族内で筆頭株主であったこと と同族関係者で総株主等議決権数の 50% 超の株式を保有かつ同族内で筆頭株主となること (1 つの会社で適用される者は 1 人 ) 保有株式の 対象株式は 前からが既に保有していた株式と合わせて発行済株式総数の 2/3 に達するまでの部分に限る 猶予税額は株式に係る税の 80% 事業継続要件 5 年間の事業継続 が引き続き代表者であること 雇用の 8 割以上を 5 年間平均で維持 ( 改正 1) 厚生年金保険及び健康保険加入者をベース特定短時間労働者は除く ( 改正 1) 取得した対象株式の継続保有 組織再編を行った場合であっても 実質的な事業継続が行われているときには認定を継続 認定対象会社の要件 次の会社のいずれにも該当しないこと 上場会社 中小企業者に該当しない会社 風俗営業会社 資産保有型会社または資産運用型会社 総収入金額 ( 営業外収益及び特別利益のものに限る ) が零の会社 従業員数が零の会社 ( 認定対象会社の特別関係会社が一定の外国会社に該当する場合には5 人未満の会社 ) 等 定会社 経済産業大臣 経営承継期間 (5 年間 ) [ 認定基準 ] 及び会社に係る要件等に該当しているか否か 3 年毎に税務署長への届出も必要 チェック 事業継続期間は毎年 1 回 その後は 事業継続の経営承継期間経過後は 対象株式を継続保有していれば 納税猶予が継続される 以下の場合には猶予税額が免除される 経営承継期間内も含めが死亡した場合 会社が倒産した場合 次のへ税の納税猶予の適用を受けるをした場合等認

4 2. 改正の趣旨 背景 非上場株式等にかかる税 税の納税猶予制度は 事業承継税制とも呼ばれ が 経済産業大臣の認定を受けた非上場株式等をからまたはにより取得した場合において 税 税の納税が猶予される制度である 今後の事業承継ニーズの増大に対応するため 雇用要件見直しや生前へのインセンティブ強化により 円滑な事業承継に向けて早期に取り組む中小企業に対する税制支援を強化する 3. 改正の内容 改正による影響 (1) 雇用要件の緩和 税 税 納税猶予の適用を受けた後の 5 年間は 等の日における従業者数 ( 常時使用する従業員数 ) の 8 割を 5 年間平均で維持しなければ 納税猶予は打ち切られ 猶予税額と利子税を合せて納付しなければならない 改正前は維持すべき 8 割を計算する際の端数処理を切り上げて計算していたが 改正後は切り捨てて計算することとなり 従業員 5 人未満の企業の従業員が 1 人減った場合でも ( 雇用維持割合が 8 割を下回っても ) 雇用確保要件を満たすことが可能となる < 改正前 > 維持すべき人数 維持すべき割合 2 人 1 人 1.6 人 2 人 従業員 5 人以下の企業で 1 人減少した場合の改正前後比較 3 人 2 人 2.4 人 3 人 4 人 3 人 3.2 人 4 人 5 人 4 人 4.0 人 = 4 人 100% 80% ( 注 ) 改正前後とも従業員 1 人の企業が従業員ゼロになった場合には 適用できない < 改正後 > 維持すべき人数 維持すべき割合 2 人 1 人 3 人 2 人 4 人 3 人 5 人 4 人 ( 出典 ) 平成 29 年度経済産業関係税制改正について 平成 28 年 12 月経済産業省に加筆 1.6 人 1 人 2.4 人 2 人 3.2 人 3 人 4.0 人 = 4 人 50% 67% 75% 80% また この場合の常時使用する従業員の範囲から 以下の特定短時間労働者を除外して従業員数を計算することとされた 1 週間の所定労働時間が同一の事業所に使用される通常の労働者の 1 週間の所定労働時間の 3/4 未満である短時間労働者 1 ヶ月間の所定労働日数が同一の事業所に使用される通常の労働者の 1 ヶ月間の所定労働日数の 3/4 未満である短時間労働者

5 (2) 税の納税猶予における時精算課税の適用 税 税 1 改正の内容税の納税猶予の適用を受けた場合において 猶予税額は 要件を満たしている限り納付することはなく 者の死亡等により免除される税額である 同時に 万が一 認定が取り消され納税猶予が打ち切られた場合において 利子税と合せて納付すべき税額でもある 改正前は 納税猶予の適用を受けるのに 時精算課税を適用することができず 暦年課税によることとされており 納税猶予が打ち切られた場合には高額の税負担が発生するリスクが存在していた 改正後は 時精算課税を選択した受贈者の打ち切りに伴う納付税額は 時精算課税による税額となる 自社株をした場合の税の制度比較 自社株の納税猶予区分 暦年課税 時精算課税 ( 税 税の一体化措置 ) 評価時の税評価額納付申告期限までに金銭一括納付打ち切りの要件に該当しない限り 納税は猶予者 60 歳以上の者から親族間のほか 要件を満たすから受贈者 20 歳以上の直系卑属である推定第三者からのを含む 要件を満たすへのの要件人または孫への必要選択不要 ( 者ごと受贈者ごとに選択 ) 手続き時一度選択すれば時まで継続適用基礎控除特別控除改正前改正後控除 ( 毎年 ) ( 限度額まで複数年に分けて使用可能 ) 110 万円 2,500 万円 暦年課税のみ 暦年課税 必要税額計算税率 10%~55% の 8 段階一律 20% 者の時 過去に時精算課税を選択している場合においては 猶予税額の計算については暦年課税による 時精算課税 課税価格加算 税の扱い 開始前 3 年以内の財産 時精算課税選択後全ての財産 時の税評価額で 税の課税価格に加算税から控除 ( 税は税の前払い ) 税が税を上回っても還付されない 税が税を上回る場合は還付される 税の納税猶予の対象となった 納税猶予されていた税は免除される

6 事例 総議決権株式数 6,000 株 1 株 50,000 円 株価総額 3 億円で時 時において同額とする は株式全体の 2/3(2 億円 ) を保有しており へ該当株式の全株を移転する その他の資産なし はの息子で 人はこの息子 1 名のみで過去に父からのにつき時精算課税は選択していない ケース 1: によりを取得した場合 ( 納税猶予の適用は受けない ) ケース 2: によりを取得し税精算課税を選択した場合 税納税 4,860 万円 納税額 4,860 万円 税納税 3,500 万円 税納税 1,360 万円 ケース 3: 時に納税猶予の適用を受け が死亡した場合にも納税猶予の適用を受ける場合 4,860 万円 ケース 5: 時に納税猶予の適用 ( 暦年課税 ) を受けたが 取り消された場合 税納税猶予発生時に免除 税納税猶予 認定取消 税納税約 1 億 300 万円 ケース 4: 時に納税猶予の適用 ( 時精算課税 ) を受けたが 取り消された場合 税納税猶予 認定取消 税納税 3,500 万円 税納税 40 万円 税納税猶予 税納税 1,360 万円 40 万円 ( 税の猶予税額 4,820 万円 ) 4,860 万円 本税の負担が軽減 約 1 億 300 万円 利子税は考慮外としている ( 出典 ) 平成 29 年度経済産業関係税制改正について 平成 28 年 12 月経済産業省に加筆

7 2 留意点前述のケース 4( 猶予税額を時精算課税により計算する場合 ) と ケース 5( 猶予税額を暦年課税により計算する場合 ) を比較した場合 納税猶予が取り消された場合の税負担を考えると 時精算課税を選択して納税猶予を適用した方が有利であるといえる しかし 適用にあたっては 以下の点に留意が必要である ( イ ) 時精算課税を選択することによる影響の承継だけを考えると 納税猶予を適用する場合には 猶予税額の計算において時精算課税を選択したほうが有利であるといえる 以外の財産を 生前にへすることが検討される場合には 以外の財産にかかる税にも注意が必要である 多くの場合 自社株の時には 時精算課税の特別控除額 2,500 万円は使い切ってしまうと推測される さらに 時精算課税は一度選択すると暦年課税に戻ることはできない よって の後に他の財産をする場合には 暦年課税による 110 万円の基礎控除を受けることができなくなる ( ロ ) 親族外承継の場合税の納税猶予は がの親族外でも適用が可能な制度である しかし 時精算課税は 特定の親族間にのみ適用可能な制度である よって 親族外承継の場合には 本改正による影響はなく 改正前と変わらず 猶予税額の計算は 暦年課税のみになる ( ハ ) が孫の場合時精算課税は 受贈者が者の孫である場合にも適用ができる よって がの孫である場合 本改正による恩恵を受けることが出来る しかし が死亡した場合の税の計算において 孫が取得した財産にかかる税については その孫が代襲人である場合を除いて 通常の税額にその税額の 2 割に相当する金額が加算されるので注意が必要である

8 (3) 者が死亡した場合の税の納税猶予における認定承継会社の要件緩和 税 1 制度の内容 税の納税猶予の適用を受けている場合において その者が死亡した場合には 以下の取扱いがされる ( イ ) 税納税を猶予されていた税は免除される ( ロ ) 税 下線が改正点 納税猶予の対象となったは により取得したものとみなされる 税の課税価格に加算されるの価格は 時の税評価額 要件を満たせば 税の納税猶予を適用することができる なお猶予税額は株式に係る税の 80% 相当額 要件は のとき 者が死亡 ( ) したとき それぞれの時点において判定する必要がある 2 改正の背景 内容納税猶予の適用要件のうちに 会社の要件がある この会社の要件のうちに 中小企業であること と 非上場会社であること が含まれている 時においては 中小企業であったが その後 が会社を成長させ上場会社となった後に が死亡した場合には 税の納税猶予を適用することができないため による会社の成長を阻害してる面もある要件である 改正により が死亡した場合における会社の要件から 中小企業であること と 非上場会社であること が除外され による会社の成長を促進する 後上場した場合 時に会社の要件を判定 経営承継期間 上場 から 5 年経てば上場しても納税猶予は継続 時に税の納税猶予を選択するならば 会社要件を再判定 上場していた場合改正前 : 納税猶予不可改正後 : 納税猶予可能 税納税猶予 発生時に税を免除 改正後は上場株式でも税の納税猶予を選択可能に 改正前後問わず 経営承継期間経過後の上場時に を市場に譲渡した場合には 猶予税額のうち譲渡した株式に対応する税額の納税が生じる 改正前は必ず税全額納税

9 3 税の納税猶予から税の納税猶予へ切り替える場合の概要と主な要件 経営承継期間 税納税猶予 発生時に税を免除 税の納税猶予 受けない 税納税 受ける 税納税猶予 満たすべき主な要件 時 ( 認定時 ) 経営承継期間 ( 後 5 年間 ) 時 期間内経過後改正前改正後 1 が代表者であること 2 同族関係者で50% 超の議決権を有する 3 が同族内で筆頭株主 4 中小企業者であること 5 上場会社でないこと 6 風俗営業でないこと 7 資産保有型会社 資産運用型会社でないこと 8 雇用の 80% 以上を維持すること - 後 5 年経過していれば不要 後 5 年経過していれば不要

10 4. 適用時期 雇用要件の緩和 改正項目 納税猶予と時精算課税制度の併用 者が死亡した場合の税の納税猶予における認定承継会社の要件緩和 適用時期 5 回目の ( ) 報告基準日が平成 29 年 4 月 1 日以後となる者に適用平成 29 年 1 月 1 日以後のについて適用開始日が平成 29 年 4 月 1 日以後である者に適用

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