給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

Size: px
Start display at page:

Download "給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万"

Transcription

1 ViewPoint 営 平成 30 年度税制改正 個人編 坂本和則部東京室木本泉部大阪室 平成 30 年度税制改正では 個人に関係する改正として 働き方改革 を後押したり 世代内 世代間の公平性を確保したりする観点から 給与所得控除や公的年金控除など所得の種類に応じた控除額の見直しが行われました また これらの一部をどのような所得にも適用される基礎控除に振り替えることや 高額所得者に適用されるべき控除額の見直しなども行われました その他にも 住宅土地税制や相続 贈与税制などそれぞれの分野において さまざまな見直しが行われています 今回は 平成 30 年度税制改正項目のうち 個人に関する主な改正について解説をします 1. 個人所得課税 以下の [1] から [5] までの改正は 平成 32 年分以後の所得税 平成 33 年度分以後の個人住民税について適用されます [1] 給与所得控除の見直し 給与所得控除額が一律 10 万円引き下げられました 給与所得控除の上限額が適用される給与等の収入額が 1000 万円から 850 万円に引き下げられ その上限額も 220 万円から 195 万円に引き下げられました ただし その年の給与等の収入金額が 850 万円を超える居住者で特別障害者に該当するものや 年齢 23 歳未満の扶養親族を有する者など一定の者については 税負担が増えないようにするための調整控除の仕組みが手当されています 給与所得の金額 = 収入金額 ( 源泉徴収前の金額 )- 給与所得控除額 ( 次ページ掲載の表 改正前後の比較 をご参照 ) 1

2 給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30%+18 万円 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30%+8 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20%+54 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20%+44 万円 660 万円超 1,000 万円以下収入金額 10%+120 万円 660 万円超 850 万円以下 収入金額 10%+110 万円 1,000 万円超 220 万円 ( 上限 ) 850 万円超 195 万円 ( 上限 ) [2] 公的年金等控除の見直し 控除額が一律 10 万円引き下げられるとともに 公的年金等の収入金額が 1,000 万円超の場合の控除額について 万円の上限額が設けられました また 公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額が 1,000 万円超 2,000 万円以下である場合の控除額は 上記の見直し後の控除額からさらに一律 10 万円 2,000 万円超である場合の控除額は 見直し後の控除額からさらに一律 20 万円 それぞれ引き下げることとされました [3] 基礎控除の見直し 基礎控除が一律 10 万円引き上げられるとともに 合計所得金額が 2,400 万円を超える個人については合計所得金額に応じて控除額が逓減し 合計所得金額が 2,500 万円を超える個人は基礎控除の適用はできないこととされました これにより控除額は 合計所得金額が 2,400 万円以下の個人は 48 万円 ( 住民税は 43 万円 ) 合計所得金額が 2,400 万円超 2,450 万円以下の個人は 32 万円 ( 住民税は 29 万円 ) 2,450 万円超 2,500 万円以下の個人は 16 万円 ( 住民税 15 万円 ) となります [4] 青色申告特別控除の引き下げ 取引を正規の簿記の原則に従い記録している者に係る青色申告特別控除の控除額が 10 万円引き下げられ 最高 55 万円となりました ただし 電子帳簿保存や電子申告 (e-tax) のいずれかを行う者には 改正前と同額の 65 万円の控除額が適用されます [5] 基礎控除の引き上げおよび給与所得控除等の引き下げ等に伴う調整 基礎控除額の引き上げや給与所得控除額の引き下げ等が 配偶者控除や扶養控除などに影響しないよう合計所得金額要件などに係る調整措置が講じられました 主なものは次ページ表のとおりです 2

3 合計所得金額要件に係る主な調整措置各種所得控除名 改正前合計所得金額 改正後合計所得金額 同一生計配偶者 ( 所得税 住民税 ) 38 万円以下 48 万円以下 扶養親族 ( 所得税 住民税 ) 38 万円以下 48 万円以下 源泉控除対象配偶者 ( 所得税 住民税 ) 85 万円以下 95 万円以下 配偶者特別控除 ( 所得税 住民税 ) 38 万円超 123 万円以下 48 万円超 133 万円以下 勤労学生 ( 所得税 住民税 ) 65 万円以下 75 万円以下 2. 住宅土地税制 (1) 居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除並びに特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の適用期限が平成 31 年 12 月 31 日まで2 年延長されました (2) 特定の居住用財産の買換え及び交換の場合の長期譲渡所得の課税の特例の適用要件の一部を見直しのうえ 適用期限が平成 31 年 12 月 31 日まで2 年延長されました 3. 相続税 贈与税 [1] 小規模宅地等について相続税の課税価格の計算の特例の見直し 以下の (1)~(3) の改正は 平成 30 年 4 月 1 日以後に相続等により取得する財産に係る相続税について適用されます (1 2については一定の経過措置があります ) (1) 持ち家に居住していない者に係る特定居住用宅地等の特例の対象者の範囲から次の者が除外されました 相続開始前 3 年以内に その者の3 親等内の親族またはその者と特別の関係がある一定の法人が所有する国内にある家屋に居住したことのある者 相続開始時において居住用に供していた家屋を過去に所有していたことのある者 (2) 貸付事業用宅地等の範囲から 相続開始前 3 年以内に貸付事業の用に供された宅地等 ( 相続開始前 3 年を超えて事業的規模で貸付事業を行っている場合を除く ) が除外されました (3) 介護医療院に入所していたことにより被相続人の居住の用に供されなくなった家屋の敷地の用に供されていた宅地等についても 相続開始の直前において被相続人の居住の用に供されていたものとして本特例を適用することとされました [2] その他 (1) 事業承継税制の拡充平成 30 年 1 月 1 日から 10 年間 ( 平成 39 年 12 月 31 日まで ) の措置として 税額の全額猶予などを内容とする 非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予の特例制度が創設されました 3

4 (2) 一般社団法人等に関する相続税の概要特定の一般社団法人等の同族理事が死亡した場合の相続税について 当該法人が一定の金額を被相続人から遺贈により取得したものとみなして相続税を課税することとされました 平成 30 年 4 月 1 日以後の理事の死亡に係る相続税について適用されます ( 一定の経過措置あり ) (3) 農地等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の見直し一定の貸付けがされた生産緑地についても 相続税の納税猶予を適用すること ( 都市農地の貸借の円滑化に関する法律の施行の日以後に相続等により取得する農地等に係る相続税について適用 ) などの見直しが行われました (4) 外国人の出国後の相続税等の納税義務の見直し外国人の出国後に生じた相続等については 原則として国外財産には相続税等を課税しないこととする見直しが行われました 平成 30 年 4 月 1 日以後の相続 贈与について適用されます 4. 登録免許税 固定資産税 不動産取得税 [1] 登録免許税 (1) 土地の相続登記に対する登録免許税の免税措置が創設されました 先代名義のままの土地を名義変更しないで死亡した被相続人がいる場合で その相続人が平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までに死亡した者を登記名義人とするために行う移転登記に対する登録免許税が免税になります また 個人が 所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法の施行の日から平成 33 年 3 月 31 日までに 法務大臣が指定する一定の土地について 相続による所有権の移転登記を受ける場合に登記時の土地の価格が 10 万円以下であるときは免税になります (2) 特定認定長期優良住宅および認定低炭素住宅の所有権の保存登記等に対する登録免許税の税率の軽減措置の適用期間の平成 32 年 3 月 31 日まで2 年延長などが行われました [2] 固定資産税 新築住宅に係る固定資産税の税額の軽減措置の適用期限の平成 32 年 3 月 31 日までの2 年延長などが行われました [3] 不動産取得税 住宅および土地の取得に係る不動産取得税の標準税率 ( 本則 4%) を3% とする特例措置の適用期限の平成 33 年 3 月 31 日までの3 年延長 また 新築の認定長期優良住宅に係る不動産取得税の課税標準の特例措置の適用期限の平成 32 年 3 月 31 日までの2 年延長などが行われました 4

5 5. その他 (1)NISA 口座を即日開設し 同日の買付けを可能とするよう簡易届出の制度を設けるなどの見直しが行われました 簡易届出制度は平成 31 年 1 月 1 日以後に提出をする届出書について適用されます (2) 給与等の支払いを受ける者は 平成 32 年 10 月 1 日以後に提出する保険料控除申告書等について 電子データ ( 電磁的方法 ) による提出が可能とされました (3) 国際観光旅客等の出国 1 回につき 1,000 円の負担を求める国際観光旅客税が創設され 平成 31 年 1 月 7 日以後の出国について適用されます ご参考 : 森林整備等に係る新税創設平成 30 年度税制改正大綱では以上のほか 次回の平成 31 年度税制改正において 森林環境税 ( 仮称 ) ( 平成 36 年から年額 1,000 円を課税 ) および 森林環境譲与税 ( 仮称 ) ( 平成 31 年から譲与 ) を創設することとされています 内容は 2018 年 6 月 29 日時点の情報に基づいて作成されたものです 本情報は 法律 会計 税務などの一般的な説明です 個別具体的な法律上 会計上 税務上等の判断や対策などについては専門家 ( 弁護士 公認会計士 税理士など ) にごください また 本情報の全部または一部を無断で複写 複製 ( コピー ) することは著作権法上での例外を除き 禁じられています みずほ総合研究所部東京室 / 大阪室

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分 ViewPoint 営 平成 30 年 1 月 1 日より新税制スタート! 配偶者控除 と 配偶者特別控除 の改正 福田和仁部東京室 平成 29 年度税制改正において就業調整を意識せずにすむ環境づくりを指向し 配偶者控除と配偶者特別控除の見直し が行われました 所得税は平成 30 年分から 住民税は平成 31 年度分から適用されます 今回は 特に給与所得者に対する影響などを踏まえ 改正の概要を解説します

More information

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ ViewPoint 営 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三部東京室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) について 相続税の課税価格を減額する制度で 相続にあたり 居住や事の継続への配慮といった政策目的に沿うものです しかし この政策目的に沿わないにも関わらず

More information

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ 相続税の小規模宅地等の特例特定居住用宅地等の取扱い 事例編 福田和仁相談部東京相談室 個人が 相続または遺贈により取得した財産のうち その相続の開始の直前において 被相続人等の事業の用に供されていた宅地等または居住の用に供されていた宅地等のうち 一定の選択をしたもので限度面積までの部分 ( 以下 小規模宅地等 ) については 相続税の課税価格に算入すべき価額の計算上 一定の割合を減額します この特例を

More information

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分 相続した財産を譲渡した場合の税務 坂本和則相談部東京相談室花野稔相談部大阪相談室 相続した財産 ( 不動産や株式など ) を譲渡し 相続税の納税資金を捻出する場合があります 特に譲渡する株式が非上場株式である場合は 譲渡しようとしても流通性が乏しく また買取資金を用意する関係などからも その株式を発行会社に買取ってもらうケースが多いと思われます そうしたケースをはじめ 財産の譲渡による所得には 原則として所得税と住民税が課税されますが

More information

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺 営 ViewPoint 相続税 贈与税の改正 坂本和則部東京室花野稔部大阪室 平成 25 年度税制改正では 相続税では基礎控除の引下げや税率構造の見直しが行われる一方で 贈与税では税率構造の見直しや 教育資金の一括贈与の非課税措置の創設などの改正が行われました 今回の改正により これまでは相続税の負担が生じなかったケースであっても 今後は負担の発生が予想され これまで以上に事前対策などが重要になると考えられます

More information

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 ) 営 V iewpoint 個人が土地建物等を譲渡したときの税金 久住透部東京室 個人が土地建物等を譲渡 ( 売却 ) したことにより生じる所得は 譲渡所得 とされ 所得税と住民税が課税されます そこで 土地建物等の譲渡代金の使途を検討する場合は あらかじめ税負担がどの程度生じるかを考えておく必要があります 今回は 個人が土地建物等を譲渡したときの所得税および住民税の算出方法を解説するとともに 居住用財産を譲渡した場合の主な特例について

More information

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申 平成 30 年度税制改正について 平成 30 年 4 月 1 日に施行 ( 特段の定めがあるものを除く ) された改正税法について 第 68 回税理士試験に影響すると考えられるものを中心にご紹介致します なお 第 68 回税理士試験において適用される法令等は平成 30 年 4 月 2 日現在施行のものとされております 所得税法 所得税法では 働き方が多様化している現代 様々な形で働く個人を広く支援すること等の観点から

More information

A&K パートナーズ税理士法人 秋山税理士事務所 秋山総合研究所 1

A&K パートナーズ税理士法人 秋山税理士事務所 秋山総合研究所 1 A&K パートナーズ税理士法人 秋山税理士事務所 秋山総合研究所 1 目次 1. 所得税 (1) 給与所得控除等 (2) 公的年金控除等 (3) 基礎控除 (4) 所得金額調整控除 (5) 青色申告特別控除 (6) その他 2. 相続税 贈与税 (1) 事業承継税制の特例の創設等 (2) 一般社団法人等に関する相続税 贈与税の見直し (3) 農地等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の見直し (4)

More information

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改 経 ViewPoint 営相 ~ 金融所得課税の新ルールを解説 ~ 談金融 証券税制の改正 福田和仁部東京室 平成 25 年度税制改正では 平成 28 年 1 月 1 日以後の金融所得課税の一体化を進める観点から 公社債等および株式等に係る所得に対する課税が大きく変更されました 今回は 平成 28 年 1 月 1 日以後の金融 証券税制のポイントを解説します 1. はじめに 平成 28 年 1 月

More information

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに ViewPoint 営 国内保険と住宅ローン控除 2017.4.3 坂本和則部東京室花野稔部大阪室 住宅ローンによりマイホームを購入したものの 転勤のために転居しなければならなくなるケースがあります このような場合には 住宅借入金等特別控除 ( 以下 住宅ローン控除 ) の適用がどう取り扱われるのかが 疑問となります 今回は 国内転勤に伴う住宅ローン控除の取り扱いについて 転勤の時期などによる適用の違いなどを中心に解説します

More information

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る 資産課税個人事業者の事業用資産に係る納税猶予制度の創設 個人事業者の事業承継税制が 10 年間の時限措置として新たに創設される 認定相続人 受贈者が 青色申告の承認を受けていた個人事業者から 相続等又は贈与によりその個人事業者の事業の用に供されていた 特定事業用資産 を取得し 事業を継続していく場合には その取得した特定事業用資産の課税価格に対応する相続税又は贈与税の全額について その納税を猶予する

More information

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への 医業継続に係る相続税 贈与税の納税猶予制度 福田和仁相談部東京相談室 国内の医療法人の多くは 出資持分のある医療法人です 医療法人の出資者に相続が発生したときは出資持分に対して相続税が課税され また 一部の出資者が持分を放棄するなど一定の場合は他の出資者に贈与税が課税されます ただ 医療法人の財政状態によっては納税額が多額に上ることがあり得るなど その負担により医療活動の安定的な継続に影響を与えかねないといった懸念が示されていました

More information

Ⅲ.( 見直し ) 基礎控除基礎控除について 次の見直しを行う 1 控除額を一律 10 万円引き上げる 2 合計所得金額が 2,400 万円を超える個人についてはその合計所得金額に応じて控除額が逓減し 合計所得金額が 2,500 万円を超える個人については基礎控除の適用はできないこととする 上記の見

Ⅲ.( 見直し ) 基礎控除基礎控除について 次の見直しを行う 1 控除額を一律 10 万円引き上げる 2 合計所得金額が 2,400 万円を超える個人についてはその合計所得金額に応じて控除額が逓減し 合計所得金額が 2,500 万円を超える個人については基礎控除の適用はできないこととする 上記の見 事務所通信 ( 号外 ) 平成 30 年度税制改正大綱のあらまし 平成 30 年 1 月税理士法人 AKJ パートナーズ 平成 29 年 12 月 14 日に平成 30 年度税制改正大綱が公表されました 今回の大綱では働き方改革を後押しする観点から 給与所得控除 公的年金等控除の制度の見直しを図りつつ 一部を基礎控除に振り替える等の措置が講じられる予定です また デフレ脱却と経済再生に向け 生産性向上のための設備投資と持続的な賃上げを強力に後押しする観点から

More information

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937890C590A789FC90B392F18CBE8F918C8B89CA95F18D EE8C9A8BA689EF976C A2E646F6378>

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937890C590A789FC90B392F18CBE8F918C8B89CA95F18D EE8C9A8BA689EF976C A2E646F6378> 平成 30 年度税制改正要望に対する結果概要について < 税制関係 > 1. 適用期限を迎える各種税制特例措置の延長以下の特例措置については いずれも国民の住宅取得支援 良質な住宅の供給 流通促進 土地の流動化 有効活用の促進等を図るうえで不可欠な措置であることから 適用期限を延長すること (1) 新築住宅の固定資産税の減額措置の延長新築住宅に係る固定資産税を 3 年間 ( マンションについては 5

More information

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点 平成 30 年 9 月 22 日 相続税 贈与税の基礎と 近年の改正点 拓殖大学商学部袴田裕二 1. 相続税 相続税の課税割合 (%) 10.0 8.0 6.0 8.0 8.1 4.0 2.0 0.0 4.1 4.2 4.1 4.2 4.3 4.4 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 出典 : 国税庁 HP 平成 29 年 12 月平成 28 年分の相続税の申告状況について

More information

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所 ViewPoint 営 よくある贈与税に関する Q&A 直系尊属から贈与を受けた場合の特例制度との関連 坂本和則部東京室花野稔部大阪室 高齢世代から若年世代への早期財産移転を通じ 経済の活性化など図ることを目的に 相続時精算課税制度 住宅取得等資金の贈与税の非課税特例 教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税特例 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税特例 など 直系尊属から贈与を受けた場合の贈与税に関する特例が近時

More information

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い 居住用財産を譲渡した場合の課税の特例 3 000 N 個人が自分の住んでいる家屋や敷地を譲渡した場合には その譲渡による所得税 住民税を軽減する特例がいろいろと設けられています これらの特例は 売却した住宅の譲渡益に税金を課税することにより新しい住宅の購入資金から その税金分が目減りすることを防止するために設けられました 特例の適用が受けられる居住用財産の譲渡とは 次の譲渡をさします 1 個人が 現にその居住の用に供している家屋を譲渡した場合

More information

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正 ネクストウィル タックスレビュー では 毎月 1 回 法人税 所得税 相続税等の税務情報を配信させていただきます 特に 税制改正等の注目度の高い税務については なるべく早く取り上げていきたいと思います ご自分が税務でお悩みの方は もとより 日頃から税務でお悩みの方と接する機会の多い 弁護士 司法書士 不動産鑑定士 社会保険労務士等の士業 の先生方 不動産関連業界及び金融機関の方々などのクライアントサービスに役立つ情報の配信を心がけております

More information

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000 平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 相続税の基礎控除が引き下げられます 相続税の税率構造が見直されます 未成年者控除 障害者控除の控除額が引き上げられます 内容 基礎控除 ( ) 50,000 千円 +10,000 千円 法定相続人の数 30,000 千円 +6,000 千円 法定相続人の数 税率構造 ( ) 10% 15% 20% 30% 40% 50%

More information

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ 租税特別措置 ( 相続税関係 ) の適用状況等についての報告書 ( 要旨 ) 平成 2 9 年 1 1 月 会計検査院 1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとされ

More information

2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課 4. 等控除の見直し 1. 改正のポント (1) 趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるため 世代内 世代間の公平性を確保する観点から 控除額に上限が設けられるとともに 年金以外の所得金額が高い場合には控除額が引下げられる仕組みとなる (2) 内容 1 等控除額を一律 10 万円引下げる

More information

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与 ViewPoint 営 平成 30 年度税制改正 法人編 坂本和則部東京室執行正浩部大阪室 平成 30 年度税制改正では 法人に関係する改正として デフレ脱却と経済再生に向け 賃上げや生産性向上 地域の中小企業の設備投資を促進するための税制上の措置などが講じられました 今回は 平成 30 年度税制改正項目のうち 多くの会社に関係する主な改正について解説をします. 賃上げや生産性向上のための税制 賃上げや国内投資に積極的な企業の税負担を軽減する一方

More information

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30 農地等に対する課税制度について 参考資料 3 土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30% となる 注 1) 土地等の譲渡所得は 他の所得と分離して課税される

More information

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても 法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても所要の措置が講じられます 法人会では 平成 25 年度税制改正に関する提言 を取りまとめ 政府 政党

More information

<4D F736F F D208C6F89638FEE95F182A082EA82B182EA E34816A>

<4D F736F F D208C6F89638FEE95F182A082EA82B182EA E34816A> 経営情報あれこれ 平成 30 年 4 月号 民法 ( 相続 ) 改正案と税制改正 平成 30 年 3 月 28 日 平成 30 年度税制改正法が国会で可決されました また 平成 30 年 3 月 15 日 民法の相続関係改正案が国会に提出され 今国会で成立する見込みです 民法の相続関係法令の改正は 高齢化社会に対応した改正であり その影響は相続税にも大きな影響を与えます 今月は 相続に焦点を当て 相続関係の民法改正案と

More information

A. 受贈者に一定の債務を負担させることを条件に 財産を贈与することを 負担付贈与 といいます 本ケースでは 夫は1 妻の住宅ローン債務を引き受ける代わりに 2 妻の自宅の所有権持分を取得する ( 持分の贈与を受ける 以下持分と記載 ) ことになります したがって 夫は1と2を合わせ 妻から負担付贈

A. 受贈者に一定の債務を負担させることを条件に 財産を贈与することを 負担付贈与 といいます 本ケースでは 夫は1 妻の住宅ローン債務を引き受ける代わりに 2 妻の自宅の所有権持分を取得する ( 持分の贈与を受ける 以下持分と記載 ) ことになります したがって 夫は1と2を合わせ 妻から負担付贈 ViewPoint 営 親族間取引の税務 Q&A 福田和仁部東京室 夫婦間 親子間などの親族間では 不動産の譲渡や生命保険金を利用した金銭の移転 居住用財産を取得するための金銭等の贈与など さまざまな取引がよく行われます 一方 取引後において 思わぬ税金が課税されることがないように 親族間取引に関する税務を理解しておく必要があります 今回は 身近によくある親族間取引のケースに基づいて その税務の取り扱いを解説します

More information

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引 復興増税と平成 23 年度税制改正案の一部が成立しました!! 平成 23 年 11 月 30 日に 東日本大震災からの復興施策としての復興増税 ( 法人税及び所得税などの 臨時増税 ) と 平成 23 年度税制改正案のうち一部 ( 法人税率の引き下げや中小法人の軽減税率の引 き下げなど ) が国会で成立し 平成 23 年 12 月 2 日に公布 施行されました 成立している主な改正事項 企業関係個人

More information

アクタスマネジメントサービス㈱

アクタスマネジメントサービス㈱ 2017 年 12 月発行 平成 30 年度税制改正 ( 速報 ) 12 月 14 日に自民党から 平成 30 年度税制改正大綱 が公表されました 今回の税制改正では 政府の掲げる 働き方改革 や 生産性革命 人づくり革命 を後押しする内容が盛り込まれました 主な内容としては 個人所得課税では給与所得控除などの見直しが図られ 法人課税では賃上げや国内設備投資を行った企業に対する税制上の優遇措置が設けられ

More information

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者 VBA PRO 給与計算 年末調整 ADO 給与計算 年末調整 VBA PRO 源泉徴収票 支払調書 システムのバージョンアップについて 平成 30 年分 給与所得者の配偶者控除等申告書 へのデータ入力手順について 平成 30 年分 給与所得者の配偶者控除等申告書 では 申告者と配偶者の不動産所得や事業所得 雑所得などの所得金額から合計所得金額を計算することになります 最新版のバージョンアップでは

More information

< F2D A91B C FC90B38E9197BF>

< F2D A91B C FC90B38E9197BF> CFP 受験対策講座 相続 事業承継設計 平成 21 年版日本 FP 協会基本テキスト改正 補足資料 下表の 該当ページ は日本 FP 協会平成 21 年度版テキストの該当ページを指します 該当ページ 改定内容等 106 小規模宅地等における相続税の特例の改正 ( 平成 22 年度税制改正 ) 改正事項 3. 図表 2-1 表内 一部改正により廃止 訂正 宅地の利用状況被相続相続人適用対象宅地減額割合減額とな人要件要件る地積

More information

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく よくある住宅ローン控除の相談 Q&A 坂本和則相談部東京相談室 住宅ローンを利用してマイホームの取得等をした場合で 一定の要件を満たすときは その取得等に係る住宅ローンの年末残高に一定の割合を乗じて計算した金額を 所得税額から控除することができます この 住宅ローン控除 についての相談が 引き続き数多く寄せられています 今回は 当社に寄せられた相談事例の中から 債務を相続した場合の住宅ローン控除の取り扱いや

More information

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶 6. 各種控除項目の見直しに伴う調整 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景配偶者や扶養親族が給与所得者や公的年金等所得者の場合 給与所得控除や公的年金等控除の 10 万円引下げに伴い 合計所得金額や総所得金額等が 10 万円増加する その場合 配偶者控除 配偶者特別控除及び扶養控除について 配偶者や扶養親族の合計所得金額を基準とする所得制限額を改正することで 控除の対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにする

More information

はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直し

はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直し はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直しが行われました 新たな制度は 平成 30 年分の所得税から ( 住民税は平成 31 年度分から ) 適用されます

More information

12. 小規模宅地等の特例の見直し 1. 改正のポイント (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する宅地等に係る相続税について適用される ただし (2)1 の改正について 平成 30 年 3 月 31 日においての別居親族の要件を満たしていた宅地等を平成 32 年

12. 小規模宅地等の特例の見直し 1. 改正のポイント (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する宅地等に係る相続税について適用される ただし (2)1 の改正について 平成 30 年 3 月 31 日においての別居親族の要件を満たしていた宅地等を平成 32 年 12. 小規模宅地等の特例の見直し 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景小規模宅地等の特例は 事業用又は居住用の宅地等の相続税の課税価格を軽減することで 相続人の事業又は居住の継続等に配慮することを目的として創設された制度である しかしながら 事業又は居住の継続への配慮という制度目的に沿っていない特例の利用が行われている現状を踏まえ 見直しが行われる (2) 内容 1 特定居住用宅地等について

More information

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74>

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74> 事務所通信増刊 平成 23 年度改正税法特集号 追録 平成 23 年度税制改正未成立のため特集号の内容にご注意ください 事務所通信増刊 平成 23 年度改正税法特集号 では 平成 23 年度税制改正法案の中でも 影響が大きそうな改正事項について 税制改正大綱等をもとに改正ポイントをいち早く紹介しています しかしご承知のとおり 本年度は例年と異なり 改正法案が1 月 25 日に国会に提出されましたが

More information

第 5 章 N

第 5 章 N 第 5 章 相続税 N 相続税は原則として 相続や遺贈により取得し た次に掲げるような財産のすべてに対して課税されます 500 500 相続財産のなかで その財産の性質や社会政策的な見地などから相続税の課税対象から除かれ 非課税となるものもあります 30 1000 39 第 5 章 N 59 60 3000600 26123150001000 93 40 第 5 章 r t r 20 100 40q

More information

平成 30 年度税制改正 ( 所得税 ) の主な内容 1. 給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除への振替給与所得控除及び公的年金控除の控除額を一律 10 万円引き下げ 基礎控除の控除額が一律 10 万円の引き上げとなる 2. 給与所得控除 公的年金等控除 基礎控除の見直し (1) 給与所得控除の

平成 30 年度税制改正 ( 所得税 ) の主な内容 1. 給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除への振替給与所得控除及び公的年金控除の控除額を一律 10 万円引き下げ 基礎控除の控除額が一律 10 万円の引き上げとなる 2. 給与所得控除 公的年金等控除 基礎控除の見直し (1) 給与所得控除の 平成 30 年度税制改正 ( 納税環境整備 その他 ) の主な内容 (1) 税務手続きの電子化の推進 1 大法人等の法人税 消費税等の申告書等の電子申告による提出の義務化 項目内容 対象法人 事業年度開始時における資本金の額が 1 億円を超える法人 保険業法に規定する相互会社 投資法人 特定目的会社 提出方法 適用時期 やむをえない事情による書面提出 申告書は電子情報処理組織を使用する方法 (e Tax

More information

平成16年版 真島のわかる社労士

平成16年版 真島のわかる社労士 平成 22 年版宅地建物取引の知識 法改正による修正 訂正箇所のお知らせ (3149) 平成 22 年 7 月 12 日 住宅新報社実務図書編集部 TEL03-3504-0361 法改正による修正 上記書籍に, 以下のような法改正による修正が生じましたので, お知らせいたします なお, 今年度の本試験は, 平成 22 年 4 月 1 日 ( 木 ) 現在施行の法令等に基づいて出題され, 平成 22

More information

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与 名前 第 1 日目 税 不動産取得税 1. 不動産取得税は 不動産の取得に対して課される税であるので 法人の合併により不動産を取得した場 合にも 不動産取得税は課される 2. 不動産取得税は 不動産の取得に対して 当該不動産の所在する市町村において課する税であり その 徴収は普通徴収の方法によらなければならない 3. 相続による不動産の取得については 不動産取得税が課される 4. 不動産取得税の課税標準となるべき額が

More information

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に 平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に供した場合 減税対象期間が 10 年から 3 年間延長され その期間で最大 建物購入価格の消費税 2%

More information

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする 平成 25 年度税制改正の大綱の概要 Ⅰ 個人所得課税 1. 所得税の最高税率の見直し現行の所得税の税率構造に加えて 課税所得 4,000 万円超について 45% の税率を創設 ( 適用時期 : 平成 27 年分以後の所得税に適用 ) 2. 金融 証券税制 10 年間 500 万円の非課税投資を可能とする日本版 ISA( 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置 ) の創設

More information

事業承継税制の特例の創設等 1 ( 全体像 ) 事業承継税制の適用の入口要件の緩和や税制適用後のリスク軽減で制度を利用しやすくするため 10 年間に限定した特例制度が創設 拡充されます 現行改正案 (1) 対象株式数 猶予割合の拡大 総株式の最大 3 分の 2 が対象 猶予割合 80% 経営者が保有

事業承継税制の特例の創設等 1 ( 全体像 ) 事業承継税制の適用の入口要件の緩和や税制適用後のリスク軽減で制度を利用しやすくするため 10 年間に限定した特例制度が創設 拡充されます 現行改正案 (1) 対象株式数 猶予割合の拡大 総株式の最大 3 分の 2 が対象 猶予割合 80% 経営者が保有 相続税 贈与税 事業承継税制の特例の創設等 1 ( 全体像 ) 事業承継税制の適用の入口要件の緩和や税制適用後のリスク軽減で制度を利用しやすくするため 10 年間に限定した特例制度が創設 拡充されます 現行改正案 (1) 対象株式数 猶予割合の拡大 総株式の最大 3 分の 2 が対象 猶予割合 80% 経営者が保有する全株式が対象 猶予割合 100% に拡大 (2) 対象者の拡大 (3) 雇用要件の弾力化

More information

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成 東京太郎様 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 3 年 8 月 2 日作成 平成 25 年度税制改正 1. 基礎控除額の引き下げ 改正前 5, 万円 + 1, 万円 3 人 5, 万円 + 1, 万円 法定相続人の数 = 8, 万円 改正後 3, 万円 + 6 万円 法定相続人の数 = 3, 万円 + 6 万円 3 人 4,8 万円 基礎控除額が 3,2 万円 減少 2. 最高税率の引き上げ

More information

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 空き家の譲渡所得の 3,000 万円特別控除 ) について 1. 制度の概要 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日までに 被相続人の居住の用に供していた家屋を相続した相続人が 当該家屋 ( 耐震性のない場合は耐震リフォームをしたものに限り その敷地を含む ) 又は取壊し後の土地を譲渡した場合には 当該家屋又は土地の譲渡所得から

More information

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 空き家の譲渡所得の 3,000 万円特別控除 ) について 1. 制度の概要 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日までに 被相続人の居住の用に供していた家屋を相続した相続人が 当該家屋 ( 耐震性のない場合は耐震リフォームをしたものに限り その敷地を含む ) 又は取壊し後の土地を譲渡した場合には 当該家屋又は土地の譲渡所得から

More information

Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc

Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc 法改正情報 2012 年 5 月実施予定のFP 技能検定試験 (2 級 AFP) は 問題文に特別な断りがない限り 2011 年 10 月 1 日現在の法令等に基づき出題されます ( きんざい 日本 FP 協会による ) よって ここでは 2011 年 10 月 1 日時点までの法案改正とそれ以降のものを区別して表示していま す ご確認のうえ学習いただきますよう お願いいたします 2011 年 10

More information

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の 営 ViewPoint 法人税における 特別償却 と 特別控除 久住透部東京室 法人が特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供した一定の場合 通常の減価償却のほかに認められる 特別償却 の制度や 一定の金額を法人税額から控除する 特別控除 ( 税額控除 ) の制度の適用を受けることができます 今回は 法人税における特別償却および特別控除について それぞれの概要と選択のポイントを解説します 特別償却や特別控除の効果は

More information

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 平成 25 年度税制改正の概要 ( ポイント ) 池戸経営会計グループ 平成 25 年度の税制改正においては 昨年末の政権交代に伴い再検討されており 数年間検討が続いていた 相続税の大幅改定 及び 所得税率の引上げ が盛り込まれています 一方で 企業の設備投資や雇用拡大を促進するための新たな税制の創設や 住宅ローン減税の大幅拡充などが盛り込まれています また 安倍政権が最優先課題とする経済再生に向けた緊急経済対策に係る税制と

More information

<4D F736F F D F95BD90AC E937890C590A789FC90B D88D38CA981698AAE816A C882C781A A2E646

<4D F736F F D F95BD90AC E937890C590A789FC90B D88D38CA981698AAE816A C882C781A A2E646 平成 31 年度税制改正要望意見 平成 30 年 6 月 27 日現在一般社団法人全国青色申告会総連合 [ 最重点要望事項 ] 1. 青色事業主勤労所得控除の早期実現 わが国には 個人事業主の勤労性所得を認める税制上のしくみはない 一方 個人企業と経営実態が類似する同族法人企業の社長には 役員報酬の支払いが認められている 両者に共通する勤労性所得に対する課税のあり方に不公平が生じている このため個人事業主と社長とでは

More information

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ 資産課税 相続税の基礎控除の引下げ及び税率構造の見直し等 バブル後の地価の大幅下落等への対応 格差の固定化の防止等の観点から 相続税について 基礎控除を引き下げるとともに 最高税率を 55% に引き上げる等税率構造の見直しを行います 平成 27 年 1 月 1 日以後の相続 遺贈について適用します 相続税の基礎控除の引下げ等と併せて 相続人の居住や事業の継続に配慮する観点から 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例について

More information

やさしい税金教室

やさしい税金教室 動産の税金不動産の税金 不動産を買ったら? 26 土地や建物を買ったらどのような税金がかかりますか 不動産の取得には 次のように いろいろな税金がかかります (1) 契約をするとき 売買契約書やローン契約書に印紙税 建物代金に消費税 (2) 登記するとき 登録免許税 (3) 不動産を取得した後 不動産取得税 ( 新築住宅 中古住宅 住宅用地で一定の要件に該当するものは 不動産取得税の軽減を受けることができます

More information

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される - 経営承継円滑化法 - 申請マニュアル 相続税 贈与税の納税猶予制度の特例 平成 30 年 4 施 相続税 贈与税に関する情報等につきましては 国税庁 HP の 相続税 贈与税特集 にも掲載しておりますので あわせてご利 ください 事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税

More information

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点 川崎市中原区小杉御殿町 1-868 電話 044-271-6690 Fax044-271-6686 E-mail:hara@haratax.jp URL:http://www.haratax.jp 2014 年 6 月 15 日第 67 号 haratax 通信 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点 最近 国税庁から公表された 平成 25 年分の贈与税の確定申告状況等について によると

More information

はじめに ファイナンシャル プランニング技能検定 およびCFP 資格審査試験では 下記のとおり 試験日程ごとの法令基準日が設けられています 法令基準日 ファイナンシャル プランニング 技能検定 (1 級 2 級 3 級 ) CFP 資格審査試験 平成 30 年 6 月試験 平成 30 年 1 月 1

はじめに ファイナンシャル プランニング技能検定 およびCFP 資格審査試験では 下記のとおり 試験日程ごとの法令基準日が設けられています 法令基準日 ファイナンシャル プランニング 技能検定 (1 級 2 級 3 級 ) CFP 資格審査試験 平成 30 年 6 月試験 平成 30 年 1 月 1 平成 30 年度税制改正のポイント はじめに ファイナンシャル プランニング技能検定 およびCFP 資格審査試験では 下記のとおり 試験日程ごとの法令基準日が設けられています 法令基準日 ファイナンシャル プランニング 技能検定 (1 級 2 級 3 級 ) CFP 資格審査試験 平成 30 年 6 月試験 平成 30 年 1 月 1 日 平成 30 年 9 月試験 平成 30 年 4 月 1 日

More information

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937892F18CBE8F EE A2E646F6378>

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937892F18CBE8F EE A2E646F6378> 平成 30 年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書 ( 公社 ) 全国宅地建物取引業協会連合会 会長伊藤博 平成 30 年度税制改正及び土地住宅政策に関しまして 下記事項を要望いたしますの で その実現方をお願い申し上げます 記 < 税制関係 > 1. 適用期限を迎える各種税制特例措置の延長以下の特例措置については いずれも国民の住宅取得支援 良質な住宅の供給 流通促進 土地の流動化 有効活用の促進等を図るうえで不可欠な措置であることから

More information

<4D F736F F D20947A8BF48ED28D548F9C A8BF48ED293C195CA8D548F9C82CC8CA992BC82B582C98AD682B782E >

<4D F736F F D20947A8BF48ED28D548F9C A8BF48ED293C195CA8D548F9C82CC8CA992BC82B582C98AD682B782E > 配偶者控除 配偶者特別控除の見直しに関する FAQ 国税庁では 平成 30 年 10 月 17 日 国税庁ホームページで 配偶者控除 配偶者特別控除の見直しに関する FAQを大幅に改訂しました 平成 29 年度の税制改正により 配偶者控除 配偶者特別控除は大きく変わっております 今年の年末調整では改正内容を確認の上 従業員への周知も必要となってきますので 今回はFAQの中からいくつかご紹介したいと思います

More information

平成19年度市民税のしおり

平成19年度市民税のしおり 所得控除の種類と計算納税者の実情に応じた税負担を求めるために その納税者に配偶者や扶養親族 があるかどうか 病気や災害等による臨時の出費があるかどうかなどの個人的事 情を考慮して 所得金額から次の金額を差引くことになっています 控除の種類要件等控除額 1 雑損控除 2 医療費控除 3 4 社会保険料控除 小規模企業共済等掛金控除 5 地震保険料控除 納税義務者や生計を一にする親族で所得が一定金額以下のものの有する資産について

More information

事業承継税制の拡充・資産税逃れ対策等

事業承継税制の拡充・資産税逃れ対策等 税制 A to Z 2018 年 1 月 26 日全 13 頁 事業承継税制の拡充 資産税逃れ対策等 平成 30 年度税制改正大綱解説 4 相続関係税制編 金融調査部研究員小林章子 [ 要約 ] 2017 年 12 月 14 日 自由民主党 公明党は 平成 30 年度税制改正大綱 ( 大綱 ) を公 表した 本稿は 事業承継税制等 大綱における相続税 贈与税等に関する改正について解説する 課税を軽減する方向での見直しとして

More information

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF 謝恩YouTube 宅建動画の渋谷会 佐伯竜 登録者数 7500 記念 特別講義 H30 税法対策 登録免許税ほか 優先暗記 30 渋谷会 いつもご視聴いただきありがとうございます 登録者数 7500 人を記念し特別講義を開講いたします 本年度もありがとうございました 最後に 感謝の意を込めて H30 出題予想として 税法対策の動画を一本制作しました 今年は登録免許税が出題される可能性があります ここで

More information

平成18年度地方税制改正(案)について

平成18年度地方税制改正(案)について 平成平成 20 20 年度地方税制改正 ( 案 ) について 総務省平成 19 年 12 月 一 地域間の財政力格差の縮小地域間の財政力格差の縮小 法人事業税の一部を分離し 地方法人特別税 地方法人特別譲与税 を創設 * 地方税制については 更なる地方分権の推進とその基盤となる地方税財源の充実を図る中で 地方消費税の充実を図るとともに 併せて地方法人課税のあり方を抜本的に見直すなどにより 偏在性が小さく税収が安定的な地方税体系を構築することを基本に改革を進める

More information

速報!  平成27年度税制改正セミナー

速報!  平成27年度税制改正セミナー 2-1-1 現行の事業承継税制の問題点 概要 事業承継税制とは 後継者が経済産業大臣の認定を受けた非上場会社の株式等を先代経営者から相続 又は贈与により取得した場合において 相続税 贈与税の納税が猶予される特例制度です 先代後継 者や後継者の死亡等により 猶予税額が免除されます 主な要件 問題点 1 発行済議決権株式総数の最大3分の2が対象 特例制度が利用できる株式数に制限がある 2 相続の場合 取得した株式に係る納税猶予の割合は80%

More information

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった 3. 給与所得控除等の見直し 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景給与所得控除については 給与所得者の実際の勤務関連支出と比べても金額が大きく また 主要国の概算控除額との比較においても過大となっていることから 中長期的には主要国並みの控除水準とすべく見直しが必要であるとの平成 26 年度税制改正大綱における方向性に沿って 平成 28 年 29 年に続き 給与所得控除の引下げを行う (2) 内容

More information

<4D F736F F D208F8A93BE90C520926D8EAF94BB92E E291E >

<4D F736F F D208F8A93BE90C520926D8EAF94BB92E E291E > 税理士講座所得税法学習者専用住民税初学者初学者短期合格コース 問題 < 解答時間 10 分 > < 所得税法知識判定テスト > 設問 1 次のうち 利子所得とならないものを選びなさい ア. 公募公社債等運用投資信託の収益の分配イ. 農林債の利子ウ. 役員が支払を受ける勤務先預け金の利子エ. 合同運用金銭信託の収益の分配 設問 2 国内発行の利子等に係る利子所得の課税方法について 次の空欄に入る語句として

More information

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf H25 年度税制ポイント 住宅ローン控除 登録免許税 印紙税 小規模宅地の減額特例 相続税 相続税シミュレーション 贈与税 住宅取得資金の贈与税非課税制度 教育資金一括贈与 _ 非課税制度 税率表 ( 所得税 相続税 贈与税 ) まちの専門家グループへのご質問 お問合せには会員登録が必要です 年会費 登録料一切かかりません 定期的なセミナーや個別相談会のご案内を送付させていただきますので ご興味のあるものをご活用ください

More information

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1) 6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1) 投資主の税務 1 個人投資主の税務 ( イ ) 利益の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受け取る利益の分配

More information

102 第 4 章 農業 農地の承継時の特例 資価格は 国税庁 HPの路線価ページから確認できます なお 平成 30 年度税制改正において 対象となる農地の範囲等が改正されました 詳細は 後記 6を参照してください 3 適用要件 (1) 被相続人この特例の対象となる被相続人は 次のいずれかに該当する

102 第 4 章 農業 農地の承継時の特例 資価格は 国税庁 HPの路線価ページから確認できます なお 平成 30 年度税制改正において 対象となる農地の範囲等が改正されました 詳細は 後記 6を参照してください 3 適用要件 (1) 被相続人この特例の対象となる被相続人は 次のいずれかに該当する 第 4 章農業 農地の承継時の特例 101 〇相続税の納税猶予の特例 1 制度の趣旨農業経営において 農地を農業目的で使用している限りにおいては到底実現しない高い評価額により相続税が課税されてしまうと 農業を継続したくても相続税を払うために農地を売却せざるを得ないという問題が生じます 相続税の納税猶予制度は 自ら農業経営を継続する相続人を税制面から支援するために昭和 50 年に設けられました 創設以後

More information

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc 経営者のための税知識 第一回平成 21 年度税制改正のポイント 平成 20 年 12 月 12 日に公表された与党の平成 21 年度税制改正大綱を基に 経営者のために必要な部分に絞り 平成 21 年度に予定される改正のポイントを解説します 1 金融 証券税制 (1) 上場株式等の配当及び譲渡益に対する特例の延長上場株式 株式投資信託の配当及び譲渡益に対する 10% の軽減税率は 平成 21 年 1

More information

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12 仕事と税金 個人の県民税 個人の市町村民税 この税は 行政に必要な経費を広く県民の皆さんに負担していただくためのもので 前年中に一定の所得のあった県民の方に課税されます 個人県民税と個人市町村民税をあわせて一般に個人住民税といい これらの実際の賦課徴収は各市町村で行います 納める人 納める額 毎年 1 月 1 日現在で 県内に住所がある個人 均等割と所得割 県内に事務所 事業所又は家屋敷があり 均等割のみその所在する市町村内に住所がない個人

More information

スライド 1

スライド 1 図解 平成 30 年度税制改正の大綱 ~ 平成 29 年 12 月 22 日閣議決定 ~ 税理士法人名南経営 平成 30 年度税制改正大綱 の概要と主要項目 個人所得課税については 平成 29 年度税制改正大綱における基本的方向性に沿って 給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除への振替えをメインに 給与所得控除 公的年金等控除 基礎控除の見直しが行われ 働き方の多様化への対応とともに 所得再分配機能の回復や税負担のあり方の観点から

More information

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには? 2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには? Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? 相続税改正の概要 ( 出所 ) 大和総研作成 2014 年 12 月 31 日以前の相続等 2015 年 1 月 1 日以後の相続等 基礎控除 (

More information

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金 公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金だけで課税関係を終了することもできます ( 確定申告不要制度の対象 ) 公共債の利子 平成 27 年

More information

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中 ラリーマン 不動産を買ったら? 25 不動産の税金 土地や建物を買ったらどのような税金がかかりますか のサ税金不動産の取得には 次のように いろいろな税金がかかります (1) 契約をするとき 売買契約書やローン契約書に印紙税 19 建物代金に消費税 (2) 登記するとき 登録免許税 (3) 不動産を取得した後 不動産取得税 ( 新築住宅 中古住宅 住宅用地で一定の要件に該当す るものは 不動産取得税の軽減を受けることができます

More information

2018年度税制改正大綱 - 資産税関連の主な改正点

2018年度税制改正大綱 - 資産税関連の主な改正点 2018 年度税制改正大綱資産税関連の主な改正点 Issue 20, March 2018 In brief 自由民主党 公明党両党が 2017 年 12 月 14 日に決定した平成 30 年度税制改正大綱 ( 以下 2018 年度税制改正大綱 ) では 企業オーナー及び富裕層に関連する主な項目として 非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の特例の創設 一般社団法人等に関する相続税 贈与税の見直し

More information

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2 ViewPoint 営 法人の自己株式の取得等に係る財務 税務上の影響 米澤潤平部東京室 昨今 ROE など資本効率の観点から 上場企業を中心に増加している自己株式の取引が新聞などで報道されることが多くなっていますが 中堅 中小企業においても 経営上の必要性から自己株式を取得する場面は十分に想定されます 今回は 株式の発行法人における自己株式の取得 処分 消却時の会計 税務処理について整理します また

More information

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金 公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金だけで課税関係を終了することもできます ( 確定申告不要制度の対象 ) 公共債の利子 平成 27 年

More information

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一 住宅借入金等特別控除 100 40 50 る特例 ( 注 ) これらの改正は 非居住者が平成 28 年 4 月 1 N 日本に居住する者 * が 借入金で自己の居住用住宅の取得等をしたときに次の要件に該当する場合には その年の12 月 31 日の借入金の残高に応じて一定割合相当額が居住の用に供した年以降 10 年間にわたって税額控除されます * 次に掲げる住宅取得等に係る措置について 現行の居住者が満たすべき要件と同様の要件の下で

More information

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12 仕事と税金 個人の県民税 個人の市町村民税 この税は 行政に必要な経費を広く県民の皆さんに負担していただくためのもので 前年中に一定の所得のあった県民の方に課税されます 個人県民税と個人市町村民税をあわせて一般に個人住民税といい これらの実際の賦課徴収は各市町村で行います 納める人 納める額 毎年 1 月 1 日現在で 県内に住所がある個人 均等割と所得割 県内に事務所 事業所又は家屋敷があり 均等割のみその所在する市町村内に住所がない個人

More information

Japan Tax Newsletter

Japan Tax Newsletter Japan Tax Newsletter デロイトトーマツ税理士法人 2015 年 10 月 1 日号 広島事務所パートナー春木伸治 ( 税理士 ) 平成 27 年から始まる相続税の改正 1 はじめに近年 新聞雑誌等で 相続税増税 相続対策 といった相続税 贈与税を取り上げた記事を見ることが多くなった これは 平成 25 年度税制改正 平成 27 年度税制改正により相続税 贈与税の改正が平成 27

More information

所令要綱

所令要綱 租税特別措置法施行令の一部を改正する政令要綱 一個人所得課税 1 利子所得の分離課税等の適用対象から除かれる同族会社が発行した社債の利子でその同族会社の判定の基礎となった株主その他一定の者が支払を受けるものにつき 当該一定の者の範囲等を定めることとする ( 第 1 条の4 関係 ) 2 金融機関等の受ける利子所得等に対する源泉徴収の不適用の特例について 適用対象となる資本金等 1 億円以上の内国法人が支払を受ける公社債の利子等の範囲を見直すこととする

More information

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮 13. (1) 特定の一般社団法人等に対する相続税の課税 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景一般社団法人及び一般財団法人に関する法律が施行された平成 20 年 12 月以降 一般社団法人等は 事業の公益性の有無や種類に制限がなく 登記のみで設立できるようになった 一般社団法人等は 持分の定めのない法人 であり 一般社団法人等が保有する資産は相続税の課税対象とならないことから 個人の財産を一般社団法人等に贈与等し

More information

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満 FP3 級試験のポイント < タックスプランニング > 所得税は国が課税する国税であり 納税義務者と担税者が同一人の直接税である また納 付税額は自分で確定させる申告納税方式である 1. 所得税の基本事項 1 所得税の基本原則は 個人単位課税 暦年単位課税 応能負担の 3 つの原則から成り立 っている 2 所得税の考え方は 収入金額 必要経費 = 所得金額 という方法で計算し この所 得金額に税率を掛けることによって税額を計算する

More information

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く 上手に財産贈与 ~ 自分の大切な財産を引き継ぐために 贈与を上手に利用されることをおすすめします ~ 生前に財産を贈与する場合は 1 年間に 110 万円までなら贈与税はかかりませんが 110 万円 ( 基礎控除 ) を超えた財産贈与には 累進的な税率により贈与税がかかります 基礎控除後の金額 税率 控除額 200 万円以下 10% - 200 万円超 300 万円以下 15% 10 万円 300

More information

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶 1. 所得税改革の流れ 1. ポイント 1 所得税抜本改革 は先送りされたが 平成 30 年度税制改正は 働き方の多様化を踏まえて 働き方改革 を後押しするため 人的控除 ( 基礎控除 ) の見直し 所得の種類に応じた控除の見直し が行われる 2 今後の見直しに向けた方向性は 人的控除について今回の改正の影響を見極めながら基礎控除への更なる振替えの検討 経済社会の ICT 化等を踏まえて所得把握に向けた取り組み

More information

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて 障害者と税金 P125~P143 国は 全ての国民が健康で豊かな生活ができるように様々な仕事を行っています なかでも 社会福祉の仕事が近年急激に増えており 児童 障害者 高齢者などに対する福祉施策が幅広く行われるようになってきました この社会福祉を含めて社会保障関係に使われる国の予算も年々増えており 平成 30 年度における一般会計歳出に占める社会保障関係費の割合は 33.7% となっています このように

More information

Microsoft Word - 第58号 二世帯住宅の敷地にかかる小規模宅地等の特例

Microsoft Word - 第58号 二世帯住宅の敷地にかかる小規模宅地等の特例 haratax 通信 川崎市中原区小杉御殿町 1-868 電話 044-271-6690 Fax044-271-6686 E-mail:hara@haratax.jp URL:http://www.haratax.jp 二世帯住宅の敷地にかかる小規模宅地等の特例 2013 年 7 月 15 日第 57 号 相続税の計算において 亡くなった方の自宅敷地を同居していた親族等が相続する場合 その土地の課税価格を80%

More information

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組 平成 21 年 11 月 5 日 資料 ( 資産税 ) 目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組み 7 相続税が課税される財産等 8 我が国の相続税の計算方法のイメージ

More information

第5回基礎問題小委員会 礎5-4

第5回基礎問題小委員会 礎5-4 平 26.1.21 礎 5-4 参考資料 働き方の選択に対して中立的な税制 を中心とした個人住民税のあり方関係資料 2 平成 26 年 1 月 21 日 ( 火 ) 総務省 配偶者控除 配偶者特別控除の仕組み ( 個人住民税 ) 納税者本人の受ける控除額 33 31 ( 配偶者の給与収入 ) (11 万円未満 ) (115) 現行の配偶者特別控除は 配偶者の給与収入が 13 万円を超え 141 万円までの場合に適用される控除

More information

【表紙】

【表紙】 (5) 課税上の取扱い 日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります 1 投資主の税務 ( イ ) 個人投資主の税務 a. 利益の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受け取る利益の分配は

More information

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居 別添 目 次 措置法第 69 条の4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 69の4 7 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 1 69の4 7の2 要介護認定等の判定時期 2 69の4 7の3 建物の区分所有等に関する法律第 1 条の規定に該当する建物 3 69の4 10 選択特例対象宅地等のうちに貸付事業用宅地等がある場合の限度面積要件 4 69の4 21

More information

< F2D95BD90AC E937889FC90B32E6A7464>

< F2D95BD90AC E937889FC90B32E6A7464> 22 年まで21 まで本則住宅取得等資金に係る贈与税非課税枠の拡大 ( 贈与税 ) 厳しい経済情勢の下 住宅着工戸数が低水準で推移する状況を踏まえ 高齢者の保有する眠れる金融資産を活用し 若年世代等の住宅取得を支援するため 住宅取得等資金に充てるための贈与税について 以下の措置を講じる 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税非課税措置について 非課税枠を平成 22 年に 1,500 万円

More information

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの Text The Text for students preparing for the Licensed Tax Accountant examination 問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

More information

所得税確定申告セミナー

所得税確定申告セミナー 不動産を購入した場合の税金について ~ マイホームを取得する時には 色々な税金がかかります ~ 不動産と税 1. 印紙税 マイホームを新築したり購入したりするときに作成する建築請負契約書や不動産売買契約書などには 収入印紙をはって消印する方法により印紙税を納付しなければなりません 建築請負契約書 不動産売買契約書 1 通当たりの印紙税額 ( 抜粋 ) 2. 不動産取得税 ( 平成 9 年 4 月 1

More information

1 生命保険料控除が改組され『介護医療保険料控除』が新設されました

1 生命保険料控除が改組され『介護医療保険料控除』が新設されました 平成 25 年度以後 個人町民税 県民税に関する税制改正点 生命保険料控除が改組され 介護医療保険料控除 が新設されました 平成 24 年 1 月 1 日以後に締結した保険契約分から 生命保険料控除として介護医療保険料控除 ( 介護 医療保障を対象とした契約分 ) が新設されました 旧制度 ( 平成 23 年 12 月 31 日までの保険契約分 ) 一般生命保険料控除 個人年金保険料控除 各控除額の適用限度額

More information

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税 贈与税の取扱い 東日本大震災の発生から約 3 ヶ月が経過しました 被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます 今回の大震災に関し 税務面での取り扱いが徐々に明らかになってきました ここでは 現段階で判明している相続税 贈与税に関する情報をまとめてみました 少しでもお役にたてれば幸いです 1. 国税通則法による相続税 贈与税の申告期限の取り扱い 国税通則法では

More information

ワコープラネット/標準テンプレート

ワコープラネット/標準テンプレート 税法実務実践コース所得税コントロールタワー 回数内容ページ 第 1 回 第 1 章所得税の概要 1. 所得税の仕組み 2. 青色申告 3. 確定申告書の提出義務者 4. 非課税所得 P2 ~ P24 第 2 章各種所得の概要 1. 利子所得 2. 配当所得 3. 不動産所得 第 2 回 第 2 章各種所得の概要 4. 事業所得 5. 給与所得 6. 退職所得 7. 山林所得 8. 譲渡所得 9. 一時所得

More information

私たちの市税

私たちの市税 第 3 章税のアラカルト パートで働いていらっしゃる方 近い将来マイホームをとお考えの方 ちょっと税金のことが気になりますね そんなみなさんのため 税金をテーマごとに紹介します ❶ 夫婦と税金 パート収入と所得税 市民税 県民税妻にパート収入などがあるときは 収入金額 ( 又は所得金額 ) がいくらまでなら 夫の配偶者控除の対象になれるのか 妻自身に税金がかからないのかどうか気になるところだと思います

More information

1. 相続税 (1) 基礎控除額の引き下げ 1) 改正の趣旨現在 ( ) の相続税の仕組みは 下図の通りです すなわち 合計課税価格から 基礎控除額を除いた課税遺産総額が相続税の計算の対象となるため 合計課税価格が基礎控除額の範囲内である場合には 相続税が課税されません その結果として 現状の相続税

1. 相続税 (1) 基礎控除額の引き下げ 1) 改正の趣旨現在 ( ) の相続税の仕組みは 下図の通りです すなわち 合計課税価格から 基礎控除額を除いた課税遺産総額が相続税の計算の対象となるため 合計課税価格が基礎控除額の範囲内である場合には 相続税が課税されません その結果として 現状の相続税 www.pwc.com/jp/tax 資産税ニュース 2013 年度税制改正 ( 資産税 ) Issue 11, April 2013 2013 年度税制改正に関する法律 所得税法等の一部を改正する法律案 が 2013 年 3 月 29 日に国会で可決 成立し 翌日に公布されました 別段の定めがあるものを除き 2013 年 4 月 1 日より施行されています このニュースレターでは 税制改正の内 資産税

More information

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります 経営情報あれこれ 平成 28 年 11 月号 年末と改正税法 今年も残すところ 1ヶ月余りとなりました この1 年間 会社や個人にとって 様々な取引が発生し その結果として利益又は損失が生じていると思います この利益や損失に対し 税法上 合理的な租税負担となるためには 各税法の規定を確認していただき 所得税 法人税 相続税及び贈与税の確定申告等において 適切に申告することが望まれます 特に 税制改正等がなされた場合

More information

法人税 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設教育資金贈与の見直し非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予制度の見直し法人税率の引き下げについて 個人 (20 歳以上 50 歳未満の者に限る 以下 受贈者 という ) の結婚 子育て資金の支払に充てるためにその直系尊属 ( 以下

法人税 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設教育資金贈与の見直し非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予制度の見直し法人税率の引き下げについて 個人 (20 歳以上 50 歳未満の者に限る 以下 受贈者 という ) の結婚 子育て資金の支払に充てるためにその直系尊属 ( 以下 No. 014 平成 27 年 1 月 6 日発行 平成 26 年 12 月 30 日に自由民主党及び公明党から平成 27 年度税制改正の大綱が発表されました 今回 は 12 月 14 日に行われた衆議院解散総選挙の影響や 12 月末日で期限切れを迎える租税特別措置法がある ためこのタイミングでの発表となりました 主な改正内容は以下の通りとなります 税 法 相続税及び贈与税 項目直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税措置等の見直し

More information

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編 居住用財産 ( マイホーム ) を売却して譲渡損失が算出される場合の特例 ( 措法 41 条の5 又は 41 条の5の2) を適用した確定申告書の作成の操作手順を説明します この操作の手引きは 平成 29 年分譲渡所得の申告のしかた ( 記載例 ) ( 国税庁 HPからダウンロードすることができます ) の事例 3( 措法 41 条の5 適用 ) に準じて作成していますが 措法 41 条の5の2を適用する場合にも

More information