3 再診患者数の変動 再診患者数の立ち上がりは 3 月 6 日の週からで ピークは 3 月 27 日の週であった ピーク後も 4 月中は 3 人以上 / 週の状況が続いた この時期の患者は ヒノキ花粉の影響を受けているものと思われる 飛散花粉数の 2 次ピークは 再診患者数 ( 週計 ) のピークの

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1 資料 3 花粉症患者動向調査 西端耳鼻咽喉科西端慎一 スギ ヒノキ花粉シーズンに 千代田区の西端耳鼻咽喉科を受診した花粉症患者の受診状況を調査した 1 調査期間平成 29 年 1 月 4 日 ~5 月 14 日 2 調査内容上記期間に来院したスギ ヒノキ花粉症患者に対して 診療日ごとの初診患者数 再診患者数及び花粉症患者全体の症状の印象について調査を行った また 患者数及び飛散花粉数の週計を用いて 患者動向の解析を行った 初診 再診について初診 : 調査シーズンにおける 症状が出てから初めての受診 ( 症状が出る前の初期治療としての受診は初診としない ) 再診 : 初診としてカウントした後の受診 飛散花粉数は 千代田区のダーラム型で測定したデータを用いた 週計の期間は 患者数については月曜日 ~ 金曜日 飛散花粉数については土曜日 ~ 金曜日の合計数とした 3 調査結果 (1) 今年の患者数と飛散花粉数 ( 図 1~5 表 1) 1 患者数と飛散花粉数 平成 29 年平成 28 年過去 1 年平均 平成 28 年との比率 過去 1 年平均との比率 花粉飛散数 ( 個 /cm 2 ) 初診 再診 飛散開始日 2 月 16 日 2 月 13 日 2 月 12 日 2 初診患者数の変動 花粉の飛散開始日は 2 月 16 日で 平成 28 年と比べて 3 日遅く 過去 1 年平均 (2 月 12 日 ) よりも 4 日遅かった 初診患者数の立ち上がり (3 人以上 / 週 ) は 2 月 13 日から 19 日の週で 飛散開始時期とほぼ同時であった また 前年より 1 週間ほど早く 過去 1 年平均 (2 月 9 日 ) より 1 週間程早かった 初診患者数のピークは 3 月 6 日から 3 月 12 日で 174 名であった 初診患者の立ち上がりからピークまでは 3 週間であった 飛散花粉数の 1 次ピークは 初診患者数 ( 週計 ) のピークと同じ時期であった 1

2 3 再診患者数の変動 再診患者数の立ち上がりは 3 月 6 日の週からで ピークは 3 月 27 日の週であった ピーク後も 4 月中は 3 人以上 / 週の状況が続いた この時期の患者は ヒノキ花粉の影響を受けているものと思われる 飛散花粉数の 2 次ピークは 再診患者数 ( 週計 ) のピークの 2 週間後であった (2) これまでの患者数と飛散花粉数の関係 1 初診患者数と飛散花粉数との関係 ( 図 6~7) 平成 7 年の大飛散を境に初診患者数が増え それ以降の相関が高いことは 昨年までと同様の傾向である 平成 29 年の初診患者数は 過去 1 年間で 3 番目に多く 飛散花粉数は 5 番目に少なかった 2 再診患者数と飛散花粉数との関係 ( 図 8) 再診患者数と飛散花粉数に高い相関は見られない 特に 平成 19 年 ~ 平成 29 年は過去と比べて再診患者数が低い状態が続いていが これは 長期処方が可能となったことが 影響しているものと考えられる 3 初診患者数に対する再診患者数の比の経年変化 ( 図 9) 初診患者数に対する再診患者数の比 ( 再診患者数 / 初診患者数 ) は 年々下がっており 平成 29 年は.52 であった 2 と同様に 長期処方が可能となったことが 影響しているものと考えられる 4 初診患者数の立ち上がり時期と飛散開始日 1 月の飛散花粉数の関係 ( 表 1 図 1~11) 患者の立ち上がり時期と飛散開始日には有意な相関は見られなかったが 患者の立ち上がり時期と 1 月の花粉数には有意な相関が見られた 平成 29 年度は 1 月の花粉数が過去 5 番目に多かった 5 初診患者の終息時期と飛散花粉数との関係 ( 表 2 図 12~14) 初診患者数がピークを迎えた後 初めて 3 人未満となった週を終息時期とし 飛散花粉数との関係を検討した 初診患者の終息時期は 総花粉数及びスギ花粉数との関係においては 有意な差が見られた 4 まとめ 千代田の飛散花粉数は平成 28 年の約.9 倍であり 初診患者数は約.8 倍であった 千代田の花粉飛散開始日は 過去 1 年平均より 4 日遅い 2 月 16 日であった 初診患者数の立ち上がり時期は 過去 1 年平均より 1 週間程早かった 2

3 35 飛散花粉数 ( 個 /cm 2 ) 12 初診患者数 再診患者数 花粉数 ( 千代田 ) 平成 ( 年 ) 図 1 患者数と飛散花粉数 (H2- 年 )

4 飛散花粉数 ( 個 /cm 2 ) 飛散花粉数 ( 個 /cm 2 ) 飛散花粉数 ( 個 /cm 2 ) 飛散花粉数 ( 個 /cm 2 ) 初診患者数の立ち上がり (3 人以上 / 週 ) 飛散開始日初診患者数のピーク初診患者数の終息 (3 人以下 / 週 ) 初診 (853 人 ) 再診 (346 人 ) 花粉 (3148 個 /cm2) ( 日 ) 1 月 2 月 3 月 4 月 図 2 週毎の患者数と飛散花粉数 ( 平成 26 年 ) 初診 (973 人 ) 再診 (543 人 ) 花粉 (471 個 /cm2) ( 日 ) 1 月 2 月 3 月 4 月 図 3 週毎の患者数と飛散花粉数 ( 平成 27 年 ) 初診 (14 人 ) 再診 (533 人 ) 花粉 (4221 個 /cm2) ( 日 ) 1 月 2 月 3 月 4 月 図 4 週毎の患者数と飛散花粉数 ( 平成 28 年 ) 初診 (878 人 ) 再診 (454 人 ) 花粉 (3948 個 /cm2) 174 #DIV/! #DIV/! #DIV/! #DIV/! 昨年との比 1 月 2 月 #DIV/! 3 月過去 14 年との比月図 5 週毎の患者数と飛散花粉数 ( 平成 29 年 )

5 1,8 1,6 1,4 1,2 1, ,6 1,4 1,2 1, H25 2, 4, 6, 8, 1, 12, 図 6 初診患者数と飛散花粉数 (H2- 年 ) 対数回帰式 r=.9227 p=1.e-1 H25 r=.8768 p=2.e-9 花粉数 ( 個 /cm 2 シース ン ) 直線回帰式 r=.949 p=7.31e-11 2, 4, 6, 8, 1, 花粉数 ( 個 /cm 2 シース ン ) 図 7-2 初診患者数とスギ飛散花粉数 (H7- 年 ) 1,6 1,4 対数回帰式 r=.91 1,2 p=1.18e-9 1, H 直線回帰式 2 r=.9187 p=1.63e-9 2, 4, 6, 8, 1, 12, 花粉数 ( 個 /cm 2 シース ン ) 図 7-1 初診患者数と飛散花粉数 (H7- 年 ) 1,6 1,4 対数回帰式 r=.7168 p=1.744e-4 1,2 1, H 直線回帰式 2 r=.6481 p=1.11e-3 1, 2, 3, 花粉数 ( 個 /cm 2 シース ン) 図 7-3 初診患者数とヒノキ飛散花粉数 (H7- 年 )

6 3,5 対数回帰式 3, r=.345 2,5 p= , 1,5 1, 直線回帰式 5 r=.3119 H25 p= , 4, 6, 8, 1, 12, 花粉数 ( 個 /cm 2 シース ン) 図 8 再診患者数と飛散花粉数 (H7- 年 ) 患者数比 ( 再診 / 初診 ) y = -.871x r = p=2.57e-11. 平成 図 9 初診患者数に対する再診患者数の比 花粉数患者数 ( 個 /cm 2 シース ン) ( 人 ) 14, 飛散花粉数患者数比初診患者数再診患者数 12, 1, 8, 6, 4, 2, ( 年 )

7 表 1 初診患者の変動と千代田区の飛散花粉数 3 人以上 / 週間となったとき 調査総飛散花粉数 1 月の花粉数初診患者数の患者立ち上がりから患者立ち上がりから初診患者数のピーク期間飛散開始日年 ( 個 /cm 2 シース ン) ( 個 /cm 2 月) 立ち上がり時期飛散開始日までの日数患者ピークまでの日数 H 月 3 日 ~ 2 月 5 日 3 月 6 日 ~ 3 月 12 日 2 月 23 日 18 日 ~ 24 日 5 週 H 月 12 日 ~ 2 月 18 日 3 月 11 日 ~ 3 月 17 日 2 月 13 日 5 日 ~ 1 日 4 週 H 月 3 日 ~ 2 月 9 日 3 月 1 日 ~ 3 月 16 日 2 月 1 日 1 日 ~ 7 日 5 週 H 月 16 日 ~ 2 月 22 日 3 月 2 日 ~ 3 月 8 日 2 月 17 日 5 日 ~ 1 日 2 週 H 月 15 日 ~ 2 月 21 日 3 月 1 日 ~ 3 月 7 日 2 月 15 日 6 日 ~ 日 2 週 H 月 31 日 ~ 2 月 6 日 3 月 6 日 ~ 3 月 12 日 2 月 14 日 8 日 ~ 14 日 5 週 H 月 5 日 ~ 2 月 11 日 3 月 5 日 ~ 3 月 11 日 2 月 2 日 9 日 ~ 15 日 4 週 H 月 28 日 ~ 2 月 3 日 2 月 25 日 ~ 3 月 3 日 2 月 6 日 3 日 ~ 9 日 4 週 H 月 27 日 ~ 2 月 2 日 2 月 24 日 ~ 3 月 2 日 2 月 12 日 1 日 ~ 16 日 4 週 H 月 2 日 ~ 2 月 8 日 2 月 23 日 ~ 2 月 29 日 2 月 2 日 12 日 ~ 18 日 3 週 H 月 25 日 ~ 1 月 31 日 3 月 7 日 ~ 3 月 13 日 2 月 22 日 22 日 ~ 28 日 6 週 H 月 13 日 ~ 2 月 19 日 3 月 6 日 ~ 3 月 12 日 2 月 13 日 6 日 ~ 日 3 週 H 月 5 日 ~ 2 月 11 日 2 月 26 日 ~ 3 月 4 日 1 月 31 日 11 日 ~ 5 日 3 週 H 月 11 日 ~ 2 月 17 日 3 月 17 日 ~ 3 月 23 日 2 月 22 日 5 日 ~ 11 日 5 週 H 月 2 日 ~ 2 月 8 日 2 月 16 日 ~ 2 月 22 日 2 月 6 日 2 日 ~ 4 日 2 週 H 月 25 日 ~ 1 月 31 日 3 月 1 日 ~ 3 月 7 日 2 月 8 日 8 日 ~ 14 日 5 週 H 月 7 日 ~ 2 月 13 日 2 月 28 日 ~ 3 月 6 日 2 月 17 日 4 日 ~ 1 日 3 週 H 月 6 日 ~ 2 月 12 日 3 月 5 日 ~ 3 月 11 日 3 月 3 日 2 日 ~ 26 日 4 週 H 月 18 日 ~ 2 月 24 日 3 月 11 日 ~ 3 月 17 日 2 月 14 日 1 日 ~ 4 日 3 週 月 17 日 ~ 2 月 23 日 3 月 1 日 ~ 3 月 16 日 2 月 2 日 21 日 ~ 15 日 3 週 月 16 日 ~ 2 月 22 日 3 月 2 日 ~ 3 月 8 日 2 月 11 日 11 日 ~ 5 日 2 週 月 8 日 ~ 2 月 14 日 2 月 29 日 ~ 3 月 6 日 2 月 13 日 1 日 ~ 5 日 3 週 月 13 日 ~ 2 月 19 日 3 月 6 日 ~ 3 月 12 日 2 月 16 日 3 日 ~ 3 日 3 週 : マイナス 立ち上がり時期 2 月 24 日 y = -.438x r=-.48 p=.857 立ち上がり時期 2 月 24 日 y = x r=-.484 p= 月 17 日 2 月 1 日 2 月 17 日 2 月 1 日 2 月 3 日 2 月 3 日 1 月 27 日 1 月 27 日 1 月 2 日 1 月 28 日 2 月 2 日 2 月 7 日 2 月 12 日 2 月 17 日 2 月 22 日 2 月 27 日 3 月 4 日 図 1 患者の立ち上がりと飛散開始日 飛散開始日 1 月 2 日 花粉数 ( 個 /cm 2 月) 図 11 患者の立ち上がりと 1 月の花粉数

8 表 2 初診患者の終息時期 * の一覧 * 初診患者数がピークを迎えたあと初めて 3 人未満となった週 年 総花粉数 ( 個 /cm 2 シーズン ) スギ花粉数 ( 個 /cm 2 シーズン ) ヒノキ花粉数 ( 個 /cm 2 シーズン ) 初診患者終息週 H 月 17 日 H 月 1 日 H 月 31 日 H 月 6 日 H 月 22 日 H 月 24 日 H 月 16 日 H 月 8 日 H 月 14 日 H 月 12 日 H 月 25 日 H 月 3 日 H 月 2 日 H 月 14 日 H 月 13 日 H 月 29 日 H 月 25 日 H 月 9 日 H 月 15 日 月 14 日 月 6 日 月 18 日 月 24 日 花粉数 ( 個 /cm 2 シーズン) 12 r= p=2.32e 月 15 日 3 月 25 日 4 月 4 日 4 月 14 日 4 月 24 日 図 12 初診患者終息時期と総花粉数の関連 花粉数 ( 個 /cm 2 シーズン) 1 8 r=.6743 p=5.78e 月 15 日 3 月 25 日 4 月 4 日 4 月 14 日 4 月 24 日 図 13 初診患者終息時期とスギ花粉数の関連 花粉数 ( 個 /cm 2 シーズン ) r=.6694 p=6.56e-4 3 月 15 日 3 月 25 日 4 月 4 日 4 月 14 日 4 月 24 日 図 14 初診患者終息時期とヒノキ花粉数の関連

9 花粉数 ( 個 /cm2 日 ) 飛散開始日 2/16 最大飛散日 4/ 図 15 平成 29 年春における花粉数 花粉累計 受診累計 初診累計 発症累計 花粉数花粉累計受診累計初診累計発症累計 累積 (%) 1% 9% 8% 7% 6% 5% 4% 3% 2% 1% % 月 図 16 平成 28 年春における花粉数 花粉累計 受診累計 初診累計 発症累計

10 参考 1 ( 人 ) 1,8 1,6 1, (%) ,2 6 患者数 1, 割合 飛散花粉数 5,76 1,253 8,494 1,438 6,68 3,148 4,71 4,221 H21 H22 H23 H24 H 総患者数初診患者数初期治療群初診患者割合初期治療群割合 ( 年度 ) 総患者数に対する初診患者及び初期治療群 の割合 発症前に受診した患者

11 参考 y =.2234x R=.857(p=.5) R 2 = y = Ln(x) R=.8379(p=.1) R 2 = 花粉数 ( 千代田区 : スギ+ヒノキ H2~H15 ) と再診患者数 (H2~H15) 花粉数 ( 個 /cm2 シース ン ) y =.545x R=.6394(p=.138) R² = y = 18.63ln(x) R=.3833(p=.1761) R² = 花粉数 ( 個 /cm2 シース ン) 花粉数 ( 千代田区 : スギ+ヒノキ H16~ ) と再診患者数 (H16~)