電力自由化にともなう一般電気事業者の電気事業営業利益への影響に関する実証分析 内田浩史ゼミ B 新家史也 1 はじめに 日本では 1995 年から段階的に電気事業で自由化が行われた この論文では電力自由化にともない電気事業に新しく参入した特定規模電気事業者の存在が既存の電力会社である一

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1 目次 1 はじめに 日本での電力自由化の経緯と成果 年第一次電気事業制度改革について 年第二次電気事業制度改革について 年第三次電気事業制度改革とそれ以降の改革 これまでの電力自由化のまとめ 電力自由化と本論文との関係について 使用する分析手法 使用する変数 従属変数について 説明変数について コントロール変数について 重回帰分析の結果と解釈 電気事業営業利益の重回帰分析の結果と解釈 電力料単価を従属変数とする重回帰分析の結果と解釈 終わりに 参考文献

2 電力自由化にともなう一般電気事業者の電気事業営業利益への影響に関する実証分析 内田浩史ゼミ B 新家史也 1 はじめに 日本では 1995 年から段階的に電気事業で自由化が行われた この論文では電力自由化にともない電気事業に新しく参入した特定規模電気事業者の存在が既存の電力会社である一般電気事業者の電気事業営業収益や電気料金に与える影響について取り上げる 東日本大震災以降 日本の電気事業の在り方に対して注目が集まっている 平成 24 年に経済産業書の電力システム改革専門委員会から出された電力システム改革の基本方針によれば 電気事業法のさらなる改正により 電気料金を低下させることや消費者の選択の幅を増やすことが必要であるといったことが言われている また 来年以降 私は電力業界に就職することから 電気事業法の改正による電力自由化は既存の電力会社にどのような影響を及ぼすのかについて興味を持った 特に この中でも電力自由化の一般電気事業者に対する影響について知りたいと考え 今回の研究をするに至った 日本において 電力自由化が進められ 新たな電気事業者が電力事業に参入し 競争がもたらされると 東京電力や関西電力に代表される全国に 10 社存在する既存の電力会社である一般電気事業者と 新規参入した電気事業者との間で需要家の奪い合いが起こり 一般電気事業者の電気事業営業利益を減少させると考えられる 1995 年から現在に至るまでにも 電気事業法改正による電力の自由化は進められており 新たな電気事業者の参入が起こっている まず 一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益のこれまでの推移を確認し 新たな電気事業者の参入による一般電気事業者への電気事業営業利益への影響が目に見える形で表れて 1

3 いるかどうかを確認してみたい 2,500,000 図 1 電気事業営業利益 2,000,000 1,500,000 1,000, ,000 電気事業営業利益 0 図 1 は一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益の合計の推移をグラフに表したものである 財務省の貿易統計によれば 年から 年にかけて燃料価格が大幅に上昇し 2009 年にはいったん低下したものの それ以降は再び上昇している 電気事業の営業費用はそれにともなって増加し 図 1 にあるような 2005 年から 2008 年にかけての電気事業営業利益の大幅な低下が起こっていると考えられる すなわち この図 1 からでは 1995 年から段階的に実施された電気事業法の改正が一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益にどのような影響を与えているかや 低下の要因となっているかどうかを判断することは難しい それを今回の分析によって明らかにしていきたい そこで 本論文の主題として 日本の電力自由化にともなう特定規模電気事業者の電気事業への参入は一般電気事業者の電気事業営業利益を低下させる という仮説を立てる さらに その分析を進めていく途中で同時に検証することが可能な仮説として 一般電気事業者の電気事業営業利益を低下させる要因は何か についても分析を行う 1 財務省貿易統計 最近の輸出入動向 にある原粗油 ( 輸入 ) 液化天然ガス ( 輸 入 ) について参考にした 2

4 さらに この論文は電力自由化による一般電気事業者への影響を取り上げているが 電力自由化の目的の一つには日本における電気料金の低下というものがある そこで もうひとつ同時に検証することが可能な仮説として 日本における電力自由化は電気料金を低下させるのか についても分析を行っていくことにしたい 以上のことをまとめると この論文の目的は 日本の電力自由化にともなう新しい電気事業者の電気事業への参入が一般電気事業者の電気事業営業利益を低下させることを実証分析により明らかにすることである そしてそれに加えて その電気事業営業利益を低下させる要因や電力自由化が電気料金を低下させる要因になっているのかについても実証分析により明らかにしていくことである データは 電気事業者ごとの発電量や日経平均株価を説明変数として用い 一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益の合計と自由化されている範囲の電気料金の代理変数である電力料単価のそれぞれを従属変数として用いる 電気事業者ごとの発電量は電力自由化でそれぞれ新しく参入した電気事業者の参入の度合いを表し 参入による影響を見るのに適切である また 景気と電力需要は密接な関係があることから日経平均株価もコントロール変数として用いることにしている 分析手法に関しては 重回帰分析を用いる 従属変数ごとに重回帰分析を行い 回帰式を作成し 得られた回帰式から説明変数の係数の統計的な有意性と経済的な有意性を判断していく 分析の結果の予想をすると 一般電気事業者の電気事業営業利益に関する分析では 特定規模電気事業者の発電量の増加によって 営業利益が減少するという結果になっていれば 主題として提示した 日本の電力自由化にともなう特定規模電気事業者の電気事業への参入は一般電気事業者の電気事業営業利益を低下させる という仮説が支持される また 電気料金に関しては 特定電気事業者や特定規模電気事業者の発電量の増加が電気料金を低下させるという結果になっていれば 電力自由化は電気料金を低下させる要因となっていると判断できる 分析から得られた結果は次の通りである まず 一般電気事業者の電気事業 3

5 営業利益について言うと 日本の電力自由化にともない特定規模電気事業者が新たに電気事業に参入することや それらの発電量が増加することは一般電気事業者の電気事業営業利益を減少させるということが明らかになった すなわち 今後も特定規模電気事業者の参入や発電量は増加していくと考えられるため 自分の就職先である一般電気事業者は電気事業に関しては利益が減少していく恐れが大きく これからは電気事業に関するより一層の努力が求められ 会社やグループ全体では他事業への展開による成長も求められると考えられる 次に 電力料単価に関する結果について説明する これまでの日本の電力自由化では 新たに特定電気事業者や特定規模電気事業者が電気小売り事業に参入した 今回の分析では 統計的には有意水準 10% のもとでは 特定電気事業者の発電量も特定規模電気事業者の発電量も有意という結果になった さらに 経済的有意性で判断すると 特定電気事業者の発電量の増加は電力料単価を減少させ 特定規模電気事業者の発電量の増加は電力料単価を増加させるという結果が得られた すなわち 今後さらに特定電気事業者の参入や特定規模電気事業者の参入が起こると考えられるが 電気料金が低下するかどうかはわからない さらに 逆に電気料金が増加する恐れもあり 消費者にとって良い結果につながるかどうかは不安が残る ここで先行研究の紹介を行う これまでにも日本の電力自由化について取り上げた研究は数多く存在する その一つには木下 ( 2006) がある 既存の電力会社は将来にわたる安定した収益を見込めることで その事業に必要な大規模設備への投資を決定していると言える しかし 電力自由化にともなって 将来の収益への不確実性が発生すると考えられ さらに 新規参入した特定規模電気事業者等との競争に耐えうるための経営効率化を行っていく必要があることも考えられる それらの点から電力会社が設備投資を抑制するということを明らかにしようとしている その方法として 電気事業営業収益や契約電力料 電力需要量などの変化率標本標準偏差を不確実性の変数とし 発電設備 送配電設備それぞれに関して設備投資関数を決定して実証分析を行っている その結果として 発電設備 送配電設備ともに自由化後の不確実性の増加は設備投資を減少させるという結果となった 木下 ( 2006) の問題点としては 非線形モデルを用いた推定も試みる必要が 4

6 あることや 自由化後の電力会社の設備投資行動を把握し モデル化したうえでの実証分析が必要であることがあげられている 本論文との相違点としては 本論文では電力自由化を表すための変数として新たに参入した電気事業者の発電量を用いているが 木下 ( 2006) ではダミー変数を用いている点があげられる 具体的には 電気事業法の改正される以前を 0 それ以降を 1 とし 分析を行っており その変数の有意性を検証している その方法を 1995 年の電気事業法改正と 2000 年の電気事業法改正についてそれぞれ行っている 本論文の構成は次のとおりである まず第 2 章で日本での電力自由化や成果について説明する 第 3 章では今回の実証分析で用いる分析手法の説明を行い 第 4 章においては今回の実証分析で使用するデータに関する詳細な説明や使用する理由について説明する 続いて第 5 章では行った重回帰分析の結果と解釈を行っており それぞれ第 5 章の 1 節では一般電気事業者の電気事業営業利益に関する重回帰分析の結果と解釈 第 5 章の 2 節では 電力量単価に関する重回帰分析の結果と解釈を行っている 第 6 章では 今回の分析のまとめや分析の反省点や注意点 今後の課題について考えており 先行研究との比較や合わせて何が言えるかについても考えている 2 日本での電力自由化の経緯と成果 2 この章では日本の電力自由化の経緯と成果について説明する 電力事業は従来自然独占が働く事業であり 電力自由化について知るためにはそれを念頭に置いておく必要がある 自然独占について説明すると 財貨やサービスを供給するときに 複数の企業が行うよりも 1 つの企業が行った方が低費用で供給を行える産業において成立する独占のことを自然独占という 例えば 鉄道事業や電信電話のような事業がそれに当たると考えられる その理由としては 車両や線路 電話網やネットワークのようなあらかじめ大規模な設備がサービスの供給のために必要となる装置産業であることがあげられる 電気事業も大 2 この章は 資源エネルギー庁が毎年出しているエネルギーに関する年次報告である エネルギー白書 ( ) や 電気事業連合会 HP の 電気事業について を主に参考にした 5

7 規模発電施設や送電ネットワークが必要であり 一般電気事業者 10 社がそれぞれの地域において自然独占を行ってきたとされる その電気事業において 市場参入規制を緩和し 市場競争を導入することを電力の自由化という 続いて日本での電力自由化について説明すると 日本の電力自由化は 1990 年代の世界的な規制緩和の流れの中で 日本の電力産業の高コスト体質や内外価格差が問題とされたことから始まった すなわち 海外との電気料金の比較によって 日本の電気料金の高さに注目が集まり 既存の電気事業者はより一層経営の効率化に努めるべきであると考えられるようになった さらに 費用逓減産業であると考えられていた電気事業であったが 発電方式などの技術的な発展によって 小規模であっても低コストで発電を行えるようになった このことからも電気事業において 一部は自然独占であることに疑問がもたれるようになり 自然独占でない部分については自由化した方が良いと考えられるようになった その流れの中で 1995 年に電気事業法が改正され 日本の電気事業における自由化が始まった 以下日本においてこれまで段階的に実施されてきた電気事業法の改正について記述していく 年第一次電気事業制度改革について まず 1995 年の第一次電気事業制度改革について説明する そこでは石油や鉄鋼といった業界のような電気事業者以外の事業者が 一般電気事業者に電気を供給する卸売りをすることが認められるようになった 一般電気事業者にとっては 他の地域の一般電気事業者や卸電気事業者以外からも電気を調達することが可能になり 電源調達の選択肢の拡大につながった この新たに電力卸売事業に参入した電気事業者は IPP( 独立系発電事業者 ) と呼ばれており 具体的にはコスモ石油や神戸製鋼のような自家発電のノウハウを持っているような会社で余剰電力を持っているような会社がこれまで参入している 1995 年の電気事業法改正ではさらに 一般電気事業者と同様に 供給地域と供給責任をもつという条件のもとで 一般電気事業者以外の事業者が発電から小売り供給までを行えるようになった 要するに 自前の発電設備と送配電設備を持つ事業者が特定地域の電力需要家に直接電気を売ることができるように 6

8 なった この事業のことを特定電気事業と呼び これを行っている事業者は特定電気事業者と呼ばれている 具体的には JR 東日本や六本木エネルギーサービスなどがあるが 平成 24 年 3 月の時点では 特定電気事業者として事業の許可を得ている会社は 4 社にとどまっている 年第二次電気事業制度改革について 次に 1999 年の第二次電気事業制度改革について説明する 第二次電気事業制度改革は国際的に遜色のないコスト水準で日本の電気事業も進めるべきであると考えられたことから行われた 1999 年の電気事業法改正の特徴は小売りの部分自由化が開始されたことである 大規模工場やデパートのような 2 万 V 以上で受電している特別高圧に当たる消費者で 使用規模が原則 2 千 kw 以上の消費者を対象に小売りの部分自由化が始まった そして 一般に新電力と呼ばれることもある特定規模電気事業者 ( PPS) が創設された 特定規模電気事業者は既存の電気事業者の送電ネットワークを利用し 自由化対象とされた消費者に電気を供給することができる電気事業者である 具体的には エネットや丸紅などの会社があり 平成 24 年 3 月の時点で 54 社が登録されている またこのとき 自由化対象の消費者に対する電力供給に関しては 原則として参入規制や供給義務 料金規制といった規制は設けないこととなった 1995 年と 1999 年の制度改革の違いを補足すると 1995 年に創設された特定電気事業者は自前の発電設備と送配電設備を保有し 特定地域の需要家に直接電気を売っているのに対して 1999 年に創設された特定規模電気事業者は一般電気事業者等の送配電設備を利用し 消費者に電気を供給している点で異なっている 年第三次電気事業制度改革とそれ以降の改革 2003 年の第三次電気事業制度改革では 1999 年の電気事業法改正で行われた電気の小売りの自由化の範囲がさらに拡大されることとなり 高圧 ( 6000V 以上 ) で契約電力 ( 500kW 以上 ) の消費者が自由化の範囲になった これによ 7

9 って 日本の販売電力量の約 4 割が自由化の対象となった さらに 2005 年にも電気事業法の改正が行われ ここでは全ての高圧の需要家 ( 契約電力 50kW 以上の消費者 ) が自由化の範囲となり 日本の販売電力量の約 6 割が自由化の対象となった 残り 4 割の自由化されていない範囲は小規模なビルや商店 さらに一般家庭が該当している 2-4 これまでの電力自由化のまとめ 日本の電力自由化の流れの中で 自由化されている範囲と自由化されていな い範囲 さらにそれらが販売電力量に占める割合を整理したのが以下の表にな る 表 1 自由化の範囲と電力量の割合 自由化部門 特別高圧産業用 ( 例 ) 大規模工場など 特別高圧業務用 ( 例 ) デパート オフィスビルなど 高圧 B ( 例 ) 中規模工場 高圧業務用 ( 例 ) スーパー 中小ビル 高圧 A ( 例 ) 小規模工場 電力量約 60% 非自由化 低圧 ( 例 ) 小規模工場 コンビニ電力量約 5% 電灯 ( 例 ) 一般家庭電力量約 35% 部 門 さらに これまでの電力自由化の流れの中で新しく創設された事業者も含め て 日本で電気事業法により規定されている電気事業者は 資源エネルギー庁 8

10 の電気事業制度に関する資料 3 によれば以下の表 2 の通りである 表 2 電気事業者の種類 電気事業者の種類 一般電気事業者 内容 一般 ( 不特定多数 ) の需要に応じて電気を供給す るもの 全国に 10 社存在するいわゆる既存の電力会社を指す 卸電気事業者一般電気事業者に電気を供給する事業者で 200 万 kw 超の設備を保有するもの 電源開発や日本原子力発電がこれに該当する さらに 200 万 kw 以下であるものの特例で認められている みなし卸電気事業者 もある 卸供給事業者 一般電気事業者に電気を供給する卸電気事業者以 外の電気事業者 いわゆる IPP( 独立系発電事業者 ) のことを指す 具体的には コスモ石油や神戸製鋼のような会社がある 特定電気事業者 限定された区域に対して 自らの発電設備や電線 路を用いて 電力供給を行う事業者 具体的には 六本木エネルギーサービスや JR 東 日本のような会社がある 特定規模電気事業者 契約電力が 50kW 以上の需要家に対して 一般電 気事業者が有する電線路を通じて電力供給をおこ なう事業者 いわゆる PPS 具体的には エネットや丸紅のような会社がある 3 資源エネルギー庁 HP の電気事業制度の概要の中の 我が国の電気事業制度 について を参考にした 9

11 まず 一般電気事業者とは 一般 ( 不特定多数 ) の需要に応じて電力を供給する電気事業者のことである 全国に 10 社存在している既存の電力会社とは 具体的には 北海道電力 東北電力 東京電力 北陸電力 中部電力 関西電力 中国電力 四国電力 九州電力 沖縄電力の 10 社である 次に卸電気事業者に属する事業者に関して説明をする 卸電気事業者とは一般電気事業者に電気を供給する事業者のことを指し その中でも特に 200 万 kw 超の発電設備を保有するものを指す 具体的には 電源開発株式会社と日本原子力発電株式会社がある まず 電源開発株式会社とは日本最大の卸電気事業者であり 各地の電気事業者に対して卸売りで電気を供給するなど電力会社の補完的事業を行っている電気事業者である 発電設備の保有量に関しても 一般電気事業者以外では突出しており 一般電気事業者と比較しても 東北電力に匹敵するほどの量を保有している 次に 日本原子力発電株式会社とは民間の原子力発電専業会社であり 東海第二発電所や敦賀発電所を保有し 一般電気事業者に電気を供給している電気事業者である さらに 卸電気事業者のなかでも みなし卸電気事業者について説明をする みなし卸電気事業者とは 保有する発電設備が 200 万 kw 以下であっても卸電気事業者として認められている電気事業者である 具体的には 共同火力や公営電気事業がある まず 共同火力とは大口需要家と電気事業者の共同出資で設立された発電所や株式会社のことであり 電力の卸供給をしている事業者のことである 次に 公営電気事業とは地方公共団体が経営する電気事業のことで おもに水力発電により発電した電気を他の電気事業者に卸供給することにより事業経営を行っている 続いて 卸供給事業者とは卸電気事業者以外で一般電気事業者に電気を供給している事業者で 一般電気事業者と 10 年以上に渡り 1000kW 超の供給契約 もしくは 5 年以上にわたり 10 万 kw 超の供給契約を交わしている事業者を指す 具体的には 1995 年の電気事業法改正で創設された IPP のことを指し 石油や鉄鋼系の会社がその事業に参入している 特定電気事業者と特定規模電気事業者については それぞれ 1995 年と 1999 年の電気事業法改正で創設された事業者であり 需要家に電気を供給する事業者である これらの会社が一般電気事業者にとっては直接的な競争相手に当た 10

12 る 競争を促進するため 他にもいくつかの改革が行われている まず 送配電ネットワークに関することとして 2004 年に経済産業省の手によって 公共的な性格の強い送配電ネットワークの利用に関する基本的ルールの策定や監視などを行うための中立機関として送配電等業務取扱機関が設置され 送配電ネットワークの公平性 透明性の確保に努めることとなった 発電部門は新規参入を認めたものの 送配電部門はネットワーク性のため自然独占性が強く 新規参入者が独自の送配電ネットワークを設置するのが困難であるため 既存電気事業者が発電部門と送配電部門を一括して所有することが認められた そのため新規参入者は既存の電気事業者の送配電ネットワーク設備を使って電力を供給せざるを得ず 既存の電気事業者が自らの利益を守るために 新規参入者にとって不利な行動をとることも予想される そこで中立機関による送配電ネットワークの公正な監視が必要となった 具体的には 3 つのことを電気事業法により担保している ひとつ目は送配電部門が託送業務で知り得た情報を目的外で利用することを禁止する情報の目的外利用の禁止 二つ目は送配電部門の会計分離により利益をほかの部門で利用することを禁止する内部相互補助の禁止 三つ目は特定の電気事業者に不当に差別的な取り扱いをすることを禁止する差別的取り扱いの禁止である それらによって送配電部門の公平性 透明性の向上に努めている 他にも 2005 年には需要家が区域外から電力を調達する場合の課金の仕組み ( 振替供給制度 ) を見直し 域外からの調達を容易にした その結果 需要家は域内の電気事業者だけでなく 新規参入者である PPS や域外の電気事業者からも電力を調達することが可能になった これまでの電気事業法改正によって現在行われている電気供給システムが以下の図となる 11

13 図 1 電気供給システムと電気事業者 電力自由化と本論文との関係について これまで書いてきた日本の電力自由化の流れは 主に電気事業法の改正による新たな電気事業者の参入について整理している この中で今回の分析に関するもので特に注目すべきなのは 1995 年の電気事業法改正で創設された特定電気事業者と 1999 年の改正で創設された一般に新電力と呼ばれる特定規模電気事業者である これらの電気事業者はともにそれまで一般電気事業者から電気を供給されていた消費者と新たに契約を結び 電気を供給しており 一般電気事業者にとっては競争相手にあたる 具体的に言えば 大規模な工場のような自由化された範囲の需要家は これまで契約していた東京電力との契約をやめ 特定規模電気事業者として認定されているエネットなどと新たに契約を結ぶことが可能と 4 次の図は資源エネルギー庁の資料 電力小売市場の自由化 より抜粋 12

14 なった これらの新たな電気事業者の創設と参入 発電量の増加が一般電気事業者の電気事業営業利益の低下に結びついているのかやどのような影響を与えているのかについて分析をしていきたい それに加えて 新しい電気事業者の参入による電気事業への市場競争の導入は電気料金の低下を目的としている そこで それらの電気事業者の参入が電気料金の低下の要因になっているのか または どのような影響を与えることになっているのかについても分析をしていきたいと考えている 3 使用する分析手法 5 続いて この節では使用する分析手法の説明をしていく 今回の実証分析では重回帰分析を用いる 重回帰分析とはなんらかの変量 ( 値が変動するもの ) があるとき その変動の原因を統計的にデータをもとに究明し それらの関係を表す回帰モデルと呼ばれる数式を求めることである 回帰分析においては 原因自身も何らかの変量であるものとしており 原因となる量が変動するから結果としての量も変動すると考えている 言いかえると なんらかの変量を Y その変量の変動の原因となりそうな変量を X とし それらの関係を表す定数 a b を用いて Y=a+bX という式に表すということが回帰分析の基本である このように変量 Y の変動の原因となりそうな変量 X をひとつとして考える回帰分析を単回帰分析という それに対して 変量 Y の変動の原因となりそうな変数 X を複数もちいて行う分析を重回帰分析という その場合 回帰式は Y= a+bx1+cx2+dx3 というようになり それぞれの変数について係数が推定される 今回はその重回帰分析を行うことで提示している仮説や問題に答えていく 回帰分析を行う際にはある仮説を設定し 有意水準を基準として結果を判断する 有意水準とは 回帰分析を行ったときにどの程度の厳しさを持って仮説を棄却するかどうかの基準を表す 今回の分析においては 有意水準を 5% と 10% のもとで分析を行う 有意水準 5% で検定を行うということは 同様の検定や調査を行ったときに ある仮説のもとでは 5% 以下の確率でしか起きない 5 この章は主に倉田 星野 ( 2009) や涌井 ( 2002) を参考にした 13

15 ような結果が得られていれば めったにないことであるとしてその仮説が正しくないと判断し その仮説を棄却するということである 回帰分析においては おもに回帰式の各説明変数について その係数はゼロである という帰無仮説を設定する その説明変数の p 値が 5% 以上であるとき 説明変数の係数は設定した帰無仮説の下では十分起こりうることであると判断できる このことはその説明変数の係数が統計的に有意でない つまりその係数は 0 であると意味する 有意水準 10% の場合も同じように考え p 値が 10% 以上である説明変数の係数は統計的に有意ではないと考え その係数は 0 であるとみなす 4 使用する変数 次に この節では使用する変数の説明 すなわち 前節で示した Y=a+bX における Y や X について説明をしていく 使用する変数は 一般電気事業者 10 社の一年間の電気事業による営業利益 一般電気事業者 10 社の一年間の発電量 電源開発株式会社の一年間の発電量 その他電気事業者の一年間の発電量 特定電気事業者の一年間の発電量 特定規模電気事業者の一年間の発電量 日経平均株価の一年の終値 電力料単価である そのそれぞれについて 1989 年から 2010 年まで過去 22 年間分を使用する 続いて 使用する変数のそれぞれの算出方法と詳しい説明を今回の分析における従属変数 説明変数 コントロール変数の順に行っていく 4-1 従属変数について まず 回帰式 Y=a+bX のうちの Y にあたる従属変数としては 先に述べたうちの一般電気事業者 10 社の一年間の電気事業営業利益と自由化されていない範囲の電気料金の代理変数である電力料単価の二つを用いる 1 つめの一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益とは 東京電力や関西電力に代表される全国の 10 社の一般電気事業者の電気事業による営業利益の合計である 一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益を従属変数として用いている理由を説明す 14

16 ると この論文は主題として 日本の電力自由化による新電力の参入は一般電気事業者の電気事業営業利益を低下させるかということをあげており さらに 一般電気事業者の電気事業営業利益を低下させる要因についても分析をしようとしている すなわち これらの問題には 一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益を従属変数とし 電気事業者ごとの発電量を説明変数とする重回帰分析を行い 回帰式を作成することで答えられると考えられる それに加えて ここで一般電気事業者の当期純利益ではなく 電気事業営業利益を従属変数として用いている理由について説明する 企業の業績を評価する際 当期純利益を用いて評価することもあるが 今回の分析では一般電気事業者の電気事業による営業利益を従属変数として用いている その理由としては 今回の分析では 日本において電力自由化が進み 新電力が参入したことが一般電気事業者の電気事業に対してどのような影響を与えたかを明らかにしたいと考えている 電気事業連合会のホームページの 電力統計情報 で公開されている一般電気事業者の損益計算書を参考にすると 当期純利益には 電気事業による営業利益のほかに 付帯事業による営業利益や 株式の売買などによる特別利益等も含まれている さらに 電気事業者ならではの特別な会計項目もあるなど 電気事業以外の要素に影響される場合が考えられる すなわち電力自由化にともなう新電力の参入の影響を考える際には 当期純利益を用いるより 電気事業による営業利益のみを考える方が適切であると考えた 電気料金を表す変数としては 自由化されている範囲については個別需要家のデータが入手できないため 代理変数として電力料単価を用いている 2つめの従属変数としては この電力料単価を用いる ここで 日本の電気事業の構造について説明すると 電気事業の収入は電灯料による収入と電力料による収入とに分けることができる ここで言う電灯とはパソコンのような OA 機器や照明 一般家電製品に使用するような電気のことを指している それに対して 電力 ( 動力 ) は工作機器や業務用のエアコン等に使用するような電気のことを指している 電力料による収入には自由化されていない範囲である低圧電力契約の収入も含まれているが その低圧電力契約が全体の販売電力量に占める割合は 第 2 節の自由化部門と販売電力量の表で確認した通り 約 5% ほどであり 電力料収入はほぼ自由化された範囲の需要家からの収入とみなすこと 15

17 ができる 自由化された範囲の電気料金の単価を示す指標として この電力料収入を販売電力量で割ることで自由化された範囲の電気料金価格に関する変数として電力料単価を求めることができる 今回の分析において 電灯料単価や 電灯料単価と電力量単価の両方を合わせた変数を 電気料金を表す代理変数として用いることも考えた しかし この論文では電力自由化が日本の電気料金を低下させるかということを分析しようとしており まだ自由化されていない範囲の電気料金を表す代理変数として用いることや 電灯料単価と電力料単価の両方を合わせた変数を電気料金の代理変数として用いることよりは すでに自由化されてある程度の時間が経っている電力料単価のみを代理変数として用いた方が分析には適切であると考えた 4-2 説明変数について 次に 回帰式 Y=a+bX の X にあたる説明変数として使用するデータの説明に移る 説明変数としては 一般電気事業者 10 社の一年間の発電量 その他電気事業者の一年間の発電量 特定電気事業者の一年間の発電量 特定規模電気事業者の一年間の発電量を使用する 今回の分析ではおもに日本の電力自由化で創設された新しい電気事業者の参入が一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益に与える影響について分析をしたいので 説明変数としては 主に電力自由化によって新しく参入した電気事業者の発電量を使用している まず 一般電気事業者 10 社の一年間の発電量はそのまま一般電気事業者 10 社の一年間の発電量の合計を表す ただし この一般電気事業者 10 社の一年間の発電量は 電力料単価を従属変数とする重回帰分析を行うときには使用するが 一般電気事業者の電気事業営業利益を従属変数とする重回帰分析を行うときには使用しない その理由としては 一般電気事業者 10 社の発電量は一般電気事業者の電気事業営業利益に会計上明らかに関係があるからである 重回帰分析では 使用する変数同士が互いに影響しあい 使用する数値によって結果が異なる場合がある すなわち 会計上明らかに関係のある変数を用いると その変数は統計的にも経済的 16

18 にも有意であるという結果が得られるものの 他の変数の統計的有意性や経済的有意性にも影響してしまう そこで 一般電気事業者の電気事業営業利益に関して重回帰分析を行う場合 一般電気事業者 10 社の一年間の発電量は除いた方がより正しい結果が得られると考えた 次に その他電気事業者の一年間の発電量であるが その他電気事業者には第 2 章の電力自由化の経緯で説明した独立系発電事業者 ( IPP) に加えて 第 2 章の電気事業者の種類における卸電気事業者の電源開発株式会社以外のものが含まれる 具体的には 日本原子力発電株式会社やみなし卸電気事業者である複数の共同火力株式会社 各地の公営電気事業が含まれる まとめると その他電気事業者の一年間の発電量とは 電気事業者に電力を卸供給する電気事業者などの一年間の発電量である その他電気事業者の発電量はこれまでの電力自由化のなかで創設された独立系発電事業者 ( IPP) の発電量を含んでおり 一般電気事業者への電力自由化の影響を考えるときには説明変数として用いる必要があると考えられる 次に 特定電気事業者の一年間の発電量であるが 特定電気事業者とは第 2 章の日本の電力自由化の経緯で説明した通り 1995 年の電気事業法改正で創設された新たな電気事業者である 従来 一般電気事業者にしか認められていなかった小売供給を特定の供給地点でのみ認められた電気事業者であり それらの一年間の発電量を表す 特定電気事業者はこれまでの電力自由化のなかで新しく創設された電気事業者であり 説明変数として用いる必要があると考えられる そして 特定規模電気事業者の一年間の発電量であるが 特定規模電気事業者とは第 2 節の日本の電力自由化の経緯で説明した通り 1999 年の電気事業法改正で創設された一般電気事業者等のネットワークを利用し 自由化対象の消費者に電気を供給することができる新たな電気事業者のことである それらの一年間の発電量を表す 特定規模電気事業者も 特定電気事業者と同様に これまでの電力自由化のなかで新しく創設された電気事業者であり 説明変数として用いる必要があると考えられる 17

19 4-3 コントロール変数について 最後に 上記に加えていくつかのコントロール変数を用いる コントロール変数とは 重要な説明変数のほかに 従属変数に影響を及ぼすような変数として考慮しなければならない変数のことを言い コントロール変数も回帰式 Y=a+bX の X にあたる変数であるそのコントロール変数としては電源開発株式会社の一年間の発電量と日経平均株価の一年の終値を使用する まず 電源開発株式会社の一年間の発電量について説明する 電源開発株式会社は第 2 章の電気事業者の種類で確認した通り 卸電気事業者に当たる電気事業者であり その一年間の発電量を表す 電源開発株式会社の発電量は日本における電力の自由化とは直接関係のある変数ではないが 卸電気事業者という立場から一般電気事業者の発電量や電気事業営業利益 さらには電気料金に影響を与えていると考えられ コントロール変数として用いる意味があると考えられる 次に日経平均株価の一年の終値であるが 景気の動向を示す指標として用いる 景気と電力需要は密接に関連しているため 日経平均株価をコントロール変数として用いることには意味があると考える これまで説明したデータの出典については 各電気事業者の発電量等については電気事業連合会のホームページの 電力統計情報 日経平均株価については日経平均プロフィルである 電気事業連合会は日本における電気事業の運営の円滑化を図るために設立された電力会社各社の連合会であり 電気事業の統計情報の公開も行っている 日経平均プロフィルは日経の指数公式サイトで 日経平均株価をはじめとした日本経済新聞社が算出 公表する指数に関する情報を提供している また 用いる各変数の単位については 営業利益は百万円 発電量はすべて千 kwh 電力単価は円/kWh である 5 重回帰分析の結果と解釈 この章ではそれぞれの節において 一般電気事業者 10 社の電気事業営業利 益を従属変数とする重回帰分析と電力料単価を従属変数とする重回帰分析を行 18

20 い 結果とその解釈を示していく 5-1 電気事業営業利益の重回帰分析の結果と解釈 まず この節では電気事業営業利益を従属変数とする重回帰分析を行い 結 果の解釈を行っていく 表 3 電気事業営業利益分析結果 回帰統計 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 観測数 22 係数 標準誤差 t P- 値 切片 電源開発発電量 その他電気事業者発電量 特定電気事業者発電量 特定規模電気事業者発電 量 日経平均株価 表 3 は一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益を従属変数とする重回帰分 析の結果である この結果から得られる回帰式は以下の通りである 19

21 一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益 = 電源開発の一年間の発電量 その他電気事業者の一年間の発電量 特定電気事業者の一年間の発電量 特定規模電気事業者の一年間の発電量 日経平均株価の一年の終値 各変数の統計上の有意性を見る 統計上の有意性については表 B の p 値の部分を見ればよい まず 有意水準を 5% として結果を見ると 全ての説明変数の係数は有意であるとは考えられない すなわち 有意水準 5% のもとでは 一般電気事業者 10 社の電気事業営業利益に影響を及ぼす説明変数はこの中には存在しない 次に有意水準 10% として結果を見ると 特定規模電気事業者の発電量が統計的に有意であると判断できる 経済的な有意性については特定規模電気事業者の発電量の係数の項目を見ればよい その結果 特定規模電気事業者の一年間の発電量が 1kWh 増えると 一般電気事業者の電気事業営業利益が 円減ると判断できる 日本の電力自由化による一般電気事業者の電気事業営業利益への影響を考えると 有意水準 10% とするとき 自由化にともなう特定規模電気事業者の参入や発電量の増加は電気事業営業利益を減少させると判断できる 以上の分析の結果から最初にたてた仮説や問題に答える まず 日本の電力自由化にともなう特定規模電気事業者の参入は一般電気事業者の電気事業営業利益を低下させるという仮説について考える その仮説はこの節において行った一般電気事業者の一年間の電気事業営業利益を従属変数とする重回帰分析の結果から判断すると正しいと言うことができ 日本の電力自由化にともなう特定規模電気事業者の参入は一般電気事業者の電気事業営業利益を低下させると判断できる 現在では自由化されている範囲は販売電力量のおよそ 6 割ほどであるが 2013 年 11 月に改正電気事業法が成立し 2016 年には現在は自由化されていない家庭分野等でも小売りの自由化が起こることになっており 電力小売市場の完全自由化が行われる それにより 電気事業を新たなビジネスチャンスととらえ 電気事業に新しく参入する会社が増え 特定規模電気事業者の 20

22 発電量は増えていくと考えられる そのことは今回の分析結果をもとにすると それにともなって一般電気事業者の電気事業営業利益は今後も低下していくと考えられる また 一般電気事業者の電気事業営業利益を低下させる要因については 今回行った分析では 特定規模電気事業者の発電量の増加が要因の一つであると判断できる 5-2 電力料単価を従属変数とする重回帰分析の結果と解釈 続いて この節では電力料単価を従属変数とするときの重回帰分析を行い 結果の解釈を行っていく 表 4 電力料単価分析結果 回帰統計 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 観測数 22 係数 標準誤差 t P- 値 切片 E 社発電電力量 E E 電源開発発電量 E E その他電気事業者発電量 E E 特定電気事業者発電量 E E 特定規模電気事業者発電 量 E E 日経平均株価 E E

23 表 4 は電力料単価を従属変数とする重回帰分析の結果である この結果から 得られる回帰式は以下の通りである 電力料単価 = ( E-09) 一般電気事業者 10 社の一年間の発電量 -( E-08) 電源開発の一年間の発電量 +( E-08) その他電気事業者の一年間の発電量 -(1.9122E-06) 特定電気事業者の一年間の発電量 +( E-07) 特定規模電気事業者の一年間の発電量 -( E-05) 日経平均株価の一年の終値 続いて 各変数の統計上の有意性を見る まず 有意水準を 5% として結果を見ると 一般電気事業者 10 社の一年間の発電量と特定電気事業者の一年間の発電量が有意である また 有意水準を 10% として結果を見ると 有意水準 5% のときに加えて 特定規模電気事業者の一年間の発電量が有意となる さらに経済的有意性についても確認する 各説明変数の係数を見ると 一般電気事業者 10 社の一年間の発電量が 1kWh 増えると電力料単価が 円 /kwh 減り 特定電気事業者の一年間の発電量が 1kWh 増えると電力料単価が 円 /kwh 減り 特定規模電気事業者の一年間の発電量が 1kWh 増えると電力料単価が 円 /kwh 増えると判断できる 日本の電力自由化の影響を見ると 有意水準 5% においては 自由化にともなう特定電気事業者の参入や発電量の増加は電力料単価を減らす要因となっていると判断できる しかし 有意水準 10% においては 自由化にともなう特定電気事業者の参入や発電量の増加は電力料単価を減らす要因となっていると判断できるが その一方で特定規模電気事業者の参入や発電量の増加は電力料単価を増加させる要因となっていると判断できる 日本における電力自由化は電気料金を低下させたのかという疑問に関して考える 電力料単価を従属変数とする重回帰分析の結果から考えると ともに電気事業法の改正にともなって新たに電気事業に参入した事業者である特定電気事業者と特定規模電気事業者はそれぞれ電力料単価に対して 特定電気事業者 22

24 は発電量が増えるごとに電力料単価を減少させ 特定規模電気事業者は発電量が増えるごとに電力料単価を増加させていると判断できる結果となった また 一般電気事業者 10 社の一年間の発電量が増えることでも電力料単価は減少するという結果となった このことから これまで日本の電気料金自体は年々低下してきているが その原因がこれまで行われた電力自由化によるものであるかどうかは判断することは難しいと考えられる また 経済成長や景気の伸びに合わせて 電力需要はこれまでは年々増加していく傾向にあり それに合わせて一般電気事業者の発電量は増加していく傾向にあった しかし これからも電力需要が伸びていくかと言われるとその確証はない さらに これから家庭分野も含めた小売りの自由化が行われ 特定電気事業者や特定規模電気事業者の参入が増えていくと考えられる それによって一般電気事業者との需要家の奪い合いも活発になり 発電量も増加していくと考えられるが それにともなって電気料金がどのように変わっていくかは予想することは難しい 6 終わりに この論文が何をしたのかをもう一度整理する この論文は日本の電力自由化にともなう特定気規模電気事業者の電気事業への参入は一般電気事業者の電気事業営業利益を減少させるのか さらにその電気事業営業利益を低下させる要因は何かということについて分析を行っている また 電力自由化は電気料金の低下が目的の一つでもあり 同時に分析することが可能であるので 日本の電気料金の低下が電力自由化によるものであるのかどうかについても分析をしている データは 主題や副題に答えるための従属変数として 一般電気事業者の電気事業営業利益と電力量単価を使用している 説明変数としては主に自由化で新たに参入した電気事業者ごとの一年間の発電を使用し それに加えてコントロール変数として 電源開発株式会社の一年間の発電量と日経平均株価の一年の終値を使用している それぞれのデータについて 1989 年から 2010 年までの過去 22 年間分を使用している 分析手法としては重回帰分析を使用し 一般電気事業者の電気事業営業利益 23

25 を従属変数とする重回帰分析と 自由化部門の電気料金の代理変数である電力料単価を従属変数とする重回帰分析の二つを行った それらの分析を行ったところ 一般電気事業者の電気事業営業利益を従属変数とする重回帰分析からは 電力自由化にともなう特定規模電気事業者の電気事業への参入や発電量の増加は一般電気事業者の電気事業営業利益を減少させるという結果となった また 電力料単価を従属変数とする重回帰分析からは 電力自由化にともない特定電気事業者や特定規模電気事業者の電気事業への参入や発電量の増加が起こるが それぞれ特定電気事業者の発電量の増加は電力料単価を減少させ 特定規模電気事業者の発電量の増加は電力料単価を増加させるという結果となった 次に本論文の反省点や注意点と 今後の課題について考える 今回は一般電気事業者 10 社や特定規模電気事業者全てをまとめて分析を行ったが 特定規模電気事業者の参入が盛んな地域とそうでない地域に分けて分析を行うことでより詳細な結果が得られると考えられる 例えば 経済産業省資源エネルギー庁の電力小売市場の自由化についての資料によれば 平成 22 年度時点で 特定規模電気事業者の自由化分野におけるシェアは 3.47% であるが 地域によって差があり 東京電力では 5.92% ほどであるのに対し 北陸電力と四国電力管内では 0% である このことを利用して 特定規模電気事業者との競争の盛んな地域とそうでない地域での 一般電気事業者の電気事業営業利益や電力料単価への統計的 経済的有意性を確かめ 比較を行うことでより詳細な結果や影響の度合いを調べることができると考えられる また 注意点としては電気料金の代理変数として採用した電力料単価に関する問題と統計分析における逆の因果の問題の二つがあげられる 1 つめの電力料単価については 自由化されている範囲の電気料金を表す代理変数として電力料単価を採用したが ここにはまだ自由化されていない範囲である低圧電力による収入や販売量が含まれている 低圧電力による販売電力量は全体の 5% ほどであるが 純粋な自由化された範囲の電気料金の変数になっているとは考えられないという点に注意が必要である さらに 二つ目の問題点であるが 回帰分析では完全な因果関係を証明するのが難しいとされるが その 1 つの問題として逆の因果性の問題や同時性の問 24

26 題と言われる問題があげられる 逆の因果性の問題とは ある従属変数と説明変数との間で説明変数が従属変数を決定しているのと同時に従属変数が説明変数を決定しているという問題である 今回の分析について言えば 一般電気事業者の電気事業営業利益や電力料単価といった変数が 特定規模電気事業者の一年間の発電量に影響されて決まっていると考えていたが それと同時に 一般電気事業者の電気事業営業利益や電力料単価を見て 特定規模電気事業者が一年間の発電量を決定している可能性があるということである 最後に 第 1 章にて先行研究として紹介した木下 ( 2006) と本論文の解釈を合わせて一般電気事業者の電気事業についてや日本の電力自由化について考える 日本における電力の自由化やシステム改革の流れの中で 電気料金の低下や需要家の選択肢の拡大が起こったが 今回行った分析によると 電気料金の低下が電力の自由化の直接の成果であるかどうかには議論の余地が残り 今後も電気料金の低下が続いていくかどうかには不安が残る そして 反対に電気料金が上がるということも考えられる さらに 電力自由化は日本の電気事業の高コスト体質を改善するということ すなわちこれまで電気事業を行ってきた一般電気事業者の経営効率化も目的の一つとなっているが その経営効率化の手段として 設備投資の削減が行われており 一般電気事業者の発電設備だけではなく 送配電設備においても設備投資の削減が起こっているということは これからも続けていかなければならない電気の安定供給という点に関しては不安が残るものである 今後さらに電力の自由化やシステム改革が進んでいくと考えられるが 一方向的な規制改革により弊害が表れては消費者便益の真の拡大は実現しない それを達成するためには多方面からの研究の積み重ねや十分な審議を行うことが必要であると考えられる また 一般電気事業者に関しても 今後の電力の自由化やシステム改革により さらなる競争にさらされ 厳しい環境に身を置くことになっていくと考えられるが 消費者便益の真の拡大を考え 電気の安定供給のためにより一層の努力をしていくことが必要であると考えられる 25

27 参考文献 電気事業連合会 HP( - 電気事業について 電力自由化 - 情報ライブラリー 電力統計情報 経済産業省資源エネルギー庁 HP( - 施策情報 電気事業制度について -エネルギー白書( ) 日経平均プロフィル ( - 日経平均資料室 年次データ 木下信 (2006) 電力自由化が電力会社の設備投資行動に与えた影響に関する実証分析( 經濟學論叢 57(3), ) 経済産業省総合資源エネルギー調査会総合部会電力システム改革専門委員会 電力システム改革専門委員会報告書 ( 平成 25 年 2 月 15 日 ) 倉田博史 星野崇宏著 (2009) 入門統計解析 ( 新世社 ) 涌井良幸 貞美 (2002) 図解でわかる回帰分析 財務省貿易統計 ( - 最近の輸出入動向 貿易相手先国上位 10 カ国の推移主要品目

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