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1 出向契約書 ( 出向元 )X( 以下 甲 という ) と ( 出向先 )Y( 以下 乙 という )) 及び ( 労働者 )Z( 以下 丙 という ) は 以下のとおり以下のとおり 出向契約 ( 以下 本契約 という ) を締結する 第 1 条 ( 出向社員 ) 1. 甲は乙に対し 下記の社員を出向させる 記氏名 : 甲への入社年月日 : 年 月 日 2. 乙は 前項に定める出向社員が 甲の従業員としての地位を有したまま乙に出向し 乙の指揮監督下において 本契約に定める業務の遂行にあたることを確認する 3. 丙は 出向期間中 原則として乙の就業規則 その他の服務規定に従うものとする ただし に関する定め及び身分上の事項 ( 休職 解雇 懲戒 定年 ) についてはこの限りではない 在籍型出向 の場合 原則として労働者は出向先の労働条件に服することになりますが 出向元の労働者としての地位は失っていないため 休職 解雇 懲戒 定年 等の身分上の取り決めに関する事項については原則として出向元の定めによるのが望ましいでしょう 第 2 条 ( 業務内容および配属 ) 1. 第 1 条 ( 出向社員 ) に定める出向社員の 乙における担当業務は下記の通りとする 記 2. 出向社員の勤務地および所属は下記の通りとする 記勤務地 : 配属 : 3. 本条第 1 項に定める業務内容の変更あるいは追加の必要が生じた場合 乙は甲の事前の承諾を得なければならない また 本条第 2 項に定める出向社員の勤務地 所属 担当業務および役職を決定したとき または変更したときは 乙は速やかに甲に連絡しなければならない 業務内容及び就業場所は 労働条件締結の際に明示すべき義務が課せられている重要事項になりますので 具体的に特定をして 明確に記載をする必要があります 1/6

2 第 3 条 ( 出向期間 ) 1. 出向期間は下記に定める期間とする 記 年 月 日から 年 月 日までの 年間 2. 甲または乙のいずれかの都合によって出向期間の延長または短縮を希望するときは 相手方当事者に 1 か月前までに申し出るものとし 双方にて誠実に協議のうえ 決定するものとする 3. 前項の定めに拘らず 甲および乙は 相手方が次の各号のいずれかに該当した時は 何らの催告なく直ちに本契約を解除できるものとする なお かかる契約解除は損害賠償の請求を妨げない (1) 民事再生 会社更生手続きの開始 破産もしくは競売の申立を受け または自ら民事再生 会社更生手続きの開始もしくは破産の申立をしたとき もしくは銀行取引停止処分を受けたとき (2) 営業の廃止 清算または私的整理に入ったとき (3) 手形または小切手を不渡りとしたとき (4) 差押 仮差押 仮処分または競売の申立があったとき もしくは租税滞納処分を受けたとき (5) 解散合併もしくは営業全部または重要な一部の譲渡をしたとき (6) 監督官庁より営業の取消または停止の処分を受けたとき (7) 前各号以外に財産状態が悪化し またはその虞があると認められる相当の事由があるとき (8) 相手方に重大な危害または損害をおよぼしたとき (9) 相手方の信用を著しく毀損したとみなされるとき (10) その他上記各号に準ずるとき 在籍型出向 の場合は 出向元に戻ってくることが前提となりますので 出向期間を延長する際の取り決め方法を事前に規定しておくことも可能です 第 4 条 ( 二重出向の禁止 ) 乙は 出向社員を乙の関連会社等へ二重出向させてはならない 第 5 条 ( 勤務条件 ) 1. 労働時間 休日出向社員の労働時間 休憩時間および休日は 乙の就業規則の定めるところによる 2. 年次有給休暇出向社員の年次有給休暇は 甲の定めるところによる 3. 時間外労働 (1) 乙は 業務上必要なときは 出向社員に対して時間外労働を命令でき 2/6

3 る (2) 時間外労働の上限時間は 1 か月 時間とする (3) 1 か月 時間を超えて時間外労働を命令するときは あらかじめ甲に申し出て その許可を受けなければならない 4. 休日労働 (1) 乙は 業務上必要なときは 出向社員に対して休日労働を命令できる 休日労働の上限日数は 1 か月 2 日とする (2) 1 か月 2 日を超えて休日労働を命令するときは あらかじめ甲に申し出て その許可を受けなければならない 第 6 条 ( 服務規律 ) 出向社員には乙の就業規則に基づく服務規律が適用される 但し 乙の規則により出向社員に賞罰を行う必要が生じた場合は 両者間にて事前に協議するものとする 第 7 条 ( 給与 賞与の支給 ) 給与および賞与については 甲の規定を適用し 甲が出向社員に直接支給する 給与や賞与に関しては 出向元で管理しているため 出向元から直接就航者に支払い その金額を出向先に請求するのが一般的ですが 出向先のほうで一定の負担割合がある場合には 負担割合の分だけ請求することになります また 時間外勤務手当や休日勤務手当の計算方法は 出向元の規定を適用して計算するのが一般的です 第 8 条 ( 給与の負担 ) 1. 乙は 出向社員の給与のうち次に掲げる金額 ( 月額 ) を負担する なお 乙は当該負担金を各月末日までに甲に振込支払うものとする 振込手数料については乙の負担とする 1 出向者の給与月額金 330,000 円 2 出向者の通勤費月額金 5,000 円 3 出向者の出張に要する費用実費 4 出向者の業務に係る費用実費 2. 乙は前項の費用を次のように支払う 1 出向者の給与毎月 25 日に甲の指定する銀行口座に支払う 2 出向者の通勤費毎月 25 日に甲の指定する銀行口座に支払う 3 出向者の出張に要する費用本人に直接支払う 4 出向者の業務に係る費用本人に直接支払うただし 25 日が休日の時又は金融機関が休日の場合はその直前の金融機関の営業日に支払う 労働者の賃金 賃金以外に発生する諸経費の負担者について定めておきます 3/6

4 第 9 条 ( 時間外労働手当等の負担 ) 時間外勤務手当および休日勤務手当については 甲の基準に基づいて算出し その全額を乙が負担する 第 10 条 ( 賞与 ) 乙は 出向社員の賞与のうち次に掲げる金額 ( 年額 ) を負担する 第 11 条 ( 社会保険等 ) 1. 出向社員にかかわる厚生年金保険 健康保険および雇用保険については 甲において被保険者資格を継続する 2. 社会保険にかかわる保険料の事業主負担分は その全額を甲が負担する 社会保険に関しては 給与を支払う会社で加入することになっているので 出向元で加入することになります そのため 事業主負担分に関しては 出向元で納付します 一旦立て替えておき 相手方に負担させることも可能です 第 12 条 ( 労災保険 ) 労災保険については 乙が負担する 保険料は 甲が出向社員に支給している給与を基礎として計算する 労災保険は 実際に勤務をしているのは出向先であるため 出向先で加入し出向先が納付することになります 一旦立て替えておき 相手方に負担させることも可能です 第 13 条 ( 勤務実績の報告 ) 乙は 出向社員の毎月の勤務実績を翌月 日までに書面で甲に報告するものとする 第 14 条 ( 負担金の支払 ) 1. 出向社員の乙への赴任および甲への帰任に必要な旅費は 甲が負担する 2. 本契約に基づき甲が出向社員に支給したもののうち乙が負担すべきものは 甲から乙への請求に基づき乙が甲に支払うものとする 第 15 条 ( 職務著作 発明の取り扱い ) 出向社員が出向期間中に乙において創作ないし開発された著作物または発明は 別途甲乙間で特段の合意がない限り 乙の職務発明 職務著作規程に従いその権利の帰属を決定し処理するものとする 著作物の創作に携わる場合には規定をしておきます 第 16 条 ( 秘密保持義務 ) 両当事者は 本契約に基づく甲の社員の乙への出向を通じて相手方から知り 4/6

5 得た情報については 本契約の存続期間中はもとより 本契約終了後といえども 5 年間は 事前に相手方の書面による承諾を得ることなく 第三者に開示若しくは漏洩してはならないとともに 出向社員に対してもこの趣旨を徹底させ 遵守させる義務を負うものとする 但し 次の各号のいずれか一に該当する情報はこの限りではない (1) 相手方から開示を受けたときに既に自ら所持していた情報 (2) 相手方から開示を受けたときに既に公知又は公用であった情報 (3) 相手方から開示を受けた後に自己の責に帰すべき事由によることなく公知又は公用となった情報 (4) 相手方から開示を受けた後に開示された情報と関係なく独自に開発した情報 (5) 第三者から秘密保持義務を負うことなく合法的に入手した情報 第 17 条 ( 復職 ) 1. 丙は 以下の各号に該当する時には 甲に復職する (1) 出向期間が延長されずに満了したとき (2) 出向期間満了前でも 甲乙協議の上 甲の丙に対する復職命令がなされたとき 2. 甲は出向期間中 丙を休職扱いとし 復職後の労働条件及び退職金その他の給付金の算定にあたっては 出向期間を甲の在職期間に通算する 復職の条件 復職の際の処置については紛争防止のために明確にしておいたほうが望ましいでしょう 第 18 条 ( 疑義の解決 ) 本契約書の解釈に関して両者間に疑義が生じたとき および本契約書に記載されていない事項について問題が発生したときは 甲 乙間にて誠実に協議し 解決に努めるものとする 万が一協議の整わない場合の管轄裁判所は 地方裁判所とする 本契約締結の証として 本契約書 3 通を作成し 甲乙丙相互に署名又は記名 捺印の上 各 1 通を保有することとする 平成 年 月 日 甲 ( 住所 ) ( 名称 ) 印 乙 ( 住所 ) ( 名称 ) 印 5/6

6 丙 ( 住所 ) ( 名称 ) 印 6/6

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