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みさえのしろ
5 years ago
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1 激変するモバイル環境に対応する新聞社のクラウド活用術日本経済新聞社デジタル編成局東弘行 1

2 Agenda 日経とウェブサービス日経電子版のご紹介日経と読者の皆様 AWSをプロジェクトで採用自分達で設計と構築最後に 2

3 日経とウェブサービス年に日経ネットを開始して以来自社環境を中心に配信様々な情勢によってアクセス量が急増ピーク時間帯もまったく読めない 2 ニュースサイト以外もマーケットやマネーの情報配信と機能提供ライフ情報の配信 3 サービスインフラとしてデータセンターを保有これまでは主な配信設備はオンプレで構築しサービスそれなりの設備とそれなりのノウハウが社内にはある 4 各種アプリケーションを開発した経験もある 3

4 日経とウェブサービスそこそこ歴史があるので考え方や運用が確立できている急激なアクセス増にも耐えうるシステム突発的なニュース日経平均をはじめとしたマーケット系数値の動向サーバだけではなく各種通信機器も導入して対応物理的な故障も多数ハードウェアの目利きも電子版では有料会員へのサービス SLA は 100% を目標に努力 4

5 日経電子版のご紹介朝刊と夕刊約 300 本の記事約半分日経独自の記事発行部数約 300 万部国内 61 拠点海外 36 拠点 1300 人の記者上場企業約 3600 社すべて + その他有力企業に担当記者がいる唯一の新聞社 5

6 日経電子版のご紹介 300 本の記事紙面 +600 本 = 900 本の記事電子版電子版オリジナル記事 6

7 日経電子版のご紹介携帯 Android & iphone Android & ipad iphone モバイル電子版マーケット Windows8 PC 新聞 7

8 日経電子版のご紹介 1) 共通ニュース無料 2) 独自ニュース有料 + 8

9 日経電子版のご紹介 1) 有料会員 = 約 30 万人すべてのコンテンツと機能マルチデバイス 2) 登録 ( 無料 ) 会員 =189 万人以上一部のコンテンツと機能 ( 有料記事は月間 20 本まで ) 3) 一般閲覧者一部のコンテンツ 2013 年 5 月中旬時点 9

10 日経と読者の皆様紙の発行部数は電子版はおかげさまで順調ドライブした要因はスマホとタブレット向けサービスのローンチ 1iPhone/Android 向けニュースアプリ 2タブレットスマホ向け紙面ビューアアプリ 10

11 日経と読者の皆様万人 30 Android 紙面アプリ人 5 iphone アプリ Android アプリ ipad 紙面アプリ iphone 紙面アプリ月5 月6 月7 月8 月9 月1 0 月1 1 月1 2 月1 月2 月3 月4 月5 月6 月7 月8 月9 月1 0 月1 1 月1 2 月1 月2 月3 月4 月5 月6 月7 月8 月9 月1 0 月1 1 月1 2 月1 月2 月3 月4 月5 月2010 年 2011 年 2012 年 2013 年各月 1 日時点の数字 11

12 日経と読者の皆様電子版モバイルをローンチスマートフォンやタブレット向けにレイアウトした画面を配信 PCと程同等のコンテンツを提供有料読者以外も使えるモバイル向けサービス独自機能もいくつか 12

13 AWS をプロジェクトで採用 PC 以外の端末で情報収取するライフスタイルへ変化電子版としてスマートフォンやタブレット向けプラットフォームをこのままPC 画面をスマホで見てもらうのは今のアプリはすべて有料会員のみ未来のことを考えても何かしなければ会社でのPC 利用は残るだろうが朝と夕方の時間にも使ってもらうために 13

14 AWS をプロジェクトで採用指令次なる電子版の核となるモバイル向けサービスを考えろ! 1ある程度自由に考えていいよ!! 2スマホタブレットは若者の方が得意でしょう!! 3 早く作らないと意味ないからね!! 14

15 AWS をプロジェクトで採用電子版モバイル開発プロジェクトを進めるにあたってコストをかけずに早く開発したい正確には時間がないからじっくりと開発するのは無理将来に向けて新しいことにチャレンジしたい HTML5を使った今風のサイトにしたい( 技術的なトライアル ) 社内リソースで構築したい実験的な側面もあり自分達で経験したい 15

16 AWS をプロジェクトで採用課題ローンチまで時間がない 1 年後 2 年後のアクセス数やアクセス集中時間が読めないあまり投資はしたくないこれ以上サーバが増えるとヒューマンリソースが traffic time 16

17 AWS をプロジェクトで採用なぜ AWS だったかサービスの成長に応じてスケールアウトスケールアップが可能コストをかけても並べておきたい時もある= 安心感傾向がつかめたら徹底的に減らしたい=コスト削減ある程度ユーザがシステム構成を決められる PaaSだとブラックボックスが多いリージョンが選択できる東京リージョンがある=レイテンシーを低く海外リージョンもある=BCP 対策使ってみたかった( 私が ) 17

18 AWS をプロジェクトで採用 AWS 利用のメリット 1 構築及び運用管理コストのカット ( 人件費込み ) 他サービス開発へむけた人的リソースの確保 2サービス成長フェーズに応じたスケールアップスケールアウト 3BCP 対策もとれる 4 構築作業期間の短縮リスクに対する対応 1 機密情報を取り扱わない公開前の記事個人情報 ( 認証に必要な情報 ) 2AZ やリージョンを分けて稼働させる 18

19 AWS をプロジェクトで採用社内を説得メリットデメリットを丁寧に可能な部分から始めていく今回はチャンス今後の実験的位置づけとしても重要扱うデータを制限する各種事務手続き前例がなかったため手探りで 19

20 AWS をプロジェクトで採用会社としては SaaS 型のサービスを一部社内で利用ウェブサービスサプライヤーとしてはサービスインフラとしては ASP のみ小規模サイトで PaaS や IaaS を活用日経は各種クラウドサービスに対してこんな感じクラウドサービス全般を使いこなせていないウェブサービスで使った経験がまったくない 20

21 AWS をプロジェクトで採用クラウドへの過度な期待と間違った認識すべてうまくやってくれるけどよくわからないコストも安くなるみたいだけどなぜだかわからないオンプレのように自由にデータを制御できないサーバが見えないからなんとなく不安自分が感じていたクラウド利用への課題知らないからリスクがきちんと把握できない自分たちにとってのメリットもわからない使ったことがないのでコスト感もつかめない本当にコストカットできるのかやってみるしかない! 21

22 自分達で設計と構築まずは自分達で使ってみたい各種ハンズオンセミナーにみんなで参加書籍で勉強してためしにインスタンスを上げる AWSさんを質問攻めに ( ご協力ありがとうございました ) システム設計キャッシュを利用してWebサーバの負荷を下げコストを減らす有料会員へのサービスを確保するためインスタンスを分けるセッション管理は DynamoDBで高速化 RDSを採用し可用性を高めるシステム稼働監視は現在のオンプレ監視に組み込む AZやリージョンを分散させるがパフォーマンスは担保 22

23 自分達で設計と構築システム構成東京リージョン memcached Cache ELB Cache memcached Web 有料 Web 無料 Web 有料 Web 無料リードレプリカリードレプリカセッション DB (DynamoDB) 1 台有料 1 台無料 Y M Y M 1 台有料 1 台無料バッチ稼働系バッチ待機系 RDS マスタ主系 RDS マスタ従系 Availability Zone Availability Zone 23

24 自分達で設計と構築システム構築 EC2インスタンスの作成は非常に簡単 EC2イメージが固まれば半日で構築可能 ELBの挙動を把握するのに苦戦アプリレイヤーでの可用性を担保する方式策定にも時間をかけた単純にMySQLの知見がなかった 24

25 自分達で設計と構築結合テストサーバサイドアプリケーションの出来に応じてインスタンスをその場でチューニングメモリや CPU などのスペックを上げて最適なインスタンスを調整負荷テスト必要なインスタンス数をすばやく確保でき再テストが簡単 25

26 自分達で設計と構築本番相当の負荷に備えた準備想定アクセスに応じ ELB DynamoDB EC2 を設定ローンチ直前には予備サーバも十分準備本番稼働後 Dynamo の I/O 上限を調整 EC2 の稼働台数を調整 26

27 最後に今後やっていきたいことサービスレベルの維持とコスト削減のため最適構成を随時見直し他電子版サービスへの展開 L7(HTTPレイヤー) レベルでの通信制御 VPCを利用した社内ネットワークとの接続 AWSさんへの要望 ELBの機能およびパフォーマンスの向上 DynamoDBのパフォーマンス向上もっと安く!! ドルだけでなく円での支払いも!! 27

28 ご清聴ありがとうございました 28

日経電子版におけるAWSとその周辺サービスの活用事例

日経電子版におけるAWSとその周辺サービスの活用事例 AWS Cloud Storage & DB Day 2014 2014/9/9 日経電子版におけるAWSとその周辺サービスの活用事例日本経済新聞社デジタル編成局白銀傑 (システムサービス開発担当 ) Agenda 日経とウェブサービス日経電子版のご紹介電子版モバイルでAWSを採用 AWSを採用した