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さわたつざわ
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1 189 WebGIS * WebGIS 1 Keywords WebGIS, watershed environment, water cycle, public participation, citizens monitoring GIS WebGIS 3 WebGIS 4 WebGIS

190 図1 新河岸川流域コミュニケーションマップ表1 携して WebGIS を援用した新河岸川流域, コ 1) ミュニケーションマップ (http://www.strata.

2 190 図1 新河岸川流域コミュニケーションマップ表1 携して WebGIS を援用した新河岸川流域, コ 1) ミュニケーションマップ ( jp/yanase/) を開発し, 市民モニタリングの情項システムの動作環境目動作環境 OS Windows Server, Linux Web サーバ Apache, Tomcat 利用言語 Java, JavaScript の利用状況について, 利用の推移, 登録情報の傾 GIS エンジン GoogleMaps 向と地理的分布, アクセス数などから分析考察 DB エンジン FireBird Web ブラウザ Internet Explorer 5.5 以上 Firefox 3.0 以上報の登録, 蓄積, 交換, 共有を試行している本稿は, 開発した新河岸川流域コミュニケーションマップを紹介するとともに, 本システムを行うまた, 並行して実施してきた市民モニターの育成講座の状況と課題を整理するそして, 本 API システムを活用した流域環境に関する市民モニタリングの充実と普及の方向を検討し, 全国展開に発しているシステムの動作環境を表 1 に示すついて言及する本システムでは, GoogleMap 以外もオープンソースのものを使用し, ソフトウェアのライセンスや 2. システムの概要地図購入のコストを抑え, システムの修正更新を開発者以外でも容易に行えるようにしている新河岸川流域コミュニケーションマップは, 本システムが扱う情報カテゴリーは表 2 の通り GoogleMap を援用したシステムで, 新河岸川流で, 水循環や河川環境の情報を中心としながら, 域の川の状況, 生物, 水質, 湧水などのデータや流域の魅力的な資源, 問題課題, 意見提案等情報を, 流域の市民が集めて Web 上の GIS マッの項目も設けているプに登録, 蓄積, 交換, 共有することを目的に開本システムは, ユーザー登録を申請し, ID と

表2 大項環境情報のカテゴリー目小項目 191 パスワードを取得すれば, インターネットで GoogleMap を使いながら, 流域の地図や航空写真を拡大縮小スクロールして, 新河岸川流域 ph, EC, COD,

風景, 川に親しむ広場や施設, 洪水水害, その他そして, 登録された情報は, インターネットで誰川の状況緑地農地公園緑地, 公園, 水田, 畑地, その他情報として誰でも容易に登録することができる

雨水関連施設雨水浸透施設, 雨水貯留施設, その他環境について, 市民が気づいた情報, 観察した情生き物魚類, 鳥類, 植物, 底生生物, その他に登録, 発信, 閲覧でき, 流域各地の水循環や環湧き水湧き水,

食に関する情報郷土料理, 地産地消, その他その他報, 調査したデータ, 意見や提案などを, 日常的境の変化や問題課題を交換, 共有することができるさらに, 新河岸川流域で継続的に実施されている年 1

3 表2 大項環境情報のカテゴリー目小項目 191 パスワードを取得すれば, インターネットで GoogleMap を使いながら, 流域の地図や航空写真を拡大縮小スクロールして, 新河岸川流域 ph, EC, COD, NO 2 N, NH 4 N, 水質河川データ透視度, 川幅, 流れ幅, 中央水深の川の状況, 生物, 水質, 湧水などの情報を位置流れや水の状況, 川岸や護岸の状況, 川原川底などの状況, 川の緑の状況, 川の景観風景, 川に親しむ広場や施設, 洪水水害, その他そして, 登録された情報は, インターネットで誰川の状況緑地農地公園緑地, 公園, 水田, 畑地, その他情報として誰でも容易に登録することができるでも閲覧することができるまた, 文章や数値データだけでなく, 写真, ワード, エクセル, PDF などのファイルが添付できるため, 画像, データ, グラフなども容易に発信, 交換できるすなわち, 流域各地の水循環や河川雨水関連施設雨水浸透施設, 雨水貯留施設, その他環境について, 市民が気づいた情報, 観察した情生き物魚類, 鳥類, 植物, 底生生物, その他に登録, 発信, 閲覧でき, 流域各地の水循環や環湧き水湧き水, その他イベント企画フォーラム, おまつり, イベント, 環境学習, その他魅力的な資源観光施設, 歴史文化地物, 特産品, 遊び場等問題課題川の整備や工事, 緑地や農地の開発, その他意見提案意見提案食に関する情報郷土料理, 地産地消, その他その他報, 調査したデータ, 意見や提案などを, 日常的境の変化や問題課題を交換, 共有することができるさらに, 新河岸川流域で継続的に実施されている年 1 回の市民による一斉水質調査のデータ (約 300 ポイント) を, 登録, 蓄積, 共有することもできる 3. 利用状況の分析考察本章では, システムの利用状況について, 利用の推移, 登録情報の傾向と地理的分布, アクセス図2 新河岸川流域コミュニケーションマップの構成

4 192 数などから分析考察を行うその前に, 本シスや会議の場等で活用を呼びかけたその後も, 添テムの開発経緯について触れておく付ファイルの種類の追加, 同一地点での履歴情報本システムは, 2008 年 1 月から柳瀬川流域の登録機能等の改良を行っているまた, 市民コミュニケーションマップ (柳瀬川は新河岸川のモニタリングスキルを向上するため, 水質調査, の支川) として開発に着手し, 柳瀬川流域水循環水生生物調査, 湧水調査, 水生植物調査等に関す市民プロジェクト研究会のメンバーと意見交換をる市民モニター育成講座を並行実施しているしながら試作版を作成したそして, 2009 年 1 月 26 日 5 月 11 日にかけて, 柳瀬川流域水循環利用状況の推移マスタープラン市民懇談会メンバーに呼びかけて本システムで, ID, パスワードを発行したユーモニターを募集し, その試用の社会実験を実施しザーの登録者数の推移を図 3 に, 登録情報の推移ている5) その結果, 計 22 名のモニターによってを図 4 に示すその使い勝手や有効性を検証し, その際の要望やユーザー登録者数は, 図 3 の通り, システムの仮公開から 2009 年 1 5 月の社会実験の期間を通指摘に対して改良を加えているそして, 2009 年 11 月にはその名称を新河岸して増加した後, 微増しながら, 2010 年 1 4 月川流域コミュニケーションマップと改称して, に増加しており, 2011 年 6 月末現在では 41 名で対象を新河岸川流域に拡張し, 流域市民にメールあるこの 41 名のユーザーは, そのほとんどが図3 図4 ユーザー登録者数の推移登録情報の数の推移

5 193 新河岸川流域の各地で河川環境の保全に関心を持表面的な情報もあるが, 現地の写真, 解説, 意見ち, 活動を行っている団体のメンバーであるま感想, 問題点の指摘などであり, 流域各地で川のた, 2010 年 1 4 月の増加は, その時期に新河岸環境保全に取組むユーザーが登録した独自の情報川流域の市民活動団体のメンバーを対象に, 本シであるステムの活用に関する講座を行ったこと, 柳瀬川また, 湧き水については, 一時期, 湧水の流域水循環マスタープラン市民懇談会メンバーに情報を積極的に集めようという呼びかけを行ったも再度呼びかけを行ったことから生じたと推察さことも作用しているが, 特定のユーザーが, 柳瀬れるこのことから, 市民モニタリングの WebGIS 川流域で独自の湧水調査を継続して行い, そのデーのユーザーを増やすには, 既に関心を持ち活動しタや情報を登録していることが大きく影響していている市民に, その使用方法や有効性を説き, 呼る図 6 は登録情報の数が多いユーザー別に登録びかけすることが一つの有効な手段と考えられる情報のカテゴリーを積み上げたグラフであるが, 登録情報数の推移については, 図 4 の通り, 社 2 番目に情報登録が多いユーザー B が湧き水会実験期間の終盤で情報登録の呼びかけを行ったの多くを登録している状況が分かるその登録内際に急増した後, 登録者数の増加と呼応して増加容についてみると, 湧水地点の水量, 水温, 水質しているまた, その後は後述するように, 一定などである湧水については, 河川管理者や自治のユーザーによって情報が登録され, 徐々に増加体でも情報をほとんど把握していないことが多いしているが, その湧水の状態の変化を追跡記録した貴重登録情報の傾向なデータであると言える一方, 図 5 の食に関する情報 (1 件) や意登録された情報数は計 451 件である (2011 年 6 見提案 (0 件) についてはほとんど登録され月末現在) この内訳についてカテゴリー別にみていないこの内, 食に関する情報は社会実たものが図 5 である登録が多いカテゴリーは験の後に, 一般向けにはそのようなカテゴリー川の状況 (115 件), 湧き水 (111 件), 魅力も必要ではないかという意見を受けて設けたも的な資源 (71 件), 緑地農地公園 (53 件) のであるが, 活用されていないまた, 本システである登録情報の中身についてみると, 中にはムは流域市民の意見交換も志向しているが, 意図5 カテゴリー別の登録情報の数図6 登録が多いユーザーの登録情報のカテゴリー

194 見提案に関する登録情報がなく, 意見や感想特定のユーザーに多く活用されているしかし, などの情報は他の関連カテゴリーで登録されてい登録された情報の多くは, 水循環や河川環境に関るただ, その数は多くはない実際は, この間する貴重な情報源であることから, 今後, ユーザーも新河岸川流域で様々な課題があり, 意見交換がの拡大と登録の活発化を促すとともに, 情報やデー

他の手段で意見交換した方がやりやすいなどの心づくり, メリットや有効性の PR, 情報登録のキャ理が影響したと考えられるンペーン, フィールドでの利用の機能強化などが図 6 では, 先述した以外にも, 例えば, 最も登録情報の数が多いユーザーは魅力的な資源や緑地農地公園の多くを独自に登録してい必要と考える登録情報の地理的分布るように, 川の状況

6 194 見提案に関する登録情報がなく, 意見や感想特定のユーザーに多く活用されているしかし, などの情報は他の関連カテゴリーで登録されてい登録された情報の多くは, 水循環や河川環境に関るただ, その数は多くはない実際は, この間する貴重な情報源であることから, 今後, ユーザーも新河岸川流域で様々な課題があり, 意見交換がの拡大と登録の活発化を促すとともに, 情報やデー懇談会議, 広報誌通信, メールなどを活用しタに一定の信頼性が確保できれば, 水循環や河川て行われている一方で, 本システムが意見交換の環境情報のデータベースとして有効になるのではツールとして機能しているとは言いがたいこのないかと考えられるそのためには, ユーザーのような理由としては, ユーザーが限られている, 拡大とスキルアップ, 他の手段との併用の仕組み他の手段で意見交換した方がやりやすいなどの心づくり, メリットや有効性の PR, 情報登録のキャ理が影響したと考えられるンペーン, フィールドでの利用の機能強化などが図 6 では, 先述した以外にも, 例えば, 最も登録情報の数が多いユーザーは魅力的な資源や緑地農地公園の多くを独自に登録してい必要と考える登録情報の地理的分布るように, 川の状況以外のカテゴリーではユー図 7 に登録情報の地理的な分布を示したザーによって登録カテゴリーに偏りがあることが図 7 は全ての情報カテゴリーの分布であるが, 分かるユーザーによる関心の差異が影響したと新河岸川流域全体に登録情報は存在しているもの考えられるさらには, 数名の限られたユーザーの, 流域の左上方に空白域が認められるこれは, が情報の多くを登録しており, ユーザー全般とし不老川や砂川堀の流域に相当する本システムのては本システムを活発に使用している訳ではない活用について新河岸川流域全体の市民活動団体にこのような使用が活発なユーザーが限定的である呼びかけているものの, 不老川や砂川堀の流域の要因としては, パソコン使用が不慣れである, 他活動団体メンバーの参加がまだ少ないことが影響の手段を活用している, 有効性が認識されていなしている不老川流域では, 本システム開発の以い, 登録が習慣化していない, システムがフィー前に独自のマップをつくるなどの活動をしており, ルドで使用できないなどの影響が考えられるそのようなことが作用しているものと推察される言えば, 水循環や河川環境に関する流域市民の意図 7 は, 登録情報のカテゴリーの中で登録数が比較的多かったカテゴリー別に分布を示し見交換を促すよりも, 市民が有する独自の情報のたものであるが, 多くのカテゴリーは, 柳瀬川流登録蓄積と, その発信のために活用されており, 域の周辺部と新河岸川本川の周辺に分布しているこのようなことから, 本システムはどちらかと図7 登録情報の分布 (全体) 図7 登録情報の分布 (川の状況)

新河岸川水系水環境連絡会が中心に一方, 図 7 の水質データは, 空白域が少なく

水質調査のネット図7 図7 図7 登録情報の分布 (生き物) 図7 登録情報の分布

7 195 特定のユーザーが活動する川やその周辺の情報がデータは事務局が一括して登録している新河岸登録されていることが伺える川流域では, 新河岸川水系水環境連絡会が中心に一方, 図 7 の水質データは, 空白域が少なくなって, 流域各地の市民活動団体, 学校, 市民有川に沿って分布しているこれらは, 流域で年 1 志などに働きかけるとともに, 調査方法の標準化回一斉に実施されている水質調査の定点であり, とトレーニングを行いながら, 水質調査のネット図7 図7 図7 登録情報の分布 (生き物) 図7 登録情報の分布 (緑地農地公園) 図7 登録情報の分布 (水質データ) 図8 登録情報の分布 (湧き水) 登録情報の分布 (魅力的な資源) コミュニケーションマップのページへのアクセス数

196 ワークを構築してきた今後は, このようなネッくの市民団体, 学校, 個人の参加で行われているトワークを活用してユーザーを拡大し, 偏りがあが, その参加市民のノウハウやスキルを向上するるカテゴリーや空白域の情報登録を促進することとともに, 市民モニターを増やすことを目的に実が求められる施したまた, 河川水より清冽である湧水も対象アクセス数の推移に実施した

けた時期などにピークがあるが, それ以外の時期質調査ができるモニターをさらに増やしていくこも, また最近においても継続してアクセスがあるとが肝要であることが分かる本システムが日常的に, 継続的に閲覧されていることが伺える水生生物調査の講座水生生物調査の講座では, 川の水生生物の採集 4.

8 196 ワークを構築してきた今後は, このようなネッくの市民団体, 学校, 個人の参加で行われているトワークを活用してユーザーを拡大し, 偏りがあが, その参加市民のノウハウやスキルを向上するるカテゴリーや空白域の情報登録を促進することとともに, 市民モニターを増やすことを目的に実が求められる施したまた, 河川水より清冽である湧水も対象アクセス数の推移に実施した参加市民には, パック式試薬による COD 値と, 公定法による BOD 値の相関や誤差図 8 は, 本システムの Web サイトのコミュについて学んでもらうとともに, 流域の湧水の水ニケーションマップのページへのアクセス数を質の特性や, その計測方法について学習してもらっ時系列に整理したものである情報登録を呼びかた今後は, このような講座を継続し, 簡易な水けた時期などにピークがあるが, それ以外の時期質調査ができるモニターをさらに増やしていくこも, また最近においても継続してアクセスがあるとが肝要であることが分かる本システムが日常的に, 継続的に閲覧されていることが伺える水生生物調査の講座水生生物調査の講座では, 川の水生生物の採集 4. 市民モニター育成講座の状況と課題によって水環境をモニタリングする方法の普及を図るため, フィールド調査と室内での同定評価本システムの構築とともに, 新河岸川流域におなどの方法を学んでもらったしかしながら, 新いて水循環と河川環境の市民モニターを育成する河岸川流域では外来の水生生物が多くなっており, ための市民モニター育成講座を並行的に実施して一般的な指標生物だけでは水環境を評価することいる今までに実施した講座は, 水質調査 (2 回), が困難であることが分かり, 独自の指標生物を設水生生物調査 (3 回), 湧水調査 (2 回), 水草観定することが求められた今後は, 流域各地の川察講座 (1 回) であるまた, 本システムの利用でこのような水生生物調査の講座を重ねると同時の活発化のため, 本システムの利用に関する講座に, 適切な指標生物を確定し, 市民モニタリング (1 回) も開催したここでは, これらの市民モに役立つガイドラインの作成が必要であるニター育成講座の状況と課題について整理する水質調査の講座湧水調査の講座湧水調査の講座では, 流域の湧水地をフィール水質調査の講座は, 既に, 新河岸川流域の身近ドとして, 湧水量の計測方法を体験学習しているな川を対象にパック式試薬等による水質調査が多湧水の状態に応じて, ビニール袋などを活用して写真 1 水質調査の講座の状況写真 2 湧水調査の講座の状況

9 WebGIS WebGIS twitter, facebook NPO

10 198 WebGIS 6 Web IT 6 WebGIS strata.jp/yanase/ WebGIS 22, www2.env.go.jp/water/mizu-site/mizu/suisei/ WebGIS WebGIS

中期目標期間の業務実績報告書

中期目標期間の業務実績報告書 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73