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さゆりあわたけ
5 years ago
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1 平成 23 年度製品センターセンター製品安全業務報告会 Product Safety Technology Center 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析分析について独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター製品安全技術課経年劣化対策室中谷行宏

2 目次 1. 経年劣化について (1) 経年劣化とは? (2) 定義 (3) 経年劣化事故はなぜ起こる! 2. 経年劣化による製品事故の概況 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介 (1) 分析の目的 (2) 分析事例 4. まとめ 1

3 1. 経年劣化について (1) 経年劣化経年劣化 (Aging) とは? (Aging) とは製品購入後年月年月が経つうちに製品製品の品質品質性能が低下低下すること! 様々な製品に取り付けられているコンデンサが長期使用で絶縁劣化し破裂発火! 様々な電気製品に取り付けられているモーターのコイルが長期使用で絶縁劣化し発火! いろんな燃焼器機器に取り付けられている熱交換器が長期使用で煤づまりやさびによる穴あき等が発生し発火爆発着火 CO 中毒発生! 等 2

4 1. 経年劣化について (2) 経年劣化事故の定義 < 広義 > 広辞苑によれば経年は年数を経ること劣化は品質が低下することということから経年劣化事故とは年数を経て品質が低下することによる事故 < 狭義 > 消費生活用製品安全法 (1973 年 6 月 6 日法律第 31 号 ) における経年劣化事故とは長期間の使用に伴い生ずる劣化により安全上支障が生じ一般消費者の生命又は身体に対して特に重大な危害を及ぼすおそれが多いと認められる製品 ( 法第 2 条第 4 項より抜粋 ) の事故 JIS Z 8115 において劣化劣化劣化故障劣化故障劣化状態劣化状態というという用語用語も定義定義されているのでごされているのでご参照参照くださいください 3

5 1. 経年劣化について 4

6 1. 経年劣化について (3) 経年劣化事故はなぜはなぜ起こる!? 5

7 1. 経年劣化について [ 消費生活用製品安全法等に基づく長期使用製品安全点検制度及び長期使用製品安全表示制度の解説 ~ ガイドライン ~ (2008 年 6 月 ) [ 経産省著 ] より引用 ] 6

8 2. 経年劣化による製品事故の概況 (2005~2009 年 ) [NITE に報告があった事故情報 ] 単位 : 件 7

9 2. 経年劣化による製品事故の概況 (2005~2009 年 ) [NITE に報告があった事故情報 ] 単位 : 件 8

10 2. 経年劣化による製品事故の概況 [NITE に報告があった事故情報 ] (2005~2009 年 ) 単位 : 件 9

11 2. 経年劣化による製品事故の概況 [NITEに報告があった事故情報] (2005~2009 年 ) 10

12 2. 経年劣化による製品事故の概況 NITE に報告があった事故情報からみた経年劣化したした部品赤線は事故件数事故件数をイメージをイメージ化しているしている長いほどいほど事故件数事故件数が多い 11

13 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介 (1) 分析の目的目的 1 NITE は技術情報技術情報を収集収集整理整理し評価評価することによってすることによって情報価値情報価値を高め社会に提供提供することすること [NITE 理念の一つ ] 2 NITE は消費生活用製品安全法消費生活用製品安全法に基づいてづいて経済産業省経済産業省からから指示指示をうけてをうけて経年劣化事故の収集分析分析をすることをすること [ 消費生活用製品安全法第 32 条の 21 第 2 項 ] 以上のことをのことを目的目的としてとして経年劣化経年劣化によるによる事故事故の分析分析を行っているっている消費生活用製品安全法第 32 条の 21 主務大臣は特定保守製品その他消費生活用製品のうち経年劣化により安全上支障が生じ一般消費者の生命又は身体に対して重大な危害を及ぼすおそれが多いと認められる製品 ( 以下この節において特定保守製品等という ) について経年劣化経年劣化に起因し又は起因起因するとすると疑われるわれる事故事故に関するする情報情報を収集収集し及び分析分析しそのその結果結果としてとして得られるられる劣化劣化しやすいしやすい部品及部品及び材料材料の種類に関するする情報情報そのその他の特定保守製品等特定保守製品等の経年劣化経年劣化に関するする情報情報を公表公表するものとする 2 主務大臣は前項の規定による公表につき必要があると認めるときは機構機構に特定保守製品等特定保守製品等の経年劣化経年劣化に関するする技術上の調査調査を行わせることができるわせることができる [( 注 ) 文中の機構とは NITE( 独立行政法人製品評価技術基盤機構 ) のことである ] 12

14 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介 (2) 分析事例 13

3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介分析の流れ図工業会等からから製品 ( 長期使用製品安全点検制度対象製品 (9 品 ) と長期使用製品安全表示制度対象製品 (5 品 ) と長期使用製品安全点検表示制度対象製品を除いた製品で製品事故が多い製品 (15 品 ) ) の出荷台数出荷台数を入手し NITE で残存率残存率を推定推定稼働台数表稼働台数表の作成

15 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介分析の流れ図工業会等からから製品 ( 長期使用製品安全点検制度対象製品 (9 品 ) と長期使用製品安全表示制度対象製品 (5 品 ) と長期使用製品安全点検表示制度対象製品を除いた製品で製品事故が多い製品 (15 品 ) ) の出荷台数出荷台数を入手し NITE で残存率残存率を推定推定稼働台数表稼働台数表の作成長期使用製品安全点検制度対象製品 (9 品 ) と長期使用製品安全表示制度対象製品 (5 品 ) と長期使用製品安全点検長期使用製品安全点検表示制度対象製品表示制度対象製品を除いた製品で製品事故製品事故が多い製品 (15 品 ) を抽出経年劣化製品事故抽出 < 事故発生率の算出 > < 事故製品情報と事故部品事故部品の調査 > 経年劣化製品事故予兆事象経年劣化製品事故予兆事象まとめまとめ故障故障の木解析 (FTA; FTA;Fault Tree Analysis) 等 14

16 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介分析したした製品 27 品目長期使用製品安全点検制度対象製品 (9 品 ) 15

17 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介長期使用製品安全表示制度対象製品 (5 品 ) 洗濯機 16

18 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介長期使用製品安全点検表示制度対象製品表示制度対象製品を除いたいた製品製品で製品事故製品事故が多い製品 (15 品 ) 屋外式ガスガス瞬間湯沸器 ( 都市ガス LPガス用 ) 屋外式ガスガスふろがま ( 都市ガス LPガス用 ) ガス温風暖房機石油温風暖房機 ( 密閉燃焼 (FF) 式を除く ) 電気食器洗機 ( ビルトイン式を除く ) 照明器具 ( 蛍光灯器具 ) 電子レンジ電気冷蔵庫温水洗浄便座電気カーペットインターホンヘアドライヤー電気毛布電気こたつ電気衣類乾燥機 17

19 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介稼働台数表稼働台数表の作成稼働台数表は経年劣化経年劣化によるによる製品事故製品事故の発生率発生率を算出算出するためにするために作成作成しますします 18

20 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介事故製品情報と事故部品事故部品の調査本調査は危害状況危害状況や部品部品レベルでどのようにレベルでどのように事故事故が起こったかこったか明らかにするためのらかにするための調査調査ですです < 事故製品情報調査 > 製造年月事故発生年製品の使用環境保守修理の状況及び人的物的危害状況の調査 < 事故部品調査 > 事故発生の原因となった劣化部品 ( 部材 ) 名種類劣化部位使用目的取付箇所部品に加わった環境条件故障メカニズム故障モード故障フォールト及び影響 ( 部品の故障又はフォールト後の製品への影響 ) の調査 19

21 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介予兆事象について 1 製品の基本性能基本性能が発揮発揮できなくなったもの湯温が上がらない ( 石油給湯機 ) よく冷えない ( 電気冷蔵庫 ) スイッチをいれてもファンが回らない ( 扇風機換気扇 ) 電源スイッチを入れても映像や音がでない ( ブラウン管テレビ ) など長期使用製品安全表示制度の対象品目 ( 家電製品 5 品目 ) については経済産業省が公表している注意喚起チラシに記載している症状以外の症状は今回調査した重大製品事故情報及び NIT E 非重大製品事故情報からは確認できなかった 2 視覚聴覚聴覚臭覚臭覚などによってなどによって異常異常を感じたもの焦げたり変色してるところがある ( 蛍光灯器具 ) ジージーパチパチなど異常な音がする ( 屋内式ガス瞬間湯沸器ブラウン管テレビ電子レンジ電気冷蔵庫など ) 灯油の臭いがする ( 石油ふろがま ) 回転するときに異常な音や振動がする ( 扇風機換気扇 ) 焦げくさい臭いがする ( 石油給湯機電子レンジ電気こたつなど ) など 3 他の機器機器に影響影響を及ぼすものブレーカーが頻繁に落ちる ( エアコン ) 経年劣化事故を未然防止するためには経年劣化事故に繋がるこれらのがるこれらの症状を繰り返し使用者 ( 消費者 ) に注意喚起注意喚起していくことが肝要肝要であるである電源ブレーカーが落ちる ( 石油給湯機 ) 20

22 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介故障故障の木解析 (FTA;Fault Tree Analysis) ) の例事業者の皆様皆様が自社製品自社製品の分析分析のために FTA 手法を活用活用される一助一助となることをとなることを願ってって NITE が行ったった分析事例分析事例をごをご紹介しますします 21

23 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介故障故障の木解析 (FTA FTA;Fault Tree Analysis) とは? 設定設定したした頂上事象を発生発生させる原因原因又は原因原因の組合せを正確に示すことを目的にしたにした演えき的 ( トップダウン ) な解析方法であるである FT 図 JIS C _ ディペンダビリティマネジメント - 第 4-4 部 : システム信頼性のための解析技法 - 故障の木解析 (F TA) より引用 22

24 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介故障故障の木解析木解析の例 ( ア ) 事故件数を付した FT 図を作成 23

25 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介 ( イ ) a) 経年劣化製品事故におけるにおける故障故障の木解析木解析を行うにあたってのうにあたっての工夫様式の工夫製品事故の未然防止未然防止にとってにとって重要重要かつかつ効果的効果的な要因要因を可視化可視化するため FT 図を表形式表形式にしたにしたポイントは経年劣化部品経年劣化部品と部品部品へのへの保護対策保護対策に着目!! 24

26 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介 b) ボトム事象事象の発生率発生率の求め方文献気象情報気象情報アメリカアメリカ国防総省国防総省が制定制定したした規格 (MIL217F) 等からからボトムボトム要因発生率要因発生率を見積見積もりもりさらにさらに文献文献 R- Map 実践ガイダンス ( 日科技連 R-Map 研究会編著 ) を参考参考としてとして安全対策安全対策によるによる低減効果率低減効果率を見積見積もってもって FT 図中の各ボトムボトム事象事象にそのにその値を仮置仮置きしたしたそのその値によるによるトップトップ事象事象の発生率発生率と実際実際の発生率 ( 過去 3 年間 (2007~2009 年 ) の経年劣化製品事故発生率の平均値 ) に大きなきな乖離乖離がないことをがないことを確認確認したした乖離していたらしていたら FT 図のロジックのロジック或いはいは仮置仮置きしたボトムきしたボトム値を再検討再検討したしたそのその後トップトップ事象事象の実際実際の発生率発生率になるようにボトム事象事象の事故件数事故件数に従ってってボトムボトム事象事象の発生率発生率を推定推定したした仮置き値ボトム要因発生率ヒューマンエラー : 又は強風 : 冠水 : 地震 : 雷サージ : 湿度 : 埃 ( ホコリ ) 堆積 : 部品部品の故障率 : 安全対策によるによる低減効果安全対策による低減効果 ( 複数の場合 ) 低減効果 ( 単独の場合 ) 安全対策が多重となっている場合は逆数逆数の和の逆数逆数を計算計算したした値 < 計算例 > [3つの場合] = 1/{( ) -1 + ( ) -1 + ( ) -1 } = 1/30 となるただし上記表の仮置仮置き値は NITE が事例事例としてとして示したした FT 図のみのみに使用した値です事業者等におかれましてはにおかれましては各商品各商品の特性特性や使用環境使用環境使用方法等使用方法等を考慮考慮してして仮置仮置き値を決定決定してください 25

27 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介各ボトムボトムボトムボトム事象事象事象事象が確定確定確定確定したしたしたした FT FT FT FT 図においてにおいてにおいてにおいて影響度影響度影響度影響度を算出算出算出算出したいしたいしたいしたい事象事象事象事象 ( 部品の不具合 ) の発生率発生率発生率発生率を 1 としてとしてとしてとして再度再度再度再度トップトップトップトップ事象事象事象事象の発生率発生率発生率発生率を計算計算計算計算しそのそのそのその値と FT FT FT FT 図にあるにあるにあるにある実際実際実際実際の発生率発生率発生率発生率とのとのとのとの比 ( 増加率増加率増加率増加率 ) の値を算出算出算出算出したしたしたしたこのこのこのこの算出算出算出算出したしたしたした値が影響度影響度影響度影響度であるであるであるである c) c) c) c) 影響度影響度影響度影響度についてについてについてについて影響度影響度影響度影響度とはとはとはとは FTA FTA FTA FTA のロジックにのロジックにのロジックにのロジックに基づきづきづきづき計算計算計算計算するするするする安全対策安全対策安全対策安全対策の効果効果効果効果あるいはあるいはあるいはあるいはそのそのそのその優先度優先度優先度優先度を知るためのるためのるためのるための指標指標指標指標であるであるであるである影響度影響度影響度影響度の求め方 26 発生度発生度発生度発生度が大きなボトムきなボトムきなボトムきなボトム要因要因要因要因はトップトップトップトップ事象事象事象事象の発生率発生率発生率発生率の増加増加増加増加が大きいきいきいきいすなわちすなわちすなわちすなわち影響影響影響影響を受けやすいけやすいけやすいけやすい要因要因要因要因と言えるえるえるえるそのそのそのその要因要因要因要因に故障故障故障故障が起きるときるときるときるとトップトップトップトップ事象事象事象事象の発生率発生率発生率発生率が大きくきくきくきく増加増加増加増加するするするする要因要因要因要因であるであるであるである逆に言うとうとうとうと影響度影響度影響度影響度の大きなきなきなきな要因要因要因要因は安全対策安全対策安全対策安全対策保護方策保護方策保護方策保護方策を実施実施実施実施するするするする優先度優先度優先度優先度が高い要因要因要因要因といえるといえるといえるといえるボトムボトムボトムボトム要因毎要因毎要因毎要因毎に影響度影響度影響度影響度を求めることによりめることによりめることによりめることにより 1 ボトムボトムボトムボトム要因要因要因要因の故障率故障率故障率故障率の変化変化変化変化がトップがトップがトップがトップ事象事象事象事象へ直接的直接的直接的直接的に影響影響影響影響していないかしていないかしていないかしていないか 2 対策対策対策対策をすべきをすべきをすべきをすべき重要重要重要重要な要因要因要因要因は何であるかであるかであるかであるかを知ることができることができることができることができポイントをポイントをポイントをポイントを置いたいたいたいた安全対策安全対策安全対策安全対策が実施実施実施実施できるようになるできるようになるできるようになるできるようになる影響度影響度影響度影響度の特長特長特長特長

28 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介影響度の求め方の例 27

29 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介 ( ウ ) 発生率を付した一般的な FT 図 28

30 3. 平成 22 年度経年劣化製品事故の分析事例の紹介 ( エ ) 工夫した NITE 版の FT 図 29

31 4. まとめ 1 予兆事象経年劣化事故を未然防止未然防止するためにはするためには経年劣化事故に繋がるがる予兆予兆の症状症状を繰り返し使用者 ( 消費者 ) に注意喚起注意喚起し安全行動安全行動を促していくことしていくことが肝要肝要である 2 故障の木解析事業者の皆様皆様が自社製品自社製品の今後今後の製品企画製品企画安全対策を講じていく ( 未然防止 ) 上で FTA 手法を活用されていくことが肝要肝要であるである 30

32 ご清聴ありがとうございました 31

33 参考 1 長期使用製品安全点検制度 32

34 参考 1 長期使用製品安全点検制度 33

35 参考 1 長期使用製品安全点検制度 34

36 参考 2 長期使用製品安全表示制度 35

37 参考 2 長期使用製品安全表示制度 36

38 参考 2 長期使用製品安全表示制度 37

39 参考 3 38

News Release 安全とあなたの未来を支えます 1 / 年 6 月 27 日 NIT E ( ナイト ) 独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター ( 東京 ) エアコン扇風機の事故にご注意ください ~ 関東甲信越における事故を中心に ~ 1. 関東甲信越地方のエアコ

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