マルチポイント GRE トンネルを使用したダイ ナミック レイヤ 3 VPN

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1 では IP ネットワークで使用される拡張 multipoint Generic Routing Encapsulation(mGRE) トンネリングテクノロジーに基づいて Layer 3(L3; レイヤ 3) トランスポートメカニズムが提供されます ダイナミックレイヤ 3 トンネリングトランスポートは IP ネットワーク内で使用でき Virtual Private Network(VPN; バーチャルプライベートネットワーク ) トラフィックがサービスプロバイダーおよび企業ネットワークに転送され IP および Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコルラベルスイッチング )VPN 間のパケット転送の相互運用性も提供されます この機能では 企業ネットワーク向けの IP バックボーンサービスのアウトソーシングを定義した RFC 2547 がサポートされます 機能情報の確認 お使いのソフトウェアリリースが このモジュールで説明されている機能の一部をサポートしていないことがあります 最新の機能情報と注意事項については ご使用のプラットフォームとソフトウェアリリースに対応したリリースノートを参照してください このモジュールで説明される機能に関する情報 および各機能がサポートされるリリースの一覧については mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の機能情報 (P.22) を参照してください プラットフォームサポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェアイメージサポートに関する情報を入手するには Cisco Feature Navigator を使用します Cisco Feature Navigator には からアクセスします Cisco.com のアカウントは必要ありません この章の構成 mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の前提条件 (P.2) mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の制約事項 (P.2) mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN について (P.2) L3 VPN mgre トンネルの設定方法 (P.4) mgre トンネルを使用した Dynamic L3 VPN サポートの設定例 (P.18) その他の参考資料 (P.20)

2 mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の前提条件 mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の機能情報 (P.22) mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の前提条件 を設定する前に 使用する MPLS VPN が設定され 適切に動作していることを確認します MPLS VPN の設定については Configuring MPLS Layer 3 VPNs を参照してください mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の制約事項 単一ネットワーク内で IP/GRE および MPLS カプセル化の両方を使用した MPLS VPN の展開は サポートされません 各 Provider Edge(PE; プロバイダーエッジ ) ルータでは 1 つのトンネル設定のみがサポートされます mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN について mgre トンネルを設定して IP バックボーンをオーバーレイするマルチポイントトンネルネットワークを作成できます このオーバーレイによって VPN トラフィックを転送するために各 PE ルータ同士が接続されます さらに MPLS VPN を mgre を介して設定すると 標準ベースの IP コアを使用して L3 PE ベースの VPN サービスを導入できます これにより オーバーレイ方式を使用しないで VPN サービスをプロビジョニングできます MPLS VPN over mgre が設定されると システムでは PE 間の VPN ラベル IPv4 および IPv6 パケットのカプセル化に IPv4 ベースの mgre トンネルが使用されます ここでは 次のトピックについて説明します レイヤ 3 mgre トンネル (P.2) レイヤ 3 mgre トンネル mgre トンネルを設定することによって IP バックボーンに対するオーバーレイとして マルチポイントトンネルネットワークを作成します このオーバーレイによって PE ルータが相互接続され バックボーンを介して VPN トラフィックが転送されます このマルチポイントトンネルネットワークでは Border Gateway Protocol(BGP; ボーダーゲートウェイプロトコル ) を使用して PE ルータ間で VPNv4 ルーティング情報が配信され サービスプロバイダーまたは企業ネットワークおよびカスタマーサイトとの間のピア関係が維持されます BGP VPNv4 でアドバタイズされるネクストホップにより トンネルエンドポイントの検出がトリガーされます この機能によって 1 つのサービスプロバイダーの入力 PE ルータから 異なるサービスプロバイダーサイトの出力 PE ルータへ 直接トンネルされるトラフィックが使用されて 連結 VPN サービスと相互動作する機能が 複数のサービスプロバイダーに提供されます VPN 転送機能に加え mgre トンネルでは フルメッシュトポロジが作成され 複数のカスタマーサイトの相互接続に使用されていたポイントツーポイントトンネルのフルメッシュに関連していた以前の管理と操作の負荷が 軽減されます 設定の要件は飛躍的に軽減され 最小限の追加設定でネットワークを使用できます 2

3 mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN について Dynamic L3 トンネルによって VPN の部分メッシュまたはフルメッシュが作成される場合に さまざまな規模に対して提供されます 新しいルータのみを設定する必要があるため 新しいリモート VPN ピアを追加する方法が簡素化されます 新しいアドレスは動的に認識され ネットワークのノードに送信されます ダイナミックルーティング機能によって VPN のすべてのルータで必要な設定のサイズが飛躍的に削減されます たとえば マルチポイントトンネルの使用では 1 つのトンネルインターフェイスのみを多数の VPN サービスを提供する PE に設定する必要があります L3 mgre トンネルは PE ルータにのみ設定する必要があります GRE で使用可能な機能は mgre でも使用できます 使用できる機能には mgre/next Hop Routing Protocol(NHRP) トンネルトラフィックのダイナミック IP ルーティング IP マルチキャストおよび Cisco Express Forwarding(CEF; シスコエクスプレスフォワーディング ) スイッチングが含まれます ここでは mgre トンネルの使用方法について説明します IP ネットワーク内でのプロバイダーエッジルータの相互接続 (P.3) IP ネットワークと MPLS ネットワークとの間のパケット転送 (P.4) BGP ネクストホップの確認 (P.4) IP ネットワーク内でのプロバイダーエッジルータの相互接続 を使用すると マルチアクセストンネルネットワークを作成し IP ネットワークにサービスを提供する PE ルータを相互接続することができます このトンネルネットワークでは すべての PE ルータに IP VPN トラフィックが転送されます 図 1 に PE ルータ間で VPN トラフィックを転送する IP ネットワークで使用されるトンネルオーバーレイネットワークを示します 図 1 IP ネットワーク間で PE ルータを接続する mgre トンネルオーバーレイ PE A PE B IP mgre PE C PE D IP マルチアクセストンネルオーバーレイネットワークによって PE ルータ間のフル接続が提供されます PE ルータ間では RFC 2547 で定義されている BGP を使用して VPN ルートの情報交換が行われます IP トラフィックは オーバーレイ専用および転送ネットワーク専用の IP アドレス空間を使用したマルチポイントトンネルオーバーレイネットワークを介して アドレスの数値の変更ではなくアドレス空間の変更によって リダイレクトされます 3

4 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 IP ネットワークと MPLS ネットワークとの間のパケット転送 レイヤ 3 mgre トンネルは IP ネットワークと MPLS ネットワークとの間のパケット転送メカニズムとして使用できます 2 つの転送プロトコル間のパケット転送をイネーブルにするには 2 つのネットワーク間の接続の片側にある 1 台の PE ルータで MPLS が実行されている必要があります 図 2 に PE ルータ間で VPN トラフィックの転送に mgre を使用する方法について示します 図 2 IP ネットワークと MPLS ネットワークとの間の VPN トラフィックの転送での mgre の使用 CE A VPN A VPN mgre mgre PE mgre MPLS VPN G A VPN MPLS mgre MPLS M A VPN CE PE CE B VPN PE IP MPLS CE A VPN PE PE CE B VPN PE CE C VPN B VPN IP ネットワークと MPLS ネットワークとの間で発生するパケット転送では MPLS VPN ラベルが GRE キーにマップされます マッピングは mgre と MPLS の両方が設定されているルータで行われます 図 2 では キーに対するラベルのマッピングはルータ M で発生します ルータ M は MPLS ネットワークにあります BGP ネクストホップの確認 BGP では PE で BGP パスの選択またはネクストホップの確認が実行されます パス選択プロセスで検討対象になるネットワークへの BGP パスは Interior Gateway Protocol(IGP) で到達可能である必要があります IP プレフィクスを受信し ネクストホップ IP アドレスとしてアドバタイズされる場合 IP トラフィックは ネクストホップのアドレス空間を切り替えることによって 送信元から宛先にトンネリングされます L3 VPN mgre トンネルの設定方法 L3 VPN mgre トンネルを展開するには ルートマップを介してアップデートがフィルタリングされ 関連するプレフィクスが VRF テーブルで解決されるよう VRF インスタンスと mgre トンネルを作成し VPN IP トラフィックをトンネルにリダイレクトして BGP VPNv4 での情報交換を設定します mgre を介して L3 VPN の展開を設定する作業については 次の項で説明します VRF トンネルと mgre トンネルの作成 (P.5)( 必須 ) 4

5 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 BGP VPN の情報交換の設定 (P.6)( 必須 ) MPLS VPN over mgre をイネーブルにして L3VPN カプセル化プロファイルを設定する (P.9) ( 必須 ) mgre を介する MPLS VPN でのアドレス空間の定義とアドレス解決の指定 (P.12)( 必須 ) VRF トンネルと mgre トンネルの作成 サービスプロバイダーネットワーク間で VPN トラフィックが転送されるトンネルは そのアドレス空間にあります Resolve in VRF(RiV) と呼ばれる特殊な VRF インスタンスが作成される必要があります ここでは VRF トンネルと GRE トンネルを作成する方法について説明します 前提条件 インターフェイス上の IP アドレスは 設定で指定される送信元インターフェイスと同じである必要があります 指定される送信元インターフェイスは VPNv4 アップデートで送信元として BGP によって使用されるものに一致する必要があります ( 注 ) トンネルモード IPSec は GRE トンネルを介する MPLS ではサポートされません 手順の概要 1. enable 2. configure terminal 3. ip vrf vrf-name 4. rd 1:1 5. interface tunnel tunnel name 6. ip address ip-address subnet-id 7. tunnel source loopback n 8. tunnel mode gre multipoint l3vpn 9. tunnel key gre-key 10. end 手順の詳細 ステップ 1 ステップ 2 コマンドまたはアクション enable Router> enable configure terminal 目的特権 EXEC モードをイネーブルにします プロンプトが表示されたら パスワードを入力します グローバルコンフィギュレーションモードを開始します Router# configure terminal 5

6 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 ステップ 3 ip vrf vrf-name Router(config)# ip vrf customer a riv ステップ 4 rd 1:1 ステップ 5 ステップ 6 コマンドまたはアクション Router(config-vrf)# rd 1:1 interface tunnel tunnel-name Router(config-vrf)# interface tunnel 1 ip address ip-address subnet-id 目的 IP アドレスのトンネルおよびリダイレクトに使用される特殊な Resolve in VRF(RiV)VRF インスタンスおよびテーブルを作成します VRF コンフィギュレーションモードを開始し VPN VRF インスタンスに Route Distinguisher(RD; ルート識別子 ) を指定します インターフェイスコンフィギュレーションモードを開始し トンネルを作成します トンネルの IP アドレスを指定します ステップ 7 Router(config-if)# ipaddress tunnel source loopback n ループバックインターフェイスを作成します ステップ 8 Router(config-if)# tunnel source loopback test1 tunnel mode gre multipoint l3vpn トンネルのモードを gre multipoint l3vpn に設定します ステップ 9 Router(config-if)# tunnel mode gre multipoint l3vpn tunnel key gre-key トンネルの GRE キーを指定します ステップ 10 Router(config-if)# tunnel key 18 end Router(config-if)# end 現在のコンフィギュレーションモードを終了し 特権 EXEC モードに戻ります BGP VPN の情報交換の設定 この項で説明する設定作業では ルートマップを介してアップデートがフィルタリングされ 関連するプレフィクスが VRF テーブルで解決されるよう BGP VPNv4 での情報交換が設定されます 手順の概要 1. enable 2. configure terminal 6

7 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 3. interface tunnel tunnel name 4. ip route vrf riv-vrf-name IP address subnet mask tunnel n 5. router bgp as-number 6. network network id 7. neighbor {ip-address peer-group-name} remote-as as-number 8. neighbor {ip-address peer-group-name} update-source interface-type 9. address-family vpnv4 [unicast] 10. neighbor {ip-address peer-group-name} activate 11. neighbor {ip-address peer-group-name} route-map map-name {in out} 12. set ip next-hop resolve-in-vrf vrf name 13. end 手順の詳細 ステップ 1 ステップ 2 コマンドまたはアクション enable Router> enable configure terminal 目的特権 EXEC モードをイネーブルにします プロンプトが表示されたら パスワードを入力します グローバルコンフィギュレーションモードを開始します ステップ 3 ステップ 4 Router# configure terminal interface tunnel tunnel-name Router(config)# interface tunnel 1 ip route vrf riv-vrf-name ip-address subnet- mask tunnel n トンネルのインターフェイスコンフィギュレーションモードを開始します 特殊な RiV VRF へのパケット転送を設定します ステップ 5 ステップ 6 Router(config-if)# ip route vrf vrf tunnel 1 router bgp as-number Router(config)# router bgp 100 network network-id Router(config)# network ルーティング情報が渡される他の BGP ルータおよびタグへのルータが指定されている自律システムの数を指定します BGP およびマルチプロトコル BGP ルーティングプロセスによってアドバタイズされるネットワークのネットワーク ID を指定します 7

8 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 コマンドまたはアクションステップ 7 neighbor {ip-address peer-group-name} remote-as as-number 目的 BGP ネイバーテーブルまたはマルチプロトコル BGP ネイバーテーブルにエントリを追加します Router(config)# neighbor remote-as 100 ステップ 8 neighbor {ip-address peer-group-name} update-source interface-type BGP セッションによって TCP 接続に使用される特別な動作インターフェイスを設定します ステップ 9 Router(config)# neighbor update-source FastEthernet0/1 address-family vpnv4 [unicast] Router(config)# address-family vpnv4 ステップ 10 neighbor {ip-address peer-group-name} activate アドレスファミリコンフィギュレーションモードを開始して 標準 VPN4 アドレスプレフィクスを使用する BGP などのルーティングセッションを指定します ネイバールータとの情報交換をイネーブルにします Router(config)# neighbor activate ステップ 11 neighbor {ip-address peer-group-name} route-map map-name {in out} 受信または発信ルートにルートマップを適用します インバウンドインターフェイスごとに一度ずつ使用します ステップ 12 Router(config)# neighbor route-map mpt in set ip next-hop resolve-in-vrf vrf-name 指定された VRF の VRF テーブルでネクストホップが解決されるよう指定します ステップ 13 Router(config)# set ip next-hop resolve-in-vrf vrft end Router(config)# end 現在のコンフィギュレーションモードを終了し 特権 EXEC モードに戻ります 8

9 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 MPLS VPN over mgre をイネーブルにして L3VPN カプセル化プロファイルを設定する ここでは VRF を定義し MPLS VPN over mgre をイネーブルにして L3VPN カプセル化プロファイルを設定する方法について説明します ( 注 ) この設定では IPv6 MPLS IP および Layer 2 Tunneling Protocol version 3(L2TPv3; レイヤ 2 トンネルプロトコルバージョン 3) のような転送プロトコルも使用できます 前提条件 MPLS VPN over mgre をイネーブルにし 設定するには トンネルカプセル化の VRF をまず定義し システムで L3VPN カプセル化をイネーブルにします 手順の概要 1. enable 2. configure terminal 3. vrf definition vrf-name 4. rd 1:1 5. exit 6. ip cef 7. ipv6 unicast-routing 8. ipv6 cef 9. l3vpn encapsulation ip profile name 10. transport ipv4 [source interface n] 11. protocol gre [key gre-key] 12. exit 13. interface type number 14. ip address ip-address mask 15. ip router isis 16. end 9

10 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 手順の詳細 ステップ 1 ステップ 2 コマンドまたはアクション enable Router> enable configure terminal 目的特権 EXEC モードをイネーブルにします プロンプトが表示されたら パスワードを入力します グローバルコンフィギュレーションモードを開始します ステップ 3 ステップ 4 rd 1:1 Router# configure terminal vrf definition vrf-name Router(config)# vrf definition tunnel encap VPN VRF ルーティングテーブルインスタンスを設定し VRF コンフィギュレーションモードを開始します VPN VRF インスタンスの RD を指定します ステップ 5 Router(config-vrf)# rd 1:1 exit VRF コンフィギュレーションモードを終了します ステップ 6 ステップ 7 Router(config-vrf)# exit ip cef Router(config)# ip cef ipv6 unicast-routing ルータ上でシスコエクスプレスフォワーディングをイネーブルにします IPv6 ユニキャストデータグラムの転送をイネーブルにします ステップ 8 ステップ 9 Router(config)# ipv6 unicast-routing ipv6 cef Router(config)# ipv6 cef l3vpn encapsulation ip profile-name ルータ上で IPv6 のシスコエクスプレスフォワーディングをイネーブルにします L3 VPN カプセル化コンフィギュレーションモードを開始し トンネルを作成します Router(config)# l3vpn encapsulation ip tunnel encap 10

11 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 ステップ 10 ステップ 11 コマンドまたはアクション transport ipv4 source interface n Router(config-l3vpn-encap-ip)# transport ipv4 source loopback 0 protocol gre [key gre-key] 目的 IPv4 送信元モードを指定して 送信元インターフェイスを定義します GRE をトンネルモードとして指定し GRE キーを設定します ステップ 12 Router(config-l3vpn-encap-ip)# protocol gre key 1234 exit L3 VPN カプセル化コンフィギュレーションモードを終了します ステップ 13 ステップ 14 Router(config-l3vpn-encap-ip)# exit interface type number Router(config)# interface loopback 0 ip address ip-address mask インターフェイスタイプを設定するため インターフェイスコンフィギュレーションモードを開始します プライマリ IP アドレスとインターフェイスのマスクを指定します ステップ 15 ステップ 16 Router(config-if)# ip address ip router isis Router(config-if)# ip router isis end Router(config-if)#end インターフェイスに IP 用の Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS) ルーティングプロセスを設定し ルーティングプロセスにヌルエリア指示子を付加します 現在のコンフィギュレーションモードを終了し 特権 EXEC モードに戻ります 11

12 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 mgre を介する MPLS VPN でのアドレス空間の定義とアドレス解決の指定 ここでは mgre を介する MPLS VPN でのアドレス空間の定義方法とアドレス解決の指定方法について説明します 次の手順では アップデートがルートマップを介してフィルタリングされるよう ルートマップをアプリケーションテンプレートにリンクし BGP VPNv4 および VPNv6 の情報交換を設定します 手順の概要 1. enable 2. configure terminal 3. router bgp as-number 4. bgp log-neighbor-changes 5. neighbor ip-address remote-as as-number 6. neighbor ip-address update-source interface name 7. address-family ipv4 8. no synchronization 9. redistribute connected 10. neighbor ip-address activate 11. no auto-summary 12. exit 13. address-family vpnv4 14. neighbor ip-address activate 15. neighbor ip-address send-community both 16. neighbor ip-address route-map map-name in 17. exit 18. address-family vpnv6 19. neighbor ip-address activate 20. neighbor ip-address send-community both 21. neighbor ip-address route-map map-name in 22. exit 23. route-map map-tag permit position 24. set ip next-hop encapsulate l3vpn profile name 25. set ipv6 next-hop encapsulate l3vpn profile name 26. exit 27. exit 12

13 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 手順の詳細 ステップ 1 ステップ 2 コマンドまたはアクション enable Router> enable configure terminal 目的特権 EXEC モードをイネーブルにします プロンプトが表示されたら パスワードを入力します グローバルコンフィギュレーションモードを開始します ステップ 3 ステップ 4 Router# configure terminal router bgp as-number Router (config)# router bgp 100 bgp log-neighbor-changes ルーティング情報が渡される他の BGP ルータおよびタグへのルータが指定されている自律システムの数を指定し ルータコンフィギュレーションモードを開始します BGP ネイバーリセットのロギングをイネーブルにします ステップ 5 Router (config-router)# bgp log-neighbor-changes neighbor ip-address remote-as as-number BGP ネイバーテーブルまたはマルチプロトコル BGP ネイバーテーブルにエントリを追加します ステップ 6 Router (config-router)# neighbor remote-as 100 neighbor ip-address update-source interface-type interface-name BGP セッションが TCP 接続の動作インターフェイスを使用できるようにします ステップ 7 ステップ 8 ステップ 9 Router (config-router)# neighbor update-source loopback 0 address-family vpn4 Router (config-router)# address-family vpnv4 no synchronization Router (config-router-af)# no synchronization redistribute connected Router (config-router-af)# redistribute connected アドレスファミリコンフィギュレーションモードを開始し IPv4 アドレスプレフィクスを使用するルーティングセッションを設定します IGP を待たずにネットワークルートをアドバタイズするよう Cisco IOS ソフトウェアをイネーブルにします 1 つのルーティングドメインから別のルーティングドメインにルートを再配布し 送信元プロトコルによって認識されたルート および 送信元プロトコルが実行されているインターフェイスを介して接続されているプレフィクスを ターゲットプロトコルで再配布できるようにします 13

14 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 ステップ 10 コマンドまたはアクション neighbor ip-address activate 目的 BGP ネイバーとの情報交換をイネーブルにします ステップ 11 ステップ 12 Router (config-router-af)# neighbor activate no auto-summary Router (config-router-af)# no auto-summary exit 自動サマライズをディセーブルにし サブプレフィクスルーティング情報をクラスフルネットワーク境界間で送信します アドレスファミリコンフィギュレーションモードを終了します ステップ 13 ステップ 14 Router (config-router-af)# exit address-family vpnv4 Router (config-router)# address-family vpnv4 neighbor ip-address activate アドレスファミリコンフィギュレーションモードを開始して 標準 VPNv4 アドレスプレフィクスを使用する BGP などのルーティングセッションを設定します BGP ネイバーとの情報交換をイネーブルにします ステップ 15 Router (config-router-af)# neighbor activate neighbor ip-address send-community both 標準コミュニティと拡張コミュニティの両方のコミュニティアトリビュートが BGP ネイバーに送信されるように指定します ステップ 16 Router (config-router-af)# neighbor send-community both neighbor ip-address route-map map-name in 名前付きルートマップを受信ルートに適用します ステップ 17 Router (config-router-af)# neighbor route-map SELECT UPDATE FOR L3VPN in exit アドレスファミリコンフィギュレーションモードを終了します ステップ 18 Router (config-router-af)# exit address-family vpnv6 6Router (config-router)# address-family vpnv4 アドレスファミリコンフィギュレーションモードを開始して VPNv6 アドレスプレフィクスを使用する BGP などのルーティングセッションを設定します 14

15 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 ステップ 19 コマンドまたはアクション neighbor ip-address activate 目的 BGP ネイバーとの情報交換をイネーブルにします ステップ 20 Router (config-router-af)# neighbor activate neighbor ip-address send-community both 標準コミュニティと拡張コミュニティの両方のコミュニティアトリビュートが BGP ネイバーに送信されるように指定します ステップ 21 Router (config-router-af)# neighbor send-community both neighbor ip-address route-map ip-address in 名前付きルートマップを受信ルートに適用します ステップ 22 Router (config-router-af)# neighbor route-map SELECT UPDATE FOR L3VPN in exit アドレスファミリコンフィギュレーションモードを終了します ステップ 23 ステップ 24 Router (config-router-af)# exit route-map map-tag permit position Router (config-router)# route-map permit 10 set ip next-hop encapsulate l3vpn tunnel encap ルートマップコンフィギュレーションモードを開始し 1 つのルーティングプロトコルから別のルーティングプロトコルへルートを再配布する条件を定義します redistribute ルータコンフィギュレーションコマンドによって 指定されたマップタグが使用され このルートマップが参照されます 複数のルートマップで同じマップタグ名を共有できます このルートマップの一致基準が満たされている場合は set アクションの制御に従ってルートが再配布されます 一致基準が満たされていない場合 同じマップタグが使用されている次のルートマップがテストされます あるルートが 同じ名前を共有するルートマップセットの一致基準のいずれも満たさない場合 そのセットによる再配布は行われません position 引数は 同じ名前で設定済みのルートマップのリストに新しいルートマップが入る位置を示します ルートマップの match 句を渡す出力 IPv4 パケットは トンネルのカプセル化のため VRF に送信されます Router (config-route-map)# set ip next-hop encapsulate l3vpn my profile 15

16 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 ステップ 25 コマンドまたはアクション set ipv6 next-hop encapsulate l3vpn profile name 目的ルートマップの match 句を渡す出力 IPv6 パケットは トンネルのカプセル化のため VRF に送信されます Router (config-route-map)# set ip next-hop encapsulate l3vpn tunnel encap ステップ 26 ステップ 27 end Router (config-route-map)# exit end ルートマップコンフィギュレーションモードを終了し グローバルコンフィギュレーションモードを開始します グローバルコンフィギュレーションモードを終了します Router (config)# exit 次の作業 設定が適切に動作していることを確認するために 次の操作を実行できます VRF プレフィクスのチェック指定された VRF プレフィクスが BGP で受信されたことを確認します BGP テーブルエントリに ルートマップが動作し RiV にネクストホップが示されていることが表示されているはずです この例で示されているように show ip bgp vpnv4 コマンドを使用します Router# show ip bgp vpnv4 vrf customer BGP routing table entry for 100:1: /24, version 12 Paths: (1 available, best #1) Not advertised to any peer Local in "my riv" from ( ) Origin incomplete, metric 0, localpref 100, valid, internal, best Extended Community: RT:100:1 同じ情報がルーティングテーブルに送信されたことを確認します Router# show ip route vrf customer Routing entry for /24 Known via "bgp 100", distance 200, metric 0, type internal Last update from :23:07 ago Routing Descriptor Blocks: * (my riv), from , 00:23:07 ago Route metric is 0, traffic share count is 1 AS Hops 0 CEF スイッチング CEF スイッチングが想定どおりに動作していることも確認できます Router# show ip cef vrf customer

17 L3 VPN mgre トンネルの設定方法 /24, version 6, epoch 0 0 packets, 0 bytes tag information set local tag: VPN-route-head fast tag rewrite with Tu1, , tags imposed: {17} via , 0 dependencies, recursive next hop , Tunnel1 via /32 (my riv) valid adjacency tag rewrite with Tu1, , tags imposed: {17} エンドポイントの作成この例では トンネルエンドポイントが正しく作成されたことが表示されています Router# show tunnel endpoint tunnel 1 Tunnel1 running in multi-gre/ip mode RFC2547/L3VPN Tunnel endpoint discovery is active on Tu1 Transporting l3vpn traffic to all routes recursing through "my riv" Endpoint via destination Endpoint via destination 隣接対応する隣接が作成されたことを確認します Router# show adjacency Tunnel 1 interface Protocol Interface Address TAG Tunnel (4) 15 packets, 1980 bytes FF2FC3C77B B Epoch: 0 Fast adjacency disabled IP redirect disabled IP mtu 1472 (0x0) Fixup enabled (0x2) GRE tunnel Adjacency pointer 0x624A1580, refcount 4 Connection Id 0x0 Bucket 121 MPLS が mgre を介して転送中のため LINK_TAG 隣接が関連する隣接であることに注意してください 隣接にレポートされる MTU は パケットが受信するペイロードの長さ (MPLS ラベルを含む ) です 隣接に示される MAC ストリングは 次のように解釈できます > Beginning of IP Header (Partially populated, tl & chksum are fixed up per packet) FF2FC3C7 7B > Source IP Address in transport network B > Destination IP address in transport network > GRE Header MPLS レイヤ 3 VPN の設定に関する情報については Cisco IOS Multiprotocol Label Switching Configuration Guide を参照してください show l3vpn encapsulation profile-name コマンドを使用すると アプリケーションの基本的な状態に関する情報を取得できます このコマンドの出力によって トンネルおよび VRF への参照に関する詳細が示されます 17

18 mgre トンネルを使用した Dynamic L3 VPN サポートの設定例 mgre トンネルを使用した Dynamic L3 VPN サポートの設定例 ここでは mgre を介するレイヤ 3 VPN の設定例について説明します レイヤ 3 VPN mgre トンネルの設定 : 例 (P.18) レイヤ 3 VPN mgre トンネルの設定 : 例 この例では mgre トンネルを作成する設定シーケンスを示します 特殊な VRF インスタンスの定義が含まれます ip vrf my riv rd 1:1 interface Tunnel1 ip vrf forwarding my_riv ip address tunnel source Loopback0 tunnel mode gre multipoint l3vpn tunnel key 123 end ip route vrf my riv ip address subnet mask Tunnel1 router bgp 100 network neighbor remote-as 100 neighbor update-source Loopback0 address-family vpnv4 neighbor activate neighbor route-map SELECT_UPDATES_FOR_L3VPN_OVER_MGRE in route-map SELECT UPDATES FOR L3VPN OVER MGRE permit 10 set ip next-hop in-vrf my riv この例では ルートマップをアプリケーションにリンクする設定を示します vrf definition Customer A rd 100:110 route-target export 100:1000 route-target import 100:1000 address-family ipv4 exit-address-family address-family ipv6 exit-address-family vrf definition tunnel encap rd 1:1 address-family ipv4 exit-address-family address-family ipv6 exit-address-family ip cef 18

19 mgre トンネルを使用した Dynamic L3 VPN サポートの設定例 ipv6 unicast-routing ipv6 cef l3vpn encapsulation ip profile name transport source loopback 0 protocol gre key 1234 interface Loopback0 ip address ip router isis interface Serial2/0 vrf forwarding Customer A ip address ipv6 address 3FFE:1001::/64 eui-64 no fair-queue serial restart-delay 0 router bgp 100 bgp log-neighbor-changes neighbor remote-as 100 neighbor update-source Loopback0 address-family ipv4 no synchronization redistribute connected neighbor activate no auto-summary exit-address-family address-family vpnv4 neighbor activate neighbor send-community both neighbor route-map SELECT UPDATE FOR L3VPN in exit-address-family address-family vpnv6 neighbor activate neighbor send-community both neighbor route-map SELECT UPDATE FOR L3VPN in exit-address-family address-family ipv4 vrf Customer A no synchronization redistribute connected exit-address-family address-family ipv6 vrf Customer A redistribute connected no synchronization exit-address-family route-map SELECT UPDATE FOR L3VPN permit 10 set ip next-hop encapulate <profile_name> set ipv6 next-hop encapsulate <profile_name> 19

20 その他の参考資料 その他の参考資料 ダイナミック L3 VPN mgre トンネルのその他の関連資料については 次の参考資料を参照してください 関連資料 関連項目 参照先 MPLS Layer 3 VPN の設定 Cisco IOS Multiprotocol Label Switching Configuration Guide MPLS VPN Over mgre Cisco IOS Interface and Hardware Component Configuration Guide シスコエクスプレスフォワーディング Cisco IOS IP Switching Configuration Guide 総称ルーティングカプセル化 Cisco IOS Interface and Hardware Component Configuration Guide 規格 規格 タイトル なし MIB MIB IETF-PPVPN-MPLS-VPN-MIB MIB リンク 選択したプラットフォーム Cisco IOS リリース および機能セットの MIB の場所を検索しダウンロードするには 次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します RFC RFC タイトル RFC 2547 BGP/MPLS VPNs RFC 2784 Generic Routing Encapsulation (GRE) RFC 2890 Key Sequence Number Extensions to GRE RFC 4023 Encapsulating MPLS in IP or Generic Routing Encapsulation RFC 4364 BGP/MPLS IP Virtual Private Networks (VPNs) 20

21 その他の参考資料 シスコのテクニカルサポート 説明右の URL にアクセスして シスコのテクニカルサポートを最大限に活用してください リンク 以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます テクニカルサポートを受ける ソフトウェアをダウンロードする セキュリティの脆弱性を報告する またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける ツールおよびリソースへアクセスする - Product Alert の受信登録 - Field Notice の受信登録 - Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索 Networking Professionals(NetPro) コミュニティで 技術関連のディスカッションに参加する トレーニングリソースへアクセスする TAC Case Collection ツールを使用して ハードウェアや設定 パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決するこの Web サイト上のツールにアクセスする際は Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です 21

22 mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の機能情報 mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の機能情報 表 1-1 に このモジュールで説明した機能をリストし 特定の設定情報へのリンクを示します この表には Cisco IOS Release 12.0(23)S 以降のリリースで導入または変更された機能だけを示します ご使用の Cisco IOS ソフトウェアリリースによっては コマンドの中に一部使用できないものがあります 特定のコマンドのリリース情報については コマンドリファレンスマニュアルを参照してください プラットフォームサポートとソフトウェアイメージサポートに関する情報を入手するには Cisco Feature Navigator を使用します Cisco Feature Navigator を使用すると Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェアイメージがサポートする特定のソフトウェアリリース 機能セット またはプラットフォームを確認できます Cisco Feature Navigator には からアクセスします Cisco.com のアカウントは必要ありません ( 注 ) 表 1-1 には 一連の Cisco IOS ソフトウェアリリースのうち 特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェアリリースだけが記載されています 特に明記していない限り その Cisco IOS ソフトウェアリリーストレインの以降のリリースでもその機能はサポートされます 表 1-1 mgre トンネル機能付きの Dynamic L3 VPN の機能情報 機能名リリース機能情報 12.0(23)S この機能では IP ネットワークで使用される拡張 mgre トンネリングテクノロジーに基づいて L3 トランスポートメカニズムが提供されます Cisco and the Cisco Logo are trademarks of Cisco Systems, Inc. and/or its affiliates in the U.S. and other countries. A listing of Cisco's trademarks can be found at Third party trademarks mentioned are the property of their respective owners. The use of the word partner does not imply a partnership relationship between Cisco and any other company. (1005R) このマニュアルで使用している IP アドレスおよび電話番号は 実際のアドレスおよび電話番号を示すものではありません マニュアル内の例 コマンド出力 ネットワークトポロジ図 およびその他の図は 説明のみを目的として使用されています 説明の中に実際のアドレスおよび電話番号が使用されていたとしても それは意図的なものではなく 偶然の一致によるものです Cisco Systems, Inc. All rights reserved. Copyright , シスコシステムズ合同会社. All rights reserved. 22

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