2. 年金額改定の仕組み 年金額はその実質的な価値を維持するため 毎年度 物価や賃金の変動率に応じて改定される 具体的には 既に年金を受給している 既裁定者 は物価変動率に応じて改定され 年金を受給し始める 新規裁定者 は名目手取り賃金変動率に応じて改定される ( 図表 2 上 ) また 現在は 少

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1 みずほインサイト 政策 2017 年 2 月 1 日 2017 年度の年金改定率は 0.1% 物価下落により 3 年ぶりのマイナス改定 政策調査部上席主任研究員 堀江奈保子 naoko.horie@mizuho-ri.co.jp 2017 年度の年金改定率が 0.1% と発表された 年金改定率は物価や賃金の変動率に応じて決定されるが 2017 年度は物価変動率に応じた改定となり 年金額は 3 年ぶりの引き下げとなった 2016 年に成立した年金制度改革法では 制度の持続可能性を高め 将来世代の給付水準を確保することを目的として 受給者世代の年金額の抑制につながる年金改定ルールの見直しが決定された 年金カット法 との批判もあるが 高齢者世帯は所得や資産の格差が大きいことを踏まえれば 改正の影響が大きい低年金者等に対する給付金の支給等の対応を検討すべきであろう 年度の年金改定率は 0.1% 2017 年度の年金改定率が 0.1% と2017 年 1 月 27 日に発表された 2014 年度以来 3 年ぶりのマイナス改定である これにより2017 年度の年金額 ( これから年金を受給する 新規裁定者 (67 歳以下 ) の年金額 ) は 1 国民年金のみに加入し老齢基礎年金を満額受給する場合は月額 64,941 円 2 夫が会社員で厚生年金に加入し妻が専業主婦の世帯は夫婦で同 221,277 円となる なお 3 厚生年金に加入していた男性単身世帯は同 156,336 円 4 同女性単身世帯は同 127,081 円となる ( 図表 1) 以下では 年金額改定の仕組みとこれまでの改定の推移を確認するとともに 今後の年金改定に関する課題を検討する 図表 年度の新規裁定者 (67 歳以下 ) の年金額の例 2016 年度 ( 月額 ) 2017 年度 ( 月額 ) 差 1 国民年金 ( 老齢基礎年金 ( 満額 ):1 人分 ) 65,008 円 64,941 円 67 円 2 厚生年金 ( 夫婦 2 人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額 ) 221,504 円 221,277 円 227 円 3 厚生年金 ( 男性単身世帯の老齢基礎年金を含む標準的な年金額 ) 156,496 円 156,336 円 160 円 4 厚生年金 ( 女性単身世帯の老齢基礎年金を含む標準的な年金額 ) 127,211 円 127,081 円 130 円 ( 注 )2は夫が平均的年収( 平均標準報酬 ( 賞与を含む年収の12 分の1) が42.8 万円 ) で40 年間就業し 妻がその期間全て専業主婦であった世帯が年金を受け取り始める場合の給付水準 3は平均標準報酬 42.8 万円で 4は同 29.1 万円で40 年間就業した場合 3と4はみずほ総合研究所が算出 ( 資料 ) 厚生労働省 平成 29 年度の年金額改定について (2017 年 1 月 27 日 ) より みずほ総合研究所作成 1

2 2. 年金額改定の仕組み 年金額はその実質的な価値を維持するため 毎年度 物価や賃金の変動率に応じて改定される 具体的には 既に年金を受給している 既裁定者 は物価変動率に応じて改定され 年金を受給し始める 新規裁定者 は名目手取り賃金変動率に応じて改定される ( 図表 2 上 ) また 現在は 少子高齢化に対応するため 現役世代の減少と平均余命の伸びに基づいて年金改定率を抑制する マクロ経済スライド を行う調整期間となっている このため 物価変動率や賃金変動率から スライド調整率 を控除した改定率により年金額が改定される なお スライド調整率は 公的年金被保険者数の変動率と 平均余命の伸びを勘案した一定率 (0.3%) により算出される ( 図表 2 下 ) マクロ経済スライドは 物価や賃金がある程度上昇した場合にはそのまま適用されるが 物価や賃金の伸びが小さく 適用すると年金額が下がる場合には 調整は年金額の伸びがゼロになるまでにとどめられる ( 年金額が前年度を下回らない ) また 物価や賃金の伸びがマイナスの場合には 物価や賃金のマイナス分のみの改定が行われ マクロ経済スライドによる調整は行われない 2017 年度はマクロ経済スライドによるスライド調整率は0.5% となるが 物価と賃金の伸びがマイナスであったためマクロ経済スライドによる調整は行われない マクロ経済スライドによる年金額の抑制は その後の年金の財政検証 1 で 年金財政の均衡を図ることができる ( マクロ経済スライドによる調整がなくても収支のバランスが取れる ) と見込まれる場合に終了することとされており 直近の2014 年の財政検証では2043 年度 ~2044 年度に終了する見込みとなっている 2 通常時 既裁定者 図表 2 年金額の改定ルールの概要 物価変動率 ( 前年 ) で改定 名目手取り賃金変動率 で改定 新規裁定者 名目手取り賃金変動率 = 実質賃金変動率 物価変動率 可処分所得割合変化率 (2~4 年度前の平均 ) ( 前年 ) (3 年度前の変化率 ) マクロ経済スライドを行う調整期間 物価変動率 ( 前年 )- スライド調整率 で改定 既裁定者 スライド調整率 = 公的年金被保険者数の変動率 平均余命の伸びを勘案した率 (2~4 年度前の平均 ) (0.3%) 新規裁定者 名目手取り賃金変動率 - スライド調整率 で改定 ( 注 ) 既裁定者は年金を受給している者 新規裁定者は年金を受給し始める者 賃金変動率よりも物価変動率の方が大きい場合には新規裁定者 既裁定者ともに賃金変動率で改定される等の例外もある ( 資料 ) 厚生労働省 平成 29 年度の年金額改定について (2019 年 1 月 27 日 ) 等より みずほ総合研究所作成 2

3 3. 年金改定率の推移 現在の年金改定の仕組みは 2004 年の年金制度改正により導入された そこで 改正後の2005 年度以降の年金改定率の推移をみると 2015 年度を除き改定率はゼロかマイナスである ( 図表 3) また 1999 年から2001 年に物価が下落したにもかかわらず特例法で年金額をマイナス改定せずに据え置き その後物価の下落が続いたことなどにより 2013 年 9 月分までは本来の水準よりも2.5% 高い水準 ( 特例水準 ) の年金が支給されていた 2012 年に成立した年金改正法により 段階的にこの 特例水準 を解消することとされ 本来の年金改定に加えて 2013 年 10 月に1.0% 2014 年 4 月に1.0% 2015 年 4 月に0.5% の年金額の引き下げが行われた結果 2013 年 10 月と2014 年 4 月の年金改定率は大幅なマイナスとなった ( 図表 3) 4. 物価変動と賃金変動の推移 2005 年度以降の年金額改定の基礎となる物価変動率と賃金変動率 ( 前掲図表 2 参照 ) の推移を比較すると 2005 年度を除き物価変動率が賃金変動率を上回る状態が続いている ( 図表 4) 現行の年金額の改定ルールでは 給付と負担の長期的な均衡を保つ観点から 1 物価変動率 賃金変動率がともにプラスで物価変動率の方が大きい場合には新規裁定者 既裁定者ともに賃金変動率で改定すること 2 賃金変動率がマイナスで物価変動率がプラスの場合には新規裁定者 既裁定者ともにスライドなしとすること 3 物価変動率 賃金変動率がともにマイナスで賃金変動率が物価変動率を下回る場合には新規裁定者 既裁定者ともに物価変動率で改定することが規定されている 例えば 2015 年度は年金額改定に用いる賃金変動率が2.3% 物価変動率が2.7% であったことから新規裁定者 既裁定者ともに改定率は賃金変動率の2.3% とされ 2016 年度は賃金変動率が 0.2% 物価変動率が0.8% であったことから新規裁定者 既裁定者ともに改定率はゼロだった また 2017 年度は賃金変動率が 1.1% 物価変動率が 0.1% であったことから新規裁定者 既裁定者ともに改図表 3 年金改定率の推移 (%) 月 10 月 ( 年度 ) ( 注 )2013 年度は 4 月の年金改定率は0% だったが 10 月に特例水準の解消として1.0% の引き下げが実施された 3

4 定率は物価変動率の 0.1% となった なお 2016 年に成立した年金制度改革法 3では 賃金変動が物価変動を下回る場合には 賃金変動に合わせて年金額を改定する考え方を徹底する という年金額の改定ルールの見直しを行うことが決定された ( 施行期日は2021 年 4 月 ) この改正により 例えば 物価下落率より賃金下落率の方が大きい場合には 年金額は既裁定者 新規裁定者ともに賃金下落率に応じた改定となる また 物価が上昇し賃金が下落した場合の年金額の改定は既裁定者 新規裁定者ともに賃金下落率に応じた改定となる 4 ( 図表 5) 5. 年金額改定と受給者世帯の負担感 年金受給者世帯の実質的な年金額の変化をみるために 年金改定率から物価変動率を考慮した 実質的な年金改定率 の推移を確認する 例えば 2014 年度は年金改定率が 0.7% で 消費税率引き上げの影響により物価変動率が+3.0% であったことから 年金受給者にとっては年金額が減額された上に物価が上昇した このため 実質的な年金改定率は 3.7% となり 年金受給者の生活実感は厳しかったとみられる ( 図表 6) 図表 4 年金改定率の基礎となる物価と賃金の変動率 (%) 物価変動率賃金変動率 ( 年度 ) 図表 5 物価 賃金スライドの見直し (2021 年 4 月実施 ) 物価 > 賃金 >0 0> 物価 > 賃金物価 >0> 賃金物価物価賃金既裁定新規裁定新規裁定物価 改正後はを年金額改定に反映 賃金 既裁定 改正前 既裁定 賃金 新規裁定 改正前 ( 今回変更なし ) 4

5 2015 年度は物価変動率は+0.2% と上昇したものの 年金改定率が+0.9% と物価上昇を上回るプラス改定になったことから実質的な年金改定率は+0.7% と2010 年度以来 6 年ぶりの実質プラス改定となった また 2016 年度は年金改定率はゼロであったが物価変動率は 0.1% の見通しであるため 実質的な年金改定率は+0.1% となったとみられる ( 図表 6) 2017 年度の年金改定率は 0.1% であるが 物価が上昇すれば実質的な年金改定率のマイナス幅が拡大することになり 再び年金受給者の生活実感が厳しくなる可能性がある 6. 年金改定の今後の課題 2004 年の年金制度改正によりマクロ経済スライドが導入されたものの これまで物価や賃金の上昇率が小さかったり マイナスであったことなどから 実際にマクロ経済スライドが発動されたのは 図表 6 物価変動率を考慮した 実質的な年金改定率 の推移 (%) 2.0 年金改定率物価要因実質的な年金改定率 月 10 月 ( 年度 ) ( 注 ) 年度は 4 月の年金改定率は0% だったが 10 月に特例水準の解消として1.0% の引き下げが実施された 2. 物価は当該年度の前年比 2013 年度は4~9 月 10~3 月の前年比 2016 年度の物価上昇率はみずほ総合研究所予測 ( 資料 ) 厚生労働省資料 総務省 消費者物価指数 より みずほ総合研究所作成 図表 7 マクロ経済スライドの見直し (2018 年 4 月実施 ) 5

6 2015 年度のみである このため マクロ経済スライドの終了見込時期が後ずれしており 2004 年時点では終了時期が2023 年度の見通しであったが 2009 年時点では2038 年度となり 前述の通り2014 年時点では2043~2044 年度とさらに遅れる見通しとなっている マクロ経済スライドによる調整が遅れると 現在の受給者は想定より給付水準が高くなる一方で 将来の受給者は想定より給付水準が低くなることから 世代間の年金格差の拡大につながる 2016 年の年金制度改革法により 2018 年 4 月からマクロ経済スライドの見直しも行われることが決定した これにより 年金額が前年度を下回らない措置は現行制度と変わらないが 賃金 物価が大きく上昇したときにはその上昇の範囲内で前年度までの未調整分を含めて調整が行われる ( 図表 7) 改正後は 現行制度よりはマクロ経済スライドによる年金額の調整が進むものの 将来世代の年金給付水準を確保するためにも早期にマクロ経済スライドの実施期間が終了するよう もう一段踏み込んだ改革を引き続き検討することが必要であろう また 現在の年金受給者世代の年金額の抑制につながる2016 年の年金制度改革法については 年金カット法 との批判もある しかし 高齢者世帯については所得や資産の格差が大きく 年金額が多少抑制されてもそれほど日常生活に影響がない世帯もあると考えられる スライドの見直しで現在の受給者世代の年金額を抑制した上で 生活に著しい影響が生じる可能性がある低年金者や低所得者等に対しては 給付金の支給等での対応を検討すべきであろう なお マクロ経済スライドを順調に毎年度発動させ 年金財政の健全化を早期に進めるためには 経済活性化による継続的な賃金上昇を実現するとともに 政府が推進する働き方改革の実行により就業意欲がある非就業者の労働参加率を引き上げる等の課題にも引き続き重点的に取り組むことが求められる 1 少なくとも 5 年ごとに 国民年金及び厚生年金の財政の現況及び見通しが作成される これを財政検証という 2 女性や高齢者の労働市場への参加が進むケースの場合 3 公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律 主な改正内容は 1 短時間労働者への被用者保険の適用拡大の促進 2 国民年金第 1 号被保険者の産前産後期間の保険料免除 3 年金額の改定ルールの見直し 4 年金積立金管理運用独立行政法人 (GPIF) の組織等の見直し 5 日本年金機構の国庫納付規程の整備 4 ほかに マクロ経済スライドの見直しも行われる 詳細は本文 6. 参照 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり 商品の勧誘を目的としたものではありません 本資料は 当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが その正確性 確実性を保証するものではありません また 本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります 6

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