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1 食の安全 安心確保交付金 地域衛生管理整備事業 日高管内における馬感染症防疫マニュアル 平成 19 年 3 月 ( 平成 20 年 3 月一部改正 ) 日高家畜衛生防疫推進協議会

2 目 次 はじめに 1 Ⅰ 防疫対策の基本となる推進方向 2 1 事前対応型の防疫体制 2 危機管理の観点に立った迅速かつ的確な対応 3 家畜の飼養者等の果たすべき役割 4 海外悪性伝染病等の防疫について Ⅱ 馬感染症の種類及びその疾病対策 3 1 馬感染症の種類 (1) 撲滅及び早期清浄化或いは国内に発生があって侵入防止を目的とする疾病ア馬伝染性貧血イ馬伝染性子宮炎ウ馬鼻肺炎エ馬インフルエンザオ馬パラチフスカ腺疫 (2) 我が国では発生がなく また 海外から持ち込まれる可能性のある疾病ア馬ウイルス性動脈炎イウエストナイルウイルス感染症ウ馬原虫性脊髄脳炎 2 馬感染症の疾病対策 Ⅲ 検査結果等の検証 6 Ⅳ 飼養者等への啓発及び技術の研鑽 6 < 参考資料 > 日高家畜衛生防疫推進協議会機構図 馬伝染性子宮炎自主検査事業実施要領 馬鼻肺炎ウイルス流産防疫要領 馬インフルエンザの侵入及びまん延防止に係る決定事項 競争出走に係る移動についての軽種馬生産地の対応 腺疫自衛防あつ指針 馬ウイルス性動脈炎侵入防止対策に係る決定事項 ウエストナイルウイルス感染症防疫マニュアル 馬が感染する監視伝染病 各種感染症等の啓発用リーフレット

3 はじめに 近年 家畜の伝染性疾病はワクチンの開発 普及など予防技術の進歩や診断技 術や防疫体制の向上等により総じて平静に推移してきたところであるが 経営規 模の拡大や家畜 畜産物が広域に流通するようになっており ひとたび伝染性疾 病が発生した場合 急速かつ広範囲にまん延し その被害が甚大となるおそれが ある また 貿易の自由化が進展し 海外からの家畜 畜産物 飼料原料及び資材の 輸入が増大する中で悪性伝染病の侵入の危険性は特に高まっている このような中 日高地域は 競走馬の 80 % 以上を生産する我が国最大の軽種 馬飼養地帯であるとともに その生産馬が 国内各地の競馬場 トレーニングセ ンターへの移動 繁殖時期における交配のための移動 さらに 近年では 繁殖 競走を目的とした輸入馬も増加傾向にある また 国際交流競馬への出場や韓国 シンガポール等からの購買があるなど軽種馬の国際化が進んでいる状況にある しかしながら 海外においては馬ウイルス性動脈炎や馬インフルエンザ ウエ ストナイルウイルス感染症のほか様々な伝染病の発生が見られ 我が国への侵入 が危惧される また 輸出に当たっても相手国から様々な疾病に対する衛生条件 が求められており これまで発生の認められた疾病の早期清浄化 撲滅が望まれ ているところである このように軽種馬は 他の家畜とは異なった飼養形態であることから その実 態にあわせた伝染病の疫学監視や発生時におけるまん延防止体制が重要となって いる 日高家畜衛生防疫協議会では これまで様々な疾病についての防疫対応の要領 等をその都度定めて推進してきたところであるが 本マニュアルは 管内におい て侵入防止と早期清浄化が必要と判断される感染症について整理し 生産者自ら が行うべき日頃の衛生管理のほか地域レベルでの自衛防疫の積極的な推進などの 取り組みを通じて その疾病の発生の未然防止に努めるとともに 万が一発生し た場合 関係機関や関係者が活用しやすいよう作成した

4 Ⅰ 防疫対策の基本となる推進方向 1 事前対応型の防疫体制最近の国内外での家畜の伝染性疾病の発生状況をみると 発生してから防疫措置を講ずるという対応では 被害拡大の防止が十分でないと考えられる このため 家畜伝染病予防法第 5 条に基づく定期的な検査のほか 自衛防疫の積極的な推進等の取り組みを通じて 発生の未然防止に重点をおいた事前対応型の防疫体制の構築に努めることが必要である 2 危機管理の観点に立った迅速かつ的確な対応家畜の伝染性疾病は ひとたび発生した場合 急速かつ広範囲にまん延することから その被害を最小限にするための的確な対応が必要である このため 異常家畜の病性鑑定の励行や各種抗体検査による疫学監視を行うとともに 伝染病の発生を想定した防疫演習を行うことが必要である また 常に海外の疾病の発生情報の収集 提供に努めるとともに関係技術者の診断技術 知識の研鑽に努める必要がある 3 家畜の飼養者等の果たすべき役割家畜の伝染性疾病による損耗防止の徹底を期すためには 家畜飼養者自らが自衛防疫として日常の衛生管理の徹底 的確な予防接種 検査等を実施することが重要である また 管内各町の家畜自衛防疫組合が行う自衛防疫においては 国 北海道との密接な連携の下 日高家畜衛生防疫協議会で取り決めた防疫要領等を基本として家畜飼養者が個別に実施する自衛防疫の円滑な実施のための指導を行うことが必要である 4 海外悪性伝染病等の防疫について我が国には発生のない馬ウイルス性動脈炎や馬インフルエンザ等が多くの軽種馬生産国で発生がみられていることから 今後より一層の注意を払い 防疫に万全を期す必要がある (1) 着地検査の徹底輸入馬における伝染病の侵入防止に万全を期すためには 農林水産省動物検疫所における検疫と検疫後の管内飼養地における隔離等の防疫措置 ( 以下 着地検査 ) を一体的かつ効果的に推進することが重要である そのため 家畜飼養者及び関係機関 獣医師は 家畜防疫対策要綱( 平成 11 年 4 月 12 日付け農林水産省畜産局長通達 ) 中 別記 7 に定める 輸入家畜の着地検査指針 及び 輸移入家畜の着地検査実施要領 ( 平成 3 年 7 月 1 日付け北海道農政部長通知 ) によるもののほか 管内において重点的に着地検査が必要とされる疾病については その細密検査等を実施するとともに 関係者への指導に努める -1-

5 Ⅱ 馬感染症の種類及びその疾病対策日高管内において重点的に侵入防止と早期清浄化が必要と判断される感染症の種類及びその主な対応は次のとおりである 1 馬感染症の種類 (1) 撲滅及び早期清浄化或いは国内に発生があって侵入防止を目的とする疾病ア馬伝染性貧血イ馬伝染性子宮炎ウ馬鼻肺炎エ馬インフルエンザオ馬パラチフスカ腺疫 (2) 我が国では発生がなく また 海外から持ち込まれる可能性のある疾病ア馬ウイルス性動脈炎イウエストナイルウイルス感染症ウ馬原虫性脊髄脳炎 2 馬感染症の疾病対策 (1) 撲滅及び早期清浄化或いは国内に発生があって侵入防止を目的とする疾病ア馬伝染性貧血本病は 貧血と高熱を伴って死に至るウイルス性疾病で家畜伝病予防法 ( 以下 法 ) に基づく法定伝染病に指定されており 患畜は殺処分の対象となっている 近年 我が国においては 本病の摘発もなく清浄化が進展してきている状況にある 日高管内においても昭和 56 年の 2 頭の摘発を最後に清浄化が維持されている そのため 本病については 法 5 条の規定に基づき 5 年に 1 回 種牝馬 種牡馬 競走馬等を検査対象とした検査を実施し 清浄性の維持に努める ( 主な検査対象馬 ) 満 180 日齢以上の種牝馬 種牡馬 競走馬等 イ馬伝染性子宮炎 ( CEM) 本病は 子宮内膜炎等を起こす細菌性生殖器感染症で 法に基づく届出伝染病に指定されている 管内においては 昭和 55 年に本病が確認されまん延防止のため 2 週間にわたる種付けを中止し 全ての種牝馬 種牡馬の検査を実施し 300 頭以上の罹患馬が摘発された経緯があり 生産地にとってその撲滅が重要な疾病となっている -2-

6 本道では 昭和 55 年から平成 16 年まで法第 5 条に基づき日高 胆振地域の全ての種牝馬 種牡馬の検査を実施してきた 管内では 法に基づく検査のほかに日高家畜衛生防疫推進協議会が日本中央競馬会 日本軽種馬協会と連携し 管内の軽種馬関係機関で構成する CEM 清浄化対策推進事業運営委員会を設置し 昭和 61 年から繁殖期における臨床上異常馬や不受胎馬を対象とした自主的検査を実施している さらに 平成 10 年度から PCR 法による新技術の導入と陽性馬をハイリスク馬としての頻回検査や陰核切除と治療 とう汰による清浄化対策を推進している 本病の清浄化対策のため 平成 17 年度より日高家畜衛生防疫推進協議会が実施主体となり 馬伝染性子宮炎自主検査を実施しており 平成 17 年 5 月摘発 1 頭を最後にこれまで発生が認められていないが 今後とも飼 養者 関係機関 関係者が一体となって 馬伝染性子宮炎自主検査事業実 施要領 に基づき本病の撲滅と清浄性の維持を図る必要がある ( 主な検査対象馬 ) 繁殖に供用する繁殖牝馬及び繁殖牡馬 臨床上異常馬や不受胎馬 陽性馬 ウ馬鼻肺炎 ( ERV) 本病は 育成馬や競走馬には呼吸器病 時には神経症状を起こし 妊娠馬では 流死産 生後直死を起こすウイルス性疾病で 法に基づく届出伝染病に指定されている 特に 妊娠馬での本病による流死産 生後直死は 生産牧場の経済的被害は大きい 本病は 昭和 41 年に初めて日高管内で輸入馬での発生がみられ 同年は 19 戸 91 頭と 流産の嵐 となって 重大な被害をもたらした 昭和 56 年以降 不活化ワクチンの開発により年々予防接種率は向上しているが ここ数年においても 10 から 20 頭程度の発生を認めることから 今後とも一般衛生管理の徹底と胎齢にあわせた予防接種及び妊娠馬と他の馬との分離飼養が必要である 特に 近年の調査研究から継続発生に育成馬が関与することが報告されており 日頃の衛生管理の徹底と流産発生時の消毒や流産馬の単独隔離が必要である 本病発生時の防疫対応は 馬鼻肺炎ウイルス流産防疫要領 に基づき発生牧場飼養馬の自主的移動制限や同居馬の抗体検査により 他牧場へのまん延防止を図る必要がある ( 主な検査対象馬 ) 流死産胎子及び生後直死馬 -3-

7 発生牧場の同居馬 輸入馬 本病の発生を疑う呼吸器病或いは神経症状馬エ馬インフルエンザ本病は 欧州や北米で今日なお発生が認めれてれており 国内への侵入が常に危惧されているウイルス性呼吸器病で 法に基づく届出伝染病に指定されている 我が国では 昭和 46 年に関東地方を中心に全国的規模が発生し競馬開催が中止に至った経緯がある また 平成 19 年おいても 36 年ぶりとなる発生があったことから 本病の発生予防とまん延防止に努めるため 馬インフルエンザの侵入防止及びまん延防止に係る決定事項 及び 競走出走に係る移動についての軽種馬生産地の対応 に沿った防疫対策を図る必要がある ( 主な検査対象馬 ) 本病を疑う呼吸器病馬 競馬場等集合施設に入退厩する馬で主催者が指定する馬 オ馬パラチフス本病は 妊娠馬の流産や子馬の関節炎等を起こす細菌性疾病で 法に基づく届出伝染病に指定されている 一般的な予防法としては 流産胎子及び胎盤 母馬の悪露の取扱を慎重にし 厩舎等の消毒の徹底を図る必要がある 管内では 平成 19 年 12 月に 19 年ぶりに発生があったことから 今後ともまん延防止と 清浄化の維持に努める また その他の発生地域からの乳母や肉用繁殖を目的としての導入や交流もみられることから 導入に当たっては 本病の発生していないことを確認するとともに 抗体陰性の確認を行う必要がある また 流産が発生した場合にには 速やかに隔離と汚染場所の消毒を徹底し 家畜保健衛生所による病性鑑定を実施することが必要である ( 主な検査対象馬 ) 発生牧場の流産馬及びその同居馬 発生地域からの導入馬であって 抗体陰性証明のない馬 流産馬 その他地域で必要と認められる馬 カ腺疫本病は 頭部のリンパ節の化膿を主徴とする細菌感染症である 国内は一時清浄状態にあったが 平成 4 年に再侵入して以降は北海道の重種馬を中心にまん延していることが判明している -4-

8 管内は 現在清浄地であるが 発生地域からの乳母や肉用繁殖を目的と しての導入や交流もみられることから 腺疫自衛防あつ指針 に基づき侵入防止に努め 以下の馬を中心とした検査を実施する必要がある ( 主な検査対象馬 ) 臨床的に本病が疑われた馬及びその同居馬 (2) 我が国では発生がない 若しくは海外から持ち込まれる可能性のある疾病ア馬ウイルス性動脈炎本病は 流産と呼吸器病を主徴とする海外ウイルス感染症で 法に基づく届出伝染病に指定されている 米国や欧州では今日なお発生が認められており 発生地域ではワクチン接種による予防対策をとっている 一旦国内に侵入すると大きな被害が予想されることから 馬ウイルス性動脈炎侵入防止対策に係る決定事項 に基づき 継続したサーベイランスが必要であり 以下の馬を対象とした臨床検査及び抗体検査を実施する必要がある ( 主な検査対象馬 ) 輸入馬( ワクチン接種種牡馬を除く ) 輸入馬の内 ワクチン接種種牡馬: 新たに輸入された種牡馬については 当該馬及び交配した繁殖牝馬 外国産競走馬が新種牡馬となった場合の馬 原因不明の流産馬 イウエストナイルウイルス感染症 ( WNV) 本病は 蚊が媒介し 鳥 馬 人等に脳炎症状を起こすウイルス性疾病で 法定伝染病に指定されている 多くの場合は不顕性に終わるが 時には脳炎を起こし 発生した場合は致死率が高い 本来は アフリカや中近東 ヨーロッパの一部の地域に分布していたウイルスであったが 平成 11 年に米国で発生が認められ 現在では米国の大部分や中米にも感染が拡大しており 我が国への侵入が危惧される疾病である 管内には 米国 欧州等から多くの輸入馬があることから ウエストナイルウイルス感染症防疫マニュアル に基づき異常馬の早期発見 診断を行う必要がある ( 主な検査対象 ) 死亡野鳥 本病を疑う異常馬 ウ馬原虫性脊髄脳炎 ( EPM) -5-

9 本病は 住肉胞子虫の一種である S.neurona が馬の中枢神経に侵入して起こる感染症で 主に米国で発生しているが 我が国でもこれまでに米国産輸入馬での発症が確認されている 本病の感染は 中間宿主であるオポッサムの糞便中に排出される S.neurona のスポロシストを馬が経口摂取することから国内での感染は起こらないと考えられ また 平成 16 ~ 18 年に実施した抗体検査においても感染がないものと判断されたことから 今後は 輸入馬を中心に本病を疑う異常馬の病性鑑定を実施する必要がある ( 主な検査対象 ) 本病を疑う異常馬 Ⅲ 検査結果等の検証管内における重点的対象疾病については その発生状況や検査結果をもとに技術専門部会が中心となって検証を行い 必要に応じて要領等の変更について検討する また あらたに対策が必要となる疾病についても その都度協議する Ⅳ 情報の収集と飼養者等への啓発並びに知識 技術の研鑽馬感染症に関する国内外の発生情報の収集に努め 講習会や各種リーフレットを通じ 飼養者や関係者に対し 感染症の発生の未然防止と万が一発生した場合の防疫対応に関する知識の啓発に努める また 診断技術の向上のため 関係者の技術の研鑽に努める -6-

10 日高家畜衛生防疫推進協議会機構図 日高家畜衛生防疫推進協議会 ( 構成員 ) 会長 各町長 各農業協同組合長 副会長 各町家畜自衛防疫組合長 日高地区農業共済組合長 理事 監事 事務局 日高軽種馬農業協同組合長 日本軽種馬協会静内種馬場長 会員 日高生産農業協同組合連合会代表理事会長 北海道獣医師会日高支部長 会の構成員 北海道家畜畜産物衛生指導協会日高支部長 各団体の長 北海道家畜畜産物衛生指導協会日高支部事務局長 北海道日高家畜保健衛生所長 技術専門部会 部会長 部会員 各団体委員長 担当者等 自衛防疫部会 部会長 部会員 家畜自防組合担当者等 ( 構成員 ) 各町 家畜自衛防疫組合 各町各農業協同組合日高地区農業共済組合日高軽種馬農業協同組合日高生産農業協同組合連合会獣医師会町班農業改良普及センター飼養者団体 ( 馬 牛 豚 鶏 ) 家畜商組合乳牛会社等 畜産農家 馬牛豚鶏他

11 馬伝染性子宮炎自主検査事業実施要領 日高家畜衛生防疫推進協議会 第 1 目的馬伝染性子宮炎 ( 以下 :CEM) は 昭和 55 年管内で初めて確認されて以来 日高の軽種馬生産界に甚大な被害を与えてきた 初発生以来 家畜伝染病予防法 ( 以下 : 法 ) に基づく検査を中心に地元関係機関の努力により 現在では臨床的な発症馬の発生を見ることもなく 保菌馬も減少してきたが完全な撲滅には至っていない 16 年度より法に基づく検査が実施されなくなったが 管内自衛防疫体制の中で本病の検査と患畜の処置並びに関連する対策を実施し本病撲滅と清浄化の維持を図るものとする 第 2 事業内容 1 実施期間 平成 16 年度から清浄化達成までとその後当分の間 2 事業の実施 日高家畜衛生防疫推進協議会 ( 以下 : 推進協 ) は 本事業実施にあたり 本会 に加入する機関が従来同様 連携をとり馬産関係者の自衛防疫思想の高揚を図 りながら効果的かつ円滑に実施できるよう努めるものとする 実施にあたっては 社団法人日本軽種馬協会が定めるCEM 清浄化推進事業実 施要領 ( 以下 : 要領 ) の自衛検査並びに自衛処置指針に基づき行う 3 CEM 一斉検査対象馬 ア 地域すべての繁殖関連馬 イ その他 疫学的に関連のある馬 4 実施の期間 (1) 推進協は 次の期間に各地区 各農場の日時を指定し周知し実施する ア 繁殖牝馬 種付け前 10 月 ~11 月に1 回実施 イ 種雄馬 種付け前 11 月 ~12 月に2 回実施 5 検査の方法 自衛検査指針に定める方法で実施する (1) 検査の術式 ア 採材 繁殖牝馬 : 陰核スワブ (1 本の綿棒を用い まず陰核洞のスワブを ついで 陰核窩のスワブを採取する ) 種雄馬 : 尿道洞のスワブを ( 必要に応じ包皮および尿道口スワブも ) 採取 イ 検査 PCR 法 必要に応じ培養検査を行う ウ 検査名簿の作成 受検にあたっては 別添検査名簿を作成し採取材料に添付する 6 各検査における陽性馬の取り扱い 陽性馬については 法第 4 条に基づき家畜保健衛生所に届出るとともに 指針 に基づき次の検査 処置を行う (1) 治癒確認検査 健康馬と隔離の上 方針に基づく獣医師による治療終了後 牝馬にあっては陰

12 核ならびに子宮頚管 ( 妊娠馬は除く ) から1 週間隔で3 回 牡馬にあっては尿道洞 尿道口 包皮から中 1 日以上の間隔で3 回 PCR 検査および病性検定による細菌培養検査を行い 全ての検査結果が陰性であった場合に治癒が確認される (2) ハイリスク馬の指定と検査陽性と確認された馬は ハイリスク馬として指定し 陰性を確認後 3 年間検査を受ける ( 検査指針 : ハイリスク馬検査 ) (3) 追跡検査陽性馬についての疫学調査 蔓延防止のための必要な対策については家畜保健所とともに実施し 対象馬 採材部位 採材回数については JRA 競走馬総合研究所のアドバイスを受け随時決定する 7 サーベランス検査 ( 旧動向検査 ) CEMの感染および保菌が疑われる馬の早期発見のための検査を実施する 第 3 検査証明書の発行各検査で次のものについて 日高家畜衛生防疫推進協議会長は検査証明書を発行する (1) 一斉検査で陰性の馬 (2) 所定の治癒確認検査で陰性の馬 第 4 一斉検査以外の検査証明書の発行一斉検査時期以外に病性検定などで検査を受けた場合は 病性検定結果通知書を確認の上 証明書を発行する 第 5 検査計画書および実施成績書の報告 1 計画の樹立各町自衛防疫組合は 診療獣医師と連携のうえ検査計画を作成し 推進協会長へ提出する 2 検査の申請受検馬の所有者は検査名簿を添えて推進協会長へ申請する 3 成績の報告検査終了後 各町自衛防疫組合は 診療獣医師と連携のうえ検査成績を取り纏め推進協会長へ報告する 4 検査手数料別途 検査手数料を定める 第 6 防疫措置の徹底推進協はCEM 防疫に関する啓発活動を実施し 本事業の円滑な推進を図る 各町自衛防疫組合は 家畜保健衛生所 獣医師ならびに各関係機関と連携のうえ 的確な防疫措置を講ずるものとする

13 昭和 59 年 7 月 18 日一部改正平成 12 年 10 月 27 日一部改正 馬鼻肺炎ウイルス流産防疫要領 1 馬鼻肺炎ウイルス流産関係の検査の方法と検体 (1) 流産胎児 - 病理解剖 補体結合反応法 蛍光抗体法 病理組織検査をする (2) 流産母馬 - 血液抗体検査 ( 流産時と2 週間後 ) をする (3) 同居馬 - 血液抗体検査 ( 流産時と2 週間後 ) をする 2 発生牧場に対する現地防疫指導 ( 1) 疫学調査並びに衛生管理指導等 (2) 自主的移動制限ア本病発生時点で流産馬及び同居馬 ( 繁殖馬 ) の抗体検査を行い その牧場の最終発生から15 日以上は自主的に移動を自粛する イ最終発生から2 週間後 再度流産馬及び同居馬について抗体検査を行い 担当獣医師が臨床的に以上が無いことを確認するとともに 日高家畜衛生防疫推進協議会技術専門部会と協議し 抗体成績 発生状況等考慮のうえ 個々に移動制限を解くこととする 3 発生牧場の遵守する事項 (1) 流産が発生した場合必ず獣医師の指導に従い 流産胎児と母馬血清を速やかに家畜保健衛生所に届出て 検査を受けること (2) 流産発生馬房の汚物は 焼却あるいは埋却し 流産馬の臀部 尾根など汚染部分の洗浄消毒をすること (3) 厩舎消毒のほか 厩舎等への部外者の立入制限 流産馬並びに同居馬の自主的移動制限等を行い 他厩舎への伝播を防ぐこと (4) 鼻肺炎ウイルスによる流産発生の場合 最終流産発生から2 週間後に流産馬を含む同居馬の抗体検査を行い その結果により指示を受けること 日高家畜衛生防疫推進協議会 日高軽種馬農業協同組合 日高地区農業共済組合日高獣医師会 日高家畜保健衛生所

14 馬鼻肺炎ウイルスによる流産が発生した時には 馬鼻肺炎ウイルスによる流産が発生した時には 日高家畜衛生防疫推進協議会の定める 馬鼻肺炎ウイルス流産防疫要領 に基づき次のことを遵守してください (1) 流産馬の洗浄 消毒 流産馬の臀部 尾部などの汚染部分の消毒をする 消毒薬はパコマ クリアキルなどの逆性石けんが有効です (2) 汚染物の処理と馬房の消毒 しきわら等の汚染物は 焼却あるいは堆肥化する 馬房の床 壁の消毒を行い 分娩シーズンが終了するまで使用しないようにする (3) 流産馬の隔離とまん延防止 流産馬は他の繁殖馬から隔離する 厩舎等への部外者の立入制限 流産馬並びに同居馬の移動は自粛し 他厩舎へのまん延を防止する (4) 自主的移動制限と抗体検査当該牧場における最終発生から15 日以上は移動を自粛する 流産母馬と同居馬は 流産発生時と2 週間後に血液抗体検査を実施し 抗体検査と発生状況等の結果を踏まえ 移動制限を解除することとなります 検査予定日 : 年月日 ( 曜日 ) 解除予定日 : 年月日 ( 曜日 ) (5) 検査を受ける流産が発生した場合は必ず獣医師の指導に従い 流産胎児と母馬血清を速やかに家畜保健衛生所に届出て 検査を受けてください 北海道日高家畜保健衛生所 TEL: FAX: * 不明な点があれば 連絡してください

15 馬インフルエンザの侵入及びまん延防止に係る決定事項 平成 19 年 8 月 24 日日高家畜衛生防疫推進協議会 平成 19 年 8 月 16 日に我が国で 36 年ぶりとなる馬インフルエンザが発生し これまでに競馬関連施設を中心として全国的に発生が認められている また 日高管内においても発生が確認されていることから 今後 本病の侵入及びまん延防止と早期清浄化を図るため 引き続き管内一円の防疫対策を強化することとし 次の事項について管内関係機関並びに生産者に周知徹底を図り 協力を求めることとする 記 1 日常の衛生管理の徹底 (1) 飼養馬の健康管理に努め 発熱 呼吸器症状を呈する馬が認められた場合には 速やかに当該馬を隔離の上 獣医師 家畜保健衛生所に届出る (2) 厩舎の出入り口には 踏み込み消毒層を設置し 衣服 手指のほか使用する長靴や手袋も消毒する (3) 厩舎内には関係者以外の立ち入りを制限する (4) 馬運車は 使用の都度に清掃消毒を実施する 2 競馬場 トレーニングセンター セール等の集合施設からの移動馬の管理 (1) 移動してきた馬は 直ちに隔離し 発熱 鼻汁 咳をしていないか健康状態を確認する (2) インフルエンザのワクチン歴を確認し ワクチン接種プログラムに沿った接種がされていない場合は 速やかに接種を実施する 3 異常馬が確認された場合の措置 (1) 本病の特徴となる所見の認められた馬は 速やかに獣医師による診療を受け 鼻汁 血液を家畜保健衛生所に搬入し 検査を実施する (2) 当該馬は 速やかに隔離するとともに 確定診断されるまで同居馬の移動は自粛する 4 本病と診断された場合の措置 (1) 馬房 厩舎の消毒を実施する (2) 同居馬の健康確認をする (3) 同居馬にインフルエンザワクチンの未接種馬及びプログラムにより完了していない馬は 速やかに接種する (4) 周辺牧場と接するような場所への放牧は行わない (5) 牧場への関係者以外の立入りを禁止する (6) 当該馬及び同居馬のすべてにおいて 本病の陰性が確認されるまで 概ね 2 週間は移動は自粛する なお 同居馬をやむを得ず移動する場合においては 臨床症状 隔離状況 検査状況を考慮の上 個々に解除する (7) 発生牧場及び周辺牧場等への緊急ワクチン接種については 農水省 北海道と協議して実施することとする 競馬出走に係る移動についての軽種馬生産地の対応 平成 19 年 9 月 4 日 日 高 家 畜 衛 生 防 疫 推 進 協 議 会 胆 振 家 畜 自 衛 防 疫 推 進 協 議 会 十勝管内家畜自衛防疫推進協議会 馬インフルエンザの発生に伴う施設間の馬の移動については 農林水産省が基本方針を示すこととしており その方針をもって日本中央競馬会 軽種馬防疫協議会が要件を設定することとしている それらの結果を踏まえて 軽種馬生産地では対応をしていくこととなるが 本病の侵入防止及びまん延防止のため 以下のとおり対応するよう関係者及び生産者に理解を求める 記 1 競馬場等から移動してくる馬について (1) 健康手帳の自主検査状況の頁に記載されている健康状態や検査結果を確認する (2) 到着後 隔離飼養を行い 体温測定等の観察に努める (3) 異常を認めた際には 獣医師に報告し 馬インフルエンザを疑う症状を示したものは 簡易キット等による検査を実施する (4) 移動歴については 健康手帳に記入する 2 競馬場等へ移動する馬について (1) 移動する際には 獣医師による健診を行い 健康手帳に馬インフルエンザに関する健康状態や検査結果を記載する なお 事前に簡易キット等による検査を実施することが望ましい (2) 臨時に馬インフルエンザワクチンを接種した際には 健康手帳にその旨を記載する (3) 移動歴については 健康手帳に記入する

16 腺疫自衛防あつ指針 1. 疾病の概要 [ 定義 ] 腺疫 (strangles) とは腺疫菌 ( Streptococcus equi) の感染によって起こる馬の細菌性伝染病であ る [ 感染 ] 感染は排菌馬と直接接触することにより起こるが 腺疫菌に汚染された水や飼料あるいは器具や人 を介して間接的に起こることもある 若齢馬ほど感染し易く 流行は保菌馬の移動に伴って牧場単位で起こるこ とが多い [ 臨床 ] 典型的な臨床症状は 発熱 食欲不振 下顎リンパ節など頭部リンパ節の膿瘍形成 ( 特徴的 ) 膿 性鼻汁の排出である しかしながら 非典型的な症状を示す例や不顕性感染例も多い 臨床症状は 1 週間前 後の潜伏期間を経て認められ 1-2 週間で消失することが多い 臨床症状が消失した後 2-3 週間は鼻汁中に腺 疫菌が排出されることがあるが やがて大半の馬は完全に回復する しかしながら 感染が全身に及んで死亡 する例や 続発病 ( 出血性紫斑病 貧血 心筋炎 ) を発症する例 あるいは保菌馬となって無症状のまま長期 間排菌し続ける例もある 長期排菌馬の保菌部位として 咽頭後リンパ節および喉嚢が重要な役割を示す [ 治療 ] 腺疫菌は ペニシリン系およびセフェム系第一世代の抗生物質に高い感受性を示す しかしながら すでに膿瘍が形成された症例では 抗生物質による治療効果は十分ではなく むしろ治癒に遅延や保菌馬化 を誘発する危険性が指摘されている 腺疫からの回復はは菌分離検査によって確認する 2. 侵入の予防 腺疫が発生している地域から導入した馬は 2 週間 隔離して体温測定と臨床観察を行う また 非発生地域 から導入した馬も 2 週間は体温測定と臨床観察を行う 3. まん延の防止 腺疫を疑う臨床症状が認められた馬は隔離する これらの馬と接触した馬は体温測定と臨床観察を 2 週間 実施し 異常があればただちに隔離する 隔離した馬は鼻腔スワブ および膿瘍が認められればその部位か ら 菌分離検査を行う およそ 1 週間の間隔をおいた 3 回連続の検査で腺疫菌が分離されなければ腺疫を否定 出来る 腺疫菌が分離された馬は 臨床症状が消失した後に上記の検査を行い 3 回連続の検査で腺疫菌が分離 されなくなるまで隔離を継続する 臨床症状が消失後に鼻腔からの排菌が 1 か月以上続いた馬は 開放前に左右喉嚢の内視鏡検査を実施し て喉嚢粘膜の炎症および咽頭後リンパ節の腫大がないことおよび喉嚢洗浄液中に腺疫菌が存在しないことを 確認する 4. 治療 隔離して自然回復させることを基本とする 一般状態が悪い馬については ペニシリンもしくは第一世代セフェ ム系抗生物質を投与する 鼻腔からの排菌が 2 か月以上続く長期保菌馬は左右喉嚢の内視鏡検査を実施し 必要な局所治療を行う

17 [ 馬ウイルス性動脈炎侵入防止対策に係る決定事項 ] 平成 8 年 1 月 29 日日高家畜衛生防疫推進協議会 ( 最終改正 : 平成 17 年 9 月 2 日 ) 輸入馬の増加に伴い 馬ウイルス性動脈炎 ( 以下 EVA という ) の国内への侵入の機会が増大していることから 日高管内一円の着地防疫を強化することとし 次の事項について管内関係機関並びに生産者に周知徹底を図り 協力を求めることとする 記 1 着地検査については 平成 11 年 4 月 12 日 11 畜 A 第 467 号農林水産省畜産局長通知 家畜防疫対策要綱別記 7 輸入家畜の着地検査指針 に準拠して家畜保健衛生所並びに管内家畜防疫員が実施しているところであるが 関係機関 生産者とも要領に沿った防疫を行う 2 輸入馬は 仕向地へ到着後 原則として3カ月間同一の牧場で隔離飼養を行い 4の場合を除いて 牧場外への移動は行わない なお 輸入者は 隔離飼養期間が交配シーズンに重ならないよう調整の上輸入するように努める 3 輸入種雄馬や国内セールを目的として輸入した繁殖雌馬等については展示会が開催されることとなるが この場合は当該馬と管理者等関係者以外の者との接触をさける 4 3カ月間の隔離期間内における交配については 輸入馬の到着時及び到着後 1カ月の血液について動物検疫所のエライザ試験又は中和抗体検査の結果異常を認めず 管理獣医師による臨床検査においても異常を認めない場合に限る 5 輸入種雄馬のうちEVAワクチン接種種雄馬については 最初の交配シーズンに限り 交配雌馬 5 頭程度を対象として 交配前 交配後概ね30 日におけるEVAエライザ試験又は中和抗体検査を実施するものとし スタリオン管理獣医師を通じて採血を行い 血液を家畜保健衛生所へ搬入する 6 EVAエライザ試験陰性又は中和抗体価 4 倍未満でEVAワクチン接種歴不明の輸入馬 種雄馬については5と同様の対応を行うこととし 繁殖雌馬は5に準じ 交配雌馬 5 頭程度 を 交配雄馬 と読み替えて抗体検査を行う 7 輸入者は 購買契約のなかで当該馬がEVA 抗体を保有しないことを条件づける EVAの感染が判明した場合には自主淘汰又は検査結果が陰性となるまでの隔離飼養が必要となるため 輸入者は 健康な馬の輸入に努める

18 -1-

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20 PRNT IgM IgM-capture ELISA1:10 PRNT IgM IgM-capture ELISAPCR IgM IgM-capture ELISAIHC PCR IHC IgM IgM-capture ELISA1:10 PRNT PCR IHC -3-

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31 ( 法定伝染病 ) 馬が感染する監視伝染病 病名 家畜の種類 流行性脳炎 牛 馬 めん羊 山羊 豚 水牛 しか いのしし 狂犬病 牛 馬 めん羊 山羊 豚 水牛 しか いのしし 水胞性口炎 牛 馬 豚 水牛 しか いのしし 炭疽 牛 馬 めん羊 山羊 豚 水牛 しか いのしし ピロプラズマ病 牛 馬 水牛 しか 鼻疽 馬 馬伝染性貧血 馬 アフリカ馬疫 馬 ( 届出伝染病 ) 病名 家畜の種類 類鼻疽 牛 水牛 しか 馬 めん羊 山羊 豚 いのしし 破傷風 牛 水牛 しか 馬 トリパノソーマ病 牛 水牛 馬 ニパウイルス感染症 馬 豚 いのしし 馬インフルエンザ 馬 馬ウイルス性動脈炎 馬 馬鼻肺炎 馬 馬モリビリウイルス肺炎馬 馬痘 馬 野兎病 馬 めん羊 豚 いのしし 兎 馬伝染性子宮炎 馬 馬パラチフス 馬 仮性皮疽 馬

32 輸入馬飼養者の皆さんへ 平成 19 年 3 月 輸入馬の着地検査を徹底しましょう!! 輸入馬は 検疫を終了後 飼養地でも着地検査を受けなければなりません この検査は 馬インフルエンザや馬ウイルス性動脈炎など海外からの悪性の伝染病の侵入を防止するため 一定期間の隔離観察や血液検査等を行うものです 隔離の期間は 農林水産省の局長通達で原則 3か月間と決められています この間 他の馬との接触や移動などを行わず 異常があったら直ぐに獣医さんへ連絡してください 皆さんの飼養馬を海外からの悪性な伝染病から守るためにも確実に隔離飼養を行ってください 輸入馬 海外からの病気の侵入防止 隔離 :3 か月間 他の馬との接触防止 移動自粛 海外から侵入する病気 馬インフルエンザ 馬ウイルス性動脈炎 馬伝染性子宮炎 馬鼻肺炎 水泡性口炎など 北海道日高家畜保健衛生所日高家畜衛生防疫推進協議会

33 馬飼養者の皆さんへ 馬パラチフスに注意しましょう 近年 根室 釧路地域では本病による流産が報告されています 1 病原体と感染経路馬パラチフス菌 ( サルモネラ アボルタスエクイ ) 主に経口感染しますが 交配により感染することもあります 2 臨床症状 妊娠馬 : 流産を起こします 流産は連続的に発生することがあります 流産胎子や胎盤は 不潔感があり 多量の菌が含まれていて感染源になります また 悪露から感染することもあります 当歳馬 : 発熱 四肢の関節炎等の症状を呈し しばしば全身に菌がまわって死亡します 若馬 成馬 : 発熱 キ甲腫 キ甲瘻 関節炎等を起こします また 精巣炎を起こすこともあります 3 予防有効なワクチンはありません 馬パラチフスによる流産胎子 体表は混濁し 不潔感を呈する ( 胎齢 5 か月 ) 写真提供 : 釧路家保 日高管内は現在清浄地域ですが 本病の侵入防止のため 以下のことに注意してください 馬の個体管理を徹底し 健康状態 衛生状況を確認し 異常があれば獣医師の診療を受けましょう 厩舎の清掃 消毒を励行し 出入口に踏込み消毒槽を設置 管外から乳母馬等を導入する場合は 抗体陰性証明の付いているものとし 無い場合には家畜保健衛生所で検査を受けましょう 流産が発生した場合は速やかに隔離 汚染場所の消毒を徹底し 病性鑑定を受けましょう 北海道日高家畜保健衛生所 日高家畜衛生防疫推進協議会

34 せんえき 腺疫とは? この病気は 馬特有の細菌性伝染病で 鼻粘膜 咽喉頭粘膜などに炎症を起こし その後発熱して隣接するリンパ節が腫脹したり化膿したりします 世界各国で発生し わが国でも毎年発生が報告されています 病原体 腺疫菌 (Streptococcus equi subsp. equi) という細菌です 感染様式 感染は排菌馬の鼻汁 膿汁などによる直接接触のほか 菌に汚染された水や飼料あるいは器具や人を介して間接的に伝播することもあります 若い馬ほど感染し易く しばしば集団発生が見られるなど 伝播力が強いのが特徴です 臨床症状 臨床症状は 1 週間前後の潜伏期間を経て 発熱 食欲不振 下顎リンパ節など頭部リンパ節の膿瘍形成や膿性鼻汁の排出が見られ 1~2 週間で消失します その後 2~3 週間は鼻汁中に菌が排出されますが やがて大半の馬は完全に回復します しかし 中には無症状のまま長期間菌を排出し続け 新たな感染源となる馬や 悪化して死亡する馬もいます 鼻孔からの膿性鼻汁の排出 (JRA 提供 ) 北海道での発生状況 平成 4 年に十勝の重種馬生産牧場でおよそ6 戸 200 頭以上の大流行があり 以降北海道全域で発生が継続しています 日高では 平成 5 年に乳母として導入された重種馬を発端として 軽種馬生産牧場に発生があり 平成 10 年 11 年 12 年にも発生が認められていますが 最近は報告されていません 発生を予防するために 下顎リンパ節の腫脹 (JRA 提供 ) 1 侵入の予防 導入した馬は 隔離して体温測定と臨床観察を行う 異常を認めた場合には 獣医師の診断を受ける 2まん延の防止 腺疫を疑う症状が認められた馬は隔離する これらの馬と接触した馬は体温測定と臨床観察を2 週間実施する 北海道日高家畜保健衛生所 TEL: FAX: 写真は JRA 競走馬総合研究所栃木支所より提供されたものであり 転載を禁じます

35 病原体 馬ウイルス性動脈炎 Equine viral arteritis 馬動脈炎ウイルスというウイルスです 感染様式呼吸器を介した飛沫感染や交配による生殖器を介した感染が主体で 特に雄馬に感染した場合は 泌尿生殖器に持続感染し 精液中にウイルスが排泄される 臨床症状症状は多様で 40 前後の発熱 呼吸器病 ( 鼻汁漏出 結膜炎 眼瞼の浮腫 下顎リンパ節の腫大 ) 四肢 ( 特に後肢球節の浮腫 ) 頸部或いは全身の発疹 種牡馬では陰嚢及び包皮の浮腫 繁殖牝馬では流産が見られる 予防 我が国では これまで本病の発生が見られていませんが アメリカや欧州の諸外国で発生が見られることから 本病の侵入防止対策が最も重要です 日高管内では 地域の自衛防疫組織である日高家畜衛生防疫推進協議会で以下の対策を決定し 本病の侵入防止に万全を期している 着地検査期間中は担当獣医師による臨床検査 到着時及び 1 か月目の血清により抗体検査を実施 抗体検査の結果判明までは 交配を行わない 動脈炎ワクチン接種馬 ( 新規に輸入した種牡馬 ) は 当該馬のほか交配雌馬の抗体検査も実施 北海道日高家畜保健衛生所 陰嚢の腫大 写真は JRA 競走馬総合研究所栃木支所より提供されたものであり 転載を禁じます

36 ウエストナイルウイルス感染症 West Nile Virus Infection in Horses 病原体と感染様式ウエストナイルウイルスというウイルス本病の感染環は 鳥類と蚊の間で成立しており 人や馬は感染蚊の吸血によって感染して発症する 臨床症状多くの場合は 不顕性感染であるが 発症した場合は 運動失調 ( つまずき よろめき 歩様の不調 ) に加え 次の症状のうち2つ以上を示す場合に 本病にかかっている疑いがあるものとしている また 発熱が一般的に認められる 旋回 後肢の虚弱 起立不能 複数肢の麻痺 筋痙攣 固有受容感覚不全 盲目 口唇の下垂又は麻痩 歯ぎしり 急死 予防 我が国では これまで本病の発生が見られていませんが アメリカや欧州の諸外国で発生が見られることから 本病の侵入防止対策が最も重要です 本病の発生国から輸入する場合 過去 60 日間 飼育施設の周辺半径 50km 地域に発生がなく また過去 6 か月に発生がない証明 周辺地域に発生がある場合は 飼育施設に過去 6 か月間発生がない証明と 2 回のワクチン接種 輸出国で船積み前 7 日間 動物検疫所で 10 日間の輸入検査が必要 我が国では ウエストナイルウイルス防疫対応マニュアルにより 監視と発生時における防疫措置を定めている 野鳥及び蚊のサーベイランス死亡野鳥のウイルス分離や定期的 ( 月 1 回 ) な蚊の捕獲によるウイルスの分離 異常馬の病性鑑定 北海道日高家畜保健衛生所

37 病原体と感染様式住肉胞子虫の一種である Sarcocyctis neurona です 終宿主としてオポッサムが 中間宿主としてアルマジロ アライグマスカンクが疑われ 馬は原虫に感染したオポッサムの糞便に汚染された飼料を摂取することにより感染する 臨床症状 馬原虫性脊髄脳炎 (EPM) Equie Protozoal Myeloencephalitis 潜伏期は 4 週間から 1 年以上主に進行性運動失調 痙攣及び不全麻痺抑鬱 旋回運動 咬筋や腰殿筋の萎縮 腰痿を伴うこともある EPM 発症馬に見られた跛行 予防 S. Neurona の生活環 我が国には S. neurona の終宿主であるオポッサムは生息しておらず また 馬から馬へ感染も起こらないことから もっぱら海外で感染した輸入馬である オポッサムの糞便内の S. neurona のオーシストが馬に感染することから原虫に汚染した飼料や飲料水を馬に与えないことである 北海道日高家畜保健衛生所 S. Neurona のスポロシスト 写真 イラストは JRA 競走馬総合研究所栃木支所より提供されたものであり 転載を禁じます

38 馬鼻肺炎流産 生後直死の発生予防と対応 予防方法 1 妊娠馬は あがり馬や育成馬とは隔離して飼育しましょう 2 妊娠馬にストレスを与えない管理に心がけましょう ( 妊娠後期の馬の群の 入れ替えや移動を控えましょう ) 繁殖馬 育成馬 導入馬の隔離飼養 3 消毒を徹底しましょう 厩舎の出入り口には踏込み消毒槽 厩舎などには消毒用の手洗い器を置き 利用しましょう 衣服は毎日洗濯した清潔なものを着用し また 消毒がしやすい長靴や軍手などを使用しましょう 消毒薬は パコマ クリアキル等の逆性石鹸が有効です 4 ワクチン接種を徹底しましょう 抗体価 流産予防には 胎齢にあわせた接種が重要です ワクチン接種による CF 抗体価の推移 ( 日高管内での繁殖雌馬各 30 頭の平均 ) 32 1 回 ワクチン接種 回 3 回 4 ワクチン未接種 か月後 ( H15 年度に実施した日高家畜保健衛生所の調査成績 ) 妊娠期間 ( 月数 ) 種付 ワクチンプログラム 第 1 回注射時期 第 2 回注射時期 流産が多発 第 3 回注射時期 分娩 現在考えられる効率的なワクチンの接種方法 ( 案 ) 2 回接種 3 回接種 種付けの多い時期 (4~5 月 ) を中心にした接種 ( 1 回目 10~11 月 2 回目 11~12 月 3 回目 12~1 月 ) 種付けの遅い馬では追加免疫をする 例えば 4~5 月分娩予定の馬は 2 月 3 月に追加接種を!

39 具体的な流産後の消毒等の対処方法 馬が流産した場合 以下のことを速やかに実施しましょう 後産や羊水 流産胎子には 大量のウイルスが含まれていますので 消毒薬で浸したタオルで汚れた部分を中心に十分に洗浄 消毒しましょう 馬は必ず消毒後に 隔離馬房に移動してください 汚れた衣服 タオル 手袋 靴なども消毒が必要です 寝わら も 感染源として十分に認識しましょう 消毒薬を作製します消毒薬入りジョウロで十分に散布フレコンパックなどに詰める 繁殖馬房では以下のことをやめましょう 馬鼻肺炎ワクチンの接種と継続発生との関係 ワクチン接種状況 発生戸数 うち継続戸数 接 接種後 45 日以内 7 戸 2 戸 (28.6%) 種 接種後 45 日以降 12 戸 7 戸 (58.3%) 未接種 10 戸 6 戸 (60%) 計 29 戸 15 戸 (51.7%) 革靴 皮手袋では消毒が不十分となります 育成馬に流行した場合と流行しなかった場合の継続発生の違い ( 戸数 ) 流行あり (n=7) 流行なし (n=14) 85.7% 53.3 % 35.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 単独発生継続発生 育成馬における EHV-1 流行が継続発生に関与? 初発馬の隔離場所による継続発生の違い 隔離方法 ( 戸数 ) 単独隔離 (n=9) 同居馬あり ( n=15) 育成厩舎に隔離 (n=5) 66.7 % 80.0 % 53.3 % 33.3 % 0% 20% 40% 60% 80% 100% 単独発生継続発生 単独隔離が最も有効 育成厩舎に隔離は危険!! H15-17 生産地疾病等調査研究から得られたデータ

1 管内の牛ヨーネ病検査と患畜の発生状況 県央家畜保健衛生所 池田暁史仙波裕信 横澤こころ前田卓也 はじめに 牛ヨーネ病は 昭和 年に家畜伝染病予防法 ( 以下 法 という ) の 家畜伝染病に指定されて以降 発生頭数が増加し 平成 1 年の法改正に伴い撲滅対象疾病として全国的に定期検査を行っている 1) 本県では法第 5 条の規定に基づく牛ヨーネ病検査を平成 11 年度から開始した その後 当所管内においては

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