相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

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1 平成 23 年度税制改正 ( 相続税関係 ) のポイント JA 共済連全国本部普及部吉川厚 本稿では 平成 23 年度税制改正のうち 共済契約に関係する相続税の改正とその影響について見ていく 内容については政府税制調査会の税制改正大綱にもとづいているが 現時点 (3/28) では詳細が明らかになっていない点があること また 東日本大震災等の影響により 税制改正法案自体が成立しないおそれもあることについて ご留意いただきたい なお 文中 意見にかかる部分は私見であることを申し添える 1. 相続税の基礎控除の引下げ 改正の趣旨相続税の基礎控除は バブル期の地価急騰に対応して引き上げられてきたが その後 地価は下落を続けているにもかかわらず 基礎控除の水準は据え置かれている そのため 死亡者数に対する相続税の課税件数の割合が 4% 程度に低下しており 相続税の再分配機能が低下している 地価動向等を踏まえた基礎控除の水準調整を図り 相続税の再分配機能を回復し 格差の固定化を防止する 改正の内容相続税は 課税価格の合計額 ( 簡単にいうとすべての相続人等が取得する遺産の総額 ) から基礎控除額を控除して算出される よって 課税価格の合計額が基礎控除額以下であれば 相続税は課税されない この基礎控除額が次のとおり引き下げられる 5,000 万円 + 1,000 万円 3,000 万円 万円 ( 注 )1. は 相続の放棄があった場合には その放棄がなかったものとして数える また に含めることができる養子の数には制限がある 2. 課税価格の合計額が基礎控除額を超える場合でも 配偶者の税額軽減等の適用により納付税額がない場合もある 3. 死亡共済金にかかる非課税金額の算式と異なり にかかる法定相続人の範囲については改正されない 具体例例えば 相続人が妻と2 人の子の場合はは3 人となるので 後の基礎控除額は次のとおり計算される 5,000 万円 + 1,000 万円 3 人 =8,000 万円 3,000 万円 万円 3 人 =4,800 万円 改正の影響 1 課税ベースの拡大 の例の場合 は 課税価格の合計額が8,000 万円以下であれば相続税の心配はなかったが は 4,800 万円を超えると原則として相続税が課税されることになる 政府税制調査会資料によれば 基礎控除額の引下げにより 死亡者数に対する相続税の課税件数の割合は4% から6% 程度に上昇するとされている なお 相続税の課税価格を計算する際 被 25

2 相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くなったような場合には 相続税の課税が発生するケースが増えるのではないかと思われる 2 税負担の増加課税価格の合計額が基礎控除額を超えて 相続税が課税される場合には この改正により税負担が増加することになる ( 例 ) 相続人が妻と2 人の子 課税価格の合計額が2 億円の場合の相続税額 2. 相続税の税率構造の見直し 改正の趣旨相続税の基礎控除額の引下げと合わせて 税率構造の見直しを図ることにより 相続税の再分配機能を回復し 格差の固定化を防止する 改正の内容取得金額のうち1 億円超にかかる部分の税率が細分化され 最高税率が55% に引き上げられる ( 相続税の速算表参照 ) 950 万円 1,350 万円 ( 注 )1. 相続人が相続分どおり財産を取得するものとして計算している 2. 妻について配偶者の税額軽減を適用している < 相続税の速算表 > 法定相続分に応ずる取得金額税率速算控除額法定相続分に応ずる取得金額税率速算控除額 1,000 万円以下 10% - 1,000 万円以下 10% - 1,000 万円超 3,000 万円以下 15% 50 万円 1,000 万円超 3,000 万円以下 15% 50 万円 3,000 万円超 5,000 万円以下 20% 200 万円 3,000 万円超 5,000 万円以下 20% 200 万円 5,000 万円超 1 億円以下 30% 700 万円 5,000 万円超 1 億円以下 30% 700 万円 1 億円超 3 億円以下 40% 1,700 万円 1 億円超 2 億円以下 40% 1,700 万円 3 億円超 50% 4,700 万円 2 億円超 3 億円以下 45% 2,700 万円 3 億円超 6 億円以下 50% 4,200 万円 6 億円超 55% 7,200 万円 ( 注 ) 相続税額 = 法定相続分に応ずる取得金額 税率 - 速算控除額 26

3 3. 死亡共済 ( 保険 ) 金の非課税措置の見直し 改正の趣旨死亡共済 ( 保険 ) 金の非課税措置については 相続人の生活安定 という制度趣旨を徹底するとともに 他の金融商品との間の課税の中立性確保の要請等を踏まえ 算定の基礎となる法定相続人の範囲を縮減する 改正の内容次の契約形態で受け取る死亡共済金は みなし相続財産として相続税の課税対象になる 契約者死亡共済金被共済者 ( 掛金負担者 ) 受取人 A A B 死亡共済金受取人 Bが相続人の場合は 死亡共済金のうち次の金額まで相続税が非課税になるが 改正により にかかる法定相続人の範囲が限定される 500 万円 500 万円 法定相続人 ( 未成年者 障害者または相続開始直前に被相続人と生計を一にしていた者に限る ) の数 ( 注 )1. は 相続の放棄があった場合には その放棄がなかったものとして数える また に含めることができる養子の数には制限がある 2. 複数契約から死亡共済 ( 保険 ) 金が支払われた場合でも 契約ごとにこの金額が非課税になるわけではなく 相続人が受け取った死亡共済 ( 保険 ) 金の合計額に対してこの金額が非課税になる 具体例 ( 例 ) 妻と長男は被相続人と生計を一にしていたが 長女は別生計の場合の非課税金額 ( 長女は未成年者および障害者ではない ) 500 万円 3 人 =1,500 万円 500 万円 2 人 =1,000 万円 改正の影響死亡共済 ( 保険 ) 金の非課税措置の見直しは 会計検査院の 死亡保険金の非課税措置については 高所得者も適用しており 節税目的と思料されるものも見受けられる ( 政府税制調査会資料より引用 ) との指摘がきっかけになったとみられる 確かに 相続人の生活安定という本来の趣旨よりは 資産家の節税目的に活用されているという実態にあると思われる 改正にかかる留意点は次のとおりである 1 生計を一にしていた者生計を一にしていた者とは 法案成立後に税務当局の見解が示されると思われるが 現時点では不明である なお 所得税基本通達には次のとおり定められているが 規定の目的が異なるため 相続税の取扱いも同様になるとは限らない 所得税基本通達 2-47 法に規定する 生計を一にする とは 必ずしも同一の家屋に起居していることをいうものではないから 次のような場合には それぞれ次による 勤務 修学 療養等の都合上他の親族と日常の起居を共にしていない親族がいる場合であっても 次に掲げる場合に該当するときは これらの親族は生計を一にするものとする イ当該他の親族と日常の起居を共にしていない親族が 勤務 修学等の余暇には当該他の親族のもとで起居を共にすることを常例としている場合ロこれらの親族間において 常に生活費 学資金 療養費等の送金が行われている場合 親族が同一の家屋に起居している場合には 明らかに互いに独立した生活を営んでいると認められる場合を除き これらの親族は生計を一にするものとする 27

4 2 相続開始時点の相続人の状況にかかる法定相続人の範囲が限定されるため 相続の開始時点における相続人の状況により 非課税金額が変わることになる 現在は 親と子が生計を一にしていたとしても 親が亡くなる直前に生計を一にしていなければ 非課税金額の基礎となるに数えることができない 子が未成年の場合も同様で 成人して生計が別になれば に数えることができなくなる 3 既契約の取扱い共済契約の契約日が平成 23 年 4 月 1 日前であっても 死亡が同日以後であれば の取扱いとなる 節税目的で共済に加入している場合は においても にかかる法定相続人の要件に該当しているかどうか 確認してみる必要がある 4 生計を一にしていない相続人が受け取った死亡共済金の取扱い生計を一にしているかどうかが問題になるのは 非課税金額を計算する上での にかかる法定相続人についてである 受け取った死亡共済金が非課税の適用を受けられるかどうかについては 死亡共済金受取人が民法に規定する相続人であればよい 前頁 3 の例の場合 生計を別にしている長女が死亡共済金受取人だとしても 死亡共済金のうち1,000 万円は相続税が非課税になる 4. 未成年者控除および障害者控除の引上げ 改正の趣旨未成年者控除 障害者控除については 控除額が長年にわたって据え置かれてきており 物価動向や今般の相続税の基礎控除等の見直しを踏まえ 引き上げる 改正の内容 1 未成年者控除 6 万円 (20 歳 - 2 障害者控除 6 万円 (85 歳 - 特別障害者 12 万円 (85 歳 - 10 万円 (20 歳 - 10 万円 (85 歳 - 特別障害者 20 万円 (85 歳 - 5. 相続時精算課税制度の適用要件の見直し 改正の趣旨高齢者の保有資産の若年世代への早期移転を促し 消費拡大や経済活性化を図る 改正の内容 1 制度の概要生前贈与については 贈与を受けた年に110 万円の基礎控除を超える部分について贈与税を課税する暦年課税制度のほか 一定の要件に該当する場合には贈与税を課税せず 相続時に精算するという相続時精算課税制度を選択できる 相続時精算課税制度については 65 歳以上の親から20 歳以上の子が贈与を受ける場合に選択することができ 通算で2,500 万円までの贈与については贈与税を課税せず それを超える部分の金額については一律 20% の税率で贈与税を課税し 相続時にその受贈財産と相続財産を合計した価額をもとに相続税を課税する 納付した贈与税については相続税額から控除することができる 28

5 2 改正の内容ア. 受贈者の範囲現行の受贈者の範囲は 20 歳以上の子であるが これに 20 歳以上の孫を追加する イ. 贈与者の年齢要件贈与者の年齢要件を 65 歳以上から 60 歳以上に引き下げる 適用時期原則として 平成 23 年 1 月 1 日以後の贈与により取得する財産にかかる贈与税について適用する < 参考 > 相続税の計算方法 ( ) 1 各人ごとの課税価格の合計の計算被相続人の相続人は 生計一の妻と長男 生計別の長女 次のとおり財産を取得 2 相続税の総額の計算ア. 基礎控除額の差し引き 課税価格妻 15,000 万円 (1/2) 死亡共済金 1,000 万円 課税価格 長男 9,000 万円 (3/10) 課税価格 長女 6,000 万円 (2/10) 基礎控除額 =3,000 万円 万円 (3 人 )=4,800 万円 イ. 法定相続分で仮に分割 課税遺産総額 = 30,000 万円 -4,800 万円 =25,200 万円 (a) 妻 長男 長女 (a) 1/2= 12,600 万円 (a) 1/4= (a) 1/4= 6,300 万円 6,300 万円 死亡共済金の非課税金額 500 万円 生計一の (2 人 )=1,000 万円 ゆえに全額非課税 ウ. 速算表で仮の税額計算個人の納付税額ではない 税額 3,340 万円 (b) 1,190 万円 1,190 万円 (c) (d) ( 注 ) 基礎控除額等を計算する際のは 相続の放棄があってもないものとして数え また に含めることができる養子の数には制限がある エ. 相続税の総額の計算 3 各人ごとの納付税額の計算 ア. 各人の算出税額の計算相続税の総額を各人の取得割合であん分 (b)+(c)+(d)=5,720 万円 (e) 妻 (e) 1/2=2,860 万円 長男 (e) 3/10= 1,716 万円 長女 (e) 2/10= 1,144 万円 イ. 各人の納付税額の計算 税額軽減額 2,860 万円 納付 納付 配偶者の課税価格が法定相 続分または16,000 万円以下なら納付税額なし 29

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