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さやひのと
5 years ago
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1 ALTM 過去問題解説 May 22, 2017 JSTQB Technical Committee 委員長谷川聡

2 Agenda 試験問題の出題について K2 TM 欠陥マネジメント K3 TM テストマネジメント K4 TM テストマネジメント勉強を進めていくにあたって 2

3 試験問題の出題について学習の目的 (L.O) に従ってシラバスのそれぞれの課題を試験する (FL シラバス P75) L.O には知識レベルが設定されており知識レベルに合わせた問題が出題される ALTM は以下の 3 つの知識レベルの問題が出題される K2 理解シラバスに書かれている内容を理解して説明できる例 : テストの見積りに影響を与える可能性がある要因を理解し例を示す K3 適用概念や方法を適用できる例 : 所定のプロジェクトに対して適用可能なすべての見積り技法を使用して見積りを作成する K4 分析状況を分析し適したものを提案できる例 : ステークホルダ状況およびソフトウェア開発ライフサイクルモデルを含むプロジェクトニーズを分析し最適なテスト活動を識別する 3

4 K2 理解 ~ 理解して説明できる ~ 4

5 K2 理解学習の目的 K2 の場合シラバスに書かれている内容を理解して説明出来ることが求められる TM テストプロセスとソフトウェア開発プロセスのプロセス能力を評価するために欠陥レポートの統計情報をどのように使用するかを説明する 4.4 欠陥レポート情報によるプロセス能力の評価に記載があるテスト進捗のモニタリング情報に加えて欠陥情報はプロセス改善の取り組みを支援する必要があることを理解しているかが焦点となる 5

6 K2 TM 欠陥マネジメント過去問題 6

7 K2 TM 正解の解説 1/2 7

8 K2 TM 正解の解説 2/2 正解は b 8

9 K3 適用 ~ 概念や方法を適用できる ~

10 K3 学習の目的 K3 の場合シラバスに書かれている概念や方法を具体的な例に対して適用できることが求められる TM 品質コストをベースに他の定量的および定性的要素を考慮してテストの価値を見積り見積った価値をテストステークホルダに伝える 2.7 テストのビジネスバリューで説明されている品質コストの概念を知っていて実際に適用して品質コストを算出できることが焦点となる 10

11 K3 TM テストマネジメント 11

12 K3 TM テストマネジメントプロジェクトの状況方法の適用プロジェクトデータ 12

K3 TM-2.7.2 解説 1/4 品質コストの概要シラバス (2.7 テストのビジネスバリュー ) 1. 予防コスト : 欠陥の作りこみを予防するためのコスト 2.

13 K3 TM 解説 1/4 品質コストの概要シラバス (2.7 テストのビジネスバリュー ) 1. 予防コスト : 欠陥の作りこみを予防するためのコスト 2. 評価コスト : テストやレビューなどの評価するコスト 3. 内部失敗コスト : ソフトウェア提供前の欠陥修正のコスト 4. 外部失敗コスト : ソフトウェア提供後のサポートコスト 13

14 K3 TM 解説 2/4 プロジェクトデータの確認 1 要求仕様書システム仕様書実装コードへのレビュー内容レビュー工数 ( 計画実施を含む ) レビューで検出した欠陥の修正工数レビューでの指摘欠陥数実績 45 時間 25 時間 13 件 2 リリース前までのテスト ( コンポーネントテスト ~ システムテスト ) 内容実績テスト設計工数 67 時間テスト実行工数 154 時間テストで検出した欠陥のデバッグ修正工数 85 時間テストで検出した欠陥数 15 件 3 リリース後内容欠陥修正工数検出した欠陥数実績 550 時間 2 件評価コスト内部失敗コスト外部失敗コストテストやレビューのコストソフトウェア提供前の欠陥修正のコストソフトウェア提供後のサポートコストコスト : =266 時間コスト :25+85=110 時間コスト :550 時間 14

15 K3 TM 解説 3/4 プロジェクトデータの確認 1 要求仕様書システム仕様書実装コードへのレビュー内容レビュー工数 ( 計画実施を含む ) レビューで検出した欠陥の修正工数レビューでの指摘欠陥数実績 45 時間 25 時間 13 件 2 リリース前までのテスト ( コンポーネントテスト ~ システムテスト ) 内容実績テスト設計工数 67 時間テスト実行工数 154 時間テストで検出した欠陥のデバッグ修正工数 85 時間テストで検出した欠陥数 15 件 3 リリース後内容欠陥修正工数検出した欠陥数実績 550 時間 2 件リリース前 ( 内部 ) の欠陥あたりのコスト : リリース前 ( 内部 ) に検出した欠陥数 :28 件 (13+15) リリース前 ( 内部 ) のコスト :376 時間 ( ) 376 時間 /28 件 =13.4 時間リリース後 ( 外部 ) の欠陥あたりのコスト : リリース後 ( 外部 ) に検出した欠陥数 :2 件リリース後 ( 外部 ) のコスト :550 時間 550 時間 /2 件 =275 時間 15

16 K3 TM 解説 4/4 選択肢の確認選択肢評価コスト内部失敗コスト外部失敗コスト欠陥あたりのコ欠陥あたりのコスト ( 内部 ) スト ( 外部 ) ( 時間 ) ( 時間 ) ( 時間 ) ( 時間 / 件 ) ( 時間 / 件 ) 評価コスト内部失敗コスト外部失敗コストコスト : =266 時間コスト :85+25=110 時間コスト :550 時間リリース前 ( 内部 ) の欠陥あたりのコスト : リリース前 ( 内部 ) に検出した欠陥数 :28 件 (15+13) リリース前 ( 内部 ) のコスト :376 時間 ( ) 376 時間 /28 件 =13.4 時間リリース後 ( 外部 ) の欠陥あたりのコスト : リリース後 ( 外部 ) に検出した欠陥数 :2 件リリース後 ( 外部 ) のコスト :550 時間 550 時間 /2 件 =275 時間 16

17 K4 分析 ~ 状況を分析し適したものを提案できる ~

18 K4 学習の目的 K4 の場合状況を分析しシラバスに書かれている内容をもとに適したものを提案できることが求められる TM プロダクト品質リスクを分析識別および評価し主要なプロジェクトステークホルダの観点に基づいてリスクとその評価されたリスクレベルの概要を説明する 2.3 リスクベースドテストとその他のテストの優先度付けと工数配分のアプローチで解説しているリスクの扱い方を理解して分析結果を導き出すことが焦点となる 18

19 K4 TM テストマネジメントの過去問題 19

20 K4 TM テストマネジメントの過去問題プロジェクトの状況 1: 統合テスト前提案内容プロジェクトの状況 2: 統合テスト実施後 20

21 K4 TM 解説 1/5 解答のポイント 1. リスクベースドテストであることリスクに合わせて対処の優先度付けをする 2. リスクの再評価を求められていること統合テストの結果を見て再評価する 3. テスト ( プロジェクト ) が遅れておりこの後のテストレベルも十分に行えない可能性があること提案の際の INPUT とする 21

22 K4 TM 解説 2/5 提案内容について a. 書籍情報の登録機能は未修正の欠陥があることを制約事項としてリリースすることを検討する b. 書籍情報の更新機能は難易度を下げるよう再設計して作り直すことを検討する c. 書籍情報の削除機能は今回のリリースから外すことを検討する d. 書籍情報の印刷機能が使えなくなったときの代替手段を検討する 22

23 K4 TM 解説 3/5 状況分析のポイント 1 統合テスト前機能の特性コンポーネン機能名機能の難易度 ( トテストの品複雑さ ) 質機能の利用頻度機能の代替手段書籍の検索低高多いなし書籍情報の参照低高多いなし書籍情報の登録中低多いあり書籍情報の更新高中少ないあり書籍情報の削除高低少ないあり書籍情報の印刷中低多いなしリスクが顕在化する可能性 : 機能の難易度とコンポーネントテストの品質より a. d. b. c. ( 低い ) 登録 = 印刷 < 更新 < 削除 ( 高い ) リスクが顕在化したときの影響度 : 機能の利用頻度と機能の代替手段より b. c. a. d. ( 低い ) 更新 = 削除 < 登録 < 印刷 ( 高い ) a~d は解説のため解答選択肢 a~d を表している 23

24 K4 TM 解説 4/5 状況分析のポイント 2 統合テスト後のリスク再評価統合テストの結果機能名 1KLOCあたりの摘出した欠陥 1KLOCあたりのテストケース数数欠陥数未修正の欠陥数書籍の検索書籍情報の参照書籍情報の登録書籍情報の更新書籍情報の削除書籍情報の印刷リスクが顕在化する可能性 a. d. b. c. 登録 = 印刷 < 更新 < 削除 a. d. b. c. 統合テスト前登録 = 印刷 < 更新 < 削除 d. a. b. c. 統合テスト後印刷 < 登録 < 更新 < 削除 d. b. a. c. または印刷 < 更新 < 登録 < 削除 24

25 K4 TM 解説 5/5 提案内容の検討 a. 書籍情報の登録機能は未修正の欠陥があることを制約事項としてリリースすることを検討するリスクが顕在化する可能性が上がっている未修正の欠陥は 1 件である代替手段はあるためリスクが残っていても影響は小さいが機能の利用頻度が高いためリスク除去に努める選択肢も捨てきれない b. 書籍情報の更新機能は難易度を下げるよう再設計して作り直すことを検討するリスクが顕在化する可能性が下がっているため対応の優先度は低いまた遅れているという状況より再設計は現実的でない c. 書籍情報の削除機能は今回のリリースから外すことを検討するリスクが顕在化する可能性がさらに上がり未修正の欠陥が 4 件もある代替手段があり利用頻度も少ないことからリリースから外すという対応は妥当である d. 書籍情報の印刷機能が使えなくなったときの代替手段を検討する代替手段がないためリスクが顕在化したときの影響度が大きいがリスクが顕在化する可能性が下がっているため対応の優先度は低い 25

26 勉強を進めていくにあたって

27 知識レベル毎の学習方法 K2 の学習方法シラバスの記載内容を正しく理解することが必要 K3 の学習方法シラバスに記載されている概念方法を理解して使えるようにすることが必要 K4 の学習方法シラバスに記載されている概念方法を理解した上でシナリオに書かれている状況を分析してベストな判断を選択できるようにすることが必要テストマネージャについては以下の参考文献を使って学習することもお勧めする体系的ソフトウェアテスト入門 ( リッククレイグ ) 基本から学ぶテストプロセス管理ソフトウェアテスト 12 の必勝プロセス ( レックスブラック ) 27

28 JSTQB へお問い合わせ CONTACT INFORMATION JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board) 1:acceptable mail size is less than 50KB 2: Please understand that our response may take time ありがとうございました

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