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1 の地域経済循環分析 目次 1. 地域の概況 2. 生産 3. 分配 4. 消費 5. 投資 6. 結果の概要 7. 詳細分析の概要 8. 対策の検討 16 2

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3 1 地域の概況 1 地域の概況 １ 歴史 自然条件 ２ 人口関連データ ３ 就業関連データ ４ 職住比 5 １ 歴史 自然条件 9 地域の歴史 自然条件は文献調査等により整理を行い 定性的に地域の特徴を記述する 9 まちの成り立ちや産業構造の形成に影響した出来事等を記述する 地域の歴史 9 太 市は 新 義貞が 誕し 開拓した地であることから 古くは 新 荘 にったのしょう と呼ば れていた 現在の市章は 新 の旗印である 中 をベースにしている 9 江 時代に 光例幣使街道の宿場町として発達し 宿場町時代の 太 宿 おおたじゅく が市名の 由来となった 9 戦前から富 重 業 スバル の前 となる中島 機があり 機械 属関連製造業の基盤が早い段 階から整 ていた 戦後 中島 機が解体されると スバルの企業城下町として発展した 階から整っていた 戦後 中島 機が解体されると スバルの企業城下町として発展した 9 196年代以降 業再配置計画の実施に伴い 動 電機等の優良企業群が誘致され さらに製造業 が発展した 現在は 関東内陸 業地帯を代表する 業都市となっている 9 平成17年には太 市 尾島町 新 町 藪塚本町が合併し 21万 を超える新市として誕 した 9 東京から北 へ約86kmの距離にあり 北関東 動 道が北部地域を通過して関越 動 道 東北 動 道と接続している また 東部鉄道によって東京都に接続している 地域の気候 自然条件 9 太 市は 群 県南東部に位置し 積は である 9 南に利根川 北に渡良瀬川に挟まれている 9 地勢は 市街地北部に標 239ｍの と それに接続する 王 丘陵が るほかは概ね平坦地である 地勢は 市街地北部に標 239 の と それに接続する 王 丘陵が るほかは概ね平坦地である 18 6

4 ２ 現在の人口規模と将来動向 9 地域の消費や生産は 地域の人口に大きく影響を受けるため 現在及び将来の人口規模を把握する 9 ここでは まず夜間人口と昼間人口を比較し 通勤 通学者による流入 流出状況を把握する 下図① 流入超過 の地域は 域外からの通勤者への所得の支払いを通じて雇用者所得が流出している可能性が高い 9 また 将来の推計人口を含めて時系列で人口の推移を確認することで 将来の地域のすがたを把握する 下図② 昼間 の が夜間 よりも多く 通勤者 通学者が地域 昼間 の が夜間 よりも多く 通勤者 通学者が地域 内に流 している拠点性が い地域である 夜間 は21年以降減少し始め 24年には対21年 夜間 は21年以降減少し始め 24年には対21年 で1.4%減少すると予測されている ②夜間人口の推移 215年以降は推計値 ①夜間人口 昼間人口 H22 人 人 25, 229,149 25, +5.9% 推計値 216, % 2, 2, 15, 15, 1, 1,, 5, 5, 198年 1985年 199年 1995年 2年 25年 21年 215年 22年 225年 23年 235年 24年 昼間人口 14歳 夜間人口 15 64歳 65歳以上 出所 総務省 平成22年国勢調査 国立社会保障 人口問題研究所 日本の地域別将来推計人 口 平成25年3月推計 より作成 出所 総務省 平成22年国勢調査 より作成 7 ２ 現在と将来の年齢別の人口構成 9 地域の住民が高齢化すれば 消費するモノやサービスが変化する また所得の減少により消費が減少するため 従 来の業態では商売が成り立たず地域の商店街の衰退等に繋がる可能性がある 9 ここでは 人口ピラミッドから現在と将来の年齢別の人口構成を把握する 人 ピ ドから現在と将来 年齢別 人 構成を把握す 21年では住 の約4.9 に1 が 齢者(65歳以上)である 齢化率は平均よりも低い 齢化率がさらに上昇し 24年には住 の約3.1 に1 が 齢者(65歳以上)となる 齢化率は平均よりも低い ①人口ピラミッド 21年 ②人口ピラミッド 24年 推計値 6, の高齢化率 23.% の高齢化率 2.4% 男 千人 4, 2, 2, 千人 4, 9歳以上 85 89歳 8 84歳 75 79歳 7 74歳 65 69歳 6 64歳 55 59歳 5 54歳 45 49歳 4 44歳 35 39歳 3 34歳 3 34歳 25 29歳 2 24歳 15 19歳 1 14歳 5 9歳 4歳 太 市 12 1, 12, 1 8, 8 女 6 6, 4 4, 2 2, (人) 2 2, 4 4, 6 6, 6, 6, 4, 太 市 太 市 8 8, 1 1, (人) 出所 総務省 平成22年国勢調査 より作成 1 1, 8 8, (人) の高齢化率 36.1% の高齢化率 31.9% 男 千人 2, 1, 2, 女 3, 9歳以上 85 89歳 8 84歳 75 79歳 7 74歳 65 69歳 6 64歳 55 59歳 5 54歳 45 49歳 4 44歳 35 39歳 3 34歳 3 34歳 25 29歳 2 24歳 15 19歳 1 14歳 5 9歳 4歳 6 6, 4 4, 2 2, 千人 4, 5, 太 市 2 2, 4 4, 6 6, 8 8, 1 1, (人) 出所 国立社会保障 人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口 平成25年3月推計 より作成 19 8

5 ２ 人口の集積度合い 9 人口密度が高い地域ほど人口が集積しており 経済活動も活発に行われていると考えられる 9 ここでは 地域の人口密度をや県などの人口密度と比較し 人口の集積度合いを把握する 太 市の夜間 密度は や県 同規模地域と 較 すると い 準である 太 市の昼間 密度は や県 同規模地域と 較 すると い 準である ①夜間人口密度 夜間人口 可住地面積 ②昼間人口密度 昼間人口 可住地面積 1,4 1,6 1, ,4 1,55 1, 昼間人口密度( 昼間人口 可住地面積)(人 ) 夜間人口密度( 夜間人口 可住地面積)(人 ) 1 2 1, ,377 1,2 1,55 1, (1万人以上 3万人未満) (1万人以上 3万人未満) 出所 総務省 平成22年国勢調査 統計でみる市区町村のすがた212 より作成 (1万人以上 3万人未満) (1万人以上 3万人未満) 出所 総務省 平成22年国勢調査 統計でみる市区町村のすがた212 より作成 9 ２ 総人口の分布と変化 9 地域の人口が増えることで消費が増え 生産活動が増えることによって人口が増える等 経済活動と人口には密接 な関係がある 9 ここでは 地域で人口が集積しているエリアはどこか 人口の分布が大きく変化しているエリアはどこかを把握する 太 駅を中 に 集中地区と鉄道沿線の平野部に が分布 している 1年前と 較すると太 駅付近中 部で が減少しており 郊 外の住宅地で が増加している ①総人口の分布 H22 ②総人口の分布の変化 H22 H12 出所 総務省統計局 平成22年国勢調査地域メッシュ統計 より作成 11 出所 総務省統計局 国勢調査地域メッシュ統計 より作成 1

6 ２ 高齢者 65歳以上 人口の分布と変化 9 高齢者人口の分布を把握することで 高齢者の生活利便性を高める方策を検討することが可能になる 地域 高齢者人 集積 る リ 高齢者人 分布 大きく変化 る リ 9 ここでは 地域で高齢者人口が集積しているエリアはどこか 高齢者人口の分布が大きく変化しているエリアはどこか を把握する 総 の分布と同様 太 駅を中 に 集中地区と鉄道沿線の平 野部に 齢者 が分布している 1年前と 較すると 齢者 は 集中地区で増加してい る ②高齢者 65歳以上 人口の分布の変化 H22 H12 ①高齢者 65歳以上 人口の分布 H22 出所 総務省統計局 平成22年国勢調査地域メッシュ統計 より作成 出所 総務省統計局 国勢調査地域メッシュ統計 より作成 11 ２ 生産年齢 15歳以上65歳未満 人口の分布と変化 9 生産年齢人口は 地域の生産及び消費に大きく影響する 9 ここでは 地域で生産年齢人口が集積しているエリアはどこか 生産年齢人口が大きく変化しているエリアはどこかを 把握する 1年前と 較すると 太 駅付近中 部で が減少している 近隣のみどり市 伊勢崎市では 産年齢 が増加して いる いる 総 の分布と同様 太 駅を中 に 集中地区と鉄道沿線の 平野部に 産年齢 が分布している ②生産年齢 15歳以上65歳未満 人口の分布の変化 H22 H12 ①生産年齢 15歳以上65歳未満 人口の分布 H22 出所 総務省統計局 平成22年国勢調査地域メッシュ統計 より作成 出所 総務省統計局 国勢調査地域メッシュ統計 より作成

7 ３ 就業者の規模 分析 視点 9 就業者は生産に従事するとともに 生産活動の対価として得た所得をもとに地域で消費を行うため 就業者の規模 は地域の経済循環にとって重要な要素の１つである 9 ここでは 地域の就業者の規模を地域内の就業者 従業者 地域住民の就業者 就業者 別に把握する 下図① 9 また 就業者数の近年の動向を産業別に把握する 下図② 従業者数が就業者数よりも多く 通勤者が地域内に流 して 従業者数が就業者数よりも多く 通勤者が地域内に流 して いる拠点性の い地域である 就業者数は近年減少傾向にある 第2次産業も第3次産業も 就業者数は近年減少傾向にある 第2次産業も第3次産業も 減少している ①就業者数と従業者数 ②産業別就業者数の推移 人 人 14, 12, 115,241 12, +12.7% 12,225 1, 1, 53, , 8, 6, 6, 4, 4,, 58,754 49,671 2, 57,396 43,918 4,261 6,639 5,84 4, , 従業者数 地域内の就業者数 就業者数 地域住 の就業者数 注 従業者数は 従業地における就業者の数 域外からの通勤者を含む である 就業者数は 常住地の住民の就業者の数 域外への通勤者を含む である 出所 総務省 平成22年国勢調査 より作成 第１次産業 第２次産業 第３次産業 出所 総務省 国勢調査 より作成 13 ３ 就業の集積度合い 9 従業者の密度が高いほど その地域では生産活動が活発に行われていると考えられる 9 就業者の密度が高いほど その地域では所得が高く消費が活発に行われていると考えられる 9 ここでは 地域の従業者密度と就業者密度をや県などの密度と比較し 就業の集積度合いを把握する 太 市の従業者密度は や県 同規模地域と 較す ると い 準である 太 市の就業者密度は や県 同規模地域と 較す ると い 準である ①従業者密度 従業者数 可住地面積 ②就業者密度 就業者数 可住地面積 就業者 者密度( 就業者数 可住 住地面積)(人 ) 従業者 者密度( 従業者数 可住 住地面積)(人 ) ((1万人以上 3万人未満) 以 未満) ((1万人以上 3万人未満) 以 未満) 注 従業者数は 従業地における就業者の数 域外からの通勤者を含む を表す 出所 総務省 平成22年国勢調査 統計でみる市区町村のすがた212 より作成 注 就業者数は 常住地の住民の就業者の数 域外への通勤者を含む を表す 出所 総務省 平成22年国勢調査 統計でみる市区町村のすがた212 より作成

8 ３ 従業者の分布と変化 9 従業者が多い地域は 地域内の事業所における生産活動が活発な地域であり 従業者が減少している場合 地域内 の生産活動が低下している可能性がある 9 ここでは 地域で従業者が集積しているエリアはどこか 従業者の分布が大きく変化しているエリアはどこかを把握する 総 の分布と同様 太 駅を中 に 集中地区と鉄道沿線の 平野部に従業者が多く分布している 平野部に従業者が多く分布している ８年前と 較すると 太 市中 部で従業者が減少し 周辺の郊 外地域で増加している 外地域で増加している ①従業者の分布 H21 ②従業者の分布の変化 H21 H13 出所 総務省統計局 平成22年国勢調査地域メッシュ統計 より作成 出所 総務省統計局 国勢調査地域メッシュ統計 より作成 15 ４ 夜間人口1人当たり就業者数 職住比 9 夜間人口1人当たり就業者数 職住比 が高い地域ほど 住民の幅広い年齢や性別を問わない労働参加があると考 えられ 人口1人当たり雇用者所得の底上げにつながっている可能性がある 9 ここでは 職住比をや県 同規模地域と比較し 地域住民の労働参加の状況を把握する ここでは 職住比をや県 同規模地域と比較し 地域住民の労働参加の状況を把握する 夜間 1 当たり就業者数は 同規模地域と 較すると い 準であり 地域住 の労働参加が多い地域である 夜間人口1人当たり就業者数 職住比 夜間人口1人当たり就 就業者数(職住 住比) (1万人以上 3万人未満) 出所 総務省統計局 平成22年国勢調査 より作成

9 2. 生産 (1) 生産額関連データの分析 (2) 域際収支データの分析 (3) 付加価値額関連データの分析 (4) 雇用者所得の分析 (5) 産業構造の分析 (6)1 人当たり付加価値額の分析 17 生産に関する分析と企業会計 ( 非製造業 ) との関係について 生産に関する分析 ( (1)~(4) ( ) ) では 以下の項目について分析するが それぞれ企業会計 ( 非製造業 ) との関係は以下のとおりである (1) 生産額 : 企業の売上 ( 販売額 ) にあたる (2) 純移輸出 : 域外への売上 ( 販売額 ) と域外からの購入額との差にあたる (3) 付加価値額 : 企業の粗利益 (= 売上 - 仕入額 ) にあたる ( 非製造業の場合 ) (4) 雇用者所得 : 企業が労働者に支払う人件費にあたる 企業の売上と費用 利益の関係図 (1) 生産額地域の中で規模の大きい産業は何か (2) 純移輸出域外から所得を獲得している産業は何か 売上 費用 ( 仕入額 ) 粗利益人件費その他営業利益 (3) 付加価値額地域で所得を稼いでいる産業は何か (4) 雇用者所得地域住民の生活を支えている産業は何か

10 １ 地域の中で規模の大きい産業は何か 売上 分析 視点 9 生産額が大きい産業は 域内にとどまらず域外へも販売している可能性が高く 域外から所得を獲得できる地域に とって強みのある産業である 9 ここではまず 産業別生産額より 地域の中で規模の大きい産業が何かを把握する 下図① 9 また 修正特化係数を用いて 平均と比較して地域に集積している産業が何かを把握する 下図② 太 市の産業で 産額が きい産業は 第1位輸送 機械である と 較して集積している産業は 輸送 機械 属製品 と 較して集積している産業は 輸送 機械 属製品 これらの構成 の合計は51.4%と きく 本地域の 稼ぐ の 般機械 次 属 電気機械 その他の製造業である きなウェイトを占めている ①産業別生産額構成比 ②産業別修正特化係数 生産額ベース % 輸送用機械卸売 小売業 51.4% 1.6% 鉱業 パルプ 紙 石油 石炭製品 食料品 金融 融 保険業 運輸 輸 通信業 窯業 土石製品 電気 ガス 水道業 サ 卸売 売 小売業 不動産業 農林水産業 農 化学 建設業 繊維 電気機械 不動産業 9.2% 輸送用機械 6.3% 以上は平均より高い(集積している)産業を意味する 運輸 通信業 9.6% 輸送用機械 輸 建設業 5.8% 6. その他 他の製造業 4 % 4.% 卸売 小売業 4.2% 不動産業 4.3% 9.3% 5.3% 金融 保険業 4.4% 平均より 低い産業 8. 一次金属 3.4% 電気機械 食料品 3.7% 4.2% その他の製造業 太 市 域内 産額 28,119 (億円) 平均より 高い産業 一般機械 一般機械 3.% 運輸 通信業 3.% 一次金属 修正特化係 係数 その他 13.6% 金属製品 その他 24.3% 11.5 注 外側の円グラフはの生産額の産業別構成比を表す 19 出所 地域経済循環分析用データ より作成 ２ 域外から所得を獲得している産業は何か 売上 9 域内の経済循環の流れを太くするためには 地域が個性や強みを生かして生産 販売を行い 域外からの所得を 獲得することが重要である 9 純移輸出額がプラスとなっている産業は モノやサービスの購入に関して 域外への支払い額よりも域外からの受取 純移輸出額がプラスとな ている産業は モノやサ ビスの購入に関して 域外への支払い額よりも域外からの受取 り額の方が多く 域外から所得を獲得できる強みのある産業である 9 ここでは 産業別純移輸出額を用いて 域外から所得を獲得している産業が何かを把握する 域外から所得を獲得している産業は 輸送 機械 属製品 般機械 不動産業 農林 産業である これらは域内での 産額が き 域外から所得を獲得し る産業は 輸送 機械 属製品 般機械 不動産業 農林 産業 ある れらは域内 産額が き い産業であり 地域で強みのある産業といえる 産業別純移輸出額 7 7, ,39 域外から所得を 獲得している産業 域外に所得が 流出している産業 5, 4, 3 3, 2, 1, 運輸 通信業 運 一次金属 金融 保険業 金 食料品 電気 ガ ガス 水道業 石油 油 石炭製品 化学 窯業 業 土石製品 鉱業 その他 他の製造業 建設業 パルプ 紙 電気機械 繊維 農林水産業 農 不動産業 一般機械 金属製品 -2, -1,4 卸売 小売業 卸 , 輸送用機械 輸 純移輸出額 額(億円) 6, 出所 地域経済循環分析用データ より作成 115 2

11 ３ 地域で所得を稼いでいる産業は何か 粗利益 9 付加価値が地域住民の所得や地方税収の源泉となることから 付加価値の大きい産業は地域において中心的な産 業と言える 9 ここではまず 産業別付加価値額により 地域の中で所得を稼いでいる産業が何かを把握する 下図① ここではまず 産業別付加価値額により 地域の中で所得を稼いでいる産業が何かを把握する 下図① 9 また 修正特化係数で見た産業の集積度は と比較した相対的な値であり絶対的に集積していることを示して いるわけではないため 修正特化係数で見た集積度の高い産業が地域で所得を稼いでいるかを把握する 下図② 太 市の産業で付加価値額(ＧＲＰ)を最も み出しているのは輸送 機械であり 次いで 不動産業である 上位3つの産 業の割合は55.7%と きく 本地域の 稼ぐ の きなウェイト を占めている 太 市では修正特化係数が く 地域内に集積している産業が地域 で所得を稼いでいある産業である ①産業別付加価値額 ②産業別付加価値額の構成比 ②産業別付加価値額 構成 35% 修正特化係数が1以上の産業 29.7% その他 16.2% 15.9% 15% 1.1% 1% 8.% 5% 2.4% 3.1% 2.2% 3.8% 3.9% 3.8% 3.7% 2.1% 1.4%.8%.1% 4.9% 1.4%.3% 2.2%.1%.1%.% 鉱業 鉱 パルプ プ 紙 石油 石炭製 製品 食料 料品 金融 保険 険業 公 運輸 通信 信業 窯業 土石製 製品 サービス ス業 卸売 小売 売業 不動産 産業 農林水産 産業 化学 化 建設 設業 電気 ガス 水道 道業 注 外側の円グラフはの付加価値額の産業別構成比を表す 繊維 繊 電気機 機械 卸売 小売業 卸売 小売業 13.3% その他の製造 造業 % 一次金 金属 運輸 通信業 1.1% 15.9% 不動産業 13.9% 2% 一般機 機械 3.8% 建設業 3.8% その他の製造業 3.9% 金融 保険業 運輸 通信業 5.% 4.9% 卸売 小売業 8.% 不動産業 7.% 1.1% 建設業 5.% 25% 輸送用機 機械 ＧＲＰ 1,355 (億円) 輸送用機械 29.7% 産業 業別付加価値額の構成 成比 食料品 2.8% 電気 ガス 水道業 3.7% 3.% 電気機械 修正特化係数が1未満の産業 3% 23.1% 金属製 製品 その他 16.9% 21 出所 地域経済循環分析用データ より作成 ４ 住民の生活を支えている産業は何か① 賃金 人件費 9 地域で生み出された付加価値は雇用者所得とその他所得 営業余剰 営業利益 利子 賃料等 固定資本減 耗 間接税 に分配され 雇用者所得が地域住民の生活を直接支えている 9 ここでは 地域の雇用者所得を産業別に分析し 住民の生活を支えている産業は何かを把握する 下図① ここでは 地域の雇用者所得を産業別に分析し 住民の生活を支えている産業は何かを把握する 下図① 9 また 産業別従業者1人当たりの雇用者所得をや県と比較し 地域の雇用者所得の水準を把握する 下図② 住 の 活を える雇 者所得への寄与が きい産業は 輸送 機械とである 輸送 機械との割合は 53 1%と きく 本地域の 稼ぐ の きなウ イトを占めて 53.1%と きく 本地域の 稼ぐ の きなウェイトを占めて いる 太 市の産業別従業者1 当たりの雇 者所得は 同規模地域 と 較すると第2次産業では いが 第1次産業と第3次産業では低 と 較すると第2次産業では いが 第1次産業と第3次産業では低 い 準である ①産業別雇用者所得 ②産業別従業者１人当たりの雇用者所得 その他 13.6% その他 電気機械 11.5% 3.1% 2.9% その他の製造業 一般機械 3 2% 3.2% 3 1% 3.1% 輸送用機械 3.7% 輸送用機械 34.4% 電気機械 3.2% 雇用者所得 4.3% その他の製造業 金融 保険業 6,33 4.6% 4.3% (億円) 運輸 通信業 5.2% 建設業 建設業 7.6% 5.2% 卸売 小売業 9.3% 18.7% 卸売 小売業 16.3% 8.2% 従業員1 1人当たり雇用者所得 得(百万円 人) 第１次産業 運輸 通信業 1.7% 注 外側の円グラフはの雇用者所得の産業別構成比を表す 第２次産業 第３次産業 (1万人以上 3万人未満) 出所 地域経済循環分析用データ より作成

12 ４ 住民の生活を支えている産業は何か② 9 従業者数や就業者が多い産業は 地域の雇用を吸収している産業であり 住民の生活を支えている産業である 9 ここでは 産業別従業者数を分析し 住民 域外の住民も含む の生活を支えている産業を把握する 下図① 9 また 産業別就業者数を分析し 地域住民の生活を支えている産業 域外の事業所も含む を把握する 下図② 地域で最も多くの雇 を吸収している産業は 製造業であり 次いで卸売業 売業 医療 福祉となっている 地域住 の雇 を最も多く吸収している産業は 製造業であ り 次いで卸売業 売業 医療 福祉となっている ①産業別従業者数 ②産業別就業者数 45, 4, 35, 33,316 39,63 3, 35, 産業別就 就業者数(人) 25, 16,967 15, 14,941 15, 9,439 6,993 6,85 5, 5,273 5,272 4,511 4,4 3,853 2,784 2,58 2,441 2,52 1, ,859 5,331 4,79 4,496 4,441 4,49 3,555 5, ,743 2,469 2,145 1, , 電気 ガス 水道業 1, 9,817 1, 2, 鉱業 採石業 砂利採取業 2 2, 4 注 従業者数は 従業地における就業者の数 域外からの通勤者を含む を表す 出所 総務省 平成22年国勢調査 より作成 漁業 情報通信業 複合サービス事業 金融業 保険業 不動産業 物品賃貸業 学術研究 専門 技術 分類不能の産業 他に分類されるものを除く 生活関連 娯楽業 生 農業 林業 教育 学習支援業 宿泊業 飲食 サービス ス業 他に分類されないもの 建設業 運輸業 郵便業 医療 福祉 製造業 漁業 電気 ガス 水道業 鉱業 採石業 砂利採取業 情報通信業 複合サービス事業 金融業 保険業 不動産業 物品賃貸業 学術研究 専門 技術 分類不能の産業 務 他に分類されるものを除く 生活関連 娯楽業 生 農業 林業 教育 学習支援業 宿泊業 飲食 ス業 他に分類されないもの サービス 建設業 運輸業 郵便業 医療 福祉 製造業 卸売業 小売業 卸売業 小売業 産業別従 従業者数(人) 25, 3, 注 就業者数は 常住地の住民の就業者の数 域外への通勤者を含む を表す 出所 総務省 平成22年国勢調査 より作成 23 影響力係数と感応度係数について 9 地域の産業構造の分析では 地域の産業の影響力係数と感応度係数を確認する 9 地域において影響力係数 感応度係数ともに高い産業は 地域内で原材料の調達先が多く かつ地 域内 の販売先も多い産業であり 地域にとって核となる産業であると言える 域内への販売先も多い産業であり 地域にとって核となる産業であると言える 影響力と感応度の概念図 産業 ｉ が生産したモノやサービスの販売先 産業 Ａ 産業 Ｂ 産業 i 影響力 産業 Ｄ 産業 Ｃ 産業 Ｅ 産業 i 感応度 産業 ｉ が調達先 に与える影響力 産業 ｉ が販売先 から受ける影響 産業 Ａ 産業 Ｂ 産業 Ｃ 産業 Ｄ 販売先 産業 Ｅ 産業 ｉ が生産を行うための原材料等の調達先 が生産を行うため 原材料等 調達先 117 調達先 モノやサービス モノやサ ビス の販売の流れ 24

13 ５ 地域の産業構造について① 9 消費や投資の増加によって他産業に大きな影響を与える産業は何か また 逆に影響を受ける産業は何かを 影 響力係数と感応度係数から把握する 9 影響力係数は 当該産業の消費や投資の増加が 全産業 調達先 に与える影響の強さを表す 影響力係数 当該産業 消費や投資 増加が 全産業 調達先 与 影響 強さを表す 9 感応度係数は 全産業 販売先 の消費や投資の増加が 当該産業に及ぼす影響の強さを表す 第Ⅱ象限 他産業へ与える影響力は小さ 他産業 与える影響力は小さ いが 他産業から受ける感応 度は大きい産業 1.6 影響力係数と感応度係数 農林水産業 食料品 1.4 4繊維 繊維 輸送用機械 影響 係数と感応度係数がと もに い産業は 地域にとっ て核となる産業である 商業 など他産業 1.5 部門へのサービス提供部門が 含まれる 鉱業 パルプ 紙 一次金属 1.3 化学 石油 石炭製品 窯業 土石製品 一次金属 金属製品 一般機械 1.2 感 応 度 1.1 係 数 1 電気機械 輸送用機械.9 その他製造業 8.8 建設業 電気 ガス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 通信業 運輸 通信業 第Ⅰ象限 他産業へ与える影響力が大き く 同時に他産業から受ける感 応度も大きい産業 地域の核となる産業は 輸送 機械 次 属 その他の製造業である 運輸 通信業 卸売 小売業 その他の製造業 一般的には 基礎資材などの 一般的には 基礎資材などの 原材料製造業部門がこれに 該当し 鉄鋼 パルプ 紙 木 製品 化学製品等が含まれる 金融 保険業 化学 電気 ガス 水道業 パルプ 紙 食料品金属製品繊維 電気機械 石油 石炭製品 農林水産業 窯業 土石製品 建設業 一般機械 不動産業 鉱業.7 第Ⅲ象限 他産業へ与える影響力 と他産業から受ける感.8.9 応度ともに小さい産業 第Ⅳ象限 他産業へ与える影響力が大き いが 他産業から受ける感応 度は小さい産業 影響力係数 一般的には 農業 電 力 ガスなどの独立型の 産業部門が含まれる 一般的には 自動車などの最 終財の製造部門が含まれる 25 出所 地域経済循環分析用データ より作成 ５ 地域の産業構造について② 9 地域の産業間や地域内外の取引構造を分析することで 地元への波及効果を把握する 9 ここでは 消費や投資の増加によって直接間接的に生じる生産誘発額を把握する 各産業の消費や投資が1万円増加したときの市内への 産誘発効果(全産業合計値)は 輸送 機械 次 属 般機械等 で く 影響 係数が きい産業ほど市内への波及効果が い 生産誘発額 注 全域とは当該地域を含むを意味する 全域への波及効果 118 市内への波及効果 不動産業 石油 石炭製品 石 卸売 小売業 電気 気 ガス 水道業 運輸 通信業 金融 保険業 窯業 土石製品 窯 農林水産業 食料品 建設業 化学 鉱業 パルプ 紙 金属製品 繊維 その の他の製造業 電気機械 一般機械 一次金属. 輸送用機械 生産波及効果 果(産業計) (百万 万円) 3.5 出所 地域経済循環分析用データ より作成 26

14 ６ 地域の産業の1人当たり付加価値額について① 9 我が国の今後の労働力不足克服のためには 1人当たり付加価値額の向上が重要である 我が国の雇用の7割を 担うの1人当たり付加価値額の向上は 長年指摘されており課題となっている 9 ここでは 従業者1人当たりの付加価値額をや県と比較することで 1人当たり付加価値額の高い産業 低い産 従業者 付加価値額 全 較す 付加価値額 高 産業 産 業を把握する 全産業の労働 産性を ると 県 同規模地域のいずれと 較しても い 産業別には 同規模地域と 較する と第2次産業では労働 産性は い 準であるが 第1次産業と第3次産業では低い 準である と第2次産業では労働 産性は い 準であるが 第1次産業と第3次産業では低い 準である 従業者１人当たり付加価値額 労働生産性 従業者1人 人あたり付加価値額 額 百万円 人 第1次産業 第2次産業 第3次産業 (1万人以上 3万人未満) 全産業 出所 地域経済循環分析用データ 国勢調査 より作成 27 ６ 地域の産業の1人当たり付加価値額について② 9 ここでは との比較を行っていく 9 全２２産業の従業者1人当たりの付加価値額をと比較することで 1人当たり付加価値額の高い産 業 低い産業を把握する 業 低い産業を把握する 第1次産業については 農林 産業の1 当たり付加価値額は 同規模地域と 較して低い 第2次産業については 繊維 化学 次 属 属製品 輸送 機械 建設業が 同規模地域と 較して い 第3次産業については 卸売 売業 不 動産業 が 同規模地域と 較して い 公 運輸 通信 信業 産業 不動産 金融 保険業 卸売 小売業 電気 ガス 水道 道業 建設 設業 その他の製造 造業 輸送用機 機械 電気機 機械 一般機 機械 金属製 製品 一次金 金属 窯業 土石製 製品 石油 石炭製 製品 化学 パルプ プ 紙 繊維 繊 食料 料品 鉱業 鉱 農林水産 産業 従業 業者1人あたり付加価 価値額 百万円 人 人 従業者１人当たり付加価値額 労働生産性 (1万人以上 3万人未満) 出所 地域経済循環分析用データ 総務省 経済産業省 平成21年経済センサス より作成

15 29 3. 分配 (1) 所得の流出入状況の分析 (2) 1 人当たりの所得水準の分析 (3) 所得の流出率 12 3

16 地域内所得と地域住民所得について 9 所得には雇用者所得とその他所得があり これらの所得は 従業地ベースで捉えるか居住地ベース で捉えるかによって それぞれ地域内所得と地域住民所得に区分される 9 雇用者所得を例に 地域内雇用者所得と地域住民雇用者所得の概念を以下に示す 地域内雇用者所得 地域住民雇用者所得 どこに居住しているかは問わず 地域内に通勤を している雇用者に対して支払われる雇用者所得 を表す 域外 どこに通勤しているかは問わず 地域内に居住し ている雇用者に対して支払われる雇用者所得を 表す 域外 通勤 域外 域外 通勤 通勤 通勤 雇用者 所得 域内 雇用者 所得 域内 雇用者所得 通勤 通勤 通勤 域外 通勤 雇用者 所得 域外 雇用者 所得 域外 域外 31 １ 地域住民に所得が分配されているか 分析 視点 9 分配面の分析においては まず 地域内の生産 販売で得た所得が地域住民の所得になっているか否かを把握する 9 同様に 生産 同様に 生産 販売で得た所得 利益等 が市内の企業の所得になっているか否かを把握する 販売で得た所得 利益等 が市内の企業の所得になっているか否かを把握する 地域内で企業が 産 販売で得た雇 者所得の が 地域住 が得 る所得よりも949億円多く 地域外へ雇 者所得が流出している 地域内で企業が 産 販売で得たその他所得(内部留保 配当等)の が 地域住 が得るその他所得よりも27億円多く 地域外へそ の他所得が流出している ①地域内雇用者所得と地域住民の雇用者所得の比較 ②地域内その他所得と地域住民その他所得の比較 地域外へ949億円の流出 (労働力の流入) 7 7, 5 5, 6,33 4,5 6, その他所得(億円) そ 雇用者所得(億円) 雇 5, 4, 3, 2, 1, 4,322 4,52 4, 5,84 地域内 所得 地域外へ27億円の流出 域 億 流 地域住民 所得 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 地域内 所得 地域住民 所得 5 地域内雇用者所得 地域住民雇用者所得 地域内その他所得 地域住民その他所得 注 その他所得とは雇用者所得以外の所得であり 財産所得 企業所得 財政移転 交付税 補助金等 等が含まれる 出所 地域経済循環分析用データ より作成

17 ２ １人当たりの所得水準① 雇用者所得 9 地域の雇用者所得の規模は 地域の従業者数 就業者数 夜間人口の規模に依存する 9 ここでは 地域内の雇用者所得を従業者数で 地域住民の雇用者所得を就業者数で さらに 地域住民の雇用者 所得を夜間人口で除した１人当たりの所得水準を作成し や県と比較してどの程度の所得水準であるかを把 所得を夜間人口で除した１人当たりの所得水準を作成し や県と比較してどの程度の所得水準であるかを把 握する 下図① ② ③ 従業者1 当たりの雇 者所得は 県 同規模地域と 較して い 準である 就業者1 当たりの雇 者所得は 県 同規模地域と 較して い 準である 夜間 1 当たりの雇 者所得は 県 同規模地域と 較して い 準である ①従業者１人当たり雇用者所得 従業地ベース ②就業者１人当たり雇用者所得 居住地ベース ③夜間人口１人当たり雇用者所得 居住地ベース 従業者1人当たり雇用者所得(百万円 人) 夜間人口1人当たり雇用者所得(百万円 人) 就業者1人当たり雇用者所得(百万円 人) (1万人以上 3万人未満) (1万人以上 3万人未満) (1万人以上 3万人未満) 3.86 注 雇用者所得は 地域内 域外からの通勤者を含む の雇用者所得を表す 注 雇用者所得は 地域住民 域外への通勤者を含む の雇用者所得を表す 1.81 注 雇用者所得は 地域住民 域外への通勤者を含む の雇用者所得を表す 33 出所 地域経済循環分析用データ 国勢調査 より作成 ２ １人当たりの所得水準② その他所得 9 その他所得には財政移転が含まれる まず 地域住民のその他所得 居住地ベース を夜間人口で除した１人当た りの所得水準を作成し や県と比較してどの程度の所得水準であるかを把握する 下図① 9 その他所得 居住地ベース に占める財政移転の割合を 県 同規模地域で比較し 当該地域の財政移転の そ 他所得 居住地ベ 占める財政移転 割合を 県 同規模地域 比較し 当該地域 財政移転 水準を把握する 下図② 夜間 1 当たりのその他所得は 県 同規模地域と 較して い 準である 較 準 太 市は その他所得(居住地ベース)に占める財政移転の割合が全 国 県 同規模地域と 較して低い 準である 国 県 同規模 域 較 低 準 ①夜間人口１人当たりのその他所得 居住地ベース ②その他所得 居住地ベース に占める財政移転の割合 夜間人口1人当たりその他所得(百万円 人) その他所得(居住地ベース)に占める財政移転の割合(%) % (1万人以上 3万人未満) 1.82 注 その他所得は 地域住民のその他所得 どこから得たかは問わない を表す (1万人以上 3万人未満) 2% 4% 6% 8% 1% 9.9% 16.% 21 5% 21.5% 25.1% 注 財政移転は政府の 支出 収入 であり 政府支出 G と税金 T との差額 G-T により算出している 財政移転 G-T がプラス G>T の地域は 他地域からの財政移転に依存している地域である 一方 財政移転 G-T がマイナス G<T の地域は 他地域に財源を拠出している地域である 注 その他所得とは雇用者所得以外の所得であり 財産所得 企業所得 財政移転 交付税 補助金等 等が含まれる 122 出所 地域経済循環分析用データ 国勢調査 より作成 34

18 ２ １人当たりの所得水準③ 合計 雇用者所得 その他所得 9 所得を雇用者所得とその他所得にわけずに 両者を合計した所得について 地域住民の所得になっているか否か を把握する 下図① 9 また 地域住民所得夜間人口で除した１人当たりの所得水準を作成し や県と比較してどの程度の所得水準 また 地域住民所得夜間人口で除した１人当たりの所得水準を作成し や県と比較してどの程度の所得水準 であるかを把握する 下図② 地域内で企業が 産 販売で得た所得の が 地域住 が得る所得より, 億円多 域外 所得 流出 も1,219億円多く 地域外へ所得が流出している 夜間 1 当たり所得は 県 同規模地域と 較して い 準 準である ②夜間人口1人当たり所得 居住地ベース ①地域内所得と地域住民所得の比較 夜間人口1人当たり所得(百万円 人) 域外へ1,219億円の流出 1,355 12, 1,. 9, 所得(億円) 8, , 4, 3.83 地域内 所得 地域住民 所得 地域内所得 地域住民所得 2, (1万人以上 3万人未満) 注 所得 雇用者所得 その他所得 3.62 注 所得は 地域住民の所得 どこから得たかは問わない を表す 35 出所 地域経済循環分析用データ 国勢調査 より作成 ３ 所得の流出率 分析 視点 9 雇用者所得 その他所得の流出率を県やと比較して どの程度の流出率であるかを把握する 雇 者所得の流出率は18.7%である 県や 同規模地域と 較すると 最も い 準である その他所得の流出率は6.7%である 県や 同規模地域と 較する と最も い 準である 雇用者所得の流出率 その他所得の流出率 2% 18.7% 18% 流出 8% 6% 流出 4% 14% 地域外に 流出 2% その他所得の流 流出率( ) 雇用者所得の の流出率( ) 16% 6.7% 12% 1% 8% 6% 4% 流出 2% % 地域内に 流入 -2% -4% 流入 流出 -6% 2.% -8% -5.3% 流入.5% -1% -9.5% % (1万人以上 3万人未満) -12% (1万人以上 3万人未満) 注 所得の流出率 地域内所得 地域住民所得 地域住民所得 1 注 所得の流出率 地域内所得 地域住民所得 地域住民所得 1 流出率のマイナスは流入を意味する 流出率のマイナスは流入を意味する 123 出所 地域経済循環分析用データ より作成 36

19 4. 消費 (1) 消費の流出入状況の分析 (2) 1 人当たりの消費水準の分析 (3) 小売業関連データの分析 37 地域内消費額と地域住民消費額について 消費額には地域内消費額と地域住民消費額の2 種類の概念がある 地域内消費額は当該地域内で消費された額を表し 誰が消費したかは問わない 地域住民消費額は 地域住民の消費額でありどこで消費したかは問わない 地域内消費額 : 域外住民を含む当該地域内での消費額を表す 域内 地域住民が域内で消費 域外 域外住民が域内で消費 地域住民 域外住民 地域住民消費額 : 域外での消費を含む当該地域住民の消費額を表す 域内 地域住民が域内で消費 域外 通院 地域住民が域外で消費 地域住民 商業施設等での買い物 宿泊 など

20 １ 住民の所得が域内で消費されているか 分析 視点 9 消費面では 地域の住民の所得が地域内で消費されているかを把握する 9 まず 地域内消費額と地域住民消費額を比較し 消費の流出 流入状況を把握する 下図① 9 次に 消費の流出率を県やと比較して どの程度の流出水準であるかを把握する 下図② 地域内で消費される額が 地域の住 が消費する額よりも1,64億 円少なく 消費が流出している 円少なく 消費が流出して る 太 市の消費の流出率は22.%と流出している 消費の流出は県や 同規模地域と 較すると最も きい 同規模地域 較する 最も き ①消費の流入 流出 ②消費の流出率 25% 7, 5,89 6, 流出 4,826 5, 15% 消費の流出率( ) 消費額(億円) 2% 22.% 地域内で消費は1,64億円の流出 4, 3, 8.9% 1% 流出 5% 2, 地域外に 流出 地域内 消費額 1, 地域住民 消費額 % -5% 地域内消費額 地域住民消費額 注 地域内消費額は 地域内の民間消費 誰が消費したかは問わない を表す 地域住民消費額は 地域住民の民間消費 どこで消費したかは問わない を表す 地域内に 流入 -1.2% 流入 人 同規模地域 (1万人以上 3万人未満) 注 消費の流出率 地域住民消費額 地域内消費額 地域内消費額 1 流出率のマイナスは流入を意味する 39 出所 地域経済循環分析用データ より作成 ２ １人当たりの消費水準の分析 9 地域の消費の規模は 地域の昼間人口や夜間人口の規模に依存する 9 ここでは 地域内消費額を昼間人口で 地域住民消費額を夜間人口で除した１人当たりの消費水準を作成し 全 国や県と比較してどの程度の消費水準であるかを把握する 下図① ② や県と比較 ど 程度 消費水準 あ を把握す ① ② 昼間 1 当たりの消費額は 県 同規模地域と 較すると最も低い 準である 夜間 1 当たりの消費額は 県 同規模地域と 較すると最も い 準である ①昼間人口１人当たり消費額 従業地ベース ②夜間人口１人当たり消費額 居住地ベース 夜間人口1人当たり消費額(百 百万円 人) 昼間人口1人当たり消費額(百 百万円 人) 注 消費額は 地域内の民間消費 誰が消費したかは問わない を表す (1万人以上 3万人未満) 注 消費額は 地域住民の民間消費 どこで消費したかは問わない を表す (1万人以上 3万人未満) 出所 地域経済循環分析用データ 国勢調査 より作成 125 4

21 ３ 小売業年間販売額の分布と変化 分析 視点 9 地域の消費額は 地域の小売業の販売額に直結している 9 ここでは 地域で小売業の販売額が多いエリアはどこか 小売業の販売額の分布が大きく変化しているエリアはどこ かを把握する 総 の分布と同様 太 駅を中 に 集中地区に 売業販売 額が多いエリアが分布している 額が多いエリアが分布している 太 市中 部で販売額が減少している で 郊外に販売額が 増加しているエリアがある 増加しているエリアがある ①小売業年間販売額の分布 H19 ②小売業年間販売額の分布の変化 H19 H9 出所 経済産業省 商業統計メッシュデータ より作成 出所 経済産業省 商業統計メッシュ データ より作成 41 ３ 小売業売場面積の分布と変化 9 中心市街地と郊外商業集積への小売店の出店や撤退 地域の競合状況等を把握するため 小売業の売場面積 の分布及び売場面積の増減を把握する 9 ここでは 地域で小売業の売場面積が大きいエリアはどこか 小売業の売場面積の分布が大きく変化しているエリア 地域 小売業 売場 積が大き ど か 小売業 売場 積 分布が大きく変化 はどこかを把握する 総 の分布と同様 太 駅を中 に 集中地区と鉄道沿線 の平野部に 売業売り場 積の きいエリアが分布している 太 市中 部で 売業の売場 積が減少している 郊外に 売場 積が増加しているエリアが分布している ①小売業売場面積の分布 H19 ②小売業売場面積の分布の変化 H19 H9 出所 経済産業省 商業統計メッシュデータ より作成 出所 経済産業省 商業統計メッシュデータ より作成

22 5. 投資 (1) 地域内投資需要の分析 (2)1 人当たりの投資水準の分析 43 地域内投資額と地域企業投資額について 投資額には 地域内投資額と地域企等投資額の 2 種類の概念がある 地域内投資額は 新規に購入された当該地域内の固定資産の取得額を表し どこの事業所 住民が取得したかは問わない 地域企業等投資額は 当該地域内の事業所 住民によって新規に購入された固定資産の取得額を表し どこで取得したかは問わない 地域内投資額 : 新規に購入された当該地域内の固定資産の取得額を表す 域内 域内の事業所 住民が域内で購入 域外の事業所 住民が域内で購入 域外 地域内の事業所 住民 域外の事業所 住民 地域企業等投資額 : 当該地域内の事業所 住民が新規に購入した固定資産の取得額を表す 域内 域内の事業所 住民が域内で購入 域内の事業所 住民が域外で購入 域外 機械 パソコン ソフトウェア 地域内の事業所 住民 建物 など

23 １ 地域内に投資需要があるか 9 投資面では 地域の企業への投資額 投資需要 と地域内企業等が投資した額を比較し 投資が地域から流出し ているか否かを把握する 9 また 投資の流出率を県やと比較して どの程度の流出水準であるかを把握する 下図② 投資 流 率 規模 域 較 程度 流 水準 あ 把握す ② 地域内に投資される額が 地域内の企業が投資する額より も162億円程度多く 地域内に投資が流 している 投資の流出率は-9.7%である 投資の流 は県や 同規模 地域と 較すると最も きい 準である ①地域内への投資需要と投資額 ②投資の流出率 15% 1,673 1,8 1.9% 1, ,6 流出 1% 6.9% 1,4 流出 5% 地域内へ162億円の流入 1 1, 地域外 地域外に 流出 投資の流出率( ) 投資額(億 億円) 1,2 8 6 % 地域内に 流入 -5% 4 地域内 投資額 2 地域企業 投資額 -1% 流入 -9.7% 地域内投資額 地域企業等投資額 -15% 15% 注 投資額 民間投資 民間在庫品増加 地域内投資額は 地域内の投資額 誰が投資したかは問わない を表す 地域企業投資額は 地域内の企業 住民の投資額 どこに投資したかは問わない を表す 投資額は年次による額の変動が大きい点に留意する必要がある (1万人以上 3万人未満) 注 投資の流出率 地域企業等投資額 地域内投資額 地域内投資額 1 流出率のマイナスは流入を意味する 45 出所 地域経済循環分析用データ より作成 ２ １人当たりの投資水準 9 投資が適正な水準であるかを把握するため １人当たりの投資額を把握する 9 まず 従業者１人当たりの地域内の投資額をや県と比較し 地域内の投資水準を把握する 下図① 9 また 夜間人口１人当たりの地域企業の投資額をや県と比較し 地域住民の投資水準を把握する 下図② 地域内の投資 準は 県 同規模地域と 較する と最も い 準である 地域住 の投資 準は 県 同規模地域と 較す ると最も い 準である ①従業者１人当たり投資額 従業地ベース ②夜間人口１人当たり投資額 居住地ベース 1.4 従業 業者1人当たり投資額(百 百万円 人) 夜間人口1人当たり投資額(百 百万円 人) (1万人以上 3万人未満) (1万人以上 3万人未満) 注 投資額 民間投資 民間在庫品増加 投資額は 地域内の投資額 誰が投資したかは問わない を表す 地域内の事業所が域外で生産設備を購入した場合は 地域内の投資額に含まれない 注 投資額 民間投資 民間在庫品増加 投資額は 地域内の企業 住民の投資額 どこに投資したかは問わない を表す 出所 地域経済循環分析用データ 国勢調査 より作成

24 6 結果の概要 ①夜間人口 昼間人口 ① 人 25, ②就業者数と従業者数 ② 数 数 人 229,149 14, 216, ,241 12, 2, 12,225 1, 15, 8, 6, 1, 4, 5, 2, 昼間人口 従業者数 夜間人口 ③職住比 就業者数 ④付加価値のシェア 夜間 間人口1人当たり就業 業者数(職住比) その他 16.9%.469 食料品 気 2.8% 電気 ガス 水 道業 3.7% 電気機械 3.% 3.8% 建設業 建設業 % その他 16.2% 輸送用機械 29 7% 29.7% ＧＲＰ 1,355 (億円) 5.% その他の製造 3.8% 業 金融 保険業 運輸 通信業 3.9% 5.% 4.9% 卸売 小売業 8 % 不動産業 8.% 7.% 1.1%.2.1. 不動産業 13.9% 注 外側の円グラフはの付加 価値額の産業別構成比を表す 卸売 小売業 13.3% 運輸 通信業 1.1% (1万人以上 3万人未満) 15.9% 47 １ 生産 特化と生産性 ①修正特化係数注 付加価値額ベース 得意な 集積している 産業は 輸送 機械 属製品 般 機械 電気機械等である 繊維 1.4 石油 石炭製品 窯業 土石製品 一次金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送用機械 その他製造業 建設業 電気 ガス 水道業 1.3 一次金属 運輸 通信業 卸売 小売業 感 応 1.2 度 その他の製造業 係 1.1 数 金融 保険業 化学 1 電気 ガス 水道業 食料品金属製品 影響 係数と感応 度係数がともに い産業は 地域に い産業は 地域に とって核となる産 業である 窯業 土石製品 パルプ 紙電気機械 繊維.9 石油 石炭製品 一般機械 建設業 不動産業 農林水産業.8 鉱業 卸売 小売業 一次金属 運輸 通信業 食料品 金融 保険業 電気 気 ガス 水道業 化学 石油 石炭製品 石 窯業 土石製品 窯 鉱業 建設業 その の他の製造業 パルプ 紙 次産業の 産性が平均 県平均 同規模地域平均と 較 して く 全体の稼ぐ も い 第1次産業.9 繊維 ④産業別の労働生産性 付加価値 従業者数 ,4-2, 鉱業 輸送用機械 1.5 パルプ 紙 化学 18-1,.5. 石油 石炭製品 石 食料品 鉱業 食料品 29 電気機械.29.2 パルプ 紙 金融 保険業 窯業 土石製品 窯 電気 ガス 水道業 農林水産業 運輸 通信業 化学 建設業 繊維 卸売 小売業 一次金属 不動産業 その の他の製造業 電気機械 一般機械 金属製品 輸送用機械 農林水産業 地域取引の核となってい るのは 輸送 機械 次 属 その他の製造業 である ③影響力係数 感応度係数 運輸 通信業 1, 不動産業 不動産業 2, 輸送用機械 1. 金融 保険業 3, 卸売 小売業 4 4, 農林水産業 2. 域外から稼いでいる産業は輸送 機械 属製品 般機械 等である 5, 純移輸出額(億円 円) 修正特化係数 数 5. 6,39 6, 一般機械 6. 金属製品 6.39 ②産業別の純移輸出額 7, 従業者1人あたり付 付加価値額 百万円 人 人 影響力係数 第2次産業 第3次産業 全産業 (1万人以上 3万人未満) 注 地域の付加価値額の産業別構成比をの構成比で除した特化係数について の産業別の輸出入をもとに調整したもの

25 ２ 分配 住民１人当たり所得 ①夜間人口１人当たり雇用者所得 (1万人以上 3万人未満) 稼ぐ その他所得の 準が 稼ぐ その他所得の 準が い ことから 所得の 準は や 県 同規模地域平均よりも い (1万人以上 3万人未満) その他所得の 準はや県 同 規模地域平均よりも い 稼ぐ の 準は 同規模地 域平均よりも い 夜間人口1人当たり所得(百万円 人) 夜間人口1人当たりその他所得(百万円 人) 夜間人口1人当たり雇用者所得(百万円 人). ③夜間人口１人当たり所得 雇用者所得 その他所得 ②夜間人口１人当たりその他所得 1.82 (1万人以上 3万人未満) 3.62 注１ 雇用者所得は 地域内の生産活動によって生み出された付加価値のうち 労働を提供した雇用者への分配額である 注２ その他所得とは雇用者所得以外の所得であり 財産所得 企業所得 財政移転 交付税 補助金等 等が含まれる 49 ３ 地域の所得循環構造 稼いだ所得に対して +13%の所得の流出が ある ある 1,219億円流出 付加価値(GRP)=1,355億円 地域内所得 1,355億円 従業者一人当たり付加価値 第1次産業 18万円 第2次産業 1,163万円 第3次産業 754万円 全産業 899万円 27億円流出 949億円流出 地域内雇用者所得 6,33億円 地域内その他所得 4,322億円 地域住民雇用者所得 5,84億円 地域住民その他所得 4,52億円 地域住民所得 9 136億円 9,136億円 財政移転割合9.9% 1,219億円流入 地域内支出 1,355億円 地域住民支出 9,136億円 常の買物 観光客 の流出によって消費 が流出 1,64億円流出 設備投資が流 しており 製造業の 産性向上に寄 与している その他所得の流 のうち 財政移転は 41億円程度である 財産所得 企業 所得等の流出が671億円程度あるため 27億円の流出となる 162億円流入 2,12億円流入 地域内消費 4,826億円 地域内投資 1,673億円 地域内その他支出 3,856億円 地域住民消費 5,89億円 地域企業投資 1,511億円 地域住民その他支出 1,736億円 13 5

26 7. 詳細分析の概要 (1) 総括は 富士重工 ( スバル ) を頂点とした製造業の集積により 第 2 次産業の労働生産性が高い また のうち 飲食サービス 小売業といった労働生産性の低い業種のウェイトが高いため 第 3 次産業の労働生産性は振るわない 一方で 分配面では 財政移転による流入があるものの 本社への送金等の金額が大きいためその他所得は流出している 支出面では 日常の消費は流出 観光による流入も少ない (2) 生産面 : 輸送用機械を中心とした製造業が地域の稼ぐ力を牽引 1 産業の取引構造 : 輸送用機械を軸に裾野の広いサプライチェーンが形成の地域外から所得を稼いでいる産業は 輸送用機械が圧倒的に高く 次いで一般機械 金属製品等である 地域内取引構造としては 輸送用機械を頂点とした裾野の広いサプライチェーンが形成されている 具体的には 輸送用機械が一次金属 卸売 小売業 運輸 通信業 電気 ガス 水道業等 川上 川中 川下の幅広い産業から調達している また輸送用機械と取引関係のある産業のうち 一般機械と金属製品以外の産業の純移出額はマイナスとなっている これは の輸送用機械は 域内のみでは中間投入を賄いきれず域外のサプライヤー産業からも調達しており サプライチェーンが域外を含めて広範囲で形成されていることを示している 1 131

27 単位 1億円 卸売 小売業 金融 保険業 35.8 川下産業 運輸 通信業 不動産業 83.8 建設業 ,445.8 輸送用機械 電気機械 電気 ガス 水道業 川中産業 食料品 その他の製造業 一般機械 繊維 金属製品 パルプ 紙 窯業 土石製品 化学 3.9 川上産業 石油 石炭製品 17.4 農林水産業.1 鉱業 96.5 一次金属 純移輸出額がプラスの産業 数値及び円の大きさは当該産業の地域内生産額 純移輸出額がマイナスの産業 数値及び円の大きさは当該産業の地域内生産額 当該産業 矢印始点 が他の産業 矢印終点 に販売した財 サービスの総額が地域 内総生産額の.3%以上を占める取引 当該産業 矢印始点 が他の産業 矢印終点 に販売した財 サービスの総額が地域 内総生産額の.5%以上を占める かつ当該産業の地域総生産の3 以上を占める 図 ７-1 産業の取引構造 ②産業構造 輸送用機械を中心に第 2 次産業のウェイトが大きい には富士重工業 スバル を中核企業とした輸送用機械を中心として第 2 次産業が 集積しており ウェイトが大きい 第 2 次産業の中では 輸送用機械 化学 一次金属 電気 機械等の生産性が高く これらの産業がの労働生産性全体を引き上げている ③第 1 次産業 農業が中心で地域経済におけるウェイトは低い の第 1 次産業は付加価値ベースで全体の.8%とウェイトが低く 地域経済に与える 影響は大きくない 第 1 次産業の中では農業の割合が高く 主要な生産物はやまといも 小 玉すいか ねぎ ほうれん草 肉用牛等である ④第 2 次産業 輸送用機械を中心とした企業集積が全体の稼ぐ力を引き上げている は製造業が強い地域であり その中でも輸送用機械のウェイトが圧倒的に大きい また 輸送用機械以外にも 一次金属 化学等の生産性が平均と比較して大幅に高く これらの産業がの第 2 次産業の高い労働生産性に寄与している 2 132

28 6% 56.% 5% 4% 3% 21.1% 2% 建設業 1.9% 1.8% 7.4% 7.2% 輸送用機械 電気機械 一般機械 金属製品 一次金属 化学 パルプ 紙 繊維.3%.6%.3% 窯業 土石製品 2.6%.3%.% 食料品 % 1.1% 8.7% 7.2% 5.8% 3.5% 2.5% 4.1%5.4% 4.5%4.1%.2%.5% 石油 石炭製品 8.4% 1.7% 4.% その他の製造業 11.8% 1% 鉱業 第 ２ 次 産 業 に お け る 産 業 別 付 加 価 値 割 合 出所 地域経済循環 DB より作成 図 ７-2 第２次産業における産業別付加価値額割合 一般機械 建設業 その他の製造業 輸送用機械 一次金属 窯業 土石製品 食料品 石油 石炭製品 鉱業 化学 パルプ 紙 1 金属製品 15 電気機械 2 繊維 従 業 者 1 百人 万あ 円た り 人付 加 価 値 額 出所 地域経済循環 DB より作成 図 ７-3 第２次産業の労働生産性 i 輸送用機械 スバルを中心に自動車製造業が集積している 輸送用機械では 自動車製造業の従業者数割合が高い これは 富士重工業 スバル を 中心としてサプライヤー企業が集積しているためである 自動車製造業の大規模事業所は 17 箇所であるのに対し中小零細の事業所は 16 箇所あることから 2 次 3 次サプライヤーが市 内に集積し 輸送用機械産業どうしでの取引関係が強く 産業内でクラスターが形成されてい 3 133

29 ることが窺える ii) 化学 : 有機化学工業製品製造業 医薬品製造業のウェイトが高い化学では 有機化学工業製品製造業 ( 太田化工合同会社 デンカ株式会社 ) 医薬品製造業 ( サンノーバ株式会社 ) の大規模事業所が立地している これらの産業は化学の中で相対的に生産性が高いため の化学の労働生産性が高くなっている しかし の化学産業は市内の需要を満たす供給ができておらず 販売先である その他の製造業 輸送用機械等は市外からの調達に一部を頼っている状態である 化学では 1 人以上の大規模事業所が 3 か所ある iii) 一般機械 : 金属用金型製造業が多く集積一般機械製造業では その他の生産用機械 同部分品製造業の従業者割合が高い これは完成自動車メーカーの 2 次 3 次サプライヤーとして輸送用機械製造業を支える金属用金型製造業が数多く集積しているためである その他の生産用機械 同部品製造業のうち 1 人以上の事業所は 2 か所のみで 127 事業所は 1 人未満の零細事業所である iv) 電気機械 : 発電用 送電用 配電用電気機械器具製造業のウェイトが高い電気機械製造業では 発電用 送電用 配電用電気機械器具製造業の従業者割合が高い 電気機械製造業の主な企業には 自動車試験装置を製造する企業 トラック バス用電装品のメーカー等があり 自動車関連のサプライヤーが集積している v) 一次金属 : 製鋼 製鋼圧延業 鉄素形材製造業のウェイトが高い一次金属では 製鋼 製鋼圧延業 ( 王子製鉄株式会社 ) 鉄素形材製造業( 株式会社木村鋳造所 ) の大規模事業所が立地しており 規模の経済性が働いているため 労働生産性が高いと考えられる しかし の一次金属は市内の需要を満たす供給ができておらず 販売先である輸送用機械 一般機械等は市外からの調達に一部を頼っている状態である 5 第 3 次産業 : 労働生産性の低い飲食業 小売業が中心の 3 次産業は 付加価値額と従業者数ともに の占める割合が高い また 従業者数ベースでは 卸売 小売の占める割合がに次いで高い しかし これらの産業の労働生産性は平均比で低くなっている 4 134

30 34.4% 3.9% 21.8% 18.2% 8.%9.3% 不動産業 卸売 小売業 運輸 通信業 13.4% 1.7% 4.7%6.6% 3.1%4.% 17.3%17.6% 金融 保険業 4% 35% 3% 25% 2% 15% 1% 5% % 電気 ガス 水道業 産 第 業 ３ 別 次 付 産 加 業 価 に 値 お 額 け 割 る 合 出所 地域経済循環データベース 図 ７-4 第３次産業の産業別付加価値額割合 運輸 通信業 不動産業 金融 保険業 卸売 小売業 電気 ガス 水道業 従 業 者 １ 百人 万当 円た り 人付 加 価 値 額 出所 地域経済循環データベース 図 ７-5 第３次産業における労働生産性 i 宿泊業 飲食のウェイトが高い の中では 宿泊業 飲食のウェイトが大きい しかし これらの産業 は労働集約的であるため 地域の第 3 次産業の労働生産性の向上には寄与していない ま た では 宿泊業 飲食のうち さらに労働生産性の低い飲食 の従業者数割合が高いため のの労働生産性は低くなっている ii 卸売 小売業 小売業のウェイトが高い では卸売 小売業に占める小売業の比率がより高い 一般に小売業の労働生 産性は卸売業よりも低いため の卸売 小売業の労働生産性は低くなっている 5 135

31 図 7-6 サービス産業の労働生産性 (3) 分配面 : 通勤や本社への送金により所得は流出している 1 雇用者所得は昼間人口が夜間人口よりも多い拠点性の高い地域であるため 雇用者所得は地域外からの通勤によって 949 億円流出している の従業者 1 人当たり雇用者所得は約 524 万円 / 人であり 就業者 1 人当たり雇用者所得の 497 万円 / 人よりも高い水準である すなわち 域外からの通勤者がに居住する就業者よりも高い所得を持ち帰っている 2その他所得その他所得は 財政移転による流入があるものの 民間の所得移転による流出額が 671 億円となっており 総額として 27 億円の流出となっている これは 域外に本社を持つ企業の大規模事業所が域内に多く立地しており 本社への送金等の金額が大きいためであると考えられる このように の域内生産活動によって稼いだ所得は 雇用者所得 その他所得ともに域外へ流出し 地域で稼いだ所得が地域住民に還元されていない状態である (4) 支出面 : 日常の消費は流出 観光による流入も少ない 1 日常の消費 : 買い物客が流出しているには大型ショッピングセンター等大規模商業施設が複数存在するが 所得水準が高い市民の消費を吸収するには至っておらず 乗用車トリップベースでみると の日常的な買い物の約 2 割が市外に流出している 2 非日常の消費 ( 観光 ): 観光客の呼び込みができていないは 夜間人口 1 人当たり観光入込客数ベースで 藤岡市 渋川市 沼田市といった内の他市と比較し 観光が盛んでない 上記 12より 民間消費が1,64 億円流出している これらの流出により 民間消費が第 3 次産業の生産面に還流していないため 卸売 小売業やの純移輸入がプラスとなっている 6 136

32 3 投資 : 域外に流入し 第 2 次産業の生産性が高いの民間投資は 162 億円流入している は第 2 次産業の生産性が高く 全産業におけるウェイトが大きいため 域外から設備投資をしっかりと呼び込めでいる 同時に 域外から設備投資が呼び込めているために 第 2 次産業の生産性が向上するという好循環構造である 7 137

33 8. 対策の検討 (1) 対策検討の方針 考え方地域経済循環分析に基づく経済対策の考え方は 長所を活かし 短所を補う ものである すなわち 地域の短所を局所的に改善するのではなく 長所を活かすことによって 短所 ( 所得循環のボトルネック ) を連鎖的に補う施策を検討する さらに 経済の生産 分配 支出の 3 面のうち 短所のない場合には 長所をさらに引き上げることによって全体の労働生産性 最終的には地域住民の所得向上につなげていく このような対策検討の方針者と これまでの分析に基づき の経済対策の方向性 ( 案 ) は以下のとおりである (2) の具体的な経済対策の方向性 ( 案 ) 1) 製造業をより強くするための事業多角化支援 1 長所 : 製造業全体の労働生産性が高いには富士重工業 ( スバル ) を始めとする輸送用機械製造業とそのサプライヤーとなる関連産業が集積しており 輸送用機械を頂点としたサプライチェーンが川上から川下まで幅広い産業で形成されている 富士重工業 ( スバル ) の近隣に集積してクラスターを形成することで中小のサプライヤーにも技術 ノウハウが蓄積され 製造業全体が底上げされ労働生産性が高くなっている 2 短所 : 輸送用機械製造業への依存度が大きく 外的な要因により地域経済全体が打撃を受ける恐れがある輸出型の産業である輸送用機械は世界的な景気 為替の動向などの外的な要因に大きく影響を受ける 現状の輸送用機械に大きく依拠した取引構造のままでは 外的な要因によって将来 富士重工業 ( スバル ) もしくは日本の輸送用機械製造業自体の成長が落ち込んだ場合に の製造業全体が大きな打撃を受ける可能性がある 3 対策の方向性 : 市内製造業全体の販路拡大および多角化の製造業をより頑健にする施策として 富士重工業 ( スバル ) と取引があり 技術やノウハウの蓄積があるが 富士重工業 ( スバル ) との取引関係が 1 次サプライヤーほどは強くない 2 次 3 次サプライヤーの中小企業の連携と新たな技術開発 製品開発を支援し 全体として販路拡大 事業多角化を後押ししていくことが考えられる 8 138

34 現状 輸送用機械製造業とそのサプライヤーとなる関連産業が集積することで製造業全体の維持 発展がもたらされている 分配 所得水準が高い 輸送用機械製造業 1 次サプライヤー 生産 製造業の生産性が高い 支出 輸送用機械製造業の純移輸出が多い 投資が流入している 2 次サプライヤー 域外から投資流入 所得流入 ( 移輸出 ) 対策 2 次サプライヤーの技術開発 製品開発を支援し 全体として販路拡大 事業多角化を後押ししていく 分配 所得水準の更なる向上 輸送用機械製造業 1 次サプライヤー 事業多角化 2 次サプライヤー 販路拡大 生産 製造業の生産性の更なる向上 支出 2 次サプライヤーの移輸出増加 域外から投資流入増加 投資の更なる流入 所得流入増加 ( 移輸出 ) 図 8-1 対策 1: 製造業をより強くするための事業多角化支援 9 139

35 2) 市民が長く住み続けられるまちづくり 1 長所 : 住民の所得水準が高いの経済は 地域住民の所得を地域内生産で賄い また雇用者所得が流出しているという点で 周辺市町村の経済を支えている自立した経済である また域内産業の労働生産性が高いため夜間人口 1 人当たりの雇用者所得も高く 平均的な所得水準が高い 2 短所 : 民間消費が流出し 第 3 次産業の生産性は低いの雇用者所得は 隣接する周辺市町に生産年齢人口が移転していることを一因として 949 億円流出している また生産年齢人口の流出は 急速な高齢化を進展させる要因となっている 郊外や周辺市町村への居住の進展により の都市構造は拡散しつつあると考えられる 現在の拡散的な都市構造のまま高齢化がさらに進展した場合 自動車運転が困難になることにより郊外住民の多くが買い物難民となる 中心市街地の空洞化が進むなど 地域の利便性や魅力が低下し住民が長く居住することが難しくなることが懸念される 更に の民間消費は 1,64 億円流出しており 住民の需要を取り込めず日常の消費の一部が周辺市町村へ流れている状態である 第 3 次産業の内訳を見ると 宿泊 飲食 卸 小売業など労働集約的な産業が中心であることに加え これらの中心的な第 3 次産業の労働生産性が水準を下回っているため の第 3 次産業全体の労働生産性は低くなっている 3 対策の方向性 : まちなか居住による域内消費促進と第 3 次産業の労働生産性向上まちなか居住を推進して域内の消費を促進すると共に 労働集約型の労働生産性の向上を目指すことで 消費流出を抑制すると同時に全体の労働生産性や住民所得を向上させる i) まちなか居住の推進そこで現在の高い所得水準を活かし がすでに取り組んでいる移住促進 中心市街地をさらに推進して 公共交通ネットワークの利便性向上や 生活利便施設の中心市街地への集約等によってまちなか居住を推進する また 中心市街地での子育て施設の充実や若者 女性の雇用支援などをセットにし 市民が長く住み続けられるまちづくりをさらに進める これにより 市内での日常的な買物を促進して消費の流出を抑制するとともに 長期的には人口の流出を抑制して 雇用による所得流出も緩和させることが考えられる ii) 第 3 次産業の労働生産性の向上域内での消費の促進と合わせ 域内の第 3 次産業の労働生産性の向上を図る 現状では 市に集積している小売業 飲食サービス 宿泊業等の労働集約型の第 3 次産業の生産性の低さが市内の第 3 次産業全体の労働生産性を引き下げている そこで これらの労働集約型 1 14

36 サービス産業に対して 高付加価値化を促進する支援を行う 具体的には マーケティングやブランディングの支援による適切な価格設定 積極的な IT 活用やアウトソーシングの活用促進によるビジネスプロセスの効率化 経営ノウハウや経営情報提供などのビジネス支援の各種支援を行うことで 労働生産性を向上させることを目指す また 急速な高齢化等のの課題を新たなビジネスチャンスと捉え 今後重要性が増すと考えられる医療 福祉分野等において 地域の課題に対応した新しいサービス事業を育成することで域内の需要を取り込み 高付加価値で競争力のあるサービス事業の展開を目指す 現状 地域住民の所得水準は高いが 近隣市町村から通勤している一部の従業者が所得を市外に持ち帰っている 市外から通勤して所得を持ち帰っている 雇用者所得流出 分配 所得水準が高い 雇用者所得の流出率が高い 生産 支出 生産性が高い 消費流出率が高い 市内 市外 対策 高い所得水準を活かして良好な住環境を整備することで 人口及び雇用者所得の流出を抑制する 市内居住者の増加 分配 所得水準が高い 雇用者所得の流出率が減少 市外からの通勤が減少 生産 支出 生産性が高い 消費流出率が高い 市内 市外 域外への消費流出 図 8-2 対策 2: 市民が長く続けられるまちづくり

37 3) 産業集積を活かした観光振興 1 長所 : 輸送用機械を中心とした産業集積は 戦前から富士重工業 ( スバル ) の前身となる中島飛行機があり 機械 金属関連製造業の基盤が早い段階から整っていたことを背景に 輸送用機械を中心に製造業が集積している 2 短所 : 観光客を呼び込む力は弱いの民間消費は 1,64 億円流出している これは 日常の消費で周辺市町村へ買い物客が流れていることに加え では観光があまり盛んではないことから 非日常の消費を呼び込めていないことが一因であると考えられる 3 対策の方向性 : 産業集積を生かした産業観光の振興中島飛行機設立を端緒としたの歴史のある産業集積を活かし 産業観光を新たな観光の目玉として創出して観光客数の増加を図る また 地元資本による高付加価値な土産物や 宿泊施設などを起こすことにより 食料品製造等の他の 2 次産業 宿泊 卸売 小売りなどの 3 次産業などの他産業に投資需要が創出されることが考えられる このように 新たな観光振興策を講じるとともに 観光で得た所得を地域内でうまく循環させる仕組みを同時に構築していくことが重要である

38 現状 分配 歴史的に産業が集積しているが 観光業が盛んで はないことから 非日常の観光消費を呼び込めて いない 所得水準が高い 生産 観光業者 支出 歴史ある産業集積 非日常の消費流入 が少ない 観光業が未成熟 市内 域外への 消費流出 市外 対策１ 分配 産業観光など 新たな観光資源を創出して観光客 数の増加を図る 所得水準が高い 地場産業 の観光資 源化 生産 観光業者 支出 歴史ある産業集積 非日常の消費流入 が増加 観光業が未成熟 市内 域外から 消費流入 市外 対策２ 分配 地元資本による観光商品を開発するなど 地場の 観光産業を興すことにより 所得が循環する構造を 構築する 所得水準が更に 向上 地元資本の 商品開発 生産 歴史ある産業集積 観光業者 市内 地場の観光業が 興る 支出 非日常の消費流入 が増加 域外から 消費流入 市外 図 ８-3 対策３ 産業集積を活かした観光振興