本稿で取り扱う 家族信託や福祉信託に代表される民事信託は 委託者が健康な間に自分の意思で自分の老後の生活 介護等に必要な資金の管理および給付などのために また 遺言代用信託として残された家族への財産の分配のために その保有する不動産 預貯金等を信託するものです 受益者の利益を保護し 受託者の信託事務

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1 民事信託の活用方法と税務処理 篠原徹旨相談部東京相談室 信託銀行や信託会社ではなく 家族などの身近な人を受託者とした非営利の信託 ( 民事信託 ) が近年注目を集めています 信託の魅力は 財産の管理や承継に関して 他の制度に比べて非常に柔軟な取扱いを可能にする点にあります その一方で 税制上は 基本的に信託の利用の有無によって納税者に課税上のメリットが生じないように設計されています 今回は 民事信託の仕組みについて 具体的な活用方法を踏まえて 最も関心が高いであろう税制を中心に紹介します なお 信託の設計段階で欠陥があると 委託者の想いが十分に実現されない可能性があるため 当初の段階で法律や税務の専門家の関与を求めるなど 慎重な姿勢が必要ですのでご注意ください 凡例 法 : 信託法 所法 : 所得税法 相法 : 相続税法 租法 : 租税特別措置法 1. 信託と課税 信じて託す の文字通り 信託とは 委託者が自分の財産を受託者に託し 受益者の利益のために管理 処分させることです 信託によって財産の名義は受託者に移りますが その財産から生じる利益は 信託の設定行為 ( 契約や遺言など ( 注 )) の内容に沿った形で受益者に帰属します ( 図 ) 信託財産の管理 活用 処分 委託者信託による財産権の移転 受託者 受益権信託財産から財産の給付 受益者 財産 ( 信託設定 ) 信託財産 監督 ( 利益の給付等 ) 受益者の権利擁護 信託監督人 受益者代理人 信託は 信託業法の免許 登録を受けた信託銀行などが受託者になり 事業として営利目的で行う 商事信託 と 家族や信頼できる知人などが受託者となり 非営利目的で個人の財産管理や資産承 継などを行う 民事信託 に大別されます 1

2 本稿で取り扱う 家族信託や福祉信託に代表される民事信託は 委託者が健康な間に自分の意思で自分の老後の生活 介護等に必要な資金の管理および給付などのために また 遺言代用信託として残された家族への財産の分配のために その保有する不動産 預貯金等を信託するものです 受益者の利益を保護し 受託者の信託事務の処理を監督するため 受益者代理人や信託監督人を選任することも可能です 注 : 契約書や遺言書の作成にあたっては 司法書士や弁護士などの専門家に依頼するのが一般的です [1] 信託の課税類型 平成 18 年に制定された新信託法により 多様な類型の信託が可能となりました 税法においても 平成 19 年度税制改正で信託の類型を踏まえ 1 発生時課税としての受益者段階課税と 2 受領時課税としての受益者段階課税に加え 3 信託段階法人課税が追加され 3つの類型に体系化されました 発生時課税としての受益者段階課税 ( 受益者等課税信託 ) 受領時課税としての受益者段階課税 ( 集団投資信託等 ) 信託段階法人課税 ( 法人課税信託 ) 不動産 動産の管理などの一般的な信託を対象とします 受益者が信託財産に属する資産 負債を直接有するものとみなし かつ その資産 負債から生ずる収益 費用も受益者に帰属するとみなし 所得税 法人税等の規定を適用します 信託を導管とみて その所得を直接受益者に帰属させるため パス スルー課税 と呼ばれています 組合などに適用される税制と同じ仕組みです 集団投資信託 退職年金等信託および特定公益信託等が対象です ペイ スルー課税 とも呼ばれ 受託者から受益者に分配される時点において受益者の所得として所得税 法人税などの規定を適用します 受益者が多数で発生時課税が技術的に困難であるといった理由によるものであり 具体的には 合同運用信託や 証券投資信託のように金融商品的な機能を持つ信託など 一般的な信託の機能以外の機能を併せ持っているものが該当します 公益信託のように 受益者等が存在しない場合に受益者に課税できないものや 法人が委託者となる信託で 法人税の回避の恐れが高い一定のものに対して 受託者を納税義務者として 法人税および消費税を課します 上記課税方法のうち 民事信託の多くが 1 の受益者等課税信託となるため 以下では 個人を受 益者とする場合の受益者等課税信託の課税関係について解説します [2] 受益者等課税信託の課税関係 (1) 所得税 ( 所法 131) 受益者等課税信託では 受益者を財産の所有者とみなして 受益者が 所得税の納税義務者となります 信託財産から生じる所得は たとえ受益者に分配されていなくても 発生した時点で受益者の所得として課税され 課税の繰り延べや 課税そのものが不可能になることを防止しています 2

3 (2) 贈与税 相続税 ( 相法 9 の 2) 適正な対価を負担せずに信託の受益者等となる者がある場合は 当該信託の効力が生じた場合などにおいて 新たな受益者等は 委託者等から贈与または遺贈により権利を取得したものとみなし 贈与税または相続税が課税されます 信託には 信託の設定者である委託者が受益者となる 自益信託 と 委託者以外の受託者を含む第三者が受益者となる 他益信託 とがあります 信託では 他益信託を設定する場合や 受益者が変更になった場合などにおいて 受益者等は委託者や別の受益者等から信託に関する権利を贈与または遺贈により取得したものとみなされ 贈与税または相続税の課税を受けることになります (3) その他 不動産については 信託設定時の信託登記に登録免許税が課税 ( 本則税率 0.4%) されるほか 受益者の変更などで信託目録の変更を申請する場合には 不動産 1 筆当たり 1,000 円の登録免許税の課税が生じます なお 信託の設定等の不動産取得税は非課税となります [3] 民事信託に関する税務上の留意点 (1) 信託損失適正化措置 ( 措法 41の4の2 措法 67の12) 所得税においては 不動産所得に損失 ( 赤字 ) の金額がある場合は 原則 他の所得の金額 ( 黒字 ) と差引計算 ( 損益通算 ) を行うことができます 一方 不動産を信託し その不動産所得から生じる利益を得る権利を有する信託の受益者である個人が 信託財産から生じた不動産所得の損失については その損失はなかったものとみなされ 他の不動産所得の黒字から差し引くことができず 他の所得との損益通算の対象にもなりません この規定は 民法上の組合にも適用される同様の規定を信託にも適用したものです 組合の事業から生じる損失を利用して節税を図る動きを封じた規定が さまざまなスキームへの利用可能性が高い信託にも適用されています 法人税においても 受益者段階課税される信託の受益者等の信託損失のうち 信託金額を超える部分の金額は 損金の額に算入できません このように 信託することで損失の取込みが制限される場合があることに留意する必要があります (2) 他益信託における贈与税課税の例外 他益信託は 信託設定時などにおいて贈与税または相続税が課税されますが 制度上の理由などから 贈与税が課税されないものがあります 確定給付企業年金信託 年金信託 特定障害者扶養信託契約 (6,000 万円あるいは 3,000 万円まで 障がいの程度により相違 ) 教育資金贈与信託 (1,500 万円まで 学校等以外の教育資金の場合は 500 万円まで ) 結婚 子育て支援信託 (1,000 万円まで うち 結婚に関する費用については 300 万円まで ) 3

4 2. 信託の特徴的な利用方法 信託を利用すると 他の制度では実現困難な事項をスムーズに実現できることがあります [1] 資産承継のための後継ぎ遺贈型受益者連続信託 先祖伝来の土地を直系の血族で承継していきたい というのはよく聞きますが 遺言で調整可能なのは自分の相続一代分であり この不動産は子 孫 ひ孫 の順に相続させる といった いわゆる 後継ぎ遺贈 は無効であるとする説が有力です しかし 信託では 受益者が死亡した場合に当初の受益権が消滅し 次の受益者が新たな受益権を取得する旨の定めをすることが認められており ( 法 91 条 ) 後継ぎ遺贈のように 数代にわたる受益権の承継方法を定めることが可能です 有効期間に制限がありますが 相当の長期間にわたり自分の死後の財産の管理 承継方法を調整可能です 有効期間について 信託がされた時から 30 年を経過した時以後 現に存する受益者が受益権を取得した場合であって 当該受益者が死亡するまで または当該受益権が他の事由で消滅するまで 例 信託行為で [ 第一次受益者 A 第二次受益者 B 第三次受益者 C] と指定した場合 信託から 30 年を経過した時点より後に受益権を取得した者 (=C) が死亡したことによって信託は終了 受益者 A(55 歳 ) 受益者 B(40 歳 ) 受益者 C(30 歳 ) 受益者 C(80 歳 ) 死亡 信託開始 信託終了 設定 20 年後 30 年後 50 年後 100 年後 本例では 結果的に 100 年にわたり 信託財産を受益者の意思で拘束することができました 相続税の課税関係はシンプルです 上図のように 委託者の死亡で効力が生じるように第一次受益者をA 第二次受益者をBとする信託を設定した場合 委託者の死亡時にAが相続税を負担します そしてAが死亡した場合は Bは前受益者であるAから遺贈を受けた者とみなされて 相続税を負担します これに対し 遺留分については注意が必要です 信託で資産承継を行う場合も遺留分侵害の問題は生じますが 遺留分の算定方法や請求の相手方など 明文の規定がなく解釈に委ねられている部分が多くあります 信託財産を受益者のために安定的に管理するため 遺留分侵害が問題化しないよう 専門家の助言も踏まえた慎重な設計が必要です 4

5 [2] 財産管理能力に乏しい者への贈与信託 財産管理能力に乏しい者を救済するための制度として成年後見制度がありますが 事理弁識能力の程度を判定したうえで利用の可否が決まるため 例えば浪費癖があるといった性癖の問題だけを捉えて後見人や保佐人の選任を求めることはできません これに対し 信託は委託者が柔軟に設計可能ですから 定期に生活費相当額が交付されるように設計することも可能です 元本と収益の受益者が同一の場合は 課税時期の信託財産の価額で信託受益権を評価します ( 財産評価基本通達 202(1)) 例えば 現金 3,000 万円を信託し 委託者が亡くなると長男に 25 万円 / 月の給付を受ける 内容の受益権を発生させた場合は 長男は 3,000 万円の信託受益権を相続により取得したと評価されます また この 3,000 万円を何らかの方法で運用することを受託者に認める場合は 運用益に課される税金は受益者が負担します 信託の設計にあたっては 納税資金にも配慮する必要があるでしょう 内容は 2018 年 8 月 23 日時点の情報に基づいて作成されたものです 本情報は 法律 会計 税務などの一般的な説明です 個別具体的な法律上 会計上 税務上等の判断や対策などについては専門家 ( 弁護士 公認会計士 税理士など ) にご相談ください また 本情報の全部または一部を無断で複写 複製 ( コピー ) することは著作権法上での例外を除き 禁じられています みずほ総合研究所相談部東京相談室 / 大阪相談室

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