フィリップス12誘導アルゴリズム 診断用ガイド

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3 ご注意 本書について Publication number M 第 1 版 Copyright 2003 Koninklijke Philips Electronics N.V. All rights are reserved. 教育目的に限り 本書をコピーし 配布することを許可します 保証 当社では 本書に関して特定の目的に対する適合性 市場性などを含む一切の保証をいたしかねます また当社は内容が正確であるよう最善を尽くしておりますが 万一その内容について誤りがあった場合および内容に基づいて被った損害については 一切の責任を負いかねます 注意薬事法により 本製品は医師の注文がないと販売できないことになっています 当社指定以外のアクセサリを使用すると製品の性能が低下するおそれがあります本製品は家庭での使用を目的としたものではありません Medical Device Directive 本アルゴリズムは フィリップスメディカルシステムズの複数の医用機器に使用されているソフトウェア製品です Medical Device Directive 等の医療規格への準拠については 各製品付属のドキュメントをご覧ください Authorized EU-representative: Philips Medizinsysteme Böblingen GmbH Hewlett Packard Str Böblingen Germany 原典このマニュアルは The Philips 12- Lead Algorithm Physician s Guide (M ) を翻訳したものです i

4 本書について 本書では フィリップス 12 誘導アルゴリズムによる ECG 信号の解析について説明しています 注記 自動解析は完全な信頼性を有するものではありません コンピュータによる ECG 解析は 必ず専門の医師のレビューを受けてください 本書の対象読者 本書は フィリップス 12 誘導アルゴリズムによって解析された ECG を承認する医師を対象としています また 医師以外の医療従事者が ECG 解析に関する知識を必要とする場合にも役立ちます 注記 本書には お使いのフィリップスメディカルシステムズの機器には搭載されていない機能についての説明が記載されている場合があります 使用可能な機能の詳細については 各製品付属のドキュメントをご覧ください ii フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

5 目次 本書について ii 本書の対象読者 ii 目次 フィリップス 12 誘導アルゴリズム はじめに フィリップス 12 誘導アルゴリズムのプロセス 品質のモニタリング アーチファクトの低減 コモン モード 差動モード フィルタの使用 アーチファクト フィルタ AC フィルタ 周波数応答フィルタ 基線の変動除去フィルタ 波形認識と計測値 波形認識 総合計測値 グループ計測値 誘導計測値 心房調律の解析 全体の計測値 軸計測値 解析結果 全体的な重症度 成人および小児の調律解析 心調律のカテゴリ ペーシング 自己基本調律 早期興奮症候群 期外収縮 ポーズ その他の不整脈 洞 房室伝導異常 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド iii

6 目次 成人の形態解析 成人の形態のカテゴリ 右胸心 右房異常 左房異常 両房異常 QRS 軸偏位 心室内伝導遅延 右室肥大 左室肥大 低電位および慢性閉塞性肺疾患パターン 下壁梗塞 側壁梗塞 前壁中隔および前壁梗塞 前側壁および広範囲前壁梗塞 後壁梗塞 ST 低下と心筋虚血 T 波異常と心筋虚血 再分極異常と心筋虚血 ST 上昇 心筋障害 心膜炎 早期再分極 増高 T 波 QT 異常 電解質異常 薬剤の影響 小児の形態解析 小児の形態のカテゴリ 右胸心 右房異常 左房異常 両房異常 QRS 軸偏位 心室内伝導遅延 右室肥大 中隔肥厚 左室肥大 両室肥大 低電位 Q 波異常と心筋梗塞 ST 低下 T 波異常 再分極異常 ST 上昇 心膜炎 早期再分極 増高 T 波 QT 異常および電解質異常 先天性心疾患 iv フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

7 目次 出力された ECG レポートの見方 所見 理由 重症度 重症度 基本計測値 コード型患者臨床情報 コード型患者臨床情報のコード 患者 ID 情報 施設情報 設定可能な臨床情報 ECG オーダー情報 医師情報 レポートに関する情報 校正に関する情報 タイム セパレータ ペーシング波形検出設定 アルゴリズムのバージョン番号 速度と感度の設定値 機器 ID 番号 誘導 ECG のレポート例 拡張計測レポート 形態解析 形態に関する誘導計測値 横断面 QRS ベクトル 前額面 / 水平面軸パラメータ 全体の計測値 解析所見コード 調律解析 グループ計測値 グループ フラグ 調律パラメータ ( 全体 ) 調律による心拍の分類 異所性調律 ペースメーカ 調律レポート 圧縮波形レポート 付録 A. 測定値の正常範囲 付録 B. 解析所見 ( カテゴリ別 ) 付録 C. 解析所見 ( アルファベット順 ) 用語集 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド v

8 目次 索引 vi フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

9 はじめに 1 フィリップス 12 誘導アルゴリズム コンピュータ支援による ECG 解析は 1960 年代に始まりました コンピュータによる ECG 解析は当初 研究機関で使用されていましたが 開発の結果 医師が使用するツールとしても受け入れられるようになりました 1971 年 エンジニアと世界中の心臓外科医の協力により 成人用 ECG 診断クライテリア プログラムの開発が開始されました ECG 解析の中核となるのは ECG Criteria Language(ECL) です ECL は コンピュータ プログラミング言語の 1 つで ECG クライテリアの定義用として開発され 1978 年に初めて導入されました ECL の主な目的は ECG クライテリアを心臓専門医とコンピュータのどちらにも理解可能な形式で示す手段を提供することです ECL では 広範な心臓専門医から収集して選りすぐった一貫性のある用語と心電図関連のテキストを使用して ECG クライテリアを記述しています フィリップス 12 誘導アルゴリズムは ECG 波形と関連する調律の振幅 時間幅 形態を解析します ECG 波形解析では 標準クライテリアに基づいて 上記パラメータの解析 / 電気軸の計算 / 誘導間の関係の解析が行われます フィリップス 12 誘導アルゴリズムは 特に年齢と性別に応じた解析に優れています プログラム全体を通じて 患者の年齢と性別に基づき 心拍数 軸偏位 時間間隔 電位値に関する正常値の範囲を定義することにより 徐脈 頻脈 PR および QT 間隔の延長と短縮 心肥大 早期再分極 心筋梗塞をより正確に解析できます 患者の年齢が 16 才以上 または年齢が指定されていない場合は 成人用診断クライテリアが適用されます 患者の年齢が 16 才未満の場合は 小児用診断クライテリアが適用されます コンピュータ解析した ECG レポートは 医師の診断の代用として使用することはできません 解析した ECG はあくまで 医師が患者に関するデータ 診察結果 その他の所見を総合して臨床的な診断を行うための支援ツールです 12 誘導アルゴリズムは 医師が問題領域を識別するのに役立つと同時に 医師やデータ入力担当技師は所見の追加 / 削除 / 変更を行うだけなので 時間も節約されます 1-1

10 フィリップス 12 誘導アルゴリズム フィリップス 12 誘導アルゴリズムのプロセス フィリップス 12 誘導アルゴリズムのプロセス フィリップス 12 誘導アルゴリズムでは 正確で一貫性のある ECG 測定値を得た後 この測定値を使って解析に関する所見が作成されます このプロセスでは まず従来の 12 本の誘導から ECG データを同時に取り込み さらに下記の 4 つのステップを実行して ECG 解析レポートを作成します 1 品質のモニタリング - 各 ECG 誘導の技術的な品質を調べます 2 波形認識 - さまざまな波形要素を見つけて その特性を識別します 3 計測 - 波形の各要素を計測して 基本的な調律解析を行い 総合計測値セットを出力します 4 解析 - 拡張計測と患者 ID 情報 ( 年齢 性別 ) を使用して プログラムから解析所見を選択します 図 1-1 フィリップス 12 誘導アルゴリズムによる解析プロセス ECG 患者データ品質のモニタリングオペレータへのフィードバック 解析レポート 拡張計測 クライテリア フィリップス 12 誘導アルゴリズム 承認者 1-2 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

11 品質のモニタリング フィリップス 12 誘導アルゴリズム 品質のモニタリング コンピュータによる ECG 解析は まず 12 本の ECG 誘導から同時にデータを取り込んで解析し 正確な ECG 波形を取得することから始まります 体表面から得られた ECG アナログ信号は 患者モジュールによってデジタル信号に変換されます ECG 波形データは 4 MHz のサンプリング レートで取り込まれた後 5 µv の分解能で 1 秒あたりのサンプル数が 500 になるまでカットされます このサンプリング レートにより ペースメーカ パルスが正確に検出されます フィリップスメディカルシステムズの機器では 誘導の装着から ECG データの取得までの解析プロセス全体を通して ECG トレースの品質がモニタリングされます これにより 可能な限り高品質な ECG トレースが得られます また ECG トレースをプリントする前に 問題点を修正することもできます 解析中にトレースの品質が解析されるので 良好な ECG 測定値が確実に得られます また 筋電アーチファクト 交流電流のノイズ 基線の変動 誘導外れがないかについても解析されます オペレータによって修正されていないノイズの問題があれば ECG レポートの解析所見に記述されます ノイズがひどい場合 レポートがプリントされないことがあります ノイズによる影響が著しく ECG 解析に支障をきたす場合 レポートはプリントされますが 解析所見は記述されない場合があります この場合は ノイズの問題を解決して 再度 ECG データを取り込んでください 誘導の位置を変更し 患者の処置をさらに入念に行うことにより ノイズによる品質の問題の大部分を取り除くことができます アーチファクトの低減 電気的干渉 患者の呼吸や体動 筋肉の震えは ECG 信号のノイズやアーチファクトの原因となります また ECG 電極の品質が不良であったり 患者の処置が不適切な場合は ECG 信号の品質が低下するおそれがあります ECG 信号に影響を与える交流電流による妨害には コモン モードと差動モードの 2 種類があります コモン モード ECG 信号に干渉するノイズの原因の中には 患者に装着された電極すべてに影響を与えるものがあります このような共通ノイズの原因は 信号を取り込んでデジタル化する際に入力回路により ECG から除去されます コモン モードの信号が低減された量をコモン モード除去比と呼びます フィリップスメディカルシステムズの入力回路のコモン モード除去比は AAMI および IEC 基準に適合しています 差動モード 電気によって発生する磁場はリード線に影響を与えます 磁場によって誘導された電気信号が ECG に高周波ノイズとして出現します ノイズによる歪みの割合は誘導によって異なり リード線が形成するループのサイズや向きによっても異なります 歪みを防止する最良の対策は すべてのリード線を患者の頭部から足までの軸に沿ってきっちり並べて配置することです 1-3

12 フィリップス 12 誘導アルゴリズム 品質のモニタリング フィルタの使用 さまざまなノイズ ソースにより 再生される ECG 信号の品質が低下するおそれがありますが 使用時に ( またはシステム構成時に ) 優れたデジタル フィルタ セットを選択することにより ECG 波形を最適な状態で表示 / プリントできます 選択性の非常に高い AC フィルタを除いて フィルタ適用時の ECG トレースの忠実度と明確度との間にはトレードオフがあります フィルタを適用すればするほど ECG 信号の詳細部分が除去される可能性が高くなります ECG レポートの右下隅のボックスには ECG で使用されたフィルタ オプションに関する情報が表示されます 注記 フィルタはすべて 表示 / プリントされる ECG に影響を与えますが フィリップス 12 誘導アルゴリズムは常に フィルタが適用されていないデータを受信して解析を行います 図 1-2 ECG レポートのフィルタ ボックスの例 フィルタ ボックス アーチファクト フィルタ アーチファクト フィルタは 骨格筋のアーチファクトを除去します このノイズ ソースは ECG 信号と同じ周波数のため 除去するのが最も困難です アーチファクト フィルタにより骨格筋のアーチファクトが除去されますが ECG の高周波数成分もすべて除去されます フィルタは 5 ~ 150 Hz の周波数範囲で最大 50 µv の信号を除去できます これは P 波と QRS-T 波形全体に影響を与える可能性があります このため アーチファクト フィルタは著しい筋電アーチファクトが原因で ECG が解読不可能な場合のみ使用してください 1-4 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

13 品質のモニタリング フィリップス 12 誘導アルゴリズム AC フィルタ AC フィルタは 電気によって発生する磁場がリード線に影響を与えることにより生じるノイズを除去します 交流電流による妨害は 60 Hz または 50 Hz の安定した周波数のため AC フィルタを適用すると AC ノイズだけが除去され ECG 信号は影響を受けません 電源周波数 (60 Hz または 50 Hz) は システム構成時に選択されています フィルタボックスに AC フィルタのシンボルが表示されていない場合は AC フィルタが ECG で使用されていないことを示します 周波数応答フィルタ このフィルタは ECG 信号スペクトラムの最高 / 最低帯域の周波数を除去します 高周波数応答フィルタで設定可能な周波数は Hz です I1989 年 American Heart Association(AHA) により 成人用 ECG では最大 125 Hz 小児用 ECG では最大 150 Hz までの周波数の記録が推奨されました 1 フィルタを 40 または 100 Hz に変更すると ECG 波形は滑らかになりますが 信号の微細な成分が除去されます 周波数応答フィルタのいずれかを適用すると 微細な振れ ノッチ スラーが歪められたり 消失する場合があります 低周波数応答フィルタで設定可能な周波数は Hz です 注記 基線の変動除去フィルタをオンにすると 低周波数応答フィルタは自動的に 0.5 に設定されます 上記以外のすべての ECG には 低周波数応答フィルタを設定値 0.05 で使用することをお勧めします 詳細については 基線の変動除去フィルタ を参照してください プリントされた ECG の周波数応答は ECG レポートのフィルタ ボックスに表示されます 12 誘導アルゴリズムでは 最大の忠実度を確保できるよう 0.05 ~ 150 Hz の帯域幅を使用しています 基線の変動除去フィルタ 基線の変動とは ECG の記録中に基線が ( 通常は 0.1 ~ 0.2 Hz の範囲で ) 上下に緩やかに変動することを指します 基線の変動は 患者の呼吸やその他の要因により生じます 基線の変動が激しい場合 ECG で本来の波形の形状を見極めにくくなるおそれがあります 基線の変動を除去する手法が効果的であれば ST が歪むことはありません 周波数応答の下限値 (0.05 Hz)( 通常はこの設定値を推奨 ) を使用すると ほとんどの ECG で基線の変動を除去できますが これ以外の周波数も除去する必要がある場合があります 基線の変動除去フィルタをオンに設定すると 0.5 未満のすべての周波数成分が除去されます 1. Bailey JJ, Berson AS, Garson A, Horan LG, Macfarlane PW, Mortara DW, Zywietz C: Recommendations for Standardization and Specifications in Automated Electrocardiography: Bandwidth and Digital Signal Processing. Circulation, 81: (1990). 1-5

14 フィリップス 12 誘導アルゴリズム 波形認識と計測値 注記 ST を歪ませるおそれがある 0.5 Hz の基線の変動除去フィルタは 調律モードで ECG 連続記録を行う際に使用します この設定では 調律 ECG の波形の輪郭を解析しないでください 調律モードで輪郭解析を行う必要がある場合は 周波数応答を 0.05 Hz のハイパス設定にして ST の歪みを最小限に抑えてください ECG 調律の特性は 調律モードでは ローパス周波数設定にかかわりなく正確に記録されます 波形認識と計測値 フィリップス 12 誘導アルゴリズムでは ECG レポートのすべての波形について計測項目が算出されます 各誘導のすべての心拍が個別に計測されるので 心拍間の本来の変化が反映された代表計測値が得られます このアルゴリズムでは 各心拍の計測値をまとめた総合計測値セットから 全計測値 ( グループ 誘導 全体 ) が算出されます この 3 種類の計測値 ( グループ 誘導 全体 ) を組み合わせることにより 解析機能の柔軟性とパワーが強化されます 図 1-3 ECG 形態計測値 波形認識 計測プログラムの第一段階では 波形の認識と心拍の検出が行われます ペースメーカの設定がオンまたは不明の場合 全誘導に対してペーシング スパイク検出機能が実行されます ペーシング スパイクが除去され スパイク除去後の波形が解析されます 解析は 10 秒間行われ 全誘導から算出した区分点波形を使用して行われます QRS 波形とペーシング スパイクのおおよその位置が確認された後 P 波と T 波の検出に適した別の区分点波形が算出されます これにより ECG の各心拍の P 波 QRS 波形 T 波のおおよその領域が決定されます 1-6 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

15 波形認識と計測値 フィリップス 12 誘導アルゴリズム 総合計測値 おおよその波形位置が確認された後 さらに微細な調整を行って各波形の正確な始点と終点が決定されます 始点と終点の決定後 各誘導のすべての P 波 QRS 波形 ST T 波の振幅 時間幅 面積 形状が計算されます またすべての心拍について 波形の異常 ( ノッチ スラー デルタ波 ペーシング スパイクなど ) の特定も行われます グループ計測値 ECG の各心拍は 心拍数と形態の各パラメータに基づいて 5 種類の調律のいずれかに分類されます 同じグループの心拍は R-R 間隔 時間幅 形状が互いに類似しています 心室ペーシング心拍は 他のパラメータとは無関係にすべて同一グループに分類されます グループ 1 は 最も優位な心拍の種類を示します グループ 2 ~ 5 は他の心拍の種類を示し 各グループの計測値は平均されます 各心拍が分類されるグループは拡張計測レポートの調律解析セクションの調律による心拍の分類という見出しの下に示されます 詳細については 拡張計測レポート (5-26 ページ ) を参照してください 誘導計測値 12 誘導の各計測値はグループ 1 の心拍から算出されます ECG の心拍がすべて心室ペーシング心拍である場合に限り ペーシング心拍が計測されます ECG にペーシング心拍と非ペーシング心拍がどちらも含まれている場合は 非ペーシング心拍だけが計測されます 誘導計測値とは 各誘導ごとに優位な波形を平均化した代表値を意味し 拡張計測レポートの調律解析セクションの形態解析セクションに記録されます 心房調律の解析 12 誘導アルゴリズムによって QRS 波形あたりの P 波の数が決定されるまでの間に 心房調律の判定が行われます これは V1 avf II III の各誘導を連続して調べることにより判定されます 判定に失敗した場合は 心房調律パラメータの計算は実行されません 全体の計測値 ECG の全体計測値 ( 前額面および水平面の軸計測値を含む ) は 拡張計測レポートの形態解析セクションの誘導計測値の右側に記録されます 詳細については 拡張計測レポート (5-26 ページ ) を参照してください 間隔 時間幅 セグメントの各計測値は グループ 1 の各誘導の代表的な心拍から得られた値です レートは ECG 全体の心室レートの平均値です ただしこれは いずれかのグループの平均心室レートが基本調律を示しているとアルゴリズムが判断した場合を除きます 軸計測値 軸計測値を手動で算出する場合は 波形の振幅を使用すると便利ですが 波形の面積を使用するとさらに正確な計測結果が得られます フィリップスメディカルシステムズの機器では P QRS T の各軸の計算に 誘導計測値から得られた波形の面積が使用されます ST 軸の計算には ST の始点 中間点 終了点の振幅の合計が使用されます 前額面軸計測値は 四肢誘導と 9 対の誘導 ( いずれもすべて最低 60 度以上離れていること ) を使用して算出されます 水平面軸の計測値は 上記と同様に V1 ~ V6 誘導を使用して計算されます 1-7

16 フィリップス 12 誘導アルゴリズム 解析結果 得られた計測値をそれぞれ調べて 計測結果が 1 つになるかが確認されます この計測結果の平均値が軸計測値の代表値となります 解析結果 全体的な重症度 診断カテゴリでは終始 解析所見のクライテリアは より一層限定されたものになります 診断カテゴリで任意の解析所見の合致基準となったクライテリアによって 既に選択されている ( 診断カテゴリ内の ) 所見が自動的に出力されなくなります 最終レポートには 各カテゴリは 1 つの解析所見しか記述されない場合もあります この解析所見は 計測値 初期段階の診断 患者 ID 情報 ( 年齢 性別 ) に基づいてクライテリアが合致した最新の所見です ECG レポート用に選択する各解析所見には 重症度が設定されています 重症度の高いものが低いものより優先されます 選択されたすべての解析所見の重症度を総合して ECG の全体的な重症度が決定されます 決定された重症度は ECG レポートの各ページにプリントされます 表 1-1 ECG の全体的な重症度 重症度重症度なし正常範囲内の心電図正常境界域の心電図異常境界域の心電図異常の心電図記録不良の心電図 コード NS NO ON BO AB DE 1-8 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

17 2 成人および小児の調律解析 フィリップス 12 誘導アルゴリズムによって出力される解析所見は 全範囲の ECG 波形要素の計測結果に基づいており 各波形要素の時間幅 振幅 面積などのパラメータを伴って示されます すべての解析所見は診断カテゴリに分類されます 各診断カテゴリでは 臨床的により重要な解析結果によって他の重症度の低い解析結果が無効になります 例えば 心室内伝導遅延 のカテゴリで 左脚ブロック (LBBB) が見つかると ボーダーライン心室内伝導遅延 や 不完全左脚ブロック は出力されません また LBBB が見つかった場合は 前段階のカテゴリで出力された 左軸偏位 などの所見も無効になり 心室肥大 大部分の心筋梗塞 ST 偏位 T 波異常のテストはバイパスされます このような無効となる条件やバイパスされる条件は通常 以下の各診断カテゴリの説明には含まれていません 診断カテゴリは 心調律と波形の形態の 2 つのセクションに分けられ 各診断カテゴリには重症度と可能性に応じた解析所見一式が含まれています この章では 心調律のクライテリアについて詳しく説明します 波形の形態のクライテリアの詳細については 第 3 章 成人の形態解析 および第 4 章 小児の形態解析 を参照してください ECG 解析は調律解析から開始され 最初に ECG の自己基本調律またはペーシングについての解析所見が示されます さらに次の解析所見で 期外収縮 ポーズ 洞 房室伝導異常 その他の不整脈などの調律異常を示す所見が追加される場合があります 心調律のカテゴリ ペーシング ペーシング (2-1 ページ ) 自己基本調律 (2-2 ページ ) 早期興奮症候群 (2-3 ページ ) 期外収縮 (2-3 ページ ) ポーズ (2-4 ページ ) その他の不整脈 (2-4 ページ ) 洞 房室伝導異常 (2-4 ページ ) ペーシングの解析診断では 潜在的なペースメーカ モードではなく 顕在的な調律に焦点が置かれます ( 観察される調律からはペースメーカ モードを識別できない場合があります ) このカテゴリでは 心房ペーシング 心室ペーシング連続房室デュアル ペーシング 心房センシング心室ペーシングの各調律が示されます 2-1

18 成人および小児の調律解析 心調律のカテゴリ 自己基本調律 ペーシングという用語は 全心拍が特定のペーシング パターンにあてはまる場合に使用されます ペーシングが間歇的でペーシング以外の波形も検出される場合は ペーシング波形 という言葉で示されます ペーシング以外の波形には 異所性の心房性 / 心室性期外収縮や洞調律のエピソードなどが含まれる場合がありますが 間歇的なペーシングがみられる波形では ペーシングが行われない期間の調律パターンについての解析はそれ以上行われません 心房 / 心室の抑制を伴うデマンド型ペーシングが検出される場合もあります 技術的な記録不良によるノイズ スパイクが ペーシング スパイクによく似ている場合があります この状況が疑われる場合は ペースメーカのスパイクに似たアーチファクトの所見が出力されます マグネットをあてて ECG を記録した場合は ペースメーカ スパイクが固定レートになり 自己調律に同期しないことがあります この現象は センシングおよび / またはキャプチャに失敗として示され マグネットの使用の有無について聞かれます 心室ペーシング中の心房細動の診断は試行されます ただし それ以外の心房調律の診断は行われません QRS 波形が心室ペーシング以外 ( 非ペーシング波形または心房ペーシング波形 ) で異所性の心室性心拍に分類されない場合は 波形の計測が行われ 形態解析に使用されます 連続的な心室ペーシングまたは房室デュアル ペーシングの ECG については それ以上の解析診断は行われません ペーシング スパイクがみられない場合は 自己基本調律の解析所見が示されます 心房心拍数 心室心拍数 P 軸 QRS 幅などのパラメータの相互関係に基づいて以下のいずれかに関連する所見が示されます 洞調律 心房調律 上室性調律 接合部調律 心室調律 頻脈 徐脈 心拍の変動状態 完全房室ブロック 房室解離 心房細動 心房粗動 P 軸計測値が正常な場合 ( 前額面で -30 ~ 120 ) は P 波が洞性であることを示し P 軸が異常な場合は P 波が心房性または接合部性であることを示します 成人では通常 心拍数が 100 bpm を超える場合に頻脈と定義され 50 bpm 未満の場合に徐脈と定義されます ただしこれは 多数の ECG に関する文献で使用されている徐脈の限界値 (60 bpm) とは異なる値なので 1 初期設定のクライテリアを 50 bpm から 60 bpm にリセットすることもできます ( リセット可能な製品の場合 ) 詳細については 当社の各製品に関するドキュメントをご覧ください 小児の場合は 心拍数が付録 A に示す正常範囲より低いときは徐脈 高いときは頻脈とみなされます 完全房室ブロックの所見は 心室心拍数が低く (< 45 bpm) 心房調律が心室調律に同期していない場合に出力されます 完全房室ブロックのカテゴリーには 幅の広い QRS 波形や心房細動も含まれます 1. Surawicz B, Uhley H, Borun R, Laks, M, et al. Task Force 1: Standardization of Terminology and Interpretation. Amer J Cardio 41: (1978). 2-2 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

19 心調律のカテゴリ 成人および小児の調律解析 早期興奮症候群 期外収縮 房室解離は 心室心拍数は正常で PR 間隔に大きな変動がみられる場合に検出されます ECG のリズム ストリップの解析時には アルゴリズムではそれ以上の調律 ( 例えば完全房室ブロックや接合部調律など ) は定義されません これらの診断は房室解離に優先するよう試みます 心房細動のクライテリアは やや複雑です 多数の誘導で P 波の欠如があり 心室心拍数に顕著な変動がみられる場合は 小さく 数が多い細動波と診断されます 速く明瞭な心房心拍数を伴う複数の形状の P 波があり 心室心拍数の変動がみられる場合は 大きく 粗い細動波と診断されます 心房心拍数が 220 ~ 340 に低下した場合は 心房粗動の所見が出力され 粗動に伴うブロックの程度の診断が試行されます 複数の誘導でデルタ波が出現し 平均 QRS 幅が 100ms を超える場合は 早期興奮症候群が認知されます PR 短縮 (PR SEG<55 ms または PR INT<120 ms) がみられる場合は この所見の検出条件として必要な誘導の数 ( デルタ波がみられる誘導の数 ) が少なくなります QRS 初期軸の左方向または右方向への偏位のクライテリアの追加によって 左副伝導路または右副伝導路のどちらが存在するかが特定されます 早期興奮症候群のクライテリアと一致すると 以降のアルゴリズムはバイパスされます 先行する R-R 間隔がバックグラウンドの心室心拍数 ( 基本的に一定 ) の平均 R-R 間隔よりも短い場合に 期外収縮が認知されます 基本調律の R-R 間隔が 15% 以上減少すると 有意であるとみなされます 正常な QRS 幅 (QRSd) の期外収縮は P 波が存在する場合は心房性 P 波が欠如している場合は接合部性であるとみなされます QRSd が正常範囲より長い場合は 心室性または変行伝導を伴う上室性とみなされます 心房性期外収縮 (APC および多発性 APC) は通常 早期に出現し QRS 幅は正常で P 波の形態が非定型の場合に認知されます 複数の APC がみられる場合は 多発性 APC と診断されます 心室性期外収縮 (VPC および多発性 VPC) は通常 早期に出現し QRS 幅が正常範囲より広く 代償性休止期を伴い 正常な心拍とは極性が異なる場合に認知されます 間入性 VPC は 代償性休止期がないことを除いては同じ波形の特性を持っています 複数の VPC がみられる場合は 多発性 VPC と診断されます 接合部性期外収縮 (JPC) は P 波が検出されないことを除いては APC と同じ特性がみられる場合です JPC に伴う逆行性 P 波の検出は試行されません 心室性 (V) または上室性 (A) の期外収縮と正常な心拍 (N) が交互に出現する場合は 心室性二段脈または上室性二段脈と診断されます ただし 該当するパターン (NV または NA) が 2 回以上連続して出現しなければ 二段脈の解析所見は出力されません NNV のパターンが 2 回連続して出現した場合は 心室性三段脈と診断されます 二連発の VPC は 心室性期外収縮ペアとして診断されます 通常は代償性休止期がみられないので 本来は形態的な特性です 三連発以上の VPC がみられる場合は 心室性期外収縮ランと診断されます 2-3

20 成人および小児の調律解析 心調律のカテゴリ ポーズ その他の不整脈 洞 房室伝導異常 R-R 延長は バックグラウンドの心室心拍数 ( 基本的に一定 ) の平均 R-R 間隔と比較して 140% を超える場合に有意であり 洞停止または間歇性房室ブロックのいずれかを示すものとみなされます P 波の有無 および QRS 幅によって 補充調律が何に起因するかが示されます 心房補充調律および上室性補充調律の場合は P 波があり QRS 幅 (QRSd) が正常です 接合部補充調律の場合は P 波はありませんが QRSd は正常です QRSd に延長がみられる場合は 心室補充調律の所見が示されます ( 変行伝導は除外できません ) P 波が QRS 波より多い場合は さまざまな程度の 2 度房室ブロックが示されます 先行する R-R 延長の後 PR 間隔が徐々に延長する場合は モービッツ I 型 ( ウェンケバッハ型 ) 房室ブロックを示す所見が示されます このカテゴリには 前段階までのカテゴリに分類されない不整脈が含まれます 間入性心室性期外収縮関連の所見は バックグラウンドの心室心拍数 ( 基本的に一定 ) の平均 R-R 間隔と比較して約 1/2 の R-R 間隔が 認知される場合に出力されます 変行伝導は R-R 間隔の短縮がわずかで 心室性の場合のように QRSd の延長がみられるときに認知されます このカテゴリの所見は PR 延長の計測に基づいて出力されます PR 間隔は 下表に示すとおり 年齢と心拍数によって若干異なります 表 2-2 PR 延長のボーダーラインと異常 (ms) 心拍数 (bpm) 左側の値 = PR 間隔上限値 ( ボーダーライン ) 右側の値 = PR 間隔上限値 (1 度房室ブロック ) 年齢 ( 歳 ) 50 以下 51 ~ ~ 以上 16 ~ ~ ~ ~ ~ 以上 200 ~ ~ ~ ~ フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

21 3 成人の形態解析 形態解析は 右胸心のテストから始まります 波形の形態の異常は 解剖学的な順序 ( 右から左へ 心房から心室へ ) で解析されます この章では 解析のクライテリアについて ( 診断カテゴリごとに ) 説明します 成人の形態のカテゴリ 右胸心 右胸心 (3-1 ページ ) 右房異常 (3-2 ページ ) 左房異常 (3-2 ページ ) 両房異常 (3-2 ページ ) QRS 軸偏位 (3-2 ページ ) 心室内伝導遅延 (3-2 ページ ) 右室肥大 (3-3 ページ ) 左室肥大 (3-3 ページ ) 低電位および慢性閉塞性肺疾患パターン (3-5 ページ ) 下壁梗塞 (3-5 ページ ) 側壁梗塞 (3-5 ページ ) 前壁中隔および前壁梗塞 (3-5 ページ ) 前側壁および広範囲前壁梗塞 (3-6 ページ ) 後壁梗塞 (3-6 ページ ) ST 低下と心筋虚血 (3-6 ページ ) T 波異常と心筋虚血 (3-7 ページ ) 再分極異常と心筋虚血 (3-7 ページ ) ST 上昇 心筋障害 心膜炎 早期再分極 (3-8 ページ ) 増高 T 波 (3-8 ページ ) QT 異常 電解質異常 薬剤の影響 (3-8 ページ ) 前額面の P 波ベクトルと QRS 軸に異常 ( 右方向への偏位 ) がみられる場合 水平面の QRS ベクトルが右方向を向く場合 V5 誘導と V6 誘導の QRS 波形が小さい場合に 右胸心が示唆されます 右胸心のクライテリアと一致すると 以降の形態解析はバイパスされます 3-1

22 成人の形態解析 成人の形態のカテゴリ 右房異常 大きい P 波は右房異常 (RAA) を示唆するものとみなされます 有意であるとみなされる最小時間幅は 60ms 最小電位は 0.24 mv( 代表値 ) です 四肢誘導において P 波の時間幅および振幅が正常範囲を超えた場合は 右房異常を考慮 の所見が出力されます V1 誘導で二相性の P 波がみられるなどの条件が加わると RAA の疑い が出力されます P 波が大きいほど RAA の可能性を確定的に示す解析所見が出力されます 左房異常 左房異常 (LAA) は 四肢誘導の大きい P 波と V1 誘導の二相性 P 波 および二相性 P 波の初期と終期の各部分の時間幅と振幅によって検出されます LAA は 四肢誘導において時間幅が 110 ms を超え かつ振幅が 0.10 mv を超える場合に有意であるとみなされますが 複数の誘導で出現しない限り 必ずしも異常とは限りません 二峰性の P 波がみられる場合は さらに LAA の可能性が高くなります V1 誘導で P 波の時間幅 振幅 陰性部分の面積が検討されます 陰性部分の時間幅が 30 ms を超え かつ振幅が 0.09 mv を超える場合は 有意であるとみなされますが この陰性部分の面積が 0.60 アシュマン単位を超えない限り LAA とはみなされません アッシュマン単位は 標準速度 (25mm/ 秒 ) と標準感度 (10mm/mV) あたりの面積を 1 平方ミリメートルと定めた単位です (40 ms 0.1 mv に相当 ) 両房異常 両房異常 (BAA) は右房異常と左房異常が合併したものです 両房異常に関連付けられる LAA は V1 誘導で P 波の振幅が 0.1 mv より大きく RAA が同時にみられる場合に診断されます 両房異常に関連付けられる RAA は LAA の所見に加えて V6 誘導で有意な P 波 ( 時間幅が 10 ms を超え かつ振幅が 0.07 mv を超えるもの ) と 1.0 mv を超える R 波がみられる場合に考慮されます また BAA は 前段階までのカテゴリで重症度の高い RAA および LAA の所見が出力されている場合に考慮されます QRS 軸偏位 心室内伝導遅延 前額面 QRS 軸の計測に基づいて 左軸偏位や右軸偏位と 上向 水平 垂直方向の偏位に関する解析所見が出力されます 平均 QRS 軸 ( 起電力の平均ベクトル ) が前額面および水平面で計算されます 前額面軸の正常範囲は 年齢や性別によって異なります 例えば 若年男性患者の前額面 QRS 軸は右方向に偏る傾向があり 高齢男性患者の前額面 QRS 軸は左方向に偏る傾向があります 前額面 QRS 軸が -30 ~ 90 の範囲内にある場合は正常とみなされますが 年齢や性別によってこの範囲が変更される場合があります 前額面 QRS 軸の計測値が -30 を超えて左方向に偏る場合は 左軸偏位とみなされ 90 を超えて右方向に偏る場合は 右軸偏位とみなされます このカテゴリの解析所見では 共通して QRS 幅 (QRSd) が 100 ms を超えています ただし 左脚前枝ブロック (LAFB) や左脚後枝ブロック (LPFB) は例外で QRS の延長を伴いません LAFB の解析診断は 前額面平均 QRS 軸の左軸偏位 ( 左方向へ -40 ~ 240 ) に関連して行われます LPFB の解析診断は 前額面平均 QRS 軸の右軸偏位 ( 右方向へ 120 ~ 210 ) に関連して行われます 3-2 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

23 成人の形態のカテゴリ 成人の形態解析 枝ブロック以外の場合 確定的なブロックの解析診断には QRSd が 120 ms を超えることが必要です QRSd が 110 ~ 120 ms の場合は非特異的心室内伝導遅延 100 ~ 110 ms の場合はボーダーライン心室内伝導遅延とみなされます 右脚ブロック (RBBB) の解析診断は 常に終期 QRS 軸の右方向への偏位に関連して行われます (I 誘導 avl 誘導 V6 誘導における陰性起電力 (Q 波 S 波 ) と V1 誘導における陽性起電力の優位性が認められる場合 ) QRSd が 110 ~ 120 ms の場合は 不完全右脚ブロックとみなされます 左脚ブロック (LBBB) の解析診断は 常に終期 QRS 軸の左方向への偏位に関連して行われます (I 誘導 avl 誘導 V6 誘導における陽性起電力 (R 波 R' 波 ) と V1 誘導における陰性起電力 (Q 波 S 波 ) の優位性が認められる場合 ) QRSd が 110 ~ 120 ms の場合は 不完全左脚ブロックとみなされます 右室肥大 右室肥大 (RVH) は 以下の解析結果に基づいて検出されます V1 誘導における高い R 波または R' 波 I 誘導または V6 誘導における深い Q 波 S 波 S' 波 右房異常 前額面における右軸偏位 RVH 特有の再分極異常 V1 誘導における R 波が Q 波または S 波の 75% を超える場合に有意であり 高いとみなされます また V1 誘導において R' 波が 20 ms より広くかつ 0.30 mv より大きい場合に有意であるとみなされます さらに V1 において QRS 波形の陽性部分が陰性部分より大きい場合は 高い有意性がみとめられます RVH 特有の再分極異常は II avf V1 V2 V3 の各誘導における右室ストレイン型特有の ST 低下および T 波逆転により特定されます RVH に関する所見は 上記の解析結果の組み合わせにより特定されます 電位クライテリアに 1 つの該当すると RVH を考慮 が出力されます 2 つの電位クライテリアに該当するか または 1 つの電位クライテリアに該当し かつ再分極異常がみられる場合に RVH の疑い が出力されます それ以上の条件に該当する場合は 確定的な RVH が出力されます また I 誘導または V6 誘導のいずれかにおいて Q 波 S 波 S' 波が 40 ms より広くかつ 0.20 mv より大きい場合に有意であり 深いとみなされます この場合は QRS 波形の陰性部分が陽性部分より大きい場合に 高い有意性がみとめられます 左室肥大 左室肥大 (LVH) は 以下の解析結果に基づいて検出されます V5 誘導または V6 誘導における R 波または R' 波の増高 I 誘導における R 波の値 + III 誘導における S 波の値 Sokolow-Lyon 電位 (V5/V6 誘導における R 波の値 + V1 誘導における S 波の値 ) Cornell 電位 (avl 誘導における R 波の値 + V3 誘導における S 波の値 ) Cornell 電位積 (avl 誘導における R 波の値 + V3 誘導における S 波の値 QRSd) 前額面における左軸偏位 左房異常 QRS 幅の延長と心室興奮時間 (VAT) 3-3

24 成人の形態解析 成人の形態のカテゴリ LVH 特有の再分極異常異常に高いとみなされる QRS 波の電位の値は 患者の年齢と性別によって異なります 若年患者の場合は比較的高電位でも正常なので LVH の評価の際には年齢が考慮されます 患者の年齢が低いほど LVH の所見に必要な条件が厳しくなります 女性の場合は男性に比べて電位が低い傾向があります 電位の限界値は 対象となる誘導や 振れが陽性であるか陰性であるかによっても異なります 四肢誘導において高いとみなされる最小値は 1.20 mv(avl 誘導における陽性の振れ ) です V1 および V2 の胸部誘導では陰性の振れ (Q 波または S 波 ) が測定され V5 誘導および V6 誘導では陽性の振れ (R 波または R' 波 ) が測定されます これらの値は別々に検討され 2.50 mv より大きい値が有意とみなされます V1 誘導および V2 誘導の陰性の値と V5 誘導および V6 誘導の陽性の値は加算されます V1 誘導における Q 波または S 波と V5 誘導または V6 誘導における R 波または R' 波の合計が 3.50 mv を超える場合に 有意とみなされます また V2 誘導における Q 波または S 波と V5 誘導または V6 誘導における R 波または R' 波の合計が 4.0 mv を超える場合に 有意とみなされます 電位が高いほど LVH とみとめられる所見が出力される可能性が高くなります LVH 検出には Cornell 電位クライテリアが使用されます これは avl 誘導の R 波振幅と V3 誘導の S 波振幅の合計値で 男性で 2.8 mv 以上 女性で 2.0 mv 以上が限界値です LVH の電位クライテリアは 前段階のカテゴリで特定された特性 ( 左軸偏位 LAA 95 ms を超える QRS 延長 55 ms を超える心室興奮時間 (VAT) など ) を併用します 二次性再分極異常を伴う LVH は別に特定され LVH の可能性についてより確定的な所見として出力されます 二次性再分極異常は I avl V4 V5 V6 の各誘導における左室ストレイン型特有の ST 低下および T 波逆転によって特定されます 3-4 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

25 成人の形態のカテゴリ 成人の形態解析 低電位および慢性閉塞性肺疾患パターン 下壁梗塞 側壁梗塞 すべての誘導について QRS のピーク間電位が測定されます 四肢誘導の場合 : 値が 0.60 mv を超える誘導がない場合は ECG はボーダーライン低電位とみなされます 0.50 mv を超える値が全くない場合は ECG は確定的な低電位として 異常とみなされます 胸部誘導 : 値が 1.00 mv を超える誘導がない場合は ECG は確定的な低電位として 異常とみなされます 低電位の所見 前額面の P 軸および QRS 軸の右方向への偏位 右房負荷の組み合わせによって 慢性肺疾患の可能性を示唆する所見が出力されます II III avf の各誘導で Q 波の有無とサイズ Q/R 比 T 波の変化の有無 ( 平坦化または逆転 ) ST 上昇または ST 低下の有無が検討されます Q 波がより大きく より多くの誘導で出現し また R 波の増高が少ないほど 解析所見の有意性が高くなります 下壁 Q 波が有意であるとみなされるためには 時間幅が 25 ms を超え かつ対応する R 波の 1/6 を超える振幅の Q 波が少なくとも 1 つみられる必要があります 心筋梗塞の所見とみとめられるには 時間幅が 35 ms を超え かつ対応する R 波の 1/5 を超える振幅の Q 波が少なくとも 1 つみられる必要があります QRS の初期軸が左方向に偏っている場合は さらに可能性の高い下壁梗塞の所見になります T 波と ST の変化を使用して 心筋梗塞の時期が推定されます T 波の逆転が大きいほど また ST の偏位が大きいほど より最近の心筋梗塞を示す所見が出力されます 性別や年齢も下壁梗塞の検出に影響を与えます 男性および若年患者ほど 下壁の誘導の Q 波の存在が正常所見である傾向があります I avl V5 V6 の各誘導で Q 波の有無とサイズ Q/R 比 T 波の変化の有無 ( 平坦化または逆転 ) ST 上昇または ST 低下の有無が検討されます 側壁 Q 波が有意であるとみなされるためには Q 波の時間幅が 35 ms を超え かつ振幅が 0.10 mv を超える Q 波が少なくとも 1 つみられ その振幅が R 波の振幅の 20% 以上である必要があります Q 波がより大きく より多くの誘導で出現し また R 波の増高が少ないほど 解析所見の有意性が高くなります また T 波と ST の変化を使用して 心筋梗塞の時期が推定されます T 波の逆転が大きいほど また ST の偏位が大きいほど より最近の心筋梗塞を示す所見として出力されます 性別や年齢も側壁梗塞の検出に影響を与えます 男性および若年患者ほど 側壁の誘導の Q 波の存在が正常所見である傾向があります 前壁中隔および前壁梗塞 V1 V2 V3 V4 の各誘導で Q 波の有無と面積 R 波と S 波の相対 絶対サイズ QRS エリアが陰性または陽性のどちらであるか T 波の変化の有無 ( 平坦化または逆転 ) ST 上昇または ST 低下の有無が検討されます V1 および V2 で陽性所見が認められる場合は 前壁中隔梗塞として報告され V2 V3 V4 で異常が発見された場合は 前壁梗塞として報告されます 前壁中隔または前壁の Q 波が有意であるとみなされるためには 時間幅が 30 ms を超え かつ振幅が 0.07 mv を超える必要があります Q 波がより大きく より多くの誘導で出現し 3-5

26 成人の形態解析 成人の形態のカテゴリ QRS の陰性から陽性への発達がより側方 (V6 側 ) にシフトするほど 前壁領域における心筋梗塞の解析所見が確定的になります T 波と ST の変化を使用して 心筋梗塞の時期が推定されます T 波の逆転が大きいほど また ST 上昇が大きいほど より最近の心筋梗塞を示す所見として出力されます 前側壁および広範囲前壁梗塞 後壁梗塞 ST 低下と心筋虚血 V2 V3 V4 V5 V6 の各誘導で Q 波の有無とサイズ R 波と S 波の相対 絶対サイズ V3 の QRS エリアが陰性または陽性のどちらであるか T 波の変化の有無 ( 平坦化または逆転 ) ST 上昇または ST 低下の有無が検討されます 前側壁 Q 波が有意であるとみなされるためには 時間幅が 30 ms( 代表値 ) を超え 振幅が 0.07 mv を超える必要があります Q 波がより大きく より多くの誘導で出現するほど 心筋梗塞の解析所見が確定的になります 6 つの胸部誘導すべてにおいて陽性所見が認められる場合は 広範囲前壁梗塞として出力されます 性別や年齢も前側壁梗塞の検出に影響を与えます 男性および若年患者ほど 前側壁の誘導の Q 波の存在が正常所見である傾向があります Q 波 ST 変化 T 波を使用して 心筋梗塞の時期が推定されます T 波の逆転が大きいほど また ST 上昇が大きいほど より最近の心筋梗塞を示す所見が出力されます V1 V2 V3 の各誘導で R 波と S 波の相対 絶対サイズ Q 波の欠如または有意性の低下 ST 低下 陽性 T 波について検討されます 有意でない Q 波の存在下での R 波の増高 上向き T 波がみられる場合は 後壁梗塞 (PMI) の可能性を示唆する所見が出力されます V1 ~ V3 誘導における ST 低下 および上向きの T 波または T' 波がみられる場合は 急性の後壁梗塞として検出されます 下壁梗塞と後壁梗塞が合併すると下後壁梗塞と呼ばれ 急性の下壁梗塞と急性の後壁梗塞が合併すると急性下後壁梗塞と呼ばれます LVH または RVH が示されると PMI である可能性が低下します 性別や年齢も後壁梗塞の検出に影響を与えます 男性および若年患者ほど V1 誘導および V2 誘導において R 波が増高する傾向があります すべての誘導について ST の陰性の値が検討されます 検討される値は ST の以下のポイントです ST の始点 (J ポイント ) ST の始点と終点の中間点 J ポイントから 80 ms 超過したポイント ST の終点 (T 波の始点 ) ST の陰性の値の他に 以下の特性も検討されます ST の勾配 ( ) ST の形状 ( 直線状 T 波終末陽性 T 波終末陰性 ) 有意であるとみなされる ST の陰性の振れは 最小 0.03 mv です 3-6 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

27 成人の形態のカテゴリ 成人の形態解析 ST の陰性の値が増加するほど 重症度の高い所見として出力されます ST 低下がわずかな場合は 重症度のコードが正常境界域 (ON) または正常範囲内 (NO) の所見が出力されます 大幅な低下がみられる場合は 段階的に異常境界域から異常の所見が出力されます また特定可能な場合は ST 異常の部位が解析所見に示されます 異常部位は通常 下表に従って示されます 表 3-1 ST-T 異常における虚血部位と誘導グループ 誘導グルー プ ( 部位 ) I II III avr avl avf V1 V2 V3 V4 V5 V6 前壁 前側壁 側壁 下壁 T 波異常と心筋虚血 ST 低下は心拍数の増大に関連しています 平均心拍数が (190 - 年齢 )bpm より大きい場合は ST 低下 心拍数と関連すると思われる の所見が出力されます 同時に出力される RVH LVH LBBB RBBB および最近の心筋梗塞の所見や 薬物療法や電解質異常に関連する所見がある場合は それらの影響によって ST 低下の所見が出力されないことがあります 特に ST 低下の重症度が低い所見の場合は 重症度が高い場合に比べて この傾向が強くなります すべての誘導について T 波の振幅 T 波と QRS 波形の相対振幅 T 波が陰性であるか陽性であるかが検討されます 前額面の T 軸 および前額面の T 軸と前額面の QRS 軸の関係も計測されます T 波の振幅 ( 絶対振幅と QRS に対する相対振幅の両方 ) が小さい場合や 陰性 T 波は異常とみなされます 数個の誘導でわずかな変化が認められるだけの場合は 重症度の低い所見が出力されます 振幅の変化が顕著になるほど また変化の認められる誘導の数が増えるほど 所見の重症度が高くなります 前額面の T 軸が -10 ~ 100 の範囲外にあるか または QRS-T の角度が 90 より大きい場合は 非特異的 T 波異常として出力されます また特定可能な場合は T 波異常の発生している誘導グループが解析所見に示されます 同時に出力される RVH LVH LBBB RBBB および心筋梗塞の所見や 薬物療法や電解質異常に関連する所見がある場合は それらの影響によって T 波異常の所見が出力されないことがあります 特に T 波異常の重症度が低い所見の場合は 重症度が高い場合に比べて この傾向が強くなります 再分極異常と心筋虚血 このカテゴリに含まれる所見は ST と T 波の両方に異常があることを示す所見であり 新たな計測に基づく所見ではありません このカテゴリの所見はすべて T 波異常 と ST 低下 の 2 つのカテゴリの所見の組み合わせにより特定されます また このカテゴリの所見の重症度は ST 異常と T 波異常の所見の重症度に基づいて示されます 3-7

28 成人の形態解析 成人の形態のカテゴリ ST 上昇 心筋障害 心膜炎 早期再分極 増高 T 波 ST 上昇は すべての誘導グループにおける ST の始点 (J ポイント ) の陽性の値 始点から 80 ms のポイントにおける振れ ST の勾配 ( ) をテストした結果に基づいて示されます 有意であるとみなされる陽性 ST の偏位は 最小 0.05 mv(0.5 mm) です ST 上昇が小さい場合 (0.05 mv ~ 約 0.10 m 1 mm 未満 ) は 正常境界域 (ON) または異常境界域 (BO) の重症度とみなされます 1 mm より大きい ST 上昇は 通常異常 (AB) に分類されます ボーダーライン ST 上昇または異常 ST 上昇の所見には 常に誘導グループが示されます 特定の誘導グループで異常 ST 上昇がみられる場合は 心筋障害を考慮 心筋障害の疑い または確定的な 心筋障害 が示されます ST 上昇が 前壁 側壁 下壁のすべての誘導グループに広がっている場合は 心膜炎または早期再分極の疑いが示唆されます すべての誘導について 振幅が 1.20 mv を超える陽性 T 波 または 0.50 mv を超えてしかも QRS のピーク間電位の 1/2 を超える陽性 T 波の有無が検討されます 上記の T 波がみられる場合は 代謝異常 電解質異常 虚血性異常の疑いを警告する所見が出力されます QT 異常 電解質異常 薬剤の影響 QT 間隔の計測値 ( 心拍数に応じて補正 ) および ST 低下と T 波の変化に関連する計測値が ジギタリスやカルシウム カリウムの異常レベルの影響を示す値との関係について検討されます 心拍数によって補正された QT 間隔 (QTc) が 340 ms より短い場合は 正常境界域 (ON) の重症度コードの QT 短縮とみなされます QTc が 465 ms より大きい場合は ボーダーライン QT 延長とみなされます 上記の値に 20 ms を加えた値を超えると QT 延長とみとめられます RVH LVH VCD が示された場合は QTc 延長の所見は出力されません QTc が 310 ms より小さい場合は QT 短縮 高カルシウム血症を考慮 の所見が出力されます QTc 延長 (>520 ms) が有意な場合は 低カルシウム血症によるものとみなされます 有意な QTc 延長 (>520 ms) に加えて 複数の誘導で ST 低下および陽性 T 波がみられる場合は 低カリウム血症によるものとみなされます ジギタリスの使用を示す Rx コードは この薬剤の影響と矛盾しない解析所見を補助します また QTc 短縮に再分極異常が伴う場合は ジギタリス効果によるものとみなされます 3-8 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

29 4 小児の形態解析 フィリップスの小児用 12 誘導アルゴリズムは 新生児から 16 歳までの患者の ECG への使用を目的としています 心拍数 軸偏位 波形の振幅の正常範囲は年齢によって大きく異なるので 小児用アルゴリズムでは年齢が重要な要素となります ECG 解析診断全般にわたる質の向上のために 年齢を指定して解析されることを強くお勧めします 年齢が入力されていないかまたは無効な場合は 初期設定の年齢 ( 成人 ) に基づく解析診断が行われ 成人であると想定して行われた解析であることがレポートにプリントされます 小児用アルゴリズムでは ECG の各特性に関して年齢に応じた限界値が採用されます 1 詳細については 付録 A 測定値の正常範囲 を参照してください この章では 解析所見について ( 診断カテゴリごとに ) 説明します 小児の形態のカテゴリ 右胸心 (4-2 ページ ) 右房異常 (4-2 ページ ) 左房異常 (4-2 ページ ) 両房異常 (4-2 ページ ) QRS 軸偏位 (4-2 ページ ) 心室内伝導遅延 (4-6 ページ ) 右室肥大 (4-7 ページ ) 左中隔肥大 (4-7 ページ ) 左室肥大 (4-7 ページ ) 両室肥大 (4-8 ページ ) 低電位 (4-8 ページ ) Q 波異常と心筋梗塞 (4-8 ページ ) ST 低下 (4-8 ページ ) T 波異常 (4-9 ページ ) 再分極異常 (4-9 ページ ) ST 上昇 心膜炎 早期再分極 (4-9 ページ ) 増高 T 波 (4-9 ページ ) QT 異常および電解質異常 (4-9 ページ ) 先天性心疾患 (4-10 ページ ) 1. Davignon A, Rautuharju P, Boiselle E, et al.: Normal ECG Standards for Infants and Children. Ped Cardiol 1: (1979/80). 4-1

30 小児の形態解析 右胸心 右胸心 以下の場合に右胸心が示唆されます 前額面 P 軸が 90 ~ 180 の範囲内の場合 I 誘導または V6 誘導で陰性 P 波がみられる場合 I 誘導および V6 誘導で大きい S 波 (> 0.6 mv) がみられる場合 III 誘導の P 波の振幅が II 誘導の P 波より大きい場合右胸心のクライテリアと一致すると 以降のアルゴリズムはバイパスされます 右房異常 大きい P 波は右房異常 (RAA) を示唆するものとみなされます 有意であるとみなされる最小時間幅は 60ms 最小電位は 0.20 mv( 代表値 ) です 四肢誘導において P 波の時間幅および振幅が正常範囲を超えた場合は 右房異常を考慮 として出力されます V1 誘導で二相性の P 波がみられるなどの条件が加わると RAA の疑い が出力されます P 波が大きいほど RAA の可能性を確定的に示す解析所見が出力されます 左房異常 左房異常 (LAA) は 四肢誘導の大きい P 波と V1 誘導の二相性 P 波 および二相性 P 波の初期部分と終期部分の時間幅と振幅によって検出されます LAA は 四肢誘導において時間幅が 110 ms を超え かつ振幅が 0.10 mv を超える場合に有意であるとみなされますが 複数の誘導で出現しない限り 必ずしも異常とは限りません 二峰性の P 波がみられる場合は さらに LAA の可能性が高くなります V1 誘導で P 波の時間幅 振幅 陰性部分の面積が検討されます 陰性部分の時間幅が 30 ms を超え かつ振幅が 0.09 mv を超える場合は 有意であるとみなされますが この陰性部分の面積が 0.60 アシュマン単位を超えない限り LAA とはみなされません アッシュマン単位は 標準速度 (25mm/ 秒 ) と標準感度 (10mm/mV) あたりの面積を 1 平方ミリメートルと定めた単位です (40 ms 0.1 mv に相当 ) 両房異常 両房異常 (BAA) は右房異常と左房異常が合併したものです 両房異常に関連付けられる LAA は V1 誘導で P 波の振幅が 0.1 mv より大きく RAA が同時にみられる場合に考慮されます 両房異常に関連づけられる RAA は LAA の所見に加えて有意の Q 波がみられる場合に考慮されます また両房異常は 前段階までの RAA および LAA のカテゴリで重症度の高い RAA および LAA の所見が出力されている場合に出力されます QRS 軸偏位 前額面 QRS 軸について 左軸偏位と右軸偏位が検討されます QRS 軸の正常範囲は年齢に応じて調整されます 4-2 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

31 QRS 軸偏位 小児の形態解析 図 4-1 QRS 軸偏位の限界値 右 左 0 o E D 15 o 下限値 C A B 15 o 90 o 上限値 A 右軸偏位 B ボーダーライン右軸偏位 C 正常 D ボーダーライン左軸偏位 E 左軸偏位 上図は QRS 軸の偏位の所見が出力される条件を示しています 左軸偏位 : 前額面 QRS 軸と正常範囲の下限値との差が 15 o 以内の場合は ボーダーライン左軸偏位の所見が出力されます QRS 軸が正常範囲の下限値より小さい場合は 左軸偏位の所見が出力されます 右軸偏位 : 前額面 QRS 軸と正常範囲の上限値との差が 15 o 以内の場合は ボーダーライン右軸偏位の所見が出力されます QRS 軸が正常範囲の上限値より大きい場合は 右軸偏位の所見が出力されます 下表に 各年齢の限界値を示します 表 4-1 左軸偏位 年齢 上限値 ( o ) 下限値 ( o ) 生後 0 ~ 23 時間 生後 1 ~ 3 日 生後 4 ~ 6 日 生後 7 ~ 29 日 生後 1 ~ 2 カ月 生後 3 ~ 5 カ月

32 小児の形態解析 QRS 軸偏位 表 4-1 左軸偏位 ( 続き ) 年齢 上限値 ( o ) 下限値 ( o ) 生後 6 ~ 11 カ月 ~ 2 歳 ~ 4 歳 ~ 7 歳 ~ 11 歳 ~ 15 歳 表 4-2 ボーダーライン左軸偏位 年齢 上限値 ( o ) 下限値 ( o ) 生後 0 ~ 23 時間 生後 1~3 日 生後 4~6 日 生後 7 ~ 29 日 生後 1~2カ月 生後 3~5カ月 -5 1 生後 6 ~ 11 カ月 ~2 歳 ~4 歳 ~7 歳 ~11 歳 ~ 15 歳 表 4-3 右軸偏位 年齢 上限値 ( o ) 下限値 ( o ) 生後 0 ~ 23 時間 生後 1 ~ 3 日 生後 4 ~ 6 日 生後 7 ~ 29 日 生後 1 ~ 2 カ月 生後 3 ~ 5 カ月 生後 6 ~ 11 カ月 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

33 QRS 軸偏位 小児の形態解析 表 4-3 右軸偏位 ( 続き ) 年齢 上限値 ( o ) 下限値 ( o ) 1~2 歳 ~4 歳 ~7 歳 ~ 11 歳 ~ 15 歳 表 4-4 ボーダーライン右軸偏位 年齢 上限値 ( o ) 下限値 ( o ) 生後 0 ~ 23 時間 生後 1 ~ 3 日 生後 4 ~ 6 日 生後 7 ~ 29 日 生後 1 ~ 2 カ月 生後 3 ~ 5 カ月 生後 6 ~ 11 カ月 ~2 歳 ~4 歳 ~7 歳 ~ 11 歳 ~ 15 歳

34 小児の形態解析 心室内伝導遅延 心室内伝導遅延 平均 QRS 幅の正常範囲は 下表に示すとおり 年齢によって異なります 平均 QRS 幅が正常範囲の 110% を超えた場合は ボーダーライン心室内伝導遅延とみなされます 平均 QRS 幅が正常範囲の 120% を超えた場合は 非特異的心室内伝導遅延 (IVCD) の所見が出力されます 表 4-5 年齢 平均 QRS 幅の正常範囲 正常範囲 (ms) 12 ~ 15 歳 100 8~11 歳 88 5~7 歳 88 3~4 歳 88 1~2 歳 78 生後 6 ~ 11 カ月 84 生後 3~5カ月 84 生後 1~2カ月 84 生後 7 ~ 29 日 70 生後 4~6 日 70 生後 1~3 日 70 生後 0 ~ 23 時間 70 該当する年齢で心室内伝導遅延とみなされ かつ V1 誘導で RSR' がみられるか 陰性要素 (Q 波または S 波 ) が全くみられない場合に 右脚ブロック (RBBB) の所見が出力されます RSR' が有意であるとみなされるためには 時間幅が最低 20 ms 振幅が最低 0.15 mv の R' 波がみられる必要があります 不完全右脚ブロック (IRBBB) の条件は QRS 波形については RBBB と同じ (RSR' または R のみ ) で 平均 QRS 幅が RBBB より短い場合 ( 正常範囲の 120% 未満 ) です さらに 水平面における合成ベクトルの計測値の適用により IRBBB と右室肥大が区別されます 左脚ブロック (LBBB) を示す所見は 以下の場合に出力されます QRS 幅の延長 ( 該当する年齢の限界値を超える場合 ) 終期 40 ms の QRS 軸が -90 ~ 90 ( 時計軸方向回転 ) の範囲内の場合 I avl V5 V6 の各誘導において小さい S 波 (< 20 ms) または S 波の欠如がみられ かつ V1 V2 V3 の各誘導において小さい R 波または R 波の欠如がみられる場合 4-6 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

35 右室肥大 小児の形態解析 左脚前枝ブロック (LAFB) の所見は LBBB に関する所見がなく 平均 QRS 軸が -60 ~ -90 の範囲内の場合に出力されます 2 右室肥大 RBBB が見つかると このカテゴリはバイパスされます RVH は RVH 電位 上向き T 波 右軸偏位 (RAD) の解析結果に基づき検出されます 右室肥大 (RVH) とみなされる電位は 年齢によって大きく異なります 6 つの年齢グループに分けられ グループごとに電位クライテリアが設定されています 年齢グループごとに以下の 4 要素が考慮されるので 合計 24 個の条件で RVH が有意とみなされる電位のクライテリアが構成されています V1 誘導および V2 誘導における R 波および R' 波の絶対サイズ V6 誘導における S 波の絶対サイズ V1 誘導および V6 誘導における R 波と S 波の相対サイズ V1 誘導における QR パターンの有無アルゴリズムにより要求された電位が正常範囲 ( 付録 A 参照 ) の 98% を超える場合は RVH を考慮 または RVH の疑い を示す所見が出力されます 生後 48 時間を超える新生児から 9 歳未満の小児には 上向き T 波のクライテリアが適用されます RVH とみとめられるには V5 誘導と V6 誘導で T 波の逆転がなく V1 誘導で上向き T 波がみられる必要があります 右軸偏位とボーダーライン右軸偏位も RVH の特定に使用されます さらに 12 誘導 ECG で計測された水平面の合成ベクトルの終期角度も 重症度の低い RVH と不完全右脚ブロックの識別に使用されます 3 これらの条件に関連する所見の組み合わせによって 異常境界域 (BO) から異常 (AB) の重症度の所見が出力されます 所見の重症度が高いほど RVH の可能性は高くなります 中隔肥厚 中隔肥厚 (LSH) の所見は V1 誘導において R 波の増高がみられ (R 波の振幅が正常範囲の R 波振幅の 98% を超える場合 ) V5 誘導および V6 誘導において Q 波が検出される場合に出力されます また V1 誘導で中程度の R 波増高がみられ V5 誘導および V6 誘導で Q 波が検出される場合に 中隔肥厚が考慮されます 左室肥大 RBBB または LBBB が見つかると このカテゴリはバイパスされます 左室肥大 (LVH) の特定は LVH の電位クライテリアにより左室肥大であるとみとめられる所見 左軸偏位 (LAD) および LVH 特有の再分極パターンの異常に基づいています これらの異常に基づく所見の組み合わせによって 重症度と確定度の異なる LVH の各所見が出力されます LVH の分類において適用される LVH の電位クライテリアは以下のとおりです I II avl avf V5 V6 の各誘導における R 波の振幅 V1 誘導または V2 誘導における S 波の振幅 V6 誘導における R 波の振幅と V1 誘導における S 波の振幅の合計値 2. Zhou SH, Liebman J, Dubin AM, Gillette PC, et al.: Using 12-Lead ECG and Synthesized VCG in Detection of Right Ventricular Hypertrophy with Terminal Right Conduction Delay versus Partial Right Bundle Branch Block in the Pediatric Population. Journal of Electrocardiography 34 (supp): (2001). 3. 上記に同じ 4-7

36 小児の形態解析 両室肥大 V5 V6 II III avf の各誘導における Q 波の増高 LVH の電位クライテリアは年齢によって異なります 電位の計測値が正常範囲の 98% を超える場合のみ 異常とみなされます 4 P 波異常によって反映された左房異常および左軸偏位も LVH の特定に使用されます さらに I avl V4 V5 V6 の各誘導誘導について LVH 特有の再分極変化が検討されます 次の 2 種類が LVH を示す再分極とみなされます 大きい陽性 T 波を伴う ST 中央部の上昇 陰性 T 波を伴う ST 中央部の接合部型のわずかな低下小児の LVH の電位クライテリアは年齢によって大きく異なります LVH が有意であるとみなされる電位の値については 付録 A を参照してください 両室肥大 両室肥大 (BVH) のカテゴリでは 右室肥大と左室肥大の解析結果を組み合わせて診断されます 両室肥大に関連付けられる RVH は V1 誘導で P 波の振幅が 1.0 mv より大きく LVH が同時にみられる場合に考慮されます 両室肥大に関連付けられる LVH は RVH の所見に加えて V6 誘導で時間幅が 10 ms を超え かつ振幅が 0.07 mv を超える Q 波と 1.0 mv を超える R 波がみられる場合に考慮されます また V2 V3 または V4 のいずれか 2 誘導で R 波と S 波の振幅の合計が 6.0mV を超える場合にも BVH が考慮されます 両室肥大の所見は 前段階までの RVH および LVH のカテゴリで重症度の高い RVH および LVH の所見が示されている場合に出力されます BVH の所見が見つかると RVH および LVH の各所見は出力されません 低電位 Q 波異常と心筋梗塞 ST 低下 すべての誘導について QRS のピーク間電位が測定されます 四肢誘導の場合 : 値が 0.60 mv を超える誘導がない場合は ECG はボーダーライン低電位とみなされます 0.50 mv を超える値が全くない場合は ECG は確定的な低電位として 異常とみなされます 胸部誘導の場合 : 値が 1.00 mv を超える誘導がない場合は ECG は確定的な低電位として 異常とみなされます 低電位の所見 前額面の P 軸および QRS 軸の右方向への偏位 右房負荷の組み合わせによって 慢性肺疾患の可能性を示唆する所見が出力されます 各誘導グループのボーダーライン異常 Q 波の所見は グループ内の 2 つの誘導で大きい Q 波がみられる場合に出力されます R 波の振幅の 1/5 より大きい Q 波がみられる場合は 異常 Q 波が心筋梗塞を示唆 の所見が出力されます ST 低下は 前壁 側壁 下壁の各誘導グループについて特定されます 4. Op cit., Davignon A, Rautuharju P, Boiselle E, et al. 4-8 フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

37 T 波異常 小児の形態解析 1 つの誘導グループで 0.20 mv を超える ST 低下がみられる場合は 非特異的 ST 低下の所見が出力されます 頻脈がみられる場合は ST 低下 心拍数と関連すると思われる の所見が出力されます いずれかのタイプの心室肥大または心室内伝導遅延がみられる場合は このカテゴリの所見は出力されません T 波異常 T 波逆転の検索は 前壁 側壁 前側壁 下壁の各誘導グループで行われます 特定の誘導グループの 2 つ以上の誘導において 逆転した T 波の振幅が 1.0 mv を超える場合は 異常な陰性 T 波として出力されます 前壁誘導グループで T 波逆転と同時に RVH がみられる場合は T 波異常 右室肥大の二次性の疑い 前壁誘導 の所見が出力されます 前側壁誘導グループで T 波逆転と同時に LVH がみられる場合は T 波異常 左室肥大による可能性 前側壁誘導 の所見が出力されます 再分極異常 このカテゴリでは 前段階までの ST 低下と T 波逆転のカテゴリの所見を組み合わせて 再分極異常の所見を出力します 前壁誘導グループで ST 低下と T 波逆転がみられる場合は 再分極異常 前壁誘導 を示す所見が出力されます ST 上昇 心膜炎 早期再分極 増高 T 波 すべての誘導について ST 上昇が検討されます 検討した誘導で 0.15 mv より大きい ST 上昇がみられる場合は 正常内変動の可能性を示唆する所見が出力されます 心室肥大または心室内伝導遅延がみられる場合は このカテゴリの所見は出力されません ST 上昇が 前壁 側壁 下壁のすべての誘導グループでみられる場合 5 歳から 15 歳の小児では心膜炎が考慮されます ECG に非特異的 ST 上昇がみられ T 波の逆転はみられない場合 13 歳から 15 歳の小児では 早期再分極の疑いが示唆されます すべての誘導について 振幅が 1.20 mv を超える T 波 または 0.50 mv を超えてしかも QRS のピーク間電位の 1/2 を超える T 波の有無が検討されます これらの T 波がみられる場合は 代謝異常または電解質異常の疑いを示す所見が出力されます QT 異常および電解質異常 心拍数によって補正された QT 間隔 (QTc) が 340 ms より短い場合は 正常境界域 (ON) の重症度コードのボーダーライン QT 短縮とみなされます 以下の値を超える場合は ボーダーライン QT 延長とみなされます 450 ms(5 歳未満 ) 454 ms(5 ~ 12 歳 ) 458 ms(13 歳以上の男性 ) 4-9

38 小児の形態解析 先天性心疾患 465 ms(13 歳以上の女性 ) 以下の値 ( 上記の値に 20 ms を加えた値 ) を超えると QT 延長が出力されます ms(5 歳未満 ) 474 ms(5 ~ 12 歳 ) 478 ms(13 歳以上の男性 ) 485 ms(13 歳以上の女性 ) QRVH LSH LVH BVH VCD がみられる場合は QT 延長 幅の広い QRS による二次性の疑い の所見が出力されます QTc が 310 ms より小さい場合は 高カルシウム血症を考慮する所見が出力されます QT 延長が有意な場合 (> 520 ms) は 低カルシウム血症が示唆されます 有意な QTc 延長 ( >520 ms) に加えて 複数誘導で ST 低下および陽性 T 波がみられる場合は 低カリウム血症が示唆されます 先天性心疾患 心房異常 心室肥大 心室内伝導遅延 QRS 軸偏位 QRS 波形の形態特性の組み合わせによって さまざまな先天性心疾患が示唆されます 5. Rautaharju PM, Zhou SH, Wong S, et al. Sex differences in the evolution of the electrocardiographic QT interval with age. Can J Cardio 8(7): (1992) フィリップス 12 誘導アルゴリズム診断用ガイド

39 5 出力された ECG レポートの見方 フィリップスメディカルシステムズの機器では 以下のような ECG レポートが作成されます プリント可能なレポート形式の詳細については プリンタのマニュアルを参照してください 図 誘導 3 4 1R レポート * (1 ページ ) * 5-19 を参照 D C B A E F G H I J K O N (1-4 ページを参照 ) M L A 所見 理由 重症度 (5-2 ページ ) I レポートに関する情報 (5-12 ページ ) B 基本計測値 (5-3 ページ ) J 校正に関する情報 (5-13 ページ ) C コード型患者臨床情報 (5-4 ページ ) K タイム セパレータ (5-15 ページ ) D 患者 ID 情報 (5-7 ページ ) L ペーシング波形検出設定 (5-15 ページ ) E 施設情報 (5-9 ページ ) M アルゴリズムのバージョン番号 (5-17 ページ ) F 設定可能な臨床情報 (5-10 ページ ) N 速度と感度の設定値 (5-18 ページ ) G ECG オーダー情報 (5-18 ページ ) O 機器 ID 番号 (5-18 ページ ) H 医師情報 (5-12 ページ ) 5-1

40 出力された ECG レポートの見方 所見 理由 重症度 3 種類以上のコード型患者臨床情報 (Rx Dx Sx Hx) が入力されている場合は ECG レポート 2 ページ目の最上段に患者 ID と共に 追加コード型患者臨床情報が記録されます また 5 つ以上の設定可能な臨床情報のフィールドは ECG レポート 2 ページ目の最上段に表示されます 図 誘導 3 4 1R レポート (2 ページ ) P Q P 追加のコード型患者臨床情報 (5-4 ページ ) Q 追加の設定可能な臨床情報 (5-10 ページ ) 所見 理由 重症度 レポートのこの領域には 12 誘導アルゴリズムによって生成された所見 理由 重症度が記録されます 図 5-3 ECG レポートの所見 理由 重症度 解析所見 理由 重症度 総合的な解析所見には 所見の作成に使用されたクライテリアを要約した理由が含まれる場合があります フィリップス 12 誘導アルゴリズムの全解析所見については付録 B( 診断カテゴリ別 ) と C( アルファベット順 ) にそれぞれ記載されています 5-2 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

41 基本計測値 出力された ECG レポートの見方 注記 解析所見には ECG データの記録中に発生した信号品質に関する問題を示す品質所見 ( 誘導にアーチファクトの混入 I, III, avl など ) が含まれる場合があります 重症度 重症度は ECG の全体的な重症度を示します 詳細については 全体的な重症度 (1-8 ページ ) を参照してください 基本計測値 ここには標準間隔と標準時間の計測値 ( 単位 :msec) と四肢誘導の軸計測値 ( 単位 : 度 ) が記録されます これらの値は ECG の代表的な心拍パターンから測定されたものです 図 5-4 ECG レポートの基本計測値 注記 レポートの中には 基本計測値ブロックに心拍数 ( レート ) が含まれないものがありますが その場合は解析所見の上に心拍数が記録されています この心拍数は編集可能です 表 5-1 基本計測値 ラベル 説明 単位 レート 心拍数 bpm PR PR 間隔 msec QRSD QRS 時間 msec QT QT 間隔 msec QTc 心拍数修正後の QT 間隔 msec P 前額面 P 軸 度 QRS 前額面 QRS 軸 度 5-3

42 出力された ECG レポートの見方 コード型患者臨床情報 表 5-1 基本計測値 ( 続き ) ラベル説明単位 T 前額面 T 軸度 コード型患者臨床情報 レポート 1 ページ目または 2 ページ目のこのブロックには 患者 ID と共に入力された患者の臨床情報が記録されます 臨床情報には 患者に対する処方 (Rx) 診断(Dx) 症状 (Sx) 病歴(Hx) 診断関連グループ(DRG) コードに関する情報があります これらの情報は必要に応じて記録でき 設定可能です 以下の例は 参照用の仮の例です 図 5-5 ECG レポートのコード型患者臨床情報 (1 ページ ) 5-4 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

43 コード型患者臨床情報 出力された ECG レポートの見方 3 つ以上のコード型患者臨床情報フィールドにデータが入力されている場合 3 つ目およびそれ以降のフィールドはレポート 2 ページ目の最上段に記録されます 図 5-6 ECG レポートのコード型患者臨床情報 (2 ページ ) コード型患者臨床情報のコード フィリップスの ECG 管理システムを使用してレポートを編集する際に使用する処方 (Rx) 診断 (Dx) 症状 (Sx) 病歴 (Hx) の各コードを下表に示します これらのコードを使用することにより患者情報をすばやく入力できます 表 5-2 処方 (Rx) コード Rx 所見 ACE 阻害薬アミオダロン抗不整脈薬 コード J E A ベータ遮断薬 6 カルシウム拮抗薬 C ジギタリス 7 フェノチアジン 昇圧薬 V O プロカインアミド 2 向精神薬 F キニジン 3 三環系抗うつ薬 処方不明 X Z 5-5

44 出力された ECG レポートの見方 コード型患者臨床情報 表 5-3 P 診断 (Dx) コード Dx 所見 コード 急性心筋梗塞 I 大動脈弁疾患 8 不整脈 E 心筋症 3 右側胸部誘導 H 胸痛 ( 主訴 ) Y 胸痛 ( 副訴 ) S 先天性心疾患 4 冠動脈形成術 C 冠動脈疾患 1 心臓移植 G 高血圧 5 僧帽弁疾患 9 胸痛なし N 陳旧性心筋梗塞 D ペースメーカ 2 心臓手術後 B 術前 ECG F 肺疾患 6 弁膜疾患 7 V3 が V3R に移動 J 診断不明 Z 表 5-4 P 症状 (Sx) コード ラベル コード 腕痛 6 胸痛 1 めまい (dizzy) 4 消化不良 8 めまい (light headed) 7 動悸 9 息切れ フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

45 患者 ID 情報 出力された ECG レポートの見方 表 5-4 P 症状 (Sx) コード ( 続き ) ラベル コード 肩痛 5 胸部絞扼感 3 表 5-5 病歴 (Hx) コード ラベル コード 不整脈 3 胸痛 8 CABG 1 糖尿病 4 高血圧 2 虚血性心疾患 6 心筋梗塞 9 弁膜疾患 5 患者 ID 情報 この項では 患者 ID 情報について説明します このブロックの情報は設定可能です 以下の例は 参照用の仮の例です 図 5-7 ECG レポートの患者 ID 情報 表 5-6 患者 ID 情報 ラベル 説明 患者 ID 番号 5-7

46 出力された ECG レポートの見方 患者 ID 情報 表 5-6 患者 ID 情報 ( 続き ) ラベル 説明 03/15/2003; 12:27:11 PM ECG データ収集日時 編集不可 Doe, John T. 患者名生年 1936 患者の生年月日 ( 年齢を表示する設定も可能 ) 男性 性別 kg, cm. 体重と身長血圧 : 133/90 血圧 (mmhg) 5-8 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

47 施設情報 出力された ECG レポートの見方 施設情報 この情報ブロックは必要に応じて記録でき 施設によるカスタマイズが可能です 詳細については フィリップスメディカルシステムズの製品に付属のドキュメントを参照してください 以下の例は 参照用の仮の例です 図 5-8 ECG レポートの施設に関する情報 表 5-7 施設情報 ラベル 説明 Community Hospital (21) 施設名と ID 番号部門 : ICU (13) 部門名と ID 番号病室 : 228 患者の病室番号または心電図を記録した病室番号オペレータ : Williams オペレータ名 Fac: 西キャンパス (5) 病棟または施設内の他のユニットの名前と ID 番号 5-9

48 出力された ECG レポートの見方 設定可能な臨床情報 設定可能な臨床情報 この情報は 特殊な臨床要件に適合するよう施設側で設定できます 最大 8 つの設定可能なテキスト フィールドを使用できます テキスト ラベル ( 喫煙 体温 ) はシステム上で設定でき ECG データ収集前に値 ( はい 37.4) を入力します ECG レポートの 1 ページ目には最初の 4 つのテキスト フィールドが記録されます 5 つ目およびそれ以降のテキスト フィールドは ECG レポートの 2 ページ目に記録されます 以下の例は 参照用の仮の例です 図 5-9 ECG レポートの設定可能な臨床情報 (1 ページ ) 図 5-10 ECG レポートの設定可能な臨床情報 (2 ページ ) 5-10 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

49 ECG オーダー情報 出力された ECG レポートの見方 ECG オーダー情報 レポートのこのブロックは オーダー管理システムの要件に合わせてカスタマイズできます 図 5-11 ECG レポートのオーダー情報 表 5-8 ECG オーダー情報 ラベル 説明 オーダー : 施設で定義されたオーダー番号 オーダー管理システムの一部です Enc: E-123 施設で定義された外来診察番号 オーダー管理システムの一部です 理由 : 年次健康診断 ECG データを収集した理由 オーダー管理システムの一部となる場合があります 5-11

50 出力された ECG レポートの見方 医師情報 医師情報 この情報ブロックには 医師の識別情報 ( オーダー医師名 ) が記録されます 図 5-12 ECG レポートの医師情報 レポートに関する情報 下図に示す領域には ECG レポートのレポート状況に関する情報が記録されます 図 5-13 ECG レポートのレポート状況に関する情報 表 5-9 ラベル レポート状況に関する情報 説明 未確認の診断 医師による ECG レポートのレビューがまだ行われていないことを示します この所見は施設によるカスタマイズが可能です コピー オリジナルの ECG レポートをプリントしたものであることを示します STAT ECG レポートは STAT であることを示します 5-12 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

51 校正に関する情報 出力された ECG レポートの見方 表 5-9 レポート状況に関する情報 ( 続き ) ラベル 説明 標準外ゲイン 四肢誘導または胸部誘導が標準の 10mm/mV 以外のゲインで記録されました 詳細については 校正に関する情報 (5-13 ページ ) を参照してください 校正に関する情報 校正パルスは ECG トレースの各行に表示される長方形の波形です この波形は ECG データ取得回路に適用されている 1 mv の校正パルスに対して 推定されるトレースの歪みを示します 図 5-14 ECG レポートの校正パルス 校正パルス 校正パルスの形状はトレースのスケールを表します 校正パルスが方形波の場合 胸部誘導と四肢誘導は同一スケールで記録されています 校正パルスが階段状の場合 胸部誘導は四肢誘導の 2 分の 1 のスケールで記録されています 表 5-10 校正パルスの形状 校正パルスの形状 四肢 (mm/mv) 胸部誘導 (mm/mv)

52 出力された ECG レポートの見方 校正に関する情報 表 5-10 校正パルスの形状 ( 続き ) 校正パルスの形状 四肢 (mm/mv) 胸部誘導 (mm/mv) 注記 胸部誘導または四肢誘導が標準ゲイン (10mm/mV) 以外のゲインで記録された場合 ECG レポートのレポート情報のセクションには標準外ゲインという所見が記載されます 図 5-15 ECG レポートの校正に関する情報 5-14 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

53 タイム セパレータ 出力された ECG レポートの見方 タイム セパレータ タイム セパレータは ECG データを取得したタイミングが同時または連続のどちらであるかを示します 各誘導のデータは常に同時に収集されます 図 5-16 ECG レポートの同時タイム セパレータ 同時タイム セパレータ 2 重線は 各誘導の ECG データが同時に表示されていることを示します レポートにプリントされるタイミングが違っていても 各誘導の開始ポイントは同時刻です 図 5-17 ECG レポートの連続タイム セパレータ 連続タイム セパレータ 1 本線は 各誘導の ECG データがある期間内で連続して表示されていることを示します 例えば 3 4 レポートの場合 すべての信号は最初の 3 誘導のカラムでは 0 で始まり 2 番目のカラムでは 2.5 秒 3 番目のカラムでは 5.0 秒 4 番目のカラムでは 7.5 秒で始まります ペーシング波形検出設定 レポートのこの領域には ECG レポートのプリント時に選択されていたペーシング波形検出設定に関する情報が記録されます 心電計によって検出されたペースメーカ パルスは ECG トレースでは小さなスパイクで示されます これらのスパイクに基づいて 誤って検出されたペースメーカ パルスを識別したり またはパルスが正しく検出されていないことを識別できます 図 5-18 ECG レポートのペーシング波形検出設定 5-15

54 出力された ECG レポートの見方 ペーシング波形検出設定 ECG レポートにプリントされるペーシング波形検出コードで使用可能なペーシング波形検出設定を下表に示します 表 5-11 ペーシング波形検出設定 設定説明 ECG レポート コード ペーシング不明 初期設定 通常は ペーシング中あるいはペーシングなしのどちらにも使用されます ペースメーカ パルス検出はオンで 感度は標準です ノイズが過剰な ECG では ペースメーカ パルスが誤まって検出される場合があります 誤った検出が行われた場合 レポートに不適切な解析所見が記録される可能性があります この設定を使用すると 振幅の小さいペースメーカ パルスは検出されない場合があります ペーシングなし ペースメーカ パルス検出はオフです ノイズによりペースメーカ パルスが誤まって検出される場合 またはレポートに不適切な ECG 波形が記録される場合は この設定を使用します ペーシング中 ペースメーカ パルス検出はオンで 感度は高く設定されています 初期設定 ( ペーシング不明 ) を使用していて振幅の小さいペースメーカ パルスが検出されない場合に この設定を使用します ノイズが多い ECG では ペースメーカ パルスが誤まって検出される場合があります P? この設定が選択されている場合は ECG レポートにコードは記録されません P 5-16 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

55 アルゴリズムのバージョン番号 出力された ECG レポートの見方 表 5-11 ペーシング波形検出設定 ( 続き ) 設定説明 ECG レポート コード ペーシング中 ( マグネット ) マグネットをあてるか プログラミング機器を使用して心電図を記録する場合はこの設定を使用します ペースメーカ パルス検出はオンで 感度は高く設定されています マグネットまたはプログラミング機器をあてて ECG を記録した場合は ペースメーカ スパイクが固定レートになり ノン センシング モードになることが多くなります ECG レポートにはマグネットをあてて記録した心電図という所見がプリントされます この所見により マグネットまたはプログラミング機器が使用され ペースメーカが固定レートで動作したことが分かります PM アルゴリズムのバージョン番号 フィリップス 12 誘導アルゴリズムのバージョン番号は ECG レポートのいちばん下にプリントされます 図 5-19 ECG レポートのアルゴリズムのバージョン番号 表 5-12 アルゴリズムのバージョン番号 ラベル 説明 PH080A PH はフィリップスを表します 08 は計測プログラムのバージョンを示します 0A は心電計にインストールされているクライテリアのバージョンを示します 5-17

56 出力された ECG レポートの見方 速度と感度の設定値 速度と感度の設定値 この領域には ECG データ記録時に使用された速度と感度に関する情報が記録されます 図 5-20 ECG レポートの速度と感度の設定値 表 5-13 速度と感度の設定値 ラベル 説明 速度 ECG レポートのプリント速度 使用可能な設定 : - 25(mm/ 秒 ) - 50(mm/ 秒 ) 四肢 四肢誘導の感度設定 使用可能な設定 : または 20 mm/mv 胸部 胸部誘導の感度設定 使用可能な設定 : または 20 mm/mv 注記 胸部誘導または四肢誘導が標準ゲイン (10mm/mV) 以外のゲインで記録された場合 ECG レポートのレポート情報のセクションには標準外ゲインという所見が記載されます 機器 ID 番号 この番号はフィリップスメディカルシステムズの機器に記載されていて 心電図の記録に使用した機器の識別に使用されます 図 5-21 ECG レポートの機器 ID 5-18 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

57 12 誘導 ECG のレポート例出力された ECG レポートの見方 12 誘導 ECG のレポート例 標準以外の誘導を使用した場合のレポート形式の例を次項に示します 3 4 3R レポート ( 標準誘導使用例 ) 3 4 1R レポート (Cabrera 誘導使用例 ) 6 2 レポート (5 秒間の波形セグメント Cabrera 誘導を使用 ) 12 1 レポート (Cabrera 誘導を使用 ) 12 1 レポートには 12 誘導の連続する波形データが記録され 2 ページ目には解析所見 理由 重症度が記載されます ( 設定されている場合 ) パノラマ形式 (Pan-12) レポート (Cabrera 誘導を使用 ) Pan-12 レポートのいちばん下に 各 Cabrera 誘導の 1 秒間の代表波形とあらかじめ選択されている 3 種類のリズムストリップ (avf, V2, V5) が記録されます 5-19

58 出力された ECG レポートの見方 12 誘導 ECG のレポート例 図 R レポート ( 標準誘導を使用 ) 5-20 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

59 12 誘導 ECG のレポート例出力された ECG レポートの見方 図 R レポート (Cabrera 誘導を使用してデータを同時に取得 ) 5-21

60 出力された ECG レポートの見方 12 誘導 ECG のレポート例 図 レポート (Cabrera 誘導を使用 ) 5-22 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

61 12 誘導 ECG のレポート例出力された ECG レポートの見方 図 レポート (Cabrera 誘導を使用 )(1 ページ ) 5-23

62 出力された ECG レポートの見方 12 誘導 ECG のレポート例 図 レポート (Cabrera 誘導を使用 )(2 ページ ) 5-24 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

63 12 誘導 ECG のレポート例出力された ECG レポートの見方 図 5-27 パノラマ形式 (Pan-12) レポート 注記 Pan-12 レポートでは データ収集機器で選択されている誘導の基準に関係なく Cabrera 誘導の順序に従って誘導が記録されます 5-25

64 出力された ECG レポートの見方 拡張計測レポート 拡張計測レポート 拡張計測レポートは フィリップス 12 誘導アルゴリズムの出力を要約したものです レポートには 各誘導の波形形態と調律グループの特性が記録されます アルゴリズムはこの計測データを使用して解析所見を作成します 拡張計測レポートは 解析所見の作成に使用された計測値を調べたい場合に特に便利です 5-26 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

65 拡張計測レポート 出力された ECG レポートの見方 形態解析 図 5-28 拡張計測レポートの形態解析ページ 次ページの表では 拡張計測レポートの形態セクションに記載されるパラメータの定義を出現順に示します 5-27

66 出力された ECG レポートの見方 拡張計測レポート 形態に関する誘導計測値 パラメータの計測値を下図に示します また下表に 各誘導の代表的な計測値を示します 図 5-29 ECG 形態計測値 表 5-14 形態に関する誘導計測値 パラメータ単位または値説明 P AMP mv P 波の振幅 P DUR msec P 波の時間幅 P AREA a アッシュマン単位 (40 ms 0.1 mv) 単相性 P 波の面積または二相性 P 波の初期部の面積 P NOTCH はい またはいいえ P 波におけるノッチの有無を示します P' AMP mv P' 波の振幅 P' DUR msec P' 波の時間幅 P' AREA アッシュマン単位 a (40 ms 0.1 mv) 二相性 P 波の終期部の面積 Q AMP mv Q 波の振幅 Q DUR msec Q 波の時間幅 R AMP mv R 波の振幅 a アッシュマン単位は 標準速度 (25mm/ 秒 ) と標準感度 (10mm/mV) での 1 平方ミリメートルの面積です (40 ms 0.1 mv に相当 ) 5-28 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

67 拡張計測レポート 出力された ECG レポートの見方 表 5-14 形態に関する誘導計測値 パラメータ単位または値説明 R DUR msec R 波の時間幅 S AMP mv S 波の振幅 S DUR msec S 波の時間幅 R' AMP mv R' 波の振幅 R' DUR msec R' 波の時間幅 S' AMP mv S' 波の振幅 S' DUR msec S' 波の時間幅 V.A.T. msec 心室興奮時間 (VAT) は QRS 波形の開始ポイントから同波形内で最後の陽性ピークまでの間隔 または最終ピークで最も顕著なノッチまでの間隔 ( 間隔が長い方 ) を示します QRS PPK mv ピーク間 QRS 波形振幅 QRS DUR msec QRS 波形の時間幅 (QRS 波形の開始ポイントから ST の開始ポイント (J ポイント ) までを測定 ) QRSAREA a アッシュマン単位 (40 ms 0.1 mv) QRS 波形の面積 QRSNTCH + または - QRS 波形におけるノッチを示します + は R 波または R' 波にノッチまたはスラーがあることを示します - は Q 波 S 波または S' 波にノッチまたはスラーがあることを示します DELTA はい またはいいえ QRS 波形に先行する顕著なデルタ波の有無を示し ます ST ON mv ST の開始ポイント (J ポイント ) における上昇ま たは下降 ST MID mv ST の中間ポイント (J ポイント ) における上昇ま たは下降 ST 80ms mv QRS 波形の終了ポイント (J ポイント ) から 80 ミ リ秒後の ST における上昇または下降 ST END mv ST の終了ポイントにおける上昇または下降 ST DUR msec ST 時間幅 STSLOPE 度 ST の勾配 勾配は 25 mm/ 秒 1mV/cm のスケールで測定されます ( 単位 : 度 ) 測定値の範囲は -90 ~ +90 度です a アッシュマン単位は 標準速度 (25mm/ 秒 ) と標準感度 (10mm/mV) での 1 平方ミリメートルの面積です (40 ms 0.1 mv に相当 ) 5-29

68 出力された ECG レポートの見方 拡張計測レポート 表 5-14 形態に関する誘導計測値 パラメータ単位または値説明 STSHAPE -, V または ^ ST の形状 - = 直線状 V = 凹型 (concave) ^ = 凸型 (convex) T AMP mv T 波の振幅 T DUR msec T 波の時間幅 T AREA アッシュマン単位 a (40 ms 0.1 mv) 単相性 T 波の面積または二相性 P 波の初期部の面積 T NOTCH はい またはいいえ T 波におけるノッチの有無を示します T' AMP mv T' 波の振幅 T' DUR msec T' 波の時間幅 T' AREA アッシュマン単位 a (40 ms 0.1 mv) 二相性 T 波の終期部の面積 PR INT msec P 波の開始ポイントから QRS 波形の開始ポイント までの間隔 PR SEG msec P 波の終了ポイントから QRS 波形の開始ポイント までの間隔 QT INT msec QRS 波形の開始ポイントから T 波の終了ポイント までの間隔 GROUP 1( または 2 ~ 5) 代表的な心拍波形の抽出に使用した調律グループを示します この波形を基に計測値が算出されます 解析中グループ 1 の心拍が検出されない場合を除いて パラメータ値はグループ 1 になります CLIP Y = Yes QRS 波形を短縮して測定したことを示します OVERRNG Y = Yes ECG 信号が機器の測定パラメータの範囲外である ことを示します AFACT LINE WANDER MOD = 中等度のアーチファクト MARK= 中等度以上のアーチファクト SEV = 重度のアーチファクト MOD = 中等度のノイズ MARK = 中等度以上のノイズ SEV = 重度のノイズ MOD = 中等度の基線の変動 MARK = 中等度以上の基線の変動 SEV = 重度の基線の変動 アーチファクト ( 主に筋肉の震えによるもの ) は 振幅が 1 mm を超える上下のストロークが 1 秒以内に 16 回以上検出された場合に発生します 交流 ( 電源ライン ) ノイズが発生しています 10mm/ 秒を超える基線の変動が発生しています a アッシュマン単位は 標準速度 (25mm/ 秒 ) と標準感度 (10mm/mV) での 1 平方ミリメートルの面積です (40 ms 0.1 mv に相当 ) 5-30 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

69 拡張計測レポート 出力された ECG レポートの見方 横断面 QRS ベクトル 横断面 QRS ベクトルとは 横断面に投影された X Y Z( フランク誘導 ) 信号で構成される 3 次元の信号です この値は 標準 12 誘導からの X Y Z 信号を推定することにより算出されます 横断面 QRS ベクトルのパラメータを下表に示します 表 5-15 QRS ベクトル パラメータ パラメータ単位または値説明 初期 ベクトルの角度 ( 単位 : 度 ) ベクトルの振幅 ( 単位 :mv) 最大 ベクトルの角度 ( 単位 : 度 ) ベクトルの振幅 ( 単位 :mv) 終期 ベクトルの角度 ( 単位 : 度 ) ベクトルの振幅 ( 単位 :mv) 初期 ( 最初の 40 ミリ秒 ) の横断面 QRS 信号のベクトル 横断面最大 QRS ベクトル 終期 ( 最後の 40 ミリ秒 ) または横断面 QRS 信号の最終部分のベクトル 回転 100 ~ -100 QRS 波形全体に対するベクトルの回転方向 - 正の回転値は右方向への回転を示します - 負の回転値は左方向への回転を示します 値が大きくなるほど 予測された回転角度の信頼性が高くなることを意味します 前額面 / 水平面軸パラメータ 前額面および水平面軸パラメータを下表に示します 表 5-16 前額面 / 水平面軸パラメータ パラメータ 単位または値 説明 P 角度または ind( 不確定 ) 平均 P 波軸 I:40 角度または ind( 不確定 ) 初期 40 ミリ秒間の QRS 波形軸 QRS 角度または ind( 不確定 ) 平均 QRS 波形軸 T:40 角度または ind( 不確定 ) 終期 40 ミリ秒間の QRS 波形軸 ST 角度または ind( 不確定 ) 平均 ST 波軸 T 角度または ind( 不確定 ) 平均 T 波軸 5-31

70 出力された ECG レポートの見方 拡張計測レポート 全体の計測値 ECG 全体を表す全体計測値の一覧を下表に示します 表 5-17 全体計測値パラメータ パラメータ単位または値説明 平均心室心拍数 bpm ECG 全体での代表心拍における心室心拍数 平均 PR 間隔 msec ECG 全体での代表心拍における PR 間隔 平均 PR msec ECG 全体での代表心拍における PR セグメント 平均 QRS 時間 msec ECG 全体での代表心拍における QRS 時間 平均 QT 間隔 msec ECG 全体での代表心拍における QT 間隔 平均 QTc msec 心拍数に合わせて調整された代表心拍における QT 間隔 QT dispersion msec ECG 全体で最長の QT 間隔と最短の QT 間隔との差 解析所見コード 解析所見コードとは 解析所見を省略してコードで示したものです フィリップスの ECG 管理システムを使用してレポートを編集する際に これらのコードを使用します コードと所見の一覧については 付録 B 解析所見( カテゴリ別 ) と付録 C 解析所見( アルファベット順 ) を参照してください 5-32 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

71 拡張計測レポート 出力された ECG レポートの見方 調律解析 図 5-30 拡張計測レポートの調律解析セクション 以降に示すパラメータは 解析時に心電計によって検出される各調律グループで計算されます 5-33

72 出力された ECG レポートの見方 拡張計測レポート グループ計測値 グループ計測値を下表に示します 表 5-18 グループ計測値 パラメータ単位または値説明 メンバー カウント 調律グループに含まれる心拍の数 メンバー % % 調律グループが示す合計心拍数の割合 最長のラン 平均 QRS 時間 msec 調律グループにおける隣接する心拍の最長のランの数 調律グループにおける平均 QRS 時間 心室心拍数 - 低 bpm 調律グループにおける最低心室心拍数 平均心室心拍数 bpm 調律グループにおける平均心室心拍数 心室心拍数 - 高 bpm 調律グループにおける最大心室心拍数 心室心拍数標準偏差 対応する測定値と同じ単位 調律グループにおける心室心拍数の標準偏差 平均 RR 間隔 msec 調律グループにおける平均 R-R 間隔 平均心房心拍数 bpm 調律グループにおける平均心房心拍数 心房心拍数標準偏差 対応する測定値と同じ単位 調律グループにおける心房心拍数の標準偏差 平均 P 波数 非平均 P 波を示す QRS 数 調律グループにおける QRS 波形あたりの平均 P 波数 調律グループにおける QRS 波形の内 波形あたりの P 波数が平均値でない QRS 波形の数 PR 間隔 - 低 msec 調律グループにおける最短 PR 間隔 平均 PR 間隔 msec 調律グループにおける平均 PR 間隔 PR 間隔 - 高 msec 調律グループにおける最長 PR 間隔 PR 間隔標準偏差 対応する測定値と同じ単位 調律グループにおける PR 間隔の標準偏差 平均 PR セグメント msec 調律グループにおける平均 PR セグメント 平均 QT 間隔 msec 調律グループにおける平均 QT 間隔 代償性休止期後の心拍数 調律グループに含まれる 代償性休止期に続く心拍数 5-34 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

73 拡張計測レポート 出力された ECG レポートの見方 グループ フラグ 調律解析のこの部分のパラメータは 識別された調律グループ内での調律に関連するさまざまな条件の有無を示します 表 5-19 グループ フラグ パラメータ単位または値説明 心房ペーシングはい またはいいえ調律グループの心拍は心房ペーシング 心室ペーシング はい またはいいえ 調律グループに含まれる心拍は心室ペーシング ペーシング心拍は 心房ペーシングと心室ペーシングの併用 / デュアル房室ペーシングによる心拍でない限り すべて同一グループに分類されます 上記の場合は 心房ペーシング心拍は別のグループに入ります 間入性心拍はい またはいいえ間入性心拍のみを含む調律グループ 洞停止 はい またはいいえ R-R 間隔の延長 洞停止から回復したグルー プに設定 PR 進行延長 はい またはいいえ 調律グループにおける PR 間隔 延長の進行 ウェッケンバッハ はい またはいいえ 調律グループにおけるウェッケンバッハ現象 の有無 二段脈はい またはいいえ二段脈の有無 異所性心拍グループに設定 三段脈はい またはいいえ三段脈の有無 異所性心拍グループに設定 変行伝導性形状 はい またはいいえ 調律グループ内で少数派に属し 同一誘導 ( 単数または複数 ) の他の心拍に比べて幅が広 いか 極性が異なる心拍の存在 多源性 はい またはいいえ 調律グループにおいて複数の発生点または起 源を持つ心拍の存在 P 波の複数性検査実施 はい またはいいえ 調律グループにおいて P 波の複数制に関して検討された心拍 (II 度あるいは III 度の房室ブロックの決定 QRS 計測済 はい またはいいえ 調律グループにおいて QRS 関連パラメータを 計測したことを示す 5-35

74 出力された ECG レポートの見方 拡張計測レポート 調律パラメータ ( 全体 ) 以下のパラメータは ECG 内の心拍に関する全般的な情報を提供するものです 表 5-20 調律パラメータ ( 全体 ) パラメータ単位または値説明 心房心拍数 bpm 解析期間全体を代表する心房心拍数 こ の値は 単なる数学的な平均値ではあり ません 心室心拍数 - 低 bpm 解析中の最低心室心拍数 平均心室心拍数 bpm 解析中の平均心室心拍数 心室心拍数 - 高 bpm 解析中の最大心室心拍数 粗動 / 細動指標 1 誘導あたりの粗動様または粗い細動様波形の概数 固定 P 形態 はい またはいいえ P 波がすべて一貫性のある形態を持つこと を示す P 検査有効 はい またはいいえ 複数の P 波について 一貫性のある形態 についての検討が可能であったことで あったことを示す デルタ波形数 明らかなデルタ波を伴う QRS 波形数 Delta Wave % % 明らかなデルタ波を伴う心拍の割合 (%) 二段脈数 Bigeminy String 三段脈数 Trigeminy String ウェッケンバッハ数 Wenckebach String 連続または非連続を問わず 二段脈パターンが出現した心拍の総数 連続する最長の二段脈パターンにおける心拍の総数 連続または非連続を問わず 三段脈パターンが出現した心拍の総数 連続する最長の三段脈パターンにおける心拍の総数 ウェッケンバッハ サイクル数 ウェッケンバッハ サイクルとは PR 間隔が徐々に延長し 異常に長い RR 間隔 ( 脱落心拍 ) に達するサイクルを指します 脱落心拍に先行する心拍の数 5-36 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

75 拡張計測レポート 出力された ECG レポートの見方 調律による心拍の分類 調律による心拍の分類とは アルゴリズムの調律解析プログラムによって決定される各心拍の調律グループの番号を示します 表 5-21 調律による心拍の分類 数 説明 または 5 調律グループの番号 0 プログラムによる心拍分類不可能 異所性調律 このセクションのパラメータは 二段脈 三段脈などの調律を含む異所性心拍の種類を示します 注記 複数の異所性調律コードがレポート用に生成された場合 このセクションには最も重症度の高い調律コードがプリントされます 表 5-22 異所性調律パラメータ パラメータなし APC JPC APCs JPCs ABIG VPC VPCs APC & VPC VTRIG VBIG MFPVCs PAIR MFPAIR RUN 説明 異所性心拍は検出されませんでした 心房性期外収縮 接合部性期外収縮 複数の心房性期外収縮 複数の接合部性期外収縮 上室性二段脈 心室性期外収縮 複数の心室性期外収縮 心室性および上室性の異所性心拍 心室性三段脈 心室性二段脈 多形性心室性期外収縮 心室性波形の 1 つまたは複数のペア 多形性心室性波形を伴う 1 つまたは複数のペア ( 波形は必ずしも同一ペア内にあるとは限らない ) 心室性波形の 3 つ以上のラン 5-37

76 出力された ECG レポートの見方 拡張計測レポート 表 5-22 異所性調律パラメータ パラメータ MFRUN 説明 多形性心室性波形を伴うラン ( 波形は必ずしも同一ラン内にあるとは限らない ) ペースメーカ このセクションのパラメータは ペーシング調律の種類を示します このペーシング調律パラメータには モード 動作不良 その他の 3 種類があります モード パラメータはペーシングの種類を示します 表 5-23 ペースメーカのモード パラメータ パラメータ APACE VPACE ASVPR AVDPR MIXPR IAPACE IVPACE IASVRP IAVDPR 説明 連続心房ペーシング 連続心室ペーシング 連続心房センシング心室ペーシング (P 波トラッキングを伴う ) 房室デュアル ペーシング 全ての心拍で何らかのペーシング ( 最低心房あるいは心室どちらかの抑制を伴う ) 間歇的心房ペーシング 間歇的心室ペーシング 間歇的心房センシング心室ペーシング 間歇的房室デュアル ペーシング IVPACD 間歇的心室ペーシング ( デマンド型 ) IAPACD 間歇的心房ペーシング ( デマンド型 ) IMIXPR UNKPR 間歇的ペーシング心拍 ( 最低心房あるいは心室どちらかの抑制を伴う ) 認知不可能なペースメーカ調律 ( ペーシング スパイクまたはアーチファクトが存在する ) 動作不良パラメータは 検出されたペースメーカ動作不良を示します 表 5-24 ペースメーカの動作不良パラメータ パラメータ PACENC PACENS 説明 キャプチャ不可 センシング不可 5-38 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

77 調律レポート 出力された ECG レポートの見方 表 5-24 ペースメーカの動作不良パラメータ ( 続き ) パラメータ PACNCNS 説明 キャプチャおよびセンシング不可 PACERA Runaway Pacer( 非同期ペーシング ( センシングしない状態での固定レートペーシングなど )) マグネットを当てている可能性あり その他パラメータのセクションには 他のどのセクションにも該当しないペーシング情報が記録されます 表 5-25 その他のペーシング情報 パラメータ PACART MAGNET 説明 種々のペーシングアーチファクトが検出されました ペースメーカ用マグネットまたは関連機器をあてて心電図記録 調律レポート 調律レポートには 最大 12 誘導の連続する波形データが記録されきます レポートに含まれる情報の量は 記録対象として選択されている誘導の数によって異なります レポートの最上部には以下の情報が記録されます 患者 ID 情報 記録日時 設定情報 ( スケール 感度 フィルタ設定 ) 調律レポートは解析されないため 計測情報または解析所見は作成されません 校正パルスは ECG トレースの先頭に記載されます 5-39

78 出力された ECG レポートの見方 調律レポート 図 5-31 調律レポート (6 誘導を使用した場合 ) 5-40 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

79 調律レポート 出力された ECG レポートの見方 図 5-32 調律レポート (12 誘導を使用した場合 ) 5-41

80 出力された ECG レポートの見方 圧縮波形レポート 圧縮波形レポート 圧縮波形レポート ( 一部の機器で作成可能 ) では 選択した 1 ~ 3 本の誘導で収集した連続する ECG 波形を最大 5 分間記録できます 1 分間レポート (1 誘導 ) または 5 分間レポート ( 最大 3 誘導 ) もプリントできます 圧縮波形レポートは解析されないため 計測情報または解析所見は作成されません 図 分間の圧縮波形レポート 5-42 フィリップス 12 誘導アルゴリズム医師用ガイド

81 圧縮波形レポート 出力された ECG レポートの見方 図 5-34 圧縮波形レポート (5 分間 )( 全 3 ページの 1 ページ目 ) 5-43

を示しています これを 2:1 房室ブロックと言います 設問 3 正解 :1 ブルガダ型心電図正解率 96% この心電図の所見は 心拍数 56/ 分 P-P 間隔 R-R 間隔一定の洞調律 電気軸正常です 異常 Q 波は認めません ST 部分をみると特に V1 V2 誘導で正常では基線上にあるべき

を示しています これを 2:1 房室ブロックと言います 設問 3 正解 :1 ブルガダ型心電図正解率 96% この心電図の所見は 心拍数 56/ 分 P-P 間隔 R-R 間隔一定の洞調律 電気軸正常です 異常 Q 波は認めません ST 部分をみると特に V1 V2 誘導で正常では基線上にあるべき 生理機能検査部門平成 26 年度機能検査分野サーベイ報告機能検査分野分野長佐藤譲担当佐藤譲 ( 日本海総合病院 ) 會田志乃 ( 山形市立病院済生館 ) 富樫ルミ ( 山形県立中央病院 ) 牧野恵子 ( 北村山公立病院 ) はじめに 今回のサーベイは簡単な患者情報と心電図から所見を判断する問題 7 題 疾患を推定する問題 3 題 計 10 題出題しました 方法は 各設問 選択肢 5 つの中から最も適当と思われるものを選択する方法を用いました

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