一太郎 9/8 文書

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1 福井県都市緑化研究会の活動報告 (H25 年度 ) 流守博 要旨福井県都市緑化研究会は, 平成 16 年から野田敏秀氏を会長として, 街路樹を中心として, 生物学的理論や根上り対策, 植栽基盤や維持管理, 都市景観への貢献といった内容の特別講演会を行い, 福井県緑化マニュアル ( 街路樹編 ) 等の説明会も行ってきた. 平成 25 年からは, 街路樹や公園樹等, 都市の緑化に関する情報収集, 研究開発および普及活動を行い, もって地球温暖化の防止, 生物多様性の保全, 良好な景観の形成に寄与することを目的とするため, 新たに運営要綱を定めて会員の再募集を行って組織的な強化を図ると共に, 勉強会や分科会活動を行っていくこととした. キーワード : 都市緑化, 街路樹 1. 運営要綱の設置目的および活動内容の明確化を図るため, 運営要綱を設置した.( 後半資料参照 ) また, これまでは専門家を中心とした小規模な組織で行ってきたが, 今回, 県や市町ならびにコンサルタントや造園業者間での連携強化を図るために, 再度会員を募集し, 組織化の強化を図った. 2. 活動状況 (1) 総会平成 25 年 7 月 23 日 ( 火 ) に総会を行い, 運営要綱の説明, 新たな会員を増やした事の紹介を行い, 役員の選出ならびに平成 25 年度の活動予定の報告を事務局から行い承認を得た.35 名の出席者があった. (2) 勉強会計 3 回の勉強会を実施した. 第 1 回の勉強会として, 総会に引き続き福井工業大学工学部建築生活環境学科の内村雄二教授による 都市緑化についての思索 ~ 大阪での経験と人とみどりに関する私見 ~ と題した話題提供と, 福井大学大学院工学研究科建築建設工学専攻の野嶋慎二教授による 都市デザインと緑 と題した話題提供を行っていただいた. 第 2 回の勉強会を平成 25 年 10 月 25 日 ( 金 ) に行い, 県交通まちづくり課の主査の倉橋宏典氏による 県都デザイン戦略における緑のネットワーク について と題した話題提供, 県建設技術研究センター主任研究員の流守博氏による 街路樹の法的位置付けについて, また県総合グリーンセンターの橋本哲夫氏による 街路樹についての一考察 と題して話題提供を行った.21 名の出席者があった. 第 3 回の勉強会を平成 26 年 1 月 17 日 ( 金 ) に行い, 県建設技術研究センター主任研究員の流守博氏による 街路樹現地調査について, グリーンシア代表の林忠次氏による 福井の主要街路樹について, 福井土木事務所主事の平山竜朗氏による 街路樹の3 割剪定を実施して という題で話題提供を行った.29 名の出席者があった. 3. その他の活動平成 25 年 9 月 9 日 ( 月 ) に, 野田敏秀氏 ( 都市緑化研究会会長 ), 林忠次氏 ( グリーンシア代表 ), 県建設技術研究センターの脇本幹雄所長 ( 事務局長 ), 流主任研究員 ( 事務局 ) の4 人で, 福井国道出張所に出向き, 北野所長と担当の担当の清水氏に, 現在の国道 8 号の剪定方法等に関する意見を伝えた. 内容としては, 国道 8 号の剪定方法については, いつもお願いしているが, 担当者が代ると方法まで変わってしまい, 現状では丸坊主のひどい状況となっているといった事や, 剪定時期をもっと配慮しないと樹木が弱体化し, 腐朽菌により倒木の危険性が出る事等を進言した. 回答としては, 樹木の事がよくわかっていないので, 都市緑化研究会に参加し, もっと勉強して行きたいという意見であった. また,

2 今後は丸坊主にするといったようなひどい強剪定は行っていかないとの返答を得た. また, 出張所近くに置かれていた, 先日倒木したケヤキを観察し, 腐朽菌による樹木の弱体化が原因であろうという結果を伝えた. 4. 環境研修平成 26 年 2 月 7 日 ( 金 ) に福井県立図書館 ( 多目的ホール ) にて,( 公財 ) 福井県建設技術公社と共同主催で, また ( 一社 ) 福井県造園協会の後援のもと, 花と緑のまちづくりを目指して と題して環境研修を行った. 特別講師として, 兵庫県参与 ( 花と緑のまちづくり推進担当 ) かつ ( 公財 ) 兵庫県園芸 公園協会花と緑のまちづくりセンター長である石原憲一郎氏をお呼びし, 花と緑が, ひと, まち, 環境を育てる と題した特別講演を行った. また, 話題提供として, 樹木医でありグリーンシア代表の林忠次氏による 芝草の世界 と題した話題提供, ならびに ( 一社 ) 福井県造園協会理事の朝倉邦真氏による 県内街路樹桝の植栽基盤調査結果報告 が行われた. 81 名の参加者があり, 約 9 割以上の参加者が内容を十分に理解でき, とても役立ったといったアンケート結果となった. 写真 -2 石原氏の特別講演の様子 5. まとめ平成 25 年度の活動のまとめとしては, 次のような事が上げられる. 現状では発注者( 担当職員 ) が変わるたびに維持管理 ( 剪定等 ) 方法が変わってしまうため, 管理台帳等の整備が必要であること. 発注者( 担当職員 ) のスキルアップと継続した新人教育が必要であること. 課題認識の強いまじめな造園業者が居ても, 発注者側に伝える場が無い事から, 発注者と受注者の連携をより図っていく必要がある. これらの課題を解決していくため, 翌年度からは分科会等を立ち上げて, 課題について検討して行く. 上記の様な内容について, 次年度以降順次課題解決に向けて活動を行っていきたいと考えている. 写真 -1 環境研修 の様子

3 ( 別紙 -1) 福井県都市緑化研究会運営要綱 ( 総則 ) 第 1 条本会は 福井県都市緑化研究会という 第 2 条本会は 本部を福井県建設技術研究センター ( 福井市春日 3 丁目 303) におく ( 目的 ) 第 3 条本会は 街路樹や公園樹等 都市の緑化に関する情報収集 研究開発お よび普及活動を行い もって地球温暖化の防止 生物多様性の保全 良 好な景観の形成に寄与することを目的とする ( 活動 ) 第 4 条本会は前条の目的を達成するため次の活動を行う (1) 望ましい都市緑化のあり方や実現方策に関する調査研究 (2) 望ましい都市緑化における上記研究成果の普及啓発活動 (3) 都市緑化に関する関係者の連携協調の充実 (4) その他本会の目的を達成するために必要な事項 ( 会員 ) 第 5 条本会は 本会の目的に賛同する委員で構成する 第 6 条本会の会員の種別は次の通りとする (1) 個人会員 (2) 団体会員 2. 本会が行う事業において 各団体会員から派遣された者は 総会を除いて個人会員に準じた資格を有する 第 7 条本会の会費は無料とする ( 役員 顧問 ) 第 8 条本会に次の役員をおく (1) 会長 1 名 (2) 副会長 2 名以内 (3) 幹事若干名 (4) 監事 1 名第 9 条会長 副会長 幹事および監事は総会において個人会員もしくは各団体会員を代表する者の中より選任する 2. 役員の任期は1 年とする ただし再任は妨げない

4 ( 別紙 -1) 3. 役員に欠員を生じた場合 役員会が補選し その任期は前任者の残期と する 第 10 条会長は本会を代表し会務を総括する 2. 副会長は会長を補佐し 会長に事故があるときは これを代行する 第 11 条本会に顧問をおくことができる 顧問は役員会の決議により会長がこれを委嘱する 2. 顧問は会長の諮問に応じる ( 会議 ) 第 12 条本会の会議を次の種類とする (1) 総会 (2) 役員会第 13 条総会では次の事項を決定する (1) 規約の制定および改廃 (2) 役員の選出 (3) 予算および決算 (4) その他の重要事項 2. 総会は通常総会と臨時総会の2 種類とし 通常総会は年 1 回 臨時総会は 会員の5 分の1 以上の要求があった時 または会長が必要と認めた時に開催する 第 14 条役員会は総会で決議された事項の運営にあたるとともに 次期総会までに発生した緊急事項を決議する 2. 役員会は会長 副会長および幹事で構成し 会長がこれを招集する ( 分科会 ) 第 15 条規約第 4 条を遂行するために必要に応じて分科会をおく 2. 分科会には主査をおく 主査は会長が委嘱する 3. 主査は分科会の成果を総会等で報告しなければならない ( 事業年度 ) 第 16 条本会の事業年度は毎年総会日に始まり翌年総会日前日に終わる ( 会計 ) 第 17 条本会の運営は寄付金 補助金その他をもって運営する ( 事務局 ) 第 18 条本会の事務を処理するために事務局をおく 2. 事務局長は 福井県建設技術研究センター所長とする 3. 事務局は役員会の監督の下で会計事務を行う

5 ( 別紙 -1) ( 入会 退会 ) 第 19 条会員として入会しようとするものは 入会申込書を会長に提出する 2. 会員は退会届けを会長に提出し 任意に退会することができる 附則 本会の運営要項は平成 25 年 7 月 23 日より実施する

6 ( 別紙 -2) 福井県都市緑化研究会入会者一覧 ( 団体会員 ) 番号 団体名 代表者名 1 ( 一財 ) 福井県造園協会 中村潤一 2 福井県街路樹剪定士会 朝倉邦真 3 若越緑化 鴛田賢二 4 土井造園土木 土井直紀 5 北陸緑化 宇坪啓一郎 6 緑造園 ( 有 ) 竹内哲夫 7 ( 有 ) 朝倉造園 朝倉邦真 8 ( 有 ) アイビ 寺尾正行 9 ( 有 ) 大村造園 福田一範 10 ( 有 ) 下西農園 下西勝雄 11 ( 有 ) 高橋造園 岩村克紀 12 ( 有 ) 南造園 南雅義 13 グリーンシェルター 小西皓 14 小林農園 小林鈴子 15 しばなか 中村潤一 16 清水植物園 清水夢樹 17 グリーンシア 林忠次 18 白崎コーホ レーションク リーンナッフ 事業部 中川豪 19 新内 吉田秀則 20 竹長 竹内與幸 21 京福コンサルタント 芝田清邦 22 サンワコン 若林喜久男 23 帝国コンサルタント 中西誠一郎 24 緑建設計 山口勝弘 25 福井県道路建設課 斉藤重人 26 福井県都市計画課 小川俊昭 27 福井県自然環境課 野坂雄二 28 福井県交通まちづくり課 堂阪司 29 福井県総合グリーンセンター 松倉治和 30 福井県福井土木道路保全課 辻村直哉

7 ( 別紙 -2) 福井県都市緑化研究会入会者一覧 ( 団体会員 ) 番号 団体名 代表者名 31 福井県三国土木道路保全課 増田幹雄 32 福井県奥越土木道路保全課 長谷川義則 33 福井県奥越土木勝山維持管理課 安田安彦 34 福井県丹南土木道路保全課 吉本達夫 35 福井県丹南土木鯖江丹生土木部道路保全課 児玉豊治 36 福井県敦賀土木道路保全課 笹木俊和 37 福井県小浜土木道路保全課 井根口善久 38 福井市役所建設部公園課 北川清敏 39 敦賀市役所都市政策課 鳥羽学 40 大野市役所産経建設部建設整備課 砂村秀成 41 勝山市役所建設部都市政策課 渡辺寿彦 42 勝山市役所建設部建設課 柳原寛治 43 坂井市役所建設部都市計画課 寺澤英二 44 坂井市役所建設部建設課 恩地紀 45 鯖江市役所都市計画課 渡辺俊之 46 あわら市役所土木部建設課 堀江与史朗 47 越前市役所建設部都市計画課 水上正美 48 小浜市役所都市整備課 小嶋直人 49 永平寺町役場建設課 山下誠 50 越前町役場建設課住宅整備室 牧田芳宏 51 南越前町役場建設整備課 坂川広行 52 美浜町役場土木建築課 山口俊和 53 若狭町役場建設課 谷口壽 54 高浜町役場建設整備課 山本仁士 55 おおい町役場建設課 松村憲暁 56 国交省福井河川国道事務所道路管理課片岡佳三 57 国交省福井国道維持出張所北野晃士郎

8 ( 別紙 -3) 福井県都市緑化研究会入会者一覧 ( 個人会員 ) 番号 氏名 所属 1 内村雄二 福井工業大学 2 江本晃美 福井工業高等専門学校 3 武井幸久 福井工業高等専門学校 4 野嶋慎二 福井大学 5 野田敏秀 ( 一社 ) 日本樹木医会福井県支部 6 藤沢芳一 第一コンサル 7 松本淳 越前町立福井総合植物園 8 谷口直子 福井県観光営業部文化振興課 9 山内義康 ( 公財 ) 福井県建設技術公社

9 14:00 開会挨拶野田敏秀氏福井県都市緑化研究会会長 ( 樹木医 ) 14:05 ~ 15:35 特別講演 花と緑が ひと まち 環境を育てる 石原憲一郎氏兵庫県参与 ( 花と緑のまちづくり推進担当 ) ( 公財 ) 兵庫県園芸 公園協会花と緑のまちづくりセンター長 15:45 ~ 16:15 話題提供 1 16:15 ~ 16:45 芝草の世界 林忠次氏グリーンシア ( 樹木医 ) 話題提供 2 県内街路樹桝の植栽基盤調査結果報告 朝倉邦真氏 ( 一社 ) 福井県造園協会理事 16:45 ~ 17:00 意見交換 ( お問合せ業務課 : 山内 臼井 )

10 1. 基礎情報 環境研修実施報告書 研修日 平成 26 年 2 月 7 日 主催団体 ( 公財 ) 福井県建設技術公社 研修区分 建設産業技術支援研修 研修名 環境研修 場所 福井県立図書館 ( 多目的ホール ) 実施状況 毎年実施 2. 出席状況 年度 合計 コンサルタント 施工業者 一般 資材メーカ教育機関 その他 県 : 土木部 県 : 農林部 発注機関 市町 国その他 申込者数 アンケート提出者数 62 人 6 人 27 人 3 人 1 人 7 人 14 人 4 人 95 人 出席者数 81 人 3. アンケート結果 講義名 特別講演 花と緑が ひと まちを育てる 話題提供 1 芝生の世界 話題提供 1 県内街路樹桝の植栽基盤調査結果報告 役立つ 講義内容 役立たない 短い 60 人 1 人 12 人 講義時間 妥当 長い レベル 45 人 7 人 1 人 49 人 51 人 3 人 6 人 43 人 4 人 3 人 50 人 1 人 48 人 4 人 94% 6% 11% 81% 8% 6% 93% 易しい 理解できた 理解度 できなかった 98% 2% 20% 61% 19% 34% 66% 97% 3% 50 人 6 人 3 人 89% 36 人 難しい 11 人 20 人 妥当 38 人 57 人 11% 5% 82% 13% 2% 88% 11% 89% 11% 6 人 49 人 2 人 6 人 2% 92% 8% 4. 感想 造園の仕事をしながら まちづくりを20 年程かかわっているので いろんな事で参考になりました まちづくりに活かしたいし新たなる試みもやってみたいと思います ( 施工業者 ) 石原先生の特別講演は話題も豊富で大変勉強になりました 林先生の話題提供は芝の美しいスライドが多く見ていて気持ちよく あらためて芝の良さを認識しました 朝倉氏の話は街路樹の最も重要な植栽基盤のことで大変重要な内容だったと思いました ( 施工業者 ) 芝草の素晴らしさがよくわかりました 身近な芝生一つでとっても様々な植生の仕方 利用の仕方があるのだとわかりました ( 資材メーカ ) 実際に道路の街路樹が生いしげっている緑を何度も見ているので きちんと切った方がよいなと感じました 植物が人にもたらすエネルギーをあらためて感じさせられました ( 資材メーカ ) 福井でも 民間 地域には管理が進むとよい 地元でできないものを税金を使ってやるようにしては ( 費用が少ない ) 地元の公園でも芝生化できるとよい ( 県 土木部 ) 内容は豊富にあるがいまいちこれがいいたいというのがわかりにくかった あくまで特殊な税金 ( 緑税 ) ありきの話など ( 施工業者 ) 特別講演はとても参考になった できれば指定管理者におけるパークマネジメントの先進事例の話をじっくり聞きたかった ( 時間切れでカットされたため )( コンサルタント ) 分かりやすい講義でした ( 施工業者 ) 植栽基盤は 是非現場で調査状況を見学してみたい ( 県 土木部 ) 5. 研修写真