Taro-H26-01○【差替】 (佐藤)

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1 大規模酪農場におけるマイコプラズマ性乳房炎の清浄化対策 下越家畜保健衛生所 佐藤香代子木村仁徳内山保彦後藤靖行金子周義渡辺誠市 はじめに牛マイコプラズマ ( 以下 Mp) 乳房炎は 伝染性が強く 臨床型では乳量の激減や泌乳停止が認められ 難治性であるため経済的損失が大きい 北海道では 2006 年以降 Mp 乳房炎と診断された牛群数及び頭数は急激に増加し 特に 300 頭を超える大規模農場での発生が急増傾向であり [1] 注視すべき疾病の 1 つである また その原因菌種により病原性が異なり 中でも Mycoplasma bovis( 以下 M.bovis) は病原性が強く Mp 乳房炎の主要な原因菌となっている これまで新潟県内では Mp 乳房炎の報告はなかったが 今回初めて大規模酪農場において発生が認められた そこで Mp 乳房炎の清浄化を目指した対策を講じたので その概要を報告する 発生概要 1 農場概要当該農場は 搾乳牛 280 頭規模の大規模酪農場であり 搾乳牛は A 群 ( 泌乳前期 ~ 最盛期 ) B 群 ( 泌乳中期 ~ 後期 ) C 群 ( 分娩直後 ) D 群 ( 初産 ) の 4 群に分けフリーストーで飼養している 乾乳牛は乾乳前期群 乾乳後期群 分娩群の 3 群に分けフリーバーンで飼養されており また別棟に哺育 育成舎がある 育成牛は県内や北海道へ預託しており その他に未経産牛の導入を行い 1 か月に 15 頭程度 未経産牛の導入がある 搾乳は 10 頭ダブルのパーラーで 1 日 3 回実施している 当該農場は 農場で乳汁の細菌培養を行うオンファームカルチャーを実施しており 乳房炎対策に積極的に取り組んでいる 2 Mp 乳房炎発生状況 当該農場では平成 26 年 1 月から 2 月にか け 大腸菌性乳房炎が多発し また 3 月下旬 から黄色ブドウ球菌による乳房炎が多発した ため バルク乳体細胞数が増加した ( 図 1) 3 月には 念のためバルク乳の Mp 検査を中央 家畜保健衛生所病性鑑定課 ( 以下 病鑑課 ) に依頼し PCR および分離培養にて検査を実 施したが 陰性であった 敷料の改善や 全 頭検査による黄色ブドウ球菌感染牛の特定等 の対策を講じ 体細胞数は減少傾向となった 7 月上旬 1 か月齢の F1 子牛で外耳下垂 元気消失が散見されたことから 管理獣医師 から Mp の関与を疑い病性鑑定を依頼された この時期 乳房炎が再び増加傾向にあったこ とからバルク乳の Mp 検査も併せて病鑑課に 依頼し PCR および分離培養検査を実施した 結果 子牛の鼻腔および耳腔スワブから Mp は分離されなかったが バルク乳から M.bovis が分離された 大腸菌性乳房炎多発 万 /ml 50 黄色ブドウ球菌性乳房炎多発 Mp 陰性 体細胞数 H 月 図 1 体細胞数の推移と乳房炎発生状況 Mp 乳房炎の清浄化対策 バルク乳から M.bovis 分離 バルク乳検査の結果を受け 農場 管理獣 医師 家保で今後の対応について話し合い 清浄化に向け以下の対策を講じることとした

2 1 全頭検査 Mp 陽性牛の摘発のため 1 頭 1 検体の個体 合乳を用い 全搾乳牛 251 頭の検査を 7/25 に 実施した 検査は病鑑課に依頼し マイコプ ラズマハイスクリーニングキット ( 関東化学 ) を用いた PCR 検査と 確定診断のための 分離培養検査を実施した マイコプラズマハ イスクリーニングキットを用いた PCR 検査で は 牛から分離される主な Mp(M.alkalescens, M.arginini, M.bovigenitalium, M.bovirhinis, M.bovis, M.californicum, M.canadense) を迅速 に抽出することができるため 培養検査の結 果判定前に陽性牛の目星をつけることができ る また 分離培養検査でコロニーが確認さ れた場合 PCR にてコロニーの同定を実施し た ( 図 2) 日数 ( 日目 ) 内容 図 2 全頭検査 結果 A 群 62 頭中 2 頭 C 群 65 頭中 6 頭 D 群 55 頭中 1 頭 合計 251 頭中 9 頭の乳汁か ら M.bovis が分離され 陽性率は 3.6 % であ った ( 液体培地 ) 継代 2 M.bovis 陽性牛対策 ( 平板培地 ) 非臨床型の Mp 乳房炎は治療により治癒す る個体もいるが 臨床型は治癒率が低いとい うことから [2] 淘汰が基本となる しかし 治療を実施した場合でも Mp に 1 度感染し た牛は間欠的に数か月から数年排菌するため [3] 治癒したか否かの判定は難しい その ため治療を実施した陽性牛は 治療後も厳密 な隔離管理が必要となる [4] マイコプラズマハイスクリーニング キットを用いた PCR ( 液体培地 ) 当該農場においては 当初 非臨床型の治 療を検討した しかし 継続した隔離管理が 困難と判断し 対策の方針を陽性牛の早期淘 汰とし 陽性牛確定後 1 週間以内に全頭検査 で陽性であった 9 頭の淘汰を実施した 菌種同定 (PCR) 3 搾乳衛生対策 Mp 感染牛は間欠的に排菌するため 1 回の検査では全陽性牛を摘発できない可能性がある また 全頭検査時に乾乳中であった牛は未検査であることから 検出されていない陽性牛の存在が推測され それらが感染源となり 搾乳機器等を介して Mp の感染を拡大する危険性があると考えられた そのため 感染拡大防止に重点を置き 1 頭毎の搾乳ユニットの洗浄 バケットミルカーの消毒 搾乳作業者の手指の消毒 使用済ディッピング液の廃棄を実施した 4 交差汚染防止対策哺育 育成舎は Mp の増殖の場となりやすいため 哺育 育成舎 搾乳舎間での交差汚染を防止するため これら牛舎の作業者の分担を再徹底した ところが 8 月下旬に 1 か月齢の F1 子牛で 咳や外耳下垂が散見され 耳腔スワブから M.bovis が分離された 当該農場では 初乳加温装置を使用していたが F1 子牛に給与する初乳は加温処理してなかったことが聞き取りで判明した 症状は F1 子牛でしか認められなかったことから 未処理の M.bovis 汚染初乳による感染が推測されたため 給与初乳は全て加温処理するよう徹底したところ 以降このような症状は認められなくなった 5 乳汁モニタリング検査乳汁のモニタリング検査は 陽性牛の摘発に重点をおき 以下のように実施した 検査材料 : 全頭検査時に乾乳中であった未検査牛および導入牛は分娩後の乳汁を用い 1 週間に 1 回検査を実施した また バルク乳は群ごとに採材し 隔週で検査を実施した 検査方法 : 全頭検査では M.bovis 以外の Mp が確認されなかったことから 当該農場における Mp 乳房炎の原因菌種は M.bovis であると判断された Mp の中でも M.bovis は比較的発育が早く 分離培養検査でも検査開始 6 日目でコロニーが確認されたため 検査は家

3 保で分離培養検査を行い 疑わしいコロニー が確認された場合 病鑑課の PCR 検査で種類 の同定を実施した ( 図 3) 日数 ( 日目 ) 内容 図 3 モニタリング検査 検査結果 :8/8 から 10/31 まで バルク乳 7 回 乳房炎牛述べ 129 頭 分娩牛 77 頭 合計述 べ 206 頭の検査を実施したところ 8/8 に乳 房炎牛で 1 頭 分娩牛で 1 頭 M.bovis が分 離され それ以降は分離されなかった ( 表 1) 表 1 検査月日 乳汁 M.bovis モニタリング検査結果 検査頭数 検査結果 個体陽性頭数 乳房炎分娩乳房炎分娩 バルク乳 8/ ー 8/ ー 8/ ー 8/ NT 9/ ー 9/ NT 9/ ー 9/ NT 10/ ー 10/ NT 10/ ー 10/ NT 10/ NT NT: 検査実施せず 継代 Mb( 平板培地 ) 菌種同定 ( 液体培地 ) ( 平板培地 ) ( 液体培地 ) (PCR) 家保 家保 病鑑課 病鑑課 M.bovis( 平板培地 ) 検査開始 6 日目 平板培地の目玉焼き状コロニー確認 Mp 乳房炎は 間欠的に排菌するという特 徴があることから 清浄化については統一化 れた基準がない しかしながら 初期の搾乳 牛全頭検査で すべての感染牛が摘発される 事例も多い ( 全体の約 6 割 )[2] 本事例で は 10/17 の検査で検査未実施であった乾乳 牛の検査が終了となり 同日のバルク乳検査 では分離培養検査と併せてマイコプラズマハ イスクリーニングキットを用いた PCR 検査を 実施し 陰性を確認した また 8/15 以降陽性 が確認されていないことから 10 月末までの 検査をもって 全飼養牛については清浄化し たと判断した M.bovis 陽性牛の調査 1 M.bovis 陽性牛の検査成績 当該農場で確認された陽性牛の体細胞数と 一般細菌検査の成績は以下のとおりであった ( 表 2) 表 2 M.Bovis 陽性牛 NT: 検査実施せず M.bovis 陽性牛の乳汁検査成績 体細胞数 ( 万 /ml) 体細胞数は 100 万 /ml 以上が 4 頭 50 万 /ml 以上が 6 頭であったが 3 頭は 10 万 ~20 万 /ml と低い値であった また 一般的には難治性の乳房炎で一般細 菌が陰性の場合 Mp の関与が疑われるが 本事例ではレンサ球菌や大腸菌群と混合感染 している牛が 3 頭確認された 他の事例にお いても 混合感染の報告があるため [5] 注 意が必要と考えられる 分離菌 なし レンサ球菌 3 10 なし 4 75 レンサ球菌 5 52 なし なし なし 8 20 なし 9 12 なし 10 NT 大腸菌群 11 NT なし 症状は泌乳停止などの激しいものはなく無 症状 ~ 軽度であり 臨床的には普段の乳房炎

4 との違いはみられず感染初期であった可能性 が考えられた 2 M.bovis 感染拡大要因 M.bovis 感染拡大要因を調査するため 陽 性牛のバケットミルカーの使用状況を確認し た ( 図 4) 当該農場では分娩牛 乳房炎牛で バケットミルカーを共用していた 全頭検査 で M.bovis 陽性であった 9 頭中 7 頭は 7/1 か ら全頭検査日の 7/25 までの間に 分娩や乳房 炎治療のため バケットミルカーの使用歴が あった ( 図 4, 牛 1~7) また 同時期にバケッ トミルカーを使用していた牛のうち 泌乳停 止症状を示していた牛が 1 頭確認されている ( 図 4, 牛 ) 当該牛は 全頭検査前に淘汰さ れたため検査は未実施であるが M.bovis の 感染が強く疑われ この牛からバケットミル カーを介して感染が拡大したと推測された 2 回目の検査で陽性であった 2 頭は 7/25 から 2 回目検査日の 8/8 までの間にバケット ミルカーを使用しており これら 2 頭もバケ ットミルカーを介して感染したと推測され ( 図 4, 牛 10,11) 搾乳後のバケットミルカーの消 毒の重要性が再確認された 牛 月日 産歴 図 泌乳停止 治療淘汰 初回全頭検査 7 月 8 月 淘汰 2 3 分娩 + 淘汰 淘汰 4 3 分娩 + 淘汰 5 3 分娩 + 淘汰 6 1 分娩 + 淘汰 淘汰 淘汰 淘汰 10 2 : バケット使用期間 + 淘汰 11 2 NT 分娩 + 淘汰 陽性牛のバケットミルカー使用状況 清浄化後の対策 2 回目検査 : 未検査牛 Mb 感染していた? Mp 乳房炎の主要な侵入経路は 症状の見 られない保菌牛の導入であり また再流行の 契機は初産牛の分娩であることが多い [2] そのため 清浄化後の対策は導入牛からの Mp 侵入防止対策に重点を置き 現在は以下の対 策を継続している 1 搾乳衛生対策導入牛が分娩後 初乳中に Mp を排菌した場合 バケットミルカーを介して Mp が侵入 感染拡大する可能性がある その対策として バケットミルカーの消毒の強化を図った 搾乳後 1 頭毎にミルカーを次亜塩素酸ナトリウムが入ったバケツに入れ バケツ内の次亜塩素酸ナトリウムを吸い上げることにより 搾乳ユニットからバケットまでの消毒を実施している また 通常の搾乳における搾乳ユニットの洗浄については 飼養牛は Mp 陰性であると判断されることと 搾乳作業者の負担を考慮し中止した 2 乳汁モニタリング検査症状のみでは早期の発見が難しいことから 導入牛検査に重点を置き以下のようにモニタリングを継続している 検査材料 : 導入牛は分娩後の乳汁を用い 適宜 (1~2 週間隔 ) 検査を実施している また清浄性維持確認のためのバルク乳検査を月 1 回実施している 検査方法 : 導入牛検査は外部検査機関に検査を依頼して実施 バルク乳は家保での分離培養検査に加え 隔月でマイコプラズマハイスクリーニングキット用いた PCR 検査を病鑑課に依頼し実施している 検査結果 :12 月現在まで導入牛 バルク乳どちらも陰性を維持している まとめ新潟県で初めて Mp 乳房炎が大規模農場にて確認され 全頭検査 陽性牛対策 搾乳衛生対策 交差汚染防止対策 モニタリング検査による清浄化対策を実施した 結果 搾乳牛 11 頭とバルク乳で陽性確認後 清浄化まで 3 か月半と比較的早期に清浄化を達成することができた 早期に清浄化が図られた要因として 早期

5 発見が挙げられた 北海道における事例では 半数以上の牛群で当初有病率は 5% 以上と報告がある [1] 本事例においては 初回全頭検査での陽性率は 3.6% と低い値であり 比較的早期に発見されたと考えられた 当該農場はオンファームカルチャーを実施する等 普段から乳房炎対策に対する意識レベルが高く また管理獣医師との連携ができていたため早期発見 早期対応につながった 早期清浄化の要因として 早期淘汰の実施が挙げられた 感染牛の厳密な隔離管理が困難な農場では 1 年以上の長期にわたり発生が認められているところが多い [2] 当該農場では継続した隔離管理が困難であると早めの段階で判断し 農場自ら積極的に早期淘汰に取り組み 陽性確定後 1 週間以内には淘汰を実施した Mp 乳房炎は迅速な対応が必要となるが 国内においては報告例が少なく 対策に苦慮する疾病である 酪農家にとっても身近な疾病とは言えず Mp 乳房炎がどのようなものか理解している農場は少ない そのため対策にあたっては Mp 乳房炎の特性をしっかり理解した上で 農場にとって最適な方法をとることが重要と思われた Mp 乳房炎は 今後県内の他の農場においても発生する可能性が考えられる そのため 情報提供などによる啓発を行い Mp 乳房炎が疑われる場合 すぐに相談や検査依頼につなげられるような指導が必要である また 今後多くの検査を実施するためには 家保のみの検査では費用や労力面で問題があるため 外部検査機関も利用するなど 検査体制の整備が課題となる [5] 山口光雄ら : 家畜診療,370,9-14(1994) 参考文献 [1] 草場信之 安里章ら : 日獣会誌,67,43-48 (2014) [2] 草場信之 : 臨床獣医,28,12-15(2010) [3]Maunsell FP,Woolums AR, et al.: J Vet Intern Med,25, (2011) [4] 安富一郎 : 臨床獣医,28,20-24(2010)

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られる 3) 北海道での事例報告から 100 頭を超える搾乳規模での発生が多かった (33 例 82.5%) 冬から春にかけての発生がやや多い傾向 2006 年は 9 例 2007 年は 6 例が発生 全道的にも増加していると推察された 発生規模は 5~20% と一定で 搾乳規模に相関しなかった 発 マイコプラズマ性乳房炎を考える 乳房炎 2014 年 5 月 5 日作成 近年マイコプラズマ性乳房炎が多発傾向にある 北海道だけでなく本州からの発生報告も見られるようになってきている まだまだマイコプラズマ性乳房炎は疫学的に不明である点が多いが マイコプラズマ性乳房炎に関する情報をまとめて列挙してみることにした 原因菌 : マイコプラズマという微生物による M.bovis M.bovigenitalium

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