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1 税 社会保障等を通じた 受益と負担について ( 配布資料 ) 平成 27 年 6 月 1 日内閣府

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3 1 本分析の趣旨 経済再生と両立する 22 年度の財政健全化の達成に向けた具体的な計画については 現在我が国で生じている 経済 社会の変化や 現在の国民の受益と負担の構造を踏まえて議論していく必要がある 本分析は 上記の問題意識の下 税 社会保障等を通じた受益 負担構造の現状並びに約 2 年前との比較について検証したものである 分析手法の概要 留意点 世帯類型 年齢階層 収入階層 金融資産保有状況の別に 世帯毎の公的な受益 ( 年金等 医療 介護 教育 保育サービス ) と負担 ( 直接税 間接税 社会保険料 ) 及び受益から負担を引いた受益超過幅 ( ネット受益 ) を試算し 受益 負担の現状と約 2 年前と比較した変化を 金額及び総収入に対する比率 ( ネット受益率 / 負担率 ) によって評価 現実の制度を反映して推計しているが 主要な項目について簡易な方法で試算していることなどから 試算結果は幅を持ってみる必要がある 215 年については 最新の 29 年調査の個票データを使用し 215 年 1 月時点の税 社会保障制度等を簡易的に反映させて計算している このため 215 年の試算結果は リーマンショック直後の 29 年時点の世帯構成や収入 支出構造に基づいた仮定計算であることに留意する必要がある 214 年調査の公表後 これを用いて本試算を改訂する予定 具体的な計算の前提については 末尾の参考を参照

4 2 分析結果のポイント ミクロの視点 : 世帯類型別 年金給付のある高齢者や 教育サービスを受ける子供のいる世帯では 受益が大きい傾向 過去約 2 年間に 現役世代を中心に社会保険料負担が増加 6 代では年金支給開始年齢引上げもあって年金給付額が減少 4 代男性 配偶者有り ( 共働き ) 子供 2 人世帯をみると 過去約 2 年間に 中低所得者では社会保険料や消費税の負担率上昇幅が大きいが 医療 教育サービス等の受益率も上昇 セミマクロ ( 注 ) の視点 : 年齢階層別 現役世代はネット負担超 高齢者はネット受益超 過去約 2 年間に 若年は子供の数の減少による受益減もあって ネット負担が増加する一方 高齢者のネット受益は不変 ( 年金は支給開始年齢引上げで減少 他方 医療 介護サービスが増加 ) 収入階層別 ( 現役世代 ) 高所得者ほどネット負担率は高い 過去約 2 年間に 中低所得者でのネット負担率がやや上昇 ( 注 ) 過去との比較においては 世帯構成 ( 世帯規模縮小 少子化 ) や収入構造等 経済社会構造の変化による影響が含まれる 収入階層別 ( 高齢者 ) 総収入が1,2 万円以下の所得層でネット受益超 ただし 過去約 2 年間に ネット受益率はやや低下 金融資産状況別 高齢者は 現役世代に比べていずれの収入階層でも金融資産を多く保有している 金融資産保有残高が大きい方が 年金等の受益が多く受益超が大きい傾向 女性の活躍 子育て支援に関する視点 : 子供のいる世帯 妻の年齢が若く 幼少の子供がいる世帯では 共働き比率が低く 育児と就業を両立する上での困難が大きいことが窺われる 共働き世帯は 保育サービスへの需要が強い 片働き世帯と共働き世帯では ネット受益率に大きな差はない 過去約 2 年間 子供のいる世帯では 片働き 共働きともにネット受益率は横ばい 子供のいない世帯ではネット負担が増加

5 1. 様々な世帯類型別にみた受益 負担構造 年金給付のある高齢者や 教育サービスを受ける子どものいる世帯では 受益が大きい傾向 ( 万円 ) 4 世帯類型別の受益と負担 (215 年 ) ( 対総収入比 %) 対総収入比 ( 目盛右 ) ネット受益 負担 -3 3 代男性 3 代男性 4 代男性 4 代男性 5 代男性 5 代男性 6 代男性 6 代女性世帯主の性別 子ども 3 代 男性 1 人 子ども 3 代 男性 2 人 4 共働き代 男性 4 共働き代 男性 子どもなし 5 代 男性 年齢 子ども 5 代 男性 1 人 子どもなし 6 代 男性 7 代 女性 単身 子どもなし有 子ども有 2 人配偶者の有無有有有有有無 ( 共働き ) ( 共働き ) 子供の数 1 人 2 人無 2 人無 1 人無無 受益 負担 総収入平均値 (527 万円 ) (552 万円 ) (756 万円 ) (778 万円 ) (76 万円 ) (856 万円 ) (382 万円 ) (222 万円 ) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 所得税 住民税 消費税 年金保険料 健保保険料 ( 備考 ) 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 3

6 2. 様々な世帯類型別にみた受益 負担構造の変化 過去約 2 年間の変化をみると ほとんどの世帯類型で収入が減少する中 1 全ての世帯類型で 収入減もあって所得税 住民税の負担が減少 消費税率の引上げ (3% 5%) による負担が増加 2 現役世代を中心に社会保険料の負担が増加 3 特に年金支給開始年齢引上げの影響が大きい 6 代では年金給付金額が大きく減少 4 子供のいる世帯に対する教育サービスや児童手当の受益が増加 といった特徴がみられる ( 万円 ) 世帯類型別のネット受益 負担の変化の内訳 (1994 年 215 年 ) ( 対総収入比 %) 3.4 ネット受益 負担 対総収入比 ( 目盛右 ) 受益増加 負担増加 -12 世帯主の性別 3 代男性 3 代男性 4 代男性 4 代男性 5 代男性 5 代男性 6 代男性 6 代女性 3 代 男性 3 代 男性 4 代 男性 4 代 男性 5 代 男性 5 代 男性 6 代 男性 7 代 女性 年齢 子ども1 人 子ども2 人 共働き 共働き 子どもなし 子ども1 人 子どもなし 単身 子どもなし有 子ども有配偶者の有無有有 2 人有有有無 ( 共働き ) ( 共働き ) 子供の数 1 人 2 人無 2 人無 1 人無無 総収入平均値 (-45 万円 ) (-49 万円 ) (-57 万円 ) (-79 万円 ) (-113 万円 ) (-123 万円 ) (-129 万円 ) (+4 万円 ) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 所得税 住民税 消費税 年金保険料 健保保険料 ( 備考 )1. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 2.6 代 男性 ( 配偶者有り 子供無し ) の年金等の減少には 年金支給開始年齢の引上げの影響等を含む -6 4

7 3. 共働き 子供 2 人世帯における収入階層別にみた受益 負担構造 4 代男性 配偶者有り ( 共働き ) 子供 2 人世帯について 収入階層別の受益 負担構造をみると 高所得者ほど税 社会保険料の負担が大きい 過去約 2 年間の変化をみると 中低所得者では社会保険料や消費税の負担率上昇幅が大きいが 医療 教育サービス等の受益率も上昇 ( 万円 ) 代男性 配偶者有り ( 共働き ) 子供 2 人世帯収入階層別の受益と負担 (215 年 ) 1.6 ( 対総収入比 %) 代男性 配偶者有り ( 共働き ) 子供 2 人世帯収入階層別のネット受益 負担の変化の内訳 (1994 年 215 年 ) ( 対総収入比 %) ネット受益 負担 ( 対総収入比 ) ネット受益 負担 受益 負担 受益増加 負担増加 対総収入比 ( 目盛右 ) -3 4~8 8~12 12~16 16~2 ( 世帯の総収入 万円 ) -1 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 所得税 住民税 消費税 年金保険料 健保保険料 -8 4~8 8~12 12~16 16~2 ( 世帯の総収入 万円 ) ( 備考 ) 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 5

8 4. 年齢階層別にみた受益 負担構造 現役世代は税 社会保険料負担によりネット負担超となる一方 高齢者は年金給付を中心としてネット受益超 消費税は高齢者を含めて幅広く負担されているのに対し 所得税 住民税 社会保険料は現役世代の負担が重い 3 2 ( 万円 ) 年齢階層別の受益と負担 (215 年 ) ネット受益 負担 1 受益 -1 負担 ~39 4~59 6~ ( 世帯主の年齢 歳 ) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 消費税 所得税 住民税 年金保険料 健保保険料 ( 備考 ) 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 6

9 5. 年齢階層別にみた受益 負担構造の変化 過去約 2 年間の変化をみると 子供数の減少による受益減もあって若年のネット負担が上昇 一方 高齢者のネット受益は不変 ( 年金は支給開始年齢引上げにより減少 ) 消費税率引上げは高齢者を含めて幅広く負担の増加につながっているのに対し 若年では社会保険料による負担が拡大し かつ現物給付 ( 医療等 ) の増加幅は小さい ( 万円 ) 25 2 年齢階層別のネット受益 負担の変化 (1994 年 215 年 ) 年齢階層別のネット受益 負担の変化の内訳 (1994 年 215 年 ) ( 万円 % ポイント ) ネット受益 負担 受益増加 年 受益 -1-2 負担増加 年 2~39 4~59 6~ ( 世帯主年齢 歳 ) -3 負担 -4-5 対総収入比 2~39 4~59 6~ ( 世帯主の年齢 歳 ) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 消費税 所得税 住民税 年金保険料 健保保険料 ( 備考 )1. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 年に実施された総額 5.5 兆円規模の所得税 住民税の特別減税の影響を除いている 3. 国民年金保険および国民健康保険における低所得者等に対する軽減措置を織り込んでいないことに留意が必要 4.6 歳以上においては 1994 年から 215 年にかけて 一世帯あたりの平均でみて 年金等の給付額が 2 万円減少しているが 総収入が 117 万円減少している 7

10 6. 収入階層別にみた受益 負担構造 ( 現役世代 ) 現役世代では 高所得者ほどネット負担率は高い ただし 税 社会保険料負担をみると 所得税 住民税が累進的である一方 社会保険料負担や消費税が逆進的であることから 総収入 2, 万円程度の世帯まで税 社会保険料全体の負担率はおおむね同程度 ( 対総収入比 %) 総収入金額別の受益 負担 (2~59 歳 215 年 ) ネット受益 負担 受益 負担 ~4 4~8 8~12 12~16 16~2 2~25 25~ 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 所得税 住民税 消費税 年金保険料 健保保険料 ( 世帯の総収入 万円 ) ( 備考 )1. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 2. 国民年金保険および国民健康保険における低所得者等に対する軽減措置を織り込んでいないことに留意が必要 8

11 7. 収入階層別にみた受益 負担構造の変化 ( 現役世代 ) 過去約 2 年間における変化をみると 大きく変わっていないが 中低所得者では 社会保険料や消費税の負担が増加し ネット負担率がやや上昇 ( 対総収入比 %) 2 総収入金額別のネット受益 負担の変化 (2~59 歳 ) (1994 年 215 年 ) 年 受益 年 負担 -3-4 ~4 4~8 8~12 12~16 16~2 2~25 25~ ( 世帯の総収入 万円 ) ( 備考 )1. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等には 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 年に実施された総額 5.5 兆円規模の所得税 住民税の特別減税の影響を除いている 3. 国民年金保険および国民健康保険における低所得者等に対する軽減措置を織り込んでいないことに留意が必要 9

12 8. 収入階層別にみた受益 負担構造 ( 高齢者 ) 高齢者では 総収入が約 1,2 万円以下の所得層で ネット受益超 ( 対総収入比 %) 135 総収入金額別の受益 負担 (6 歳 ~ 215 年 ) ネット受益 負担 受益 負担 -45 ~4 4~8 8~12 12~16 16~2 2~25 25~ ( 世帯の総収入 万円 ) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 所得税 住民税 消費税 年金保険料 健保保険料 ( 備考 )1. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 2. 国民年金保険および国民健康保険における低所得者等に対する軽減措置を織り込んでいないことに留意が必要 1

13 9. 収入階層別にみた受益 負担構造の変化 ( 高齢者 ) 過去約 2 年間の変化をみると 大きく変わっていないが 所得税 住民税の負担軽減が大きい総収入 1,6 万円以上の世帯を除き ネット受益率はやや低下 低所得者では 現物給付 ( 医療 介護サービス ) の増加も大きいが 所得が低いほど税 社会保険料負担の増加幅が大きい ( 対総収入比 %) 1 総収入金額別のネット受益 負担の変化 (6 歳 ~) (1994 年 215 年 ) 年 年 受益 -2 負担 -4 ~4 4~8 8~12 12~16 16~2 2~25 25~ ( 世帯の総収入 万円 ) ( 備考 )1. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 年に実施された総額 5.5 兆円規模の所得税 住民税の特別減税の影響を除いている 3. 国民年金保険および国民健康保険における低所得者等に対する軽減措置を織り込んでいないことに留意が必要 11

14 1. 金融資産保有状況 収入と金融資産の保有状況をみると 高所得者ほど多くの金融資産を保有する傾向にあるが 高齢者では いずれの収入階層においても現役世代よりも金融資産残高が大きい傾向 収入階層別にみた金融資産残高構成比 (2~59 歳 ) 24 年 (%) 1994 年 ~2 2~4 4~6 6~8 8~1 1~15 15~2 2~25 25~ ( 世帯の総収入 万円 ) 29 年 (%) ~2 収入階層別にみた金融資産残高構成比 (6 歳 ~) 2~4 4~6 6~8 8~1 1~15 15~2 2~25 25~ ( 世帯の総収入 万円 ) -1 万円未満 万円未満 1 万円未満 2 万円未満 3 万円未満 5 万円未満 7 万円未満 1 万円未満 1 万円以上 ( 備考 )1. 総務省 全国消費実態調査 の個票データ等により作成 2. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 3. 保有金融資産は 金融資産 ( 貯蓄 ) から借入金等 ( 住宅ローンを除く ) を控除したネットベース 12

15 11. 金融資産保有状況と受益 負担構造 金融資産保有残高別にみると 現役世代ではネット負担超 他方 高齢者ではネット受益超で 資産残高が高い方が年金等の受益が大きく受益超が大きい傾向 金融資産残高別の受益と負担 (2~59 歳 215 年 ) 金融資産残高別の受益と負担 (6 歳 ~ 215 年 ) ( 万円 ) ( 対総収入比 %) ( 万円 ) ( 対総収入比 %) 対総収入比 ( 目盛右 ) ネット受益 負担ネット受益 負担 受益 負担 受益 -3-4 ~ 5 5~1 1~15 15~2 2~4 4~5 5~ ~ 5 5~1 1~15 対総収入比 ( 目盛右 ) 15~2 2~4 4~5 5~ -25 負担 -5 総収入平均値 ( 純資産残高 万円 ) (478 万円 ) (67 万円 ) (751 万円 ) (852 万円 ) (897 万円 )(1,66 万円 )(1,144 万円 ) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 所得税 住民税 消費税 年金保険料 健保保険料 ( 純資産残高 万円 ) (275 万円 ) (345 万円 ) (365 万円 ) (46 万円 ) (432 万円 ) (58 万円 )(612 万円 ) ( 備考 )1. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 2. 国民年金保険および国民健康保険における低所得者等に対する軽減措置を織り込んでいないことに留意が必要 3. 保有資産は 金融資産 ( 貯蓄 ) から借入金等 ( 住宅ローンを除く ) を控除したネットベース 13

16 12. 世帯類型別 ( 子供の有無 配偶者の就業 ) にみた特徴 妻の年齢が 25~34 歳の世帯では 子供のいる世帯の共働き比率が目立って低く 育児と就業を両立する上での困難が大きいことが窺われる 幼少の子供がいる場合 共働き世帯での保育サービスの利用にかかる支出額は 片働き世帯の約 4 倍であり 保育サービスへの需要が強い (%) 9 共働き比率 (214 年 ) ( 万円 ) 3 保育サービス支出 (7 歳未満の子供がいる世帯 215 年 ) (%) 子供のいる世帯 子供のいない世帯 25 対総収入比 ( 目盛右 ) 支出額 ( 自己負担分 ) ~34 35~44 45~54 55~64 片働き 共働き. ( 妻の年齢 歳 ) ( 備考 )1. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 年金等は 公的年金のほか 児童手当や生活保護を含む 2. 国民年金保険および国民健康保険における低所得者等に対する軽減措置を織り込んでいないことに留意が必要 3. 左図については 世帯主が 2~49 歳の世帯を集計 子供あり は未就業 未婚の子供がいる世帯 子供なし は夫婦のみの世帯 4. 左図については 総務省 労働力調査 により作成 共働きは 夫が就業者かつ妻が雇用者の世帯 片働きは 夫が就業者かつ妻が完全失業者または非労働力人口の世帯 5. 右図について 片働きは配偶者控除のある世帯 共働き世帯は配偶者控除のない世帯を集計 14

17 13. 世帯類型別 ( 子供の有無 配偶者の就業 ) の受益 負担構造とその変化 子供のいる世帯は いない世帯に比べ 現物給付 ( 教育 保育サービス ) の違いにより受益が大きい このうち 片働き 共働き別にみると ネット受益率に大きな差はない 過去約 2 年間の変化をみると 子供のいる世帯では 児童手当や現物給付 ( 教育 保育サービス ) の受益が増加しているものの 消費税 社会保険料の増加によりネット負担率は横ばい程度 片働き 共働き別にみても同様 子供のいない世帯ではネット負担が増加 3 世帯類型別の受益と負担 (215 年 ) ( 対総収入比 %) 1 世帯類型別のネット受益 負担の変化の内訳 (1994 年 215 年 ) ( 対総収入比 % ポイント ) 2 ネット受益 負担 8 6 ネット受益 負担 1 受益 4 2 受益増加 -1-2 負担 負担増加 -3 総収入平均値 片働き共働き片働き共働き 子供あり子供なし (68 万円 ) (855 万円 ) (567 万円 ) (821 万円 ) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 所得税 住民税 消費税 年金保険料 健保保険料 -8 片働き共働き片働き共働き 子供あり 子供なし ( 備考 )1. 総収入は 給与収入のほか 年金収入 事業収入 不動産収入等を含む 2. 世帯主が 2~49 歳の世帯を集計 子供あり は未就業 未婚の子供がいる世帯 子供なし は夫婦のみの世帯 年に実施された総額 5.5 兆円規模の所得税 住民税の特別減税の影響を除いている 4. 片働きは配偶者控除のある世帯 共働き世帯は配偶者控除のない世帯を集計 15

18 ( 参考 ) 経済社会の構造変化 16

19 経済循環の変化 1 賃金等の総額が低下する中 現役世代が負担する社会保険料を主な財源とする年金給付等 ( 社会給付 ) が 家計の可処分所得を下支え 消費は安定的に推移 ( 兆円 ) 可処分所得 家計の可処分所得の推移社会給付財産所得賃金等 ( 兆円 ) 名目 GDP の推移 財貨 サービスの輸出民間総固定資本形成在庫品増加公的総固定資本形成民間最終消費支出政府最終消費支出 直接税 社会負担 その他経常移転 ( 純 ) 財貨 サービスの輸入 ( 控除 ) ( 年 ) ( 年度 ) ( 備考 )1. 内閣府 国民経済計算 により作成 2. 国民経済計算のデータについては 93SNA ベース 1993 年までは平成 12 暦年基準 1993 年以降は平成 17 暦年基準 3. 左図数字は各歴年末 右図数字は各年度末時点 左図は個人企業含む 4. 左図 賃金等 とは 雇用者報酬と営業余剰 混合所得の合計 可処分所得と最終消費支出の差は 貯蓄 と 年金基金年金準備金の変動 を合計したものに相当 17

20 経済循環の変化 2 家計の貯蓄率は高齢化が進む中で低下傾向にあり 消費を下支え 経済のストック化が進む中 金融資産は増加傾向 (%) 家計の貯蓄率の推移 世帯主 6 歳未満の勤労者世帯 3, 2,5 ( 兆円 ) 金融資産 家計の資産の推移 1 2, 世帯主 6 歳以上の勤労者世帯 世帯主 6 歳以上の無職世帯 全世帯 1,5 1, 5 土地 1, ( 年 ) ( 年 ) ( 備考 )1. 総務省 家計調査 内閣府 国民経済計算 により作成 2. 右図数字は各歴年末時点 個人企業を含む 3. 国民経済計算のデータについては 93SNA ベース 1993 年までは平成 12 暦年基準 1993 年以降は平成 17 暦年基準 18

21 潜在成長力 人口減少 少子高齢化が進む中 生産年齢人口は減少 民間主導の活力ある経済を維持するためには 投資 イノベーションや労働参加の促進が重要 ( 億人 ) 総人口 生産年齢人口の推移 見通し ( 中位推計 ) 3 (%) TFP 潜在成長率の寄与度分解 年 1.28 億人 政府目標 1 億人 2 資本 潜在成長率 年.87 億人 総人口 生産年齢人口 (15~64 歳 ) -1 労働時間 就業者数 ( 年度 ) ( 年 ) ( 備考 ) 総務省 人口推計 労働力調査 国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 内閣府 国民経済計算 等により作成 19

22 若い世代をとりまく環境の変化 〇若い世代を取り巻く雇用 所得環境は厳しく 収入は減少 世帯別の収入分布の変化 ( 二人以上の世帯 / 平成 6 21 年 ) ( 世帯分布 ) 3% (3 歳未満 ) 3% (3~69 歳 ) 25% 平成 21 年 平成 6 年 25% 2% 2% 平成 21 年 平成 6 年 15% 15% 1% 1% 5% 5% % 2 未満 以上 % 2 未満 以上 ( 年間収入階層万円 ) ( 備考 ) 総務省 全国消費実態調査 により作成 2

23 働き方の変化 21 非正規雇用や夫婦共働き世帯が増加 6, 5, 4, ( 万人 ) 正規雇用者 正規 非正規雇用者の推移 非正規雇用者 非正規雇用者比率 ( 目盛右 ) (%) ( 万世帯 ) 1,2 1, 共働き世帯数の推移 共働き世帯 177 3, 2 2, 1, 男性雇用者と無職の妻からなる世帯 ( 年 ) ( 年 ) ( 備考 ) 総務省 労働力調査 ( 特別調査 ) 労働力調査 ( 詳細集計 ) により作成 21 年以前は 労働力調査 ( 特別調査 ) 22 年以降は 労働力調査 ( 詳細集計 ) を用いている なお 両統計では調査方法 調査月などが異なるため 時系列比較には注意が必要

24 22 ( 資料 ) 税 社会保障等を通じた 受益と負担について 計数表

25 様々な世帯類型別にみた受益 負担構造 世帯類型 3 代男性 子ども 1 人 3 代男性 子ども 2 人 4 代男性 共働き 子どもなし 4 代男性 共働き 子ども 2 人 1994 年 24 年 4 代男性 4 代男性 5 代男性 5 代男性 6 代男性 7 代女性 3 代男性 3 代男性 共働き 共働き 子どもなし 子ども1 人 子どもなし 単身 子ども1 人 子ども2 人 子どもなし 子ども2 人 5 代男性 子どもなし 5 代男性 子ども 1 人 6 代男性 子どもなし 金額 ( 万円 ) 総収入 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 年 1994 年 215 年 世帯類型 3 代男性 子ども 1 人 3 代男性 子ども 2 人 4 代男性 共働き 子どもなし 4 代男性 共働き 子ども 2 人 5 代男性 子どもなし 5 代男性 子ども 1 人 6 代男性 子どもなし 7 代女性 単身 3 代男性 子ども 1 人 3 代男性 子ども 2 人 4 代男性 共働き 子どもなし 4 代男性 共働き 子ども 2 人 5 代男性 子どもなし 5 代男性 子ども 1 人 6 代男性 子どもなし 金額 ( 万円 ) 総収入 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 代女性 単身 7 代女性 単身 23

26 共働き 子供 2 人世帯における収入階層別にみた受益 負担構造 ~4 代男性 配偶者有 ( 共働き ) 子供 2 人世帯 ~ 24 世帯の総収入 ( 万円 ) 4~8 8~ 年 215 年 1994 年 215 年 12~ 16~ 4~8 8~ 12~ 16~ 4~8 8~ 12~ 金額 ( 万円 ) 総収入 , , , , 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) ~ 2

27 年齢階層別にみた受益 負担構造 年 24 年 215 年 1994 年 214 年 世帯主の年齢 ( 歳 ) 2~39 4~59 6~ 2~39 4~59 6~ 2~39 4~59 6~ 2~39 4~59 6~ 金額 ( 万円 ) 総収入 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず )

28 収入階層別にみた受益 負担構造 (2~59 歳 ) 1994 年 24 年 世帯の総収入 ( 万円 ) ~4 4~8 8~ 12~ 16~ 2~ 25~ ~4 4~8 8~ 12~ 16~ 2~ ~ 金額 ( 万円 ) 総収入 , ,75.3 2, , , , , ,59.2 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 , 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 , ,62.7 ネット受益 ( 現物含まず ) , ,176.1 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 年 1994 年 215 年 世帯の総収入 ( 万円 ) ~4 4~8 8~ 12~ 16~ 2~ 25~ ~4 4~8 8~ 12~ 16~ 2~ ~ 金額 ( 万円 ) 総収入 , , ,18.6 3, 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 , ネット受益 ( 現物含まず ) , 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず )

29 収入階層別にみた受益 負担構造 (6 歳 ~) 1994 年 12~ 年 12~ 16 世帯の総収入 ( 万円 ) ~4 4~8 8~ 16~ 2~ 25~ ~4 4~8 8~ 16~ 2~ ~ 金額 ( 万円 ) 総収入 ,356. 1,774. 2, , , ,771. 2, ,52. 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ,81.8 ネット受益 ( 現物含まず ) , ,29.2 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) , 年 1994 年 215 年 世帯の総収入 ( 万円 ) ~4 4~8 8~ 12~ 16~ 2~ 25~ ~4 4~8 8~ 12~ 16~ 2~ ~ 金額 ( 万円 ) 総収入 ,36.7 1, , , 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) , 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) ,

30 資産保有状況と受益 負担構造 28 純資産残高 ( 万円 ) ~5 5~ 1 1~ 年 2~59 歳 15~ 2 3~ 4 4~ 5 5~ ~5 5~ 1 1~ 15 6 歳 ~ 15~ 2 金額 ( 万円 ) 総収入 ,65.5 1, 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 年 3~ 4 4~ 5 5~

31 世帯類型別 ( 子供の有無 配偶者の働き方 ) にみた受益 負担構造 29 世帯類型 配偶者控除あり 1994 年 24 年 215 年 1994 年 215 年 子供あり 子供なし 子供あり 子供なし 子供あり 子供なし 子供あり 子供なし 配偶者控除なし 配偶者控除あり 配偶者控除なし 配偶者控除あり 配偶者控除なし 配偶者控除あり 配偶者控除なし 配偶者控除あり 配偶者控除なし 配偶者控除あり 配偶者控除なし 配偶者控除あり 配偶者控除なし 配偶者控除あり 金額 ( 万円 ) 総収入 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 総収入比 (%) 年金等 医療サービス 介護サービス 教育サービス 保育サービス 住民税 所得税 消費税 年金保険料 健保保険料 ネット受益 ネット受益 ( 現物含まず ) 配偶者控除なし

32 ( 参考 ) マイクロシミュレーションにおける計算方法 3 1. 世帯属性 総務省 全国消費実態調査 (5 年ごとに調査 ) の個票データ ( 約 57, 世帯 ) に基づく 2. 受益の計算 年金等 : 全国消費実態調査 における 公的年金 恩給 と その他の年間収入 ( 生活保護 雇用保険給付 児童手当等が含まれる ) の金額を利用 215 年度の数字は 年金支給開始年齢の引上げの影響や 児童手当の拡充を勘案した内閣府による試算値 医療サービス : 全国消費実態調査 における医療費支出額と 世帯構成から試算した自己負担率をもとに 給付額 ( 除く自己負担 ) を算出 介護サービス : 全国消費実態調査 における介護サービス支出額と 自己負担率をもとに 給付額 ( 除く自己負担 ) を算出 保育サービス : 年齢別の保育単価に年齢別の保育所入所者数を乗じ 自己負担を控除して算出 教育サービス : 学校の消費的支出から授業料等の自己負担分を控除した教育サービス額に 在学者数を乗じて算出 3. 負担の計算 所得税 住民税 : 世帯員の収入 家族属性に基づき試算 消費税 : 各世帯類型の平均消費支出額を算出し 消費税率を掛け合わせて算出 年金保険料 健康保険料 : 世帯員ごとに所属する年金 健保制度を判定し 各制度の保険料率を用いて算出 なお 介護保険料は 健康保険料に含まれる

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<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63> - 所得税法上および地方税法上の生命 介護医療 個人年金の各保険料控除の最高限度額を少なくとも 5 万円および 3.5 万円とすること また 所得税法上の保険料控除の合計適用限度額を少なくとも 15 万円とすること ( 所得税法第 76 条 地方税法第 34 条 同法第 314 条の 2) 平成 23 年 12 月までの契約 平成 24 年 1 月からの契約 生命保険料控除 個人年金保険料控除 一般生命保険料控除

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