コモディティ・マーケット展望(11月13日)

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1 コモディティ マーケット展望 (11 月 13 日号 ) 小菅努代表取締役 2018 年 11 月 13 日 ( 火 ) 岡藤商事株式会社 1

2 貴金属 /Precious Metals 2

3 COMEX 金先物 ( 日足 ) 日足 GCv1 Cndl, GCv1, Trade Price, 2018/11/12, 1,210.3, 1,212.0, 1,209.4, 1,210.6, +2.0, (+0.17%) 2018/05/ /11/21 (NYC) 価格 USD Ozs 14 日 21 日 29 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 04 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月 1,315 1,310 1,305 1,300 1,295 1,290 1,285 1,280 1,275 1,270 1,265 1,260 1,255 1,250 1,245 1,240 1,235 1,230 1,225 1,220 1,215 1, ,205 1,200 1,195 1,190 1,185 1,180 1,175 1,170 3

4 TOCOM 金先物 ( 日足 ) 日足 JAUc6 Cndl, JAUc6, Trade Price, 2018/11/12, 4,446, 4,451, 4,398, 4,419, -28, (-0.63%) 2018/05/ /11/21 (TOK) 価格 JPY Grm 4,620 4,600 4,580 4,560 4,540 4,520 4,500 4,480 4,460 4,440 4,419 4,420 4,400 4,380 4,360 4,340 4,320 4,300 4,280 4,260 4,240 4,220 4,200 4,180 4,160 4, 日 21 日 28 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 17 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 03 日 10 日 18 日 25 日 01 日 09 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月 4,120 4

5 ドルインデックス ( 日足 ) 日足.DXY Cndl,.DXY, Trade Price, 2018/11/12, , , , , , (+0.12%) 2018/05/ /11/20 (NYC) 価格 USD 日 21 日 28 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 03 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月 5

6 ユーロ / ドル ( 日足 ) 日足 EUR= Cndl, EUR=, Bid, 2018/11/12, , , , , , (-0.11%) ドル安 / ユーロ高 2018/05/ /11/21 (GMT) 価格 USD ドル高 / ユーロ安 14 日 21 日 28 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 03 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月

7 米 10 年債利回り ( 日足 ) 日足 US10YT=RR Cndl, US10YT=RR, Bid Yield, 2018/11/09, , , , /05/ /11/20 (EST) 利回り 日 21 日 28 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 03 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月

8 ダウ工業平均株価 ( 日足 ) 日足 [.DJI リスト 1 / 31].DJI Cndl,.DJI, Trade Price, 2018/11/09, 26,149.11, 26,161.49, 25,882.91, 25,989.30, , (-0.77%) 2018/05/ /11/20 (EST) 価格 USD 26,900 26,800 26,700 26,600 26,500 26,400 26,300 26,200 26,100 25, ,000 25,900 25,800 25,700 25,600 25,500 25,400 25,300 25,200 25,100 25,000 24,900 24,800 24,700 24,600 24,500 24,400 24,300 24,200 24, 日 21 日 29 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 04 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月 8

9 ボラティリティ指数 ( 日足 ) 日足.VIX Cndl,.VIX, Trade Price, 2018/11/09, 16.87, 18.41, 16.84, 17.36, +0.64, (+3.83%) 2018/05/ /11/20 (EST) 価格 USD 14 日 21 日 29 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 04 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月

10 金 ETF の投資残高 ( 日足 ) 日足 HLDTOTALL=XAU LineGrd, HLDTOTALL=XAU, Trade Price(Last), 2018/11/12, M, N/A, N/A 2018/05/ /11/22 (UTC) 数値 Ozs 57.8M 57.6M 57.4M 57.2M 57M 56.8M 56.6M 56.4M 56.2M 56M 55.8M 55.6M 55.4M 55.2M 55M 54.8M 54.6M 54.4M 54.2M 54M 53.8M M 53.6M 53.4M 53.2M 53M 52.8M 14 日 21 日 28 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 03 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月 10

11 仮想通貨ビットコイン ( 日足 ) 日足 BTCJPY=R Cndl, BTCJPY=R, Bid, 2018/11/12, 718, , 727, , 718, , 725, , +6, , (+0.96%) 2018/05/ /11/21 (GMT) 価格 JPY 970, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , 日 21 日 28 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 03 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月 11

12 金相場のレビュー (10 月 31 日 ~11 月 13 日 ) 1,200 ドル水準のボックスから上振れ 戻り売り優勢に 株価急落で金価格が急伸 株価反発と連動して軟化中 金 ETF 買いの動きは一服も 売却再開には至らず 上昇の原動力はショートカバー やはり新規買いの動きは鈍い 株式市場が不安定化 安定化の兆候 10/10~ 米株式市場が不安定化するも 鎮静化傾向に ボラティティ指数が低下 やはりボラティリティ指数の急伸は売り場だった 実体経済 企業業績環境に顕著な下振れは確認できず 米企業 500 社 7~9 月期は 27.4% 増益 2010 年 10~12 月期以来の高水準 中間選挙 FOMC も無難に消化 まだ各種投資リスクは残される 議会のねじれ 金利上昇 ドル高の影響 実体経済の下振れリスク 米中貿易戦争の行方 FOMC(11/7-8) 実体経済環境には高い評価 ( 一部ネガティブな表記も ) 12 月追加利上げ 2019 年利上げ継続の流れを確認 12

13 金相場のアウトルック (11 月 13 日時点 ) まずは 株価鎮静化が実現するか否か 高ボラティリティ 金 ETF 買い 定期市場で新規買い 上昇トレンド再開 ボラティティ低下 金 ETF 買い一服 定期市場の買い膨らまず ダウントレンドへの回帰が続く ドルとの逆相関関係が基本 米国株急落 米長期金利低下でもドル高圧力は維持される 利上げサイクルに対する高い信頼感 ECB/ 日本銀行は動きとれず 多少のネガティブ材料でもドル買い ただし IMM 先物ドル買いポジションは過熱気味 利上げサイクルに休止 修正を迫る動きには要注意 FOMC では米中貿易戦争の影響が報告されている? 短期金利上昇と長期金利伸び悩みの意味 利上げサイクルにブレーキなら 長期底入れの可能性も浮上する 完全な弱気再開には 定期市場の投機売り再開 + 金 ETF 売り再開 13

14 今年 2 回目の急落となったダウ工業平均株価 ( ドル ) ダウ工業平均株価 27,500 27,000 1/26 ピーク 10/3 ピーク 26,500 26,000 25,500 25,000 24,500 24,000 23,500 23, /12/ /01/ /02/ /03/ /04/ /05/ /06/ /07/01 よりマーケットエッジ作成 14

15 米中間選挙 (11/6) 下院 上院 知事選 15

16 FOMC(11/7-8) 9 月の連邦公開市場委員会 (FOMC) 以降に入手した情報は 労働市場が引き締まり続け 経済活動が力強い速度で拡大していることを示している 雇用の伸びは概してここ数カ月堅調で 失業率は低下した 家計支出は引き続き力強く伸びたが 企業の設備投資の伸びは今年早い時期の急速なペースから緩やかになった 前年同月比で見ると 全体のインフレ率と食品やエネルギー以外のインフレ率はともに 2% 近くにとどまっている 長期的なインフレ期待の指標は 総じてあまり変わっていない 月足 USPMI=ECI Line, USPMI=ECI, Economic Indicator(Last), (S1, S2), 2018/10/31, N/A, N/A 2012/04/ /02/28 (UTC) ISM 製造業指数 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年

17 米長短金利環境 日足 US10YT=RR Cndl, US10YT=RR, Bid Yield, 2018/11/09, , , , /05/ /11/20 (EST) 利回り 日足 US2YT=RR Cndl, US2YT=RR, Bid Yield, 2018/11/09, , , , /05/ /11/20 (EST) 利回り 日 01 日 18 日 02 日 16 日 01 日 16 日 03 日 17 日 01 日 16 日 01 日 16 日 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 日 01 日 18 日 02 日 16 日 01 日 16 日 03 日 17 日 01 日 16 日 01 日 16 日 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 米 10 年債利回り 米 2 年債利回り 17

18 ドルの内部要因環境 週足 NNET 2013/11/ /02/17 (GMT) Line, NNET, Last Quote(Last), 2018/11/11, -46,843, N/A, N/A 数値 160, 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 2019 年 2010 年 140, , ,000 80,000 60,000 40,000 20, ,000-40,000-46,843-60,000-80, , , , , , , ,000 週足 NNET 2013/11/ /02/14 (GMT) Line, NNET, Last Quote(Last), 2018/11/11, -89,122, N/A, N/A 数値 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 2019 年 2010 年 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10, ,000-20,000-30,000-40,000-50,000-60,000-70,000-80,000-89,122-90, , , , , ,000 IMM 通貨先物ユーロネット IMM 通貨先物円ネット 18

19 大口投機筋のポジション ( 枚 ) COMEX 金先物大口投機筋のポジション 350, ,000 差引買い売り 250, , , ,000 50, , ,000 ( 出所 )CFTC よりマーケットエッジ作成 19

20 原油 /Crudeoil 20

21 NYMEX WTI 原油先物 ( 日足 ) 日足 CLv1 Cndl, CLv1, Trade Price, 2018/11/12, 60.70, 61.08, 60.56, 60.90, +0.72, (+1.20%) 2018/05/ /11/21 (NYC) 価格 USD Bbl 14 日 21 日 29 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 04 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月

22 ICE ブレント原油先物 ( 日足 ) 日足 LCOc1 Cndl, LCOc1, Trade Price, 2018/11/12, 70.69, 71.48, 70.53, , (+1.61%) 2018/05/ /11/20 (LON) 価格 USD Bbl 14 日 21 日 28 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 16 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 03 日 10 日 17 日 24 日 01 日 08 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月

23 TOCOM 原油先物 ( 日足 ) 日足 JCOc6 Cndl, JCOc6, Trade Price, 2018/11/12, 49,220, 49,700, 48,210, 49, , (+0.63%) 2018/05/ /11/20 (TOK) 価格 JPY K LTR 57,500 57,000 56,500 56,000 55,500 55,000 54,500 54,000 53, (2017/03/14) 53,000 52,500 52,000 51,500 51,000 50,500 50,000 49,640 49,500 49,000 48,500 48,000 47,500 47, 日 21 日 28 日 04 日 11 日 18 日 25 日 02 日 09 日 17 日 23 日 30 日 06 日 13 日 20 日 27 日 03 日 10 日 18 日 25 日 01 日 09 日 15 日 22 日 29 日 05 日 12 日 19 日 2018 年 5 月 2018 年 6 月 2018 年 7 月 2018 年 8 月 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月 23

24 米原油在庫 米原油在庫 ( 出所 )EIA 24

25 米原油生産 / 需要 米国内産油量 ( 出所 )EIA 米製油所向け原油需要 ( 出所 )EIA 25

26 米石油リグ稼働数 週足 RIG-OL-USA-BHI Line, RIG-OL-USA-BHI, Last Quote(Last), 2018/11/09, 886, N/A, N/A 2015/05/ /01/25 (GMT) 数値 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q

27 原油相場のレビュー (10 月 31 日 ~11 月 13 日 ) 高値 ドル (10/3) から急落し 一時 60 ドル割れへ サウジなどの増産対応で需給ひっ迫懸念が後退 米政府の対イラン制裁に猶予措置 イラン産原油の減少にブレーキ 季節要因に基づく在庫増圧力 米中貿易戦争の余波を警戒 過剰増産に対する警戒感 イラン産原油の供給不安に対応するも やり過ぎた? 11/11 JMMC で減産対応を協議するも 合意形成にまでは至らず 市場は減産対応を要求も サウジとロシアの需給環境 見通しに違いあり 12/6 OPEC 総会が迫る 米政府はイラン産原油に対する制裁に猶予措置 中国 インド トルコ 韓国 日本などに最大 180 日の猶予を認める トランプ大統領 = 原油価格高騰は望んでいない 最終的にはイラン産原油取引量のゼロを目指す方針は維持 マーケットは減産再開を要請 vs. 産油国は過剰供給の危機感を共有せず 27

28 原油相場のアウトルック (11 月 13 日時点 ) マクロ需給は 供給不足警戒から供給過剰警戒へ 季節要因に基づく在庫増加であれば問題ないが 違う可能性 サウジ = ロシアが合意違反の増産対応 ( イラン対応を言い訳に?) イラン産原油の供給減少カーブは鈍化 ( 場合によっては増加も?) 焦点は 産油国の対応の有無に移行 11/11 JMMC でサウジは 12 月減産方針を示すも ロシアは増産方針維持 12/6 OPEC 総会に向けて足並みの乱れを解消できるか 2019 年に向けての需給管理方針を示せるか否かできまる需給調整成功 70 ドル台 需給調整失敗 60 ドル前後 11/30-12/1 G20 首脳会合 米中首脳会合設定 新冷戦解消は難しいが 中国の石油需要は落ち込んでいる訳ではない 中国のマクロ指標は悪化傾向に 注目イベント 11/13 OPEC 月報 11/14 IEA 月報 28

29 減産監視閣僚委員会 JMMC(11 月 11 日 ) The Committee reviewed current oil supply and demand fundamentals and noted that 2019 prospects point to higher supply growth than global requirements, taking into account current uncertainties. The Committee also noted that the dampening of global economic growth prospects, in addition to associated uncertainties, could have repercussions for global oil demand in 2019 and could lead to widening the gap between supply and demand. サウジ 減産提案を検討 =OPEC と非加盟国で最大 100 万バレル ロンドン時事 ロイター通信は 11 日 関係筋の話として 石油輸出国機構 (OPEC) 主要国のサウジアラビアが最大で日量 100 万バレルの協調減産提案を検討していると報じた 12 月上旬にウィーンで開かれる OPEC 総会に向け 議論が活発化しそうだ ロシア エネルギー相 : 石油市場 深刻な供給過剰に直面せず アブダビ ロイター時事 ロシアのノバク エネルギー相は 11 日 石油市場が来年 深刻な供給過剰に直面するとは考えていないとの見方を示した 石油輸出国機構 (OPEC) の盟主サウジアラビアとは 異なった見解を明らかにした形だ ノバク氏は記者団に対し 市場は今後数カ月 ある種の季節要因的な供給過剰に見舞われる可能性があると語ったものの 2019 年半ばまでに需給の均衡が取れ 需要が供給を上回る可能性があると見通した サウジのファリハ エネルギー産業鉱物資源相は 石油市場が来年 再び供給過剰になる可能性があり 生産を削減する必要があるかもしれないと述べた 29

30 サウジが OPEC 解体を検証? サウジ OPEC なき将来を見据える米国の圧力考慮か (WSJ) サウジアラビア最大の政府系シンクタンクは 石油輸出国機構 (OPEC) 解体が原油市場に及ぼし得る影響について調査している 60 年近く OPEC 盟主として君臨してきたサウジでは この種の調査は注目される ドナルド トランプ米大統領が OPEC は原油価格を押し上げていると非難するなど サウジ政府は新たな圧力にさらされている また 米国を拠点に活動していたサウジのジャーナリストが殺害されたことを受け 投資家は同国から距離を置いている シンクタンクのアダム シーミンスキ所長は トランプ氏の発言を受けて調査に着手したわけではないと述べているが 調査プロジェクトに詳しいシニアアドバイザーは 米政権の批判を考慮する好機になったとしている 調査の結果次第で OPEC やサウジが OPEC 内で果たしている役割を擁護できる可能性がある 内情を知る複数の関係者によると この調査プロジェクトは近く OPEC を脱退すべきかどうかを巡る政府内の活発な議論を反映しているわけではない だが 複数のサウジ高官は 経済政策に関する優先度の高い調査とみなしているという シーミンスキ氏は自身が調査を命じたとし こうした分析は異例のことではなく 同シンクタンクの研究員が常日頃から調べていることだと述べた 事情に詳しい複数の関係者によると サウジ政府高官らは OPEC を巡る幅広い見直しに取り掛かっており 調査はその一環となる 石油業界ではいずれ需要がピークに達するとの見方が強まる中 サウジ政府関係者はそうした想定に対応しているという 参考 ) サウジで OPEC 解体論 OPEC より米国との関係を優先か? 30

31 国際原油需給バランス 世界原油需給バランス ( 万バレル / 日 ) ( 万バレル / 日 ) 10, ,200 10, 需給ギャップ ( 右軸 ) 需要 供給 供給 供給過剰 , 需要 100 9,600 9, , 需給ギャップ ( 右軸 ) 9, 供給不足 , , ( 出所 )IEA よりマーケットエッジ作成 31

32 OECD 石油在庫 ( 億バレル ) 32 OECD 加盟国の石油在庫 ( 出所 )IEA よりマーケットエッジ作成 32

33 大口投機筋のポジション ( 枚 ) NYMEX 原油先物大口投機筋のポジション 1,000, ,000 差引買い売り 800, , , , , , , ,

34 リクエスト募集中! 小菅努の コモディティ マーケット展望 ではお客様からのリクエストを募集しています リクエストの応募はメールで! 岡藤商事株式会社コールセンター コモディティ マーケット展望 リクエスト係まで 取り上げて欲しい銘柄やトピックなどをコールセンターまでメールでお寄せください ( 留意事項 ) リクエスト採用時はその内容を公開させていただく場合があります ただし お客様の氏名 年齢などの個人情報は一切公表いたしません リクエストについては当社および講師の判断により取り上げる内容を決定いたします お寄せいただいたリクエストすべてにお答えするものではありません 34

35 代表取締役小菅努 (Tsutomu Kosuge) Thank You Webサイト お問合せ先 1976 年千葉県生まれ 筑波大学第一学群社会学類卒 商品先物取引 FX 会社の営業部 営業本部を経て 同時テロ事件直後のニューヨークに駐在してコモディティ 金融市場の分析を学びながらアナリスト業務を本格化 帰国後は調査部門責任者を経て 2016 年に代表に就任 商社 事業法人 金融機関 個人投資家向けのレポート配信業務 各種レポート / コラム執筆 講演などを行う マーケット業務のキャリアは 19 年目 貴金属 金属 原油 天然ガス 天然ゴム 穀物 砂糖 コーヒー ココア 綿花 パーム油などのコモディティ市場全般をカバー マクロ的な視点に基づく需給分析を得意とする また 主要為替相場や株価指数 仮想通貨もカバーしている 商品アナリスト 東京商品取引所認定 ( 貴金属 石油 ゴム 農産物 ) 時事通信社 アナリストの目 ( 年 10 回 ) 中部経済新聞 私の相場感 ( 毎週 ) ゴム報知新聞 Market Analytics ( 紙面 +Web 毎週 ) Yahoo! ニュース コモディティアナリストの視点 ( 不定期 ) ラジオ日経 マーケット トレンド コメンテーター ( 不定期 ) その他 メディアや金融情報ベンダーなどへの情報提供も多数 有料メルマガ 小菅努のコモディティ分析 有料メルマガ 小菅努のコモディティ デイリー分析 Yahoo! ニュース コモディティアナリストの視点 ブログ 小菅努の商品アナリスト日記 35

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