第 2 章地下水水質測定結果第 1 地下水水質測定結果の概要県内地下水について水質汚濁防止法第 16 条第 1 項の規定に基づき平成 26 年度地下水水質測定計画を定め地下水質の監視を行ったさらにダイオキシン類についてもダイオキシン類対策特別措置法第 26,27 条に基づき調査測

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ぜんすけしもとり
5 years ago
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1 第 2 章地下水水質測定結果第地下水水質測定結果の概要県内地下水について水質汚濁防止法第 6 条第項の規定に基づき平成 26 年度地下水水質測定計画を定め地下水質の監視を行ったさらにダイオキシン類についてもダイオキシン類対策特別措置法第 26,27 条に基づき調査測定を実施したその結果県下の全体的な地下水質の概況を把握するために実施した概況調査 ( 定点方式地点及びローリング方式 44 地点 ) については笛吹市石和町松本で砒素が.2mg/l と環境基準の.mg/l を超過したがその他の項目についてはすべての地点で環境基準を達成したまたダイオキシン類については測定した 8 地点すべてにおいて環境基準を達成した更に継続監視調査として過去に環境基準を超過等した39 地点について測定を実施したところ 6 地点で環境基準を超過した 48

2 第 2 測定方法測定期間平成 26 年 4 月日から平成 27 年 3 月 3 日まで 2 測定機関甲府市内の地点は甲府市がそれ以外の地点は山梨県が測定したただしダイオキシン類については山梨県が測定した 3 測定地点 () 概況調査環境基準項目及び要監視項目 ( ア ) 山梨県定点方式 : 土壌汚染対策法の要措置区域もしくは形質変更時要届出区域に指定された土地周辺の地区等地点で測定を行ったローリング方式 :a 山梨県 ( 図 4 参照 ) 県内 ( 甲府市を除く ) を 5km メッシュを基本にして分割した 8 地区をA 地区とB 地区に区分する A 地区とは水質汚濁防止法の有害物質使用特定事業場がある 5 地区を B 地区とは A 地区以外の 3 地区をいう環境基準項目の調査地区は A 地区では 2 年 B 地区では 4 年のローリングにより選定する要監視項目の調査地区はA B 地区とも 4 年のローリングにより選定する平成 26 年度は環境基準項目 33 地点要監視項目 2 地点で測定を行った ( 図 4 参照 ) ( イ ) 甲府市 : 市内を2kmメッシュに区切った8 地区とそれ以外の地域を5k mメッシュで区切った3 地区の計 2 地区で環境基準項目及び要監視項目について2 年間のローリングにより測定を行うこととした平成 26 年度は環境基準項目及び要監視項目について地点で測定を行った ( 図 5 参照 ) 2ダイオキシン類県内を5kmメッシュを基本に区切った88 地区のうち 2 区画につき地点を 5 年間のローリングにより測定を行うこととした平成 26 年度は 8 地点で測定を行った ( 図 6 参照 ) (2) 継続監視調査過去に環境基準を超過等した 4 地点について測定を行った 49

3 4 測定項目及び測定回数等 () 概況調査ア環境基準項目 : 別表 2-のとおり実施したイダイオキシン類 : 別表 2-2のとおり実施したウ要監視項目 : 別表 2-3のとおり実施した (2) 継続監視調査別表 2-4のとおり実施した 5 測定の方法測定の方法は地下水の水質汚濁に係る環境基準について ( 平成 9 年 3 月 3 日環境庁告示第号 ) 環境庁水質保全局水質規制課長通知( 平成 5 年 4 月 28 日環水規第 2 号 ) 環境省環境管理局水環境部長通知( 平成 3 年 5 月 3 日環水企第 92 号 ) 環境省環境管理局水環境部長通知 ( 平成 6 年 3 月 3 日環水企発第 4333 号及び環水土発第 4335 号 ) により実施したダイオキシン類についてはダイオキシン類による大気の汚染水質の汚濁及び土壌の汚染に係る環境基準 ( 平成年 2 月 27 日環境庁告示第 68 号 ) 等により実施したなおこれらに定めのない項目については日本工業規格上水試験方法等科学的に確立された分析方法により実施した 5

4 図 4 ローリング方式の測定地点図 ( 環境基準項目要監視項目 ) 甲府市 km メッシュを基本とする県内 8 地区 (No.23,24,32,33,46,57,65, 甲府市のため除く ) 有害物質使用特定施設設置地区 (5 地区 ) は環境基準項目測定地点 (33 地点 ) うち印の地点については要監視項目も測定 (2 地点 ) 5

5 図 5 甲府市測定地点図 ( 環境基準項目要監視項目 ) 市街地を 2 kmメッシュで区切った 8 地区とそれ以外の地域を 5 kmメッシュで区切った 3 地区の計 2 地区図 5 は環境基準項目及び要監視項目測定地点甲府市測定地点図 ( 環境基準項目要監視項目 ( 地点 ) ) 52

6 図 6 測定地点図 ( ダイオキシン類 ) km メッシュを基本とする県内 88 地区を 2 区画につき地点調査平成 26 年度ダイオキシン類測定地点 (8 地点 ) 53

7 別表 2- 概況調査における環境基準項目の測定回数等区測定回数等測定項目分単位測定日数測定回数備考カドミウム mg /l 2 2 全シアン mg /l 2 2 鉛 mg /l 2 2 環六価クロムmg /l 2 2 砒素mg /l 2 2 総水銀 mg /l 2 2 アルキル水銀 mg /l 2 2 必要により測定する PCB mg /l 2 2 境ジクロロメタン mg /l 2 2 四塩化炭素 mg /l 2 2 塩化ビニルモノマー mg /l 2 2,2-ジクロロエタン mg /l 2 2 基,-ジクロロエチレン mg /l 2 2,2-ジクロロエチレン mg /l 2 2,,-トリクロロエタン mg /l 2 2,,2-トリクロロエタン mg /l 2 2 準トリクロロエチレン mg /l 2 2 テトラクロロエチレン mg /l 2 2,3-ジクロロプロペン mg /l 2 2 チウラム mg /l 2 2 項シマジン mg /l 2 2 チオベンカルブ mg /l 2 2 ベンゼン mg /l 2 2 セレン mg /l 2 2 目硝酸性窒素 mg /l 2 2 亜硝酸性窒素 mg /l 2 2 ふっ素 mg /l 2 2 ほう素 mg /l 2 2,4-ジオキサン mg /l 2 2 そ水温 2 2 の ph 他導電率 ms/m 2 2 必要により測定するとは総水銀が検出された場合に測定を実施すること別表 2-2 概況調査におけるダイオキシン類の測定回数等区分項目名単位ダイオキシン類ポリ塩化ジベンゾフラン及びホリ塩化シヘンソ -ハラ -シオキシン測定日数測定回数等測定回数 pg-teq/l コフラナーホリ塩化ヒフェニル pg-teq/l 備考 54

8 別表 2-3 概況調査における要監視項目の測定回数等区測定回数等項目名単位分測定日数測定回数クロロホルム mg /l.2-ジクロロプロパン mg /l p-ジクロロベンゼン mg /l イソキサチオン mg /l 要ダイアジノン mg /l フェニトロチオン (MEP) mg /l イソプロチオラン mg /l オキシン銅 ( 有機銅 ) mg /l 監クロロタロニル (TPN) mg /l プロピザミド mg /l EPN mg /l 視ジクロルボス (DDVP) mg /l フェノブカルブ (BPMC) mg /l イプロベンホス (IBP) mg /l クロルニトロフェン (CNP) mg /l 項トルエン mg /l キシレン mg /l フタル酸シエチルヘキシル mg /l ニッケル mg /l 目モリブデン mg /l アンチモン mg /l エピクロロヒドリン mg /l 全マンガン mg /l ウラン mg /l 備考別表 2-4 継続監視調査測定項目及び測定回数等測定回数等区分測定項目単位備考測定日数測定回数環境基準項目その他環境基準超過項目 mg /l 2 2 ただし揮発性有機化合物については地下中での分解反応を考慮して分解生成物等についても併せて測定する水温 2 2 ph 導電率 ms/m

9 第 3 測定結果の評価測定結果は環境基準項目について環境基準値を超過した測定地点の割合で評価する環境基準項目カドミウム全シアン鉛六価クロム砒素総水銀アルキル水銀 PCB ジクロロメタン四塩化炭素塩化ビニルモノマー,2- ジクロロエタン,- ジクロロエチレン,2- ジクロロエチレン,,- トリクロロエタン,,2- トリクロロエタントリクロロエチレンテトラクロロエチレン,3- ジクロロプロペンチウラムシマジンチオベンカルブベンゼンセレン硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素ふっ素ほう素,4- ジオキサン基準値.3 mg /l 以下検出されないこと. mg /l 以下.5 mg /l 以下. mg /l 以下.5 mg /l 以下検出されないこと検出されないこと.2 mg /l 以下.2 mg /l 以下.2 mg /l 以下.4 mg /l 以下. mg /l 以下.4 mg /l 以下 mg /l 以下.6 mg /l 以下.3 mg /l 以下. mg /l 以下.2 mg /l 以下.6 mg /l 以下.3 mg /l 以下.2 mg /l 以下. mg /l 以下. mg /l 以下 mg /l 以下.8 mg /l 以下 mg /l 以下.5 mg /l 以下ダイオキシン類 pg-teq/l 以下参考項目 ph 導電率参考値 5.8~8.6 ~3mS/m ( 一般的な地下水の値 ) 備考基準値は年間平均値とするただし全シアンに係る基準値については最高値とする 2 検出されないこととは定められた測定方法により測定した場合においてその結果が当該方法の定量限界を下回ることをいう 3 トリクロロエチレンの基準値について平成 26 年月 7 日に. mg /l 以下に改正された 56

10 要監視項目指針値クロロホルム,2- ジクロロプロパン p- ジクロロベンゼンイソキサチオンダイアジノンフェニトロチオン (MEP) イソプロチオランオキシン銅 ( 有機銅 ) クロロタロニル (TPN) プロピザミド EPN ジクロルボス (DDVP) フェノブカルブ (BPMC) イプロベンホス (IBP) クロルニトロフェン (CPN) トルエンキシレンフタル酸ジエチルヘキシルニッケルモリブデンアンチモンエピクロロヒドリン全マンガンウラン.6 mg /l 以下.6 mg /l 以下.2 mg /l 以下.8 mg /l 以下.5 mg /l 以下.3 mg /l 以下.4 mg /l 以下.4 mg /l 以下.5 mg /l 以下.8 mg /l 以下.6 mg /l 以下.8 mg /l 以下.3 mg /l 以下.8 mg /l 以下 -.6 mg /l 以下.4 mg /l 以下.6 mg /l 以下 -.7 mg /l 以下.2 mg /l 以下.4 mg /l 以下.2 mg /l 以下.2 mg /l 以下 ( 注 ) クロルニトロフェン (CPN) ニッケルは指針値が設定されていない 57

11 第 4 測定結果平成 26 年度の地下水の水質測定は概況調査 ( 定点方式地点ローリング方式 44 地点 ) 継続監視調査 39 地点について実施した概況調査 () 定点方式土壌汚染対策法の要措置区域又は形質変更時要届出区域に指定されている土地等の周辺地点で年 2 回測定したところ測定した項目について全ての地点で環境基準以下であった ( 表 2-5) (2) ローリング方式ア環境基準項目 26 項目について 44 地点で年 2 回測定したところ砒素が地点で環境基準を超過した ( 表 2-6) イ要監視項目要監視項目 24 項目について 3 地点で年回測定したところ全マンガンが 2 地点で指針値を超過した ( 表 2-7) ウダイオキシン類ダイオキシン類について 8 地点で年回測定したところすべての地点で環境基準以下であった ( 表 2-8) 2 継続監視調査 ( 表 2-9) 過去に環境基準を超過等した 39 地点のそれぞれの超過項目 ( 揮発性有機化合物については分解生成物等も実施 ) について年 2 回測定したところ 6 地点で環境基準を超過した 58

12 表 2-5 概況調査 ( 定点方式 ) 測定結果地区名検査項目測定地点数検出地点数環境基準値超過地点数不検出環境基準値都留市田原六価クロム砒素.5mg/l.mg/l 北杜市小淵沢町忍野村忍草都留市四日市場韮崎市清哲町及び上祖母石塩化ヒニルモノマー,- シグロロエチレン,2- シグロロエチレントリクロロエチレン.2mg/l.mg/l.4mg/l.3mg/l シグロロメタン.2mg/l 塩化ヒニルモノマー,- シグロロエチレン,2- シグロロエチレントリクロロエチレンテトラクロロエチレン.2mg/l.mg/l.4mg/l.3mg/l.mg/l 鉛 3 3.mg/l 中央市大田和塩化ヒニルモノマー,- シグロロエチレン,2- シグロロエチレントリクロロエチレンテトラクロロエチレンふっ素.2mg/l.mg/l.4mg/l.3mg/l.mg/l.8mg/l 中央市極楽寺ふっ素.8mg/l 上野原市鶴川塩化ヒニルモノマー,- シグロロエチレン,2- シグロロエチレントリクロロエチレンテトラクロロエチレンふっ素.2mg/l.mg/l.4mg/l.3mg/l.mg/l.8mg/l 59

13 表 2-6 概況調査 ( 環境基準項目 ) 測定結果 ( ローリング方式 ) 区分項目測定地点数検出地点数 ( 検出率 %) 環境基準超過地点数環境基準達成率 (%) 環境基準値 (mg/l) 環境基準項目参考カドミウム 44 (2.3). 全シアン 44 検出されないこと鉛 44 2(4.5). 六価クロム 44.5 砒素 44 2(4.5) 総水銀 44.5 アルキル水銀検出されないこと PCB 44 検出されないことジクロロメタン 44.2 四塩化炭素 44.2 塩化ビニルモノマー 44.2,2- ジクロロエタン 44.4,- ジクロロエチレン 44.,2- ジクロロエチレン 44.4,,-トリクロロエタン 44 (2.3),,2-トリクロロエタン 44.6 トリクロロエチレン 44.3 テトラクロロエチレン 44 (2.3).,3- ジクロロプロペン 44.2 チウラム 44.6 シマジン 44.3 チオベンカルブ 44.2 ベンゼン 44. セレン 44. 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 44 4(93.2) ふっ素 44 34(77.3).8 ほう素 44 3(29.5),4- ジオキサン 44.5 ダイオキシン類 8 pg-teq/l ph 導電率水温備考測定結果は年平均値とするただし全シアンについては最高値とする 2 検出されないこととは定められた測定方法により測定した場合においてその結果が当該方法の定量限界を下回ることをいう 6

14 表 2-7 概況調査 ( 要監視項目 ) 測定結果区分項目測定地点数検出地点数 ( 検出率 %) 指針値超過地点数指針値達成率 (%) 指針値 (mg/l) クロロホルム 3.6,2- ジクロロプロパン 3.6 p- ジクロロベンゼン 3.2 イソキサチオン 3.8 ダイアジノン 3.5 フェニトロチオン 3.3 イソプロチオラン 3.4 オキシン銅 3.4 クロロタロニル 3.5 要監視項目プロピザミド 3.8 EPN 3.6 ジクロルボス 3.8 フェノブカルブ 3.3 イプロベンホス 3.8 クロルニトロフェントルエン 3.6 キシレン 3.4 フタル酸ジエチルヘキシル 3.6 ニッケル 3 7(22.6) - - モリブデン 3.7 アンチモン 3 (3.2).2 エピクロロヒドリン 3.4 全マンガン 3 5(6.) ウラン 3 (3.2).2 備考クロルニトロフェン (CNP) ニッケルについては指針値が設定されていない 2 検出されないこととは定められた測定方法により測定した場合においてその結果が当該方法の定量限界を下回ることをいう 6

15 表 2-8 ダイオキシン類調査測定結果調査 No. 調査地点名採取年月日 PCDDs+PCDFs Co-PCBs ダイオキシン類環境基準媒体地北杜市白州町白須 9 月 24 日甲斐市吉沢 9 月 24 日上野原市棡原 9 月 25 日下 4 南アルプス市西野 9 月 26 日笛吹市芦川町中芦川 9 月 24 日以下 6 市川三郷町落居 9 月 26 日水 7 都留市古川渡 9 月 25 日富士河口湖町西湖 9 月 24 日単位 :pg-teq/ リットル表 2-9 継続監視調査測定結果区分項目測定地点数検出地点数 ( 検出率 %) 環境基準超過地点数不検出環境基準値 (mg/l) 全シアン 2 2 検出されないこと鉛 3 3. 砒素 5 2(4.) 2 3. 環境基準項目塩化ビニルモノマー 8 8.2,2- ジクロロエタン 2 2.4,- ジクロロエチレン 2 3(4.3) 8.,2- ジクロロエチレン 2 2(9.5) 9.4,,- トリクロロエタン 2 8(38.) 3,,2- トリクロロエタントリクロロエチレン 2 2(9.5) 9.3 テトラクロロエチレン 2 (52.4) 3. ベンゼン 2 2. 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 4 4() 9 ふっ素 ().8 備考環境基準値超過地点数のカッコ内の数値は飲用利用数 2 検出されないこととは定められた測定方法により測定した場合においてその結果が当該方法の定量限界を下回ることをいう 62

第 2 編地下水の水質測定結果

第 2 編地下水の水質測定結果第 2 編地下水の水質測定結果 Ⅰ 測定の概要 1 測定期間平成 28 年 5 月 ~ 平成 29 年 3 月 2 測定機関茨城県, 水戸市, 古河市, 笠間市, つくば市, ひたちなか市, 筑西市 3 測定地点 (1) 概況調査地域の全体的な地下水質の概況を把握するため, 県内 87 地点 (40 市町村 ) において地下水質の測定を実施した測定地点の位置は別図のとおりである (2) 汚染井戸周辺地区調査概況調査において有害物質等が検出された地点の周辺の井戸について,