Microsoft PowerPoint - プレゼンテーション1

Size: px
Start display at page:

Download "Microsoft PowerPoint - プレゼンテーション1"

Transcription

1 本日のメニュー シラバス 学習教材 創薬化学 Ⅰ 第 1 回 化学と仲良くなるためにあなたならどうする? シラバスと教材 シラバス 10. カルボン酸 12. アミン 11.α 位の反応全 15 回 講義と演習 ひょっとするとSGD? 中間テストなし期末テスト95% 演習や課題など5% 自己学習教材 /shakyo.pdf 1 2 目的 ( ビジョン ) と目標 目的 ( ビジョン ) おぼろげなもので構わない 目標 具体的なゴール ( 行動 ) 例えば 患者さんから信頼される薬剤師になるために鎮痛薬の特徴を説明できるようになる! あなたが化学を学ぶのはなぜですか? ( 有機 ) 化学は薬学をつなぐ なぜDA が二重らせんになる? タンパク質の二次構造はどうしてできる? クスリは受容体にどのように結合する? 水素結合 なぜアミド型局所麻酔薬は作用時間が長い? 古い油脂はなぜ酸価が高い? 脂肪酸合成や β 酸化はなぜ炭素 2 個ずつ? 有機化学反応 ( 創薬化学 Ⅰで学ぶ ) 4

2 ( 有機 ) 化学は薬学をつなぐ 化学と仲良くなるために あの人と仲良くなりたいな と思ったときなたあなたならどうします? あの人と仲良くなって下さい と言われたときあなたならどうします? 5 6 その 1: 名前を知る IUPAC 名 ( 正式な名前?) 慣用名 ( ニックネーム?) 命名してみよう 構造式 化合物名 7 8

3 IUPAC 名 炭素数 + 官能基名 (+ 置換基名 ) 1 主官能基を見分ける 2 主官能基を含み最も長い炭素数を数える 置換基を見分ける 4 できるだけ小さくなるように番号を付ける 慣用名 エチレン ethylene tert ブチルアルコールル tert butyl alcohol p クレゾール p cresol ホルムアルデヒド formaldehyde アセトアルデヒド acetaldehyde ベンズアルデヒド benzaldehyde アセトン acetone 9 10 その 2: 性質 性格を知る どんな反応がおこるか? 何性か? 酸性 中性 塩基性 どこで反応がおきる? 反応とは結合が切れたり 結合ができたりすること! どんな反応がおこる? 11 12

4 反応のおこりやすいところ 結合の切れやすいところ電気陰性度の偏り σ 結合とπ 結合 プラスとマイナスの間プラスイオン マイナスイオン π 結合 δ+ δ- どこで結合が切れやすいか? どの結合が最も切れやすい? どこがδ+ or δ 水に溶かしたとき カルボン酸 酸性酸性 炭酸 酸性 官能基 フェノール 酸性 アルコールル 水水 中性 アルデヒド ケトン 中性 アミン 塩基性 相対的な性質 塩化水素と水を混ぜると 水を 水と臭化メチルマグネシウムを混ぜると 相手によって酸にも塩基にもなる! 15 16

5 まとめ 化学と仲良くなるために 名前を知りましょう! 性格を知りましょう! 相手により性格が変わることを知りましょう! 創薬化学 Ⅰ 第 2 回 本日のメニュー 先週の復習化学と仲良くなるために カルボン酸とその誘導体 (p.08 p.12) 命名法 IUPAC 名 炭素数 + 官能基名 (+ 置換基名 ) 1 主官能基を見分ける 2 主官能基を含み最も長い炭素数を数える 置換基を見分ける 4 できるだけ小さくなるように番号を付ける 命名してみよう 構造式 化合物名 19 20

6 宿題の答え合わせ 電気陰性度の差が大きい結合は切れやすい 電気陰性度の大きい方が δ- 単結合よりも多重結合 カルボン酸とその誘導体 カルボン酸酸性! カルボン酸誘導体 カルボン酸から創られるもの中性! H C H 酢酸 H 身の回りのカルボン酸たち R CH H CH H C H 2 CH 酢酸イソブチルケイヒ酸エチルアミノ酸 ( シナモンのにおい ) ( バナナのにおい ) CH H CH CH CH H CH クエン酸 H CH H C 酒石酸 ( ワインにはいっている ) 非ステロイド抗炎症薬 SAIDs CH H 吉草酸 ( 足のにおい ) H PGE 2 アスピリンロキソニンアラキドン酸 H H CX CH CH CH CH 脂肪 トリアシルグリセロール ( トリグリセリド TG) 脂肪酸とグリセリンのトリエステル CH CH CH パルミチン酸 パルミトレイン酸 オレイン酸 古い油脂は酸価 ( 酸性 ) が高い! 水と反応し 脂肪酸とグリセリンに分解する 詳しくは次回以降! 2 24

7 仲良くなる第一歩 命名法 1 カルボン酸 (carboxylic acid) 鎖状カルボン酸アルカン名 +oic acid 2 個ある場合アルカン名 +dioic acid 環に直結したカルボン酸環の名前 +carboxylic y acid 仲良くなる第一歩 命名法 2 カルボン酸塩化物 (acyl chloride) 鎖状カルボン酸塩化物アルカン名 +oyl chloride 環に直結したカルボン酸塩化物環の名前 +carbonyl chloride 仲良くなる第一歩 命名法 カルボン酸無水物 (anhydride) 対称な鎖状カルボン酸無水物アルカン名 +oic anhydride 対称な環に直結したカルボン酸無水物環の名前 +carboxylic anhydride 仲良くなる第一歩 命名法 4 エステル (ester) 鎖状エステル酸素置換基名アルカン名 +oate 環に直結したエステル酸素置換基名環の名前 +carboxylate 27 28

8 仲良くなる第一歩 命名法 5 アミド (amide) 鎖状アミドアルカン名 +amide 環に直結したアミド環の名前 +carboxamideb d 窒素に置換基があるアミド 置換基名アミドの名前 仲良くなる第一歩 命名法 6 ニトリル (nitrile) 鎖状ニトリルアルカン名 +nitrile 環に直結したニトリル環の名前 +carbonitrileb l 29 0 もっと仲良くなるために 慣用名 (p.09) 酢酸 (acetic acid):acetyl cloride, acetic anhydride, ethyl acetate, acetamide ギ酸 (formic acid) 安息香酸 (benzoic acid) ) コハク酸 (succinic acid) マロン酸 (malonic acid) ) シュウ酸 (oxalic acid) まとめ どこが変化するかを意識しよう 命名も反応も同じ 類似と相違が大事 マクマリー p.12 問題 10 1, 10 を解き方を示しながら解いてみよう! 1 2

9 創薬化学 Ⅰ 第 回 本日のメニュー カルボン酸の構造カルボニル基 + 水酸基 カルボン酸の性質水素結合求核アシル置換反応酸性 カルボン酸の酸性に影響を与えるもの カルボキシ基 カルボン酸の構造 カルボニル基と水酸基が直結している 電荷の偏りはどうなっているか? 電気陰性度に注目 4 カルボン酸誘導体の構造 カルボニル基 +ヘテロ原子 どこで切れやすいか? カルボン酸の性質 (p.12~) 1 水素結合をする (p.1) 沸点が高くなる水に溶けやすくなる 2 求核試薬で置換される 求核アシル置換反応 (p.18, 次回以降 ) 酸性である (p.14) 5 6

10 水素結合をする! 酸素に結合した水素がある 水素供与体水素供与体 酸素 ( 非共有電子対 ) がある 水素受容体 沸点が高くなる (p.1) 二量体になる 本来の分子量より重くなる 水に溶けやすい 水と水素結合する 二量化する! H C H H 水素結合 水素結合 CH アミドも水素結合をする 第 1 級アミド 第 2 級アミドは水素結合をする α ヘリックス β シートに重要 (p.51, p.514) 7 8 カルボン酸は酸性! H + を出せる物質のことを酸というを酸 ( ブレンステッド ローリーの定義 ) アルカリと反応して H 2 と塩が生成する アルコールとカルボン酸 なぜアルコールより酸性が強いのか? その1: H 結合の切れやすさ 塩化水素 硫酸 硝酸 ( 鉱酸 ) より弱い酸 炭酸 フェノールより強い酸酸 幅広い酸性度 (p.14, 表 10 2) 9 40

11 アルコールとカルボン酸 なぜアルコールより酸性が強いのか? その2: 共役塩基 (H + を除いた部分 ) の安定性 共役塩基が安定だとなぜ酸性? 共役塩基が安定 = たくさん! 共役塩基がたくさん=H H + がたくさん! H + がたくさん= 酸性が強い! カルボン酸は共役塩基が共鳴できる 安定! いろいろな酸の強さ (p.14) 表 10 2 は覚えましょう! p.20 表 1 4 p.244 表 8 1も覚えましょう! 酸性度に影響する要因 脂肪族カルボン酸の場合 電子を引きつける原子 置換基が結合する 酸が強くなる 電子を与える原子 置換基が結合する 酸が弱くなる 効果はカルボキシ基に近いほど強い 4 44

12 脂肪族カルボン酸の例 マクマリー有機化学概説 p.14 ウォーレン有機化学上 p.196 酸性度に影響する要因 芳香族カルボン酸の場合 電子を引きつける原子 置換基が結合する 酸が強くなる 電子を与える原子 置換基が結合する 酸が弱くなる 芳香族カルボン酸の例 f/evans_pka_table.pdf _ p 参考 水素結合をする カルボン酸は酸性 まとめ 電子求引基 電気陰性度の大きい原子に置換すると酸性は強くなる 芳香族化合物の求電子置換反応の反応性と比較しよう (p.155, 156) 47 48

13 創薬化学 Ⅰ 第 4 回 本日のメニュー カルボン酸の合成法多くは既に習っていた! カルボン酸の反応 1 酸としての反応 カルボン酸の反応 2 求核アシル置換反応置換反応が元になっている! 酸化と還元 有機化合物において 酸化 (oxidation) とは ( 酸素 ) が増える または H 2 ( 水素 ) が減る 還元 (reduction) とは ( 酸素 ) が減る または H 2 ( 水素 ) が増える 雑 ) 酸化酵素 : オキシダーゼ (oxidase) 還元酵素 : レダクターゼ (reductase) 有機化学 Ⅰ の復習 アルコール アルデヒド ケトン カルボン酸の関係をまとめると 第 1 級アルコールアルデヒドカルボン酸 第 2 級アルコールケトン 第 級アルコール カルボン酸 カルボン酸は 2 個の酸素と結合 アルデヒド アルコールはルは 1 個の酸素と結合 実際には カルボン酸は 個 アルデヒドは2 個 アルコールは 1 個の酸素と結合している 51 52

14 カルボン酸は酸化度が高い! 合成法 1 酸化度の低いものを酸化するとできる! 還元では出来ない 合成法 2 同じ酸化度のものから合成する! カルボン酸誘導体から合成する 合成法 より酸化度の高いものから合成する 酸化して合成する アルカン ( 芳香族 ) の酸化 (p.160, p.16) アルケンの酸化 (p.115) アルコールの酸化 (p.251, p.16) アルデヒドの酸化 (p.277, p.17) 過去に勉強済み! 復習しておきましょう 5 54 カルボン酸誘導体から合成する カルボン酸誘導体の加水分解 (p.0) 加水分解 ) H 2 を加え二つ以上に分かれる ) 2 酸化度の高いものから合成する C 2 は4 個の酸素と結合 二酸化炭素とGrignard 試薬の反応 (p.17) ニトリルは 2 段階の反応 (p.17, p.7) H 2 の付加によるアミドの生成 & 加水分解 参考 ) ケトンと Grignard 試薬の付加反応 (p.292) 55 56

15 カルボン酸の反応 : その 1 試薬が塩基性の場合 酸として働く ah, H (p.14, p.24) カルボン酸の塩は求核性! + RC - a + は求核性を持つハロゲン化アルキルと反応し エステルが生成する (p.24) Grignard 試薬 (CH MgBr): 求核性 & 塩基性 問 ) この反応は何反応? カルボン酸の反応 : その 2 試薬が中性 ~ 酸性の場合 求核試薬と置換する ( 求核アシル置換反応 ) アルコール + 酸 (Fischerエステル合成, p.24) 切れやすい結合 &δ + と δ - 中性 ~ 酸性で切れやすい結合は カルボニル基の炭素と水酸基の酸素 SCl 2 (p.2) 2 なぜ 中性 ~ 酸性では酸として働かない? 59 60

16 反応機構を考える (p.18) カルボン酸類の反応は求核アシル置換反応応 求核アシル置換反応は付加反応 + 脱離反応 H C C Cl CH H C C Cl CH 脱離反応 H C C CH 四面体中間体 付加反応 カルボニル炭素の混成に注目! アルデヒド ケトンと比べよう! Cl カルボン酸の還元は 2 段階 カルボン酸の LiAlH 4 による還元 (p.22) 求核アシル置換反応 + 求核付加反応 付加反応 中和反応 カルボン酸 アルデヒド 第 1 級アルコール まとめ カルボン酸は酸として働く酸 カルボン酸は求核アシル置換反応がおこる カルボン酸の還元は置換反応 + 付加反応 創薬化学 Ⅰ 第 5 回 本日のメニュー カルボン酸誘導体と水の反応 ( 加水分解 ) 酸塩化物 酸無水物 エステル アミド反応のおこり易さ基本は求核アシル置換反応 カルボン酸誘導体とアルコールの反応 カルボン酸誘導体とアミンの反応 カルボン酸誘導体と LiAlH 4 の反応 6 64

17 カルボン酸誘導体 カルボン酸誘導体は何性? ほぼ中性 カルボン酸と塩基性試薬の場合 カルボン酸は酸性だから中和反応がおこる! カルボン酸と中性 ~ 酸性試薬の場合 求核アシル置換反応がおこる! 中性のカルボン酸誘導体はどんな反応? とにかく求核アシル置換反応 カルボン酸誘導体は試薬が塩基性でも中性でも酸性でも求核アシル置換反応がおこる 求核アシル置換反応がおきた後で付加反応がおこることもある エステル アミドの還元エステルと Grignard 試薬の反応 ( 来週 ) カルボン酸誘導体の加水分解 典型的な求核アシル置換反応塩基性 中性 酸性どの水溶液でも進行! 例えば酸塩化物の場合 (p.26) 求核性が高い方が速く進む H - は負電荷が求核性を持つ! H 2 は非共有電子対が求核性をもつ! 求核性 塩基性だから 塩基性が速い! 他の誘導体は p.28, p.0, p4 参照 どの条件がもっとも速く進む? 67 H H 中性 2 68

18 同じ反応でも速さは違う (p.19) 酸塩化物 酸無水物 エステル アミド酸無水物構造が異なる 反応のおこりやすさは? 脱離基比較 :Cl -, R C -, R -, R R - 脱離基の共役酸の酸性の順酸性 S 2 反応の脱離基と同じ考え方 (p.219) 反応性 = エネルギー (?) 基本的に 反応はエネルギーの高い方から低い方へ進行する 反応性が高い =エネルギーが高いエ 不安定 エネルギーが高いと小さい活性化エネルギーで十分 エネルギーが低いと大きい活性化エネルギーが必要 ネルギ 反応座標 生理化学 :ATP とアセチル CoA ATP: アデノシン三リン酸 (p.564) 高エネルギーリン酸結合二つリン酸無水物とエステル 相互変換 (p.19) 一般に エネルギーの高い方から低い方へ反応は進行する だから 反応性の高いものから低いものは合成できる アセチル CoA(p.565): 酢酸のチオエステル反応性高い H より SH の方が酸性! 酸塩化物 酸無水物 エステル 71 アミド 72

19 カルボン酸誘導体とカルボン酸塩 酸塩化物は酸無水物に酸無水物!(p.27) H C + C a Cl CH H C C H C C CH CH Cl + a + Cl 他の酸無水物の作り方 加熱脱水 カルボン酸誘導体とアルコール 酸塩化物 (p.26) 酸無水物 (p.28) はアルコールと反応してエステルに! 副生する酸を取り除くために塩基を併用 エステルは違うエステルにステルに!( エステル交換 ) 7 74 カルボン酸誘導体とアミン 酸塩化物 (p.26) 酸無水物 (p.28) エステルはアミンと反応してアミドに! 副生する酸を取り除くために塩基を併用 複数の求核剤がある場合 (p.28) 求核性を持つ官能基が複数あるとき 求核性の強い官能基から反応する 求核性の強い 塩基性の強い HCl 75 76

20 カルボン酸誘導体と LiAlH 4 エステルと LiAlH 4 でアルコール (p.1) エステル アルデヒド アルコール 求核アシル置換反応 + 求核付加反応 H C C LiAlH 4 + H C C H CH CH H LiAlH 4 カルボン酸誘導体と LiAlH 4 アミドと LiAlH 4 でアミン (p.4) アミド イミン ( イミニウムイオン ) アミン ( 準 ) 求核アシル置換反応 + 求核付加反応 C H2 H LiAlH 4 C H LiAlH 4 AlH + Al(H) C H2 2 H H H C C H + H CH H H C H H2 H C H2 H まとめ 酸塩化物 酸無水物 エステル アミドの反応は求核アシル置換反応 反応性は以下の順番酸塩化物 > 酸無水物 > エステル > アミド LiAlH 4 によるエステルの還元は第 1 級アルコール アミドの還元はアミンが生成する 創薬化学 Ⅰ 第 6 回 本日のメニュー 先週の残り カルボン酸誘導体と LiAlH 4 エステルとGrignard 試薬の反応 ニトリルの反応加水分解 求核付加 + 求核アシル置換 LiAlH 4 との反応 付加反応 2 Grignard 試薬との反応 付加反応 エステルの加水分解 ( 補足 ) 79 80

21 カルボン酸誘導体と LiAlH 4 エステルと LiAlH 4 でアルコール (p.1) エステル アルデヒド アルコール 求核アシル置換反応 + 求核付加反応 カルボン酸誘導体と LiAlH 4 アミドと LiAlH 4 でアミン (p.4) アミド イミン ( イミニウムイオン ) アミン ( 準 ) 求核アシル置換反応 + 求核付加反応 エステルと Grignard 試薬 (p.2) エステルとGrignard 試薬で第 級アルコールエステル ケトン 第 級アルコール 求核アシル置換反応 + 求核付加反応 ニトリルの合成 求核付加反応による方法 求核置換反応による方法 (p.214, 5) 第 1 級アミドの脱水による方法 8 84

22 ニトリルの加水分解 ニトリルを加水分解するとカルボン酸 (p.6) ニトリル アミド カルボン酸 求核付加反応 + 求核アシル置換反応 ニトリルと LiAlH 4 ニトリルとLiAlH 4 で第 1 級アミン (p.7) ニトリル イミンアニオン 第 1 級アミン 求核付加反応 2 異性化 ニトリルと Grignard 試薬 エステルの加水分解 酸性 ニトリルとGrignard 試薬でケトン (p.7) 求核付加反応 + イミンの加水分解 酸性条件では可逆的である pka pka 求核試薬と反応 平衡を右に傾けるには? H 2 を増やす! アルコールを増やすと ルを増やすと 反応は左へ進む! フィッシャーエステル合成 求核試薬と反応 エネルギ 反応座標 88

23 エステルの加水分解 塩基性 塩基性条件では不可逆的である 求核試薬と反応 エネルギ 酸として働く まとめ エステルとLiAlH 4 で第 1 級アルコール アミドと LiAlH 4 でアミン ニトリルとLiAlH 4 で第 1 級アミン エステルとGrignard 試薬で第 級アルコール ニトリルと Grignard 試薬でケトン エステル加水分解は条件で異なる 反応座標 まとめ カルボン酸とその誘導体 カルボン酸は酸性 それ以外は中性酸性 カルボン酸に限らず 電子求引基 or 電気陰性度の大きい原子が置換すると酸性 up カルボン酸は塩基性条件では酸として働く カルボン酸 & 誘導体は求核アシル置換反応 LiAlH 4, Grignard 試薬は 2 度反応する 命名法は語尾に注意! 慣用名も大事です 創薬化学 Ⅰ 第 7 回 本日のメニュー 今日からアミン 仲良くなるために 名前を知ろう! 性質を知ろう! 91 92

24 アミンとは? アンモニア (H ) の水素が炭素に置換 H H H C H H C CH H C CH H H H H CH H H C H H C CH CH H C H H H CH 環状になっているものもある アンモニウム 窒素は4 本まで結合をもてる結合が4 本になった場合にはアミンではなくアンモニウムという! 窒素はプラスイオンとして存在する 参考 ) プラスイオンは~ニウムイオンという! オキソニウム (H + ) ニトロニウム( 2+ ) など 9 94 アミン アンモニウムを探そう! 生理活性物質が多い! H H H Me H C Me Me H Me Me H 2 H アミノ酸アドレナリンアセチルコリン H 2 H H 2 Me H H ニコチンヒスタミンセロトニン (5-HT) H H H H H 2 CH H H CH モルヒネアニリンアデニンチミン 95 アドレナリン ニコチン セロトニン (5 HT) H H ヒスタミン モルヒネ H アセチルコリン H C CH ムスカリン H C H 2 H CH H 2 H CH H 2 H CH H H ムスカリン 96

25 仲良くなる第一歩 命名法 1 アミン (amine) 鎖状アミンアルカン名 + 位置番号 +amine 2 個ある場合アルカン名 +diamine 窒素上に複数のアルキル基がある場合 置換基名アミン名 環に直接アミンが結合した場合環の名前 +aminei H 2 H H 2 H 2 H H C CH C CH H 2 pentan-2-amine cyclopropanamine -methylpropan-1-amine ethane-1,2-diamine 97 仲良くなる第一歩 命名法 2 アミン以外の官能基がある場合優先順位はほぼ最低 (P.590) 置換基として考える amino 環の中にアミンがある場合慣用名を用いる! 98 暗記も必要 (P.92) 複素環アミンは慣用名を覚えよう! どんな医薬品 生体成分に含まれる構造か? 薬理学 生理化学 生薬学 カタカナで記憶するのが苦手な人は構造式! アミンの分類方法 族と級の二つの分類法 族 : 窒素に結合している炭素の種類脂肪族 or 芳香族 級 : 窒素に結合している炭素の数第 1 級 第 2 級 第 級 第 4 級アンモニウム H H 2 H H CH H CH H C C CH H H CH 2 CH CH CH H H CH H C CH H CH CH 2 CH

26 アミンの性質 (P.92) 塩基性を示す 三角すい構造をとっている窒素はsp 混成 沸点が高い水素結合をするから 塩基性である非共有電子対があるから H C 求核性がある ( 次回以降やります ) 非共有電子対があるから CH CH Lewisの塩基 : 電子対を与えられるもの Brønsted Lowry の塩基 :H + を受入れるもの 強さはpKb(P.9) であらわす pkb( 塩基性度 ):H + を受取る能力小さいほど強い塩基 いろんなアミンの pkb 族で異なる塩基性 表 12 1(P.94) は可能であれば覚えましょう 級が違っても塩基性は大きく変わらない 族が違うと塩基性が大きく変化する! 脂肪族アミンは芳香族アミンより強塩基! 脂肪族アミン非共有電子対が共鳴できない! 非共有電子対は局在化 塩基性は強い!! 芳香族アミン非共有電子対が共鳴できる! 非共有電子対は非局在化塩基性は脂肪族アミンより弱い

27 思い出そう! 酸性は 共役塩基の負電荷 ( マイナス ) が局在化すると弱く 非局在化すると強い 他の含窒素化合物 アミド窒素の非共有電子対に塩基性はありません!(P.95)( ) やっぱり重要な共鳴! 塩基性は 非共有電子対が局在化すると強く 非局在化すると弱い 酸と塩基は反対の作用だから 強くなる要因や弱くなる要因は逆になる! 窒素上の非共有電子対は p 軌道に収容 まとめ アミンは生体内 医薬品でよくみられる構造! アミンのもっとも大きな特徴は塩基性! ( 塩基性は酸性の反対!) 族による分類が性質を知る上で重要! 創薬化学 Ⅰ 第 8 回 本日のメニュー アミンの合成還元するか アミンから合成するか? アミンの性質 アミンの反応塩基としての反応と求核試薬としての反応 第 4 級アンモニウムの反応脱離基としての反応

28 アミンの合成法 還元するか? アミンから合成するか? 窒素のある官能基を還元 ニトロ基 アミド基 シアノ基 イミノ基 ニトロ基の還元 (P.400) 芳香族のニトロ基を H 2 / 触媒またはFe, HClで還元すると芳香族第 1 級アミンが生成する 2 触媒 2 2 ハロゲン化アルキルとアミンの置換反応 H 2 / 触媒は多重結合があると使えない Fe, HCl は酸に弱い官能基があると使えない アミド ニトリルの還元 (P.96) アミドを LiAlH 4 で還元するとアミンが生成する 2 4 イミノ基の還元 (P.98) イミノ基を H 2 / 触媒またはaBH Cで還元するとアミンが生成する 2 触媒 ニトリルを LiAlH 4 で還元すると第 1 級アミンが生成する

29 アミンの性質 アミンは塩基性と求核性を持つ! どちらも非共有電子対にもとづく! 相手が酸性だと塩基として働く 相手が酸性でないと求核試薬として働く 塩基としての反応 酸 (H +, 空軌道 ) との反応酸 塩基中和反応酸と反応して アンモニウム塩が生成する 求核試薬としての反応 ハロゲン化アルキルとの反応 (P.214, 97) 求核置換反応 アミンの生成 アルデヒド ケトンとの反応 (P.290, 98) 求核付加反応 イミンの生成 カルボン酸誘導体との反応 (P.26, 401) 求核アシル置換反応 アミドの生成 ハロゲン化アルキルとの反応 アミンはハロゲン化アルキルと反応し より大きい級のアミンが生成する (P.97) 第 1 級 ~ 第 級アミンの性質は良く似ている 反応が1 回で止まらない (P.97)

30 アルデヒド ケトンとの反応 アルデヒドとアミンが反応するとイミン カルボン酸誘導体との反応 カルボン酸誘導体とアミンが反応するとアミド 酸塩化物 酸無水物 エステルの 種 還元的アミノ化 (P98) (P.98) アルデヒド ケトンから一気にアミン 水素のないアミンは反応できない! アミンが脱離基になる! アミンは脱離基として不十分 (P.219) 第 4 級アンモニウムになると脱離基になる! Hofmann 脱離という!(P.401) E2 脱離である Hofmann 脱離 (P.401) 置換基の少ないアルケンが主生成物

31 まとめ アミンは主として還元で合成する アミンの主な反応は求核反応 第 4 級アンモニウムは Hofmann 脱離 創薬化学 Ⅰ 第 9 回 本日のメニュー アミンの反応 ( その 2) 亜硝酸との反応 ジアゾニウム塩の形成 ジアゾニウム塩の反応ジアゾカップリング Sandmeyer 反応 ジアゾニウム塩の合成 第 1 級アミンと亜硝酸 (H 2 ) が反応するとジアゾニウム塩が生成する (P.402) ニトロソ体の合成 第 2 級アミンと亜硝酸が反応すると ニトロソ体が生成する ニトロソニウムイオンと反応した後 脱水 芳香族第 級アミンと亜硝酸が反応すると C ニトロソ体が生成する

32 ジアゾニウム塩の安定性 芳香族のジアゾニウム塩は比較的安定 共鳴できる! ジアゾニウム塩の反応 脱 2 によりカルボカチオン (C + ) が生じる 脂肪族のジアゾニウム塩は不安定である 共鳴できない ジアゾニウム塩の反応 Sandmeyer 反応 (P.402) 求核置換反応脱 2により生じるアリールカチオンに対する求核置換反応 配向性無関係 ハロゲン化ベンゼンの合成 HCl, CuClでCl 化 HBr, CuBr で Br 化 (P402) (P.402) ai で I 化 (P.402) 一般に銅触媒存在下で行う

33 ベンゾニトリルの合成 KC, CuC で C 化 (P.40) フェノールの合成 Cu 2, Cu( ) 2, H 2 で H 化 (P.40) ニトリルは様々な官能基へ変換できる 様々な置換ベンゼンの合成 置換ベンゼンを原料に 1 ニトロ化 ニトロベンゼン ( 求電子置換反応 ) 2 還元 アニリン ジアゾ化 ジアゾニウム塩 4 Sandmeyer 反応 ( 求核置換反応 ) ジアゾニウム塩の反応 (P.40) ジアゾカップリング 求電子置換反応ジアゾニウム塩は求電子試薬として働く求電子置換反応 配向性を考える 芳香族第 1 級アミンの確認試験 : 津田試薬 11 12

34 まとめ ジアゾニウム塩は求電子試薬! 脱窒素により求核試薬に! Sandmeyer 反応は様々な置換ベンゼンの合成に使える! 創薬化学 Ⅰ 第 10 回 本日のメニュー 複素環アミン 芳香族複素環アミンピリジンとピロール その他の含窒素化合物 1 14 複素環アミン 複素環 : 炭素以外の原子を含む環構造 複素環アミン : 環の中に窒素原子をもつ 慣用名を用いるので覚えましょう! 脂肪族と芳香族に分類できる 芳香族複素環アミン 複素環アミンのうち 芳香族性を示すものヒュッケル則 芳香族性を示す条件平面 環状 共役分子 (4n+2)π 電子 ピリジン ピロール ピリミジン イミダゾールピロピリミジンル 芳香族化合物の性質をもつ! 炭素上で求電子置換反応がおこる!! 15 16

35 ピロール (P.404) ベンゼンの C=C をに変換した化合物 窒素 1 個 5 員環 6π 電子 非共有電子対はπ 結合の代わり 塩基性を示さない ピロールは塩基性を示さない 塩基性を示すのは非共有電子対! ピロールの非共有電子対は p 軌道にある 芳香族になるために使われている! Cf) p 軌道はπ 結合をつくる軌道! ピロールとベンゼンの反応性 ピロールは求電子置換反応が起こりやすいピロールのπ 電子は6 個 原子は5 個 1 原子に1.2 電子 ベンゼンより電子密度 up π 過剰芳香族複素環化合物 反応が起こるのは 2 位! 共鳴を考えよう ピリジン (P.406) ベンゼンの CH をに変換した化合物 窒素 1 個 6 員環 6π 電子 非共有電子対はC H 結合の代わり 塩基性を示す

36 ピリジンは塩基性 塩基性を示すのは非共有電子対! ピリジンの非共有電子対は sp 2 混成軌道にある 芳香族になるために使われていない! 塩基性を示す! ピリジンとベンゼンの反応性 ピリジンは求電子置換反応が起こりにくいピリジンのπ 電子は6 個 原子は6 個 1 原子に1 電子 ベンゼンと同じ は電気陰性度大 C 上の電子密度 down π 欠如芳香族複素環化合物 反応が起こるのは 位! 共鳴を考えよう イミダゾールは?(P.407) ピロールやピリジンを含む化合物 ベンゼンの CH をに C=C をに変換窒素 2 個 5 員環芳香族性あり (6π 系 ) 非共有電子対は p軌道とsp 2 混成軌道

37 縮合複素環 (P.407) 縮合複素環を含む医薬品 ベンゼンとピロールがくっつくと インドール ベンゼンとピリジンがくっつくと キノリンイソキノリン 他にもピリミジンとイミダゾールでプリンなどたくさんあります H H インドールキノリンイソキノリンプリン 含窒素化合物いろいろ 塩基性を示す官能基 酸性を示す官能基 まとめ ピリジンは塩基性 ピロールは塩基性でないピ ベンゼンと比べ ピリジンは反応性が低く! ピロールは反応性が高い! 複素環アミンは医薬品や生体成分に多く含まれる!

38 アミンまとめ IUPAC 命名法ではアミンの優先順位は低い アミンの主な性質は塩基性と求核性 脂肪族アミンは芳香族アミンに比べ塩基性 主にアミンは還元で合成する 第 4 級アンモニウム塩は Hofmann 脱離 Sandmeyer 反応は珍しい求核置換反応 ピリジンは塩基性 ピロールは塩基性ではない 複素環アミンは慣用名 創薬化学 Ⅰ 第 11 回 本日のメニュー 予定変更総合演習の関係で順番変更! 官能基について既成概念をぶち壊せ! 酸性 塩基性を中心に 官能基 官能基とは能力能 ( 性質 ) を示す置換基のこと酸性塩基性求電子性求核性電子求引性電子供与性 演習 11 酸性の強い順に並べなさい 1. 炭酸 硫酸 酢酸 2. 酢酸 フェノール 塩化水素. アンモニア 水 フェノール 4. 硫酸 アンモニア エタノエタノール 5. エタノール フェノール 炭酸

39 酸になる官能基 既成概念をぶち壊せ! 酸とは H + を出せる化合物 ということは H を持つ化合物は全て酸になりうる! アミンも酸!! 炭素酸 窒素酸 酸素酸酸素酸 炭素に結合した水素が酸として働くと 炭素酸 窒素に結合した水素が酸として働くと 窒素酸 酸素に結合した水素が酸として働くと 酸素酸 この中で最も強い酸は? 酸素酸が最強 酸素酸が最も強い酸酸 電気陰性度の差を比較する 電子求引基が結合 酸が強くなる条件 酸素 = 酸の素 共鳴 ( 非局在化 ) できる置換基が結合

40 演習 22 酸性の強いのはどちらか? 酸の強さと pka 酸の強さを表す指標 pka= log 10 Ka と と 2 2 と 2 と とと と と 157 酸が強い = 酸が酸として働いている 反応は右に偏っている 酸は電離して H + がたくさん出る Kaが大きい pkaは小さい 158 酸の強さと共役塩基の強さ 強酸の共役塩基は弱塩基 酸の強さ :pkaで表現 pka= log 10 Ka 共役塩基の強さ :pkb で表現 pkb= log 10 Kb ところで pka+ pkb= 14 なので pka が小さければ pkb は大きい pka が分かれば充分!! pka が小さければ pkbは大きい 強酸 弱塩基 例 ) 塩化水素 (HCl) と塩化ナトリウム (acl) 逆も成り立つ! pka が大きければ pkb は小さい 例 ) 水 (H 2 ) と水酸化ナトリウム (ah)

41 酸の強さの表現法 Ka が大きいほど酸が強い pka が小さいほど酸が強い 共役塩基のpKaが大きいほど酸が強い 共役塩基が安定なほど酸が強い 問題として pkaの小さい順に並べなさい = 酸の順に並べなさい pkaの大きい順に並べなさい = 酸の順に並べなさい 共役塩基のpKaが小さい順に並べなさい = 酸の順に並べなさい 共役塩基が安定な順に並べなさい = 酸の順に並べなさい pka の使い方 pkaは比較して使う! pka の小さい化合物 = イオンになりやすい pkaの大きい化合物 =イオンになりにくい イオン率 反応の進む方向が分かる pka を比較すると反応の進む方向が分かるる pka の小さい化合物はイオンになりやすく pkaの大きい化合物はイオンになりにくい! pka の大きい化合物ができる方向に進む!

42 まとめ 水素があれば酸になる 酸は電子求引基 非局在化で強くなり 電子供与基 局在化で弱くなる pka を比較すると反応の進む方向が分かる 創薬化学 Ⅰ 第 12 回 本日のメニュー 創薬化学 Ⅰ 最後のテーマカルボニル化合物のα 置換反応と縮合反応 新しく結合を作るには プラスの原子とマイナスの原子 ケト エノール互変異性新しいマイナス性の炭素の作り方 カルボニル化合物の α 位ハロゲン化反応 カルボニル化合物の反応 アルデヒド ケトンは主に求核付加 α 位の置換反応 (P60) カルボニル化合物は触媒存在下 ハロゲン分子と反応し α 位がハロゲン化される カルボン酸誘導体は主に求核アシル置換 第 第 4の反応 α 位の置換反応 縮合反応

43 α 位での縮合反応 (P71) アルデヒドは触媒存在下 もう一分子のアルデヒドと反応しアルドールを生成する 新しい結合ができるには 新しい結合はプラスの原子とマイナスの原子の間でできる ハロゲン化を詳しく見てみると アルドール反応 マイナスの炭素 アルドール反応を詳しく見てみると ケト エノール互変異性 (P57) α 位に水素を持つカルボニル化合物は エノール形との間で速い平衡がある ハロゲン化もアルドール反応も鍵はマイナスの炭素 エノール形は不安定で 僅か (P58) すぐにケト形へ戻ろうとする!

44 α 位の炭素はマイナス性 エノール形からケト形の変化を詳細に考える エノール化は酸で触媒される! 鍵はカルボニル酸素の塩基性 (P58) 最初に酸素がプロトン化される 触媒される = 活性化エネルギーが低くなる! α 位はマイナスになる 塩基でも触媒される! 鍵はα 位水素の酸性!(P59) 最初に脱プロトン化がおこる α 位は置換される エノール形はケト形に戻ろうとしている! α 位はδ+ の水素と反応する C H( 炭素酸 )+カルボニル( 電子求引基 ) 普通のC H よりも酸性が強い 他に δ+ があれば 水素以外とも反応する!

45 α 位の重水素化 アルデヒド ケトンを重水素 Dで標識した酸性水溶液中 (D + ) で処理すると α 位の重水素化が進行する! 酸性条件 (P.62) α 位のハロゲン化 * 酸性条件下のハロゲン化は 1 回で止まる * カルボニル酸素の塩基性が下がるから! *2 位でハロゲン化が起きる 塩基性条件 α 位のハロゲン化 ヨードホルム反応 メチルケトンをもつ化合物の場合 メチルケトン確認反応! 2 + 黄色い沈殿 * 塩基性条件下のハロゲン化は徹底的 *α 位水素の酸性が上がるから! * 徹底的にヨウ素化 CI * ケトンなのに置換反応がおこる! * CHI ( ヨードホルム ) はフェノール位の酸性

46 まとめ エノール エノラートイオンは超重要 ケト エノール互変異性は酸性でも塩基性でも触媒される エノールは求電子試薬と反応する アルデヒド ケトンを D + で処理すると α 位の重水素化が進行する! ハロゲン化は条件によって違う生成物 創薬化学 Ⅰ 第 1 回 本日のメニュー ケト エノール互変異性でおこること ( その 2) 二重結合の異性化カルボニル基 α 位の異性化 ( ラセミ化 ) カルボニルα 位水素の酸性度 エノールとエノラートイオンの反応性 二重結合の異性化 β 位に二重結合があると異性化がおこるがおる エノールと二重結合が共役する α 位だけでなくγ 位にもマイナスができる! 不斉炭素の異性化 ( ラセミ化 ) α 位に不斉炭素があるとラセミ化する α 位の炭素の混成は sp sp 2 となる 不斉炭素の消失!

47 カルボニル α 位の酸性度 カルボニル α 位の水素は酸性を示すカルボニル基 電子求引基 酸を強める 構造から カルボン酸と類似構造? 2 種のエノラートイオン C エノラートイオンと エノラートイオン 安定性は原子の性質に依存する! 酸素のほうがマイナスになりやすい! エノラートが安定で C エノラートが不安定 C エノラートイオンのほうが反応性が高い! α 位水素の酸性度 P.65 表 11 1は覚えましょう!(pKa を写す ) なぜ この順番?(1) アルデヒド >ケトン>エステル電子求引基と電子供与基をチェック! pka を知っていると とても便利とても便利!

48 なぜ この順番?(2) 1, ジケトン>ケトン電子求引基をチェック! α 位が酸性だから 塩基によりエノラートイオンが生成する ( 第 12 回 p10 参照 ) 平衡はどっちよりか?( 第 11 回 p15 参照 ) 実際どのくらい出来る? 効率よくエノラートイオンを作る pka を使って考える K K 弱い酸の共役塩基 ( 強塩基 ) が必要! 一般にカルボニル α 位の pka は17~25 pkaが25より大きい酸の共役塩基 H (5), H 2 (5) の共役塩基 H 2-, H - 良く使われる塩基 ah 2,aH,LDA(lithium LDA(lithiumdiisopropyl amide)

49 合成上の注意点 エノラートイオンは不安定 エノラートイオンで存在 酸性の水素があるとエノールになる エノールはケトンに戻る 弱い酸の共役塩基は不安定 酸性の水素があると元に戻る 溶媒として水やアルコールは使えないルは使えない 慎重に操作をする必要がある エノール vs エノラートイオン どちらもカルボニル α 位がマイナスになる カルボニルα 位でプラスと反応する どちらが反応性が高いか? エノラートイオンは反応性が高い (P66) エノラートイオンは反応性 高 ハロゲン化アルキルと反応する!(P66) まとめ ケト エノール互変異性で異性化する性! α 水素は酸性である! 弱酸の共役塩基は強塩基! エノラートイオンはケトンと強塩基でつくる! エノラートイオントイオン 強塩基は水 アルコールにルに弱い ( 不安定 ) 酸性の水素に注意!

50 創薬化学 Ⅰ 第 14 回 本日のメニュー マロン酸エステル合成エノラートイオンの不安定さを克服した方法おまけ ) アセト酢酸エステル合成 エノラートイオンは反応性 高 ハロゲン化アルキルと反応する!(P66) 酸性の水素に注意! 198 水に注意 溶媒として水やアルコールは使えない マロン酸エステル マロン酸 (malonic acid) のエステル 2 2 二つのカルボニル基に挟まれている 酸性が強い (pka=1) 弱い塩基でエノラートイオンにできる! CH CH 2 a:ch CH 2 H(pKa=16) アルコールが使えるルが使える!

51 マロン酸エステルのアルキル化 エノラートイオンのアルキル化 (P68) (P.68) アルキル化は最大 2 回までできる! (P.68) (α 位水素がなくなるまで ) 加水分解すると脱炭酸がおこる 加水分解でジカルボン酸ができる カルボン酸の β 位にカルボニル基があると自然に脱炭酸をおこす! (P.68) モノカルボン酸ができる!! マロン酸エステル合成 ハロゲン化アルキルからみて 2 炭素長いカルボン酸が合成できる アセト酢酸エステル マロン酸エステルの一方がケトンになったもの マロン酸エステルより強い酸 (pka=11) 例題マロン酸エステル合成を用いてオクタン酸を合成するには どんな臭化アルキルを用いればよいか良いか 類似のアルキル化がおこる!

52 アセト酢酸エステル合成 ハロゲン化アルキルからみて 炭素長いケトンが合成できる 例題アセト酢酸エステル合成を用いて2 ヘキサノンを合成するには どんな臭化アルキルを用いればよいか良いか まとめ エノラートイオンはハロゲン化アルキルと反応してアルキル化される マロン酸エステルやアセト酢酸エステルのエノラートイオンは安定である エステルを加水分解し β ケトカルボン酸とすると脱炭酸がおこる 創薬化学 Ⅰ 第 15 回 本日のメニュー カルボニル縮合反応 アルドール反応クライゼン反応マイケル反応 生体内でおこる反応 カルボニル化合物の特徴 プラス性のカルボニル炭素を持つ マイナス性の α 位炭素を持つ 同じ分子間で反応する可能性あり

53 カルボニル縮合反応 二つのカルボニル化合物が一つになる反応 アルデヒド ケトンの場合アルドール反応 エステルの場合クライゼン縮合反応 α,β 不飽和カルボニル化合物がある場合マイケル反応 アルドール反応 (P.71) アセトアルデヒドをアルコールに溶かし ナトリウムエトキシドのような塩基で処理すると β ヒドロキシアルデヒドが生成する アルデヒド 2 個からアルドールル ( アルデヒド + アルコール ) ができるからアルドール反応! 210 アルドール反応の反応機構 アルデヒドの反応だから求核付加反応応 脱水してエノンになる β ヒドロキシアルデヒドはド α,β 不飽和アルデヒドになる (P.7, アセトアルデヒドで ) アセトアルデヒドとナトリウムエトキシドだから全部がエノラートイオンにはならない 酸または塩基で触媒される α,β 不飽和カルボニル化合物は何かと使える

54 分子内でおこると環ができる 分子内にカルボニルが 2 個ある場合 (P.7) Claisen 縮合 (P.74) 酢酸エチルに1 当量のナトリウムエトキシドを加えるとβ ケトエステルが生成する 5 員環 6 員環ができやすい 酢酸エチル2 個からアセト酢酸エチルが生成! アセト酢酸エチル合成の原料 Claisen 縮合の反応機構 エステルの反応だから求核アシル置換反応応 分子内でおこると環ができる Dieckmann 縮合 (P.75) 酢酸エチルとナトリウムエトキシドだから全部がエノラートイオンにはならない 5 員環 6 員環ができやすい

55 Michael 反応 (P.76) 共役付加反応のことを Michael 反応という 糖新生と解糖 : 生理化学 糖新生はアルドール反応 糖新生 β 位で求核試薬が反応する 解糖 フルクトース二リン酸 解糖は逆アルドール反応 217 脂肪酸の合成 : 生理化学 脂肪酸の合成はクライゼン反応と還元 2 2 酢酸 マロン酸経路 : 生薬学 ポリケチドの合成 (Claisen 縮合と脱炭酸 ) ベンゼン環の構築 ( アルドール縮合とエノール化ル縮合とエノル化 )

56 まとめ カルボニル化合物は求核性 ( マイナス性 ) の炭素と求電子性 ( プラス性 ) の炭素を持つ アルドール反応は求核付加反応 クライゼン縮合は求核アシル置換反応 マイケル反応は共役付加反応 生体内でおこる様々な反応である カルボニル α 位での反応まとめ カルボニル α 位の水素は酸性 エノール エノラートイオンは α 位炭素が- α 位は種々の求電子試薬と反応する エノラートイオンはアルキル化に使える カルボニル縮合反応は生体内での炭素 炭素結合形成にもよくみられる 創薬化学 Ⅰ で学んだこと カルボン酸とその誘導体の性質と反応 アミンの性質と反応 カルボニル化合物の α 置換反応と縮合反応 有機化学の基本を学んだ プラスとマイナスで反応する 反応 = 結合ができる or 結合が切れる 安定 = たくさんある クスリは有機化合物 なぜ 薬学生は有機化学を学ぶのか学を学ぶ? ほとんどのクスリは有機化合物 薬剤師はクスリを詳しく知らなくてはならない クスリを知る = 有機化合物を知る ゲームで遊ぶ人は遊び方が分かれば プログラムの仕組みが分からなくても良い しかし ゲームを創る人はプログラムの仕組みが分からないと仕事にならない

57 ( 有機 ) 化学の使い方 薬剤師として重要なことは 医薬品の構造を見て色々想像できる 酸性なのか 塩基性なのか 水に溶け易いのか 脂に溶け易いのか 体の中でどのように変化するのか 以前の薬とどこが違うか どこが似ているか どんな副作用が予想できるか 酸性か? 塩基性か? 酸性官能基の例 塩基性官能基の例 水溶性か? 脂溶性か? 有機化合物は炭化水素が基本 炭化水素は水に溶けにくい 脂溶性 身体の2/は水から出来ている クスリが効くには血中に溶けた方が良い 炭化水素は薬としては不都合 どうやって溶かすか? 水溶性を増す官能基をつける イオンにする ヒドロキシ基 水溶性を増す官能基 -H アミノ基 -H 2 カルボキシ基 -CH どれも水素結合が出来る 水も水素結合が出来る = 水と馴染みやすい

58 イオンに出来る置換基 カルボキシル基アルカリと塩をつくれる -C - a + アミノ基酸と塩をつくれる -H Cl なぜイオンは水に良く溶けるのか? 電荷を消そうと水が集まってくるから! プラスイオンには酸素の非共有電子対 マイナスイオンには δ + になった水素 体内でどのように変化するか プロカインとプロカインアミドプ CH H 2 H 2 プロカイン CH H プロカインアミド 相違点 : エステルとアミド エステルとアミドの反応性の差 プロカイン 局所麻酔薬 プロカインアミド 抗不整脈薬 CH CH H 1 ブロッカーの話 第 2 世代 H 1 ブロッカー 第 1 世代ジフェンヒドラミン クロルフェニラミン シプロヘプタジン Cl 構造を比較 類似点 Cl H H CH CH ジフェンヒドラミン H C CH クロルフェニラミン CH シプロヘプタジン 副作用 : 眠気 ( 中枢作用 ) 口渇 ( 抗コリン ) 21 CH CH H オロパタジン CH セチリジン フェキソフェナジン H C H C CH 22

59 副作用を軽減するには? 第 2 世代は第 1 世代の副作用を軽減する目的で開発されている! 一番の問題は眠気! 眠気をなくすには? 中枢作用がなくなればよい 脳に薬が行かなければ良い BBB( 血液 脳関門 ) を通過しなければ良い 水溶性を高くすれば良い! 2 第 2 世代 H 1 ブロッカー 構造を比較 相違点 Cl H CH セチリジン CH H C H C H CH フェキソフェナジン CH オロパタジン H 24 創薬化学 Ⅰ まとめ Input と utput 官能基が見分けられる = 化合物の性質がわかる! 水に溶け易い or 溶け難い 薬の効き方との関係 ( 中枢作用など ) 投与方法との関係 前にみたクスリと作用が似てる 副作用の予測 代謝経路の予測 ( 薬物相互作用 ) これからの薬剤師に必要! 25 わかると言うこと講義を聴いたり 教科書を読んで納得できる 自分の知識を他人に伝えられる 今までは Input テストは utput みんなの持っている知識を私に伝えてください 健闘を期待します! 26

Microsoft Word - 化学系演習 aG.docx

Microsoft Word - 化学系演習 aG.docx 有機化学反応の基礎 () 芳香族化合物 ) 芳香族化合物の性質 ベンゼンに代表される芳香族化合物は 環構造を構成する原子すべてが p 軌道をもち 隣同士の原子間で p 軌道が重なり合うことができるので 電子が非局在化 ( 共鳴安定化 ) している 芳香族性をもつため 求電子付加反応ではなく求電子置換反応を起こしやすい 全ての炭素が sp ² 混成 π 結合 p 軌道 π 電子がドーナツ状に分布し 極めて安定

More information

練習問題

練習問題 生物有機化学 練習問題 ( はじめに ) 1 以下の各問題中で 反応機構を書け ということは 電子の流れを曲がった矢印を用いて説明せよ ということである 単純に生成物を書くだけでは正答とはならない 2 で表される結合は 立体異性体の混合物であることを表す 3 反応式を表す矢印 ( ) に書かれている試薬に番号が付いている場合 1. の試薬 を十分に反応させた後に 2. の試薬を加えることを表す 例えば

More information

官能基の酸化レベルと官能基相互変換 還元 酸化 炭化水素 アルコール アルデヒド, ケトン カルボン酸 炭酸 H R R' H H R' R OH H R' R OR'' H R' R Br H R' R NH 2 H R' R SR' R" O R R' RO OR R R' アセタール RS S

官能基の酸化レベルと官能基相互変換 還元 酸化 炭化水素 アルコール アルデヒド, ケトン カルボン酸 炭酸 H R R' H H R' R OH H R' R OR'' H R' R Br H R' R NH 2 H R' R SR' R O R R' RO OR R R' アセタール RS S 官能基の酸化レベルと官能基相互変換 還元 酸化 炭化水素 アルコール アルデヒド, ケトン カルボン酸 炭酸 ' ' ' '' ' ' 2 ' ' " ' ' アセタール ' チオアセタール -'' ' イミン '' '' 2 C Cl C 二酸化炭素 2 2 尿素 脱水 加水分解 ' 薬品合成化学 小問題 1 1) Al 4 は次のような構造であり, ( ハイドライドイオン ) の求核剤攻撃で還元をおこなう

More information

Microsoft Word - 問題解答.doc

Microsoft Word - 問題解答.doc 第 15 章例題 1 以下に示す化合物に正しい IUPAC 名を付けなさい 3) 4) C 3 N C3 2 5) 3 C m- ブロモクロロベンゼン p- ブロモアニリン 3)2,6- ジブロモフェノール 4)1,2,3,5- テトラメチルベンゼン 5)3- メチルブチルベンゼン 例題 2 次の名前に相当する構造を書きなさい (a) 3-メチル 1,2-ベンゼンジアミン (b) 1,3,5-ベンゼントリオール

More information

Microsoft Word - 化学系演習 aG.docx

Microsoft Word - 化学系演習 aG.docx 有機化学反応の基礎 (4) 脱離反応 (1) 脱離反応 (E1 と E2 反応 )--- ハロゲン化アルキルの例脱離生成物と安定性原子上のプロトン () と電気陰性度の大きな原子を含む脱離基が脱離し π 結合を形成する 脱離基 Xの結合している炭素 (α 位 ) とその隣の炭素 (β 位 ) からXが脱離するので β 脱離とも呼ばれる ザイツェフ則 ( セイチェフ則 ): 多置換アルケン ( 安定性が高い

More information

<4D F736F F F696E74202D C8B4089BB8D8795A882CC94BD899E A>

<4D F736F F F696E74202D C8B4089BB8D8795A882CC94BD899E A> I. 有機化合物の反応 (3) 1. 芳香族化合物 2. 芳香環における求電子置換反応 3. 置換基効果と配向性 4. 種々の化合物の合成反応 5. 置換基と酸 塩基の強さ I. 有機化合物の反応 (3) 1. 芳香族化合物 1. 芳香族化合物 ベンゼン,C 6 H 6 3 つの sp 2 混成軌道 結合を形成 すべての原子は同一平面上にある 正六角形, C ー C ー C = 120 残りの p

More information

Word Pro - matome_7_酸と塩基.lwp

Word Pro - matome_7_酸と塩基.lwp 酸と 酸と 酸 acid 亜硫酸 pka =.6 pka =.9 酸 acid ( : 酸, すっぱいもの a : 酸の, すっぱい ) 酸性 p( ) 以下 酸っぱい味 ( 酸味 ) を持つ リトマス ( ) BTB( ) 金属と反応して ( ) を発生 ( 例 )Z l Zl リン酸 P pka =.5 pka =. pka =.8 P P P P P P P 酸性のもと 水素イオン 塩化水素

More information

7.6.2 カルボン酸の合成 è 酸化による合成 { 第一アルコールまたはアルデヒドの酸化 R Ä C 2 Ä! R Ä C Ä! R Ä C (7.104) [ 例 ]1-プロパノールを硫酸酸性の条件で二クロム酸カリウムを用いて酸化する 3C 3 C 2 C 2 + 2Cr 2 2Ä

7.6.2 カルボン酸の合成 è 酸化による合成 { 第一アルコールまたはアルデヒドの酸化 R Ä C 2 Ä! R Ä C Ä! R Ä C (7.104) [ 例 ]1-プロパノールを硫酸酸性の条件で二クロム酸カリウムを用いて酸化する 3C 3 C 2 C 2 + 2Cr 2 2Ä 7.6 カルボン酸 7.6.1 カルボン酸の物理的性質 è 沸点, 融点, 酸解離定数 構造 名称 融点 ( ) 沸点 ( ) 解離定数 C ギ酸 8.4 100.5 2.1 10 Ä4 C 3 C 酢酸 16.7 118 1.8 10 Ä5 C 3 C 2 C プロピオン酸 -21.5 141.1 1.3 10 Ä5 C 3 (C 2 ) 2 C 酪酸 -7.9 163.5 1.5 10 Ä5 C(C

More information

有機合成化学

有機合成化学 21 章アミンおよびその誘導体 アミン類 ( 医薬品 ) ( 抗うつ剤 ) ダイエットピル N Cl ドリエル ( エスエス製薬 ) 抗ヒスタミン剤の眠気を利用 p1166 リン酸オセルタミビル ( タミフル ) 抗インフルエンザウイルス剤 タミフル (tamiflu: リン酸オセルタミビル ) はスイスロシュ社によって製造されている抗インフルエンザウイルス剤 作用機序は ノイラミニダーゼ (Neuraminidase)

More information

2004 年度センター化学 ⅠB p1 第 1 問問 1 a 水素結合 X HLY X,Y= F,O,N ( ) この形をもつ分子は 5 NH 3 である 1 5 b 昇華性の物質 ドライアイス CO 2, ヨウ素 I 2, ナフタレン 2 3 c 総電子数 = ( 原子番号 ) d CH 4 :6

2004 年度センター化学 ⅠB p1 第 1 問問 1 a 水素結合 X HLY X,Y= F,O,N ( ) この形をもつ分子は 5 NH 3 である 1 5 b 昇華性の物質 ドライアイス CO 2, ヨウ素 I 2, ナフタレン 2 3 c 総電子数 = ( 原子番号 ) d CH 4 :6 004 年度センター化学 ⅠB p 第 問問 a 水素結合 X HLY X,Y= F,O,N ( ) この形をもつ分子は 5 NH である 5 b 昇華性の物質 ドライアイス CO, ヨウ素 I, ナフタレン c 総電子数 = ( 原子番号 ) d CH 4 :6+ 4 = 0個 6+ 8= 4個 7+ 8= 5個 + 7= 8個 4 + 8= 0個 5 8= 6個 4 構造式からアプローチして電子式を書くと次のようになる

More information

有機化合物の反応9(2018)講義用.ppt

有機化合物の反応9(2018)講義用.ppt 有機化合物の反応 ( 第 9 回 ) 創薬分子薬学講座薬化学部門 金光卓也 ハロゲン化アルキルの反応性 l S N 1 と S N 2 の特徴の復習 l S N 1=Unimolecular Nucleophilic Substitution 単分子求核置換反応 l S N 2=Bimolecular Nucleophilic Substitution 二分子求核置換反応 1 反応速度 l S N

More information

木村の有機化学小ネタ 糖の構造 単糖類の鎖状構造と環状構造 1.D と L について D-グルコースとか L-アラニンの D,L の意味について説明する 1953 年右旋性 ( 偏光面を右に曲げる ) をもつグリセルアルデヒドの立体配置が

木村の有機化学小ネタ   糖の構造 単糖類の鎖状構造と環状構造 1.D と L について D-グルコースとか L-アラニンの D,L の意味について説明する 1953 年右旋性 ( 偏光面を右に曲げる ) をもつグリセルアルデヒドの立体配置が 糖の構造 単糖類の鎖状構造と環状構造.D と L について D-グルコースとか L-アラニンの D,L の意味について説明する 9 年右旋性 ( 偏光面を右に曲げる ) をもつグリセルアルデヒドの立体配置が X 線回折実験により決定され, 次の約束に従い, 構造式が示された 最も酸化された基を上端にする 上下の原子または原子団は中心原子より紙面奥に位置する 左右の原子または原子団は中心原子より紙面手前に位置する

More information

Microsoft Word -

Microsoft Word - 有機化学 III 解答例と解説 I. ame the following compounds in English according to the IUPAC system nomenclature. R,S designation is required for question (e). (3,3,3,3,6 points) 5-phenylhexanal 2-ethyl-3-butenoic

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 酵素 : タンパク質の触媒 タンパク質 Protein 酵素 Enzyme 触媒 Catalyst 触媒 Cataylst: 特定の化学反応の反応速度を速める物質 自身は反応の前後で変化しない 酵素 Enzyme: タンパク質の触媒 触媒作用を持つタンパク質 第 3 回 : タンパク質はアミノ酸からなるポリペプチドである 第 4 回 : タンパク質は様々な立体構造を持つ 第 5 回 : タンパク質の立体構造と酵素活性の関係

More information

2011年度 化学1(物理学科)

2011年度 化学1(物理学科) 014 年度スペシャルプログラム (1/17) 酸 塩基 : 酸 塩基の定義を確認する No.1 1 酸と塩基の定義に関する以下の文章の正を答えよ 場合は 間違いを指摘せよ 文章正指摘 1 酸と塩基の定義はアレニウスとブレンステッド ローリーの 種類である ルイスの定義もある アレニウスの定義によれば 酸とは H を含むものである 水に溶けて 電離して H+ を出すものである 3 アレニウスの定義によれば

More information

酸素を含む化合物

酸素を含む化合物 2012 年度 化学 第 23 回 第 24 回 ( 担当 : 野島高彦 ) 酸素を含む有機化合物 1 酸素を含む有機化合物 注射針を刺す際には, エタノールで肌を拭いて消毒する. 手指の殺菌には, エタノールのかわりに 2 プロパノールが用いられることもある. 医療器具の殺菌にはクレゾールの水溶液も用いられている. 殺菌消毒にはこれまでに様々な有機化合物が用いられてきた.19 世紀には開腹手術時にフェノールを殺菌剤として噴霧することによって死亡率低下が達成された.

More information

Microsoft PowerPoint - D.酸塩基(2)

Microsoft PowerPoint - D.酸塩基(2) D. 酸塩基 (2) 1. 多塩基酸の ph 2. 塩の濃度と ph 3. 緩衝溶液と ph 4. 溶解度積と ph 5. 酸塩基指示薬 D. 酸塩基 (2) 1. 多塩基酸の ph 1. 多塩基酸の ph (1) 硫酸 H 2 SO 4 ( 濃度 C) 硫酸 H 2 SO 4 は2 段階で電離する K (C) (C) K a1 [H+ ][HSO 4 ] [H 2 SO 4 ] 10 5 第 1

More information

Microsoft Word - answer2013.doc

Microsoft Word - answer2013.doc ビギナーズ有機化学第二版 練習問題解答例 2013.3.20 作成 第 2 章 2.1 s 軌道電子 :1 種類のみで 対称な球形の電子分布をもつ p 軌道電子 :3 種類あり 互いに直交する方向性をもった電子分布をもつ 2.2 Li + B Mg Al 3+ S 2- l - a 陽子数 : 3 5 12 13 16 17 20 電子数 : 2 5 12 10 18 18 20 2.3 水素化物イオンは最外殻

More information

Microsoft Word

Microsoft Word 4610 アミン アミン アミンは -N 2,-N,-N の構造を持つ化合物類です.N 原子につくアルキル ( アリール ) の数により, 第一級アミン (-N 2 ), 第二級アミン (-N- ), 第三級アミン (-N ) があります. 代表的な化合物を図 1 に示します. 化合物例 第一級アミン 3 N 2 3 2 N 2 3 2 2 N 2 ( 3 ) 2 N 2 メチルアミンエチルアミンプロピルアミンイソプロピルアミン

More information

有機合成化学

有機合成化学 22 章ベンゼンの置換基の反応性ベンゼンの芳香族性に関しては,15 章参照求電子置換反応に関しては,16 章参照 解熱鎮痛薬 COOH OCOCH 3 OH アスピリン NHCOCH 3 アセトアミノフェン CH 3 CH 3 CO 2 H CO 2 H H 3 CO ナプロキセン イブプロフェン 22-1 フェニルメチル炭素の反応性 : ベンジル共鳴による安定化 ベンゼンは,Lewis 酸のような触媒を加えない限り,

More information

Microsoft PowerPoint - 有機元素化学特論11回配布用.pptx

Microsoft PowerPoint - 有機元素化学特論11回配布用.pptx フッ素化合物の沸点比較 80 80.5 323 フッ素の異常性 ハロゲン - リチウム交換 n-buli R 3 C X R 3 C Li X =, Br, I n-buli R 3 C R 3 C Li フッ素化学入門日本学術振興会フッ素化学第 155 委員会三共出版 2010 ISB 4782706286 フッ素の異常性の原因となる性質 含フッ素生理活性物質 創薬科学入門久能祐子監修佐藤健太郎著オーム社

More information

補足 中学校では塩基性ではなくアルカリ性という表現を使って学習する アルカリはアラビア語 (al qily) で, アル (al) は定冠詞, カリ (qily) はオカヒジキ属の植物を焼いた灰の意味 植物の灰には Na,K,Ca などの金属元素が含まれており, それに水を加えて溶かすと, NaOH

補足 中学校では塩基性ではなくアルカリ性という表現を使って学習する アルカリはアラビア語 (al qily) で, アル (al) は定冠詞, カリ (qily) はオカヒジキ属の植物を焼いた灰の意味 植物の灰には Na,K,Ca などの金属元素が含まれており, それに水を加えて溶かすと, NaOH 酸 塩基の定義のいろいろ 酸と塩基の性質酸の水溶液の性質 1 すっぱい味がする 2 青色リトマス紙を赤色に変える 3 BTB( ブロムチモールブルー ) 溶液を黄色に変える 4 多くの金属 (Mg: マグネシウム,Zn: 亜鉛,Fe: 鉄など ) と反応し, 水素を発生 Zn2HCl ZnCl 2 H 2 ( イオン反応式で表すと,Zn2H Zn 2 H 2 ) 酸の水溶液が以上の性質をもつのは,

More information

必要があれば, 次の数値を使いなさい 原子量 O= 標準状態で mol の気体が占める体積. L 問題文中の体積の単位記号 L は, リットルを表す Ⅰ 次の問いに答えなさい 問 飲料水の容器であるペットボトルに使われているプラスチックを, 次の中から つ選び, 番号をマークしなさい ポリエチレン

必要があれば, 次の数値を使いなさい 原子量 O= 標準状態で mol の気体が占める体積. L 問題文中の体積の単位記号 L は, リットルを表す Ⅰ 次の問いに答えなさい 問 飲料水の容器であるペットボトルに使われているプラスチックを, 次の中から つ選び, 番号をマークしなさい ポリエチレン 0 年度一般入試前期 A 日程 ( 月 日実施 ) 化学問題 (7 ページ 7 ページ ) 問題は大問 Ⅰ Ⅳ までありますが 一部 他科目との共通問題となっています 大問 Ⅰ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問 Ⅰ と共通の問題です 大問 Ⅱ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問 Ⅱ と共通の問題です 7 必要があれば, 次の数値を使いなさい 原子量 O= 標準状態で mol の気体が占める体積.

More information

2014 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 H

2014 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 H 01 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 = 18 N = 8 3 6 = 30 Ne = 0 5 = 3 6 l = 71 となり,1 が解答 (

More information

SO の場合 Leis の酸塩基説 ( 非プロトン性溶媒までも摘要可 一般化 ) B + B の化学反応の酸と塩基 SO + + SO SO + + SO 酸 塩基 酸 塩基 SO は酸にも塩基にもなっている 酸の強さ 酸が強い = 塩基へプロトンを供与する能力が大きい 強酸 ( 優れたプロトン供与

SO の場合 Leis の酸塩基説 ( 非プロトン性溶媒までも摘要可 一般化 ) B + B の化学反応の酸と塩基 SO + + SO SO + + SO 酸 塩基 酸 塩基 SO は酸にも塩基にもなっている 酸の強さ 酸が強い = 塩基へプロトンを供与する能力が大きい 強酸 ( 優れたプロトン供与 溶液溶媒 + 溶質 均一な相 溶質を溶かしている物質 溶けている物質 固体 + 液体液体 + 固体 溶質 (solute) イオンの形に解離して溶けているもの ( 電解質 ) 酸と塩基 Copyrigt: A.Asno 1 水素イオン濃度 (ydrogenion concentrtion) 水素イオン指数 (ydrogenion exponent; p) 水の電離 O + O O + + O O +

More information

< イオン 電離練習問題 > No. 1 次のイオンの名称を書きなさい (1) H + ( ) (2) Na + ( ) (3) K + ( ) (4) Mg 2+ ( ) (5) Cu 2+ ( ) (6) Zn 2+ ( ) (7) NH4 + ( ) (8) Cl - ( ) (9) OH -

< イオン 電離練習問題 > No. 1 次のイオンの名称を書きなさい (1) H + ( ) (2) Na + ( ) (3) K + ( ) (4) Mg 2+ ( ) (5) Cu 2+ ( ) (6) Zn 2+ ( ) (7) NH4 + ( ) (8) Cl - ( ) (9) OH - < イオン 電離練習問題 > No. 1 次のイオンの名称を書きなさい (1) + (2) Na + (3) K + (4) Mg 2+ (5) Cu 2+ (6) Zn 2+ (7) N4 + (8) Cl - (9) - (10) SO4 2- (11) NO3 - (12) CO3 2- 次の文中の ( ) に当てはまる語句を 下の選択肢から選んで書きなさい 物質の原子は (1 ) を失ったり

More information

スライド 1

スライド 1 基礎無機化学第 回 分子構造と結合 (IV) 原子価結合法 (II): 昇位と混成 本日のポイント 昇位と混成 s 軌道と p 軌道を混ぜて, 新しい軌道を作る sp 3 混成 : 正四面体型 sp 混成 : 三角形 (p 軌道が つ残る ) sp 混成 : 直線形 (p 軌道が つ残る ) 多重結合との関係炭素などでは以下が基本 ( たまに違う ) 二重結合 sp 混成三重結合 sp 混成 逆に,

More information

Ⅲ-2 酸 塩基の電離と水素イオン濃度 Ⅲ-2-1 弱酸 Ex. 酢酸 CH 3 COOH 希薄水溶液 (0.1mol/L 以下 ) 中では 一部が解離し 大部分は分子状で存在 CH 3 COOH CH 3 COO +H + 化学平衡の法則より [CH 3 COO ][H + ] = K [CH 3

Ⅲ-2 酸 塩基の電離と水素イオン濃度 Ⅲ-2-1 弱酸 Ex. 酢酸 CH 3 COOH 希薄水溶液 (0.1mol/L 以下 ) 中では 一部が解離し 大部分は分子状で存在 CH 3 COOH CH 3 COO +H + 化学平衡の法則より [CH 3 COO ][H + ] = K [CH 3 Ⅲ-2 酸 塩基の電離と水素イオン濃度 Ⅲ-2-1 弱酸 Ex. 酢酸 CH 3 COOH 希薄水溶液 (0.1mol/L 以下 ) 中では 一部が解離し 大部分は分子状で存在 CH 3 COOH CH 3 COO +H + 化学平衡の法則より COO ][H + ] = K COOH] a :( 見かけの ) 酸解離定数 ( 電離定数 ): 指数表示 pka = log Ka = log 1 K

More information

Microsoft Word - H29統合版.doc

Microsoft Word - H29統合版.doc 毒物劇物取扱者試験 (14) ( 平成 29 年 8 月 8 日 ) 問 26 混合物の分離に関する次の a~c の記述について その操作方法として正しい組み合わせを下表から一つ選び その番号を解答用紙に記入しなさい a. 沸点の差を利用して 液体の混合物を適当な温度範囲に区切って蒸留し 留出物 ( 蒸留によって得られる物質 ) を分離する操作 b. ろ紙やシリカゲルのような吸着剤に 物質が吸着される強さの違いを利用して

More information

スライド 1

スライド 1 ハロゲン化アルキル (alkyl halide) ハロゲン化アルキルの命名法 ハロゲン化アルキルの合成 アルコールからの合成 ハロゲン化アルキルの反応 Grignard( グリニャール ) 試薬求核置換反応 (SN2 反応,SN1 反応 ) 脱離反応 (E2 反応,E1 反応 ) ハロゲン化アルキルの命名法 (1) 段階 1: 最も長い炭素鎖を見つけて, 母体を決める. 多重結合がある場合には, 母体の炭素鎖はそれを含むものでなければならない.

More information

木村の理論化学小ネタ 熱化学方程式と反応熱の分類発熱反応と吸熱反応化学反応は, 反応の前後の物質のエネルギーが異なるため, エネルギーの出入りを伴い, それが, 熱 光 電気などのエネルギーの形で現れる とくに, 化学変化と熱エネルギーの関

木村の理論化学小ネタ   熱化学方程式と反応熱の分類発熱反応と吸熱反応化学反応は, 反応の前後の物質のエネルギーが異なるため, エネルギーの出入りを伴い, それが, 熱 光 電気などのエネルギーの形で現れる とくに, 化学変化と熱エネルギーの関 熱化学方程式と反応熱の分類発熱反応と吸熱反応化学反応は, 反応の前後の物質のエネルギーが異なるため, エネルギーの出入りを伴い, それが, 熱 光 電気などのエネルギーの形で現れる とくに, 化学変化と熱エネルギーの関係を扱う化学の一部門を熱化学という 発熱反応反応前の物質のエネルギー 大ネルギ熱エネルギーー小エ反応後の物質のエネルギー 吸熱反応 反応後の物質のエネルギー 大ネルギー熱エネルギー小エ反応前の物質のエネルギー

More information

木村の理論化学小ネタ 緩衝液 緩衝液とは, 酸や塩基を加えても,pH が変化しにくい性質をもつ溶液のことである A. 共役酸と共役塩基 弱酸 HA の水溶液中での電離平衡と共役酸 共役塩基 弱酸 HA の電離平衡 HA + H 3 A にお

木村の理論化学小ネタ   緩衝液 緩衝液とは, 酸や塩基を加えても,pH が変化しにくい性質をもつ溶液のことである A. 共役酸と共役塩基 弱酸 HA の水溶液中での電離平衡と共役酸 共役塩基 弱酸 HA の電離平衡 HA + H 3 A にお 緩衝液 緩衝液とは, 酸や塩基を加えても,pH が変化しにくい性質をもつ溶液のことである A. 酸と塩基 弱酸 HA の水溶液中での電離平衡と酸 塩基 弱酸 HA の電離平衡 HA H 3 A において, O H O ( HA H A ) HA H O H 3O A の反応に注目すれば, HA が放出した H を H O が受け取るから,HA は酸,H O は塩基である HA H O H 3O A

More information

スライド 1

スライド 1 酸と塩基 代謝概要 平成 31 年 4 月 18 日 病態生化学分野教授 ( 生化学 2) 山縣和也 本日の学習の目標 ヘンダーソン ハッセルバルヒの式を理解する アミノ酸の電荷について理解する 自由エネルギーについて理解する 1. 酸と塩基 ( ヘンダーソン ハッセルバルヒの式 ) 2. 代謝概要 ( 反応速度について ) 生体内の反応の多くに酸 塩基反応が関わっている またアミノ酸や核酸は酸や塩基の性質を示す

More information

Chap. 1 NMR

Chap. 1   NMR β α β α ν γ π ν γ ν 23,500 47,000 ν = 100 Mz ν = 200 Mz ν δ δ 10 8 6 4 2 0 δ ppm) Br C C Br C C Cl Br C C Cl Br C C Br C 2 2 C C3 3 C 2 C C3 C C C C C δ δ 10 8 6 4 δ ppm) 2 0 ν 10 8 6 4 δ ppm) 2 0 (4)

More information

木村の化学重要問題集 2014 解答編解説補充 脂肪族化合物 ( 有機化合物の分類を含む ) 202. 代表的なアルデヒドとカルボン酸 フェーリング反応 銀鏡反応 : アルデヒド 還元糖の検出反応 1. フェーリング反応 フェーリン

木村の化学重要問題集 2014 解答編解説補充 脂肪族化合物 ( 有機化合物の分類を含む ) 202. 代表的なアルデヒドとカルボン酸 フェーリング反応 銀鏡反応 : アルデヒド 還元糖の検出反応 1. フェーリング反応 フェーリン 1. 脂肪族化合物 ( 有機化合物の分類を含む ) 0. 代表的なアルデヒドとカルボン酸 フェーリング反応 銀鏡反応 : アルデヒド 還元糖の検出反応 1. フェーリング反応 フェーリング溶液とは 硫酸銅五水和物 (us 4 5 )69.g を水 1L に溶解した溶液 (A 液 ) と 酒石酸ナトリウムカリウム 46g と水酸化ナトリウム 100g を水 1L に溶解した溶液 (B 液 ) を等量に混合した濃青色の溶液

More information

Taro-化学3 酸塩基 最新版

Taro-化学3 酸塩基 最新版 11 酸 塩基の反応 P oint.29 酸 塩基 ブレンステッドの酸 塩基 酸 水素イオンを 物質 塩基 水素イオンを 物質 NH3 + H2O NH4 + + OH - 酸 塩基の性質 1 リトマス紙 2 フェノールフタレイン溶液 3BTB 液 4 メチルオレンジ 5 金属と反応 6 味 7 水溶液中に存在するイオン 酸 塩基 酸 塩基の分類 1 価数による分類 1 価 2 価 3 価 酸 塩基

More information

有機化学I 小テスト4 回答                  担当:石川勇人

有機化学I 小テスト4 回答                  担当:石川勇人 有機化学 I 小テスト 担当 : 石川勇人 問題 1: 次に示す化合物を IUPAC 命名法にしたがって命名せよ C 2 C 2 CC 2 CC C 2 CC 2 C 2 C 2 C 回答の指針 : 有機化合物の命名法である IUPAC の命名法に従う 以下解説する 7 8 9 C 2 9 8 7 6 5 3 2 1 C 2 CC 2 CC 1 2 3 5 6 上記の化合物について命名する際は まず

More information

2019 年度大学入試センター試験解説 化学 第 1 問問 1 a 塩化カリウムは, カリウムイオン K + と塩化物イオン Cl - のイオン結合のみを含む物質であり, 共有結合を含まない ( 答 ) 1 1 b 黒鉛の結晶中では, 各炭素原子の 4 つの価電子のうち 3 つが隣り合う他の原子との

2019 年度大学入試センター試験解説 化学 第 1 問問 1 a 塩化カリウムは, カリウムイオン K + と塩化物イオン Cl - のイオン結合のみを含む物質であり, 共有結合を含まない ( 答 ) 1 1 b 黒鉛の結晶中では, 各炭素原子の 4 つの価電子のうち 3 つが隣り合う他の原子との 219 年度大学入試センター試験解説 化学 第 1 問問 1 a 塩化カリウムは, カリウムイオン K + と塩化物イオン Cl - のイオン結合のみを含む物質であり, 共有結合を含まない ( 答 ) 1 1 b 黒鉛の結晶中では, 各炭素原子の 4 つの価電子のうち 3 つが隣り合う他の原子との共有結合に使われ, 残りの 1 つは結晶を構成する層上を自由に移動している そのため, 黒鉛は固体の状態で電気をよく通す

More information

8. 置換基の電子的性質 誘起効果と共鳴効果 誘起効果 Inductive Effect (I 効果 ) σ 結合を通じて伝わる極性結合と隣の結合との相互作用 電気陰性度の差が重要 1) 陰性の原子 ( 置換基 ) による場合 (-I 効果 ) δδδ+ C δδ+ C δ+ C

8. 置換基の電子的性質 誘起効果と共鳴効果 誘起効果 Inductive Effect (I 効果 ) σ 結合を通じて伝わる極性結合と隣の結合との相互作用 電気陰性度の差が重要 1) 陰性の原子 ( 置換基 ) による場合 (-I 効果 ) δδδ+ C δδ+ C δ+ C 8. 置換基の電子的性質 誘起効果と共鳴効果 8-1 8.1. 誘起効果 Inductive Effect (I 効果 ) σ 結合を通じて伝わる極性結合と隣の結合との相互作用 電気陰性度の差が重要 1) 陰性の原子 ( 置換基 ) による場合 (-I 効果 ) X X X: alogen,, R, R 2, R, 2... 電気陰性度大 :-I 効果大 2) 陽性の置換基による場合 (Li, B,

More information

2017 年度一般入試前期 A 日程 ( 1 月 23 日実施 ) 化学問題 (63 ページ 74 ページ ) 問題は大問 Ⅰ Ⅳ までありますが 一部 他科目との共通問題となっています 大問 Ⅰ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問 Ⅰ と共通の問題です 大問 Ⅱ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問

2017 年度一般入試前期 A 日程 ( 1 月 23 日実施 ) 化学問題 (63 ページ 74 ページ ) 問題は大問 Ⅰ Ⅳ までありますが 一部 他科目との共通問題となっています 大問 Ⅰ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問 Ⅰ と共通の問題です 大問 Ⅱ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問 2017 年度一般入試前期 A 日程 ( 1 月 23 日実施 ) 化学問題 (63 ページ 74 ページ ) 問題は大問 Ⅰ Ⅳ までありますが 一部 他科目との共通問題となっています 大問 Ⅰ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問 Ⅰ と共通の問題です 大問 Ⅱ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問 Ⅱ と共通の問題です 63 必要があれば, 次の数値を使いなさい 原子量 H=1. 0,C=12,O=16,S=32

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 薬品分析化学第 8 回 HendersonHasselbalch の式 ( 復習 ) ph 緩衝液 (p 55 ~) 溶液中に共役酸 塩基対が存在しているとき ph p 共役酸 塩基の濃度関係を表す 8 弱酸 HA の平衡式 O H O A において HA H A = mol/l, [A= mol/l とすると O [A より O A A [A となり ph p が導かれる 〇弱酸 HA ( mol/l)

More information

分析化学講義資料 ( 容量分析 ) 林譲 (Lin, Rang) 容量分析概要容量分析法 (volumetric analysis) は滴定分析法 (titrimetric analysis) とも呼ばれている この方法は, フラスコ中の試料液の成分とビュレットに入れた濃度既知の標準液 (stand

分析化学講義資料 ( 容量分析 ) 林譲 (Lin, Rang) 容量分析概要容量分析法 (volumetric analysis) は滴定分析法 (titrimetric analysis) とも呼ばれている この方法は, フラスコ中の試料液の成分とビュレットに入れた濃度既知の標準液 (stand 分析化学講義資料 ( 容量分析 ) 林譲 (Lin, Rang) 容量分析概要容量分析法 (volumetric analysis) は滴定分析法 (titrimetric analysis) とも呼ばれている この方法は, フラスコ中の試料液の成分とビュレットに入れた濃度既知の標準液 (standard solution) を反応させ, 適当な方法によって終点 (end point) を検出し,

More information

スライド 1

スライド 1 無機化学 II 第 3 回 化学結合 本日のポイント 分子軌道 原子が近づく 原子軌道が重なる 軌道が重なると, 原子軌道が組み合わさって 分子軌道 というものに変化 ( 分子に広がる ) 結合性軌道と反結合性軌道 軌道の重なりが大きい = エネルギー変化が大 分子軌道に電子が詰まった時に, 元の原子よりエネルギーが下がるなら結合を作る. 混成軌道と原子価結合法 ( もっと単純な考え方 ) わかりやすく,

More information

有機物質 V 演習問題 以下の化合物 A O の化合物名を書きなさい Ph NH 2 A HO Ph NH 2 B HO C O NH 2 HO HN D O HO HN E N O O O Br Br N H H 2 N N OH F G H I OH O 1 OH J O O O O

有機物質 V 演習問題 以下の化合物 A O の化合物名を書きなさい Ph NH 2 A HO Ph NH 2 B HO C O NH 2 HO HN D O HO HN E N O O O Br Br N H H 2 N N OH F G H I OH O 1 OH J O O O O 有機物質 V 演習問題 12 1. 以下の化合物 の化合物名を書きなさい r r 2 F G I 1 J K L M : (2R,3)-3-phenylbutan-2-amine : (2R,3)-2-amino-3-phenylbutanol : (3R)-3-amino-4-hydroxylbutan-2-one : (2R)-2-hydroxymethyl-1-azacyclopentan-3-one

More information

スライド 1

スライド 1 酸と塩基 代謝概要 平成 25 年 4 月 15 日 病態生化学分野 ( 生化学 2) 教授 山縣和也 本日の学習の目標 ヘンダーソン ハッセルバルヒの式を理解する アミノ酸の電荷について理解する 自由エネルギーについて理解する 1. 酸と塩基 2. 代謝概要 ( 反応速度について ) 生体内の反応の多くに酸 塩基反応が関わっている またアミノ酸や核酸は酸や塩基の性質を示す 酸 Acid 塩基 Base

More information

Microsoft PowerPoint - presentation2007_03_acid-base.ppt

Microsoft PowerPoint - presentation2007_03_acid-base.ppt 酸塩基平衡と中和滴定 ー復習ー酸塩基の定義 酸 (cid, ラテン語の cetum から と塩基 (se, [likli, アラビア語 lklj ( 植物の灰 J.R. Gluer ( アルカリは酸と相反するもので 塩はこれら つから構成される R. Boyle (79 青色リトマスが酸により赤変することを発見 J.L. GyLussc (775 酸には酸素酸と水素酸の 種類があると考える J. Lieig

More information

フォルハルト法 NH SCN の標準液または KSCN の標準液を用い,Ag または Hg を直接沈殿滴定する方法 および Cl, Br, I, CN, 試料溶液に Fe SCN, S 2 を指示薬として加える 例 : Cl の逆滴定による定量 などを逆滴定する方法をいう Fe を加えた試料液に硝酸

フォルハルト法 NH SCN の標準液または KSCN の標準液を用い,Ag または Hg を直接沈殿滴定する方法 および Cl, Br, I, CN, 試料溶液に Fe SCN, S 2 を指示薬として加える 例 : Cl の逆滴定による定量 などを逆滴定する方法をいう Fe を加えた試料液に硝酸 沈殿滴定とモール法 沈殿滴定沈殿とは溶液に試薬を加えたり加熱や冷却をしたとき, 溶液から不溶性固体が分離する現象, またはその不溶性固体を沈殿という 不溶性固体は, 液底に沈んでいいても微粒子 ( コロイド ) として液中を浮遊していても沈殿と呼ばれる 沈殿滴定とは沈殿が生成あるいは消失する反応を利用した滴定のことをいう 沈殿が生成し始めた点, 沈殿の生成が完了した点, または沈殿が消失した点が滴定の終点となる

More information

1 次の問い ( 問 1~ 問 5) に答えよ (23 点 ) 問 1 次の単位変換のうち, 正しいもののみをすべて含む組み合わせは どれか マーク式解答欄 1 (a) 1.0 kg = mg (b) 1.0 dl = ml (c) 1.0 g/cm 3 = 1.

1 次の問い ( 問 1~ 問 5) に答えよ (23 点 ) 問 1 次の単位変換のうち, 正しいもののみをすべて含む組み合わせは どれか マーク式解答欄 1 (a) 1.0 kg = mg (b) 1.0 dl = ml (c) 1.0 g/cm 3 = 1. 問 1~ 問 25 の解答を, 指定された解答欄にマークせよ 必要があれば, 次の数値を用いよ 原子量 : H = 1.0, C = 12, N = 14, O = 16, Na = 23, S = 32, Cl = 35.5, Ca = 40, Cu = 64, Zn = 65 気体定数 :8.3 10 3 Pa L/(K mol) ファラデー定数 :9.65 10 4 C/mol セルシウス温度目盛りのゼロ点

More information

CHEMISTRY: ART, SCIENCE, FUN THEORETICAL EXAMINATION ANSWER SHEETS JULY 20, 2007 MOSCOW, RUSSIA Official version team of Japan.

CHEMISTRY: ART, SCIENCE, FUN THEORETICAL EXAMINATION ANSWER SHEETS JULY 20, 2007 MOSCOW, RUSSIA Official version team of Japan. CEMISTRY: ART, SCIENCE, FUN TEORETICAL EXAMINATION ANSWER SEETS JULY 20, 2007 MOSCOW, RUSSIA 1 Quest. 1.1 1.2 2.1 3.1 3.2 3.3 3.4 Tot Points Student code: Marks 3 3 2 4.5 2 4 6 24.5 7 1.1.1 構造 プロパンジアール

More information

無機化学 II 2018 年度期末試験 1. 窒素を含む化合物にヒドラジンと呼ばれる化合物 (N2H4, 右図 ) がある. この分子に関し, 以下の問いに答えよ.( 計 9 点 ) (1) N2 分子が 1 mol と H2 分子が 2 mol の状態と, ヒドラジン 1 mol となっている状態

無機化学 II 2018 年度期末試験 1. 窒素を含む化合物にヒドラジンと呼ばれる化合物 (N2H4, 右図 ) がある. この分子に関し, 以下の問いに答えよ.( 計 9 点 ) (1) N2 分子が 1 mol と H2 分子が 2 mol の状態と, ヒドラジン 1 mol となっている状態 無機化学 II 2018 年度期末試験 1. 窒素を含む化合物にヒドラジンと呼ばれる化合物 (N2H4, 右図 ) がある. この分子に関し, 以下の問いに答えよ.( 計 9 点 ) (1) N2 分子が 1 mol と H2 分子が 2 mol の状態と, ヒドラジン 1 mol となっている状態を比較すると, どちらの分子がどの程度エネルギーが低いか (= 安定か ) を平均結合エンタルピーから計算して答えよ.

More information

Microsoft Word - 酸塩基

Microsoft Word - 酸塩基 化学基礎実験 : 酸 塩基と (1) 酸と塩基 の基本を学び の実験を通してこれらの事柄に関する認識を深めます さらに 緩衝液の性質に ついて学び 緩衝液の 変化に対する緩衝力を実験で確かめます 化学基礎実験 : 酸 塩基と 酸と塩基 水の解離 HCl H Cl - 塩酸 塩素イオン 酸 強酸 ヒドロニウムイオン H 3 O H O H OH - OH ー [H ] = [OH - ]= 1-7 M

More information

FdData理科3年

FdData理科3年 FdData 中間期末 : 中学理科 3 年 [ 酸 アルカリとイオン ] [ 問題 ](1 学期期末 ) 次の各問いに答えよ (1) 塩酸の中に含まれている 酸 に共通するイオンは何か 1 イオンの名称を答えよ 2 また, このイオンの記号を書け (2) 水酸化ナトリウム水溶液の中に含まれている アルカリ に共通するイオンは何か 1 イオンの名称を答えよ 2 また, このイオンの記号を答えよ [

More information

Applied hemistry / ome page : http://www.apc.titech.ac.jp M E-mail EXT. FAX ST ttak@apc.titech.ac.jp thiroshi@apc.titech.ac.jp sfuse@apc.titech.ac.jp aohtomo@apc.titech.ac.jp 2145 2145 mokamoto@apc.titech.ac.jp

More information

高 1 化学冬期課題試験 1 月 11 日 ( 水 ) 実施 [1] 以下の問題に答えよ 1)200g 溶液中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 整数 ) 2)200g 溶媒中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 有効数字 2 桁 ) 3) 同じ

高 1 化学冬期課題試験 1 月 11 日 ( 水 ) 実施 [1] 以下の問題に答えよ 1)200g 溶液中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 整数 ) 2)200g 溶媒中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 有効数字 2 桁 ) 3) 同じ 高 1 化学冬期課題試験 1 月 11 日 ( 水 ) 実施 [1] 以下の問題に答えよ 1)200g 溶液中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 整数 ) 2)200g 溶媒中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 有効数字 2 桁 ) 3) 同じ溶質の20% 溶液 100gと30% 溶液 200gを混ぜると質量 % はいくらになるか ( 有効数字

More information

木村の有機化学小ネタ セルロース系再生繊維 再生繊維セルロースなど天然高分子物質を化学的処理により溶解後, 細孔から押し出し ( 紡糸 という), 再凝固させて繊維としたもの セルロース系の再生繊維には, ビスコースレーヨン, 銅アンモニア

木村の有機化学小ネタ   セルロース系再生繊維 再生繊維セルロースなど天然高分子物質を化学的処理により溶解後, 細孔から押し出し ( 紡糸 という), 再凝固させて繊維としたもの セルロース系の再生繊維には, ビスコースレーヨン, 銅アンモニア セルロース系再生繊維 再生繊維セルロースなど天然高分子物質を化学的処理により溶解後, 細孔から押し出し ( 紡糸 という), 再凝固させて繊維としたもの セルロース系の再生繊維には, ビスコースレーヨン, 銅アンモニアレーヨンがあり, タンパク質系では, カゼイン, 大豆タンパク質, 絹の糸くず, くず繭などからの再生繊維がある これに対し, セルロースなど天然の高分子物質の誘導体を紡糸して繊維としたものを半合成繊維と呼び,

More information

第1回 生体内のエネルギー産生

第1回 生体内のエネルギー産生 第 1 回生体内のエネルギー産生 日紫喜光良 基礎生化学 2014.4.15 1 暮らしの中の生化学と関連した事象 発酵 発酵食品の製造 酒造 代謝 エネルギー 栄養 栄養素 代謝異常 糖尿病 肥満 2 健康についての疑問は生化学に関連 スポーツ飲料の成分の科学的根拠は? コラーゲンをたくさんとると肌がぷりぷりになる? ご飯を食べなければ太らないか? 3 教科書 Champe PC, Harvey

More information

第3類危険物の物質別詳細 練習問題

第3類危険物の物質別詳細 練習問題 第 3 類危険物の物質別詳細練習問題 問題 1 第 3 類危険物の一般的な消火方法として 誤っているものは次のうちいくつあるか A. 噴霧注水は冷却効果と窒息効果があるので 有効である B. 乾燥砂は有効である C. 分子内に酸素を含むので 窒息消火法は効果がない D. 危険物自体は不燃性なので 周囲の可燃物を除去すればよい E. 自然発火性危険物の消火には 炭酸水素塩類を用いた消火剤は効果がある

More information

化学基礎 化学 化学基礎 化学 ( 全問必答 ) 第 1 問次の各問い ( 問 1~ 6 ) に答えよ 解答番号 1 ~ 8 ( 配点 25) 問 1 次の a ~ c に当てはまるものを, それぞれの解答群 1~4 のうちから一つずつ 選べ a Al 3+ と物質量の比 2 :3 で化合物をつくる

化学基礎 化学 化学基礎 化学 ( 全問必答 ) 第 1 問次の各問い ( 問 1~ 6 ) に答えよ 解答番号 1 ~ 8 ( 配点 25) 問 1 次の a ~ c に当てはまるものを, それぞれの解答群 1~4 のうちから一つずつ 選べ a Al 3+ と物質量の比 2 :3 で化合物をつくる ( 全問必答 ) 第 1 問次の各問い ( 問 1~ 6 ) に答えよ 解答番号 1 ~ 8 ( 配点 5) 問 1 次の a ~ c に当てはまるものを, それぞれの解答群 1~4 のうちから一つずつ 選べ a Al + と物質量の比 : で化合物をつくる多原子イオン 1 1 塩化物イオン 酸化物イオン 硫酸イオン 4 リン酸イオン b 水溶液を白金線につけ, ガスバーナーの外炎に入れると, 黄色の炎が見ら

More information

▲ 電離平衡

▲ 電離平衡 電離平衡演習その 1 [04 金沢 ] 電離平衡 1 1 酢酸の濃度 C mol/l の水溶液がある 酢酸の電離度を とすると, 平衡状態で溶液中に存在する酢酸イオンの濃度は Ⅰ mol/l, 電離していない酢酸の濃度は Ⅱ mol/l, 水素イオンの濃度は Ⅲ mol/l と表される ここで, 電離度が 1より非常に小さく,1 1と近似すると, 電離定数は Ⅳ mol/l と表される いま,3.0

More information

4. 炭素 炭素多重結合 不飽和炭化水素 4.1. C=C 結合 2p 2p z 4-1 2p z 2s 2p z 混成 sp 2 混成軌道 σ 結合を作る C σ π Trigonal 正三角形 + C C π 軌道 2p z 2p z C: sp 2 sp 2 : C π 電子の非局在化 安定化

4. 炭素 炭素多重結合 不飽和炭化水素 4.1. C=C 結合 2p 2p z 4-1 2p z 2s 2p z 混成 sp 2 混成軌道 σ 結合を作る C σ π Trigonal 正三角形 + C C π 軌道 2p z 2p z C: sp 2 sp 2 : C π 電子の非局在化 安定化 4. 炭素 炭素多重結合 不飽和炭化水素 4.1. = 結合 2p 4-1 2s 混成 2 混成軌道 σ 結合を作る σ Trigonal 正三角形 + 軌道 : 2 2 : 電子の非局在化 安定化 (σ 軌道より小さい ) σ σ 結合 結合 例 )ethylene (ethene) 120 回転は困難 4.2. 結合 2s 2p 混成 混成軌道 σ 結合を作る Linear 直線 安定化 非局在化

More information

FdData理科3年

FdData理科3年 FdData 中間期末 : 中学理科 3 年 : 中和 [ 中和とイオン数の変化 ] [ 問題 ](2 学期中間 ) 次の図は A 液に B 液を加えたときのようすを示している A 液は塩酸,B 液は水酸化ナトリウム水溶液である (1) 1~4 の水溶液はそれぞれ何性か (2) 4 の水溶液にフェノールフタレイン溶液を加えると何色になるか (3) 塩酸 (A 液 ) に水酸化ナトリウム水溶液 (B

More information

化学I

化学I 化学 I 第 4 章 分子の構造 ( その 2) http://acbio2.acbio.u-fukui.ac.jp/indphy/hisada/chemistryi/ 授業計画 1 回物質観の進歩と自然科学の発展 2 回原子の電子構造 - 電子, 陽子, 原子量 - 3 回水素原子の電子スペクトル 4 回 Bohr の水素原子模型 5 回物質の波動性 6 回量子数 7 回原子の電子配置と周期律表

More information

<4D F736F F F696E74202D A E90B6979D89C8816B91E63195AA96EC816C82DC82C682DF8D758DC03189BB8A7795CF89BB82C68CB48E AA8E E9197BF2E >

<4D F736F F F696E74202D A E90B6979D89C8816B91E63195AA96EC816C82DC82C682DF8D758DC03189BB8A7795CF89BB82C68CB48E AA8E E9197BF2E > 中学 2 年理科まとめ講座 第 1 分野 1. 化学変化と原子 分子 物質の成り立ち 化学変化 化学変化と物質の質量 基本の解説と問題 講師 : 仲谷のぼる 1 物質の成り立ち 物質のつくり 物質をつくる それ以上分けることができない粒を原子という いくつかの原子が結びついてできたものを分子という いろいろな物質のうち 1 種類の原子からできている物質を単体 2 種類以上の原子からできている物質を化合物という

More information

<4D F736F F F696E74202D208D918E8E91CE8DF481698E5F89968AEE816A F38DFC97702E707074>

<4D F736F F F696E74202D208D918E8E91CE8DF481698E5F89968AEE816A F38DFC97702E707074> 国試対策 酸塩基 酸 塩基 ( アルカリ ) って何? H 2 SO 4 水酸化カルシウムアンモニア CH HNO 3 4 HCl 硫酸ナトリウム 新垣 知輝 どれが酸? どれが塩基? 酸 酸と塩基の定義 塩基 H + を出すもの OH を出すもの by アレニウス H + を渡すもの H + を受け取るもの by ブレンステッド ローリー電子対を受け取る電子対を渡すものもの by ルイス 水素イオン

More information

第1回 生体内のエネルギー産生

第1回 生体内のエネルギー産生 第 1 回生体内のエネルギー産生 日紫喜光良 基礎生化学 2018.4.10 1 暮らしの中の生化学と関連した事象 発酵 発酵食品の製造 酒造 代謝 エネルギー 栄養 栄養素 代謝異常 糖尿病 肥満 2 健康についての疑問は生化学に関連 コラーゲンをたくさんとると肌がぷりぷりになる? ご飯さえ食べなければ太らない ( 糖質ダイエット?) か? 3 教科書 リッピンコットシリーズイラストレイテッド生化学

More information

New Color Chemosensors for Monosaccharides Based on Azo Dyes

New Color Chemosensors for Monosaccharides Based on Azo Dyes New olor hemoenor for Monocchride ed on zo Dye 著者 : Nicol Diere nd Joeph R. Lkowicz 雑誌 : rg.lett. 1, 3 (4), 3891-3893 紹介者 : 堀田隼 1 年 1 月 7 日 ボロン酸の性質 1 ci-ジオールと環状エステルを形成する 環状エステルを形成すると ボロン酸の酸性度が高まる btrct

More information

2010解答.indd

2010解答.indd 有機化学 Ⅳ 2010 年度期末試験解答 文責 : みみみさん 遅くなってすみません だいたい授業プリントと教科書から抜粋してこねくりまわしてつくりました調子に乗ってごちゃごちゃ書いてる部分多いですがほんと全部覚える必要はなくて大事なところだけ押さえとけば単位は来るはずですでも結構がんばって書いたので読めばためになると思うよ 思うよ 1 語句説明 (1) 二次代謝産物とは例 : 生命にとって必須の分子である炭水化物

More information

解糖系でへ 解糖系でへ - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 AT AT リン酸化で細胞外に AT 出られなくなる 異性化して炭素数 AT の分子に分解される AT 2 ホスホエノール AT 2 1

解糖系でへ 解糖系でへ - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 AT AT リン酸化で細胞外に AT 出られなくなる 異性化して炭素数 AT の分子に分解される AT 2 ホスホエノール AT 2 1 糖質の代謝 消化管 デンプン 小腸 肝門脈 AT 中性脂肪コレステロール アミノ酸 血管 各組織 筋肉 ムコ多糖プリンヌクレオチド AT 糖質の代謝 糖質からの AT 合成 の分解 : 解糖系 と酸化的リン酸化嫌気条件下の糖質の分解 : 発酵の合成 : 糖新生 糖質からの物質の合成 の合成プリンヌクレオチドの合成 : ペントースリン酸回路グルクロン酸の合成 : ウロン酸回路 糖質の代謝 体内のエネルギー源

More information

FdText理科1年

FdText理科1年 中学理科 3 年 : 酸とアルカリ [ http://www.fdtext.com/dat/ ] [ 要点 ] 酸の性質 青色リトマスを赤に変える BTB 溶液を黄色に変える あえん金属 ( 亜鉛, マグネシウム, 鉄など ) と反応して水素を発生させる アルカリの性質 赤色リトマスを青色に変える BTB 溶液を青色に変える フェノールフタレイン溶液を赤色に変える ひふタンパク質をとかす ( 皮膚につけるとぬるぬるする

More information

<4D F736F F D2089BB8A778AEE E631358D E5F89BB8AD28CB3>

<4D F736F F D2089BB8A778AEE E631358D E5F89BB8AD28CB3> 第 15 講 酸化と還元 酸化 還元とは切ったリンゴをそのまま放置すると, 時間が経つにつれて断面が変色します これはリンゴの断面が酸化した現象を示しています ピカピカの10 円玉も, しばらくすると黒く, くすんでいきます これも酸化です この10 円玉を水素ガスのなかに入れると, 元のきれいな10 円玉に戻ります これが還元です 1 酸化還元の定義 2 酸化数とは? 3 酸化剤 還元剤についての理解

More information

Microsoft Word 後期化学問題

Microsoft Word 後期化学問題 問 1~ 問 28 の解答を, 指定された解答欄にマークせよ 必要があれば, 次の数値を用いよ 原子量 :H = 1.0,C = 12,N = 14,O = 16,Na = 23,P = 31,S = 32, Cl = 35.5,Fe = 56,Cu = 64,I = 127,Pb = 207 アボガドロ定数 :6.02 10 23 / mol 気体定数 :8.3 10 3 Pa L / (K mol)

More information

スライド 1

スライド 1 ミトコンドリア電子伝達系 酸化的リン酸化 (2) 平成 24 年 5 月 21 日第 2 生化学 ( 病態生化学分野 ) 教授 山縣和也 本日の学習の目標 電子伝達系を阻害する薬物を理解する ミトコンドリアに NADH を輸送するシャトルについて理解する ATP の産生量について理解する 脱共役タンパク質について理解する 複合体 I III IV を電子が移動するとプロトンが内膜の内側 ( マトリックス側

More information

カールフィッシャー法と濃度計算問題

カールフィッシャー法と濃度計算問題 酸化還元滴定の応用例 カールフィッシャー法 (Karl Fischer s method) 微量の水分を滴定で求める方法 試料を無水メタノールなどと振って水を抽出し これをカールフィッシャー試薬で滴定する カールフィッシャー試薬は ヨウ素 二酸化イオウ ピリジンを 1:3:10( モル比 ) の割合にメタノールに溶かしたもの 水の存在によってヨウ素が二酸化イオウによって定量的に還元され この両者がピリジンと化合して明るい黄色に変わる

More information

内容 1. 化学結合 2. 種類と特性 3. 反応の種類 4. 反応機構 5. 高分子材料の特性 6. 高分子合成 7. 有機構造解析

内容 1. 化学結合 2. 種類と特性 3. 反応の種類 4. 反応機構 5. 高分子材料の特性 6. 高分子合成 7. 有機構造解析 株式会社アイテス ( 株 ) アイテス 品質技術 清野智志 有機化学講義 http://www.ites.co.jp 内容 1. 化学結合 2. 種類と特性 3. 反応の種類 4. 反応機構 5. 高分子材料の特性 6. 高分子合成 7. 有機構造解析 1. 化学結合 1 イオン結合 Na + + Cl - Na + Cl - 2 金属結合 Al-Al Cu-Cu : Al -Al Cu - Cu

More information

基礎化学 Ⅰ 第 5 講原子量とモル数 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1

基礎化学 Ⅰ 第 5 講原子量とモル数 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1 つの質量は? 水素原子は,0.167 10-23 g 酸素原子は,2.656 10-23 g 炭素原子は,1.993 10-23 g 原子の質量は,

More information

<連載講座>アルマイト従事者のためのやさしい化学(XVII)--まとめと問題 (1)

<連載講座>アルマイト従事者のためのやさしい化学(XVII)--まとめと問題 (1) アルマイト従事者のためのやさしい化学 (ⅩⅦ) - まとめと問題 1- 野口駿雄 Ⅰ. はじめに前号までに化学の基礎 アルミニウム表面処理に使用されている前処理液 ( 特にアルカリ溶液 ) 及び硫酸電解液や蓚酸電解液の分析方法について その手順を 使用する分析用器具を図示し また簡単な使用方法を付け加えながら示し 初心者でもその図を見ながら順を追って操作を行えば それぞれの分析が出来るように心がけ

More information

1. 構造式ファイルの作成について 平成 31 年度からの少量新規化学物質の申出には電子データ ( ML ファイル形式 ) の提出が必要となります 本講演資料における 構造式ファイル は ML ファイルのことを指しています 経済産業省推奨構造式描画ソフトウェア以下のソフトウェアを用いて ML ファイ

1. 構造式ファイルの作成について 平成 31 年度からの少量新規化学物質の申出には電子データ ( ML ファイル形式 ) の提出が必要となります 本講演資料における 構造式ファイル は ML ファイルのことを指しています 経済産業省推奨構造式描画ソフトウェア以下のソフトウェアを用いて ML ファイ 少量新規化学物質の申出における 構造式ファイルの作成について 平成 30 年秋 独立行政法人製品評価技術基盤機構 (NITE) 1 1 1. 構造式ファイルの作成について 平成 31 年度からの少量新規化学物質の申出には電子データ ( ML ファイル形式 ) の提出が必要となります 本講演資料における 構造式ファイル は ML ファイルのことを指しています 経済産業省推奨構造式描画ソフトウェア以下のソフトウェアを用いて

More information

<576F F202D F94BD899E8EAE82CC8DEC82E895FB5F31325F352E6C7770>

<576F F202D F94BD899E8EAE82CC8DEC82E895FB5F31325F352E6C7770> 1 ( 問 ) 金属が溶けて H 2 を発生する場合 ( 例 ) 1. 金属と H で考える Na H 2O H 2 Fe H 2 H 2 2Na 2H 2Na H 2 Fe 2H Fe 2 H 2 2. 水の場合は OH を両辺に加える 2'. 酸の場合は 酸の陰イオンを両辺に加える 3. たし算をする Na H 2O K H 2O Ca H 2O Mg H 2O Zn H 2 Fe H 2 Al

More information

Microsoft PowerPoint - presentation2007_04_ComplexFormation.ppt

Microsoft PowerPoint - presentation2007_04_ComplexFormation.ppt 錯生成平衡とその応用 金属イオン が配位子 (lignd) と反応し 錯体 (complex) を形成するときの平衡反応. 金属イオンは遷移金属の場合が多い. 遷移金属は d 軌道と その上の s 軌道や p 軌道の 電子を利用して混成軌道をつくる. 比較的容易に多様な酸化数をとれる [u(h ) テトラアンミン銅 (II) イオン [Fe() 6 ヘキサシアノ鉄 (III) イオン omplex

More information

Microsoft Word - H31å¹´å„Œå�¦å¹´éŒfi訋çfl»(4哟体).doc

Microsoft Word - H31å¹´å„Œå�¦å¹´éŒfi訋çfl»(4哟体).doc 平成 3 年度化学年間学習指導計画 校長印 教頭印 沖縄県立具志川高等学校学年 : 年 3 年担当者 : 長門邦夫 教科 : 理科単位数 :4 単位 第 編物質の状態 学習内容指導目標 ( 学習のねらい ) 第 章粒子の結合と結晶の構物質が連続性をもたない小さな粒子からなること, 個々の粒子がど造のようなしくみで結合しているかなどは化学基礎で学習しているが, ここで一通り復習する また, 非晶質については,

More information

電子配置と価電子 P H 2He 第 4 回化学概論 3Li 4Be 5B 6C 7N 8O 9F 10Ne 周期表と元素イオン 11Na 12Mg 13Al 14Si 15P 16S 17Cl 18Ar 価電子数 陽

電子配置と価電子 P H 2He 第 4 回化学概論 3Li 4Be 5B 6C 7N 8O 9F 10Ne 周期表と元素イオン 11Na 12Mg 13Al 14Si 15P 16S 17Cl 18Ar 価電子数 陽 電子配置と価電子 P11 1 2 13 14 15 16 17 18 1H 2He 第 4 回化学概論 3Li 4Be 5B 6C 7N 8O 9F 10Ne 周期表と元素イオン 11Na 12Mg 13Al 14Si 15P 16S 17Cl 18Ar 1 2 3 4 5 6 7 0 陽性元素陰性元素安定電子を失いやすい電子を受け取りやすい 原子番号と価電子の数 P16 元素の周期表 P17 最外殻の電子配置と周期表

More information

B. モル濃度 速度定数と化学反応の速さ 1.1 段階反応 ( 単純反応 ): + I HI を例に H ヨウ化水素 HI が生成する速さ は,H と I のモル濃度をそれぞれ [ ], [ I ] [ H ] [ I ] に比例することが, 実験により, わかっている したがって, 比例定数を k

B. モル濃度 速度定数と化学反応の速さ 1.1 段階反応 ( 単純反応 ): + I HI を例に H ヨウ化水素 HI が生成する速さ は,H と I のモル濃度をそれぞれ [ ], [ I ] [ H ] [ I ] に比例することが, 実験により, わかっている したがって, 比例定数を k 反応速度 触媒 速度定数 反応次数について. 化学反応の速さの表し方 速さとは単位時間あたりの変化の大きさである 大きさの値は 0 以上ですから, 速さは 0 以上の値をとる 化学反応の速さは単位時間あたりの物質のモル濃度変化の大きさで表すのが一般的 たとえば, a + bb c (, B, は物質, a, b, c は係数 ) という反応において,, B, それぞれの反応の速さを, B, とし,

More information

香りがナビゲートする 有機化学 理学博士長谷川登志夫著 コロナ社 コロナ社

香りがナビゲートする 有機化学 理学博士長谷川登志夫著 コロナ社 コロナ社 香りがナビゲートする 有機化学 理学博士長谷川登志夫著 . i OH C H ii iii. 1. 2.. 3.. 6. sp, sp, sp v r 8.. sp, sp, sp 8.. v r 9. 13.. 13.. 16.. 18.. 22. 25. 29.. 29 iv.. 31. 35. 36.. 36.. 38.. 40. 42. 43. 45. 48. 51.. 53.. 54. 60..

More information

Dr, Fujita

Dr, Fujita 免疫組織化学染色における抗原賦活の原理について考える 東京医科大学病理学講座 藤田浩司 はじめにパラフィン切片により証明される抗原の種類は, この十数年のうちに飛躍的に増加した. 元来, 免疫組織化学法は凍結切片やアセトンを用いた固定により抗原温存を図っていたが, 現在ではホルマリン固定材料のパラフィン切片によっても多くの抗原の同定が可能となった. その理由には, 1) ホルマリン固定に抵抗性の抗原を認識するモノクローナル抗体の開発

More information

二酸化炭素を用いる触媒的炭素 炭素結合生成反応の開発 京都大学工学研究科物質エネルギー化学専攻辻康之 1. はじめに二酸化炭素は炭素の最も高酸化状態の化合物であり, 熱力学的にも速度論的にも反応性の乏しい物質である この二酸化炭素を炭素源として触媒的に有用物質の合成に利用することが出来れば, 次世代

二酸化炭素を用いる触媒的炭素 炭素結合生成反応の開発 京都大学工学研究科物質エネルギー化学専攻辻康之 1. はじめに二酸化炭素は炭素の最も高酸化状態の化合物であり, 熱力学的にも速度論的にも反応性の乏しい物質である この二酸化炭素を炭素源として触媒的に有用物質の合成に利用することが出来れば, 次世代 二酸化炭素を用いる触媒的炭素 炭素結合生成反応の開発 京都大学工学研究科物質エネルギー化学専攻辻康之 1. はじめに二酸化炭素は炭素の最も高酸化状態の化合物であり, 熱力学的にも速度論的にも反応性の乏しい物質である この二酸化炭素を炭素源として触媒的に有用物質の合成に利用することが出来れば, 次世代炭素源の開発という見地からも重要であろう 1 二酸化炭素の反応は,(1) 水素 炭素結合生成反応, (2)

More information

調査研究「教科等で考える異校種間の連携の工夫」〔理科〕

調査研究「教科等で考える異校種間の連携の工夫」〔理科〕 事例 6 高等学校 化学 Ⅰ 学習指導案 平成 年 月 日 () 第 校時指導者教諭 学年第 1 学年生徒数 名 ( 男子 名女子 名 ) 1 単元名酸と塩基の反応 2 単元について (1) 単元観生徒は教科書の第 1 章で, 原子の構造が物質の性質を理解するうえで重要であること, さらに, 原子の電子配置モデルを用いたイオンを学習している また, 第 2 章では, 物質の量を表す概念として物質量とその単位のモルを,

More information

有機化合物の反応10(2018)講義用.ppt

有機化合物の反応10(2018)講義用.ppt 有機化合物の反応 ( 第 10 回 ) 創薬分子薬学講座薬化学部門 金光卓也 第 14 章 到達目標 l 共役ジエンの性質及びアルケンとの相違点について説明できる l 化学反応で用いられる 速度支配 熱力学支配 という用語の意味を説明できる l Diels-Alder 反応の特徴を具体例を用いて説明できる l 共役と有機化合物の色の関係について説明できる 14.1 共役化合物 共役 conjugation

More information

細胞の構造

細胞の構造 大阪電気通信大学 5/8/18 本日の講義の内容 酵素 教科書 第 4 章 触媒反応とエネルギーの利用 酵素の性質 酵素反応の調節 酵素の種類 触媒の種類 無機物からなる無機触媒と有機物からなる有機触媒がある 触媒反応とエネルギーの利用 1 無機触媒の例 過酸化水素水に二酸化マンガンを入れると過酸化水素水が分解して水と酸素になる 2 有機触媒の例 細胞内に含まれるカタラーゼという酵素を過酸化水素水に加えると

More information

jhs-science1_05-02ans

jhs-science1_05-02ans 気体の発生と性質 (1 1 次の文章の ( に当てはまる言葉を書くか 〇でかこみなさい (1 気体には 水にとけやすいものと ものがある また 空気より (1 密度 が大きい ( 重い ものと 小さい ( 軽い ものがある (2 水に ( とけやすい 気体は水上で集められる 空気より 1 が ( 大きい 小さい 気体は下方 ( 大きい 小さい 気体は上方で それぞれ集められる (3 酸素の中に火のついた線香を入れると

More information

スライド 1

スライド 1 1. 血液の中に存在する脂質 脂質異常症で重要となる物質トリグリセリド ( 中性脂肪 :TG) 動脈硬化に深く関与する 脂質の種類 トリグリセリド :TG ( 中性脂肪 ) リン脂質 遊離脂肪酸 特徴 細胞の構成成分 ホルモンやビタミン 胆汁酸の原料 動脈硬化の原因となる 体や心臓を動かすエネルギーとして利用 皮下脂肪として貯蔵 動脈硬化の原因となる 細胞膜の構成成分 トリグリセリド ( 中性脂肪

More information

(Microsoft Word - 01\203\213\203C\203X\216\256\202\306\213\244\226\302.doc)

(Microsoft Word - 01\203\213\203C\203X\216\256\202\306\213\244\226\302.doc) 1. ルイス構造式 学習内容と目標 ルイス構造式の書き方 中心原子と周辺原子 形式電荷の求め方 ルイス構造式とケクレ構造式の相互の書き換え 省略された非共有電子対が表記できるようになること 2.1 はじめに ルイス構造式はアメリカ物理化学者のルイス (G..Lewis, 1916 年 ) によって考案された表記法である 化学結合の性 質や分子の形あるいは反応機構の記述をするために, きわめ て有用な表記法である

More information

Microsoft Word - t30_西_修正__ doc

Microsoft Word - t30_西_修正__ doc 反応速度と化学平衡 金沢工業大学基礎教育部西誠 ねらい 化学反応とは分子を構成している原子が組み換り 新しい分子構造を持つことといえます この化学反応がどのように起こるのか どのような速さでどの程度の分子が組み換るのかは 反応の種類や 濃度 温度などの条件で決まってきます そして このような反応の進行方向や速度を正確に予測するために いろいろな数学 物理的な考え方を取り入れて化学反応の理論体系が作られています

More information

Microsoft Word - 化学構造式集 doc

Microsoft Word - 化学構造式集 doc 29.18 カルボン酸 ( 他の酸素官能基を有するものに限る ) 並びにその酸無水物 酸ハロゲン化物 酸過酸化物及び過酸並びにこれらのハロゲン化誘導体 スルホン化誘導体 ニトロ化誘導体及びニトロソ化誘導体 (Carboxylic acids with additional oxygen function and their anhydrides, halides, peroxides and peroxyacids;

More information

2 単元の評価規準関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 知識 理解 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事物 現象に興味 関心を持ち, それを科学的に探究しようとするとともに, 事象を日常生活との関わりで捉えようとする 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事象 現象の中に問題を見いだし,

2 単元の評価規準関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 知識 理解 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事物 現象に興味 関心を持ち, それを科学的に探究しようとするとともに, 事象を日常生活との関わりで捉えようとする 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事象 現象の中に問題を見いだし, 1 単元の概要 課題を解決するために必要な資質 能力を育成する授業に関する研究 - 第 3 学年 酸 アルカリとイオン ( 中和反応 ) の実践を通して - 鹿屋市立第一鹿屋中学校 教諭安田泉香 (1) 単元名 酸, アルカリとイオン ( 大単元化学変化とイオン ) (2) 単元について本単元のねらいは, 水溶液の電気的な性質や酸とアルカリの性質についての観察, 実験を行い, 結果を分析して解釈し,

More information

後期化学

後期化学 問 1~ 問 36 の解答を, 指定された解答欄にマークせよ 必要があれば, 次の数値を用いよ 原子量 :H = 1.0,C = 12,O = 16,Mg = 24,Cl = 35.5,Ca = 40,Cu = 64 アボガドロ定数 :6.02 10 23 / mol 気体定数 :8.3 10 3 Pa L / (K mol) または 8.2 10 2 atm L / (K mol) ファラデー定数

More information

Microsoft Word - 101_有機酸.doc

Microsoft Word - 101_有機酸.doc ARKY 22 イオンクロマトグラフィーによる有機酸の測定 はじめに 食品や飲料に含まれる有機酸は 味や香りを特徴づける大切な成分のひとつです また 有機酸は広く環境中にも存在するばかりでなく 化成品などの原料としても広く用いられています したがって 食品や製品の品質管理 環境水の監視に有機酸の測定は重要な意味を持ちます イオンクロマトグラフィーは無機イオンの測定はもちろん このような試料中の有機酸の測定にも広く用いられています

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 25 (2011) 20. 第一級アルデヒドとアミン類の化学選択的酸化的アミド化反応の開発 山田健一 Key words: アミド合成, カルベン触媒,NHC, 化学選択的反応, 官能基選択的反応 京都大学大学院薬学研究科薬品合成化学分野 緒言アミド結合はタンパク質, 抗生物質, 機能性高分子など様々な化合物に含まれる基本結合であり, 最重要かつ最も基本的な化学構造の1つといえる

More information

▲ アミノ酸・ペプチド・たんぱく質

▲ アミノ酸・ペプチド・たんぱく質 アミノ酸とペプチド アミノ酸 ペプチド 1 1 アミノ酸の構造 その名の通り アミノ酸はアミノ基がついた酸 ( カルボン酸 ) である たんぱく質中では 20 種類のアミノ酸が見出されているが いずれもα 位の炭素にアミノ基が置換されているα-アミノ酸 2 N α- アミノ酸 2 γ 2 β 2 α である 今後は α は省略する の部分 ( 側鎖 ) に塩基性部分を持つ塩基性アミノ酸 酸性部分を持つ酸性アミノ酸

More information

第 11 回化学概論 酸化と還元 P63 酸化還元反応 酸化数 酸化剤 還元剤 金属のイオン化傾向 酸化される = 酸素と化合する = 水素を奪われる = 電子を失う = 酸化数が増加する 還元される = 水素と化合する = 酸素を奪われる = 電子を得る = 酸化数が減少する 銅の酸化酸化銅の還元

第 11 回化学概論 酸化と還元 P63 酸化還元反応 酸化数 酸化剤 還元剤 金属のイオン化傾向 酸化される = 酸素と化合する = 水素を奪われる = 電子を失う = 酸化数が増加する 還元される = 水素と化合する = 酸素を奪われる = 電子を得る = 酸化数が減少する 銅の酸化酸化銅の還元 第 11 回化学概論 酸化と還元 P63 酸化還元反応 酸化数 酸化剤 還元剤 金属のイオン化傾向 酸化される = 酸素と化合する = 水素を奪われる = 電子を失う = 酸化数が増加する 還元される = 水素と化合する = 酸素を奪われる = 電子を得る = 酸化数が減少する 銅の酸化酸化銅の還元 2Cu + O 2 2CuO CuO + H 2 Cu + H 2 O Cu Cu 2+ + 2e

More information

<4D F736F F D2093C58C8088C38B4C A F94708AFC96405F2E646F63>

<4D F736F F D2093C58C8088C38B4C A F94708AFC96405F2E646F63> 廃棄法暗記プリント 希釈法 : 多量の水で希釈して処理する 希釈法 : 多量の水で希釈して処理する 中和法 : 水を加えて希薄な水溶液とし 酸 ( 希塩酸 希硫酸など ) で中和させた後 多量の水で希釈して処理する 中和法 : 水を加えて希薄な水溶液とし 酸 ( 希塩酸 希硫酸など ) で中和させた後 多量の水で希釈して処理する 中和法 : 水で希薄な水溶液とし 酸 ( 希塩酸 希硫酸など ) で中和させた後

More information