病原性真菌 Candida albicans の バイオフィルム形成機序の解析および形成阻害薬の探索 Biofilm Form ation Mech anism s of P at hogenic Fungus Candida albicans and Screening of Biofilm In

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1 病原性真菌 Candida albicans の バイオフィルム形成機序の解析および形成阻害薬の探索 Biofilm Form ation Mech anism s of P at hogenic Fungus Candida albicans and Screening of Biofilm Inhibitors 平成 29 年度論文博士申請者倉門早苗 (Ku rak ad o, Sanae ) 指導教員杉田隆 我が国では 医療技術が進歩する一方 易感染性宿主の増加に伴い 日和見感染症である深在性真菌症の発症も増加の一途を辿っている 剖検例における原因菌別の発生頻度では カンジダ症およびアスペルギルス症の発生頻度が高く 臨床上問題となっている ( Fi g. 1) カンジダ血症は Candida albicans を主要起因菌として発症し その致死率は 4 0 % 以上に及ぶ予後不良の感染症である 発症のリ スクファクターとしては 中心静脈カテーテル等の体内留置物が挙げられる C. albicans は カテーテル等の基質上にバイオフィルムを形成し 抗真菌薬に対して耐性化することで難治化し バイオフィルムの一部が播種することによってカンジダ血症を引き起こす 従って バイオフィルムを原因とするカテーテル関連血流感染症の制御は 我が国において重要な課題の一つである C. albicans のバイオフィルムは 酵母形および菌糸形で形成される高次構造体であり その周囲を多糖 タンパク質 核酸等を成分とする細胞外マトリックスが覆っている 酵母形から菌糸形への二形性変換は C. al bicans の病原因子として考えられており バイオ

2 フィルム形成においても重要な因子の一つである 本研究では Ⅰ. C. albicans のバイオフィルム形成に関与する因子を明らかにするために バイオフィルム状態で発現亢進している遺伝子を抽出し 遺伝子破壊株を用いて 当該遺伝子のバイオフィルム形成への影響を評価した 次に 二形性変換を抑制する化合物として Ⅱ. 17β-estradiol の作用機序 について検討した また Ⅲ. バイオフィルム感染症の克 服を目指し C. al bicans のバ イオフィルム形成を阻害する 薬剤を探索した F i g. 1 C h a n g e s i n t h e r a t e o f m y c o s e s a m o n g t o t a l a u t o p s y c a s e s a n d c a u s a t i v e a g e n t s d u e t o m o n o p a t h o g e n i c i n f e c t i o n f r o m t o i n J a p a n. Ⅰ. バイオフィルム形成に関与する遺伝子の解析サブトラクション法によるトランスクリプトーム解析の結果 バイオフィルム状態では 亜鉛獲得システムを担う P RA 1 および ZRT1 の発現が亢進していた Pra1 は 亜鉛結合モチーフを有し 菌体から分泌された後 宿主の亜鉛と結合する その後 亜鉛トランスポーターである Zrt 1 の元へ亜鉛を運ぶ Zincophore システムとして機能する可能性が報告されている そこで 両遺伝子の破壊株 (Δpra1, Δzrt1) を作製し バイオフィルム形成能を野生株と比較した結果 Δpra1, Δzrt1 は 野生株と比較して強固なバイオフィルムを形成す ることができず バイオフィルム形成率は野生株の 5 0 % 程度まで 減少した ( Fi g. 2) また Δpra1, Δzrt1 は菌糸誘導条件下において 野生株と比較して短い菌糸を形成した Pra1 および Z rt1 は 亜鉛

3 獲得システムに関与するタンパク質であるため 細胞内の亜鉛恒常性がバイオフィルム形成に影響を与えていることが考えられた 亜鉛添加条件でのバイオフィルム形成能を評価した結果 亜鉛非添加条件と比較して バイオフィルム形成 の増加が認められた F i g. 2 B i o f i l m f o r m a t i o n s o f pra1 and z r t 1 m u t a n t s t r a i n s. * P < Ⅱ. ステロイド薬による二形性変換阻害作用と新規二形性変換経路本研究室におけるこれまでの検討において ステロイド薬が二形性変換阻害作用を有する知見が得られている エストロゲンは estrone, estradiol, estriol を主要成分とするステロイドホルモンである その中でも 最もエストロゲン活性の高い 17β-estradiol の菌糸形成への影響を評価した その結果 17β-estradiol は N -acet yl glucosamine 培地および Spider 培地によって誘導された菌糸形成を阻害した また 17β-estradiol 添加条件 では 菌糸特異遺伝子である 現が低下した (Fi g. 3) H WP 1 の発 F i g. 3 H W P 1 e x p r e s s i o n l e v e l s o f C a n d i d a a l b i c a n s g r o w n w i t h 1 7 β - e s t r a d i o l. * P < 二形性変換は 様々な刺激により誘導され それぞれ異なるシグナル経路を介して菌糸形を誘導する (Fig. 4) エストロゲンは ヒトではエストロゲンレセプターを介して生殖細胞の分化等を制御する C. albicans においては エストロゲン結合タンパク質 (Ebp1) を

4 有することが知られており 17βestradiol による二形性変換阻害作用 が Ebp1 を介しているかどうかを検証 するため ebp1 破壊株 (Δeb p1) を作製 し 機能の解析を行った その結果 Δebp1 に対する 17β-estradiol の菌糸形 成阻害作用は 野生株および EBP1 再 F i g. 4 Ye a s t - to- h y p h a e t r a n s i t i o n p a t h w a y i n C a n d i d a a l b i c a n s. 導入株に対する場合と比較して減弱 が認められた ( Fi g. 5) 17β-estradiol に二形性変換阻害作用が認められたため バイオフィルム形成に対する作用も併せて評価したところ 17β-estradiol はバイオフィルム形成も阻害した また 二形性変換に対する作用と同様に Δebp1 に対する 17βestradiol のバイオ フィルム形成阻害 作用にも減弱が認 められた F i g. 5 L o s s o f I n h i b i t o r y e f f e c t o f 1 7 β - e s t r a d i o l on h y p h a l f o r m a t i o n a g a i n s t ebp1 m u t a n t s t r a i n s. Ⅲ. ミノサイクリンによるバイオフィルム形成阻害作用とその機序の解析抗細菌薬について C. albicans のバイオフィルム形成阻害作用を探索したところ ミノサイクリンにバイオフィルム形成阻害作用が認められた また ミノサイクリンは二形性変換阻害作用も示した (Fi g. 6) ミノサイクリン添加条件における 二形性変換関連遺伝子

5 の発現変動を測定した結果 菌糸特異遺伝子である H WP1, ECE1, ALS3 に発現の低下が認められた 二形性変換を正に制御する転写因子 EFG1, CPH1, TEC1 およびバイオフィルム制御遺伝子 BCR1 の発現もミノサイクリン存在下で減少した また ミノサイクリン添加条件では 細胞の接着性の指標である疎水性も低下した バイオフィルムを覆う細胞外マトリックスの構成成分である β1, 3-glucan の上清中の濃度を測定したところ ミノサイクリン添加条件では非添加条件と比較して低下しており マトリックスの産生量にも影響していると考えられた 本研究でバイオフィルム形成阻害作用が認められた 5 μg/ml は 通常のミノサイクリンの点滴静注 ( 血中濃度約 4 μg/ml) では達成できない 薬剤含有カテーテルの積極的な使用が バイオフィルム感染症の克服につながる可能性がある F i g. 6 E f f e c t s o f m i n o c y c l i n e a n d t e t r a c y c l i n e o n h y p h a l f o r m a t i o n i n C a n d i d a a l b i c a n s. と考えられた 以上 本研究では PRA1 および ZRT 1 がバイオフィルム形成に関与する遺伝子であることを見出した また 両遺伝子は亜鉛の恒常性を介してバイオフィルム形成を制御していると考えられた ( Fi g. 7) 更に 17β-estradiol に二形性変換抑制作用があることを見出し その作用は Ebp1 を介したものであることを明らかにした これに

6 より Ebp1 を介する新規二形性変換経路の存在が示唆された ( Fi g. 7) また 抗細菌薬であるミノサイクリンに C. albica ns のバイオフィルム形成阻害作用を見出した その作用は 菌糸形成の抑制 接着能の低下 マトリックス産生の減少を介したものであると推測された ( Fi g. 7) 本研究の結果から C. albicans のバイオフィルム形 成に関与するいくつかの因子 の存在を明らかにした 今後 F i g. 7 D i a g r a m o f s p e c u l a t e d p a t h w a y r e l a t e d t o b i o f i l m f o r m a t i o n o f C a n d i d a a l b i c a n s. 難治なバイオフィルム感染症 の制御法開発を目指したい 参考文献 1) 17β-E s t r a d i o l i n h i bi ts estroge n b i n d i n g protei n -me d i a t e d h ypha f o r ma t i o n i n Candi da albicans. Kuraka do S., K u r o ga n e R., Su gi t a T., M i c rob Pathog., 1 09, ( ). 2) M i n o c yc l ine i n hi b its Candida albi c a n s budded-to-h yphal -f o r m t r a n s i t i o n a n d b i o film f o r ma t i on. K u r a ka d o S., T a ka t o r i K., S u gi t a T., J pn J Infect Dis., 70, ( ).

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染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります 2015 年 3 月 4 日放送 淋菌 クラミジア感染症の現状と問題点 産業医科大学泌尿器科講師濵砂良一主な性感染症淋菌感染症およびクラミジア感染症は 性感染症の一つであり 性感染症のなかで最も頻度の高い疾患です 性感染症とは 主に性的な行為によって病原体が感染する疾患であり この淋菌 クラミジア感染症の他に 梅毒 性器ヘルペス 尖圭コンジローマ HIV 感染症など数多くの疾患が含まれます これらの疾患の一部は

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