平成 29 年北海道アイヌ生活実態調査の実施結果について ( 概要 ) 1 調査の目的この調査は北海道におけるアイヌの人たちの生活実態を把握し今後の総合的施策のあり方を検討するため必要な基礎資料を得ることを目的として実施した 2 調査の対象この調査におけるアイヌとは地域社会でアイヌの

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みさきかみこ
5 years ago
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1 平成 29 年北海道アイヌ生活実態調査の実施結果について ( 概要 ) 1 調査の目的この調査は北海道におけるアイヌの人たちの生活実態を把握し今後の総合的施策のあり方を検討するため必要な基礎資料を得ることを目的として実施した 2 調査の対象この調査におけるアイヌとは地域社会でアイヌの血を受け継いでいると思われる方また婚姻養子縁組等によりそれらの方と同一の生計を営んでいる方としている調査の対象となったのは各市町村が把握することのできたアイヌの人たちであり道内に居住しているアイヌの人たちの全数とはなっていない 3 調査の時点平成 29 年 11 月 1 日 4 調査の種類次の4つの調査を実施した (1) 市町村調査アイヌの人たちが居住する市町村を対象として生活教育の状況などを市町村が調査 (2) 地区調査各市町村のアイヌの人たちが居住する地区を対象として生活保護課税の状況などを市町村が調査 (3) 世帯調査無作為抽出した291 世帯を対象として家族所得住居等の状況などを知事が委嘱した調査員が面接により調査 (4) アンケート調査世帯調査の実施世帯における15 歳以上の世帯員を対象として今後の対策や差別などを知事が委嘱した調査員が面接により調査 (671 人 ) 5 調査の結果調査の対象としたアイヌの人たちは 5,571 世帯 13,118 人であり前回調査 ( 平成 25 年 ) との比較では 1,309 世帯 3,668 人の減となっている主な項目を前回調査と比較すると生活保護率は減少しており昭和 47 年調査以降アイヌ居住市町村との格差は連続して減少している高校大学への進学率はそれぞれ増加しているが大学進学率についてはいまだ格差が見られる一方でアイヌ居住市町村や全道との比較においてはいろいろな項目においていまだ格差が存在するとともに現在もいわれのない差別があるということが結果に表れている現在国が進めているアイヌ政策の再構築において特に望むものとしては子弟教育が最も高く次いで生活と雇用安定文化の保存伝承のための対策があげられている主な調査結果は以下のとおり (1) 市町村調査の結果 1 調査の対象としたアイヌの人たちの状況アイヌ居住市町村数 63 市町村 66 市町村 3 市町村アイヌの世帯数 5,571 世帯 6,880 世帯 1,309 世帯アイヌの人数 13,118 人 16,786 人 3,668 人 - 1 -

2 2 生活の状況生活保護率の状況アイヌの人たちホイントアイヌ居住市町村ホイント生活保護率の単位は ( ハーミル= 千分率 ) 3 教育の状況進学率の状況高アイヌの人たち 95.1% 92.6% +2.5ホイント校アイヌ居住市町村 98.8% 98.6% +0.2ホイント大アイヌの人たち 33.3% 25.8% +7.5ホイント学アイヌ居住市町村 45.8% 43.0% +2.8ホイント 4 就業者の状況 15 歳以上の就業者第一次農業林業 8.1% 9.7% 1.6ホイント漁業 27.8% 26.3% +1.5ホイント産業小計 35.9% 36.0% 0.1ホイント鉱業採石業等 0.6% 0.9% 0.3ホイント第二次建設業 10.6% 11.2% 0.6ホイント産業製造業 6.7% 6.9% 0.2ホイント小計 17.9% 19.0% 1.1ホイント第三次産業 35.3% 40.4% 5.1ホイント分類不能の産業 10.9% 4.6% +6.3ホイント 5 農林漁業の状況アイ経営耕地面積規模別及び専業兼業農家の割合区分今回調査前回調査増減 3 h a 未満 28.2% 24.4% +3.8ホイント面積 3 ~ 1 0 h a 未満 44.0% 42.4% +1.6ホイント規模別 1 0 h a 以上 27.8% 33.2% 5.4ホイント専業 57.7% 56.1% +1.6ホイント専業第一種兼業 27.8% 30.2% 2.4ホイント兼業別第二種兼業 14.5% 13.7% +0.8ホイント経営形態別漁業経営体の割合無動力 0.4% 0.3% +0.1ホイント漁船 3 トン未満 32.1% 33.2% 1.1ホイント 3 ~ 5 トン未満 14.3% 13.7% +0.6ホイント漁業 5 ~ 1 0 トン未満 8.1% 10.7% 2.6ホイント 1 0 トン以上 10.2% 4.1% +6.1ホイント小型定置 0.6% 0.5% +0.1ホイント大型定置 6.2% 8.6% 2.4ホイント養殖 22.3% 24.4% 2.1ホイントその他 5.8% 4.4% +1.4ホイント - 2 -

3 6 住宅の状況持家住宅の老朽程度修理の必要なし 50.4% 50.8% 0.4ホイント小修理を要する 26.4% 32.4% 6.0ホイント大修理を要する 5.9% 8.9% 3.0ホイント修理不能 0.6% 1.5% 0.9ホイント増改築を要する 2.2% 3.2% 1.0ホイント不明 14.5% 3.2% +11.3ホイント (2) 地区調査の結果 1 アイヌの人たちが居住する地区数地区類型今回調査地区類型の定義都市型 374 地区地区の主な産業が第二三次産業で市街地を形成している地区農村型 62 地区地区の主な産業が農林業による地区漁村型 100 地区地区の主な産業が漁業による地区民芸品製作型 1 地区地区の主な産業が民芸品製作販売による地区混合型 109 地区上記 2 以上の類型が相半ばしている地区地区全体 646 地区 2 地区類型別世帯数人数地区類型今回調査前回調査増減世帯数人数世帯数人数世帯数人数都市型 2,195 世帯 4,982 人 3,016 世帯 7,047 人 821 世帯 2,065 人農村型 491 世帯 1,034 人 737 世帯 1,723 人 246 世帯 689 人漁村型 964 世帯 2,619 人 1,190 世帯 3,301 人 226 世帯 682 人民芸品製作型 48 世帯 109 人 52 世帯 123 人 4 世帯 14 人混合型 1,505 世帯 3,600 人 1,885 世帯 4,592 人 380 世帯 992 人 (3) 世帯調査の結果 1 世帯の年間所得の状況万円未満 5.2% 11.6% 6.4ホイント ~ 万円 14.4% 20.0% 5.6ホイント ~ 万円 22.3% 26.4% 4.1ホイント ~ 万円 19.2% 17.3% +1.9ホイント万円以上 20.3% 16.7% +3.6ホイント未回答 18.6% 8.0% +10.6ホイント 2 生活意識とても苦しい 27.1% 27.3% 0.2ホイント多少困る程度 47.8% 50.3% 2.5ホイント少しゆとりがある 15.8% 17.7% 1.9ホイント豊かである 1.0% 0.0% +1.0ホイント未回答 8.3% 4.7% +3.6ホイント - 3 -

4 (4) アンケート調査の結果 1 アイヌの人たちに対する施策の認知度及び利用度 ( 新規調査 ) 知っていた 79.4% 知らなかった 13.6% 無回答 7.0% 利用したことがある 53.4% 利用したことはない 21.9% 無回答 24.7% 2 アイヌの人たちが必要としている対策 ( 複数回答 ) 教育の充実 70.3% 67.9% +2.4ホイントアイヌ文化の保存と伝承 36.2% 38.6% 2.4ホイント生活と職業の安定 51.1% 51.8% 0.7ホイント産業の振興 21.4% 19.2% +2.2ホイント住宅や生活環境の整備 24.7% 19.4% +5.3ホイント 3 幼稚園保育所塾への通園状況ア幼稚園保育所への通園状況幼稚園のみ 18.0% 15.7% +2.3ホイント保育所のみ 36.2% 36.3% 0.1ホイント両方 6.0% 4.4% +1.6ホイント通っていない 31.4% 39.2% 7.8ホイント不詳無回答 8.3% 4.4% +3.9ホイントイ塾への通園状況 ( 家庭教師を含む ) 通った 16.4% 16.9% 0.5ホイント通っていない 80.6% 79.3% +1.3ホイント不詳無回答 3.0% 3.8% 0.8ホイント 4 アイヌであると感じた時期小学校入学前 16.4% 16.0% +0.4ホイント小学生の頃 27.1% 22.5% +4.6ホイント中学生の頃 9.8% 7.8% +2.0ホイント高校生の頃 3.4% 2.6% +0.8ホイント高校卒業以降 4.8%.2.6% +2.2ホイントわからない 23. 2% 24.6% 1.4ホイント不詳無回答 15.2% 23.9% 8.7ホイント 5 差別経験の有無差別を受けたことがある 23.2% 23.4% 0.2ホイント自分はないが他人が受けたのを知っている 13.1% 9.6% +3.5ホイント受けたことがない 35.2% 35.5% 0.3ホイントわからない不詳無回答 28.4% 31.5% 3.1ホイント - 4 -

5 6 複合差別の有無 ( 新規調査 ) 複合差別を受けたことがある 5.7% 自分はないが他人が受けたのを知っている 4.6% 受けたことがある及び受けた人を知って 4.6% いる受けたことがない 11.8% わからない不詳無回答 73.3% 7 複合差別の要因 ( 複数回答 )( 新規調査 ) 性別 22.0% 障がい 15.0% 高齢 0.0% 経済的要因 64.0% その他無回答 24.0% 8 アイヌ政策の再構築に望むもの ( 複数回答 )( 新規調査 ) 子弟教育 50.5% 文化の保存伝承 28.8% 生活と雇用安定 36.4% 産業振興対策 14.0% 生活環境整備 16.5% 幼児教育充実 17.1% その他無回答 15.9% 9 民族共生象徴空間の認知度 ( 新規調査 ) よく知っている 8.0% 知っている 32.0% あまり知らない 30.4% まったく知らない 24.6% 無回答 4.9% - 5 -

農林水産省より 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) が公表されましたので富山県の概要について次のとおりお知らせいたします 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) について ( 農林業経営体調査富山県分 ) - 農業経営体数が減少する一方法人化や経営規模の拡大が

農林水産省より 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) が公表されましたので富山県の概要について次のとおりお知らせいたします 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) について ( 農林業経営体調査富山県分 ) - 農業経営体数が減少する一方法人化や経営規模の拡大が農林水産省より 215 農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) が公表されましたので富山県の概要について次のとおりお知らせいたします 215 農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) について ( 農林業経営体調査富山県分 ) - 農業経営体数が減少する一方法人化や経営規模の拡大が進展 - 調査の概要 1 調査の目的 215 農林業センサスは食料農業農村基本計画及び森林林業基本計画に基づく諸施策並びに農林業に関する諸統計調査に必要な基礎資料を整備するとともに