Microsoft Word - ⑦-1電流がうみ出す力

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1 第 5 学年 1 組 理科学習指導案 1 単元名電流がうみだす力 指導者 2 単元の目標 電磁石に興味をもち, そのしくみやはたらきをとらえることができるようにする また, 電磁石のはたらきを大きくすることに興味をもち, 電流の強さや導線の巻き数を変えて電磁石のはたらきの変化を多面的に調べ, 電流のはたらきについてとらえることができるようにする さらに, 身のまわりの電磁石の利用について調べ, 電磁石を利用したおもちゃや道具を工夫してつくることができるようにする 進んで身のまわりの電磁石の利用について調べたり, 電磁石を使ったおもちゃ作りに興味をもち, 進んで製作しようとしたりする ( 関心 意欲 態度 ) 電磁石のはたらきの大きさの変化を, 電流の強さや導線の巻き数の変化と関係づけて考えることができる ( 科学的思考 ) 電磁石のはたらきの大きさを, 電流の強さや導線の巻き数などの条件に注意しながら調べ, まとめることができる また, 電磁石を利用したおもちゃや道具を工夫してつくることができる ( 技能 表現 ) 電磁石の性質や働き, 電磁石の強さは電流の強さや導線の巻き数によって変わることについて理解している ( 知識 理解 ) 3 単元と児童 児童について (12 名 ) 明るく素直な児童が多い 人の話をよく聞き, 集中して学習に臨んでいる 学力的には特に劣っている児童がいなく, 全体的にも差があまりない 学習状況調査の理科では, 正答率の平均が % であり, ここまでの学習についてはまずまず定着しているが, 科学的思考力を問われる問題に対して, 若干弱い部分があると思われる 学習アンケートでは, 理科の学習について 好き が11 名と多く, その理由としては 楽しい 分かりやすい がほとんどであった 理科の学習活動を楽しいと感じ, 意欲的に学習に向かってがんばっている 一学期に行った 植物の発芽と成長 では, 温度, 水, 空気などの条件を制御し, みんなで協力しながら観察を続けた 結果からきちんと考察し, 自分たちで発芽や成長に必要な条件を探ることができた また, 二学期に行った ふりこのふれかた では,2 人でペアになり, ストップウォッチ係と実験係というように役割を分担し, 最後までていねいに実験を続けた この単元でも条件制御をきちんと行うことができたので, 自分たちで周期を変化させる条件を導き出すことができた 目的をもった実験や観察ができている 単元について本単元では, 鉄しんに巻いた導線に電流を流し, 電磁石の性質やはたらきを調べる実験を通して, 電磁石の極やはたらきの大きさは, 電流の向きや強さ, 導線の巻き数によって変化することをとらえ, 電流には磁力を発生させるはたらきがあるという見方や考え方ができるようになることがねらいである 電磁石のはたらきを大きくする方法を調べる実験では, 調べる方法と順序をグループ別や個別に決められるようにすることで, 一人一人の興味, 関心, 思考過程に対応して学習を進められるようにしている また, 単元の最後に電磁石を使ったおもちゃ作りを行い, 子どもの製作技能を育てることもねらいとしている また, 電磁石を利用した道具や機械, 発電の資料をとり上げ, 身のまわりの電気エネルギーの利用と環境への意識がもてるように配慮している

2 指導にあたって第一次 電磁石の性質やはたらき は電磁石との出会いであり, 十分に時間を使って電磁石の性質やはたらきを自分で調べて確かめる活動を行いたい 触ってみる, 自分なりにいろいろ試してみるといった活動から, 電磁石の基本的な性質やはたらきを実感しながら理解する必要があると考える 第二次 電磁石のはたらきの大きさ では, 過去の経験などから, どうすればはたらきが大きくなるかを予想させ, それを確かめる実験を行う方法で進めていく その際には, これまでの 植物の発芽と成長 おもりのはたらき で行ってきたように, 調べたいことをはっきりさせるための条件制御の考え方を忘れないように注意して行わせるようにする 5 学年の理科学習の鍵となる条件制御の仕方をここでもしっかりと鍛えたいと考えている あわせて, 今後の学習でも活用する電流計の使い方や目盛りの読み方についても指導して定着を図りたい 第三次 電磁石を使ったおもちゃ作り では, モーターを使ったおもちゃを製作する モーターは電磁石を使って回転させるはたらきをうみだす画期的な発明であり, 製作しながらその仕組みを確かめさせることで, モーターを考え出した人たちの知恵への驚き, 感動も味わわせられればと考えている 時間を確保して楽しみながら製作できるようにしたい 本時は, 電磁石について疑問に思ったことを解決する学習であるが, 予想してから実験を行うようにする そうすることで, 確かめなければいけないことをはっきりさせことができる 実験の際には教材セットを使うが, 足りない部品は教師側で準備して, 自由に使えるようにする ペアで実験を行うので, 相談していろいろ試行錯誤しながら進められるように, 十分に時間を確保して活動させたい まとめる際には, 電磁石の性質やはたらきだけでなく, 永久磁石との共通点や相違点についても確認し, より一層確かな定着をめざしたい 4 校内研修との関連実験の際にはペア学習を取り入れる そうすることで, 一人で行うよりも自信をもって活動できること, 正しい方法で実験できることなどのよさがあると考える 友達とかかわり合いながら, 実験の方法を考えたり, 結果から推論を導き出したりさせ, 主体的に学習を進める意識をもたせながら意欲的に取り組ませたいと考えている また, の場では各ペアの成果を伝え合い, お互いに学び合いながら, 更に検証を深めていくことも行っていきたい 5 内容の関連と系統 3 年 明かりをつけよう 本単元 電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があること 電気を通すものと通さないものがあること 電流の流れている巻き線は鉄しんを磁化するはたらきがあり, 電流の向きが変わると電磁石の極が変わること 3 年 じしゃくにつけよう 電磁石の強さは, 電流の強さや導線の巻き数によって変わること ものには, 磁石に引きつけられるものとひきつけられないものがあること, 引きつけられるものには, 磁石につけると磁石になるものがあること 6 年 電気の利用とわたしたちの生活 磁石の異極は引き合い, 同極はしりぞけあうこと 電気は手回し発電機などを使って作り出したり, 蓄電器 ( コンデンサー ) などに蓄えたり 4 年 電気のはたらき することができること 電気は光, 音, 熱などに変えることができる 乾電池の数やつなぎ方を変えると, 豆電球の明るさやモーターの回り方が変わること こと 長さを一定にした電熱線では, 電熱線の太さ によって発電のしかたが変わること

3 6 指導計画 ( 本時 2/10) 次時学習活動努力を要する児童への手立て第一1 電磁石を作り, 回路につないで次電流を流す 2 本 電磁石について疑問に思うこと を書き出す 疑問の答えを予想し, それを確 かめる実験をする 電磁石の性質やはたらきについ 時てまとめる えさせ, 定着を図る 第二3 電磁石のはたらきを大きくする次にはどうするか話し合い, 調べ 4 5 る方法を考える 電流計の使い方を学習する 電流を強くしたり, 導線の巻き 数を増やしたりして, 電磁石の はたらきの大きさを調べる 6 電磁石のはたらきを大きくする 方法についてまとめる モーターなど, 身のまわりの電 磁石の利用について考える 評価規準 ( 評価方法 ) 関電磁石のはたらきに興味をもち, 進んで調べようとしている 棒磁石を思い出させ, 同じ所があるかという観点で調べるよう助言する 知電磁石の性質やはたらきについて理解している 永久磁石と違うところを中心にして覚 思電磁石のはたらきを大きくするにはどうするか考え, 調べる方法を考えている 豆電球の明るさがどのようなときに変化したかを想起させる 技電磁石のはたらきの大きさを, 電流の強さや導線の巻き数などの条件に注意しながら調べ, まとめることができる 知電磁石の強さは電流の強さや導線の巻き数によって変わることについて理解している 教師がいっしょに実験を行ったり, 友達の実験を参考にさせたりする 思電磁石のはたらきの大きさの変化を, 電流の強さや導線の巻き数の変化と関係づけて考えることができる 同じにした条件, 変えた条件を確認させ, 吊り上げた釘の本数の差が出た要 資料疑問カード実験器具疑問カード実験器具電流計掲示実験器具モーター図掲示 因に気付かせる 第三次7 8 9 電磁石の性質を利用したおもち ゃを作る 10 たしかめよう を行い, 電流 のはたらきについてまとめる 関電磁石を使ったおもちゃ作りに興味をもち, 進んで製作しようとする 技電磁石を利用したおもちゃを工夫してつくることができる 教師が手伝ったり, 先に進んでいる友達の作品を参考にさせたりする 関学習したことを振り返って, 進んで学習をまとめている 定着していないことについて, 個別に指導する 実験器 具

4 7 本時の実際 (2/10) (1) ねらい電磁石を操作して疑問に思ったことなどについて実験で調べ, 電磁石の性質やはたらきを理解することができる (2) 学習過程 段階学習活動形態教師の支援と評価資料 つかむ 1 前時の学習を振り返る 本時の実験に備えて, 直列回 回路図 見通す 路についても触れる (7) 2 本時のめあてを確認する 前時に出された疑問を確認し 疑問カ 実験で予想を確かめ, 電磁石の性質やはたらきについて てから実験することで, 調べる目的を明確にさせる ード まとめよう 考える 3 実験をし, 電磁石について ペア 予想を確かめるために, どの 実験器 (25) 調べる ような方法で調べるか, 考えて 具 NS 極があるか から行わせる 鉄をひきつけるか 他の金 確かめる方法が思いつかない 属はどうか ペアに個別に支援したり, 他の 電池の極を反対にするとど ペアの方法を紹介し合ったり うなるか して, 全員が確かめられるよう にする 深める 4 結果を発表してまとめる 永久磁石との共通点や相違点 (10) についても考えさせてまとめ たい まとめ 5 シートに書き込んで, 今日 個 知電磁石の性質やはたらき シート る の学習内容を確認する について理解している (3) ( シート, つぶやき ) 授業の視点 本時の展開は, ねらいを達成するために有効であったか ペアでの実験を取り入れたことは, 電磁石の性質を理解させるための手立てとして良かったか

5 板書計画 鉄以外のものを引きつけるか銅, アルミニウム N 極,S 極はあるか ない鉄しん以外でも磁石になるか なる ( 銅 ) めあて実験で予想を確かめ, 電磁石の性質やはたらきについてまとめよう 回路図 まとめ磁石と同じ 鉄を引きつける N 極とS 極がある 電磁石のみ 電流を流したときだけ電磁石になる 電池の+と-を反対にすると,NS も反対になる