行列の反復解法 1. 点 Jacobi 法 数値解法の重要な概念の一つである反復法を取り上げ 連立一次方程式 Au=b の反復解法を調べる 行列のスペクトル半径と収束行列の定義を与える 行列のスペクトル半径行列 Aの固有値の絶対値の最大値でもって 行列 Aのスペクトル半径 r(a) を与える 収束行

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1 行列の反復解法 1. 点 Jacobi 法 数値解法の重要な概念の一つである反復法を取り上げ 連立一次方程式 Au=b の反復解法を調べる 行列のスペクトル半径と収束行列の定義を与える 行列のスペクトル半径行列 Aの固有値の絶対値の最大値でもって 行列 Aのスペクトル半径 r(a) を与える 収束行列 B が正方行列で のとき B を収束行列と呼ぶ 定理収束行列のスペクトル半径は である 簡単な証明もし ρ(b) 1 ならば 固有ベクトルp 0 で となる p がある このとき p=p だから ベクトル列 { p} は 0 に収束しない 行列の分離と反復解法行列 Aを分離 (regular することを考える 分離方法には様々な方法が考えられる splitting) が 今 A=S-T と分離する そこで 初期値 u0 として 反復 m 回目の計算を構成できる 列 + 条件 1 新しい条件 2 列 が容易に計算される したがって 条件 2を満たすためには B= 実際 収束行列でなければならない =

2 よって = = 分離の方法 点 Jacobi 行列 D: 対角行列 E: 狭義下三角行列 F: 狭義上三角行列と A を分離することができる このとき + Bを点 Jacobi 行列と呼ぶ 条件 1 条件 2 点 Jacobi 法のコード n:=10: A:=Matrix(1..n,1..n): b:=vector([1,1,1,1,1,1,1,1,1,1]): for i from 1 to n-1 do: A[i,i+1]:=-1: A[i+1,i]:=-1: for i from 1 to n do: A[i,i]:=2: A; (1)

3 (1) E:=Matrix(n,n,shape=identity): DD:=2*E: IDD:=(1/2)*E: Aの対角行列 DDの逆行列は容易に計算できて IDD と定義できる このとき 点 Jacobi 行列は B:=IDD.(DD-A); (2) と計算できる 点 Jacobi 法のコード N:=200: m:=1:

4 eps:=0.001: err:=1.0: u:=vector([1,1,1,1,1,1,1,1,1,1]): ER:=Array(1..N-1): x:=array(1..n-1): while ( err>eps and m<n ) do: um:=u: u:=b.u+idd.b: err:=(u-um).(u-um): err:=evalf(sqrt(err),7): ER[m]:=err: x[m]:=m: m:=m+1: evalf(u,7); (3) evalf(err,7); m-1; 176 (4) (5) 点 Jacobi 法の収束のふるまい plot(x,er);

5 点 Gauss-Siedel 法 Au=b の反復解法をさらに調べ そのアルゴリズムの改善をはかる 行列の分離と反復解法 行列 Aを分離 (regular することを考える 分離方法には様々な方法が考えられる splitting) が 今 A=S-T と分離する そこで 初期値 u0 として 反復 m 回目の計算を構成できる 列 + 条件 1 新しい条件 2 列 が容易に計算される したがって

6 分離の方法 点 Gauus-Siedel 行列 D: 対角行列 E: 狭義下三角行列 F: 狭義上三角行列と A を分離することができる このとき + Cを点 Gauss-Siedel 行列と呼ぶ 条件 1 条件 2 アルゴリズムの改善点 であり 成分 行列 A=D E F の設定 n:=10: A:=Matrix(1..n,1..n): AE:=Matrix(1..n,1..n): AF:=Matrix(1..n,1..n): b:=vector([1,1,1,1,1,1,1,1,1,1]): for i from 1 to n-1 do: A[i,i+1]:=-1: AF[i,i+1]:=1: A[i+1,i]:=-1: AE[i+1,i]:=1: for i from 1 to n do: A[i,i]:=2: A;

7 (6) AF;AE; (7) 点 Gauss-Siedel 法のコード EE:=Matrix(n,n,shape=identity): DD:=2*EE: DD-AE は下三角行列だから 逆行列は容易に計算できるが ここでは MatrixInverse コマ

8 ンドを使う with(linearalgebra): IDE:=MatrixInverse(DD-AE); (8) このとき 点 Gauss-Siedel 行列は C:=IDE.AF; (9)

9 (9) と計算できる N:=100: m:=1: eps:=0.001: err:=1.0: u:=vector([1,1,1,1,1,1,1,1,1,1]): ER:=Array(1..N-1): x:=array(1..n-1): while ( err>eps and m<n ) do: um:=u: u:=c.u+ide.b: err:=(u-um).(u-um): err:=evalf(sqrt(err),7): ER[m]:=err: x[m]:=m: m:=m+1: evalf(u,7); (10)

10 (10) evalf(err,7); m-1; 点 Gauss-Siedel 法の収束のふるまい 97 (11) (12) plot(x,er);

11 3. 法 SOR 連立一次方程式 Au=b の反復解法を構成した その中で 点 Gauss-Siedel 法は点 Jacobi 法よりも収束性が向上していることがわかった その結果を基に アルゴリズムをさらに改善してみる 行列の分離と反復解法 反復解法は 行列 Aを分離 (regular して構成した 分離方法には様々な方法が考え splitting) られるが 今 A=S-T と分離する そこで 初期値 u0 として 反復 m 回目の計算を構成できる 列以下の条件を満たすことが必要である + 条件 1 新しい条件 2 列 が容易に計算される したがって 分離の方法 点 Gauus-Siedel 行列 D: 対角行列 E: 狭義下三角行列 F: 狭義上三角行列と A を分離することができる このとき + Cを点 Gauss-Siedel 行列と呼ぶ 条件 1 条件 2 アルゴリズムの改善点 であり

12 いる SOR 反復法 (Successive Overrelaxation Iterative Met 点 Gauss-Siedel 法で新しく計算された成分に加速パラメータwを乗じて 修正量の効果を大きく補正し 新しい反復解を構成する すなわち 反復ベクトルを + として求める のとき 新しく A を 4 4 行列とし成分ごとに書いて このことを説明する であり 補正量を w によって調整する これを行列で書くと である を消去すれば よって =(1- =(1- =(1- =(1- =(1- =(1- =((1- = ((1- 行列 SOR= ((1- が得られ この行列を点 SOR 行列と呼ぶ 点 SOR 行列において以上をまとめ SOR 法のコードを作成する SOR 法のコード n:=10: A:=Matrix(1..n,1..n): AE:=Matrix(1..n,1..n): AF:=Matrix(1..n,1..n): b:=vector(1..n): for i from 1 to n-1 do:

13 A[i,i+1]:=-1.0: AF[i,i+1]:=1.0: A[i+1,i]:=-1.0: AE[i+1,i]:=1.0: for i from 1 to n do: A[i,i]:=2.0: b[i]:=1.0: AF:AE: EE:=Matrix(n,n,shape=identity): DD:=2.0*EE: (13) OMEGA:=1.5: with(linearalgebra): IDE:=MatrixInverse(DD-OMEGA*AE): このとき 点 SOR 行列は SOR:=IDE.((1.0-OMEGA)*DD+OMEGA*AF): と計算できる 課題 9.1 行列 SOR は 0<ω<2.0 のとき収束行列であることを数値実験で調べよ コード N:=100: m:=1: eps:=0.001: err:=1.0: u:=vector(1..n): for i from 1 to n do: u[i]:=1.0: ER:=Array(1..N-1): x:=array(1..n-1): while ( err>eps and m<n ) do: um:=u: u:=sor.u+omega*ide.b: err:=(u-um).(u-um): err:=evalf(sqrt(err),7): ER[m]:=err: x[m]:=m: m:=m+1: evalf(u,7); (14)

14 (14) evalf(err,7); m-1; 32 plot(x,er); (15) (16)

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