PowerPoint プレゼンテーション

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あおしあかさか
5 years ago
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1 Asia Talk プロに聞く! 219 年 3 月 7 日印パ対立激化のインド市場への影響当資料はのレポートを基に作成していますパキスタンとの武力衝突はどうなる? 総選挙前のインドには国民団結を求める国威発揚の狙いがありそうですパキスタンは通貨危機回避のため武力衝突の激化を望まない模様ですインドとパキスタンの関係が 2 月中旬から悪化しています 2 月 14 日にパキスタンのイスラム過激派組織ジェイシェムハンマドがインド北部のジャンムカシミール州プルワマで自爆テロを行ったことがきっかけですこのテロでインド治安部隊において少なくとも 44 人の死者が出ました両国境付近のカシミール地方では現在も武力衝突が続いています核兵器を有する両国の軍事的緊張は一般論として地政学リスクの上昇から金融市場にネガティブに働きますが今回は武力衝突後もインド金融市場に大きな波乱は生じていません 1 米国の利上げ観測の後退がインド金融市場への資金流入を促していることに加えて 2 インドのモディ首相は総選挙前に国威発揚を通じて与党インド人民党 (BJP) に対する支持率を高めたい 3 パキスタンのカーン首相にとって外貨管理が最優先事項であり通貨危機をもたらしうる武力衝突の激化を望んでいないことから金融市場では戦争状態に突入する可能性は低いと捉えていると思われますインド金融市場の下落リスクは現時点では限定的と判断しますただ過度に楽観もできませんパキスタン政府がインド軍パイロットを解放した後もカシミール地方で両国の武力衝突は続いており一般市民にも死傷者が出始めました両国間の対話姿勢の変化など事態の推移を注意深く見守る必要があります図表で詳しく! インドパキスタンの最近の対立の経緯 2 月 14 日パキスタン過激派がインド治安部隊を襲撃し少なくとも44 人が死亡 2 月 26 日インド軍機が停戦ラインを越えパキスタン内のバラコット地区を空爆パキスタン在住のテロリストが3~4 人死亡とインド軍が発表パキスタン政府は空爆による被害を否定インド軍機による停戦ライン越えは公式には1971 年以来 2 月 27 日インドパキスタン両軍がカシミール地方で相手軍機を撃墜パキスタン軍がインド軍パイロット1 人を拘束 2 月 28 日パキスタンのカーン首相がインド軍パイロットを解放するとコメントカーン首相はインド政府に対して対話を呼びかけモディ首相は名指しを避けつつもパキスタンを批判し国民の団結を訴える 3 月 1~2 日カシミール地方のインドパキスタンの双方で砲撃によって兵士一般市民が死傷 ( 出所 ) 各種報道を基に三井住友アセットマネジメント作成 1

2 インドの武力行使には選挙対策の狙いもモディ首相は 219/2 年度の政府予算で低中所得者支援策を発表しました景気拡張的な人気取り政策に加えて国威発揚をインド国民に呼びかけることで総選挙では BJP が善戦する可能性もありますモディ政権は 2 月 1 日 219/2 年度の政府予算案を発表しました財政赤字の GDP 比は 3.4% となり 218/19 年度の当初予算案の同 3.3% からやや拡大しました農業関連の省庁への予算額を前年度比 ( 当初予算との比較 )2.4 倍へ拡大した点が特筆されます低所得者の多い農民層の有権者に対してアピールする内容になっていますまた中間所得層の中でも低めの層に対する税負担を軽減し支援を厚めにしました現在個人所得税の非課税限度額の対象層は年収 25 万ルピーまでですが今回これが 5 万ルピーまで拡大されました 2 月後半インド軍はパキスタンに対して武力報復を行いモディ首相はインド国民の団結を呼びかけていますモディ首相は国威発揚を通じて与党 BJP に対する支持を一段と固めようとしていると解釈できます 218 年 11~12 月に行われた 5 つの州議会選挙で BJP は敗北し総選挙では下野する可能性も浮上していました上記のような景気拡張的な人気取り政策に加えてモディ政権がパキスタンに対して強い姿勢を示すことで 4~6 月に行われるとみられる総選挙では BJP が善戦する可能性もあります (1 億ルピー ) 1,6 インドの農業関連歳出の実績と予算 1,2 8 4 FY16/17 FY17/18 FY18/19 FY18/19 FY19/2 ( 年度 ) ( 実績値 ) ( 実績値 ) ( 当初予算 ) ( 着地予想 ) ( 当初予算 ) ( 注 ) 横軸の年度表記の例として FY16/17 は 216 年 4 月開始 217 年 3 月終了の 216/17 年度を意味する ( 出所 ) インド財務省のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 2

3 パキスタン政府の最優先課題は外貨管理パキスタンでは外貨準備高が大幅に減少しており通貨危機の一歩手前まで来ていますパキスタン政府はインド政府に緊張緩和を呼びかけ外貨管理を最優先させるとみられますパキスタンの外貨準備高は 218 年の 1 年間で 49% 減少 218 年末の水準は財サービス輸入の 1.1 か月分となっており通貨危機の一歩手前の状態にありますパキスタンのカーン首相は IMF のラガルデ専務理事と 2 月 1 日に会談し追加支援について議論したばかりです一般論としてパキスタンがインドと戦争状態に突入すれば IMF はパキスタンへの支援を打ち切るでしょうそうなれば海外からの融資引き揚げなどを通じてパキスタンルピーへの下落圧力が強まると予想されますパキスタン政府にとって目下の最大の課題は外貨準備高の減少を防ぐために IMF から追加支援を受けることですカーン首相は拘束したインド軍パイロットを解放した後にモディ首相に対話を呼びかけており事態の収束を図ろうと試みていますパキスタンの外貨準備高 ( 前年同月比 %) (1 億ドル ) 3 2 水準 ( 右軸 ) 2 伸び率 ( 左軸 ) /1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 19/1 ( 年 / 月 ) ( 注 ) データ期間は 215 年 1 月 ~219 年 1 月 ( 出所 ) CEIC のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 3

4 そもそもカシミール問題って? カシミール地方の紛争インドとパキスタンは国境近辺のカシミール地方を巡って過去に 3 度の戦争 (1947 年 1965 年 1971 年 ) を起こしており現在も対立が続いていますカシミール地方はイギリス統治時代には藩王 ( マハラジャ ) が統治していましたが藩王はヒンズー教徒住民の多くはイスラム教徒という状況でしたインドパキスタンが 1947 年にイギリスから独立する際にカシミールの藩王はヒンズー教が多数派のインドへの帰属を決定しましたが住民がこれに従わずに紛争に発展しましたカシミール地方はインドパキスタン中国が国境を接する地域です 1962 年にはインド中国間でも戦争が勃発しましたカシミール地方における利権は複雑で対立構造は容易には解消しないとみられますカシミール地方には過激派のイスラム教徒が拠点を有しており過去にはデリーやムンバイを攻撃したとインド政府は非難していますカシミール地方を巡る主な紛争 (218 年以前 ) 1947 年インド独立の際にカシミール地方はインド帰属を模索カシミールでパキスタン軍の支援を受けたイスラム教徒が反乱第一次印パ戦争 1959 年国境線をめぐって中印で武力衝突 1962 年中印戦争 1965 年第二次印パ戦争 1971 年第三次印パ戦争 1972 年現在の LOC( 実効支配ライン ) を暫定国境として印パ両国が合意 1974 年インドが初の核実験 1998 年パキスタンが初の核実験 21 年カシミールの分離独立を目指すイスラム勢力がデリーの国会議事堂を襲撃 28 年ムンバイの主要駅ホテルなどが攻撃をうけるインド政府はパキスタンに拠点を置く過激派集団の犯行として非難 216 年インド北部パサンコットの空軍基地が攻撃を受けるカシミールのインド軍基地が攻撃を受ける ( 出所 ) 各種報道より三井住友アセットマネジメント作成カシミール地方 ( イメージ図 ) パキスタンパキスタン側カシミール中国による管理地域インドパキスタンジェムカシミール州印パ停戦ラインインド 4

5 インド金融市場の動き 219 年 2 月 1 日 ~219 年 3 月 5 日 ( 円 / ルピー ) ( ルピー / 米ドル ) 株式為替債券市場とも大きな波乱は見られない為替相場 ( ポイント ) 37,5 37, 36,5 36, 35,5 35, 重要な注意事項対米ドル ( 右軸 *) 対円 ( 左軸 ) * 逆目盛 (%) ( 出所 ) Bloomberg のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 S&P BSE センセックス指数 1 年国債利回り株式市場当資料は情報提供を目的として三井住友アセットマネジメントが作成したものです特定の投資信託生命保険株式債券等の売買を推奨勧誘するものではありません当資料に基づいて取られた投資行動の結果については当社は責任を負いません当資料の内容は作成基準日現在のものであり将来予告なく変更されることがあります当資料に市場環境等についてのデータ分析等が含まれる場合それらは過去の実績および将来の予想であり今後の市場環境等を保証するものではありません当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますがその正確性完全性を保証するものではありません当資料にインデックス統計資料等が記載される場合それらの知的所有権その他の一切の権利はその発行者および許諾者に帰属します当資料に掲載されている写真がある場合写真はイメージであり本文とは関係ない場合があります 5

スライド 1

スライド 1 219 年 6 月ドイチェアセットマネジメント株式会社インドの経済モディ政権のもと高い経済成長率を続ける国際通貨基金 (IMF) の最新の世界経済見通しにおいてもインドの経済成長率はを上回るとの一人当たり名目 GDP も上昇基調にあり力強い内需が引き続きインド経済を牽引海外直接投資や ITC サービスへの期待も高まるさらに詳しい情報は 2 ページへ 15 5 - 新興国の GDP