がん研究用抗体 Hallmarks of cancer がん細胞の生存戦略 を巡って

Size: px
Start display at page:

Download "がん研究用抗体 Hallmarks of cancer がん細胞の生存戦略 を巡って"

Transcription

1 がん研究用抗体 Hallmarks of cancer がん細胞の生存戦略 を巡って

2 がん研究用抗体 がん細胞の生存戦略 を巡って Hallmarks of cancer Hallmarks of cancer がん細胞の生存戦略 2000 年 Hanahan 教授と Weinberg 教授は 雑誌 Cell に 年 両 教 授 は 新 た な 知 見 を 反 映 さ せ た 総 説 総説 The Hallmarks of Cancer を発表しました こ Hallmarks of Cancer: The next generation を 発 表 の総説には がんの発生から進展 転移まで がん細胞が しました 2 この総説では前回発表の特性に加え エネル あたかも進化するように段階的に数々の特性を獲得して ギー代謝のリプログラミング 免疫による攻撃からの逃 いくことが仮説として述べられており これは当時大きな 避 炎症の促進 ゲノムの不安定化と変異の 4 つが挙げら インパクトを与えました ここではがん細胞が獲得する特 れています 性として 増殖シグナルの維持 増殖抑制の回避 細胞死 この冊子では がん細胞の特性 Hallmarks を検出 解 への抵抗 無制限な複製による不死化 血管新生の誘導 析するためのマーカーと それらを研究するために最適な 浸潤能および転移能の活性化の 6 つが挙げられました 抗体製品をご紹介します 浸潤能および 転移能の活性化 p.12 エネルギー代謝の リプログラミング p.3 血管新生の 誘導 免疫による 攻撃からの逃避 p.11 p.4 無制限な 複製による 不死化 炎症の促進 p.5 p.10 細胞死への 抵抗 ゲノムの不安定化と 変異 p.9 p.6 増殖抑制の 回避 増殖シグナルの 維持 p.8 Web ページもご覧ください p.7 参考文献 1. Hanahan, D. & Weinberg, R. A. The Hallmarks of Cancer. Cell 100, (2000). 2. Hanahan, D. & Weinberg, R. A. Hallmarks of cancer: The next generation. Cell 144, (2011). Alexa Fluor is a registered trademark of Life Technologies. Alexa Fluor dye conjugates contain(s) technology licensed to Abcam by Life Technologies. 2

3 製品一覧 ab51608 エネルギー代謝のリプログラミング Anti-HIF-1 alpha antibody [EP1215Y] Human breast carcinoma tissue FFPE section by IHC 使用論文数 (63) アプリケーション :WB,IHC-P,ICC/IF,Flow Cyt,IP 交差性 :Human メカニズム ターゲット名 機能 クローン名 ホスト 交差性 標識 製品番号 低酸素 BNIP3 低酸素状態下でHIF-1α によって産生が誘導される オー ANa40 M H, M, R ab10433 BNIP3 トファジーを促進し 機能不全を起こしたミトコンドリアを除去する ANa40 M M AF 647 ab c-jun c-fosとともに AP-1を形成し 転写因子として機能する E254 Rb H, M, R ab32137 c-jun 腫瘍の進行と発生において重要な役割を果たす E254 Rb M AF 488 ab c-jun E254 Rb H, M, R AF 647 ab c-jun (ps63) Y172 Rb H, M ab32385 c-jun (pt91 + pt93) Carbonic Anhydrase IX がん細胞において 低酸素誘導ストレスへの応答を仲介する C-J 4C4 M H, R ab13671 EPR4151(2) Rb H ab GLUT1 12 回膜貫通型の膜内在性タンパク質で グルコーストラ EPR3915 Rb H, M, R ab GLUT1 ンスポーターとして機能する 低酸素により発現量が増加 低酸素状態の指標として有用 EPR3915 Rb H, M, R AF 488 ab GLUT1 EPR3915 Rb H, M, R AF 647 ab HIF-1 alpha ヘテロダイマーを形成し DNAに結合する転写因子 低 H1alpha67 M H, M, R ab1 HIF-1 alpha 酸素状態に対応する様々な細胞内システムを制御する EP1215Y Rb H ab51608 HIF-1 alpha EP1215Y Rb H AF 488 ab HIF-1 beta 2B10 M H, M, R ab2771 HIF-2 alpha ep190b M H, R ab8365 PDK1 Pyruvate Dehydrogenase Kinase 1 低酸素状態下 4A11 M H, M, R ab PDK1 でHIF-1α によって産生が誘導される ATPの生成を好気的なTCAサイクルから嫌気的な解糖系へと変換する EPR19573 Rb H, M, R ab 解糖 GAPDH エネルギー産生にきわめて重要な解糖系においてキーと 6C5 M H, M, R ab8245 GAPDH なる酵素の1つ 様々な種類のがんで異常になることが知られている 内部コントロールとしてよく利用される EPR16891 Rb H, M, R ab GAPDH EPR16891 Rb H AF 488 ab GAPDH EPR16891 Rb H AF 647 ab TOMM20 グルタミン代謝に必須の因子 様々な種類のがんで異常に EPR Rb H, M, R ab TOMM20 なることが知られている EPR15581 Rb H AF 488 ab TOMM20 EPR15581 Rb H AF 647 ab ミトコンドリア代謝 beta 1 ATPase Na+/K+ ATPaseの構造と機能を保つ上で重要な役割を M17-P5-F11 M H, M, R ab2873 beta 1 ATPase 果たす EPR12195 Rb H, M, R ab COX IV シトクロムC オキシダーゼのサブユニット IV ミトコンドリ mabcam33985 M H, M, R ab33985 COX IV ア タンパク質のコントロールとしてよく利用される EPR9442(ABC) Rb H, M, R ab COX IV EPR9442(ABC) Rb H AF 488 ab COX IV EPR9442(ABC) Rb H AF 647 ab VDAC1 / Porin ミトコンドリア外膜のイオンチャンネルとして機能する ミ 20B12AF2 M H, M, R ab14734 VDAC1 / Porin トコンドリア タンパク質のコントロールとしてよく利用される 20B12AF2 M H, M, R AF 488 ab VDAC1 / Porin 20B12AF2 M H, M, R AF 647 ab ホスト : Rb( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) この冊子に記載されている抗体製品はごく一部です アブカムのウェブサイトにある製品検索ウィンドウにタンパク質名などを入力し ボタンをクリックしてください 3

4 がん研究用抗体ん細胞の生存戦略 を巡ってab 免疫による攻撃からの逃避 Anti-PD-L1 antibody [28-8] Human non-small cell lung cancer tissue FFPE section by IHC 使用論文数 (56) アプリケーション :WB,IHC-P,ICC/IF,Flow Cyt 交差性 :Human 免疫チェックポイント B7H4 B7ファミリー膜タンパク質 がん細胞や抗原提示細胞で EPR20236 Rb H ab B7H4 発現 活性化 T 細胞の不活性化に関与する 188 R M ab Hallmarks of cancer がCD80 B7-1としても知られる 樹状細胞やマクロファージで発 EPR1157(2) Rb H ab CD80 現 T 細胞表面のCTLA4やCD28と結合し T 細胞の活性化 / 不活性化を制御する 2A2 M H ab86473 CD86 B7-2としても知られる 樹状細胞やマクロファージで発 EP1158Y Rb H ab53004 CD86 現 T 細胞表面のCTLA4やCD28と結合し T 細胞の活性化 / 不活性化を制御する GL-1 R M ab CD86 BU63 M H, M, R ab CD276 B7ファミリー膜タンパク質 多くのがん細胞や抗原提示 EPNCIR122 Rb H, M ab CD276 細胞で発現 T 細胞受容体に作用し T 細胞の活性化 / 不活性化を制御する EPNCIR122 Rb H AF 488 ab CD276 EPNCIR122 Rb H AF 594 ab CD276 6A1 M H ab CTLA4 T 細胞の表面に発現する免疫チェックポイント受容体 マ EPR1476 Rb H, M, R ab CTLA4 クロファージや樹状細胞の CD80または CD86 もしくは CD28と結合する EPR1476 Rb H AF 488 ab CTLA4 BNI3 M H ab19792 GI24 B7ファミリー膜タンパク質 T 細胞の増殖やサイトカイン SP344 Rb H ab GI24 産生を抑制する MM N17 M H ab GI24 RM0440-8G13 R M ab LAG3 MHCクラス II 分子と結合し 活性化 T 細胞を抑制する EPR20261 Rb H ab LAG3 マウスで抗 LAG-3 抗体を用い阻害することで 抗腫瘍免疫応答が増強されることが示されている EPR Rb M ab LAG3 11E3 M H ab40465 PD1 がん細胞が発現する PD-L1がT 細胞上 PD1と結合し免 EPR4877(2) Rb H ab PD1 疫系を抑制する NAT105 M H ab52587 PD1 NAT105 M H AF 488 ab PD1 NAT105 M H AF 647 ab PD1 EPR20665 Rb M ab PD-L1 免疫チェックポイント阻害薬のターゲット分子 がん細胞 28-8 Rb H ab PD-L1 上のPD-L1がT 細胞のPD1と結合し 免疫を抑制するよう機能する 28-8 Rb H AF 488 ab PD-L Rb H AF 555 ab PD-L Rb H AF 568 ab PD-L Rb H AF 594 ab PD-L Rb H AF 647 ab PD-L1 MIH6 R M ab80276 PD-L1 ABM4E54 M H ab PD-L2 PD-L1と同様 PD1のリガンド EPR1163(2) Rb H, M, R ab PD-L2 TY25 R M ab21107 TIM3 CD4 陽性 Th1 細胞または CD8 陽性 T 細胞で発現 マウスで 抗 TIM3 抗体を用い阻害することで 抗腫瘍免疫応答が増強されることが示されている EPR20767 Rb H ab ホスト :Rb( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) がん免疫療法のアプローチ の概説が アブカムのウェブサイトにあります 下のリンク先からご覧ください 4

5 製品一覧 ab32536 炎症の促進 Anti-NF-kB p65 antibody [E379] Human colon carcinoma tissue FFPE section by IHC 使用論文数 (46) アプリケーション :WB,IHC-P,ICC/IF,Flow Cyt,IP 交差性 :Human,Mouse NF-κB シグナル NF-κB p65 サイトカインをはじめ多くの免疫反応を制御する重要な転 E379 Rb H, M ab32536 NF-κB p65 写因子 その異常は炎症 自己免疫 がんの原因となることが知られている ホモダイマーやヘテロダイマーを形成 E379 Rb H AF 488 ab NF-κB p65 し機能する E379 Rb H AF 568 ab NF-κB p65 E379 Rb H AF 594 ab NF-κB p65 E379 Rb H AF 647 ab NF-κB p65 (ps276) NF-κB p65 (ps529) NF-κB p65 (ps536) EPR17622 Rb H ab EPR2379 Rb H ab EP2294Y Rb H ab76302 NF-κB p105/p50 E381 Rb H, M, R ab32360 NF-κB p105/p50 ABM20H5 M H ab IKK alpha NF-κB の負の制御因子である IKK 複合体を構成する Y463 Rb H, M, R ab32041 IKK alpha Y463 Rb H AF 488 ab IKK alpha Y463 Rb H AF 647 ab IKK beta NF-κB の負の制御因子である IKK 複合体を構成する EPR6043 Rb H, M, R ab IKK beta RM P70 R M ab IL1 beta 代表的な炎症性サイトカイン 主に単球やマクロファージ 11E5 M H ab8320 IL1 beta から産生され NF-κB の活性化を促進する 17H18L16 Rb M ab IL6 T 細胞やマクロファージにより産生され B 細胞に作用し EPR20653 Rb H ab IL6 て抗体産生を誘導する STAT3 を介する経路とがんの増殖との関連が示唆されている EPR21710 Rb M ab TNF alpha 主にマクロファージにより産生される アポトーシス誘導 52B83 M H, M ab1793 TNF alpha や NF-κB を活性化する炎症反応に関与する EPR20972 Rb H, M ab 腫瘍関連マクロファージ CD68 腫瘍組織における M1および M2 両方のマクロファージ KP1 M H, M, R ab955 CD68 マーカー KP1 M M AF 488 ab CD68 EPR20545 Rb H ab CD163 抗炎症環境下のマクロファージで亢進されているスカベン EPR19518 Rb H, M, R ab CD163 ジャー受容体 GHI/61 M H ab CD163 EPR Rb H ab CD163 EPR Rb H AF 488 ab CD163 EPR Rb H AF 647 ab inos inducible nitric oxide synthase M1 腫瘍関連マクロ EPR16635 Rb H, M ab inos ファージのマーカー EPR16635 Rb M AF 647 ab inos NOS-IN M M, R ab49999 ホスト : Rb( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) この冊子に記載されている抗体製品はごく一部です アブカムのウェブサイトにある製品検索ウィンドウにタンパク質名などを入力し ボタンをクリックしてください 5

6 がん研究用抗体ん細胞の生存戦略 を巡ってゲノムの不安定化と変異 ab26350 Anti-gamma H2A.X (phospho S139) antibody [9F3] Pig spermatocytes by ICC/IF 使用論文数 (55) アプリケーション :WB,IHC-P,ICC/IF,Flow Cyt,IP,in situ hybridization 交差性 :Human,Mouse,Rat,Pig,Dog,Cow,Chicken,Monkey,Rabbit,Sheep Hallmarks of cancer が二本鎖切断修復 53BP1 障害を受けたクロマチンに結合し DNA 修復を促進する EPR2172(2) Rb H, M, R ab DNA PKcs DNA PKcs (pt2609) gamma H2A.X Ku70-Ku80 ヘテロダイマーに結合し DNA 切断末端のプロセシングに関与するプロテインキナーゼ ヌクレオソームにおけるヒストン オクタマーの構成因子 DNA ダメージによりリン酸化を受ける DNA 二本鎖切断のマーカーとして有用 Y393 Rb H, M, R ab B1 M H ab F3 M H, M, R ab26350 KAP1 正常な発生と分化のための重要な制御タンパク質 ヘテロクロ 20C1 M H, M, R ab22553 KAP1 マチンに結合する EPR5216 Rb H, M, R ab Ku70 非相同末端結合修復 (NHEJ) において Ku70-Ku80ヘテロダ EPR4027 Rb H ab92450 Ku70 イマーを形成し DNA 末端に結合する 2F7F5 M H ab Ku80 EPR3468 Rb H ab80592 Ku80 5C5 M H, M ab Mre11 NBS1 Rad50と複合体を形成し DNA 二本鎖切断を認識 EPR3471 Rb H, M, R ab Mre11 切断末端のプロセシングを行い修復過程へ導く 12D7 M H, M, R ab214 p95 NBS1 Mre11 Rad50と複合体を形成し DNA 二本鎖切断を認識 Y112 Rb H, M, R ab32074 p95 NBS1 切断末端のプロセシングを行い修復過程へ導く 7E4A2 M H, R ab Rad50 NBS1 Mre11と複合体を形成し DNA 二本鎖切断を認識 EPR3466(2) Rb H, M, R ab Rad50 切断末端のプロセシングを行い修復過程へ導く 13B3/2C6 M H, M ab89 Rad51 DNA 二本鎖切断修復における相同組み換え酵素として機能す EPR4030(3) Rb H, M, R ab Rad51 る バクテリアの RecAホモログ 51RAD01 M H, M, R ab1837 ヌクレオチド除去修復 ERCC1 XPF と協調して DNA 損傷の 5' 側を切断するエンドヌクレアーゼとして機能する EPR7277 Rb H, M ab XPA DNA ダメージ修復において働くジンク フィンガー タンパク質 5F12 M H ab65963 XPB TFIIH 複合体の構成因子 DNA らせんの巻き戻しを補助する EPR14161 Rb H ab XPD TFIIH 複合体の構成因子 DNA ヘリカーゼとして機能する EPR9675 Rb H ab XPF ERCC1 と協調して DNA 損傷の 5' 側を切断するエンドヌクレアーゼとして機能する 3F2/3 M H ab85140 XPG DNA 損傷の 3' 側を切断するエンドヌクレアーゼとして機能する 8H7 M H ab46 塩基除去修復 APE1 DNA 損傷修復過程で生じた APサイトを認識し 切断するエン 13B8E5C2 M H, M, R ab194 APE1 ドヌクレアーゼ EPR Rb H, M, R ab DNA polymerase beta DNA 損傷修復過程で生じた DNA 鎖のギャップを埋める DNA ポリメラーゼ EPR12722(B) Rb H, M, R ab FEN1 DNA 損傷修復過程で生じた 5 オーバーハング フラップ構造を除去するエンドヌクレアーゼ EPR4460(2) Rb H, M, R ab PNK DNA 損傷修復過程で生じた DNA 末端のリン酸化または脱リン酸化を触媒する EPR11935 Rb H, M ab Thymine DNA glycosylase 傷害のあるチミン残基を DNA から取り除く反応を触媒する EPR8774 Rb H, M, R ab ミスマッチ修復 MSH2 MSH3 もしくは MSH6 と MutSβ もしくは MutSα ダイマーを形成 ミスマッチ塩基部位に結合し修復する EPR Rb H, M, R ab MSH3 MSH2 と MutSβ ダイマーを形成 ミスマッチ塩基部位に結合し修復する EPR4334(2) Rb H ab MSH6 MSH2 と MutSα ダイマーを形成 ミスマッチ塩基部位に結合し修復する EPR3945 Rb H, M, R ab92471 MLH1 PMS2 とヘテロダイマーを形成し MutLα を形成する EPR3894 Rb H, M, R ab92312 PMS2 MLH1 とヘテロダイマーを形成し MutLα を形成する EPR3947 Rb H ab ホスト :Rb( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) 6

7 製品一覧 ab16667 増殖シグナルの維持 Anti-Ki67 antibody [SP6] Human HEp-2 cells by ICC/IF 使用論文数 (461) アプリケーション :WB,IHC-P,ICC/IF,Flow Cyt 交差性 :Human,Mouse,Rat,Common marmoset 増殖細胞マーカー Ki67 核局在タンパク質 細胞周期の G0 期にある細胞では発現 SP6 Rb H, M, R ab16667 Ki67 せず 増殖している細胞でのみ発現している この性質から細胞増殖マーカーとしてよく利用され 悪性腫瘍の予後 EPR3610 Rb H ab92742 Ki67 の予測にも応用されている EPR3610 Rb H AF 488 ab Ki67 EPR3610 Rb H AF 647 ab Ki67 B126.1 M H ab8191 MCM2 DNA 複製ライセンシング因子として機能 MCM2-7 複合 EPR4120 Rb H, M, R ab MCM2 体を形成し DNA ヘリカーゼとして機能する 優れた細胞増殖マーカー CRCT2.1 (D1.9H5) M H ab6153 PCNA S 期の細胞で発現し核に局在する DNAポリメラーゼと PC10 M H, M, R ab29 PCNA 協調して DNA 複製に関与する ホモ三量体でドーナツ状の構造を形成し機能する 有用な増殖細胞マーカー PC10 M H AF 488 ab PCNA PC10 M H AF 647 ab PCNA EPR3821 Rb H, M, R ab92552 PCNA EPR3821 Rb H AF 488 ab PCNA EPR3821 Rb H AF 647 ab 細胞周期 CDK1 Cyclin Bと結合し M 期への進行を促す A17 M H, M, R ab18 CDK1 A17 M H AF 488 ab CDK2 Cyclin Eなどと結合し S 期への移行に関与する E304 Rb H, M, R ab32147 CDK2 E304 Rb H AF 647 ab CDK4 Cyclin Dと結合し S 期への移行に関与する EPR17525 Rb H, M, R ab CDK6 Cyclin Dと結合し S 期への移行に関与する EPR4515 Rb H ab Cyclin A CDK2と結合する S 期の終了を制御する EPR18054 Rb H ab Cyclin B1 CDK1と結合する M 期への進行に必須 Y106 Rb H ab32053 Cyclin D1 CDK4/6に結合して複合体を形成 G1/Sの移行に必須 EPR2241 Rb H, M, R ab Cyclin E1 CDK2と結合する S 期への移行の引き金となる EP435E Rb H ab33911 p21 CDKインヒビターとして機能し 細胞周期にブレーキをか EPR362 Rb H ab p21 ける その遺伝子はにより転写調節を受ける CP74 M H, R ab80633 DNA 合成の検出 BrdU チミジン アナログであり 細胞や個体に導入することで BU1/75 (ICR1) R ab6326 BrdU 細胞周期の S 期において新たに合成された DNAに取り込まれる その BrdUが取り込まれた DNAを抗 BrdU 抗体 BU1/75 (ICR1) R AF 488 ab BrdU で簡単に検出することができ DNA 複製を行う増殖細胞 BU1/75 (ICR1) R AF 555 ab の検出ツールとなっている BrdU BU1/75 (ICR1) R AF 568 ab BrdU BU1/75 (ICR1) R AF 594 ab BrdU BU1/75 (ICR1) R AF 647 ab ホスト : R b( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) 細胞増殖研究ガイド が アブカムのウェブサイトにあります 下のリンク先からご覧ください この冊子に記載されている抗体製品はごく一部です アブカムのウェブサイトにある製品検索ウィンドウにタンパク質名などを入力し ボタンをクリックしてください 7

8 がん研究用抗体ん細胞の生存戦略 を巡ってab26 増殖抑制の回避 Anti- antibody [PAb 240] Human A431 cells by ICC/IF 使用論文数 (87) アプリケーション :WB,IHC-P,ICC/IF,Flow Cyt 交差性 :Human,Mouse,Rat,Dog,Monkey,Hamster,Cow メカニズム ターゲット名 機能 クローン名 ホスト 交差性 標識 製品番号 腫瘍の抑制 APC Wntシグナルを抑制することにより腫瘍の成長を制御す EP701Y Rb H, R ab40778 APC る 細胞接着と遊走においても重要な役割を果たす CC-1 M H, R ab16794 Hallmarks of cancer がBRCA1 DNA 修復と細胞周期を制御する腫瘍抑制タンパク質で MS110 M H ab16780 BRCA1 非常によく研究されている その遺伝子の変異により 乳がんなどのリスクが上がるとされている EPR19433 Rb H ab NF2 / Merlin Hippo/SWH(Sav/Wts/Hpo) 経路の制御因子で 細 AF1G4 M H, M, R ab88957 NF2 / Merlin 胞増殖を制限しアポトーシスを誘導する腫瘍抑制因子 EPR2573(2) Rb H, M, R ab 遺伝子発現の制御において重要な役割を果たすタンパク PAb 240 M H, M, R ab26 質で ゲノム安定性に関与し ゲノムの守護者 とも呼ばれる その遺伝子は 多くのがん種において高頻度に変異 E26 Rb H ab32389 (ps15) が起こっている がんの診断マーカーとして確立されてい EPR64(N) Rb H ab る (ps33) EP2393Y Rb H ab75867 (ps46) EP42Y Rb H ab76242 (ps46) EP42Y Rb H AF 488 ab (ps46) EP42Y Rb H AF 647 ab (ps392) EP155Y Rb H ab33889 (acetyl K373) (acetyl K373) (acetyl K373) (acetyl K382) (acetyl K382) (acetyl K382) EP356(2)AY Rb H ab62376 EP356(2)AY Rb H AF 488 ab EP356(2)AY Rb H AF 647 ab EPR358(2) Rb H ab75754 EPR358(2) Rb H AF 488 ab EPR358(2) Rb H AF 647 ab Mutant E47 Rb H ab32509 Mutant Y5 Rb H ab32049 PTEN 様々な細胞活性の重要な制御因子 脂質フォスファター Y184 Rb H, M, R ab32199 PTEN ゼ活性により PI3K-AKT-mTORシグナルを制御する A2b1 M H, M, R ab79156 PTEN (pt366) EP229 Rb H, M, R ab PTEN (ps380) EP2138Y Rb H, M, R ab76431 Rb 細胞周期を制御し 細胞の分化に重要な役割を果たす EPR17512 Rb H, M ab Rb E2Fの転写活性化部位に結合し その転写活性を抑制する Rb1 1F8 M H, M ab24 Rb (ps780) EPR182(N) Rb H ab Rb (ps807) EPR17732 Rb H, M, R ab Rb (ps807) EPR17732 Rb H AF 488 ab Rb (pt821) E231 Rb H ab32015 Wilms Tumor Protein Wilms Tumor Protein Wilms Tumor Protein Wilms Tumor Protein 正常な細胞発生と生存のための重要な転写因子 発がんと腫瘍抑制の両方に関与する CAN-R9(IHC)-56-2 Rb H, M ab89901 CAN-R9(IHC)-56-2 Rb H AF 488 ab CAN-R9(IHC)-56-2 Rb H AF 647 ab WT1/857 M H, M, R ab ホスト :Rb( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) 8

9 製品一覧 細胞死への抵抗 ab32087 Anti-MCL1 antibody [Y37] Human colon adenocarcinoma tissue FFPE section by IHC 使用論文数 (42) アプリケーション :WB,IHC-P,ICC/IF,Flow Cyt,IP 交差性 :Human,Mouse,Rat Bcl-2 ファミリー Bax ミトコンドリア外膜の透過性を亢進させ アポトーシスを促進する E63 Rb H, M, R ab32503 Bak ミトコンドリア外膜の透過性を亢進させ アポトーシスを促進する Y164 Rb H ab32371 Bad Bcl-2やBcl-XLに結合し その抗アポトーシス作用を阻 Y208 Rb H, M, R ab32445 Bad (ps112) 害することでアポトーシスを促進する EPR1891(2) Rb H, M, R ab Bcl-2 ミトコンドリアに局在し シトクローム C の漏出を阻害する E17 Rb H ab32124 Bcl-2 ことによりアポトーシスを抑制している E17 Rb H AF 647 ab Bcl-2 100/D5 M H, M ab692 Bcl-XL ミトコンドリアに局在し シトクローム C の漏出を阻害する EPR16642 Rb H, M, R ab Bcl-XL ことによりアポトーシスを抑制している EPR16642 Rb H AF 488 ab Bcl-XL EPR16642 Rb H AF 647 ab Bim Bcl-2やBcl-XLに結合し その抗アポトーシス作用を阻 Y36 Rb H, M, R ab32158 Bim 害することでアポトーシスを促進する Y36 Rb H AF 488 ab MCL1 抗アポトーシス タンパク質 多くのがんで異常発現が見 Y37 Rb H, M, R ab32087 MCL1 られる 動物実験でMCL1 阻害剤が複数の固形癌に対して有効性を示す Y37 Rb H AF 488 ab MCL1 Y37 Rb H, M, R AF 647 ab カスパーゼ カスケード Caspase-1 炎症性カスパーゼ EPR4321 Rb H, R ab Caspase-2 誘導型カスパーゼ Y154 Rb H ab32021 Caspase-3 実行型カスパーゼ EPR18297 Rb H, M, R ab Caspase-5 炎症性カスパーゼ EP876Y Rb H ab40887 Caspase-6 実行型カスパーゼ EPR18043 Rb H, M, R ab Caspase-7 実行型カスパーゼ M H, M, R ab69540 Caspase-8 誘導型カスパーゼ EPR162 Rb H, M, R ab Caspase-9 誘導型カスパーゼ EPR18107 Rb H, M ab Caspase-10 誘導型カスパーゼ EPR10890 Rb H ab Caspase-11 炎症性カスパーゼ EPR18628 Rb M ab Caspase-12 炎症性カスパーゼ 14F7 R H, M, R ab10455 その他 Cytochrome C ミトコンドリア内膜に局在 アポトーシス初期にミトコンド 7H8.2C12 M H, M, R ab13575 Cytochrome C リアから漏出し シグナルを仲介する EPR1327 Rb H, M, R ab Cytochrome C EPR1327 Rb H AF 488 ab Cytochrome C EPR1327 Rb H, M, R AF 647 ab Gelsolin アクチン結合タンパク質 ミトコンドリアを安定化させるこ EPR1942 Rb H, M ab Gelsolin とにより アポトーシスを防ぐ GS-2C4 M H ab11081 ROCK1 セリンスレオニンキナーゼ アポトーシス時の細胞膜ブレビングに関与する EP786Y Rb H, M, R ab45171 ホスト : R b( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) この冊子に記載されている抗体製品はごく一部です アブカムのウェブサイトにある製品検索ウィンドウにタンパク質名などを入力し ボタンをクリックしてください 9

10 がん研究用抗体ん細胞の生存戦略 を巡ってab10579 無制限な複製による不死化 Anti-TRF1 antibody [TRF-78] Human Hela cells by ICC/IF 使用論文数 (34) アプリケーション :WB,IHC-P,ICC/IF,ELISA 交差性 :Human Hallmarks of cancer がテロメアのメンテナンスと制御 シグナリング POT1 テロメアの機能を発揮するために必要なテロメア結合タ EPR6319 Rb H ab RAP1 ンパク質 シェルタリン (Shelterin) と総称される 4c8/1 M H ab14404 TERT テロメラーゼを構成する主要なコンポーネント 様々ながんの診断マーカーとして確立している Y182 Rb H ab32020 Tin2 テロメアの機能を発揮するために必要なテロメア結合タ EPR15319 Rb H, M, R ab TPP1 ンパク質 シェルタリン (Shelterin) と総称される EPR16537 Rb H, M, R ab TRF1 TRF-78 M H ab10579 TRF1 EPR6313 Rb H, M ab TRF2 4A794 M H, M, R ab13579 TRF2 EPR3517(2) Rb H ab TRF2 EPR3517(2) Rb H AF 488 ab TRF2 EPR3517(2) Rb H AF 647 ab CDKN2A/p14ARF 腫瘍抑制遺伝子産物で MDM2- 複合体に結合 ARF 4C6/4 M H ab11048 CDKN2A/p14ARF し の分解を妨げる EPR17878 Rb H ab E2F1 p14arfの転写を開始させることによって 経路を EPR3818(3) Rb H, M, R ab E2F1 制御する転写因子 EPR3818(3) Rb H AF 488 ab E2F1 EPR3818(3) Rb H AF 647 ab E2F1 8G9 M H, M ab MDM2 がん原遺伝子産物で の制御に重要な役割を果た SMP 14 M H, M, R ab3110 MDM2 す 発現活性の主要な阻害因子で その活性は翻訳後修飾により厳密にコントロールされている SMP 14 M H AF 488 ab MDM2 SMP 14 M H AF 647 ab MDM2 EPR20334 Rb H ab MDM2 (ps166) EPR1450(2) Rb H ab 遺伝子発現の制御において重要な役割を果たすタンパ PAb 240 M H, M, R ab26 ク質で ゲノム安定性に関与し ゲノムの守護者 とも呼ばれる その遺伝子は 多くのがん種において高頻度 E26 Rb H ab32389 (ps15) に変異が起こっている がんの診断マーカーとして確立 EPR64(N) Rb H ab されている (ps33) EP2393Y Rb H ab75867 (ps46) EP42Y Rb H ab76242 (ps46) EP42Y Rb H AF 488 ab (ps46) EP42Y Rb H AF 647 ab (ps392) EP155Y Rb H ab33889 (acetyl K373) (acetyl K373) (acetyl K373) (acetyl K382) (acetyl K382) (acetyl K382) EP356(2)AY Rb H ab62376 EP356(2)AY Rb H AF 488 ab EP356(2)AY Rb H AF 647 ab EPR358(2) Rb H ab75754 EPR358(2) Rb H AF 488 ab EPR358(2) Rb H AF 647 ab Mutant E47 Rb H ab32509 Mutant Y5 Rb H ab32049 ホスト :Rb( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) 10

11 製品一覧 血管新生の誘導 ab1316 Anti-VEGFA antibody [VG-1] Human cerebellum tissue FFPE section by IHC 使用論文数 (81) アプリケーション :WB,IHC-P,IHC-Fr,ICC/IF,IP,ELISA 交差性 :Human,Mouse,Rat,Dog,Rabbit PDGF/ VEGF ファミリー PDGF AA 血管内皮細胞の増殖 移動 生存 透過性に関わるタン EPR19924 Rb H ab PDGF B パク質で そのシグナル伝達経路は脈管形成および血管新生に深く関与する VEGF 受容体のリガンドとして機能 EPR6834 Rb H, M, R ab VEGFA する がんで発現が増加する VG-1 M H, M, R ab1316 VEGFA EP1176Y Rb H, M ab52917 VEGFA EP1176Y Rb H AF 488 ab VEGFA EP1176Y Rb H AF 647 ab VEGFB EPR4555 Rb H, M ab VEGFC 197CT7.3.4 M H, M, R ab VEGFD EPR8457 Rb H, M, R ab VEGFD 28AT M H, M ab38687 PDGF レセプター PDGF Receptor alpha PDGF をリガンドとする膜貫通型チロシンキナーゼ 二量体で存在する EPR5480 Rb H, M, R ab PDGF Receptor alpha (py720) EP2478 Rb H, M, R ab PDGF Receptor beta Y92 Rb H, M, R ab32570 PDGF Receptor beta Y92 Rb M AF 488 ab VEGF レセプター VEGF Receptor 1 VEGFがリガンドの受容体型チロシンキナーゼ 血管内皮 Y103 Rb H, M, R ab32152 VEGF Receptor 1 細胞の増殖 移動 生存 透過性のためのシグナルを仲介する Flt-1/EWC M H, M ab9540 VEGF Receptor 2 EIC M H, R ab9530 VEGF Receptor 3 MM0003-7G63 M H ab51496 その他 Angiopoietin 1 血管内皮細胞のAngiopoietin 受容体 TIE2/TEKに結合 EPR2888(N) Rb H, R ab Angiopoietin 2 し 細胞内ドメインのチロシンキナーゼが活性化され シグナルが伝達される EPR2891(2) Rb H, M, R ab Ephrin A1 Ephrinがリガンドとなり Eph 受容体に結合する Eph EPR1785(2) Rb H ab Ephrin B2 受容体は膜貫通受容体型チロシンキナーゼで シグナルを細胞内に伝達する EPR10072(B) Rb H, M, R ab Eph receptor A1 MM0260-8D36 M H ab89471 Eph receptor A2 SP169 Rb H ab FGF2 VEGFやVEGFRの発現を誘導をする他 血管内皮細胞 EP1735 Rb H ab92337 FGF2 の増殖 遊走 分化にも直接作用する MC-GF1 M H, M ab181 HGF 肝細胞増殖因子 FGF2 により発現が促進される 血管新生作用を有する EPR12230 Rb H ab HIF-1 alpha ヘテロダイマーを形成し DNAに結合する転写因子 低 H1alpha67 M H, M, R ab1 HIF-1 alpha 酸素状態に対応する様々な細胞内システムを制御する EP1215Y Rb H ab51608 HIF-1 alpha EP1215Y Rb H AF 488 ab ホスト : R b( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) この冊子に記載されている抗体製品はごく一部です アブカムのウェブサイトにある製品検索ウィンドウにタンパク質名などを入力し ボタンをクリックしてください 11

12 がん研究用抗体ん細胞の生存戦略 を巡ってab40772 浸潤能および転移能の活性化 Anti-E Cadherin antibody [EP700Y] Human breast carcinoma tissue FFPE section by IHC 使用論文数 (70) アプリケーション :WB,IHC-P,IHC-Fr,ICC/IF,Flow Cyt 交差性 :Human メカニズム ターゲット名 機能 クローン名 ホスト 交差性 標識 製品番号 接着分子 CEACAM1 いくつかのがんで抑制されていることが知られている L EPR4049 Rb H ab CEACAM1 フォームは腫瘍抑制機能を有し 発がんの初期段階で発現異常が見られる GM8G5 M H ab26279 Hallmarks of cancer が細胞外マトリックス E Cadherin 細胞間認識 細胞骨格制御 表面接着といった形態形成 EP700Y Rb H ab40772 E Cadherin を制御している 転移との関連が示唆されている EP700Y Rb H AF 488 ab E Cadherin M168 M H, M, R ab76055 E Cadherin (ps838 + ps840) EP913(2)Y Rb H, M, R ab76319 Collagen I 最も豊富に存在するコラーゲン 繊維性 がんの浸潤や転 COL-1 M H, M, R ab6308 Collagen I 移に関与する EPR7785 Rb H ab Collagen IV Hyaluronan synthase 2 非繊維性コラーゲン 細胞の成長と増殖を調整し 腫瘍の血管新生に必須 ヒアルロン酸は がん細胞の増殖や運動の促進に寄与すると考えられている COL-94 M H ab6311 4E7 M H ab MMP2 がんの進行や血管新生に深く関わるゼラチナーゼ 主に IV 型コラーゲンを分解する EPR1184 Rb H, M, R ab92536 MMP9 がんの進行や血管新生に深く関わるゼラチナーゼ 主に EP1254 Rb H, R ab76003 MMP9 IV 型コラーゲンを分解する EP1254 Rb H AF 488 ab Versican がん細胞と間質細胞で発現しており 浸潤と転移において幅広い役割を果たしている EPR12277 Rb H, M, R ab ホスト :Rb( ウサギ ),M( マウス ),R( ラット ) 交差性 : H( ヒト ),M( マウス ),R( ラット ) 標識 :AF(Alexa Fluor ) PBS-only 溶液組成の抗体製品ラインアップが充実 抗体の検索をお手伝いします BSA アザイド グリセロールを含まない溶液組成のウサギ モノクローナル抗体の製品化を大規模に進めています (2018 年 4 月現在 967 製品 ) 抗体の標識 細胞への添加 動物への投与など をお考えであれば まずはご連絡ください バルク オーダーやカスタムなどにも柔軟に対応いたします Webページで詳細をご確認ください アブカムは製品数が多くて どの抗体が研究目的や実験に合致するか不安があるかもしれません 製品の検索やどんな些細なことでも お気軽にお問い合わせください ( テクニカル サポート直通 ) technical@abcam.co.jp 販売店 取扱店 アブカム株式会社 東京都中央区日本橋堀留町 Tel: Fax: orders@abcam.co.jp URL : 12

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル 60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 免疫の要 NF-κB の活性化シグナルを増幅する機構を発見 - リン酸化酵素 IKK が正のフィーッドバックを担当 - 身体に病原菌などの異物 ( 抗原 ) が侵入すると 誰にでも備わっている免疫システムが働いて 異物を認識し 排除するために さまざまな反応を起こします その一つに 免疫細胞である B 細胞が

More information

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc 1 要約 Pin1 inhibitor PiB prevents tumor progression by inactivating NF-κB in a HCC xenograft mouse model (HCC 皮下移植マウスモデルにおいて Pin1 インヒビターである PiB は NF-κB 活性を低下させることにより腫瘍進展を抑制する ) 千葉大学大学院医学薬学府先端医学薬学専攻 ( 主任

More information

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - がんやウイルスなど身体を蝕む病原体から身を守る物質として インターフェロン が注目されています このインターフェロンのことは ご存知の方も多いと思いますが 私たちが生まれながらに持っている免疫をつかさどる物質です 免疫細胞の情報の交換やウイルス感染に強い防御を示す役割を担っています

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 )

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 ) 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > platelet derived growth factor (PDGF 血小板由来成長因子)-C,

More information

関係があると報告もされており 卵巣明細胞腺癌において PI3K 経路は非常に重要であると考えられる PI3K 経路が活性化すると mtor ならびに HIF-1αが活性化することが知られている HIF-1αは様々な癌種における薬理学的な標的の一つであるが 卵巣癌においても同様である そこで 本研究で

関係があると報告もされており 卵巣明細胞腺癌において PI3K 経路は非常に重要であると考えられる PI3K 経路が活性化すると mtor ならびに HIF-1αが活性化することが知られている HIF-1αは様々な癌種における薬理学的な標的の一つであるが 卵巣癌においても同様である そこで 本研究で ( 様式甲 5) 氏 名 髙井雅聡 ( ふりがな ) ( たかいまさあき ) 学 位 の 種 類 博士 ( 医学 ) 学位授与番号 甲 第 号 学位審査年月日 平成 27 年 7 月 8 日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 1 項該当 Crosstalk between PI3K and Ras pathways via 学位論文題名 Protein Phosphatase 2A in human

More information

法医学問題「想定問答」(記者会見後:平成15年  月  日)

法医学問題「想定問答」(記者会見後:平成15年  月  日) 平成 28 年 5 月 26 日 肺がんに対する新たな分子標的治療を発見! 本研究成果のポイント 肺がんのうち 5% 程度を占める KRAS( 1) 遺伝子変異肺がんは, 上皮間葉移行 ( 2) 状態により上皮系と間葉系の 2 種類に分類される KRAS 遺伝子変異を有する肺がんに対し現在臨床試験中の MEK 阻害薬は, 投与後に細胞表面受容体を活性化することにより効果が減弱され, 活性化される細胞表面受容体は上皮間葉移行状態により異なる

More information

おすすめのローディング コントロール抗体 ターゲット 免疫動物 * モノ M ポリ P 交差性 * 製品番号 Actin Rb P Ms, Rat, Chk, Cow, Hu, Xl,Dm, Zfsh ab1801 alpha sarcomeric Actin Ms M Hu, Ms, Rat ab

おすすめのローディング コントロール抗体 ターゲット 免疫動物 * モノ M ポリ P 交差性 * 製品番号 Actin Rb P Ms, Rat, Chk, Cow, Hu, Xl,Dm, Zfsh ab1801 alpha sarcomeric Actin Ms M Hu, Ms, Rat ab ローディング コントロール抗体 アブカムならあなたにぴったりの コントロール抗体 が見つかるはずです ローディング コントロール抗体 (Loading control antibody) は ウエスタン ブロッティングにおけるポジティブ コントロールとなる抗体で 各レーンのサンプルが均等に泳動されていることの確認 ゲルからメンブレンへ確実に転写されていることの確認 また異なるサンプル中のターゲット

More information

結果 この CRE サイトには転写因子 c-jun, ATF2 が結合することが明らかになった また これら の転写因子は炎症性サイトカイン TNFα で刺激したヒト正常肝細胞でも活性化し YTHDC2 の転写 に寄与していることが示唆された ( 参考論文 (A), 1; Tanabe et al.

結果 この CRE サイトには転写因子 c-jun, ATF2 が結合することが明らかになった また これら の転写因子は炎症性サイトカイン TNFα で刺激したヒト正常肝細胞でも活性化し YTHDC2 の転写 に寄与していることが示唆された ( 参考論文 (A), 1; Tanabe et al. 氏名 ( 本籍 ) 田辺敦 ( 神奈川県 ) 学位の種類博士 ( 学術 ) 学位記番号学位授与年月日学位授与の要件学位論文題名 甲第 64 号平成 28 年 3 月 15 日学位規則第 3 条第 2 項該当 RNA ヘリカーゼ YTHDC2 の転写制御機構と癌転移における YTHDC2 の 役割についての解析 論文審査委員 ( 主査 ) 佐原弘益 ( 副査 ) 村上賢 滝沢達也 代田欣二 論文内容の要旨

More information

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 朝日通雄 恒遠啓示 副査副査 瀧内比呂也谷川允彦 副査 勝岡洋治 主論文題名 Topotecan as a molecular targeting agent which blocks the Akt and VEGF cascade in platinum-resistant ovarian cancers ( 白金製剤耐性卵巣癌における

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 大道正英 髙橋優子 副査副査 岡 田 仁 克 辻 求 副査 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent transforming growth factor- binding protein-4 is downregulated in breast

More information

の活性化が背景となるヒト悪性腫瘍の治療薬開発につながる 図4 研究である 研究内容 私たちは図3に示すようなyeast two hybrid 法を用いて AKT分子に結合する細胞内分子のスクリーニングを行った この結果 これまで機能の分からなかったプロトオンコジン TCL1がAKTと結合し多量体を形

の活性化が背景となるヒト悪性腫瘍の治療薬開発につながる 図4 研究である 研究内容 私たちは図3に示すようなyeast two hybrid 法を用いて AKT分子に結合する細胞内分子のスクリーニングを行った この結果 これまで機能の分からなかったプロトオンコジン TCL1がAKTと結合し多量体を形 AKT活性を抑制するペプチ ド阻害剤の開発 野口 昌幸 北海道大学遺伝子病制御研究所 教授 広村 信 北海道大学遺伝子病制御研究所 ポスドク 岡田 太 北海道大学遺伝子病制御研究所 助手 柳舘 拓也 株式会社ラボ 研究員 ナーゼAKTに結合するタンパク分子を検索し これまで機能の 分からなかったプロトオンコジンTCL1がAKTと結合し AKT の活性化を促す AKT活性補助因子 であることを見い出し

More information

共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1

共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1 2016 年 12 月 19 日 17 時 ~ 記者レクチャー @ 文部科学省 細胞死を司る カルシウム動態の制御機構を解明 - アービット (IRBIT) が小胞体ーミトコンドリア間の Ca 2+ の移動を制御 - 共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1 アポトーシス : プログラムされた細胞死多細胞生物にみられる細胞の死に方の一つ 不要になった細胞や損傷を受けた細胞が積極的に自滅して個体を健全な状態に保つメカニズム

More information

Microsoft Word CXCL12-CXCR axis.docx

Microsoft Word CXCL12-CXCR axis.docx 肝細胞癌の発癌における CXCL12-CXCR4 軸の役割 Insights on the CXCL12-CXCR4 axis in hepatocellular carcinoma carcinogenesis Am J Transl Res. 2014; 6: 340 352 1. はじめに肝細胞癌の発癌には次のような経路が関与する 1) 成長因子 : EGF( 上皮成長因子 ) IGF( インスリン様成長因子

More information

論文の内容の要旨

論文の内容の要旨 1. 2. 3. 4. 5. 6. WASP-interacting protein(wip) CR16 7. 8..pdf Adobe Acrobat WINDOWS2000 論文の内容の要旨 論文題目 WASP-interacting protein(wip) ファミリー遺伝子 CR16 の機能解析 氏名坂西義史 序 WASP(Wiskott-Aldrich syndrome protein)

More information

RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果

RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果 RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果 Poly I:C により一部の樹状細胞にネクローシス様の細胞死が誘導されること さらにこの細胞死がシグナル伝達経路の活性化により制御されていることが分かりました

More information

糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する

糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する 糖鎖の新しい機能を発見 : 補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する ポイント 神経細胞上の糖脂質の糖鎖構造が正常パターンになっていないと 細胞膜の構造や機能が障害されて 外界からのシグナルに対する反応や攻撃に対する防御反応が異常になることが示された 細胞膜のタンパク質や脂質に結合している糖鎖の役割として 補体の活性のコントロールという新規の重要な機能が明らかになった 糖脂質の糖鎖が欠損すると

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 細胞の情報伝達 (1) 何を学習するか細胞が環境からシグナル ( 刺激 ) を受けて 細胞の状態が変化するときに 細胞内でどのような現象が起きているか を知る分子の大変複雑な連続反応であるので 反応の最初の段階を中心に見ていく ( 共通の現象が多いから ; 疾患の治療の標的となる分子が多い ) これを知るために (2) リガンドの拡散様式 ( 図 16-3) リガンドを発現する細胞とこれを受け取る細胞との

More information

抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化

抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化 論文の内容の要旨 論文題目 着床期ヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸の発現調節機序及び機能の解析 指導教員武谷雄二教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 15 年 4 月入学 医学博士課程 生殖 発達 加齢医学専攻 清末美奈子 緒言 着床とは 受精卵が分割し形成された胚盤胞が子宮内膜上皮へ接着 貫通し 子 宮内膜間質を浸潤して絨毛構造を形成するまでの一連の現象をいう 胚盤胞から分化した トロフォブラストが浸潤していく過程で

More information

H26分子遺伝-19(免疫系のシグナル).ppt

H26分子遺伝-19(免疫系のシグナル).ppt 第 19 回 免疫系のシグナル伝達 1. 抗原受容体を介したシグナル伝達 2. T 細胞の活性化と CD28 シグナル 3. B 細胞の活性化シグナル 4. 免疫抑制剤の作用機序 附属生命医学研究所 生体情報部門 (1015 号室 ) 松田達志 ( 内線 2431) http://www3.kmu.ac.jp/bioinfo/ 2014 年 11 月 12 日 免疫系 ( 異物排除のためのシステム

More information

るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導

るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 奥橋佑基 論文審査担当者 主査三浦修副査水谷修紀 清水重臣 論文題目 NOTCH knockdown affects the proliferation and mtor signaling of leukemia cells ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 目的 : sirna を用いた NOTCH1 と NOTCH2 の遺伝子発現の抑制の 白血病細胞の細胞増殖と下流のシグナル伝達系に対する効果を解析した

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 75. 哺乳類のゴルジ体ストレス応答の分子機構の解明 吉田秀郎 Key words: ゴルジ体, 小胞体, 転写, ストレス応答, 細胞小器官 兵庫県立大学大学院生命理学研究科生体物質化学 Ⅱ 講座 緒言細胞内には様々な細胞小器官が存在して細胞の機能を分担しているが, その存在量は細胞の需要に応じて厳密に制御されており, 必要な時に必要な細胞小器官が必要な量だけ増強される.

More information

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関 Title 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 大西, 正俊 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2010-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/120523 Right Type Thesis or Dissertation

More information

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産 TOKYO UNIVERSITY OF SCIENCE 1-3 KAGURAZAKA, SHINJUKU-KU, TOKYO 162-8601, JAPAN Phone: +81-3-5228-8107 報道関係各位 2018 年 8 月 6 日 免疫細胞が記憶した病原体を効果的に排除する機構の解明 ~ 記憶 B 細胞の二次抗体産生応答は IL-9 シグナルによって促進される ~ 東京理科大学 研究の要旨東京理科大学生命医科学研究所

More information

2. Tハイブリドーマによる抗原認識二重特異性を有する (BALB/c X C57BL/6)F 1 T 細胞ハイブリドーマを作製した このT 細胞ハイブリドーマは I-A d に拘束された抗原 KLH と自己の I-A b 単独を二重に認識した 外来抗原に反応するT 細胞が自己のMHCによって絶えず

2. Tハイブリドーマによる抗原認識二重特異性を有する (BALB/c X C57BL/6)F 1 T 細胞ハイブリドーマを作製した このT 細胞ハイブリドーマは I-A d に拘束された抗原 KLH と自己の I-A b 単独を二重に認識した 外来抗原に反応するT 細胞が自己のMHCによって絶えず 健康文化 最終講義 免疫応答とトリプトファン代謝 長瀬文彦 今春 名古屋大学を定年退職しました 在職中の主な研究を紹介します 1. ニワトリの免疫応答機構 1974 年 名古屋大学医学部細菌学教室の中島泉先生のもとでニワトリの免疫機構の研究を始めた 当時 マウスを中心とする研究において哺乳類のタンパク抗原に対する抗体産生応答や免疫記憶と免疫寛容 ( トレランス ) の誘導は T 細胞とB 細胞の相互作用によって誘導されることが知られていた

More information

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ 再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 (junny@agbi.tsukuba.ac.jp TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖

More information

子として同定され 前立腺癌をはじめとした癌細胞や不死化細胞で著しい発現低下が認められ 癌抑制遺伝子として発見された Dkk-3 は前立腺癌以外にも膵臓癌 乳癌 子宮内膜癌 大腸癌 脳腫瘍 子宮頸癌など様々な癌で発現が低下し 癌抑制遺伝子としてアポトーシス促進的に働くと考えられている 先行研究では ヒ

子として同定され 前立腺癌をはじめとした癌細胞や不死化細胞で著しい発現低下が認められ 癌抑制遺伝子として発見された Dkk-3 は前立腺癌以外にも膵臓癌 乳癌 子宮内膜癌 大腸癌 脳腫瘍 子宮頸癌など様々な癌で発現が低下し 癌抑制遺伝子としてアポトーシス促進的に働くと考えられている 先行研究では ヒ 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 髙田愛子 論文審査担当者 主査北川昌伸副査山岡昇司 清水重臣 論文題目 Dkk-3 induces apoptosis through mitochondrial and Fas death receptor pathways in human mucinous ovarian cancer cells ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > Wnt シグナルの阻害因子

More information

70,71 図 2.32, 図 2.33, 図 2.34 C3b,Bb C3bBb 70,71 図 2.32, 図 2.33, 図 2.34 C3b2,Bb C3b2Bb 72 7 行目 C3 転換酵素 (C4b2b) C3 転換酵素 (C4b2a) 91 図 2.50 キャプション 12 行目 リ

70,71 図 2.32, 図 2.33, 図 2.34 C3b,Bb C3bBb 70,71 図 2.32, 図 2.33, 図 2.34 C3b2,Bb C3b2Bb 72 7 行目 C3 転換酵素 (C4b2b) C3 転換酵素 (C4b2a) 91 図 2.50 キャプション 12 行目 リ 正誤表 免疫生物学( 原書第 7 版第 1 刷 ) 下記の箇所に誤りがございました 謹んでお詫びし訂正いたします 頁該当箇所誤正 5 下から 12 13 行目その成熟型である単球 monocyte は, 血液中を循環し 単球 monocyte の成熟型である. 単球は, 血液中を循環し 14 図 1.11 最下段図図内 エフェクター細胞クローンからの活性化特異的リンパ球 の増殖と分化 エフェクター細胞クローン形成のための活性化特異的リ

More information

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血 報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血管に溜まっていくことが動脈硬化の原因となる 3. マクロファージ内に存在するたんぱく質 MafB は

More information

博士の学位論文審査結果の要旨

博士の学位論文審査結果の要旨 博士の学位論文審査結果の要旨 申請者氏名 稲荷均 横浜市立大学大学院医学研究科外科治療学 審査員 主査横浜市立大学大学院医学研究科教授矢尾正祐 副査横浜市立大学大学院医学研究科講師成井一隆 副査横浜市立大学大学院医学研究科講師仙石徹 学位論文 : 転移性乳癌における EZH2 発現の臨床的意義 Expression of enhancer of zeste homolog 2 correlates

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 多能性幹細胞を利用した毒性の判定方法 教授 森田隆 准教授 吉田佳世 ( 大阪市立大学大学院医学研究科遺伝子制御学 ) これまでの問題点 化学物質の人体および環境に及ぼす影響については 迅速にその評価を行うことが社会的に要請されている 一方 マウスやラットなど動物を用いた実験は必要ではあるが 動物愛護や費用 時間的な問題がある そこで 哺乳動物細胞を用いたリスク評価系の開発が望まれる 我々は DNA

More information

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析 論文題目 腸管分化に関わる microrna の探索とその発現制御解析 氏名日野公洋 1. 序論 microrna(mirna) とは細胞内在性の 21 塩基程度の機能性 RNA のことであり 部分的相補的な塩基認識を介して標的 RNA の翻訳抑制や不安定化を引き起こすことが知られている mirna は細胞分化や増殖 ガン化やアポトーシスなどに関与していることが報告されており これら以外にも様々な細胞諸現象に関与していると考えられている

More information

報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事

報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - 私たちの生命維持を行うのに重要な役割を担う微量金属元素の一つとして知られていた 亜鉛 この亜鉛が欠乏すると 味覚障害や成長障害 免疫不全 神経系の異常などをきたします 理研免疫アレルギー科学総合研究センターサイトカイン制御研究グループと大阪大学の研究グループは

More information

能性を示した < 方法 > M-CSF RANKL VEGF-C Ds-Red それぞれの全長 cdnaを レトロウイルスを用いてHeLa 細胞に遺伝子導入した これによりM-CSFとDs-Redを発現するHeLa 細胞 (HeLa-M) RANKLと Ds-Redを発現するHeLa 細胞 (HeL

能性を示した < 方法 > M-CSF RANKL VEGF-C Ds-Red それぞれの全長 cdnaを レトロウイルスを用いてHeLa 細胞に遺伝子導入した これによりM-CSFとDs-Redを発現するHeLa 細胞 (HeLa-M) RANKLと Ds-Redを発現するHeLa 細胞 (HeL 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 秦野雄 論文審査担当者 主査竹田秀副査北川昌伸 山口朗 論文題目 Tumor associated osteoclast-like giant cells promote tumor growth and lymphangiogenesis by secreting vascular endothelial growth factor-c ( 論文内容の要旨 )

More information

新規遺伝子ARIAによる血管新生調節機構の解明

新規遺伝子ARIAによる血管新生調節機構の解明 [PRESS RELEASE] No.KPUnews290004 2018 年 1 月 24 日神戸薬科大学企画 広報課 脂肪細胞のインスリンシグナルを調節し 糖尿病 メタボリック症候群の発症を予防 する新規分子の発見 日本人男性の約 30% 女性の約 20% は肥満に該当し 肥満はまさに国民病です 内臓脂肪の蓄積はインスリン抵抗性を引き起こし 糖尿病 メタボリック症候群の発症に繋がります 糖尿病

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 森脇真一 井上善博 副査副査 東 治 人 上 田 晃 一 副査 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independent rejection of D d -, K d -, or D d K d -transgened mouse skin

More information

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6459 8. その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May. 2017 EGFR 遺伝子変異検査 ( 院内測定 ) c-erbb/egfr [tissues] 基本情報 8C051 c-erbb/egfr JLAC10 診療報酬 分析物 識別材料測定法

More information

がん免疫療法モデルの概要 1. TGN1412 第 Ⅰ 相試験事件 2. がん免疫療法での動物モデルの有用性がんワクチン抗 CTLA-4 抗体抗 PD-1 抗体 2

がん免疫療法モデルの概要 1. TGN1412 第 Ⅰ 相試験事件 2. がん免疫療法での動物モデルの有用性がんワクチン抗 CTLA-4 抗体抗 PD-1 抗体 2 020315 科学委員会 非臨床試験の活用に関する専門部会 ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構会議室 資料 1 2 がん免疫療法モデルの概要 川 博嘉 1 がん免疫療法モデルの概要 1. TGN1412 第 Ⅰ 相試験事件 2. がん免疫療法での動物モデルの有用性がんワクチン抗 CTLA-4 抗体抗 PD-1 抗体 2 TGN1412 第 Ⅰ 相試験事件 2006 年 3 月 13 日英国でヒトで全く初めての物質が使用された第

More information

研究目的 1. 電波ばく露による免疫細胞への影響に関する研究 我々の体には 恒常性を保つために 生体内に侵入した異物を生体外に排除する 免疫と呼ばれる防御システムが存在する 免疫力の低下は感染を引き起こしやすくなり 健康を損ないやすくなる そこで 2 10W/kgのSARで電波ばく露を行い 免疫細胞

研究目的 1. 電波ばく露による免疫細胞への影響に関する研究 我々の体には 恒常性を保つために 生体内に侵入した異物を生体外に排除する 免疫と呼ばれる防御システムが存在する 免疫力の低下は感染を引き起こしやすくなり 健康を損ないやすくなる そこで 2 10W/kgのSARで電波ばく露を行い 免疫細胞 資料 - 生電 6-3 免疫細胞及び神経膠細胞を対象としたマイクロ波照射影響に関する実験評価 京都大学首都大学東京 宮越順二 成田英二郎 櫻井智徳多氣昌生 鈴木敏久 日 : 平成 23 年 7 月 22 日 ( 金 ) 場所 : 総務省第 1 特別会議室 研究目的 1. 電波ばく露による免疫細胞への影響に関する研究 我々の体には 恒常性を保つために 生体内に侵入した異物を生体外に排除する 免疫と呼ばれる防御システムが存在する

More information

解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を 解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を進展させるしくみを解明 難治がんである悪性黒色腫の新規分子標的治療法の開発に期待 ポイント 難治がんの一つである悪性黒色腫

More information

<4D F736F F D208DC58F498F4390B D4C95F189DB8A6D A A838A815B C8EAE814095CA8E86325F616B5F54492E646F63>

<4D F736F F D208DC58F498F4390B D4C95F189DB8A6D A A838A815B C8EAE814095CA8E86325F616B5F54492E646F63> インフルエンザウイルス感染によって起こる炎症反応のメカニズムを解明 1. 発表者 : 一戸猛志東京大学医科学研究所附属感染症国際研究センター感染制御系ウイルス学分野准教授 2. 発表のポイント : ウイルス感染によって起こる炎症反応の分子メカニズムを明らかにした注 炎症反応にはミトコンドリア外膜の mitofusin 2(Mfn2) 1 タンパク質が必要であった ウイルス感染後の過剰な炎症反応を抑えるような治療薬の開発

More information

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http 脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2009-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/124054 Right Type Thesis or

More information

H26分子遺伝-20(サイトカイン).ppt

H26分子遺伝-20(サイトカイン).ppt 第 20 回 サイトカイン 1. サイトカインとは 2014 年 11 月 12 日 附属生命医学研究所 生体情報部門 (1015 号室 ) 松田達志 ( 内線 2431) http://www3.kmu.ac.jp/bioinfo/ クラスI IL-2~7, IL-9, IL-11, IL-12, IL-13, IL-15, Epo, GM-CSF etc. クラスII IFN-α, IFN-β,

More information

八村敏志 TCR が発現しない. 抗原の経口投与 DO11.1 TCR トランスジェニックマウスに経口免疫寛容を誘導するために 粗精製 OVA を mg/ml の濃度で溶解した水溶液を作製し 7 日間自由摂取させた また Foxp3 の発現を検討する実験では RAG / OVA3 3 マウスおよび

八村敏志 TCR が発現しない. 抗原の経口投与 DO11.1 TCR トランスジェニックマウスに経口免疫寛容を誘導するために 粗精製 OVA を mg/ml の濃度で溶解した水溶液を作製し 7 日間自由摂取させた また Foxp3 の発現を検討する実験では RAG / OVA3 3 マウスおよび ハチムラサトシ 八村敏志東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター准教授 緒言食物に対して過剰あるいは異常な免疫応答が原因で起こる食物アレルギーは 患者の大部分が乳幼児であり 乳幼児が特定の食物を摂取できないことから 栄養学的 精神的な問題 さらには保育 教育機関の給食において 切実な問題となっている しかしながら その発症機序はまだ不明な点が多く また多くの患者が加齢とともに寛解するものの

More information

妊娠認識および胎盤形成時のウシ子宮におけるI型IFNシグナル調節機構に関する研究 [全文の要約]

妊娠認識および胎盤形成時のウシ子宮におけるI型IFNシグナル調節機構に関する研究 [全文の要約] Title 妊娠認識および胎盤形成時のウシ子宮における I 型 IFN シグナル調節機構に関する研究 [ 全文の要約 ] Author(s) 白水, 貴大 Issue Date 2017-03-23 Doc URL http://hdl.handle.net/2115/65952 Type theses (doctoral - abstract of entire text) Note この博士論文全文の閲覧方法については

More information

スライド 1

スライド 1 解糖系 (2) 平成 24 年 5 月 7 日生化学 2 ( 病態生化学分野 ) 教授 山縣和也 本日の学習の目標 解糖系の制御機構を理解する 2,3-BPG について理解する 癌と解糖系について理解する エネルギー代謝経路 グリコーゲン グリコーゲン代謝 タンパク質 アミノ酸代謝 トリアシルグリセロール グルコース グルコース 6 リン酸 アミノ酸 脂肪酸 脂質代謝 解糖系 糖新生 β 酸化 乳酸

More information

く 細胞傷害活性の無い CD4 + ヘルパー T 細胞が必須と判明した 吉田らは 1988 年 C57BL/6 マウスが腹腔内に移植した BALB/c マウス由来の Meth A 腫瘍細胞 (CTL 耐性細胞株 ) を拒絶すること 1991 年 同種異系移植によって誘導されるマクロファージ (AIM

く 細胞傷害活性の無い CD4 + ヘルパー T 細胞が必須と判明した 吉田らは 1988 年 C57BL/6 マウスが腹腔内に移植した BALB/c マウス由来の Meth A 腫瘍細胞 (CTL 耐性細胞株 ) を拒絶すること 1991 年 同種異系移植によって誘導されるマクロファージ (AIM ( 様式甲 5) 氏 名 山名秀典 ( ふりがな ) ( やまなひでのり ) 学 位 の 種 類 博士 ( 医学 ) 学位授与番号 甲 第 号 学位審査年月日 平成 26 年 7 月 30 日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 1 項該当 Down-regulated expression of 学位論文題名 monocyte/macrophage major histocompatibility

More information

第6回 糖新生とグリコーゲン分解

第6回 糖新生とグリコーゲン分解 第 6 回糖新生とグリコーゲン分解 日紫喜光良 基礎生化学講義 2018.5.15 1 主な項目 I. 糖新生と解糖系とで異なる酵素 II. 糖新生とグリコーゲン分解の調節 III. アミノ酸代謝と糖新生の関係 IV. 乳酸 脂質代謝と糖新生の関係 2 糖新生とは グルコースを新たに作るプロセス グルコースが栄養源として必要な臓器にグルコースを供給するため 脳 赤血球 腎髄質 レンズ 角膜 精巣 運動時の筋肉

More information

難病 です これまでの研究により この病気の原因には免疫を担当する細胞 腸内細菌などに加えて 腸上皮 が密接に関わり 腸上皮 が本来持つ機能や炎症への応答が大事な役割を担っていることが分かっています また 腸上皮 が適切な再生を全うすることが治療を行う上で極めて重要であることも分かっています しかし

難病 です これまでの研究により この病気の原因には免疫を担当する細胞 腸内細菌などに加えて 腸上皮 が密接に関わり 腸上皮 が本来持つ機能や炎症への応答が大事な役割を担っていることが分かっています また 腸上皮 が適切な再生を全うすることが治療を行う上で極めて重要であることも分かっています しかし 解禁日時 :2018 年 12 月 12 日 ( 水 ) 午後 6 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2018 年 12 月 11 日国立大学法人東京医科歯科大学国立研究開発法人日本医療研究開発機構 炎症性腸疾患の腸上皮における新たな炎症 再生応答の協調機構を解明 早期の治療効果予測に期待 ポイント 炎症性腸疾患 ( 潰瘍性大腸炎 クローン病 ) は消化管に原因不明の炎症と腸上皮の傷害

More information

研究成果の概要 今回発表した研究では 独自に開発した B 細胞初代培養法 ( 誘導性胚中心様 B (igb) 細胞培養法 ; 野嶋ら, Nat. Commun. 2011) を用いて 膜型 IgE と他のクラスの抗原受容体を培養した B 細胞に発現させ それらの機能を比較しました その結果 他のクラ

研究成果の概要 今回発表した研究では 独自に開発した B 細胞初代培養法 ( 誘導性胚中心様 B (igb) 細胞培養法 ; 野嶋ら, Nat. Commun. 2011) を用いて 膜型 IgE と他のクラスの抗原受容体を培養した B 細胞に発現させ それらの機能を比較しました その結果 他のクラ TOKYO UNIVERSITY OF SCIENCE 1-3 KAGURAZAKA, SHINJUKU-KU, TOKYO 162-8601, JAPAN Phone: +81-3-5228-8107 2016 年 7 月 報道関係各位 どうして健康な人がアレルギーを発症するのか? IgE 型 B 細胞による免疫記憶がアレルギーを引き起こす 東京理科大学 東京理科大学生命医科学研究所分子生物学研究部門教授北村大介および助教羽生田圭らの研究グループは

More information

60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 19 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス反応を増強する重要分子 PDC-TREM を発見 - 形質細胞様樹状細胞が Ⅰ 型インターフェロンの産生を増幅する仕組みが明らかに - インフルエンザの猛威が続いています このインフルエンザの元凶であるインフルエンザウイルスは 獲得した免疫力やウイルスに対するワクチンを見透かすよう変異し続けるため 人類はいまだ発病の恐怖から免れることができません

More information

<4D F736F F D DC58F49288A6D92E A96C E837C AA8E714C41472D3382C982E682E996C D90A78B408D5C82F089F096BE E646F6378>

<4D F736F F D DC58F49288A6D92E A96C E837C AA8E714C41472D3382C982E682E996C D90A78B408D5C82F089F096BE E646F6378> 平成 30 年 10 月 22 日 ( 注意 : 本研究の報道解禁日時は10 月 22 日午前 11 時 (U.S.ET)( 日本時間 2 3 日午前 0 時 ) です ) PD-1 と CTLA-4 に続く第 3 の免疫チェックポイント分子 LAG-3 による 免疫抑制機構を解明 徳島大学先端酵素学研究所の丸橋拓海特任助教 岡崎拓教授らの研究グループは 免疫チェックポイント分子である LAG-3(Lymphocyte

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 酵素 : タンパク質の触媒 タンパク質 Protein 酵素 Enzyme 触媒 Catalyst 触媒 Cataylst: 特定の化学反応の反応速度を速める物質 自身は反応の前後で変化しない 酵素 Enzyme: タンパク質の触媒 触媒作用を持つタンパク質 第 3 回 : タンパク質はアミノ酸からなるポリペプチドである 第 4 回 : タンパク質は様々な立体構造を持つ 第 5 回 : タンパク質の立体構造と酵素活性の関係

More information

Microsoft PowerPoint - 2_(廣瀬宗孝).ppt

Microsoft PowerPoint - 2_(廣瀬宗孝).ppt TrkA を標的とした疼痛と腫瘍増殖 に効果のあるペプチド 福井大学医学部 器官制御医学講座麻酔 蘇生学領域 准教授 廣瀬宗孝 1 研究背景 癌による痛みはWHOの指針に沿って治療すれば 8 割の患者さんで痛みが取れ 残りの内 1 割は痛みの専門医の治療を受ければ痛みが取れる しかし最後の1 割は QOLを良好に保ったまま痛み治療を行うことは困難であるのが現状である TrkAは神経成長因子 (NGF)

More information

<4D F736F F D F4390B38CE3816A90528DB88C8B89CA2E646F63>

<4D F736F F D F4390B38CE3816A90528DB88C8B89CA2E646F63> 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 論文題目 主査 荒川真一 御給美沙 副査木下淳博横山三紀 Thrombospondin-1 Production is Enhanced by Porphyromonas gingivalis Lipopolysaccharide in THP-1 Cells ( 論文の内容の要旨 ) < 要旨 > 歯周炎はグラム陰性嫌気性細菌によって引き起こされる慢性炎症性疾患であり

More information

ランゲルハンス細胞の過去まず LC の過去についてお話しします LC は 1868 年に 当時ドイツのベルリン大学の医学生であった Paul Langerhans により発見されました しかしながら 当初は 細胞の形状から神経のように見えたため 神経細胞と勘違いされていました その後 約 100 年

ランゲルハンス細胞の過去まず LC の過去についてお話しします LC は 1868 年に 当時ドイツのベルリン大学の医学生であった Paul Langerhans により発見されました しかしながら 当初は 細胞の形状から神経のように見えたため 神経細胞と勘違いされていました その後 約 100 年 2015 年 10 月 1 日放送 第 64 回日本アレルギー学会 1 教育講演 11 ランゲルハンス細胞 過去 現在 未来 京都大学大学院皮膚科教授椛島健治 はじめに生体は 細菌 ウイルス 真菌といった病原体などの外来異物や刺激に曝露されていますが 主に免疫システムを介して巧妙に防御しています ところが そもそも有害ではない花粉や埃などの外来抗原に対してさえも皮膚が曝露された場合に 過剰な免疫応答を起こすことは

More information

生物時計の安定性の秘密を解明

生物時計の安定性の秘密を解明 平成 25 年 12 月 13 日 生物時計の安定性の秘密を解明 概要 名古屋大学理学研究科の北山陽子助教 近藤孝男特任教授らの研究グループは 光合 成をおこなうシアノバクテリアの生物時計機構を解析し 時計タンパク質 KaiC が 安定な 24 時 間周期のリズムを形成する分子機構を明らかにしました 生物は, 生物時計 ( 概日時計 ) を利用して様々な生理現象を 時間的に コントロールし 効 率的に生活しています

More information

第6回 糖新生とグリコーゲン分解

第6回 糖新生とグリコーゲン分解 第 6 回糖新生とグリコーゲン分解 日紫喜光良 基礎生化学講義 2014.06.3 1 主な項目 I. 糖新生と解糖系とで異なる酵素 II. 糖新生とグリコーゲン分解の調節 III. アミノ酸代謝と糖新生の関係 IV. 乳酸 脂質代謝と糖新生の関係 2 糖新生とは グルコースを新たに作るプロセス グルコースが栄養源として必要な臓器にグルコースを供給するため 脳 赤血球 腎髄質 レンズ 角膜 精巣 運動時の筋肉

More information

核内受容体遺伝子の分子生物学

核内受容体遺伝子の分子生物学 核内受容体遺伝子の分子生物学 佐賀大学農学部 助教授和田康彦 本講義のねらい 核内受容体を例として脊椎動物における分子生物学的な思考方法を体得する 核内受容体遺伝子を例として脊椎動物における遺伝子解析手法を概観する 脊椎動物における核内受容体遺伝子の役割について理解する ヒトや家畜における核内受容体遺伝子研究の応用について理解する セントラルドグマ ゲノム DNA から相補的な m RNA( メッセンシ

More information

周期的に活性化する 色素幹細胞は毛包幹細胞と同様にバルジ サブバルジ領域に局在し 周期的に活性化して分化した色素細胞を毛母に供給し それにより毛が着色する しかし ゲノムストレスが加わるとこのシステムは破たんする 我々の研究室では 加齢に伴い色素幹細胞が枯渇すると白髪を発症すること また 5Gy の

周期的に活性化する 色素幹細胞は毛包幹細胞と同様にバルジ サブバルジ領域に局在し 周期的に活性化して分化した色素細胞を毛母に供給し それにより毛が着色する しかし ゲノムストレスが加わるとこのシステムは破たんする 我々の研究室では 加齢に伴い色素幹細胞が枯渇すると白髪を発症すること また 5Gy の 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 上野真紀子 論文審査担当者 主査副査 田賀哲也清水重臣 三浦雅彦 論文題目 Coupling of the radiosensitivity of melanocyte stem cells to their dormancy during a hair cycle ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 1906 年にベルゴニーとトリボンドーが細胞の放射線感受性についての法則を発表して以来

More information

-119-

-119- -119- - 日中医学協会助成事業 - 前立腺がんの造骨性骨転移のメカニズム解明 研究者氏名中国所属機関日本研究機関指導責任者共同研究者 王麗楊中国医科大学大阪大学歯学研究科教授米田俊之相野誠 要旨 近年日本の男性において急増している前立腺がんは死亡率の第 2 位にランクされている 80% 以上の前立腺癌は造骨性の骨転移を示し 患者の QOL および生存期間を著しく低下させる 前立腺がん発生のメカニズムには未だ不明な点が多く

More information

( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子

( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 6 月 23 日 独立行政法人理化学研究所 独立行政法人科学技術振興機構 細胞内のカルシウムチャネルに情報伝達を邪魔する 偽結合体 を発見 - IP3 受容体に IP3 と競合して結合するタンパク質 アービット の機能を解明 - 細胞分裂 細胞死 受精 発生など 私たちの生の営みそのものに関わる情報伝達は 細胞内のカルシウムイオンの放出によって行われています

More information

Microsoft PowerPoint - 資料6-1_高橋委員(公開用修正).pptx

Microsoft PowerPoint - 資料6-1_高橋委員(公開用修正).pptx 第 1 回遺伝子治療等臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会 平成 29 年 4 月 12 日 ( 水 ) 資料 6-1 ゲノム編集技術の概要と問題点 筑波大学生命科学動物資源センター筑波大学医学医療系解剖学発生学研究室 WPI-IIIS 筑波大学国際睡眠医科学研究機構筑波大学生命領域学際研究 (TARA) センター 高橋智 ゲノム編集技術の概要と問題点 ゲノム編集とは? なぜゲノム編集は遺伝子改変に有効?

More information

報道発表資料 2006 年 6 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 アレルギー反応を制御する新たなメカニズムを発見 - 謎の免疫細胞 記憶型 T 細胞 がアレルギー反応に必須 - ポイント アレルギー発症の細胞を可視化する緑色蛍光マウスの開発により解明 分化 発生等で重要なノッチ分子への情報伝達

報道発表資料 2006 年 6 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 アレルギー反応を制御する新たなメカニズムを発見 - 謎の免疫細胞 記憶型 T 細胞 がアレルギー反応に必須 - ポイント アレルギー発症の細胞を可視化する緑色蛍光マウスの開発により解明 分化 発生等で重要なノッチ分子への情報伝達 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 6 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 アレルギー反応を制御する新たなメカニズムを発見 - 謎の免疫細胞 記憶型 T 細胞 がアレルギー反応に必須 - カビが猛威を振るう梅雨の季節 この時期に限って喘息がでるんですよ というあなたは カビ アレルギー アレルギーを引き起こす原因物質は ハウスダストや食べ物 アクセサリなどとさまざまで この季節だけではない

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 25 (2011) 86. 線虫 C. elegans およびマウスをモデル動物とした体細胞レベルで生じる性差の解析 井上英樹 Key words: 性差, ストレス応答,DMRT 立命館大学生命科学部生命医科学科 緒言性差は雌雄の性に分かれた動物にみられ, 生殖能力の違いだけでなく形態, 行動などそれぞれの性の間でみられる様々な差異と定義される. 性差は, 形態や行動だけでなく疾患の発症リスクの男女差といった生理的なレベルの差異も含まれる.

More information

報道発表資料 2007 年 4 月 30 日 独立行政法人理化学研究所 炎症反応を制御する新たなメカニズムを解明 - アレルギー 炎症性疾患の病態解明に新たな手掛かり - ポイント 免疫反応を正常に終息させる必須の分子は核内タンパク質 PDLIM2 炎症反応にかかわる転写因子を分解に導く新制御メカニ

報道発表資料 2007 年 4 月 30 日 独立行政法人理化学研究所 炎症反応を制御する新たなメカニズムを解明 - アレルギー 炎症性疾患の病態解明に新たな手掛かり - ポイント 免疫反応を正常に終息させる必須の分子は核内タンパク質 PDLIM2 炎症反応にかかわる転写因子を分解に導く新制御メカニ 60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 4 月 30 日 独立行政法人理化学研究所 炎症反応を制御する新たなメカニズムを解明 - アレルギー 炎症性疾患の病態解明に新たな手掛かり - 転んだり 細菌に感染したりすると 私たちは 発熱 疼痛 腫れなどの症状に見まわれます これらの炎症反応は 外敵に対する生体の防御機構の 1 つで 実は私たちの身を守ってくれているのです 異物が侵入すると 抗体を作り

More information

スライド 1

スライド 1 ミトコンドリア電子伝達系 酸化的リン酸化 (2) 平成 24 年 5 月 21 日第 2 生化学 ( 病態生化学分野 ) 教授 山縣和也 本日の学習の目標 電子伝達系を阻害する薬物を理解する ミトコンドリアに NADH を輸送するシャトルについて理解する ATP の産生量について理解する 脱共役タンパク質について理解する 複合体 I III IV を電子が移動するとプロトンが内膜の内側 ( マトリックス側

More information

Peroxisome Proliferator-Activated Receptor a (PPARa)アゴニストの薬理作用メカニズムの解明

Peroxisome Proliferator-Activated Receptor a (PPARa)アゴニストの薬理作用メカニズムの解明 インスリンによる脂肪細胞の数とサイズの制御機構の解明 Clarification of Regulatory Mechanisms for Determining Number and Size of Adipocytes by Insulin 平成 25 年度論文博士申請者 指導教員 伊藤実 (Ito, Minoru) 本島清人 肥満は糖尿病 脂質異常症 高血圧 動脈硬化症などの生活習慣病の基盤となるリスクファクターである

More information

ヒト胎盤における

ヒト胎盤における 論文の内容の要旨 論文題目 : ヒト胎盤における MHC 様免疫誘導分子 CD1d の発現様式に関する研究指導教員 : 武谷雄二教授東京大学大学院医学系研究科平成 17 年 4 月進学医学博士課程生殖発達加齢医学専攻柗本順子 産科領域において 習慣流産 子宮内胎児発育不全 妊娠高血圧症候群などが大きな問題となっている それらの原因として 胎盤を構成している trohpblast のうち EVT (

More information

Slide 1

Slide 1 転写 1. タンパク合成における RNA の役割酵素誘導 2. RNA ポリメラーゼ鎖型への結合転写開始鎖延長転写終結真核生物の RNA ポリメラーゼ 3. 原核生物における転写制御プロモーターカタボライト ( 異化代謝産物 ) 抑制オペロン 4. 転写後修飾プロセシング RNA ポリメラーゼ ( 鎖型への結合 ) プロモーターに特異的に結合 大腸菌の代表的なプロモーターのセンス鎖の配列 RNA ポリメラーゼ

More information

上原記念生命科学財団研究報告集, 30 (2016)

上原記念生命科学財団研究報告集, 30 (2016) 上原記念生命科学財団研究報告集, 30 (2016) 147. オートファジーと細胞死を制御する癌抑制遺伝子の発見 難波卓司 高知大学教育研究部総合科学系複合領域科学部門 Key words: 小胞体ストレス, オートファジー,BAP31 緒言多くの固形癌や転移した癌は低栄養環境に置かれ 増殖を行うにはその環境に適応する必要がある そのため 癌細胞の低栄養環境への適応の阻害は新たな抗癌剤のターゲットとして有望であると考えられている

More information

Microsoft PowerPoint - プレゼンテーション1

Microsoft PowerPoint - プレゼンテーション1 A A RNA からタンパク質へ mrna の塩基配列は 遺伝暗号を介してタンパク質のアミノ酸の配列へと翻訳される trna とアミノ酸の結合 RNA 分子は 3 通りの読み枠で翻訳できる trnaは アミノ酸とコドンを結びつけるアダプター分子である (Ψ; プソイドウリジン D; ジヒドロウリジンどちらもウラシルが化学修飾したもの ) アミノアシル trna 合成酵素によって アミノ酸と trna

More information

平成24年7月x日

平成24年7月x日 < 概要 > 栄養素の過剰摂取が引き金となり発症する生活習慣病 ( 痛風 動脈硬化や2 型糖尿病など ) は 現代社会における重要な健康問題となっています 近年の研究により 生活習慣病の発症には自然免疫機構を介した炎症の誘導が深く関わることが明らかになってきました 自然免疫機構は 病原性微生物を排除するための感染防御機構としてよく知られていますが 過栄養摂取により生じる代謝物にも反応するために 強い炎症を引き起こして生活習慣病の発症要因になってしまいます

More information

第6号-2/8)最前線(大矢)

第6号-2/8)最前線(大矢) 最前線 免疫疾患における創薬標的としてのカリウムチャネル 大矢 進 Susumu OHYA 京都薬科大学薬理学分野教授 異なる経路を辿る 1つは マイトジェンシグナル 1 はじめに を活性化し 細胞増殖が促進されるシグナル伝達経 路 図1A 右 であり もう1つはカスパーゼやエ 神 経 筋 の よ う な 興 奮 性 細 胞 で は カ リ ウ ム ンドヌクレアーゼ活性を上昇させ アポトーシスが K

More information

博第265号

博第265号 氏名 ( 本籍 ) くさま草間 かずや和哉 ( 埼玉県 ) 学位の種類博士 ( 薬学 ) 学位記番号 学位授与の日付 学位授与の要件 博第 265 号 平成 26 年 3 月 20 日 学位規則第 4 条第 1 項該当 学位論文題目妊娠成立に向けた子宮内膜間質細胞の脱落膜化と腺の成熟過程における Exchange protein directly activated by camp(epac) の役割

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer (

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer ( 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > Insulin-like growth factor ( 以下 IGF)

More information

cover

cover 旭川医科大学研究フォーラム (2016.3) 16:42-45. 平成 25 26 年度 独創性のある生命科学研究 個別研究課題 24) 脂肪組織由来幹細胞を用いた低浸襲細胞治療に関する研究 岡久美子 24) 脂肪組織由来幹細胞を用いた低侵襲細胞治療に関する研究研究代表者岡久美子 研究目的 細胞治療は骨再建 再生を低侵襲 効率的に行うために有用である 近年 脂肪組織に含まれる体性幹細胞 (Adiposederivedstem

More information

<4D F736F F D EA95948F4390B3817A938C91E F838A838A815B835895B68F F08BD682A082E8816A5F8C6F8CFB939C F

<4D F736F F D EA95948F4390B3817A938C91E F838A838A815B835895B68F F08BD682A082E8816A5F8C6F8CFB939C F [PRESS RELEASE] 2011 年 4 月 26 日東京大学医学部附属病院 経口糖尿病薬の副作用による浮腫発症のメカニズムを同定 経口糖尿病薬として知られるチアゾリジン誘導体は 細胞核内の受容体であるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ (PPAR) に結合し 代謝に関連する遺伝子の転写を調節してインスリン作用を増強させます この働きによってインスリン抵抗性が改善し血糖値も下がるため

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション コンパニオン診断の現状 ~ 肺がんを例に ~ 2017 年 7 月 29 日 個別化医療に必要なコンパニオン診断薬 コンパニオン診断薬 ~ 肺癌治療を例に ~ NGS によるコンパニオン診断システム 個別化医療の概念 効果と安全性の両面で優れた治療法として世界的に関心が高まっており 特にがん治療などにおいて 今後の中心的役割を担うものと考えられています 薬剤投与前にバイオマーカーと呼ばれる特定の分子や遺伝子を診断し

More information

Microsoft Word - Gateway technology_J1.doc

Microsoft Word - Gateway technology_J1.doc テクノロジー Gateway の基本原理 テクノロジーは λ ファージが大腸菌染色体へ侵入する際に関与する部位特異的組換えシステムを基礎としています (Ptashne, 1992) テクノロジーでは λ ファージの組換えシステムのコンポーネントを改変することで 組み換え反応の特異性および効率を高めています (Bushman et al, 1985) このセクションでは テクノロジーの基礎となっている

More information

VENTANA PD-L1 SP142 Rabbit Monoclonal Antibody OptiView PD-L1 SP142

VENTANA PD-L1 SP142 Rabbit Monoclonal Antibody OptiView PD-L1 SP142 VENTANA PD-L1 SP142 Rabbit Monoclonal Antibody OptiView PD-L1 SP142 2 OptiView PD-L1 SP142 OptiView PD-L1 SP142 OptiView PD-L1 SP142 PD-L1 OptiView PD-L1 SP142 PD-L1 OptiView PD-L1 SP142 PD-L1 OptiView

More information

< 背景 > HMGB1 は 真核生物に存在する分子量 30 kda の非ヒストン DNA 結合タンパク質であり クロマチン構造変換因子として機能し 転写制御および DNA の修復に関与します 一方 HMGB1 は 組織の損傷や壊死によって細胞外へ分泌された場合 炎症性サイトカイン遺伝子の発現を増強

< 背景 > HMGB1 は 真核生物に存在する分子量 30 kda の非ヒストン DNA 結合タンパク質であり クロマチン構造変換因子として機能し 転写制御および DNA の修復に関与します 一方 HMGB1 は 組織の損傷や壊死によって細胞外へ分泌された場合 炎症性サイトカイン遺伝子の発現を増強 岡山大学記者クラブ文部科学記者会科学記者会 御中 平成 30 年 3 月 22 日岡山大学 歯周炎進行のメカニズムの一端を解明 歯周炎による骨吸収が抗 HMGB1 抗体投与により抑制 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の平田千暁医員 ( 当時 ) 山城圭介助教 高柴正悟教授 ( 以上 歯周病態学分野 ) と西堀正洋教授 ( 薬理学分野 ) の研究グループは 歯周炎の進行に炎症メディエーター 1 である

More information

するものであり 分子標的治療薬の 標的 とする分子です 表 : 日本で承認されている分子標的治療薬 薬剤名 ( 商品の名称 ) 一般名 ( 国際的に用いられる名称 ) 分類 主な標的分子 対象となるがん イレッサ ゲフィニチブ 低分子 EGFR 非小細胞肺がん タルセバ エルロチニブ 低分子 EGF

するものであり 分子標的治療薬の 標的 とする分子です 表 : 日本で承認されている分子標的治療薬 薬剤名 ( 商品の名称 ) 一般名 ( 国際的に用いられる名称 ) 分類 主な標的分子 対象となるがん イレッサ ゲフィニチブ 低分子 EGFR 非小細胞肺がん タルセバ エルロチニブ 低分子 EGF 分子標的治療 うじ部長氏 名古屋掖済会病院 病理診断科 ひら平 のぶ伸 こ子 近年 がんの薬物治療に 分子標的治療薬 を用いることが増えています この治療薬は 1990 年頃から使用されるようになりました 乳がんに使用されるハーセプチンや肺がんに使用されるイレッサなど 新聞や雑誌で報道されたので ご存知の方も多いと思います こういった 分子標的治療薬 の使用にあたっては 病理学的検査 ( 肺がんや乳がん

More information

H26分子遺伝-17(自然免疫の仕組みI).ppt

H26分子遺伝-17(自然免疫の仕組みI).ppt 第 17 回 自然免疫の仕組み I 2014 年 11 月 5 日 免疫系 ( 異物排除のためのシステム ) 1. 補体系 2. 貪食 3. 樹状細胞と獲得免疫 附属生命医学研究所 生体情報部門 (1015 号室 ) 松田達志 ( 内線 2431) http://www3.kmu.ac.jp/bioinfo/ 自然免疫 顆粒球 マスト細胞 マクロファージ 樹状細胞 NK 細胞 ゲノムにコードされた情報に基づく異物認識

More information

1 分子標的治療薬概論 分子生物学の進歩により, がんの特性が徐々に明らかになるにつれ, がん薬物療法における新しい抗悪性腫瘍薬の開発戦略は大きく変わってきている. 本邦においても 2001 年に CD20 に対する抗体であるリツキシマブが B 細胞リンパ腫の治療薬として認可されて以来, 様々な分子

1 分子標的治療薬概論 分子生物学の進歩により, がんの特性が徐々に明らかになるにつれ, がん薬物療法における新しい抗悪性腫瘍薬の開発戦略は大きく変わってきている. 本邦においても 2001 年に CD20 に対する抗体であるリツキシマブが B 細胞リンパ腫の治療薬として認可されて以来, 様々な分子 1 分子標的治療薬概論 分子生物学の進歩により, がんの特性が徐々に明らかになるにつれ, がん薬物療法における新しい抗悪性腫瘍薬の開発戦略は大きく変わってきている. 本邦においても 2001 年に CD20 に対する抗体であるリツキシマブが B 細胞リンパ腫の治療薬として認可されて以来, 様々な分子標的薬が臨床の現場に登場し, いくつかのがん腫では標準治療として用いられている. がん細胞と正常細胞との違い,

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 平成 29 年 6 月 23 日市民公開講座文京シビックセンター がん遺伝子とがん免疫との関係 講師 : 東京医科歯科大学難治疾患研究所ゲノム病理学分野石川俊平 はじめに用語解説 : 遺伝子 ゲノム DNA の関係 ゲノム : 細胞に含まれるすべての遺伝する DNA の情報全体でヒトでは約 30 億塩基 (30 億文字 ) の DNA よりなる 細胞 ゲノム 染色体 : ゲノムの DNA が分割されて折りたたまれた構造で

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 23(2009) 190. CD4 + ヘルパー T 細胞の選択的活性化 西川博嘉 Key words:cd4 + ヘルパー T 細胞,CD4 + 制御性 T 細胞, 癌 精巣抗原,co-stimulatory molecules, 抗体療法 三重大学大学院医学系研究科寄付講座がんワクチン講座 緒言 1991 年ヒト腫瘍抗原遺伝子の存在が報告されて以来, これらの腫瘍特異抗原を用いた悪性腫瘍に対する免疫療法が注目を集めている.

More information

モノクローナル抗体とポリクローナル抗体の特性と

モノクローナル抗体とポリクローナル抗体の特性と Epidermal growth factor receptor(egfr) p53 免疫染色を用いた尿細胞診の良悪性鑑別 総合病院土浦協同病院病理部 池田聡 背景膀胱や腎盂に出来る尿路上皮癌の頻度は近年増加している この尿路上皮癌の診断や経過観察において尿細胞診は最も重要な手段の 1 つである この検査は 患者への負担が小さく繰り返しの検査が容易であることから尿細胞診の診断価値は非常に高く 検査の頻度は年々増加している

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費補助金研究成果報告書 平成 23 年 3 月 28 日現在 機関番号 :3714 研究種目 : 若手研究 研究期間 :28~21 課題番号 :279342 研究課題名 ( 和文 )Toll-like receptor 1 のリガンド探索および機能解析研究課題名 ( 英文 )Functional analysis of Toll-like receptor 1 研究代表者清水隆

More information

卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識して サイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導し また適応免疫応答にも寄与すると考えられています ニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10

卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識して サイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導し また適応免疫応答にも寄与すると考えられています ニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10 健康な家畜から安全な生産物を 安全な家畜生産物を生産するためには家畜を衛生的に飼育し健康を保つことが必要です そのためには 病原体が侵入してきても感染 発症しないような強靭な免疫機能を有していることが大事です このような家畜を生産するためには動物の免疫機能の詳細なメカニズムを理解することが重要となります 我々の研究室では ニワトリが生産する卵およびウシ ヤギが生産する乳を安全に生産するために 家禽

More information

<4D F736F F D F4390B388C4817A C A838A815B8358>

<4D F736F F D F4390B388C4817A C A838A815B8358> PRESS RELEASE 平成 28 年 9 月 1 日愛媛大学 世界初アレルギー炎症の新規抑制メカニズムを発見 ~ アレルギー疾患の新規治療法の開発に期待 ~ 愛媛大学大学院医学系研究科の山下政克 ( やましたまさかつ ) 教授らの研究グループは 世界で初めて免疫を正常に保つ作用のある転写抑制因子注 1) Bach2( バック2) が アレルギー炎症の発症を抑えるメカニズムを解明しました これまで

More information

石黒和博 1) なお酪酸はヒストンのアセチル化を誘導する一方 で tubulin alpha のアセチル化を誘導しなかった ( 図 1) マウスの脾臓から取り出した primary T cells でも酢酸 による tubulin alpha のアセチル化を観察できた これまで tubulin al

石黒和博 1) なお酪酸はヒストンのアセチル化を誘導する一方 で tubulin alpha のアセチル化を誘導しなかった ( 図 1) マウスの脾臓から取り出した primary T cells でも酢酸 による tubulin alpha のアセチル化を観察できた これまで tubulin al 酢酸による T 細胞活性化制御の分子機序解明 石黒和博名古屋大学大学院医学系研究科消化器疾患病態論寄附講座准教授 緒言酢酸は食酢の主成分であり 腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸の大部分を占めている 1) また乳酸菌の一部( ビフィズス菌など ) は乳酸だけでなく酢酸も産生している 2) これまで食酢や乳酸菌製品が健康に寄与することが知られているが 酢酸 酢酸ナトリウムが免疫機能に与える影響 特に T 細胞活性化に与える影響については報告が全くなかった

More information

制御性 T 細胞が大腸がんの進行に関与していた! 腸内細菌のコントロールによる大腸がん治療に期待 研究成果のポイント 免疫細胞の一種である制御性 T 細胞 1 が大腸がんに対する免疫を弱めることを解明 逆に 大腸がんの周辺に存在する FOXP3 2 を弱発現 3 する細胞群は がん免疫を促進すること

制御性 T 細胞が大腸がんの進行に関与していた! 腸内細菌のコントロールによる大腸がん治療に期待 研究成果のポイント 免疫細胞の一種である制御性 T 細胞 1 が大腸がんに対する免疫を弱めることを解明 逆に 大腸がんの周辺に存在する FOXP3 2 を弱発現 3 する細胞群は がん免疫を促進すること 制御性 T 細胞が大腸がんの進行に関与していた! 腸内細菌のコントロールによる大腸がん治療に期待 研究成果のポイント 免疫細胞の一種である制御性 T 細胞 1 が大腸がんに対する免疫を弱めることを解明 逆に 大腸がんの周辺に存在する FOXP3 2 を弱発現 3 する細胞群は がん免疫を促進することを発見 FOXP3 を弱発現する細胞群の誘導にはある種の腸内細菌が関与していることから 将来 腸内細菌を調整することによる大腸がん治療の可能性に期待

More information

Microsoft Word - 最終:【広報課】Dectin-2発表資料0519.doc

Microsoft Word - 最終:【広報課】Dectin-2発表資料0519.doc 平成 22 年 5 月 21 日 東京大学医科学研究所 真菌に対する感染防御のしくみを解明 ( 新規治療法の開発や機能性食品の開発に有用 ) JST 課題解決型基礎研究の一環として 東京大学医科学研究所の岩倉洋一郎教授らは 真菌に対する感染防御機構を明らかにしました カンジダなどの真菌は常在菌として健康な人の皮膚や粘膜などに存在し 健康に害を及ぼすことはありません 一方で 免疫力が低下した人に対しては命を脅かす重篤な病態を引き起こすことがあります

More information

るマウスを解析したところ XCR1 陽性樹状細胞欠失マウスと同様に 腸管 T 細胞の減少が認められました さらに XCL1 の発現が 脾臓やリンパ節の T 細胞に比較して 腸管組織の T 細胞において高いこと そして 腸管内で T 細胞と XCR1 陽性樹状細胞が密に相互作用していることも明らかにな

るマウスを解析したところ XCR1 陽性樹状細胞欠失マウスと同様に 腸管 T 細胞の減少が認められました さらに XCL1 の発現が 脾臓やリンパ節の T 細胞に比較して 腸管組織の T 細胞において高いこと そして 腸管内で T 細胞と XCR1 陽性樹状細胞が密に相互作用していることも明らかにな 和歌山県立医科大学 先端医学研究所 生体調節機構研究部 樹状細胞の新機能の発見 腸炎制御への新たなアプローチ 要旨和歌山県立医科大学先端医学研究所生体調節機構研究部の改正恒康教授 大田友和大学院生 ( 学振特別研究員 ) を中心とした共同研究グループは 病原体やがんに対する免疫応答に重要な樹状細胞 [1] の一つのサブセットが 腸管の免疫系を維持することによって 腸炎の病態を制御している新たなメカニズムを発見しました

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 野上彩子 論文審査担当者 主査神奈木真理 副査北川昌伸 東田修二 論文題目 FLT3-ITD confers resistance to the PI3K/Akt pathway inhibitors by protecting the mtor/4ebp1/m

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 野上彩子 論文審査担当者 主査神奈木真理 副査北川昌伸 東田修二 論文題目 FLT3-ITD confers resistance to the PI3K/Akt pathway inhibitors by protecting the mtor/4ebp1/m 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 野上彩子 論文審査担当者 主査神奈木真理 副査北川昌伸 東田修二 論文題目 FLT3-ITD confers resistance to the PI3K/Akt pathway inhibitors by protecting the mtor/4ebp1/mcl-1 pathway through STAT5 activation in acute myeloid

More information

ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 ポイント 脂肪幹細胞の脂肪分化誘導に伴い FABP4( 脂肪細胞型 ) FABP5( 表皮型 ) が発現亢進し 分泌されることを確認しました トランスク

ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 ポイント 脂肪幹細胞の脂肪分化誘導に伴い FABP4( 脂肪細胞型 ) FABP5( 表皮型 ) が発現亢進し 分泌されることを確認しました トランスク 平成 28 年 12 月 19 日 ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 泌尿器科学分野の山本徳則 ( やまもととくのり ) 准教授 後藤百万 ( ごとうももかず ) 教授と札幌医科大学内分泌内科の古橋眞人 ( ふるはしまさと ) 講師

More information

ABSTRACT

ABSTRACT タイトル DKK4 の Wnt シグナル伝達経路への影響と腎癌におけるその有効性について The effect of DKK4 in Wnt signaling pathways and role in human renal cancer 所属氏名山口大学医学部医学研究科平田寛 Yamaguchi University Graduate School of Medicine 派遣期間 2005 年

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 143. 間葉系幹細胞を用いた細胞治療法の開発 小澤敬也 Key words: 間葉系幹細胞,GVHD, 免疫制御, 腫瘍集積性, 癌遺伝子治療 自治医科大学医学部内科学講座 ( 血液学部門 ) 緒言骨髄の中には造血幹細胞と間葉系幹細胞 (MSC : mesenchymal stem cell) という二つの体性幹細胞が存在し, 造血システムを維持する上で両者が重要な役割を果たしている.MSC

More information

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規 論文の内容の要旨 論文題目アンジオテンシン受容体拮抗薬テルミサルタンの メタボリックシンドロームに対する効果の検討 指導教員門脇孝教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 19 年 4 月入学 医学博士課程 内科学専攻 氏名廣瀬理沙 要旨 背景 目的 わが国の死因の第二位と第三位を占める心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を引き起こす基盤となる病態として 過剰なエネルギー摂取と運動不足などの生活習慣により内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満を中心に

More information

2. 看護に必要な栄養と代謝について説明できる 栄養素としての糖質 脂質 蛋白質 核酸 ビタミンなどの性質と役割 およびこれらの栄養素に関連する生命活動について具体例を挙げて説明できる 生体内では常に物質が交代していることを説明できる 代謝とは エネルギーを生み出し 生体成分を作り出す反応であること

2. 看護に必要な栄養と代謝について説明できる 栄養素としての糖質 脂質 蛋白質 核酸 ビタミンなどの性質と役割 およびこれらの栄養素に関連する生命活動について具体例を挙げて説明できる 生体内では常に物質が交代していることを説明できる 代謝とは エネルギーを生み出し 生体成分を作り出す反応であること 生化学 責任者 コーディネーター 看護専門基礎講座塚本恭正准教授 担当講座 学科 ( 分野 ) 看護専門基礎講座 対象学年 1 期間後期 区分 時間数 講義 22.5 時間 単位数 2 単位 学習方針 ( 講義概要等 ) 生化学反応の場となる細胞と細胞小器官の構造と機能を理解する エネルギー ATP を産生し 生体成分を作り出す代謝反応が生命活動で果たす役割を理解し 代謝反応での酵素の働きを学ぶ からだを構成する蛋白質

More information