アナリシス JOGMEC 調査部 永井一聡 欧州石油企業の活動と戦略 はじめに 早くから石油産業を発展させてきた欧州には 米国と並んで多くの経験や実績を持つ石油企業が存在する それらは セブンシスターズ を起源とするスーパーメジャーとまではいかなくとも メジャーまたは準メジャー企業と称される規模で

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1 JOGMEC 調査部 永井一聡 はじめに 早くから石油産業を発展させてきた欧州には 米国と並んで多くの経験や実績を持つ石油企業が存在する それらは セブンシスターズ を起源とするスーパーメジャーとまではいかなくとも メジャーまたは準メジャー企業と称される規模で 世界で活動を展開している もちろん そのような大規模で活動できている企業は 元来もしくは現在も国営企業であるものも多く 国営だからこその資本力 技術力を持っているとも言える 本稿では 欧州各国の石油上流部門を代表する企業のうち スーパーメジャーを除くものについて それぞれが持つ強みや事業の特徴を踏まえ 活動の動向と戦略について紹介したい 欧州を基盤とする代表的な石油企業について図 1に 欧州を基盤とする代表的な石油企業の売上高と生産量を示した Shell BP Totalは世界の5 大スーパーメジャーに含まれる企業である スーパーメジャーの動向については JOGMEC 調査部内で他の担当者が動向を追っているのでここでは触れない 本稿では イギリスのBG Group ノルウェーのStatoil イタリアのEni スペインのRepsol ドイツのWintershall の 5 社の活動と戦略について紹介する リス リス ス リス 出所 : 各社 Annual Report を基に JOGMEC 作成 リア ス 図 1 欧州の代表的な石油企業の売上高と生産量 1. BG Group (1) 会社概要 BG Groupは 近年 ガスメジャーと称されることもあるイギリスの企業である 国営 British Gas Corp. に起源を持ち 元々はイギリス国内における天然ガスの購入 輸送 配給を独占的に行い 探鉱 開発部門にも進出していたが その活動は小規模なものであった 1980 年代の国営企業民営化の流れのなか 1986 年に同社も株式を公開し British Gas plc. と社名変更 民営 49 石油 天然ガスレビュー

2 化された そして この民営化から2 年後の1988 年に探鉱 生産部門を設立 本格的に天然ガスの上流事業に進出していくこととなり さらに1997 年にこの上流部門がBG plc. として分割 設立された なお 1997 年に分割された下流部門 ( 英国内でのガス小売り部門 ) は現在のCentrica plc. である BG plc. は その後の 2000 年にさらに天然ガス輸送パイプライン事業部門をLattice Group plc.( 現在の National Grid plc.) として分割し 上流事業部門が現在の BG Group となった ( 図 2) また BG Groupが掲げる戦略では LNGも極めて重要な位置づけとなっている 今後世界的に拡大していくガス需要に対してLNGが主要な役割を果たし 新たな (2) 探鉱 生産 ( 上流 ) 部門と LNG 輸送 販売部門の2 本柱 BG Groupの事業は 石油 天然ガスの探鉱 生産 ( 上流 ) 部門とLNG 輸送 販売部門 2 本の柱としている 売上高では 約 6 割が探鉱 生産 ( 上流 ) 部門 約 4 割が LNG 輸送 販売部門である ( 図 3) 探鉱 生産活動は世界 20カ国以上で活動を展開 ( 図 4) し 既存インフラや地質情報が既に整備済みの既存地域と リスクは存在するものの大規模発見が期待できる新規地域とに大別して戦略を掲げている また これらの取得機会を逃さないよう 迅速な意思決定を行うことも重要視し ひょうぼうそのような組織体制となっていることも標榜している BG Groupの生産量推移を図 5に 2013 年の生産量の各国別割合を図 6に示す 2013 年の生産量で最も多かったのはエジプトで 次いでイギリス カザフスタン トリニダード トバゴ アメリカ合衆国となっている 出所 :BG Group ホームページ 図 2 BG Group の設立の経緯 出所 :BG Group Annual Report を基に JOGMEC 作成 図 3 BG Group の売り上げの部門別割合 (2013 年 ) 出所 :BG Group ホームページ等を基に JOGMEC 作成 図 4 BG Group の上流事業活動地域と出資する LNG 基地 Vol.49 No.2 50

3 出所 :BG Group Annual Report を基に JOGMEC 作成 図 5 BG Group の生産量推移図 6 出所 :BG Group Annual Report を基に JOGMEC 作成 BG Group の生産量の国別割合 (2013 年 ) LNG 供給源の確保が求められるとしている 自らの LNG 事業を 独特な LNG モデル と称し 多様な LNG 供給源から競争力のあるLNGを市場へ供給することで 市場で確固たる地位を築き上げるとしている BG Groupが販売するLNG のほとんどは 供給源を特定しないポートフォリオ LNG と呼ばれるもので 自社の LNG 上流権益の保有にこだわらず BG Group 自身が買い主となっている LNG からも供給されている ( いわゆるLNGトレーディング ) BG GroupのLNG 供給先は 7 割以上がアジアで 特に中国が全体の約 4 割を占めている ( 図 7) (3) 近年の活動についてイギリス北海 エジプトのナイルデルタ沖合 カザフスタンなど 既に十分な探鉱 生産実績のある地域に加え 近年はブラジル沖合 Santos Basin のプレソルト鉱区の探鉱や オーストラリア クイーンズランド州の非在来型資源コールベッドメタン (CBM:Coalbed Methane = 炭層ガス オーストラリアではコールシームガス CSG:Coal Seam Gas とも言う 石炭層に吸着しているメタンガスで 近年アメリカやオーストラリアで開発が進められている ) を原料ガスとする LNG プロジェクトなど 新たな地域 領域での事業拡大を進めている また 北米からのLNG 輸出となるアメリカ合衆国 Lake Charles LNG プロジェクト およびカナダ ブリティッシュコロンビア州の Prince Rupert LNG プロジェクトにも参画している 1ブラジルでの探鉱活動 BG Groupは2000 年にブラジルの南東部洋上 Santos 出所 :BG Group ホームページ 図 7 BG Group の LNG 供給源と供給先割合 (2014 年見込み ) Basinのプレソルト鉱区 3 鉱区に参画して以降 ブラジルでの探鉱 開発活動を拡大させてきた ( 図 8) 2013 年には北東部洋上のBarreirinhas Basinの鉱区 10 鉱区を獲得した これらの鉱区の多くはPetrobrasがオペレータを務めるが BGが参画する鉱区内でこれまでに発見した埋蔵量の合計は60 億 boe(bg Group 権益保有分として ) になるとのことだ これらの油田は既に生産を開始しているものもあるが 計画中のものも全て含めた生産量合計 ( グロス ) は 260 万 boe/dと見込まれ BG Groupにとって生産量拡 51 石油 天然ガスレビュー

4 大に大きく寄与しよう また 新たに獲得した Barreirinhas Basin の鉱区など 今後の探鉱への期待も大きく BG Groupにとってさらなる埋蔵量 生産量の拡大につながるポテンシャルを大きく秘めた地域である 活動経緯 2000 年 Santos Basin の 3 鉱区を獲得 2006 年 BM-S-11 鉱区 Lula(Tupi) で石油 ガスを発見 ( 可採埋蔵量 8 3 億バレル ) 2008 年 BM-S-9 鉱区 Sapinhoa(Guara) で石油発見 ( 可採埋蔵量 2 1 億バレル ) BM-S-11 鉱区 Iaraで石油発見 ( 周辺鉱区を合わせて可採埋蔵量 5 0 億バレル以上 ) 2010 年 Lula 油田で生産開始 2013 年 Sapinhoa 油田で生産開始 Barreirinhas Basin で 1 0 鉱区を獲得 2タンザニアでの探鉱活動とLNG 計画 BG Groupは 2010 年にタンザニア洋上 Block1 3 4 の3 鉱区 ( 図 9) に参加 (2011 年からオペレータ 現在の権益比率は60%) し探鉱活動中で これまでに埋蔵量合計として15Tcfの天然ガスを発見した Block1 3 4はモザンビークと国境を接する同国南部のRovuma ~ Tanzania Coastal 堆積盆に位置し 最大水深が約 3,000m の大水深鉱区である なお Block2はStatoilが60% を保有しオペレータ ( パートナーはExxonMobilで35% 保有 ) を務め Block2でも多くの天然ガスが発見された BG Groupは この天然ガスの商業化手段として LNGによる輸出プロジェクトを検討しているが 天然ガス関連法規が未整備であることなどによりその作業が滞っているので 最終投資決定は早くとも2018 年になるという見方も出ている 出所 :BG Group ホームページ 図 8 BG Group が保有するブラジルの鉱区 Vol.49 No.2 52

5 表 1 BG Group がブラジルで保有する鉱区 地域鉱区 BG Group 保有割合パートナー主な発見生産開始年等 Santos Basin BM-S-9 30% Petrobras45% Repsol Sinopec Brasil25% Barreirinhas Basin 出所 : 各種資料を基に JOGMEC 作成 BM-S-11 25% Petrobras65% Petrogal Brasil10% BM-S-50 20% Petrobras60% Repsol Sinopec Brasil20% BAR-M BAR-M BAR-M Sapinhoa(Guara) 2013 年 Lapa(Carioka) Lula(Tupi) Iara Sagitario 2010 年 評価中 100% - 探鉱計画中 75% PTTEP Brasil25% 探鉱計画中 50% Petrobras40% Petrogal Brasil 10% 探鉱計画中 出所 :BG Group ホームページ 図 9 BG Group が保有すタンザニアの鉱区 活動経緯 2010 年タンザニア洋上鉱区 Blocks1 3 4に参画 Pwezaと Chewa で天然ガス発見 2011 年 Chazaで天然ガス発見 BG Group がオペレータとなる 2012 年 Jodari Mziaと Papa で天然ガス発見 2013 年 Mkiziで天然ガス発見 3LNGビジネスの拡大事業戦略としてLNGを重要な位置づけとしているとおり LNGプロジェクトへの参画も拡大する計画である ( 表 2) 2014 年 12 月 オーストラリア クイーンズランド州で進めるQC LNGプロジェクトが生産を開始し 2015 年 1 月に第 1 船目の出荷を果たした このプロジェクトは 世界で初めての非在来型天然ガス コールベッドメタンを原料ガスとしたLNGプロジェクトである BG Group 53 石油 天然ガスレビュー

6 のLNG 供給ポートフォリオに組み込まれ 日本の東京ガスや中部電力にも供給されることになっている また シェールガス革命によって天然ガス輸出計画が多数推し進められている北米地域のプロジェクトにも参画している アメリカ合衆国のLake Charles LNGプロジェクトは 既存のLNG 受入基地に液化設備を建設し 国内パイプラインガスを液化して輸出する計画で 2019 年に生産開始の予定である 2013 年 8 月にアメリカエネルギー省 (DOE) により非 FTA 締結国向けの輸出が承認されている カナダの Prince Rupert LNGプロジェクトは 同国ブリティッシュコロンビア州で生産される天然ガスを液化して輸出するもので 最大 2,100 万トン / 年のLNG 生産を行う計画である 表 2 BG Group が出資する LNG プロジェクト 国 プロジェクト名 液化能力 ( 万トン / 年 ) 生産開始年 出資者 トリニダード トバゴ Atlantic LNG Train BP 34% BG 26% Shell 20% CIC 10% NGC 10% Train BP 42.5% BG 32.5% Shell 25% 出所 : 各種資料を基に JOGMEC 作成 Train Train BP % BG % Shell 22.22% NGC 11.11% エジプト ELNG Train BG 35.5% Petronas 35.5% EGAS 12% EGPC 12% GdF Suez 5% Train BG 38 % Petronas 38 % EGAS 12% EGPC 12% Train 3 N.A. 計画中 BG RWE オーストラリア QC LNG Train BG 50% CNOOC 50% Train BG 97.5% 東京ガス 2.5% アメリカ Lake Charles 約 1, BG Southern Union Company カナダ Prince Rupert LNG Train 1 2 1, BG Train 計画中 BG タンザニア Tanzania LNG N.A. 計画中 BG 2. Statoil (1) 会社概要 Statoilは 1972 年にノルウェーの国営石油会社として操業を開始し 2001 年より一部民営化が行われてきたが 現在も株式の67% は国が保有する ノルウェーの石油 天然ガス開発で先導的 中心的な役割を果たす企業である 図 10にStatoil の生産量推移を示す 石油 天然ガスの探鉱 開発 ( 探査 掘削 採掘 ) で高度の技術力を有し 特に長年の経験を持つノルウェー大陸棚における過去 5 年間の探鉱成功率は70% 以上と 業界平均の49% に比べて際立った成果を上げている また 同社は保有する油 ガス田の回収率目標を60% と掲げ これまでの実績としても全油 ガス田平均で 45% 以上である ( 一般的には油 ガス田の回収率は平均して30 ~ 40% とされる ) この採掘技術の高さによって既存油 ガス田の埋蔵量を上乗せさせるなど成熟地域の再開発も進めているが 同国政府の新規鉱区公開に伴い 未探鉱の海域であるバレンツ海など北極圏側へも探鉱活動を拡大させている 近年は南米やアフリカなどの新興国を含めた世界各国での探鉱 生産活動を拡大させ 活動地域は30カ国以上にのぼる ( 図 11) また 欧州地域で現在唯一のLNG 輸出プロジェクトであるバレンツ海 Snøhvit LNGプロジェクトにも参画し 2007 年からLNGの生産を開始している Vol.49 No.2 54

7 (2) ノルウェーの石油 ガス産業における絶対的な地位全社生産量の約 7 割はノルウェー国内での生産 ( 図 12) また ノルウェー 1 国としての石油 ガス生産量の約 4 割は同社が占める 同国大陸棚 ( ノルウェー領北海 ノルウェー海 バレンツ海 ) では約 4 0 のフィールド開発のオペレータを務め その他にも多くの保有鉱区でオペレータとして探鉱活動を進めている ノルウェーの石油 天然ガス開発の中心は洋上で ノルウェー領北海 ノルウェー海 バレンツ海の3 地域に大別される ノルウェー領北海は英領北海と同じく成熟 化が進んだ地域とされるが 2007 年にLundin Petroleumが Edvard Grieg 油 ガス田を発見したことで同地域の探鉱対象に新たな地層 構造が加わった 特にノルウェー領北海中心部のUtsira High 構造と呼ばれる堆積盆は多くの関心を集める地域である Statoilは 2010 年に同地域で埋蔵量 18 億 ~ 29 億バレルとされる巨大油田 Johan Sverdrup 油田を発見し 現在開発計画の策定を進めている 一方 ノルウェー海 バレンツ海といった北方の海域は未探鉱の地域も多く 今後の探鉱が期待されるフロンティア地域とされる Statoilもこれ 出所 :Statoil Annual Report を基に JOGMEC 作成 図 10 Statoil の生産量推移 出所 :Statoil Annual Report を基に JOGMEC 作成 Statoil の生産量の国 地域別割合図 12 (2013 年 ) 出所 :Statoil ホームページ等を基に JOGMEC 作成 図 11 Statoil の上流事業活動地域 55 石油 天然ガスレビュー

8 ら海域での探鉱 開発活動に積極的に参画 2011 年にはバレンツ海 Skrugardで石油を発見し 現在 Johan Castbergプロジェクトとしてこれも開発計画の検討が進められている 1ノルウェー領北海 Johan Sverdrup プロジェクト現在 Statoilが国内で最も重要視しているプロジェクトである Johan Sverdrup 油田は 2010 年に発見され ノルウェー領北海で発見された油田でも最も大きな発見の一つとされる ライセンスPL501とライセンス PL265の両鉱区にまたがる巨大油田である ( 図 13) 現在 開発計画を策定中だが その石油埋蔵量は現段階で 18 億 ~ 29 億バレルと評価され ピーク時の生産量は55 万 ~ 65 万 b/dと見込まれる これは現在のノルウェーの石油生産量の4 分の1にあたる量だ Johan Sverdrup 油田の生産開始は 現在 2019 年を予定している 同油田開発への投資額は 初期フェーズで150 億 ~ 180 億ドル 完全開発には250 億 ~ 320 億ドルになると見積もられている 2014 年後半からの油価下落により 北海地域の各石油プロジェクトの採算性が疑問視されるなか Johan Sverdrupプロジェクトの開発 生産の損益分岐点となる原油価格は40ドル / バレル以下とされるが 2015 年 1 月時点 ( 原油価格 =45 ~ 50ドル / バレル ) においても開発は予定どおり進めると見られている 出所 :Norwegian Petroleum Directorate 図 13 Johan Sverdrup 油田の位置 Vol.49 No.2 56

9 2バレンツ海での探鉱活動と Johan Castbergプロジェクトバレンツ海は北極圏に含まれ 気象 海象が厳しく 技術的に開発が困難とされる その探鉱 開発活動は約 30 年の歴史を持っているとはいえ 環境影響への考慮やロシアとの境界問題の解決から間もないこと (2 010 年に両国間で合意 ) などから 鉱区公開は段階的に行われている状態で まだまだ未探鉱の地域も多い Statoilは長年の経験と高い技術力を活用し バレンツ海での探鉱活動も積極的に進めている 図 14にバレンツ海の鉱区図を示す バレンツ海中央部において 2011 年にSkrugard 2012 年にHavis 2014 年にDrivisでそれぞれ石油を発見し これらは現在 合計埋蔵量 4 億 ~ 6 億バレルの Johan Castberg 油田開発プロジェクトとして計画が検討されている しかし 北極圏に近いことで環境難易度が高い上 輸送パイプラインなどのインフラが整備されておらず プロジェクト自体の経済性確保のためにはさらなる追加埋蔵量の発見が必要とも言われ 計画策定は難航しているようだ 2014 年 6 月には 技術 コストの両面で検討期間がさらに必要だとして 開発コンセプト選定時期を従来の2014 年末から2015 年夏場へと後ろ倒しした とはいえ Statoilはバレンツ海での探鉱活動をさらに展開する方針で 年には北部 Hoop 地域で掘削キャンペーンを展開したが これまでのところ同地域での大きな発見はない (3) フロンティア領域も含めた世界で拡大させる探鉱 開発活動ノルウェー領北海での生産がピークを過ぎていることもあり 国内ではバレンツ海などフロンティア地域に活動を広げる一方 近年では積極的に海外プロジェクトへの参画を推進している 既にStatoilはアメリカ カナダ ベネズエラ ブラジル アンゴラ アゼルバイジャン ロシア モザンビーク タンザニア リビア インド インドネシア オーストラリア等 15カ国以上で探鉱 生産活動を展開している 出所 :Statoil 図 14 バレンツ海鉱区図 出所 :Statoil ホームページ 図 15 Statoil のブラジル鉱区図 出所 :Statoil ホームページ 図 16 Statoil のタンザニア鉱区図 57 石油 天然ガスレビュー

10 長年にわたる北海での操業により 大水深域での開発 生産に高い技術 ( プレソルト開発を擁するPetrobrasと並び世界最高峰と称される ) を有し 各国海上油田の開発に参入している Statoilはまた ブラジルの洋上 Campos Basin Espirito Santo Basin Jequitinhonha Basinの深海地域での探鉱 生産活動を展開し 一部の鉱区ではオペレータも務めている ( 図 15) また 年よりタンザニア洋上 Block2( 図 16) に参入し オペレータ ( 権益保有比率 65%) として活動を行っている ( パートナーは ExxonMobilで 35 % 保有 ) 2012 ~ 2013 年にかけて Zafarani Lavani Tangawizi Mrongeと立て続けに天然ガスを発見し 2014 年にも PiriとGiligilianiで同じく天然ガスを発見した これまでにStatoilがタンザニアで発見した天然ガスは原始埋蔵量で 21Tcfとされ Block1 3 4 の開発を進める BG Groupと共同での LNGプラント建設も検討されているが BG Groupの項で述べたように その進捗度ははかばかしくない なお 同じ東アフリカ地域のモザンビークにおいても 2007 年より洋上鉱区のBlock2 Block5に参入し探鉱活 動を行っていたが 探鉱結果が芳しくないことなどを理由に2014 年に撤退した その他 Statoilは アメリカ合衆国のシェール資源やカナダのオイルサンドなどの非在来型資源 アラスカチュクチ海やグリーンランドなどのフロンティア領域での開発にも積極的に参画している (4) 積極的な探鉱活動からの資産の選択と集中 Statoilは ノルウェー国内での活動も含め 自らが持つ高い技術力を活用して幅広く探鉱活動を進めながら 発見した資源の開発においては徹底した選択と集中を行っている 特に北海 ( イギリス領 ノルウェー領ともに ) での動きはその傾向が顕著だ 現在 大規模案件であるJohan Sverdrupの開発に資本を集中させる必要があるのも事実だが 小規模な資産については他企業への譲渡を積極的に行っている このようなStatoilの企業行動は 他の中小規模石油企業にとって 優良な上流資産を取得するチャンスになっているとも言えよう 3. Eni (1) 会社概要 Eni(Ente Nazionale Idrocarburi: イタリア炭化水素公社 ) は ムッソリーニ政権によるイタリア国内石油産業の強化策に基づき 1926 年にイタリア政府が 60 % 出資して設立された AGIP(Azienda Generale Italiana Petroli: イタリア石油公団 ) を主体に 同じくムッソリーニ政権により設立されたその他の炭化水素関係国策会社を再編して 1953 年に設立された石油企業である 設立当初はイタリア政府が株式を 100 % 所有する国営企業であったが 1995 年以降 順次 政府保有株式の売却が行われ 2004 年末の時点で政府保有株式は ( 間接に所有する株式を含めて )30 % まで減少している ただし イタリア政府は合併等 Eni の経営の重要事項に対する拒否権を保有する 黄金株 を所有しているので その経営は依然 イタリア政府の強い影響力の下にある 現在の Eni は 石油の上流 下流事業の展開だけにとどまらず エンジニアリング 石油化学 発電事業まで手掛ける石油メジャーの1 社であり これら多部門にわたる事業を連携させながら 世界 7 大陸 約 70カ国 で活動を広げている LNGについても ナイジェリアやエジプトをはじめとする世界各地の液化プロジェクトに出資している他 欧州各地で受入基地の使用権も保有する なお 先ごろロシアが建設計画の中止を発表した天然ガスパイプライン サウスストリーム に参画していた1 社でもある このプロジェクトで保有していた権益 20% は計画中止発表後の2014 年 12 月末にGazpromに売却することで合意した Eniの売上高の各事業部門別割合を図 17に 石油 天然ガス生産量の推移を図 18に 上流事業の活動地域を図 19に示す (2) アフリカへの焦点とカントリーリスクの影響生産量の約半分をアフリカ地域が占めているように ( 図 20) Eniはアフリカ地域をコアエリアとしており 積極的な探鉱 開発活動を行ってきている Eniのアフリカでの活動は1954 年のエジプトへの参入から始まった その後 リビア チュニジアなど北アフリカ地域 およびナイジェリア等へ参入し 2000 年 Vol.49 No.2 58

11 出所 :Eni Annual Report を基に JOGMEC 作成 Eni の売上高の事業部門別割合図 17 (2013 年 ) 出所 :Eni Annual Report を基に JOGMEC 作成図 18 Eni の生産量推移 出所 :Eni Annuarl Report 等を基に JOGMEC 作成 図 19 Eni の上流事業活動地域 代以降はモザンビーク ケニア ガーナなどサブサハラ地域へと活動地域を広げている Eniのアフリカ地域での生産量推移を図 21に示す リビア エジプト アルジェリア アンゴラでの生産を順調に伸ばし 2000 ~ 2010 年までの10 年間でアフリカでの生産量は約 2 倍となった しかし 2011 ~ 2013 年にかけては 特に石油の生産量が減少または伸び悩みの状態となった これは主にリビア ナイジェリア アルジェリアでの内政混乱 治安悪化に伴う生産停止の影響を受けた形だ Eniは従来 コストが低く資源埋蔵が有望な新興地域での探鉱を重視し リスクをマネジメントしながらポートフォリオの拡大 多様化を進める との戦略をとってきたが 近年まさにそれらリスクが顕在化した格好である 現状 この戦略を大きく変えるという情報は聞かないものの ここ数年のこれらアフリカ諸国の政治的混乱に伴う売り上げへの悪影響から その活動方針が転換を迫られる可能性もある 一方 最近のアフリカ地域での活動では 探鉱で大成功を収め 大きな期待をかけて開発を計画している地域 59 石油 天然ガスレビュー

12 ア リ ア ア ス ア ア ア リ 出所 :Eni Annual Report を基に JOGMEC 作成 出所 :Eni Annual Report を基に JOGMEC 作成 Eni の生産量の地域別割合図 20 (2013 年 ) 図 21 Eni のアフリカにおける生産量推移 がモザンビークである < モザンビークArea4における大規模ガス田発見と開発計画 > Eni は 年にモザンビーク洋上の Area4 鉱区 ( 図 22) を取得し 同国に参入した Area4 鉱区は最大水深約 2,600mの大水深鉱区で Eniはオペレータとして60% の権益を保有する 同鉱区のパートナーは ENH( モザンビーク国営炭化水素公社 保有比率 10%) Galp( 同 10%) Kogas( 同 1 0 %) の 3 社である 2011 年に Area4 の Mamba South-1 で最初にガス層を発見し その後の評価で 原始埋蔵量は80Tcfとされている ただし このうちの48Tcfのガスは Area4に隣接するArea1にまたがって賦存していることも判明しているので (Area1では2010 年にガス層が発見されている ) Eniと Area1 のオペレータを務める Anadarkoは 両鉱区にまたがるガス資源について統合して開発することを協議中だ 並行して Eni は Area 4 に独立して賦存する天然ガスをLNGとして開発 輸出するプロジェクトを計画 液化設備としてFLNG( 浮体式液化設備 ) を採用することを検討している こちらは現在 FEEDを行っており 2015 年中に最終投資決定すると見られる また モザンビーク政府は国の発展に寄与する天然ガスの開発に前向きで 2014 年 8 月には新石油法が成立した 天然ガスの開発に関する法律 税制などの枠組みが整ったことでモザンビークのLNG 事業は前進を見せ Eniは2019 年の生産開始を目指している 出所 :Eni 図 22 Eni のモザンビーク鉱区図 Vol.49 No.2 60

13 (3) 今後の戦略 Eniは 生産量を年率 3% 増加させ2017 年までに50 万 boe/d 上乗せする構えだ 探鉱活動を長期的な成長を支える柱と位置づけ アフリカをはじめとした地域での開発を重点的に取り組む姿勢を鮮明にし アンゴラやコンゴ ケニア ガーナなどで開発 生産を進める計画である 一方 ポートフォリオの多様化は継続され 欧州地域 ( ノ ルウェー イギリス イタリア ) やアジア地域 ( カザフスタン インドネシア ) でも活動していく計画である また 2014 年後半からの原油価格下落への対応としては 会社全体としてコストを10 ~ 15% 削減するとはいえ コアビジネスである上流事業に集約させ アフリカで計画されているプロジェクトについては推進する方針である 4. Repsol (1) 会社概要 (2) 南米でのプレゼンス Repsolは スペインの石油部門の再編に伴い 1987 Repsolの国 地域別生産割合を図 25に示す 生産量年に国立炭化水素院 INH (Instituto Nacional de の4 分の3を南米地域が占めているように 下流部門に Hidrocarburos) により国営の統合型石油 ガス企業としおける石油製品の販売も含め Repsolは南米で圧倒的て設立された その後 1989 年に民営化が開始され な存在感を示している 1997 年に完了した 1999 年にアルゼンチンのYPFを最大の生産量を占めるトリニダード トバゴには 買収してRepsol YPFと社名変更したが その後 2012 年から参画し 洋上鉱区 ( 現在 7 鉱区に参画 ) の開発に大年にアルゼンチン政府がYPFを接収したことから 再規模な投資を行ってきた なお 同国 Atlantic LNG プロび社名をRepsolに戻している ジェクトにも参画していたが 年にShell に売却し Repsol の事業は上流 ( 探鉱 開発 ) 下流 ( 精製 販売等 ) 現在は上流事業に特化した活動が中心となっている LNG の3 部門に分類される そのうち LNG については ペルーでは 探鉱 生産および石油精製 Gas 操業効率と利益を最大化するという方針の下 ペルーと Natural Fenosaを通じての小売販売を行っている ペトリニダード トバゴの LNG 関連資産を Shellに売却するルーにおいてもPeru LNGプロジェクトに参画していたなど 年 1 月までにほとんどの LNG 関連資産の売却が これも2014 年にShellに売却した を完了させた 現在 LNGに関連する保有資産は北アメベネズエラでは7 鉱区の権益を保有 現在 重点的にリカとアンゴラにあるのみとなっている また Repsolは スペイン最大のエネルギー ユーティリティ企業 Gas Natural Fenosaの株式の 30% を保有する 現在 上流事業から下流事業までを含 め世界 50カ国以上で事業を展開し 特に中南米では圧倒的なプレゼンスを見せ ている 探鉱 生産活動は トリニダード トバゴ ペルー ベネズエラ ボリ ビア コロンビア エクアドルなど中南米と アルジェリア リビアなど北アフリカを主要活動地域としているが 近年 北米およびロシアなど新たな地域へも活動地域を広げている 図 23にRepsolの生産量推移 図 24 出所 :Repsol Annual Report を基に JOGMEC 作成に上流事業活動地域を示す 図 23 Repsol の生産量推移 61 石油 天然ガスレビュー

14 出所 :Repsol ホームページ等を基に JOGMEC 作成 図 24 Repsol の上流事業活動地域 ア ア ア リ リ 出所 :Repsol Annual Report を基に JOGMEC 作成 Repsol の生産量の国 地域別割合図 25 (2013 年 ) 出所 :Repsol Annual Report を基に JOGMEC 作成 図 26 ベネズエラ Perla ガス田鉱区図 進めている開発として Perlaガス田の開発とCarabobo 重質油田開発があるが 油価の下落とベネズエラ国内の経済状況が悪化していることもあり 進捗は芳しくない ることを決定 国内パイプライン向けに供給される見通しだ なお 生産開始は2014 年末の予定だったが まだ開始したとの情報はない 1ベネズエラPerla ガス田開発 2009 年 RepsolとEniは ベネズエラ湾洋上の Cardon IV 鉱区 ( 図 26) で Perla ガス田を発見した 同ガス田の原始埋蔵量は16Tcfとされる Perlaガス田で生産されるガスを液化して輸出する計画もあったが 2011 年に政府が全てのLNG 輸出プロジェクトを凍結す 2 ベネズエラCaraboboプロジェクト ( オリノコ重質油プロジェクト ) Caraboboプロジェクト ( 図 27) は 同国オリノコベルトに埋蔵される超重質油の開発プロジェクトで 4 0 年間にわたって 4 0 万 b/d の原油を生産する大プロジェクトである 既に初期生産は開始したが インフラや投資不足 Vol.49 No.2 62

15 から その後の生産量は伸び悩んでいる また 2014 年後半からの油価下落によりオペレータである国有石油企業 PDVSAも財務状況が厳しく プロジェクトは停滞気味である さらに ベネズエラ政府としても石油政策の再考を迫られる可能性があり 今後の進展についても疑問視する向きもある (3) 探鉱重視の成長戦略 油価下落状況下での資産拡大を狙う Repsolは 2012 ~ 2016 年の経営戦略で 総投資額の 7 7% にあたる 14 7 億ドルを石油 天然ガスの探鉱 開発に充当するとしている これにより 埋蔵量を2 億 ~ 2 億 5,000 万 boe 追加 ( 現状実績 :2011 年末埋蔵量 11 億 6,700 万 boe 2013 年末埋蔵量 15 億 1,500 万 boe) 生産量は年率 7 % で増加させ 50 万 boe/dに到達させる見込みである 出所 :Repsol 図 27 ベネズエラ Carabobo プロジェクト鉱区図 年の重点探鉱 開発地域としては アンゴラ アているところだ ルジェリア コロンビア ブラジル リビア アメリカ 実際 大規模な資産取得の動きとして 2014 年 12 月ロシア ルーマニア ペルー カナダが挙げられている に Repsolは カナダの Talisman Energyを 83 億ドルで一方 Atlantic LNGと Peru LNGの売却が完了した買収することで合意したと発表した これにより 2014 年以降 LNG 事業への投資は行わない予定で Talisman Energyが保有する各国の上流資産 ( アメリカ Repsolにとって現状 LNGは中核事業ではない 合衆国 カナダ インドネシア マレーシア コロンビまた 油価下落が有利に働く中流 下流事業を展開し ア など ) を獲得することとなり これらを合計すると保有するキャッシュも豊富なRepsolは 今般の油価下 Repsolの生産量はほぼ倍増 そして特に北米大陸 ( カナ落を資産取得のチャンスだと捉えている 上流資産の取ダ アメリカ合衆国 ) でのプレゼンスをさらに大きくさ得だけでなく石油企業自体の買収についても機会を伺っせることとなろう 5. Wintershall (1) 会社概要 Wintershallは 1884 年に掘削会社として設立されたのを起源とするドイツ最大の石油 ガス生産企業である 1969 年に同国の化学会社 BASFの子会社となり 現在もBASFグループの1 社として 石油 ガスの生産部門を担っている (BASFの100% 子会社なので 決算報告は BASFグループの 1 部門として会計される ) 事業の中心は石油 ガスの開発 生産だが Gazprom との合弁企業 WINGASを通じて ドイツ イギリス ベルギー フランス オーストリア デンマーク オランダ チェコなどの欧州地域で天然ガスを販売している 図 28にWintershallの生産量推移を示す (2)Gazprom とのパートナーシップとドイツ国内で培った技術を基盤とする活動戦略図 29にWintershallが探鉱 生産活動を行っている地域を示す ドイツ国内最大の油田である北海 Mittelplate 油田の 63 石油 天然ガスレビュー

16 権益 50% を保有 また ノルウェー ロシアについても重要な資産ポートフォリオの一部として組み込んでいる Gazpromとのパートナーシップを重視し ロシア Yuzhno Russkoyeガス田の権益 35% を保有し同国での また アラブ首長国連邦 (UAE) のアブダビではADNOC (Abu Dhabi National Oil Company) と協力体制を敷き Shuweihatサワーガス田開発プロジェクトを進めようとしている ガス生産を拡大している ドイツ国内の油 ガス田開発が同社の技術力の基盤で 国内生産 ス ス により培ったEOR( 石油増進回 収 ) 技術やサワーガス (H2SやCO2 を多く含むガス ) の生産技術 タ イトガス採掘技術を海外のフィー ルドに適用することで国際的なプレゼンスの増大につなげるとしている アルゼンチンでは 1 5 の油 ガス田の権益を保有するが 以上の技術を活用し非在来型資源の開発についても検討を進めている 出所 :BASF Annual Report を基に JOGMEC 作成 図 28 Wintershall の生産量推移 出所 :Wintershall ホームページ等を基に JOGMEC 作成 図 29 Wintershall の活動地域 まとめ 今回取り上げた企業は いずれも欧州を代表する石油上流企業であり スーパーメジャーではないが メ ジャー企業の一角もしくは準メジャー企業という位置づけである Vol.49 No.2 64

17 各企業ともに強みとする地域 領域を持ち これを基盤として世界横断的な事業拡大と業界でのプレゼンス増大を図っていると言える BG Group は LNG とその供給ポートフォリオを生かしたトレーディングビジネス Statoilはノルウェー大陸棚での圧倒的な存在感とそこで培った探鉱 生産の技術力 Eniは中下流事業とエンジニアリング事業をシナジー (synergy: 相乗 ) させた国際展開とアフリカ大陸での新規探鉱 Repsolは上流 ~ 下流までを包括する南米での圧倒的なプレゼンス Wintershallはロシアとの協力体制と国内生産を基盤とする技術力といった具合である また 各社共通していることは 実績のある成熟地域での活動だけでなく 技術的 環境的 政治的といった 各リスクを内在させながらも大規模な資源埋蔵の可能性を持つ新規フロンティアに積極的に参加していることである もちろん リスクをはらんだ新規フロンティアに展開していくためには これを支える資本基盤と経験 そしてリスク管理能力が必要となる したがって 他企業がこれを模倣することは困難である 逆に 中小石油企業にとっては このような強みを持つ企業とのアライアンス (alliance: 連携 ) 構築または取引等による関係性の強化を図っていくことで 新規フロンティアへの参入の足掛かりとし 将来に向けた成長と事業拡大を目指すこともできるのではないだろうか 執筆者紹介 永井一聡 ( ながいかずあき ) 東京大学大学院工学系研究科修了 2002 年 東京ガス株式会社入社後 主に LNG 受入基地の操業管理 プロセスエンジニアリング業務等に従事 2013 年 4 月より現職 趣味は毎週末興じる野球 最近のマイブームは 自動車に七輪を積んでドライブに出かけ 漁港等で調達した食材を浜焼きで食べること 65 石油 天然ガスレビュー

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