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1 1. 基本計画説明書

2 1. 本業務の位置づけ現在築後 30 年を超える市立小中学校の各校舎及びその他付属施設においては, 躯体劣化等の物理的経年化や, 教育環境へのニーズ, バリアフリー対応不十分等の社会的経年化が進行している状況にあるとともに, 地球温暖化対策や省エネ対策, 地域の伝統継承, 防災機能強化等の新たな視点からの施設整備も求められている 一方, 国においては インフラ長寿命化基本計画 ( 平成 25 年 11 月 ) が定められており, それを上位計画として地方では 公共施設等総合管理計画 ( 行動計画 ) を策定すべく求められている 京都市においては 京都市公共施設マネジメント基本計画 ( 平成 27 年 3 月 ) が定められ, その個別施設計画の一つとして 京都市学校施設マネジメント基本計画 を策定しているところである 本業務は, それら上位の基本計画の体系を踏まえて策定される具体的な取組であり, 京都市独自の 環境に配慮した学校施設の長寿命化事業基本構想 に則って, 環境配慮型長寿命化改修工事が, より効率的に実施されることを目的とした個別の計画として位置づけられる < 箇所別優先順位 > (1) 普通教室, 育成教室, 学習室, 図書室, トイレ, 手洗い場, 廊下, 職員室, 保健室, コンピュータールーム, 特別教室各室, 階段室, 校長室, 事務室, 会議室, 放送室, 屋外渡り廊下, 応接室, 用務員室, (2) 倉庫, 資料室 < 特記事項 > スクールパーティションは鋼製に取り替えることとする ( 原則老朽化したものは更新とするが, 予算不足の場合, 既存鋼製スクールパーティションの調整 ( 戸車 戸当たりゴム取替, 塗装等 ) を検討することも可 ) 教室内壁の杉板張りは, 普通教室, 育成教室とし, その他の諸室は塗装とする 既存アルミサッシをそのまま使用する場合, ビート取り替えを行う また, 作動不良の箇所については, 調整 ( 戸車取替え, レール修理 ) を加える 受水槽は更新の必要のない場合のみ, 既存の改修 ( 内外壁再塗装, 屋上防水, ポンプ取替など ) とする キュービクルは更新の必要のない場合のみ, 既存の改修とする 2. 施設整備の基本方針 4. 改修項目の総合的整理 本整備事業は, 改築中心から長寿命化への転換を目指す国の推進指針を背景とした事業であり, 環境に配慮した学校施設の長寿命化事業として, 上に示された多面的な改善要求について, バランスよく総合的な改修を行うとともに, 整備対象となる各校に相応しい個性的なリニューアルの実現化を基本方針とする 3. 施設整備の内容と実施の方法基本計画の策定においては, 以下の優先順位にて改修実施内容を選定していくことを原則とする < 項目別優先順位 > (1) 老朽化対策 ( 外壁, 防水, 内装, 建具, 給排水設備, 電気設備等の劣化の改善 ) (2) ユーザビリティ向上 ( 諸室の再配置, 空調設備の増設, 防災機能の強化, 木質空間の創出等 ) (3) バリアフリー対応 ( 段差解消, 多目的トイレ新設等 ) (4) エコ化 ( 機器の高効率化, 自然エネルギーの活用, 断熱等によるエネルギー効率を高める改修 ) 法令に適合させるための改修は必ず行う 改修計画に着手するにあたり, 現況把握のための老朽度調査を実施するが, その調査結果を劣化診断の評価基準に照らし合わせて, 劣化の状況をランク付けする その上で先行事例等を参考にして各校共通で行う 基本改修項目 と, 教育 施設管理の現場である学校へのヒアリング調査による 学校特性に合わせた改修項目 を抽出する 特に基本改修項目においては 共用部など改修効果がはっきりと見える改修を優先する また, 法適合改修 ( 不適合の是正および既存不適格の遡及 ) についても改修項目としてとり上げる < 基本改修項目 > 1 外壁を全て塗り替える 2 外壁面のクラック補修を行う 3 内壁 天井すべてを塗り替える 4 教室等の掲示板張替または上張りを行う 5 教室等のフローリング床研磨を行う 6 教室等の長尺シート張り替えを行う 7 廊下や階段等の床を長尺シート張りとする 8 スクールパーティションのスチール化を行う 9 各サッシや改修を行わない部分の美装工事を行う 1-1

3 10 流しの交換 または美装工事を行う 11 天井における非構造部材は, 過半を撤去する場合は, 全面的に撤去を行う 1 キュービクルの更新あるいは改修を行う 2 照明器具の更新を行う ( 更新に際しては省エネ化を図る ) 1 耐震性能を向上させるため, 高架水槽撤去し加圧給水に変更する 2 給排水管等を取替し施設設備の老朽化対策を行う 1 昇降口を設置する 2 改修後 10 年を経過しているトイレは全面改修し, 洋式化 ドライ化する 3 腰壁のみやこ杣木による木質化を図る 4 諸室の配置替えを行う 1 トイレブースにコンセントを設置する 2 自動火災報知設備の更新及び増設を行う 3 諸室の配置替えに伴い, 室内電気設備機器等の更新あるいは改修を行う 4 空調機新設に伴い改修を行う 1 下記居室において空調が無い場合は設置する 普通教室 育成教室 特別教室 ( 準備室を除く ) PC 室 学習室 図書室 多目的室 2 前面改修するトイレは給排水管を全面更新する 1 スロープを積極的に設置する 2 スロープや階段に手すりを設ける 3 トイレ整備の際に段差を解消する 4 1 校に 1 基エレベーターを設置する 1 屋上断熱化を行う 2 雨水タンクを設置する 2 太陽光発電設備 (5~10kw) の設置を行う 法適合改修 法適合のための改修は 4. 法令調査報告書法規チェックシートによる ( 備考欄に改修内容記載 ) < 学校特性に合わせた改修項目 > 鏡山小学校 1 老朽化建具 ( 学校間仕切り ) の更新を行う 5 外壁の既設配管及びボックス等の塗替あるいは更新を行う 6 自動火災報知設備更新及び増設を行う 1 教室配置替えにより各学年のまとまりがとれるよう再構成する 2 北校舎 1 階にランチルームを新設する 3 南校舎 1 階に昇降口設置および職員室ほか管理諸室の隣接させる 4 本館 1 階に昇降口を設置する 5 本館 1 階を地域開放エリアとするために, 階段竪穴区画防火戸の 施錠管理するための改修を行う 6 正門を電子ロック対応とする 1 諸室の配置替えに伴う 室内電気設備機器等の更新あるいは改修を行う 2 空調機更新に伴う改修を行う 1 諸室の配置替えに伴う空調機の移設あるいは更新を行う 1-2

4 1 北校舎に屋外スロープを設置し 段差解消をする ( 幹線設備 インターホン用配管配線 感知器の設置等 ) 2 太陽光発電設備 (5kw) の設置を行う 大宮小学校 1 プール改修を行う 2 給食棟改築を行う 3 配線器具 ( スイッチ, コンセント等 ) の更新を行う 6 空調機更新に伴う改修を行う 1 屋外トイレを地域開放トイレに改修する 2 第 1 校舎と第 2 校舎を渡り廊下で接続する 3 第 1 校舎と第 3 校舎の間にウッドデッキを設置する 4 教室配置替えにより各学年のまとまりを再構成する 5 第 1 校舎 1 階に昇降口 2 階にホールを設ける 6 第 2 校舎 1 階に管理諸室を集約配置し, 隣接する第 1 校舎の昇降口の防犯 管理機能を強化する 7 第 2 校舎 2 階に第 1 図書室 第 2 図書室を配置する 8 第 3 校舎 1 階をふれあいサロンを中心とした地域開放エリアとし階段竪穴区画防火戸の施錠管理ができるよう改修する 9 第 3 校舎 1 階ランチルームと家庭科室を隣接配置する 10 第 3 校舎 第 4 校舎の廊下に手洗いを新設する 1 諸室の配置替えに伴う室内電気設備機器等の更新あるいは改修を行う 1 諸室の配置替えに伴う空調機の移設あるいは更新を行う 1 第 1 校舎と第 2 校舎を屋外スロープでつなぐ 2 第 1 校舎とプールに隣接したスロープを設置する 3 第 1 校舎 FL と第 3 校舎 GL をウッドデッキにより同レベルとする 4 第 3 校舎と第 4 校舎の間の段差を解消する 2 太陽光発電設備 (10kw) の設置を行う 西ノ京中学校 1 東館 1 階教室床についてはフローリング張替を行う 6 自動火災報知設備更新及び増設を行う 1 体育館と校舎を渡り廊下でつなぐ ( 防災機能強化 ) 2 東館 1 階に昇降口を設置する 1 諸室の配置替えに伴う 室内電気設備機器等の更新あるいは改修を行う 2 空調機更新に伴う改修を行う 2 諸室の配置替えに伴い空調機の移設あるいは更新を行う 1-3

5 1 昇降口まわりのバリアフリー化を行う 双ヶ丘中学校 2 太陽光発電設備 (5kw) の設置を行う 1 プール改修を行う 2 部室内のクラック補修を行う 1 更衣室に照明コンセントを設置する 2 幹線の接続替えを行う 1 プールろ過機 ろ過配管の更新を行う 2 プール給排水管 シャワーパイプの更新を行う < 法適合による主な改修項目 > 鏡山小学校 1 42 条 2 項道路セットバック ( 擁壁 : 既存不適格防球ネット : 不適合 ) 防球ネット撤去新設する 2 本館および地域利用施設の延焼の恐れ対応 3 本館階段部の防火区画の形成 4 未整理建物 ( 置型倉庫 ) を撤去する 1 全校舎 廊下部分に感知器を増設する 2 北校舎及び南校舎の階段室内感知器増設を行う 大宮小学校 1 第 4 校舎 EV 設置に伴う竪穴区画の形成 2 第 1 校舎および第 2 校舎の延焼のおそれ対応 3 第 3 4 校舎階段部の防火区画の形成 4 階段に手すりを設置する 5 未整理建物 ( 置型倉庫 ) を撤去する 1 校舎, 廊下部分に感知器を増設する 西ノ京中学校 1 渡り廊下設置に伴う竪穴区画の防火設備の改修を行う 2 木造倉庫を撤去する 3 未整理建物 ( 置型倉庫 ) を撤去する 1 全校舎, 廊下部分に感知器を増設する 現況確認の内容は別紙法規チェックシートによる 1-4

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<8AEE967B8C7689E68F912894B E786264> 2. 基本計画図書 今回改修における改修項目の対応状況 分類 老朽化対策 基本改修項目 大宮小〇 改修を行う項目今回の改修状況第 1 校舎第 2 校舎第 3 校舎第 4 校舎 今回対応しない項目 建 1 外壁を全て塗り替える 全校舎改修を行う - 不要な改修項目 2 外壁面クラック補修 全校舎改修を行う 対象外の項目 3 内壁 天井すべてを塗り替える 非対応 : 第 4 校舎 理科準備室 音楽準備室

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