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1 豚インフルエンザウイルスの抗体保有状況と検査方法の検討 はじめに 奈良県家畜保健衛生所武平有理子 インフルエンザウイルスの動物種を超えた流行において 豚がカギとなっていることは広く知られている 豚の気道上皮細胞にはトリ型とヒト型のウイルスに対する両方のレセプターがあり 由来の異なるウイルスが同時に一つの細胞に感染すると文節型遺伝子が交雑したリアソータントを生み出し 大きな抗原変異が起きる そのため 豚は新たなウイルスを作り出す混合容器 (mixing vessel) と呼ばれている 豚インフルエンザウイルスは 豚の呼吸器病の原因ウイルスのつとして また 豚呼吸器複合感染症の原因病原体のつとされている 豚インフルエンザ (SI) の病原体はA 型インフルエンザウイルスで 主な亜型は古典的なHN 香港型と呼ばれるHN 両者のリアソータントであるHNのつである 豚は感染すると発熱 食欲不振等のヒトと同様の臨床症状を示し 繁殖障害 発育不良や細菌等の二次感染による死亡等を引き起こすが 注目度は低く 疫学調査も十分に行われていない また 流行には地域性があると言われているが 管内の浸潤状況は不明であり 今回 抗体検査を実施することにした また 寒天ゲル内沈降反応についても検討した 浸潤調査 抗体検査はHI 検査で行った 検査試薬として市販されているものはなく 抗原は分与して頂いた 血清はインヒビター除去処理した 用いた血清は 管内にある 農場から肥育豚と 一農場については 母豚 候補豚 子豚の余剰血を用いた その他 必要と認めた血清についても実施した 検査方法 HI 検査抗原 : 京都株 和田山株 (HN 血清 : インヒビター除去処理除去処理したもの 用いたいた血清 ( 余剰血 ) 各農場 (H9. H9.~H. H.) 肥育豚 ( 頭 /,,9, 月 ) 頭 一農場 (H. H.~H. H.) 母豚 ( 基本すべて ) 頭 候補豚 ( 頭 / 月 ) 頭 子豚 ( 頭 /H H,,) 頭 農場毎に推移は異なった 隔年でピークがあるのが 農場 毎年ピークがあるのが 農場で また変動の大きい 農場と変動の小さい 農場に分かれた Aは慢性疾病対策事業対象農場で 一番が高く約半数が抗体を保有していた B, C 農場は約 % D,E 農場は約 % のだった 全体としては 8.% のと - -

2 なった A B C 隔年でピーク H 9. H 9.9 H 9. H. H. 変動 : 大毎年ピーク 変動 : 小 H.9 H. H. H. H.9 H. D E 全体 8.% 8 ( HNと比較して縦軸ののスケールが/になっているので変化があるようにみえるが かなり変動の小さな推移だった 直近のH.に少し上昇傾向にありそうだが 今後検査を継続しなければわからない状態であった ( A,B,E 農場は約 % の C,D 農場では ほぼ陰性という結果だった また もかなり低く全体としては.% のとなった 9 8 (HN( Hと比較比較して / スケール直近で少し変化あり変動 : 微小 H 9. H 9.9 H 9. H. H. H.9 H. H. H. H.9 H. (HN( A B C D E 全体.% 慢性疾病対策事業 (PRRS) の余剰血余剰血を利用利用して 一農場に絞って推移をみた HNで一番の高かったA 農場では 慢性疾病対策事業としてHより母豚や候補豚の採血を行い PRRSの検査を実施してきた 今回はその余剰血を用いた SIは細菌の二次感染が起こった場合 PRRSウイルスの二次感染を引き起こしやすくすると言われている 当農場はPRRSへの対策としてH.に細霧システムを全豚舎に導入し 導入後 ヶ月で PRRSウイルス抗体が激減した そこで 細霧システムがSIにどの程度有効か調べるために HI 検査を実施した - -

3 結果 HNでは 母豚のは9.% で 候補豚では.% だった また も候補豚のほうが約 倍高くなっていた しかし 個々にをみると 倍以上のがあったのはH.の母豚のみだった 高いものでは 倍以上あった しかし 候補豚では高くても8 倍で H9.が一番多くなっていた HNでは 縦軸はHNの/スケールとなっており 母豚のは.9% で 候補豚では.% だった また も候補豚のほうが若干高めだった また 個々にをみると 一番高くて 倍でありH.の母豚 頭のみだった その他はすべて 倍で 候補豚のH9.~に集中していた HN の推移 HN の推移 母豚 9.%. 候補豚.%. 母豚.9%. 候補豚.%. H. H. H. H. H 8.8 H 9. H 9. H 9. H 9.9 H 9. H. H. H.8 H. H. H. H. H. H.9 H. H. H. H. H. H.9 H. H 8. H 8.9 H 9. H 9. H 9. H 9. H. H. H.9 H. H. H. H.9 H. H. H. H. H. H 8.8 H 9. H 9. H 9. H 9.9 H 9. H. H. H.8 H. H. H. H. H. H.9 H. H. H. H. H. H.9 H. H 8. H 8.9 H 9. H 9. H 9. H 9. H. H. H.9 H. H. H. H.9 H. 候補豚のほうがのほうが変動変動大きい 以上は H. のみ すべて 8 高いものでは 以上 8 は H9. が一番多一番多い 8 は H. に 頭でそのその他はすべて 候補豚のほうがのほうが変動変動大きいきいが H と比較すると / スケール は H. に 頭のみ すべて その他はすべて は H9.~ に集中 同一母豚でのでの推移 表は変動のあった母豚のみを示し 感染は繰り返されており わかりやすいのはNo.で 倍あったが半年後にはなくなっており またその半年後に 倍まで上昇しているのが確認できた 同一母豚でのでの推移 H9 前期 H9 後期 H 前期 H 後期 H 前期 H 後期 No. No. No. No. 感染の繰り返し No. No. No. No.8 No.9 No. No. No. ステージ別推移 HN H H 離乳豚育成豚肥育豚 H HN ステージ別推移 ( 離乳豚 育成豚育成豚 肥育豚 ) HNは Hにかなり抗体をもっていたが H は低レベルで推移していた HNは 縦軸がHNの/スケールで Hの肥育豚でも陽性ラインであるで 倍しかなかった 離乳豚 育成豚 肥育豚 まとめ (HI 検査 ) HN では 季節性はなかったが 農場毎に少し規則性が感じられた は

4 % で アジアでは% と言われており 今回は肥育豚のみのだが 準ずる結果であったと考えられる HNでは ほとんど動きはなかった も低くは.% で 近年動きは少ないと言われているので 一致する結果であったと考えられる 一農場の結果からでは 候補豚の は母豚よりもかなり高くなっていた この理由として候補豚の段階ではほとんどの場合 初感染であると思われるので 免疫がなく 共に高くなるのではないかと考えられた また 倍以上の高い抗体を保有していたのは細霧システム導入前のみで 倍以上の母豚もいた しかし 導入後は子豚も含め8 倍で推移していた また母豚では 感染が繰り返されていることを確認できたが 倍以上の上昇は認められなかった このことから ウイルスの動きをなくすことは難しいが 濃厚な感染を防ぐために細霧システムは ある程度有効であると考えられた 寒天ゲルゲル内沈降反応 (AGP) HI 検査をするほうが良いが 前処理に試薬が必要であること また 日かかること等 家畜保健衛生所でより簡便に検査を実施することができないかと考え 検討してみた 鶏インフルエンザのAGPでは平板に塩化ナトリウムを入れるが SIの場合は入れないほうが反応が良い結果となった また より室温のほうが良く 日目でぼやけているラインも 日目には明瞭となった 更に 希釈することで ある程度を推測することができた 感度もHI 検査と同等レベルか少し劣る程度と思われた 抗原は鶏インフルエンザでは8 単位で使用するが SIの場合 はかなり濃いものが必要であることがわかった 今回 分与して頂いた抗原をHI 検査で使用する場合より 倍濃い状態に溶解し 検討してみた その結果 倍濃いほうが 倍濃く溶解するよりもラインが中心円から離れ見やすくなった しかし かなり濃いために溶解後 で保存しておくと 一部析出してしまうこともあり 更なる検討を必要とすることがわかった 防疫対策 寒天ゲルゲル内沈降反応 (AGP( AGP) 寒天平板の組成 寒天 g 生理食塩液 ml アジ化ナトリウム.g mm 8 mm ゲルにはには塩化塩化ナトリウムナトリウムを入れな いほうがよい よりも室温室温のほうがよい 検査方法 反応にはには最低 日必要 被検血清 ( 原液 ) μl 希釈することであるすることである程度程度を推測できる定量試験の場合 抗原はかなりはかなり濃いものが必要被検血清を生理食塩液生理食塩液で 濃いほどいほど中心円中心円からから離れてれて見や 倍段階希釈 ( ~ ) すい室温で 8 時間 まず 豚に混合容器としての機能をさせないために 農場へのウイルスの感染ルートをできるだけ断つことが重要である また 侵入したとしても感染豚の繁殖や発育に対する大きな被害を防ぎ 生産効率を低下させないようにしなければならない そのためにも 一般的な衛生対策に加えて 農場における抗体の定期的なモニタリングも必要になってくると思われる 諸外国ではワクチンの普及率も高く 国内でも市販されているので 今後はワクチンによる予防も視野に入れて対策を考えていきたい - -

5 謝辞 抗原の分与 指導をして頂いた微生物化学研究所の先生方に深謝致します - -

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