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1 実 施 例 秋田市庁舎の環境 設備計画 日本設計 環境 設備設計群 星 野 聡 基 山 形 史 人 竹 部 友 久 キーワード 事務所 環境計画 省エネルギー ヒートポンプ 性能評価 1 はじめに 秋田市庁舎は 東日本大震災 年3月 の直後に設 計プロポーザルが行われ その後 約2年をかけて設計 が行われた市庁舎である 寒冷地に立つ災害に強い環境 建築 をめざし 自然換気や自然採光を活用するパッシブ 建築をベースとして 省エネ性の高い寒冷地に適した設備 システムの構築 再生可能エネルギーの導入等が主要な 計画テーマとして計画された 写真 1 図 1 表 1 写真 1 2 建物概要 名 称 吹抜を利用した自然通風 所 在 地 秋田市山王一丁目1番1号 主 用 途 庁舎 集会所 建 築 主 秋田市 設計監理 日本設計 渡辺佐文建築設計 コスモス設計 施 清水 千代田 シブヤ 田村JV 施工協力 LED照明全面採用 庇 ルーバー による日射調整 利用 床放射冷暖房 による居住域空調 給排水設備 互大設備工業 雨水の雑用水 への再利用 電 気 設 備 ユアテック 2,8.4 建築面積, 延床面積 3,66. 構 造 RC 一部PC造 階 数 地上7階 地下1階 工 期 3年2月 6年4月 委員会室 市民SC 市民ホール 中央吹抜 市民の座 環境調整装置 BEMS導入による運用最適化 図 1 寒冷地環境建築の全体像 表 1 図3 9 1 環境 設備計画の概要 建築計画概要と環境建築としての配慮 建物形状は 周辺建物との調和から高さを抑えること 整形のを広く確保したいといった要件から 1フ ロア約9m 6mの大平面の低層建物となった 秋田市 は 冬季 日本海側からの強い北西風 各月の平均風速 基礎杭 ボアホールによる地中熱利用 3 環境 設備計画の概要 3 1 3層分の熱溜まり 吹抜側は閉鎖 広場 既存庁舎跡地 空 調 設 備 新菱冷熱工業 敷地面積 トップライトからの自然採光 自然換気を促進する逆流防止窓 常時負圧側を開く 放射冷暖房パネルによるスポット空調 高天井高のと床染出空調 太陽光発電パネルによる電源活用 秋田市新庁舎 工 秋田市庁舎外観 免震層を利用したクールヒート トレンチによる外気導入 パッシブ建築 市民の座を中心とした自然換気 通風 自然採光 暖房に有利な大平面 低層建築と冬期隙間風防止対策 風除室と防風板 高天井 3, 等 建物各所ハイサイドライトでの自然採光 高断熱 木ルーバーによる日射遮蔽等 PAL 6.8MJ/ 年 床染出空調方式の採用による空調効率化と快適性の実現 水を持ち込まない冬の暖房方式 床染出空調方式の採用 全面染出空調のファン動力低減 VAVレスFAN_INV,自動調整吹併用 寒冷地の大きな外気負荷を最小化 クールヒートトレンチと全熱交換器 CO2濃度制御 外気冷房制御 建物全体でのエアバランス 隙間風防止 トイレ換気回数低減制御 地中熱ヒートポンプを利用した熱源等 高効率機器 省エネ制御の徹底 最適負荷設計 装置が過剰にならないよう同時使用率を考慮 大空間空調の変風量化 換気効率の高い給気 還気口位置 エントランス空間への床放射冷暖房と 放射暖房パネル スポット空調 全館LED照明 7W/ 調光 高効率PAC 高効率モーター IE3 太陽光発電 7kWの導入 蓄電池併用 は4m/sを超える が吹き 雪が多く 大変厳しい環境に なることを考えれば 熱ロスが少ない理想的な形状である 大きくなった平面の中央部分は 光や風の届かない エネルギーが必要となるエリアになるため 中央部に最 適なボリュームの吹抜 市民の座 を設け ここを光や風 の通り道 建物全体の環境調整装置 として位置づける こととした 吹抜上部は 大きなガラス面による自然採 光が可能である また 主風向を考慮して 東西面には バランス式逆流防止窓を設け 建物全体の効率的な自然 写真 2 換気も可能である 表 1 図 2 写真 2 3 37 中央吹抜 写真 3 東面の水平ルーバー 7 No.9

2 実 施 例 屋外 熱源 機械 機械室 置場 用しやすいこと 冬季の強い西風の影響を受けにくいと いうこと等を考慮した結果である また 西側は 個人 市民サービ ス セン ター がブラインド操作等の環境調整がしやすい個室を中心に 2F には 部署構成に依存せずにデスクの構成や配 市民 の座 る 図 2 6F 市民サービ ス 4F セン ター 正庁 多目的ホール 2層 2層吹抜 吹抜 配置し バルコニーを兼用した深い庇 大空間には縦ルー バーを計画するなど 西日に対する配慮が行われてい 発電機室 けることができること 中間期の季節風を自然換気に利 東に配置された これは 寒い冬の朝 太陽の恵みを受 慮されている まず 最も滞在時間が長くなるは 電気室 平面計画では 方位や場所による温熱環境の違いが考 置を均一に設定し 物を動かさずに人が動く ユニバー サルプランの考え方を採用するとともに 長期的な建物 1F 図 2 運用の観点から 設備計画全般に対して レイアウトの 3F 平面計画 自由度に対応しやすい計画であることが求められた 執 5F 議会 2層吹抜 図3 9 2 務空間は天井高さ3.m 面積が約,8 の一体空間で ある の窓廻りは 外観を特徴づける水平木外ルー バーと 軒天部分に木をあしらったバルコニー兼庇によ り日射調整をしている 換気窓は シンプルな外側へ突 き出す仕様で 開閉度合いが微調整しやすくなっている 内側には網戸が設けられており 強風時や雨天時 夜間 等でも自然換気の利用ができるように配慮されている 写真 3 4 3 2 省エネ型集中外気供給システム 写真 4 上 議場 左下 自然換気窓 右下 寒冷地における省エネを考える上で 冬季の暖房負荷 の大部分を占める外気負荷の削減を徹底することが 最 全 B1F 外気処理空調機へ も重要であると考えた 外気処理空調機は 地下にでき 表 る大きな免震ピット 図 3 をクールヒートトレンチと して活用した地下系統と 外気を直接導入可能な屋上に 外気取入口 クールヒートトレンチ 集約設置し 各空調機 個室単位でVAVを設け 全体 の要求風量に応じて台数制御している 外気量の多い系 統はCO2濃度制御としている 外気処理空調機の風量は 過大にならないよう 各 VAVの合計ではなく 実職員数を考慮し 同時使用率 図 3 理空調機のうち1台のみとし クールヒートトレンチ経 7FL 由の外気導入を行いながらベース運転する 要求風量が 集中排気ファン 地下系統の空調機で不足する場合と 外気冷房有効時に は 上階の外気処理空調機を運転する また 全熱交換 6FL 器への排気を効率的に戻すため 各室が中央の吹抜でつ 3FL ながっていることを生かし 冬季は 熱溜まりとなる上 約2,48 最大通過風量 29, /h 通過面風速.7 m/s ドライエリアから外気導入し 地中に接 しているエリアをクールヒートトレンチ として利用 図3 9 3 3層分の 熱溜まり 各階空調機 冬季EA CO2濃度制御 熱回収 結露防止ファン トップライト バランス式逆流防止窓 切替ダンパ 熱回収 外気冷房 集中排気ファン 外気処理空調機 OAC-S-6F 外気冷房用 吹抜を利用して 建物全体で エアバランス 2FL 部から 夏季は最も涼しい下部から吸い込みを取ること FL クールヒート トレンチ 地中 で より効率的な熱回収を行っている さらに 全熱交 換器の効率を高めるために 十分な排気量が得られない EA 場合は トイレ 更衣室等の排気量を段階的に低減する 7 No.9 積 クールヒートトレンチ概要 外気処理空調機 外気冷房有効時優先運転 OAC-N-7F ンスと費用対効果を考慮し 全熱交換器は4台の外気処 約37 m 免震ピット階平面図 を8 として装置容量の低減をはかっている エアバラ 制御も行っている 図 4 面 長 夏季EA SA RA 外気処理空調機 OAC-NS2-BF 各階空調機 CO2濃度制御 各階へVAVで送風 全熱交換器付外気処理空調機 ベース運転 OAC-NS-BF 図 4 38 省エネ型集中外気供給システムフロー図 図3 9 4 自然換気窓は 手動で開閉

3 実施例 3-3 寒冷地に適した全面床染出空調システムの空調は, レイアウトの自由度への対応, 寒冷地の快適性と省エネ性および水損事故等への配慮から, 全面床染出空調システムとした 全面床染出空調は冬季に足元が暖かくなるため効率的な暖房が可能で, 設定温度が低めでも快適性が得られやすいメリットがある 一方, 夏季は, 床面からゆっくり冷気が染み出すため, 送風温度を低くして, 風量を減らしすぎると足元が寒くなってしまうという弱点があり, これまでの全面床染出空調では, 定風量方式が一般的であった そこで, 本計画では, 寒冷地における暖房を主体とした計画であることから, 室内温度による変風量制御を行うこととした 約 m2のゾーンごとに床下を仕切った上で, フィルムダクトで空調機と接続し,VAVによる抵抗をかけるのではなく, ゾーンごとの専用ファンをダイレクトにインバータ制御することとした ( 図 -) 設計送風量は, 約 2CMH/ m2 3CMH/ m2で,m2ごとに, ファンを設けている ペリメータについては, 空気搬送ファンをブラインドの室内側に設けて, 窓面からの負荷を増やさずに, ゆるやかなエアバリアを形成することで, 専用の空調機を設けず, インテリアと同一系統の空調機から送風し, 自動風量調整型床吹出口を設け, ペリメータ温度で制御している ( 図 -6) 3-4 熱源システム ⑴ 計画の基本的なコンセプト熱源システムには, 計画地の豊富な地下水の活用が可能な地中熱ヒートポンプを導入するとともに, 効率よく最大限活用できるようさまざまな工夫を行うこととした また, 震災の影響から, 中長期的なエネルギー事情 ( コストやCO2 排出係数 ) の変化に対応できること, 信頼性の向上, 市民サービスセンター併設のため土日休日や夜間の部分負荷運転が長時間あること等を踏まえ, 電気熱源とガス熱源をバランス良く組み合わせることとした 地中熱ヒートポンプは, サーマルレスポンス試験の結果が良好だったことから, メインの熱源として, 水蓄熱槽と組み合わせ, 深夜電力による蓄熱を行い昼間もベース運転する 夜間, 中間期等の低負荷対応用および停電時の稼働熱源として空気熱源ヒートポンプユニット, ピーク負荷対応としての冷温水発生機から構成することとした ( 表 -2, 図 -7) 熱源装置容量は, 負荷計算の結果に対して, 外気負荷に, 同時使用率として8 を乗じ, 冷房は.6( の3 乗 ), 暖房は.22( の4 乗 ) の余裕率を乗じた上で, 冷房 6.23GJ/h, 暖房 6.7GJ/hが必要容量となった 地中熱ヒートポンプの熱源容量は全体の. であるが, ベース運転することで年間冷房負荷の, 暖房負荷の2, 通年では3 をカバーすると予想した マルチファン床吹型空調機 OA ダクト ( 外気処理システムから ) CHR CH 高機能制御バルブ ( 各種計測 冷温水還温度補償制御 ) VAV 配線 レタン等スペース CH CHR 大梁 CO2 濃度センサ 冷温水コイル 消音チャンバー 2 次ポンプ4 台分割 2 次側より ( 送水差圧設定制御 (VWV) 冷却塔または推定末端圧制御を選択 ) /3 M / 送水温度可変制御 (VWT) 熱源送水温度設定を変更冷温水発生機 3 台 RH- ~3 4 温度成層型水蓄熱槽 2 m3 プレフィルタ 窓口 廊下 フィルムダクトで床下と接続 スパン = 約 m2で 系統 高効率ファン ( モーター直結プラグファン IE3 仕様 インバータ制御 ) 系統あたり約 2,~3, m3 /h 空気熱源ヒートポンプユニット2kW AHP プレート式熱交換器 9 32 温度センサ ( 床上.m) ペリメータ T インテリア (3CMH/ m2 ) 地中熱ヒートポンプユニット 空調用 GH-A - 冷却水および一次ポンプは INV 制御 基礎杭 (6m) 36 本 夏 : 開 ペリメータ上部で還気し外乱影響を抑えている CH=3, フリーアクセスフロア ( H=) 図 - 全面床染出空調システムフロー図 余剰空気は吹抜へ 図 -6 代表階空調ゾーニング 自動風量調整機能付床吹出口 2~3 個 / スパン エアバリアファン ( ブラインドの内側で送風 ) ファン INV 制御単位 ( 約 m2 ) フィルムダクトにより各ゾーンまで接続 ペリメータエリアは吹出口を併用 床染出空調機の設計仕様 (4 ゾーン, 約 m2 ) 風量 ( m3 /h),7 (4ファン計 ) コイル能力 ファン動力 設計用 ( 往還 ) 温度条件 (kw) (kw) 冷 :36.6 冷 :8.6/28. 4 暖 :2.6 暖 :28.7/22 表 -2-2 熱源機器構成および計画原単位熱源機器構成及び計画原単位 冷却能力加熱能力 COP 温度条件 kw kw 冷房暖房 冷房 暖房 GH-A- RH-~3 地中熱ヒートポンプ半密閉レシプロ式冷温水発生機二重効用吸収式 AHP 空気熱源ヒートポンプユニット散水仕様 杭利用採熱 / 放熱管 ( 冷房時は杭 +ボアホール併用 ) 杭 m 36 本ボアホール m 2 本 HEC-GH- 水蓄熱槽放熱用水熱交換器 冷温水発生機のCOPは一次エネルギー COPでガスは高位発熱量換算 中央熱源の容量は, 延床面積あたり, 冷房 / 暖房 = /9(W/ m2 ) 個別空調機であるEHPとGHPの容量は冷房 / 暖房 =3/2( W/ m2 ) 空調の装置容量の原単位は冷房 / 暖房 =8/84(W/ m2 ) である 融雪用 GH-U - 6F/ 屋上 BF/ 屋外 外構融雪へ ( 冬期 ) 冬期融雪 / 空調兼用ボアホール (m) 2 本 VWV 制御 /VWT 制御 : 二次側空調機のバルブ開度 ( = 空調機の制御目標値 ( 送風温度等 ) を満足しているか ) を見ながら, 満足していれば, 送水圧力を下げる (VWV), または送水温度を緩和 (VWT) する 図 -7 熱源システムフロー図 No.9

4 実施例 ( 全負荷相当運転時間を既存庁舎を参考に冷房 6 時間, 暖房, 時間として想定 ) ⑵ 熱源システムの効率をさらに高める工夫地中熱ヒートポンプは, 冬季, 杭から採熱しているが, 夏季は使われていない融雪用のボアホールを連結して利用可能とした 放熱設備として, 夏季に約 程度の余裕を有することになり運転の高効率化に寄与する 設計送水温度は, において全面染出空調方式を採用 ( 給気温度約 8 ) していることや, 集約した外気処理空調機のコイルの列数を増やすことで送水温度の緩和を行っている 空調機のコイル列数が過剰にならない範囲を検討し, 熱源の設計温度条件は冷水, 温水, T=9 とした 地中熱ヒートポンプの温度条件は, 水蓄熱槽, 熱交換器を経由して熱を供給するため, 冷水, 温水 4 となり, 一般的な設計条件の冷水 7, 温水 4 に対して,COPは冷房で 8, 暖房で3 向上する 特徴的な制御として, 送水差圧設定制御 (VWV) と送水温度可変制御 (VWT) を採用している ( 運用時はどちらかを選択 ) 送水温度可変制御により送水温度を冷水, 温水 3 まで緩和することでヒートポンプの効率は冷房で36, 暖房で2 それぞれ向上することになる ( 図 -8) なお, 夜間休日運転が必要な系統や, 個別の冷暖房に対応する必要がある系統には, 個別空調機を計画し, 中央熱源が稼働しなくとも運用が可能なよう配慮した 4. 空調システムの運用実績 4- 熱源システム ⑴ 冬季 夏季代表週の運転実態冬季の代表週では, 地中熱ヒートポンプが夜間蓄熱, 日中放熱運転を行い, 冷温水発生機が熱負荷に追従して運転を行っている 温水は37 で送水, 還り温度は2 3 であった 夏季の代表週もほぼ同様の運転パターンで, 冷水は で送水, 還り温度 で, ほぼ設計条件で推移している なお, 送水温度が一定でない時間帯があるが, 冷温水発生機の不具合が原因である また, 市民サービスセンターが土休日も毎日 8 時から2 時まで運営を行っているため, 夜間 土日も負荷が一定量あることが分かる ( 図 -9 ) ⑵ 年間運転の状況 月 6 月や 月は, 中央熱源の負荷が非常に小さい これは, 毎日, 中央熱源を運転しているものの, は自然換気を積極利用し, 窓がない居室や市民 SCではEHPまたはGHP 等を利用しているためである また, 夏季, 冬季ともにシーズン途中から地中熱ヒートポンプの処理熱量が小さくなっている ( 図 -) これは, 負荷が想定以上に小さく, 冷温水発生機による 最大 36 向上 4.9 最大 2 向上 設計仕様 4.3 送水温度C送水温度 に対して 7 に対して8 向上 向上 4. 一般的 図 -8 地中熱ヒートポンプの送水温度とCOPの関係 COPOP設計仕様 一般的 温度HEC-GH- 冷温水積算熱量 RH- 冷温水積算熱量 RH-2 冷温水積算熱量 RH-3 冷温水積算熱量 AHP- 冷温水積算熱量 GH-A- 冷温水 2 次側積算熱量 冷温水 2 次側還温度 ( 負荷側 ) 冷温水 2 次側往温度 荷3 3. 熱2 3. 負外気温度 (GJ/h) / 図 -9 冬季代表週の熱源運転状況 熱 温度 8/ 図 - 夏季代表週の熱源運転状況 量(GJ),., ( 月 ) 内訳 ( 初年度 ) ガス冷温水機 空気熱源 HP 地中熱 HP (GJ/h) RH- RH-2 RH-3 ガス冷温水機 負荷算熱計画段階積図 - 熱源別処理熱量 (GJ/h) 熱負荷ピーク負荷 3.7GJ/h 3. ( 設計想定の6,27.4W/ m2 ) 2.. 設計想定ピーク負荷の 設計想定ピーク負荷.GJ/h 装置容量 6.7GJ/h(8.6W/ m2 ) 年間運転時間 2,84h (h) 図 -2 暖房デュレーションカーブ (/~6/3,/~4/3) (GJ/h). ピーク負荷 4.39GJ/h 設計想定ピーク負荷.38GJ/h 装置容量 6.23GJ/h(4.W/ m2 ) 3. ( 設計想定の 82,39.W/ m2 ) 想定ピーク負荷の 3 熱負荷2.. 年間運転時間,462h 図 -3 冷房デュレーションカーブ (6/4~/4) (h) 7..No.9

5 年目を含めて算出した値2 実施例 ガス消費量が大きな影響を受けたことから, 都市ガスの契約使用量に近づけるため運転設定を変更したためである この結果, 地中熱ヒートポンプの年間処理熱量は想定の/3 程度となった 年間空調負荷は, 冷房 3,GJの想定に対して,874GJで4, 暖房,GJ の想定に対して2,8GJで38 であった 特に冬季の想定と実績の乖離が大きい ⑶ デュレーションカーブによる分析ピーク負荷は暖房 3.7GJ/h, 冷房 4.39GJ/hであり, それぞれ設計想定の6,82 であった 暖房運転では, 想定ピーク負荷 3 以上の時間帯が約 3 時間程度, 冷房運転では約 時間程度であり, 負荷の小さい時間帯が非常に多いことが分かる 年間の熱源運転時間は4,33 時間で, 庁舎としては比較的長時間であった ( 図 -2 3) ⑷ 地中熱ヒートポンプの運転実態冬季,2 月は夜間 時間運転, 昼間の追いかけ運転無しで運用されている 熱源水の温度は, おおむね8 で熱源から杭に送水され,2 3 で熱源に戻ってきている 夏季,7 月は昼間の追いかけ運転を行っており, 熱源水の温度はおおむね23 2 程度で熱源から杭およびボアホールに送水され,8 で熱源に戻ってきている 夏季, 冬季ともに, 外気温度の影響を受けず, 地中熱ヒートポンプのCOPは良好に推移している ( 図 -4 ) 地中熱ヒートポンプの運転効率について, 負荷率との相関を確認した 蓄熱槽を介した定格運転を想定したが, 二次側の戻り温度等により, 蓄熱槽の温度が影響を受け, 時間としては少ないが, 熱源機が部分負荷運転している時間帯もあった 全体的には良好な運転効率であった ( 図 -6 7) ⑸ 熱源運転実態まとめ地中熱ヒートポンプの運転効率は, ボアホール併用としたことで, 熱源水の温度条件が有利に働き, 冷房時は, 定格 COP.に対して,.4であった 暖房時は, 定格 COP4.3に対して3.7であった 熱源水ポンプも含めたシステムCOPは, 冷房期間平均 4., 暖房期間平均 3.7であった 暖房運転時のCOPが低いのは, 暖房期間の途中からガス熱源優先となり蓄熱槽の温度維持のために運転していた影響である 初年度, 熱源全体のシステムCOPは, 冷房.9, 暖房.77, 通年で.82であった 年間空調負荷原単位は冷房 6[MJ/ m2 年 ], 暖房 67.6[MJ/ m2 年 ], 全負荷相当運転時間 ( 熱負荷 ピーク負荷 ) は, 冷房 h 暖房 686hで, 設計想定の72,69 であった 冬季の負荷が予想よりも小さく, これは, 外気負荷低減の設計上の工夫や, 建物の断熱性能の高さによるものと考えている 度C GH-A- 採熱水還温度 GH-A- 採熱水往温度 外気温度 COP( GH-A-) 2 月時刻別データ温 2 - 図 -4 冬季の熱源水温度と地中熱ヒートポンプ COP 3 凡例は上図と共通温 3 2 度 C 7 月時刻別データ 図 - 夏季の熱源水温度と地中熱ヒートポンプ COP 2 月時間平均値 熱源機単体 COP 7 月時間平均値 熱源機単体 COP () () 図 -6 地中熱ヒートポンプ運 図 -7 地中熱ヒートポンプ運 転負荷率とCOP( 冬季 ) 転負荷率とCOP( 夏季 ) 図 図 表 -3 熱源運転実績まとめ 製造熱量 (GJ) 単体 COP システム COP WTF 地中冷温冷温冷温空気合計ピーク地中冷温冷温冷温空気地中熱源水搬 熱 HP 水機水機水機熱源 熱 HP 水機水機水機熱源 全体 送 COP COP 熱 HP 2 GH- A- GH- GH- 二次 RH- RH-2 RH-3 AHP RH- RH-2 RH-3 AHP A- (GJ/h) A- ポンプ 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 冷房 , 冷房 2 年目 , 暖房 , 年間 876,36,48, , 冷温水機, 熱源全体の COP は, ガス高位発熱量基準, 一次エネルギー COP 灰色網掛け部分は計測上の不具合があり, 全体熱量から按分した推計値 2 地中熱ヒートポンプのシステム COP は, 単体 COP に採熱ポンプの消費電力 OP OP 4 表 No.9

6 実施例 初年度は, 冷房, 暖房期間の途中で冷温水発生機の使用を優先した運転となり, 地中熱ヒートポンプや空気熱源ヒートポンプの運転が制限されていた影響が大きい 地中熱ヒートポンプは,2 年目から, 設計の想定どおりベース運転している 月 ~9 月の実績で単体 COPで.6, システムCOPは2で, 処理熱量は増えているが, 年目と同程度の効率であった また, 空気熱源 HPの単体 COPは6., 熱源全体でのCOPは.32で, 良好な運転状態が確認された このまま地中熱ヒートポンプをベース運転すると, 年間熱負荷の 6 をカバーすることになる なお, 暖房システム COPについては.9~ 程度には向上すると予想している 4-2 省エネ型集中外気供給システムの運用実績 ⑴ クールヒートトレンチの効果クールヒートトレンチを経由して空調機に入る空気温度は, 夏季, 約 2 で安定しており, 外気よりも8 低くなっている 冬季の温度は約 8 で安定しており, 日中は外気よりも 程度高くなっており, 非常に有効に機能している ( 図 -8 9) ⑵ 省エネ効果の確認年間運転実績から外気負荷対策を行っていない場合の理論積算熱量と比較を行った ( 図 -) 理論積算熱量は, 外気温度と給気温度の計測値のエンタルピー差に定格風量を乗じて算出した 夏季の評価には, 実際は露点温度まで下げて送風しているため, 外気負荷だけでなく室内顕熱処理分の熱量も含まれている クールヒートトレンチやCO2 濃度制御, 全熱交換による排熱回収といった省エネシステムの採用により, 夏季は (MJ) 温度算3 3 除去2 熱量 3 積 8/8 8/9 8/ 8/ 8/2 8/3 8/4 積算除去熱量 外気温 トレンチ内温度 図 -8 夏季代表週のクールヒートトレンチ運用状況 2 (MJ) 3 温度 3 積 /7 2/8 2/9 2/ 2/ 2/2 2/3 積算除去熱量 外気温 トレンチ内温度 算除去熱量積算熱約 32, 冬季は約 7 の外気負荷に対する省エネ効果があった ( 図 -) 夏季はクールヒートトレンチとCO2 濃度制御による省エネ効果が大きく, 冬季は, 全熱交換器の削減効果が大きく寄与している 夏季は, クールヒートトレンチを通った空気が, ほぼ室内温度にまで冷却されていたため, 全熱交換器の効果が小さくなっている ( 図 -2) (GJ) 6 32 削減 7 削減 3 量 ( 月 ) OAC-NS-BF OAC-NS2-BF OAC-S-6F OAC-N-7F 理論積算熱量 図 - 年間運転実績値と理論値の比較による評価 削減熱(GJ) 28 2 量, 風 ( 月 ) 6, 量3, 8,, クールヒートトレンチ VAV(CO2 濃度制御 ) 全熱交換器 月平均風量 定格風量 OAC-NS-BF 風量 図 -2 外気負荷削減効果の内訳分析. 建物全体の運用実績 ( m3 /h) 7, 6, - 電力消費の実態年間電力消費量は2,42MWhで, 延床面積あたり原単位は68.7[kWh/ m2 年 ] であった ピーク電力 ( 時間データ ) は夏季 8 月の46kWで, 延床面積あたり原単位は 7.W/ m2であった ( 図 -22) (W/ m2 ) 延床面積あたり原単位延床面 積あた り原単位 ピーク電力 ( 月 ) 図 -22 ピーク電力および床面積あたり原単位 (kwh) ピーク電力 図 -9 冬季代表週のクールヒートトレンチによる運用状況 7..No.9 42

7 実施例 -2 一次エネルギー消費量 CO2 排出量建物全体 ( 本庁舎 ) の年間の一次エネルギー消費量は 26,7GJであった 各月では,OAコンセントやUPS, UPS 損失といったエネルギー消費が各月で占める割合が大きい 空調以外で各月 MJ/ m2を消費している ( 図 - 23) (MJ/ m2 ) 年合計 26,7GJ/ 年一次エネルギー消費原単位 空調用 ( 月 ) 図 -23 月別一次エネルギー消費量原単位 変圧器ロス融雪売店銀行食堂厨房 ESC ELV 給湯給排水 OA コンセント UPS 損失 UPS 照明換気空調機 FAN 水搬送 ( 床放射 ) 2 次ポンプサーバー PAC パッケージ GHP 食堂厨房 GHP( 庁舎 ) GHP( 市民 SC) 熱源補機地中熱 P 熱源 ( ガス ) 熱源 ( 電気 ) 年間の延床面積あたり一次エネルギー消費原単位は, 88MJ/ m2 年であった OAコンセントが最も大きく 4.3, また, 空調関連 ( 熱源, 熱源補機, 水搬送, 空気搬送 ) が全体の を占めている 照明が. で, 他の使用先は比較的小さい サーバや, 防災無線等の系統であるUPS 系統は, エネルギー消費に占める割合が大きく, さらには電力のロスが 程度生じていた 再生可能エネルギーである太陽光発電 ( 定格発電容量 7kW) の年間発電量は67MWhで, 秋田の気象条件下において良好な発電電力量が得られており, 延床面積あたりでは約 22MJ/ m2で, 電力消費量の3.2, 全体のエネルギー消費量の約 2. に相当する ( 図 -24) 一般的な庁舎との比較では,OAコンセントも含む一次エネルギー消費原単位は32 削減となる ZEB 評価として,OAコンセントによるエネルギー消費量を除くと 3 削減となり, 太陽光発電による発電量の評価と合わせて,ZEB-Readyとなる ( 図 -2) なお,CO2 排出量については, 供給電力会社の温対法の平成 29 年度報告用係数にて換算すると,,442t-CO2/ 年, 46.2kg-CO2/ m2 年であった 給排水.3 給湯.2 換気.2 テナント 3.6 OA コンセント 4.3 昇降機.4 88 MJ/ m2 年 融雪 その他 ( 変圧器ロス ).7 照明. 熱源 28.7 図 -24 年間一次エネルギー消費先割合,, 8 6 空気搬送 8.,26 88,96 (MJ/ m2 年 )(MJ/ m2 年 )(MJ/ m2 年 )(MJ/ m2 年 )(MJ/ m2 年 ), 次エ削減一ネルギー消費原単位リファレンス32 年間実績値熱源補機 2.8 水搬送.8 太陽光発電量 2.MJ/ m2 年は全て建物内で消費 ( 本消費に含む ) < 参考文献 > ) 気象庁 HP より 2) リファレンスは省エネルギーセンター統計値 ZEB評価リファレンス3 削減 2) 図 -2 一次エネルギー消費原単位の評価 年間実績値熱源熱源補機水搬送空気搬送照明 OAコンセント換気給排水給湯テナント昇降機融雪その他 ( 変圧器ロス ) 6. まとめ 寒冷地においてさまざまな環境負荷低減の取り組みを行っている庁舎の建築計画および主要な設備システムの概要について報告するとともに, 運用初年度の熱源システム, 外気供給システム, 建物全体のエネルギーの消費実態等についての分析結果について報告した No.9

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