資料 2 3 平成 29 年 1 月 18 日火力部会資料 西条発電所 1 号機リプレース計画 環境影響評価方法書 補足説明資料 平成 29 年 1 月 四国電力株式会社 - 1 -
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1 資料 2 3 平成 29 年 1 18 日火力部会資料 西条発電所 1 号機リプレース計画 環境影響評価方法書 補足説明資料 平成 29 年 1 四国電力株式会社 - 1 -
2 目次 1. 配慮書での大気拡散計算結果について 3 2. 地上気象観測 ( 風向 風速 ) データについて 4 3. 上層気象観測用の風向 風速計の設置場所他について 8 4. 禎瑞小学校における NOx 測定値について 9 5. 放水口の配置の複数案の検討の進め方について
3 1. 配慮書での大気拡散計算結果について 配慮書での大気拡散計算結果において 本リプレースにより ばい煙の排出量は 3 割程度低減するにも関わらず 着地濃度がそれほど減少していないのはなぜか 現状は既設 1 2 号機の排ガスを集合煙突から排出しているのに対し 将来は新設 1 号機の排ガスを新設煙突から排出する計画です その結果 表 1 に示すとおり 集合煙突から排出する既設 2 号機の排ガスは 有効煙突高さが現状よりも低くなる見込みです 配慮書において確認した最大着地濃度出現地点に一番近い禎瑞局の二酸化硫黄寄与濃度の予測結果を表 2 に示します 新設 1 号機については 有効煙突高さがリプレース前後でほとんど変わらないため 排出量を 6 割程度低減 (104m 3 N/h 42m 3 N/h) した分だけ寄与濃度も減少 ( ppm ppm) していますが 既設 2 号機については リプレース後に煙突の集合効果がなくなったことにより有効煙突高さが減少し 寄与濃度が増加 ( ppm ppm) したため 将来の新設 1 号機 既設 2 号機合計の着地濃度はそれほど下がらない ( ppm ppm) 結果となっています なお 施設の稼働に伴う大気質への環境影響については 大気汚染物質の拡散状況 短期高濃度条件の影響について 必要な調査 予測及び評価を行い 大気質への影響を回避 低減できるよう適切な環境保全措置を検討し その結果を環境影響評価準備書に記載いたします 表 1 現状及び将来の有効煙突高さ 項目 単位 現状将来 1 号機 2 号機新設 1 号機 2 号機 使用煙突 - 集合煙突 (A 筒 ) 集合煙突 (B,C 筒 ) 新設煙突 集合煙突 (B,C 筒 ) 煙突の実高さ m 有効煙突高さ ( 代表風速 4.9m/s) m 表 2 配慮書における二酸化硫黄寄与濃度 ( 禎瑞局 ) の予測結果 項目 硫黄酸化物排出量 二酸化硫黄寄与濃度 ( 禎瑞局 ) 単位 m 3 N/h ppm 現 状 将 来 1 号機 2 号機 新設 1 号機 2 号機
4 2. 地上気象観測 ( 風向 風速 ) データについて 西条地域気象観測所の風向 風速データと対象事業実施区域内で実施している地上気象観測の風向 風速データの傾向に差異等がある理由を確認したい 表 3 に示す 西条地域気象観測所及び対象事業実施区域内で H28 年 4 から H28 年 11 までの期間に実施した地上気象観測結果によると 西条地域気象観測所の最多風向は SSW 平均風速は 1.6m/s~2.2m/s 対象事業実施区域内の地上気象のごとの最多風向は NNE S WSW 平均風速は 1.3m/s~2.3m/s となっています 図 1(1)(2) に示す H28 年 4 から 11 の風配図にて両地点の風向について比較すると 両地点とも北東方向及び南西方向の風の発生頻度が高くなっており 概ね同様の傾向となっているものの 最多風向については異なっております これは 図 2 に示すとおり 西条地域気象観測所が海岸線から約 4km 離れた内陸部に位置しているのに対し 対象事業実施区域は海岸線に近い沿岸部に位置しているため 対象事業実施区域内の地上気象は より強く海風の影響を受けているためと考えられます なお 表 3 に示す 対象事業実施区域内で地上気象観測と同じ H28 年 4 から H28 年 11 までの期間に実施した上層気象観測結果によると ごとの最多風向は ENE NE 平均風速は 2.8m/s~4.5m/s であり 北東方向からの風の出現頻度が高いことから 風向については対象事業実施区域内の地上気象観測結果と概ね同様の傾向となっております 気象観測については H29 年 3 末まで引き続き調査を行い 大気質への環境影響に係る予測及び評価に活用していく予定としております 表 3 平均風速及び最多風向 (H28 年 4 ~11 ) 平成 28 年度 西条地域気象観測所 最多風向 - SSW SSW SSW SSW SSW SSW SSW SSW 平均風速 m/s 対象事業実施区域 地上気象 上層気象 (200m) 最多風向 - NNE NNE NNE NNE NNE NNE S WSW 平均風速 m/s 最多風向 - ENE ENE ENE NE ENE ENE ENE ENE 平均風速 m/s
5 図 1(1) 風配図 (H28 年 4 ~7 ) 2016 年度 西条地域気象観測所 対象事業実施区域 ( 地上気象 ) 対象事業実施区域 ( 上層気象 ) 凡例 : 平均風速 (m/s), 出現頻度 (%) 注 ) グラフ円内の数字は, 上段は静穏 (0.4m/s 以下 ) の出現頻度 (%), 下段は欠測率 (%) を示す 5
6 図 1(2) 風配図 (H28 年 8 ~11 ) 2016 年度 西条地域気象観測所 対象事業実施区域 ( 地上気象 ) 対象事業実施区域 ( 上層気象 ) 凡例 : 平均風速 (m/s), 出現頻度 (%) 注 ) グラフ円内の数字は, 上段は静穏 (0.4m/s 以下 ) の出現頻度 (%), 下段は欠測率 (%) を示す 6
7 図 2 西条地域気象観測所の位置 7
8 3. 上層気象観測用の風向 風速計の設置場所他について 上層気象観測用の風向 風速計の設置場所及びデータ処理方法を確認したい 図 3 の風向 風速計設置位置図に示すとおり 上層気象観測用の風向 風速計は 既設 200m 煙突の頂部 ( 筒身上端 GL+200m) から約 0.5m 高い位置で 筒身から 4m 離して 2 方向 ( 北西方向及び南東方向 ) に 1 台ずつ設置しています なお 煙突頂部における風向 風速計の設置状況を図 4 に示します また 使用する風向 風速データについては 0.25 秒毎に 2 台の風向 風速計の風速データの 10 分間の移動平均値を比較し 高い方の計器の風向 風速データを選択し 10 分間の移動平均値として記録しています なお 当該データについては 煙突の筒身よりも約 0.5m 高い場所に風向 風速計を設置していることから 筒身による影響はないものと考えておりますが 高層気象観測の結果と比較することで確認する予定です 図 3 風向 風速計設置位置図 ( 平面図 ) 図 4 風向 風速計の設置状況 GL m 8
9 4. 禎瑞小学校における NOx 測定値について NOx 濃度を測定している禎瑞小学校について すぐ側に大きな道路があるが 車両 の排ガス等の影響は懸念されないか 図 5 に示す 禎瑞小学校 ( 自社測定結果 ) と最寄りで NOx 測定を行う一般環境大気測定局である西条局 ( 愛媛県大気汚染常時監視テレメーターシステム監視情報から入手した速報値 ) の二酸化窒素濃度 ( 日平均値 ) の経日変化 ( 平成 28 年 10 ) を比較すると 西条局よりも禎瑞小学校の方が少し高い傾向が確認されます (+0.004ppm~-0.001ppm) また 図 6 に示す 禎瑞小学校 (H28 自社測定結果 ) と西条局 (H22~H26 の 5 年平均値 ) の二酸化窒素濃度 ( 平均値 ) の経変化を比較すると 禎瑞小学校と西条局はほとんど同じ傾向となっています 図 7 に示すとおり 禎瑞小学校における NOx 測定場所とその北側に位置する壬生川新居浜野田線 ( 県道 13 号線 ) とは 側道をはさみ直線距離で約 20m 離れていますが 現時点では 禎瑞小学校での測定結果に北側の道路を通行する車両の排ガス等が影響しているかどうかについて判断が難しいことから 禎瑞小学校での 1 年間連続測定 (H28 年 4 ~H29 年 3 ) が完了し 自治体より西条局での H28 年度の測定結果 ( 確定値 ) を入手できた段階で 改めて車両の排ガス等の影響について検討いたします なお 仮に禎瑞小学校での測定結果が車両の排ガス等の影響を受けていたことが判明した場合でも 環境濃度として安全側での予測評価が行えるものと考えております 図 5 禎瑞小学校 ( 自社測定結果 ) と西条局 ( 速報値 ) の比較 9
10 図 6 禎瑞小学校 (H28 自社測定結果 ) と西条局 (H22~H26 平均値 ) の比較 図 7 禎瑞小学校における NOx 測定地点の位置関係 10
11 5. 放水口の配置の複数案の検討の進め方について 放水口の配置の複数案について どのような方向性で検討を進めるのか 放水口の配置については 図 8(1)(2) に記載の A B C 案の中から 今後 実施する温排水拡散範囲の予測結果等を踏まえて選定することとしています 温排水拡散範囲の予測にあたっては 周辺海域に存在する干潟を数理モデル ( 平面 2 次元 ) によるシミュレーション解析手法に反映させるとともに 水温水平分布の現況調査結果と上記モデルによる現状の温排水拡散予測範囲を比較検証して妥当性を確認したうえで 将来の配置案について予測を行います 放水口の配置の選定については 上記予測結果に基づき 現状の拡散範囲に対して将来の A B C 案の拡散範囲がどのように変化するかを把握するとともに 図 9 に示す周辺海域の状況を踏まえ それぞれの案について 干潟の動植物やノリ養殖などの周辺海域の生物等への影響低減効果 潮時毎の温排水拡散範囲 温排水層の厚さ 潮位 取水口の構造等を踏まえた温排水の再循環の有無 既設防波堤や護岸の補修工事及び船舶の航行への支障の程度等の観点から比較 評価し 放水口の配置案を絞り込むことといたします さらに 絞り込んだ配置案について 放水口の位置 形状 方向等に関わる詳細な検討を行い 最終的な放水口の配置を決定いたします なお 放水口の配置の複数案の検討経緯については それぞれの案について予測する温排水拡散範囲等も含めて準備書に記載いたします 11
12 図 8(1) 放水口の配置の複数案 図 8(2) に示す放水口の配置の複数案を検討 12
13 図 8(2) 放水口の配置の複数案 13
14 図 9 西条発電所周辺海域の概況 西条港 加茂川河口 対象事業実施区域区画漁業権の設定位置干潟の分布 ( 現況調査 ) 以上 14
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