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1 05-ERA 70H-211AA 9 補助金制度に対するする相殺関税制度米国 EU 日本日本の制度比較制度比較およびおよび事例事例について 2006 年 3 月 日本貿易振興機構経済分析部国際経済研究課

2 目次 はじめに 1 要約 3 第一部補助金 CVD とは 第 1 章 補助金 CVD の概要 6 1. 補助金及補助金及び相殺措置相殺措置に関するする協定 (ASCM ASCM) ) の概要 7 2.CVD の経済的正当性 ( アンチダンピングとのとの比較 ) 世界における CVD の傾向傾向と今後今後の見通見通し 23 第 2 章 WTO における代表的 ASCM 判例と韓国 DRAM 事件 背景 韓国 DRAM 事件 33 第二部各国の CVD 制度 第 3 章 米国の CVD 制度とそのとその運営運営 発動発動に向けたけた環境 米国の CVD 制度の特徴 米国の CVD 制度運用の特徴 米国の CVD 環境 48 第 4 章 EU の CVD 制度とそのとその運営運営 発動発動に向けたけた環境 51 1.EC の CVD 制度の特徴 51 2.EC の CVD 制度運用の特徴 56 3.EC の CVD 環境 58 第 5 章日本の CVD 制度とそのとその運営運営 発動発動に向けたけた環境 日本の CVD 制度と運用運用の特徴 60

3 2. 日本の CVD 環境 62 第 6 章 まとめ 64 1.CVD 比較検証 今後について 69 参考文献一覧 71 第三部補足 : 中国 韓国韓国 インドンドの産業政策産業政策 補助金制度 第 1 章中国の補助金制度 75 第 2 章韓国の補助金制度 94 第 3 章インドの補助金制度 114

4 はじめに 2004 年 6 月 16 日にエルピーダメモリ社およびマイクロンジャパン社の申請を受けた日本政府は 同年 8 月 4 日に韓国ハイニックス社の輸入 DRAM(Dynamic Random Access Memory 半導体メモリの一種 ) 製品に対して相殺関税 (Countervailing Duty 以下 CVD) 調査を開始 調査延長期間を含む約 1 年半の年月を経て 2006 年 1 月 20 日に 27.2% の措置発動を決定した ( 同月 27 日発動 ) 韓国政府が政府 民間銀行に対して当時財政難に陥っていたハイニックス社向け融資の 委託 指示 を行い その結果補助金により競争力を得た輸入 DRAM 製品が日本企業に損害を与えたことが主な理由であった これは日本の通商史上第 1 号となる CVD 措置であり これまで貿易救済措置の活用に消極的であった日本としては極めて画期的な案件であった 政府による企業への補助金の供与は DRAM 製品の例のように結果的に輸入製品価格を引き下げる可能性があることから そのような輸入製品が押し寄せれば国内生産者にとっては損害となりえる また 今回のケースでは韓国政府の補助金により 破産寸前だったハイニックス社が生き残るという結果を招いた これは 自由競争のなか淘汰されるはずであった弱体化した企業に政府が息を吹き込んだものであり 自由経済主義や自由貿易主義の理念に必ずしも合致しない 日本では過去の苦い経験からもう一つの貿易救済措置であるアンチダンピング (Anti Dumping 以下 AD) の名の方が知られているが 欧米は貿易救済措置先進国として以前から多くの CVD を発動してきた そういう意味では日本は貿易救済措置に関しては発展途上であるといえる 今後 中国, 韓国, インド等アジア諸国の対日輸入攻勢が拡大していくと予想されるなか これらの国の不公正な貿易制度 慣行をただすことで日本企業が公平な立場で海外と競争できる環境を築いていくことが重要だと思われる そのためには 保護主義的な理由による貿易救済措置は認められないが 日本はもっとこの WTO ルールを積極的に活用することが求められるのではないか 本調査は こうした背景 問題意識を念頭に置きながら 貿易救済措置先進国である米国や EU と日本の CVD 制度 運用 申請手続き CVD を取り巻く環境等を紹介することを通じて欧米と日本の CVD 制度を比較検証し 日本の今後のあり方について検討することを目的としている 1

5 本調査報告書は以下のように構成されている 第一部では CVD とはそもそも何なのかについて第 1 章と第 2 章で説明する 第 1 章では WTO の 補助金及び相殺措置に関する協定 (Agreement on Subsidies and Countervailing Measures 以下 ASCM) 上の CVD の定義 対象となる補助金や CVD の経済的正当性 さらには世界における CVD 調査や発動の傾向と今後の見通しについて触れる 第 2 章では過去の WTO 紛争解決機関 (DSB) における ASCM に関する代表的な判例を紹介 そのなかで特に米国と EU の韓国 DRAM 事件を具体的に説明した上で日本のケースに触れる 第二部では米国政府 欧州委員会 (European Commission 以下 EC) 日本政府の CVD 制度 運用 手続き CVD を取り巻く環境等を紹介 最後に比較検証を行い日本の制度のあり方を検討する 具体的には第 3 章では米国 第 4 章では EC そして第 5 章では日本の CVD 制度 調査 発動プロセス 政治 経済的インセンティブを紹介し 最後に第 6 章では本調査報告書のまとめとしてそれぞれの国の CVD 制度を比較し 今後日本が築いていくべき制度 環境作りについて簡単に触れる 第三部では補足的な情報として アジア主要諸国である中国 韓国 インドの産業政策 補助金制度に関する情報を掲載する 本報告書は通商政策 特に貿易救済措置に関心を持つ関係者の参考になれば幸いである 2006 年 3 月日本貿易振興機構 経済分析部 国際経済研究課 2

6 要約 第 1 章補助金 CVD の概要 WTO の ASCM は加盟国の補助金や CVD 制度を規定する協定である 基本的には輸出補助金および輸入代替補助金を禁止 相殺可能な補助金については輸入国に損害を与える場合のみ一定の条件下でその国に CVD 発動を許可している また 同協定は CVD 調査やレビューといった運営方法についても規定している 政府による補助金の供与は 企業のダンピング慣行と比べて経済的正当性に欠ける そのため 補助金はその国の市場を歪めるだけでなく 輸出を通じて他国の市場にも影響を与える可能性がある このことは加盟国の CVD 措置にある程度の正当性を与えている 1995 年以来 世界の CVD 措置は欧米によって先導されてきた 米国の CVD 発動件数は圧倒的に多く EU も 90 年代後半から米国に続いている CVD の増減要因はさまざまであるが なかでも補助金の規律による減少要因と各国の産業構造の変化による増加要因が今後の行方を占う上で重要である また 中国が欧米に市場経済国と認定されれば 集中して CVD が発動される可能性が高い 第 2 章 WTO における代表的 ASCM 判例と韓国 DRAM 事件 WTO では ASCM 発効以降数件の CVD 提訴が行われてきた 判例主義をとる WTO 法にとって 曖昧な協定内容を明確にしていくためにも判例は非常に重要となる その中でも以下の過去の ASCM 案件は極めて重要である i. 米国 - 韓国 DRAM 事件 (DS296): 政府の指示 委託の明示なしで政府から銀行への指示があったか否かが焦点 ii. EU- 韓国 DRAM 事件 (DS299):i の事件の争点に加え 損害認定における iii. iv. Non-attribution ルールが十分であったか否かが焦点 EU 鉄鋼 ( イギリス ) 事件 (DS138): 国営企業の民営化における 市場価格 をどう扱うかが焦点 カナダ軟材事件 ( DS236): 川上産業 (Upstream) での補助金を川下産業 (Downstream) でどう便益を計算するか また適当な市場がその国に存在しない場合 他の国の市場価格を参照できるが争点 v. 米国綿花事件 (DS267):ASCM と農業協定の関連性が焦点 vi. ブラジル - カナダ航空機事件 (DS71): 利益計算のベースは補助金額と損害額のど 3

7 ちらが 適当 (Appropriate) か が焦点 このなかで i と ii が日本にとって重要となってくる 日本は米国や EU の韓国ハイニックス社に対する CVD 発動に続き 一連のプロセスを経て 2006 年 1 月 27 日に歴史上初めてとなる CVD を発動した 第 3 章米国の CVD 制度とそのとその運用運用 発動発動に向けたけた環境 米国の CVD は他国と比較して特徴的である 特に レッサー デューティー や 知りえた事実 さらには 行政レビュー や サンセット レビュー は相手国企業にとって非常に厳しい内容であり 各国の非難の的となっている また 米国当局による CVD 制度の運用は極めて機械的である 当局は他の企業や消費者に耳を貸すことなく 淡々と調査を進める また 米国当局は数百人にのぼる貿易救済措置スタッフを抱えており 通商専門弁護士の数も世界でもっとも豊富である さらに 長年かけて築き上げた政府と企業のパートナーシップが同国の CVD 発動をさらに効率的にしている 第 4 章 EU の CVD 制度とそのとその運用運用 発動発動に向けたけた環境 EU の CVD 制度は ASCM に準じている 最大の特徴は 共同体の利害 (Community Interest) を導入していることであろう 共同体の利害 テストにより 損害を被った企業に対する CVD の利益は他の二次的ユーザーや消費者に対する CVD の損害とバランスされる また EU では CVD 発動の最終決定の際に欧州理事会 (European Council) の採決が必要であり 政治的な色合いが濃いことが特徴 過去に受身であった EC は近年域内企業の信頼を勝ち取り 官民パートナーシップを構築してきた 第 5 章日本の CVD 制度とそのとその運用運用 発動発動に向けたけた環境 日本の CVD 制度はおおむね EC のそれに類似しているが 米国寄りの レッサー デューティー や 共同体の利害 のような概念がないことが EC とは異なる 日本の CVD 発動に向けた環境の整備は欧米に遅れをとっている 日本の環境は (1) 乏しい貿易救済措置関連スタッフ数 (2) 乏しい通商専門弁護士数 (3) 政府と企業の間の高い壁が大きな特徴 第 6 章まとめ 今後一層アジア諸国からの安価な製品の輸入が増加すると予想されるなか 日本は WTO 4

8 ルールを十分意識して外国の不公正貿易に対処していかなければならない そういう意味では今回の韓国ハイニックス社の DRAM 製品に対する CVD 発動は画期的であったが 今後更なる発動に向けて環境整備を行っていく必要がある そのためには政府だけでなく企業が WTO ルールを意識して 相互に協力していかなければならない 5

9 第一部補助金 CVD とは 第 1 章補助金 CVD の概要 この章では そもそも CVD とは何なのか CVD の対象となるのはどのような補助金なのかといった基本的な内容を解読する まずは ASCM の概要を簡単に説明 次に CVD の経済的正当性について AD と比較しながら検証 最後に世界における CVD 調査 発動件数の動向や今後の見通し等について 国 地域 対象製品等に着目しながら解説する 6

10 1. 補助金及補助金及び相殺措置相殺措置に関するする協定 (ASCM ASCM) ) 1 の概要 WTO 加盟国の CVD 制度は WTO 協定の GATT 第 6 条 : ダンピング防止税及び相殺関税 (Anti-dumping and Countervailing Duties) と 補助金及び相殺措置に関する協定 (ASCM) により規定されている GATT 第 6 条は 1947 年に合意された 関税及び貿易に関する一般協定 (The General Agreement on Tariffs and Trade) の一部であり 1986 年から 94 年まで続いたウルグアイラウンドで合意された ASCM のベースとなる条文である ASCM 策定の経緯は以下のとおりである 1973 年から 79 年まで続いた東京ラウンドにおいて複数国間 (plurilateral) 交渉により補助金協定 (Subsidies Code) が合意に至り 米国 欧州諸国 カナダ オーストラリア等の主要国が署名した しかし それまでの米国の度重なる CVD 発動にアレルギー反応を起こしていた開発途上加盟国は同協定への加入を辞退した この協定では 工業製品の輸出補助金の規律強化や鉱山資源の輸出補助金の禁止 さらには CVD 調査の手続きに関するルール等が規定された ウルグアイラウンドでは補助金協定の規律の強化等が求められた末 1994 年に一括受諾 (single undertaking) 方式 2 により全加盟国が ASCM に署名した ASCM は表 1 にあるとおり 前文 11 部 32 箇条と 7 の附属書で構成されている 以下では ASCM の主要な条文について解説する (1) 補助金の定義 ASCM 第 1 条 1 項は補助金の定義が示されている 政府の補助金と見なされるためには 政府又は公的機関が資金面で貢献していること もしくは 何らかの形式による所得又は価格の支持があること そしてその措置により 利益がもたらされること という条件が必要となる つまり 政府の企業に対する資金面での貢献に加え その貢献により企業が利益を得ていることが条件である 1 本調査は ASCM の範囲に限定しており 農業補助金を扱う 農業協定 (Agreement on Agriculture) についてはとりあげていない 農業協定は ASCM と比較して緩い規律となっていることが特徴 2 一括受諾方式では WTO 設立協定及び附属書 1~3 について WTO 加盟国は一括して受諾しなければならない 一方 附属書 4( 政府調達協定 民間航空機協定 ) だけはその特徴から複数国間として 締約国間においてのみ効力を有する 7

11 表 1.. 補助金及補助金及び相殺措置相殺措置に関するする協定 (ASCM ASCM) ) の構成 前文第一部一般規定第 1 条補助金の定義第 2 条特定性第二部禁止されるされる補助金第 3 条禁止第 4 条救済措置 (2) 第三部世界における相殺措置の対象における相殺関税対象となるとなる補助金相殺関税の動向動向と今後今後の見通見通し 第 5 条悪影響第 6 条著しい害第 7 条救済措置 第四部相殺措置の対象対象とならないとならない補助金第 8 条相殺措置の対象とならない補助金の特定 第 9 条 協議及び承認された救済措置 第五部相殺措置第 10 条千九百九十四年のガット第六条の規定の適用 第 11 条 調査の開始及び実施 第 12 条 証拠 第 13 条 協議 第 14 条 補助金を受ける者の利益による補助金の額の算定 第 15 条 損害の決定 第 16 条 国内産業の定義 第 17 条 暫定措置 第 18 条 約束 第 19 条 相殺関税の賦課及び徴収 第 20 条 遡及 第 21 条 相殺関税及び約束に係る期間及び見直し 第 22 条 公告及び決定の説明 第 23 条 司法上の審査 第六部機関第 24 条補助金及び相殺措置に関する委員会及び補助機関 第七部通報及び監視第 25 条通報 第 26 条 監視 第八部開発途上加盟国第 27 条開発途上加盟国に対する特別のかつ異なる待遇第九部経過措置第 28 条既存の制度 第 29 条市場経済への移行第十部紛争解決第 30 条 第十一部最終規定第 31 条暫定的な適用 第 32 条 その他の最終規定 附属書 1 輸出補助金の例示表附属書 2 生産工程におけるにおける投入物投入物の消費消費に関するする指針附属書 3 輸出補助金としてのとしての代替物代替物に係る払戻制度払戻制度の決定決定に関するする指針附属書 4 産品の価額価額に対するする補助金補助金の総額総額の割合割合の計算 (6.1(a) 6.1(a)) 附属書 5 著しいしい害に関するする情報情報を収集収集するためのするための手続附属書 の規定規定に基づくづく現地調査現地調査に関するする手続附属書 (a) に規定規定するする開発途上加盟国 出典 : 経済産業省対外経済政策総合サイト WTO 協定集 ( また 第 1 条は補助金とみなされる政府資金を具体的に例示している 政府資金は (1) 直接的な移転 ( 贈与 貸付 出資 ) 債務を伴う措置 ( 債務保証等 ) (2) 政府の収入となるべきものの放棄又は徴収しないこと ( 税額控除 ) (3) 一般的な社会資本以外の物品または役務の提供 または物品の購入 (4) 政府の資金調達機関への支払い または民間団体に対する委託もしくは指示 が含まれる さらに 補助金の定義のうち 利益をもたらすもの については ASCM 第 14 条にある 8

12 補助金額の算定のなかで明示されている 3 第 14 条によると 基本的に補助金は政府による出資 貸付け 債務保証 物品や役務が市場や民間での取引と差がない限りは利益をもたらすものとはみなさなれない 政府の補助金による利益は 常に民間や市場との比較により割り出される (benefit-to-recipient) 政府資金やモノが最終的に補助金とみなされるためには ASCM 第 2 条の 特定性 を有する必要がある この 特定性 は ASCM 以前に使われていた補助金の定義を狭くしている これはウルグアイラウンドにおいて 各加盟国が一定の政策の幅を確保したいとの思惑があったためである 補助金が特定性をもつためには 交付当局又は交付当局の適用する法令が補助金の交付の対象を明示的に特定企業に限定している場合には 当該補助金は 特定性を有するものとする ことが条件である 一方 当該補助金が 交付を受ける資格及び補助金の額を規律する客観的な基準又は条件を定めている場合には 特定性は存在しないもの としている また ASCM 第 3 条で禁止されている 輸出補助金 と 輸入代替補助金 は 無条件で特定性があるものと決められている これらを要約すると 補助金が存在するとみなされるためには 補助金の存在があり それらが利益をもたらすものであり さらには特定性を有していなければならないことになる (2) 補助金の種類 補助金の種類は 禁止される補助金 (prohibited) 相殺可能な補助金 (actionable) 相殺不可能な補助金 (non-actionable) の 3 つに大別される 禁止される補助金 は一切の使用を禁止されている補助金 相殺可能な補助金 は輸入国が損害を受ければ CVD 等の相殺措置を講じることが可能な補助金 相殺不可能な補助金 は補助金の存在にもかかわらず 他国はいかなる措置も講ずることが許されていない補助金である 以下では各補助金について具体的に説明する 1 禁止されるされる補助金 禁止される補助金 には 輸出補助金 (export subsidies) と 輸入代替補助金 がある 輸出補助金 は ASCM 第 3 条 1 項 (a) で 輸出が行われることに基づいて交付される 3 ASCM 第 14 条は GATT 第 6 条 3 項にある いずれかの締約国の領域の産品で他の締約国の領域に輸入されるものは 原産国又は輸出国においてその産品の製造 生産又は輸出について直接又は間接に与えられていると認められる奨励金又は補助金 ( 特定の産品の輸送に対する特別の補助金を含む ) の推定額に等しい金額をこえる相殺関税を課せられることはない を具体化したものといえる 9

13 補助金 と定義されているが これは各国の国内法に書かれている いわゆる 条文上 (in law) と 国内法には書かれていないが 実際に輸出補助金を与える政府の行為である 事実上 (ipso facto) のどちらの場合でも当てはまる また ASCM 附属書 1 の 輸出補助金の例示表 は輸出補助金の種類を具体的に例示している 4 もう一つの 禁止される補助金 である 輸入代替補助金 とは ASCM 第 3 条 1 項 (b) にある 輸入物品よりも国産物品を優先して使用することに基づいて交付される補助金 のことである ある加盟国の 禁止される補助金 の使用を他の加盟国が見つけた場合 その加盟国は補助金を供与している国に協議を要請することができる (ASCM 第 4 条 1 項 ) さらに 相互に解決が見られなかった場合は 小委員会 ( パネル ) 上級委員会 監視といった紛争解決機関 (DSB) の一連のプロセスを進めていくことになる パネルは 禁止される補助金 に関し 常設専門家部会へアドバイスを要請することができ この場合パネルは同部会の結論を受け入れなければならない もしパネルが 禁止される補助金 を認定した場合 被提訴国は同補助金を 遅延なく (without delay) 廃止しなければならない 一連の紛争解決プロセスを経てもなお補助金供与国が 禁止される補助金 を廃止しない場合 また ASCM 第 7 条 1 項に表記されているように 当該補助金が他国の 国内産業に対する損害 無効化若しくは侵害又は著しい害をもたらしていると信ずるに足りる理由がある場合 には その加盟国は協議のうえ紛争解決機関に提訴することができる そしてパネルもしくは上級委員会がその悪影響を認めた場合 提訴国は 存在すると決定された悪影響の程度 (appropriate) 及び性格に応じた対抗措置をとること もしくはその補助金が提訴国の産業に著しい害を与えている場合は CVD を賦課することが許される 2 相殺可能な補助金 上述した 禁止される補助金 の輸出補助金や輸入代替補助金には該当しないが ASCM 第 5 条にある 悪影響 5 を他国の利益に及ぼしている補助金は 相殺可能な補助金 と呼 4 主に (b) 外貨資金特別割当制度 (c) 輸出貨物を国内貨物より有利に扱う国内運送料金 (e) 輸出に関連させた直接税や社会保障負担の全部もしくは一部免除 (f) 輸出または輸出実績に関連付けた直接税の控除 (g) 輸出される産品の生産 / 流通に関し 国内消費向け販売の間接税の額を超える額の間接税の免除または軽減 (i) 輸出産品の生産に消費される輸入投入物に対して課される輸入課徴金を超えて輸入課徴金の軽減または払い戻しを認めること が含まれる 5 悪影響 の定義は具体的には以下のとおり : (a) 他の加盟国の国内産業に対する損害 (b) 他の加盟国に対し千九百九十四年のガットに基づいて直接又は間接に与えられた利益 特に 千九百九十四年のガット第二条の規定に基づく譲許の利益の無効化又は侵害 (c) 他の加盟国の利益に対する著しい害一方 農業協定第 13 条に列挙されている農産品への補助金について上記は適用されない 10

14 ばれる 加盟国は 他国の 相殺可能な補助金 が悪影響を及ぼしている事実を証明できれば 補助金供与国はその悪影響を取り除くに適当な措置を講ずるか もしくは補助金自体を廃止しなければならない もしその国がこうした措置を実行しない場合 提訴国は補助金供与国の合意を得たうえで補償を得ることができる もしその補償について合意がなされなかった場合 提訴国は CVD の申請権利が与えられることになる また 禁止された補助金と同様に もし相殺可能な補助金が自国産業へ著しい害を与えている場合は DSB への協議申請の代わりに CVD を発動することが可能である 3 相殺不可能な補助金 上記した禁止される補助金と相殺可能な補助金以外の補助金が 相殺不可能な補助金 に分類される 相殺不可能な補助金 は ASCM 第 2 条の特定性のない補助金 もしくは ASCM 第 8 条の 相殺措置の対象とならない補助金 で列挙されている 特定性を有するものの 一定の条件で (1) 企業が行う研究活動又は高等教育機関若しくは研究機関が企業との契約に基づいて行う研究活動に対する援助 (2) 地域開発の一般的な枠組みに基づいて加盟国の領域内の不利な立場にある地域に対して与えられる援助 (3) 既存の施設を 法令により課される新たな環境上の要件 ( 企業に対し一層大きな制約及び財政的な負担をもたらすもの ) に適合させることを促進するための援助 といった特徴を有する 3 つの補助金である 6 しかし これら 3 つの 相殺措置の対象とならない補助金 は有効期限が ASCM 発効後 5 年間とされていたところ 結局延長されなかったため 1999 年 12 月 31 日をもって失効した (3)CVD の調査調査 発動 上記したように 禁止される補助金もしくは製品輸入が国内市場に悪影響を及ぼす相殺可能な補助金に面している輸入国には 2 つのオプションが与えられている 一つは紛争解決手続きによる解決 もう一つは補助金による悪影響をオフセットするために CVD を発動することである GATT 第 6 条 3 項では CVD を 産品の製造 生産又は輸出について直接又は間接に交付される補助金を相殺する目的で課する特別の関税 と定義している 補助金付き輸入製品が著しい損害もしくはその恐れを輸入国内産業に及ぼす場合のみに限りそ 6 ただし ここに列挙された補助金についても ASCM 第 9 条 1 項により 当該加盟国の国内産業に対して回復し難い損害を生ずるような著しい悪影響を及ぼしていると信ずるに足りる理由がある場合には 補助金を交付し又は維持している加盟国に対し協議を要請することができ さらに ASCM 第 9 条 4 項により DSB の勧告を補助金供与国が実施しなかった場合に限り 協議を要請した加盟国に対し 存在すると決定された当該悪影響の性格及び程度に応じた適当な対抗措置をとること が許されていた 11

15 の発動が許可される 1 CVD 発動の要件要件およびおよびプロセス CVD を発動するために調査当局 ( 米国では商務省 EU では EC 貿易総局 日本では経済産業省 財務省および産業分野によりその他所管省庁が管轄している ) は調査を実施しなければならない 調査により補助金 損害等の十分な証拠を提示してはじめて CVD 発動が可能となるのである 調査開始 ASCM 第 11 条は CVD 発動に向けた調査および実施に関する規律を設けている 当局は基本的には国内産業による申請に基づいて調査を開始する 国内産業が当局に提出する申請書は以下の証拠が十分に含まれなければならない a. 補助金の存在 b. 損害の存在もしくはその恐れ c. 補助金付き製品の輸入と損害との間の因果関係 当局は 当該申請が国内産業により もしくは国内産業の意思を反映していると決定しないかぎり調査を開始することが出来ない これを証明するためには 申請を支持している国内生産者の生産高合計が 当該申請について支持または反対のいずれかを行っている国内産業の生産高合計の 50% を超える必要がある 当該申請を支持している国内生産者による生産が 国内産業によって生産される同種産品合計の 25% 未満である場合には 当局は調査を開始できない 暫定措置 ASCM 第 17 条の規定により 当局は調査期間中に補助金による損害の防止が必要と認めた場合 暫定的な措置を講ずることが可能である 暫定措置は (1) 暫定的に算定された補助金の額と等しい現金の供託もしくは債権等による保証の形式をとる また 暫定措置は調査開始から 60 日が経過するまではとることができず 出来るだけ短期間に限定 (4 ヵ月を超えてはならない ) される 調査の終了 12

16 ASCM 第 11 条 9 項によると 当局は調査の途中であっても補助金か損害のいずれかについて証拠が十分でないと認める場合には すぐに調査を取りやめなければならない 補助金の額が僅少 (de minimis) となっている場合でも直ちに終了する 7 それに加えて 当局はもし輸出国政府が当該補助金を撤廃もしくは制限をするか 輸出企業が補助金による損害を除去する価格設定を行った場合 調査の終了を考慮することになっている 証拠と利害関係利害関係を有するする加盟国加盟国 全てのての者 調査に際し 利害関係を有する加盟国及び当該利害関係を有するすべての者 (interested member and interested parties) 8 は書面による証拠の提出に必要なあらゆる情報および機会を与えられる (ASCM 第 12 条 1 項 ) この加盟国や利害関係を有する者は回答のために少なくとも 30 日間を与えられる 当局はこうして提出された証拠を十分検討しなければならない また 当局は ASCM 第 12 条 6 項により 当局は他の加盟国の領域において反対のない限り調査を行うことができる ASCM 第 12 条 7 項は 当局のこうした努力にもかかわらず 利害関係を有する加盟国及び企業が 妥当な期間内に必要な情報の入手を許さず若しくはこれを提供しない場合又は調査を著しく妨げる場合には 知ることができた事実 ( 知りえた事実 (facts available) ) に基づいて仮の又は最終的な決定 ( 肯定的であるか否定的であるかを問わない ) を行うことができる としている 補助金の算定算定と損害損害の決定 当局による相殺関税発動に向けた調査は 補助金の算定と損害の決定が中心である 補助金は受益者の利益に基づいて算定される (benefit-to-recipient)(ascm 第 14 条 ) この算定方法については 各加盟国の国内法令または実施規則に任されているが その実施には透明性が確保されることおよび適切な説明が義務付けられている また 同国内法令および実施規則は以下の指針に適合していなければならない (1) 政府による出資 民間投資者の通常の慣行と適合しないものと見なされない限り利益とみなさない 7 産品価額の 1 パーセント未満である場合には 僅少だと見なされる 一方 開発途上加盟国からの輸入産品の場合僅少の額は基本的には 2 パーセント未満となっている 8 利害関係を有する者は以下を含む (ASCM 第 12 条 9 項 ): (a) 調査の対象となる産品の輸出者 外国の生産者 輸入者又は貿易業者の団体若しくは業界団体であって その構成員の過半数が当該産品の生産者 輸出者若しくは輸入者であるもの (b) 輸入加盟国における同種の産品の生産者又は貿易業者の団体若しくは業界団体であって その構成員の過半数が輸入加盟国の領域において同種の産品を生産しているもの 13

17 (2) 政府による貸付 商業的貸付に対して支払う額との間に差がない限り利益とみなさない (3) 政府による債務保証 政府による保証なしに同等な商業的貸付を受ける場合に差がない限り利益とみなさない (4) 政府による物品の提供 当該提供が妥当な対価よりも少ない額の対価で行われ 又は当該購入について妥当な対価よりも多い額の対価が支払われるものでない限り利益とみなさない 当局は損害の決定にあたって 基本的には補助金付き輸入製品の輸入量とこれら輸入製品の国内における同種産品の価格に及ぼす影響 国内生産者に及ぼす影響の 3 つを検証しなければならない 具体的には 補助金付き輸入製品の輸入量については当該製品輸入の著しい増加 価格に及ぼす影響については輸入製品価格のなかで国内産品価格を著しく下回るものがあるか もしくは価格が著しく押し下げられていないか また国内生産者に及ぼす影響については ASCM 第 15 条 4 項にあるように 当該国内産業の状態に関係を有するすべての経済的な要因及び指標 ( 生産高 販売 市場占拠率 利潤 生産性 投資収益若しくは操業度における現実の及び潜在的な低下 資金流出入 在庫 雇用 賃金 成長 資本調達能力若しくは投資に及ぼす現実の及び潜在的な悪影響又は国内価格に影響を及ぼす要因並びに農業については助成に関する政府の施策に係る負担の増大の有無を含む ) を調査しなければならない また ASCM 第 15 条 5 項では補助金付き輸入が当該補助金を立証しなければならず 当該輸入と国内産業に対する損害との因果関係は 当該輸入以外の要因であって 国内産業に対して同時に損害を与えるいかなる要因についても検討し これらの他の要因が当該輸入による損害に帰してはならない (non-attribution rule) と規定されている WTO 紛争解決機関ではよくこの基準を満たしたか否かが争われるケースが多い 9 調査期間 当局は特別の場合を除くほか 開始後 1 年以内に調査を完結しなければならず いかなる場合でも その開始後 18 ヶ月を超えてはならない CVD の賦課賦課と遡及 9 例えば 韓国 DRAM に対する EC の相殺関税 (WT/DS299) においてもパネルは EC 当局の損害認定に non-attribution の方法が不十分として違憲の判決を下した 14

18 調査の結果 補助金とその額が存在し 国内産業に損害を与えていることが判明すれば 当局は CVD 発動にかかる最終的な決定を行うことができる ただし 相手国が補助金を廃止していれば発動できない CVD の最終的な額については ASCM 第 19 条 2 項で奨励されているように 補助金の額もしくは損害を除去するのに十分であればそれよりも少ない額を当局が課すのが望ましい ( レッサー デューティー (lesser duty) ルール ) 10 CVD は補助金と国内産業への損害の存在が調査により判明した後の当該輸入製品に対して課すことができるが 暫定措置を講じていた場合はその期間に遡及して CVD を課すことが可能である 11 また 短期間で大量の輸入が 回復し難い損害 (injury which is difficult to repair) を与えているといった危機的な事態が存在する場合において 相殺関税を遡及して課す必要がある場合は 暫定措置決定日前の 90 日以後消費のために輸入された産品に対して課すことができる 行政レビュー (Administrative Review) とサンセットサンセット レビュー (Sunset Review) 当局が自主的に もしくは利害関係を有する者の要請があった場合は行政レビューを行う この結果 当局が CVD を維持する必要がないと決定する場合はただちに撤廃する (ASCM 第 21 条 2 項 ) 12 行政レビューに加え ASCM 第 21 条 3 項 ( サンセット レビュー ) は いかなる確定的な CVD も その賦課の日 第 21 条 2 項の規定に基づく最新の見直しの日 または当項の規定に基づく最新の見直しの日から 5 年以内に撤廃する旨規定している しかし この規定は当局に CVD の撤廃が補助金及び損害の存続又は再発をもたらす可能性があると決定する場合は 延長することが認められている 13 途上国へのへの特別待遇 10 第 3 章以下で紹介するが 米国や日本 ( 韓国 DRAM のケース ) は レッサー デューティー ルールを採用していないため 最終的な相殺関税額は補助金額に等しい額となっている一方 EU は補助金額と損害を除去するに十分な額を比較し 少ない方を採用している 11 ただし 最終的な CVD の額が暫定措置額を上回る場合はその差額は徴収できない 一方 下回る場合は超過額を迅速に還付する必要がある 12 行政レビューの際に使う証拠の判断基準は 調査に使う判断基準と異なる標準であることに注意 例 : 米国のビスマス炭素鉄鋼に対する CVD(DS138) 13 後述するように 米国は損害の存続または再発をもたらす 可能性 (likely) の基準を高く設定し 実際にこれまでほとんどの案件について延長を決定している この慣行によりほとんど永続的に CVD を課せられている輸入製品も少なくない 一方 EC や日本は基本的には 5 年で CVD を廃止する 15

19 ASCM 第 27 条は 補助金の存在が開発途上加盟国 14 の経済開発計画において重要な役割を果たすという理由から ある程度の特別待遇を認めている ASCM 第 27 条 2 項は これら途上国を 後発開発途上国 (LDC) と その他の開発途上加盟国 に分類し それぞれに異なる待遇を与えている 後発開発途上国 と その他の開発途上加盟国 は輸出補助金の禁止を免除される つまり これらの国々は輸出補助金を政策の一環として企業に供与することが許されている しかし その他の開発途上加盟国 には輸出補助金の許可は 1995 年の WTO 発足から 8 年間の猶予と やや厳しい制約が課されている 15 また その他の開発途上加盟国 は補助金の水準を 1995 年のレベル以上に引き上げることを禁止されている 輸入代替補助金の待遇は輸出補助金より厳しい内容となっている 後発開発途上国 は 8 年間の猶予期間後効力を失い その他の開発途上加盟国 については 5 年間の猶予となっている さらに 後発開発途上国 は ある産品の輸出が 2 年間連続で世界貿易の 3.25% 以上を占めた場合競争力を得たと見なされるため その後 8 年間で斬進的にその補助金を撤廃しなければならない 一方 その他の開発途上加盟国 はこの場合 2 年間で補助金を撤廃しなければならない また 僅少 (de minimus) ルールについても開発途上加盟国は優遇されている ASCM 第 27 条 10 項は 開発途上加盟国を原産とする輸入製品の CVD 調査は当該製品に付与された補助金が単位あたりで価額の 2% 以下もしくは一定の制限つきで当該製品の輸入量が輸入国の同種産品輸入量の 4% 未満であれば当局は調査を終了しなければならない としている さらに 債務の免除及び社会費用負担のための補助金交付が民営化計画の枠組みで行われ これらの補助金が民営化計画と直接結びついている場合には禁止される補助金に対す 14 開発途上加盟国は (1) 後発開発途上国 (LDC) と (2) その他の開発途上加盟国に分類される (1) には国連が LDC に分類している WTO 加盟国及びボリビア カメルーン コンゴ 象牙海岸共和国 ドミニカ共和国 エジプト ガーナ グアテマラ ガイアナ ホンデュラス インド インドネシア ケニア モロッコ ニカラグア ナイジェリア パキスタン フィリピン セネガル スリランカ ジンバブエが含まれる ただし これらの国の一人あたり GNP が 1000US ドルに達すれば次に定義する (2) と同様の規定が適用される (2) には LDC 以外の開発途上加盟国が含まれる ただし これらの国は 1995 年の WTO 発足から 8 年間を期限として特別待遇が与えられたため 2006 年現在ではすでに失効している 15 ただ 8 年の期間を超えて輸出補助金の交付が必要な場合は 満了 1 年前までに委員会と協議ができる 16

20 る他国の救済措置発動は認められない ただし 上記した開発途上加盟国の優遇措置はいずれも 相殺可能な補助金 である したがって 損害を被っている輸入国は ASCM 第五部の手続きを経て CVD を発動することが可能である 17

21 2.CVD の経済的正当性 ( アンチダンピングとのとの比較 ) 経済学者は総じて 貿易救済措置の経済的正当性について懐疑的な目で見ることが多い WTO 設立の目的が世界の自由貿易の促進にあり そのための貿易制限の削減を目標としているため ダンピングに対する AD 措置や損害を及ぼす補助金に対する CVD 措置が 果たして正当な救済措置手段なのかがこれまで経済学者の多くの議論を呼んできた 貿易救済措置の正当性を検証するためには ダンピング慣行や政府の補助金自体が経済的正当性を有するか否かを検証すべきである もしこうしたビジネス慣行や政府の政策が不当なものと判断されれば 被害を受ける輸入国の貿易救済措置は ( 正確な損害数量等が計算可能との条件つきで ) 正当性を持つものであるといえる それとは逆に これらが経済的に不当なものと見なされなければ 輸入国政府の貿易救済措置は正当性を持たないと換言できる ここでは まずダンピングの正当性に関するクルーグマン等経済学者らの否定的な見解を紹介し それと比較しながら補助金の正当性について検証する 多くの経済学者はダンピングにおいては独占企業による略奪的価格設定 (predatory pricing) が唯一の不当なビジネス慣行であり さらにこの慣行は理論的には AD ではなく ( 域外適用が可能であれば ) 反トラスト法で解決すべき旨主張している しかも これまでの研究では 米国の AD 案件のなかで略奪的価格設定によるダンピングを理由としたものはあまり多くない つまり 理論的な見方をすれば AD 措置は殆どの場合正当化されないことになる 一方 政府の補助金 もしくは規模の経済 (economy of scale) によるスピル オーバー効果や ( 特に途上国の ) 幼稚産業 (infant industry) 育成のための産業政策は すでにグリーン補助金のように ASCM で認められている部分もあるが そもそも補助金による経済効果を計ることは不可能な点や 各国にとってどの産業が将来有望なのかという基本的な疑問に答えることは不可能なため 補助金付き製品が輸入国に損害を与えている場合に限り CVD 措置は正当化される可能性が高い (1)AD の状況状況とダンピングダンピング慣行慣行の例 AD は輸出国企業のダンピング 16 慣行による製品が輸入され それが輸入国市場に損害を与えている場合に輸入国に発動が許されている救済措置である 古くから日本は欧米の AD 措置の餌食であった WTO が設立された 1995 年から 2005 年 6 月までに日本は 121 件の 16 ダンピングとは 採算を度外視しているか否かに関わらず 外国に国内販売価格より安く輸出する企業の慣行のことを指す WTO のダンピングの定義は本来のダンピングの意味とは 採算を度外視しているか否かに関わらず という部分で異なっている 18

22 調査 ( うち米国が 31 件 EC が 8 件 ) と 85 件の発動措置 ( うち米国が 20 件 EC が 7 件 ) を受けている 17 WTO ドーハラウンドでは 加盟国政府による AD の濫用を防ぐためにルール交渉が行われている 加盟国は AD の利用についてはダンピング慣行を阻止するための重要な貿易救済措置との意識を持っている反面 被 AD 対象国である日本や韓国 18 らは AD フレンズ を結成して AD 発動国の濫用を防ぐために 正常価額の決定やレビューの規律の強化を求めている 以上で述べたように 経済学者の間では AD の経済的正当性は低いものと認識されている ダンピングの発生には様々な原因が考えられるが そのなかでは (1) 独占企業の企業戦略 (2) 市場進出のための価格設定 そして (3) 市場開放の速度の違いから生じる価格差が主な原因である 以下ではこれらの具体例を挙げる 1 独占企業によるによるダンピング 不完全市場の結果として生じる独占企業の企業戦略がダンピング慣行につながる クルーグマン 19 によると ダンピングは (1) 市場が不完全 (imperfect market) であり 企業が価格を決定できる (2) 市場が分割 (segmented) されており 国内消費者は輸出製品を簡単に購入できない という条件下で発生する つまり 不完全競争のなかで生じた独占企業はこうした条件下ではダンピングをおこなえば利益が得られると判断する 通常 輸出先国の市場の価格弾力性 (price elasticity) が国内のそれより高ければ高いほど また限界費用 (marginal revenue) が限界収入 (marginal cost) を下回る限り この企業には輸出製品の価格を下げて輸出するインセンティブが働く これは価格差別 (price discrimination) というわれる企業行動の一つであるが 例えば航空機チケットの学割のように 企業は戦略の一つとして価格差別を行うのが通例である 国内市場と輸出先の国内市場の特徴が ( 価格弾力性の違いのように ) 異なれば 企業はそ 17 日本は 被 AD 調査国 被 AD 措置発動国としては全体で 5 位 ( 調査では 1 位 : 中国 (434 件 ) 2 位 : 韓国 (212 件 ) 3 位 : 米国 (158 件 ) 4 位 : 台湾 (155 件 ) 措置発動では 1 位 : 中国 (317 件 ) 2 位 : 韓国 (123 件 ) 3 位 : 台湾 (94 件 ) 4 位 : 米国 (88 件 )) となっている 出典 :WTO 事務局資料 ( 18 AD フレンズは 日本と韓国の他ブラジル チリ コロンビア コスタリカ 香港 イスラエル ノルウェー 台湾 シンガポール スイス タイの計 13 カ国で構成されている 19 Krugman, Paul R., and Obstfeld, Maurice, International Economics: Theory and Policy, Sixth Edition Addison Wesley. Massachusetts. 19

23 の状況に適合しながら戦略を展開する この反面 アンチダンピング措置を正当化する企業慣行も存在する 独占企業のなかには略奪的価格設定 (predatory pricing) 20 を通じて競争を排除しようとするインセンティブがあり これが国際貿易において実行されればダンピングが成立する 国際経済研究所 (IIE) のグラハム上席研究員によると この略奪的価格設定に対するアンチダンピング措置は経済的に正当化される唯一の条件と述べる一方 下記するとおり多くの経済学者は AD ではなく半トラスト法で制限すべき旨論じている 2 新規ハイテクハイテク企業企業によるによるダンピング ( 完全 不完全競争を問わず ) 試行錯誤 (learning-by-doing) している新規ハイテク企業が海外の市場に進出する際 後々生じる利益を見越して原価割れ覚悟で低い価格設定を行う場合がある こうした企業は大きな設備投資 R&D 等が初期投資として必要である一方 海外市場での地位をある程度確立するためには価格をなるべく下げる必要がある これは必要な企業戦略の一つといえようが 輸入国は不当貿易としてアンチダンピング措置を発動することがある 3 市場開放スピードスピードの違いによるいによるダンピング それぞれの国における市場開放の速度の違いを原因として生じるダンピングもある 例えば 政府系企業が民営化され それまで政府調達規制での国内産業に制限されていた部品調達を海外企業と競争させるようになった国と 未だ調達先を国内産業に限定している国がある この場合 製造企業は国内では高目の価格設定が可能であるが 海外で競争する場合は安く設定しなければ競争に勝てない この論理ではダンピング慣行は自然に生じる (2)AD 措置の経済的正当性 以上で述べたように 企業によるダンピング慣行は ほとんどの場合経済的合理性に基づき行われる 新規ハイテク企業にとって海外市場の開拓は重要な戦略の一つであり コスト割れを覚悟で安売りすることにより海外市場参入を狙うのは自然ともいえる また 民営化された企業が 各国間の市場開放スピードのずれにより海外で安売りしてしまうケ 20 市場が不完全な場合 価格は所与ではなく企業が決定できるため 独占企業は一時的に製品価格を下げることで競争相手 (Potential) の市場参入を妨げることが可能である 詳しくは John S. Vickers. The Economics of Predatory Practices, Fiscal Studies, 1985, 6(3), を参照されたい 20

24 ースも十分考えられることである 一方 独占企業の略奪的価格設定は不当な慣行といえるが そもそも独占企業は国内であれば反トラスト法の適用で対処することが可能である しかし 反トラスト法の域外適用は未だ発展途上段階にあるため 被害を受けている国は AD で対処することが許されるであろうが これまでにこの略奪的価格設定によるダンピング慣行は例が少ないとの調査結果がある つまり ほとんどの場合ダンピング慣行は経済的正当性が認められるため あくまで理論上であるが AD 措置の正当性は低いことになる それでも世界における AD 発動件数が多いのは 現在の WTO の AD 協定が経済的合理性に欠けるか または AD の発動が経済的な理由以外で決定されることが多いことを示している (3)CVD 措置の経済的正当性 これまではアンチダンピングの経済的正当性について見てきたが 政府の補助金に対する CVD 措置には正当性はあるのであろうか CVD は相手国政府による補助金額に相当する額の関税を上乗せすることで公正化を図るものであるが 政府の補助金自体に不公正の要素が含まれなければ CVD の正当化は出来ないことになる 補助金の正当性については まずどこまでの補助金が正当化される範囲なのか そして好ましくない補助金はどれなのかを考えることが重要である 市場経済国では政府が無差別に国内企業に補助金を与えることは論外であるが 困窮ビジネスを支援する目的で政府が補助金を与えることも市場における自由競争の当然の結果としての企業の撤退を回避することであり 正当性はない 一方 経済学者のあいだでは特殊な性格をもつ経済主体に対する補助金は正当性があると信じられている 具体的には以下の補助金は理論的には正当性があると考えられている 1 環境等外部性 (positive externality) を伴う補助金 2 潜在的な規模の経済 (unrealized scaled economy) の存在によるスピル オーバー効果を伴う補助金 3 幼稚産業 (infant industry) の育成に必要な補助金 ASCM で規定されている CVD の対象とならない補助金 いわゆるグリーン補助金 21 はお 21 ASCM 第 8 条 2 項により以下の正確をもつ補助金はグリーン補助金に分類されていた (1) 企業もしくは高等教育機関もしくは研究機関が企業との契約に基づいて行う研究活動に対する補助金 (2) 地域開発の一般的な枠組みに基づいて不利な立場に与えられる補助金で その地域内で特定性を 21

25 おむね上記の考えに基づいて生み出された しかし 前出のグラハム上級研究員によると 研究開発等が実際にスピル オーバー効果を生み出すことが出来るかといえば必ずしもそうとはいえない 例えばエアバス社がこの考えに基づいて補助金を供与されたが 航空機製造業界の外で航空機製造の技術が利用されているかといえばそうでもない ( 自動車製造技術がスピル オーバー効果の一つの例と考えられるが 現時点ではコストが高くついてしまい 販売までは至らない ) また 幼稚産業育成を目的とした補助金は 将来的にその補助金対象産業の成長が実現できるかどうかは供与した時期では分からない 例えば 1970 年代にガーナ政府が鉄鋼産業育成のために多大な補助金を自国産業に供与したが ガーナの鉄鋼産業の成長を見た者はいない 一方 同時期に韓国政府が補助金を与えた鉄鋼 造船 セミコンダクターといった産業が今では世界を代表する産業へと成長している さらに ブラジル政府は鉄鋼 コンピューター 航空機製造等幅広い産業に対して補助金を与えたが そのうち航空機産業 (Embraer 社 小 中型ジェット機の製造 ) だけが成長したといえる つまり 幼稚産業育成のための補助金が正当化されるか否かは長い目で見た判断が必要となり その時々で補助金を与えるか否かの議論はとても難しいものである 22 結論としては ほとんどの AD は経済的理論では正当化されない一方 CVD の発動については政府の補助金の正当性がさほど見受けられないことから ( 国内産業が輸出国補助金により損害を被っている場合に限り ) 正当化しやすい むしろ問題があるとすれば CVD 調査における補助金額であろう AD は無論 CVD が最終的に正当化されるためには補助金額の正確な計算が必要となる 実践ベースでの政府の CVD は セカンドベストとして CVD と補助金額の乖離を可能な限り小さくする計算方法が導入されるべきである 有しないもの (3) 法令により課される新たな環境上の要件 ( 企業に対し一層大きな制約及び財政的な負担をもたらすもの ) に既存の施設を適合させることを促進するための補助金 しかし グリーン補助金は 2000 年に廃止されている 22 一方 ASCM のなかでレッド補助金として禁止されている輸出補助金のなかにはスピル オーバー効果を生み出すものもある これらの例としては Embraer 社への輸出補助金等が挙げられる 22

26 3. 世界における CVD の傾向傾向と今後今後の見通見通し ここでは世界における CVD の傾向を紹介する その後 今後の見通しを検証する これまでの大まかな流れとして ASCM が発効された 1995 年から 2004 年の過去 10 年間にかけて米国や EU が積極的にこの措置を利用している カナダも 2004 年に世界で初めて中国に対して CVD 調査を開始する等 措置の積極的な利用が見られる 一方の途上国は AD と比較するとそれほど CVD を利用していない また CVD 件数の推移としては 1999 年には調査件数が 翌年 2000 年には発動件数がそれぞれピークを迎え その後は減少傾向にある 各国 CVD の最大のターゲットはインドである 対インドの CVD 調査 発動件数はそれぞれ 41 件 25 件と他の被調査 発動国と比較して突出している 23 また CVD の調査対象となる製品は各国によって異なるが 一般的には卑金属が最も多く 次に食品 飲料水やプラスチック ゴム製品の順となっている 当然ながら CVD の発動対象となる製品もこれに類似しており その他野菜や化学製品が主な発動対象製品となっている 今後の傾向としては ドーハラウンドにおけるルール交渉の行方次第では ASCM の規律強化が実現し 全体的に件数が減少していくといった見方や 産業構造の変化により特に主要途上国による CVD 発動が増加するといった見方がある また この先中国が市場経済国と見なされるや否や 欧米等に集中的に CVD 発動をされる可能性が高い (1) 主要 CVD 調査 発動国 米国は CVD の先駆者的存在であり 過去における最大のユーザーである AD 措置の件数には及ばないものの 米国はこれまでに多くの CVD 調査 発動を実施してきた 図 1 は 1995 年 1 月から 2004 年 12 月にかけて CVD 調査を頻繁に行ってきた いわば CVD 主要国による調査件数を表している 1995 年に WTO が発足して以来最大の調査国は米国で 調査件数は計 70 件にのぼる 第 2 の調査国は 42 件の調査を行った EU であり そのあとカナダが 16 件 南アフリカが 11 件 ニュージーランドが 6 件 オーストラリアが 6 件と続いている 23 補足 A では アジア諸国のなかで過去に多くの CVD 対象となったインドと韓国 さらに現在は非市場経済として対象から外れているが 将来的には主要対象国となるであろう中国の主要補助金制度を紹介する 23

27 図 1. 国別 CVD 調査件数 (1995 年 ~2004 年 ) 数 40 件 米国 EU カナダ南アニュージーランドオーストラリア 調査国 出典 :WTO 事務局資料より作成 CVD 主要国のなかで南アフリカ以外は先進国であるが 後述するようにメキシコやブラジルは 1995 年にそれぞれ 7 件と 5 件の CVD を発動していることから 1994 年にはかなり調査が行われていたことになる 次に発動件数を主要国別でみると図 2 のような傾向となっている 発動措置件数でも米国がトップで 45 件 続いて EU が 22 件 カナダが 8 件 メキシコが 7 件 ブラジルが 6 件となっている 図 2. 国別 CVD 措置発動件数 (1995 年 ~2004 年 ) 数件 米国 EU カナダ メキシコ ブラジル 発動国 出典 :WTO 事務局資料より作成 メキシコやブラジルの発動件数が調査件数を上回っている理由は 両国が 1995 年にそれぞれ 7 件と 5 件の CVD を集中的に発動している 通常調査には最低 1 年はかかるため 1994 年にはデータには含まれていないかなりの数の調査が行われたと見てよい CVD 調査と発動件数の推移を見てみると ( 図 3) 調査は 1999 年の 41 件 発動はその 1 年後である 2000 年に 19 件とピークを迎えた 2000 年以降は調査 発動ともに減少傾向と 24

28 なっており 調査件数は増減が激しいが 発動件数は徐々に減少している 図 3.CVD 調査と発動件数発動件数の推移 (1995 年 ~2004 年 ) 数 25 件 年 調査件数発動件数 出典 :WTO 事務局資料より作成 図 4 は米国と EC の 1995 年から 2004 年にかけての CVD 発動件数推移を表したものである これによると 米国は WTO 発足当時から 5 件の発動を行っており その後 1996 年から 1998 年にかけてほとんど発動していないが 1999 年に 11 件の CVD を発動した その後 2001 年と 2002 年にもそれぞれ 10 件の CVD を発動した 一方の EC は米国に出遅れたが 90 年代後半より積極的な姿勢を見せ 2000 年になると 9 件の CVD を発動した しかし それ以降は年間に 0 件から 3 件の発動に留まっている このように CVD 調査 発動件数の傾向は 主に先進国が CVD を頻繁に利用し その推移は 1999 年から 2000 年にかけてピークを迎えている このなかで米国の CVD 利用頻度は圧倒的であり 例えば 1999 年の全体で 14 件の発動件数のうち 11 件 2001 年と 2002 年は全体で 14 件の発動件数のうちそれぞれ 10 件を占めている (2) 被 CVD 調査 発動国 CVD 調査 発動の対象となっている国はどこであろうか これまで頻繁に CVD の対象となっている国は その国の政府補助金が他国から問題視されてきた国といえる また もしその国が途上国であれば ASCM の途上国特別待遇にもかかわらず狙われるほどに補助金の問題を抱えている国 と置き換えることもできる 図 5 の対象国別 CVD 調査件数と図 6 の同発動件数から明らかなように インドに対する CVD が圧倒的に多い これまでのインドに対する調査件数は 41 件であり 2 位韓国の 14 件と比較しても突出している また インドに対する発動件数は 25 件であり 2 位イタリアの 9 件と比較して圧倒的である 25

29 図 4. 米国と EC の CVD 発動件数の推移 (1995 年 ~2004 年 ) 数件 年 EC 米国 出典 :WTO 事務局資料より作成 図 5. 対象国別 CVD 調査件数 (1995 年 ~2004 年 ) 数 25 件 インド 国韓イタリア E U ンドネシアタイカナダイ 湾台 ア南フランスブラジル 対象国 出典 :WTO 事務局資料より作成 (3) セクター別 CVD 調査 発動 セクター別で CVD の傾向を見ると 図 6 と図 7 が示しているとおり 卑金属関連製品が最大の対象品目となっている 卑金属の調査件数は 71 件 発動件数は 56 件と群を抜いている このうち 米国は卑金属について 42 件の調査を行い そのうち 32 件について発動を行っている EC は卑金属について 13 件の調査を行い 7 件について発動を決定している いずれの国にとっても卑金属が最大の対象セクターとなっている 最大の CVD 対象国であるインドについてもやはり対象セクターは卑金属であり 調査では 15 件 そのうち 14 件が発動対象となっている この傾向は調査対象国第 2 位の韓国についても同じである 26

30 図 6. セクター別 CVD 調査対象品目 (1995 年 ~2004 年 ) 数件 属料品金卑 飲製品食工加ック ゴムプラスチ 維繊 セクター 品製物動 品製学化 出典 :WTO 事務局資料より作成 図 7. セクター別 CVD 発動対象品目 (1995 年 ~2004 年 ) 出典 :WTO 事務局資料より作成 数件 属金卑 料 飲品食工加 菜野 プラスチセクター ック ゴム 品製 維繊 出典 :WTO 事務局資料より作成 (4) 世界における CVD の傾向傾向まとめとまとめと今後今後の動向 上記した CVD の傾向は以下のとおりにまとめることができる WTO 発足以来 10 年にわたり 米国と EC に牽引されるかたちで先進国が主な CVD ユーザーであった 一方 AD を積極的に利用していた途上国は CVD についてはその利用を控えてきた その反面 CVD 調査 発動の対象となる国はインドや韓国といった主要発展途上国が中心であった つまり CVD ユーザーの先進国とその対象国となった途上国という構図が必然的に浮かんでくる 27

31 また 調査 発動対象品目は卑金属がトップであり 特に米国と EC がこの品目を狙い撃ちする傾向がある 被調査 発動国としてのインドと韓国の対象セクターが卑金属であることから まさに過去 10 年の CVD の傾向は米国 EC がインド 韓国の卑金属を狙った構図となっている 米国や EC にとって卑金属をはじめ加工食品 繊維 プラスチック製品等はセンシティブ品目に挙げられることが多く WTO 設立以降の関税率引き下げ等による国内市場の自由化に伴いこれらの分野の企業による CVD 調査申請が増加したことが少なからず読み取れる また 1997 年にアジア諸国を襲った経済危機は 1999 年から 2000 年の CVD 調査 措置の急増に大きな影響を与えたと考えられる 第一に アジア経済危機を原因としてアジア各国が相次いで通貨を切り下げたために先進国向け輸出が急増した 24 米国や EC の卑金属製造企業はアジアからの輸入急増の恐れ もしくは実質的な輸入急増により政府に対して救済措置の申請を行ったものと思われる 第二に アジア経済危機後に先進国による CVD が増加していることから 外需に牽引された経済回復を目指したアジア各国政府が 経済危機により経営が悪化した企業に対して補助金を供与したケースが考えられる 最近米国 EC 日本が相次いで韓国ハイニックス社の DRAM に対して CVD を発動したが この案件はアジア経済危機の際に経営困難に陥った同社に対して韓国政府が政府 民間銀行を通じて融資を行ったことを原因としている また インドの各種補助金は 1997 年以降に供与されたものが多い これらの理由のため 先進国による CVD 調査 発動件数は増加したものと考えられる 年から 2004 年にかけてのアジア地域の対先進国輸出額推移は以下の図のとおりとなっている アジアの対先進国輸出額の推移 (1995 年 ~2004 年 ) $ ) S U 万 ( 額出輸 年 出典 :IMF Direction of Trade Statistics より作成 1997 年から 1998 年の輸出額の伸びは 1% であったが 1998 年から 1999 年にかけては 7.5% 1999 年から 2000 年では 17.8% の成長率となり 1998 年以降の為替切り下げの輸出拡大効果が顕著である 28

32 今後の見通しとしては以下の 2 通りのシナリオが考えられる まずは米国や EU といった主要国が相殺関税の利用に消極的になる一方 他国による措置発動が増加するといった見方 もうひとつはドーハラウンドにおけるルール交渉次第では規律強化が実現し 全体的に件数が減少していくといった見方である 最近になって米国や EC による CVD 発動件数が減少している 米国商務省輸入管理課 (Import Administration) や EC 貿易総局によると この減少は (1) 相手国の補助金 企業データは入手が難しく CVD の調査は AD と比べて難しい (2) 企業のみを対象とした AD と異なり補助金の調査は相手国政府との直接的なやり取りを必要とするため 外交的にやりにくい面がある といった点を理由としている また ASCM が発効して以来 先進国はこの協定に準じて損害を及ぼすような補助金を廃止する傾向にあったことも件数が減っている原因の一つである 今後の産業構造の変化や市場の自由化程度によるところもあるが 米国や EC では CVD ではなく他の貿易救済措置が使われていく可能性がある 一方 他の先進国は米国や EC と比較して未だ関税率が高めなことから 25 今後自国の市場自由化の余地はまだ多く残されており 自由化が進むに連れて貿易救済措置の利用が増える可能性が高い また 途上国のなかでも経済成長率が極めて高いブラジルやインド 中国といった主要途上国は 将来的には先進国が経験したような産業構造の変化 すなわち資本集約的産業 ハイテク産業の成長と労働集約的産業の衰退が起こるかもしれず こうなれば他の遅れた開発途上国からの労働集約的産業製品 ( 鉄鋼や繊維等 ) が衰退産業に損害を及ぼしていくことは十分に考えられる これは将来的には主要途上国の CVD 発動が増える可能性を示唆している 上記の見方とは異なり CVD 発動件数は今後全体的に減っていくであろうというのが第二のシナリオである 今後 WTO ドーハラウンドのルール交渉がある程度進展し AD フレンズが主張しているような厳しい規律が導入されれば 各国の同措置の濫用が難しくなる 26 また これまで多くの CVD が開発途上国の補助金付き輸出製品に向けられてきた 今後 ASCM の 特別のかつ異なる待遇 (S&D) が強化されることにより これらの国にとっては産業政策における補助金の供与を行いやすい環境が整っていく可能性がある これらの条件が整えば 全体的に CVD 発動の件数は減少していくであろう しかし これらのシナリオに加え 今後中国が米国や EC に市場経済国と見なされれば 民営化されるであろう国営企業や引き続き補助金が与えられる民間企業に対して次々と 25 例えば 鉱工業製品の平均関税率 ( 譲許税率 ) は 米国が 3.2% EC が 3.9%( 日本は 2.3%) である一方 カナダは 5.3% オーストラリアは 11% ニュージーランドは 11% と高い 26 現在のルール交渉では AD の議論が中心となっているが CVD の規律は AD の議論で決まった決定と 同様な決定が行われる 29

33 CVD が発動される可能性もある 現在でも米国や EC は中国の補助金に対して批判を行っており 近い将来集中的に措置が発動されるかもしれないことも付け加えておく 30

34 第 2 章 WTO における代表的 ASCM 判例と韓国 DRAM 事件 1. 背景 WTO 協定は外交的な手段により各国の利害を超えて合意された国際条約であることから 条文には国内の法律より曖昧な箇所が圧倒的に多い WTO には 150 以上の国が加盟しており 全ての加盟国の意見を一致させて条文化することはいわば至難の業であり 結果としての曖昧な条文はむしろ当然といえる WTO の紛争解決機関 ( 以下 DSB) は利害関係国間の協議 小委員会 ( 以下 パネル ) そして上級委員会 (Appellate Body 以下 AB) で構成される DSB に提訴した加盟国はまず利害関係国と協議を行い そこで合意が得られない場合はパネル設置要請を行う その後 パネルの決定に不服な提訴 被提訴国は AB に申し立てることができる AB は訴えのあった法律の解釈のみを行い 最終報告書を DSB の承認にかける 上記したとおり WTO 協定条文には曖昧な箇所が多いことから パネルや AB の条文解釈は先例法として非常に重要な働きをしている これら DSB による条文解釈はほぼ例外なく事実上の法令となるため 事後のパネルの解釈に大きな影響を与えるのである ASCM も例外ではなく 過去の DSB による ASCM 関連の判決はそれ以後の案件に重要な影響を与えてきた 過去の注目すべき ASCM 関連案件としては以下のリストにある判例が挙げられる (1) 米国 - 韓国 DRAM 事件 (DS296): 政府の指示 委託の明示なしで政府から銀行への指示があったか否かが焦点 (2) EU- 韓国 DRAM 事件 (DS299):(1) の事件の争点に加え 損害認定における Non-attribution ルールが十分であったか否かが焦点 (3) EU 鉄鋼 ( イギリス ) 事件 (DS138): 国営企業の民営化における 市場価格 をどう扱うかが焦点 (4) カナダ軟材事件 (DS236): アップストリームでの補助金をダウンストリームでどう便益を計算するか また適当な市場がその国に存在しない場合 他の国の市場価格を参照できるかが争点 (5) 米国綿花事件 (DS267):ASCM と農業協定の関連性が焦点 (6) ブラジル - カナダ航空機事件 (DS71): 利益計算のベースは補助金額と損害額のどちらが 適当 (Appropriate) か が焦点 31

35 2006 年 1 月に韓国ハイニックス社製 DRAM 製品に対して第一号となる CVD を発動した日本にとって 上記リストのうち i と ii の事例は非常に重要となる 韓国は同年 3 月 14 日に日本の対ハイニックス社 CVD に対して WTO 提訴を発表 6 ヵ月以内に二国間協議で合意できなければパネル設置という流れになる 過去に韓国は WTO 提訴案件のほとんどをパネルに託している さらに 韓国政府は本件が過去のパネルや AB では明確にされなかった論点の決着をつけるための最高の機会と見ていることから パネル設置の可能性は高いとみられる したがって この章では米国 - 韓国 DRAM 事件 (DS296) と EU- 韓国 DRAM 事件 (DS299) を具体的に紹介 その上で日本のハイニックス社製 DRAM 製品に対する CVD 発動について簡単に紹介する 32

36 2. 韓国 DRAM 事件 (1) 米国 韓国 DRAM に対する CVD(DS296 DS296) 協議要請日 :2003 年 6 月 30 日パネル報告 :2005 年 2 月 21 日 AB 報告 :2005 年 6 月 27 日 背景 : 2002 年 11 月 1 日 米国のマイクロン テクノロジー社 (Micron Technology, Inc.) は 米国商務省 ( 以下 DOC) 及び国際貿易委員会 ( 以下 ITC) 27 に韓国企業の輸入 DRAM 製品に対する CVD 調査要請を提出した これにしたがい同年 11 月 8 日に ITC は損害認定 27 日には DOC が補助金認定の調査を開始した ITC は 2000 年から 2003 年 DOC は 2001 年 1 月 1 日から 2002 年 6 月 30 日を調査対象期間とした また 米国当局は DRAM を調査対象製品 その製造会社であるハイニックス社 (Hynics Semiconductor Inc.) 及びサムスン社 (Samsung Electronics Co. Inc.) を調査対象企業とした ITC は 2002 年 12 月 27 日に暫定的な損害認定 翌年の 2003 年 8 月 11 日には最終損害認定を公表した 一方 DOC は 2003 年 4 月 7 日にハイニックス社のみに対して暫定的な補助金認定を行い 57.37% の暫定 CVD を賦課 その後 6 月 23 日には同社に対して最終補助金認定を発表 同年 8 月 11 日に最終的に 44.29% にのぼる CVD を課した 韓国は 2003 年 6 月 30 日に DOC の暫定 最終補助金認定 ITC の暫定 最終損害認定を不服として DSB に米国との協議を要請した しかし 両国に折り合いが付かず 同年 11 月 19 日に韓国はパネル設置要請を行った パネルの判断 : 本件は 韓国政府が政府系金融機関や民間金融機関に対して当時経営が悪化していたハイニックス社に融資を行うよう 委託 (entrustment) もしくは 指示 (direction) していたか否かが焦点であった ASCM 第 1 条 (a)(1)(iv) は補助金について - 省略 - 政府が民間団体に対し - 中略 - 政府が通常とる措置と実質上異ならないものをとることを委託し若しくは指示すること と定義している パネルは 委託 や 指示 が政府の金融的貢献 (financial contribution) と見なされるためには (1) 政府による肯定的な行動 27 救済措置の申請が企業から提出された場合 DOC( 具体的には輸入管理課 (IA)) が補助金の存在 金 額について ITC が損害の認定を担当する 33

37 つまり 委任 もしくは 命令 があり (2) 特定の者に向けられており (3) 特定な業務もしくは任務を目的としなければならない という 3 つのテストを必要とした 韓国は米国 - 輸出制限事件 (US-Export Restraints) を引用してパネルに対して政府の肯定的な行動は 明示的 (explicit) でなければならず これをテストの基準に組み込むよう主張したが パネルは 明示的もしくは暗示的 (implicit) フォーマルもしくはインフォーマル でもよいが 各金融機関への委任もしくは命令が 証明力 (probative) がありかつ抗しがたい (compelling) 証拠がなければならない とした 続いてパネルは上記のテストに事実を照らし合わせた上で以下の結論を述べた DOC が主張している韓国政府がハイニックス社の再建を支援する政策はあり また同政府は金融機関への影響力を有しているが 実際に政府が 委託 もしくは 指示 を金融機関に対して行ったという証拠が不十分であり DOC の CVD 調査は WTO に違反している また パネルは 委託 もしくは 指示 がなかったことから 利益および特定性もなかったとの判決を下した AB の判断 : AB はパネルの 委託 もしくは 指示 が 委任 もしくは 命令 を意味するとの判断を 狭すぎる (too narrow) と判断 委託 には政府が民間に対して責任を与える行為 指示 には何者かに ( 政府の ) 権限を行使するという意味が含まれていると述べた この定義は ASCM が定義する 委託 と 指示 を広く定義し 当局が補助金認定を行いやすくする さらに AB は米国が上訴していたパネルによる DOC の証拠の審査方法について DOC が証拠全体 (in totality) に基づき補助金認定を行ったにもかかわらず パネルは個々の証拠をそれぞれ別に審査を行っており DOC と異なる手法 (de novo) を使ったとしてパネルの判断を誤りとした (2)EC EC- 韓国 DRAM に対するする相殺関税 (DS299 DS299) 協議要請日 :2003 年 7 月 25 日パネル報告 :2005 年 6 月 17 日 背景 : 2002 年 7 月 25 日 EC は域内最大の DRAM 製造会社であるインフィニオン社 (Infineon) の申請により韓国ハイニックス社およびサムソン社製 DRAM に対して CVD 調査を開始した 米国マイクロン社 (Micron) はこの申請のサポートと調査協力 34

38 を行った 補助金調査対象期間は 2001 年 1 月 1 日から 12 月 31 日まで 損害調査対象期間は 1998 年 1 月 1 日から 2001 年 12 月 31 日までであった 2003 年 4 月 24 日 EC は暫定措置を発表 ハイニックス社製 DRAM に対して 33% の暫定 CVD を発動した 一方のサムソン社についてはデミニミスと判定 調査対象から外した そして 2003 年 8 月 22 日 EC はハイニックス社に対して最終的に CVD を発動した 暫定措置の対象となった 2 つの融資プロジェクトに加え 最終決定では結局 5 つの融資プログラムが相殺関税可能な措置とされ 34.8% の関税を賦課した パネルの判断 : パネルは韓国の多数の訴えを退けた一方 EC の損害認定は補助金付き輸入製品が損害を及ぼしている つまり当該輸入と国内産業の損害との因果関係の立証が不十分との判断を下した 28 パネルによると ASCM 第 15 章 5 項の non-attribution ルールは単なる形式上 (pro forma) だけのものではなく それゆえ調査当局は単に同項のリストをチェックするだけでは十分とはいえない EC は需要の低下 過剰生産 第三国からの非補助金付き輸入製品の損害効果といった他の要因を分析していない また パネルは輸入と損害の因果関係を立証する手段として定性的主張ではなく 可能な限り影響を数量化する努力を行わなければならないと強調した また パネルは non-attribution ルールは AD のケースでも同様に扱われると述べた (3) 日本の対ハイニックスハイニックス社製 DRAM に対する CVD の発動発動について 29 日本では 2004 年 6 月 16 日にエルピーダメモリ社とマイクロンジャパン社が韓国ハイニックス社製 DRAM 製品に対する CVD 調査を申請した これを受けて同年 8 月 4 日に財務 28 これは non-attribution ルールと呼ばれる ASCM 第 15 章 5 項参照 補助金の交付を受けた産品の輸入が当該補助金の及ぼす影響によりこの協定に定義する損害を与えていることが立証されなければならない 当該輸入と国内産業に対する損害との因果関係は 当局が入手したすべての関連する証拠の検討に基づいて明らかにする 当局は 当該輸入以外の要因であって 国内産業に対して同時に損害を与えていることが知られているいかなる要因も検討するものとし また これらの他の要因による損害の責めを当該輸入に帰してはならない この点について関連を有することがある要因には 特に 当該補助金の交付を受けていない同種の産品の輸入の量及び価格 需要の減少又は消費態様の変化 外国の生産者及び国内生産者の制限的な商慣行並びに外国の生産者と国内生産者との間の競争 技術の進歩並びに国内産業の輸出実績及び生産性を含む 29 詳細については経済産業省貿易救済措置のウェブサイトを参照 貿易救済措置 : 大韓民国ハイニックスセミコンダクター社製半導体 DRAM に係る相殺関税賦課の調査の結果について : 35

39 省と経済産業省が共同で調査を開始 2005 年 8 月 2 日に 6 ヶ月の延長を決定したが 最終的には 2006 年 1 月 20 日の閣僚会議での承認を経て 同月 27 日に 27.2% の CVD を発動した 本件では韓国政府の公式文書が存在しなかったため 日本政府は韓国政府が金融機関に対して当時経営危機に陥っていたハイニックス社に金融支援を 委託 もしくは 指示 したかについて証明することが必要であった 公式文書が存在していたならそれをもって政府の財政的支援 (financial contribution) を証明できたであろうが それがなかったために日本政府はいくつかの客観的な証拠から総合的に判断して韓国政府の財政的支援を証明しようとした 具体的には 米国や EU のケースと同様以下のような事実が補助金の存在の証拠として使われた 第一に 韓国政府がハイニックス社の正常化を経済政策の一つとして位置づけていた事実 第二に 韓国政府が銀行に対して関与できる法的枠組み また政策が銀行の与信政策に影響を及ぼす可能性があった事実 第三に 当時のハイニックス社の経営状況では市場からの資金調達は困難だった事実 第四に 政府がハイニックス社を支援するような発言が相次いだ事実 そして最後に 銀行による与信判断に非商業性の特徴があった事実である 新規融資 協調融資 輸出保険 転換社債の引受 債務の株式転換弁済期延長等韓国の金融機関によるハイニックス社に対するさまざまな支援措置が調査対象となったが そのなかで調査対象期間である 2003 年まで続いている支援融資が CVD 率計算の対象となった 具体的には公的金融機関 民間銀行による 2001 年 10 月措置と 2002 年 12 月措置によるハイニックス社の利益の合計である 27.2% が CVD として賦課されることとなった また 日本政府は輸入量の著しい増加 プライス アンダーセリング及び価格の押し下げ 各種国内経済指標 その他賃金や雇用の減少等 補助金付きハイニックス社製 DRAM 製品の輸入が日本に及ぼした損害や因果関係を証明した 韓国政府は日本の CVD 発動に対して 2006 年 3 月 14 日に WTO 提訴の意向を示した 韓国政府に通じた情報筋によると 韓国政府が以前米国と EU の CVD を提訴した際に米国の CVD に関する上級委員会の判決はパネルにおける個々の補助金の証拠 (evidential) に基づく判断を誤りとしただけであり 証拠の中身についてはまだ決着していない また EC のケースではこの部分について重要な判決が出ていないことから 韓国政府はこの証拠の部分は ASCM の弱点であり DSB による明確な判断の必要性を感じていたところ 日本が CVD を発動したことはむしろ好機だと感じている また 韓国政府は DRAM 輸入と 36

40 損害の因果関係についての日本の証明は 米国や EC のそれと比較して説得に欠けると考えている したがって 韓国政府は補助金の 証拠 と損害認定両方について日本政府を攻撃すると思われる 37

41 II. 各国の CVD 制度 第 1 章でみたとおり 米国と欧州は他の加盟国と比較して圧倒的に多くの CVD 調査 発動を行ってきた 一方 日本は 2006 年 1 月の対韓国ハイニックス社製 DRAM に対する発動が CVD 第 1 号であった 経済構造上の違い 救済措置に対する考え方 救済措置以外の方法による産業支援 輸入製品競合企業の競争力 その他いろいろな理由はあろうが これまでの日本は救済措置の利用にあまりにも消極的であったといえる そのような消極性によって 日本企業が過去に他国政府の不当な政策や他国企業のダンピングにより実際には損害を被ってきたが それは見過ごされてきただけかもしれない 米国 EU 日本の CVD 制度とその運用は異なる WTO の ASCM が存在しながら その条約文が曖昧なため 加盟国は自分独自の解釈を行ってきたことに起因している 米国の CVD 制度は 1930 年関税法第 7 編 を起源としており 同法は 1995 年 1 月 1 日に ASCM の発効に伴い改正された EC は ASCM をベースとして 1997 年に 理事会規定第 2026/97 を発効 その後何度か修正を重ねてきた 日本は 1910 年の 関税定率法 第 7 条で CVD の規定を設け その後 相殺関税に関する政令 相殺関税及び不当廉売関税に関するガイドライン という流れで整備されてきた また この 3 国は CVD 発動に向けた環境においても非常に異なる面を有している 米国はいわば CVD の父 であり WTO 設立前から他国にその措置をフルに活用してきた こうした長い歴史と豊富な経験は当局だけでなく企業や政治家の間でも浸透し 多くの通商専門弁護士を生み出してきた 一方 米国に出遅れた EC は 90 年代後半より積極的に企業に対して各国の不公正貿易を訴え 企業とのパートナーシップ構築に成功した 日本は貿易立国として また AD の最大の被害国として むしろこうした救済措置には消極的な立場をとってきたため 完全に出遅れたといえる 前章で紹介したとおり ASCM は徐々にではあるが過去の判例を通じて整備されてきた また 加盟国はパネル 上級委員会の判定により国内法の整備に尽力している ドーハラウンドにおいて各国は AD 協定とともに ASCM の規律強化に向けて交渉を進めている 30 このように 補助金 CVD に関する規律が強化されると共に 公正な土台で加盟国が自由貿易を求めていくのであれば かなりの程度で CVD 制度の活用は正当化される 様々な問題が残るが 不公正貿易を正す という目的は普遍である 30 AD 協定 ASCM セーフガード協定の規律強化はルール交渉において進められている 日本は韓国やスイスといった加盟国と AD フレンズ を結成 米国の救済措置の乱用を防ぐことを目的としている 知りえた事実 (Facts Available) レッサー デューティー (lesser Duty) サンセット レビュー (Sunset Review) 等が主な交渉議題 38

42 第 3 章では 米国の CVD 制度とその運用 発動に向けた環境を紹介する 米国の制度はその特異性のため多くの加盟国から非難を浴びている そのため制度自体は問題がないとはいえないが 同国の積極性は日本が見習うところが多い 第 4 章では EC の CVD 制度とその運用 発動に向けた環境に触れる EC は米国と比較すれば ASCM に適合した制度を有していると同時に 共同体の利害 (Community Interest) の概念を取り入れており 公正な制度とその運営を行っているといえる 一方 透明性が低いという点がネックとなっている 第 5 章では 日本の CVD 制度とその運用 発動に向けた環境を説明する 日本の制度は大筋 EC のそれを似通っているが 環境は全く異なる 最後に第 6 章では米国 EU 日本の CVD を比較検証する この 3 国の制度はどう異なるのか 運用の仕方は違うのか CVD をとりまく政府 政治家 ビジネスの関係はどのように違うのかについて検証する そして 最後に今後日本がどうあるべきかを簡単にまとめる 39

43 第 3 章米国の CVD 制度とそのとその運用運用 発動発動に向けたけた環境 この章では まず米国の CVD 制度とその運営 さらにはそれをとりまく環境について紹介する 世界で最もこの制度を多用してきた米国には何か特別な制度が存在するのか ASCM との関係はどうか 政府当局は効率的な運営を行っているのか また 政府当局と政治家やビジネスとの関係 さらに通商専門弁護士は豊富なのか等に着目しながら総合的な環境を分析する 1. 米国の CVD 制度の特徴 (1) 米国の CVD 制度の歴史 米国の CVD 制度 31 は 1897 年関税法 の発効に遡るが 1970 年頃まではほとんど紛争事件は見当たらなかった 当時 米国は輸入相手国の補助金問題を見つけた際は二国間協議等をつうじて外交的な手段で問題解決を試みていたからである 1974 年通商法 により CVD に関する規則が一部変更された これは損害の認定を条件として GATT 加盟国からの免税輸入への相殺関税適用を認めた他 調査 発動手続き 発動期間等を明確にした 当時管轄していた財務省と ITC はこの新たな法 規制をベースに救済措置をフルに活用し始めた 米国では 1978 年頃までに救済措置の発動がかなり本格化となり 同時期にはコロンビア マレーシア シンガポール タイ等からの繊維製品輸入に対して頻繁に CVD を発動した 1970 年代には米国や EU は独自の CVD 制度を東京ラウンドの議題に組み込み 複数国間 (plurilateral) ベースで補助金 相殺措置協定 (Subsidy Code) 32 の合意に至った 同協定には米国 カナダ オーストラリア等の先進国が加盟した一方 それまでの米国の度 31 実際は 1890 年関税法 が起源 ただし 対象は砂糖のみ 1897 年関税法 ではすべての輸出補助金が CVD 対象となり 本格化した 現在の米国 CVD の法的根拠は 1930 年関税法 ( スムート ホーリー関税法 ) 第 7 編 規則は商務省規則 (CFR) パート 351 国際貿易委員会規則パート 201 及び 年最終手続規則 1998 年最終 CVD 実質規則 その他数回改正あり 32 本協定の主な規定は以下のとおり (1) 第一次鉱業製品だけでなく それ以外のものについての輸出補助金の禁止 (2) 国内販売価格よりも輸出価格を低くする結果となるものであるという従来の用件を廃止した輸出補助金の説明 および補助金慣行のアップデートされた例示的リストの付加 (3) 損害を引き起こす場合には国内補助金であっても救済措置が認められる (4) 補助金制度の実施には世界貿易および生産の条件を考慮 (5) 開発途上国による輸出補助金の使用および段階的解消を定める規定 (6) 存在または因果関係のテスト等 40

44 重なる CVD 発動に嫌気がさしていた途上国は加盟を避けた 米国は 1979 年通商協定法 を発効 Subsidy Code の国内法手続きを完了した これにより 1930 年関税法 に CVD 法の新規定を含む新しい第 7 編が加わった その後 鉄鋼業界を含む 30 にのぼるブラジル産業に対して CVD を発動するなど貪欲に同制度を利用していた米国は ウルグアイラウンドで EU と共同して補助金協定 (ASCM) を発効することに成功した ASCM は一括受諾 (single undertaking) 33 により全加盟国により合意された 1994 年 米国は ASCM に基づき ウルグアイ ラウンド協定法 を発効 1930 年関税法 第 7 編が一部改正された ASCM が発効された 1994 年以降の米国の CVD 発動 調査件数は図 9 のとおりである 図 9. 米国の CVD 調査 発動件数発動件数の推移 (1995 年 ~2004 年 ) 数件 調査件数発動件数 年 出典 :WTO 事務局資料より作成 図 9 によると 調査 発動件数ともに 1999 年 ~2001 年にかけて増加した後 2000 年代は減少している CVD 件数の増減の原因には米国の経済循環 他国の経済循環 輸出入の状態 外交的な問題 各国の補助金制度の動向とありとあらゆる要素があると考えられ 今後このまま件数が減っていくとは限らない 実際に米国の WTO 事務局通報によると 2005 年だけで 21 件の調査を開始している (2) 米国 CVD 制度 33 一括受諾により WTO に加盟するには一部例外を除いた全ての協定に加盟しなければならなくなった ウルグアイラウンド以前のラウンドでは 加盟国は都合のよい協定だけを選んで加盟していた 41

45 上記した CVD 法の修正によって米国の制度は変化を遂げてきた 現在の法はおおむね ASCM に準拠しているといえるが その曖昧な条文から米国独自の法解釈による調査 発動慣行が実施されており 各国の非難の的となっている ここではこうした米国独自の制度 ASCM の法解釈を中心に取りあげる 知りえたりえた事実 (facts available) ASCM 第 12 条 7 項によると CVD 調査において 相手国 企業が調査中の国が求める 情報を提供しない場合または調査を著しく妨げる場合には 知ることができた事実 (facts available) に基づいて仮決定あるいは最終決定を行うことが出来る 米国は相手国 企業が情報を開示しない場合 worst information つまり相手にとって徹底的に不利となる自らの情報を使う傾向がある 米国の考え方は相手国が情報を開示しない場合には 何か都合の悪い情報を隠していると考え それに対する罰を与える アップストリーム補助金 アップストリーム補助金とは 米国に輸出された最終製品の製造段階で使われる原料等インプットに対する政府補助金であり 1930 年関税法第 771(a) によると 利益が原料製造者に供与されている場合に存在する このタイプの補助金は ASCM には表記されておらず 米国独特の定義である レッサー デューティー ASCM 第 19 条 2 項では 補助金の額よりも少ない額の相殺関税の賦課が国内産業に対する損害を除去するために十分である場合には 相殺関税の額は その少ない額であることが望ましい とされ レッサー デューティーの原則が奨励されているが 米国では採用されていない つまり どの案件においても米国は補助金による利益を売り上げで除した数値を CVD 率として算出する 行政レビューレビューと遡及的徴収 米国の CVD 制度下では図 9 のようにレビュー後に税率が引き上げられた場合遡及的 (retroactive) に課税することが可能である つまり CVD 措置の発動後に行われる行政レビューで関税率変更もしくは撤廃の調査を実施 その結果税率が引き上げられれば 1 年目の暫定税率についても遡及して 利子を加えたうえで徴収する この制度では過去に遡って徴収が行われるため 対象企業 ( 徴収は輸入企業から ) にとっては不確実性が残る 42

46 WTO 違反である可能性も高く (AD 含む ) このレビュー制度に対してメキシコは 400 にのぼる箇所を WTO 違反として提訴する準備をしていた もしこれが WTO 違反と認定されれば米国は制度を根本から改める必要が生じる 図 10. 行政レビューレビューにおけるにおける遡及的徴収遡及的徴収のメカニズム 90 日分遡ってボンド 10% 発効 1 年目 ボンド 10% 発効 ボンド 20% 発効 2 年目 申請書提出 暫定措置 商務省最終決定 ITC 最終決定 相殺関税率 10% 相殺関税 20% キャッシュ徴収 20% キャッシュ徴収 20% 10% プラス利子の徴収 必要あらば行政レビュー 3 年目 必要あらば行政レビューレビュー後の相殺関税率 30% 出典 : ホワイト & ケース法律事務所ワシントン事務所のインタビューより作成 サンセット レビュー 1995 年のウルグアイラウンド合意以前 米国では CVD を無効にするメカニズムが存在しなかった したがって 相手国が米国に CVD を止めさせる唯一の方法は補助金を完全に廃止するか もしくは米国産業に損害を与えないようにすることであった ウルグアイラウンド交渉の末 米国はサンセット レビューに合意し 相殺関税発動後 5 年以内にレビューを行うこととなった ASCM のサンセット レビューによれば レビュー時に CVD を無効とすることで相手国が補助金を引き続き (continuation) 当該企業に供与するか もしくは補助金による損害が引き続き残る可能性がある (Likelihood) 場合 34 引き続き賦課することが出来る ここでの問題は米国の likelihood の解釈である 35 米国の慣行では likely が probably ではなく possibly と置き換えられている possibly だとかなり低い可能性を含むが可能であり これは殆どの措置の延長を引き起こす 各国はこの解釈について批判している 34 ASCM 第 21.3 条では いかなる確定的な相殺関税も ただし 当局が 自己の発意に基づいて ( 中略 ) 相殺関税の撤廃が補助金及び損害の存続又は再発をもたらす可能性があると決定する場合は この限りではない と表記されている 35 米国では 1930 年関税法第 751 条 (c) で規定されている 43

47 が 米国は特別これについての説明を行っていない ITC や DOC は裁判所が likelihood を probable と解釈すべきとの判断を下しても 引き続き possibly を使っているという状況である ITC や DOC のサンセット レビューにおける救済措置延長の判断基準として輸入量が調査前と比較して増えるか否かというのがある もし増えると判断されればそれはダンピングとして考えるというのが米国の主張であり これをクリアーすることは殆ど不可能である 一方 ITC や DOC は相手国が当該補助金に関する全てのプログラムを終了すれば相殺関税を廃止する 過去にアルゼンチンの蜂蜜と石油パイプライン管のたったの 2 件がこの条件により失効となっている 44

48 2. 米国の CVD 制度運用の特徴 (1)CVD 調査 発動発動の流れ 米国当局の CVD 調査 発動の流れは図 10 のようになっている 図 11. 米国の相殺関税申請相殺関税申請からから発動発動までのまでの流れ 0 日目 20 日目約 30 日目 45 日目約 60 日目 85 日目約 100 日目約 130 日目 160 日目 205 日目 212 日目 申請書提出 調査開始 相手国政府 企業 ITC 暫定損害認定質問状の回収 商務省暫定補助金認定 相手国政府 企業への確認 公聴会 商務省最終決定 ITC 最終決定 相殺関税発動令公布 へ質問状送付 損害なし 補助金なし 補助金なし 損害なし ( 回答期限 30 日 ) 調査中止 調査中止 発動中止 発動中止 損害あり 補助金あり 補助金あり 損害あり 引き続き調査 輸入送金停止 ボンド額の調整 発動令準備 補助金額相当のボンド発効 出典 : ホワイト & ケース法律事務所ワシントン事務所のインタビューより作成 CVD 調査は DOC 自らの発意 もしくは利害関係者 ( 輸入の増加により損害を受けている国内企業もしくはその業界団体 ) により申請がなされる 36 申請は補助金認定を担当する DOC と損害認定を担当する ITC 両方に提出されなければならない 双方は申請書を受領してから調査開始に十分かどうかを検討 37 し 十分な場合は 20 日以内に調査を開始する ITC は調査開始後 45 日以内に仮決定を行う ITC は損害認定を担当しているので 申請者は ITC に対して証明責任を有する もし ITC が当該案件について損害なしとの判断を下せばその時点で調査は終了する 逆に 判断が肯定的であれば調査を続行する 一方 DOC は補助金認定を担当する DOC は調査開始から数えて 65 日以内に補助金が供与されている もしくは 疑うに足る合理的な基礎 があるか否かを決定する (ITC が既に損害仮決定を行っていたとして ) もし DOC の仮決定が肯定的であれば 最終決定に向けた調査が続 36 申請は以下の者により提出される ( 米国 1930 年関税法第 7 編第 771(9)) (1) 同種製品の米国製造者 生産者または卸売者 (2) 影響を受ける産業を代表する労働者組合 (3) 同種製品を製造する業者の過半数 (4) 個別の申立適格をもつ企業 組合または業界団体の連合体 (5) 加工農産品の場合は加工者連合もしくは業界団体代表者 (6) 小規模企業の場合は DOC が技術援助 申立適格基準は以下の条件を満たす必要がある (ASCM 第 11 条 4 項 米国 1930 年関税法第 7 編第 702 条 (a)(4)(a)(i) 及び (ii)) (1) 当該提訴を支持する国内生産者または労働者による生産が同種産品総生産の 25% 以上であり (2) 当該提訴を支持する国内生産者または労働者による生産が 当該提訴への支持または反対のいずれかを表明している国内産業の一部が生産する同種産品総生産の 50% を超える 37 米国 1930 年関税法第 7 編第 702 条 (c)(1)(a) により当該申請書の調査十分性及び上記した代表性が確保 されなければならない 45

49 けられると同時に 推定準補助金額と等しい額のボンド等を発効することを調査対象企業 ( 正確には輸入業者 ) は命ぜられる DOC は補助金の仮決定から 75 日以内に最終決定を行う必要がある 最終決定が否定的な場合には調査は終了 すべての適当なボンドは払い戻しされる 一方 最終決定が肯定的な場合には新たな関税率に基づくボンドの発行を命ずる ITC は DOC の最終決定から 45 日以内に損害の最終認定を行う ITC の最終損害認定後 7 日以内に DOC( この場合長官 ) は CVD 賦課命令を発布する 賦課命令の発出後輸入業者は関税に相当する現金預託を行わなければならない (2) 機械的な調査調査 発動 米国の CVD 制度運営の特徴として DOC や ITC の裁量が非常に狭く よって調査 発動 見直しのプロセスが非常に機械的 (technical) であることが挙げられる 例えば EC のようにエンド ユーザーや消費者の声を発動の有無に反映させることは皆無に等しい DOC や ITC では米国産業 企業から調査開始の申請書に十分な証拠が見つかれば 他の要因は考慮されず 極めて機械的に調査が進められる これは 1974 年通商法 で手続き面の法律が大幅に拡大されたことに起因している (3) 科学的手法 (scientific method) の利用 過去の長い経験から 調査において米国当局は損害テストにおける non-attribution ルールの証明から補助金額の算定に至るまであらゆるところで計量経済学やその他の科学的手法 (scientific method) を使う 質的 (qualitative) や記述的 (descriptive) 論証が調査の多くを占める他の加盟国とは異なり あくまで数値を中心に証明を行うのが米国流である 特に non-attribution といった複雑な計算を必要とする部分は経済学者に委託する場合が多い (4) 透明性 米国の CVD 制度の運営で最も特徴的な点は極めて高い透明性であろう 米国では調査過程において行政保護命令 (Administrative Protective Order:APO) 38 が発効されたうえで 当局と弁護士等が機密情報全てを共有する したがって CVD 調査申請書を当局に提出し 38 DOC は案件に関連した機密情報を関係者や弁護士に開示する代わりに守秘義務の約束を強いる 46

50 た企業は APO を通じて弁護士等に機密情報を供与する これは米国には国外の機密情報漏を罰する法令があるから可能となるが それがない国にとって APO に類似した情報公開を導入することは難しい (5) 司法審査 米国では 最終的な CVD の決定または審査に不服のある利害関係者は米国国際貿易裁判 所 (USCIT) に提訴することが可能である 39 司法審査を求めるには 利害関係者は CVD 賦課最終決定から 30 日以内に申立てを行う必要がある 審査の基準は決定が 記録上の実質的証拠 によって支持されているか否か また その他の法律に従っていないか である USCIT の存在があるため 米国当局は CVD 最終決定に関しより一層裁量を失うことになる 39 NAFTA によりカナダおよびメキシコ産品にかかる最終決定については CIT ではなく NAFTA パネルが審査を行う 同パネルは米国法や司法審査基準に準じて判断する 47

51 3. 米国の CVD 環境 米国はその長い CVD の歴史から 他国と比較して CVD を発動しやすい条件が整っている 第一に 当局の救済措置を担当する豊富なスタッフの数と効率性の高い運営体制が挙げられる 第二に ワシントンのみならず全米各地で企業支援 経済分析を担当する豊富な通商専門弁護士や経済学者である 第三に 企業を代弁する業界団体の組織力とその数 そしてこれら業界団体 企業と政府のパートナーシップが挙げられる 以下ではこれらについて具体的に紹介する (1)DOC の救済措置救済措置体制 米国では補助金認定は DOC の輸入管理課 (Import Administration 以下 IA) が担当している 彼らの情報によると 貿易救済措置を担当しているスタッフだけでも専属弁護士を含めて約 300 人に達する 40 これは日本の貿易救済措置を担当している経済産業省特殊関税等調査室のスタッフ数と比較するとその違いが明らかである 2006 年 2 月 22 日に WTO 事務局に通知された米国の AD と CVD 案件表によると AD 賦課中の案件が 270 件 サンセット レビュー後に継続している案件が 37 件 現在調査中の案件が 231 件 CVD 賦課中の案件が 52 件 サンセット レビュー後に継続されている案件が 35 件と非常に多くなっている これなら DOC だけでも数百人のスタッフが従事していることは無理がないといえる IA の救済措置体制の利点は人数だけではない 1980 年頃に IA は Subsidy Enforcement と呼ばれる各国の補助金データベースを構築し その時に結成された補助金チームが過去の関連案件調査や WTO 事務局への各国補助金通報 各国政府の情報協力 各国政府ウェブサイト その他関連記事から他国の補助金制度に関する情報をデータベース化している 41 これは各国の補助金について縦軸上は相殺可能補助金 相殺不可能補助金 そしてすでに廃止された補助金に分類 横軸には一般的な補助金リストと産業別補助金リストに分類されている このデータベース内の補助金情報は毎年連邦議会に提出する年間補助金議会報告書 (Subsidies Enforcement Annual Report to the Congress) のベースとなるだけでなく 省内や米国政府内で共有され IA 以外の部署 省庁からの情報が収集可能である また ウェブ上でも掲載されるため ビジネス界がこの情報を簡単に閲覧できる 40 貿易救済措置に関わっている 300 人のスタッフのうち 流動的ではあるが 現在 CVD に関わっているスタッフは調査およびレビューを含めて約 35 人となっている 41 ウェブでは に掲載されている 48

52 この他 IA は貿易救済措置調査の効率化に向けて実践していることを以下のとおり挙げている 第一に 各国政府当局とのコーディネーションを効率的に行うこと これにより正確かつタイムリーな情報を収集することが可能となる この他 IA は毎年各国の米国大使館に WTO の通報 米国の懸念事項等のリマインドを欠かさず行うことにより 各国が問題意識を常に共有するよう努力している 第二に 救済措置調査にはきっちりとしたプランニングの重要性を重んじている 正しいリソースをいかに効率的に利用するかをしっかりとプランニングする これにより 万が一調査延長が必要となっても それをあらかじめ考慮に入れ 確実に期限を守って作業を進めることが可能となる 第三に 歴史で培った豊富な経験 テクニック 専門家を積み上げてきたため 現在ではかなりのノウハウや高いスタンダードが確立しているが それをフルに活用して企業が CVD 発動に向けて作業を進めるうえで 可能な限り積極的に参加するように努力している (2) 通商専門弁護士と経済学者 米国の貿易救済措置調査の効率性は DOC の体制だけではない 過去のこの分野の高い需要から通商一般 救済措置法を専門とする弁護士が豊富に存在する 弁護士検索サイトの FindLaw によると 救済措置 反トラスト専門弁護士はワシントン DC だけでも 250 人 (DC) にのぼる 42 これらの弁護士は企業側弁護士だけでなく 米国政府と深い関係をもつ弁護士等で一大ネットワークを形成している また 前述のように米国の CVD 調査は高度な計量経済が多用される傾向が強い 特に non-attribution ルールでは WTO 上級委員会でも過去に計量分析による論証が望ましいとの判断がなされているように 高度な経済分析を利用することは案件に説得力をもたせる意味でも さらには WTO に提訴された時のためにも重要である 米国には豊富な数の経済学教授や経済研究者が存在する ワシントン DC だけでも国際経済研究所 (IIE) ブルッキング研究所 ヘリテージ財団といった経済研究所やジョージタウン大学 ジョンズホップキンズ大学 アメリカン大学といった大学機関があり DOC はこれら研究機関の研究者に高度な経済分析を依頼している 上述のように 米国では APO 制度を利用して弁護士や経済学者は企業の機密情報を政府から得られるため 他の国よりも質の高い報告書の作成が可能である (3) 業界団体と官民官民パートナーシップ 42 詳細は を参照 49

53 シェイファー ウィスコンシン大学教授によると ワシントン DC にはありとあらゆる問題を扱う業界団体が存在 全国レベルと地方レベルの団体を合計するとその数は実に 87,000 以上と驚くべき数字となっている これに加え 米国企業はアドホック ベースにより外国の特定の貿易障壁に的を絞った団体を組織する 一般的に大企業や過去に経験豊富な企業以外では単独で DOC に調査申請を行うことは難しい場合が多い そこで業界団体の存在が重要となってくるわけだが 業界団体は日頃から政府や政治家に対してロビー活動を行い 企業と政府とのパイプ役として機能している 米国における業界団体 企業と政府のパートナーシップは長い歴史のなかから築かれてきた 政府は企業の代弁者として貿易救済措置や外交交渉を通じて海外にメッセージを発信する 一方業界団体 企業から政府はこれら措置に関する有益な情報を得る お互いが利益を与え合うことにより パートナーシップは強固なものとなる 透明性 や 効率性 を前提としたシステムを基にして官民の太いパイプ形成がなされてきたのである その他 IA は小規模な企業 産業が同制度を活用したい際にはなるべく公平な立場で申請書作成の手伝いを行う 申請書の作成はそもそも企業側の責任であるが IA は情報を提供したり アドバイスを行うことで 正確かつタイムリーに申請書を提出できるような環境を築いている 50

54 第 4 章 EC の CVD 制度とそのとその運用運用 発動発動に向けたけた環境 この章では EC の CVD 制度とその運用 そして発動に向けた環境について紹介する 米国の後を追うように CVD を多用してきた EC はどのような制度が存在するのか ASCM との関係はどうか 政府当局はどのような運用を行っているのか また 政府当局と政治家やビジネスとの関係 さらに通商専門弁護士等に着目しながら総合的に CVD をとりまく環境を分析する 1.EC の CVD 制度 (1)EC の CVD 制度の歴史 欧州の国々は 19 世紀後半くらいから二国間の通商条約により相手国の輸出補助金を牽制していた 43 実際に輸出補助金に対する CVD を賦課しはじめたのは米国の 1890 年関税法から遅れて 20 世紀初頭あたりからであった 1892 年にベルギー 1906 年にスペイン 1920 年にフランス 1921 年にはポルトガルといった国々が次々に CVD 制度を導入していった 44 EC の CVD 制度は 1997 年の 理事会規則第 2026/97 号 (Council Regulation No. 2026/97) 以下 EC 規則 で大幅に変更された この規則は 欧州共同体加盟国外からの補助金付き輸入製品に対する保護 (on protection against subsidized imports from countries not members of the European Community) を目的としている この規則は 35 条と 4 つの附属書から構成されており 内容はほぼ ASCM に準じているといえる その後 1998 年に補助金算定のガイドラインが発表されたほか 2004 年に 理事会規則第 461/2004 号 により最終的な発動に関する理事会の承認決定プロセスの一部修正 45 がなされた ASCM 発効後から 2004 年までの EC の CVD 調査 発動件数の推移は図 12 のとおりで 43 中川淳司 経済規制の国際的調和 (6)3 通商救済制度の国際的調和 (2) 補助金相殺関税 貿易と関税 51(5) 号 ページ (2003) 44 実際 これら欧州の国々の CVD 発動対象となったのは砂糖のみである ヴァイナーによると これは規定が相手国に抑止的な効果があったこと 輸入国当局が賦課に消極的であったことが原因 これは頻繁に CVD 賦課を行っていた米国とは対照的 45 EC 規則 では欧州理事会の最終発動は 加盟国の単純多数決 (simple majority) により承認手続きを行っていたが 棄権 (abstention) 加盟国の票が考慮されるため 効率的ではなかった 理事会規則第 461/2004 号 では棄権を表明した加盟国が除外されることになった 51

55 ある EC は 1995 年 96 年と殆ど CVD 調査を行っていなかったが 97 年頃より本格的に開始した 2000 年には 19 件にのぼる調査を行った 発動のピークは調査のピークであった 2000 年の翌年で 9 件にのぼった その後 2002 年の調査案件 6 件から徐々に減少しはじめ 2004 年には再びゼロ件となった 2005 年の 1 月から 6 月までに EC は 4 件の調査を開始した 図 12. EC の CVD 調査 発動件数発動件数の推移 (1995 年 ~2004 年 ) 数件 年 2 0 調査件数発動件数 出典 :WTO 事務局資料より作成 (2)EC の CVD 制度 EC は ASCM に基づき 1997 年の EC 規則 でそれまでの CVD 制度を大幅に変更した関係で 現在の制度は比較的 ASCM に準じているといえる EC は長い歴史において米国の救済阻止の乱用に批判的な立場をとってきた 46 EC は現在のドーハラウンドのルール交渉において 中間グループ として 米国の救済措置の乱用に一定の歯止めをかける努力をしている 従って 以下では EC の CVD 制度の特徴を ASCM からの乖離に加え 米国 46 中間グループ は AD フレンズ と米国の中間に位置し ルール交渉では以下のような提案を行っ ている (1) AD や CVD 調査が開始されると同時に輸出企業が WTO にすぐさま提訴できる (2) 損害と原因の証拠内容が未だにブラックボックスであることから これに一定の規律を設ける (3) レサー デューティーや community interest の義務化 ( 米国やオーストラリア等多くの国はこの提案に対して強く反対 これは community interest により他の加盟国に対して当該国の一般的福利 (general welfare) を公開することになるため 52

一九二〇 経過的セーフガード措置 とは 第六 三条(経過的セーフガード措置の実施)2に定める措置をいう 第六 二条世界向けのセーフガード1この協定のいかなる規定も 千九百九十四年のガット第十九条の規定及びセーフガード協定に基づく締約国の権利及び義務に影響を及ぼすものではない 23に規定する場合を除く

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