シニアネット福山 ICT 講演会 インターネット安心 安全講座 ~ シニアの安心 便利なネット活用 ~ 2015 年 12 月 4 日 シニアネットひろしま理事長福田卓夫

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1 シニアネット福山 ICT 講演会 インターネット安心 安全講座 ~ シニアの安心 便利なネット活用 ~ 2015 年 12 月 4 日 シニアネットひろしま理事長福田卓夫

2 今日のお話 1. インターネットのセキュリティ対策 2. クラウドサービスの活用 3. Windows10 への対応 1

3 ICT 利活用の進展 情報通信白書平成 27 年版から 2

4 1. インターネットの セキュリティ対策 3

5 セキュリティ対策 ID パスワード 4

6 ID とパスワード アカウント = ネットワークや情報機器を利用する権限 認証 = アカウントを持った本人であることを確認すること 認証の方法として ID とパスワードの組み合わせによる方法が一般的に使われている ID とパスワードは 適切に設定し厳重に管理 5

7 ID とパスワードの適切な設定 管理 パスワード設定の原則 氏名など個人情報から推測できないように 辞書にある単語などをそのまま使用しない 数字とアルファベットを混ぜる 文字数はなるべく多く (8 文字以上 ) 6

8 パスワード管理の実態 43% の人が ID/ パスワードを 6 個以上保有 80% はパスワードを使いまわす ユーザー ID とパスワードの管理方法は 記憶している 60.2% 手帳やノートにメモしている 39.8 パソコンやスマートフォンに保存している 25.7% 2015 年 2 月 ( 株 )DDS 調べ 7

9 弱い パスワードは危険 2014 年に確認された流出パスワード password qwerty baseball 9. dragon 10. football monkey 13. letmein 14. abc mustang 17. access 18. shadow 19. master 20. michael SplashData 社調べ 8

10 ID とパスワードの適切な設定 管理 ID パスワードの管理方法 1. IDとパスワードを それぞれ別な紙に書いて保存 2. Excel 等に記載して パスワードをつけたファイルで保存 3. パスワード管理ツール ( ソフト ) を利用 9

11 Excel ファイルにパスワードをつける方法 保存するときにパスワードを設定する手順 ファイル 名前をつけて保存 ツール 全般オプション 読み取りパスワード 10

12 ID パスワードに代わる認証方式 指紋 虹彩 顔面等により本人確認する方法 ( 生体認証 ) を業界で標準化検討 (Windows10 に搭載 ) 生体データは端末に保存 ( データを送信しないので安全 ) 例え端末が盗まれても本人しか利用できない 富士通が開発した虹彩認証 11

13 セキュリティ対策 ウイルス 12

14 ウイルスとは マルウェア ( Malicious Software 悪意のあるソフトウェア の略称 ) という呼び方もされる USBメモリなどの記憶媒体や電子メール ホームページの閲覧など さまざまな方法で感染する ウイルスに感染すると コンピュータシステムを破壊したり 他のコンピュータに感染したり そのままコンピュータに残ってバックドアと呼ばれる不正な侵入口を用意したりするなど さまざまな活動を行う 13

15 ウイルスの主な活動 自己増殖 自分自身の複製を電子メールに添付して送信 ネットワークドライブにあるファイルに感染 情報漏えい 利用者がキーボードで入力した情報を記録 コンピュータ内の情報を外部に送信 バックドアの作成 コンピュータの内部に潜伏し外部からの侵入口を作成 遠隔操作 ファイルやプログラムのアップロード コンピュータシステムの破壊 特定の拡張子を持つファイルを探し出して自動的に削除するもの コンピュータの動作を停止してしまうもの 14

16 ウイルスの主な感染経路 ホームページの閲覧 Web ブラウザーの脆弱性を利用 正規の Web サイトが不正侵入を受けて書き換えられ ウイルスが仕込まれてしまうケースも 信頼できないサイトで配布されたプログラムのインストール 無料のウイルス対策ソフトのように見せかけて 悪意のあるプログラムをインストールさせられることも 電子メールの添付ファイル実行形式のファイル ( ファイルの拡張子が.exe ) だけでなく 最近はファイル名を巧妙に偽装し 文書形式のファイルに見せかけるものも USB メモリからの感染 15

17 ウイルスメール 迷惑メールの添付ファイルなどに 悪質なコンピューターウイルスが含まれているケースが増えている また メール中の URL から ウイルスに感染させることを目的としたサイトに誘導されるケースもある ウイルスに感染すると 知人にウイルスをばらまいたり パソコンが外部から遠隔操作されてしまうなどの危険がある メールの送信者や本文の内容をチェックして 不審な点があれば URL はクリックしない 知らない人からのメールの添付ファイルは開かない パソコンの挙動がおかしいなと思ったら すぐにウィルスチェックを! 16

18 ゼロデイ攻撃 ソフトウェアにある脆弱性を修正するためのセキュリティ更新プログラムが提供される前に 脆弱性を利用した悪用や攻撃が行われること セキュリティ対策ソフトが認識しない場合もある 対策は 普段からセキュリティソフトに頼り過ぎないこと 怪しいメールには注意するという 感覚 を研ぎ澄ますこと 17

19 セキュリティ対策 脆弱性 18

20 脆弱性とは OS やソフトウェアにおいて プログラムの不具合や設計上のミスが原因となって発生した情報セキュリティ上の欠陥のこと 脆弱性が残された状態でコンピュータを利用していると 不正アクセスに利用されたり ウイルスに感染したりする危険性あり 脆弱性を塞ぐには OS やソフトウェアのアップデートが必要 近年はゼロデイ攻撃と呼ばれる脅威が増加 19

21 脆弱性対策 ソフトウェアのセキュリテイ上の欠陥があると 不正アクセスに利用されたり ウイルス感染の危険性あり OS やソフトウェアのアップデートを確実に特に Adobe Reader Java Adobe Flash Player は最新バージョンに サポート期間が切れている古いバージョンは使わないように (WindowsXP Adobe Reader X 以前など ) 20

22 Acrobat Reader のバージョン確認 Acrobat Reader を起動し ヘルプ アップデートの有無をチェック サポート期間が切れている古いバージョンは使わないように! 現行は Acrobat Reader DC Adobe Reader X は 2015 年 11 月 18 日でサポート終了 21

23 Java のバージョン確認 コントロールパネルの プログラム から Java コントロールパネルを開き 更新 今すぐ更新 Java7 は 2015 年 3 月でサポート終了 22

24 Flash Player のバージョン確認 Adobe Flash Player のバージョンテスト で検索して出てくる Adobe 社のホームページで確認 一致するか確認 23

25 セキュリティ対策 迷惑メール 24

26 [ 迷惑メール対策 ] こんなメールに注意 勝手に送られてくる広告宣伝メール メールを受信することに同意していないのに 勝手に送りつけられてくる出会い系 アダルト系サイトや物品販売などの広告宣伝メール 不当 架空請求メール 利用していないサイトの情報料等の名目でお金をだましとろうと 不当 架空請求を行う詐欺目的のメール フィッシング詐欺メール 金融機関や有名企業等を装って 本物そっくりに偽装したホームページへ誘導し ID パスワード等の個人情報を入力させ 悪用しようとする詐欺目的のメール ウイルスメール 添付ファイルなどに悪質なコンピュータウイルスが含まれているメール チェーンメール 転送を呼びかける いわゆる不幸の手紙のメール版 25

27 広告宣伝メールへの対処 勝手に送りつけられてくる広告宣伝メールは無視する メール中の URL はクリックしない URL をクリックすると サイトにアクセスしたことがメールの送信者に分かるような仕組みになっている これによって 更に大量のメールが届いたり 利用した覚えのないサイトの料金が不当に請求されることがある 配信停止の連絡先とされている URL も クリックしない メールが勝手に送られてきたものではなく 事前にメールを受信することに同意 承諾していた場合は 配信停止の URL からメール送信者に送信停止を要請することができる 26

28 迷惑メールは法律違反 広告宣伝メールを規制する法律 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律 ( 特定電子メール法 ) が施行されている (H20 年改正 ) 特定電子メール法により 原則としてあらかじめ同意した者に対してのみ送信が認められている 同意を得て広告宣伝メールを送信する場合でも 次の表示が義務付けられている 1. メール本文に送信などの氏名又は名称 2. メール本文に 受信拒否の通知を受けるための電子メールアドレス又は URL 3. 受信拒否の通知先の直前又は直後に 受信拒否の通知ができる旨 4. 任意の場所に 送信者などの住所 5. 任意の場所に 苦情 問合せなどを受け付けることができる電話番号 電子メールアドレス又は URL また 電子メールアドレス ( 送信者情報 ) を偽って送信することは禁止されている 27

29 特定電子メール法の概要 28

30 迷惑メールの通報 29

31 不当 架空請求メール 利用した覚えのないサイトから 情報料 等の名目で金銭の支払いを請求してくる 脅迫的な内容で 金銭の支払いを促したり 問い合わせをさせようとするが これらに応じると 更なるトラブルにつながるおそれがある 30

32 架空料金請求メールへの対処 身に覚えのないサイトへの支払い義務はない トラブルに巻き込まれないよう このようなメールは無視 決して お金を支払ったり 問い合わせをしないように 相手はあなたのことを知らない メールアドレス等は知っていても たいていの場合 住所などを知られることはない 業者と関わりを持ちたくないという理由で 一度でもお金を支払ってしまうと 更に請求が続くおそれがある 問い合わせや連絡をして 支払いそうな様子を見せてしまうこともトラブルにつながる 督促が続いたり 心配な場合は 消費生活センターに相談 31

33 セキュリティ対策 フィッシング詐欺 32

34 フィッシング詐欺メール 金融機関や有名企業等を装って 本物そっくりの偽のホームページに誘導し ID パスワード等の個人情報を入力させようとする 入力した個人情報が悪用されると 銀行預金の不正引き出し等の被害やサイバー犯罪に巻き込まれるなどの危険性がある 33

35 迷惑メールの例 ( フィッシング詐欺 ) メールソフトが警告してくれる場合あり 34

36 フィッシング詐欺サイト 35

37 これは本物 36

38 ブラウザーがブロック Internet Exploler の場合 37

39 フィッシング詐欺メールへの対処 銀行などの企業が メールで ID パスワードやクレジットカード暗号等の個人情報の入力が必要な手続きに誘導することは 通常ありえない もし そのようなメールを受け取っても メール中の URL はクリックしない 企業に問い合わせる際には 受け取ったメールとは別に企業のホームページなどで問い合わせ窓口を確認し 直接確認するなど 慎重に対応 メール中の URL をクリックして誘導されたサイトでは 個人情報は入力しない 不正に取得された個人情報が悪用され 銀行預金の不正な引き出しやクレジットカードの不正使用といった被害が出ている ネットオークションのアカウントの ID パスワードなどを悪用したサイバー犯罪も問題となっている フィッシング詐欺が疑われる場合は 警察に相談 38

40 楽天を偽装したサイトに注意 (1) 2015 年 2 月 13 日楽天が警告 39

41 楽天を偽装したサイトに注意 (2) 40

42 ソフト購入へ誘導する 警告表示 情報処理推進機構 (IPA) が注意を呼びかけ これは 使用しているパソコンが異常な状態にあることを示すシステムによる警告ではない このようなメッセージは ソフトウェアの購入を促すための手口 の一部 突然 ウイルススキャンが始まったような画面を表示し 最終的に有償版ソフトウェアの購入に誘導 41