みずほ米国経済情報 2019 年 2 月号 トピック 1 月 FOMC 議事要旨と米政治動向 FOMC の忍耐強さは 不確実性が後退すれば修正されるが 方向感は定まっていない 歳出 債務上限 自動車 部品関税 通商交渉と 不確実性が後退する動きも少ない 景気判断企業業況は低下傾向 個人消費は一時的な

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1 みずほ米国経済情報 2019 年 2 月号 トピック 1 月 FOMC 議事要旨と米政治動向 FOMC の忍耐強さは 不確実性が後退すれば修正されるが 方向感は定まっていない 歳出 債務上限 自動車 部品関税 通商交渉と 不確実性が後退する動きも少ない 景気判断企業業況は低下傾向 個人消費は一時的な減速 株価下落や政府閉鎖を背景に 12 月の小売業売上高が大幅に減少 消費者の先行き期待は持ち直しており 消費の減速は一時的なものにとどまる見込み

2 1. トピック :1 月 FOMC 議事要旨と米政治動向 1 月 FOMC 議事要旨公表 1 月 日に開催された連邦公開市場委員会 (FOMC) の議事要旨が公表された (2/20) 議事要旨の最大の注目点は 声明文変更の背景である 多様な不確実性を踏ま 1 月声明文では大きく 3 つの修正があった FOMC が 最も蓋然性が高い とえ 辛抱強く柔軟なアプ考えているシナリオの提示 リスク判断の削除 そして 漸進的利上げ 路ローチに転換線から 辛抱強く様子見 路線への転換である 議事要旨では 最も蓋然性が高い シナリオを提示した背景が語られていないが FOMC の視線がメインシナリオを取り巻く様々な不確実性に向けられたためであろう 実際 議事要旨では リスク判断を削除した理由として 世界経済と金融動向についての 多様な不確実性 (the range of uncertainties) が挙げられている 辛抱強く様子見 路線への転換は そうした多様な不確実性がある中で リスクを管理し 数多くの問題を見極めるための時間稼ぎが狙いであった すなわち 企業 消費者のセンチメントの行方 物価指標の弱さの持続性 金融コンディションのタイト化の総需要への影響 政府閉鎖による経済及び先行きの財政政策への影響 金融政策の正常化に向けたステップが経済活動及び物価に与える影響 国際的な貿易政策 世界経済の行方 欧州と中国の景気減速の度合いと持続性に対する見極めである 不確実性が後退すれば議事要旨によれば 多くの参加者が 不確実性が消えれば 辛抱強く とい文言は再修正 現時点でう文言を再修正する必要があるとの認識を示している 様子見姿勢は 時間稼は年内の方向感定まらぎのための一時的なもの という位置づけである ずしかし同時に 多くの参加者が 年内に (later this year) どのような政策金利の変更が適切になるのか 未だはっきりしない と述べている そのうち数名は インフレが上振れた場合にのみ利上げが必要 と述べ 他の数名の参加者は メインシナリオ通りなら利上げ との意見である 政府閉鎖から 2020 年度不確実性はなかなか消え去らない 予算 ( 歳出 ) 審議と債務二度目の政府閉鎖は解除されたが 財政問題は 2020 年度予算 ( 歳出 ) 審議上限問題へと債務上限に移る 前者については トランプ政権 ( 予算教書は 3 月中旬公表予定 ) と民主党との間で歳出割当を巡って激しい対立が予想され 予定されているセクエスター ( 自動的歳出削減措置 ) の行方が気がかりである 後者については 3 月 1 日の債務上限規定の免除期間終了後も 米国財務省による やり繰り によって数カ月の時間稼ぎができるが 予算審議や他の政治問題に係る政権 民主党の対立と無縁ではいられず 債務上限引き上げが間に合うのかどうか不安がよぎる 自動車 部品関税や日通商問題では 継続中の米中交渉に 232 条自動車 部品関税や日米及び米米 米 EU 交渉が加わる EUの通商交渉が加わってくる 通商問題米中交渉については 3 月 1 日の期限が迫っているが トランプ大統領の発言や中国側の動きを踏まえると 延期の上で合意に向かう公算が大きいのではないかとみられる 株価への影響や 2020 年大統領選に向けた成果という点で米中交渉の失敗を 1 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

3 2020 年大統領選に向け 出馬表明相次ぐ 避けたいという思惑を持っているように見えるトランプ大統領の姿勢に加え 米国側が強い懸念を有している中国国内における知的財産権の保護問題や強制的技術移転の問題について 中国政府当局が特許法や外商投資法の改正によって応じようとしている点が注目される 自動車 部品関税問題については 米国商務省による報告書が公表されないまま 大統領への提出期限である 2 月 17 日を過ぎている 90 日後の 5 月 18 日までには トランプ大統領は自動車 部品関税の発動を発表しよう 新協定で合意したカナダ メキシコ 韓国に加え 日本とEUは暫定的な適用免除扱いとなり 各通商交渉の行方を左右することになるとみられる 2020 大統領選挙に向けて 民主党有力議員の出馬表明が相次いでいる 今までのところ評判が高いのは 1 月 22 日に出馬表明した黒人女性候補者カマラ ハリス上院議員 (54 歳 カリフォルニア州 ) である 2 月に入ると 9 日にはエリザベス ウォーレン上院議員 (69 歳 マサチューセッツ州 ) 10 日にはエイミー クロブチャー上院議員 (58 歳 ミネソタ州 ) が相次いで出馬を表明した 19 日にはバーニー サンダース上院議員 (77 歳 無所属 民主党会派 ヴァーモント州 ) が出馬表明し トランプ大統領への勝利を訴えた 今のところサンダース上院議員を筆頭にリベラル色が強く 穏健派と言われているのはクロブチャー議員だけのようだ また今回は 女性候補者の多さが注目されている 今後は オバマ前大統領の再来 と言われているベト オルーク前下院議員 (46 歳 テキサス州 ) や ジョー バイデン前副大統領 (76 歳 ) などの出馬表明が待たれている (%) 30 図表 年大統領選で誰が民主党候補者になるか ( 有力候補者の勝利確率 ) 25 ハリス 20 バイデン 15 サンダース 10 5 ウォーレン /12/1 2019/1/1 2019/2/1 ( 資料 )Predictit.org(2019/2/21 アクセス ) より みずほ総合研究所作成 ( 年 / 月 / 日 ) 2 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

4 2. 経済指標解説 (1) 業況 : 企業業況は低下傾向 アトランタ連銀は 10~ 12 月期の成長率予測を引き下げ製造業 ISM 指数は小幅に持ち直し鉱工業生産指数は低下 自動車 関連部品が押し下げ非製造業 ISM 指数は 2 カ月連続で低下地区連銀の業況指数は低下傾向 政府閉鎖により 商務省による統計発表が遅延している 当該指標については 印を付した上で前回の記述のままとしている点に留意されたい 1 月の企業業況関連指標は 製造業 非製造業ともに低下傾向にある 米アトランタ連銀が推計するGDPナウは 2018 年 10~12 月期の成長率を同 +1.5% と予想している (2/14 発表 ) 12 月の小売売上高が大幅に減少したことを受け 個人消費が想定より弱かったとして 予測が大幅に引き下げられた格好だ なお 10~12 月期の実質 GDP 成長率 ( 速報値 ) は 政府閉鎖の影響で 2 月 28 日まで発表が延期されている 1 月の製造業 ISM 指数は 56.6( 前月 :54.3) と上昇したが 均してみれば低下傾向にある ( 図表 3) 生産 在庫などの項目が上昇した 新規受注は大幅に上昇したものの 前月の落ち込みを取り戻せていない 調査対象の全 18 業種中 14 業種で業況の改善が報告された ( 前月 :11 業種 ) 補助項目の一つである輸出受注は 51.8 と前月から小幅に低下した 企業のコメントでは 政府閉鎖により製品の認可手続きが停止していると指摘されている 1 月の鉱工業生産指数は 前月比 0.6%( 前月 : 同 +0.1%) と低下した ( 図表 4) 製造業が同 0.9 と低下し 全体を押し下げた 業種別にみると 自動車 関連部品を中心に 一次金属やコンピューター 電子機器等幅広い品目で減産している 鉱業は前月比 +0.1% と前月からほぼ横ばいであった 公益については前月の落ち込みから小幅に回復した ( 同 +0.4% ) 1 月の非製造業 ISM 指数は 56.7( 前月 :58.0) と 2 カ月連続で低下した ( 図表 5) 新規受注の項目が低下したほか 補助項目である輸出受注が大幅に低下しており サービス輸出の減速が示唆される ISMによれば 企業は政府閉鎖による手続きの遅れが 業務運営や計画立案に影響することを懸念している 業況が改善した業種は 調査対象の全 18 業種中 11 業種と減少している ( 前月 :16 業種 ) 地区連銀の発表した 1 月の業況指数は 多くの地域で低下傾向にある 製造業ではシカゴで大幅に下落した その他の主要地域でも フィラデルフィアやダラスなどが低下傾向にある 2 月はNYが小幅に上昇したが 落ち込み前に比べ水準を大幅に下げて推移している 新規受注の先行き判断も複数の地域で低下しており 景況感の大幅な改善は見込み難い 非製造業でも 景況感の悪化が顕著である フィラデルフィアでは新規受注が大幅に悪化し 判断基準を下回った ダラスでも現状判断 先行き判断ともに悪化が続いている 3 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

5 図表 2 実質 GDP 成長率 ( 前期比年率 %) GDPNow 予測値 政府支出 純輸出 在庫投資 設備投資 住宅投資 個人消費 ( 年 / 四半期 ) ( 資料 ) 米国商務省 アトランタ連銀より みずほ総合研究所作成 図表 3 製造業 ISM 指数 ( 判断基準 =50) 新規受注生産 64 雇用入荷遅延 62 在庫 総合指数 ( 資料 )ISMより みずほ総合研究所作成 図表 4 鉱工業生産指数 ( 製造業 ) (2017=100) ( 資料 )FRBより みずほ総合研究所作成 図表 5 非製造業 ISM 指数 ( 判断基準 =50) 64 新規受注事業活動雇用入荷遅延総合指数 ( 資料 )ISMより みずほ総合研究所作成 図表 6 景気の全体感を示す主要統計 2018 Q Q Q Q4 2018/9 2018/ / / /1 2019/2 成長率 実質 GDP 成長率 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 個人消費 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 住宅投資 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 設備投資 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 純輸出 寄与度 %Pt n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 在庫投資 寄与度 %Pt n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 企業業況 製造業 ISM 指数 DI( 基準 =50) n.a. 非製造業 ISM 指数 DI( 基準 =50) n.a. ニューヨーク (NY) 連銀 / 現状 DI( 基準 =0) フィラテ ルフィア (PHL) 連銀 / 現状 DI( 基準 =0) n.a. 生産活動 鉱工業生産指数 前期比 % n.a. 石油 ガス掘削 2012 年 = n.a. ハイテク製造業 2012 年 = n.a. 自動車 ( 組立台数ベース ) 年率 百万台 n.a. 他の製造業 2012 年 = n.a. ( 資料 ) 米国商務省 ISM FRB 各地区連銀等より みずほ総合研究所作成 4 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

6 (2) 家計部門 : 雇用改善が継続 消費者マインドは小幅に持ち直し 雇用者数は大幅に伸び拡大失業率は小幅に上昇時間当たり平均賃金は前年比 +3% 台が継続 12 月のコア小売業売上高は大幅減 株価下落と政府閉鎖が影響消費者信頼感指数は小幅に持ち直し 1 月以降の消費は 自動車を除いて持ち直す見込み 雇用情勢は改善が続いている 消費者マインドは小幅に持ち直したものの 昨年末の株価下落や政府閉鎖の影響が残存している 1 月の非農業部門雇用者数は前月差 万人 ( 前月 : 同 万人 ) と大幅に伸びが拡大した ( 図表 7) 業種別の内訳をみると 建設業 余暇 娯楽サービスが押し上げた そのほか 製造業や専門 企業 教育 医療サービスで安定した伸びとなった 1 月の失業率は 4.0%( 前月 :3.9%) と小幅に上昇した 同時に労働参加率も上昇しており 雇用環境の悪化を示すものではない 意図せざるパートタイム労働者などを含む広義失業率 (U-6) は 8.1%( 前月 :7.6%) と大幅に上昇した 労働統計局は 家計調査において 一時解雇 状態であると答えた人数が 17.5 万人に急増し 増加分の殆どが政府閉鎖により一時帰休となった連邦職員であったと発表している 一時解雇状態の人々は失業者としてカウントされるため 一時的に失業者が急増し 失業率の上昇に繋がったとみられる 1 月の時間当たり賃金は 前月比 +0.1%( 前月 : 同 +0.4%) と減速した ( 図表 8) 前年比でみても+3.2%( 前月 : 同 +3.3%) と小幅に減速しており 雇用の改善に比べて賃金の上昇ペースは緩やかなものにとどまっている 11 月の実質個人消費は前月比 +0.3%( 前月 : 同 +0.6%) と小幅に増加した 財消費が耐久財 非耐久財ともに全体を押し上げた 12 月の小売業売上高は 前月比 1.2%( 前月 : 同 +0.1%) と大幅に減少した ( 図表 9) ガソリン販売の大幅減が続いた 12 月のコア小売業売上高 ( 自動車 ガソリン 建設資材小売業 外食サービスを除く ) についても 前月比 1.7%( 前月 : 同 +1.0%) と大幅に減少した 主力である無店舗販売は 11 年ぶりの減少幅 ( 同 3.9%) となったほか 飲食料品 服飾品など幅広い品目が減少した 2018 年末に株価の大幅下落や政府閉鎖が発生したことで 消費を控える動きに繋がったとみられる 2 月のミシガン大学消費者信頼感指数 ( 速報値 ) は 95.5( 前月確報値 :91.2) と上昇したものの 持ち直しは小幅となった 内訳をみると 現状指数は ( 前月 :108.8) と低下傾向にあるが 期待指数は 86.2( 前月 :79.9) と落ち込み前の水準近くまで上昇した ミシガン大は 株価の回復が寄与したとしている 雇用情勢の力強い改善が続いていることや 消費者マインドが持ち直していることから 12 月の消費の落ち込みは一時的なものにとどまる見通しだ 一方で 1 月の自動車販売が年率 1,700 万台を下回っており 消費回復の足かせとなる可能性がある また 政府閉鎖の影響が残存すること 1 月末 ~2 月頭に生じた寒波の影響にも留意が必要だ 5 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

7 図表 7 雇用統計 ( 前月差 万人 ) (%) 非農業部門雇用者数 失業率 ( 右目盛 ) ( 資料 ) 米国労働省より みずほ総合研究所作成 ( 前年比 %) 図表 8 時間当たり賃金 ( 資料 ) 米国労働省より みずほ総合研究所作成 ( 前月比 %) 図表 9 小売売上高 コア自動車 建材 ガソリン 外食 ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 10 住宅着工件数 ( 年率 万件 ) ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 11 家計部門の主要統計 2018 Q Q Q Q4 2018/9 2018/ / / /1 2019/2 雇用環境 非農業部門雇用者数 前期差 千人 n.a. 失業率 % n.a. 代替的失業率 (U6) % n.a. 時間当たり賃金 前期比 % n.a. 前年比 % n.a. 個人消費 小売売上高 前期比 % n.a. n.a. コア小売 前期比 % n.a. n.a. 新車自動車販売台数 年率 百万台 n.a. 実質個人消費 前期比年率 前月比 % n.a n.a. n.a. n.a. ミシガン大消費者信頼感 1966 年 Q1= カンファレンスホ ート 消費者信頼感 1985 年 = n.a. 住宅市場 住宅着工件数 年率 千戸 1,317 1,261 1,234 n.a. 1,237 1,217 1,256 n.a. n.a. n.a. 住宅着工許可件数 年率 千戸 1,355 1,319 1,274 n.a. 1,270 1,265 1,322 n.a. n.a. n.a. 新築住宅販売件数 年率 千戸 n.a n.a. n.a. n.a. 中古住宅販売件数 年率 千戸 5,507 5,413 5,273 5,180 5,150 5,220 5,330 4,990 n.a. n.a. ( 資料 ) 米国労働省 米国商務省 Autodata ミシガン大 カンファレンスボード NAR NAHB よりみずほ総合研究所作成 6 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

8 (3) 企業投資 外需 政府部門 : 建設投資は減少 貿易赤字は縮小 ( 前頁から続く ) 住宅市場では調整が継続中古住宅販売は減少基調 物件不足で価格は高止まり 11 月の住宅着工件数 は 年率 万件 ( 前月比 +3.2%) と増加した ( 図表 10) 先行指標となる 11 月の着工許可件数は 年率 万件 ( 前月比 +5.0%) と大幅に増加したものの 戸建ての動きは勢いに欠ける 11 月の住宅販売件数 ( 新築戸建て ) は 年率 65.7 万件と前月から大幅に増加した 12 月の中古住宅販売件数は 年率 499 万件 ( 前月比 6.4%) と減少基調が続いている 住宅価格関連指標は上昇ペースが減速しているものの 前年比 +4% 超と高い上昇率で推移しており 在庫物件の不足が住宅価格の高止まりに繋がっているとみられる (3) 投資 外需 政府掘削投資は緩やかに減少 建設投資は減少傾向耐久財受注は小幅に増加 コア資本財受注は小幅に減少貿易赤字は 6 カ月ぶりに縮小 設備投資関連指標には弱さがみられる 先行指標であるコア資本財受注は 前月から小幅に減少した 石油 天然ガス等のリグ稼働数は緩やかに減少している ( 図表 12) 原油価格 (WTI) は 2018 年 12 月に 44 ドル (/1 バレル ) に達したものの 足元では 50 ドル台にまで回復している ただし その上昇ペースは緩やかである そのため 油価の変動に敏感な掘削投資は 回復ペースが緩やかなものにとどまる見通しだ 11 月の民間建設投資 ( 非住宅 ) は前月比 1.2%( 前月 : 同 +0.6%) と減少した 用途別にみると 宿泊施設 物流などが増加したものの 多くの項目で減少した なお 過去の値が遡及改訂され 非住宅建設支出額は大幅に下方修正された 前月までは緩やかな増勢を保つ姿だったが 改訂後は 2018 年 8 月をピークに減少傾向を示しており 建設投資の弱さがより鮮明となっている 11 月の耐久財受注 ( 確報値 ) は 前月比 +0.7%( 前月 : 4.3%) と小幅に増加した 変動が大きい輸送用機器を除くベースでは同 0.4% と小幅に減少している 設備投資の動きを表すコア資本財出荷は 同 0.2%( 前月 : 同 +0.8%) と小幅に減少した ( 図表 13) 機械関連設備投資の先行指標となるコア資本財 ( 国防 航空機除くベース ) の新規受注は 前月比 0.6%( 前月 : 同 +0.5%) と前月から小幅に減少しており 先行きの設備投資が勢いを欠くことを示唆している 11 月の貿易赤字額は 493 億ドル ( 前月 :557 億ドル ) と 6 カ月ぶりに赤字幅が縮小した 財輸入が大幅に減少したことが主因だが 輸出も冴えない動きが続いている ( 図表 14) 製造業 非製造業 ISM 指数の輸出受注指数が示唆する通り 中国 欧州など海外経済の減速を背景に 輸出の改善は緩やかなペースにとどまるとみている 7 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

9 図表 12 非住宅建設投資とリグ稼働数 (2017 年 =100) ( 基 ) /2 18/5 18/8 18/11 19/2 民間建設支出 ( 資料 ) 米国商務省 ベイカー ヒューズより みずほ総合研究所作成 稼働リグ数 ( 右目盛 ) 図表 13 資本財出荷 新規受注 (2017 年 =100) コア資本財新規受注 コア資本財出荷 ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 14 財輸出 輸入 ( 名目 ) 図表 15 連邦財政収支 (10 月からの累積 ) (2017 年 =100) /12 18/3 18/6 18/9 18/12 輸出 輸入 ( 千億ドル ) 年度 2018 年度 ( 月 ) ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 ( 資料 ) 米国財務省より みずほ総合研究所作成 図表 16 企業投資 外需部門等の主要統計 2018 Q Q Q Q4 2018/9 2018/ / / /1 2019/2 設備投資 コア資本財受注金額 前期比 % n.a n.a. n.a. n.a. コア資本財出荷金額 前期比 % n.a n.a. n.a. n.a. 非住宅建設支出 前期比 % n.a n.a. n.a. n.a. NY 連銀 6か月先設備投資判断 PHL 連銀 6か月先設備投資判断 n.a. 輸出入 貿易収支 10 億ドル n.a n.a. n.a. n.a. 輸出 10 億ドル n.a n.a. n.a. n.a. 輸入 10 億ドル n.a n.a. n.a. n.a. 実質財輸出 2015 年 = n.a n.a. n.a. n.a. 実質財輸入 2015 年 = n.a n.a. n.a. n.a. 財政 財政収支 10 億ドル n.a. n.a. 歳入 10 億ドル 727 1, n.a. n.a. 歳出 10 億ドル 1,102 1, , n.a. n.a. ( 資料 ) 各地区連銀 米国商務省 米国財務省よりみずほ総合研究所作成 8 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

10 (4) 物価動向 : コアインフレ率は 2% 近傍での推移が継続 ( 前頁から続く ) 12 月の連邦財政赤字額 は前年を上回る 2019 会計年度における 12 月の財政赤字額は 3,189 億ドルと前年 (2,250 億ドルを大幅に上回っている ( 図表 15) (4) 物価動向輸入物価は減速 原油価格は足元で持ち直しコア生産者物価指数は小幅減速消費関連のコア物価上昇率は 2% 近傍での推移が継続コアCPI 上昇率は小幅に加速消費者の中期的なインフレ見通しは横ばい圏 コアインフレ率を表す各指標は 2% 近傍での推移が続いている 1 月の輸入物価上昇率は 前年比 1.7%( 前月 : 同 0.5%) と低下が続いた 主因は石油製品価格の下落であった コア輸入物価 ( 除く燃料 ) も前月から横ばいと インフレ圧力の高まりはみられなかった 品目別にみると 工業製品や自動車価格が下落した 原油価格 (WTI) は緩やかな持ち直しが続いている ( 図表 17) 加えて ドルの実効為替レートは下落しており ( 図表 18) 今後は輸入物価への上昇圧力になるとみられる 1 月の最終需要 生産者物価指数 (PPI) は 前年比 +2.0%( 前月 : 同 +2.5%) と上昇ペースが減速した 原油価格の上昇鈍化を背景に エネルギー価格の下落が続いたことが主因である 食品 エネルギーを除くコア PP Iについても 同 +2.6%( 前月 : 同 +2.7%) と小幅に減速した トランプ政権の通商政策による追加関税は 鉄鋼の生産者物価を高止まりさせている 価格転嫁や便乗値上げの影響は一巡しているが 生産者物価でみた鉄鋼価格は前年に比べ +19% 程度高い水準で推移している 輸入物価は関税を含まないため 生産者物価の上昇率の高止まりは 追加関税による調達コストの上昇や 便乗値上げが寄与しているとみられる 消費関連のコア物価上昇率は 2% 近傍で推移している インフレ圧力の高まりはみられない 11 月のPCEデフレーター上昇率は 前年比 +1.8%( 前月 : 同 2.0%) と小幅に減速した 財物価は上昇ペースが加速したものの サービス価格が減速した コアPCEデフレーターについては 同 +1.9%( 前月 : 同 +1.8%) と小幅に加速した 中古車価格や運輸サービスなどが押し上げた 1 月のコアCPIは 前月比 +0.2%( 前月 : 同 +0.2%) と緩やかな上昇が続いた 財物価は衣料品による押し上げで上昇ペースが加速したものの 医療サービスや交通サービスが足枷となり サービス物価は緩やかな上昇ペースにとどまった 前年比ベースでみると 1 月のコアCPIは+2.2%( 前月 : 同 +2.2%) と 上昇ペースは横ばいであった ( 図表 19) 2 月の消費者インフレ見通し ( ミシガン大調査 ) は 1 年先が 2.5%( 前月確報値 :2.7%) 5 年先が 2.3%( 前月確報値 :2.6%) と低下した ( 図表 20) 5 年先のインフレ見通しは過去最低水準 (2016 年 12 月と同値 ) となり 消費者の中期的なインフレ期待は低下傾向にある 9 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

11 図表 17 原油価格 (WTI) ( ドル / バレル ) /2 18/5 18/8 18/11 19/2 図表 18 ドルの名目実効レート (1997/1=100) /2 18/5 18/8 18/11 19/2 ( 資料 ) セントルイス連銀より みずほ総合研究所作成 ( 資料 ) セントルイス連銀より みずほ総合研究所作成 図表 19 CPI 図表 20 期待インフレ率 ( 長期 ) ( 前年比 %) 総合コア ( 前年比 %) /2 18/5 18/8 18/11 19/2 消費者 ( ミシガン大 今後 5 年 ) 金融市場 (BEI,5 年先 5 年 ) ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 ( 資料 ) ミシガン大 FRB より みずほ総合研究所作成 図表 21 物価の主要統計 2018 Q Q Q Q4 2018/9 2018/ / / /1 2019/2 消費者物価 消費者物価指数 前年比 % n.a. コア消費者物価指数 前年比 % n.a. PCEデフレーター 前年比 % n.a n.a. n.a. n.a. 前期比 % n.a n.a. n.a. n.a. コアPCEデフレーター 前年比 % n.a n.a. n.a. n.a. 前期比 % n.a n.a. n.a. n.a. 刈込平均 PCEデフレーター 前年比 % n.a n.a. n.a. n.a. インフレ期待 ミシガン大 ( 今後 5 年間 ) % BEI(5 年先 5 年 ) % n.a. 雇用コスト 雇用コスト指数 ( 除く業績連動 ) 前年比 % n.a n.a n.a n.a n.a n.a 時間当たり報酬 前年比 % n.a. n.a n.a n.a n.a n.a n.a 単位労働コスト 前年比 % n.a. n.a n.a n.a n.a n.a n.a その他の 原油価格 (WTI) ドル / バレル インフレ要因 FRB 名目実効レート ( ドル ) 1997 年 1 月 = ( 注 ) 原油価格と FRB 名目実効レート ( ドル ) の直近月はデータベースへのアクセス時点で得られる直近値 ( 資料 ) 米国商務省 米国労働省 ダラス連銀 ミシガン大 FRB セントルイス連銀より みずほ総合研究所作成 10 みずほ米国経済情報 (2019 年 2 月号 )

12 2019 年 2 月 21 日発行 欧米調査部主席エコノミスト小野亮 makoto.ono@mizuho-ri.co.jp 欧米調査部エコノミスト田村優衣 yui.tamura@mizuho-ri.co.jp 本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり 取引の勧誘を目的としたものではありません 本資料は 当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが その正確性 確実性を保証するものではありません 本資料のご利用に際しては ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます また 本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります なお 当社は本情報を無償でのみ提供しております 当社からの無償の情報提供をお望みにならない場合には 配信停止を希望する旨をお知らせ願います

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