年219 番 生体防御のしくみとその破綻 (Immunity in Host Defense and Disease) 責任者: 黒田悦史主任教授 免疫学 黒田悦史主任教授 安田好文講師 2中平雅清講師 松下一史講師 目的 (1) 病原体や異物の侵入から宿主を守る 免疫系を中心とした生体防御機構を理

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1 年219 番 生体防御のしくみとその破綻 (Immunity in Host Defense and Disease) 責任者: 黒田悦史主任教授 免疫学 黒田悦史主任教授 安田好文講師 2 松下一史講師 目的 (1) 病原体や異物の侵入から宿主を守る 免疫系を中心とした生体防御機構を理解する (2) 免疫系の成立と発現機構を分子レベルで理解するとともに その機能異常に起因する自己免疫疾患 アレルギー 免疫不全症の発症 並びにがん免疫を体系的に理解する 科目キーワード 自然免疫(innate immunity) 獲得免疫(acquired immunity) 免疫記憶(immunological memory) 免疫寛容 (immune tolerance) 自己免疫疾患(autoimmune disease) 免疫不全症 (immune deficiency) 到達目標( アウトカム ) (1) 免疫系の一般特性 免疫反応に関わる組織と担当細胞を説明できる 自然免疫と獲得免疫の違いを説明できる 液性免疫(B 細胞免疫 ) と細胞性免疫 (T 細胞免疫 ) を説明できる 生体防御機構における免疫系の特徴( 特異性 寛容 記憶 ) を説明できる (2) 自己と非自己の識別に関与する分子とその役割 MHC クラスⅠとクラスⅡの基本構造 遺伝子の特徴 抗原提示経路の違いを説明できる 抗体と T 細胞抗原受容体の構造と反応様式を説明できる 抗体と T 細胞抗原受容体遺伝子の構造と遺伝子再構成に基づく多様性獲得の機構を説明できる 自己と非自己の識別機構の成立と免疫学的寛容の誘導機構を説明できる (3) 免疫反応の調節機構 抗原受容体による T 細胞 B 細胞活性化の調節機構を説明できる 代表的なサイトカインの生理機能を説明できる T 細胞サブセット (Th1 Th2 Treg Th17 細胞など ) の特徴とそれぞれが担当する生体防御反応を説明できる 液性免疫の作用機序と重要性を説明できる (4) 疾患と免疫 ウイルス 細菌と寄生虫に対する免疫応答を説明できる 原発性免疫不全症と続発性免疫不全症を説明できる 免疫寛容の維持機構とその破綻による自己免疫疾患の発症機序を説明できる アレルギー性疾患の機序を概説できる がん免疫に関わる様々な機構を説明できる ディプロマ ポリシーにおける位置づけ 別表参照 卒業時アウトカムにおける位置づけ 別表参照 2 69

2 概要ならびに履修方法 講義室での講義と実習室での実習を行う 準備学習ならびにそれに要する時間 講義までに講義シラバスに 30 分程度目を通すこと 成績の評価方法 基準 (1) 筆記試験 (2) 試験は中間と終了後の 2 度実施し総合評価 ( 中間試験 30% 本試験 70% で計算 ) (3) 平常点と実習レポート点も加味する (4) 必要に応じて 口頭試問を実施する 学生への助言 授業後にはシラバスに記載の到達目標の項目を各自でノートに記述 まとめること フィードバック方針 問題ならびに正解を掲示もしくは配布する オフィスアワー 平日 15:35 ~ 16:50 受講のルール 注意事項 その他 (1) 免疫学実習ではマウス由来のサンプルを使用する 化学薬品や動物にアレルギーがある学生は事前に申し出ること (2) 実習時には白衣を着用すること (3) 質問等で研究室に立ち入る際には写真 動画等の無断撮影は禁止 教科書 参考書 教科書講義用テキストを配布する 参考書 免疫学コア講義( 改訂 4 版 ) 熊ノ郷淳 他編 ( 南山堂 )2017 年 分子細胞免疫学( 原著第 9 版 ) Abul K. Abbas 他著中尾篤人監訳 ( エルゼビア ジャパン )2018 年 Janeway's Immunobiology(9 th ed) Kenneth Murphy 他著 (Garland Science)2016 年 もっとよくわかる! 免疫学 ( 実験医学別冊 ) 河本宏著 ( 羊土社 )2011 年 参考図書 新しい免疫入門 ( ブルーバックス ) 審良静男 黒崎知博著 ( 講談社 )2014 年 現代免疫物語 beyond 免疫が挑むがんと難病 ( ブルーバックス ) 岸本忠三 中嶋彰著 ( 講談社 )2016 年 マンガでわかる免疫学 河本宏著 ( オーム社 )2014 年 連絡先 教育研究棟 8 階 免疫学 セミナー室 2 70

3 年科目名 年月日講義 実習内容担当教員名2黒田悦史主任教授 火 1 免疫とは黒田悦史主任教授 火 2 リンパ器官 リンパ組織黒田悦史主任教授 金 3 免疫関連細胞黒田悦史主任教授 金 4 免疫関連細胞安田好文講師 火 1 抗原安田好文講師 火 2 抗体安田好文講師 木 3 リンパ球の成熟と抗原受容体の発現安田好文講師 木 4 リンパ球の成熟と抗原受容体の発現安田好文講師 木 1 B 細胞の活性化と抗体産生安田好文講師 木 2 主要組織適合遺伝子複合体 (MHC) 安田好文講師 金 3 主要組織適合遺伝子複合体 (MHC) 金 4 T 細胞抗原受容体とT 細胞の活性化 木 3 T 細胞抗原受容体とT 細胞の活性化 木 4 T 細胞サブセット松下一史講師 金 1 自然免疫 2 71

4 科目名 年月日 金 2 自然免疫 講義 実習内容担当教員名 松下一史講師 木 1 B 細胞免疫 安田好文講師 木 2 補体 黒田悦史主任教授 木 1 中間テスト ( 講義室 ) 木 2 サイトカイン ( 総論 ) 黒田 悦史 安田 好文 中平 雅清 松下 一史 火 3 サイトカイン ( 各論 ) 火 4 サイトカイン ( 各論 ) 木 1 細胞性免疫 (T 細胞免疫 ) 木 2 細胞性免疫 (T 細胞免疫 ) 水 1 感染防御機構 水 2 感染防御機構 木 1 免疫寛容 木 2 自己免疫疾患 月 3 実習 黒田安田中平松下 悦史好文雅清一史 月 4 実習 黒田安田中平松下 悦史好文雅清一史 2 72

5 年科目名 年月日 月 5 実習 火 3 実習 火 4 実習 火 5 実習 水 3 アレルギー 水 4 アレルギー 木 1 アレルギー 木 2 ケモカイン 木 1 粘膜免疫 木 2 粘膜免疫 木 3 免疫不全 木 4 免疫不全 金 1 移植免疫 金 2 癌免疫 講義 実習内容担当教員名

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