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1 中国 アジアウォッチ 公益社団法人 Japan Center for Economic Research 2016 年 12 月 15 日 アジア コンセンサス特別企画 ~ 現地で聞くアジア経済 マレーシア : 原油回復が寄与 5% 近い成長続く 教育 金融の整備が喫緊の課題 研究生南毅 ポイント が 2016 年に開始した JCER/ 日経 アジア コンセンサス の対象国を訪れ 現地エコノミストに経済の現状や展望を聞いた マレーシアでは原油価格の下落による経済の下押し圧力がやや和らぎ 17 年は消費が緩やかに回復する 総選挙実施で選挙支出も増える可能性 ただし世界経済の不透明さもあり 実質 GDP 成長率は 4~5% 台との見通しが多い 中長期的には中所得国から高所得国入りすることが課題になる 大型プロジェクトが目白押しの同国だが 高所得国の仲間入りを果たすには 教育や金融機能の強化による全体経済の底上げが課題との見方が出ていた マレーシアは人口 3000 万人強とインマレーシア経済の概況ドネシアやフィリピンなどに比べ少な GDP: 2964 億ドル (2015) いものの 1 人当たり GDP は 9294 ド 1 人当たりGDP: 9294ドル (2015) 実質成長率 : 5.0%(2015) ル (2015 年 ) と 他のアジア新興国に国連ビジネス環境順位 :23 位 (2017 版 ) 比べ高く 政府は 2020 年をメドに現状経済の特徴 : 原油の純輸出国 消費がの中所得国から高所得国入りを目指し GDPの約 65% 高所得国入り を実現でている 強い政治基盤を誇るナジブ首きるかに注目 相は IT 金融などの拠点国を目指し 様々な大型プロジェクトを推進している ただ原油による輸出依存が高めの産業 財政構造だけに 2015 年以降の原油安は同国経済の勢いをむしばんでいる 米トランプ大統領就任に伴う利上げ観測に加え 首相周辺の疑惑である 1MDB 問題も相まって 外国資本の流出 通貨リンギット下落の懸念も残る マレーシアは多数派のマレー系 ( ブミプトラ 68% 2015 年 ) のほか中華系 (24%) インド系(7%) が住んでいる マレー系を優遇するブミプトラ政策が 1970 年代から現在もなお続いており 一部エコノミストからは 不公平性から一部の優秀な人材が海外に流出し 成長を阻んでいる との声も聞かれる ただしマレー系の能力底上げが全体経済の成長に必要 との見方も根強くあり 国民全体で存廃を議論という段階には至っていない 1

2 民間消費の勢い衰え 成長減速 ~ 革新 が成長のカギ RHB 研究所チーフエコノミストリム チーシン氏 マレーシア経済に減速懸念はないか 減速懸念はある 最近 消費部門は調子を取り戻していた 民間消費の成長率は 2015 年 7~9 月期の 4.1% を底に 16 年 4~6 月期は 6.3% 7~9 月期は 6.4% と確かに回復した ただ 住宅を含む生活のコスは上昇しており 今後の成長余地は限られている 家計の状況は厳しくなる 加えて民間投資が弱くなるので じきに民間消費も弱くなるのではないかと警戒している マレーシア経済は緩やかに減速する傾向だ 16 年は 4% 台と 15 年 (5.0%) より下がる見込み 17 年は総選挙がありそうで 年初に選挙支出が拡大する可能性がある ただしトランプ米大統領の就任で保護主義が台頭していき 国際貿易は縮小する恐れがある 財政制約から政府の予算拡大には限界もある こうしたことから 来年の実質 GDP 成長率は大きく伸びず 4% 前後にとどまるだろう 原油価格の推移とマレーシア経済への影響は 原油価格は緩やかに回復するだろう 政府の歳入や消費への影響は大きいが 経済は以前ほど原油への依存度が高くない 緩やかに内需への影響は弱まるだろう マレーシア中央銀行は 16 年 11 月の会合で利下げをせず 政策金利を 3% に据え置いた 今後の金融政策をどうみているのか 11 月はリンギ安 ドル高が予想以上に進み ( 同月末で 1 ドル=4.5 リンギ近辺 ) 利下げによるリンギの一段安を警戒したため利下げしなかった 米トランプ大統領就任決定で利上げ観測が強まっており 中銀の判断は妥当といえる 基本的には経済減速傾向があり 金融緩和姿勢だろうが リンギが弱くなり続ければ利下げを控えることになるだろう トランプ大統領就任でマレーシア経済はどう変わるか マレーシアに限らず保護主義が広がる TPP( 環太平洋経済連携協定 ) は全面発効しなくなる トランプ氏が大統領選前に主張していたような報復関税を米国が課すようになると 世界の大国である中国 米国間の貿易は減る 世界貿易が減速すれば 多くの国内輸出業にとってマイナスだ また マレーシアの経済連携先が米国から中国に移る可能性が強まる マレーシアの産業構造はどう変わるべきか 従来の石油依存型より 産業は多様化しているほうが望ましい 電機 電子製品は成長を続けられる産業だ またサービス業は製造業より速く成長する 金融 通信 観光などのサービス業の拡大は重要だ これらでイノベーション ( 革新 ) を引き起こし 生産性を高めれば 実質的にも高所得国になれるだろう 2

3 低所得者優遇補助金で 17 年は成長加速 中長期の成長へ外国語教育強化をケナンガ インベストメントバンク経済調査部長ワン スハイミ氏 2017 年のマレーシアの成長率をどう予測するか 17 年は 4.5~5% 成長と見ている 政府 (4~5%) より強気の予想だ 17 年はさらに多くの投資が中国から来る 地下鉄を含めた鉄道 道路 空港の整備もあり 成長が加速する 世界経済の成長加速も追い風だ 政府の低所得者向け補助金政策 BR1M にも注目している 17 年の予算措置はさらに拡大するだろう 低所得者にとって生活コストは高く 多くを貯蓄せず消費しないといけない これが民間消費全体の手助けとなる 来年の民間消費は 6% 強の高い成長率を見込む 輸出はどうなるのか 輸出の成長率は今一つ伸びないが 深刻ではない 電機 電子製品の中間品が台湾 中国に向かっている マレーシアには石油 ガスなどの天然資源もある もちろん交通 小売り 金融 不動産 観光といったサービス業の伸びも見込める 歳出が増える一方 歳入が限定的なら財政運営が気がかりだ 政府が目標として掲げる 財政赤字 3% 以内の達成 は大きな挑戦だ 多くの歳入源を見ていかないといけない 15 年 4 月に 6% の物品 サービス税 (GST) を導入したが 財政安定化には税率の引き上げを検討する必要がある 一方 政府はもっと厳しく 多くのお金を徴収する必要もある 政府は納税者の銀行口座などをもっと綿密に調べないといけない 石油 ガスへの経済依存度は低下しているものの 現状のように価格が安いと歳入の減少要因になる 政府 行政スタッフの人員削減による歳出抑制も必要になる (1 人当たり所得が一定程度に達すると経済が停滞する ) 中所得国の罠から抜け出すには 付加価値の高い経済の構造に変えていく必要がある カギを握るのは教育だ 中所得国から変わるには教育が大切だ 民間学校を多く設立するには多額の予算も必要になるが ここは歳出を増やしてもよい分野だ 教育を強化しないと 経済規模の大きい中国や労賃の低いアジア諸国などと勝負できない 教育システムの弱さとは マレーシアにはマレー語を主体的に教える公的学校のほかに 中華系やインド系向けの地方の学校 (Vernacular School) もある 統一カリキュラムもあるが 各言語の習得ペースはバラバラ もっと教育システムを将来の労働力に役立つように変える必要がある 具体的には外国語学習の強化だ 英語 中国語 時には日本語も役に立つ 日本は先進国であり自力で支えられる経済だからその必要はない しかしマレーシアはまだ 他国の輸出や投資に依存する経済だ 学校の外国語学習が試験合格で終わってしまっていて ビジネスに役立つ という視点を忘れている 中所得国の罠から抜け出すには教育の見直しが不可欠だ 3

4 原油安で目先の消費は弱い~ 電機 電子産業 サービス業の発展に期待メイバンク エコノミストザムロス ズルカフリ氏 足元の経済と 2017 年の政府予算案をどう見る 16 年 7~9 月期の実質 GDP 成長率は前年同期比 4.3% 成長とやや好調だったが 同年全体を通じると 4.1% 程度を予測する 17 年は 4.5% と 緩やかな回復を見込む 政府は国民に消費させようとしている BR1M という施策は低所得者にお金を供給して消費を押し上げる 来年はこの効果が経済成長に効く ただ 原油 パーム油など商品価格の安い状況が続く 生産性が低く 安い労働力に頼っている マレーシアは潜在的に 5~5.5% ほど成長しなければならないと考えるが そこまで回復しないだろう 消費意欲が弱いのか 消費が伸び悩むのは原油価格が安いからだ 原油はマレーシアにとって重要な産業 生産 雇用の指標にも影響を与える 今の生活コストは高い 物価は上がっているのに 雇用が減っている 16 年のクリスマス商戦もそう大きくは期待できない 国営石油会社ペトロナスの解雇はまだ進む 既に 1000 人を発表したが 追加策もあるだろう 人材部門にいたある元従業員は 解雇はさらにあるはずだ と言っていた 原油価格が安い水準で推移し コスト削減圧力が同社にかかるからだ 解雇が進めば消費を冷え込ませる要因になる 今後の産業構造はどうあるべきなのか 電機 電子産業が経済をけん引するのではないか マレーシアは中国と 対米輸出の面でも競争している 中国のように大量生産のみに走らず 高付加価値品を製造しようとしている 高価格帯 高生産性のものを生産することが重要だ 石油産業はあまり変わらない カギを握るのはサービス業だ 今や GDP の過半を占めており IT 観光業 金融などが今後の経済をけん引する 政治の行方はどうなるのか マレーシアでは高い確率で 17 年 3~5 月に総選挙がありそうだ 6~7 月 9 月にはイスラム教の祭典 11~12 月は雨期と年後半の選挙は一般的に難しい 17 年に選挙を実施するなら 3~5 月になる 17 年はナジブ首相が良いニュースを国民に与えたいはずだ だから 17 年予算は選挙のための予算ともいえる 中期的にマレーシアは高所得国になれるのか どんな政策が必要か 高所得国は数字上は早晩達成できるが 質の面ではどうだろうか 地方に行くと 食べ物に困っている人々がいる 低所得者や子供などに富が十分に配分されていない 政府は低所得者を中心にもっと国民に教育を施すべきだ そのうえで起業家教育や金融の整備に予算を投じる必要がある マレーシアには巨額の政府主導プロジェクトが多い プロジェクトの中枢であるサービス業の育成も大事だが 製造業の育成こそ重要だ 製造業は短時間で育たない 高い技術で生産性を引き上げ 所得を高めるという経済の循環を生まないといけない 4

5 外部要因は不透明 内需牽引の経済構造が続く MIER エグゼクティブディレクターザカリア アブドゥル ルシディ氏 足元の実質 GDP 成長率は 4% 台前半にとどまる 2017 年に向けてどうなるのか 16 年の実質 GDP 成長率は 4.2% 年初予想から変えていない 17 年は 4.5~5.5% を予想している 経済は引き続き国内需要にけん引される 内需が底堅いうえ 政府の歳出も拡大傾向なので民間投資も成長するだろう 相対的に FDI( 対内直接投資 ) の貢献度は小さくなるかもしれない 一方 外部要因には不透明さが残る 国際通貨基金 (IMF) によると 来年の世界経済成長率は少し伸びるという 原油は OPEC( 石油輸出国機構 ) 加盟国と非 OPEC 加盟国が減産で合意するのが原油高につながればマレーシアにとって好材料だが トランプ米大統領就任や欧州の動向など 今後は不透明な側面がある 原油価格は 17 年末にかけて 上昇したところで 1 バレル 55 ドル程度にとどまる見込みで 大きな GDP の押し上げ材料というわけにはいかない 2017 年の政府予算は経済を底上げするか マレーシアは恐らく 17 年に総選挙を実施するだろう そのため 16 年 10 月に発表された 17 年予算案は政治の要素が強い印象だ マレーシアは内需に依存せざるを得ず 特に民間消費がカギになる そのため政府は国民の可処分所得を増やすための優遇策を実施するだろう 加えてマレーシア中央銀行が金融緩和を実施 消費を増やす効果を期待しているためだ 政府 中央銀行が両輪となって民間消費を喚起することになる ただし公的部門の赤字は依然として残り 成長の足かせになる可能性もある 足元のマレーシア経済のリスクは何か 通貨リンギットの下落が気がかりだ 現状 1 ドル=4.5 リンギ程度 (16 年 11 月末時点 ) と 対ドルで歴史的に安い水準だ マレーシア経済は輸入への依存が大きい コメ 野菜などの食品 日用品などの基礎的生活物資だ リンギ安はインフレの進行を招き 消費意欲を押さえつける 原油相場の不安定さも問題だ トランプ米大統領が就任することでドルは強含み 原油価格も不安定になる 米国経済及びドルが強くなることで 資本の海外流出も懸念している マレーシアと日本の経済面の関係はどうあるべきか 成長のパートナーであり ウィンウィンの関係でありたい 日本は先進国でマレーシアは途上国なのだから マレーシアは日本から多くの利益を得られる 特に自動車 高速鉄道 原子力 環境 ( エコビジネス ) などの技術分野で日本から学べる マレーシアが高所得国になれば 高付加価値商品を提供しなければならない もうこれ以上 私たちは賃金の低さのみで貢献できない 賃金はカンボジアやベトナムに比べ高い水準だ マレーシアは高付加価値労働を提供すべく 技術や専門知識を吸収する必要がある 5

6 現地ルポ : 消費意欲は旺盛 ~ 政府主導の大型計画 成否は不透明現地エコノミストは 17 年の実質 GDP 成長率について おおむね 4~5% 台 (2015 年は 5%) で推移するとの見方だった 消費に底堅さがある上 原油価格が緩やかに回復し石油産業の悪化に歯止めが掛かるとの読みだ 多くのエコノミストは産業の多様化 中国などによる対内直接投資の拡大に期待を込めていた 筆者は実際に街を歩き 消費意欲の強さを感じ取った 首都クアラルンプールクアラルンプール市内のチャイナ中心部の大型商業施設 パビリオン はタウン ( 中華街 ) 店では主に バ平日夜 多くの客でごった返していた ングラデシュやミャンマーからの日本の流通業の進出も多い 伊勢丹が新低賃金労働者がいるというたな日本トレンドの発信拠点としての店舗を 10 月に開業 イオンやユニクロは多店舗展開済みで 大型商業施設の地下の一角でカレーチェーンの壱番屋が新店を開設する看板を見かけた あるエコノミストは 休みの日に新しい店で日本料理を食べるのが楽しみ と語っており 日本もマレーシアの消費喚起に一役買っている様子がうかがえた チャイナタウンも客で大賑わい ある格安航空 エアアジア から降機す土曜の午前に訪れたところ 観光客らがる旅客 クアラルンプール ジョホ現地雑貨や食品 土産物を買い込んでいールバルは 1 時間弱の搭乗で往復た 約 8000 円だった ( スナイ国際空港 ) クアラルンプールの空港に行くと エアアジア などの格安航空の国内便に長蛇の列があった 機内サービスは限定的だが 国内移動は空路で気軽にできる 都市と都市を結ぶバス便も充実している シンガポールに隣接する南部の経済都市ジョホールバルでは家族向け大型娯楽施設 レゴランド の発券カウンターに 複数の行列を見た 国内の旅行需要も旺盛なようだ マレーシア政府は中長期的な視点で多 2012 年開業の レゴランド はジ額の投資プロジェクトを推進中 最も注ョホールバルの目玉の娯楽施設目を集めているのが ジョホールバルの 6

7 イスカンダル計画 だ 東京都の広さに匹敵する 2200 平方キロメートルの敷地に 工業 物流拠点 住居 教育 娯楽施設のほか 高機能港湾 高速鉄道 空港などのインフラを配置する 総事業費は約 10 兆円超といい 25 年までに 300 万人の集積を目指す 筆者が訪れた時は高層ビルの敷地に いくつもの大型クレーンが忙しく動いていた ある若いマンション不動産販売員は これから当地は間違いなく発展する この物件も 70% 埋まった あなたも退職後に買ってはどうか と 中年の筆者にしきりに購入を勧めた 首都クアラルンプール郊外には政治都市 プトラジャヤ と隣接する形で IT 拠点都市の サイバージャヤ がある 高度なインフラや国内主要拠点からの交通利便性 税額控除などを売りに IT 関連サービス業の集積を目指す構想で 大学などの教育拠点や住居も配備している 運営会社は 環境対応などを進めて 入居拡大を促す 日本企業も規模を問わずぜひ入ってほしい とアピールしていた ただ 大型投資が成功につながるかは疑問の余地がある エコノミストが口をそろえるのは労働者の賃金上昇だ 日本を含む外国企業にとって古くから低労賃の生産拠点と位置付けられてきたマレーシア クアラルンプールの賃金は 一般工で月額 317 ドル ( ジェトロの 16 年 6 月調べ ) ヤンゴン(127 ドル ) ダッカ (100 ドル ) の 2.5~3 倍程度となっている 低廉な生産力を確保したい外国企業は 他の新興アジア諸国に目を向けている 大型プロジェクトに企業や人が計画通り入居するかどうかは分からない マレーシアは人口 3000 万を超え 高所得国入りまであと一歩に迫ったものの 高齢化 人口増加ペースの鈍化という側面も忍び寄る 経済成長率が高いフィリピンやベトナム 人口規模の大きいインドネシアなどに比べ埋没しがちな立ち位置だ 大型プロジェクトの建設 推進に意義はあるのかもしれないが 賃金が高ければ海外企業はそっぽを向く 賃金相場が上がった以上 労働力の質を高めなければ雇用ニーズは生まれない 労働生産性と付加価値を高めるため高等教育の質を高める これこそがマレーシアの優先課題であり 政府予算を重点配分すべき領域なのではないか ( エコノミストへのインタビューは 2016 年 11 月 28 日 ~12 月 1 日に実施した ) 本稿の無断転載を禁じます 詳細は総務 事業本部までご照会ください 公益社団法人 東京都千代田区大手町 日経ビル 11F TEL: / FAX:

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