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1 COP10 パートナーシップ 事 業 第 16 回 野 生 生 物 保 護 学 会 日 本 哺 乳 類 学 会 2010 年 度 合 同 大 会 ( 岐 阜 大 学 ) プログラム 講 演 要 旨 集 Proceedings of Joint Congress of 16th Wildlife Conservation Society and Mammalogical Society of Japan 2010 (Gifu Univ.) 会 期 :2010 年 9 月 17 日 ( 金 )~ 20 日 ( 月 祝 ) 会 場 : 国 立 大 学 法 人 岐 阜 大 学 事 務 局 : 第 16 回 野 生 生 物 保 護 学 会 日 本 哺 乳 類 学 会 2010 年 度 合 同 大 会 事 務 局 岐 阜 県 岐 阜 市 柳 戸 1-1 国 立 大 学 法 人 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 獣 医 学 課 程 野 生 動 物 医 学 研 究 室 内 TEL FAX: 合 同 大 会 HP: 共 催 : 国 立 大 学 法 人 岐 阜 大 学 後 援 : 岐 阜 県

2 COP10 パートナーシップ 事 業 第 16 回 野 生 生 物 保 護 学 会 日 本 哺 乳 類 学 会 2010 年 度 合 同 大 会 ( 岐 阜 大 学 )プログラム 講 演 要 旨 集 Proceedings of Joint Congress of 16th Wildlife Conservation Society and Mammalogical Society of Japan 2010 (Gifu Univ.)

3 COP10 パートナーシップ 事 業 第 16 回 野 生 生 物 保 護 学 会 日 本 哺 乳 類 学 会 2010 年 度 合 同 大 会 ( 岐 阜 大 学 ) プログラム 講 演 要 旨 集 Proceedings of Joint Congress of 16th Wildlife Conservation Society and Mammalogical Society of Japan 2010 (Gifu Univ.) 会 期 :2010 年 9 月 17 日 ( 金 )~ 20 日 ( 月 祝 ) 会 場 : 国 立 大 学 法 人 岐 阜 大 学 事 務 局 : 第 16 回 野 生 生 物 保 護 学 会 日 本 哺 乳 類 学 会 2010 年 度 合 同 大 会 事 務 局 岐 阜 県 岐 阜 市 柳 戸 1-1 国 立 大 学 法 人 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 獣 医 学 課 程 野 生 動 物 医 学 研 究 室 内 TEL FAX: 合 同 大 会 HP: 共 催 : 国 立 大 学 法 人 岐 阜 大 学 後 援 : 岐 阜 県 1

4 目 次 1. 合 同 大 会 のロゴマークについて 1 2. 日 程 表 2 3. 会 場 案 内 3 4. キャンパスマップ 4 5. 大 会 参 加 者 へのご 案 内 5 6. 合 同 大 会 記 念 グッズ 9 7. 日 本 哺 乳 類 学 会 奨 励 賞 受 賞 講 演 日 本 哺 乳 類 学 会 賞 受 賞 講 演 公 開 合 同 シンポジウム 野 生 生 物 保 護 学 会 行 政 研 究 部 会 総 会 自 由 集 会 :プログラム 企 画 趣 旨 口 頭 発 表 ( 一 般 講 演 ):プログラム 講 演 要 旨 ポスター 発 表 ( 一 般 講 演 ):プログラム 講 演 要 旨 Programme( 英 文 プログラム) 合 同 大 会 参 加 者 名 簿 ( 事 前 申 込 者 発 表 者 ) 参 加 企 業 ブース 広 告 217 2

5 1. 合 同 大 会 のロゴマークについて 今 年 度 は 10 月 に 愛 知 県 名 古 屋 市 で 生 物 多 様 性 条 約 締 結 国 会 議 (COP10)が 開 催 されます このことを 踏 ま え, 生 物 多 様 性 保 全 の 重 要 性 を 社 会 へアピールすることをねらいとして,2010 年 度 は 野 生 生 物 保 護 学 会 と 日 本 哺 乳 類 学 会 の 両 学 会 の 合 同 大 会 としました この 重 要 な 記 念 すべき 合 同 大 会 を, 合 同 大 会 実 行 委 員 会 でロゴ に 表 現 しました (ロゴデザイン: 近 藤 麻 実 ) <ロゴ 解 説 > 家 は 人 々の 暮 らし( 生 業 )を 象 徴 し,そして 持 続 的 な 非 消 費 的 消 費 的 な 活 用 のあり 方 の 探 求 としてウォッチャ ーとハンターとを 配 置 し,それを 支 える 野 生 生 物 保 護 学 会 (WCS: 左 側 の 稜 線 )と 日 本 哺 乳 類 学 会 (MSJ: 右 側 の 稜 線 )との 連 携 をこのロゴに 表 現 しています そしてこのロゴに 込 めた, 岐 阜 大 会 の 私 たちの 思 い 岐 阜 大 会 の 成 果 が, 生 物 多 様 性 ( 生 き 物 たち)の 保 全 につながることを 願 っています - 1 -

6 2 日程表 -2-

7 3 会場案内 -3-

8 4 キャンパスマップ -4-

9 5 大会参加者へのご案内 1 受付およびクロークについて a 受付は 9 月 17 日は より 日は 8 30 より 応用生物科学部棟の正面玄関で行います 参加 申し込み済みの方は 講演要旨集 名札などをお受け取りください 当日申し込みの方は 参加費等をお支 払いください b 会場内では必ず名札を着用してください 懇親会参加者の名札には参加マークがつけてありますので 懇 親会会場でも必ず着用してください c クロークは 9 月 17 日は 日は 日 20 日は で いずれも 大会本部 応 104 講義室 内に設置します 閉鎖時刻までに確実にお荷物を受け取られますようにお願いし ます 2 口頭発表 一般講演 される方へ a 口頭発表の発表時間は質疑応答を含めて 14 分 30 秒です Power Point ファイルの立ち上げ時間も発表時 間に含めます 時間の延長は一切認められません 次の演者は講演開始前に会場内前方に待機してくださ い b 各演者は次の演題の座長を務めていただきます 講演終了後 座長席に着いて 速やかに会を進行させて ください なお 各時間帯最初の演題は 大会会場係が座長をつとめます c 当日の発表用 Power Point ファイルの差し替えや修正は原則できませんが もしそのようなことがある場合に は ご自身の発表時間 14 分 30 秒 の中で行ってください また 持ち込みノートパソコンとの接続はお断り します 3 ポスター発表 一般講演 される方へ a 会期中にポスターの入れ替えはありません 各発表者につき 縦 210cm 横 90cm の展示パネルを準備しま す ポスター会場には ポスター貼付に必要な画鋲と演題番号を事務局で準備します b 掲示作業は 9 月 18 日の 9 00 から可能となります 同日正午までには展示を完成させてください なお 同日正午までに展示が完了していない場合 ポスター賞に応募されていても評価対象となりませんのでご注 意ください 掲示ポスターの撤去は 20 日の までに行ってください 以降も掲示されたままのポス ターは事務局で破棄しますのでご注意ください c 9 月 18 日 と 20 日 に ポスター発表の集中時間帯を設けています ポスター 発表者は この時間帯はポスター前に常時待機してください d 展示パネル最上部左端には約 5 cm 四方の演題番号が貼付されます e 優れたポスターには野生生物保護学会または日本哺乳類学会 各発表者がポスター賞の審査のエントリー をした学会 よりポスター賞が贈られます ポスター賞に応募しているポスター発表は 和文プログラム ページ の各演題番号の横に W 野生生物保護学会 または M 日本哺乳類学会 の印がつけてあります ポスター賞の審査は それぞれの学会の選考委員会 野生生物保護学会 または選考委員会が指名した審 査員 日本哺乳類学会 によって行われます ポスター賞受賞者は 9 月 19 日の懇親会会場で発表し 賞の 授与を行います 3 自由集会を運営される方へ 自由集会は自主運営です 会場には事務局所有のノートパソコン 1 台 Windows XP PowerPoint 2003 に 接続した液晶プロジェクターを用意してありますが 持ち込みパソコンの利用も自由です 世話人の方を中 -5-

10 心に機材の持ち込み 設定 Power Point ファイルの確認 司会進行 機材操作および後片付け等を行って ください 4 各種委員会に参加される方へ 野生生物保護学会と日本哺乳類学会の各種委員会は 9 月 17 日 18 日に行います 2 ページの日程表をご 覧いただき 時間と場所を確認してください 5 学会賞および奨励賞受賞講演 ともに日本哺乳類学会 と公開合同シンポジウムについて 9 月 19 日 に岐阜大学講堂にて日本哺乳類学会奨励賞および日本哺乳類学会賞の受賞講 演を行います ページ参照 それに続いて より同会場にて公開合同シンポジウム 野生生物 の社会経済的利活用と生物多様性保全 を開催します ページ参照 多数の皆様のご参加をお待 ちしております 6 懇親会について 9 月 19 日 から岐阜大学生協第 2 食堂で開催します 講堂より徒歩約 5 分 懇親会会場には定員の 上限がございます 参加される皆様に快適にお過ごしいただけるよう懇親会の事前申し込みをお勧めしてお りましたため 事前申し込みで定員に達した場合は 当日の懇親会のお申し込みはお断りさせて頂くことが ございますのでご了承ください 7 総会について 野生生物保護学会の総会は 9 月 18 日 に O2 会場 応 101 講義室 日本哺乳類学会の総 会は 19 日 に講堂で開催します 8 エクスカーションに参加される方へ 合同大会ホームページに掲載されているエクスカーション情報に従ってください 9 託児室を利用される方へ 会期中 9 月 日は 託児室を会場内に設置しております 事前申し込みをされた方は お子様を大会 本部 応 104 講義室 までお連れください また 終了時刻までに必ずお迎えに来ていただけますようお願い します 託児室の利用は有料ですが 合同大会事務局も一部負担いたします 10 食事 構内の食堂 生協中央店 とコンビニ ミニストップ は会期中 以下の日時で利用可能ですが 混雑が予想 されますので ご注意ください 大学周辺に飲食店やコンビニ等はありますが 徒歩ではかなり時間がかかり ます 食堂 大学生協 17 日 通常営業 18 日 通常営業 19 日 臨時営業 20 日 臨時営業 コンビニ ミニストップ 17 日 20 日 通常営業 11 臨時バスの運行 a 岐阜駅までの公共交通手段は岐阜バスまたはタクシーのみです 岐阜駅までの 21 時台の路線バス 下記 の本数が少ないため 会期中は各日のプログラム終了後 大会参加者で非常に混雑することが予想されま す なお 9 月 18 日 19 日は臨時バスが運行されますが 各日のプログラム終了後は速やかにお帰りいただ -6-

11 くことをお勧めします 定時路線バスの運行時刻 21 時台 岐阜大学 病院線 バス系統 C70 平日 土日祝 岐南町線 バス系統 N45 土日祝 最終 平日 臨時バスの運行時刻 18 日 台 順次出発 名鉄岐阜駅のみ経由 JR 岐阜駅行き 19 日 台 順次出発 名鉄岐阜駅のみ経由 JR 岐阜駅行き b 朝 8 時台および 9 時台の JR 岐阜駅および名鉄岐阜駅から岐阜大学に向かうバスも 大会参加者で混雑す ることが予想されます 時刻表通りの時刻で臨時増便される予定ですが 時間には余裕をもってご出発くだ さい 12 会場へのアクセス a 岐阜大学キャンパスへのアクセス 新幹線 名古屋駅下車 を利用する場合 名古屋駅 JR 東海道線 名古屋駅 岐阜駅 約 20 分 岐阜バス 約 25 分 名古屋 岐阜間は名鉄名古屋本線 約 30 分 の利用も可能です 飛行機 中部国際空港 を利用する場合 中部国際空港 名鉄特急 中部国際空港駅 名鉄岐阜駅 約1時間 岐阜バス 約 25 分 飛行機 県営名古屋空港 を利用する場合 県営名古屋空港 高速バス 名古屋駅まで約 23 分 JR 東海道線 名古屋駅 岐阜駅 約 20 分 岐阜バス 約 25 分 名古屋 岐阜間は名鉄名古屋本線 約 30 分 の利用も可能です b 岐阜バスについて 岐阜駅から岐阜大学へのバスは岐阜大学 病院線および岐南町線の 2 経路があります 長良川温泉に 宿泊する方は岐南町線をご利用ください 岐阜大学 病院線 バス系統 C70 所要時間約 25 分 310 円 乗車バス停名 JR 岐阜駅 北口 バスロータリー3 番のりば 名鉄岐阜駅 5 番のりば 時刻表には C60 と C70 の 2 系統がありますが C60 系統は学休日のため会期中は運休となります 岐南町線 バス系統 N45 所要時間約 35 分 310 円 乗車バス停名 JR 岐阜駅 北口 バスロータリー3 番のりば 名鉄岐阜駅 4 番のりば c タクシーについて 岐阜駅 岐阜大学まで約 20 分 2500 円程度 d 自家用車を利用する場合 岐阜羽島 IC 名神高速 から約 40 分 約 20 km 一宮 IC 名神高速 から約 50 分 約 25 km 岐阜各務 原 IC 東海北陸道 から約 40 分 約 20 km 学内では下記に従って駐車場へ入ってください ①大学入口を右折する ②ゲートで合同大会参加者であることを告げ 臨時入構許可証 を受け取る ③南側 右側 の駐車場に駐車する ④臨時入構許可証をダッシュボードに掲げておく -7-

12 臨時入構許可証は 2 日目以降の入構に際し南ゲートで提示する必要があります 大会終了まで大切に保 管してください 巡回員が随時駐車車両内の許可証を確認しています 車内に許可証の提示が無い場合 や見えにくい場合は警告書が貼られますのでご注意ください 13 その他 a 会場内は全面禁煙です また学内は建物外も含め全面禁煙です 喫煙スペースは 応用生物科学部棟裏 の中庭の一角に一箇所 木造の小屋 のみ設けられていますのでご利用ください b 会場内での呼び出し放送はできませんので 受付 応用生物科学棟玄関 付近に設置された伝言板 ホワ イトボード をご利用ください c 資源節約のため 休憩室の紙コップは名前を書いて繰り返し利用されるか マイコップをご持参ください d 会期中に 合同大会記念グッズ T シャツ 手拭い の販売を行いますので 是非ご利用ください 9 ページ 参照 e 会期中 ご不明な点は 受付 応用生物科学部棟玄関 大会本部 応 104 講義室 またはお近くの会場係 にお尋ねください -8-

13 6 合同大会記念グッズ 合同大会記念グッズは 恒例の T シャツに加え 手拭いもご用意いたしました どちらも 100 枚限定ですので ご希望の方はお早めにお求めください 記念 T シャツ 限定 100 枚 価 格 2000 円 サ イ ズ 160cm S M L LL 色 ゴールドイエロー チャコール 記念手拭い 限定 100 枚 価 格 800 円 お得なセット割引あります 2点以上のお買い上げで10 OFF -9-

14 7 日本哺乳類学会奨励賞受賞講演 9 月 19 日 日 岐阜大学講堂 PL-1 長期間データの蓄積に基づいたイリオモテヤマネコの生態研究 中西 希 琉球大学 理工学研究科 寿命の長い哺乳類の生活史や社会構造を明らかにするためには 長期研究が必要不可欠である また 長 期間にわたり蓄積された膨大なデータを管理し 必要な情報を引き出すためのデータベース構築も必須であ る イリオモテヤマネコでは 1983 年からラジオ トラッキングを用いた生態調査が開始され 1988 年から環境省が 箱型自動撮影装置を用いたモニタリングを行っている 巣穴やねぐらなど特定の場所を利用せず 直接観察も できないヤマネコの生態調査は非常に困難であり 難航した しかし試行錯誤の結果 モニタリング方法が確立 され長期間調査が継続されてきたため 自動撮影装置では 2007 年までに 13,000 回以上ヤマネコが撮影されて いる また 1983 年から生態研究のために捕獲されたのべ 246 個体の計測記録があり 93 個体のラジオ トラッ キングが行われてきた また 西表野生生物保護センターには 107 個体の死亡記録が蓄積されている さらに 1993 年から林野庁による痕跡調査が行われており 回収されたヤマネコの糞の数は 2006 年までで 2440 個にの ぼる 私は 1996 年からヤマネコ研究に参加し 学生1人の調査は短期間でも同じ個体を研究対象としていれば 長 期間にわたりデータを統合すると個体の一生が見えてくることに注目した 膨大なデータを入力し リレーショナ ルデータベースの構築を行い 自動撮影 捕獲 死亡記録 ラジオ トラッキングという異なる質のデータを個体 ごとに統合した さらに位置情報を持つデータに関しては GIS を用いた可視化を行った さらにこれまで様々な やり方で保管されるだけであった死体標本について 保存方法を整理し データを統合した後 その活用方法 を模索した 獣医学知見や分類学的知見のみではなく フィールドにおける生態調査と併せて解析できる部分 に着手した まず 亜熱帯に生息するイリオモテヤマネコでも犬歯のセメント質ラインを利用して年齢推定が可能であること が明らかになった 死体が回収された個体には死亡時の年齢査定から生存中のフィールドデータにさかのぼっ て年齢情報を付加することが可能となった これにより 各個体のステータス 定住個体の定住開始年齢 定住 期間 放浪個体の移動ルート メスの出産回数 寿命など生活史に関する多くの情報が明らかになってきた 現 在 食性と形態の関係 生殖器等からの繁殖活動の解析などに着手している また 長期間にわたる痕跡収集によって生息密度の低いイリオモテヤマネコでも地域間の食性比較や食性の 年変動などの解析を行うことができた 2003 年からは地形的な制約もありヤマネコの生息情報がほとんど得られ ていなかった西表島の内陸部において 自動撮影装置を用いた生息状況モニタリングを開始している さらに ツシマヤマネコにおいても同様のデータベース構築を試み 両亜種の比較研究にも発展している 今 後はイリオモテヤマネコがなぜ小さな西表島に生息できているのかという大きな謎の解明に挑戦したい 長期間 におけるデータ蓄積が ヤマネコに関わる研究者 行政機関の方たちばかりでなく 地元の方や来島者など多く の人々の努力によって成されてきたことに感謝しつつ 構築したデータベースを利用した研究成果を西表島の 保全のために役立てられるようにヤマネコの生態研究を続けて行きたい

15 8 日本哺乳類学会賞受賞講演 9 月 19 日 日 岐阜大学講堂 PL-2 食虫類 齧歯類の分類と群集内ギルド構造の地域間収斂 生態と地理的変異に基づく食虫類と齧歯類の系統分類的研究 阿部 永 筆者は日本の食虫類や齧歯類の分類を行うに当たり 形態形質の各種変異 特に成長に伴う変異を詳細に 調べ 各形質発現の異時性 heterochrony を重視して 分類と共に系統関係を推定した 特に 激しい形態変 異のため分類が大きく混乱していた日本産モグラ類の分類再編をはじめ ネパールやタイの一部の食虫類や齧 歯類についても分類の再検討を行った また 1968 年と 1975 年に中央ネパールの小哺乳類を丹念に収集した 結果 その群集のギルド構造が日本のものにきわめて類似していることがわかり その比較法を検討した それ ぞれの種がもつ生態の特徴をも表現するような 外部形態の 5 つの指標を使った図形 morphogram によって比 較すると 両地の小哺乳類群集構成がきわめて類似していることが表現できた また この結果に基づき 世界 各地の食虫類型哺乳類群集のギルド構造を見ると それは基本的に 6 つのギルドからなり 地域によって構成 種の系統は異なるものの その構造に変わりはないことが示された このようなギルド構造の普遍的存在が認め られる一方 地域によってその一部が欠けている場合 関係種の中にそれを埋めるような形態 生態の変化を示 すものが存在することを示した

16 9 公開合同シンポシウム 9 月 19 日 日 14:20 17:20 岐阜大学講堂 S-0 5 野生生物の社会経済的利活用と生物多様性保全 生物多様性条約とは ①地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること ②生物資源を持続可能 であるように利用すること ③遺伝資源の利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分することを目的に掲げた 利活用 を前提とする取り決め 合意である 近年は野生生物を自然資源ととらえ その積極的な利活用を通じ て生物多様性の保全を目指す動きも増えている しかし一方で 過剰な利活用に起因する生息環境破壊や絶 滅等のリスクも払拭しきれてはいない この合同シンポジウムでは 国内外の 野生生物の利活用 に関わる最 近の事例や成果 懸念等に関する議論を深め 両学会に共通する生物多様性保全への取り組み基盤の強化 を目指す S-0 趣旨説明 岐阜大学 鈴木正嗣大会長 S-1 自然資源としての野生生物をどうとらえるか 酪農学園大学 吉田剛司 S-2 野生生物資源管理と生物多様性の保全 横浜国立大学 松田裕之 名古屋市立大学 赤嶺 淳 S-3 エコツーリズム 観光は野生生物を 利用 するのか 文教大学 海津ゆりえ S-4 野生生物の持続可能な利用のあり方 WWF ジャパン 草刈秀紀 S-5 海外事例報告 ワシントン条約における野生生物利活用の考え方 第 15 回締約国会議報告 東京女子大学 石井信夫

17 S-1 自然資源としての野生生物をどうとらえるか 吉田剛司 酪農学園大学環境システム学部 野生生物は種によって その希少性が著しく顕著となり 種によっては個体数が増加して様々な被害の原因 ともなった 例えば北海道では昨年のエゾシカ Cervus nippon yesoensis の農業被害額は 40 億円を超えて既 に社会問題とさえなった このような時代の変化や新たなニーズに応えるためにも 今後は国内で野生生物に 係る専門家としてのワイルドライフマネージャー Wildlife Manager の育成などが急務である 野生生物 Wildlife を体系づけた学問としてとらえた場合 日本国内では複合的な領域である認識が非常 に強い 実際に野生生物を調査研究するには 文理融合した様々なアプローチが必要であり 野生生物の専 門家に求められている技術や能力も多種多様なものである ただし野生生物を学ぶ または研究する者にとっ て まずは野生生物とは体系づけられた学問として Natural Resources 自然資源 の一環であるという認識を持 つことで重要であると考える 日本国内で Natural Resources とは 鉱物や石油資源を示すエネルギーの天然資源として多くがとらえている 一方 諸外国では森林や土壌など自然に関連する全ての生物相や土地までもが自然資源であるという認識が 強い 野生生物も当然として自然資源として Natural Resources のひとつであると考えられている 資源として野 生生物をとらえることは 決して全てを単に貨幣価値に変換する必要があるものでなく Natural Resources 自然 資源 は常に Conservation 保全 と一体であり並行している その代表が野生生物である バードウォッチング 釣り 狩猟 ジビエ料理など野生生物との様々な関係を持続的に保ち かつ多様性を維 持していくのが本来の野生生物保護管理 Wildlife Management であり 野生生物は単純な保護対象動物の集 合体ではない 決して傷病鳥獣保護だけが野生生物の保全を推進するものでない もちろん当然ながら鳥 獣被害対策や狩猟管理だけが野生生物の保護管理につながるものでない すなわち野生生物の保護管理と は 自然資源の保護管理を担うことと一致する 多くの国々では 野生生物の保護管理を担う人材には 6つの技術と能力を有することが求められている 1 センサス 調査 2 狩猟管理 3 生息地保全 4 被害対策 5 広報とコミュニケーション能力 そして重 要な要素として 6 環境保全と自然資源管理が含まれている 当然ながら我が国でも これら技術と能力を 有した人材が地域ごとに必要となる 本シンポジウムでは国内外の事例とともに 自と然資源として野生生物と とらえることを議論し 生かす のみでなく 活かす 資源として野生生物をとらえた場合に考えられる利点 さら に課題について 哺乳類のみならず多くの野生生物の現状を北海道の事例を交えて紹介する

18 S-2 野生生物資源管理と生物多様性の保全 松田裕之 1 赤嶺 淳 2 1 横浜国大 環境情報 2 名古屋市立大 本講演では 野生生物の国際貿易を管理するワシントン条約 CITES)で論点となった大西洋クロマグロ問題 ニホンジカ保護管理 最後に人類と自然との持続的関係についての展望を述べる トロの材料となる太平洋クロマグロ PBT 大西洋クロマグロ ABT ミナミマグロ SBT の 3 種はどれも乱獲が 問題となり ABT 西系群と SBT は 1996 年 IUCN のレッドリストに CR と記載された これは IUCN 判定基準が減 少率のみに基づいて記載されるためであり EN と判定されるシロナガスクジラより絶滅リスクが高いわけではな い しかしなお漁獲され 回復の兆しがない これは国際管理の失敗である 附属書 I に掲載するか 乱獲を続 けるかではなく 持続可能な利用のための資源管理が望ましいが 国際漁業管理組織が有効に機能していな い その理由として 漁獲量ごまかしと畜養技術の普及がある 前者は論外 後者は問題を複雑にし 既存の漁 獲量による資源管理だけではうまく機能しない しかし 附属書 I 掲載という CITES からの圧力は 漁業管理の 背中を押す役目を果たしている 一時は乱獲により絶滅のおそれがあったニホンジカは 近年は全国的に増えている 狩猟者の減少によりシカ が増え 農林業被害と自然植生への食害を招いている シカの個体数はしばしば過小推定され 自然増加に捕 獲数が追いつかない 北海道では 個体数の相対値により捕獲圧を調節する順応的管理を導入し 捕獲数を 加味した個体数推定法を開発した これらの事例を省みたとき 利用と保護の二項対立では物事は解決せず ほどほどの利用が重要であることが わかる 保護すべき野生動物に捕獲圧をかけることで 自然植生が守られる 人間が自然の恵みに依拠してい るからこそ 自然保護の根拠がある 極端な保護が生態系を撹乱し 人と野生動物の共存を困難にすることがあ る その兼ね合いへの解を出すことが野生動物管理に問われている 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約 通称ワシントン条約 は 希少な野生生物 の国際取引を規制することによって その絶滅を防ごうという目的で 1973 年に採択され 1975 年に発効した 加盟国数は 2010 年 7 月時点で 175 カ国である 国連加盟国数は 192 カ国

19 S-3 エコツーリズム 観光は野生生物を 利用 するのか 海津ゆりえ 文教大学国際学部 1 本報告の目的 観光は不安定で観光者の実態は掴みづらいものである 野生生物保護の立場からみると 自然との関わり方 の掟を知らない不特定多数が利用する観光に対して ある種の危うさと期待を感じたとしても止むを得ない 本 報告は 長年エコツーリズムの調査 研究 実践に関わってきた報告者の視座から 観光における野生生物との ふれあいの実態や 生物多様性保全と観光者の関わりに関する現状と課題を とくにエコツーリズムをキーワー ドとして俯瞰してみたい 2 エコツーリズムの背景 エコツーリズムとは 資源の保全と地域活性化を前提とする観光のことである その誕生の背景には 主として 熱帯地域での 野生生物や生息地保護と観光の両立への切迫したニーズがあった アフリカではサファリツア ー等によって大型獣の絶滅の危機が危ぶまれていたが 開発なしにコミュニティが外貨を獲得する手段として観 光に勝るものはなかった コスタリカでは主要産業となった観光を熱帯雨林を傷つけずに行う方策が求められて いた 自然保護を計画的に組み込み 地域に経済が落ちる手段として観光をデザインするというアイデアが生ま れ それが後にエコツーリズムという呼称を得たのである 野生生物は狩の楽しみの対象ではなく 自然保護の 重要性や人間の責任を観光者に伝える素材へと変化した 3 観光と野生生物の関係 野生生物を対象とする観光プログラムには ガイドの技術を介して対象を探し出す 発見の満足 や インター プリテーションを受けることで得る 知的満足 がある 観光資源としての野生生物は 遭遇可能性が低く 希少 度が高いほど ふれあいプログラムとしての訴求力が高まると言ってよいが 対象種や伝える内容は 大陸と日 本のような島国では大きく異なっている 大陸の場合は その対象として大型獣を頂点とする生態系や 絶滅危 惧鳥類や野生ラン等が生息 生育する熱帯雨林など 系としての野生生物の世界が対象となり ダイナミックな 生物の世界とのふれあいが可能である だが 大型獣の種類がもともと少なく 原生的自然地域よりも人里と自 然が入り混じった地域が広がる日本では 大陸と同様というわけにはいかない 野生生物を主体とするプログラ ムが成立するのは 鯨類や海獣類 鳥類などであり そこには希少性や季節性 科学的価値などの条件がある エコツアーが成立する場所も小笠原や北海道 その他の離島などに限定されることになる では イノシシやシ カ カラスなどの身近な野生動物についてはどうかといえば 農業被害の原因動物や危険動物などのネガティ ブな価値評価が加わり 一般に受け入れられるエコツアーの対象にはなりにくい しかし 観光者の立場からすると どんな対象種であっても非日常的な体験を提供してくれ かつ野生生物の 世界の不思議を垣間見せてくれるのであれば 魅力的なツアーは可能である 例えば発光キノコやカエル ウミ ホタルなど普段気づかない野生生物を題材としたエコツアーも作られている 4 野生生物保護に対する観光の可能性 観光は人が地域を訪れ そこで活動することであるから 人が入る前の状態を 100 同じく保つことは不可能 であるが 必ずしもマイナスとは言い切れない 観光行動と野生生物の生息 生育の関係において次のような場 合がある ① 不特定多数の観光者の利用によって 生息 生育地が荒らされる ② 野生生物への興味を引き出し 新たな理解を喚起する ③ 観光を通じて野生生物保護への協力 貢献を引き出す などである ①の要因は観光に限ることではない 期待されるのは②や③であり 既にいくつかの取組が始まっている 生 物多様性保全への順応的管理の方策として エコツーリズムのあり方が重要な鍵を握っている その際に重要 な役割を果たすのは ガイドである 今後の課題は 地域ごとの生物多様性や生態系への理解をより一般にわ かりやすいものとしてガイドに伝えていくことや より参加しやすい野生生物保護への協力方法の普及などであ ろう 何といっても 観光者は一般大衆の人々である 自然保護や継承の担い手となってほしいのも このような 人々である 観光はそのための格好な普及の機会ととらえる必要がある

20 S-4 野生生物の持続可能な利用のあり方 草刈秀紀 WWFジャパン 事務局長付 生物多様性条約は ラムサール条約やワシントン条約(CITES)など特定の地域の保全や種の保全の取組だ けでは生物多様性の保全は図れないという認識から 保全のための包括的な枠組として提案され 1992 年に採 択された ラムサール条約では ワイズユース(賢明な利用)という概念が定着し その領域内の湿地のできる限り賢明 な利用を促進するため 計画を作成し 実施する ことが期待されている CITES では 持続可能な利用 という概念をめぐり 野生生物種の保存と野生生物資源の経済的利用の調 整について 理論上および政治 経済上の対立が繰り広げられてきている 生物多様性条約の目的は 生物の多様性を保全することを前提とし 生物多様性の構成要素の持続可能な 利用と遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を行うことである これは 生物資源全体の持続 的利用について触れた初めての国際的な取り決めである 同条約では 持続可能な利用 を次のように定義している 生物の多様性の長期的な減少をもたらさない方法及び速度で生物の多様性の構成要素を利用し もって 現在及び将来の世代の必要及び願望を満たすように生物の多様性の可能性を維持することをいう また 第 10 条の 生物の多様性の構成要素の持続可能な利用 として 締約国は 可能な限り かつ 適当な場合には 次のことを行う (a) 生物資源の保全及び持続可能な利用についての考慮を自国の意思決定に組み入れること (b) 生物の多様性への悪影響を回避し又は最小にするため 生物資源の利用に関連する措置をとること (c) 保全又は持続可能な利用の要請と両立する伝統的な文化的慣行に沿った生物資源の利用慣行を保護 し及び奨励すること (d) 生物の多様性が減少した地域の住民による修復のための作業の準備及び実施を支援すること (e) 生物資源の持続可能な利用のための方法の開発について 自国の政府機関と民間部門との間の協力を 促進すること としている 2008 年 6 月に制定 施行された生物多様性基本法では 生物多様性条約の定義を踏襲し 次のように定義し ている この法律において 持続可能な利用 とは 現在及び将来の世代の人間が生物の多様性の恵沢を享受すると ともに人類の存続の基盤である生物の多様性が将来にわたって維持されるよう 生物その他の生物の多様性の 構成要素及び生物の多様性の恵沢の長期的な減少をもたらさない方法 以下 持続可能な方法 という により 生物の多様性の構成要素を利用することをいう 生物多様性条約では7つのテーマ別プログラムと17の分野横断的テーマがあり 生物多様性の持続可能な 利用 Sustainable Use of Biodiversity も独立したテーマとして挙げられている 生物多様性の持続可能な利用 は 2000 年にケニア ナイロビで開催された第5回締約国会議第 24 決議に おいて 横断的課題として設定され 持続可能な利用に関して原則や事例の収集が進められた その後 第6 回締約国会議第 13 決議がなされ 2003 年5月のエチオピアのアジスアババで開催されたワークショップで 生 物多様性の持続可能な利用のためのアディスアババ原則及びガイドライン としてまとめられた このガイドライン は 第7回締約国会議第 12 決議と付属文書が採択されている CITES においてもこのガイドラインを利用するよ う決議が採択されている 2010 年以降の 野生生物の持続可能な利用のあり方 は 10 月に開催される生物多様性条約第 10 回締約国 会議において最終合意される ポスト 2010 年目標 新戦略計画 以下 新戦略計画 による 新戦略計画原案 では 2050 年までに 自然と共生する世界を実現する 中長期目標(ビジョン)を挙げている この新戦略計画の ビジョンは 自然と共生する 世界であり すなわち 2050 年までに 生物多様性[自然資本]が評価され保全さ れ 回復され そして賢明に利用され それによって健全な地球が維持され 全ての人々が不可欠な恩恵が与 えられる 世界である としている また 2020 年までの短期目標では 戦略目標B 生物多様性への直接的 な圧力を減少させる において 生物多様性への直接的な圧力を減少させ 持続可能な利用を促進することが 求められている

21 S-5 ワシントン条約における野生生物利活用の考え方 第 15 回締約国会議報告 石井信夫 東京女子大学 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約 通称ワシントン条約 は 希少な野生生物 の国際取引を規制することによって その絶滅を防ごうという目的で 1973 年に採択され 1975 年に発効した 加盟国数は 2010 年 7 月時点で 175 カ国である 国連加盟国数は 192 カ国 ワシントン条約は 条文の他に規制対象となる野生生物種のリスト 附属書Ⅰ Ⅱ Ⅲ から構成されている 附属書Ⅰには 取引による影響を受けているかその可能性があり 絶滅のおそれの高い種が掲載され 商業目 的の国際取引は禁止される 附属書Ⅱには 国際取引を規制しないと絶滅のおそれが生じる種 さらに条約の 効果的運用上必要な種 類似種など が掲載され 商業目的の国際取引は許可制となる 附属書Ⅲには ある 締約国が自国内で保護対象としていて その種を輸出する他国に原産地証明書発給などの協力を求める種が 掲載される 附属書Ⅰ Ⅱの改定には締約国会議での承認が必要であるが 附属書Ⅲには締約国が独自に対 象種を掲載できる 締約国会議は 2 3 年に一度 締約国の代表が一同に会して 附属書改正や条約履行上のさまざまな問題に ついて議論し決定する場である 提案の採択に当たっては コンセンサスが追求されるが 意見の対立が解消し ない場合には投票にかけられ 賛否合計の 3 分の 2 を獲得することが条件である 第 15 回締約国会議は 2010 年 3 月 13 日から 25 日までカタールの首都ドーハで開催された 哺乳類に関す る主な提案としては ボブキャットの附属書Ⅱからの削除 ホッキョクグマの附属書ⅡからⅠへの移行 いずれも 米国提案 タンザニアとザンビアによるアフリカゾウ自国個体群の附属書ⅠからⅡへの移行 ケニアほか7カ国 によるアフリカゾウ国際取引モラトリアム提案が出された しかし これらの提案はいずれも否決されている ワシ ントン条約の運用を巡る対立を典型的に示す事例であるアフリカゾウに重点を置き これらの提案についての審 議結果やその背景を紹介する 野生生物の商取引は 基本的に種の存続に悪影響を及ぼす行為であるというのが かつては一般的な認識 であった しかし実際には 取引の単なる抑制 禁止が保全にマイナスに作用することも多い それは 多くの野 生生物種の絶滅のおそれを高めている要因は 第一に生息地の改変 消失だからである とくに国際取引の対 象となる野生生物が多く生息する一方で経済的余裕のない途上国では 野生生物が経済的価値をもたなけれ ば 住民は 生息地を他の土地利用に転換したり ゾウのように有害性をもつものであれば駆逐したりせざるをえ ない 保全を担当する政府機関も 費用がかかるだけの活動を継続することは難しい さらに 需要は簡単に無 くならないので 合法的取引の単なる禁止は かえって違法な取引を招く 逆に 野生生物を十分な管理のもと で商取引し 得られた経済的利益を保全活動や地域開発に還元することは 地域社会や政府担当部局の経済 的自立を助け 保全に対する住民の支持も得やすくなり 野生生物とその生息地を維持することにつながるので ある 以上のような考え方は 第 8 回締約国会議 1992 年 で採択された決議 8.3 第 13 回会議で改訂 野生生 物取引の利益の認識 に表明されている ワシントン条約の役割は 国際取引をできるだけ制限して 過剰利用による野生生物の絶滅を防ぐことから 国 際取引の制御を通じて野生生物の持続可能な利用を図り 得られる経済的利益を保全に役立てることに変化し つつある しかし旧来の考え方も根強くあることと 商取引を認めること 逆に認めないことのリスク評価も難しく なかなか合意形成できないのが実情である

22 10 野生生物保護学会行政研究部会総会 9 月 18 日 土 B2 会場 応 会議室 今年は総会に併せ 研究セミナーを開催します 部会員以外の方も参加可能ですので 関心のある方はぜひ お集まりください 研究セミナー 野生生物の保護管理 行政に必要なこと 研究者ができること 19:00 20:30 科学的 計画的な保護管理 を目指して多くの都道府県で努力が続けられています しかし 行政で必要と する情報と 研究者が提示できる情報には 依然として大きな乖離があります 行政担当者と研究者は お互い が置かれている条件や制約を理解し 目的を達成するための合理的な道筋を選択していく必要があります このセッションでは まず 3 つの県で行政と研究に関わった担当者から話題提供を受け 社会の要求と行 政の立場 研究に必要な条件と研究に求められる成果 科学的な保護管理への道筋 などについて議論 したいと思います 1 行政上の意思決定や合意形成にはどのようなデータが求められるか 栃木県の場合 丸山哲也 栃木県自然環境課 2 行政上の意思決定や合意形成にはどのようなデータが求められるか 石川県の場合 野﨑英吉 石川県自然保護課 3 研究機関はどのようなデータを提供していくのか 兵庫県の場合 坂田宏志 岸本康誉(兵庫県大 兵庫県森林動物研究セ 行政研究部会総会 20:30 20:

23 11. 自 由 集 会 :プログラム 企 画 趣 旨 9 月 18 日 ( 土 ) 9:30~11:15 O1 会 場 ( 工 100 講 義 室 ) F-01 クマ 類 の 個 体 数 を 推 定 する:DNA マーカ 個 体 識 別 の 有 効 性 と 課 題 世 話 人 : 米 田 政 明 ( 自 然 環 境 研 究 センター) 間 野 勉 ( 北 海 道 総 合 研 究 機 構 ) O2 会 場 ( 応 101 講 義 室 ) O3 会 場 ( 応 102 講 義 室 ) O4 会 場 ( 応 103 講 義 室 ) O5 会 場 ( 工 102 講 義 室 ) O6 会 場 ( 工 101 講 義 室 ) F-02 野 生 生 物 保 護 学 会 将 来 構 想 検 討 会 企 画 自 由 集 会 野 生 生 物 保 護 管 理 の 現 場 を 動 かす 力 ~ 徹 底 調 査 からコーディネートまで~ 世 話 人 : 吉 田 正 人 ( 筑 波 大 ) 横 山 真 弓 鈴 木 克 哉 ( 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センタ ー) F-03 哺 乳 類 種 多 様 性 アジア 研 究 者 ネットワーク 世 話 人 : 本 川 雅 治 ( 京 都 大 学 総 合 博 物 館 ) 新 宅 勇 太 ( 京 都 大 学 院 理 動 物 ) F-04 新 石 垣 空 港 建 設 が 希 少 コウモリ 類 に 及 ぼす 影 響 世 話 人 : 石 井 信 夫 ( 東 京 女 子 大 学 ) 佐 野 明 ( 三 重 県 四 日 市 農 林 商 工 環 境 事 務 所 ) F-05 管 理 主 義 から 生 態 系 主 義 へ~カワウソ オオカミの 復 活 日 本 オオカミ 協 会 (JWA)2010 自 由 集 会 世 話 人 : 井 上 剛 ( 日 本 オオカミ 協 会 ) F-06 トゲネズミ 研 究 の 最 近 (2) 世 話 人 : 城 ヶ 原 貴 通 ( 岡 山 理 科 理 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 研 ) 9 月 18 日 ( 土 ) 19:00~20:45 O1 会 場 ( 工 100 講 義 室 ) F-07 ニッポンのハンターを 絶 滅 から 救 え! 世 話 人 : 伊 吾 田 宏 正 ( 酪 農 学 園 大 学 ) 松 浦 友 紀 子 ( 森 林 総 合 研 究 所 北 海 道 支 所 ) O2 会 場 ( 応 101 講 義 室 ) O3 会 場 ( 応 102 講 義 室 ) O4 会 場 ( 応 103 講 義 室 ) O5 会 場 ( 工 102 講 義 室 ) O6 会 場 ( 工 101 講 義 室 ) F-08 ツキノワグマの 土 地 利 用 は 食 物 資 源 の 変 化 にどのように 対 応 しているのか? 世 話 人 : 山 﨑 晃 司 ( 茨 城 県 自 然 博 物 館 ) 小 池 伸 介 ( 東 京 農 工 大 学 大 学 院 ) F-09 野 生 生 物 と 交 通 に 関 する 話 題 ~ 事 例 紹 介 から 次 のステップへ 世 話 人 : 浅 利 裕 伸 ( 株 式 会 社 長 大 ) 鹿 野 たか 嶺 野 呂 美 紗 子 ( 社 団 法 人 北 海 道 開 発 技 術 センター) 山 田 芳 樹 ( 株 式 会 社 ドーコン) F-10 鳥 獣 で 喰 う - 研 究 を 職 業 とするための 錬 金 術 - 世 話 人 : 平 田 滋 樹 ( 長 崎 県, 前 鳥 取 県 ) 小 寺 祐 二 ( 宇 都 宮 大 学 ) F-11 東 北 地 方 の 野 生 動 物 調 査 体 制 の 構 築 を 目 指 して 世 話 人 : 玉 手 英 利 ( 山 形 大 学 理 学 部 ) 東 英 生 ( 哺 乳 類 研 究 所 準 備 室 ) F-12 標 本 とその 二 次 資 料, 合 わせて 見 るとおもしろい 世 話 人 : 栗 原 望 ( 国 立 科 学 博 物 館 動 物 研 究 部 ) 9 月 20 日 ( 月 ) 9:15~11:00 O1 会 場 ( 工 100 講 義 室 ) F-13 サンプリングデザインとデータ 解 析 具 体 的 研 究 事 例 に 基 づくオープンディス カッション 世 話 人 : 清 田 雅 史 ( 遠 洋 水 研 ) 高 橋 紀 夫 ( 遠 洋 水 研 ) 金 子 弥 生 ( 東 京 農 工 大 )

24 O2 会 場 ( 応 101 講 義 室 ) O3 会 場 ( 応 102 講 義 室 ) O4 会 場 ( 応 103 講 義 室 ) O5 会 場 ( 工 102 講 義 室 ) O6 会 場 ( 工 101 講 義 室 ) F-14 生 物 多 様 性 保 全 に 向 けたニホンジカの 個 体 数 管 理 世 話 人 : 濱 崎 伸 一 郎 (WMO 関 西 ) 小 泉 透 ( 森 林 総 研 ) 山 内 貴 義 ( 岩 手 県 環 保 センター) F-15 かたちの 学 校 15 世 話 人 : 遠 藤 秀 紀 ( 東 京 大 学 総 合 研 究 博 物 館 ) F-16 ハクビシンの 多 様 性 科 学 世 話 人 : 増 田 隆 一 ( 北 海 道 大 学 大 学 院 理 学 研 究 院 多 様 性 生 物 学 分 野 ) F-17 ゼニガタアザラシの 被 害 をめぐって: 地 域 社 会 水 産 経 済 の 視 点 から 世 話 人 : 和 田 一 雄 ( 海 獣 談 話 会 ) F-18 滑 空 性 哺 乳 類 の 移 食 住 - 滑 空 と 採 食 物 を 知 る 世 話 人 : 浅 利 裕 伸 ( 株 式 会 社 長 大 ) 9 月 20 日 ( 月 ) 13:00~14:45 O1 会 場 ( 工 100 講 義 室 ) F-19 統 合 的 な 野 生 動 物 管 理 システムの 構 築 へ 向 けて 世 話 人 : 斉 藤 正 恵 小 池 伸 介 梶 光 一 ( 東 京 農 工 大 学 ) O2 会 場 ( 応 101 講 義 室 ) O3 会 場 ( 応 102 講 義 室 ) O4 会 場 ( 応 103 講 義 室 ) O5 会 場 ( 工 102 講 義 室 ) O6 会 場 ( 工 101 講 義 室 ) F-20 ニホンジカが 生 物 多 様 性 に 与 えるインパクト ~ 不 可 逆 的 影 響 の 現 状 とその 取 り 組 み~ 世 話 人 : 荒 木 良 太 ( 自 然 研 ) 横 山 典 子 (WMO 関 西 ) F-21 Mammal Study へ 投 稿 しよう 世 界 へ 発 信 するあなたの 哺 乳 類 研 究 世 話 人 : 増 田 隆 一 (Mammal Study 編 集 委 員 長 / 北 海 道 大 学 大 学 院 理 学 研 究 院 ) F-22 哺 乳 類 学 者 進 化 学 者 徳 田 御 稔 の 足 跡 世 話 人 : 大 舘 智 氏 ( 北 海 道 大 学 低 温 科 学 研 究 所 ) F-23 ニホンザル 個 体 群 管 理 の 現 場 と 今 後 の 課 題 世 話 人 : 渡 邊 邦 夫 ( 京 大 霊 長 研 ) 常 田 邦 彦 ( 自 然 環 境 研 ) 江 成 広 斗 ( 宇 都 宮 大 農 ) F-24 増 補 版 食 虫 類 の 自 然 史 10 日 本 産 食 虫 類 のレッドリスト 再 点 検 世 話 人 : 横 畑 泰 志 ( 富 山 大 院 理 工 ) 川 田 伸 一 郎 ( 科 博 ) 森 部 絢 嗣 ( 朝 日 大 歯 ) 9 月 20 日 ( 月 ) 15:00~16:45 O1 会 場 ( 工 100 講 義 室 ) F-25 インタープリテーションは 保 全 の 現 場 で 役 に 立 つのか? 専 門 家 と 現 場 のコミュニケーションを 中 心 に 世 話 人 : 富 田 涼 都 ( 静 岡 大 学 ) 関 根 聡 子 (ネイチャーガイド) O2 会 場 ( 応 101 講 義 室 ) O3 会 場 ( 応 102 講 義 室 ) O4 会 場 ( 応 103 講 義 室 ) F-26 木 に 縁 りて 魚 を 求 む 失 敗 事 例 から 学 ぶケモノ 対 策 世 話 人 : 小 寺 祐 二 江 成 広 斗 ( 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター) F-27 琵 琶 湖 におけるカワウ 問 題 世 話 人 : 須 藤 明 子 ( 株 式 会 社 イーグレット オフィス) F-28 野 生 動 物 学 実 習 の 現 状 と 改 善 に 関 する 集 会 世 話 人 : 高 槻 成 紀 ( 麻 布 大 学 ) 安 藤 元 一 ( 東 京 農 業 大 学 )

25 F-01 クマ 類 の 個 体 数 を 推 定 する:DNA マーカ 個 体 識 別 の 有 効 性 と 課 題 世 話 人 : 米 田 政 明 ( 自 然 環 境 研 究 センター) 間 野 勉 ( 北 海 道 総 合 研 究 機 構 ) クマ 類 は 日 本 の 狩 猟 獣 の 中 でもその 生 物 学 的 特 性 被 害 防 除 への 社 会 的 要 請 および 地 域 個 体 群 保 全 のため 保 護 管 理 に 特 に 注 意 が 必 要 な 種 です 保 護 管 理 では 生 息 数 あるいはそのトレンドに 基 づく 捕 獲 数 管 理 が 必 要 です クマ 類 の 個 体 数 推 定 のため ヘア トラップ 法 として 採 取 した 体 毛 の DNA マーカに 基 づく 個 体 識 別 個 体 数 推 定 法 が 導 入 されています ヘア トラップ 法 は バレルトラップに 比 べ より 多 くのトラップを 広 範 囲 に 設 置 できる 利 点 があります また DNA は 永 久 マーカとなり 非 侵 襲 的 方 法 で 大 量 の 試 料 を 採 取 でき ます このため ヘア トラップ 法 は 他 の 方 法 に 比 べ 単 位 面 積 当 たりの 個 体 識 別 精 度 は 高 いと 考 えられます 環 境 研 究 総 合 推 進 費 (S2-10)による クマ 類 の 個 体 数 推 定 法 の 開 発 に 関 する 研 究 では ヘア トラップ 法 の 標 準 化 個 体 数 推 定 精 度 の 向 上 を 目 指 しています DNA マーカによる 個 体 識 別 は 潜 在 的 にすべての 種 の 個 体 数 推 定 や 移 動 分 散 研 究 に 適 用 可 能 です しかし ジェノタイピングエラーを 含 め 多 くの 課 題 がありま す クマ 類 の 個 体 群 モニタリングとして 2009 年 度 哺 乳 類 学 会 で 行 った 自 由 集 会 の 発 展 型 として 2010 年 度 は ヘア トラップ 法 と DNA マーカ 個 体 識 別 に 焦 点 をあてます 1. ヘア トラップ 調 査 の 設 計 と 実 施 :どれだけの 調 査 規 模 が 必 要 か 米 田 政 明 ( 自 然 研 ) 2. DNA マーカによる 個 体 識 別 法 (1): 分 析 成 功 率 に 何 が 影 響 するか 近 藤 麻 実 ( 岐 阜 大 ) 山 内 貴 義 ( 岩 手 研 環 境 保 健 研 究 センター) 3. DNA マーカによる 個 体 識 別 法 (2): 精 度 管 理 をどうするか 鵜 野 レイナ( 慶 応 大 ) 玉 手 英 利 ( 山 形 大 ) 釣 賀 一 二 三 ( 北 海 道 総 合 研 究 機 構 ) 湯 浅 卓 ( 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 ) 4. 食 跡 からの DNA 採 取 : 加 害 個 体 判 別 の 課 題 齋 藤 正 恵 ( 農 工 大 ) 青 井 俊 樹 ( 岩 手 大 ) 5. 空 間 明 示 型 Capture-Recapture モデル: 個 体 密 度 はどのように 計 算 すべきか 深 澤 圭 太 ( 自 然 研 ) 太 田 海 香 ( 横 浜 国 大 ) 松 田 裕 之 ( 横 浜 国 大 ) F-02 野 生 生 物 保 護 学 会 将 来 構 想 検 討 会 企 画 自 由 集 会 野 生 生 物 保 護 管 理 の 現 場 を 動 かす 力 ~ 徹 底 調 査 からコーディネートまで~ 世 話 人 : 吉 田 正 人 ( 筑 波 大 ) 横 山 真 弓 鈴 木 克 哉 ( 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター) 日 時 :2010 年 9 月 18 日 9:30~11:10 岐 阜 大 学 101 講 義 室 ( 定 員 120 人 ) 今 野 生 生 物 と 人 との 間 に 大 きな 軋 轢 が 生 じています 農 林 業 被 害 の 低 減 環 境 保 全 野 生 動 物 の 保 全 この3つの 複 雑 な 問 題 の 解 決 のため 現 場 では 被 害 者 行 政 市 民 など 様 々な 立 場 の 人 々がこの 課 題 に 取 り 組 んでいます 研 究 者 にはこの 現 場 を 動 かす 力 として 客 観 的 なデータに 基 づく 適 切 な 方 針 決 定 と 問 題 を 取 り 除 くための 手 法 の 提 示 さらに 人 々をコーディネートする 力 が 求 められます 本 自 由 集 会 では 徹 底 的 な 調 査 から 得 られるデータをもとに 合 意 を 図 り 現 場 を 動 かしている 演 者 3 名 から 話 題 提 供 いただき 現 場 を 動 かす 秘 訣 を 議 論 したいと 思 います 本 自 由 集 会 は 野 生 生 物 保 護 学 会 将 来 構 想 検 討 会 が 提 案 した 今 後 10 年 間 で 目 指 すべき3つの 方 向 性 の 一 つである 研 究 者 と 実 務 者 が 集 い 自 然 科 学 と 社 会 科 学 にまたがる 学 際 的 な 研 究 発 表 と 情 報 交 流 の 場 を 創 出 する を 実 現 するために 企 画 しました 1.カワウ 問 題 とその 対 策 須 藤 明 子 (( 株 )イーグレット オフィス) 2.アザラシの 保 護 管 理 ( 被 害 と 対 策 ) 小 林 万 里 ( 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 アクアバイオ) 3.ニホンザル 問 題 と 被 害 管 理 岸 本 真 弓 (( 株 ) 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 )

26 F-03 哺 乳 類 種 多 様 性 アジア 研 究 者 ネットワーク 世 話 人 : 本 川 雅 治 ( 京 都 大 学 総 合 博 物 館 ) 新 宅 勇 太 ( 京 都 大 学 院 理 動 物 ) Asian Researchers' Network for Mammal Species Diversity Organized by Masaharu Motokawa (Kyoto Univ. Museum) and Yuta Shintaku (Dept. Zool., Kyoto Univ.) This meeting is aimed at building the Asian researchers' network in the field of mammal species diversity, that field has many problems existed over the several countries, such as taxonomy, systematics, phylogeny, phylogeography, zoogeography, and conservation. In this meeting, we discuss among Asian mammal researchers from Japan, China, Taiwan, Korea, Russia, and Vietnam, concerning to 1. current available information in Asia; 2. existed problems in species diversity; 3. the way to resolve those problems through multi-country collaborations. (Talk No. 1: 5 minutes; Nos. 2 6: 15 minutes each) 1. Why Asian researchers' network is needed? Masaharu MOTOKAWA (Kyoto Univ. Museum, Japan) 2. Rhinolophus bat systematics and importance of Asian researchers' network Yi WU (Guangzhou Univ., China)* 3. Taxonomy and phylogeography of northeast Asian mammals Alexei KRYUKOV (Inst. Biol. Soil Sci., Far East Branch RAS, Russia) 4. Current status of small mammal systematics in Vietnam Nguyen Truong SON (Inst. Ecol. Biol. Res., VAST, Vietnam) 5. Conservation genetics of wild mammals in Korea. Hang LEE (Seoul Natl Univ., Korea) 6. Conservation of mammals in Hainan Island. Yuchun LI (Shandong Univ. at Weihai, China)* Discussion Commentator: Liang-Kong LIN (Tunghai Univ., Taiwan) *Participations of Chinese researchers are supported by a joint grant of JSPS and NSFC ( ). F-04 新 石 垣 空 港 建 設 が 希 少 コウモリ 類 に 及 ぼす 影 響 世 話 人 : 石 井 信 夫 ( 東 京 女 子 大 学 ) 佐 野 明 ( 三 重 県 四 日 市 農 林 商 工 環 境 事 務 所 ) 沖 縄 県 石 垣 島 東 部 のカラ カルスト 地 域 において 新 石 垣 空 港 の 建 設 が 進 められている 建 設 域 は 希 少 コ ウモリ 類 3 種 (ヤエヤマコキクガシラコウモリ カグラコウモリ リュウキュウユビナガコウモリ)の 重 要 な 生 息 地 とな っているが 空 港 建 設 ( 工 事 および 供 用 )により これらが 利 用 するいくつかの 洞 窟 が 破 壊 され 周 辺 環 境 は 大 きく 改 変 される カラ カルスト 地 域 学 術 調 査 委 員 会 による 独 自 調 査 や 工 事 の 進 捗 によって それまでの 沖 縄 県 による 調 査 では 知 られていなかったいくつかの 事 実 が 明 らかになり 空 港 建 設 の 進 行 によるコウモリ 類 へ の 影 響 が 懸 念 されている そのため 本 学 会 の 哺 乳 類 保 護 管 理 専 門 委 員 会 は 2008 年 9 月 に 沖 縄 県 等 に 一 部 工 事 延 期 の 要 望 を 含 む 要 望 書 を 提 出 したが 工 事 は 予 定 通 り 進 められている 今 後 の 学 会 としての 対 応 を 考 える 上 でも データに 基 づき 新 石 垣 空 港 建 設 が 希 少 コウモリ 類 に 及 ぼす 影 響 の 内 容 とその 評 価 について 十 分 な 議 論 を 行 うことが 重 要 である 本 自 由 集 会 では 以 下 のような 話 題 提 供 をしてもらい 議 論 したいと 考 え ている 1. 趣 旨 説 明 とこれまでの 経 緯 石 井 信 夫 ( 哺 乳 類 保 護 管 理 専 門 委 員 会 ) 2. 新 石 垣 空 港 建 設 域 におけるコウモリ 類 の 生 息 状 況 とその 変 化 比 嘉 榮 三 郎 ( 沖 縄 県 ) 3. 空 港 建 設 がコウモリ 類 に 及 ぼす 影 響 とその 評 価 前 田 喜 四 雄 ( 新 石 垣 空 港 小 型 コウモリ 類 検 討 委 員 会 委 員 前 奈 良 教 育 大 学 ) 4. 合 同 調 査 拒 否 の 経 緯 現 状 評 価 に 関 わる 個 体 数 調 査 の 問 題 点 及 び 空 港 建 設 によるコウモリ 類 への 影 響 舩 越 公 威 (カラ カルスト 地 域 学 術 調 査 委 員 会 代 表 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 5. 総 合 討 論

27 F-05 管 理 主 義 から 生 態 系 主 義 へ~カワウソ オオカミの 復 活 日 本 オオカミ 協 会 (JWA)2010 自 由 集 会 世 話 人 : 井 上 剛 ( 日 本 オオカミ 協 会 ) 2005 年 9 月 34 年 ぶりに 日 本 の 空 にコウノトリが 舞 った わが 国 における 絶 滅 種 復 活 の 記 念 すべき 第 1 歩 か ら5 年 これに 続 きトキの 放 鳥 が 実 現 し 日 本 においても 絶 滅 種 の 復 活 ( 再 導 入 )の 取 組 がはじまった 一 方 野 生 動 物 の 生 態 系 農 林 業 における 被 害 対 策 に 関 しては 相 変 わらず 個 体 群 管 理 主 義 から 抜 け 出 せぬ 状 況 が 続 いている ソロソロ 管 理 主 義 から 生 態 系 本 来 の 仕 組 みを 考 え 直 す 生 態 系 主 義 へのシフトが 必 要 ではないだろう か? そこで 本 集 会 では 明 治 以 降 日 本 で 絶 滅 した 唯 2 種 の 哺 乳 類 であるカワウソとオオカミを 題 材 にし 生 態 系 における 役 割 と 復 活 の 可 能 性 について 考 える 場 としたい 今 年 は COP10 日 本 開 催 の 記 念 すべき 年 に 当 たり 生 物 多 様 性 の 保 全 のためにも 管 理 主 義 から 転 換 し 生 態 系 の 機 能 復 元 が 必 要 である ことをアピールする 好 機 と 捉 え 本 集 会 を 企 画 した 多 くのみなさまのご 参 加 をお 待 ちしています 話 題 提 供 ( 予 定 ) 1.はじめに 発 想 の 転 換 の 必 要 性 : 個 体 群 管 理 主 義 から 生 態 系 主 義 へ 井 上 剛 (JWA) 2. JWA オオカミ 復 活 アンケート 結 果 を 読 み 解 く! 南 部 成 美 (JWA) 3. シカ 増 加 と 地 域 社 会 の 衰 退 ~ 南 アルプスの 狩 猟 者 の 動 向 から 朝 倉 裕 (JWA) 4. IUCN の 再 導 入 ガイドラインから 見 たカワウソの 再 導 入 の 可 能 性 安 藤 元 一 ( 東 京 農 大 野 生 動 物 ) 5. 総 合 討 論 F-06 トゲネズミ 研 究 の 最 近 (2) 世 話 人 : 城 ヶ 原 貴 通 ( 岡 山 理 科 理 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 研 ) オキナワトゲネズミの 再 発 見 を 機 に 開 催 された 2008 年 度 大 会 におけるトゲネズミ 属 を 主 題 とした 自 由 集 会 では 本 属 の 生 態 学 的 染 色 体 学 的 特 異 性 が 報 告 された とりわけ 本 属 の 染 色 体 構 造 が 分 布 する 島 嶼 ごとに 異 なっていた 点 は 特 筆 に 値 する 即 ち アマミトゲネズミ トクノシマトゲネズミの 性 染 色 体 は SRY 遺 伝 子 を 欠 い た XO 型 を 呈 し 雌 雄 決 定 機 構 に 多 くの 謎 を 含 んでいる 事 が 指 摘 された トゲネズミの 研 究 はその 後 も 生 息 状 況 調 査 を 中 心 に 染 色 体 性 決 定 メカニズム 保 全 技 術 など 広 範 囲 に 展 開 をみせており それに 関 わる 研 究 者 の 数 も 着 実 に 増 加 している しかし トゲネズミ 属 の 保 護 保 全 研 究 は 緒 に 就 いたばかりであり 生 息 状 況 のよ り 詳 細 な 調 査 をはじめ 飼 育 繁 殖 や 資 源 保 存 に 向 けた 各 種 技 術 の 確 立 など 解 決 すべき 問 題 は 山 積 してい る 日 本 固 有 種 であるトゲネズミ 属 に 関 連 した 諸 問 題 を 検 討 することは, 本 属 の 保 全 のみならず 広 く 絶 滅 に 瀕 した 哺 乳 類 の 保 全 を 考 える 上 で 有 効 な 基 礎 資 料 を 提 供 するケーススタディと 捉 えることができる 本 自 由 集 会 がトゲネズミ 属 の 研 究 展 開 や 保 全 目 標 を 明 確 に 描 くための 議 論 の 場 となればと 考 える 1. トゲネズミ 属 の 現 状 ( 特 に 生 息 状 況 について) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 研 ) 2. トゲネズミの 染 色 体 進 化 と 遺 伝 的 多 様 性 村 田 知 慧 黒 岩 麻 里 ( 北 大 院 生 命 科 学 院 ) 3. アマミトゲネズミの 飼 育 とその 現 状 城 ヶ 原 貴 通 ( 岡 山 理 科 理 ) 4. 齧 歯 類 生 殖 細 胞 保 存 研 究 の 現 状 越 本 知 大 ( 宮 崎 大 フロンティア) 5. クローン 技 術 によるトゲネズミの 個 体 再 生 をめざして 三 谷 匡 ( 近 畿 大 先 端 技 術 )

28 F-07 ニッポンのハンターを 絶 滅 から 救 え! 世 話 人 : 伊 吾 田 宏 正 ( 酪 農 学 園 大 学 ) 松 浦 友 紀 子 ( 森 林 総 合 研 究 所 北 海 道 支 所 ) 野 生 動 物 による 被 害 が 増 加 する 中 現 場 で 個 体 数 管 理 を 担 っているハンターの 数 は 年 々 減 少 している 1970 年 度 のピーク 時 には 全 国 で 53 万 人 いた 狩 猟 者 登 録 数 は 2006 年 度 には 7 割 減 の 16 万 人 まで 落 ち 込 んだ また 高 齢 化 も 深 刻 である このままではハンターは 減 る 一 方 であり 絶 滅 が 危 惧 される シカやク マ 海 獣 類 といった 大 型 の 野 生 動 物 管 理 においては 銃 器 を 用 いた 捕 獲 が 不 可 欠 であり ハンター 数 の 減 少 は 野 生 動 物 管 理 をすすめる 上 で 大 きな 問 題 である 捕 獲 専 門 家 による 管 理 が 注 目 される 一 方 で 地 元 のハン ターたちの 貢 献 もなくてはならない そこで 本 自 由 集 会 では まず 研 究 者 兼 ハンターとして 野 生 動 物 管 理 に 取 り 組 んでいる 以 下 の 方 々から 現 場 の 状 況 を 紹 介 していただく その 上 で 海 外 の 事 例 も 参 考 にしながら どうしたら 質 の 高 い 若 手 ハンターを 増 やせるか について 今 後 の 野 生 動 物 管 理 を 担 っていく 学 生 及 び 若 手 研 究 者 たちと 意 見 交 換 を 行 いたい 1. 趣 旨 説 明 ハンター 狩 猟 そして 野 生 動 物 管 理 伊 吾 田 宏 正 ( 酪 農 学 園 大 学 ) 2. 肉 食 系 鹿 ハンターの 憂 鬱 :なぜハンターたちは 銃 をおくのか 松 浦 友 紀 子 ( 森 林 総 合 研 究 所 ) 3. 地 域 密 着 系 ハンターの 悩 み:ヒグマ 対 策 の 最 前 線 早 稲 田 宏 一 (NPO EnVision 環 境 保 全 事 務 所 ) 4. 裏 山 系 ハンターの 日 常 : 生 活 の 中 のイノシシ 猟 松 橋 珠 子 ( 岐 阜 県 畜 産 研 究 所 ) 5. 海 獣 系 ハンターの 養 成 にむけて:いま 海 で 何 が 起 こっているのか 小 林 万 里 ( 東 京 農 業 大 学 ) 6. サークル 系 ハンター 組 織 の 野 望 ; 狩 り 部 の 可 能 性 瀬 戸 隆 之 ( 東 京 農 工 大 学 ) 7. 総 合 討 論 どうしたら 質 の 高 い 若 手 ハンターを 増 やせるか? コメント& 北 欧 の 事 例 紹 介 : 上 野 真 由 美 ( 北 海 道 環 境 科 学 研 究 センター) F-08 ツキノワグマの 土 地 利 用 は 食 物 資 源 の 変 化 にどのように 対 応 しているのか? 世 話 人 : 山 﨑 晃 司 ( 茨 城 県 自 然 博 物 館 ) 小 池 伸 介 ( 東 京 農 工 大 学 大 学 院 ) ツキノワグマ( 以 下,クマ)にとって, 秋 は 冬 眠 の 前 の 栄 養 蓄 積 をする 時 期 であるが,その 季 節 に 食 物 不 足 になることで, 秋 の 出 没 が 発 生 すると 考 えられている しかしながら,これまでクマの 土 地 利 用 と 食 物 資 源 量 の 変 化 の 関 係 については, 定 量 的 な 検 証 が 行 なわれていない 世 話 人 らは, 東 京 都 奥 多 摩 地 域 および 栃 木 県 の 日 光 足 尾 地 域 において,GPS テレメトリー 首 輪 を 用 いたクマの 行 動 調 査,クマの 利 用 する 食 物 資 源 量 の 季 節 的 年 次 的 変 化, 生 息 地 の 食 物 資 源 量 の 定 量 的 な 評 価 を 試 みてきている 今 回 は,その 成 果 の 一 部 と 途 中 経 過 について 報 告 したい 話 題 提 供 者 ( 予 定 ): 小 坂 井 千 夏 ( 東 京 農 工 大 学 大 学 院 連 農 ) 根 本 唯 ( 自 然 環 境 研 究 センター) 梅 村 佳 寛 ( 東 京 農 工 大 学 大 学 院 農 学 研 究 院 ) 中 島 亜 美 ( 東 京 農 工 大 学 大 学 院 連 農 ) 有 本 勲 ( 東 京 農 工 大 学 大 学 院 連 農 )

29 F-09 野 生 生 物 と 交 通 に 関 する 話 題 ~ 事 例 紹 介 から 次 のステップへ 世 話 人 : 浅 利 裕 伸 ( 株 式 会 社 長 大 ) 鹿 野 たか 嶺 ( 社 団 法 人 北 海 道 開 発 技 術 センター) 野 呂 美 紗 子 ( 社 団 法 人 北 海 道 開 発 技 術 センター) 山 田 芳 樹 ( 株 式 会 社 ドーコン) 日 本 の 交 通 網 は 年 々 発 達 しており,これにともなって 野 生 生 物 と 交 通 が 関 わる 問 題 も 生 じている. 道 路 は, 動 植 物 の 生 息 ( 生 育 ) 環 境 の 縮 小 消 失 分 断 化 をもたらす.また,ロードキルやレールキルが 生 じること で, 生 物 への 影 響 だけでなく 人 身 事 故 などの 問 題 があげられる.これらの 問 題 を 解 決 するために, 生 息 地 保 全 や 移 動 経 路 確 保 といった 保 全 対 策 も 検 討 されてきているが, 十 分 な 研 究 は 行 なわれていない.この 要 因 は いくつかあると 思 われるが, 研 究 の 必 要 性 が 十 分 に 周 知 されていないことも 要 因 の 一 つであると 思 われる. 北 海 道 においては 野 生 生 物 と 交 通 研 究 発 表 会 が 毎 年 開 催 されており, 北 海 道 内 の 研 究 事 例 や 保 全 事 例 が 紹 介 されているが, 全 国 的 な 研 究 事 例 の 発 表 は 少 ない.そこで,われわれは, 第 14 回 野 生 生 物 保 護 学 会 大 会 において, 野 生 生 物 と 交 通 に 関 する 研 究 事 例 を 報 告 し, 周 知 を 図 った. 今 回 の 自 由 集 会 においては,いくつかの 研 究 事 例 を 紹 介 するとともに, 今 後 の 課 題 点 について 意 見 を 出 し 合 い, 問 題 解 決 に 向 けてさらなる 一 歩 を 踏 み 出 すことを 目 的 とする.このような 研 究 を 知 らない 方, 研 究 を 行 な っている 方, 関 心 をお 持 ちの 方,たくさんの 参 加 をお 待 ちしています. 以 下 のほか,1~2 題 の 発 表 と, 次 のステップに 関 する 意 見 交 換 の 時 間 を 設 けます. 1. 野 生 生 物 と 交 通 に 関 するこれまでの 取 り 組 み~ 野 生 生 物 と 交 通 研 究 発 表 会 からの 事 例 報 告 鹿 野 たか 嶺 野 呂 美 紗 子 ( 社 団 法 人 北 海 道 開 発 技 術 センター) 2. ニホンジカとの 列 車 衝 突 事 故 防 止 に 関 する 研 究 ライオン 排 泄 物 由 来 忌 避 剤 の 可 能 性 大 橋 真 吾 ( 岩 手 連 大 農 学 研 究 科 ) 3. 森 林 を 横 断 する 道 路 が 無 脊 椎 動 物 の 移 動 に 与 える 影 響 山 田 芳 樹 ( 株 式 会 社 ドーコン) F-10 鳥 獣 で 喰 う - 研 究 を 職 業 とするための 錬 金 術 - 世 話 人 : 平 田 滋 樹 ( 長 崎 県, 前 鳥 取 県 ) 小 寺 祐 二 ( 宇 都 宮 大 学 ) 近 年, 生 物 多 様 性 や 鳥 獣 被 害 対 策 といったキーワードと 共 に, 野 生 生 物 保 護 管 理 への 関 心 が 高 まってい る.そして, 適 正 な 保 護 管 理 を 行 うためには, 対 象 となる 動 物 の 生 態 や 生 息 環 境 に 加 え, 人 間 が 生 態 系 に 及 ぼす 影 響 についても 考 慮 する 必 要 がある.そのため, 動 物 側 の 情 報 を 得 るための 生 態 学 や 行 動 学,また 人 間 側 の 課 題 として 社 会 学 や 人 類 学 など, 大 学 等 の 研 究 機 関 において 多 角 的 なアプローチが 試 みられている. しかしながら, 野 生 生 物 関 連 の 調 査 研 究 に 携 わっていた 人 材 が,その 知 識 や 経 験 を 活 かせる 職 を 得 ること は 多 くない.このことは, 野 生 生 物 保 護 管 理 に 関 わる 政 策 立 案 や 施 策 を 行 う 立 場 の 行 政 等 において, 専 門 的 な 知 識 を 有 する 人 材 が 不 足 しがちにあるといった 問 題 にも 繋 がっている. 本 集 会 ではこれらの 点 を 踏 まえて, 調 査 対 象 や 研 究 分 野, 業 種 等 が 異 なる 発 表 者 から, 過 去 の 研 究 や 現 職 での 活 動, 両 者 の 関 連 性 や 相 違 点 について 体 験 談 や 経 験 則 に 基 づく 話 題 提 供 を 行 う.また 総 合 討 論 にお いて, 野 生 生 物 保 護 管 理 に 関 わる 研 究 機 関 や 行 政 機 関 の 連 携 や 今 後 の 課 題 などについて 問 題 提 起 や 課 題 解 決 に 向 けた 議 論 を 行 いたい. 1. おこぼれで 喰 う 平 田 滋 樹 ( 長 崎 県 農 林 部 農 政 課, 前 鳥 取 県 農 林 水 産 部 生 産 振 興 課 ) 2. 過 去 の 遺 産 で 喰 う 姉 崎 智 子 ( 群 馬 県 立 自 然 史 博 物 館 ) 3. 狩 猟 で 喰 う 上 田 剛 平 ( 兵 庫 県 但 馬 県 民 局 豊 岡 農 林 水 産 振 興 事 務 所 森 林 林 業 課 ) 4. サルで 喰 う 山 田 彩 (( 独 ) 農 研 機 構 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 センター 鳥 獣 害 研 究 チーム) 5. 人 を 食 う 小 寺 祐 二 ( 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター) 6. 総 合 討 論

30 F-11 東 北 地 方 の 野 生 動 物 調 査 体 制 の 構 築 を 目 指 して 世 話 人 : 玉 手 英 利 ( 山 形 大 学 理 学 部 ) 東 英 生 ( 哺 乳 類 研 究 所 準 備 室 ) 東 北 地 方 南 部 ではニホンザルやツキノワグマの 分 布 域 が 連 続 しているが 生 息 調 査 や 保 護 管 理 は 各 県 単 位 で 行 われてきたため 広 域 的 な 生 息 状 況 に 関 する 情 報 は 不 足 していた しかし 最 近 ではテレメトリーや 遺 伝 子 分 析 などによって 行 政 単 位 を 超 えた 動 物 の 移 動 分 散 に 関 する 情 報 が 蓄 積 しつつある 本 集 会 では このような 調 査 手 法 を 用 いて 明 らかになった 東 北 南 部 における 県 境 を 越 えた 個 体 の 移 動 に 関 する 事 例 報 告 すると 共 に 調 査 データを 蓄 積 共 有 する 体 制 の 構 築 について 意 見 交 換 を 行 う 予 定 である 今 年 度 マーキング 等 により 確 認 されたツキノワグマについても 事 例 報 告 を 行 う 予 定 です 1. ニホンザルの 山 形 県 と 福 島 県 の 県 境 を 跨 ぐ 群 れの 遊 動 域 についてGPSを 利 用 したデータの 解 析 ( 季 節 移 動 を 行 う 群 れの 追 跡 毎 年 春 15kmを 移 動 ) 今 野 文 治 ( 新 ふくしま 農 協 ) 2. ニホンザルの 山 形 県 米 沢 市 から 岩 手 県 山 田 町 の300kmの 移 動 の 確 認 ( 推 定 14 歳 の の 移 動 発 信 機 から) 東 英 生 ( 哺 乳 類 研 究 所 準 備 室 ) 3. 県 境 を 行 き 来 するニホンザル 個 体 群 の 管 理 をどうするか? 宇 野 壮 春 ( 宮 城 野 生 動 物 保 護 管 理 センター) 4. 山 形 のシカとイノシシはどこから 来 たのか? 玉 手 英 利 ( 山 形 大 学 理 学 部 ) F-12 標 本 とその 二 次 資 料, 合 わせて 見 るとおもしろい 世 話 人 : 栗 原 望 ( 国 立 科 学 博 物 館 動 物 研 究 部 ) 一 次 資 料 と 二 次 資 料 という 区 別 は, 状 況 や 研 究 対 象 によって 異 なるが,ここではいわゆる 自 然 史 科 学 系 で の 二 次 資 料,つまり 動 物 標 本 に 付 随 する 諸 々の 記 録 を 二 次 資 料 とする. 標 本 の 産 地 情 報 や 標 本 採 集 者, 標 本 のスケッチ,その 標 本 にまつわる 話 などあらゆるものが 二 次 資 料 となる. 一 次 資 料 と 二 次 資 料 は 互 いに 補 完 し 合 う 関 係 にあるが, 時 として 二 次 資 料 単 独 でも 興 味 深 いことが 分 かることもある.しかし, 一 次 資 料 と 比 べると 二 次 資 料 となる 情 報 は 蓄 積 が 少 なく, 散 逸 しているのが 現 状 である.そこで, 今 一 度 二 次 資 料 に 注 目 し, 二 次 資 料 は 面 白 い! ということを 認 識 し 合 える 場 を 作 りたい.さらに, 将 来 に 向 けて 二 次 資 料 をどう 保 存 してい けばよいのか 議 論 したい. 標 本 ラベルからわかること 川 田 伸 一 郎 ( 国 立 科 学 博 物 館 動 物 研 究 部 ) 江 戸 時 代 後 期 に 描 かれた 熊 本 のヤマネの 産 地 の 特 定 安 田 雅 俊 ( 森 林 総 合 研 究 所 九 州 支 所 ) 一 次 資 料 と 二 次 資 料 から 生 み 出 される 価 値 ( 財 ) 日 本 モンキー センター での 事 例 小 林 秀 司 ( 岡 山 理 科 大 学 ) 博 物 館 資 料 の 周 辺 情 報 のデジタル アー カイブ 化 管 理 者 にも 利 用 者 にも 使 いやすい Web データベースの 構 築 を 目 指 して 有 田 寛 之 ( 国 立 科 学 博 物 館 事 業 推 進 部 )

31 F-13 サンプリングデザインとデータ 解 析 具 体 的 研 究 事 例 に 基 づくオープンディスカッション 世 話 人 : 清 田 雅 史 ( 遠 洋 水 研 ) 高 橋 紀 夫 ( 遠 洋 水 研 ) 金 子 弥 生 ( 東 京 農 工 大 ) サンプリングとデータ 解 析 の 重 要 性 について 考 える 場 として 2008 年 に 本 自 由 集 会 を 企 画 したところ, 多 くの 方 々にお 集 まりいただき,データ 解 析 に 高 い 関 心 が 寄 せられていることを 確 認 しました それと 同 時 に, 哺 乳 類 研 究 では 偏 りや 反 復 のないランダムサンプリングは 難 しく 教 科 書 的 な 統 計 解 析 を 適 用 しにくいこと, 解 析 ソ フトの 初 歩 的 な 使 い 方 から 高 度 な 解 析 法 の 応 用 まで 様 々なレベルの 問 題 意 識 があること, 哺 乳 類 研 究 に 関 与 する 数 理 解 析 の 専 門 家 が 不 足 していることも 実 感 し, 本 集 会 の 進 め 方 と 焦 点 の 絞 り 方 にむずかしさも 感 じまし た そこで, 過 去 1 年 以 上 にわたり, 東 京 農 工 大 の 学 生 諸 氏 と 近 隣 の 研 究 者 が 集 まって 勉 強 会 を 開 催 し, 野 生 生 物 研 究 とデータ 解 析 について 検 討 を 重 ねました データをいかに 集 め, 料 理 するか? という 問 いかけは 全 ての 研 究 者 に 共 通 することから, 実 際 の 調 査 や 解 析 を 通 じて 研 究 者 が 抱 いた 問 題 点 と,それに 対 し 他 の 研 究 者 が 寄 せたアイディア, 両 者 の 議 論 を 通 じて 得 られた 改 善 点 ( 必 ずしも 改 善 ばかりではないかもしれません が ),こうした 具 体 的 事 例 を 紹 介 してオープンに 議 論 することにより, 幅 広 い 方 々が 有 益 なヒントを 得 られるの ではないかと 考 えました 今 回 は 我 々の 勉 強 会 から3つの 話 題 を 紹 介 します 解 析 経 験 の 多 寡 に 関 係 なく, 自 由 に 質 問 や 意 見 を 交 わすことのできる 相 互 刺 激 の 場 にしたいと 願 っていま すので,お 気 軽 にご 来 場 ください 1. 分 散 分 析 回 帰 共 分 散 分 析 入 門 ラッコの 相 対 成 長 を 例 として 清 田 雅 史 ( 遠 洋 水 研 ) 2. ツキノワグマの 食 物 資 源 としてのミズナラ 堅 果 の 成 熟 フェノロジー 解 析 個 体 差 を 考 慮 し 様 々な 応 答 変 数 を 扱 う GLM 解 析 の 事 例 中 島 亜 美 ( 東 京 農 工 大 ) 3. 高 密 度 GPS データの 解 析 からクマの 採 食 行 動 を 復 元 できるか? 有 本 勳 ( 東 京 農 工 大 ) F-14 生 物 多 様 性 保 全 に 向 けたニホンジカの 個 体 数 管 理 世 話 人 : 濱 崎 伸 一 郎 (WMO 関 西 ) 小 泉 透 ( 森 林 総 研 ) 山 内 貴 義 ( 岩 手 県 環 保 センター) 近 年 のシカの 分 布 拡 大 と 個 体 数 増 大 は 農 林 業 被 害 の 増 加 にとどまらず 生 物 多 様 性 保 全 の 上 でも 各 地 で 大 きな 問 題 となっている 特 に これまでシカが 分 布 していなかった 高 山 亜 高 山 帯 などでは 氷 河 期 から の 遺 存 種 や 厳 しい 自 然 環 境 に 適 応 した 希 少 な 固 有 種 を 含 め シカの 採 食 圧 に 耐 性 の 低 い 植 物 の 急 激 な 減 少 が 見 られるほか 裸 地 化 した 土 壌 の 流 出 など 生 物 多 様 性 保 全 の 上 で 大 きな 問 題 となっている このような 状 況 に 対 して 各 地 で 様 々な 対 策 が 試 行 されているが 地 形 や 気 象 などの 自 然 条 件 自 然 公 園 法 などの 法 的 制 限 などの 問 題 もあって 対 策 の 確 立 には 課 題 も 多 く 残 されている シカの 個 体 数 管 理 も 対 策 の 柱 の 一 つであるが 他 の 対 策 と 同 様 に その 手 法 は 未 だ 検 討 段 階 といわざるを 得 ず 地 域 特 性 に 合 った 効 果 的 な 捕 獲 手 法 の 確 立 が 求 められている 本 自 由 集 会 では これまで 取 り 組 まれ ている 各 地 の 事 例 を 紹 介 していただき 個 体 数 管 理 の 目 標 実 施 されている 捕 獲 方 法 の 課 題 など 各 地 の 情 報 を 共 有 するとともに シカの 行 動 特 性 を 考 慮 した 効 果 的 な 捕 獲 手 法 の 確 立 に 向 け 課 題 を 整 理 したい 1. 高 山 亜 高 山 帯 におけるシカの 行 動 特 性 と 個 体 数 管 理 における 留 意 点 泉 山 茂 之 ( 信 州 大 学 ) 2. 日 本 版 シャープシューティングの 可 能 性 と 課 題 鈴 木 正 嗣 ( 岐 阜 大 学 ) 3. 知 床 におけるシカ 個 体 数 管 理 の 現 状 と 課 題 山 中 正 実 ( 知 床 財 団 ) 4. 大 台 ヶ 原 におけるシカ 個 体 数 管 理 の 現 状 と 課 題 黒 崎 敏 文 ( 自 然 環 境 研 究 センター) 5. 尾 瀬 におけるシカ 個 体 数 管 理 の 取 り 組 みと 課 題 小 金 澤 正 昭 ( 宇 都 宮 大 学 )

32 F-15 かたちの 学 校 15 世 話 人 : 遠 藤 秀 紀 ( 東 京 大 学 総 合 研 究 博 物 館 ) 15 回 目 を 迎 えることになったかたちの 学 校 である 実 は 今 回 は かたちの 議 論 のみに 集 約 せずに ベトナム やインドシナの 調 査 の 未 来 を 考 える 機 会 にしてみたいと 思 う 思 えば 世 話 人 は 二 十 年 ほど 前 の 南 タイの 調 査 以 来 かの 地 でたくさんの 人 々と 触 れ 合 い 恥 ずかしながらも 幾 ばくかの 足 跡 を 残 してきた 今 回 は 前 線 でい ままさにともに 戦 っている 二 人 の 演 者 から 今 日 的 な 調 査 の 話 題 をいただき 議 論 の 俎 にのせてみたい 1. Nguyen Truong Son (Institute of Ecology and Biological Resources, VIETNAM) ベトナムにおける 国 立 生 態 生 物 資 源 研 究 所 と 日 本 人 研 究 者 による 小 型 哺 乳 類 の 共 同 研 究 Small mammal research collaboration in Vietnam between IEBR and Japanese Researcher 2. 押 田 龍 夫 ( 帯 広 畜 産 大 学 ) ハイガシラリスとベトナムリスの 系 統 関 係 :メコン 川 による 地 理 的 隔 離 はタイワンリス 属 の 種 分 化 にどのように 影 響 したか? Phylogenetic relationship between Callosciurus caniceps and C. inornatus (Rodentia, Sciuridae): implication for zoogeographical isolation by the Mekong River F-16 ハクビシンの 多 様 性 科 学 世 話 人 : 増 田 隆 一 ( 北 海 道 大 学 大 学 院 理 学 研 究 院 多 様 性 生 物 学 分 野 ) 日 本 のハクビシン(Paguma larvata)の 在 来 種 説 - 外 来 種 説 は 古 くから 議 論 されてきた 最 近 の 分 子 系 統 学 的 解 析 により 日 本 ハクビシンの 起 源 が 少 なくとも 台 湾 にあることが 明 らかになってきた ハクビシンは 食 肉 目 ジャコウネコ 科 (Carnivora, Viverridae)に 分 類 され 東 南 アジアから 南 アジアにかけて 広 く 分 布 している その 分 布 が 日 本 で 確 認 された 時 期 は 比 較 的 新 しく また 分 布 情 報 も 本 州 において 単 発 的 であったため 日 本 のハ クビシンはしばしば 外 来 種 として 扱 われてきたことも 事 実 である そのため これまで 日 本 では ハクビシンが 研 究 対 象 にされることが 少 なかったように 思 われる さらに ジャコウネコ 科 に 分 類 される 約 35 種 は 日 本 以 外 のアジアやアフリカに 自 然 分 布 するため ジャコウネコ 科 自 体 の 研 究 が 日 本 では 進 展 していないのが 現 状 で ある そこで 本 自 由 集 会 では 謎 の 多 いハクビシンにスポットを 当 て その 生 物 学 に 取 り 組 んでいる 研 究 者 に 最 新 の 成 果 を 紹 介 していただくことを 企 画 した ここでは 被 害 対 策 などの 外 来 種 問 題 は 中 心 的 な 話 題 にしないで ハクビシンの 生 物 学 的 特 徴 および 今 後 なすべき 研 究 課 題 について 自 由 に 議 論 したい 話 題 提 供 者 は 以 下 の 5 名 (1 名 につき 講 演 時 間 15 分 程 )の 予 定 である 1. 日 本 ハクビシンの 起 源 : 分 子 系 統 からたどる 増 田 隆 一 ( 北 海 道 大 学 大 学 院 理 学 研 究 院 ) 2. ハクビシン 集 団 の 遺 伝 的 多 様 性 井 上 友 ( 北 海 道 大 学 大 学 院 理 学 院 ) 3. ハクビシン 舌 乳 頭 の 微 細 構 造 江 村 正 一 ( 岐 阜 大 学 医 学 部 ) 4. ハクビシンの 舌 骨 装 置 について 高 田 靖 司 ( 愛 知 学 院 大 学 歯 学 部 ) 5. 日 本 でハクビシンの 生 態 研 究 をすることは 意 味 がないのか? 金 子 弥 生 ( 東 京 農 工 大 学 ) 6. 総 合 討 論

33 F-17 ゼニガタアザラシの 被 害 をめぐって: 地 域 社 会 水 産 経 済 の 視 点 から 世 話 人 : 和 田 一 雄 ( 海 獣 談 話 会 ) 1. ゼニガタアザラシ 研 究 の 到 達 点 と 課 題 和 田 一 雄 ( 海 獣 談 話 会 ) 2. 地 域 社 会 特 に 学 校 教 育 の 立 場 から 小 林 由 美 ( 北 大 水 産 学 研 究 科 資 源 生 物 学 ) 3. 水 産 経 済 特 にえりも 町 がもつ 問 題 点 を 中 心 に 廣 吉 勝 治 ( 北 大 名 誉 教 授 水 産 経 済 ) 和 田 は ゼニガタの 保 護 運 動 史 を 紹 介 する 開 始 期 である 1973 年 に 始 まった 保 護 活 動 はゼニガタの 天 然 記 念 物 指 定 を 目 指 した 海 獣 談 話 会 はその 生 態 被 害 の 実 態 調 査 を 行 った 1982 年 のゼニ 研 設 立 は 発 展 期 I を 導 いた 生 態 被 害 調 査 は 年 を 含 んで 本 格 化 し 1985 年 のミニ 国 際 シンポ 1986 年 の 論 文 集 出 版 の 成 果 に 至 った これを 機 会 に 文 化 財 指 定 から 漁 業 との 共 存 に 方 針 を 代 えた. 発 展 期 II はゼニガタのウ オッチングツアー 開 始 エリモシールクラブ 設 立 などで 共 存 の 幕 開 けである 小 林 は 浜 中 での 小 学 校 の 先 生 生 徒 を 対 象 にしたゼニガタ 普 及 活 動 の 紹 介 をする 小 林 を 中 心 にしたゼ ニ 研 がゼニガタとはどんな 動 物 で 漁 業 にどんな 被 害 を 与 えており どんな 対 策 が 採 られているのかを 丁 寧 に 説 明 したのだった 小 学 生 にどのようにしたら 興 味 を 持 ってもらえるのか 教 材 化 するにはどうしたらいいか は 先 生 から 教 わることで 問 題 の 解 決 を 図 った やがては 大 人 になる 小 学 生 にゼニガタを 知 ってもらうことは 普 及 活 動 としてきわめて 重 要 な 一 面 である 廣 吉 は えりも 漁 協 の 取 り 組 みを 中 心 に 地 元 漁 協 の 抱 える 経 済 的 問 題 を 中 心 に 取 り 上 げる 最 近 明 らかに 襟 裳 岬 のゼニガタ 個 体 群 が 増 加 していることを 受 けて 漁 業 者 はしかるべき 数 は 駆 除 してもいいのではないか と 考 える 駆 除 して 確 かに 被 害 が 軽 減 されるめどがあるなら 取 り 組 めるが 現 在 それは 明 確 ではない 被 害 を 受 ける 定 置 網 ごとに 被 害 額 を 明 らかにしてそれに 見 合 うサケ 収 量 を 保 証 する 漁 協 全 体 で 受 けるサケ 被 害 額 にあたる 数 量 分 をサケの 孵 化 放 流 量 に 上 乗 せする 各 定 置 網 の 被 害 額 を 保 険 で 保 証 する 被 害 サケだけ ではなく その 他 のサケを 加 工 して 販 売 する など 多 面 的 に 検 討 されている F-18 滑 空 性 哺 乳 類 の 移 食 住 - 滑 空 と 採 食 物 を 知 る 世 話 人 : 浅 利 裕 伸 ( 株 式 会 社 長 大 ) 日 本 における 滑 空 性 哺 乳 類 の 研 究 は, 分 布 生 態 形 態 などの 分 野 で 行 なわれており,1997 年 の 哺 乳 類 学 会 大 会 自 由 集 会 においては,リス ムササビネットワークの 第 一 回 集 会 として 今 後 の 研 究 の 必 要 性 が 話 し 合 われている.しかし,その 後 の 集 会 は 十 分 に 行 なわれず,10 年 もの 間 各 研 究 者 や 団 体 が 各 々の 活 動 や 交 流 によって 情 報 を 得 ている 状 況 である.さらに, 滑 空 性 哺 乳 類 以 外 を 研 究 している 方 の 多 くにとっては, 論 文 を 検 索 し 手 に 入 れなくては 必 要 な 情 報 が 得 られないことも 多 い. 滑 空 性 哺 乳 類 における 近 年 の 研 究 は, 研 究 手 法 の 進 歩 各 研 究 者 の 地 道 な 努 力 地 域 での 活 動 などによ って, 各 個 人 および 団 体 の 研 究 が 少 しずつであるが 蓄 積 されてきている.このような 研 究 事 例 を 発 表 する 場 を もつことによって, 情 報 を 共 有 するとともに, 滑 空 性 哺 乳 類 研 究 の 現 状 を 広 く 周 知 することを 目 指 す 必 要 があ る.さらに, 情 報 の 共 有 は, 今 後 の 研 究 の 発 展 および 若 手 研 究 者 の 育 成 にも 役 立 つと 考 えられる. 今 回 の 自 由 集 会 では, 滑 空 性 哺 乳 類 を 対 象 とした 近 年 の 研 究 事 例 を 報 告 し, 滑 空 性 哺 乳 類 の 生 態 および 研 究 の 現 状 について 理 解 を 深 めることを 目 的 とする. 1. なぜ 滑 空 性 哺 乳 類 を 研 究 するのか: 近 年 における 研 究 の 傾 向 安 藤 元 一 ( 東 農 大 ) 浅 利 裕 伸 ( 株 式 会 社 長 大 ) 2. 滑 空 性 哺 乳 類 の 移 動 について-タイリクモモンガをメインに- 鈴 木 圭 ( 岩 手 連 大 農 学 研 究 科 ) 浅 利 裕 伸 ( 株 式 会 社 長 大 ) 柳 川 久 ( 帯 畜 大 ) 3. 何 を 食 べているのか~ 採 食 物 リスト 最 新 版 浅 利 裕 伸 ( 株 式 会 社 長 大 ) 4. 地 元 で 実 践 福 島 県 での 事 例 岩 崎 雄 輔 ( 福 島 県 立 会 津 高 等 学 校 )

34 F-19 統 合 的 な 野 生 動 物 管 理 システムの 構 築 へ 向 けて 世 話 人 : 斉 藤 正 恵 小 池 伸 介 梶 光 一 ( 東 京 農 工 大 学 ) 生 物 多 様 性 の 宝 庫 であった 里 山 では 今 日 過 疎 高 齢 化 による 撤 退 と 耕 作 放 棄 地 の 増 加 狩 猟 人 口 の 減 少 によって 野 生 動 物 の 分 布 拡 大 や 生 息 数 の 激 増 が 生 じ 農 林 業 被 害 の 激 化 や 生 態 系 に 負 の 影 響 が 現 れて いる これらの 問 題 を 解 決 するために 2009 年 度 より 東 京 農 工 大 学 では 宇 都 宮 大 学 および 栃 木 県 と 連 携 し て 社 会 科 学 と 生 態 学 の 融 合 による 融 合 による 統 合 的 なアプローチとしての 野 生 動 物 管 理 地 ステムの 構 築 プ ロジェクトを 開 始 した 本 プロジェクトでは 社 会 と 環 境 の 相 互 の 関 係 を 知 る 枠 組 みとして 知 られるDPSIR スキームを 用 いることによ り 野 生 動 物 の 増 加 と 分 布 拡 大 がもたらす 農 林 業 被 害 や 生 態 系 への 悪 影 響 について 人 為 的 自 然 的 要 因 を 突 き 止 め 被 害 を 予 防 あるいは 軽 減 する 対 策 を 提 言 していきたいと 考 えている 今 回 は モデル 地 区 として 栃 木 県 を 対 象 としたプロジェクト 研 究 の 課 題 や 内 容 について その 経 過 を 報 告 する 話 題 提 供 者 ( 予 定 ): 梶 光 一 ( 東 京 農 工 大 学 農 ) 大 橋 春 香 ( 東 京 農 工 大 学 フロンティア 農 ) 桑 原 考 史 ( 東 京 農 工 大 学 フロンティア 農 ) 斉 藤 正 恵 ( 東 京 農 工 大 学 フロンティア 農 ) 弘 重 譲 ( 東 京 農 工 大 学 フロンティア 農 ) 堀 江 玲 子 ( 宇 都 宮 大 学 農 ) F-20 ニホンジカが 生 物 多 様 性 に 与 えるインパクト~ 不 可 逆 的 影 響 の 現 状 とその 取 り 組 み~ 世 話 人 : 荒 木 良 太 ( 自 然 研 ) 横 山 典 子 (WMO 関 西 ) ニホンジカ( 以 下,シカ)による 生 態 系 への 影 響 はシカ 生 息 地 のほとんどで 確 認 されており これまでも 多 く の 学 会 で 議 論 されてきた また ほぼ 人 為 と 考 えられている 近 年 の 温 暖 化 により 高 山 亜 高 山 帯 など 有 史 以 来 シカが 生 息 していなかった 地 域 へ 分 布 を 拡 大 し その 影 響 が 不 可 逆 的 なものになることが 危 惧 されている シカが 及 ぼす 影 響 は 植 生 のみならず 動 物 群 等 多 岐 にわたるため 単 独 の 生 物 群 を 対 象 にした 組 織 での 議 論 には 限 界 がある そこで 本 自 由 集 会 では シカが 自 然 植 生 に 与 える 影 響 とその 対 策 について 各 地 で 取 り 組 んでこられた 研 究 者 を 招 き 1 高 標 高 域 を 中 心 とした 自 然 公 園 等 における シカの 生 物 多 様 性 に 与 えるイ ンパクトの 現 況 と 対 策 に 関 する 情 報 を 共 有 すること 2 多 様 性 保 全 の 観 点 から シカのインパクトの 重 大 性 を 認 識 し さらに 早 期 に 対 策 に 取 り 組 む 必 要 性 の 認 識 を 共 有 すること 3 植 物 動 物 それぞれの 専 門 家 がこの 問 題 について 相 互 に 議 論 協 力 しながら 対 策 を 進 めるきっかけとすること を 目 的 として 不 可 逆 的 な 影 響 をキーワードに 議 論 を 進 めたい 1. 森 林 生 態 系 への 不 可 逆 的 影 響 とその 原 因 の 整 理 - 大 台 ヶ 原 の 事 例 横 田 岳 人 ( 龍 谷 大 学 ) 2. シカ 密 度 に 対 応 した 植 生 指 標 と 植 生 回 復 の 可 能 性 知 床 岬 洞 爺 湖 中 島 等 の 事 例 宮 木 雅 美 ( 酪 農 学 園 大 学 ) 3. 植 生 保 護 柵 の 効 果 と 影 響 の 整 理 - 丹 沢 の 事 例 - 田 村 淳 ( 神 奈 川 県 自 然 環 境 保 全 センター) 4. 南 アルプス 地 域 におけるシカの 影 響 とその 対 策 鵜 飼 一 博 ( 南 ア ボランティアネット)

35 F-21 Mammal Study へ 投 稿 しよう 世 界 へ 発 信 するあなたの 哺 乳 類 研 究 世 話 人 : 増 田 隆 一 (Mammal Study 編 集 委 員 長 / 北 海 道 大 学 大 学 院 理 学 研 究 院 ) 本 学 会 英 文 誌 Mammal Study は すでに 周 知 されているように SCIE に 登 録 され (Mammal Study Vol. 34, No. 4 の 巻 頭 参 照 ) 国 際 的 にアクセスされるジャーナルとなった 2012 年 からは インパクトファクターを 取 得 することが 決 まっている このように 身 近 な Mammal Study が あなたと 世 界 の 哺 乳 類 研 究 者 の 間 を 直 接 結 ぶ 役 割 を 果 たしている さらに 2009 年 から 優 秀 な 掲 載 論 文 には Mammal Study 論 文 賞 ( 副 賞 つき)が 授 与 さ れることとなった あなたが 取 り 組 んでいる 哺 乳 類 研 究 の 成 果 を 世 界 へ 発 信 するため 是 非 Mammal Study へ 投 稿 していただきたい 本 自 由 集 会 では まず Mammal Studyへの 投 稿 方 法 を 紹 介 する 初 めて 投 稿 する 方 やまだ 投 稿 に 慣 れてい ないと 考 えている 方 にも 投 稿 から 論 文 掲 載 までの 道 筋 をわかりやすく 紹 介 する さらに 編 集 委 員 会 は Mammal Study が 会 員 にとってよりよい 研 究 発 表 の 場 になることを 願 っており 編 集 に 関 する 質 問 やご 希 望 を 自 由 に 話 題 にしていただきたい 特 に 今 年 は 現 体 制 編 集 委 員 会 の 最 後 の 年 でもあり この 3 年 間 の 経 験 に 基 づいた 討 論 も 行 いたい F-22 哺 乳 類 学 者 進 化 学 者 徳 田 御 稔 の 足 跡 世 話 人 : 大 舘 智 氏 ( 北 海 道 大 学 低 温 科 学 研 究 所 ) 徳 田 御 稔 (とくだ みとし)は 第 二 次 大 戦 前 後 に 活 躍 した 動 物 学 者 進 化 学 者 である 彼 は 東 アジアの 齧 歯 類 分 類 の 発 展 に 寄 与 し また 生 物 地 理 学 進 化 学 に 関 する 議 論 を 行 い 哺 乳 類 学 者 のみならず 進 化 学 者 に 大 きな 影 響 を 与 えた 戦 後 の 哺 乳 類 学 研 究 の 要 石 である 哺 乳 類 科 学 の 創 刊 初 期 には 徳 田 が 先 頭 になっ て 論 陣 を 張 ってきたことからも 哺 乳 類 研 究 への 影 響 の 大 きさは 分 かろう このように 徳 田 は 日 本 の 哺 乳 類 学 特 に 小 型 哺 乳 類 の 発 展 に 果 たした 役 割 は 大 きい 一 方 戦 後 に 徳 田 の 著 した 一 連 の 進 化 関 連 の 著 作 は 今 西 錦 司 の 進 化 論 とともに 日 本 の 進 化 研 究 に 多 大 な 影 響 を 及 ぼした しかし 彼 のラマルク 的 進 化 論 は 今 西 進 化 論 と 同 様 現 在 の 日 本 の 進 化 学 においては 批 判 的 に 評 価 されている このように 日 本 の 哺 乳 類 学 進 化 学 研 究 に 徳 田 が 与 えた 影 響 には 正 と 負 の 側 面 があるといえる 徳 田 の 没 後 四 半 世 紀 以 上 が 経 過 し 直 接 論 議 を された 人 びとも 定 年 を 迎 えられたか あるいは 鬼 籍 にはいられている 従 って 今 こそ 彼 の 業 績 を 正 しく 評 価 すべき 最 後 のチャンスであると 考 え この 集 会 を 企 画 した 今 回 の 集 会 には 特 に 徳 田 御 稔 という 名 前 すら 聞 いたことのない 若 手 の 参 加 を 望 みたい 総 括 と 論 議 こそが 学 問 の 発 展 の 為 には 必 要 であり これが 新 たな 流 れにつながるのというのを 実 感 していただきたい 1. 導 入 趣 旨 説 明 徳 田 御 稔 って 誰? 大 舘 智 氏 ( 北 大 低 温 研 ) 5 分 2. 徳 田 御 稔 の 個 人 史 経 歴 と 業 績 金 子 之 史 ( 元 香 川 大 ) 20 分 3. 徳 田 御 稔 と 齧 歯 類 分 類 岩 佐 真 宏 ( 日 大 生 物 資 源 科 学 ) 20 分 4. 徳 田 御 稔 と 生 物 地 理 学 本 川 雅 治 ( 京 大 総 合 博 物 館 ) 20 分 5. 徳 田 御 稔 の 分 類 と 進 化 論 三 中 信 宏 ( 農 環 研 東 大 農 学 生 命 ) 20 分 6. 総 合 討 論 以 上 の 演 者 + 阿 部 永 ( 元 北 大 農 学 部 ) 20 分 司 会 大 舘

36 F-23 ニホンザル 個 体 群 管 理 の 現 場 と 今 後 の 課 題 世 話 人 : 渡 邊 邦 夫 ( 京 大 霊 長 研 ) 常 田 邦 彦 ( 自 然 環 境 研 ) 江 成 広 斗 ( 宇 都 宮 大 農 ) 昨 年 度 は ニホンザルの 個 体 群 管 理 - 何 から 始 めるべきか と 題 して 野 生 ニホンザル 個 体 群 管 理 に 関 わ る 基 本 的 な 問 題 点 の 洗 い 出 しを 行 った 具 体 的 には 個 体 群 管 理 にかかわるモニタリング 計 画 そのもののあり 方 にかかわる 問 題 点 とその 方 法 そしてニホンザル 個 体 群 管 理 の 手 法 として 広 く 行 われている 捕 獲 が 現 在 どのように 行 われているのかということについての 全 国 アンケート 調 査 を 基 にした 議 論 が 行 われた その 中 で ニホンザル 個 体 群 管 理 を 行 うにあたって もっとも 基 本 となる 当 面 の 具 体 的 な 目 標 の 設 定 そしてそれに 基 づ いて 計 画 を 練 り 直 していくというフィードバックが 成 り 立 っていないのではないかという 点 が 強 く 指 摘 された ま た 年 一 万 頭 を 超 すニホンザル 捕 獲 が 十 年 以 上 続 いているにもかかわらず 被 害 が 減 少 するには 至 っておら ず また 捕 獲 の 効 果 も 不 確 かでどうすれば 被 害 を 抑 えることができるのかは まだ 暗 中 模 索 の 状 態 であること も 確 認 された 今 回 はより 具 体 的 に 現 場 の 実 情 に 基 づいて 個 体 群 管 理 を 進 める 上 で 実 際 にどのような 問 題 があるのか どのような 点 を 解 決 していかなければならないのかを 考 えるための 場 として この 自 由 集 会 は 企 画 された 日 本 各 地 で 野 生 ニホンザルの 保 護 管 理 問 題 で 活 躍 している 方 々に 話 題 を 提 供 してもらい より 具 体 的 で 現 実 的 にこの 問 題 を 解 決 していくための 方 策 を 探 りたい 1. 趣 旨 説 明 渡 邊 邦 夫 ( 京 大 霊 長 研 ) 2. 銃 器 を 用 いた 個 体 数 管 理 追 い 上 げの 実 際 と 問 題 点 宇 野 壮 春 ( 宮 城 のサル 調 査 会 ) 3. 滋 賀 県 における 集 団 捕 獲 の 実 施 例 から 白 井 啓 ( 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 ) 清 野 紘 典 ( 同 関 西 事 務 所 ) *2 3 はいずれも 仮 題 他 に 若 干 の 地 方 自 治 体 からの 発 表 を 予 定 している F-24 増 補 版 食 虫 類 の 自 然 史 10 日 本 産 食 虫 類 のレッドリスト 再 点 検 世 話 人 : 横 畑 泰 志 ( 富 山 大 院 理 工 ) 川 田 伸 一 郎 ( 科 博 ) 森 部 絢 嗣 ( 朝 日 大 歯 ) 食 虫 類 の 自 然 史 ( 阿 部 横 畑 編 1998)の 刊 行 からはや 10 余 年 当 自 由 集 会 シリーズの 回 数 も 2 桁 を 数 え るに 至 った また 今 年 は 国 際 生 物 多 様 性 条 約 締 約 国 会 議 (COP10)が 名 古 屋 市 を 中 心 に 開 催 される 国 際 生 物 多 様 性 年 である 本 大 会 もこれを 鑑 みて 2 学 会 の 合 同 大 会 となった これらに 相 応 しい 内 容 として 日 本 産 食 虫 類 のレッドリスト 指 定 状 況 の 再 評 価 を 企 画 した 環 境 省 レッドリストは 5 年 に 一 度 見 直 され 現 在 は 第 3 次 の 見 直 し 作 業 が 進 行 中 である 今 回 の 見 直 しでは レッドデータブックの 改 訂 も 予 定 されており それぞれの 種 について 詳 細 に 生 息 情 報 を 把 握 することが 必 要 で ある 日 本 哺 乳 類 学 会 も 哺 乳 類 保 護 管 理 委 員 会 のもとにレッドリスト 作 業 部 会 を 設 け 組 織 的 に 対 応 している が 必 ずしも 十 分 とは 言 い 切 れない かつては 日 本 の 津 々 浦 々をたった1 人 で 巡 って 多 くの 食 虫 類 を 捕 獲 し それらの 生 息 環 境 を 把 握 していた 精 力 的 な 先 達 も 存 在 したが これからは 多 くの 研 究 者 のネットワークを 構 築 していく 必 要 があるだろう 申 し 込 み 時 点 で 3 つの 報 告 を 予 定 しているが 他 の 種 も 含 めて 参 加 者 と 活 発 な 情 報 交 換 を 行 いたい 0. 趣 旨 説 明 横 畑 泰 志 ( 富 山 大 院 理 工 理 学 ) 1. センカクモグラはどうなのか 横 畑 泰 志 ( 富 山 大 院 理 工 理 学 ) 横 田 昌 嗣 ( 琉 球 大 理 ) 金 子 正 美 星 野 仏 方 ( 酪 農 学 園 大 環 境 システム) 小 野 貴 司 南 澤 舞 (EnVision) 2. エチゴモグラはどうなのか 大 野 浩 史 横 畑 泰 志 ( 富 山 大 院 理 工 ) 3. トガリネズミはどうなのか 森 部 絢 嗣 ( 朝 日 大 歯 )

37 F-25 インタープリテーションは 保 全 の 現 場 で 役 に 立 つのか? 専 門 家 と 現 場 のコミュニケーションを 中 心 に 世 話 人 : 富 田 涼 都 ( 静 岡 大 学 ) 関 根 聡 子 (ネイチャーガイド) インタープリテーションとは 相 手 の 年 齢 経 験 ねらいなどに 応 じて 伝 えたい 情 報 の 量 や 発 信 方 法 をアレ ンジするスキルである このスキルは 自 然 体 験 学 習 などに 応 用 され 環 境 教 育 の 領 域 においてスキルの 開 発 や 人 材 育 成 などが 行 われてきた しかし 単 なる 自 然 体 験 を 志 向 したようなインタープリテーションでは 現 実 の 保 全 現 場 での 問 題 解 決 に 貢 献 することが 難 しく その 意 義 が 問 われることも 少 なくない 一 方 保 全 活 動 は 社 会 的 な 実 践 でもあるため 地 域 社 会 をはじめとする 現 場 とのコミュニケーションは 避 け て 通 れない しかし 研 究 者 をはじめとする 専 門 家 などは 野 生 動 物 などに 関 する 専 門 的 知 識 を 持 ってはいて も 伝 える ことについては 必 ずしも 精 通 していない そのため 専 門 家 と 現 場 ( 非 専 門 家 )のコミュニケーション が 不 全 となり 保 全 活 動 が 滞 ってしまうこともある そこで 本 集 会 では インタープリテーションにおける 伝 える スキルの 蓄 積 が 具 体 的 な 保 全 現 場 の 問 題 解 決 に 貢 献 する 可 能 性 と 課 題 について 実 践 例 も 交 えながら 議 論 を 行 う そこから よりよい 専 門 家 と 現 場 のコミ ュニケーションのあり 方 を 模 索 し 獣 害 や 自 然 再 生 地 域 振 興 などの 各 種 問 題 の 解 決 へのシナリオを 素 描 して いきたい 1. インタープリテーションの 光 と 影 自 然 体 験 活 動 の 現 場 から 関 根 聡 子 (ネイチャーガイド) 2. 保 全 現 場 においてインタープリテーションに 求 められることは 何 か? 富 田 涼 都 ( 静 岡 大 学 ) 3. やまだらけの 日 本 一 人 口 の 少 ない 町 早 川 町 における 保 全 を 目 的 としたインタープリテーション 大 西 信 正 ( 南 アルプス 生 態 邑 / 生 態 計 画 研 究 所 早 川 事 業 所 ) 4. 博 物 館 は 保 全 にどうせまる? 地 域 と 科 学 をつなぐ 学 芸 員 の 役 割 金 尾 滋 史 ( 多 賀 町 立 博 物 館 ) F-26 木 に 縁 りて 魚 を 求 む 失 敗 事 例 から 学 ぶケモノ 対 策 世 話 人 : 小 寺 祐 二 江 成 広 斗 ( 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター) ケモノによる 被 害 問 題 が 深 刻 化 する 中 で 様 々な 対 策 がこれまで 考 案 されてきており 近 年 それらの 成 功 事 例 は 書 籍 や 雑 誌 の 中 でしばしば 目 にするようになった 一 方 そうした 成 功 事 例 をはるかに 上 回 る 数 の 失 敗 事 例 が 現 場 には 存 在 しているのであるが これらが 検 証 される 機 会 は 非 常 に 少 ない そこで 本 集 会 では あえてその 失 敗 事 例 に 注 目 してみたい なぜなら これまで 繰 り 返 されてきた 数 多 の 失 敗 を 回 避 す るためには どうしたら 成 功 するのか だけではなく なぜ 失 敗 するのか の 視 点 が 不 可 欠 だからである 間 違 った 対 策 では いくら 懸 命 に 努 力 しても 成 功 に 導 くことはできない まさに 木 に 縁 りて 魚 を 求 む である 本 集 会 では 各 地 のケモノ 対 策 の 失 敗 事 例 を 紹 介 する 中 で それらの 共 通 因 子 の 整 理 を 試 みる また 総 合 討 論 の 時 間 に 出 来 るだけ 多 くの 時 間 を 割 き 被 害 問 題 に 悩 む 多 くの 皆 さんとともに ケモノ 対 策 の 失 敗 学 について 考 えてみたい 1. 失 敗 学 の 重 要 性 小 寺 祐 二 ( 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター) 2. 事 例 1: 島 根 の 失 敗 澤 田 誠 吾 ( 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター) 3. 事 例 2: 宮 城 の 失 敗 宇 野 壮 春 ( 宮 城 野 生 動 物 保 護 管 理 センター) 4. 事 例 3: 鳥 取 の 失 敗 平 田 滋 樹 ( 長 崎 県 農 林 部 農 政 課, 前 鳥 取 県 農 林 水 産 部 生 産 振 興 課 ) 5. まとめ: 農 家 に 正 しい 対 策 を 使 ってもらうために 竹 内 正 彦 ( 農 研 機 構 中 央 農 業 総 合 研 究 センター) 6. 総 合 討 論

38 F-27 琵 琶 湖 におけるカワウ 問 題 世 話 人 : 須 藤 明 子 ( 株 式 会 社 イーグレット オフィス) カワウ(Phalacrocorax carbo)は 世 界 に 広 く 分 布 する 魚 植 生 の 鳥 類 で,1970 年 代 には 個 体 数 が 激 減 して 絶 滅 が 危 惧 されました しかし, 近 年 の 急 激 な 個 体 数 増 加 にともない,カワウによる 漁 業 被 害 と 森 林 被 害 は 全 国 に 広 がり 社 会 問 題 に 発 展 しつつあります 滋 賀 県 には 約 35,000 羽 のカワウが 生 息 し, 琵 琶 湖 の 竹 生 島 と 伊 崎 半 島 に 国 内 最 大 級 のコロニーがあります 滋 賀 県 のカワウ 被 害 は 国 内 で 最 も 深 刻 な 状 況 にあり, 追 い 払 いな どの 被 害 防 除 に 加 えて, 大 規 模 な 個 体 数 調 整 事 業 を 実 施 するなど,さまざまな 取 組 みが 行 われています 本 自 由 集 会 では, 現 場 の 最 前 線 にいる 行 政 の 担 当 者 からカワウ 被 害 の 現 状 と 対 策 について,また 研 究 者 からカワウの 広 域 移 動 に 関 する 最 新 の 研 究 結 果 について, 話 題 提 供 していただきます 少 し 長 めの 議 論 の 時 間 を 設 け, 参 加 者 全 員 で 琵 琶 湖 のカワウ 問 題 の 解 決 にむけて 知 恵 を 出 し 合 う 機 会 にしたいと 思 います なお, 本 大 会 のエクスカーション(9 月 21 日 )において, 琵 琶 湖 におけるカワウ 森 林 被 害 の 現 状 を 見 学 しま す 是 非,エクスカーションとセットで,ご 参 加 ください もちろん 自 由 集 会 のみの 参 加 も 大 歓 迎 です 1. 滋 賀 県 のカワウ 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 三 宅 利 彦 ( 滋 賀 県 琵 琶 湖 環 境 部 自 然 環 境 保 全 課 ) 2. カワウによる 琵 琶 湖 の 水 産 被 害 佐 野 聡 哉 ( 滋 賀 県 農 政 水 産 部 水 産 課 ) 3. 伊 崎 半 島 における 生 息 地 管 理 柴 田 隆 文 ( 林 野 庁 滋 賀 森 林 管 理 署 ) 4. カワウの 広 域 移 動 と 琵 琶 湖 のカワウ 問 題 高 木 憲 太 郎 (NPO 法 人 バードリサーチ) F-28 野 生 動 物 学 実 習 の 現 状 と 改 善 に 関 する 集 会 世 話 人 : 高 槻 成 紀 ( 麻 布 大 学 ) 安 藤 元 一 ( 東 京 農 業 大 学 ) この 数 年 間 私 立 大 学 で 野 生 動 物 学 関 連 の 研 究 室 が 新 設 される 傾 向 があり 学 生 の 人 気 も 高 いとされる しかし 多 くの 場 合 歴 史 がないだけに 教 育 のノウハウも 手 探 りでおこなわれており 困 難 や 問 題 も 少 なくな い その 背 景 には 少 ない 教 員 数 に 対 して 学 生 数 が 多 いこと 学 生 の 求 めるものと 現 実 の 乖 離 などがあるように 思 われる このことは 野 生 動 物 と 日 本 社 会 の 関 係 を 考 える 上 でのさまざまな 問 題 を 擁 しており 今 後 検 討 すべ き 課 題 である 世 話 人 はこのような 問 題 を 認 識 し そのひとつとして 各 大 学 で 試 みられている 野 生 動 物 学 実 習 について 現 状 を 紹 介 しあい 互 いに 参 考 にすべきものはし 改 良 点 を 議 論 する 場 を 設 けたいと 考 えた 今 回 はおもに 首 都 圏 にある 私 学 を 中 心 に 現 在 おこなっている 実 習 の 内 容 その 問 題 点 利 点 などについて 報 告 してもらい 現 状 の 改 善 に 役 立 てることを 目 的 とした 参 加 予 定 大 学 は 麻 布 大 学 北 里 大 学 東 京 農 業 大 学 日 本 大 学 日 本 獣 医 生 命 科 学 大 学 立 正 大 学 であ るが 飛 び 入 りも 歓 迎 したい もちろん 事 情 の 違 いを 比 較 するという 意 味 で 国 立 大 学 からの 参 加 も 可 能 であ る また 学 生 の 意 見 も 有 意 義 であるので 学 生 の 参 加 も 歓 迎 したい

39 12. 口 頭 発 表 ( 一 般 講 演 ):プログラム 講 演 要 旨 9 月 18 日 ( 土 ) 14:00~18:30 ( 休 憩 :16:15~16:30) O1 会 場 ( 工 100 講 義 室 ) 14:00 O1-01 熊 本 県 菊 池 渓 谷 におけるヤマネの 捕 獲 大 野 愛 子 安 田 雅 俊 井 上 昭 夫 ( 1 熊 本 県 立 大 学 2 森 林 総 合 研 究 所 九 州 支 所 ) 14:15 O1-02 電 動 式 振 動 発 生 器 によるアズマモグラ 防 除 効 果 の 評 価 大 野 浩 史 横 畑 泰 志 ( 1 富 山 大 学 理 工 学 教 育 部 環 境 科 学 科 2 富 山 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 部 理 学 領 域 ) 14:30 O1-03 箱 わなで 大 きなイノシシを 選 択 的 に 捕 獲 する 技 術 松 田 奈 帆 子 1 新 部 公 亮 2 2 矢 野 幸 宏 丸 山 哲 也 1 仲 谷 淳 2 栃 木 県 県 民 の 森 管 理 事 務 所 3 中 央 農 業 総 合 研 究 センター) 14:45 O1-04 箱 わなで 捕 獲 したイノシシを 運 搬 処 理 する 小 型 ケージ 松 田 奈 帆 子 1 新 部 公 亮 2 2 矢 野 幸 宏 丸 山 哲 也 1 仲 谷 淳 2 栃 木 県 県 民 の 森 管 理 事 務 所 3 中 央 農 業 総 合 研 究 センター) 3 ( 1 3 ( 1 栃 木 県 自 然 環 境 課 栃 木 県 自 然 環 境 課 15:00 O1-05 Web カメラを 利 用 した 推 定 生 息 密 度 と 糞 密 度 の 関 係 田 戸 裕 之 廣 永 拓 男 小 枝 登 細 井 栄 嗣 ( 1 山 口 県 農 林 総 合 技 術 センター 2 山 口 農 林 事 務 所 3 山 口 大 学 農 学 部 ) 15:15 O1-06 シカ 捕 獲 におけるドロップネット 式 ワナと 新 型 囲 いワナの 特 徴 の 比 較 阿 部 豪 坂 田 宏 志 田 口 彰 永 本 正 義 北 川 洋 一 松 本 哲 也 1,2 室 山 泰 之 ( 1 兵 庫 県 立 大 学 自 然 環 境 科 学 研 究 所 2 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター 3 機 械 金 属 工 業 技 術 支 援 センター 4 兵 庫 県 立 工 業 技 術 センター) 15:30 O1-07 大 型 囲 いわなによるエゾシカ 捕 獲 におけるオス 成 獣 の 排 除 手 法 について 立 木 靖 之 向 井 栄 仁 松 本 幸 士 赤 松 里 香 ( 1 特 定 非 営 利 活 動 法 人 EnVision 環 境 保 全 事 務 所 ) 15:45 O1-08 斑 紋 パターンによるツキノワグマの 個 体 識 別 と 野 外 撮 影 手 法 の 検 討 東 出 大 志 三 浦 慎 悟 箕 口 秀 夫 青 井 俊 樹 ( 1 新 潟 大 院 自 然 科 学 2 早 稲 田 大 人 間 環 境 3 新 潟 大 自 然 科 学 系 4 岩 手 大 環 境 科 学 系 ) 16:00 O1-09 ヘア トラップ 法 により 確 認 された 兵 庫 県 氷 ノ 山 山 系 のツキノワグマの 生 息 個 体 情 報 森 光 由 樹 斉 田 栄 里 奈 中 村 幸 子 横 山 真 弓 ( 1 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 セン ター 2 兵 庫 県 立 大 学 ) 16:30 O1-10 西 興 部 村 猟 区 におけるエゾシカ 捕 獲 効 率 伊 吾 田 宏 正 松 浦 友 紀 子 ( 1 酪 農 学 園 大 学 2 森 林 総 研 北 海 道 ) 16:45 O1-11 コテングコウモリは 雪 中 で 冬 眠 するのか 平 川 浩 文 福 井 大 ( 森 林 総 研 北 海 道 ) 17:00 O1-12 ニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus)における 排 卵 確 率 の 推 定 山 中 淳 史 1 山 内 貴 義 2 辻 本 恒 徳 3 溝 口 俊 夫 4 大 井 徹 5 澤 田 誠 吾 6 下 鶴 倫 人

40 坪 田 敏 男 1 ( 1 北 大 院 獣 医 野 生 動 物 学 2 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター 3 盛 岡 市 動 物 公 園 4 福 島 県 鳥 獣 保 護 センター 5 森 林 総 研 6 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター) 17:15 O1-13 マッコウクジラ 頭 骨 の 相 対 成 長 と 性 的 二 型 について 銭 谷 亮 子 加 藤 秀 弘 ( 東 京 海 洋 大 学 ) 17:30 O1-14 東 中 国 及 び 北 近 畿 個 体 群 のツキノワグマに 認 められた 骨 異 常 の 出 現 頻 度 横 山 真 弓 斎 田 栄 里 奈 森 光 由 樹 中 村 幸 子 ( 1 兵 庫 県 立 大 学 自 然 研 2 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター) 17:45 O1-15 現 生 ニホンジカにおける 大 臼 歯 の 磨 耗 と 形 態 進 化 に 関 する 研 究 久 保 ( 尾 﨑 ) 麦 野 高 槻 成 紀 諏 訪 元 ( 1 東 京 大 学 総 合 研 究 博 物 館 2 麻 布 大 学 獣 医 学 部 ) 18:00 O1-16 浅 指 屈 筋 の 系 統 発 生 と 哺 乳 類 の 前 腕 の 屈 筋 に 関 する 理 解 山 田 格 ( 国 立 科 学 博 物 館 ) O2 会 場 ( 応 101 講 義 室 ) 14:00 O2-01 八 ヶ 岳 に 同 所 的 に 生 息 するシカとカモシカの 食 性 比 較 高 槻 成 紀 小 林 謙 斗 ( 麻 布 大 学 獣 医 学 部 動 物 応 用 科 学 科 ) 14:15 O2-02 リンゴ 園 果 樹 被 害 の 発 生 要 因 の 解 明 1.リンゴ 果 実 の 糖 成 分 時 田 昇 臣 羽 山 伸 一 梅 田 健 太 郎 松 村 昭 治 ( 1 日 本 獣 医 生 命 科 学 大 学 応 用 生 命 2 日 本 獣 医 生 命 科 学 大 学 獣 医 3 東 京 農 工 大 学 FM 府 中 ) 14:30 O2-03 秋 期 におけるツキノワグマの 大 きな 移 動 杉 浦 里 奈 加 藤 真 内 山 幸 紀 鈴 木 敏 章 古 賀 桃 子 日 紫 喜 文 淺 野 玄 加 藤 春 喜 島 谷 健 一 郎 橋 本 啓 史 新 妻 靖 章 ( 1 名 城 大 院 農 2 名 城 大 農 3 岐 阜 大 応 用 生 物 4 NPO 法 人 白 川 郷 自 然 フォーラム 5 統 計 数 理 研 究 所 ) 14:45 O2-04 堅 果 類 の 豊 凶 調 査 とツキノワグマ 出 没 への 影 響 片 平 篤 行 ( 群 馬 県 林 業 試 験 場 ) 15:00 O2-05 岐 阜 県 大 野 郡 白 川 村 周 辺 に 生 息 するニホンツキノワグマの 食 性 の 年 次 変 化 加 藤 真 杉 浦 里 奈 内 山 幸 紀 鈴 木 敏 章 古 賀 桃 子 日 紫 喜 文 加 藤 春 喜 3 橋 本 啓 史 新 妻 靖 章 ( 1 名 城 大 院 農 2 名 城 大 農, 3 トヨタ 白 川 郷 自 然 学 校 ) 15:15 O2-06 長 期 胃 内 容 データを 用 いたキタオットセイの 食 性 の 雌 雄 差 成 長 段 階 差 の 検 証 清 田 雅 史 米 崎 史 郎 馬 場 徳 寿 ( 1 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 2 西 海 区 水 産 研 究 所 ) 15:30 O2-07 鰭 脚 類 の 非 捕 殺 的 な 食 性 評 価 の 現 状 と 問 題 点 米 崎 史 郎 清 田 雅 史 ( 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 ) 15:45 O2-08 埼 玉 県 熊 谷 市 におけるアブラコウモリの 採 餌 場 所 の 分 布 若 林 仁 ( 立 正 大 ) 16:00 O2-09 野 外 における 野 ネズミのタンニン 摂 取 量 推 定 から 明 らかになったこと ドングリは 秋 冬 限 定 の 餌 ではない 島 田 卓 哉 西 井 絵 里 子 齊 藤 隆 高 橋 明 子 柴 田 銃 江 ( 1 森 林 総 研 東 北 2 北 大 環 境 科 学 院 3 北 大 フィールド 科 学 センター 4 首 都 大 学 東 京 )

41 16:30 O2-10 タヌキのロードキルと 生 活 史 イベント - 年 齢 から 読 み 取 れること- 立 脇 隆 文 高 槻 成 紀 ( 麻 布 大 院 獣 医 ) 16:45 O2-11 知 床 半 島 におけるアライグマ 侵 入 情 報 分 析 池 田 透 島 田 健 一 郎 ( 北 海 道 大 ) 17:00 O2-12 鹿 児 島 県 本 土 に 生 息 するマングースの 食 性 と 繁 殖 活 動 について 船 越 公 威 新 井 あいか 1 永 里 歩 美 1 山 下 啓 1 岡 田 滋 塩 谷 克 典 玉 井 勘 次 3 ( 1 鹿 児 島 国 際 大 2 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 3 鹿 児 島 市 平 川 動 物 公 園 ) 17:15 O2-13 マングースの 低 密 度 化 と 複 数 の 在 来 種 の 回 復 : 奄 美 マングース 防 除 事 業 の 喜 ばし い 一 成 果 亘 悠 哉 南 雲 聡 久 保 真 吾 山 田 文 雄 阿 部 愼 太 郎 ( 1 森 林 総 研 学 振 PD 2 鹿 児 島 国 際 大 3 森 林 総 研 4 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 17:30 O2-14 栃 木 県 足 利 市 におけるイノシシの 生 活 痕 跡 分 布 芝 﨑 亜 季 子 須 田 知 樹 ( 1 立 正 大 学 大 学 院 2 立 正 大 学 ) 17:45 O2-15 大 村 湾 スナメリの 人 工 哺 育 中 野 仁 志 駒 場 昌 幸 池 田 比 佐 子 駒 場 久 美 子 出 来 真 由 美 川 久 保 晶 博 ( 九 十 九 島 水 族 館 海 きらら ) 18:00 O2-16 北 海 道 東 部 厚 岸 湾 内 の 小 定 置 網 周 辺 におけるゼニガタアザラシの 行 動 小 林 由 美 小 林 万 里 渡 邊 有 希 子 桜 井 泰 憲 ( 1 北 大 院 水 産 2 東 農 大 生 物 産 業 3 NPO 北 の 海 の 動 物 センター 4 猛 禽 類 医 学 研 究 所 ) O3 会 場 ( 応 102 講 義 室 ) 14:00 O3-01 九 州 で 最 後 に 捕 獲 されたツキノワグマは 九 州 産 ではなかった 大 西 尚 樹 安 河 内 彦 輝 ( 1 森 林 総 研 東 北 2 総 研 大 先 導 科 学 研 究 科 ) 14:15 O3-02 ニホンザル 保 全 学 の 成 立 に 関 する 学 史 的 検 討 和 田 一 雄 (NPO プライメイトアゴラ バイオメディカル 研 究 所 ) 14:30 O3-03 ニホンノウサギにおける Tshb 遺 伝 子 の 地 理 的 変 異 と 自 然 選 択 の 影 響 についての 研 究 布 目 三 夫 鳥 居 春 巳 松 木 吏 弓 木 下 豪 太 山 田 文 雄 鈴 木 仁 松 田 洋 一 ( 1 名 古 屋 大 院 生 命 農 学 2 奈 良 教 育 大 自 然 環 境 センター 3 電 中 研 生 物 環 境 領 域 4 北 大 院 環 境 科 学 5 森 林 総 合 研 究 所 ) 14:45 O3-04 ニホンアナグマの 社 会 構 造 再 考 東 京 都 日 の 出 町 における 空 間 配 置 と 遺 伝 的 距 離 のオーバーレイによる 検 討 金 子 弥 生 1 神 田 栄 次 2 田 島 沙 羅 3 増 田 隆 一 3 Chris Newman 4 David W. Macdonald 4 ( 1 東 京 農 工 大 学 2 東 京 野 生 生 物 研 究 所 3 北 海 道 大 学 4 University of Oxford) 15:00 O3-05 Microsatellite cross-amplification in 5 Caprinae species: application in population diversity studies Junghwa An, Kyung-Seok Kim, Mi-sook Min, Hang Lee (Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB) and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea) 15:15 O 遺 伝 子 座 に 基 づくイタチ 類 の 分 子 系 統 分 岐 年 代 生 物 地 理 佐 藤 淳 1 Mieczyslaw Wolsan 2 Francisco J Prevosti 3 Guillermo D Elia

42 Colleen Begg 5 Keith Begg 5 細 田 徹 治 6 Kevin L Campbell 7 鈴 木 仁 8 ( 1 福 山 大 生 物 工 2 Polish Academy of Sciences 3 Mueso Argentino de Ciencias 4 Universidad de Concepcion 5 自 宅 6 和 歌 山 耐 久 高 校 7 University of Manitoba 8 北 大 環 境 科 学 ) 15:30 O3-07 広 島 県 宮 島 に 生 息 するニホンジカ 個 体 群 の 遺 伝 解 析 玉 那 覇 彰 子 細 井 栄 嗣 井 原 庸 玉 手 英 利 ( 1 山 口 大 学 農 2 広 島 県 環 境 保 健 協 会 3 山 形 大 学 理 学 部 ) 15:45 O3-08 北 海 道 東 部 エゾシカ 個 体 群 の 加 入 率 ~ 年 変 動 とその 要 因 解 析 ~ 宇 野 裕 之 ( 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター) 16:00 O3-09 金 華 山 島 におけるニホンジカの 雌 の 妊 娠 育 児 コスト 南 正 人 大 西 信 正 樋 口 尚 子 岡 田 あゆみ 4 高 槻 成 紀 ( 1 麻 布 大 学 獣 医 学 部 2 南 アルプス 邑 野 鳥 公 園 3 NPO 法 人 あーすわーむ 4 北 里 大 学 獣 医 学 部 ) 16:30 O3-10 広 域 環 境 汚 染 に 対 処 するための 石 川 県 および 富 山 県 海 岸 浅 海 域 生 物 相 種 構 成 の 分 析 寺 崎 静 恵 横 畑 泰 志 ( 1 富 山 大 学 教 育 学 部 人 間 環 境 専 攻 2 富 山 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 部 理 学 領 域 ) 16:45 O3-11 エキノコックス 感 染 率 ーキツネの 場 合,ブタの 場 合 浦 口 宏 二 高 橋 健 一 ( 北 海 道 立 衛 生 研 究 所 ) 17:00 O3-12 消 費 者 アンケートの 結 果 からエゾシカ 肉 流 通 の 可 能 性 を 探 る 笠 井 文 考 増 子 孝 義 北 原 理 作 ( 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 部 ) 17:15 O3-13 兵 庫 県 北 但 馬 地 域 における 住 民 のツキノワグマとその 管 理 政 策 に 対 する 意 識 と 行 動 桜 井 良 上 田 剛 平 スーザン,ジャコブソン 1 ( 1 フロリダ 大 学 大 学 院 自 然 資 源 環 境 学 部 2 兵 庫 県 但 馬 県 民 局 豊 岡 農 林 水 産 振 興 事 務 所 ) 17:30 O3-14 アカガシラカラスバト 保 全 計 画 作 り 国 際 ワークショップと 促 進 した 保 全 活 動 堀 越 和 夫 (NPO 法 人 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 ) 17:45 O3-15 市 民 参 加 型 コウモリ 類 モニタリングプロジェクト ibats-japan の 立 ち 上 げ 福 井 大 Kate E. Jones 2 ( 1 森 林 総 研 北 海 道 2 Zoological Society of London) 9 月 19 日 ( 日 ) 9:00~10:15 O1 会 場 ( 工 100 講 義 室 ) 9:00 O1-17 野 生 ほ 乳 動 物 行 動 シミュレータープログラムの 開 発 岩 本 俊 孝 傳 田 正 利 三 輪 準 二 竹 下 毅 白 石 幸 嗣 木 研 究 所 3 北 海 道 大 学 4 東 京 都 信 用 金 庫 協 会 ) 4 ( 1 宮 崎 大 学 2 独 行 土 9:15 O1-18 複 数 の 密 度 指 標 を 用 いた 個 体 数 推 定 の 有 効 性 - 架 空 データを 用 いたモデル 評 価 - 岸 本 康 誉 藤 木 大 介 坂 田 宏 志 ( 1 兵 庫 県 立 大 学 自 然 環 境 科 学 研 究 所 2 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター) 9:30 O1-19 ノルウェーに 生 息 するヘラジカ(Alces alces)の 観 察 数 捕 獲 数 交 通 事 故 数 の 密 度 指 標 としての 有 用 性 上 野 真 由 美 Erling Johan Solberg 2 飯 島 勇 人 ( 1 北 海 道 環 境 科 学 研 究 センタ ー 2 Norwegian Institute for Nature Research 3 山 梨 県 森 林 総 合 研 究 所 )

43 9:45 O1-20 フトミミズ 科 の 生 息 地 選 択 小 沼 聡 美 伊 藤 雅 道 須 田 知 樹 10:00 O1-21 絶 滅 危 惧 種 ミヤマシジミのメタ 個 体 群 構 造 について 渡 辺 通 人 ( 河 口 湖 フィールドセンター) 3 ( 1 立 正 大 院 2 駿 河 台 大 3 立 正 大 ) O2 会 場 ( 応 101 講 義 室 ) 9:00 O2-17 Life of tiger, life of human: History of the relationship between tigers and humans in Korea Myung-sun Chun 1, Dong-jin Kim 2, Jeong-eun Lim 3, Mi-sook Min 1, Tae-sop Cho 4, Jin-gi Cheon 5, Won-oh Choi 6, Chang-yong Choi 7, Hyun-myung Choi 8, Hang Lee 1* ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 Korea National University of Education, 3 Wildlife Conservation Society, 4 Yonsei University, 5 The National Folk Museum of Korea 6 Korea University, 7 Korea National Park Service, 8 Korea Tiger & Leopard Conservation Fund) 9:15 O2-18 明 治 初 期 の 九 州 中 央 部 における 野 生 哺 乳 類 の 多 様 性, 捕 獲 量 および 被 害 の 分 布 安 田 雅 俊 近 藤 洋 史 ( 1 森 林 総 研 九 州 支 所 森 林 動 物 研 究 グループ 2 森 林 総 研 九 州 支 所 資 源 管 理 研 究 グループ) 9:30 O2-19 日 本 列 島 における 中 大 型 哺 乳 類 の 空 間 分 布 変 遷 辻 野 亮 石 丸 恵 利 子 湯 本 貴 和 ( 総 合 地 球 環 境 学 研 究 所 ) 9:45 O2-20 日 本 列 島 における 縄 文 時 代 から 現 代 の 人 間 と 哺 乳 類 とのかかわり 石 丸 恵 利 子 辻 野 亮 湯 本 貴 和 ( 総 合 地 球 環 境 学 研 究 所 ) 10:00 O2-21 動 物 遺 存 体 からみた 完 新 世 の 生 物 地 理 日 本 における 考 古 動 物 学 の 可 能 性 山 崎 健 ( 奈 良 文 化 財 研 究 所 環 境 考 古 学 研 究 室 ) O3 会 場 ( 応 102 講 義 室 ) 9:00 O3-16 三 重 県 下 における 淡 水 性 カメ 類 の 分 布 状 況 谷 口 真 理 亀 崎 直 樹 ( 神 戸 市 立 須 磨 海 浜 水 族 園 ) 9:15 O3-17 日 本 におけるアカウミガメ 産 卵 回 数 の 変 化 亀 崎 直 樹 松 沢 慶 将 大 牟 田 一 美 竹 下 完 後 藤 清 ( 1 神 戸 市 立 須 磨 海 浜 水 族 園 2 日 本 ウミガメ 協 議 会 3 屋 久 島 うみがめ 館 ) 9:30 O3-18 アライグマによるアカウミガメ 産 卵 巣 の 食 害 松 沢 慶 将 後 藤 清 杉 山 享 史 ( 1 日 本 ウミガメ 協 議 会 2 須 磨 海 浜 水 族 園 3 み なべウミガメ 研 究 班 ) 9:45 O3-19 野 生 動 物 エデュケーターのためのインタープリテーション プランの 提 案 小 林 毅 ( 帝 京 科 学 大 学 ) 10:00 O3-20 ニホンザル 農 作 物 加 害 群 の 人 口 動 態 と 出 産 率 山 田 彩 高 野 彩 子 鈴 木 克 哉 室 山 泰 之 ( 1 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 センタ ー 2 奈 良 教 育 大 学 3 兵 庫 県 立 大 学 森 林 動 物 研 究 センター)

44 O1-01 熊 本 県 菊 池 渓 谷 におけるヤマネの 捕 獲 大 野 愛 子 1 安 田 雅 俊 2 1 井 上 昭 夫 ( 1 熊 本 県 立 大 学 2 森 林 総 合 研 究 所 九 州 支 所 ) 本 発 表 では,2010 年 夏, 熊 本 県 北 部 に 位 置 する 菊 池 渓 谷 の 天 然 林 ( 標 高 約 800 m)において 行 ったヤマネ Glirulus japonicus( 齧 歯 目 ヤマネ 科 )の 捕 獲 調 査 について 報 告 する.ヤマネは 本 州, 四 国, 九 州 に 分 布 する 1 属 1 種 の 日 本 固 有 種 で, 国 の 天 然 記 念 物 に 指 定 されている. 本 種 は,2007 年 改 訂 の 環 境 省 レッドリストにおいて 準 絶 滅 危 惧 に 区 分 されているが, 九 州 地 方 の 各 県 のレッドデータブック レッドリストでは 絶 滅 危 惧 I 類 あるいは 絶 滅 危 惧 II 類 に 区 分 されている.ヤマネの 生 態 に 関 する 研 究 は,これまで 九 州 地 方 ではほとんど 行 われていな い.その 理 由 として, 九 州 はヤマネの 分 布 南 限 にあたり 個 体 群 が 脆 弱 であること, 他 地 方 と 比 較 してヤマネによ る 巣 箱 利 用 率 が 低 いこと 等 が 考 えられる. 従 来 のヤマネの 調 査 方 法 としては 多 数 の 巣 箱 を 利 用 した 調 査 法 が 挙 げられる.この 方 法 では 定 期 的 に 多 数 の 巣 箱 を 見 回 る 必 要 があり,ヤマネの 生 息 は 見 回 りの 際 に 巣 箱 内 に 滞 在 していた 場 合 か, 巣 材 が 残 された 場 合 でないと 確 認 できない.そこで, 巣 箱 に 自 動 撮 影 カメラ 法 を 適 用 した 効 率 的 な 生 息 調 査 方 法 が 考 案 された. 自 動 撮 影 カメラ 法 では, 昼 夜 の 別 なく 24 時 間 観 察 でき, 天 候 に 左 右 されるこ ともなく, 定 点 観 察 が 可 能 である.しかし, 写 真 からヤマネの 個 体 識 別 を 行 うのは 困 難 なため, 個 体 数 推 定 や 個 体 ごとの 行 動 圏 を 把 握 するのは 難 しい.ヤマネについて 効 率 のよい 捕 獲 方 法 は 確 立 されていない.そこで 我 々 は 樹 上 3~4 m に 仕 掛 けた 巣 箱 内 にシャーマントラップを 設 置 し,ヤマネを 捕 獲 する 方 法 を 考 案 した. 今 後, 記 号 放 逐 法 を 適 用 したヤマネの 個 体 数 推 定 等 の 生 態 研 究 を 行 う 予 定 である.なお 本 調 査 におけるヤマネの 捕 獲 は 文 化 庁 および 熊 本 県 から 許 可 を 受 けて 行 った. O1-02 電 動 式 振 動 発 生 器 によるアズマモグラ 防 除 効 果 の 評 価 大 野 浩 史 1 2 横 畑 泰 志 ( 1 富 山 大 学 理 工 学 教 育 部 環 境 科 学 科 2 富 山 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 部 理 学 領 域 ) モグラ 類 (Mogera spp.)は 人 間 生 活 と 直 接 的 に 関 係 し その 被 害 が 問 題 となっている その 防 除 法 の 一 つに 振 動 を 用 いるものがある 本 研 究 では ある 業 者 が 現 在 開 発 中 の 電 動 式 振 動 発 生 器 のモグラ 防 除 効 果 に 対 する 評 価 を 室 内 実 験 と 野 外 実 験 によって 行 った 室 内 実 験 には 富 山 県 で 捕 獲 したアズマモグラ(M. imaizumi) および 比 較 のため 石 川 県 で 捕 獲 したコウベモ グラ(M. wogura) 各 2 個 体 を 使 用 した 各 個 体 を 金 網 トンネルでつないだ 4 つの 巣 箱 で 単 独 飼 育 し 3 つの 巣 箱 に 振 動 発 生 器 を 設 置 し 振 動 の 有 無 周 波 数 を 日 ごとに 変 え 各 巣 箱 およびトンネルの 使 用 時 間 回 数 を 記 録 比 較 した 野 外 実 験 は 富 山 県 魚 津 市 三 ケの 公 園 草 地 同 県 富 山 市 城 山 の 果 樹 園 の 各 1 箇 所 で 捕 獲 したア ズマモグラ 各 1 頭 を 用 いてラジオテレメトリーによって 行 った 捕 獲 した 個 体 に 電 波 発 信 機 ( 米 国 ATS 社 製 A2440)を 外 科 用 瞬 間 接 着 剤 で 貼 りつけ 15 分 ごとにその 個 体 の 位 置 を 記 録 した この 調 査 を 2~3 日 継 続 し 行 動 圏 利 用 状 況 を 明 らかにした 後 行 動 圏 内 に 設 置 した 振 動 発 生 器 を 起 動 させ 同 じように 記 録 を 行 い 振 動 開 始 前 後 の 行 動 圏 利 用 状 況 の 変 化 を 比 較 した 行 動 圏 面 積 ( 発 生 発 生 前 )は 公 園 草 地 で 549m 2 果 樹 園 で 407m 2 であった 室 内 実 験 では 個 体 ごとに 振 動 の 有 無 や 異 なる 周 波 数 の 元 でのデータ 間 で 飼 育 箱 とトンネルの 使 用 回 数 時 間 を 比 較 し 二 元 配 置 の 分 散 分 析 とχ 2 検 定 を 行 ったが 両 種 ともに 有 意 差 は 検 出 されなかった 野 外 実 験 では 振 動 発 生 器 から 一 定 距 離 内 で 記 録 された 回 数 を 振 動 前 振 動 中 で 比 較 し χ 2 検 定 を 行 ったところ 2 m( 果 樹 園 )~10 m 以 内 ( 公 園 草 地 )の 範 囲 内 で 記 録 数 が 有 意 に 減 少 し 野 外 実 験 では 少 なくとも 振 動 による 防 除 方 法 が 有 効 であることが 示 唆 された

45 O1-03 箱 わなで 大 きなイノシシを 選 択 的 に 捕 獲 する 技 術 松 田 奈 帆 子 1 新 部 公 亮 2 2 矢 野 幸 宏 丸 山 哲 也 1 3 仲 谷 淳 ( 1 栃 木 県 自 然 環 境 課 2 栃 木 県 県 民 の 森 管 理 事 務 所 3 中 央 農 業 総 合 研 究 センター) イノシシの 箱 わなでの 捕 獲 は 幼 獣 が 獲 れやすいという 特 徴 がある 春 に 出 産 した 親 が 子 を 失 うと 再 妊 娠 すると の 指 摘 がされており 幼 獣 を 多 く 捕 ることで 捕 獲 数 が 上 がっても 親 が 捕 れなければ 個 体 数 の 減 少 には 直 結 し ない 可 能 性 がある このことから 成 獣 を 含 む 捕 獲 または 成 獣 のみを 選 択 的 に 捕 獲 する 技 術 が 必 要 である そこ で 箱 わなのトリガーを 改 良 し より 大 型 の 個 体 を 選 択 的 に 捕 獲 できる 捕 獲 技 術 を 開 発 した 飼 育 個 体 によるトリ ガーの 反 応 試 験 を 実 施 したところ イノシシの 体 高 や 体 の 幅 により 捕 獲 個 体 の 大 きさを 選 択 できる 可 能 性 が 示 唆 された 野 外 で 高 さの 違 うトリガーを 設 置 した 箱 わなで 野 生 個 体 の 捕 獲 試 験 を 行 ったところ 地 上 高 20 cmのトリ ガーと 比 較 して 地 上 高 30 cm 以 上 のトリガーでは 幼 獣 と 成 獣 が 混 ざって 一 度 に 捕 獲 されることが 多 くなった 幼 獣 と 成 獣 の 体 格 の 差 により トリガーの 高 さを 40 cmにすることで より 大 型 の 個 体 の 捕 獲 割 合 を 上 げることがで きる O1-04 箱 わなで 捕 獲 したイノシシを 運 搬 処 理 する 小 型 ケージ 松 田 奈 帆 子 1 新 部 公 亮 2 2 矢 野 幸 宏 丸 山 哲 也 1 3 仲 谷 淳 ( 1 栃 木 県 自 然 環 境 課 2 栃 木 県 県 民 の 森 管 理 事 務 所 3 中 央 農 業 総 合 研 究 センター) 狩 猟 者 数 は 減 少 しているものの 被 害 防 除 を 目 的 とした わな 猟 免 許 新 規 取 得 者 は 増 加 傾 向 である しかし 新 規 免 許 取 得 者 は 個 体 の 処 理 に 慣 れていない 特 に わな 猟 免 許 しか 持 っていない 初 心 者 には 箱 わな 内 での 処 理 は 困 難 である また 捕 獲 地 点 によっては 周 辺 住 民 の 目 にさらされ 銃 の 使 用 ができないこともあるので 処 理 に 適 した 場 所 にイノシシを 運 搬 しなければならない このことから 安 全 かつ 迅 速 に 捕 獲 した 個 体 を 運 搬 処 理 する 技 術 が 必 要 である そこで 箱 わなで 捕 獲 した 中 大 型 のイノシシにも 対 応 して 安 全 で 迅 速 に また 適 切 な 場 所 へ 運 搬 し 処 理 することのできる 小 型 ケージを 開 発 した このケージを 使 用 することで 使 用 しない 場 合 と 比 較 してより 短 時 間 でイノシシを 処 理 することができ 初 心 者 でも 安 全 に 処 理 を 行 うことが 可 能 である

46 O1-05 Web カメラを 利 用 した 推 定 生 息 密 度 と 糞 密 度 の 関 係 田 戸 裕 之 1 廣 永 拓 男 2 小 枝 登 1 3 細 井 栄 嗣 ( 1 山 口 県 農 林 総 合 技 術 センター 2 山 口 農 林 事 務 所 3 山 口 大 学 農 学 部 ) 山 口 県 のシカ 生 息 頭 数 は 区 画 法 と 糞 塊 密 度 調 査 法 により 推 計 されている しかし シカの 生 息 密 度 を 推 定 する 根 拠 は 区 画 法 から 推 定 しており その 過 小 評 価 は 他 県 からも 報 告 がされている そこで 山 口 県 において 根 拠 となる 生 息 密 度 をより 精 度 の 高 いものとするために web カメラによる 目 視 頭 数 と 糞 の 関 係 を 明 らかにするこ とを 目 的 に 行 った 生 息 密 度 とは 単 位 面 積 に 単 位 時 間 あたり 何 頭 のシカが 存 在 したか 示 すものである 本 調 査 では 正 確 な 生 息 密 度 全 体 及 びプロット 内 の 糞 粒 数 全 体 の 糞 塊 数 及 びラインセンサス 上 の 糞 塊 数 を 調 査 し それぞれの 関 係 について 明 らかにした 同 時 に 撮 影 されていたシカが 12 頭 であったため この 付 近 には 少 なくとも 12 頭 生 息 していることがわかった 糞 粒 密 度 及 び 糞 塊 密 度 とシカ 時 間 頭 数 ( 生 息 密 度 )は 高 い 相 関 があることが 確 認 されたため 糞 調 査 が 正 確 な 生 息 密 度 推 定 に 利 用 可 能 であることが 確 認 された 山 口 県 のシカの 平 均 的 な 排 糞 量 は 糞 粒 ±570.2 と 糞 粒 法 で 使 う 基 礎 数 値 1010 糞 粒 より 多 かった また 糞 塊 密 度 調 査 法 で 使 う 糞 塊 数 は 19.0 糞 塊 ±6.9 であった これらから 糞 塊 密 度 と 生 息 密 度 の 関 係 式 をいくつかの 仮 定 をもとに 次 式 のとおり 試 案 した 生 息 密 度 ( 頭 数 /km2)=0.43( ) 糞 塊 密 度 ( 糞 塊 /1000 m2) 式 今 回 の 結 果 は 岩 手 県 (2007) 兵 庫 県 (1996)0.341(±0.0899) 京 都 府 (1999)0.128(±0.031)に 比 べて 傾 きが 高 い 結 果 となった O1-06 シカ 捕 獲 におけるドロップネット 式 ワナと 新 型 囲 いワナの 特 徴 の 比 較 阿 部 豪 1,2 坂 田 宏 志 1,2 田 口 彰 2 永 本 正 義 3 北 川 洋 一 4 松 本 哲 也 4 1,2 室 山 泰 之 ( 1 兵 庫 県 立 大 学 自 然 環 境 科 学 研 究 所 2 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター 3 機 械 金 属 工 業 技 術 支 援 センター 4 兵 庫 県 立 工 業 技 術 センター) 近 年 全 国 各 地 で シカ 個 体 数 の 増 加 により 農 林 業 被 害 の 激 化 や 森 林 下 層 植 生 の 衰 退 が 問 題 となっている シカの 捕 獲 には 銃 による 巻 き 狩 りやくくりわな 固 定 式 半 固 定 式 の 大 型 ワナ 等 が 用 いられるのが 一 般 的 だが 狩 猟 者 数 の 減 少 や 高 齢 化 などにより 捕 獲 数 の 減 少 が 懸 念 されている また 固 定 式 半 固 定 式 の 大 型 ワナで は 時 間 の 経 過 と 共 に 捕 獲 効 率 が 低 下 する 傾 向 が 明 らかになっており 耐 久 性 の 低 下 した 放 置 ワナにクマが 誤 って 捕 獲 されるなどの 問 題 も 生 じている こうした 状 況 を 受 けて 兵 庫 県 では 特 殊 な 狩 猟 技 術 がなくても 少 人 数 で 効 率 的 かつ 選 択 的 にシカを 捕 獲 で き 少 ない 労 力 で 移 動 できる 2 種 類 の 捕 獲 技 術 の 開 発 を 行 ってきた 兵 庫 県 立 工 業 技 術 センターと 共 同 で 開 発 したドロップネット 式 ワナについては 2008 年 10 月 から 3 地 区 4 箇 所 で 捕 獲 試 験 を 行 い 2010 年 6 月 までに 計 15 回 72 頭 のシカ 捕 獲 に 成 功 した 一 方 県 内 での 普 及 率 が 高 い 既 存 の 囲 いワナと 同 じ 構 造 の 組 み 立 て 式 ワナに ドロップネット 式 ワナの 遠 隔 監 視 システムを 搭 載 した 新 型 囲 い ワナでは 2010 年 2 月 から 1 地 区 2 箇 所 で 捕 獲 試 験 を 行 い 6 月 までに 計 4 回 21 頭 のシカ 捕 獲 に 成 功 した 本 発 表 では 兵 庫 県 で 開 発 した 上 記 2 種 のワナについて それぞれの 特 徴 と 仕 様 試 験 運 用 の 過 程 で 明 らか になった 課 題 やその 解 決 法 について 両 ワナを 対 比 しながら 紹 介 する

47 O1-07 大 型 囲 いわなによるエゾシカ 捕 獲 におけるオス 成 獣 の 排 除 手 法 について 立 木 靖 之 1 向 井 栄 仁 松 本 幸 士 赤 松 里 香 ( 特 定 非 営 利 活 動 法 人 EnVision 環 境 保 全 事 務 所 ) 北 海 道 では 全 道 的 にエゾシカの 生 息 域 が 拡 大 し 農 林 業 被 害 が 40 億 円 以 上 となるなど 問 題 が 深 刻 化 して いる このため 道 内 では 様 々な 手 法 によってエゾシカを 捕 獲 し 地 域 の 持 続 可 能 な 資 源 として 利 用 する 動 きが 広 がっている このうち 大 型 囲 いわなを 用 いた 捕 獲 手 法 はエゾシカを 生 体 で 捕 獲 すること また 日 の 出 前 の 捕 獲 が 可 能 な 手 法 であることから 様 々な 機 関 で 活 用 されている ところで 大 型 囲 いわなを 用 いた 生 体 捕 獲 で は 作 業 の 安 全 性 食 肉 の 質 から 成 獣 オスはできるだけ 排 除 した 状 態 で 捕 獲 作 業 を 行 うことが 望 まれる また エゾシカの 個 体 数 管 理 を 行 なうためには 極 力 メスジカを 捕 獲 することが 有 効 であると 言 われている そこで 本 研 究 では 成 獣 オスの 物 理 的 な 排 除 方 法 また 餌 を 撒 く 時 間 による 操 作 を 実 施 し 結 果 を 考 察 した 実 験 は 林 野 庁 北 海 道 森 林 管 理 局 の 事 業 内 で 2010 年 2 月 ~4 月 にかけて 白 糠 町 内 の 国 有 林 内 で 実 施 した 物 理 的 な 排 除 手 法 として 囲 いわなの 出 入 り 口 に Bull excluder(taber, R. D. et, al. 1969)を 参 考 に 柱 間 隔 30cm となるような 柵 を 塩 ビパイプを 用 いて 作 成 した(Ⅰ 型 ) また 塩 ビパイプではなく 板 状 のスリットとし さらに 成 獣 オスの 角 の 邪 魔 になるような 横 桁 を 出 入 り 口 上 部 に 取 り 付 けたものをⅡ 型 とした その 結 果 1 型 は 角 幅 70cm 以 上 の 成 獣 オスの 侵 入 が 7 回 みられたが Ⅱ 型 では 角 幅 70cm 以 上 の 侵 入 がみられなかった また 餌 撒 きの 時 間 を 日 の 出 直 後 に 設 定 することで 夕 方 に 撒 く 場 合 と 比 較 して 成 獣 オスの 侵 入 を 減 少 で きた これは 性 別 による 警 戒 心 や 行 動 の 違 い 餌 撒 き 作 業 員 への 慣 れや 学 習 によるものと 考 えられる 本 発 表 では こうした 結 果 から 選 択 的 に 成 獣 オスを 排 除 する 可 能 性 について 論 じる O1-08 斑 紋 パターンによるツキノワグマの 個 体 識 別 と 野 外 撮 影 手 法 の 検 討 東 出 大 志 1 三 浦 慎 悟 2 箕 口 秀 夫 3 4 青 井 俊 樹 ( 1 新 潟 大 院 自 然 科 学 2 早 稲 田 大 人 間 環 境 3 新 潟 大 自 然 科 学 系 4 岩 手 大 環 境 科 学 系 ) 野 生 動 物 の 保 全 や 管 理 を 考 える 上 で 正 確 な 個 体 数 を 把 握 することは 重 要 である 近 年 クマ 類 の 個 体 数 推 定 においてはヘアトラップ 法 が 広 く 用 いられているが サンプル 採 取 や 遺 伝 分 析 過 程 において 精 度 やコストに 関 する 問 題 点 が 指 摘 されている したがって クマ 類 の 正 確 な 個 体 数 推 定 法 の 確 立 には ヘアトラップ 法 の 問 題 点 を 解 決 すると 同 時 に 新 たな 手 法 の 開 発 が 求 められる 本 研 究 においては 後 者 の 視 点 から ヘアトラップと 同 様 に 非 侵 襲 的 なサンプリング 個 体 識 別 手 法 であるカメラトラップと 自 然 標 識 (natural-markings)に 着 目 し 個 体 識 別 におけるツキノワグマの 斑 紋 パターンの 有 効 性 とカメラトラップによる 安 定 的 撮 影 手 法 の 開 発 検 証 を 行 っ ている 斑 紋 パターンについて 飼 育 個 体 70 頭 を 対 象 に 比 較 を 行 った 結 果 68 頭 (97%)で 胸 部 斑 紋 ( 月 の 輪 紋 )が 確 認 され 大 きさ 位 置 分 裂 および 凹 凸 形 状 などから 識 別 は 容 易 であった また 胸 部 斑 紋 パターンの 識 別 に 関 し て 新 潟 大 学 の 学 生 と 教 員 20 名 および 国 内 のクマ 研 究 者 14 名 を 対 象 にブラインドテストを 行 った 結 果 個 人 差 はあるが 高 い 精 度 の 識 別 率 が 得 られた(average=92%,median=94%) 以 上 のことから 斑 紋 パターンによる 個 体 識 別 は 簡 便 かつかなり 高 精 度 な 手 法 と 判 断 される なお 28 頭 (40%)と 発 現 個 体 は 少 ないものの 下 顎 部 に 斑 紋 を 有 する 個 体 もおり こちらも 個 体 識 別 に 際 して 有 効 な 自 然 標 識 となり 得 る 撮 影 手 法 については 岩 手 県 北 上 山 地 において 野 生 個 体 を 対 象 に 試 験 を 進 めており ツキノワグマを 立 たせ るようなトラップ 設 計 を 考 案 これによって 比 較 的 安 定 した 斑 紋 パターンの 撮 影 に 成 功 している また 調 査 地 内 に 背 擦 り 木 があればこれを 利 用 することで より 安 定 的 かつ 複 数 個 体 の 撮 影 が 可 能 となるだろう

48 O1-09 ヘア トラップ 法 により 確 認 された 兵 庫 県 氷 ノ 山 山 系 のツキノワグマの 生 息 個 体 情 報 森 光 由 樹 1,2 斉 田 栄 里 奈 1 中 村 幸 子 1,2 1,2 横 山 真 弓 ( 1 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター 2 兵 庫 県 立 大 学 ) 報 告 者 らは 2008 年 から 兵 庫 県 北 西 部 ( 氷 ノ 山 山 系 )で ツキノワグマを 学 術 捕 獲 し 発 信 器 装 着 およびマイク ロチップによる 標 識 装 着 を 実 施 し 生 息 状 況 をモニタリングしてきた しかし 捕 獲 できる 頭 数 が 毎 年 2~3 頭 と 少 なく 生 息 個 体 情 報 を 得 ることが 困 難 であった そこで 学 術 捕 獲 と 平 行 してヘア トラップ 法 で 生 息 情 報 を 調 査 した 生 息 状 況 をモニタリングできるか 検 討 した 氷 ノ 山 山 系 に ヘア トラップ 15 台 を 設 置 した また 調 査 地 内 に 学 術 捕 獲 檻 5 台 を 設 置 した 捕 獲 檻 を 設 置 した 箇 所 では 檻 の 周 辺 に 有 刺 鉄 線 で 囲 って ヘア トラップを 設 置 した 捕 獲 並 びに 毛 の 採 取 期 間 は6 月 下 旬 から7 月 中 旬 までの 約 1 ヶ 月 間 を 実 施 期 間 とした その 結 果 2 頭 のクマが 捕 獲 された ヘア トラップ 15 台 のうちクマの 毛 が98 箇 所 で 採 取 された 採 取 されたクマの 毛 サンプル のうち 毛 根 が 付 着 している 毛 を 優 先 して98サンプルを 適 宜 選 んで 分 析 の 試 料 とした 有 刺 鉄 線 から 採 取 した 毛 および 捕 獲 された 個 体 の 血 液 を 試 料 に DNA を 抽 出 した 抽 出 した DNA を 鋳 型 に Paetkau ら(1994)により 明 らかにされている8つのマイクロサテライト 配 列 に 対 応 するプライマーセットを 用 いて PCR にて 増 幅 した 得 られたフラグメントのサイズの 比 較 データから 個 体 識 別 を 実 施 した その 結 果 ヘア トラップから12 頭 が 個 体 識 別 された そのうち8 頭 はこれまで 捕 獲 された 個 体 と 同 じ 遺 伝 子 をも つものであった 学 術 捕 獲 では 捕 獲 できなかったが ヘア トラップで 確 認 できた 個 体 が4 頭 確 認 できた 今 後 生 息 状 況 をモニタリングするには 学 術 捕 獲 による 捕 獲 再 捕 獲 法 よりも ヘア トラップ 法 による 手 法 の 方 が 優 れていることが 再 確 認 された O1-10 西 興 部 村 猟 区 におけるエゾシカ 捕 獲 効 率 伊 吾 田 宏 正 1 2 松 浦 友 紀 子 ( 1 酪 農 学 園 大 学 2 森 林 総 研 北 海 道 ) エゾシカの 個 体 数 が 増 加 し 農 林 業 被 害 額 の 再 増 加 交 通 事 故 自 然 植 生 への 悪 影 響 アーバンディア 問 題 が 深 刻 化 する 中 で シカを 地 域 資 源 として 持 続 的 に 利 用 することは 新 たなパラダイムとして 浸 透 させるべき 課 題 である 北 海 道 北 部 の 西 興 部 村 では 鳥 獣 保 護 法 による 猟 区 制 度 を 用 いて 個 体 数 調 整 と 持 続 的 資 源 利 用 を 組 み 合 わせる 取 り 組 みとして 注 目 されている ここでは ゲストハンターによるガイド 付 き 狩 猟 および 地 元 ハ ンターによる 有 害 駆 除 が 個 体 数 調 整 の 柱 となっている 捕 獲 方 法 は 車 でシカを 探 して 射 撃 する 流 し 猟 を 採 用 している 現 状 では 個 体 数 指 数 は 目 標 水 準 (ライトセンサス 10km 走 行 あたり)よりも 高 めで 推 移 している 一 方 捕 獲 効 率 の 指 標 である 捕 獲 成 功 率 ( 入 村 1 回 あたり) CPUE( 入 猟 者 1 人 1 日 あたりの 捕 獲 頭 数 )とも 減 少 傾 向 はみられない(2007 年 度 に 値 が 低 いのは 少 雪 のため 道 路 付 近 の 出 没 が 少 なかったためと 考 えられる) 本 発 表 では 当 地 域 における 流 し 猟 によるシカの 捕 獲 戦 術 について その 利 点 と 不 利 点 を 検 討 する 表. 西 興 部 村 猟 区 におけるエゾシカの 捕 獲 効 率 年 度 捕 獲 成 功 率 (%) CPUE

49 O1-11 コテングコウモリは 雪 中 で 冬 眠 するのか 平 川 浩 文 福 井 大 ( 森 林 総 研 北 海 道 ) 休 眠 状 態 のコテングコウモリが 積 雪 の 中 や 表 面 でときどき 観 察 されている これが 雪 中 冬 眠 を 意 味 するのかど うかを 検 討 した これまでの 観 察 記 録 (9 例 )や 新 たに 発 見 した 観 察 事 例 (4 例 )をレビュー 分 析 し 春 コウモリ が 観 察 される 雪 の 窪 みや 穴 の 形 成 に 関 して 二 つの 仮 説 をたてた 一 つは 春 になって 雪 上 に 舞 い 降 りたコウモ リが 雪 の 中 に 沈 みこんで 形 成 されるとするもの( 春 期 形 成 仮 説 ) もう 一 つは コウモリが 冬 早 い 時 期 に 積 雪 中 に 入 り 中 で 形 成 された 空 間 が 春 になって 雪 上 に 現 れるとするもの( 春 期 露 出 仮 説 )である 春 期 形 成 仮 説 につい て 現 地 の 温 度 日 照 条 件 とこれに 対 応 するコウモリの 体 温 を 仮 定 して 積 雪 表 面 の 融 雪 シミュレーションを 行 っ たところ コウモリが 雪 に 沈 み 込 むことによって 穴 やくぼみが 形 成 される 可 能 性 は 極 めて 低 いことが 示 された 一 方 春 期 露 出 仮 説 については 数 値 計 算 からその 実 現 には 問 題 がないことが 示 された この 結 果 コテングコウモ リは 雪 中 冬 眠 を 行 っていると 結 論 された 雪 中 の 安 定 した 温 度 環 境 ほぼ 100%の 高 い 湿 度 撹 乱 の 少 なさが 覚 醒 頻 度 の 低 い 長 期 の 休 眠 を 可 能 とし 冬 眠 中 のエネルギー 支 出 を 抑 えていると 考 えられた また 捕 食 の 可 能 性 が 低 いことも 雪 中 冬 眠 の 利 点 と 考 えられた しかし 雪 中 で 制 約 される 酸 素 の 供 給 や 二 酸 化 炭 素 の 排 出 に コウ モリがどう 対 処 しているかについては 今 後 検 討 が 必 要 である 数 種 のコウモリについて 飼 育 実 験 下 で 観 察 され ている Supercooling( 零 下 休 眠 : 零 下 の 温 度 環 境 下 で コウモリが 零 度 以 下 の 体 温 となりながら 氷 結 せずほぼ 無 呼 吸 状 態 で 休 眠 し 障 害 なく 回 復 する 現 象 )が 関 係 している 可 能 性 がある 世 界 には1000 種 から1200 種 のコ ウモリが 生 息 するとされるが 我 々の 知 る 限 り コウモリが 雪 中 を 冬 眠 に 使 うという 報 告 はこれまでない しかし 温 帯 亜 寒 帯 に 生 息 するコウモリが 冬 をどう 過 ごしているかについては 不 明 の 部 分 が 多 く 多 雪 地 域 における 雪 中 冬 眠 はコテングコウモリに 限 らない 可 能 性 が 高 い O1-12 ニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus)における 排 卵 確 率 の 推 定 山 中 淳 史 1 山 内 貴 義 2 辻 本 恒 徳 3 溝 口 俊 夫 4 大 井 徹 5 澤 田 誠 吾 6 下 鶴 倫 人 1 1 坪 田 敏 男 ( 1 北 大 院 獣 医 野 生 動 物 学 2 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター 3 盛 岡 市 動 物 公 園 4 福 島 県 鳥 獣 保 護 セ ンター 5 森 林 総 研 6 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター) クマ 類 の 雌 の 繁 殖 は, 排 卵 に 始 まり, 受 精 着 床 遅 延 着 床 胎 子 成 長 出 産 に 至 る 長 い 過 程 を 経 る. 繁 殖 の 成 否 を 握 る 過 程 がいずれであるかについては, 数 か 月 の 着 床 遅 延 の 後 に 起 こる 着 床 であるとする 説 があるが, 各 繁 殖 過 程 が 実 際 にどの 程 度 の 成 功 率 を 持 つのかはわかっていない. 本 研 究 では, 有 害 捕 獲 されたニホンツ キノワグマより 採 取 した 雌 性 生 殖 器 を 用 いて, 繁 殖 過 程 の 最 初 にあたる 排 卵 の 成 功 確 率 を 推 定 した.2001~ 2009 年 に 本 州 6 県 で 収 集 した 191 個 体 の 雌 性 生 殖 器 を 材 料 とし, 卵 巣 内 の 黄 体 と 子 宮 内 腔 面 の 胎 盤 痕 を 肉 眼 的 に 観 察 した. 連 れ 子 の 目 撃 情 報 が 得 られた 一 部 の 雌 (17 個 体 )における 胎 盤 痕 の 有 無 から, 胎 盤 痕 のない 雌 は 交 尾 期 に 単 独 で 交 尾 排 卵 のチャンスがあったと 考 えられることがわかった. 排 卵 確 率 は, 胎 盤 痕 のない 雌 の うち 黄 体 を 保 有 していた 雌 の 割 合 として 算 出 した. 排 卵 ( 黄 体 )は 若 齢 では 2 歳 から 認 められ,4 歳 以 上 ではほぼ 全 ての 雌 が 排 卵 し,その 傾 向 は 少 なくとも 15 歳 程 度 まで 維 持 された.4 歳 以 上 の 排 卵 確 率 は 0.93(62/67)と 算 定 された.Schwartz と White (2008)は,ある 年 の 冬 眠 期 に 子 別 れ 適 齢 の 子 を 持 つ 雌 が 次 年 の 冬 眠 期 に 当 歳 子 を 連 れている 確 率 を,アラスカ ケナイ 半 島 のアメリカクロクマで 0.74,イエローストーンのグリズリーで 0.64 と 見 積 も った.この 確 率 は, 排 卵 から 出 産 までの 過 程 をすべて 含 めた 成 功 確 率 に 相 当 すると 考 えられる. 仮 にニホンツキ ノワグマも 同 様 の 確 率 をとるとすると, 排 卵 過 程 はそれ 以 外 の 過 程 に 比 較 して 成 功 率 が 高 いといえる.この 結 果 は 着 床 が 繁 殖 の 成 否 を 握 る 過 程 であるという 仮 説 と 矛 盾 しない.また 従 来, 繁 殖 成 功 には 未 経 産 / 経 産,あるい は 加 齢 の 影 響 があることが 分 かっているが, 排 卵 確 率 排 卵 数 ( 黄 体 数 )ともに 4 歳 以 上 で 顕 著 な 変 化 は 見 られ なかったことから, 排 卵 過 程 にそうした 影 響 は 小 さいものと 思 われる

50 O1-13 マッコウクジラ 頭 骨 の 相 対 成 長 と 性 的 二 型 について 銭 谷 亮 子 加 藤 秀 弘 ( 東 京 海 洋 大 学 ) マッコウクジラはハクジラ 類 中 で 最 も 大 きく 赤 道 直 下 から 極 域 付 近 にまで 広 く 分 布 している 肉 体 成 熟 体 長 は 雄 で 16m 雌 で 11m に 達 する 大 きな 頭 部 が 特 徴 で 大 型 の 雄 では 体 長 比 で 30%を 超 えることが 知 られてい るが その 詳 細 はよく 知 られていない 本 研 究 では 日 本 周 辺 で 得 られた 5 個 体 のマッコウクジラ 頭 骨 の 計 測 結 果 と 既 報 告 2 個 体 のデータを 用 いて 主 として 雄 頭 骨 の 相 対 成 長 について 検 討 した 基 底 長 ( 頭 骨 長 )は 体 長 の 増 加 に 伴 い 長 くなり 体 長 13~14m ( 未 成 熟 亜 成 熟 )では 体 長 の 25% 前 後 体 長 16m 以 上 ( 成 熟 )では 体 長 の 30% 以 上 を 占 め 成 熟 雄 の 体 長 に 対 する 基 底 長 の 割 合 は 成 熟 雌 (およそ 25%)のそれより 大 きかった 雄 の 頭 骨 の 長 さおよび 幅 下 顎 骨 の 長 さお よび 幅 は 体 長 の 増 加 に 伴 い 大 きくなった 雄 の 頭 骨 は 成 熟 すると 吻 基 部 - 後 頭 顆 よりも 前 部 である 吻 長 の 方 がより 長 くなり 成 熟 雄 の 吻 長 が 基 底 長 に 占 める 割 合 は 成 熟 雌 に 比 べて 非 常 に 大 きく 成 熟 雌 よりも 吻 が 長 いこ とが 明 らかになった 雄 の 吻 長 1/2 幅 は 成 熟 すると 吻 基 部 幅 との 差 が 小 さくなり 成 熟 雌 に 比 べ 成 熟 雄 の 吻 長 1/2 幅 が 広 いことが 明 らかになった また 雄 の 下 顎 骨 長 は 癒 合 部 - 下 顎 骨 後 端 に 比 べると 前 部 である 下 顎 骨 先 端 - 癒 合 部 の 長 さの 方 が 成 熟 するとより 長 くなり 成 熟 雄 の 下 顎 骨 先 端 - 癒 合 部 が 下 顎 骨 長 に 占 める 割 合 は 成 熟 雌 に 比 べると 大 きく 下 顎 骨 先 端 - 癒 合 部 の 長 さが 成 熟 雌 より 長 いことが 明 らかになった 雄 の 頭 骨 は 体 長 の 増 加 に 伴 い 基 底 長 よりも 前 上 顎 骨 先 端 - 後 頭 骨 後 端 の 長 さが 長 くなり 後 頭 骨 が 張 り 出 す 傾 向 が 認 め られたが 成 熟 雌 の 頭 骨 では 未 成 熟 あるいは 亜 成 熟 雄 と 同 様 に 基 底 長 の 方 が 長 く 後 頭 骨 の 張 り 出 しは 見 ら れなかった 成 熟 に 伴 う 後 頭 骨 の 張 り 出 しは 雄 の 頭 骨 に 見 られる 二 次 性 徴 であると 考 えられた O1-14 東 中 国 及 び 北 近 畿 個 体 群 のツキノワグマに 認 められた 骨 異 常 の 出 現 頻 度 横 山 真 弓 1 斎 田 栄 里 奈 2 森 光 由 樹 1 2 中 村 幸 子 ( 1 兵 庫 県 立 大 学 自 然 研 2 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター) 東 中 国 地 域 及 び 北 近 畿 地 域 に 生 息 するツキノワグマは 1990 年 代 に 絶 滅 の 危 機 が 深 刻 化 したが その 後 の 保 護 管 理 政 策 により 個 体 数 は 回 復 傾 向 にある しかし 2002 年 以 降 の 死 亡 個 体 ( 有 害 捕 獲 事 故 死 自 然 死 亡 )において 著 しい 骨 の 異 常 が 発 見 されており これまで 事 例 報 告 を 行 ってきた これらの 骨 の 異 常 について その 後 も 継 続 的 に 認 められている そこで ツキノワグマの 骨 異 常 について 骨 の 外 部 観 察 から 判 定 される 病 変 特 性 とその 出 現 部 位 出 現 頻 度 と 死 亡 要 因 との 関 係 について 明 らかにし 個 体 群 の 健 全 性 について 評 価 するこ とを 目 的 とした 標 本 は 東 中 国 個 体 群 18 個 体 北 近 畿 個 体 群 37 個 体 合 計 ツキノワグマ 55 個 体 を 用 いた このうち 成 獣 (4 歳 以 上 )35 個 体 について 異 常 が 見 られた 部 位 別 に 3 段 階 のレベル 分 けを 行 った 骨 に 見 られた 病 変 は 骨 粗 鬆 状 態 過 形 成 菲 薄 化 骨 盤 奇 形 脛 骨 左 右 非 対 称 などが 確 認 された 骨 粗 鬆 状 態 は 脊 椎 特 に 頸 椎 で 多 く 認 められた 過 形 成 は 脊 椎 上 腕 骨 肩 甲 骨 の 順 に 多 くみられた 明 らかに 異 常 と 判 断 される レベル 2 以 上 と 判 定 されたものは 骨 粗 鬆 は 東 中 国 で 92.3%(24/26) 北 近 畿 で 75%(6/8)であった また 過 形 成 に ついては 東 中 国 で 脊 椎 に92.3%(24/26) 上 腕 骨 に 52%(13/25) 肩 甲 骨 に 34.6%(9/26)の 割 合 で 見 られた 一 方 北 近 畿 での 過 形 成 は 脊 椎 に 25%(2/8) 見 られたが 上 腕 骨 肩 甲 骨 には 認 められなかった 死 亡 要 因 は 北 近 畿 ではすべて 有 害 捕 獲 や 事 故 死 など 人 為 的 死 亡 であった 東 中 国 では 人 為 的 死 亡 は 22 個 体 5 個 体 については 自 然 死 亡 として 発 見 されたものである このうち 自 然 死 亡 個 体 ( 平 均 年 齢 18.6 歳 )では 5 頭 中 4 頭 で 深 刻 な 骨 の 異 常 が 見 られている しかし 人 為 的 死 亡 個 体 ( 平 均 年 齢 11 歳 )においても 27 頭 中 26 頭 に 何 ら かの 異 常 が 認 められており 極 めて 高 い 率 で 骨 の 異 常 が 発 見 される 結 果 となった

51 O1-15 現 生 ニホンジカにおける 大 臼 歯 の 磨 耗 と 形 態 進 化 に 関 する 研 究 久 保 ( 尾 﨑 ) 麦 野 1 高 槻 成 紀 2 1 諏 訪 元 ( 1 東 京 大 学 総 合 研 究 博 物 館 2 麻 布 大 学 獣 医 学 部 ) 哺 乳 類 の 歯 牙 の 形 態 は その 種 の 食 性 に 適 応 的 な 特 徴 を 多 く 有 している 反 芻 類 では イネ 科 植 物 を 主 に 採 食 するグレーザーは 木 本 草 本 植 物 の 葉 などを 選 択 的 に 採 食 するブラウザーよりも 大 臼 歯 を 含 む 咀 嚼 機 能 がより 発 達 しており 大 臼 歯 の 高 歯 冠 化 はイネ 科 植 物 に 含 まれる 珪 酸 体 や 植 物 表 面 に 付 着 した 砂 塵 などの 磨 耗 物 質 により 大 臼 歯 の 歯 冠 部 が 失 われることに 対 する 適 応 と 考 えられ てきた しかしながら イネ 科 植 物 や 植 物 表 面 の 砂 塵 は 大 臼 歯 の 磨 耗 を 促 進 するのか 大 臼 歯 の 磨 耗 は 個 体 の 適 応 度 に 悪 影 響 を 及 ぼすのか という 基 本 的 な 問 いに 答 える 研 究 はなされてこなかった そこで 本 研 究 では 生 息 環 境 食 性 の 異 なるニホンジカ 集 団 を 対 象 として 環 境 要 因 と 大 臼 歯 磨 耗 速 度 の 関 連 性 および 大 臼 歯 の 磨 耗 と 寿 命 の 関 連 性 について 調 査 した 年 齢 既 知 のニホンジカ 10 集 団 で 比 較 を 行 ったところ 大 臼 歯 の 磨 耗 速 度 は 集 団 間 で 有 意 に 異 なり イネ 科 植 物 の 採 食 や 外 部 の 磨 耗 物 質 が 影 響 していると 考 えられた また 集 団 間 で 磨 耗 速 度 と 大 臼 歯 の 高 歯 冠 化 程 度 には 関 連 性 が なく 現 在 の 磨 耗 速 度 に 対 応 した 形 態 進 化 が 生 じていないことが 示 唆 された しかしながら 各 集 団 に ついて 人 口 学 的 分 析 により 期 待 余 命 を 求 め 大 臼 歯 の 磨 耗 との 関 係 を 調 べたところ 磨 耗 が 遅 く 大 臼 歯 の 耐 久 期 間 が 長 いほど 期 待 余 命 も 長 いという 結 果 が 得 られた 磨 耗 速 度 の 異 なる 集 団 間 でそれに 対 応 した 大 臼 歯 の 形 態 進 化 が 見 られない 理 由 としては 1) 選 択 圧 が 形 態 に 有 意 な 違 いをもたらすほ どには 強 くないこと 2) 集 団 の 分 岐 後 選 択 圧 の 継 続 期 間 が 充 分 長 くないこと( 分 岐 の 古 い 南 北 2 系 統 間 では 大 臼 歯 形 態 に 有 意 差 ) 3) 遺 伝 的 浮 動 などの 自 然 選 択 以 外 の 要 因 による 影 響 が 考 えられ た O1-16 浅 指 屈 筋 の 系 統 発 生 と 哺 乳 類 の 前 腕 の 屈 筋 に 関 する 理 解 山 田 格 ( 国 立 科 学 博 物 館 ) 哺 乳 類 の 前 腕 屈 筋 群 に 関 しては 数 多 くの 業 績 がある.なかでも Straus, Jr.(1942)の 総 説 で 全 てが 説 明 された 観 があったが, 哺 乳 類 の 前 腕 の 屈 筋, 特 に 浅 指 屈 筋 は 哺 乳 類 で 新 たに 生 じたもので 爬 虫 類 以 前 との 系 統 的 な 連 続 性 はないとする 彼 の 結 論 は, 脊 椎 動 物 進 化 に 関 する 一 般 的 な 理 解 とは 相 容 れないものであり,その 妥 当 性 を 再 検 討 する 必 要 がある.この 結 論 が 提 唱 されたのは, 浅 指 屈 筋 の 構 成 に 関 する 従 来 の 理 解 に 問 題 があったから で, 二 つの 異 なった 筋 群 に 由 来 する 筋 束 が 癒 合 して 形 成 される 浅 指 屈 筋 の 構 成 を 正 しく 理 解 すれば, 両 棲 類 からヒトを 含 む 哺 乳 類 まで, 前 腕 屈 筋 群 は 系 統 的 に 説 明 できる. 材 料 はスローロリス,ジャコウネズミ,ワニ,オオサンショウウオの 前 腕 屈 筋 群 で,これらを 肉 眼 的 に,あるいは 必 要 に 応 じて 実 体 顕 微 鏡 下 で 詳 細 に 解 剖 し,それぞれの 筋 束 の 支 配 神 経 の 由 来 を 明 らかにした.いわゆる 神 経 - 筋 特 異 性 の 概 念 に 従 ってこれら 筋 束 の 位 置 づけを 考 察 した 結 果, 哺 乳 類 の 浅 指 屈 筋 は, 両 棲 類 や 爬 虫 類 では 手 掌 内 に 留 まっているⅡⅣ 指 からⅡⅣ 指 の 近 位 指 節 間 関 節 の 屈 筋 が, 前 腕 を 近 位 に 移 動 して, 肘 関 節 付 近 に 生 じる 筋 原 基 と 癒 合 することによって 生 じたもので 決 して 哺 乳 類 で 新 たに 生 じたものではない(Gräfenberg, 1906; 山 田, 1986).このように 指 節 骨 間 関 節 の 屈 筋 が 近 位 に 移 動 したのは, 四 肢 の 遠 位 端 から 重 い 筋 を 近 位 に 移 動 して 四 肢 の 慣 性 モーメントを 小 さくし, 収 縮 ストロークを 長 くする 効 果 があったと 考 えられるが,さらに 多 関 節 筋 として 制 御 することによって 制 御 システムの 処 理 情 報 を 減 らすことにもつながった 可 能 性 がある.このような 観 点 から 哺 乳 類 の 前 腕 屈 筋 の 系 統 発 生,さらに, 下 腿 屈 筋 群 の 系 統 発 生 についても 再 検 討 を 進 めなければならない

52 O1-17 野 生 ほ 乳 動 物 行 動 シミュレータープログラムの 開 発 岩 本 俊 孝 1 傳 田 正 利 2 三 輪 準 二 2 竹 下 毅 3 4 白 石 幸 嗣 ( 1 宮 崎 大 学 2 独 行 土 木 研 究 所 3 北 海 道 大 学 4 東 京 都 信 用 金 庫 協 会 ) 筆 者 らは 1999 年 より 今 日 まで, 河 川 生 態 研 究 会 北 川 グループのメンバーとして, 宮 崎 県 北 川 の 的 野 河 川 敷 において, 自 動 方 探 テレメトリ(MTS テレメトリ)によるタヌキ,アナグマ,ウサギ,イタチの 行 動 追 跡, 土 地 利 用 様 式 の 分 析 などの 研 究 を 実 施 してきた.このテレメトリでは 最 短 5 分 間 隔 での 位 置 方 探 が 可 能 であった.また,この 的 野 河 川 敷 では 2002 年 1 月 より 約 1 年 間 をかけて, 大 規 模 な 河 川 掘 削 工 事 が 行 われたが,その 工 事 の 開 始 以 前 よりタヌキに 自 動 方 探 テレメトリ 発 信 器 を 装 着 して, 工 事 開 始 に 伴 う 行 動 パターンの 変 容 に 関 する 追 跡 を 行 うこ とができた.その 後,これらの 追 跡 から 得 られた 各 種 ほ 乳 動 物 の 行 動 型 について, 様 々な 移 動 様 式 変 数 を 与 え てやることによって,テレメトリで 得 た 行 動 軌 跡 を 再 現 するコンピュータープログラムを 開 発 してきた.このたび, 特 に 工 事 開 始 前 後 のタヌキの 行 動 軌 跡 をほぼ 再 現 できるモデルを 開 発 することができた.このモデルでは, 行 動 域 内 土 地 類 型 植 生 型 の 選 好 性, 移 動 休 息 巣 穴 での 滞 在 フェースでの 異 なったエネルギー 消 費, 移 動 経 路 選 択 においてのファジー 性, 餌 場 の 設 定 についてのファジー 性 等 を 盛 り 込 んだ.また, 工 事 開 始 に 伴 う 騒 音, 振 動 レベルに 応 じた 発 生 源 の 回 避 などのルーチンも 組 み 込 むことによって, 工 事 開 始 後 の 動 物 の 動 きも 再 現 で きるようになった.このモデルは 将 来 的 に, 行 動 範 囲 の 変 化, 巣 穴 の 定 期 的 な 移 動,ハンティング 型,グレージ ング 型 などの 採 食 パターンの 違 い, 体 重 (エネルギー 消 費 量 ) 等 のパラメーターも 組 み 込 む 方 向 でさらに 開 発 が 進 んでいる. この 研 究 では, 単 独 生 活 型 中 型 ほ 乳 動 物 の 行 動 域 内 土 地 利 用,およびその 中 の 移 動 を 予 測 するモデルを 目 指 しているが,たとえば, 大 規 模 土 地 改 修 工 事 が 行 われる 際 の, 野 生 動 物 の 回 避 逃 避 行 動 予 測 を 行 うための ツールとして 使 用 される 方 向 性 も 視 野 に 入 れている.さらに 将 来 的 には, 群 れ 型 社 会 をもつニホンザルの 行 動 パターンを 説 明 するモデルへと 発 展 させ 得 る 可 能 性 をもっている. O1-18 複 数 の 密 度 指 標 を 用 いた 個 体 数 推 定 の 有 効 性 - 架 空 データを 用 いたモデル 評 価 - 岸 本 康 誉 1,2 藤 木 大 介 1,2 1,2 坂 田 宏 志 ( 1 兵 庫 県 立 大 学 自 然 環 境 科 学 研 究 所 2 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター) 野 生 動 物 の 密 度 を 把 握 するために 用 いられる 密 度 指 標 には 様 々な 観 測 誤 差 が 含 まれる そのため 指 標 の 有 効 性 を 評 価 するとともに 不 確 実 性 を 考 慮 し 複 数 の 密 度 指 標 を 用 いて 指 標 の 動 向 をクロスチェックする ことが 重 要 であるとされている さらに 複 数 の 密 度 指 標 を 用 いた 推 定 を 行 うことで それぞれの 密 度 指 標 の 欠 点 を 互 いに 補 うような 個 体 数 推 定 および 動 態 把 握 を 行 うことができれば 複 数 のモニタリング 指 標 結 果 が 推 定 結 果 に 十 分 に 反 映 されることになるであろう しかし それぞれ 異 なる 測 定 誤 差 を 含 む 密 度 指 標 が その 誤 差 の 程 度 によりどのように 個 体 数 推 定 値 に 反 映 されるのか また どの 程 度 の 誤 差 であれば モデル 内 に 強 い 仮 定 をおく ことなく 増 加 率 と 個 体 数 推 定 を 同 時 に 行 うことができるかなどについて 実 データのみを 用 いたモデル 評 価 は 困 難 である そこで 本 研 究 では 誤 差 の 程 度 が 異 なる 複 数 の 架 空 データを 用 いることにより 指 標 を 個 体 数 の 推 定 結 果 を 比 較 し 複 数 の 密 度 指 標 を 用 いた 個 体 数 推 定 の 有 効 性 を 議 論 する 誤 差 を 明 示 的 に 組 み 込 んだ 階 層 ベイズモデルを 用 いた 個 体 数 推 定 の 結 果 指 標 が 大 きく 増 減 し 一 つでも 誤 差 の 少 ない 指 標 を 用 いた 場 合 適 切 な 増 加 率 と 個 体 数 推 定 が 可 能 であった また 複 数 の 密 度 指 標 を 用 い ることにより 事 後 分 布 の 推 定 区 間 が 小 さくなることが 明 らかとなった さらに 精 度 が 高 い 指 標 に 欠 測 値 が 含 ま れている 場 合 であっても 継 続 的 に 取 得 している 誤 差 の 大 きな 指 標 を 加 えて 推 定 を 行 うことにより 欠 測 による 推 定 区 間 の 増 加 を 軽 減 できることが 明 らかとなった これらのことから 複 数 の 密 度 指 標 を 用 いた 推 定 は 安 定 した 推 定 が 可 能 であることや 信 頼 区 間 の 減 少 により 精 度 が 増 加 すること 欠 測 年 や 一 時 的 な 指 標 の 変 動 の 影 響 を 受 けにくいことから 有 効 な 推 定 方 法 であると 結 論 付 けられる

53 O1-19 ノ ル ウ ェ ー に 生 息 す る ヘ ラ ジ カ (Alces alces)の 観 察 数 捕 獲 数 交 通 事 故 数 の 密 度 指 標 としての 有 用 性 上 野 真 由 美 1 Erling Johan Solberg 2 3 飯 島 勇 人 ( 1 北 海 道 環 境 科 学 研 究 センター 2 Norwegian Institute for Nature Research 3 山 梨 県 森 林 総 合 研 究 所 ) 緯 度 スケールといった 高 次 の 空 間 スケールに 適 用 できる 動 物 の 密 度 指 標 は 広 域 に 分 布 する 動 物 の 種 内 変 異 を 理 解 するための 基 礎 情 報 として 重 要 である 狩 猟 者 報 告 から 得 られる 動 物 の 観 察 数 や 捕 獲 数 は 比 較 的 低 コストで 得 られるため 広 域 スケールでの 密 度 指 標 として 期 待 される 密 度 指 標 になるために 必 要 な 前 提 は 指 標 値 と 密 度 の 正 の 相 関 関 係 である しかし この 関 係 性 が 地 域 に 係 らず 一 律 かどうかが 分 からないため 異 なる 地 域 の 指 標 値 をそのまま 地 域 個 体 群 の 密 度 の 違 いと 解 釈 してよいかが 分 からない 本 研 究 では 広 域 スケール で 適 用 可 能 な 密 度 指 標 の 確 立 を 目 的 に ノルウェーに 生 息 するヘラジカ(Alces alces)の 捕 獲 統 計 およびモニタ リングデータを 用 いて 16 地 域 で 得 られたコホート 解 析 によるヘラジカ 個 体 群 密 度 と3つの 密 度 指 標 ( 森 林 面 積 あたりの1 狩 猟 者 によるヘラジカ 観 察 数 ( 指 標 A)2 捕 獲 数 ( 指 標 B)3 交 通 事 故 数 ( 指 標 C))の 関 係 を 分 析 し た 指 標 A や 指 標 B において 地 域 別 に 個 体 群 密 度 との 関 係 を 検 討 した 場 合 高 い 相 関 関 係 が 得 られ 指 標 値 は 個 体 群 密 度 を 反 映 していると 示 唆 される しかし 地 域 のデータを 集 約 した 場 合 指 標 A の 場 合 相 関 関 係 は 弱 く 指 標 値 の 地 域 差 は 個 体 群 密 度 の 地 域 差 だけを 表 しているのではないことが 明 らかになった 一 方 指 標 B では 個 体 群 密 度 との 相 関 関 係 は 依 然 強 く 密 度 の 地 域 差 を 表 す 指 標 として 機 能 すると 示 唆 される 指 標 C の 場 合 個 体 群 密 度 との 相 関 関 係 が 弱 く それ 単 体 では 密 度 指 標 にならないと 考 えられる O1-20 フトミミズ 科 の 生 息 地 選 択 小 沼 聡 美 1 伊 藤 雅 道 2 須 田 知 樹 ( 1 立 正 大 院 2 駿 河 台 大 3 立 正 大 ) 3 ミミズは 食 物 連 鎖 や 土 壌 の 物 理 構 造 に 深 く 関 連 して 土 壌 生 態 系 だけでなく 森 林 生 態 系 全 体 へも 影 響 を 与 え る 近 年,ミミズの 生 態 学 的 研 究 が 注 目 されているが, 基 礎 データの 蓄 積 は 多 くない そのため, 本 研 究 は 野 外 でのミミズ 捕 獲 と 飼 育 実 験 を 合 わせて,フトミミズ 科 の 生 息 地 選 択 を 明 らかにすることを 目 的 とする 埼 玉 県 越 生 町 の 大 高 取 山 にある 隣 接 した 4 つの 環 境 区 分, 針 葉 樹 ( 尾 根 谷 )と 広 葉 樹 ( 尾 根 谷 )で 採 集 調 査 とミミズの 生 息 に 影 響 を 与 えると 予 想 される 環 境 要 因 (リター 堆 積 量, 含 水 率,C/N 比, 土 壌 ph)を 測 定 した 2009 年 の 採 集 個 体 数 ( 個 体 /50L 100)は, 広 葉 樹 尾 根 2.2, 広 葉 樹 谷 1.9, 針 葉 樹 尾 根 0.3, 針 葉 樹 谷 0.9 であった 2008 年 の 採 集 個 体 数 ( 個 体 /50L 100)は 順 に 17.2,46.9,11.7,12.5 であるので,2009 年 の 採 集 個 体 数 は 著 しく 減 少 した 環 境 要 因 の 測 定 結 果 は 両 年 とも 大 差 ないため, 個 体 数 減 少 が 環 境 要 因 に 起 因 したとは 考 えにくい Satchell(1967)は, 降 水 量 はミミズの 出 現 に 大 きな 影 響 を 与 えると 指 摘 しているので, 降 水 量 (2008 年 9 月 は 133.5mm,2009 年 9 月 は 21.5mm, 気 象 庁 )が 原 因 と 考 えられる よって, 環 境 区 分 と 降 水 量 がミミズの 生 息 地 選 択 に 影 響 を 与 えると 考 えられる 飼 育 実 験 で 環 境 区 分 の 影 響 を 検 討 した ミミズが 通 ることが 出 来 る 穴 の 開 いた 容 器 に 土 壌 を 詰 め, 田 の 字 に 組 み 合 わせた シマミミズを 使 って 自 由 に 容 器 間 を 行 き 来 しているか 確 かめるため,20 条 件 下 で 6 時 間 ごと ( 計 48 時 間 )にシマミミズの 移 動 を 追 った その 上 で 4 つの 環 境 区 分 の 土 壌 を 1 容 器 につき 1 区 分 を 詰 め, 各 区 分 にシマミミズ 5 匹 ずつ 解 放 した 時 間 ( 明 暗 12 時 間 交 代 ) 放 置 し,シマミミズの 移 動 を 追 ったとこ ろ,シマミミズは 環 境 区 分 に 対 して 生 息 地 選 択 を 示 さなかった 現 在,フトミミズ 科 の 種 を 使 用 して, 同 様 の 飼 育 実 験 を 行 っているところであるので, 最 新 の 情 報 をお 伝 えする

54 O1-21 絶 滅 危 惧 種 ミヤマシジミのメタ 個 体 群 構 造 について 渡 辺 通 人 ( 河 口 湖 フィールドセンター) ミヤマシジミ(Lycaeides argyrognomon)は 本 州 の 宮 城 県 南 部 から 岐 阜 県 にかけての 16 都 県 から 記 録 があ ったが 近 年 確 実 な 記 録 のあるのは 10 県 にとどまり 生 息 地 数 も 1993 年 以 降 は それ 以 前 の 約 半 数 に 減 少 し ている( 環 境 省 ) 山 梨 県 においても 1970 年 以 降 の 記 録 は 100 メッシュ 余 あったが 2005 年 以 降 は 10 メッシュ 程 度 に 急 減 し 環 境 省 及 び 山 梨 県 の 絶 滅 危 惧 Ⅱ 類 (VU)に 指 定 されている 本 種 は 河 川 環 境 を 主 要 生 息 地 として 周 囲 に 分 布 を 拡 大 してきたと 考 えられ 扇 状 地 や 火 山 草 原 といった 河 川 以 外 の 環 境 での 減 少 が 顕 著 であ る 演 者 は 本 種 の 保 全 のための 生 態 学 的 基 礎 調 査 を 2003 年 から 開 始 し 本 種 がクロオオアリと 個 体 毎 の 強 固 な 共 生 関 係 を 持 つことを 見 出 した(Watanabe & Hagiwara, 2009) 2004 年 からは 本 種 のメタ 個 体 群 構 造 を 明 らか にするために 火 山 草 原 である 富 士 山 麓 の 生 息 地 を 中 心 として 幼 虫 及 び 成 虫 の 個 体 群 動 態 調 査 を 行 った 年 の 調 査 結 果 の 概 要 は 野 生 生 物 保 護 学 会 2005 年 大 会 及 び The Lepidopterists Society の 2006 年 大 会 で 報 告 したが 今 回 は 富 士 山 麓 梨 ヶ 原 地 域 4 ヶ 所 で 行 った 2004~2006 年 の 3 年 間 合 計 130 日 以 上 に わたる 幼 虫 約 1400 頭 成 虫 約 2100 頭 の 調 査 結 果 を 報 告 し 本 種 の 基 本 的 なメタ 個 体 群 構 造 について 考 察 す る これまで 生 息 地 (habitat)あるいは 生 息 パッチ(habitat patch)という 概 念 は 植 生 や 土 地 利 用 状 況 の 違 いを 基 にした 空 間 としてとらえられることが 多 かったが 本 種 の 生 息 地 選 択 (habitat selection)などから 本 種 のメタ 個 体 群 及 び 地 域 個 体 群 は 半 径 10mほどの 狭 い 空 間 を 基 本 単 位 (マイクロ-ハヒ タット;micro-habitat)とした コア&サテ ライト 多 層 構 造 (core and satellite multiplex structure;watanabe,2006)を 持 つ マイクロ-ハビタット ネット ワーク(micro-habitat network)として 成 り 立 っているのではないかと 考 えられる O2-01 八 ヶ 岳 に 同 所 的 に 生 息 するシカとカモシカの 食 性 比 較 高 槻 成 紀 小 林 謙 斗 ( 麻 布 大 学 獣 医 学 部 動 物 応 用 科 学 科 ) ニホンジカとニホンカモシカの 食 性 は 体 サイズや 消 化 生 理 学 あるいは 生 息 地 選 択 群 れサイズなどの 情 報 か ら シカのほうがグレーザーであると 予 測 され それを 裏 付 ける 情 報 もあった しかし これまでの 情 報 は シカと カモシカの 生 息 地 が 違 い 厳 密 な 意 味 での 同 所 的 な 2 種 の 比 較 はほとんどおこなわれていない そこで 長 野 県 八 ヶ 岳 に 同 所 的 に 生 息 するシカとカモシカの 糞 を 定 期 的 に 回 収 し 植 物 組 成 粒 径 組 成 タンパク 質 含 有 率 な どを 比 較 した その 結 果 植 物 組 成 はシカでミヤコザサが 秋 に 47% 春 には 74%と 多 く カモシカは 双 子 葉 植 物 が 冬 に 20% 春 に 32%を 占 め ササは 20-40% 程 度 であった また 粒 径 組 成 はつねにシカのほうが 大 きい 植 物 片 の 割 合 が 高 く タンパク 質 含 有 率 は 逆 にカモシカのほうが 12-15%と シカの 10-11%よりも 高 かった このよう に 分 析 結 果 は 同 所 的 な 場 合 でもシカのほうがカモシカよりもグレーザー 的 であることを 支 持 していた

55 O2-02 リンゴ 園 果 樹 被 害 の 発 生 要 因 の 解 明 1.リンゴ 果 実 の 糖 成 分 時 田 昇 臣 1 羽 山 伸 一 2 梅 田 健 太 郎 2 3 松 村 昭 治 ( 1 日 本 獣 医 生 命 科 学 大 学 応 用 生 命 2 日 本 獣 医 生 命 科 学 大 学 獣 医 3 東 京 農 工 大 学 FM 府 中 ) リンゴ 園 での 野 生 動 物 による 被 害 は 果 樹 の 新 芽 葉 部 及 び 樹 皮 を 主 な 対 象 とした 採 食 被 害 と 果 実 の 成 熟 にと もなう 採 食 被 害 がある 前 者 はシカやウサギなどの 草 食 動 物 によるものであり 後 者 はクマ サル 及 びイノシシな どによるものである なかでも 果 実 への 被 害 は 農 業 生 産 に 直 接 的 に 大 きな 影 響 を 及 ぼしている このためリンゴ 果 実 への 被 害 実 態 を 明 らかにした 報 告 や 動 物 による 果 実 採 食 を 観 察 した 事 例 は 多 い しかし 野 生 動 物 による リンゴ 果 実 採 食 については 樹 種 の 違 いや 果 実 の 成 熟 にともなう 組 成 成 分 と 関 連 付 けた 研 究 は 少 ない そこで 本 報 では 群 馬 県 沼 田 市 池 田 地 区 のリンゴ 園 において 栽 培 される 代 表 品 種 紅 玉 ふじ 及 び 群 馬 名 月 ( 名 月 )に ついて 糖 成 分 を 調 べ 比 較 した また 被 害 状 況 については 現 地 にて 聞 き 取 り 調 査 した その 結 果 調 査 地 におけるリンゴ 果 実 への 採 食 被 害 はクマでは 例 年 8 月 から 10 月 に サルでは 9 月 に 集 中 し ていることが 明 らかになった またリンゴ 果 実 に 含 まれる 糖 成 分 としてはフルクトース 含 量 が 高 く( 表 1) ふじ で は 果 実 1 個 あたり 1.6g 含 まれていた 表 1.リンゴ 果 実 の 糖 成 分 と 構 成 比 率 (%) 品 種 フルクトース グルコース スクロース 紅 玉 ふじ 名 月 O2-03 秋 期 におけるツキノワグマの 大 きな 移 動 杉 浦 里 奈 1 加 藤 真 1 内 山 幸 紀 2 鈴 木 敏 章 2 古 賀 桃 子 2 日 紫 喜 文 2 淺 野 玄 3 加 藤 春 喜 4 島 谷 健 一 郎 5 橋 本 啓 史 2 2 新 妻 靖 章 ( 1 名 城 大 院 農 2 名 城 大 農 3 岐 阜 大 応 用 生 物 4 NPO 法 人 白 川 郷 自 然 フォーラム 5 統 計 数 理 研 究 所 ) 近 年 ツキノワグマ(Ursus thibetanus)の 食 性 や 行 動 に 関 する 研 究 は 日 本 の 各 地 で 行 われており それに 基 づ く 保 護 管 理 計 画 も 実 施 されてきた しかし クマと 人 間 との 間 の 軋 轢 は 減 少 しておらず 問 題 の 解 決 に 至 ってい ない 本 研 究 の 調 査 地 である 岐 阜 県 大 野 郡 白 川 村 はクマの 生 息 密 度 は 比 較 的 高 いと 予 想 されるが 軋 轢 は 非 常 に 少 ない 白 川 村 は 村 の 面 積 の 95.7%を 山 林 が 占 めており そのうちの 91%が 天 然 林 であるため 多 様 な 植 生 が 多 く 残 っている このような 地 域 で 生 息 するクマは 人 間 活 動 の 影 響 を 受 けていないクマである 可 能 性 が 高 い 軋 轢 の 生 じていない 地 域 でのクマのモニタリング 調 査 は クマが 生 息 する 上 で 必 要 な 自 然 環 境 を 知 ることが でき クマの 保 護 管 理 を 行 う 上 で 必 要 な 情 報 を 得 ることができる ツキノワグマ(Ursus thibetanus)の 行 動 特 性 を 明 らかにするため 行 動 調 査 を 行 った 2008 年 にオス 1 頭 2009 年 にオス 2 頭 を 対 象 として いずれも 秋 期 に おいて 1 ヶ 月 間 GPS 首 輪 を 用 いて 追 跡 を 行 った どの 個 体 も 大 きな 移 動 をした 後 移 動 先 にて 滞 在 をするという 行 動 様 式 を 繰 り 返 していた. 移 動 距 離 は 1 ヶ 月 間 で 直 線 距 離 にして 140~190km の 長 距 離 であった 堅 果 類 の 豊 凶 と 秋 期 の 行 動 圏 の 大 きさに 関 係 性 はみられず 人 里 に 滞 在 する 行 動 も 見 られなかったが 現 在 人 が 住 んで いない 旧 人 里 の 廃 村 地 域 には 滞 在 する 行 動 がみられた

56 O2-04 堅 果 類 の 豊 凶 調 査 とツキノワグマ 出 没 への 影 響 片 平 篤 行 ( 群 馬 県 林 業 試 験 場 ) ツキノワグマによる 農 作 物 被 害 は 毎 年 発 生 し 時 には 人 へも 危 害 を 加 え 人 との 軋 轢 を 軽 減 し 被 害 発 生 を 未 然 に 防 ぐ 有 効 な 手 段 が 求 められている 一 般 にクマの 出 没 には 堅 果 類 の 豊 凶 が 関 係 するとされており その 因 果 関 係 を 考 察 する 事 はクマの 保 護 管 理 出 没 対 策 を 検 討 する 上 で 重 要 である このため 堅 果 類 の 豊 凶 調 査 とこれを 利 用 する 時 期 のツキノワグマの 行 動 調 査 を3 年 間 (19 年 ~21 年 ) 実 施 した 調 査 地 域 は 比 較 的 生 息 数 の 多 い 県 北 東 部 地 域 とし 基 準 地 域 メッシュを5km 四 方 の28 区 画 に 区 分 して 各 区 画 内 に 固 定 木 (ブナ ミズナラ コナラ)を 設 定 し 8 月 下 旬 から9 月 下 旬 までの 間 に 双 眼 鏡 を 使 用 した 目 視 調 査 を 行 った 3カ 年 継 続 して 調 査 した 本 数 は ブナ247 本 ミズナラ132 本 コナラ117 本 である 樹 種 別 の 平 均 豊 凶 指 数 は 3 樹 種 とも 豊 凶 推 移 に 相 関 があり 19 年 と21 年 が 類 似 し 20 年 にはすべての 実 りが 悪 くなって いた 調 査 木 別 の 豊 凶 では ブナは3 年 連 続 して 凶 作 が 多 いものの ミズナラ コナラは 不 作 の 翌 年 には 並 作 以 上 に 実 りが 復 活 しており 不 作 の 連 続 するブナに 比 べ ミズナラ コナラは より 重 要 な 餌 資 源 であると 考 えられ た 調 査 地 域 の 出 没 状 況 を 有 害 捕 獲 頭 数 で 見 ると 豊 凶 推 移 との 間 に 負 の 相 関 があり 堅 果 類 の 調 査 メッシュ 毎 の 豊 凶 状 況 から 凶 作 地 域 における 出 没 の 増 加 が 確 認 された この 結 果 は 詳 細 な 豊 凶 調 査 を 継 続 する 事 によ る 出 没 エリアの 予 測 の 可 能 性 を 示 唆 している ツキノワグマの 有 害 捕 獲 は 例 年 8 月 に 集 中 しており 異 常 出 没 の 年 は9 月 以 降 に 出 没 が 継 続 する 傾 向 がある この 豊 凶 調 査 の 手 法 は 始 期 が8 月 下 旬 となるため 8 月 の 発 生 予 測 は 困 難 であるが 短 期 間 に 集 中 して 調 査 を 実 施 することにより 9 月 以 降 の 出 没 予 測 と 事 前 の 出 没 への 注 意 喚 起 が 可 能 になると 考 えられる O2-05 岐 阜 県 大 野 郡 白 川 村 周 辺 に 生 息 するニホンツキノワグマの 食 性 の 年 次 変 化 加 藤 真 1 杉 浦 里 奈 1 内 山 幸 紀 2 鈴 木 敏 章 2 古 賀 桃 子 2 日 紫 喜 文 2 加 藤 春 喜 3 橋 本 啓 史 2 新 妻 靖 章 ( 1 名 城 大 院 農 2 名 城 大 農 3 トヨタ 白 川 郷 自 然 学 校 ) 岐 阜 県 白 川 村 で 2008,2009 年 の 4 月 ~11 月 の 期 間 ニホンツキノワグマ Ursus thibetanus( 以 下 クマ)の 糞 を 採 取, 分 析 をしてクマの 食 性 解 析 をおこなった. 糞 の 各 内 容 物 の 割 合, 出 現 頻 度 から 重 要 度 の 指 標 として 重 要 度 指 数 を 計 算 し, 季 節 ごとの 食 性 を 評 価 した.5 月 を 春,6~7 月 を 初 夏,8~9 月 を 晩 夏,10~11 月 を 秋 とした. 春 の 食 性 :08 年 度 は 前 年 度 に 残 存 したミズナラ Quercus congolica,コナラ Quercus serrata などの 堅 果 が 56.49%,タデ 科 草 本 Polygonaceae sp 19.89%,ササ 属 Sasa sp 9.37%,ブナ Fagus crenata の 芽 5.37%のよう に 大 きく 前 年 度 の 残 存 堅 果 類 に 依 存 した.09 年 度 は 堅 果 類 の 利 用 はなく,ザゼンソウ Symplocarpus foetidus に 大 きく 依 存 し, 他 にはブナの 葉 やササ 属 sp を 利 用 していた. 初 夏 :08 年 度 は 前 年 度 に 残 存 したミズナラ,コナ ラなどの 堅 果 類 が 62.64%,ササ 属 10.48%,ブナの 芽 5.71% アリ 科 2.02% と 長 期 的 な 残 存 堅 果 の 利 用 と 昆 虫 の 利 用 がみられた.09 年 度 はササ 属 sp. やシシウド Angelica spp,アリなどの 昆 虫 の 利 用 がみられた. 晩 夏 :08 年 度 はウワミズザクラ Prunus grayana の 果 実 が 96.84%,アリ 科 Formicidae 0.69%,ハチ 類 Hymenoptera 0.64%,となりウワミズザクラの 果 実 に 大 きく 依 存 した.09 年 度 はミズキ Cornus sp.に 大 きく 依 存 し,ブナの 果 実 も 利 用 していた. 秋 期 :08 年 度 はミズナラ,コナラ 類 などの 堅 果 が 86.05%,ウワミズザクラ 果 実 8.14%,ヤマナシ 果 実 Pyrus pyrifolia 4.62%,サルナシ 果 実 Actinidia arguta 0.55%,ナナカマド 果 実 Sorbus commixta 0.21% と 堅 果 類 に 大 きく 依 存 し, 液 果 類 の 利 用 もみられた.09 年 度 はミズナラの 堅 果 に 大 きく 依 存 した. 本 調 査 で 08 年 度 と 09 年 度 の 食 性 に 大 きな 年 次 変 動 が 確 認 された.09 年 度 の 降 水 量 は 08 年 度 より 多 かった. 食 性 の 年 変 化 はミズナラなどの 堅 果 類 やウワミズザクラなどの 液 果 類 の 現 存 量,あるいはクマの 採 餌 行 動 の 年 変 化 と 対 応 して いるだろう

57 O2-06 長 期 胃 内 容 データを 用 いたキタオットセイの 食 性 の 雌 雄 差 成 長 段 階 差 の 検 証 清 田 雅 史 1 米 崎 史 郎 1 2 馬 場 徳 寿 ( 1 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 2 西 海 区 水 産 研 究 所 ) 高 次 捕 食 者 の 食 性 情 報 は 生 態 系 の 指 標 として 応 用 が 期 待 されている Yonezaki et al. (2008) は 年 別 集 計 表 に 基 づき,キタオットセイの 胃 内 容 情 報 が 浮 魚 類 の 長 期 資 源 変 動 を 反 映 する 可 能 性 を 指 摘 した 我 々は 集 計 表 の 基 となるキタオットセイの 個 体 別 情 報 を 電 子 化 して 予 備 的 解 析 を 行 い, 年 だけでなく 捕 獲 場 所, 水 深, 季 節, 水 塊 特 性 等 が 胃 内 容 物 の 出 現 率 に 影 響 を 及 ぼすことを 確 認 した それら 要 因 の 効 果 を 補 正 した 上 で 年 の 効 果 を 抽 出 することにより, 餌 生 物 の 相 対 豊 度 の 時 系 列 変 化 の 復 元 が 可 能 となる このとき,キタオットセイの 食 物 選 択 性 に 性 別 や 年 齢 による 偏 りがあれば,その 考 慮 も 必 要 となる そこで 本 研 究 では, 季 節 と 水 域 特 性 を 限 定 した データのサブセットを 用 いてキタオットセイの 食 性 に 雌 雄 差, 成 長 段 階 差 があるか 検 討 した 使 用 したデータは 年 1 4 月 に 東 北 沖 陸 棚 斜 面 域 の 黒 潮 親 潮 混 合 水 (100m 水 温 5-7 )で 捕 獲 された 2078 個 体 分 ( 成 獣 雌 1761, 幼 獣 雌 162, 成 獣 雄 46, 幼 獣 雄 109)の 胃 内 容 情 報 である 3 歳 以 下 を 幼 獣,4 歳 以 上 を 成 獣 ( 亜 成 獣 を 含 む)とした 餌 生 物 を 浮 魚 類,ハダカイワシ 類, 底 魚 類, 表 層 性 イカ 類,ホタルイカ 類, 中 深 層 性 イカ 類 に 分 け,カイ 2 乗 検 定 による 雌 雄 の 幼 獣, 成 獣 の 食 物 組 成 を 比 較 した 季 節 と 水 域 を 限 定 したサブセット データ では 餌 生 物 組 成 に 成 長 段 階 差, 雌 雄 差 は 認 められなかったのに 対 し, 全 体 データでは, 有 意 な 雌 雄 差, 成 長 段 階 差 が 認 められた 次 に 餌 生 物 の 種 類 別 に, [ 出 現 確 率 ] [ 雌 雄 ]+[ 成 長 段 階 ]+[ 雌 雄 ] [ 成 長 段 階 ]+ [ 捕 獲 時 刻 ]+[ 年 ]という 2 項 一 般 化 線 形 モデル 解 析 を 行 い, 雌 雄 と 成 長 段 階 の 効 果 を 調 べた 浮 魚 類,ハダカ イワシ 類, 底 魚 類,ホタルイカ 類 は 年 と 捕 獲 時 刻 の 効 果 だけが 有 意 で, 中 深 層 性 イカ 類, 表 層 性 イカ 類 は 捕 獲 時 刻 のみ 有 意 であった 以 上 の 結 果 は, 同 一 時 期, 同 一 場 所 においてキタオットセイは 食 物 選 択 性 の 性 差, 成 長 段 階 差 を 示 さないこと, 食 性 の 相 違 は 摂 餌 場 所 の 選 択 によって 生 じることを 表 わしている O2-07 鰭 脚 類 の 非 捕 殺 的 な 食 性 評 価 の 現 状 と 問 題 点 米 崎 史 郎 清 田 雅 史 ( 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 ) 高 次 捕 食 者 である 海 産 哺 乳 類 の 食 性 情 報 は, 海 洋 生 態 系 の 構 造 と 機 能 を 把 握 する 上 で 必 要 不 可 欠 である. 従 来, 鰭 脚 類 を 含 む 海 産 哺 乳 類 で, 一 般 に 用 いられてきた 胃 内 容 分 析 法 は, 比 較 的 消 化 の 進 んでいない 餌 生 物 を 中 心 に 同 定 するもので, 摂 餌 直 後 か,または 消 化 物 が 腸 へ 移 動 する 前 に 試 料 が 収 集 されなければ, 有 効 な 評 価 が 出 来 ない.さらに, 対 象 動 物 を 捕 殺 しなければ 試 料 を 採 集 できない 欠 点 もあり, 十 分 なサンプル 数 を 確 保 することが 厳 しくなっている.そこで, 近 年 では 非 捕 殺 的 な 食 性 分 析 法 として 鰭 脚 類 では 糞 分 析 が 普 及 してい る. 糞 分 析 は 糞 中 に 排 泄 される 魚 類 耳 石, 頭 足 類 顎 板, 甲 殻 類 背 甲 などの 未 消 化 硬 組 織 片 から, 摂 取 された 餌 生 物 の 種 類, 大 きさおよび 重 さを 推 定 する 方 法 である.この 方 法 は, 鰭 脚 類 の 多 くの 種 で 幅 広 く 用 いられてい る.しかし,この 分 析 の 鍵 となる 硬 組 織 片 は, 胃 などで 物 理 的 または 化 学 的 な 消 化 作 用 を 受 けるために, 糞 中 に 全 て 出 現 するわけではなく, 餌 生 物 の 種 類, 大 きさなどの 推 定 には,バイアスが 生 じると 指 摘 されている.さらに, 糞 を 採 集 できる 場 所 や 時 期 が 限 定 されるために, 周 年 の 摂 餌 情 報 を 得 にくいという 問 題 点 もある.そこで 本 研 究 では, 鰭 脚 類 であるキタオットセイを 用 いて, 野 生 個 体 の 各 消 化 器 官 内 容 物 の 比 較, 既 知 の 餌 生 物 の 給 餌 実 験 による 排 泄 パターンの 検 出 を 行 い, 糞 分 析 に 基 づいた 食 性 評 価 の 定 性 定 量 的 なバイアスを 検 証 した.さらに, 非 捕 殺 的 な 手 法 として, 糞 分 析 の 他 に, 消 化 管 洗 浄 法 の 開 発 や 安 定 同 位 体 比 分 析 の 併 用 についても 紹 介 し, 非 捕 殺 的 な 手 法 による 食 性 分 析 の 有 用 性 と 注 意 点 について 議 論 する

58 O2-08 埼 玉 県 熊 谷 市 におけるアブラコウモリの 採 餌 場 所 の 分 布 若 林 仁 ( 立 正 大 ) アブラコウモリ(Pipistrellus abramus)の 市 街 地 を 含 めた 採 餌 場 所 の 位 置 を 記 録 し 環 境 区 分 と 比 較 した 調 査 面 積 は 埼 玉 県 熊 谷 市 立 正 大 学 を 中 心 とした 16km 2 である 調 査 期 間 は 2009 年 4 月 から 10 月 である バット ディテクターを 用 いて 採 餌 場 所 を 探 索 し GPS を 用 いて 定 位 した さらに 森 下 の Iδ 指 数 と 固 定 カーネル 法 を 使 用 し 分 布 解 析 を 行 った 特 定 された 採 餌 場 所 の 総 数 は 122 ヶ 所 であった Iδ 指 数 から 採 餌 場 所 の 分 布 は 2km 2 の 集 中 班 を 持 つことが わかり 固 定 カーネル 法 から 検 出 された 集 中 班 は1ヶ 所 だった 集 中 班 の 内 部 には 河 川 と 住 宅 地 森 林 が 含 ま れていた これらが 集 中 班 に 含 まれていたのは 河 川 は 餌 資 源 である 飛 翔 性 昆 虫 が 水 田 などの 止 水 域 よりも 河 川 などの 流 水 域 の 上 空 に 多 くの 集 まることが 報 告 されていることから( 久 保 2009) 本 種 の 重 要 な 採 時 場 所 であ ると 考 えられる 住 宅 地 は 本 種 のねぐらとして 利 用 されていると 考 えられるだけでなく 外 灯 が 誘 蛾 灯 として 機 能 し 採 時 場 所 としての 価 値 も 高 いと 考 えられる 森 林 については 森 林 内 には 飛 翔 性 昆 虫 が 多 いことが 報 告 されて いるが 内 部 は 本 種 にとって 障 害 物 が 多 く 飛 翔 が 困 難 であるとされ 飛 翔 採 餌 活 動 双 方 に 利 用 されない( 塔 筋 2003)が 本 種 は 樹 林 から 発 生 する 飛 翔 性 昆 虫 を 林 縁 で 利 用 していることが 示 唆 されている( 繁 田 2006) すな わち 本 調 査 における 採 時 場 所 の 集 中 班 は ねぐらに 近 く 異 なる 複 数 の 採 時 場 所 を 利 用 できる 地 域 に 形 成 され たと 考 えられる O2-09 野 外 における 野 ネズミのタンニン 摂 取 量 推 定 から 明 らかになったこと ドングリは 秋 冬 限 定 の 餌 ではない 島 田 卓 哉 1 西 井 絵 里 子 2 齊 藤 隆 3 高 橋 明 子 4 1 柴 田 銃 江 ( 1 森 林 総 研 東 北 2 北 大 環 境 科 学 院 3 北 大 フィールド 科 学 センター 4 首 都 大 学 東 京 ) 目 的 堅 果 は 野 ネズミの 重 要 な 資 源 であるが, 一 部 の 堅 果 は 防 御 物 質 タンニンを 多 量 に 含 む. 演 者 らは 近 年, アカネズミが 唾 液 タンパク 質 とタンナーゼ 産 生 細 菌 の 働 きを 介 した 馴 化 作 用 によってタンニンの 有 害 な 影 響 を 克 服 していることを 解 明 した. 動 物 のタンニン 耐 性 を 評 価 する 上 で, 野 外 でタンニンをどの 程 度 摂 取 しているかとい う 情 報 は 必 須 である.そこで, 糞 中 の 成 分 を 指 標 として,タンニン 摂 取 量 評 価 手 法 の 開 発 を 行 った. 方 法 飼 育 下 でアカネズミ,ヒメネズミ,エゾヤチネズミ( 以 下,アカ,ヒメ,ヤチ)にタンニン 含 有 率 の 異 なる 飼 料 を 供 餌 した. 糞 中 のタンニン,フェノール,プロリン 含 有 率 を 測 定 し,タンニン 摂 取 量 との 関 係 を 解 析 した. 結 果 いずれの 種 についても,プロリン 含 有 率 がタンニン 摂 取 量 と 高 い 相 関 を 持 つことが 判 明 した.そのため,プロリン 含 有 率 を 共 通 の 指 標 として 野 外 でのタンニン 摂 取 量 を 評 価 することが 可 能 となった. 野 外 への 適 用 北 大 雨 竜 演 習 林 にお いて 野 ネズミのタンニン 摂 取 量 を 推 定 した(2008 年 6 10 月,2009 年 7 月 ).ヤチでは 季 節 変 化 は 認 められなか った.アカとヒメでは 10 月 にタンニン 摂 取 量 が 増 加 し,ミズナラ 堅 果 の 採 食 が 示 唆 された. 興 味 深 いことに 2009 年 7 月 のタンニン 摂 取 量 は 2008 年 10 月 と 同 程 度 であり,2008 年 7 月 より 有 意 に 高 かった. 堅 果 は 2007 年 秋 には 凶 作,2008 年 秋 には 豊 作 であった.2009 年 7 月 の 高 いタンニン 摂 取 量 は,アカ 及 びヒメがミズナラ 実 生 の 地 下 子 葉 を 高 頻 度 で 採 食 したために 生 じたと 思 われる. 同 様 の 結 果 はコナラが 優 占 する 岩 大 滝 沢 演 習 林 でも 確 認 された. 地 下 子 葉 の 被 食 調 査 によって,5 月 下 旬 の 2 週 間 で 42%が 野 ネズミの 食 害 を 受 けることが 判 明 し た. 以 上 の 結 果 は, 野 ネズミにとって 堅 果 は 秋 冬 限 定 の 餌 ではなく, 翌 夏 まで 利 用 可 能 な 資 源 であることを 示 し ている

59 O2-10 タヌキのロードキルと 生 活 史 イベント - 年 齢 から 読 み 取 れること- 立 脇 隆 文 高 槻 成 紀 ( 麻 布 大 院 獣 医 ) 日 本 で 最 もロードキルに 遭 う 野 生 動 物 はタヌキである タヌキのロードキルは 秋 に 増 加 することが 知 られており 0 歳 児 の 分 散 行 動 に 関 係 があるのではないかと 考 えられているが よくわかっていない そこで タヌキのロー ドキルの 背 景 に0 歳 児 の 分 散 行 動 があると 考 え 次 の2つの 仮 説 を 立 てて 検 証 した 1 分 散 期 (9-11 月 )には 成 獣 と 比 べ0 歳 児 の 事 故 数 が 多 くなり 2 事 故 地 点 が 空 間 的 に 広 がるであろう 神 奈 川 県 相 模 原 市 と 東 京 都 町 田 市 の2 市 において 2007 年 12 月 から 2008 年 11 月 に 回 収 されたタヌキ(n= 158)の 死 体 とその 回 収 記 録 を 用 い ロードキル 数 とロードキル 地 点 の 季 節 変 化 に 年 齢 情 報 を 加 えて 解 析 を 行 っ た タヌキの 年 齢 は 歯 髄 腔 の 開 閉 と 犬 歯 歯 根 部 のセメント 質 に 形 成 される 年 輪 から 判 断 し 小 原 (1983)を 参 考 に 特 定 した また 事 故 地 点 が 正 確 に 記 載 されている 個 体 について 事 故 地 点 から 最 も 近 い 緑 地 までの 距 離 を 求 めた ロードキルに 遭 ったタヌキの 年 齢 構 成 を 概 観 すると 雌 雄 ともに0 歳 児 が 60% 以 上 を 占 めた また ロードキル 数 は 季 節 変 化 し 秋 に 増 加 し 春 まで 多 かった 最 高 年 齢 に 違 いはあるものの 雌 雄 で 年 齢 構 成 に 差 はなかった (d.f. = 2, χ 2 = 0.211, p > 0.05) 仮 説 1を 検 証 するために 0 歳 児 のロードキル 数 の 季 節 変 化 を 見 ると 分 散 期 の 事 故 が 最 も 多 かった(d.f. =3, χ 2 = 14.64, p = 0.002) また 分 散 期 にロードキルに 遭 った 個 体 の 内 訳 を 見 る と ほとんどは0 歳 児 であった(d.f. = 1, χ 2 = 11.03, p < 0.001) 仮 説 2を 検 証 するために 事 故 地 点 と 緑 地 の 距 離 をみると 通 年 では 500m 以 内 であることが 多 かったが(72%) 分 散 期 の0 歳 児 は 1000m 以 上 離 れた 地 点 でも 事 故 に 遭 った 以 上 のようにロードキル 数 とロードキル 地 点 の 両 方 とも 仮 説 と 矛 盾 がなかったことから ロード キル 数 の 秋 の 増 加 は 分 散 行 動 に 起 因 すると 結 論 した O2-11 知 床 半 島 におけるアライグマ 侵 入 情 報 分 析 池 田 透 島 田 健 一 郎 ( 北 海 道 大 ) 外 来 生 物 対 策 には 初 期 侵 入 情 報 の 収 集 と 早 期 対 策 が 最 も 効 果 的 とされる しかし 現 実 には 地 域 住 民 の 問 題 意 識 の 程 度 や 目 撃 情 報 の 精 度 にも 問 題 があり 初 期 情 報 の 取 り 扱 いは 困 難 を 極 める 本 報 告 では 知 床 半 島 におけるアライグマの 侵 入 情 報 について その 情 報 の 信 憑 性 評 価 をベースに 情 報 の 整 理 を 行 い リスク 管 理 の 観 点 から 現 在 のアライグマ 侵 入 状 況 分 析 を 試 みる 知 床 半 島 におけるアライグマ 侵 入 情 報 は 2001 年 の 斜 里 町 朱 円 地 区 での 目 撃 情 報 に 始 まるが 同 年 10 月 には 斜 里 町 三 井 地 区 で 轢 死 体 が 発 見 され 知 床 へのアライグマ 侵 入 が 確 実 なものとなった また 2003 年 6 月 には 羅 臼 町 共 栄 地 区 でアライグマが 写 真 撮 影 され 知 床 半 島 全 域 でアライグマの 侵 入 が 危 惧 されるに 至 った その 後 目 撃 情 報 が 断 続 的 に 得 られていたが 2007 年 にアライグマによると 思 われる 食 痕 が 斜 里 町 越 川 峰 浜 地 区 で 確 認 され 翌 2008 年 には 同 地 区 で 食 痕 及 び 足 跡 の 再 確 認 2009 年 には 斜 里 町 越 川 地 区 及 び 羅 臼 町 立 刈 臼 川 と 飛 仁 臼 川 で 自 動 撮 影 カメラにアライグマが 写 り 込 み 再 度 確 実 性 の 高 い 情 報 が 得 られるに 至 った しかし この 間 も 情 報 が 得 られた 近 隣 地 域 での 捕 獲 調 査 が 試 みられていたが 捕 獲 には 至 っておらず 生 息 は 確 実 であるが 密 度 は 低 いものと 予 想 される 目 撃 情 報 は 他 の 動 物 との 混 同 も 予 想 され 信 憑 性 に 問 題 は 残 るも のの これらを 含 めて 分 析 すると 農 繁 期 には 農 地 での 確 認 が 多 く サケ マス 遡 上 期 には 海 岸 近 くでの 確 認 情 報 が 多 く 得 られており 食 性 の 季 節 変 化 によって 出 没 地 域 が 変 化 していることも 予 想 された アライグマは 侵 入 してから 頻 繁 に 目 撃 されるに 至 るまでの 潜 伏 期 間 が 約 10 年 程 度 と 予 想 され 知 床 における 初 情 報 から 約 10 年 が 立 とうとしている 現 在 潜 伏 期 を 終 えて 増 加 期 に 入 りつつあることも 予 想 され 被 害 も 少 なく 低 密 度 と 予 想 され るとはいえ 今 後 も 地 域 住 民 への 注 意 喚 起 を 含 めて 監 視 を 怠 らないことが 重 要 と 考 える

60 O2-12 鹿 児 島 県 本 土 に 生 息 するマングースの 食 性 と 繁 殖 活 動 について 船 越 公 威 1 新 井 あいか 1 永 里 歩 美 1 山 下 啓 1 岡 田 滋 2 塩 谷 克 典 2 玉 井 勘 次 ( 1 鹿 児 島 国 際 大 2 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 3 鹿 児 島 市 平 川 動 物 公 園 ) 鹿 児 島 県 本 土 で 生 息 が 確 認 された 個 体 群 は,ミトコンドリア DNA の 解 析 結 果 から, 沖 縄 島 や 奄 美 大 島 等 に 移 入 された 個 体 群 と 同 様,フイリマングース Herpestes auropunctatus と 同 定 された(Watari et al. 2010).これまで に 捕 獲 された 95 頭 の 胃 内 容 や 糞 分 析 から, 各 食 物 群 の 絶 対 出 現 頻 度 をみると, 昆 虫 類 が 92%, 他 の 節 足 動 物 29%, 爬 虫 類 21%, 両 生 類 15%, 哺 乳 類 13%, 鳥 類 6%, 植 物 ( 果 実 )4%であった.また, 季 節 別 の 相 対 出 現 頻 度 をみると, 節 足 動 物 が 周 年 を 通 じて 50% 以 上 を 占 めていたが, 春 ~ 夏 季 には 両 生 爬 虫 類 や 哺 乳 類, 秋 季 に は 果 実, 冬 季 には 鳥 類 が 目 立 っていた. 繁 殖 活 動 に 関 して, 成 獣 雄 の 精 巣 重 量 等 から,2~9 月 まで 交 尾 可 能 時 期 と 予 想 された. 妊 娠 期 は 4~9 月, 出 産 期 は 5~9 月 と 推 定 された. 一 腹 産 子 数 は 2~4 子 であった. 授 乳 期 は 乳 腺 発 達 等 から 6~11 月 と 推 定 され, 幼 獣 の 捕 獲 状 況 から 子 の 独 立 は 9~12 月 と 推 定 された. 繁 殖 関 与 年 齢 に 関 して, 沖 縄 県 と 同 様 に 出 生 翌 年 には 性 成 熟 に 達 して 繁 殖 に 関 与 すると 考 えられる. 以 上 の 結 果 から, 在 来 種 への 影 響 や 競 合 種 との 関 係,さらには 効 率 的 な 捕 獲 方 法 などを 考 察 する. 3 O2-13 マングースの 低 密 度 化 と 複 数 の 在 来 種 の 回 復 : 奄 美 マングース 防 除 事 業 の 喜 ばしい 一 成 果 亘 悠 哉 1 南 雲 聡 2 久 保 真 吾 2 山 田 文 雄 3 4 阿 部 愼 太 郎 ( 1 森 林 総 研 学 振 PD 2 鹿 児 島 国 際 大 3 森 林 総 研 4 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 奄 美 大 島 で 現 在 実 施 されているマングース 対 策 には アマミノクロウサギなど 多 くのユニークな 生 物 が 生 息 す る 生 態 系 の 貴 重 さと 外 来 種 マングースが 長 年 定 着 した 地 域 で ほとんどの 地 上 性 在 来 脊 椎 動 物 が 消 失 してし まっているという 極 めて 甚 大 なダメージの 発 生 という 両 面 により 日 本 の 外 来 種 対 策 の 中 でも 最 も 高 い 優 先 順 位 が 置 かれている 現 在 は 2005 年 に 結 成 された 奄 美 マングースバスターズの 活 躍 により マングースの 密 度 は 極 低 密 度 状 態 に 抑 制 されており 一 定 の 成 果 が 得 られている この 防 除 事 業 とは 独 立 に 演 者 らは 大 規 模 防 除 事 業 開 始 前 の 2003 年 から 在 来 生 物 の 回 復 のモニタリン グを 継 続 してきた その 結 果 アマミノクロウサギ アマミトゲネズミ アマミヤマシギ イシカワガエル オットンガ エル アマミハナサキガエル ヘリグロヒメトカゲの 7 種 の 分 布 域 が マングースの 低 密 度 化 に 伴 って 大 幅 に 回 復 してきていることが 確 認 された これらすべての 種 がレッドリスト 記 載 種 であり ほとんどが 天 然 記 念 物 であること から 奄 美 マングース 防 除 事 業 の 生 物 多 様 性 保 全 における 意 義 は 極 めて 大 きいといえるであろう また 今 後 の さらなる 捕 獲 スキルの 向 上 と 防 除 努 力 により 根 絶 が 達 成 されれば 奄 美 大 島 の 在 来 生 物 が 安 定 して 存 続 できる ことが 強 く 示 唆 された これまでに マングース 防 除 による 在 来 種 の 回 復 を 示 した 例 は 他 にはなかった 今 回 の 事 例 が 沖 縄 島 や 鹿 児 島 市 の 国 内 のマングース 対 策 はもとより 世 界 各 地 のマングース 対 策 を 促 進 させるきっ かけになりうるであろう *なお これまで 日 本 の 沖 縄 島 や 奄 美 大 島 をはじめ 世 界 各 地 でジャワマングース Herpestes javanicus とされていた 移 入 個 体 群 は 近 年 の 分 類 学 的 な 検 討 を 受 けて 今 後 はフイリマングース H. auropunctatus として 扱 われることになる

61 O2-14 栃 木 県 足 利 市 におけるイノシシの 生 活 痕 跡 分 布 芝 﨑 亜 季 子 1 2 須 田 知 樹 ( 1 2 立 正 大 学 大 学 院 立 正 大 学 ) イノシシの 生 活 痕 跡 分 布 について 高 橋 (1978)は スギ 植 林 地 内 において それがエッジに 集 中 することを 報 告 している しかし 高 橋 (1978)は 約 0.05ha という 狭 い 範 囲 でかつスギ 植 林 地 という 単 一 植 生 での 結 果 である 小 寺 ら(2001)は ラジオテレメトリー 調 査 で 検 出 されるコアエリアにおいて イノシシの 痕 跡 の 量 を 明 らかにして いるが 生 息 地 を 広 く 俯 瞰 しての 生 活 痕 跡 の 分 布 や 量 については 不 明 である イノシシは 掘 り 返 し 跡 をはじめと して 牙 研 ぎ 跡 体 こすりつけ 跡 ぬた 場 糞 寝 床 出 産 巣 など 多 様 かつ 大 量 の 痕 跡 を 残 す 動 物 であるため 痕 跡 を 有 効 活 用 することで より 本 種 の 研 究 を 発 展 をさせることができると 考 えられる そこで 本 研 究 では 栃 木 県 足 利 市 において イノシシの 痕 跡 を 経 時 的 かつ 広 範 囲 に 追 跡 することで 本 種 の 生 息 地 利 用 の 季 節 的 変 化 生 息 地 に 対 する 選 好 性 を 考 察 することを 目 的 とした 調 査 面 積 は 72ha で 含 まれる 環 境 区 分 はクヌギ-コナラ 群 集 等 の 9 区 分 である 調 査 時 期 は 2009 年 8 月 11 月 2010 年 2 月 5 月 である 記 録 したイノシシの 痕 跡 の 種 類 は 掘 り 返 し 跡 糞 体 こすりつけ 跡 牙 研 ぎ 跡 ぬた 場 寝 床 出 産 巣 足 跡 獣 道 の 9 種 で GPS を 用 いて 緯 度 経 度 を 記 録 した( 最 大 誤 差 ±20m) 分 布 解 析 には 森 下 の Iδ 指 数 固 定 カーネル 法 を 用 いた 記 録 点 数 が 多 く 充 分 な 分 布 解 析 が 可 能 であった 掘 り 返 し 跡 は 集 中 分 布 する 傾 向 が 見 られ 竹 林 クズ-アズマネザサ 群 集 に 集 中 斑 をもったが スギ ヒノキ サワラ 植 林 クヌギ-コナラ 群 集 の 一 部 にも 集 中 斑 が 検 出 された 集 中 斑 の 位 置 および 面 積 は 季 節 的 に 変 化 し 季 節 に よって 集 中 斑 が 形 成 される 環 境 区 分 が 異 なり 集 中 斑 面 積 は 夏 期 に 拡 大 し 春 期 にかけて 縮 小 する 傾 向 が 見 ら れた これらは 季 節 的 に 分 布 が 変 化 する 食 物 資 源 と 完 全 に 重 複 することから 食 物 による 生 息 地 の 選 択 性 を 明 瞭 に 示 していると 考 えられる O2-15 大 村 湾 スナメリの 人 工 哺 育 中 野 仁 志 駒 場 昌 幸 池 田 比 佐 子 駒 場 久 美 子 出 来 真 由 美 川 久 保 晶 博 ( 九 十 九 島 水 族 館 海 きらら ) スナメリは 比 較 的 沿 岸 に 生 息 する 鯨 類 であり 解 剖 学 的 遺 伝 子 学 的 に 全 国 で 5 つのタイプに 分 類 されて いる なかでも 閉 鎖 環 境 である 大 村 湾 に 生 息 するスナメリは 生 息 数 がわずか 300 と 推 測 され 個 体 群 を 維 持 する 為 の 対 策 の 一 つとして 混 獲 や 打 ち 上 げられた 個 体 の 保 護 が 必 要 である しかし 鯨 類 の 新 生 子 の 飼 育 は 難 しく 中 でもスナメリは 他 のタイプのものも 含 め いまだ 成 功 例 がなく 多 くは 翌 日 あるいは 数 日 以 内 に 死 亡 し ている 今 回 親 とはぐれ 尾 鰭 の 奇 形 をもつ 大 村 湾 のスナメリの 新 生 子 を 保 護 し 12 日 間 の 飼 育 を 行 った ミ ルクは 犬 用 および 猫 用 のものをベースにビタミン 剤 等 を 添 加 して 作 成 し 1 2 時 間 に 1 度 のペースで カテーテ ルによる 強 制 給 餌 を 行 った 健 康 管 理 として 体 重 測 定 を 毎 日 血 液 検 査 を 3 日 に 1 度 行 った 飼 育 当 初 血 液 データに 異 常 は 見 られず 体 重 も 僅 かであったが 増 加 していた しかし 飼 育 7 日 目 に 白 血 球 数 の 増 加 飼 育 10 日 目 に 脱 水 の 進 行 が 確 認 され 動 きが 緩 慢 となった ミルクの 水 分 含 有 量 を 増 す 経 口 補 液 を 行 うなどの 処 置 を 講 じたが 脱 水 の 進 行 をおさえることは 出 来 なかったため 点 滴 処 置 も 行 った 飼 育 12 日 目 白 血 球 の 顕 著 な 減 少 がみられ 抗 生 物 質 とインターフェロン 製 剤 の 筋 肉 内 注 射 を 行 ったが 接 種 後 15 分 でショックをおこし 死 亡 した 病 理 解 剖 の 結 果 肺 では 誤 嚥 性 肺 炎 を 発 症 し 腸 管 では 粘 血 便 貯 留 や 上 皮 剥 離 などの 感 染 の 可 能 性 のある 所 見 が 観 察 された 肺 から 腸 へ 感 染 が 拡 大 した 結 果 脱 水 電 解 質 の 乱 れを 起 こし 衰 弱 した 可 能 性 が 考 えられた この 状 態 での 筋 肉 内 注 射 が ショックを 誘 発 したと 考 えられる スナメリの 新 生 子 の 飼 育 では 消 毒 薬 や 抗 生 物 質 の 適 切 な 使 用 による 感 染 症 の 予 防 経 口 補 液 や 点 滴 による 脱 水 の 予 防 カロリー 水 分 量 とも に 適 切 な 人 工 ミルクの 調 合 とその 投 与 計 画 が 最 も 重 要 な 課 題 であると 考 えられる 今 回 の 事 例 を 次 回 に 生 かし 他 のグループも 含 めたスナメリの 保 護 につなげたい

62 O2-16 北 海 道 東 部 厚 岸 湾 内 の 小 定 置 網 周 辺 におけるゼニガタアザラシの 行 動 小 林 由 美 1 小 林 万 里 2,3 渡 邊 有 希 子 4 1 桜 井 泰 憲 ( 1 北 大 院 水 産 2 東 農 大 生 物 産 業 3 NPO 北 の 海 の 動 物 センター 4 猛 禽 類 医 学 研 究 所 ) 北 海 道 東 部 厚 岸 湾 内 では,3-5 月 の 刺 し 網 小 定 置 網 漁 を 中 心 としてゼニガタアザラシによる 漁 獲 物 の 食 害 ( 漁 業 被 害 )が 問 題 になっている.そこで 本 研 究 では, 被 害 軽 減 策 を 検 討 するために, 小 定 置 網 周 辺 において バイオテレメトリー 法 によるゼニガタアザラシの 行 動 追 跡 を 行 い, 個 体 の 出 現 記 録 と 定 置 網 の 漁 獲 量 や 操 業 の 有 無, 及 び 気 象 海 象 などの 外 部 環 境 要 因 との 関 係 を 明 らかにすることを 目 的 とした 年 4 月 に, 生 体 捕 獲 したゼニガタアザラシの 成 獣 2 頭 について, 超 音 波 発 信 機 (VEMCO 社 製,Canad a,v16p-5h, 平 均 発 信 間 隔 20 秒 )を 接 着 剤 (Loctite401)を 用 いて 装 着 し, 放 獣 した. 設 置 型 受 信 機 (VE MCO 社 製,Canada,VR2W, 受 信 範 囲 半 径 約 300m)1 個 を 小 定 置 網 に 設 置 した. No.1(メス)では,4 月 6 日 から4 月 22 日 までの17 日 間 に1,368 回,No.2(オス)では,4 月 6 日 から5 月 8 日 までの33 日 間 に871 回 受 信 があった. 出 現 確 率 ( 出 現 日 / 調 査 期 間 )は, 調 査 期 間 全 体 ではNo.1が16.7%, No.2が41.5%,4 月 ではそれぞれ26.9%,52.0%,そして5 月 では0.0%,25.0%であり, 両 個 体 ともに 定 置 網 内 で 採 食 するために 繰 り 返 して 定 置 網 周 辺 に 出 現 していると 判 断 された. 成 獣 メスは, 出 産 育 児 期 にな り 上 陸 場 周 辺 で 過 ごす 時 間 が 長 くなったために,4 月 下 旬 から 網 場 周 辺 に 出 現 しなかったと 推 察 された. 両 個 体 とも, 潮 の 干 満 の 差 が 大 きい 日 の 高 潮 時 に 漁 場 周 辺 に 出 現 することが 多 かった. 本 種 は 一 般 的 に, 日 中 の 干 潮 時 に 上 陸 場 に 上 陸 して 休 息 し, 潮 が 満 ちて 上 陸 場 スペースが 小 さくなると 降 海 して 採 食 するため,これに 一 致 し た 日 周 行 動 をとっていると 推 察 された. 毎 日 のアザラシの 出 現 の 有 無 及 び 滞 在 時 間 合 計 は, 同 定 置 網 の 総 漁 獲 量 とは 関 係 がなかった. 両 個 体 ともに, 調 査 期 間 を 通 して 操 業 時 間 帯 である 午 前 4-7 時 は 網 場 周 辺 に 全 く 出 現 していなかったことから, 漁 船 を 避 けていると 推 察 された.なお, 本 研 究 は, 環 境 省 (H19-21 年 度 )ゼニガ タアザラシ 共 存 構 築 モデル 事 業 による. O2-17 Life of tiger, life of human: History of the relationship between tigers and humans in Korea Myung-sun Chun 1, Dong-jin Kim 2, Jeong-eun Lim 3, Mi-sook Min 1, Tae-sop Cho 4, Jin-gi Cheon 5, Won-oh Choi 6, Chang-yong Choi 7, Hyun-myung Choi 8, Hang Lee 1 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 Korea National University of Education, 3 Wildlife Conservation Society, 4 Yonsei University, 5 The National Folk Museum of Korea 6 Korea University, 7 Korea National Park Service, 8 Korea Tiger & Leopard Conservation Fund) Tigers have lived in the Korean peninsula over a hundred thousand years. During this long time, the lives of humans and tigers were interrelated and this relationship went through many changes and hardships. In prehistoric age, tigers occupied a relatively dominant position over human. Tigers were feared, and the human race did not seem to have the power nor intelligence to actively hunt tigers then. Entering the historic age, human and tiger relationship got more intense. Humans not only feared tigers but they started worshipping them. At the same time, however, humans also started hunting tigers rather actively. Over a few thousand years of this time period, human and tigers seemed to have had a rather balanced relationship. The time when humans started having a higher power over the tiger was after the establishment of the Chosun dynasty ( ), when the nation attempted to systematically eliminate tigers. Finally by the 20th century, in the Korean peninsula, humans gained a complete domination over the tiger and ended up in extirpating the species. Reversing the absolute dominance of humans over tigers seems impossible. Although the biological being of the tiger has disappeared, its spirit still seems to linger in the conscious and unconscious minds of Koreans living in the 21st century and exercise its influence on people. 100 years from now, in the 22nd century, will Koreans tolerate even the the reduced existence of tigers in the Korean peninsula? *This presentation was prepared based on the work by Human Animal Culture Studies Group supported by Korea Research Foundation

63 O2-18 明 治 初 期 の 九 州 中 央 部 における 野 生 哺 乳 類 の 多 様 性, 捕 獲 量 および 被 害 の 分 布 安 田 雅 俊 1 2 近 藤 洋 史 ( 1 森 林 総 研 九 州 支 所 森 林 動 物 研 究 グループ 2 森 林 総 研 九 州 支 所 資 源 管 理 研 究 グループ) 幕 末 から 明 治 大 正 にかけては, 政 治 的 な 混 乱 に 加 えて, 狩 猟 に 関 する 法 律 や 取 り 締 まり 体 制 が 未 整 備 であ ったため 全 国 的 に 野 放 図 な 狩 猟 が 横 行 した.そのためこの 時 期 は, 以 後 の 日 本 の 野 生 動 物 の 分 布 を 決 定 した 重 要 な 時 期 と 考 えられるが, 狩 猟 に 関 する 統 計 資 料 はほとんどなく, 詳 細 は 分 かっていない. 本 研 究 では, 九 州 中 央 部 に 位 置 する 熊 本 県 人 吉 球 磨 地 域 の 明 治 初 期 の 状 況 を 記 した 肥 後 国 求 麻 郡 村 誌 を 資 料 として,1875 ( 明 治 8) 年 当 時 の 大 型 哺 乳 類 3 種 (イノシシ,シカ,サル)と 中 型 哺 乳 類 3 種 (キツネ,タヌキ,ウサギ)の 生 息 や 狩 猟, 農 業 被 害 の 分 布 を 解 析 した. 当 時, 本 地 域 では,(1) 野 生 動 物 の 生 息 率 は 大 型 種 で 低 く(45~80%), 中 型 種 で 高 かった(93~100%)こと,(2) 地 形 が 急 峻 で 人 口 密 度 の 低 い 場 所 ほど 野 生 動 物 の 種 多 様 性 が 高 く,イノ シシやシカの 捕 獲 量 が 多 かったこと,(3) 野 生 動 物 による 農 作 物 への 被 害 があり, 組 織 的 な 捕 獲 が 行 われていた が,イノシシやシカの 年 間 捕 獲 数 は 現 在 の 約 1/100 しかなかったこと,(4) 野 生 動 物 は 山 村 の 貴 重 な 現 金 収 入 源 であったことが 明 らかとなった. 以 上 のことから, 約 135 年 前 の 九 州 中 央 部 では, 人 間 が 野 生 動 物 の 生 息 域 を 狩 猟 によって 制 限 しつつ, 野 生 動 物 を 地 域 の 富 として 利 用 していたことが 示 された. 古 来 より 人 間 は, 野 生 動 物 が もたらす 肉, 毛 皮 および 薬 種 を 利 用 してきたが,その 重 要 性 は 最 近 百 数 十 年 間 に 大 きく 変 化 した. 生 活 が 豊 か になり, 安 い 衣 料 や 医 薬 品 が 普 及 するにつれて, 野 生 動 物 の 毛 皮 や 薬 種 としての 利 用 は 薄 れ, 現 在 は 肉 の 利 用 のみが 細 々と 残 っている.このような 野 生 動 物 の 利 用 の 質 的 量 的 な 変 化 が, 近 年 のイノシシやシカの 生 息 数 の 急 増 と 関 係 している 可 能 性 がある. 野 生 動 物 管 理 の 視 点 による 肥 後 国 求 麻 郡 村 誌 の 解 析 は 本 研 究 が 初 め てであり, 狩 猟 統 計 の 開 始 よりも 約 50 年 前 の 野 生 動 物 と 人 間 とのせめぎあいの 関 係 を 明 らかにすることができた. 本 講 演 の 内 容 の 詳 細 は 右 論 文 に 発 表 済 みである. 安 田 近 藤 (2010) 森 林 防 疫 59(2): O2-19 日 本 列 島 における 中 大 型 哺 乳 類 の 空 間 分 布 変 遷 辻 野 亮 石 丸 恵 利 子 湯 本 貴 和 ( 総 合 地 球 環 境 学 研 究 所 ) 縄 文 時 代 (12000~2400 年 前 BP)と 江 戸 時 代 中 期 (1730 年 代 ), 現 代 (1978~2000 年 )における 5 種 類 の 中 大 型 哺 乳 類 の 分 布 パタンを 既 存 のデータベースより 描 いた. 縄 文 時 代 の 分 布 パタンは 総 合 研 究 大 学 院 大 学 が 管 理 している 貝 塚 データベース( 江 戸 時 代 中 期 は 日 本 野 生 生 物 研 究 セ ン ター(1987 ) に よる 享 保 元 文 諸 国 産 物 帳 ( 生 物 多 様 性 情 報 シ ステムのウェ ブサイト, 現 代 は 環 境 庁 環 境 省 による 哺 乳 類 の 分 布 調 査 ( 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 ; 生 物 多 様 性 情 報 システム 拠 った.ニホンジカ(Cervus nippon) は 縄 文 時 代 から 江 戸 時 代 まで 北 海 道 から 九 州 まで 広 く 分 布 したが, 現 代 では 東 北 の 大 部 分 で 分 布 しなくなった. イノシシ(Sus scrofa)は 縄 文 時 代 には 北 海 道 から 奄 美 沖 縄 地 方 にまで 広 く 分 布 していたが, 江 戸 時 代 には 北 海 道 から, 現 代 には 東 北 地 方 から 分 布 しなくなった.ニホンザル(Macaca fuscata)は 縄 文 時 代 から 江 戸 時 代 まで 本 州 最 北 から 九 州 まで 分 布 していたものの, 現 代 では 東 北 地 方 で 分 断 的 な 分 布 になっている.クマ 類 ( 本 州 の ツキノワグマ Ursus thibetanus と 北 海 道 のヒグマ U. arctos)は 縄 文 時 代 から 江 戸 時 代 まで 北 海 道 から 九 州 まで 分 布 していたものの, 現 代 では 九 州 で 分 布 がほとんど 無 くなった.5 種 類 の 哺 乳 類 の 分 布 パタンは 縄 文 時 代 から 江 戸 時 代 にかけてほとんど 変 化 しなかったもの, 江 戸 時 代 から 現 代 にかけて 大 きく 減 少 し, 逆 に 現 代 では 分 布 域 が 拡 大 していた.これはおそらく, 人 と 哺 乳 類 の 直 接 的 ( 狩 猟 圧 ) 間 接 的 ( 生 息 地 改 変 )なかかわりによって 哺 乳 類 の 空 間 分 布 が 変 化 したものと 考 えられた

64 O2-20 日 本 列 島 における 縄 文 時 代 から 現 代 の 人 間 と 哺 乳 類 とのかかわり 石 丸 恵 利 子 辻 野 亮 湯 本 貴 和 ( 総 合 地 球 環 境 学 研 究 所 ) 南 北 に 長 い 日 本 列 島 において 地 域 や 時 代 による 人 間 と 哺 乳 類 とのかかわりはさまざまであり また 大 きく 変 化 してきた 本 発 表 では 遺 跡 から 出 土 する 動 物 遺 存 体 の 分 析 による 過 去 から 現 在 に 至 るまでの 特 に 哺 乳 類 とのかかわりの 地 域 性 と 変 遷 について 概 観 し 将 来 の 人 間 と 動 物 のよりよい 共 存 のための 手 がかりを 得 ることを 目 指 す 動 物 考 古 学 では 出 土 資 料 の 同 定 によって 当 時 その 周 辺 に 生 息 した 動 物 相 を 明 らかにすることができる それらを 比 較 すると 北 海 道 と 奄 美 沖 縄 諸 島 では 種 類 や 種 数 が 大 きく 異 なっていることがわかり 地 域 的 な 動 物 相 の 違 いを 知 ることができる また 時 間 軸 に 沿 ってみていくと 現 在 絶 滅 した 種 や 移 入 種 を 確 認 することもで き 時 代 的 な 変 遷 をもうかがうことができる 例 えば ニホンジカやイノシシなどの 大 型 哺 乳 類 は 縄 文 時 代 にお いては 日 常 の 生 活 の 中 で 狩 猟 活 動 によって 捕 獲 され 肉 を 食 べ 皮 や 骨 が 利 用 されるなどして 生 きるために 重 要 な 資 源 として 人 間 生 活 と 密 接 な 関 係 にあったといえる 中 世 近 世 になると さまざまな 動 物 資 源 が 利 用 さ れるようになることからその 需 要 は 減 少 し 且 つ 資 源 は 広 域 に 運 搬 流 通 する 様 相 が 読 み 取 れる 現 在 では 害 獣 扱 いされるなど 大 型 哺 乳 動 物 との 関 係 は 非 常 に 希 薄 になっているといえる 以 上 のような 縄 文 時 代 の 自 己 消 費 的 な 資 源 利 用 の 時 期 から 流 通 社 会 となる 中 世 近 世 は 動 物 利 用 にお ける 画 期 といえ この 時 期 においての 動 物 とのかかわりの 歴 史 から 今 一 度 将 来 哺 乳 類 を 含 む 野 生 動 物 とどの ように 共 存 していくかを 考 えてみたい O2-21 動 物 遺 存 体 からみた 完 新 世 の 生 物 地 理 - 日 本 における 考 古 動 物 学 の 可 能 性 山 崎 健 ( 奈 良 文 化 財 研 究 所 環 境 考 古 学 研 究 室 ) 遺 跡 から 出 土 する 動 物 の 骨 や 歯 角 などは 動 物 遺 存 体 と 呼 ばれる 動 物 遺 存 体 から 動 物 を 利 用 した 人 間 活 動 の 歴 史 を 研 究 する 分 野 を 動 物 考 古 学 (Zooarchaeology) 人 間 活 動 の 影 響 を 受 けた 動 物 の 歴 史 を 研 究 する 分 野 を 考 古 動 物 学 (Archaeozoology) という 日 本 においては 動 物 遺 存 体 を 分 析 する 研 究 者 が 歴 史 学 など 人 文 科 学 の 研 究 分 野 に 偏 っているために 考 古 動 物 学 の 視 点 自 体 が 非 常 に 少 ないのが 現 状 である し かし 近 年 動 物 遺 存 体 の 分 析 結 果 が 蓄 積 され 完 新 世 においても 動 物 の 分 布 が 大 きく 変 化 し 人 間 活 動 による 動 物 相 への 影 響 が 小 さくない 事 が 明 らかとなっている 本 発 表 では 動 物 遺 存 体 による 生 物 地 理 研 究 を 概 観 し 考 古 動 物 学 の 可 能 性 と 課 題 を 考 える 江 戸 時 代 中 期 (1730 年 代 後 半 )に 作 成 された 諸 国 産 物 帳 をみると 現 在 は 動 物 が 分 布 しない 地 域 でも 過 去 には 生 息 していたことが 確 認 できる 例 えば 約 270 年 前 にはイノシシが 岩 手 県 や 山 形 県 ニホンジカが 岩 手 県 山 形 県 茨 城 県 にも 分 布 していた さらに 縄 文 時 代 まで 遡 ると イノシシとニホンジカはともに 日 本 列 島 全 体 に 広 く 分 布 したことが 確 認 できる 各 遺 跡 における 出 土 哺 乳 類 を 詳 細 に 検 討 すると 環 境 に 応 じて 地 域 性 が 認 められる 青 森 県 の 三 内 丸 山 遺 跡 ( 縄 文 時 代 前 期 :5500~4000 年 前 )は 多 雪 地 帯 にあたり イノシシやニホンジ カの 出 土 は 非 常 にわずかである 動 物 遺 存 体 の 情 報 は 古 生 物 化 石 情 報 や 分 子 系 統 系 統 地 理 解 析 よりも 短 い 時 間 スケールでの 議 論 を 可 能 にする 完 新 世 における 動 物 地 理 の 歴 史 的 変 遷 を 検 討 することにより 現 在 における 分 布 の 成 立 が 明 らかに なることが 期 待 される また 動 物 遺 存 体 は 主 に 当 時 の 人 々によって 捕 獲 された 動 物 群 であるため 人 為 的 撹 乱 を 含 めた 人 と 動 物 の 関 わりあい の 歴 史 を 示 す 資 料 でもある 過 去 を 明 らかにするだけでなく 今 後 の 野 生 生 物 の 保 全 や 管 理 を 考 える 上 でも 重 要 な 材 料 を 提 供 できるものと 考 える

65 O3-01 九 州 で 最 後 に 捕 獲 されたツキノワグマは 九 州 産 ではなかった 大 西 尚 樹 1 2 安 河 内 彦 輝 ( 1 森 林 総 研 東 北 2 総 研 大 先 導 科 学 研 究 科 ) 九 州 ではツキノワグマ(Ursus thibetanus)は,1987 年 に 大 分 県 で 捕 獲 されたのを 最 後 に 捕 獲 および 生 息 を 示 す 確 実 な 根 拠 はなく, 現 在 では 絶 滅 したと 考 えられている.この 最 後 に 捕 獲 された 個 体 は, 野 生 個 体 であるとさ れているが, 他 地 域 から 移 入 された 個 体 の 可 能 性 も 指 摘 されている. 今 回,この 個 体 の 由 来 を 明 らかにすること を 目 的 としてミトコンドリア DNA 解 析 を 行 った. 調 節 領 域 704 塩 基 の 配 列 を 決 定 し,すでに 発 表 されている 系 統 地 理 学 的 研 究 の 結 果 と 比 較 したところ, 同 個 体 のハプロタイプは 福 井 県 嶺 北 地 方 から 岐 阜 県 西 部 にかけて 分 布 しているものと 同 一 だった.このことから, 同 個 体 は 琵 琶 湖 以 東 から 九 州 へ 移 入 された 個 体,もしくは 移 入 され たメス 個 体 の 子 孫 であると 結 論 づけられた. O3-02 ニホンザル 保 全 学 の 成 立 に 関 する 学 史 的 検 討 和 田 一 雄 (NPO プライメイトアゴラ バイオメディカル 研 究 所 ) ニホンザル(サルと 省 略 )の 生 態 社 会 学 は 霊 長 類 研 究 グループによって 1948 年 に 開 始 されたが ほとんど それと 時 を 同 じくして サルの 実 験 動 物 としての 供 給 が 始 まった 生 態 社 会 研 究 は 当 初 餌 場 で 行 われ それが サル 一 般 に 敷 衍 された 餌 場 は 同 時 にサルの 保 護 の 役 割 も 担 わされた サルの 捕 獲 餌 場 の 維 持 はサルの 保 全 と 密 接 した 活 動 であったが 保 全 との 関 係 はほとんど 議 論 されなかった サルの 生 態 は 1960 年 に 入 ると 活 発 化 し 京 大 霊 長 研 に 野 外 研 究 施 設 が 設 置 されたが 研 究 するための 群 れの 維 持 が 主 目 的 であった 年 代 までにニホンザル 生 態 学 社 会 学 の 成 立 はあったが ニホンザル 保 全 学 はなかった 保 全 学 の 部 分 的 な 調 査 研 究 は 行 われたが それらを 位 置 づける 枠 組 みの 提 示 はなかった ニホンザル 保 全 学 は 3 つの 要 素 からなると 考 える:1)サルの 生 活 が 人 間 の 生 産 活 動 からどのような 影 響 を 受 け たか 叉 現 在 受 けているかを 明 らかにする 2) 猿 害 が 被 害 農 家 に 農 業 林 業 経 済 の 面 からどのような 影 響 を 与 え たかを 明 らかにする 3)サルの 生 態 的 諸 条 件 と 人 間 の 活 動 特 にその 社 会 経 済 的 状 況 を どのように 調 整 した らよいかが 大 きな 課 題 である 霊 長 類 学 と 霊 長 類 保 全 学 の 位 置 について 以 下 のように 提 案 する 霊 長 類 生 態 学 社 会 学 生 理 学 形 態 学 な どはそれぞれ 独 自 の 生 態 学 社 会 学 生 理 学 形 態 学 などとして 成 立 する ただし 人 化 を 含 む 霊 長 類 進 化 学 保 全 学 は 独 自 の 存 在 であり これが 霊 長 類 学 として 残 る 内 容 である これらは 霊 長 類 生 態 学 社 会 学 生 理 学 形 態 学 などと また 人 間 の 側 の 農 業 林 業 経 済 社 会 法 律 などと 関 係 して 成 立 する 総 合 的 な 分 野 である ニホンザル 保 全 学 は 学 史 的 に 3 期 を 経 て 成 立 したと 考 える.1) 早 創 期 :サル 研 究 開 始 の 1948 年 から JMC 霊 長 研 設 立 まで 2) 準 備 期 :1972 年 の 現 況 研 開 始 から 猿 害 激 増 まで 3) 開 始 期 :1993 年 以 降

66 O3-03 ニホンノウサギにおける Tshb 遺 伝 子 の 地 理 的 変 異 と 自 然 選 択 の 影 響 についての 研 究 布 目 三 夫 1 鳥 居 春 巳 2 松 木 吏 弓 3 木 下 豪 太 4 山 田 文 雄 5 鈴 木 仁 4 1 松 田 洋 一 ( 1 名 古 屋 大 院 生 命 農 学 2 奈 良 教 育 大 自 然 環 境 センター 3 電 中 研 生 物 環 境 領 域 4 北 大 院 環 境 科 学 5 森 林 総 合 研 究 所 ) ニホンノウサギの 中 でも 北 方 に 生 息 する 集 団 は 冬 季 に 毛 色 の 白 化 や 繁 殖 行 動 の 停 止 が 起 こる 一 方 で 南 方 に 生 息 する 集 団 は 夏 季 冬 季 ともに 褐 色 の 毛 色 を 有 し また 繁 殖 行 動 も 通 年 みられる このことから 北 方 集 団 と 南 方 集 団 には 毛 色 変 化 や 繁 殖 行 動 にかかわる 遺 伝 子 に 差 異 が 生 じている 可 能 性 が 考 えられた 本 研 究 では 北 方 集 団 および 南 方 集 団 の 間 の 遺 伝 的 差 異 を 調 べるため 毛 色 多 型 関 連 遺 伝 子 である Asip (519 bp) Mc1r (211 bp) Tyr (382 bp) 季 節 性 の 繁 殖 行 動 に 関 わる Tshb (668 bp) および 中 立 マーカーとして Sptbn1 (316 bp)と Apob (646 bp)を 用 い その 地 理 的 変 異 を 調 べた その 結 果 三 つの 毛 色 関 連 遺 伝 子 に 明 瞭 な 地 理 的 分 化 はみられず Apob と 同 様 な 結 果 が 得 られた 一 方 Sptbn1 および Tshb において 北 方 集 団 で 遺 伝 的 多 様 性 が 低 いことが 示 された また それぞれの 遺 伝 子 に 対 して Tajima の 自 然 選 択 検 定 を 行 ったところ Tshb に のみ 有 為 な 自 然 選 択 の 影 響 が 示 唆 された このことから 北 方 集 団 の Tshb では 自 然 選 択 によって 多 様 性 が 抑 えられている 可 能 性 が 考 えられた Tshb における 北 方 での 低 い 遺 伝 的 多 様 性 と 自 然 選 択 の 影 響 を 検 証 するた め 調 査 領 域 をおよそ 1500 bp まで 広 げて 解 析 を 行 った その 結 果 自 然 選 択 の 影 響 は 有 為 に 示 唆 され 特 に 東 北 地 方 では 遺 伝 的 多 様 性 が 非 常 に 低 いことが 示 された 以 上 の 結 果 から Tshb が 何 らかの 自 然 選 択 の 影 響 に 受 けており 北 方 集 団 では 特 に 変 異 が 抑 えられている 可 能 性 が 示 唆 された Tshb は 日 長 刺 激 による 季 節 性 繁 殖 行 動 の 制 御 に 関 与 している 遺 伝 子 である よって 生 息 環 境 の 季 節 変 化 がより 顕 著 な 北 方 では Tshb に 強 い 選 択 が 働 いている 可 能 性 が 考 えられた ニホンノウサギにおける 季 節 性 繁 殖 行 動 の 南 北 差 と Tshb の 地 理 的 変 異 との 関 係 を 調 べるためには さらに 広 い 領 域 で 解 析 を 行 い また 他 の 哺 乳 類 においても 調 査 する 必 要 があ る O3-04 ニホンアナグマの 社 会 構 造 再 考 東 京 都 日 の 出 町 における 空 間 配 置 と 遺 伝 的 距 離 の オーバーレイによる 検 討 金 子 弥 生 1 神 田 栄 次 2 田 島 沙 羅 3 増 田 隆 一 3 Chris Newman 4 David W. Macdonald 4 ( 1 東 京 農 工 大 学 2 東 京 野 生 生 物 研 究 所 3 北 海 道 大 学 4 University of Oxford) アナグマ 属 (Meles spp.)の 社 会 構 造 は イギリス 南 部 を 中 心 にヨーロッパにおいて 研 究 が 活 発 に 行 われ 雌 雄 1 頭 ずつのペアから なわばりを 有 する 20 頭 以 上 の 群 れなど 休 息 場 や 餌 条 件 による 社 会 構 造 の 可 塑 性 がみら れる しかし アナグマ 属 は 今 まで1 種 とされていたが 最 近 になってヨーロッパ (M. meles) ユーラシア 中 央 ~ 極 東 (M. leucurus) および 日 本 (M. anakuma) の 3 種 に 分 けられ さらに 国 内 でも 四 国 は 特 異 的 な 遺 伝 的 特 徴 を 有 するなど その 分 類 自 体 に 未 解 明 の 点 が 見 られる 社 会 構 造 についても 今 まで 東 京 では 行 動 圏 の 空 間 配 置 や 匂 いづけなどの 行 動 中 心 の 検 討 を 行 ってきたが 今 回 遺 伝 子 データの 導 入 により 新 たな 知 見 を 得 た ため 報 告 する 1990~1997 年 の 行 動 面 の 調 査 (ラジオテレメトリー 直 接 観 察 捕 獲 )から 東 京 個 体 群 では メ ス 中 心 の 単 独 性 から 匂 いによりマーキングされたなわばりを 有 する 小 グループ 形 成 までのさまざまなタイプの 社 会 構 造 が 餌 条 件 の 差 異 によって 見 られる 点 が 既 存 研 究 の 山 口 個 体 群 とは 異 なっていた さらに 成 獣 オ スの 隣 接 グループとの 行 き 来 はイギリス 南 部 の 個 体 群 と 似 ていたが 血 縁 メスによるグループの 相 続 は 東 京 個 体 群 独 自 の 特 徴 と 考 えられた そして 空 間 配 置 の 結 果 から 区 分 された 4 つの 地 域 それぞれにおいて 2003~ 2008 年 に 捕 獲 やロードキル 死 体 から DNA サンプル(n=16)を 取 得 し 既 報 の 9 つのマイクロサテライトプライマ ーを 用 いた 遺 伝 的 距 離 による 地 域 構 造 を 作 成 し 空 間 的 距 離 による 地 域 構 造 と 比 較 した その 結 果 全 サンプ ルを 用 いた 検 討 では 両 者 は 一 致 したが 雌 雄 別 の 検 討 では 異 なっていた すなわち メスでは 空 間 配 置 を 比 較 的 反 映 していたのに 対 し オスではほぼ 無 関 係 であった したがってニホンアナグマでは メス 中 心 のグループ 間 を 行 き 来 するオスが 遺 伝 情 報 の 交 換 に 大 きな 役 割 を 果 たしていることが 考 えられる

67 O3-05 Microsatellite cross-amplification in 5 Caprinae species: application in population diversity studies Junghwa An, Kyung-Seok Kim, Mi-sook Min, Hang Lee (Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB) and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea) Eight polymorphic microsatellite markers were developed for the Korean goral ( Naemorhedus caudatus), an endangered species in South Korea. We sampled 38 N. caudatus; polymorphism ranged from 2 to 13 alleles per locus with expected heterozygosities ranging from to Tests for departure from Hardy-Weinberg equilibrium (Fisher s exact tests) revealed four loci deviated from HWE. Tests for linkage disequilibrium among all loci was carried out, followed by a Bonferroni correction (α=0.05). Based on recommendations by Kim et al. (2008) for defining core sets of microsatellites, we evaluated all 23 loci based on their criteria. Eleven microsatellites satisfied all criteria ( i.e. moderate to high polymorphism, no evidence of null alleles, apparent selective neutrality, and no linkage with other loci) and are recommended for use in future population genetic studies of Korean goral: SY3A, SY12A, SY12B, SY48, SY58, SY71, SY76, SY84, SY84B, SY112, and SY129. (Journal of Veterinary Science, 2010, in press). Cross-species amplification of 11 core set of microsatellites was tested on Japanese serow (Capricornis crispus), Chinese goral (Naemorhedus goral), chamois (Rupicapra rupicapra), red goral (Naemorhedus baileyi) and domestic goats (Capra hircus). Present findings of cross-species amplification of Korean goral microsatellites could enable high-resolution studies for conservation and management of N. caudatus and other endangered Caprinae species. O 遺 伝 子 座 に 基 づくイタチ 類 の 分 子 系 統 分 岐 年 代 生 物 地 理 佐 藤 淳 1 Mieczyslaw Wolsan 2 Francisco J Prevosti 3 Guillermo D Elia 4 Colleen Begg 5 Keith Begg 5 細 田 徹 治 6 Kevin L Campbell 7 8 鈴 木 仁 ( 1 福 山 大 生 物 工 2 Polish Academy of Sciences 3 Mueso Argentino de Ciencias 4 Universidad de Concepcion 5 自 宅 6 和 歌 山 耐 久 高 校 7 University of Manitoba 8 北 大 環 境 科 学 ) イタチ 科 (Mustelidae, Carnivora)は 22 属 59 種 から 成 る 食 肉 目 最 大 の 科 である 地 上 地 下 樹 上 水 中 半 砂 漠 などあらゆる 生 態 環 境 に 棲 息 しており 新 旧 大 陸 にまたがり 世 界 中 に 広 く 分 布 している イタチ 科 の 多 様 化 の 形 成 過 程 を 明 らかにすることにより 地 球 規 模 での 地 殻 変 動 や 気 候 変 動 が 生 物 多 様 性 に 与 えた 影 響 を 巨 視 的 観 点 から 理 解 することができる 本 研 究 では 18 属 38 種 のイタチ 類 を 対 象 に 核 ゲノムから 9 遺 伝 子 座 (APOB BRCA1 CHRNA1 FES GHR RAG1 RBP3 RHO VWF)とミトコンドリアゲノムから 1 遺 伝 子 座 (MT-CYB)の 計 10 遺 伝 子 座 (8492bp)の 塩 基 配 列 を 用 いて 分 子 系 統 解 析 ( 最 大 節 約 法 [MP] 最 尤 法 [ML] ベイズ 法 [BI]) 分 岐 年 代 推 定 (BI) 祖 先 分 布 域 復 元 (MP ML BI)を 行 った その 結 果 イタチ 科 の 系 統 進 化 において 中 期 中 新 世 と 後 期 中 新 世 の 2 回 の 時 期 に 系 統 放 散 が 起 きたことが 明 らかとなった 前 者 はアジア を 舞 台 としてイタチ 類 ( 地 上 性 ) テン 類 ( 樹 上 性 ) アナグマ 類 ( 地 下 性 )といった 異 なる 生 態 的 特 性 を 有 する 系 統 への 分 化 に 関 係 しており 適 応 放 散 の 可 能 性 を 示 唆 する 後 者 はイタチ 類 テン 類 ゾリラ 類 ( 地 上 性 ) カワ ウソ 類 ( 水 中 性 )のそれぞれの 系 統 で 旧 大 陸 から 新 大 陸 への 大 規 模 な 分 散 が 同 調 的 に 生 じたことが 示 された 異 なる 生 態 的 特 性 を 持 つ 系 統 における 同 調 した 分 散 パターンは 地 球 規 模 での 環 境 変 動 の 影 響 を 示 唆 する 更 に 本 研 究 では 南 米 産 のグリソンモドキ(Lyncodon patagonicus)の 分 子 系 統 学 的 位 置 付 けについても 報 告 する 最 大 節 約 法 最 尤 法 ベイズ 法 を 用 いた 分 子 系 統 推 定 の 結 果 同 じく 南 米 産 のグリソン 類 (Galictis)と の 近 縁 関 係 が 高 い 信 頼 値 で 支 持 された

68 O3-07 広 島 県 宮 島 に 生 息 するニホンジカ 個 体 群 の 遺 伝 解 析 玉 那 覇 彰 子 1 細 井 栄 嗣 1 井 原 庸 2 3 玉 手 英 利 ( 1 山 口 大 学 農 2 広 島 県 環 境 保 健 協 会 3 山 形 大 学 理 学 部 ) 広 島 県 宮 島 には 現 在 ニホンジカ(Cervus nippon, 以 下 シカと 表 記 )が 島 内 に 約 500 頭 生 息 しており その 内 の 約 300 頭 は 観 光 地 を 含 む 市 街 地 周 辺 に 生 息 していると 推 定 されている そのため シカの 定 着 と 高 密 度 化 が 進 んだ 市 街 地 では 住 民 や 観 光 客 との 間 に 様 々な 問 題 が 生 じてきた 野 生 動 物 であるシカの 保 護 管 理 の 一 環 として 遺 伝 的 な 情 報 を 明 らかにすることは 重 要 事 項 である そのため 本 研 究 では 個 体 群 解 析 に 汎 用 されているマイクロサテライトを 用 いて 宮 島 に 生 息 するシカ 個 体 群 の 遺 伝 的 構 造 を 把 握 し 個 体 群 保 護 管 理 の 指 標 とすることを 目 的 とした 解 析 には 宮 島 で 捕 獲 したシカ 53 頭 の 血 液 サンプルを 使 用 し フェノールクロロフォルム 法 により DNA を 抽 出 して PCR のテンプレートとした マイクロサテライトマーカーは6 座 位 を 用 い PCR で DNA を 増 幅 させ たあと Genetic Analyzer 3130 にてフラグメント 解 析 を 行 った 各 座 位 において 対 立 遺 伝 子 数 や 平 均 ヘテロ 接 合 率 の 期 待 値 および 実 測 値 近 交 係 数 を 求 めた 結 果 宮 島 は 島 嶼 にも 関 わらずシカ 個 体 群 の 遺 伝 的 な 多 様 性 が 他 の 島 嶼 個 体 群 と 比 べて 高 いことが 確 認 できた この 結 果 は 島 嶼 でかつ 人 間 による 保 護 が 行 われていたという 点 で 類 似 している 金 華 山 島 の 個 体 群 や 同 じ く 人 間 による 保 護 が 行 われていた 奈 良 公 園 の 個 体 群 と 同 様 のものであった この 結 果 をふまえて 今 後 は 宮 島 のシカ 個 体 群 の 動 態 を 予 測 するとともに 今 後 の 保 護 管 理 の 方 法 を 検 討 す る 予 定 である O3-08 北 海 道 東 部 エゾシカ 個 体 群 の 加 入 率 ~ 年 変 動 とその 要 因 解 析 ~ 宇 野 裕 之 ( 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター) 大 型 有 蹄 類 個 体 群 の 加 入 率 は 大 きく 年 変 動 し 個 体 群 動 態 に 大 きな 影 響 を 及 ぼすことが 指 摘 されている (Gaillard et al. 1998).これまでの 研 究 から, 加 入 率 の 年 変 動 を 決 める 要 因 として 旱 魃, 降 水 量, 冬 の 気 象, 捕 食 及 び 個 体 群 密 度 などが 報 告 されている(Clutton-Brock et al. 1987, Bartmann et al など).また 宇 野 ほか (1998)は,1995/96 年 の 積 雪 期 間 の 長 期 化 によりエゾシカ(Cervus nippon yesoensis)の 幼 獣 の 大 量 死 亡 が 生 じ, 加 入 率 が 大 幅 に 低 下 したことを 報 告 している. 演 者 は 加 入 率 の 年 変 動 とその 要 因 を 知 ることを 目 的 として 北 海 道 東 部 の 阿 寒 国 立 公 園 において 1996 年 から 2007 年 まで 一 定 の 調 査 コース(11.5km)においてロードカウント 調 査 を 実 施 し,12 月 から 4 月 までの 群 れ 構 成 を 記 録 した. 国 立 公 園 内 では 狩 猟 は 行 われておらず, 捕 食 者 であるヒグマ(Ursus arctos)の 影 響 も 小 さい 地 域 である. 加 入 率 ( 幼 獣 数 /100 メス 数 )は 冬 期 間 の 幼 獣 の 自 然 死 亡 によって, 毎 年 4 月 中 旬 に 最 低 値 を 記 録 し た.また, 加 入 率 は 大 きな 年 変 動 ( 範 囲 6.3~62.5)を 示 した. 加 入 率 の 年 変 動 に 影 響 する 要 因 として, 冬 の 気 象 ( 積 雪, 気 温, 風 速 ), 餌 資 源 の 利 用 可 能 量 及 び 秋 季 の 個 体 群 密 度 を 検 討 した.これまでの 解 析 からは, 積 雪 に より 餌 資 源 が 制 限 されることによって 加 入 率 が 低 下 すると 考 えられた.さらに, 加 入 率 の 年 変 動 がエゾシカ 個 体 群 の 動 態 にどの 程 度 影 響 を 及 ぼすのか, 感 度 分 析 等 を 用 いて 検 討 を 行 い 考 察 する 予 定 である

69 O3-09 金 華 山 島 におけるニホンジカの 雌 の 妊 娠 育 児 コスト 南 正 人 1 大 西 信 正 2 樋 口 尚 子 3 岡 田 あゆみ 4 1 高 槻 成 紀 ( 1 麻 布 大 学 獣 医 学 部 2 南 アルプス 邑 野 鳥 公 園 3 NPO 法 人 あーすわーむ 4 北 里 大 学 獣 医 学 部 ) 哺 乳 類 の 雌 にとって 妊 娠 と 育 児 は 大 きな 負 担 である このコストは 繁 殖 成 功 を 得 るために 不 可 欠 であるが コ ストの 増 加 は 次 の 繁 殖 や 母 親 自 身 の 生 死 にも 影 響 する 生 涯 繁 殖 成 功 度 の 高 い 個 体 は このコストと 得 られる 繁 殖 成 功 を 生 涯 にわたってうまくコントロールできた 個 体 である 特 に 母 親 や 子 供 の 死 亡 率 の 上 昇 が 起 こる 高 密 度 下 では このコントロールは 重 要 である 今 回 は 妊 娠 と 育 児 のコストを 分 析 するために 高 密 度 下 で 生 息 す る 宮 城 県 金 華 山 島 の 個 体 識 別 された 雌 のニホンジカ(Cervus nippon)の 前 年 出 産 しなかった 567 例 (1991 年 2007 年 )の 出 産 機 会 を 選 び 出 産 (278) 非 出 産 (289)に 分 け さらに 子 供 が 次 年 5 月 まで 生 存 (187) 初 期 死 亡 (33) 秋 から 5 月 の 間 に 死 亡 (58)に 分 けた これらのカテゴリーで 出 産 機 会 の 前 年 当 年 次 年 の 3 月 で 体 重 を 比 較 した 非 出 産 個 体 の 体 重 は 10% 程 度 増 加 したが 子 が 初 期 死 亡 した 個 体 の 体 重 は 増 減 がなく 子 が 生 存 した 個 体 の 体 重 は 10% 以 上 減 少 した これらの 差 から 妊 娠 と 育 児 のコストを 検 討 する O3-10 広 域 環 境 汚 染 に 対 処 するための 石 川 県 および 富 山 県 海 岸 浅 海 域 生 物 相 種 構 成 の 分 析 寺 崎 静 恵 1 2 横 畑 泰 志 ( 1 富 山 大 学 教 育 学 部 人 間 環 境 専 攻 2 富 山 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 部 理 学 領 域 ) 重 油 流 出 事 故 などの 広 域 環 境 汚 染 から 生 物 相 を 適 切 に 保 全 するためには 地 域 間 で 対 策 を 施 す 優 先 順 位 を 決 めておく 必 要 がある 通 常 はレッドリスト 種 などの 分 布 情 報 をもとに 順 位 が 決 められるが 基 礎 となる 生 物 分 布 情 報 の 精 度 には 多 くの 場 合 地 域 間 で 偏 りがある この 問 題 を 検 討 する 目 的 で 石 川 県 および 富 山 県 の 海 岸 浅 海 域 生 物 相 を 例 に 種 構 成 の 比 較 を 行 った 石 川 富 山 両 県 の 海 岸 線 を 5 km メッシュを 基 本 とした 各 92 および 35 のブロックに 区 分 し 多 数 の 文 献 資 料 から 約 1600 種 の 生 物 分 布 情 報 を 収 集 し 2 ブロック 間 のすべての 組 み 合 わせで 野 村 シンプソン 指 数 による 種 構 成 の 類 似 度 を 算 出 した 近 年 大 きな 環 境 改 変 のあった 場 所 では それ 以 後 の 情 報 のみを 用 いた この 類 似 度 を 用 いてウォード 法 によるクラスター 分 析 を 行 ったところ 全 127 ブロックは 6 つのクラスターに 分 類 された そ れらはおおむね 石 川 県 加 賀 地 方 の 大 部 分 の 砂 浜 海 岸 手 取 川 扇 状 地 の 砂 浜 海 岸 能 登 地 方 の 大 部 分 の 岩 礁 海 岸 七 尾 湾 付 近 の 岩 礁 海 岸 富 山 湾 中 西 部 の 人 工 的 海 岸 富 山 湾 東 部 の 人 工 的 海 岸 の 6 つにまとまってい た しかし 砂 浜 海 岸 の 一 部 に 岩 礁 海 岸 岩 礁 海 岸 の 一 部 に 砂 浜 海 岸 が 局 所 的 に 形 成 されているなど 周 囲 に 類 似 した 生 物 相 がみられない 場 所 も 数 多 く 見 られた そこでは 汚 染 や 撹 乱 によって 生 物 相 が 破 壊 されやすく 一 度 破 壊 されると 回 復 が 極 めて 困 難 であると 考 えられる こうした 場 所 は 仮 にレッドリスト 種 などの 存 在 が 知 られ ていなくても 保 全 について 十 分 な 配 慮 が 必 要 ではないだろうか

70 O3-11 エキノコックス 感 染 率 ーキツネの 場 合,ブタの 場 合 浦 口 宏 二 高 橋 健 一 ( 北 海 道 立 衛 生 研 究 所 ) エキノコックス 症 はキツネやイヌの 糞 便 から 人 に 感 染 し 発 見 が 遅 れると 死 に 至 ることもある 寄 生 虫 症 である こ の 疾 病 の 流 行 状 況 を 把 握 するため 北 海 道 はキツネやタヌキ 野 ネズミなどの 野 生 動 物 のほか イヌ ネコ ブタ ウマなどの 家 畜 についても 感 染 率 を 調 査 してきた このうちブタの 感 染 状 況 は 食 肉 として 出 荷 される 個 体 がす べて 食 肉 衛 生 検 査 所 で 検 査 されるため キツネの 解 剖 検 査 と 同 様 に 道 内 のエキノコックス 流 行 地 域 の 把 握 に 重 要 な 役 割 を 果 たしてきた 一 方 で ブタのエキノコックス 感 染 率 の 変 化 をどう 解 釈 すべきかについては これまで 十 分 に 検 討 されていなかった そこで 今 回 北 海 道 の 資 料 をもとに エキノコックス 流 行 状 況 の 重 要 な 指 標 であ るキツネの 感 染 率 とブタの 感 染 率 とを 比 較 した 次 に 養 豚 場 別 のエキノコックス 陽 性 豚 数 を 調 査 し 最 後 に 陽 性 農 家 率 (エキノコックス 陽 性 豚 が 出 た 養 豚 場 数 / 全 養 豚 場 数 )を 算 出 した その 結 果 ブタのエキノコックス 感 染 率 のトレンドは キツネのそれと 一 致 しなかった 1 養 豚 場 からの 年 間 陽 性 豚 数 は1 頭 から 数 100 頭 までのばらつ きがあり たった1 軒 の 養 豚 場 からその 年 の 全 陽 性 豚 の1/4が 出 荷 された 年 もあった このように 陽 性 豚 数 は 少 数 の 養 豚 場 の 発 生 状 況 によって 大 きく 変 化 する 可 能 性 があるため 年 間 陽 性 豚 数 やブタの 感 染 率 をそのまま 北 海 道 のエキノコックス 流 行 状 況 の 指 標 とするのは 妥 当 でないと 思 われた これに 対 して 陽 性 農 家 率 およびそ のトレンドはキツネの 感 染 率 と 類 似 しており 道 内 のエキノコックス 流 行 状 況 を 反 映 している 可 能 性 があると 考 え られた なお 養 豚 場 ごとの 陽 性 豚 数 は 感 染 キツネとその 養 豚 場 とのコンタクトの 程 度 を 示 しており 養 豚 場 への 戸 別 指 導 や 対 策 実 施 上 の 資 料 として 重 要 と 考 えられた O3-12 消 費 者 アンケートの 結 果 からエゾシカ 肉 流 通 の 可 能 性 を 探 る 笠 井 文 考 増 子 孝 義 北 原 理 作 ( 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 部 ) エゾシカ Cervus nippon yesoensis は, 北 海 道 の 象 徴 的 な 大 型 ほ 乳 類 として 知 られている.しかし 近 年, 個 体 数 の 増 加 による 生 態 系 への 影 響 のほか, 農 林 業 被 害 額 や 交 通 事 故 の 増 加 など, 大 きな 社 会 問 題 となっている. 現 在, 個 体 数 管 理 は 主 に 狩 猟 によりおこなわれているが, 高 齢 化 などで 減 少 しているハンター 頼 みの 狩 猟 圧 に は 限 界 があり, 個 体 数 の 減 少 には 至 っていない.エゾシカ 肉 の 消 費 拡 大 は, 個 体 数 調 整 をはかる 上 で 欠 かせな い 事 由 であるが,これまでエゾシカ 肉 の 消 費 実 態 と 消 費 者 の 要 望 (ニーズ)についての 調 査 はほとんどおこなわ れていなかった.そこで 消 費 拡 大 を 考 える 一 助 とするために,2009 年 11 月, 札 幌 で 試 食 会 とアンケート 調 査 を おこなった. アンケート 票 は 211 枚 を 回 収 した.エゾシカ 肉 を 食 べた 経 験 のある 回 答 者 は 57.3%で,2002 年 におこなわれた 調 査 よりも 約 14 ポイント 高 かった.これは 2006 年 10 月 策 定 の エゾシカ 有 効 活 用 のガイドライン 前 後 から, 有 効 活 用 に 関 する 報 道 が 増 加 したことや, 養 鹿 牧 場 などから 安 定 的 に 出 荷 されるようになったこと, 道 東 を 中 心 に エゾシカ 肉 を 提 供 する 施 設 が 増 加 したことが 要 因 として 考 えられた.エゾシカによる 社 会 問 題 は 87.7%の 回 答 者 が 認 識 しており, 食 べた 経 験 と 社 会 問 題 との 関 連 性 では,エゾシカ 肉 を 食 べた 経 験 がある 回 答 者 の 方 が 社 会 問 題 への 認 識 も 高 かった.こうした 回 答 者 は, 食 べることがエゾシカによる 社 会 問 題 の 解 決 につながる ことを 認 識 していると 考 えられた.また 価 格 にもよるが, 食 べた 経 験 がある 回 答 者 の 方 が, 今 後 のエゾシカ 肉 購 入 に 積 極 的 であることも 明 らかになった. こうした 結 果 から, 今 後 のエゾシカ 肉 の 消 費 拡 大 には, 食 肉 としての 美 味 しさ や 栄 養 学 的 な 優 れた 特 性 だ けではなく,エゾシカによる 社 会 問 題 や, 一 時 養 鹿, 試 食 会 など,エゾシカ 肉 の 有 効 活 用 に 関 わる 情 報 の 提 供 を, 今 以 上 に 推 し 進 めることが 有 効 であると 考 えられた

71 O3-13 兵 庫 県 北 但 馬 地 域 における 住 民 のツキノワグマとその 管 理 政 策 に 対 する 意 識 と 行 動 桜 井 良 1 上 田 剛 平 2 スーザン ジャコブソン 1 ( 1 フロリダ 大 学 大 学 院 自 然 資 源 環 境 学 部 2 兵 庫 県 但 馬 県 民 局 豊 岡 農 林 水 産 振 興 事 務 所 ) 兵 庫 県 では 近 年 ツキノワグマ( 以 下 クマ)の 目 撃 件 数 の 増 加 と 目 撃 区 域 の 拡 大 が 見 られ 人 間 との 軋 轢 も 増 加 する 可 能 性 がある クマの 被 害 防 止 のため 兵 庫 県 ではクマの 出 没 対 応 基 準 を 設 け 出 没 の 初 期 段 階 で は 目 撃 情 報 の 通 報 注 意 喚 起 の 周 知 誘 因 物 の 除 去 等 地 域 住 民 自 らが 取 り 組 む 対 策 を 行 政 が 指 導 し 繰 り 返 し 精 神 被 害 や 農 業 被 害 を 発 生 させた 場 合 は 行 政 が 学 習 放 獣 を 前 提 とした 有 害 捕 獲 を 実 施 し 学 習 効 果 の ない 個 体 は 殺 処 分 を 実 施 している 行 政 が 取 り 組 む 対 策 は 適 切 な 運 用 が 可 能 となったが 住 民 自 ら 取 り 組 む 対 策 が 課 題 である 課 題 解 決 のためには 対 策 の 実 施 状 況 を 把 握 するとともに より 効 果 的 な 普 及 啓 発 に 行 政 が 取 り 組 み 住 民 の 行 動 を 変 える 必 要 がある そのためには 住 民 の 行 動 に 影 響 を 与 えていると 考 えられるクマ 問 題 に 対 する 意 識 や 信 念 などを 調 査 する 必 要 がある 本 研 究 では 2010 年 6 月 下 旬 から 7 月 上 旬 にかけて 兵 庫 県 で 最 もクマの 出 没 が 多 い 北 但 馬 地 域 の A 町 の 全 集 落 及 び B 町 の 17 集 落 にて 全 世 帯 を 対 象 としたアンケート 調 査 を 実 施 した( 総 数 2,298 部 のアンケートを 配 布 ) 7 月 25 日 現 在 の 回 収 率 は 71.4%であった(615 部 の 配 布 の 内 439 部 回 収 ) A 町 では 近 畿 北 部 地 域 個 体 群 が B 町 では 東 中 国 地 域 個 体 群 が 生 息 している A 町 では 78.6%が 近 年 クマと 人 間 社 会 との 問 題 は 増 えて いると また 82.3%が 子 供 の 安 全 が 心 配 と 感 じていた B 町 では 85.6%と 89.3%となっており A 町 と 同 等 の 結 果 であった A 町 では 63.4%が 集 落 の 周 りで 野 生 のクマを 目 撃 したことがあり そのうち 目 撃 情 報 を 通 報 した 人 は 44.4%で B 町 の 64.9%に 比 べ 有 意 に 少 なかった(χ²=8.772 p=.003) 通 報 しない 理 由 として 最 も 多 かったのは A 町 ではクマが 出 ることは 当 然 の 事 だから(40.8%)で B 町 では 通 報 することは 義 務 ではないから(40.7%)であ った A 町 では 82.4%が 柿 や 栗 の 木 を 所 有 していたが 何 らかのクマ 対 策 をしている 人 は 34.3%で B 町 で 対 策 を 行 っている 人 (64.5%)と 比 較 し 有 意 に 少 なかった(χ²= p<.001) O3-14 アカガシラカラスバト 保 全 計 画 作 り 国 際 ワークショップと 促 進 した 保 全 活 動 堀 越 和 夫 (NPO 法 人 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 ) 小 笠 原 諸 島 固 有 亜 種 のアカガシラカラスバトは 生 息 数 が 羽 程 度 と 推 定 される 絶 滅 危 惧 種 である こ れまで 生 息 域 内 外 における 多 方 面 の 保 全 活 動 が 実 施 されていたが 各 事 業 の 関 係 者 と 地 域 住 民 が 絶 滅 回 避 に 向 け 全 体 的 な 道 筋 や 役 割 分 担 を 時 間 を 掛 けて 話 し 合 う 場 がなかった 2008 年 1 月 に 3 日 間 かけ IUCN のC BSG( 野 生 動 物 保 全 繁 殖 専 門 家 グループ)をファシリテーターとして 招 聘 し ハト 生 息 地 である 父 島 で 保 全 計 画 作 りのワークショップを 開 催 した(アカガシラカラスバト 保 全 計 画 作 り 国 際 WS 実 行 委 員 会 ) 参 加 者 は 島 外 から 飼 育 動 物 園 獣 医 師 生 態 学 者 中 央 行 政 機 関 島 内 から 父 島 と 母 島 住 民 民 間 団 体 地 元 行 政 機 関 など 120 名 に 及 んだ この 内 地 元 参 加 者 が 68 名 を 占 め PHVA ワークショップとしては 異 例 のものとなった 論 議 は 専 門 性 から 4 つのワーキンググループ 1 地 域 社 会 :アカガシラカラスバトと 共 存 する 地 域 社 会 づくり 2 生 息 域 内 保 全 : 野 生 個 体 群 と 生 息 環 境 3 生 息 域 外 保 全 : 動 物 園 における 飼 育 下 繁 殖 4PVA: 個 体 群 存 続 可 能 性 分 析 に 分 かれ 全 体 セッションにより 他 グループの 論 議 を 共 有 しながら 進 めた その 結 果 野 生 個 体 群 の 保 全 活 動 と それを 補 完 する 生 息 域 外 保 全 ( 飼 育 下 繁 殖 )についての 大 方 針 が 定 まり 関 係 者 共 通 の 目 標 設 定 が 図 ら れた 最 終 段 階 として 保 全 目 標 ごとに 実 施 責 任 者 期 限 を 示 した 行 動 計 画 をまとめ 全 員 が 実 行 責 任 のある 保 全 活 動 を 持 ち 帰 った ワークショップ 開 催 後 割 り 当 てられた 行 動 計 画 の 多 くが この 2 年 間 に 取 り 組 まれた ハトの 名 前 を 広 める 島 内 外 の 広 報 活 動 ネコの 条 例 改 正 と 適 性 飼 養 の 推 進 ハトの 目 撃 情 報 収 集 標 識 調 査 火 山 列 島 調 査 飼 育 技 術 開 発 飼 育 と 研 究 機 関 の 協 働 等 特 に 最 優 先 課 題 であった 山 域 ネコの 全 域 捕 獲 については 2010 年 6 月 より 着 手 された ハトの 絶 滅 回 避 に 向 け 民 間 と 行 政 という 立 場 を 越 えて それぞれの 役 割 を 自 覚 し 積 極 的 に 連 係 する 役 割 を 果 たしたワークショップでと 言 える

72 O3-15 市 民 参 加 型 コウモリ 類 モニタリングプロジェクト ibats-japan の 立 ち 上 げ 福 井 大 1 Kate E. Jones 2 ( 1 森 林 総 研 北 海 道 2 Zoological Society of London) 大 規 模 気 候 変 動 や 人 為 的 環 境 改 変 が 問 題 視 されている 昨 今 自 然 環 境 の 変 動 をいち 早 くとらえ 迅 速 かつ 適 切 な 保 全 対 策 を 行 うためにも 様 々な 指 標 生 物 の 継 続 的 モニタリングの 必 要 性 がある コウモリ 類 は 種 数 や 分 布 域 の 大 きさ 都 市 域 から 原 生 的 環 境 まで 様 々な 環 境 を 利 用 すること 長 寿 命 であり 生 態 的 機 能 も 高 いことな どから 各 種 生 態 系 における 指 標 生 物 として 適 していると 考 えられる しかしながら 手 法 的 制 約 や 研 究 者 およ び 認 識 の 不 足 などにより これまで 国 内 ではモニタリングの 対 象 として 扱 われることは 全 くなかった 一 方 で 海 外 では 近 年 の 技 術 発 達 に 伴 い 手 法 的 制 約 がなくなったことで 指 標 生 物 としての 注 目 度 が 急 速 に 増 し 実 際 に 公 式 指 標 生 物 としてモニタリングが 開 始 された 国 もある このような 状 況 の 中 2006 年 からロンドン 動 物 協 会 と 英 国 コウモリ 保 護 団 体 が 主 体 となって 世 界 中 でコウモ リ 類 の 音 声 モニタリングを 同 じ 手 法 でボランティアの 手 で 行 おうというプロジェクト(Indicator Bats Program 以 下 ibats)が 開 始 された このプロジェクトでは より 多 くの 地 域 で 多 くのボランティアがモニタリングを 行 えるように 安 価 かつ 容 易 な 方 法 を 考 案 採 用 しており 2009 年 の 時 点 で 15 カ 国 が 参 画 している 本 プロジェクトでは 世 界 中 で 同 じモニタリングプロトコルを 採 用 することで 広 範 囲 での 比 較 が 可 能 になる さらに ボランティアベースで 行 うことで より 多 くのモニタリング 結 果 を 得 ることができる 日 本 でも 2010 年 より コウモリの 会 が 主 体 となって ibats-japan を 立 ち 上 げ プロジェクトに 参 画 することが 決 まり 第 1 回 のワークショップを 開 催 した 本 発 表 では プロジェクトの 概 要 ならびに 今 後 の 展 望 および 課 題 に ついて 紹 介 する O3-16 三 重 県 下 における 淡 水 性 カメ 類 の 分 布 状 況 谷 口 真 理 亀 崎 直 樹 ( 神 戸 市 立 須 磨 海 浜 水 族 園 ) 日 本 には 在 来 の 淡 水 性 カメ 類 が2 科 5 種 2 亜 種 分 布 し 本 州 にはニホンイシガメ Mauremys japonica( 以 下,イ シガメ) クサガメ Chinemys reevesii 及 びスッポン Pelodiscus sinensis の3 種 が 生 息 するが ミシシッピアカミミガメ Trachemys scripta elegans( 以 下,アカミミガメ)など 外 来 種 が 定 着 し 日 本 本 来 の 淡 水 カメ 相 が 撹 乱 されている 特 にアカミミガメの 個 体 数 や 分 布 が 増 加 拡 大 し 在 来 のカメ 類 との 間 に 生 息 地 や 餌 を 巡 る 競 争 が 起 こり 種 組 成 の 変 化 や 在 来 種 の 減 少 が 危 惧 されている しかし 地 域 ごとの 淡 水 性 カメ 類 の 種 組 成 やアカミミガメの 侵 入 状 況 に 関 する 知 見 は 乏 しく 日 本 の 在 来 カメ 類 の 保 全 は 勿 論 のこと 陸 水 生 態 系 の 保 全 を 考 える 上 で 問 題 となって いる そこで 演 者 らは 三 重 県 下 の 淡 水 性 カメ 類 の 種 組 成 とアカミミガメの 侵 入 状 況 を 明 らかにするために 年 三 重 県 下 の 溜 池 58 箇 所 ( 鈴 鹿 市 9 箇 所 津 市 46 箇 所 御 浜 町 1 箇 所 紀 宝 町 2 箇 所 ) 5つの 河 川 の 43 地 点 ( 紀 宝 町 井 田 川 19 地 点 神 内 川 9 地 点 相 野 谷 川 7 地 点 御 浜 町 尾 呂 志 川 7 地 点 志 原 川 1 地 点 ) で 罠 によるカメ 類 捕 獲 調 査 を 行 った 捕 獲 されたカメの 総 数 は 228 個 体 で イシガメ 137 個 体 (60%) クサガメ 20 個 体 (9%) アカミミガメ 81 個 体 (36%)であった スッポンは 捕 獲 されなかった 便 宜 的 に 市 町 村 別 に 種 組 成 と 示 すと 鈴 鹿 市 :イシガメ 18 個 体 (78%) クサガメ4 個 体 (17%) アカミミガメ1 個 体 (4%) 津 市 :イシガメ 117 個 体 (84%) クサガメ8 個 体 (6%) アカミミガメ 25 個 体 (18%) 御 浜 町 :イシガメ1 個 体 (3%) クサガメ2 個 体 (6%) アカミミガメ 32 個 体 (91%) 紀 宝 町 :イシガメ1 個 体 (3%) クサガメ6 個 体 (20%) アカミミガメ 23 個 体 (77%)であった 三 重 県 北 部 ( 鈴 鹿 市 津 市 )ではイシガメが 多 く 捕 獲 され 南 部 ( 御 浜 町 紀 宝 町 )ではアカミミ ガメが 優 占 した 三 重 県 南 部 ではアカミミガメの 侵 入 が 著 しく 早 急 にイシガメや 生 態 系 に 与 える 影 響 を 評 価 す る 必 要 があると 考 えられた なお 本 研 究 は 演 者 が 紀 宝 町 ウミガメ 公 園 に 在 籍 中 に 行 った 調 査 である

73 O3-17 日 本 におけるアカウミガメ 産 卵 回 数 の 変 化 亀 崎 直 樹 1,2 松 沢 慶 将 1,2 大 牟 田 一 美 3 竹 下 完 2 2 後 藤 清 ( 1 神 戸 市 立 須 磨 海 浜 水 族 園 2 日 本 ウミガメ 協 議 会 3 屋 久 島 うみがめ 館 ) 南 西 日 本 の 海 岸 線 はアカウミガメ Caretta caretta の 北 太 平 洋 唯 一 の 産 卵 地 である ウミガメ 類 の 上 陸 産 卵 回 数 の 変 化 を 知 ることは その 個 体 群 サイズの 相 対 的 な 変 化 を 知 る 上 で 重 要 視 される 我 が 国 では 全 国 各 地 で 市 民 による 上 陸 産 卵 調 査 が 長 期 に 渡 って 実 施 されており 世 界 から 注 目 されている 今 回 は 日 本 ウミガメ 協 議 会 に 寄 せられた 上 陸 産 卵 回 数 のデータ 特 に 長 期 調 査 が 行 われている 静 岡 県 御 前 崎 海 岸 和 歌 山 県 みなべ 千 里 海 岸 徳 島 県 蒲 生 田 海 岸 同 日 和 佐 海 岸 宮 崎 県 宮 崎 海 岸 鹿 児 島 県 屋 久 島 田 舎 浜 同 前 浜 のデータを 解 析 し この 半 世 紀 の 間 のアカウミガメの 個 体 群 サイズの 変 化 を 推 測 した 上 陸 産 卵 回 数 は 年 変 動 が 大 きいこ とから 3 年 ごとの 移 動 平 均 を 求 めた 次 に 7 箇 所 の 移 動 平 均 が 揃 った 1991 年 の 上 陸 または 産 卵 回 数 の 移 動 平 均 を 100 として 相 対 値 の 経 年 変 化 をみた 1970 年 以 前 は 蒲 生 田 の 解 析 結 果 から 伺 うことができる すなわち 移 動 平 均 は 300 から 700 の 相 対 値 で 変 化 しており 現 在 よりかなり 多 くのカメが 上 陸 していたと 推 察 される 年 代 は 蒲 生 田 日 和 佐 御 前 崎 の 結 果 からその 変 化 を 知 ることができるが あまり 大 きな 変 化 はなく 日 和 佐 や 御 前 崎 は 基 準 年 である 1991 年 より 少 ない 値 で 変 動 した 一 方 蒲 生 田 は 100 から 200 を 推 移 しており その 時 代 の 上 陸 が 基 準 年 より 多 かった ただし 1980 年 代 後 半 には 一 時 的 な 増 加 が 見 られた 1990 年 代 はすべて の 海 岸 で 相 対 値 が 大 きく 低 下 した しかし その 低 下 の 割 合 や 最 低 になった 年 は 場 所 によって 異 なっており 御 前 崎 は 98 年 に 32 みなべは 99 年 に 19 蒲 生 田 は 2001 年 に 31 日 和 佐 は 06 年 に 13 宮 崎 田 舎 前 浜 は 99 年 にそれぞれ に 減 少 した つまり 本 州 四 国 に 比 べ 九 州 南 部 の 減 少 の 割 合 が 小 さかった また それ 以 降 上 陸 産 卵 は 増 加 傾 向 にあるが 屋 久 島 宮 崎 は 09 年 に 100 以 上 に 増 加 しているが 四 国 九 州 の 増 加 は 小 さく 特 に 四 国 の 回 復 が 思 わしくない O3-18 アライグマによるアカウミガメ 産 卵 巣 の 食 害 松 沢 慶 将 1,2 後 藤 清 3 1 杉 山 享 史 ( 1 日 本 ウミガメ 協 議 会 2 須 磨 海 浜 水 族 園 3 みなべウミガメ 研 究 班 ) アカウミガメ(Caretta caretta)は 世 界 的 に 絶 滅 が 危 惧 されている 特 に 北 太 平 洋 個 体 群 は IUCN 種 の 保 存 委 員 会 による 世 界 のウミガメ 保 護 の 緊 急 課 題 Top10 にもあげられ 唯 一 の 産 卵 地 であるわが 国 における 産 卵 頻 度 の 推 移 や 保 全 対 策 は 世 界 的 に 注 目 されている これまで 本 種 に 対 する 脅 威 の 多 くは 肉 や 卵 の 利 用 漁 業 による 混 獲 産 卵 地 の 劣 化 や 消 失 放 流 会 など 人 間 活 動 が 直 接 関 与 するものが 占 めていた しかし 近 年 野 生 動 物 が 産 卵 巣 を 掘 り 返 して 卵 や 孵 化 幼 体 を 捕 食 することも 各 地 で 問 題 となりつつある これに 関 連 して 今 回 アライグマ(Procyon lotor)によると 思 われる 被 害 が 多 発 し 今 後 も 拡 大 の 恐 れがある 事 例 について 報 告 する 食 害 が 確 認 されたのは 本 州 で 最 大 の 産 卵 地 である 和 歌 山 県 みなべ 町 千 里 浜 である 1996 年 以 降 毎 年 5 月 から 8 月 の 産 卵 期 に 全 ての 産 卵 巣 をマーキングして 食 害 を 調 査 した 結 果 2007 年 までは 年 間 被 害 数 は 5 巣 以 下 で 安 定 していたが 2008 年 には 33 巣 に 急 増 し さらに 09 年 には 被 害 は 53 巣 に 及 んだ これは この 年 の 全 産 卵 の 3 割 に 相 当 する 90 年 代 年 には 専 ら 孵 化 直 前 の 巣 が 狙 われたのに 対 して 08 年 09 年 は 産 卵 直 後 の 巣 も 狙 われており 捕 食 者 が 変 わったことが 示 唆 される これに 対 応 するように 砂 浜 や 周 辺 で 目 撃 される 動 物 も 90 年 代 はタヌキやネコが 優 占 したのに 対 して 最 近 はアライグマが 多 くなっており 近 くの 農 地 でもアライグ マによる 被 害 が 急 増 している 襲 撃 現 場 を 直 接 確 認 してはいないものの 捕 食 者 はアライグマの 可 能 性 が 極 め て 高 い 本 種 は 原 産 地 である 米 国 の 大 西 洋 岸 において 80 年 代 以 降 アカウミガメの 産 卵 巣 に 壊 滅 的 な 被 害 をもたらしており 関 係 者 は 産 卵 巣 を 個 別 に 金 属 製 フェンスで 覆 うなどの 対 応 を 強 いられている 千 里 浜 では 現 在 産 卵 巣 を 竹 網 で 覆 うことで 凌 いでいるものの 根 本 的 な 解 決 のためには 早 急 に 適 正 な 駆 除 をすすめる 必 要 がある

74 O3-19 野 生 動 物 エデュケーターのためのインタープリテーション プランの 提 案 小 林 毅 ( 帝 京 科 学 大 学 ) アメリカの 国 立 公 園 においては 研 究 者 (Researcher)と 教 育 者 (Interpreter/Educator)が 分 業 して 野 生 動 物 の 保 護 活 動 を 行 っている 教 育 的 な 活 動 をする 際 の 研 究 者 と 教 育 者 の 違 いをみてみると 研 究 者 は 正 しい 情 報 をたっぷりと 伝 えることが 主 眼 とされる 場 合 が 多 いのに 対 して 教 育 者 の 場 合 は 対 象 者 に 何 が 伝 わることをめ ざすか 対 象 者 がどうなることをめざすか といった 達 成 目 標 が 優 先 される つまり 前 者 では 発 信 者 ( 伝 え 手 )が 主 体 となって 聞 き 手 不 在 で 伝 達 が 行 われるのに 対 して 後 者 では 対 象 者 ( 聞 き 手 )が 主 体 となり 達 成 目 標 をベ ースに 伝 え 方 (インタープリテーション)の 方 法 がデザインされる 聞 き 手 の 認 知 価 値 観 や 行 動 様 式 の 変 革 をめざす 場 合 聞 き 手 にとって 重 要 な 情 報 は 何 か ということ が 十 分 に 吟 味 される 必 要 がある その 場 合 でも 情 報 が 正 確 であることは 必 要 だが 伝 える 側 にとって 重 要 な 情 報 が 必 ずしも 聞 き 手 にとって 重 要 な 情 報 とは 限 らないことが 意 識 されるべきである 伝 えるためのデザイン 方 法 として 認 識 されるべきものとして インタープリテーション プランニング (Interpretive Planning)がある この 教 育 的 プランでは 対 象 者 が あるいは 状 況 がどのようになることをめざすか といった 達 成 目 標 (Objective)を 明 確 にすることから 始 まる そのためにマーケティング 分 析 やポテンシャル 分 析 を 行 い 達 成 目 標 を 行 為 目 標 と 成 果 目 標 に 分 け さらに 段 階 的 な 目 標 を 設 定 するステージに 進 む 最 終 的 な 達 成 目 標 は 目 的 (Goal)として 達 成 目 標 とは 分 けて 考 える プログラム(プロジェクト) 全 体 に 対 しては 主 題 (Theme)となる 魅 力 的 なストーリーを 設 定 する などのプランニング スキルがある アメリカの 国 立 公 園 では 研 究 者 と 教 育 者 が 協 働 で 研 究 者 の 情 報 を 元 に 目 的 や 目 標 の 設 定 作 業 を 行 う それを 軸 に 教 育 者 が 包 括 的 な 教 育 普 及 プランをデザインしている 日 本 ではまだ 教 育 者 が 不 在 の 状 態 だが 動 物 インタープリテーションのシステムづくりと 人 材 育 成 が 平 行 してなされる 必 要 があろう O3-20 ニホンザル 農 作 物 加 害 群 の 人 口 動 態 と 出 産 率 山 田 彩 1 高 野 彩 子 2 鈴 木 克 哉 3 3 室 山 泰 之 ( 1 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 センター 2 奈 良 教 育 大 学 3 兵 庫 県 立 大 学 森 林 動 物 研 究 センター) 哺 乳 類 では 栄 養 条 件 がよくなると 個 体 の 死 亡 率 出 産 率 などの 人 口 学 的 パラメータが 変 化 し 個 体 数 が 増 えることが 知 られている これらの 事 象 はこれまで 様 々な 種 を 対 象 に 食 物 資 源 の 年 次 変 化 を 栄 養 条 件 の 指 標 として 検 証 されてきた また 霊 長 類 では 餌 付 けされた 個 体 群 の 人 口 学 的 パラメータは 野 生 下 のそれと 比 べ ると 死 亡 率 が 低 く 出 産 率 が 高 いことがわかっている そこで 演 者 らは 近 年 問 題 となっている 農 作 物 被 害 を 起 こす 野 生 ニホンザルに 着 目 した 農 作 物 加 害 群 は 野 生 由 来 の 食 物 に 比 べて 栄 養 価 の 高 い 農 作 物 を 採 食 し ていることから 野 生 由 来 の 食 物 のみを 採 食 している 同 種 と 比 べると 通 年 しかもほぼ 毎 年 栄 養 条 件 が 良 好 で あるといえる このことから 農 作 物 加 害 群 の 人 口 学 的 パラメータ 変 動 は 野 生 下 の 個 体 群 のものとは 違 った 変 動 パターンを 示 すことが 予 測 される 調 査 は 2002 年 から 2009 年 までの 間 同 一 群 を 対 象 に 毎 年 全 頭 カウント 調 査 を 行 なった その 結 果 当 該 地 域 で 行 なわれている 有 害 鳥 獣 駆 除 の 効 果 もあり 群 れの 個 体 数 は 2008 年 まで 55~60 頭 と ほぼ 横 ばいであった 2009 年 には 50 頭 だった 出 産 率 は 低 い 年 で 30~50% 高 い 年 で 71~88%となり 低 い 年 と 高 い 年 が 1 年 ずつ 交 互 に 続 いていた また 連 産 も 多 くみられた これらの 結 果 から 農 作 物 加 害 群 の 人 口 学 的 パラメータは 餌 付 け 群 のものに 近 く 個 体 数 増 加 を 招 く 傾 向 にあ ることがわかった したがって 農 作 物 被 害 を 起 こすニホンザルを 増 やさないためには 効 果 的 で 計 画 的 な 捕 獲 を 行 なうだけでなく 集 落 周 辺 で 摂 取 できる 食 物 を 減 らすことによって 栄 養 条 件 をコントロールすることが 必 要 であると 考 えられた

75 13.ポスター 発 表 ( 一 般 講 演 ):プログラム 講 演 要 旨 9 月 18 日 ( 土 ) コアタイム: 13:00~14:00 9 月 19 日 ( 日 ) 9 月 20 日 ( 月 ) コアタイム: 11:15~12:15 演 題 番 号 の 右 の W( 野 生 生 物 保 護 学 会 )と M( 日 本 哺 乳 類 学 会 )の 記 号 は,ポスター 賞 に 応 募 している 発 表 で, 審 査 を 受 けるそれぞれの 学 会 を 示 します P1 会 場 ( 応 21 講 義 室 ) P-001 M 食 虫 目 哺 乳 類 (Eulipotyphla)の 胎 子 期 における 頭 骨 発 生 のヘテロクロニーとモジュール 性 小 薮 大 輔 1,2 Marcelo Sánchez-Villagra 3 織 田 銑 一 4 子 安 和 弘 5 安 藤 元 一 6 遠 藤 秀 紀 ( 1 東 大 院 理 2 東 大 博 物 館 3 チューリッヒ 大 古 生 物 博 物 館 4 岡 山 理 大 理 5 愛 知 学 院 大 歯 6 東 農 大 農 ) P-002 ヒミズ Urotrichus talpoides の 帯 状 部 分 白 化 個 体 森 部 絢 嗣 1 安 井 謙 介 2 稲 垣 考 俊 3 渡 邉 竜 太 1 佐 藤 和 彦 1 小 萱 康 徳 1 江 尻 貞 一 日 大 歯 口 腔 解 剖 2 豊 橋 市 自 然 史 博 物 館 3 豊 川 市 立 萩 小 学 校 ) 1 ( 1 朝 P-003 M モグラは 代 謝 率 が 高 いのか? 樫 村 敦 大 久 保 慶 信 篠 原 明 男 土 屋 公 幸 高 橋 俊 浩 森 田 哲 夫 ( 1 宮 崎 大 農 2 宮 崎 大 院 農 工 3 宮 崎 大 FSRC 4 ( 株 ) 応 用 生 物 ) P-004 オオミユビトビネズミ Jaculus orientalis の 側 頭 筋 退 縮 を 補 完 するメカニズム 佐 藤 和 彦 1 森 部 絢 嗣 1 渡 邉 竜 太 1 小 萱 康 徳 1 久 保 金 弥 2 江 尻 貞 一 腔 解 剖 2 星 城 大 院 健 康 支 援 ) 1 ( 1 朝 日 大 歯 口 P-005 M 前 胃 後 腸 発 酵 動 物 トリトンハムスター(Tscherskia triton)の 食 糞 とタンパク 質 栄 養 の 関 係 七 條 宏 樹 近 藤 祐 志 高 橋 俊 浩 森 田 哲 夫 ( 1 宮 崎 大 院 農 工 2 宮 崎 大 院 農 3 宮 崎 大 農 ) P-006 M トリトンハムスターTscherskia triton のフィチン 態 リン 利 用 に 果 たす 前 胃 の 役 割 近 藤 祐 志 1 七 條 宏 樹 2 森 俊 介 1 高 橋 俊 浩 3 森 田 哲 夫 3 ( 1 宮 崎 大 院 農 2 宮 崎 大 院 農 工 3 宮 崎 大 農 ) P-007 M 日 長 環 境 温 度 同 居 飼 育 がヒメネズミの 日 内 休 眠 に 及 ぼす 影 響 大 久 保 慶 信 越 本 知 大 高 橋 俊 浩 森 田 哲 夫 ( 1 宮 崎 大 院 農 工 2 宮 崎 大 FSRC 生 物 資 源 3 宮 崎 大 農 ) P-008 M イタチ 科 動 物 における 後 肢 形 態 と 水 中 ロコモーション 特 性 との 関 係 森 健 人 鈴 木 聡 小 薮 大 輔 木 村 順 平 遠 藤 秀 紀 ( 1 東 大 院 理 2 京 大 院 理 3 東 大 院 理 4 ソウル 大 獣 医 5 東 大 博 物 館 ) P-009 ニホンテンの 換 毛 に 影 響 を 及 ぼす 外 因 について 永 里 歩 美 1 舩 越 公 威 1 玉 井 勘 次 2 ( 1 鹿 児 島 国 際 大 学 2 鹿 児 島 市 平 川 動 物 公 園 ) P-010 M マングース(Herpestes auropunctatus)への PAPP 適 用 のための 消 化 管 内 水 素 イオン 濃 度 と 餌 の 消 化 管 通 過 時 間 小 野 清 哉 小 倉 剛 小 畑 圭 Doncan MacMorran 2 Elaine Murphy 2 Paul Aylett 2 Lee

76 Shapiro 2 Sugoto Roy 3 ( 1 琉 球 大 学 農 学 研 究 科 亜 熱 帯 動 物 学 講 座 2 Connovation Limited (NZ) 3 Central Science Laboratory (UK) ) P-011 M Variation of skull morphology in five raccoon dog subspecies Sang-In Kim 1,2, Young Jun Kim 1, Kaarina Kauhala 3, Hang Lee 1, Mi-Sook Min 1, Junpei Kimura 2 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB), 2 Laboratory of Veterinary Anatomy and Cell Biology, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, South Korea, 3 Finnish Game and Fisheries Research Institute, Turku, Finland) P-012 M 哺 乳 類 臼 歯 における 食 性 適 応 に 伴 う 形 態 進 化 のパターン 浅 原 正 和 2 本 川 雅 治 ( 1 京 大 院 理 2 京 大 総 博 ) P-013 M 和 歌 山 県 および 北 海 道 における 雄 アライグマ(Procyon lotor)の 繁 殖 特 性 の 解 明 加 藤 友 紀 子 鈴 木 和 男 早 川 大 輔 淺 野 玄 鈴 木 正 嗣 ( 1 岐 阜 大 野 生 動 物 医 学 2 田 辺 市 ふるさと 自 然 公 園 センター 3 わんぱーくこうちアニマルランド) P-014 M 野 生 化 アライグマにおける 臼 歯 歯 根 の 変 異 曽 根 啓 子 2, 藤 谷 武 史 子 安 和 弘 中 垣 晴 男 織 田 銑 一 ( 1 愛 知 学 院 大 歯 2 名 古 屋 市 東 山 動 物 園 3 名 古 屋 市 立 大 システム 自 然 科 学 4 岡 山 理 科 大 理 ) P-015 牧 場 の 飼 料 がツキノワグマの 行 動 圏 形 成 に 及 ぼす 影 響 小 金 澤 正 昭 1 村 田 麻 理 沙 1 丸 山 哲 也 2 松 田 奈 帆 子 2 ( 1 宇 都 宮 大 学 2 栃 木 県 ) P-016 M 飼 育 下 ツシマヤマネコの 雌 雄 における 糞 中 の 性 ステロイドホルモン 代 謝 物 の 動 態 からみた 繁 殖 生 理 状 態 に ついて 吉 﨑 友 紀 足 立 樹 楠 田 哲 士 富 岡 由 香 里 松 井 桐 人 小 峠 拓 也 秋 葉 由 紀 永 尾 英 史 長 野 理 史 川 口 誠 神 宮 有 梨 奈 山 本 英 恵 佐 藤 英 雄 坪 田 敏 男 1 土 井 守 ( 1 岐 阜 大 応 用 生 物 2 よこはま 動 物 園 3 富 山 市 ファミリーパーク 4 福 岡 市 動 物 園 5 対 馬 野 生 生 物 保 護 センター 6 横 浜 市 繁 殖 センター 7 北 大 獣 医 ) P-017 M 飼 育 下 雌 チンパンジーの 尿 中 性 ステロイドホルモン 濃 度 と 性 皮 腫 脹 の 関 連 性 川 合 真 梨 子 松 下 俊 之 上 野 将 志 佐 野 祐 介 西 岡 真 高 見 一 利 竹 田 正 人 楠 比 呂 志 ( 1 神 戸 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 2 大 阪 市 天 王 寺 動 植 物 公 園 事 務 所 ) P-018 M ニホンザル 淡 路 島 上 灘 群 の 四 肢 奇 形 : 近 年 の 出 現 好 廣 眞 一 1 延 原 利 和 2 延 原 久 美 2 ( 1 龍 谷 大 学 経 営 学 部 2 淡 路 島 モンキーセンター) P-019 M 剥 製 標 本 を 用 いたヤギ 亜 科 (Caprinae)における 毛 の 微 細 構 造 真 柄 真 実 川 田 伸 一 郎 ( 国 立 科 学 博 物 館 ) P-020 M Skull morphology of Japanese serow (Capricornis crispus), Formosan serow (Capricornis swinhoei) and Korean goral (Naemorhaedu caudatusraddeanus) Yungkun Kim 1,3, Young Jun Kim 2, Hang Lee 2,3, Junpei Kimura 1 ( 1 Laboratory of Veterinary Anatomy and Cell Biology, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB), Research Institute for Veterinary Science, 3 BK21 program for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea)

77 P-021 M Uteroplacenta of Korean wild ruminant species JoonHyuk Sohn 1, Young Jun Kim 1, Hang Lee 1, Peter Wooding 2, Junpei Kimura 1 ( 1 College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Korea, 2 College of Physiology, Development and Neuroscience, University of Cambridge, UK ) P-022 M 現 生 ニホンジカにおける 大 臼 歯 の 磨 耗 と 萌 出 の 関 連 性 久 保 ( 尾 﨑 ) 麦 野 梶 光 一 大 場 孝 裕 細 井 栄 嗣 小 泉 透 博 2 東 農 工 大 農 3 5 高 槻 成 紀 6 ( 1 静 岡 県 森 林 研 セ 4 山 口 大 農 5 森 林 総 研 6 麻 布 大 獣 医 ) 東 大 総 合 P-023 M ニホンジカの 形 態 変 異 に 関 する 遺 伝 的 基 盤 の 実 証 : 動 物 園 個 体 を 用 いた 疑 似 コモンガーデ ンテスト 寺 田 千 里 齊 藤 隆 ( 1 北 大 環 境 科 学 院 2 北 大 フィールド 科 学 センター) P-024 M 奇 蹄 目 における 耳 管 憩 室 の 形 態 学 的 特 性 細 島 美 里 樽 創 小 川 博 天 野 卓 遠 藤 秀 紀 ( 1 東 大 院 農 2 神 奈 川 県 博 3 東 農 大 農 4 東 大 総 合 研 究 博 ) P-025 Cheetah(Acinonyx jubatus)の 高 速 走 行 のメカニズム- 運 動 学 的 研 究 後 藤 慈 1 田 島 孝 光 2 平 田 肇 2 荻 原 直 道 3 Tan Zhihua 4 Wu Fend 4 和 田 直 己 1 ( 1 山 口 大 学 システム 科 学 2 ( 株 ) 本 田 技 術 研 究 所 3 慶 応 義 塾 大 学 理 工 学 部 4 Shanghai Wild Animal Park) P-026 Cheetah(Acinonyx jubatus)の 高 速 走 行 のメカニズム 筋 骨 格 系 の 解 剖 学 的 研 究 後 藤 慈 1 中 田 瑞 季 1 田 島 孝 光 2 平 田 肇 2 荻 原 直 道 3 池 辺 祐 介 4 佐 藤 梓 4 川 田 睦 5 宇 根 智 5 板 本 和 仁 5 和 田 直 己 1 ( 1 山 口 大 学 システム 科 学 2 ( 株 ) 本 田 技 術 研 究 所 3 慶 応 義 塾 大 学 理 工 学 部 4 秋 吉 台 自 然 動 物 公 園 5 大 阪 VRセンター 5 山 口 大 学 動 物 医 療 セ ンター) P-027 Cheetah(Acinonyx jubatus)の 高 速 走 行 のメカニズム Duty Factor 後 藤 慈 1 田 島 孝 光 5 平 田 肇 3 荻 原 直 道 2 和 田 直 己 1 ( 1 山 口 大 学 システム 科 学 2 ( 株 ) 本 田 技 術 研 究 所 5 慶 応 義 塾 大 学 理 工 学 部 ) P-028 M 北 海 道 近 海 のゴマフアザラシ(Phoca largha)の 頭 骨 および 犬 歯 の 成 長 と 形 態 青 木 大 海 1, 小 林 万 里 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) P-029 M ゴマフアザラシとネズミイルカの 呼 吸 器 の 形 態 比 較 新 井 優 一 1, 小 林 万 里 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) P-030 M 胎 子 期 におけるトドの 成 長 様 式 と 形 態 的 特 徴 條 野 真 奈 美 小 林 由 美 2, 浅 沼 武 敏 坪 田 敏 男 院 獣 医 3 現 所 属 : 宮 崎 大 農 獣 医 ) P-031 海 牛 目 の 椎 体 前 面 および 後 面 に 存 在 する 孔 保 尊 脩 ( 国 立 科 学 博 物 館 ) 2 桜 井 泰 憲 1 ( 1 北 大 院 水 産 2 北 大 P2 会 場 ( 応 23 講 義 室 ) P-032 中 国 地 方 におけるイワナの 系 統 関 係 と 放 流 の 影 響 細 井 栄 嗣 1 松 島 彩 絵 2 柴 田 圭 輔 1 藤 間 充 1 ( 1 山 口 大 学 農 2 元 山 口 大 学 農 )

78 P-033 岩 手 県 中 部 の 混 交 林 における 繁 殖 鳥 類 群 集 の 40 年 間 の 変 化 鈴 木 祥 悟 1 由 井 正 敏 2 青 山 一 郎 3 4 中 村 充 博 ( 1 森 林 総 研 東 北 2 東 北 鳥 類 研 究 所 3 東 北 森 林 管 理 局 4 森 林 総 研 ) P-034 Maternal Lineage and Genetic Diversity of Asian lesser white-toothed Shrews (Crocidura shantungensis) from Jeju Island, South Korea Sang-Hyun Han 1,2, Tae-Wook Kim 3, Min-Ho Chang 1,3, Su-Gon Park 4, Byoung-Soo Kim 3, 〇 Hong-Shik Oh 1,4* ( 1 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea, 2 Mirae Biotech Co. Seoul, South Korea, 3 Department of Biology, Jeju National University, Jeju, South Korea, 4 Faculty of Science Education, Jeju National University, Jeju, South Korea) P-035 A Molecular Genetic Study on a Recently Introduced Species, Wild Boar (Sus scrofa coreanus) Captured in Mt. Halla on Jeju Island Sang-Hyun Han 1,2, Jang-Geun Oh 3, In-Cheol Cho 1, Tae-Wook Kim 2, Hong-Shik Oh 2,4 ( 1 Subtropical Animal Experiment Station, National Institute of Animal Science, R.D.A., Jeju, South Korea, 2 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea, 3 Institute of Environmental Resource Research, Jeju-do, South Korea, 4 Department of Science Education, Jeju National University, Jeju, South Korea) P-036 The current Status of the Pinnipeds incidentally Caught in the East Coast of Korea and Their Conservation Measures Si-Wan Lee 1, Hansoo Lee, In-Kyu Kim 1, Min-Jung Song 1, Hong-Shik Oh 2 ( 1 Korea Institute of Environmental Ecology, 2 Department of Science Education, Jeu National University) P-037 M ベトナム 産 モグラ 亜 科 Euroscaptor 属 に 見 る 核 型 の 多 様 性 川 田 伸 一 郎 中 田 章 史 Nguyen Truong Son 3 Dang Ngoc Can 3 ( 1 国 立 科 学 博 物 館 2 弘 前 大 学 3 ベトナム 科 学 技 術 院 ) P-038 M Genetic diversity analysis of Bent-winged bat (Miniopterus schrebersii) using nine microsatellites Junghwa An 1, Sun-Suk Kim 2, Hang Lee 1 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB) and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, 2 Department of Biology, Kyung-Hee University) P-039 北 海 道 産 小 型 コウモリ 類 の 皮 下 における 線 虫 寄 生 佐 藤 雅 彦 1 長 谷 川 英 男 2 前 田 喜 四 雄 3 村 山 良 子 物 3 東 洋 蝙 蝠 研 究 所 4 日 本 野 鳥 の 会 道 北 支 部 ) 4 ( 1 利 尻 町 立 博 物 館 2 大 分 大 医 生 P-040 種 内 変 異 と 種 間 変 異 か ら み た 北 海 道 産 サ ハ リ ン 産 ハ ン ト ウ ア カ ネ ズ ミ Apodemus peninsulae の 頭 骨 外 部 計 測 値 の 特 徴 金 子 之 史 ( 香 川 県 坂 出 市 在 住 ) P-041 M 幾 何 学 的 形 態 測 定 法 によるアカネズミ 属 の 頭 蓋 骨 形 態 の 種 間 比 較 新 宅 勇 太 本 川 雅 治 ( 1 京 大 院 理 動 物 2 京 大 総 博 ) P-042 M 北 海 道 産 ユキウサギの 系 統 地 理 学 的 解 析 木 下 豪 太 布 目 三 夫 平 川 浩 文 鈴 木 仁 科 3 森 林 総 研 ) 1 ( 1 北 大 環 境 科 学 院 2 名 大 院 生 命 農 学 研 究

79 P-043 M ニホンザル 踵 骨 および 距 骨 の 個 体 発 生 奥 田 ゆう ( 岡 山 理 科 大 院 総 合 情 報 ) P-044 W エゾシカの 糞 便 を 用 いた 遺 伝 学 的 解 析 の 有 用 性 検 討 山 﨑 翔 気 長 井 和 哉 淺 野 玄 鈴 木 正 嗣 ( 1 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 獣 医 学 研 究 科 2 岩 手 大 学 農 学 部 3 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 ) P-045 M 兵 庫 県 生 息 イノシシのイノブタ 交 雑 判 定 と 遺 伝 学 的 特 性 中 村 幸 子 森 光 由 樹 ( 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター/ 兵 庫 県 立 大 学 ) P-046 北 海 道 知 床 半 島 および 周 辺 地 域 におけるヒグマ 個 体 群 の 遺 伝 構 造 釣 賀 一 二 三 1 間 野 勉 1 小 平 真 佐 夫 2 山 中 正 実 2 葛 西 真 輔 2 増 田 隆 一 ( 1 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター 2 知 床 財 団 3 北 大 院 理 ) P-047 M Subspecies taxonomic status of the Korean tiger (Panthera tigris) Mu-Yeong Lee 1, Seo-Jin Lee 1, Jung Hwa An 1, Mi-Sook Min 1, Junpei Kimura 2, Kawada Shin-ichiro 3, Nozomi Kurihara 3 Warren Johnson 4, Hang Lee 1 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife, 2 Laboratory of Veterinary Anatomy and Cell Biology, and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, 3 National Museum of Nature and Science, Japan, 4 National Institute of Cancer, NIH, USA) P-048 ミトコンドリア DNA (mtdna) 解 析 からみた 伊 豆 鳥 島 周 辺 に 生 息 するハンドウイルカ 属 (genus Tursiops) の 種 同 定 および 遺 伝 的 組 成 早 野 あづさ 1 幸 島 司 郎 1 吉 岡 基 2 関 口 雄 祐 3 森 阪 匡 通 4 白 木 原 美 紀 5 篠 原 正 典 6 小 木 万 布 7 酒 井 麻 衣 8 天 野 雅 男 9 鳥 羽 山 照 夫 10 内 田 詮 三 11 濱 崎 英 治 12 中 村 雅 之 13 漁 野 真 弘 14 原 口 涼 子 15 菱 井 徹 7 森 恭 一 6 ( 1 京 大 野 生 研 2 三 重 大 生 物 資 源 3 千 葉 商 科 大 商 経 4 東 大 大 気 海 洋 研 5 東 邦 大 理 6 帝 京 科 学 大 7 御 蔵 島 観 光 協 会 8 東 大 生 命 科 学 ネットワーク 9 長 崎 大 水 産 10 鴨 川 シーワールド 11 沖 縄 美 ら 海 水 族 館 12 天 草 いるかワールド 13 海 の 中 道 海 洋 生 態 科 学 館 14 城 崎 マリンワールド 15 東 京 農 工 大 ) P-049 フィリピンバタン 島 のクビワオオコウモリ Pteropus dasymallus の 生 息 状 況 大 沢 夕 志 大 沢 啓 子 (コウモリの 会 ) P-050 W 長 野 県 乗 鞍 高 原 におけるクビワコウモリ Eptesicus japonensis Imaizumi の 成 長 記 録 小 柳 恭 二 1 辻 明 子 1 山 本 輝 正 2 ( 1 クビワコウモリを 守 る 会 2 岐 阜 県 立 土 岐 紅 陵 高 等 学 校 ) P-051 The study of order Chiroptera in Jeju Island, Korea Park Su-Gon 1, Byung-Su, Kim 2,3, Min-Ho, Chang 2,3, Sang-Hyun, Han 2, Tae-Wook, Kim 3, Hong-Shik, Oh 1,2 ( 1 Department of Science Education, Jeju National University, Korea, 2 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea, 3 Department of Biology, Jeju National University, Korea) P-052 W 北 海 道 藻 琴 山 を 起 点 とする 3 河 川 ( 藻 琴 川 浦 士 別 川 止 別 川 ) 流 域 のコウモリ 相 ~ 環 境 別 および 高 度 別 のコウモリ 類 の 分 布 について~ 須 貝 昌 太 郎 1 近 藤 憲 久 2 相 馬 幸 作 1 増 子 孝 義 ( 1 東 京 農 大 2 根 室 市 歴 史 と 自 然 の 資 料 館 )

80 P-053 M テングコウモリ Murina leucogaster のねぐらの 特 徴 小 野 香 苗 柳 川 久 ( 帯 畜 大 野 生 動 物 管 理 ) P-054 岐 阜 市 の 民 家 をねぐらとしていたヤマコウモリ 山 本 輝 正 1 伊 藤 圭 子 2 梶 浦 敬 一 3 ( 1 岐 阜 県 立 土 岐 紅 陵 高 等 学 校 2 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 附 属 野 生 動 物 管 理 学 研 究 センター 3 ぎふ 哺 乳 動 物 研 究 会 ) P-055 M 栃 木 県 奥 日 光 の 森 林 におけるニホンウサギコウモリの 夏 季 ねぐらとその 選 択 性 吉 倉 智 子 渡 邉 真 澄 安 井 さち 子 上 條 隆 志 ( 1 筑 波 大 学 大 学 院 生 命 環 境 科 学 研 究 科 2 元 東 京 農 工 大 農 3 つくば 市 並 木 ) P-056 センサーカメラを 用 いたコウモリ 調 査 技 術 の 開 発 安 藤 梢 安 藤 元 一 ( 東 農 大 農 野 生 動 物 ) P-057 Sexual dimorphism of Asian lesser white-toothed shrew Crocidura shantungensis from Jeju island, Korea 〇 Tae-Wook, Kim 1, Byung-Su, Kim 1,3, Min-Ho, Chang 1,3, Sang-Hyun, Han 3, Su-Gon, Park 2, Sang-Hoon, Han 4, Hong-Shik, Oh 2,3* ( 1 Department of Biology, Jeju National University, Jeju self-governing province, Korea, 2 Department of Science Education, Jeju National University, Jeju self-governing province, Korea, 3 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea, 4 National Institute of Biological Resources, Korea) P-058 M カワネズミ Chimarrogale platycephala の 概 日 周 期 藤 本 竜 輔 荒 井 寛 中 村 浩 司 加 藤 達 也 島 津 吏 希 大 野 生 動 物 2 井 の 頭 自 然 文 化 園 ) P-059 M ヒミズにおける 尾 の 太 さの 変 異 白 井 浩 一 郎 岩 佐 真 宏 ( 日 大 院 生 物 資 源 科 学 ) P-060 M 飼 育 モグラの 活 動 に 及 ぼす 明 暗 条 件 勝 浦 萌 安 藤 元 一 小 川 博 土 屋 公 幸 P3 会 場 ( 応 31 講 義 室 ) P-061 M 豪 雪 地 帯 のニホンヤマネの 冬 眠 期 間 中 村 夢 奈 小 城 伸 晃 武 浪 秀 子 玉 手 英 利 館 3 山 形 大 学 理 ) 1 安 藤 元 一 1 小 川 博 1 ( 1 東 農 2 ( 1 東 農 大 野 生 動 物 2 株 式 会 社 応 用 生 物 ) 3 ( 1 山 形 大 学 院 理 工 2 大 井 沢 自 然 博 物 P-062 ニホンヤマネの 活 動 性 と 光 周 期 および 気 温 の 関 係 小 熊 尚 子 1 出 口 善 隆 2 鈴 木 和 美 3 辻 本 恒 徳 3 ( 岩 手 大 院 農 1 岩 手 大 農 2 盛 岡 市 動 物 公 園 3 ) P-063 W 下 層 植 生 を 考 慮 したアカネズミの HSI モデルの 構 築 吉 田 考 志 大 畑 直 史 愛 知 真 木 子 寺 井 久 慈 南 基 泰 上 野 薫 小 田 原 卓 郎 那 須 守 横 田 樹 広 米 村 惣 太 郎 ( 1 中 部 大 学 大 学 院 応 用 生 物 学 研 究 科, 2 清 水 建 設 株 式 会 社 技 術 研 究 所 ) P-064 M アカネズミのタンニン 耐 性 の 地 理 的 変 異 生 息 地 におけるドングリの 有 無 は 影 響 するのか? 泉 佳 代 子 島 田 卓 哉 齊 藤 隆 ( 1 北 海 道 大 学 環 境 科 学 院 2 森 林 総 合 研 究 所 東 北 支

81 所 3 北 海 道 大 学 FSC) P-065 M アカネズミの 繁 殖 における 春 秋 間 変 異 : 時 間 空 間 資 源 の 影 響 坂 本 信 介 鈴 木 惟 司 篠 原 明 男 越 本 知 大 ( 1 宮 崎 大 学 フロンティア 科 学 実 験 総 合 セ ンター 2 首 都 大 学 東 京 理 工 学 研 究 科 ) P-066 オキナワトゲネズミの 行 動 圏 活 動 性 及 びねぐらの 形 状 河 内 紀 浩 1,2 岩 崎 誠 1,2 中 田 勝 士 2 小 松 知 普 2 山 田 文 雄 ( 株 ) 2 アージ 研 究 会 3 森 林 総 研 ) P-067 W 山 口 県 における 巣 箱 を 利 用 した 森 林 性 小 型 齧 歯 類 の 生 態 に 関 する 研 究 東 加 奈 子 田 中 浩 細 井 栄 嗣 ( 1 山 口 大 農 2 山 口 県 立 山 口 博 物 館 ) 3 ( 1 八 千 代 エンジニヤリング P-068 M 岩 手 県 に 生 息 するメスのニホンリス(Sciurus lis)の 行 動 圏 面 積 と 重 複 率 西 千 秋 出 口 善 隆 青 井 俊 樹 ( 1 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 2 岩 手 大 学 農 学 部 ) P-069 岩 手 県 盛 岡 市 高 松 公 園 に 生 息 するニホンリスのオニグルミ 利 用 度 の 季 節 変 化 神 水 彩 花 1 磯 貝 なゆた 1 高 橋 伶 奈 1 西 千 秋 2 高 橋 広 和 2 出 口 善 隆 1 ( 1 岩 手 大 農 2 岩 手 大 院 農 ) P-070 M 北 海 道 の 天 然 林 におけるエゾリスのエゾマツ 球 果 利 用 性 : 41,000 個 の 球 果 が 物 語 るその 実 態 とは? 和 泉 功 松 井 理 生 押 田 龍 夫 林 良 博 ( 帯 畜 大 学 野 生 動 物 管 理 東 大 北 海 道 演 習 林 東 大 院 農 学 生 命 ) P-071 W 丹 沢 山 地 におけるニホンモモンガ Pteromys momonga の 営 巣 木 選 択 植 林 されたスギへの 営 巣 鈴 木 圭 嶌 本 樹 滝 澤 洋 子 上 開 地 広 美 柳 川 久 5 安 藤 元 一 ( 1 岩 大 院 連 合 農 学 2 帯 畜 大 野 生 動 物 管 理 3 日 大 生 物 資 源 獣 医 4 NPO 法 人 かながわ 森 林 インストラクターの 会 5 東 農 大 農 野 生 動 物 ) P-072 M 異 なる 繁 殖 期 におけるエゾモモンガ Pteromys volans orii の 産 仔 数 およびその 性 比 の 比 較 : 季 節 による 繁 殖 戦 略 の 違 いについて( 予 報 ) 林 明 日 香 鈴 木 愛 未 加 藤 アミ 1,2 松 井 理 生 井 口 和 信 岡 平 卓 巳 押 田 龍 夫 林 良 博 4 ( 1 帯 畜 大 野 生 動 物 管 理 2 現 財 団 法 人 キープ 協 会 環 境 事 業 部 3 東 大 北 海 道 演 習 林 4 東 大 院 農 学 生 命 ) P-073 滑 空 性 哺 乳 類 2 種 の 生 活 史 特 性 の 比 較 馬 場 稔 1 金 城 和 三 2 中 本 敦 3 伊 澤 雅 子 3 Boeadi 4 土 肥 昭 夫 大 法 3 琉 大 理 4 ボゴール 動 物 博 5 福 岡 市 ) 5 ( 1 北 九 自 歴 博 2 沖 国 P-074 野 外 におけるムササビ 授 乳 雌 の 日 周 期 活 動 と 仔 の 行 動 発 達 繁 田 真 由 美 1,2 繁 田 祐 輔 2 田 村 典 子 1 ( 1 森 林 総 研 多 摩 2 ( 株 ) 野 生 生 物 管 理 ) P-075 M 東 京 都 西 部 に 同 所 的 に 生 息 するホンドイタチとニホンテンによる 種 子 散 布 辻 大 和 立 脇 隆 文 神 田 栄 治 ( 1 京 大 霊 長 研 2 麻 布 大 東 京 都 野 生 生 物 研 ) P-076 テン Martes melampus の 糞 からみた 大 規 模 工 事 の 影 響 荒 井 秋 晴 1 足 立 高 行 2 桑 原 佳 子 2 ( 1 九 歯 大 2 応 用 生 態 研 )

82 P4 会 場 ( 応 32 講 義 室 ) P-077 アソシエーション 分 析 を 用 いたイリオモテヤマネコの 食 性 解 析 中 西 希 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 理 工 学 研 究 科 ) P-078 M 奄 美 大 島 鳩 浜 地 区 における 自 動 カメラから 推 定 されたノネコの 出 没 状 況 塩 野 﨑 和 美 山 田 文 雄 佐 々 木 茂 樹 森 本 幸 裕 ( 1 京 大 院 地 球 環 境 2 森 林 総 研 3 横 浜 国 立 大 学 ) P-079 M 皇 居 におけるタヌキの 行 動 圏 の 特 性 酒 向 貴 子 川 田 伸 一 郎 手 塚 牧 人 ( 1 宮 内 庁 侍 従 職 2 国 立 科 学 博 物 館 動 物 研 究 部 3 フィールドワークオフィス) P-080 W 糞 分 析 に 基 づく 山 口 県 市 街 地 周 辺 に 生 息 するタヌキの 食 性 相 本 実 希 田 中 浩 細 井 栄 嗣 ( 1 山 口 大 学 農 2 山 口 県 立 山 口 博 物 館 ) P-081 M シカが 増 えるとタヌキが 増 える? シカによるタヌキの 餌 資 源 への 影 響 がタヌキ 個 体 群 に 及 ぼす 影 響 關 義 和 小 金 澤 正 昭 ( 1 東 京 農 工 大 院 連 合 農 学 2 宇 都 宮 大 演 習 林 ) P-082 M キタキツネの 生 息 地 選 択 をベースとしたエキノコックス 疫 学 池 田 貴 子 片 倉 賢 奥 祐 三 郎 ( 北 海 道 大 学 大 学 院 獣 医 学 研 究 科 寄 生 虫 学 教 室 ) P-083 鼻 紋 による 中 型 食 肉 目 の 個 体 識 別 法 の 可 能 性 村 上 隆 広 ( 斜 里 町 立 知 床 博 物 館 ) P-084 島 根 県 におけるアライグマの 生 息 分 布 と 捕 獲 個 体 分 析 金 森 弘 樹 竹 下 幸 広 澤 田 誠 吾 ( 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター) P-085 M 兵 庫 県 におけるアライグマの 食 性 の 地 域 比 較 藤 井 武 斉 田 栄 里 奈 横 山 真 弓 ( 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター) P-086 [ 発 表 者 の 都 合 により 発 表 取 り 下 げ] P-087 W 外 来 動 物 探 索 犬 の 導 入 と 育 成 方 法 に 関 する 研 究 - 日 本 におけるアライグマ 探 索 犬 の 育 成 - 中 井 真 理 子 山 下 國 廣 立 澤 史 郎 池 田 透 ア) 1 ( 1 北 海 道 大 学 2 軽 井 沢 ドッグビヘイビ P-088 ツキノワグマ(Ursus thibetanus)の 親 仔 判 定 に 必 要 となる マイクロサテライトマーカーの 遺 伝 子 座 数 の 検 討 鵜 野 レイナ 1 玉 手 英 利 ( 1 慶 大 先 端 生 命 2 山 形 大 理 ) P-089 M ツキノワグマにおける 行 動 関 連 遺 伝 子 ドーパミンレセプターD4 遺 伝 子 (DRD4)の 変 異 島 麗 香 鵜 野 レイナ 2 玉 手 英 利 ( 1 山 形 大 院 理 工 学 2 慶 大 先 端 生 命 3 山 形 大 理 生 物 ) P-090 コナラ 林 を 主 たる 生 息 域 とするメスツキノワグマの 秋 の 行 動 圏 西 信 介 山 本 福 壽 ( 1 鳥 取 県 公 園 自 然 課 2 鳥 取 大 学 農 学 部 )

83 P-091 M ツキノワグマの 行 動 様 式 とブナ 科 堅 果 の 結 実 量 および 食 性 との 関 係 小 池 伸 介 山 﨑 晃 司 正 木 隆 根 本 唯 小 坂 井 千 夏 中 島 亜 美 梅 村 佳 寛 梶 光 一 ( 1 東 京 農 工 大 2 茨 城 県 自 然 博 3 森 林 総 研 ) P5 会 場 ( 応 33 講 義 室 ) P-092 M ツキノワグマによる 生 息 地 選 択 における 個 体 差 とその 環 境 要 因 高 畠 千 尋 泉 山 茂 之 ( 1 信 州 大 学 大 学 院 総 合 工 学 系 研 究 科 2 信 州 大 学 農 学 部 ) P-093 M 長 野 県 上 伊 那 地 域 の 里 地 里 山 に 生 息 するツキノワグマの 夏 期 の 利 用 標 高 と 食 性 木 戸 きらら 1 西 野 自 然 濵 口 あかり 1 泉 山 茂 之 ( 1 信 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 2 都 築 木 材 株 式 会 社 3 信 州 大 学 農 学 部 ) P-094 W ツキノワグマによるクマ 剥 ぎ 発 生 要 因 の 解 明 中 山 直 紀 小 金 澤 正 昭 ( 1 宇 都 宮 大 院 2 宇 都 宮 大 演 習 林 ) P-095 M GPS-ARGOS 首 輪 装 着 による 丹 沢 地 域 のツキノワグマのニアリアルタイム 追 跡 事 例 土 光 智 子 Chen Wenbo 2 福 井 弘 道 一 ノ 瀬 友 博 大 澤 啓 志 仰 木 裕 嗣 ( 1 慶 大 院 政 メ 学 振 特 別 研 究 員 2 慶 大 院 政 メ 3 慶 大 4 日 大 ) P-096 ヘア トラップによるツキノワグマの 雌 雄 判 別 および 個 体 識 別 小 川 洋 平 1 山 内 貴 義 2 近 藤 麻 実 3 鞍 懸 重 和 4 松 原 和 衛 5 ( 1 岩 手 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 2 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター 3 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 獣 医 学 研 究 科 4 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター 5 岩 手 大 学 ) P-097 M 乗 鞍 岳 高 山 帯 におけるツキノワグマの 餌 資 源 量 の 推 定 - 人 身 事 故 の 原 因 解 明 調 査 の 一 環 と して- 中 川 恒 祐 八 代 田 千 鶴 河 合 洋 人 粟 屋 善 雄 淺 野 玄 鈴 木 正 嗣 ( 1 岐 阜 大 獣 医 2 森 林 総 合 研 究 所 3 岐 阜 大 流 域 圏 科 学 研 究 センター) P-098 W 胎 子 確 認 と 卵 巣 の 組 織 観 察 による 兵 庫 県 のニホンイノシシ 妊 娠 率 算 出 方 法 の 検 討 辻 知 香 横 山 真 弓 齋 田 栄 里 奈 淺 野 玄 鈴 木 正 嗣 ( 1 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 獣 医 学 研 究 科 2 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター 3 兵 庫 県 立 大 学 ) P-099 寒 地 型 牧 草 種 ごとのイノシシによる 採 食 被 害 の 違 い 上 田 弘 則 井 上 雅 央 江 口 祐 輔 ( 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 センター) P-100 北 東 北 におけるニホンジカ(Cervus nippon)の 出 現 状 況 野 原 七 恵 奥 田 敬 介 岡 田 あゆみ 宮 澤 直 樹 進 藤 順 冶 ( 北 里 大 獣 医 生 物 環 境 ) P-101 積 雪 はエゾシカの 移 動 を 制 限 するか?~シカの 足 跡 から 考 える~ 南 野 一 博 1 明 石 信 廣 2 ( 1 北 海 道 林 試 道 南 2 北 海 道 林 試 ) P-102 W 奥 日 光 におけるニホンジカの 生 息 密 度 と 土 壌 の 硬 さの 関 係 大 谷 道 生 小 金 澤 正 昭 ( 1 宇 都 宮 大 学 院 農 学 研 究 科 2 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 演 習 林 ) P-103 M 長 野 県 霧 ヶ 峰 高 原 南 佐 久 郡 川 上 村 におけるオスジカの 分 散 瀧 井 暁 子 泉 山 茂 之 望 月 敬 史 ( 1 信 州 大 学 大 学 院 総 合 工 学 系 2 けもの 調 査 室 3 信 州 大 学 農 学 部 4 あかつき 動 物 研 究 所 )

84 P-104 M 日 光 地 域 のニホンジカにおける 冬 季 の 食 物 構 成 に 影 響 する 要 因 瀬 戸 隆 之 松 田 奈 帆 子 梶 光 一 ( 1 東 京 農 工 大 学 2 栃 木 県 ) P-105 M ニホンジカ(Cerves nippon)は 各 種 ネコ 科 動 物 の 排 泄 物 を 忌 避 するか? 大 橋 真 吾 出 口 善 隆 小 藤 田 久 義 西 千 秋 瀬 川 典 久 辻 本 恒 徳 小 松 守 齋 藤 憲 弥 松 原 和 衛 ( 1 岩 手 大 連 合 農 学 2 岩 手 県 大 ソフトウェア 情 報 3 盛 岡 市 動 物 公 園 4 秋 田 市 大 森 山 動 物 園 5 よこはま 動 物 園 ズーラシア) P-106 ニホンジカの 雌 の 定 住 性 についての 定 量 的 研 究 樋 口 尚 子 大 西 信 正 南 正 人 (NPO 生 物 多 様 性 研 究 所 あーすわーむ, 生 態 計 画 研 究 所, 麻 布 大 学 ) P-107 中 山 間 地 の 牧 草 地 におけるシカのスポットライトセンサス 調 査 ~シカ 出 没 数 の 月 次 変 動 とそ の 要 因 石 川 圭 介 1 塚 田 英 晴 1 竹 内 正 彦 2 清 水 矩 宏 3 池 田 哲 也 1 井 出 保 行 1 ( 1 畜 産 草 地 研 究 所 2 中 央 農 業 研 究 センター 3 神 津 牧 場 ) P-108 埼 玉 県 県 民 の 森 周 辺 におけるニホンジカ 生 息 数 の 変 動 谷 口 美 洋 子 1 森 田 厚 2 ( 1 埼 玉 県 秩 父 農 林 振 興 センター 2 埼 玉 県 庁 環 境 部 自 然 環 境 課 ) P6 会 場 ( 応 34 講 義 室 ) P-109 M GPS 首 輪 を 用 いたニホンザル 自 然 群 の 行 動 追 跡 調 査 古 田 健 一 郎 泉 山 茂 之 ( 1 信 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 2 信 州 大 学 農 学 部 ) P-110 M 冷 温 帯 林 におけるニホンザル 野 生 群 の 冬 期 採 食 地 選 択 に 関 する 空 間 的 評 価 坂 牧 はるか 1 江 成 広 斗 2 青 井 俊 樹 ( 1 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 2 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター 3 岩 手 大 学 農 学 部 ) P-111 M 厚 岸 大 黒 島 におけるゼニガタアザラシの 雄 の 上 陸 行 動 の 解 明 田 村 善 太 郎 小 林 万 里 ( 1 東 京 農 業 大 生 物 産 業 2 NPO 法 人 北 の 海 の 動 物 センター) P-112 M 北 海 道 日 本 海 側 に 来 遊 するゴマフアザラシ(Phoca largha)の 個 体 数 変 動 パターン 加 藤 美 緒 河 野 康 雄 伊 東 幸 小 林 万 里 ( 1 東 京 農 大 生 物 産 業 2 焼 尻 フリー 調 査 員 3 ばっかす 4 NPO 法 人 北 の 海 の 動 物 センター) P-113 M 野 付 風 蓮 湖 におけるゴマフアザラシの 季 節 変 動 中 村 尚 稔 小 林 万 里 ( 1 東 京 農 業 大 生 物 産 業, 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) P-114 M 礼 文 島 に 来 遊 するゴマフアザラシの 個 体 数 の 季 節 変 動 および 上 陸 場 間 の 移 動 パターン 渋 谷 未 央 小 林 万 里 ( 1 東 京 農 業 大 生 物 産 業, 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) P-115 北 海 道 におけるトドの 来 遊 群 構 造 の 変 化 和 田 昭 彦 1 後 藤 陽 子 1 小 林 由 美 2 磯 野 岳 臣 3 服 部 薫 大 学 3 北 海 道 区 水 産 研 究 所 ) 3 ( 1 道 総 研 稚 内 水 試 2 北 海 道 P-116 M 北 海 道 日 本 海 側 に 来 遊 するゴマフアザラシの 回 遊 と 潜 水 行 動 の 特 徴 西 本 慧 小 林 万 里 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) P-117 野 生 界 で ゴマフアザラシとゼニガタアザラシの 交 雑 は 存 在 するのか?

85 小 棚 木 創 1 小 林 望 2 吉 川 欣 亮 業 3 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) 2 小 林 万 里 2,3 ( 1 船 橋 市 立 三 田 中 2 東 農 大 生 物 産 P-118 M 非 繁 殖 期 における 飼 育 下 のゴマフアザラシとゼニガタアザラシの 音 声 比 較 木 内 政 寛 1 赤 松 友 成 2 小 林 万 里 1,3 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 水 研 C 3 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) P-119 M 冬 - 春 季 の 道 南 海 域 における 鰭 脚 類 の 混 獲 漂 着 記 録 とその 食 性 堀 本 高 矩 後 藤 陽 子 三 谷 曜 子 小 林 由 美 桜 井 泰 憲 ( 1 北 大 院 水 2 稚 内 水 試 3 北 大 フィールド 科 セ) P-120 伊 勢 湾 湾 口 域 におけるハセイルカがスナメリの 出 現 に 及 ぼす 影 響 尾 﨑 直 1 吉 岡 基 1 古 田 正 美 2 ( 1 三 重 大 学 大 学 院 生 物 資 源 学 研 究 科 2 鳥 羽 水 族 館 ) P-121 M 三 河 湾 東 部 におけるスナメリ Neophocaena phocaenoides の 漂 着 記 録 栗 原 望 大 池 辰 也 川 田 伸 一 郎 子 安 和 弘 織 田 銑 一 ( 1 国 立 科 学 博 物 館 2 南 知 多 ビーチランド 3 愛 知 学 院 大 学 4 岡 山 理 科 大 学 ) P-122 M 和 歌 山 県 太 地 町 のいるか 追 い 込 み 漁 業 における 捕 殺 方 法 の 改 善 岩 﨑 俊 秀 2 貝 良 文 ( 1 水 産 総 合 研 究 センター 2 太 地 町 漁 業 協 同 組 合 ) P-123 M 本 州 南 岸 のハンドウイルカは 黒 潮 を 横 切 って 移 動 できる 岩 﨑 俊 秀 ( 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 ) P-124 M 海 洋 物 理 環 境 からみた 北 太 平 洋 の 小 型 ハクジラ 類 の 分 布 特 性 金 治 佑 1 岡 崎 誠 2 渡 邉 光 ( 1 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 2 水 産 総 合 研 究 センター 中 央 水 産 研 究 所 ) P-125 M ポップアップアーカイバルトランスミッティングタグによって 得 られたオキゴンドウの 潜 水 行 動 記 録 南 川 真 吾 渡 邊 光 岩 﨑 俊 秀 ( 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 ) P7 会 場 ( 応 41 講 義 室 ) P-126 岡 山 県 の 陸 棲 小 型 哺 乳 類 相 年 度 の 捕 獲 状 況 - 森 光 亮 太 1 横 山 貴 史 2 江 木 寿 男 3 小 林 秀 司 4 ( 1 岡 山 理 科 大 学 総 合 情 報 研 究 科 生 物 地 球 システム 専 攻 2 八 千 代 エンジニヤリング 株 式 会 社 3 株 式 会 社 日 本 総 合 科 学 4 岡 山 理 科 大 学 理 学 部 動 物 学 科 ) P-127 W 森 林 減 少 と 鳥 類 種 数 個 体 数 の 関 係 ( 千 葉 県 流 山 市 の 事 例 ) 斉 藤 裕 吉 田 正 人 ( 江 戸 川 大 学 社 会 学 部 筑 波 大 学 大 学 院 ) P-128 M あなたは 都 会 派? 田 舎 派?: 都 市 化 傾 度 に 対 する 哺 乳 類 の 反 応 斎 藤 昌 幸 小 池 文 人 ( 横 浜 国 大 環 境 情 報 ) P-129 和 牛 の 簡 易 型 係 牧 によるヒコバエ 除 去 の 試 み 澤 田 誠 吾 1 竹 下 幸 広 1 堀 江 雅 樹 2 帶 刀 一 美 1 ( 1 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター 2 島 根 県 西 部 農 林 振 興 センター)

86 P-130 The application of a cellular phone and GPS based telemetry system for wildlife use Hansoo Lee 1, Si-Wan Lee 1, Tae Han Kang 1, Dal Ho Kim 1, Hae Jin Cho 1, Oun Kyong Moon 2, Hong-Shik Oh 3 ( 1 Korea Institute of Environmental Ecology, 2 National Veterinary Research & Quarantine Service, 3 Dept. of Science Education, Jeu National University) P-131 Followit 社 GPS 首 輪 の 装 着 によるトラブル 発 生 状 況 泉 山 茂 之 1 瀧 井 暁 子 2,3 望 月 敬 史 4 ( 1 信 州 大 学 農 学 部 2 信 州 大 学 大 学 院 総 合 工 学 系 3 けもの 調 査 室 4 あかつき 動 物 研 究 所 ) P-132 GPS 首 輪 による 測 位 誤 差 - 精 度 の 高 いデータの 抽 出 と GPS 首 輪 の 性 能 - 大 場 孝 裕 大 橋 正 孝 大 竹 正 剛 山 田 晋 也 ( 静 岡 県 農 林 技 術 研 究 所 森 林 林 業 研 究 セン ター) P-133 M mtdna 配 列 に 基 づくトゲネズミの 遺 伝 的 多 様 性 研 究 木 戸 文 香 村 田 知 慧 山 田 文 雄 河 内 紀 浩 1, 2, 黒 岩 麻 里 ( 1 北 大 理 学 部 2 北 大 院 生 命 科 学 3 森 林 総 研 4 八 千 代 エンジニヤリング 5 北 大 院 理 学 研 究 ) P-134 千 葉 県 におけるニホンリスの 生 息 分 布 の 25 年 間 の 変 遷 矢 竹 一 穂 秋 田 毅 古 川 淳 ( セレス 環 境 部 ) P-135 高 知 県 におけるニホンリスの 生 息 状 況 谷 地 森 秀 二 ( 四 国 自 然 史 科 学 研 究 センター) P-136 M 異 なる 調 査 方 法 によるムササビの 生 息 密 度 推 定 吉 田 真 也 繁 田 真 由 美 荘 司 たか 志 安 藤 元 一 小 川 博 2 ( 株 ) 野 生 生 物 管 理 3 リス ムササビ ネットワーク) 1 ( 1 東 農 大 農 野 生 動 物 P-137 オガサワラオオコウモリの 生 息 状 況 と 絶 滅 回 避 のための 課 題 鈴 木 創 1 稲 葉 慎 1 鈴 木 直 子 2 堀 越 和 夫 1 桑 名 貴 3 大 沼 学 3 安 藤 重 行 1 佐 々 木 哲 朗 1 ( 1 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 2 東 京 都 鳥 獣 保 護 員 3 国 立 環 境 研 究 所 ) P-138 W 福 島 県 郡 山 市 において 予 想 されるアメリカミンクによる 在 来 動 物 への 影 響 伊 原 禎 雄 ( 奥 羽 大 学 生 物 学 教 室 ) P-139 奄 美 大 島 におけるマングース 防 除 に 伴 う 在 来 哺 乳 類 の 回 復 深 澤 圭 太 1 橋 本 琢 磨 1 山 室 一 樹 2 鑪 雅 哉 3 阿 部 愼 太 郎 4 ( 1 自 然 環 境 研 究 センター 2 奄 美 マングースバスターズ 3 環 境 省 奄 美 野 生 生 物 保 護 センター 4 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) P-140 マングース 捕 獲 事 業 のための 混 獲 防 止 ワナの 開 発 岩 崎 誠 1 河 内 紀 浩 1 ( 1 八 千 代 エンジニヤリング( 株 )) P-141 どのようにマングースを 発 見 するか? 奄 美 大 島 におけるマングース 探 索 技 術 開 発 佐 々 木 茂 樹 1 山 田 文 雄 2 橋 本 琢 磨 3 深 澤 圭 太 3 小 林 淳 一 4 阿 部 愼 太 郎 5 ( 1 横 浜 国 立 大 学 2 森 林 総 合 研 究 所 3 自 然 環 境 研 究 センター 4 奄 美 マングースバスターズ 5 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) P-142 M 糞 被 毛 および 腐 敗 組 織 を 材 料 としたマイクロサテライト 多 型 によるマングースの 個 体 識 別 小 畑 圭 福 原 亮 史 小 倉 剛 ( 1 琉 球 大 農 学 研 究 科 亜 熱 帯 動 物 学 2 ( 株 ) 南 西 環 境 研 究 所 )

87 P-143 M 糞 DNAを 用 いた 小 型 食 肉 目 の 生 息 状 況 および 食 性 調 査 黒 瀬 奈 緒 子 ( 北 里 大 獣 生 物 環 境 科 学 生 態 管 理 学 研 ) P8 会 場 ( 応 42 講 義 室 ) P-144 長 野 県 におけるハクビシン Paguma larvata の 分 布 拡 大 と 生 息 状 況 福 江 佑 子 1 岡 野 美 佐 夫 2 大 池 英 樹 3 ( 1 NPO 法 人 生 物 多 様 性 研 究 所 あーすわーむ 2 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 3 長 野 県 農 政 部 農 業 技 術 課 ) P-145 M 北 海 道 十 勝 地 方 におけるエキノコックス 対 策 用 キツネベイト の 有 効 性 に 関 する 研 究 ( 予 報 ) 田 久 真 友 美 高 橋 健 一 浦 口 宏 二 押 田 龍 夫 ( 1 帯 畜 大 野 生 動 物 管 理 2 北 海 道 衛 研 生 物 化 学 ) P-146 M 空 間 スケールを 考 慮 したツシマヤマネコの 交 通 事 故 地 点 における 環 境 要 因 の 解 明 近 藤 由 佳 高 田 まゆら 1 原 口 塁 華 前 田 剛 茂 木 周 作 柳 川 久 ( 1 帯 畜 大 2 環 境 省 対 馬 野 生 生 物 保 護 センター 3 対 馬 市 ) P-147 W 小 笠 原 諸 島 父 島 山 域 におけるイエネコの 生 息 状 況 ( 予 報 ) 佐 々 木 哲 朗 堀 越 和 夫 原 田 龍 次 郎 伊 澤 雅 子 ( 1 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 2 小 笠 原 自 然 観 察 指 導 員 連 絡 会 3 琉 球 大 学 理 学 部 ) P-148 M 在 来 種 の 混 獲 防 止 トリガー 付 きアライグマ 捕 獲 罠 の 導 入 について 山 﨑 晃 司 佐 伯 緑 ( 1 茨 城 県 自 然 博 物 館 2 中 央 農 業 研 究 所 ) P-149 四 国 東 部 におけるアライグマの 捕 獲 状 況 金 城 芳 典 ( 四 国 自 然 史 科 学 研 究 センター) P-150 群 馬 県 におけるツキノワグマの 食 性 ( 予 報 ) 姉 崎 智 子 1 2 坂 庭 浩 之 ( 1 群 馬 県 立 自 然 史 博 物 館, 2 群 馬 県 環 境 森 林 部 自 然 環 境 課 ) P-151 長 野 県 におけるツキノワグマ 捕 獲 個 体 の 平 均 年 齢 の 推 移 岸 元 良 輔 ( 長 野 県 環 境 保 全 研 究 所 ) P-152 W ヒグマと 登 山 者 との 軋 轢 をどう 緩 和 するか: 表 明 選 好 法 によるアプローチ 久 保 雄 広 庄 子 康 ( 1 北 海 道 大 学 大 学 院 農 学 院 2 北 海 道 大 学 大 学 院 農 学 研 究 院 ) P-153 ノヤギの 発 見 率 が 朝 夕 に 高 い 理 由 :GPS 首 輪 調 査 でわかるノヤギの 日 周 活 動 1, 亘 悠 哉 2 尾 方 司 2 阿 部 優 子 2 高 槻 義 隆 2 永 江 直 志 2 2, 山 下 亮 3 ( 1 森 林 総 研 学 振 PD 2 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 3 奄 美 マングースバスターズ) P-154 島 根 県 におけるイノシシ 用 広 域 防 護 柵 の 設 置 状 況 とその 効 果 竹 下 幸 広 金 森 弘 樹 ( 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター) P-155 W 栃 木 県 におけるイノシシの 分 布 拡 大 による 生 息 適 地 の 変 化 橋 本 友 里 恵 小 金 澤 正 昭 ( 1 宇 都 宮 大 院 2 宇 都 宮 大 ) P-156 獣 害 に 対 する 農 家 の 許 容 性 に 影 響 を 与 える 社 会 的 要 因 について 鈴 木 克 哉 ( 兵 庫 県 立 大 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター)

88 P-157 M 集 落 を 囲 う 金 網 柵 に 対 する 野 生 動 物 の 侵 入 状 況 安 藤 正 規 櫻 井 聖 悟 芝 原 淳 野 崎 愛 境 米 造 小 林 正 秀 ( 1 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 2 京 都 府 立 大 学 大 学 院 生 命 環 境 科 学 研 究 科 3 京 都 府 農 林 水 産 技 術 センター 4 京 都 府 南 丹 広 域 振 興 局 ) P-158 シカの 影 響 を 3 年 半 受 けた 広 葉 樹 林 の 変 化 と 回 復 過 程 堀 野 眞 一 1 野 宮 治 人 2 ( 1 森 林 総 研 東 北 2 森 林 総 研 九 州 ) P-159 エゾシカによる 稚 樹 採 食 の 嗜 好 性 評 価 明 石 信 廣 1 雲 野 明 1 寺 澤 和 彦 1 南 野 一 博 2 宇 野 裕 之 3 釣 賀 一 二 三 3 宮 木 雅 美 北 海 道 林 試 2 北 海 道 林 試 道 南 3 北 海 道 環 境 研 4 酪 農 大 ) P-160 M 列 車 から 見 るエゾシカの 生 息 状 況 稲 富 佳 洋 車 田 利 夫 ( 1 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター 2 様 似 町 商 工 観 光 課 ) P-161 W コナラ 林 スギ 林 におけるニホンジカの 生 息 密 度 に 伴 う 植 物 多 様 性 の 変 化 パターンの 比 較 梅 田 浩 尚 1 藤 木 大 介 2,3 岸 本 康 誉 2,3 室 山 泰 之 2,3 ( 1 兵 庫 県 立 大 学 環 境 人 間 学 研 究 科 2 兵 庫 県 立 大 学 自 然 環 境 科 学 研 究 所 3 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター) P9 会 場 ( 応 43 講 義 室 ) P-162 M 宮 島 のニホンジカにみられる 餌 資 源 制 限 による 出 産 時 期 の 遅 延 と 幼 獣 の 成 長 への 影 響 井 原 庸 松 本 明 子 細 井 栄 嗣 野 田 汐 莉 油 野 木 公 盛 ( 1 広 島 県 環 境 保 健 協 会 2 山 口 大 学 農 3 神 石 高 原 農 業 公 社 ) P-163 エゾシカ 低 密 度 地 帯 におけるライトセンサス 手 法 の 検 討 本 間 由 香 里 1 赤 坂 猛 1 伊 吾 田 宏 正 1 吉 田 剛 司 1 片 山 勇 人 大 学 2 中 山 牧 場 ) 4 ( 1 2 伊 原 彩 香 1 ( 1 酪 農 学 園 P-164 ニホンジカわな 捕 獲 の 効 率 化 の 可 能 性 岡 田 充 弘 1 佐 藤 繁 2 後 藤 光 章 3 清 水 亮 3 Wildlife Service 4 長 野 県 林 務 部 ) 4 ( 1 長 野 県 林 総 セ 2 長 野 県 下 伊 那 地 事 P-165 北 海 道 西 興 部 村 猟 区 における 新 たなエゾシカ 管 理 手 法 の 検 討 松 浦 友 紀 子 1 伊 吾 田 宏 正 2 ( 1 森 林 総 研 北 海 道 2 酪 農 学 園 大 学 ) P-166 M ニホンカモシカ(Capricornis crispus)の DNA 個 体 識 別 のための マイクロサテライトマーカーの 選 抜 西 村 貴 志 山 内 貴 義 出 口 善 隆 青 井 俊 樹 辻 本 恒 徳 松 原 和 衛 農 学 2 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター 3 盛 岡 市 動 物 公 園 ) 1 ( 1 岩 手 大 院 連 合 P-167 兵 庫 県 氷 ノ 山 に 生 息 するニホンジカの 秋 季 から 春 季 にかけての 移 動 様 式 斉 田 栄 里 奈 1 藤 木 大 介 1,2 横 山 真 弓 1,2 森 光 由 樹 1,2 ( 1 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター 2 兵 庫 県 立 大 学 ) P-168 M 屋 久 島 全 島 におけるヤクシカの 生 息 密 度 分 布 と 全 頭 数 推 定 幸 田 良 介 揚 妻 直 樹 辻 野 亮 揚 妻 - 柳 原 芳 美 川 村 貴 志 眞 々 部 貴 之 藤 田 昇 3 ( 1 京 大 生 態 研 2 北 海 道 大 学 3 地 球 研 4 フリー 研 究 員 5 屋 久 島 生 物 部 6 島 津 製 作 所 ) P-169 M 伊 豆 諸 島 新 島 におけるニホンジカの 個 体 数 推 定 田 中 幹 展 瀧 本 岳 ( 東 邦 大 学 理 学 部 生 物 学 科 )

89 P-170 空 気 銃 によるニホンジカの 止 めさし 試 験 大 橋 正 孝 1 岩 崎 秀 志 2 ( 静 岡 県 農 林 技 術 研 究 所 森 林 林 業 研 究 センター1 NPO 法 人 若 葉 2 ) P-171 ヤクシカの 個 体 群 管 理 は 可 能 か?- 市 民 調 査 主 導 の 意 義 と 課 題 立 澤 史 郎 1,2 手 塚 賢 至 2 荒 田 洋 一 2 牧 瀬 一 郎 2,3 川 村 貴 志 4 川 崎 勝 也 島 まるごと 保 全 協 会 3 上 屋 久 猟 友 会 4 屋 久 島 生 物 部 5 屋 久 島 町 ) 5 ( 1 北 大 2 屋 久 P-172 ニホンジカの 剥 皮 被 害 による 天 然 落 葉 広 葉 樹 林 の 衰 退 奥 村 栄 朗 1 奥 田 史 郎 2 伊 藤 武 治 1 酒 井 敦 3 ( 1 森 林 総 研 四 国 2 森 林 総 研 関 西 3 国 際 農 研 センター) P-173 M 緩 衝 帯 がサルの 被 害 防 止 には 役 に 立 たない 実 例 東 英 生 ( 哺 乳 類 研 究 所 準 備 室 ) P-174 W 冷 温 帯 林 におけるニホンザルの 糞 を 利 用 する 食 糞 性 コガネムシの 多 様 性 と 生 息 分 布 江 成 広 斗 小 池 伸 介 坂 牧 はるか 3 ( 1 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター 2 東 京 農 工 大 学 大 学 院 農 学 研 究 院 3 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 ) P-175 群 馬 県 におけるニホンザルの 分 布 の 変 遷 坂 庭 浩 之 1 2 姉 崎 智 子 上 原 貴 夫 3 ( 1 群 馬 県 環 境 森 林 部 自 然 環 境 課, 2 群 馬 県 立 自 然 史 博 物 館, 3 長 野 県 短 期 大 学 ) P-176 M 遺 伝 標 識 を 用 いたニホンザル 群 間 のオス 移 住 の 評 価 清 野 紘 典 川 本 芳 ( 1 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 2 京 都 大 学 霊 長 類 研 究 所 ) P-177 北 海 道 周 辺 に 来 遊 するラッコの 遺 伝 的 特 徴 と 生 息 の 現 況 服 部 薫 ( 水 産 総 合 研 究 センター 北 海 道 区 水 産 研 究 所 ) P-178 そこにアザラシがいるのに なぜ 捕 れないのか? ~ 箱 罠 を 使 ったゴマフアザラシの 捕 獲 ~ 小 林 万 里 ( 東 農 大 生 物 生 産 アクア) P10 会 場 ( 応 44 講 義 室 ) P-179 M 北 海 道 に 生 息 来 遊 するゴマフアザラシの 胃 寄 生 性 アニサキス 科 線 虫 の 感 染 状 況 宇 山 倫 美 巖 城 隆 小 林 万 里 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 財 団 法 人 目 黒 寄 生 虫 館 3 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) P-180 北 海 道 沿 岸 で 採 捕 されたトドにおけるダイオキシン 類 の 汚 染 状 況 について 山 口 勝 透 1 久 保 渓 女 2 ( 1 地 独 ) 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター 2 北 大 院 環 境 ) P-181 M 北 海 道 沿 岸 海 域 に 来 遊 するトドの PCBs 濃 度 について~ 全 異 性 体 濃 度 の 検 討 ~ 久 保 渓 女 1 田 中 俊 逸 1 山 口 勝 透 ( 1 北 大 院 環 境 2 地 独 ) 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター) P-182 W 日 本 沿 岸 にストランディングした 鯨 類 におけるドウモイ 酸 およびブレベトキシン 汚 染 の 実 態 宮 地 一 樹 田 島 木 綿 子 真 柄 真 実 太 田 光 明 山 田 格 ( 1 麻 布 大 学 獣 医 学 部 2 国 立 科 学 博 物 館 ) P-183 W 都 市 近 郊 林 における 蝶 類 に 林 分 レベルの 要 因 が 及 ぼす 影 響 曽 我 昌 史 小 池 伸 介 ( 東 京 農 工 大 学 )

90 P-184 W 岩 手 県 奥 州 市 における 特 定 外 来 生 物 オオクチバスの 分 布 及 び 違 法 放 流 の 実 態 角 田 裕 志 満 尾 世 志 人 大 平 充 土 井 真 樹 絵 滝 口 晃 千 賀 裕 太 郎 ( 1 東 京 農 工 大 学 農 学 部 2 東 京 農 工 大 学 大 学 院 ) P-185 W 二 次 的 自 然 としてのため 池 保 全 満 尾 世 志 人 角 田 裕 志 滝 口 晃 千 賀 裕 太 郎 ( 東 京 農 工 大 学 農 学 部 ) P-186 捕 獲 柵 を 用 いた 個 体 数 調 整 の 試 み 森 一 生 1 三 宅 裕 司 2 金 磯 牧 夫 2 高 田 博 司 2 武 知 宏 弥 3 4 鎌 田 磨 人 ( 1 徳 島 県 西 部 総 合 県 民 局 2 徳 島 県 森 林 林 業 研 究 所 3 徳 島 市 在 住 4 徳 島 大 学 工 学 部 ) P-187 北 海 道 で 開 始 した 野 生 生 物 観 測 ネットワーク 平 川 浩 文 ( 森 林 総 研 北 海 道 ) P-188 M 自 動 撮 影 調 査 からみた 関 東 西 部 における 哺 乳 類 の 多 様 性 岩 下 明 生 安 藤 元 一 小 川 博 ( 東 農 大 野 生 動 物 ) P MHz センサーネットワークによる 野 生 動 物 の 生 体 情 報 取 得 の 試 み 松 原 和 衛 1 瀬 川 典 久 2 出 口 善 隆 1 大 石 明 広 1 高 橋 広 和 1 辻 本 恒 徳 3 漆 原 育 子 4 佐 藤 光 4 青 井 俊 樹 1 澤 本 潤 2 ( 1 岩 手 大 農 2 岩 手 県 大 ソフトウエア 情 報 3 盛 岡 市 動 物 公 園 4 アーズ 株 式 会 社 ) P-190 W 四 国 沿 岸 漁 業 者 の 混 獲 ウミガメに 対 するウミガメ 観 の 多 様 性 阿 部 朱 音 石 原 孝 安 岡 幸 男 亀 崎 直 樹 ( 1 名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 2, 4 NPO 法 人 日 本 ウミガメ 協 議 会 3 椎 名 大 敷 組 合 ) P-191 W 都 市 近 郊 地 域 におけるニホンザルによる 被 害 意 識 の 実 態 中 村 大 輔 吉 田 洋 ( 1 岐 阜 大 院 連 合 農 学 2 山 梨 県 環 境 科 学 研 究 所 ) P-192 ブナ 科 3 種 の 豊 凶 状 況 によるツキノワグマの 大 量 出 没 予 測 について 野 崎 英 吉 野 上 達 也 ( 石 川 県 環 境 部 自 然 保 護 課 石 川 県 白 山 自 然 保 護 センター) P-193 M 長 野 県 木 曽 郡 の 2 地 域 における 農 業 被 害 に 対 する 意 識 と 防 除 方 法 の 比 較 濵 口 あかり ( 信 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 ) P-194 W 外 来 哺 乳 類 に 関 する 新 聞 報 道 と 研 究 傾 向 の 変 遷 高 崎 昌 也 山 本 佳 代 子 安 藤 元 一 小 川 博 ( 東 農 大 野 生 動 物 ) P-195 捕 獲 の 担 い 手 育 成 に 関 するアンケート 調 査 八 代 田 千 鶴 小 泉 透 ( 独 立 行 政 法 人 森 林 総 合 研 究 所 ) P-196 W 野 生 生 物 保 全 に 関 する 地 方 レベルでの 行 政 研 究 鳥 居 春 己 野 崎 英 吉 増 澤 直 上 田 剛 平 奥 山 正 樹 小 泉 透 小 寺 祐 二 佐 藤 洋 司 高 橋 満 彦 谷 口 美 洋 子 千 葉 康 人 中 村 俊 彦 逸 見 一 郎 松 田 奈 帆 子 丸 山 哲 也 ( 野 生 生 物 保 護 学 会 行 政 研 究 部 会 )

91 P-001 食 虫 目 哺 乳 類 (Eulipotyphla)の 胎 子 期 における 頭 骨 発 生 のヘテロクロニーとモジュー ル 性 小 薮 大 輔 1,2 Marcelo Sánchez-Villagra 3 織 田 銑 一 4 子 安 和 弘 5 安 藤 元 一 6 2 遠 藤 秀 紀 ( 1 東 大 院 理 2 東 大 博 物 館 3 チューリッヒ 大 古 生 物 博 物 館 4 岡 山 理 大 理 5 愛 知 学 院 大 歯 6 東 農 大 農 ) 頭 部 のような 高 次 形 態 構 造 は 発 生 学 的 あるいは 進 化 的 にいくつかのサブユニット(e.g., 顔 面 モジュール, 神 経 頭 蓋 モジュール, 頭 蓋 底 モジュール,etc)に 分 割 可 能 であることが 知 られる.これをモジュール 性 とよび, 同 一 モジュール 内 の 形 質 群 の 相 互 統 合 とモジュール 間 の 独 立 を 指 す. 同 一 モジュール 内 の 形 質 群 は 同 一 遺 伝 子 の 多 面 的 発 現 によって 連 動 して 発 生 し, 逆 に 別 々のモジュールに 属 する 形 質 は 比 較 的 独 立 した 発 生 を 行 うとされる. 例 えば,モジュール 内 の 形 質 群 の 量 的 形 質 は 強 く 相 関 することが 知 られている.しかし, 量 的 形 質 以 外 の 形 質 がモジュール 性 にどう 影 響 されるのかは 未 だ 解 明 されていない 点 が 多 い.そこで, 本 研 究 は 形 質 の 発 生 タイミングのヘテロクロニーもモジュール 性 と 関 わっているのではないかとの 仮 説 を 立 て, 食 虫 類 を モデルとしてその 検 証 を 行 った. 食 虫 類 に 属 す 9 種 (ナミハリネズミ,マンシュウハリネズミ,パルバ,スンクス, ホシバナモグラ,トウブモグラ,アズマモグラ,イベリアモグラ,ヨーロッパモグラ)と 外 群 種 3 種 (コモンツパイ,ラ ット,オオホオヒゲコウモリ)の 計 12 種 の 胎 子 発 生 シリーズを 材 料 として, 頭 部 を 構 成 する 26 個 の 骨 要 素 の 発 生 順 序 と,その 順 序 の 進 化 的 改 変 を 系 統 樹 上 で 明 らかにした.さらに, 発 生 順 序 のヘテロクロニーにモジュー ル 的 パターンが 認 められるか 数 理 的 に 解 析 を 行 った.その 結 果, 食 虫 目 はローラシア 獣 上 目 のなかで 特 に 涙 骨 の 化 骨 が 相 対 的 に 晩 期 化 していること,そしてモグラ 科 は 食 虫 目 のなかで 特 に 顔 面 頭 蓋 全 体 が 相 対 的 に 早 期 化 していることが 明 らかになった.また, 食 虫 目 全 体 では 同 一 のモジュールに 属 すと 考 えられる 骨 群 の 発 生 タイミングは 連 動 して 進 化 的 に 早 期 化,あるいは 晩 期 化 する 一 方, 別 々のモジュールに 属 すと 考 えられる 骨 群 の 発 生 タイミングは 相 互 に 独 立 であることが 認 められた.この 結 果 はヘテロクロニーには 個 体 発 生 における モジュール 性 による 制 約 があることが 示 唆 するものである. P-002 ヒミズ Urotrichus talpoides の 帯 状 部 分 白 化 個 体 森 部 絢 嗣 1 安 井 謙 介 2 稲 垣 考 俊 3 渡 邉 竜 太 1 佐 藤 和 彦 1 小 萱 康 徳 1 江 尻 貞 一 ( 1 朝 日 大 歯 口 腔 解 剖 2 豊 橋 市 自 然 史 博 物 館 3 豊 川 市 立 萩 小 学 校 ) 食 虫 目 ヒミズ 亜 科 における 体 毛 の 白 化 は, 完 全 白 化 個 体 が 1 例, 腹 面 を 中 心 に 白 色 毛 が 混 在 した 霜 降 り 状 やそれらが 集 中 した 白 斑 を 呈 しているものが 一 部 の 地 域 で 少 数 ながら 発 見 されている. 今 回, 帯 状 部 分 白 化 を 呈 するヒミズ Urotrichus talpoides が 発 見 されたので 報 告 する. 帯 状 部 分 白 化 のヒミズは,2009 年 3 月 10 日, 愛 知 県 豊 川 市 東 上 町 炭 焼 の 草 地 で 衰 弱 している 状 態 で 発 見 され, 保 護 された.しかし, 同 日 中 に 死 亡 し, 豊 橋 市 自 然 史 博 物 館 へ 寄 贈 された. 体 毛 の 白 化 部 は, 背 側 中 央 部 でバンド 状 に, 腹 側 は, 頭 部 と 臀 部 以 外 の 胸 部 と 腹 部 に 現 れていた.また, 四 肢 における 白 化 部 は 左 前 肢 で 完 全 白 化, 右 前 肢 は 手 掌 部 で 部 分 白 化, 手 背 は 細 かい 斑 状 の 白 化 であっ た. 後 肢 はほぼ 半 分 が 部 分 白 化 となっていた. 眼 球 は 黒 色 であった. 外 部 形 態 は, 体 重 12.1 g, 全 長 112 mm, 頭 胴 長 83 mm, 尾 長 29 mm, 後 足 長 ( 爪 有 )16.0 mm, 後 足 長 ( 爪 無 )13.5 mm, 前 掌 幅 5.0 mm, 前 掌 長 ( 爪 有 )10.5 mm, 前 掌 長 ( 爪 無 )8.0 mm であった.また, 性 はメスで, 子 宮 は 発 達 していなかった. この 個 体 に 外 傷 はみられなく,また, 頭 骨, 体 骨 格, 体 内 においても 損 傷, 内 出 血 などは 見 られなかった. 小 型 哺 乳 類 が 弱 っているまたは 死 んである 場 合, 食 肉 類 などに 噛 まれていることが 知 られている.しかし,この 個 体 にはそれらの 痕 跡 が 見 られなかったことから 他 の 要 因 によって 衰 弱 して, 地 表 に 出 てきたと 考 えられる. なお, 本 個 体 は 毛 皮 および 骨 格 標 本 (TMNH-MA-339)として 豊 橋 市 自 然 史 博 物 館 に 収 蔵 されている

92 P-003 モグラは 代 謝 率 が 高 いのか? 樫 村 敦 1 大 久 保 慶 信 2 篠 原 明 男 3 土 屋 公 幸 4 高 橋 俊 浩 1 森 田 哲 夫 ( 1 宮 崎 大 農 2 宮 崎 大 院 農 工 3 宮 崎 大 FSRC 4 ( 株 ) 応 用 生 物 ) 地 中 生 哺 乳 類 は 地 下 環 境 適 応 の 一 環 として 地 表 生 の 近 縁 種 よりも 代 謝 率 が 低 くかつ 熱 コンダクタンス ( 体 の 熱 伝 導 性 )が 高 いとされている その 一 方 で 地 中 生 のモグラ 類 は 絶 食 に 弱 いことからエネルギー 支 出 が 大 きく 代 謝 率 も 高 いと 考 えられてきたが 代 謝 率 の 詳 細 は 明 らかになっていない そこで 本 研 究 では モ グラ 類 の 温 熱 生 理 学 的 特 徴 を 明 らかにするために 多 様 な 環 境 温 度 下 でコウベモグラ Mogera wogura の 休 息 時 代 謝 量 と 体 温 を 測 定 した 体 温 測 定 用 テレメータを 腹 腔 内 にインプラントしたコウベモグラを インキュベーター 内 に 設 置 した 代 謝 測 定 用 チャンバーに 収 容 した 環 境 温 度 C において 酸 素 消 費 量 および 活 動 量 を 同 時 に 測 定 すること で 休 息 時 代 謝 率 を 決 定 した コウベモグラの 休 息 時 代 謝 率 は ± ml O 2 g -1 h -1 で 熱 コンダクタンスは ± ml O 2 g -1 h -1 C -1 であった 一 般 的 な 哺 乳 類 の 体 重 から 算 出 した 代 謝 率 の 予 測 値 を 基 準 とすると 代 謝 率 は 約 91%と 低 く 熱 コンダクタンスは 約 106%と 高 いことが 明 らかになった また 体 温 は 36.3 ± 0.2 C であったが 環 境 温 度 によって 変 化 する 傾 向 が 見 られた 以 上 の 結 果 から コウベモグラは 代 謝 率 が 低 く 熱 コンダクタンスの 高 い 放 熱 型 の 生 理 学 的 特 徴 を 有 してお り それゆえ 体 温 が 環 境 温 度 によって 変 動 しやすいと 考 えられた そして 他 の 地 中 生 哺 乳 類 と 同 様 の 地 中 環 境 に 対 する 生 理 適 応 を 有 していることが 示 唆 された 1 P-004 オオミユビトビネズミ Jaculus orientalis の 側 頭 筋 退 縮 を 補 完 するメカニズム 佐 藤 和 彦 1 森 部 絢 嗣 1 渡 邉 竜 太 1 小 萱 康 徳 1 久 保 金 弥 2 1 江 尻 貞 一 ( 1 朝 日 大 歯 口 腔 解 剖 2 星 城 大 院 健 康 支 援 ) 砂 漠 に 適 応 した 齧 歯 類 は 複 数 の 系 統 でみられるが 遮 蔽 物 の 少 ない 環 境 への 適 応 として 聴 胞 と 眼 球 が 肥 大 化 するという 共 通 のデザインをもつ このような 視 聴 覚 器 官 の 著 しい 発 達 は その 間 に 位 置 する 側 頭 筋 の 存 在 空 間 を 狭 め 筋 量 を 過 度 に 減 少 させるという 結 果 をもたらしている( 佐 藤 2008) このことから 砂 漠 性 齧 歯 類 には 閉 口 時 に 下 顎 を 後 方 へ 牽 引 する 側 頭 筋 の 力 を 他 の 筋 が 補 うメカニズムが 存 在 すると 考 えられる こ のメカニズムについては 演 者 らが2006 年 度 本 学 会 においてメリアムカンガルーネズミ Dipodomys merriami (ポケットマウス 科 )で 報 告 をおこなったが その 他 の 系 統 に 属 する 砂 漠 性 齧 歯 類 に 関 しては 明 らかにされてい ない そこで 今 回 は オオミユビトビネズミ Jaculus orientalis (トビネズミ 科 )の 肉 眼 解 剖 学 的 知 見 をもとに 退 縮 した 側 頭 筋 の 役 割 を 補 完 する 機 構 について 検 証 をおこなった オオミユビトビネズミでは 側 頭 筋 と 同 様 に 後 方 に 傾 いた 走 行 を 示 す 咬 筋 内 側 層 後 部 の 著 しい 発 達 が 認 め られた この 部 位 は 近 縁 のネズミ 上 科 では 微 小 な 筋 束 に 留 まっており 後 方 への 下 顎 の 牽 引 に 関 してはほと んど 貢 献 していない 従 って オオミユビトビネズミにおける 咬 筋 内 側 層 後 部 の 発 達 は 視 聴 覚 器 官 肥 大 化 の 影 響 を 受 けて 退 縮 した 側 頭 筋 の 役 割 を 補 完 する 適 応 と 考 えられる 一 方 メリアムカンガルーネズミにおいて 側 頭 筋 の 退 縮 を 補 完 するのは 咬 筋 内 側 層 眼 窩 部 であり 咬 筋 内 側 層 後 部 はネズミ 上 科 と 同 様 に 極 めて 発 達 が 悪 い これらのことから 砂 漠 性 齧 歯 類 における 減 少 した 側 頭 筋 の 役 割 を 他 の 筋 が 補 うメカニズムは 系 統 ごとに 異 なることが 示 唆 される

93 P-005 前 胃 後 腸 発 酵 動 物 トリトンハムスター(Tscherskia triton)の 食 糞 とタンパク 質 栄 養 の 関 係 七 條 宏 樹 1 近 藤 祐 志 2 高 橋 俊 浩 3 3 森 田 哲 夫 ( 1 宮 崎 大 院 農 工 2 宮 崎 大 院 農 3 宮 崎 大 農 ) 雑 食 性 ならびに 植 食 性 の 小 型 動 物 には 明 確 に 区 分 できる 大 きな 盲 腸 が 発 酵 槽 として 具 わっている これら 小 型 後 腸 発 酵 動 物 の 盲 腸 は ウマのような 大 型 後 腸 発 酵 動 物 とは 異 なり 繊 維 などの 難 消 化 性 物 質 を 貯 留 し 消 化 するよりも むしろ 盲 腸 で 増 殖 した 微 生 物 を 食 糞 によりタンパク 質 源 として 高 度 に 利 用 するために 機 能 していると 考 えられている 小 型 動 物 の 食 糞 に 関 する 研 究 は 典 型 的 な 単 胃 の 後 腸 発 酵 動 物 であるウサギ 目 やヤマアラシ 亜 目 を 対 象 としたものが 多 く ハムスター 類 のように 複 胃 の 後 腸 発 酵 動 物 において 食 糞 の 意 義 や 盲 腸 前 胃 の 働 きに 着 目 した 研 究 は 少 ない そこで 本 研 究 では 前 胃 後 腸 発 酵 動 物 トリトンハムスター において 食 糞 の 意 義 とタンパク 質 栄 養 との 関 係 について 食 糞 阻 止 ケージを 用 いて 検 討 した 併 せて 盲 腸 前 胃 あるいは 双 方 を 外 科 的 に 除 去 した 個 体 を 対 象 に タンパク 質 栄 養 から 見 た 食 糞 とこれらの 器 官 との 関 係 についても 調 査 した 供 試 動 物 は 開 腹 と 抗 生 物 質 の 投 与 のみを 行 った Sham 手 術 群 と 前 胃 除 去 群 盲 腸 除 去 群 前 胃 盲 腸 除 去 群 の4 群 を それぞれを 通 常 の 代 謝 ケージで 飼 育 した 食 糞 許 可 区 と 食 糞 阻 止 ケージ で 飼 育 した 食 糞 阻 止 区 にわりあて 合 計 8 群 を 用 いて 実 験 を 行 った Sham 手 術 群 前 胃 除 去 群 では 食 糞 阻 止 によって 糞 中 タンパク 質 が 増 加 し タンパク 質 消 化 率 が 低 下 した 盲 腸 除 去 群 では 盲 腸 除 去 による 消 化 率 の 低 下 は 見 られたが 食 糞 阻 止 による 消 化 率 減 少 は 見 られなかった 以 上 の 結 果 から 外 観 上 での 違 いはな いものの トリトンハムスターはタンパク 質 含 量 の 高 い 糞 を 盲 腸 で 形 成 し その 糞 を 選 択 的 に 食 糞 している 可 能 性 が 示 唆 された また 本 実 験 において 前 胃 と 食 糞 またはタンパク 質 栄 養 との 関 係 は 見 られなかった これ らのことから トリトンハムスターにおいても 食 糞 はタンパク 質 栄 養 に 大 きな 影 響 を 与 え その 効 果 は 盲 腸 がな ければ 発 揮 できないことが 明 らかとなった P-006 トリトンハムスターTscherskia triton のフィチン 態 リン 利 用 に 果 たす 前 胃 の 役 割 近 藤 祐 志 1 七 條 宏 樹 2 森 俊 介 1 高 橋 俊 浩 3 3 森 田 哲 夫 ( 1 宮 崎 大 院 農 2 宮 崎 大 院 農 工 3 宮 崎 大 農 ) 難 消 化 性 物 質 の 一 つであるフィチンは 種 実 に 多 く 含 まれる 貯 蔵 型 の 有 機 リン 化 合 物 で フィターゼ (EC )による 加 水 分 解 を 受 けて 初 めて 動 物 はこれをリン 源 として 利 用 することができる リンは 必 須 元 素 であることから フィチン 分 解 は 種 実 を 主 食 とする 動 物 の 生 命 維 持 の 上 で 非 常 に 重 要 な 栄 養 過 程 であ る 一 方 高 等 動 物 の 大 半 は 消 化 酵 素 としてフィターゼを 分 泌 できないため フィチン 分 解 を 消 化 管 内 微 生 物 が 産 生 するフィターゼに 依 存 している 反 芻 動 物 では 前 胃 後 腸 発 酵 動 物 では 盲 腸 に 存 在 する 消 化 管 共 生 微 生 物 によってフィチン 分 解 が 行 われる また 前 胃 と 盲 腸 の 双 方 を 発 酵 槽 として 利 用 する 前 胃 後 腸 発 酵 動 物 であるトリトンハムスターTscherskia triton では 主 に 盲 腸 の 共 生 微 生 物 がフィチン 分 解 に 関 与 している ( 上 野 2008) 消 化 管 内 容 物 中 のフィターゼにはこれら 微 生 物 由 来 のもの 以 外 に 穀 物 など 植 物 性 飼 料 由 来 のフィターゼが 存 在 しうるがその 寄 与 について 充 分 な 検 討 はなされていない 穀 物 フィターゼの 場 合 シリア ンハムスターの 前 胃 内 ph とその 最 適 ph が 近 いことから 前 胃 で 穀 物 フィターゼによるフィチン 分 解 が 生 じる と 推 察 される 実 際 に トリトンハムスター 前 胃 内 も 穀 物 フィターゼの 活 性 維 持 に 適 した ph 環 境 であることが 判 明 したことから 本 研 究 では 穀 物 フィターゼを 含 む 飼 料 を 給 与 した 際 に 前 胃 が 果 たす 役 割 について 検 討 した ハムスターに 盲 腸 除 去 ( 前 胃 あり 区 ) あるいは 前 胃 盲 腸 除 去 ( 前 胃 なし 区 ) を 施 し フィターゼ 含 有 飼 料 およびフィターゼ 失 活 飼 料 給 与 下 計 4 区 (n=10 4) で 7 日 間 の 代 謝 試 験 を 行 った なお 飼 料 には 小 麦 フスマを 用 い フスマに 含 まれる 穀 物 フィターゼの 失 活 は 時 間 の 加 熱 処 理 により 行 なった そ の 結 果 フィチン 態 リン 消 化 率 はフィターゼ 含 有 飼 料 を 給 与 した 前 胃 あり 区 で 最 も 高 かったことから 前 胃 で 飼 料 由 来 フィターゼによるフィチン 分 解 が 行 われていることが 示 唆 された 従 って 本 種 には 植 物 飼 料 由 来 フ ィターゼと 消 化 管 共 生 微 生 物 由 来 フィターゼを 利 用 した 2 つのフィチン 分 解 機 構 があると 考 えられる

94 P-007 日 長 環 境 温 度 同 居 飼 育 がヒメネズミの 日 内 休 眠 に 及 ぼす 影 響 大 久 保 慶 信 1 越 本 知 大 2 高 橋 俊 浩 3 3 森 田 哲 夫 ( 1 宮 崎 大 院 農 工 2 宮 崎 大 FSRC 生 物 資 源 3 宮 崎 大 農 ) 小 型 哺 乳 類 でよく 見 られる 日 内 休 眠 は 自 発 日 内 休 眠 とストレス 誘 導 性 休 眠 に 区 分 される 前 者 は 日 長 の 短 縮 により 後 者 は 食 物 欠 乏 によりそれぞれ 誘 導 される 我 々は Apodemus 属 の 日 内 休 眠 が 日 長 の 短 縮 で 引 き 起 こされ 低 温 で 促 進 される 自 発 日 内 休 眠 であることを ハントウアカネズミ(Masaki et al., 2005) アカネズ ミ( 江 藤 ら, 2008) ヒメネズミ( 大 久 保 ら, 2008)で 示 してきた さらにヒメネズミの 場 合 は 同 居 個 体 が 存 在 して 初 めて 休 眠 することから 同 居 飼 育 を 休 眠 誘 導 のための 社 会 的 条 件 ととらえた それを 踏 まえ 本 研 究 では 同 居 飼 育 と 予 測 不 能 な 低 温 曝 露 が 休 眠 発 現 に 及 ぼす 影 響 について 検 討 した 供 試 動 物 として 宮 崎 県 で 捕 獲 した 成 雌 個 体 を 用 いた 環 境 温 度 25 のもと 16L:8D の 長 日 光 周 期 もしくは8L:16D の 短 日 光 周 期 条 件 下 で 12 週 間 予 備 飼 育 をして 順 化 させたヒメネズミを それぞれの 光 周 期 のまま 寒 冷 温 域 である5 と 中 性 温 域 である 27 の 温 度 条 件 に 28 日 間 曝 露 し 5 分 間 隔 で 連 続 体 温 測 定 を 行 った 供 試 動 物 は 短 日 5 区 で6 頭 それ 以 外 の 区 では4 頭 とした また 試 験 期 間 の 14 日 間 は 単 独 飼 育 残 りの 14 日 間 は2 個 体 同 居 とし 休 眠 の 発 生 を 32 以 下 への 体 温 低 下 で 判 断 した その 結 果 ヒメネズミは 単 独 飼 育 もしくは 環 境 温 度 27 下 では 日 内 休 眠 を 発 現 せず 同 居 飼 育 かつ 環 境 温 度 5 下 でのみ 長 日 短 日 のいずれの 光 周 期 条 件 にお いても 日 内 休 眠 を 発 現 した さらに 長 日 及 び 短 日 条 件 下 での 休 眠 頻 度 はそれぞれ 21.4±27.3%( 平 均 値 ±SD) 23.8±29.5%で 日 長 の 影 響 は 見 られなかった これらのことから ヒメネズミにおいては 同 居 個 体 が 存 在 すれば 長 日 条 件 下 でも 予 測 不 能 な 寒 冷 に 対 し 日 内 休 眠 で 対 処 する 可 能 性 が 示 された これは ヒメネズ ミが 長 期 短 日 曝 露 を 前 提 とした 季 節 リズムを 持 つ 自 発 日 内 休 眠 だけでなく 突 発 的 な 気 温 降 下 に 対 応 できる 可 塑 性 のある 日 内 休 眠 も 行 いうることを 示 唆 した P-008 イタチ 科 動 物 における 後 肢 形 態 と 水 中 ロコモーション 特 性 との 関 係 森 健 人 1 鈴 木 聡 2 小 薮 大 輔 3 木 村 順 平 4 5 遠 藤 秀 紀 ( 1 東 大 院 理 2 京 大 院 理 3 東 大 院 理 4 ソウル 大 獣 医 5 東 大 博 物 館 ) 食 肉 目 イタチ 科 の 動 物 をモデルとして 筋 骨 格 と 水 中 ロコモーション 特 性 との 関 係 を 明 確 化 することを 目 的 と し 本 研 究 を 行 った.これまでにも 遊 泳 能 力 と 関 連 させてカワウソ 亜 科 の 骨 格 筋 を 比 較 する 研 究 は 行 われてき た.しかしイタチ 亜 科 に 含 まれる,より 陸 上 への 依 存 度 合 いが 高 いながらも 水 中 遊 泳 を 行 う 種 はその 形 態 比 較 の 対 象 とされていない.より 水 域 依 存 の 度 合 いが 低 い 種 の 形 態 を 併 せて 観 察 することによって 水 中 運 動 能 力 とそれにともなう 形 態 の 変 化 をより 明 確 にとらえる 事 ができると 考 えられる そこで 本 研 究 では 水 域 への 依 存 度 合 いの 異 なる 以 下 の 四 種 : チョウセンイタチ Mustela sibirica,ニホンイタチ M. itatsi,ユーラシアカワウ ソ Lutra lutra,ラッコ Enhydra lutris について(1) 肉 眼 的 解 剖,(2) 骨 計 測, 及 び(3) 筋 重 量 測 定 といった 手 法 を 用 いて 形 態 の 比 較 を 行 った.また, 生 態 学 的 な 特 性 から 上 記 の 四 種 は Enhydra > Lutra > M. itatsi > M. sibirica の 順 に 水 域 への 依 存 の 度 合 いが 高 いと 推 察 された.(1) 肉 眼 的 解 剖 の 結 果, 四 種 を 通 して 水 域 へ の 依 存 度 合 いが 高 い 種 ほど 半 腱 様 筋 尾 椎 頭 が 大 きく 尾 方 へ 発 達 し, 対 して 坐 骨 頭 が 縮 小 する 傾 向 が 観 察 さ れた.(2) 大 腿 骨 長, 脛 骨 長 の 計 測 の 結 果, 四 種 を 通 して 水 域 への 依 存 度 合 いが 高 い 種 ほど 特 に 頭 胴 長 に 対 する 大 腿 骨 長 の 割 合 が 減 少 する 傾 向 が 現 れた.これにより, 水 中 遊 泳 時 に 下 腿 以 遠 において 発 生 した 推 力 がより 効 率 的 に 重 心 へ 伝 わり, 水 中 での 運 動 性 能 が 向 上 すると 考 えられる.(3) 膝 関 節 の 駆 動 筋 の 湿 重 量 測 定 の 結 果, 四 種 を 通 して 水 域 への 依 存 度 合 いが 高 い 種 ほど, 下 腿 に 位 置 する 膝 の 屈 筋 が 大 きく 発 達 する 傾 向 が 見 られた. 陸 上 での 走 行 が 生 存 に 重 要 となる 種 では, 効 率 的 な 走 行 のために 四 肢 の 慣 性 モーメントを 抑 える 必 要 があり,そのため 下 腿 遠 位 の 筋 重 量 が 低 いものと 考 えられる. 一 方 で 水 中 での 運 動 においては 足 底 の 運 動 がより 重 要 となり,これを 駆 動 するためにも 水 域 への 依 存 が 高 い 種 ほど 下 腿 の 筋 がより 発 達 する 傾 向 にあると 考 えられる

95 P-009 ニホンテンの 換 毛 に 影 響 を 及 ぼす 外 因 について 永 里 歩 美 1 舩 越 公 威 1 2 玉 井 勘 次 ( 1 鹿 児 島 国 際 大 学 2 鹿 児 島 市 平 川 動 物 公 園 ) ニホンテン Martes melampus には, 一 年 中 褐 色 のスステンと 冬 に 黄 色 の 毛 色 に 変 化 するキテンと 呼 ばれる 二 つの 色 相 が 存 在 する. 現 在,ニホンテンの 毛 色 に 関 連 した 遺 伝 子 の 研 究 は 行 われているが, 換 毛 を 引 き 起 こす 要 因 についての 報 告 はない. 温 度 と 光 周 期 が, 動 物 の 換 毛 を 引 き 起 こす 主 な 要 因 とされており,ニホ ンテン 以 外 の 動 物 では,それを 示 すいくつかの 実 験 結 果 がある.そこで,ニホンテンの 換 毛 開 始 の 引 き 金 と なる 要 因 を 探 るため, 平 川 動 物 公 園 で 飼 育 展 示 されているニホンテンの 観 察 をしている.また, 九 州 南 部 に おける 毛 色 の 季 節 的 な 変 化 を 知 るために 行 った 自 動 撮 影 装 置 および 飼 育 による 観 察 結 果 もあわせて 報 告 す る. 野 外 および 飼 育 の 観 察 の 結 果, 個 体 差 はあるものの 冬 毛 への 換 毛 は 11 月, 夏 毛 への 換 毛 は 4 月 から 始 まっていた. 飼 育 個 体 を 含 め, 自 動 撮 影 装 置 によって 観 察 できた 個 体 でもスステンは 見 られなかった.しか し, 平 川 動 物 公 園 の 2 個 体 (オスとメス 各 1 頭 )のニホンテンは,それぞれ 毎 年 異 なった 毛 色 変 化 を 示 してい る.メスは,2009 年 の 夏 季 において 冬 毛 へと 換 毛 し,その 年 の 冬 季 には 夏 毛 へと 換 毛 した. 一 方 オスは, 2009 年 7 月 から 頭 頂 に 白 色 の 毛 を 維 持 し 続 けた 状 態 でそれ 以 外 の 変 化 はない. 平 川 動 物 公 園 のニホンテン の 飼 育 室 は, 夜 行 館 内 にあるため 照 度 は 常 に 100lux 以 下 である. 室 内 の 気 温 は, 特 に 調 節 していないため 外 気 温 の 影 響 を 受 けるが, 外 気 温 に 比 べ 変 動 幅 は 小 さかった. 環 境 変 化 の 小 さい 飼 育 環 境 にいるため, 換 毛 の 周 期 リズムを 狂 わされている 可 能 性 が 示 唆 される. P-010 マングース(Herpestes auropunctatus)への PAPP 適 用 のための 消 化 管 内 水 素 イオン 濃 度 と 餌 の 消 化 管 通 過 時 間 小 野 清 哉 1 小 倉 剛 1 小 畑 圭 1 Doncan MacMorran 2 Elaine Murphy 2 Paul Aylett 2 Lee Shapiro 2 Sugoto Roy 3 ( 1 琉 球 大 学 農 学 研 究 科 亜 熱 帯 動 物 学 講 座, 2 Connovation Limited(NZ), 3 Central Science Laboratory (UK)) マングースの 防 除 技 術 開 発 において, 齧 歯 目 よりも 食 肉 目 で 強 い 効 果 が 現 れる Para- Aminopropiophenone (PAPP)を 用 いた 防 除 法 を 検 討 している.マングースへの PAPP 混 餌 投 与 試 験 ( 小 倉,2008)では 多 くの 個 体 で 嘔 吐 が 発 現 し, 嘔 吐 個 体 では 死 亡 が 認 められず, 制 吐 剤 の 併 用 試 験 でも 嘔 吐 を 防 ぐことができなかった.そ こで PAPP の 腸 溶 製 剤 化 の 基 礎 検 討 として,マングースの 消 化 管 各 部 位 の 水 素 イオン 濃 度 (ph) 測 定 と 餌 の 消 化 管 内 通 過 時 間 の 測 定 を 行 った. 消 化 管 各 部 位 の ph 測 定 では, 沖 縄 島 で 捕 獲 したマングース 雄 成 獣 15 頭 を 給 餌 後 2,4,8,12 時 間 および 48 時 間 絶 食 の 5 群 に 群 分 けし, 給 餌 後 の 各 時 間 に 各 個 体 を 安 楽 殺 し, 消 化 管 を 摘 出 して 速 やかに 胃 から 直 腸 における 13 部 位 の ph を ph メーターで 測 定 した.その 結 果, 給 餌 後 2 時 間 の 胃 の ph は 平 均 2.72 であり, 十 二 指 腸 から 小 腸 で 6.4~7.11 に 上 昇 し, 大 腸 では 6.02 になることが 明 らかにな った. 給 餌 後 の 経 過 時 間 における ph に 差 はなかった.PAPP の 腸 溶 製 剤 化 には,pH3 で 不 溶 かつ ph6~7 程 度 で 可 溶 とすることが 適 していると 推 察 された. 餌 の 消 化 管 通 過 時 間 に 関 しては,まず 糞 として 排 泄 される 時 間 を 把 握 するために, 可 食 標 識 (コーン)と 非 食 標 識 (ビーズ: 赤 と 金 )の 混 餌 投 与 後,これらの 標 識 が 糞 に 混 入 し て 排 泄 されるまでの 時 間 を 測 定 した.その 結 果,コーンは 投 与 後 6 時 間 から 標 識 が 排 泄 され,18 時 間 内 には 全 ての 個 体 の 糞 に 標 識 が 確 認 された.ビーズは 投 与 後 18 時 間 から 標 識 の 排 泄 が 始 まり,24 時 間 を 超 えても 排 泄 する 個 体 もおり, 排 泄 までの 時 間 が 延 長 した. 今 後 は X 線 不 透 過 性 マーカーを 混 餌 投 与 し,X 線 撮 影 によって 消 化 器 官 各 部 位 へのマーカー 到 達 時 間 を 把 握 する. 以 上 によって 測 定 した 消 化 管 内 ph と 通 過 時 間 から PAPP の 腸 溶 製 剤 における 抗 酸 性 コーティングの 仕 様 を 決 定 する.これらの 研 究 の 大 部 分 は, 環 境 省 の 平 成 年 度 生 物 多 様 性 関 連 技 術 開 発 等 推 進 費 および 琉 球 大 学 の 平 成 21 年 度 亜 熱 帯 島 嶼 科 学 超 域 研 究 推 進 機 構 タスク 研 究 可 能 性 調 査 研 究 助 成 によって 実 施 された

96 P-011 Variation of skull morphology in five raccoon dog subspecies Sang-In Kim 1,2, Young Jun Kim 1, Kaarina Kauhala 3, Hang Lee 1, Mi-Sook Min 1, Junpei Kimura 2 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB), 2 Laboratory of Veterinary Anatomy and Cell Biology, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, South Korea, 3 Finnish Game and Fisheries Research Institute, Turku, Finland) The raccoon dog (Nyctereutes procyonoides), one of the most primitive species in Canidae, is the only species in the genus Nyctereutes. At present, six endemic subspecies are distributed longitudinally from southeastern Russia to northern Vietnam including the Korean peninsula as well as the major islands of Japan. Only few studies of raccoon dogs using morphological characters have been done. Also, the research of geographical variations among all raccoon dog subspecies has remained unclear. In the present study, we observed 259 raccoon dog skulls consisting of five subspecies: N. p. koreensis, N. p. viverrinus, N. p. albus, N. p. ussuriensis and N. p. procyonoides. Fifty-one marks located in the skull and teeth were measured in each individual. Their morphological variations were evaluated by conducting statistical analyses. Twenty-seven marks showed that five subspecies are significantly different by ANOVA. In addition, we discovered that 28 skull marks in Finnish raccoon dogs (N. p. ussuriensis, introduced from east Russia to Europe) were significantly larger than in other subspecies. The skulls of N. p. koreensis were the second largest, whereas 22 teeth marks did not show obvious differences in five subspecies. In 41 individuals from the South Korean population ( N. p. koreensis), nine marks showed significant sexual dimorphism but no geographical variations. Based on the present results, it is clarified that the geographical variation affecting skull morphology exist among raccoon dog subspecies. To understand the adaptive variations related to diet and climate, the investigation of diet differences among subspecies will be necessary. This study will contribute to reconsideration of the taxonomic status of these subspecies and also conservation and management of raccoon dogs. P-012 哺 乳 類 臼 歯 における 食 性 適 応 に 伴 う 形 態 進 化 のパターン 浅 原 正 和 1 2 本 川 雅 治 ( 1 京 大 院 理 2 京 大 総 博 ) 複 雑 な 臼 歯 形 態 は 哺 乳 類 の 特 徴 であり またそれはさまざまな 分 類 群 で 分 化 多 様 化 している 一 方 で 離 れた 分 類 群 で 食 性 への 適 応 により 平 行 進 化 が 見 られる 例 もある 齧 歯 目 ネズミ 亜 科 において 肉 食 性 の 種 では 近 心 の 大 臼 歯 が 大 きいのに 対 し 遠 心 の 大 臼 歯 が 小 さく 雑 食 性 そして 草 食 性 の 種 ではそれらの 大 きさが 均 一 に 近 づくとされる このとき 種 間 における 変 異 性 はマウスを 用 いた 実 験 から 得 られた 発 生 機 構 の モデルである Inhibitory-cascade モデルに 整 合 するとされる 昨 年 度 食 肉 目 イヌ 科 イタチ 科 で 肉 食 適 応 や 雑 食 適 応 に 伴 って 下 顎 第 一 大 臼 歯 においてトリゴニッドとタロニッドの 比 率 が 変 化 し さらに 齧 歯 目 のよう に 近 心 遠 心 の 臼 歯 の 相 対 的 な 大 きさが 変 化 することを 報 告 したが Inhibitory-cascade モデルが 予 測 するよ りもさらに M1 が 大 きかった このように 食 肉 目 の 一 部 で 見 られたパターンは 一 般 的 であるのか 今 回 食 肉 目 のほぼ 全 種 や 食 性 の 多 様 な 分 類 群 である 齧 歯 目 翼 手 目 有 袋 類 フクロネコ 形 大 目 などの 一 部 を 用 い た 解 析 の 結 果 を 報 告 し 食 性 適 応 に 伴 う 形 態 進 化 のパターン 特 に 臼 歯 のサイズについて 議 論 する また その 変 異 性 から 臼 歯 形 態 の 進 化 可 能 性 について 考 察 したい

97 P-013 和 歌 山 県 および 北 海 道 における 雄 アライグマ(Procyon lotor)の 繁 殖 特 性 の 解 明 加 藤 友 紀 子 1 鈴 木 和 男 2 早 川 大 輔 3 淺 野 玄 1 1 鈴 木 正 嗣 ( 1 岐 阜 大 野 生 動 物 医 学 2 田 辺 市 ふるさと 自 然 公 園 センター 3 わんぱーくこうちアニマルランド) <はじめに>アライグマの 科 学 的 な 個 体 群 管 理 を 実 施 するには その 地 域 における 繁 殖 特 性 を 把 握 する 必 要 がある そこで 和 歌 山 県 田 辺 市 および 北 海 道 ( 道 央 地 域 )で 捕 獲 された 雄 アライグマの 繁 殖 特 性 の 解 明 を 試 みたので 報 告 する < 材 料 と 方 法 >1999~2002 年 の 7~10 月 に 北 海 道 で 捕 獲 された 個 体 (n=20)および 2009 年 7 月 ~2010 年 2 月 に 和 歌 山 県 で 捕 獲 された 個 体 (n=67)を 用 いた 定 法 に 従 い 精 巣 の 4μm 厚 パラフィン 切 片 を 作 成 して HE 染 色 を 行 ったのち 組 織 観 察 および 精 細 管 直 径 の 測 定 を 行 った < 結 果 と 考 察 > 0 歳 和 歌 山 県 北 海 道 ともに 7~10 月 では 2 個 体 では 精 上 皮 が 重 層 であったが 24 個 体 では 単 層 であ ったことから この 時 期 ではまだ 精 子 形 成 は 開 始 していないと 考 えられた 和 歌 山 県 では 11 月 以 降 に 12 個 体 中 7 個 体 で 精 上 皮 が 重 層 であり 12~2 月 には 7 個 体 中 3 個 体 で 精 子 が 確 認 された これは 和 歌 山 県 で は 雄 は 早 ければ 生 後 約 1 年 あるいは 生 後 初 めて 迎 える 繁 殖 期 までに 生 理 的 に 性 成 熟 に 達 することを 示 唆 す る 精 細 管 直 径 は 和 歌 山 県 北 海 道 ともに 月 齢 とともに 大 きくなり 成 長 および 精 子 形 成 によるものと 考 えられ た 1 歳 以 上 和 歌 山 県 北 海 道 ともに 精 上 皮 はすべての 個 体 において 重 層 で 9 月 以 降 の 35 個 体 中 31 個 体 で 精 子 が 認 められた 我 々の 過 去 の 研 究 で 調 査 地 域 におけるアライグマの 繁 殖 は 2 月 がピークであること から その 4~5 ヶ 月 以 上 前 には 既 に 交 尾 に 向 けた 精 子 成 熟 が 開 始 されていることが 明 らかになった 精 細 管 直 径 は 夏 から 増 加 し 11 月 にピークとなり,その 後 はこの 値 を 維 持 した 今 後 は 11 月 以 降 の 北 海 道 個 体 を 含 めた 分 析 を 進 め 周 年 での 雄 の 繁 殖 特 性 を 明 らかにする 予 定 である P-014 野 生 化 アライグマにおける 臼 歯 歯 根 の 変 異 曽 根 啓 子 1 2, 藤 谷 武 史 3 子 安 和 弘 1 中 垣 晴 男 1 4 織 田 銑 一 ( 1 愛 知 学 院 大 歯 2 名 古 屋 市 東 山 動 物 園 3 名 古 屋 市 立 大 システム 自 然 科 学 4 岡 山 理 科 大 理 ) 背 景 目 的 食 肉 目 における 歯 の 変 異 は 多 数 の 種 で 報 告 されているが,アライグマ Procyon lotor ではほとん ど 知 られていない.アライグマは 日 本 の 代 表 的 な 外 来 種 であり, 全 都 道 府 県 で 野 生 化 が 認 められている. 今 回 は, 愛 知 県 の 名 古 屋 市 と 東 三 河 地 域,ならびに 埼 玉 県 東 松 山 市 の 野 生 化 個 体 を 対 象 に, 臼 歯 歯 根 にお ける 変 異 について 調 査 し, 地 域 間 での 比 較 を 行 った. 材 料 方 法 国 立 科 学 博 物 館 と 愛 知 学 院 大 学 歯 学 部 歯 科 資 料 展 示 室 に 収 蔵 されている 頭 骨 標 本 99 個 体 ( 名 古 屋 市 66, 東 三 河 地 域 18, 東 松 山 市 15)を 観 察 に 用 いた.アライグマの 臼 歯 列 は, 上 下 顎 の 4 種 の 小 臼 歯 (P1-P4)と 2 種 の 大 臼 歯 (M1-M2)からなり,P2 -P4 は 乳 歯 から 永 久 歯 へ 交 換 する. 可 能 な 限 り 抜 歯 した 状 態 で, 臼 歯 歯 根 部 の 形 態 を 肉 眼 で 観 察 した. 結 果 考 察 今 回 観 察 したアライグマの 臼 歯 において, 他 の 食 肉 目 と 同 様 の 歯 根 分 岐 部 の 過 剰 根 と 歯 根 の 癒 合 が 観 察 された. 過 剰 根 は 上 顎 の P4 と M2 を 除 く 全 ての 臼 歯 で 認 められ, 上 顎 P2 と 下 顎 M2 での 出 現 率 が 高 かった. 歯 根 の 癒 合 は, 上 顎 の P2-P3 と M2, 下 顎 の P1-P3 と M2 で 認 められ, 上 顎 M2 と 下 顎 P2 での 出 現 率 が 高 かった.なお, 乳 臼 歯 では,これらの 変 異 は 全 く 認 められなかった. 地 域 別 で 見 ると, 過 剰 根 を 持 つ 個 体 の 割 合 は, 名 古 屋 市 が 90.9%, 東 三 河 地 域 が 72.2%, 東 松 山 市 が 6.7%であった.また, 歯 根 の 癒 合 は 名 古 屋 市 と 東 三 河 地 域 でのみ 認 められ,その 割 合 は 33.3%と 22.2%であった. 以 上 から, 日 本 の 野 生 化 アライグマには, 臼 歯 歯 根 に 過 剰 根 と 癒 合 という 二 種 類 の 変 異 が 存 在 し,その 出 現 率 は 愛 知 県 と 埼 玉 県 の 野 生 化 個 体 では 大 きく 異 なることが 明 らかとなった.また, 名 古 屋 市 と 東 三 河 地 域 の 野 生 化 個 体 で, 過 剰 根 が 約 70~90%という 高 い 割 合 で 認 められたことから, 野 生 化 の 起 源 となった 繁 殖 集 団 の 中 に, 過 剰 根 を 持 つ 個 体 の 比 率 が 高 かった 可 能 性 が 示 唆 された

98 P-015 牧 場 の 飼 料 がツキノワグマの 行 動 圏 形 成 に 及 ぼす 影 響 小 金 澤 正 昭 1 村 田 麻 理 沙 1 丸 山 哲 也 2 2 松 田 奈 帆 子 ( 1 宇 都 宮 大 学 2 栃 木 県 ) 栃 木 県 高 原 山 周 辺 の 牧 場 飼 料 に 餌 付 いたツキノワグマ(オス 3 頭 メス 2 頭 )を 対 象 に 行 動 圏 形 成 に 係 る 要 因 の 解 析 を 行 った 調 査 は 調 査 地 内 の 17 牧 場 を 対 象 に 飼 育 頭 数 給 餌 量 給 餌 方 法 などを 聞 き 取 る とともに テレメトリー 法 による 行 動 追 跡 結 果 (2003 年 6 月 から 2008 年 11 月 測 点 数 813)を 用 いた 行 動 圏 とコアエリアは 固 定 カーネル 法 ( 以 下 FK)を 用 い 95%FK を 行 動 圏 50%FK をコアエリアとした また 行 動 圏 の 個 体 間 重 複 率 行 動 圏 よびコアエリアに 含 まれる 牧 場 数 を 調 べた オス 3 個 体 の 年 平 均 行 動 圏 サイズ は M1 が 1,409ha(n=3) M2 は 5,720ha (n=3) M3 は 4,304±840(SD) ha (n=4)であった 行 動 圏 の 年 重 複 率 は M1 が 60% M2 が 41% 52% M3 が 32~69%であった また コアエリアの 年 重 複 率 は M1 が 48% や 71% M2 が 0% M3 が 0~54%となり M1 の 重 複 率 が 高 くなった また 3 個 体 は 全 ての 年 で 牧 場 C を 含 むように 行 動 圏 を 形 成 したが 行 動 圏 に 含 まれる 牧 場 数 は M1 が 最 も 少 なく M3 が 最 多 であった また 飼 料 の 利 用 可 能 量 が 多 い 牧 場 数 も M1<M2<M3 となった 以 上 のことから オスの 場 合 行 動 圏 サイズ コア エリアの 重 複 率 行 動 圏 に 含 まれる 牧 場 数 は 最 も 狭 い 行 動 圏 を 形 成 した M1 が 利 用 可 能 餌 量 の 最 も 多 い 牧 場 周 辺 に 定 着 し その 牧 場 を 占 有 していたと 考 えられた 一 方 メスは F1 が 460±131 (SD) ha (n=4) F2 が 934±479(SD) ha (n=4)で 行 動 圏 の 年 重 複 率 は F1 が 54~73% F2 が 47~64%となり 2 個 体 とも 定 着 性 を 示 した 一 方 コアエリアの 重 複 率 は F1 が 49~70% F2 が 0~27%であった また F1 は 牧 場 C を 含 み F2 は 牧 場 C の 他 A や B を 含 む 形 で 行 動 圏 を 形 成 していた 以 上 のことから F2 よりも 狭 い 行 動 圏 を 形 成 し た F1 が 利 用 可 能 量 の 最 も 多 い 牧 場 周 辺 に 定 着 し その 牧 場 を 占 有 していると 考 えられた 以 上 のことからク マの 行 動 圏 形 成 には 利 用 可 能 な 牧 場 飼 料 量 の 多 寡 とともに 隣 接 して 分 布 する 個 体 間 の 社 会 性 が 大 きく 影 響 していると 考 えられた P-016 飼 育 下 ツシマヤマネコの 雌 雄 における 糞 中 の 性 ステロイドホルモン 代 謝 物 の 動 態 からみた 繁 殖 生 理 状 態 について 吉 﨑 友 紀 1 足 立 樹 1 楠 田 哲 士 1 富 岡 由 香 里 2 松 井 桐 人 2 小 峠 拓 也 3 秋 葉 由 紀 3 永 尾 英 史 4 長 野 理 史 4 川 口 誠 5 神 宮 有 梨 奈 5 山 本 英 恵 5 佐 藤 英 雄 6 坪 田 敏 男 7 1 土 井 守 ( 1 岐 阜 大 応 用 生 物 2 よこはま 動 物 園 3 富 山 市 ファミリーパーク 4 福 岡 市 動 物 園 5 対 馬 野 生 生 物 保 護 センター 6 横 浜 市 繁 殖 センター 7 北 大 獣 医 ) ツシマヤマネコ(Prionailurus bengalensis euptilurus)は 長 崎 県 対 馬 にのみ 生 息 するベンガルヤマネコ(P. bengalensis)の 一 亜 種 で 野 生 生 息 数 は 80~110 頭 と 推 定 され 生 息 域 も 減 少 している 国 内 希 少 野 生 動 植 物 種 に 指 定 され 環 境 省 のレッドリストでは 絶 滅 危 惧 ⅠA 類 に 分 類 されている 現 在 6 施 設 で 飼 育 されており 飼 育 下 繁 殖 を 進 める 上 で 繁 殖 生 理 の 理 解 は 不 可 欠 である 本 研 究 では 糞 中 の 性 ステロイドホルモン 代 謝 物 を 測 定 する ことで 雌 では 卵 胞 発 育 や 排 卵 妊 娠 に 関 わる 内 分 泌 動 態 とその 季 節 性 を 雄 では 精 巣 活 動 の 季 節 性 について 検 討 することを 目 的 とした 飼 育 下 の 雌 6 頭 と 雄 8 頭 から 糞 を 継 続 的 に 採 取 し 糞 から 性 ステロイドホルモン 代 謝 物 を 抽 出 した 雌 についてはエストラジオール-17β(E)とプロジェステロン(P)を 雄 についてはテストステロン(T) の 各 抗 体 を 用 いて 酵 素 免 疫 測 定 法 により 各 々の 代 謝 物 を 定 量 した 本 研 究 期 間 中 雌 において 妊 娠 3 例 交 尾 後 不 妊 1 例 が 観 察 された 交 尾 行 動 が 見 られた 個 体 では 交 尾 前 に 糞 中 E 含 量 の 上 昇 がみられ 続 いて 交 尾 日 以 降 に 糞 中 P 含 量 の 顕 著 な 上 昇 がみられた また 調 査 期 間 中 野 生 下 で 一 般 に 発 情 期 といわれている 1~2 月 以 外 でも 雌 の E 含 量 の 上 昇 が 認 められた 交 尾 が 確 認 されなかった 雌 個 体 では 糞 中 P 含 量 の 約 1~2 ヶ 月 間 にお よぶ 上 昇 が 3 例 認 められ その 上 昇 時 期 は 4 月 と 7 月 であった 一 方 雄 において 糞 中 T 含 量 の 上 昇 時 期 は 個 体 により 様 々であったが 雌 が 発 情 期 を 迎 える 主 に 冬 に 糞 中 T 含 量 がより 高 い 値 を 示 す 個 体 がみられた

99 P-017 飼 育 下 雌 チンパンジーの 尿 中 性 ステロイドホルモン 濃 度 と 性 皮 腫 脹 の 関 連 性 川 合 真 梨 子 1 松 下 俊 之 2 上 野 将 志 2 佐 野 祐 介 2 西 岡 真 2 高 見 一 利 2 竹 田 正 人 2 楠 比 呂 1 志 ( 1 神 戸 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 2 大 阪 市 天 王 寺 動 植 物 公 園 事 務 所 ) チンパンジーにおける 人 工 授 精 の 実 施 に 先 立 ち 雌 の 授 精 適 期 を 把 握 する 目 的 で 尿 中 性 ステロイドホ ルモン 測 定 と 性 皮 腫 脹 の 観 察 を 行 った 供 試 個 体 は 大 阪 市 天 王 寺 動 物 園 で 飼 育 展 示 中 の 2 頭 の 成 熟 雌 (プテリおよびミナミ)で 連 日 採 取 した 尿 中 に 排 泄 された 発 情 ホルモン(Estradiol-17β:E 2 )および 黄 体 ホルモ ン(Progesterone:P 4 ) 濃 度 を 酵 素 免 疫 測 定 法 により 測 定 した さらに 生 理 出 血 および 性 皮 腫 脹 の 程 度 を 観 察 記 録 し 尿 中 ホルモン 濃 度 との 関 連 性 について 検 討 した 生 理 周 期 はプテリが 32.0 日 間 ミナミが 31.0 日 間 であった 両 個 体 ともに 全 ての 生 理 周 期 において P 4 濃 度 は E 2 濃 度 のピークの 5 日 後 までに 基 準 値 ( 基 底 値 3)を 超 え この 付 近 で 排 卵 が 生 じたと 考 えられた また 性 皮 腫 脹 は プテリでは 生 理 開 始 日 から 6.5 日 目 に 始 まり E 2 濃 度 のピーク 日 付 近 で 最 大 となった 一 方 ミナミの 性 皮 腫 脹 は 生 理 開 始 日 から 6.0 日 目 に 始 ま り E 2 濃 度 のピーク 日 の 8~12 日 前 に 最 大 となった 以 上 の 結 果 から 個 体 差 はあるものの 尿 中 ホルモン 濃 度 と 性 皮 腫 脹 の 程 度 には 関 連 性 が 認 められることが 示 唆 されたので これらの 指 標 に 基 づいて 近 日 中 に 人 工 授 精 を 実 施 する 予 定 である P-018 ニホンザル 淡 路 島 上 灘 群 の 四 肢 奇 形 : 近 年 の 出 現 好 廣 眞 一 1 延 原 利 和 2 2 延 原 久 美 ( 1 龍 谷 大 学 経 営 学 部 2 淡 路 島 モンキーセンター) はじめに 淡 路 島 上 灘 群 の 年 における 奇 形 出 現 の 現 状 を 報 告 する ニホンザル 奇 形 出 現 の 歴 史 ニホンザルの 奇 形 は 四 肢 に 集 中 して 見 られる 1952 年 に 餌 付 けされた 大 分 県 高 崎 山 で 1955 年 初 めて 記 録 された 1977 年 までの 集 計 では 通 算 奇 形 出 生 率 ( 奇 形 個 体 出 生 率 / その 年 の 全 出 生 率 )が 淡 路 島 上 灘 長 野 県 渋 地 獄 谷 岡 山 県 高 梁 市 臥 牛 山 伊 豆 波 勝 崎 の 4 群 で 10% 以 上 広 島 県 宮 島 東 京 都 高 尾 山 福 井 県 若 狭 音 海 の 3 群 で 5% 以 上 高 崎 山 群 で 4%と 高 率 だった これ らの 群 れはすべて 餌 付 け 群 で その 多 くは 年 に 奇 形 出 生 率 のピークを 持 ち 中 でも 上 灘 群 は 1970,1971 年 に 70% 前 後 の 最 高 率 を 示 した 1980 年 以 降 他 群 の 奇 形 出 生 率 は 低 下 し ついに 0 となった しかし 上 灘 群 だけは 四 肢 奇 形 個 体 が 生 まれ 続 け 本 調 査 の 各 年 も 奇 形 出 生 率 はほぼ 10%であった 形 態 ニホンザルの 四 肢 奇 形 の 大 多 数 は 各 肢 の 全 体 ないし 一 部 の 欠 損 である 中 でも 指 数 の 減 少 が 多 い 欠 損 の 程 度 により 最 軽 度 ~ 最 重 度 までを 次 のように 分 類 した 短 指 欠 指 裂 手 裂 足 単 指 無 指 半 肢 欠 肢 である 四 肢 のうち 2 肢 以 上 が 単 指 より 重 い 奇 形 の 個 体 ( 重 度 の 奇 形 個 体 )が 各 年 数 頭 以 上 見 られた

100 P-019 剥 製 標 本 を 用 いたヤギ 亜 科 (Caprinae)における 毛 の 微 細 構 造 真 柄 真 実 川 田 伸 一 郎 ( 国 立 科 学 博 物 館 ) ハワイの W.T.ヨシモト 財 団 から, 国 立 科 学 博 物 館 に 寄 贈 されたヨシモトコレクションは, 世 界 各 地 で 収 集 さ れた 偶 蹄 目 のウシ 科 とシカ 科 の 剥 製 標 本 を 含 む.それらは 展 示 および 研 究 資 料 として 広 く 活 用 されている. 演 者 らは,それらの 標 本 の 毛 を 用 い 分 類 群 および 体 の 部 位 による 毛 の 特 徴 を 明 らかにするため, 毛 の 微 細 構 造 を 観 察 している. 得 られたデータはデータベースとして 公 開 し, 由 来 不 明 の 毛 皮 などの 分 類 群 同 定 や 肉 食 獣 の 糞 に 含 まれた 毛 の 同 定 から 生 息 情 報 の 取 得 などに 活 用 できることを 目 指 している. 昨 年 の 本 学 会 において,オリックス 亜 科 (Hippotraginae)3 属 6 種 の 毛 の 特 徴 について 報 告 した. 今 回, 同 じウシ 科 であるヤギ 亜 科 (Caprinae)7 属 9 種 (アイベックス Capra ibex,カフカスツール C. caucasica,ヒマラヤ タール Hemitragus jemlahicus,シロイワヤギ Oreamnos americanus,ジャコウウシ Ovibos moschatus,アルガリ Ovis ammon,ムフロン O. musimon,バーラル Pseudois nayaur,シャモア Rupicapra rupicapra)の 剥 製 標 本 を 用 い, 体 の 部 位 ( 体 幹 背 側, 体 幹 体 側, 体 幹 腹 側, 尾 )や, 種 および 属 間 の 相 違 について 比 較 を 行 った.さら に, 亜 科 間 においても 比 較 検 討 した. 試 料 は 同 一 条 件 で 作 成 し, 表 面 および 横 縦 断 面 の 微 細 構 造 につい て, 光 学 顕 微 鏡 ならびに 走 査 電 子 顕 微 鏡 (JEOL JSM-6380LV)を 用 いて 観 察 した. ヤギ 亜 科 の 種 間 や 体 の 部 位 において, 微 細 構 造 の 明 確 な 違 いは 判 断 できなかった.しかし, 短 毛 で, 堅 い 粗 毛 のみからなるオリックス 亜 科 の 毛 と 比 べて,ヤギ 亜 科 の 毛 は, 粗 毛 および 下 毛 からなる 種 が 多 く, 粗 毛 は 長 く, 柔 らかい.その 毛 髄 質 は, 毛 の 大 半 を 占 め,それを 構 成 している 気 室 の 一 つ 一 つが 大 きいという 特 徴 がみられた.この 微 細 構 造 は,オリックス 亜 科 の 毛 の 微 細 構 造 と 明 らかに 異 なり,この 違 いは, 気 候 などの 生 息 環 境 が 影 響 している 可 能 性 がある. 今 後,さらに 他 のウシ 科 の 毛 の 微 細 構 造 の 観 察 をすすめ, 分 類 群 の 特 徴 を 明 確 にし, 生 息 環 境 の 適 応 についても 比 較 検 討 していきたい. P-020 Skull morphology of Japanese serow (Capricornis crispus), Formosan serow (Capricornis swinhoei) and Korean goral (Naemorhaedu caudatusraddeanus) Yungkun Kim 1,3, Young Jun Kim 2, Hang Lee 2,3, Junpei Kimura 1 ( 1 Laboratory of Veterinary Anatomy and Cell Biology, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB), Research Institute for Veterinary Science, 3 BK21 program for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea) The mammalian fauna of Japan and Taiwan originated from continental fauna through various ways and the Korean peninsula is one of their migration routes. The fauna of these three regions (Japan, Taiwan and the Korean peninsula) might be influenced by geographical factors (latitude or land area). To identify differences in the size and shape of their cranium, we comparatively examined the morphology of the crania of the Japanese serow, Formosan serow and Korean goral. Although these three species are currently classified as different species, their taxonomic status is still controversial. Both length and 3-dimensional shape measurement method in thirty-one specimens of C. crispus, thirteen of C. swinhoeiand, and five of N. c. raddeanus were performed. ANOVA test and Principal Component Analyses were performed using PASW Statistics v18 (IBM Acquires SPSS Inc.) for the length data. Most skull measurements of C. crispus were longer than those of C. swinhoei, suggesting that the body size of C. crispus could also be larger than that of C. swinhoei. The total length of the C. crispus skull (231.07±6.64mm) was longer than that of C. swinhoei (204.96±7.99mm) (p < 0.001), but was not significantly different from that of N. c. raddeanus (228.84±4.46mm). However, PCA results of the length data showed that C. crispus was closer to C. swinhoei than N. c. raddeanus. Proportion index analyses also showed similar results with PCA of length data. It might mean that the shape of the skull of the N. c. raddeanusis different from C. crispus and C. swinhoei. Such a shape and size difference might have been influenced by environmental changes defined by Bergmann s Rule or the Island Effect, and that might be one of the factors for classification between genus Capricornis from genus Naemorhaedus

101 P-021 Uteroplacenta of Korean wild ruminant species JoonHyuk Sohn 1, Young Jun Kim 1, Hang Lee 1, Peter Wooding 2, Junpei Kimura 1 ( 1 College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 College of Physiology, Development and Neuroscience, University of Cambridge, UK ) The accumulation of the basic information on the reproduction of Korean native wild ruminants is prerequisite for the conservation and management of these species. The uteroplacenta and the fetus of the goral ( Naemorhaedu scaudatus raddeanus), belonging to Bovidae, and the water deer ( Hydropotes inermis), Cervdiae, were anatomically observed. Goral is currently in endangered situation in Korea and designated as a natural monument. The habitat of water deer can be recognized in the most part of South Korea and the some limited area in East China. Four pregnant uteri of each species were used. The fetus observed in the uteroplacenta was a single one in the goral and 3-4 in water deer. The uterus of two species are categorized as the bicornuate uterus. The placentomes exist in the whole uterine horns and are counted in the goral and 6 in the water deer. The volume of each cotyledon is cm 3 ( cm 3 in the non pregnant horn) in the goral and cm 3 in the water deer. The shape of the placentome is flat in the goral and convex in the water deer. The placenta in the goral can be classified as polycotyledonary placenta and the water deer as oligocotyledonary placenta. The number of fetus in the water deer is exceptionally larger than in other ruminant species. Although the number of placentomes is similar to other cervidae species, there might be some special mechanism or structure in the attachment site of the fetus to maintain extraordinary number of fetuses in the water deer. P-022 現 生 ニホンジカにおける 大 臼 歯 の 磨 耗 と 萌 出 の 関 連 性 久 保 ( 尾 﨑 ) 麦 野 1 梶 光 一 2 大 場 孝 裕 3 細 井 栄 嗣 4 小 泉 透 5 6 高 槻 成 紀 ( 1 東 大 総 合 博 2 東 農 工 大 農 3 静 岡 県 森 林 研 セ 4 山 口 大 農 5 森 林 総 研 6 麻 布 大 獣 医 ) 草 食 哺 乳 類 の 歯 列 は 磨 耗 することを 前 提 としデザインされている これは 磨 耗 による 歯 冠 部 の 消 失 に 対 応 した 高 い 歯 冠 というサイズの 面 や 植 物 繊 維 の 効 率 のよい 裁 断 を 可 能 にするエナメル 質 の 稜 構 造 が 磨 耗 することではじめて 咬 合 面 に 現 れるという 構 造 上 の 面 においても 現 れている また 歯 が 歯 列 の 咬 合 面 に 達 し た 後 も 萌 出 を 続 ける 現 象 が 知 られているが これは 磨 耗 によって 歯 冠 部 が 失 われることに 対 する 補 償 的 現 象 として 理 解 されている したがって 磨 耗 が 速 ければ 萌 出 も 速 いことが 予 測 されるが これに 関 する 実 証 的 な データはない そこで 本 研 究 では 現 生 ニホンジカ 集 団 を 用 いて 大 臼 歯 の 萌 出 のタイミングが 集 団 間 で 異 な るかを 調 べるとともに 大 臼 歯 磨 耗 速 度 と 萌 出 タイミングの 間 に 相 関 があるかを 調 査 した 年 齢 既 知 のニホン ジカ 下 顎 骨 標 本 ( 全 10 集 団 N=582)を 対 象 に 各 大 臼 歯 (M 1, M 2, M 3 )の 萌 出 状 態 を 歯 頚 線 が 歯 槽 から 見 える 程 度 により 3 段 階 ( 全 く 見 えていない=0, 一 部 見 えている=1, 全 部 見 えている=2)で 評 価 した この 萌 出 状 態 を 目 的 変 数 とし 月 齢 を 説 明 変 数 に 入 れたロジスティック 回 帰 を 行 い 加 齢 に 伴 う 萌 出 状 態 の 変 遷 ( 萌 出 タイミング)が 集 団 間 で 異 なるかを 調 べた その 結 果 M 3 において 集 団 間 に 萌 出 タイミングの 有 意 な 違 いが 認 められた さらに M 3 の 磨 耗 速 度 と 萌 出 タイミングには 有 意 な 相 関 が 見 られ 磨 耗 が 速 いほど 萌 出 タイ ミングも 早 いことが 明 らかとなった この 結 果 は 萌 出 が 磨 耗 に 対 して 調 節 的 に 生 じているという 予 測 に 対 し 整 合 的 である 一 方 で M 1 M 2 については 集 団 間 で 萌 出 タイミングの 変 異 は 小 さく また 磨 耗 速 度 との 相 関 も 見 られなかった このことを 利 用 し M 1 M 2 の 萌 出 タイミングを 利 用 した 月 齢 推 定 についても 検 討 を 行 った 萌 出 状 態 が 1 の 場 合 全 標 本 中 95%の 標 本 が 収 まる 月 齢 の 範 囲 は M 1 で 23~59 ヶ 月 M 2 で 35~156 ヶ 月 であった 大 臼 歯 の 萌 出 状 態 は 観 察 が 容 易 であるため セメント 年 輪 法 による 年 齢 査 定 を 行 うに 先 立 ち 予 察 的 検 討 を 行 う 上 で 有 効 であると 考 えられる

102 P-023 ニホンジカの 形 態 変 異 に 関 する 遺 伝 的 基 盤 の 実 証 : 動 物 園 個 体 を 用 いた 疑 似 コモン ガーデンテスト 寺 田 千 里 1 2 齊 藤 隆 ( 1 北 大 環 境 科 学 院 2 北 大 フィールド 科 学 センター) 生 物 種 内 における 形 質 の 地 域 個 体 群 間 変 異 の 理 由 として 遺 伝 的 基 盤 の 分 化 を 伴 う 変 異 と それを 伴 わ ない 表 現 型 可 塑 性 による 変 異 が 考 えられる 局 地 適 応 した 形 質 つまり その 地 域 に 適 応 的 で 他 の 地 域 と 取 り 換 えることができない 形 質 であるか 否 かを 検 証 する 上 で これら 二 つを 分 離 して 考 えることが 必 要 である 近 年 では 局 地 適 応 した 形 質 は 保 全 生 物 学 的 単 位 においても 重 要 視 されている これまでの 研 究 で 南 日 本 の 島 嶼 に 生 息 するニホンジカの 足 ( 中 手 骨 )の 長 さは 島 ごとに 異 なり 屋 久 島 に 生 息 するシカの 足 の 長 さは 他 の 島 個 体 群 に 比 べて 顕 著 に 短 いことが 分 かった しかし 野 外 個 体 群 の 結 果 のみでは この 変 異 が 遺 伝 的 基 盤 の 分 化 を 伴 う 変 異 であるかどうかを 判 断 することはできない この 問 題 を 解 決 するためには コモンガ ーデンテストが 有 効 であるが 世 代 時 間 が 長 い 大 型 哺 乳 類 においては 実 証 が 困 難 である 本 研 究 では 動 物 園 で 生 まれ 育 った 個 体 を 利 用 することで 野 外 の 環 境 要 因 を 排 除 でき 疑 似 コモンガーデンテストが 可 能 であると 考 え 動 物 園 で 生 まれ 育 った 屋 久 島 由 来 の 個 体 の 骨 格 標 本 と 屋 久 島 産 野 外 個 体 群 及 び 他 の 地 域 の 野 外 個 体 群 と 形 質 比 較 を 行 った その 結 果 屋 久 島 由 来 の 動 物 園 個 体 (n=4) は 頭 蓋 形 態 及 び 足 の 長 さともに 屋 久 島 産 野 外 個 体 群 と 有 意 な 違 いは 見 られず 他 地 域 個 体 群 との 形 質 の 違 いは 屋 久 島 産 野 外 個 体 群 と 同 様 であった このことから 頭 蓋 形 態 や 足 の 長 さの 変 異 は 遺 伝 的 基 盤 の 分 化 を 伴 った 変 異 である と 考 えられた そして 足 の 長 さは 地 域 間 で 遺 伝 的 に 分 化 しており 屋 久 島 個 体 群 の 足 の 短 さは 他 個 体 群 間 の 変 異 以 上 の 遺 伝 的 な 分 化 である 局 地 適 応 した 形 質 であることが 示 唆 された P-024 奇 蹄 目 における 耳 管 憩 室 の 形 態 学 的 特 性 細 島 美 里 1 樽 創 2 小 川 博 3 天 野 卓 3 4 遠 藤 秀 紀 ( 1 東 大 院 農 2 神 奈 川 県 博 3 東 農 大 農 4 東 大 総 合 研 究 博 ) 家 畜 ウマに 見 られる 耳 管 憩 室 は 脳 の 冷 却 システムと 考 えられており 奇 蹄 目 に 特 有 な 形 質 であるといわれ ている しかし シロサイやインドサイでは 耳 管 憩 室 の 存 在 が 認 められないとの 報 告 があるなど 詳 細 につい ては 明 らかになっていない そこで 本 研 究 では 奇 蹄 目 のソマリノロバ マレーバク インドサイおよびミナミシ ロサイにおける 耳 管 憩 室 の 形 態 学 的 特 性 を 肉 眼 による 解 剖 学 的 観 察 と CT スキャンによる 三 次 元 画 像 解 析 によって 明 らかにし 得 られた 形 態 学 的 特 性 から 成 長 比 較 や 家 畜 ウマ( 競 走 馬 )を 加 えた 種 間 比 較 を 行 なうと ともに 耳 管 憩 室 の 機 能 的 意 義 について 検 討 した 肉 眼 による 観 察 の 結 果 ソマリノロバの 成 獣 ソマリノロバの 死 産 胎 子 マレーバクの 成 獣 に 耳 管 憩 室 が 存 在 し ミナミシロサイの 成 獣 インドサイの 新 生 子 では 耳 管 憩 室 が 認 められなかった このことから 耳 管 憩 室 は 奇 蹄 目 全 体 でみられる 形 質 ではないものと 考 えられる さらに 三 次 元 画 像 解 析 によって 得 られた 耳 管 憩 室 の 体 積 と 最 大 長 から ソマリノロバの 成 獣 死 産 胎 子 およびマレーバクの 成 獣 について 体 重 に 対 する 体 積 および 頭 長 に 対 する 最 大 長 の 比 を 比 較 した その 結 果 どちらもソマリノロバの 死 産 胎 子 で 最 も 値 が 大 き く 次 にソマリノロバの 成 獣 であり マレーバクの 成 獣 で 最 も 小 さかった モウコノウマに 比 べて 家 畜 ウマで 耳 管 憩 室 がよく 発 達 するというこれまでの 研 究 例 と 本 研 究 の 結 果 から 耳 管 憩 室 をもつ 奇 蹄 目 の 中 で 家 畜 ウ マ モウコノウマ ロバ マレーバクの 順 に 発 達 の 悪 くなることが 明 らかになった このように 走 行 への 適 応 が 進 んでいる 種 ほど 耳 管 憩 室 の 発 達 する 傾 向 が 認 められることから 耳 管 憩 室 の 発 達 は 走 行 への 適 応 と 関 連 していると 考 えられる

103 P-025 Cheetah(Acinonyx jubatus)の 高 速 走 行 のメカニズム- 運 動 学 的 研 究 後 藤 慈 1 田 島 孝 光 2 平 田 肇 2 荻 原 直 道 3 Tan Zhihua 4 Wu Fend 4 1 和 田 直 己 ( 1 山 口 大 学 システム 科 学 2 ( 株 ) 本 田 技 術 研 究 所 3 慶 応 義 塾 大 学 理 工 学 部 4 Shanghai Wild Animal Park) Cheetah (Acinonyx jubatus)は 地 上 最 速 の 哺 乳 類 である 捕 食 者 である Cheetah は 獲 物 を 追 うときの 走 行 速 度 は 30m/s にも 達 することが 知 られている Cheetah の 獲 物 となる 動 物 は 絶 対 的 速 度 に 劣 る Cheetah の 追 跡 から 逃 れるには 方 向 を 変 えることで Cheetah の 走 行 時 間 を 延 長 し 逃 れようと 試 みる Hunting のための Cheetah の 走 行 には 限 られた 時 間 で 獲 物 を 捕 らえるために 急 激 な 速 度 の 変 化 に 対 するバランス 制 御 が 必 須 である よって Cheetah の 高 速 走 行 を 理 解 するには 加 速 度 に 対 する 安 定 制 御 を 知 ることが 必 須 である 今 回 は 運 動 学 的 解 析 法 を 用 いて Cheetah の 走 行 の 特 徴 とくにバランス 制 御 に 注 目 して 研 究 を 行 った 本 実 験 で は Cheetah の 特 徴 を 理 解 するために Hound Dog Domestic Cat との 比 較 研 究 を 行 った 高 速 走 行 Gallop 時 のバランス 制 御 から 四 足 陸 棲 哺 乳 類 は3 種 類 に 分 けられる Cheetah, Hound Dog, Domestic Cat はそれぞれ の 代 表 である Cheetah, 高 速 走 行 の 撮 影 には 高 速 度 カメラ(200~1000f/s)を 用 いた チータ イヌの 撮 影 は San Diego Wild Animal Park (USA), Shanghai Wild Animal Park (China) イヌおよびネコの 撮 影 は 山 口 大 学 で 実 施 した 研 究 結 果 は3 種 類 の 走 行 における 四 肢, 脊 柱 の 運 動 制 御 の 違 いを 明 瞭 に 示 した P-026 Cheetah(Acinonyx jubatus)の 高 速 走 行 のメカニズム 筋 骨 格 系 の 解 剖 学 的 研 究 後 藤 慈 1 中 田 瑞 季 1 田 島 孝 光 2 平 田 肇 2 荻 原 直 道 3 池 辺 祐 介 4 佐 藤 梓 4 川 田 睦 5 宇 根 智 5 板 本 和 仁 6 1 和 田 直 己 ( 1 山 口 大 学 システム 科 学 2 ( 株 ) 本 田 技 術 研 究 所 3 慶 応 義 塾 大 学 理 工 学 部 4 秋 吉 台 自 然 動 物 公 園 5 大 阪 VRセンター 6 山 口 大 学 動 物 医 療 センター) 本 研 究 の 目 的 は Cheetah の 高 速 走 行 に 対 応 した 筋 骨 格 系 の 特 徴 を 明 らかにすることである 動 物 界 は 捕 食 者 と 被 捕 食 者 に 分 けられ チータは 捕 食 者 である 捕 食 者 は 獲 物 を 捕 まえるためにそれぞれの 身 体 的 特 徴 生 活 環 境 様 式 を 反 映 した 方 法 を 有 する Cheetah は 地 上 で 唯 一 最 高 速 が 30m/s に 達 するというスプリン ト 能 力 を 使 って 獲 物 をとらえる 動 物 である 有 脚 陸 生 動 物 の 移 動 速 度 (V)はその 単 位 時 間 当 たりの 歩 数 (Fs: stride frequency)と 歩 幅 (Ls: stride length)の 大 小 により 決 定 される(V=Fs Ls) Heglund & Taylor(1988)は 長 骨 の 長 さ 筋 長 筋 繊 維 長 さらには Ls, V は 体 重 に 依 存 して 大 きくなることを 示 している 哺 乳 類 の 筋 骨 格 系 を 作 る 材 質 はすべての 動 物 で 基 本 的 に 同 じである よって 体 重 ( 成 獣 )40Kg 程 度 の Cheetah には 他 の 同 程 度 の 体 重 を 有 する 哺 乳 類 には 見 られない 高 速 走 行 を 達 成 する 仕 組 みをハードウェア ソフトウェアに 有 する はずである 我 々は Snow Leopard, Tiger, Black back, Serval cat 他 の 陸 生 哺 乳 類 と 比 較 検 討 を 行 いながら 筋 骨 格 のチータの 特 徴 の 解 明 に 取 り 組 んだ

104 P-027 Cheetah(Acinonyx jubatus)の 高 速 走 行 のメカニズム Duty Factor 後 藤 慈 1 田 島 孝 光 3 平 田 肇 3 荻 原 直 道 2 1 和 田 直 己 ( 1 山 口 大 学 システム 科 学 2 ( 株 ) 本 田 技 術 研 究 所 3 慶 応 義 塾 大 学 理 工 学 部 ) 本 実 験 の 目 的 は Cheetah(Acinonyx jubatus) の 高 速 走 行 時 の 方 向 転 換 のメカニズムを 明 らかにすること である バランスを 崩 すことなく 急 に 方 向 を 変 えることは Cheetah が 地 上 最 速 のハンターとなるための 必 須 条 件 である 四 足 動 物 の 歩 行 運 動 は 四 肢 の 着 地 のタイミングの 違 いによりいくつかの 歩 容 に 分 けられる また 歩 容 は 大 きく 対 称 性 と 非 対 称 性 歩 容 に 2 分 される Gallop は 四 足 哺 乳 類 において 最 速 での 移 動 を 達 成 する 歩 容 で 非 対 称 性 歩 容 である Cheetah の gallop は 着 地 順 は 左 後 肢 左 前 肢 右 前 肢 右 後 肢 といった rotartory-gallop である Gallop は 着 地, 離 地 のタミングに 左 右 差 があり 不 安 定 さを 発 生 しやすい 歩 容 であると いえる Cheetah など gallop で 高 速 直 線 走 行 を 行 う 動 物 は 走 る 間 に 着 地 順 を 変 化 させる これは 左 右 の 力 学 的 不 均 衡 を 解 消 し 体 の 安 定 を 制 御 するためだと 考 えることができる カーブは 走 るときに 内 側 と 外 側 に 力 学 的 条 件 の 違 いが 発 生 する よって 左 右 差 の 発 生 する rotatory-gallop はカーブ 走 行 には 有 利 であるかもしれな い 四 足 動 物 の 歩 行 運 動 の 1 step cycle には 四 肢 のそれぞれ 離 地 と 着 地 を 1 回 ずつ 行 う 着 地 の 時 間 すなわちこれが 地 面 と 肢 の 作 用 時 間 ということになる これを 1 cycle に 要 する 時 間 で 割 った 値 を Duty factor という Duty factor は 歩 行 あるいは 走 行 の 速 度 によって 変 化 するが ヒトがカーブを 走 るとき 内 側 と 外 側 の 脚 で 異 なり この 違 いがうまくカーブを 通 過 するメカニズムの1つであると 考 えられている 本 実 験 ではチーター がカーブを 走 るときに duty factor が 直 線 走 行 とどう 変 わるのかを 調 べることで チーターの 走 行 の 特 徴 が 明 ら かにすることを 目 指 した チータの 高 速 走 行 撮 影 は 上 海 野 生 動 物 園 およびサンディエゴ 野 生 動 物 園 でハイスピードカメラを 用 いて 実 施 した P-028 北 海 道 近 海 のゴマフアザラシ(Phoca largha)の 頭 骨 および 犬 歯 の 成 長 と 形 態 青 木 大 海 1 1,2 小 林 万 里 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) ゴマフアザラシは 海 洋 の 食 物 連 鎖 の 高 次 捕 食 者 であり その 生 息 個 体 数 も 多 いことから 生 態 系 の 重 要 な 構 成 要 素 である しかし その 回 遊 範 囲 が 広 域 なために 生 息 状 況 が 正 確 に 把 握 できない 実 際 に 北 海 道 の 日 本 海 側 では 来 遊 個 体 数 の 激 増 生 息 域 の 拡 大 滞 在 期 間 の 長 期 化 などが 起 こっている そのため 彼 らの 生 息 環 境 は 大 きく 変 化 しており 個 体 数 増 加 による 餌 資 源 や 上 陸 場 所 の 競 争 が 起 こっていると 考 えられ る 餌 環 境 の 変 化 は 本 種 の 頭 骨 や 犬 歯 の 成 長 に 伴 う 形 態 形 状 にも 影 響 している 可 能 性 がある そこで 本 研 究 では 近 年 北 海 道 近 海 で 採 取 し 頭 骨 標 本 にした 本 種 の 歯 を 含 む 頭 骨 を 用 いて それらの 成 長 様 式 を 把 握 することを 目 的 とした 頭 骨 30ヶ 所 および 犬 歯 8ヶ 所 の 各 部 位 をノギスを 用 いて 計 測 を 行 っ た それらの 計 測 結 果 を 用 いて まず 雌 雄 別 に 体 長 と 頭 蓋 基 底 長 および 体 長 と 犬 歯 長 の 関 係 を 調 べたとこ ろ 両 者 ともに 雌 雄 差 はなかった そのため 雌 雄 を 合 わせて 頭 蓋 基 底 長 で 成 長 段 階 別 に 分 け 成 長 段 階 による 頭 蓋 基 底 長 および 犬 歯 長 の 成 長 様 式 を 調 べたところ 頭 蓋 基 底 長 では すべての 成 長 段 階 において 正 の 関 係 ではあり 幼 獣 >> 亜 成 獣 成 獣 という 関 係 が 見 られ 犬 歯 長 では 幼 獣 のみ 正 の 関 係 で 亜 成 獣 成 獣 では 犬 歯 長 の 成 長 はほぼないものと 考 えられた さらに すべての 計 測 個 所 において 幼 獣 から 亜 成 獣 成 獣 になるにつれ 雌 のみ 頭 蓋 で2ヶ 所 犬 歯 では3ヶ 所 でサイズの 減 少 がみられた 犬 歯 の 各 計 測 部 位 で 雌 雄 間 の 分 散 分 析 を 行 った 結 果 亜 成 獣 で 有 意 差 が 多 くみられた 亜 成 獣 でみられた 雌 雄 差 は 雌 は 性 成 熟 と 同 時 に 成 長 が 止 まるが 雄 はわずかではあるが 性 成 熟 後 も 成 長 する 傾 向 がみられた 本 研 究 で 頭 蓋 において 雌 雄 間 での 差 異 が 見 られなかったことは 本 種 が 一 夫 一 妻 性 であるために 性 的 二 型 がないため と 考 えられた

105 P-029 ゴマフアザラシとネズミイルカの 呼 吸 器 の 形 態 比 較 新 井 優 一 1 1,2 小 林 万 里 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) ゴマフアザラシ(Phoca largha)とネズミイルカ(phocoena phocoena)は 利 用 する 水 深 などの 生 息 環 境 や 体 の 大 きさなどが 類 似 しているが 前 者 は 生 活 の 一 部 にて 陸 上 を 利 用 し 後 者 は 完 全 に 水 中 にて 生 活 する こ れら 両 者 の 一 部 における 生 息 環 境 の 違 いや 潜 水 行 動 の 違 いにより 呼 吸 器 とその 周 辺 部 位 においてどのよ うな 違 いが 生 じているのかを 知 ることを 最 終 目 的 とした そこで 本 研 究 では 水 中 における 生 活 の 中 で 重 要 な 生 理 的 活 動 に 最 も 関 連 が 強 い 呼 吸 器 に 着 目 して 呼 吸 器 の 各 部 位 ごとの 形 態 の 比 較 を 行 い それらの 違 いの 意 味 を 検 証 した 使 用 する 個 体 数 は 両 者 の 体 の 大 きさや 混 獲 地 域 を 可 能 な 限 り 同 じにした 各 2 個 体 とし, 解 剖 による 特 定 の 臓 器, 骨 格 の 測 定 を 行 った ま た, 各 臓 器 において 重 さと 体 積 を 測 定 した 気 管 の 形 態 では,ゴマフアザラシの 気 管 は 長 く, 硬 かった ネズミイルカの 気 管 は 短 く, 柔 らかかった ま た,ゴマフアザラシの 気 管 はネズミイルカよりも 弾 力 性 が 高 かった このことは,ゴマフアザラシが 陸 上 でよく 首 を 動 かすためと 考 えられた ネズミイルカの 気 管 の 形 態 は, 海 上 に 浮 上 して 行 うわずかな 呼 吸 時 間 の 気 道 抵 抗 を 軽 減 しているためと 考 えられた 肺 の 形 態 は,ゴマフアザラシの 肺 は 丸 みを 帯 びていた 一 方,ネズミイ ルカの 肺 は 端 に 行 くにつれて 角 になっており, 全 体 的 に 細 長 かった 上 記 のことより,ゴマフアザラシでは 円 筒 形 の 内 部 構 造 に 合 わせ 隙 間 を 埋 めるように 丸 みを 帯 びていると 考 えられた ネズミイルカは, 頭 頂 部 の 鼻 孔 を 水 面 に 出 すことで 瞬 時 に 呼 吸 を 行 うため, 短 い 呼 吸 時 間 の 中 でできるだけ 多 い 量 の 空 気 を 取 り 込 んで 空 気 が 巡 りやすいように 細 長 くなったのではないかと 考 えられた 骨 の 形 態 では, 肋 硬 骨 と 肋 軟 骨 の 関 節 面 にて,ゴマフアザラシでは 一 体 化 しており, 一 方 ネズミイルカは 柔 らかく, 前 者 よりも 撓 みやすくなっていた こ れは, 呼 吸 速 度 によって 肋 骨 の 撓 み 方 に 違 いがあるためと 考 えられた P-030 胎 子 期 におけるトドの 成 長 様 式 と 形 態 的 特 徴 條 野 真 奈 美 1 小 林 由 美 1 浅 沼 武 敏 2,3 坪 田 敏 男 2 桜 井 泰 憲 ( 1 北 大 院 水 産 2 北 大 院 獣 医 3 現 所 属 : 宮 崎 大 農 獣 医 ) 胎 子 が 出 生 する 発 達 段 階 のタイミングは 進 化 の 過 程 で 変 化 し, 種 によって 多 様 である. 早 成 性 の 新 生 子 は, 水 中 や 砂 漠 などのある 特 定 の 環 境 での 生 存 や 捕 食 者 回 避 のため, 晩 成 の 種 に 比 べて 移 動 能 力 や 体 温 保 持 能 力 が 発 達 していることが 示 唆 されている. 鰭 脚 亜 目 アシカ 科 のトド Eumetopias jubatus は, 水 生 適 応 し ているが, 陸 上 でも 機 敏 に 動 くことができる. 本 種 の 新 生 子 は 早 成 性 であり, 出 生 直 後 の 陸 上 での 移 動 や 遊 泳 行 動 が 確 認 されている.これらのことから, 本 種 の 胎 子 は 出 生 までに 陸 上 および 水 中 環 境 に 適 応 した 形 態 に 成 長 することが 予 測 される.そこで 本 研 究 では, 早 成 性 であるトドの 胎 子 期 の 成 長 に 焦 点 を 当 て, 成 長 様 式 および 形 態 的 特 徴 の 知 見 を 得 ることを 目 的 とした. 供 試 標 本 には, 年 に 北 海 道 沿 岸 で 採 集 され たトド 胎 子 11 個 体 を 用 い, 成 長 相 対 成 長 解 析 ならびに 外 部 形 態 内 臓 器 官 の 観 察 を 行 った. 着 床 日 を 10 月 1 日 と 暫 定 的 に 定 義 し, 着 床 日 から 採 取 月 日 までの 日 数 に 従 って, 各 胎 子 を 胎 子 期 前 期, 中 期, 後 期 に 区 分 した. 体 長 は 胎 子 期 を 通 して 緩 やかに 増 加 し, 体 重 は 胎 子 期 中 期 以 降 に 急 増 した. 体 長 に 対 する 部 位 の 相 対 成 長 は, 肢 のみ 優 成 長 を 示 し, 他 の 部 位 は 等 成 長 および 劣 成 長 を 示 した. 肢 の 長 さは 前 肢 と 後 肢 の 相 対 成 長 係 数 に 差 があり(Wilcoxon signed-rank test, p=0.0051) 前 肢 の 相 対 成 長 係 数 は 後 肢 の 相 対 成 長 係 数 よりも 大 きかった. 胎 子 期 の 四 肢 の 顕 著 な 発 達 は, 出 生 後 の 陸 上 および 水 中 での 動 作 に 適 応 するため と 推 察 された. 胎 子 期 に 十 分 に 発 達 している 体 毛 は, 新 生 子 の 体 毛 による 体 温 調 整 の 重 要 性 を 裏 付 けた. MRI 断 層 画 像 は 骨 化 の 進 行 状 況 の 差 を 示 し, 胎 子 期 前 期 から 中 期 にかけては, 骨 化 が 起 こる 時 期 であると 推 察 された. 内 臓 の 形 状 は 胎 子 期 前 期 にはほぼ 決 定 されると 判 断 されたが, 発 達 の 時 期 は 臓 器 によって 異 なると 推 察 された. 今 後, 胎 子 期 における 筋 肉 の 発 達 や 骨 化 の 詳 細 な 研 究 を 行 うことによって, 出 生 までに 獲 得 する 身 体 的 機 能 について 明 らかにできるだろう

106 P-031 海 牛 目 の 椎 体 前 面 および 後 面 に 存 在 する 孔 保 尊 脩 ( 国 立 科 学 博 物 館 ) 骨 の 形 態 および 構 造 はその 生 物 の 生 活 様 式 や 適 応 戦 略 を 示 している. 本 研 究 対 象 である 海 牛 目 は 現 生 する 哺 乳 類 で 唯 一 の 完 全 に 水 中 に 適 応 した 草 食 性 の 哺 乳 類 であり,その 骨 も 非 常 に 特 殊 化 している.しかし ながら,これまでの 海 牛 目 の 骨 に 関 する 構 造 もしくは 組 織 学 研 究 では 緻 密 化 した 長 骨 を 中 心 に 行 われてお り, 椎 骨 に 関 して 内 部 構 造 および 組 織 学 的 研 究 はほとんど 行 われていない.そこで, 本 研 究 では 国 立 科 学 博 物 館 に 収 蔵 される 海 牛 目 2 種 (ジュゴン Dugong dugon,アフリカマナティー Trichechus senegalensis)の 椎 骨 を 用 い, 外 部 形 態 および CT 画 像 による 椎 体 内 部 の 観 察 を 行 った.また, 比 較 標 本 としてスナメリ Neophocaena phocaenoides およびコビトカバ Choeropsis liberiensis を 用 いた. 外 部 形 態 の 観 察 から 海 牛 目 の 椎 骨 にのみ 椎 体 の 前 面 および 後 面 に 多 数 の 孔 が 観 察 された.この 孔 はジュ ゴンおよびアフリカマナティーともに 胸 椎 の 椎 体 から 存 在 し,いずれも 尾 椎 の 椎 体 まで 観 察 された.また,この 孔 は 骨 端 板 の 癒 合 が 終 了 したと 推 測 される 成 獣 のジュゴンにおいても 観 察 された.しかし, 成 熟 個 体 では 直 径 0.5mm 程 度 の 円 形 の 小 孔 がほとんどであるのに 対 し, 未 成 熟 の 個 体 では 孔 の 周 囲 に 長 さ 5mm 程 度 の 溝 が 観 察 された.このことからこの 孔 は 加 齢 による 変 化 があることが 示 唆 された.また,CT 画 像 による 椎 体 内 部 の 観 察 では 椎 体 内 部 に 関 して, 今 回 比 較 を 行 った 4 種 間 では 明 瞭 な 差 異 は 認 められなかった.しかし, 海 牛 目 2 種 に 関 して 外 部 形 態 の 観 察 で 確 認 された 孔 が 椎 体 内 部 まで 達 していることが 確 認 された.これまでの 海 牛 目 の 造 血 に 関 して, 椎 骨 から 赤 芽 細 胞 が 観 察 されており, 緻 密 化 し 骨 髄 腔 を 失 った 長 骨 では 造 血 作 用 が 失 われているが, 椎 骨 では 造 血 が 行 われていることが 示 されている. 今 回, 確 認 された 椎 体 の 孔 はこの 椎 骨 における 造 血 に 関 連 する 可 能 性 が 考 えられる. 今 後,このことを 検 証 するため 椎 骨 を 用 い,より 詳 細 な 解 剖 学 的 および 組 織 学 的 観 察 を 行 う 必 要 がある. P-032 中 国 地 方 におけるイワナの 系 統 関 係 と 放 流 の 影 響 細 井 栄 嗣 1 松 島 彩 絵 2 柴 田 圭 輔 1 1 藤 間 充 ( 1 山 口 大 学 農 2 元 山 口 大 学 農 ) イワナ(Salvelinus leucomaenis)は 生 息 環 境 の 悪 化 や 乱 獲 などにより 戦 後 各 地 で 急 速 に 個 体 数 が 減 少 し 1970 年 代 以 降 積 極 的 な 放 流 がなされてきた 中 国 地 方 には 主 としてゴギ(S. l. imbrius)が 生 息 するが 地 方 自 治 体 等 による 養 殖 の 試 みは 成 功 せず そのため 他 地 域 のような 漁 協 によるイワナの 大 規 模 な 組 織 的 放 流 は 行 われてこなかった 従 って 放 流 魚 による 遺 伝 子 攪 乱 の 程 度 は 比 較 的 小 さいと 考 えられるが 1980 年 代 以 降 広 島 の 民 間 組 織 が 養 殖 に 成 功 し 頻 繁 に 放 流 を 繰 り 返 した 時 期 がある 養 殖 した 魚 は 高 津 川 水 系 のゴギ であり 放 流 河 川 はゴギの 生 息 地 である このことが 現 在 生 息 している 魚 の 由 来 の 特 定 を 困 難 にしているが 分 布 の 東 部 ( 斐 伊 川 )と 西 部 ( 高 津 川 等 )では 系 統 が 大 きく 異 なるとの 報 告 がある 発 表 者 らは 近 年 になり 水 系 を 超 えた 放 流 があったとの 情 報 を 入 手 したため 定 着 の 有 無 を 遺 伝 的 に 明 らかにすることを 目 的 として 調 査 を 行 った 鳥 取 県 島 根 県 広 島 県 山 口 県 の 12 河 川 より 採 取 した 93 個 体 のイワナを 供 使 した 全 DNA 抽 出 後 PCR によって Cyt b 領 域 を 増 幅 し DNA シーケンサーにより 塩 基 配 列 を 決 定 系 統 解 析 を 行 った 検 出 されたハプロタイプ 数 は 14 であった その 内 本 研 究 で 新 たに 発 見 されたものは 7 ハプロタイプであっ た 斐 伊 川 と 近 隣 の 河 川 においてはHap-20 およびそれと 近 縁 のハプロタイプが 検 出 されたが 放 流 情 報 のあ った 支 流 の 魚 だけは 系 統 の 異 なるハプロタイプを 有 していた このハプロタイプは 高 津 川 水 系 に 広 く 見 られる Hap-21 とは 1 塩 基 異 なるのみであったが 1 支 流 からしか 検 出 されておらず また 放 流 によって 定 着 したこと が 明 らかな 広 島 県 の 小 瀬 川 支 流 の 魚 も 同 じハプロタイプを 有 すること さらに 養 殖 に 関 わった 人 物 への 聞 き 取 り 調 査 から 斐 伊 川 支 流 における 特 異 な 系 統 が 高 津 川 支 流 に 由 来 し 放 流 によって 定 着 したものと 断 定 した 遺 伝 子 攪 乱 の 拡 大 を 防 ぐため 迅 速 かつ 徹 底 した 対 策 が 必 要 である

107 P-033 岩 手 県 中 部 の 混 交 林 における 繁 殖 鳥 類 群 集 の 40 年 間 の 変 化 鈴 木 祥 悟 1 由 井 正 敏 2 青 山 一 郎 3 4 中 村 充 博 ( 1 森 林 総 研 東 北 2 東 北 鳥 類 研 究 所 3 東 北 森 林 管 理 局 4 森 林 総 研 ) 地 域 固 有 の 生 物 群 集 を 保 全 するためには 群 集 の 長 期 的 変 動 を 調 査 し その 動 態 や 維 持 機 構 を 明 らか にする 必 要 がある 森 林 総 合 研 究 所 東 北 支 所 では 岩 手 県 盛 岡 市 近 郊 の 混 交 林 で 森 林 性 鳥 類 の 繁 殖 群 集 を 1970 年 から 継 続 調 査 しているので 2009 年 までの 40 年 間 の 変 化 について 紹 介 する 調 査 地 は 岩 手 県 岩 手 郡 滝 沢 村 にある 岩 手 県 森 林 公 園 野 鳥 観 察 の 森 で 1910 年 頃 植 栽 されたアカマ ツと コナラやカスミザクラなどの 広 葉 樹 からなる 混 交 林 である 調 査 方 法 は なわばり 記 図 法 で 毎 年 繁 殖 期 に 調 査 を 行 い 繁 殖 鳥 類 の 群 集 組 成 を 明 らかにした 1970 年 から 2009 年 までの 40 年 間 の 繁 殖 鳥 類 データを 10 年 間 ごとに4 期 (Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 Ⅳ 期 )に 分 けて 比 較 を 行 った 全 種 合 計 のなわばり 数 は Ⅰ 期 とⅡ 期 間 では 差 はなかったが Ⅱ 期 からⅢ 期 にかけて 減 少 し Ⅳ 期 もⅢ 期 と 同 程 度 で 減 少 したままであった 種 数 と 多 様 度 指 数 はⅡ Ⅲ Ⅳ 期 と 期 を 追 うごとに 減 少 した 優 占 種 は Ⅰ 期 とⅡ 期 はシジュウカラ ヒヨドリ ア オジ Ⅲ 期 とⅣ 期 はシジュウカラ キビタキ ヒヨドリであった 各 期 間 の 群 集 組 成 を 比 較 するため 優 占 する 18 種 類 の 各 期 間 の 合 計 なわばり 数 についてχ2 検 定 を 行 ったところ 優 占 度 構 成 に 有 意 差 が 認 められ(P< 0.01) 群 集 組 成 が 変 化 していることが 明 らかになった 繁 殖 群 集 組 成 の 変 化 のおもな 原 因 としては 湿 地 の 消 失 疎 開 地 の 樹 林 化 一 部 アカマツの 枯 損 広 葉 樹 の 増 加 などの 環 境 変 化 カラス 類 の 増 加 やオオタカの 出 現 による 捕 食 圧 の 増 大 などが 考 えられるが 個 々 の 種 の 増 減 については 原 因 が 不 明 なことも 多 いことから 今 後 も 調 査 を 継 続 し 変 動 要 因 を 明 らかにしていき たい P-034 Maternal Lineage and Genetic Diversity of Asian lesser white-toothed Shrews (Crocidura shantungensis) from Jeju Island, South Korea Sang-Hyun Han 1,2, Tae-Wook Kim 3, Min-Ho Chang 1,3, Su-Gon Park 4, Byoung-Soo Kim 3, 〇 Hong-Shik Oh 1,4 ( 1 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea 2 Mirae Biotech Co. Seoul, South Korea 3 Department of Biology, Jeju National University, Jeju, South Korea, 4 Faculty of Science Education, Jeju National University, Jeju, South Korea) This study was carried out to investigate the maternal lineage and genetic diversity of Korean shrews (Crocidura shantungensis) distributed in Jeju Island, South Korea. The nucleotide sequences of mtdna CytB were determined and used for phylogenic analysis. Maternal lineages were divided into two major groups, J1 and J2. J1 had three individuals collected only in Jeju Island; however J2 was further classified into three subgroups, J2-1, J2-2 and J2-3. The phylogenetic tree showed that the collection sites of the animals corresponding to each maternal lineage were not separately isolated, suggesting that this species is under the stabilized community structure in the island. Among J2 subgroups, the J2-2 CytB sequences showed close relation with those from the reports previously described about East Asian shrews; Several J2-2 CytB sequences showed 100% identities with those reported from the other regions of South Korea, Mongol, and Russia, which suggested that the maternal progenitors of J2-2 may have introduced from inner region of Asian Continent via Korean Peninsula. This result was proposed that they had migrated from the continent before the last glacial period and further evolved after oceanic isolation of Jeju Island from Korean Peninsula. On the other hand, the maternal group J1 showed independent relationship with those of Korean Peninsula and other countries. These results were indicated that the vast investigation with more expanded sampling from various localities will be needed to clear the Asian shrew s phylogeny. * This study was partly supported by Korea Ministry of Environment as The Eco-technopia 21 project(no )

108 P-035 A Molecular Genetic Study on a Recently Introduced Species, Wild Boar (Sus scrofa coreanus) Captured in Mt. Halla on Jeju Island Sang-Hyun Han 1,2, Jang-Geun Oh 3, In-Cheol Cho 1, Tae-Wook Kim 2, Hong-Shik Oh 2,4 ( 1 Subtropical Animal Experiment Station, National Institute of Animal Science, R.D.A., Jeju, South Korea, 2 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea, 3 Institute of Environmental Resource Research, Jeju-do, South Korea, 4 Department of Science Education, Jeju National University, Jeju, South Korea) An introduced species, wild boars are observed in Mt. Halla surrounding areas which known as extinct species in Jeju Island. In this study, molecular genetic analyses were carried out to examine the crossbreeding with domesticated pig breeds, phylogenic relationship with other populations, and molecular sexing on the wild boars captured in the northern regions of Mt. Halla. To test the crossbreeding with domesticated pig breeds, the genetic polymorphisms in initiation codon sequences of ND2 gene and the 11-bp duplication patterns of control region in mtdna, those of RFLP patterns of intron 17 and intron 19 in KIT gene in nuclear DNA. The wild boar-specific polymorphism was observed in this population while there was no direct molecular evidence for interbreeding with domesticated pig breeds, such as Landrace, Large White, Berkshire and Duroc, indicating that those are wild animals. Whereas mtdna control region sequences obtained from all individuals tested in this study showed identical sequences among those. In addition, their sequences were also the very same with those from some native pig breeds of Northeast China but not those reported from Korean Peninsula. These results suggest that this introduced population may have been originated from the maternal progenitor population immigrated from continent which contributed to domestication of Chinese native pig breeds. Molecular sexing result showed that females are higher over 2 times than that of male, suggesting that the population is under the founder level and its size will be dynamically increase if not artificially restricted. P-036 The current Status of the Pinnipeds incidentally Caught in the East Coast of Korea and Their Conservation Measures Si-Wan Lee 1, Hansoo Lee, In-Kyu Kim 1, Min-Jung Song 1, Hong-Shik Oh 2 ( 1 Korea Institute of Environmental Ecology, Daejeon, , Republic of Korea, 2 Department of Science Education, Jeu National University, Jeju , Republic of Korea) This study proposes to grasp the current status of the Pinnipeds incidentally caught on the east coast of Korea, secure samples for analysis of genes and gather facts and figures for use in mapping out their management measures. The survey was conducted in and around the seaports on the east coast including Wooljin, Samchuk, Donghae, Kangreung, Yangyang and Sokcho over the period October June Biological information on Pinnipeds caught incidentally on fishing nets was collected. Specimens thus collected were put under refrigeration and cold storage, and presented to National Institute of Biological Resources, Ministry of Environment, Republic of Korea. The study has yielded data on two female and ten male individuals of Callorhinus ursinus. While the study of marine mammals (Pinnipedia) is highly significant since it reveals much about the current status of oceanic ecosystems, the information on the marine mammals in East Asia are insufficient. Pinnipedia migrate long distances, making it necessary to coordinate for joint research work with neighboring countries including Korea, Japan and Russia. The study suggests that further systematic studies and construction of an information infrastructure are required in order to manage marine mammals appropriately now being caught incidentally and transacted at auction

109 P-037 ベトナム 産 モグラ 亜 科 Euroscaptor 属 に 見 る 核 型 の 多 様 性 川 田 伸 一 郎 1 中 田 章 史 2 Nguyen Truong Son 3 Dang Ngoc Can 3 ( 1 国 立 科 学 博 物 館 2 弘 前 大 学 3 ベトナム 科 学 技 術 院 ) ベトナムには 2 属 3 種 のモグラ 類 が 生 息 するとされている. 演 者 らは 2008 年 の 大 会 において 第 四 の 種 と 思 われる Euroscaptor sp. について 発 表 した. 今 回 はこの 種 を 含 めたベトナム 産 3 種 の Europscaptor 属 に 分 類 されるモグラ 類 の 核 型 比 較 を 行 った. 調 査 個 体 は Vinh Phuc および Lao Cai で 得 られた E. longirostris 5 個 体,Quang Nam で 得 られた E. parvidens 3 個 体,および Tuyen Quang で 得 られた 未 記 載 種 と 考 えられて いる Euroscaptor sp. 2 個 体 である. 各 個 体 は 上 皮 組 織 の 細 胞 培 養 を 行 った 後 に, 定 法 により 染 色 体 標 本 を 作 製 し,ギムザ 染 色 と G バンド 染 色 により 比 較 された. 核 型 は 動 原 体 の 位 置 によりメタセントリック,サブテロセ ントリック,アクロセントリックの 3 つに 類 別 した.アジア 産 モグラ 類 の 核 型 は 2n=36 を 基 本 とし,その 常 染 色 体 構 成 はメタセントリック 染 色 体 が 7 対,サブテロセントリック 染 色 体 が 2 対,アクロセントリック 染 色 体 が 8 対 の E. mizura に 見 られるため,これと 比 較 した.E. longirostris,e. parvidens および Euroscaptor sp.の 染 色 体 数 はそれぞれ 2n=34, 2n=36, 2n=38 で, 種 特 異 的 と 思 われる 核 型 を 示 した. 38 本 の 染 色 体 を 有 する 核 型 はア ジア 産 モグラ 類 としては 新 発 見 である.E. mizura と 同 じ 染 色 体 数 を 示 した E. parvidens の 核 型 には 4 対 のア クロセントリック 染 色 体 が 含 まれ, 4 回 の 挟 動 原 体 逆 位 が 生 じていると 判 断 された.さらに G バンド 比 較 の 結 果 からは 単 純 な 染 色 体 再 配 列 では 説 明 できない 部 分 もあり, 本 種 が 同 属 の 他 種 とは 遠 縁 にあることが 示 唆 さ れる.また E. longirostris の 核 型 は, 基 本 的 な 核 型 からの 1 回 の 動 原 体 融 合 で 説 明 することが 出 来 る. Euroscaptor sp.の 核 型 は 一 対 の 両 腕 性 染 色 体 が 動 原 体 開 裂 により 派 生 したと 判 断 されたが,G バンドレベル でこの 染 色 体 再 配 列 が 起 こったことを 示 す 事 例 はモグラ 類 では 始 めてとなる.モグラ 科 の 核 型 は 保 守 的 であ ることがかつてから 指 摘 されてきたが, 最 近 の 分 析 では 染 色 体 数 の 増 減 を 示 す 例 が 増 加 している.ベトナム 産 の 種 としては 他 に Mogera 属 の 一 種 があるが, 既 報 のようにこの 核 型 が 2n=30 であることを 見 ても,ベトナム のモグラ 類 の 核 型 は 多 様 であり, 核 型 が 未 記 載 のさまざまな 種 で 同 様 な 分 析 がされる 必 要 性 を 感 じる. P-038 Genetic diversity analysis of Bent-winged bat (Miniopterus schrebersii) using nine microsatellites Junghwa An 1, Sun-Suk Kim 2, Hang Lee 1 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB) and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 Department of Biology, Kyung-Hee University, Seoul, Korea) A few studies on phylogenetics and population genetics of bent-winged bat were carried out. In order to assess the applicability of bent-winged bat microsatellites for population genetic studies in bent-winged bat in Korea, nine markers were tested on specimens obtained from two locations: Hwansun-cave in Samcheok and Sut-cave in Munkyung. All loci were found to be polymorphic. The mean number of alleles per locus ranged from 3.11 to The average expected heterozygosity varied from 0.57 to No significant deviation from Hardy-Weinberg equilibrium was identified in all loci over two populations after multiple test (P<0.05). From this study, we found that there is no distinctive genetic structure among two local populations according to STRUCTURE analysis. However, slight genetic differences among populations were found based on PCA analysis with a weak significance. This may be due to insufficient sample size. From the ecological point of view, thermal preference of M. schreibersii species is significantly different between two local populations (6.48±0.26C, n=500 in the Hwansun-cave at Samcheok and 10.81± 0.42C, n=190 in the Sut-cave at Munkyung). Although the bats showed temporal inner-migration within the hibernacula, the bats of both caves selected had constant roosting sites with similar temperature through winter. These selected markers will be useful for assessing fine population structure, interspecific variation, and conservation management of bent-winged bat in Korea as well as neighboring countries

110 P-039 北 海 道 産 小 型 コウモリ 類 の 皮 下 における 線 虫 寄 生 佐 藤 雅 彦 1 長 谷 川 英 男 2 前 田 喜 四 雄 3 4 村 山 良 子 ( 1 利 尻 町 立 博 物 館 2 大 分 大 医 生 物 3 東 洋 蝙 蝠 研 究 所 4 日 本 野 鳥 の 会 道 北 支 部 ) 北 海 道 産 モモジロコウモリの 耳 介 にみられる 腫 瘤 については その 原 因 が 線 虫 にあることを 筆 者 らは 明 ら かにしてきた( 佐 藤 ほか 2008) しかし これまでサンプル 数 が 少 なく その 寄 生 状 況 については 断 片 的 な 記 録 のみであり 線 虫 の 分 類 学 的 な 位 置 づけについても 未 定 であった そこで 2009 年 から 2010 年 にかけて 北 海 道 北 部 において 捕 獲 された 小 型 コウモリを 用 い 線 虫 の 寄 生 率 や 寄 生 箇 所 を 調 べたほか 線 虫 の 分 子 系 統 解 析 を 試 みた その 結 果 寄 主 としてモモジロコウモリ 以 外 の3 種 の 小 型 コウモリが 見 つかったほか 北 海 道 枝 幸 町 における3つのトンネル 内 のモモジロコウモリおよびドーベントンコウモリにおける 線 虫 の 寄 生 率 は 28%であり 前 者 においてはオスへの 寄 生 がメスよりも 極 めて 高 いことがわかった また 線 虫 寄 生 によると 思 われる 腫 瘤 や 皮 膚 の 色 の 変 化 などは 耳 介 に 最 も 多 く 見 られ( 寄 生 個 体 中 の 67%) それらの 多 くは 頭 部 の 脱 毛 を 伴 っていた 耳 介 以 外 では 皮 膜 上 や 指 骨 上 にも 上 述 の 症 状 が 現 れている 個 体 が 見 つかった 2007 年 から 2010 年 にかけて 再 捕 獲 された 個 体 識 別 可 能 な 27 個 体 中 新 たな 感 染 は 19 個 体 感 染 維 持 は 2 個 体 回 復 は6 個 体 であった 腫 瘤 内 部 から 得 られた 線 虫 の 分 類 学 的 な 位 置 づけについては 形 態 学 的 な 観 察 によりムスピセア 科 (Muspiceoidea)のリオーゴルバニア 属 (Riouxgolvania)に 属 することが 判 明 した しか し ヨーロッパやオーストラリアのコウモリから 知 られている 同 属 の 既 知 種 とはいくつかの 形 質 において 合 致 せ ず 東 アジアで 独 自 に 進 化 した 種 である 可 能 性 が 高 いと 思 われた ムスピセア 科 はこれまで 形 態 学 的 所 見 か ら 糸 片 虫 目 (Mermithida)や 旋 毛 虫 目 (Trichinellida)に 近 縁 とされてきた しかし 本 寄 生 線 虫 から 抽 出 した 18S rdna の 解 析 により 植 物 や 昆 虫 寄 生 などを 行 うチレンクス 目 (Tylenchida)に 近 縁 であることが 初 めて 明 らかにされ チレンクス 目 の 中 でも 本 線 虫 はかなり 古 い 時 代 に 分 岐 した 特 異 な 系 統 であることが 推 測 された P-040 種 内 変 異 と 種 間 変 異 からみた 北 海 道 産 サハリン 産 ハントウアカネズミ Apodemus peninsulae の 頭 骨 外 部 計 測 値 の 特 徴 金 子 之 史 ( 香 川 県 坂 出 市 在 住 ) 北 海 道 産 カラフト 産 のハントウアカネズミの 頭 骨 外 部 計 測 値 は, 大 陸 産 の 種 内 変 異 や, 北 海 道 産 のアカ ネズミ A. speciosus やヒメネズミ A. argenteus の 種 間 変 異 とは 比 較 されていない. 国 内 外 の 自 然 史 博 物 館 標 本 と 個 人 標 本 を 用 いて,これら 計 測 値 の 特 徴 を 調 べた.9 地 域 ごとに 乳 頭 や 精 巣 の 発 達 した 性 的 成 熟 個 体 のう ち 頭 骨 切 歯 前 端 から 上 顎 第 3 臼 歯 後 端 の 最 小 値 以 上 を 成 体 としその 平 均 値 と 各 個 体 計 測 値 を 比 較 した.ハ ントウアカネズミの 種 内 変 異 では, 北 海 道 産 はほとんどの 形 質 でサハリン 産 と 大 陸 産 7 地 域 [ロシア, 朝 鮮 半 島, 黒 龍 江 吉 林 内 モンゴル, 河 北, 山 西, 陜 西, 甘 粛 ] 中 最 小 であった.しかし, 臼 歯 列 長 を 除 く 頭 骨 前 半 部 と 後 半 部 の 比 率 は 朝 鮮 半 島, 黒 龍 江 吉 林 内 モンゴルと 同 一 であった.サハリン 産 はほとんどの 形 質 で 北 海 道 産 と 大 陸 産 の 中 間 値 であったが, 歯 隙 長 は 大 陸 産 3 地 域 (ロシア, 朝 鮮 半 島, 黒 龍 江 吉 林 内 モンゴ ル)とほぼ 同 一 で, 尾 長 は 全 ての 地 域 中 最 大 であった. 北 海 道 産 とサハリン 産 は 頬 骨 弓 幅 臼 歯 列 長 などは 同 一 で 短 縮 化 していた.いっぽう 北 海 道 産 の 種 間 変 異 では,ハントウアカネズミはほとんどの 形 質 でアカネズ ミやヒメネズミとの 中 間 値 を 示 した. 北 海 道 産 カラフト 産 のハントウアカネズミは 成 長 初 期 に 決 定 される 臼 歯 列 長 が 共 通 に 短 縮 した 点 で 共 通 の 起 原 を 示 唆 する.ハントウアカネズミの 形 態 変 化 は 北 海 道 では 他 2 種 との 形 質 置 換 で 説 明 できるが, 他 のアカネズミ 属 が 生 息 しないサハリンでは 形 質 置 換 で 説 明 できない. 後 者 の 歯 隙 長 や 尾 長 の 伸 長 は, 森 林 生 活 への 二 次 的 適 応 と 考 えられる: 歯 隙 長 の 伸 長 は 堅 い 果 実 の 摂 食, 尾 長 の 伸 長 は 樹 上 生 活 への 適 応

111 P-041 幾 何 学 的 形 態 測 定 法 によるアカネズミ 属 の 頭 蓋 骨 形 態 の 種 間 比 較 新 宅 勇 太 1 2 本 川 雅 治 ( 1 京 大 院 理 動 物 2 京 大 総 博 ) アカネズミ 属 (genus Apodemus)は 旧 北 区 の 温 帯 域 を 中 心 に 広 く 分 布 し,20 種 ほどが 知 られている. 分 子 系 統 解 析 によれば, 本 属 は Apodemus グループ,Sylvaemus グループ,そして 日 本 の argenteus とネパールの gurkha の 大 きく 4 系 統 に 分 岐 したとされている.さらに 東 アジアを 中 心 に 分 布 する Apodemus グループは agrarius/draco/peninsulae/speciosus の 4 グループに 分 かれたことが 推 定 されている.ヨーロッパの Sylvaemus グループにおける 系 統 と 形 態 の 関 係 についての 研 究 によれば,このグループでは 頭 骨 形 態 の 類 似 度 の 関 係 が 系 統 関 係 とよく 一 致 することが 示 されている. 本 研 究 では, 東 アジア 産 のアカネズミ 属 における 形 態 分 化 と 系 統 との 関 係 を 明 らかにするために,12 種 21 個 体 群 421 個 体 の 標 本 を 用 いて, 幾 何 学 的 形 態 測 定 法 によ る 頭 蓋 骨 背 面 観 と 腹 面 観 の 種 間 比 較 を 行 った. 正 準 変 量 分 析 では 特 に,agrarius グループ,argenteus, grukha,sylvaemus グループが 残 りの Apodemus グループの 種 から, 間 頭 頂 骨 や 頭 頂 骨 の 形 状, 咬 板 のサイ ズ, 吻 部 と 脳 函 部 の 大 きさの 相 対 的 な 比 率, 及 び 臼 歯 列 に 対 する 後 口 蓋 孔 の 位 置 などの 形 質 により 区 別 さ れた.また, 頭 骨 形 態 が 互 いに 類 似 するとされる draco/peninsulae/speciosus の 3 グループの 種 も 高 い 率 で 判 別 された. 形 状 変 数 より 計 算 した 個 体 群 間 のマハラノビス 距 離 は 分 子 遺 伝 学 的 距 離 と 有 意 な 相 関 を 示 した が,クラスター 分 析 の 結 果 では, 同 種 の 個 体 群 が 背 面 観 で draco と peninsulae の 2 グループが 混 成 したクラ スターを 形 成 するなど, 同 種 あるいは 同 一 グループの 個 体 群 が 単 一 のクラスターを 形 成 しない 場 合 も 見 られ たことから,Sylvaemus グループでの 報 告 に 比 べ, 分 子 系 統 と 形 態 との 対 応 は 限 定 的 なものとなった. 分 子 系 統 樹 へのマッピング 解 析 の 結 果 によれば,draco/peninsulae のグループが 混 在 したクラスターが 形 成 された 理 由 として,このグループにおいては 推 定 された 祖 先 形 状 からの 変 化 の 方 向 と 量 における 違 いが 種 間 で 小 さ いことが 関 係 するものと 考 えられた. P-042 北 海 道 産 ユキウサギの 系 統 地 理 学 的 解 析 木 下 豪 太 1 布 目 三 夫 2 平 川 浩 文 3 1 鈴 木 仁 ( 1 北 大 環 境 科 学 院 2 名 大 院 生 命 農 学 研 究 科 3 森 林 総 研 ) ユキウサギ Lepus timidus はユーラシア 大 陸 北 部 を 中 心 に 広 く 分 布 し 形 態 的 特 徴 から 16 亜 種 に 細 分 さ れ 北 海 道 産 ユキウサギは 固 有 亜 種 L. t. ainu に 分 類 される しかし これまで 北 海 道 産 ユキウサギと 他 地 域 集 団 との 遺 伝 子 情 報 に 基 づく 系 統 関 係 は 十 分 に 調 べられていなかった また 北 海 道 内 での 遺 伝 的 集 団 構 造 が 調 べられている 他 の 哺 乳 類 数 種 では 氷 期 の 陸 橋 形 成 に 伴 う 北 海 道 への 移 入 の 歴 史 が 示 唆 されている そこで 今 回 分 枝 系 統 地 理 学 的 解 析 を 用 い 北 海 道 産 ユキウサギと 大 陸 集 団 との 系 統 関 係 を 明 らかにし 北 海 道 内 での 遺 伝 的 集 団 構 造 を 調 べることで 北 海 道 産 ユキウサギの 集 団 史 について 考 察 を 行 った 本 研 究 で は 2009~2010 年 に 北 海 道 154 地 点 およびサハリン 1 地 点 から 採 集 したユキウサギの 糞 を 材 料 に mtdna の 解 析 を 行 った データベースから 集 めたヨーロッパやロシア 極 東 のユキウサギの 配 列 を 加 え 系 統 解 析 を 行 っ たところ 北 海 道 産 ユキウサギは 他 地 域 の 集 団 とは 遺 伝 的 にも 独 立 した 系 統 集 団 であり その 起 源 も 比 較 的 古 いことが 明 らかとなった さらに 北 海 道 産 ユキウサギと 朝 鮮 半 島 の 固 有 種 L. coreanus が 近 縁 であることが 示 され 過 去 に 北 海 道 産 ユキウサギの 祖 先 集 団 と L. coreanus の 間 で 遺 伝 的 交 流 があったことが 示 唆 された 一 方 北 海 道 内 におけるユキウサギの 遺 伝 的 多 様 性 を 調 べたところ 北 海 道 産 ユキウサギは 大 きく 二 つの mtdna 系 統 に 分 けられることが 明 らかとなった 一 方 の 系 統 は 北 海 道 全 域 に 広 く 分 布 し 遺 伝 的 多 様 性 も 高 いが 他 方 は 北 海 道 東 部 にその 分 布 が 偏 っており 遺 伝 的 多 様 度 も 低 いことが 分 かった これら 二 つの 系 統 は サハリンを 含 めた 他 地 域 の 集 団 とは 独 立 した 単 系 統 であり 過 去 に 北 海 道 内 で 分 断 化 が 起 きたことにより 生 じた 可 能 性 を 示 唆 している これまで 北 海 道 への 複 数 回 の 移 入 が 異 系 統 の 混 在 を 引 き 起 こしていると 幾 つ かの 哺 乳 類 で 示 されているが 今 回 のユキウサギでの 発 見 は 北 海 道 内 で 分 断 化 が 起 きた 可 能 性 を 示 す 珍 し い 例 といえる

112 P-043 ニホンザル 踵 骨 および 距 骨 の 個 体 発 生 奥 田 ゆう ( 岡 山 理 科 大 院 総 合 情 報 ) 踵 骨 および 距 骨 は 絶 滅 種 も 含 めた 霊 長 類 の 系 統 関 係 を 明 瞭 に 示 す 骨 の 一 つである 系 統 分 析 には 派 生 形 質 の 決 定 が 重 要 であり 個 体 発 生 は 派 生 形 質 を 決 定 する 上 で 有 力 な 手 段 となる しかし 踵 骨 および 距 骨 の 形 質 は 個 体 発 生 という 観 点 での 評 価 がなされていない 本 研 究 では 踵 骨 および 距 骨 の 個 体 発 生 を 観 察 することで 形 質 の 極 性 を 明 らかにし 現 在 使 用 されている 形 質 状 態 の 妥 当 性 を 検 証 する 踵 骨 および 距 骨 の 形 質 は 生 後 に 現 れるため 生 後 の 個 体 を 用 いる 必 要 がある よって 資 料 には 日 齢 まで 明 らかで かつ 様 々な 年 齢 層 の 標 本 が 多 数 存 在 するニホンザルを 用 いた 観 察 した 形 質 は Strasser & Delson(1987)ならびに Gebo(1986)が 記 載 した 計 5 形 質 である 前 中 距 骨 関 節 面 は Strasser & Delson(1987)が 関 節 面 が 繋 がった 状 態 を 原 始 形 質 分 離 した 状 態 を 派 生 形 質 としている ニホンザルは 発 生 の 初 期 では 両 関 節 面 が 繋 がった 前 者 の 状 態 を 示 し 中 期 に 後 者 の 状 態 を 示 した また 後 距 骨 関 節 面 は 長 いらせん 状 を 原 始 形 質 短 い 回 旋 状 を 派 生 形 質 としており ニ ホンザルでは 発 生 初 期 は 前 者 の 状 態 を 発 生 段 階 が 進 むに 従 い 後 者 の 状 態 を 示 した 以 上 の 結 果 は Strasser & Delson(1987)の 形 質 極 性 の 設 定 を 支 持 する 距 骨 の 長 母 指 屈 筋 溝 は より 発 達 した 状 態 を 派 生 形 質 としている ニホンザルでは 発 達 せず 個 体 発 生 でも 発 達 した 状 態 を 経 ることはなかった よって 長 母 指 屈 筋 溝 の 発 達 した 状 態 が 派 生 形 質 であることを 支 持 できる Gebo(1986)は 距 骨 の 外 果 面 は 前 方 に 小 さ く 階 段 状 に 突 出 し 内 果 面 が 小 さく 上 がった 状 態 を 原 始 的 外 果 面 は 中 央 に 大 きくなだらかに 突 出 し 内 果 面 は 下 がった 状 態 を 派 生 的 としている ニホンザルでは 外 内 果 面 ともに 中 期 に 前 者 の 状 態 を 示 し 後 者 の 状 態 を 経 ることはなかった しかし この 形 質 については 形 質 状 態 の 出 現 が 他 の 形 質 に 比 べ 遅 いため Gebo (1986)が 原 始 的 とした 形 質 状 態 は 派 生 形 質 である 可 能 性 も 考 えられる P-044 エゾシカの 糞 便 を 用 いた 遺 伝 学 的 解 析 の 有 用 性 検 討 山 﨑 翔 気 1 長 井 和 哉 2 淺 野 玄 3 3 鈴 木 正 嗣 ( 1 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 獣 医 学 研 究 科 2 岩 手 大 学 農 学 部 3 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 ) 近 年 エゾシカ(Cervus nippon yesoensis)の 個 体 数 増 加 に 伴 った 農 林 業 被 害 や 自 然 植 生 への 食 害 交 通 事 故 が 問 題 となっており エゾシカ 保 護 管 理 計 画 ( 北 海 道 )や 知 床 半 島 エゾシカ 保 護 管 理 計 画 ( 環 境 省 )に 基 づいた 個 体 数 調 整 が 実 施 されている 適 正 かつ 効 率 的 な 個 体 数 調 整 の 実 施 にはエゾシカの 個 体 群 の 移 動 様 式 の 解 明 が 不 可 欠 であり 遺 伝 子 情 報 を 用 いた 研 究 は 解 明 に 向 けた 一 手 段 として 実 施 されてい る そこで 本 研 究 では 知 床 半 島 におけるエゾシカの 糞 便 からのミトコンドリア DNA 分 析 によってハプロタイプ を 決 定 し 同 季 節 同 地 域 の 有 害 駆 除 個 体 ( 筋 肉 )からのハプロタイプ 出 現 頻 度 との 比 較 によって 糞 便 を 用 い た 遺 伝 学 的 解 析 の 有 用 性 を 検 討 した 本 研 究 には 2009 年 2 月 ~2010 年 3 月 に 斜 里 町 および 羅 臼 町 の 野 外 から 採 材 した 糞 便 132 検 体 と 2009 年 3~4 月 に 羅 臼 町 で 有 害 駆 除 個 体 から 採 材 した 筋 肉 142 検 体 ( 知 床 財 団 から 提 供 )を 用 いた 糞 便 は 132 検 体 すべてにおいてハプロタイプ 決 定 に 至 り 既 に 報 告 されているa b d の 3 タイプと 今 回 新 たに d タイプの 一 部 に 1 塩 基 置 換 が 起 こった d タイプが 確 認 された 羅 臼 町 において 冬 季 に 採 材 した 糞 便 75 検 体 と 同 時 期 の 有 害 駆 除 個 体 142 検 体 ( 雌 雄 間 のハプロタイプ 出 現 頻 度 に 有 意 差 なし)のハプロタイプ 出 現 頻 度 に 有 意 な 差 はなく(p>0.05) 糞 便 は 有 害 駆 除 個 体 と 同 等 な 遺 伝 学 的 解 析 の 有 用 性 があることが 示 さ れた 糞 便 は 有 害 駆 除 の 実 施 されない 時 期 や 地 域 における 採 材 が 可 能 であり また 非 侵 襲 的 に 容 易 に 採 材 が 可 能 できることからも 有 用 性 が 高 い 今 後 の 課 題 として 雌 雄 間 のハプロタイプ 出 現 頻 度 に 差 がある 地 域 においては 野 外 糞 便 の 性 判 別 を 行 う 必 要 がある これを 行 うことで 他 地 域 との 遺 伝 学 的 解 析 が 可 能 となり よ り 詳 細 な 個 体 群 の 移 動 様 式 の 解 明 に 貢 献 し 得 ると 考 えられる

113 P-045 兵 庫 県 生 息 イノシシのイノブタ 交 雑 判 定 と 遺 伝 学 的 特 性 中 村 幸 子 森 光 由 樹 ( 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター/ 兵 庫 県 立 大 学 ) 背 景 目 的 近 年 ニホンイノシシ( 以 下 イノシシ)による 農 業 被 害 の 増 加 が 顕 著 である 他 府 県 の 一 部 地 域 では イノブタによる 遺 伝 子 汚 染 が 個 体 数 増 加 の 一 因 と 示 唆 される 報 告 がある 今 回 は 兵 庫 県 内 に 生 息 しているイノシシに 対 してブタ 遺 伝 子 混 入 の 有 無 を 判 定 すると 共 に 兵 庫 県 産 イノシシの 遺 伝 学 的 特 性 を 解 析 した 材 料 方 法 兵 庫 県 にて 2006 年 から 2010 年 に 捕 獲 されたイノシシ 129 頭 を 用 い mtdna GPIP および MC1R を 対 象 にブタ 遺 伝 子 の 混 入 の 有 無 を 調 べた 各 遺 伝 子 の 目 的 領 域 を PCR により 増 幅 し PCR-RFLP および 塩 基 配 列 により 分 析 した また mtdna ハプロタイプを 決 定 し 遺 伝 的 地 域 特 性 を 調 べ た 結 果 考 察 mtdna と GPIP の 解 析 からは ブタ 遺 伝 子 の 混 入 を 示 唆 する 結 果 は 得 られなかった MC1R の 解 析 では サンプルはアジアタイプの 野 生 イノシシのクラスターに 分 類 された しかし コントロール として 用 いたイノブタから 得 た 1 サンプルも 同 様 のクラスターに 分 類 された よって 現 段 階 では MC1R をブタ 遺 伝 子 混 入 判 定 の 指 標 として 用 いるにはデータ 不 足 であった これは 今 後 の 課 題 である 続 いて mtdna により 兵 庫 県 産 イノシシの 遺 伝 学 的 特 性 を 解 析 した 5つのハプロタイプが 確 認 され これらは 全 て これま でに 日 本 国 内 で 確 認 報 告 されているタイプ(J1 J3 J5 J10 J12)であり 兵 庫 県 固 有 の 新 たなハプロタイプ は 確 認 されなかった 全 国 に 広 く 分 布 する J10 が 県 内 で 最 も 多 くかつ 全 域 で 確 認 された J1 は 県 北 東 部 で J3 は 県 東 部 で 多 く 確 認 された いずれも 兵 庫 県 に 近 隣 する 滋 賀 県 や 福 井 県 で 多 く 確 認 されていることか ら これら 地 域 に 両 タイプが 優 位 となる 集 団 が 存 在 することが 示 唆 される 六 甲 山 系 で 捕 獲 されたイノシシ(35 頭 )においては 全 て J10 であった 六 甲 山 系 は かつて 荒 廃 した 経 緯 を 持 つことから 当 時 僅 かに 生 存 して いた 個 体 か もしくは 新 たに 移 入 してきた 個 体 により 現 在 の 集 団 が 形 成 された 可 能 性 が 示 唆 される 現 在 も 隣 接 地 域 との 交 流 が 低 下 している 可 能 性 が 考 えられた P-046 北 海 道 知 床 半 島 および 周 辺 地 域 におけるヒグマ 個 体 群 の 遺 伝 構 造 釣 賀 一 二 三 1 間 野 勉 1 小 平 真 佐 夫 2 山 中 正 実 2 葛 西 真 輔 2 増 田 隆 一 ( 1 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター 2 知 床 財 団 3 北 大 院 理 ) 知 床 半 島 を 含 む 北 海 道 東 部 地 域 におけるヒグマ Ursus arctos の 遺 伝 構 造 を 明 らかにする 目 的 で,この 地 域 で 有 害 鳥 獣 駆 除 などによって 捕 獲 された,およそ 300 個 体 のヒグマを 対 象 に,ミトコンドリア DNA コントロー ル 領 域 の 一 部 塩 基 配 列 ( 約 670 塩 基 )と 17 座 位 のマイクロサテライト 領 域 の 分 析 を 行 った.ミトコンドリア DNA の 分 析 では, 北 海 道 に 分 布 する 3 つのクラスターのうち,2 つのクラスターに 属 する 11 のハプロタイプが 検 出 された.8 つの 地 域 集 団 を 仮 定 して, 近 隣 結 合 方 および 多 次 元 尺 度 構 成 法 による 系 統 関 係 の 解 析 を 試 みた ところ, 半 島 とその 基 部 に 分 布 する 5 つの 地 域 集 団 と 内 陸 部 に 分 布 する 3 つの 地 域 集 団 とに 明 瞭 に 分 かれる ことが 明 らかになった.また, 半 島 に 分 布 する 地 域 集 団 では 内 陸 部 と 比 較 してハプロタイプ 多 様 度 が 高 い 値 を 示 すとともに,それぞれの 地 域 集 団 間 で 遺 伝 的 分 化 の 程 度 が 大 きいことがわかった. 一 方,マイクロサテラ イト 領 域 の 分 析 では,サンプル 数 が 少 なく 解 析 から 除 外 した 羅 臼 側 基 部 の 集 団 を 除 く 7 つの 地 域 集 団 すべて において, 比 較 的 高 い 遺 伝 的 多 様 性 を 示 した. 半 島 に 分 布 する 2 つの 地 域 集 団 間 では 特 に 遺 伝 的 分 化 の 程 度 が 低 く, 個 体 の 移 動 が 頻 繁 に 行 われていることが 示 唆 された.また,assignment test の 結 果 からは,この 地 域 のヒグマが 半 島 および 基 部 に 分 布 する 集 団 と 内 陸 部 の 集 団 に 分 けられ, 半 島 基 部 西 側 に 分 布 するヒグ マは 半 島 の 集 団 に 属 するものの, 内 陸 部 の 集 団 の 影 響 を 受 けていることが 明 らかになった. 今 回 実 施 したミト コンドリア DNA およびマイクロサテライト 領 域 の 分 析 結 果 は,いずれも 半 島 および 基 部 に 分 布 するヒグマが 内 陸 部 に 分 布 するヒグマと 遺 伝 的 に 異 なることを 示 しており, 知 床 半 島 のヒグマは, 基 部 の 地 域 集 団 を 含 めた 一 つのユニットと 見 なすことができると 考 えられた.なお 本 研 究 は, 北 海 道 国 際 航 空 寄 付 金 事 業, 知 床 キムンカ ムイ プロジェクトの 一 環 として 実 施 された

114 P-047 Subspecies taxonomic status of the Korean tiger (Panthera tigris) Mu-Yeong Lee 1, Seo-Jin Lee 1, Jung Hwa An 1, Mi-Sook Min 1, Junpei Kimura 2, Kawada Shin-ichiro 3, Nozomi Kurihara 3 Warren Johnson 4, Hang Lee 1 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife, 2 Laboratory of Veterinary Anatomy and Cell Biology, and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 3 National Museum of Nature and Science, Tokyo, Japan; 4 National Institute of Cancer, NIH, USA) The tiger population in the Korean peninsula was once considered a separate subspecies ( Panthera tigris creensis) from the Amur tiger (P. t. altaica) by some authors decades ago. P. t. coreensis merged into P. t. altaica subsequently and they are now considered identical subspecies. It is a reasonable conclusion by common sense because, historically, there is no major dispersal barrier between Korean peninsula and the major habitat of Amur tigers in Far Eastern Russia and Northeastern China to prevent gene flow of large carnivores with long-distance dispersal ability. However, there have not been any detailed genetic studies to confirm or dispute this common sense conclusion. Three tiger bone samples thought to have been originally from the Korean peninsula were collected from museums in Japan and the USA and nucleotide sequences of 8 mitochondrial gene fragments were determined using the approach for ancient DNA in order to reveal the phylogenetic relationship of the Korean tiger. Compared with the existing data, the results of sequence alignment showed that the sequences of the three individuals exactly match those of the Amur tiger. Our preliminary outcome supports the conclusion that the Korean tiger belongs to P. t. altalica even though this needs to be confirmed by further study. The result has important implication for the conservation and recovery of Korean tigers. P-048 ミトコンドリア DNA (mtdna) 解 析 からみた 伊 豆 鳥 島 周 辺 に 生 息 するハンドウイルカ 属 (genus Tursiops) の 種 同 定 および 遺 伝 的 組 成 早 野 あづさ 1 幸 島 司 郎 1 吉 岡 基 2 関 口 雄 祐 3 森 阪 匡 通 4 白 木 原 美 紀 5 篠 原 正 典 6 小 木 万 布 7 酒 井 麻 衣 8 天 野 雅 男 9 鳥 羽 山 照 夫 10 内 田 詮 三 11 濱 崎 英 治 12 中 村 雅 之 13 漁 野 真 弘 14 原 口 涼 子 15 菱 井 徹 7 6 森 恭 一 ( 1 京 大 野 生 研 2 三 重 大 生 物 資 源 3 千 葉 商 科 大 商 経 4 東 大 大 気 海 洋 研 5 東 邦 大 理 6 帝 京 科 学 大 7 御 蔵 島 観 光 協 会 8 東 大 生 命 科 学 ネットワーク 9 長 崎 大 水 産 10 鴨 川 シーワールド 11 沖 縄 美 ら 海 水 族 館 12 天 草 いるかワールド 13 海 の 中 道 海 洋 生 態 科 学 館 14 城 崎 マリンワールド 15 東 京 農 工 大 ) ハンドウイルカ 属 は 世 界 中 の 温 帯 から 熱 帯 にかけて 広 く 分 布 し 外 洋 から 沿 岸 域 に 生 息 する 大 型 の Tursiops truncatus(ハンドウイルカ)と 沿 岸 域 に 生 息 し 小 型 で 加 齢 に 伴 い 腹 部 に 斑 点 を 生 ずる T. aduncus (ミナミハンドウイルカ)の2 種 を 認 めるのが 一 般 的 である 日 本 近 海 にもこの2 種 が 生 息 することが 知 られてい るが これらの 分 布 状 況 は 確 定 的 ではない そこで 本 研 究 では ミナミハンドウイルカが 生 息 することが 示 唆 さ れてきた 伊 豆 諸 島 鳥 島 周 辺 海 域 において 2008 年 10 月 末 に 調 査 を 行 い 本 海 域 のイルカから 10 サンプル の 糞 便 を 採 集 し mtdna コントロール 領 域 約 520bp の 塩 基 配 列 を 決 定 することにより 種 同 定 を 行 い 集 団 の 遺 伝 的 組 成 を 明 らかにした なお 種 同 定 およびハプロタイプ 比 較 には 早 野 ら(2004; 本 学 会 大 会 )で 用 いた データを 含 む ハンドウイルカ( 静 岡 県 伊 豆, 和 歌 山 県 太 地 長 崎 県 壱 岐 および 沖 縄 島 沿 岸 )とミナミハンド ウイルカ( 伊 豆 諸 島 御 蔵 島 小 笠 原 諸 島 天 草 諸 島 および 奄 美 大 島 沿 岸 )75 個 体 のデータを 用 いた 解 析 可 能 であった 7 つの 鳥 島 サンプルは 全 て 同 一 のミナミハンドウイルカのハプロタイプを 持 つことが 判 明 し 外 部 形 態 による 種 同 定 の 結 果 と 一 致 した( 森 阪 ら(2010); 平 成 22 年 度 日 本 水 産 学 会 春 季 大 会 ) またこのハプ ロタイプは 伊 豆 諸 島 御 蔵 島 のミナミハンドウイルカで 優 占 的 (15 個 体 中 13 個 体 )にみられるタイプであった が 小 笠 原 諸 島 で 少 数 みられるものの 他 の 海 域 では 全 くみられないタイプであった これらのことから 鳥 島 周 辺 海 域 のミナミハンドウイルカは 御 蔵 島 周 辺 個 体 群 の 一 部 であるか 御 蔵 島 個 体 群 と 祖 先 集 団 をともにす る 別 の 個 体 群 であるが ごく 最 近 に 分 化 がおこったため 遺 伝 的 分 化 が 生 じていないことが 示 唆 された

115 P-049 フィリピンバタン 島 のクビワオオコウモリ Pteropus dasymallus の 生 息 状 況 大 沢 夕 志 大 沢 啓 子 (コウモリの 会 ) クビワオオコウモリは 国 内 では 南 西 諸 島 の 口 永 良 部 島 以 南 に 分 布 し 4 亜 種 に 分 けられている 国 外 で は 台 湾 の 緑 島 及 び 台 湾 本 島 蘭 嶼 島 に 亜 種 タイワンオオコウモリが 分 布 するほか 1992 年 にはフィリピン 最 北 部 のバタネス 諸 島 とバブヤン 諸 島 にも 分 布 することが 知 られるようになった しかし フィリピンのクビワオオ コウモリについては 同 定 は 形 態 によるものであり 亜 種 は 不 明 クビワオオコウモリの 個 体 群 の 中 ではいち ばん 生 息 数 が 多 いかもしれないとされているが その 生 息 状 況 の 詳 細 はわかっていない 今 回 2010 年 3 月 24 日 から 3 月 31 日 までバタネス 諸 島 のバタン 島 でクビワオオコウモリの 生 息 状 況 を 調 べたので 報 告 する バタン 島 はルソン 島 と 台 湾 本 島 のほぼ 中 間 に 位 置 し 面 積 は 約 76k m2 バタネス 諸 島 の 中 では 2 番 目 に 大 きい 起 伏 の 多 い 地 形 で 放 牧 地 や 耕 作 地 の 間 の 谷 間 などには 小 規 模 な 森 林 が 点 在 し クビワオオコウモリの 生 息 環 境 として 適 していると 考 えられる バタネス 州 の 州 都 でもあるバスコの 町 周 辺 で 夜 間 の 直 接 観 察 及 びペリット 等 のフィールドサインにより 生 息 状 況 を 調 べた 夜 間 調 査 した 日 は 毎 晩 直 接 観 察 でき また 直 接 観 察 やペリット 等 によりイチジク 属 の 花 嚢 やマンゴーの 果 実 を 採 食 しているのが 確 認 できた 生 息 数 については 放 牧 地 や 耕 作 地 を 含 む 島 の 平 均 的 な 自 然 環 境 の 中 を 通 っている 舗 装 道 路 約 500m を 4 日 間 日 没 後 2 時 間 程 度 徒 歩 により 目 視 で 確 認 したところ 5 頭 前 後 が 観 察 された また 放 牧 地 と 降 雨 林 の 混 在 するイラヤ 山 麓 や マンゴーが 植 栽 された 街 はずれの 人 家 の 庭 でも 複 数 個 体 が 直 接 観 察 できたため 他 の 場 所 で 確 認 できたペリット 等 の 状 況 もふまえ 生 息 数 生 息 密 度 とも にそれほど 少 なくはないと 考 えられた なお 直 接 観 察 した 個 体 の 体 色 は 白 味 の 強 い 個 体 から 暗 色 部 の 多 い 個 体 までさまざまであり 体 色 により 亜 種 を 推 定 することは 難 しかった P-050 長 野 県 乗 鞍 高 原 におけるクビワコウモリ Eptesicus japonensis Imaizumi の 成 長 記 録 小 柳 恭 二 1 辻 明 子 1 2 山 本 輝 正 ( 1 クビワコウモリを 守 る 会 2 岐 阜 県 立 土 岐 紅 陵 高 等 学 校 ) クビワコウモリEptesicus japonensis は 主 に 大 径 木 の 樹 洞 を 昼 間 のねぐらとするため( 環 境 省 自 然 保 護 局 野 生 生 物 課,2006), 自 然 林 の 消 失 により 分 布 域 が 極 端 に 狭 まり, 個 体 数 も 激 減 していると 推 定 されている( 環 境 省 自 然 保 護 局 野 生 生 物 課 2006).そのため,2005 年 に 環 境 省 自 然 保 護 局 野 生 生 物 課 から 公 表 されたレッド データブックでは, 絶 滅 危 惧 IB 類 (Endangered species: 近 い 将 来 における 野 生 での 絶 滅 の 危 険 性 が 高 い 種 ) に 指 定 されている. 本 種 の 有 効 な 保 護 活 動 を 展 開 していくためには 早 急 な 生 態 的 知 見 の 収 集, 蓄 積 が 必 要 とされる. 今 回, 演 者 らは 本 種 の 幼 獣 の 成 長 についての 知 見 を 得 ることを 目 的 とし 日 本 で 唯 一,その 出 産 哺 育 コロニーが 確 認 されている 長 野 県 松 本 市 ( 旧 安 曇 村 ) 乗 鞍 高 原 にて 2006 年 7 月 に1 個 体 と 2007 年 の7 月 に2 個 体 の 妊 娠 中 の 母 獣 を 捕 獲 し 飼 育 した. 分 娩 日 は 2006 年 7 月 17 日,2007 年 7 月 20 日 と 22 日 であり, 産 仔 数 は 各 事 例 とも1 仔 であった.2006 年 に 飼 育 した 幼 獣 1 個 体 については 同 年 9 月 5 日 に 放 獣 するまでの 50 日 間, 体 重, 頭 胴 長, 前 腕 長, 第 1~5 指 骨 長, 下 腿 長, 後 肢 長, 尾 長, 耳 長 の 計 測 を 行 った.これらによ り, 本 種 の 成 長 に 関 する 若 干 の 知 見 が 得 られたので 報 告 する

116 P-051 The study of order Chiroptera in Jeju Island, Korea Park Su-Gon 1, Byung-Su, Kim 2,3, Min-Ho, Chang 2,3, Sang-Hyun, Han 2, Tae-Wook, Kim 3, Hong-Shik, Oh 1,2 ( 1 Department of Science Education, Jeju National University, Jeju self-governing province, Korea, 2 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea, 3 Department of Biology, Jeju National University, Jeju self-governing province, Korea) To know the present condition of order Chiroptera in Jeju Island, investigations were conducted lava tuve and military cave. Quarterly conducted field survey from July, 2008 to July, 2010 for these investigations. The first record of order Chiroptera in Jeju Island was started with 'Report of land animals in Jeju Island' by Mori damejo(1928) which mentioned Myotis mystacinus gracilis in it. Reported Chiroptera in Jeju Island, until now, were 14 species within 2 families total whiches are Rhinolophus ferrumequinum, Myotis mystacinus gracilis, Myotis ikonnikovi Ognev, Myotis natteri amurensis, Myotis nattereri bombinus, Myotis daubentoni, Myotis formosus, Myotis macrodactylus, Pipistrellus abramus, Pipistrellus coreensis, Miniopterus schreibersi, Pipistrellus savii velox, Murina leucogaster, Tadarida insignis. especially, Tadarida insignis, Murina leucogaster were recorded by this investigation and no observations are reported Pipistrellus savii velox, M. natteri amurensis recently. These results will be able to use builting data base of order Chiroptera in Korea and biological data to arrange protection plan for the habitat of order Chiroptera *This study was partly supported by korea ministry of Environment as The Eco-Technopia 21 project (No ) P-052 北 海 道 藻 琴 山 を 起 点 とする 3 河 川 ( 藻 琴 川 浦 士 別 川 止 別 川 ) 流 域 のコウモリ 相 ~ 環 境 別 および 高 度 別 のコウモリ 類 の 分 布 について~ 須 貝 昌 太 郎 1 近 藤 憲 久 2 相 馬 幸 作 1 1 増 子 孝 義 ( 1 東 京 農 大 2 根 室 市 歴 史 と 自 然 の 資 料 館 ) 藻 琴 山 周 辺 の 近 隣 地 域 では 美 幌 町 や 斜 里 町 などの 報 告 があるが 藻 琴 山 を 起 点 とした 3 河 川 流 域 にお けるコウモリ 類 の 報 告 はない さらに コウモリ 類 の 生 態 学 的 知 見 は 近 年 増 加 しつつあるものの 保 全 策 定 に 必 要 とされる 情 報 は 十 分 とはいえない 今 回 の 報 告 は 保 存 策 定 の 基 礎 となるように 対 象 地 域 の 分 布 およ び 生 態 を 詳 細 に 調 べたものである 調 査 方 法 は コウモリ 類 の 生 態 に 合 わせて3つの 方 法 で 行 った すなわ ち 森 林 内 の 調 査 河 川 ( 湖 ) 上 の 調 査 ねぐらの 調 査 である 森 林 内 での 調 査 は 標 高 100m 以 下 ( 畑 作 河 畔 林 地 域 ) 標 高 100m~300m 間 ( 針 広 混 交 林 地 帯 ) 標 高 100m~300m 間 ( 広 葉 樹 二 次 林 カラマツ 地 域 ) 標 高 300m 以 上 (ダケカンバ トドマツ 地 帯 )に 区 分 し それぞれ 7 カ 所 計 28 カ 所 で 行 った 河 川 ( 湖 ) 上 の 調 査 は 上 流 から 湖 まで 河 川 上 で 捕 獲 を 行 いそれぞれの 分 布 の 違 いを 見 た ねぐらの 調 査 は 主 に 標 高 100m 以 下 で 建 物 を 中 心 に 行 い その 種 を 確 認 した なお 調 査 期 間 は 2008 年 から 2010 年 にかけて 行 った 現 在 までに 全 てで 12 種 246 個 体 を 捕 獲 した( 森 林 内 では 10 調 査 区 がまだ 未 調 査 ) 森 林 内 では 8 種 102 個 体 を 捕 獲 し ウサギコウモリ チチブコウモリ カグヤコウモリについて 調 査 区 における 雌 雄 の 違 いおよ び 標 高 差 環 境 別 で 近 隣 の 他 の 報 告 と 比 較 して 違 いが 認 められた 河 川 上 では モモジロコウモリとドーベ ントンコウモリが 優 先 し さらに 流 れの 速 い 所 ではモモジロコウモリ 静 水 あるいは 流 れが 遅 い 所 ではドーベ ントンコウモリが 優 先 した ねぐら 調 査 では 5 カ 所 確 認 され 繁 殖 コロニーは 2 カ 所 であった 繁 殖 していた 種 は カグヤコウモリとキタクビワコウモリであった

117 P-053 テングコウモリ Murina leucogaster のねぐらの 特 徴 小 野 香 苗 柳 川 久 ( 帯 畜 大 野 生 動 物 管 理 ) テングコウモリ Murina leucogaster は, 環 境 省 により 絶 滅 危 惧 Ⅱ 類 に 指 定 されている. 本 種 の 森 林 内 にお けるねぐらについては 偶 然 見 つかることはあるが,その 特 徴 はわかっていない.そこで, 本 研 究 では 森 林 内 におけるテングコウモリのねぐらの 特 徴 を 明 らかにすることを 目 的 とした. 調 査 を 北 海 道 十 勝 地 方 の 平 地 の 防 風 林 および 河 畔 林 で 行 なった. 植 生 についてみると, 防 風 林 では 15~20m 程 度 のシラカンバやカシワある いは 20~30m 程 度 のストローブマツが 優 占 していた. 河 畔 林 では 10~20m 程 度 のヤナギ 科 植 物 が 優 占 し, ケヤマハンノキやハルニレなども 混 生 していた. 本 種 のねぐら 場 所 を 定 位 するために,2009 年 7~9 月 および 2010 年 7 月 に 合 計 7 個 体 ( 成 獣 雌 3 個 体, 成 獣 雄 2 個 体 および 当 歳 獣 2 個 体 )に 発 信 機 を 装 着 し 追 跡 し た. 成 獣 雌 については,いずれも 妊 娠 授 乳 中 であった. 合 計 26 ヶ 所 のねぐらを 定 位 し, 成 獣 は 19 ヶ 所 ( 雌 : 雄 =12:7) 全 てが 樹 木 であった. 一 方, 当 歳 獣 は 3 ヶ 所 が 樹 木 で 4 ヶ 所 が 草 本 であった.また 本 種 がねぐら とした 樹 木 は,いずれも 広 葉 樹 であった. 多 く 定 位 できた 雌 についてねぐら 選 択 性 をみるために,ねぐら 木 12 本 とランダムに 選 択 した 樹 木 12 本 の 樹 高 および 胸 高 直 径 と 林 縁 までの 距 離 を 比 較 した.AIC によって 最 適 モデルを 選 択 し,ロジスティック 回 帰 分 析 を 行 なった 結 果, 本 種 の 雌 はねぐらとして 高 樹 高 木 を 選 択 してい ることがわかった.すなわち 本 調 査 の 妊 娠 授 乳 中 のテングコウモリにとっては,ねぐらとして 高 樹 高 の 広 葉 樹 が 重 要 であった. P-054 岐 阜 市 の 民 家 をねぐらとしていたヤマコウモリ 山 本 輝 正 1 伊 藤 圭 子 2 3 梶 浦 敬 一 ( 1 岐 阜 県 立 土 岐 紅 陵 高 等 学 校 2 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 附 属 野 生 動 物 管 理 学 研 究 センター 3 ぎふ 哺 乳 動 物 研 究 会 ) 2008 年 10 月 と 翌 2009 年 2 月, 岐 阜 市 内 の 同 じ 民 家 にヤマコウモリが 入 り 込 み, 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 附 属 野 生 動 物 管 理 学 研 究 センターに 保 護 された. 当 初 演 者 らはヤマコウモリが 迷 い 込 んだものと 考 えて いた.しかし,2 度 も 本 種 が 同 じ 場 所 で 保 護 されたことから この 民 家 をねぐらにしている 可 能 性 が 高 いと 考 え, 民 家 の 方 の 許 可 を 得 て, 調 査 を 開 始 した.2009 年 3 月 19 日 の 調 査 で 初 めてこの 民 家 から 2 頭 のヤマコ ウモリが 出 巣 するのが 確 認 された.4 月 5 日 には 5 頭 の 出 巣 を 確 認 できたが,その 後 4 月 19 日 からは 出 巣 が 見 られず 冬 季 のねぐらとして 利 用 されていた 可 能 性 が 高 い 2010 年 は, 周 辺 の 神 社 を 中 心 にねぐらの 場 所 を 探 査 しているので その 結 果 を 含 めて,これまでの 調 査 結 果 について 報 告 する

118 P-055 栃 木 県 奥 日 光 の 森 林 におけるニホンウサギコウモリの 夏 季 ねぐらとその 選 択 性 吉 倉 智 子 1 渡 邉 真 澄 2 安 井 さち 子 3 1 上 條 隆 志 ( 1 筑 波 大 学 大 学 院 生 命 環 境 科 学 研 究 科 2 元 東 京 農 工 大 農 3 つくば 市 並 木 ) ウサギコウモリ 属 はユーラシア 大 陸 の 森 林 地 帯 に 広 く 分 布 し ウサギコウモリ Plecotus auritus については 日 中 ねぐらとして 洞 穴 や 家 屋 を 利 用 することが 知 られている 日 本 固 有 種 であり かつて P. auritus と 同 種 とさ れていたニホンウサギコウモリ P. sacrimontis についても 同 様 のねぐら 利 用 例 が 知 られている 一 方 で 本 種 は 樹 洞 もねぐらとして 利 用 する 可 能 性 が 指 摘 されているが 具 体 的 な 報 告 例 はない 本 研 究 では 本 種 が 利 用 する 夏 季 ねぐらの 特 徴 と その 選 択 性 を 明 らかにすることを 目 的 とした 年 夏 季 ニホンウサギコウモリ 17(オス 10 メス 7) 個 体 に 発 信 器 を 装 着 し 日 中 ねぐらを 探 索 し た 発 見 したねぐらはねぐらタイプを 識 別 した ねぐらとして 樹 木 を 利 用 した 場 合 は 部 位 や 樹 木 の 特 徴 を 記 録 し また その 周 辺 木 を 利 用 可 能 なねぐら 資 源 として 比 較 し 樹 木 の 選 択 性 についても 検 討 した 追 跡 可 能 であった 10(オス 8 メス 2) 個 体 より 34(オス 32 メス 2) 例 のねぐら 情 報 を 得 た ほとんどのオス はねぐらを 単 独 で 利 用 し 温 帯 性 の 多 くの 種 でみられる 生 態 と 一 致 した メスの 多 くは 追 跡 不 可 能 であり 調 査 可 能 な 範 囲 外 を 利 用 していると 考 えられた ねぐらタイプは 樹 木 (25 例 ) 根 の 下 の 洞 (4) 家 屋 (3) そ して 岩 の 割 れ 目 (2)であった 樹 木 ねぐらでは 部 位 特 定 が 不 可 能 だった 2 例 を 除 く 23 例 はすべて 樹 洞 であ り 22 例 が 広 葉 樹 であった 周 辺 木 とねぐら 木 との 比 較 では 周 辺 木 の 樹 洞 保 有 率 が 4.3%と 極 めて 低 い 一 方 で ねぐら 木 はすべて 樹 洞 保 有 木 であり 本 種 は 森 林 内 で 樹 洞 保 有 木 を 選 択 的 に 利 用 していると 考 えら れた ねぐら 木 は 周 辺 木 よりも 有 意 に 太 く ねぐら 木 に 占 める 枯 死 木 の 割 合 (24%)は 周 辺 木 に 占 める 割 合 (6.4%)よりも 有 意 に 高 かった 本 種 のオスは 洞 穴 や 家 屋 だけでなく 樹 木 ( 樹 洞 )をねぐらとして 利 用 してい ることが 明 らかになった 本 調 査 地 では 周 辺 木 よりも 太 く 枯 死 段 階 の 進 んだ 樹 木 を 選 択 的 に 利 用 しており このような 樹 木 の 特 徴 は 樹 洞 保 有 率 と 関 連 があることも 示 唆 された P-056 センサーカメラを 用 いたコウモリ 調 査 技 術 の 開 発 安 藤 梢 安 藤 元 一 ( 東 農 大 農 野 生 動 物 ) コウモリ 類 は 日 本 産 陸 生 哺 乳 類 の 約 3 割 を 占 め しかもその 多 くは 希 少 種 である しかし 単 に 調 査 が 困 難 であるとの 理 由 から 自 然 環 境 調 査 においてコウモリ 類 が 本 格 的 に 調 べられることは 少 ない 本 研 究 では 捕 獲 許 可 の 不 要 な 簡 便 なコウモリ 類 の 生 息 確 認 技 術 を 開 発 することを 目 的 に センサーカメラ FieldNote IIa を 用 いて 野 外 および 室 内 においてコウモリをどの 程 度 撮 影 できるか 探 った 丹 沢 山 地 の 森 林 内 に 一 般 的 な 方 法 でセンサーカメラを 設 置 したところ コウモリ 類 全 体 の 撮 影 率 は 枚 /カメラ 日 であったが 種 判 別 は 一 般 に 困 難 であり 判 別 できた 種 はテングコウモリ 類 など 森 林 下 層 部 を 好 む 種 に 限 られていた 開 けた 場 所 における 撮 影 率 は 一 般 に 低 かった Hirakawa (2005)は 誘 引 装 置 を 付 けたセンサーカメラでコウモリ 撮 影 を 試 みているが 関 東 地 方 ではコウモリの 生 息 密 度 自 体 が 低 いためか この 方 法 ではほとんど 撮 影 できなかっ た 他 方 コウモリ 撮 影 率 を 上 げるためにセンサーカメラのアングルを 上 向 きにして 設 置 したところ 通 常 の 設 置 法 よりも 高 い 撮 影 率 が 得 られたが コウモリが 小 さくしか 写 らず 設 置 可 能 な 場 所 も 限 られるという 問 題 があ った 室 内 実 験 では コウモリがカメラの 前 を 通 過 したときにシャッターが 作 動 する 率 は 8.2% さらに 画 面 内 にコウモリを 写 し 込 むことのできた 撮 影 成 功 率 は 3.3%であった 飛 び 方 別 にみると カメラの 正 面 から 飛 翔 し てきた 場 合 やカメラの 前 で 旋 回 した 場 合 に センサー 反 応 率 が 高 くなった センサー 反 応 率 は 飛 翔 個 体 と 背 景 の 温 度 差 が 大 きいほどが 良 くなり コウモリ 体 表 温 度 と 室 温 との 間 には 最 低 4 の 温 度 差 が 壁 面 温 度 と は 6 の 差 が 必 要 だった 以 上 のことから センサーカメラでコウモリ 類 を 撮 影 することは 可 能 であるが 定 量 的 な 調 査 のためには 設 置 場 所 の 影 響 撮 影 率 の 低 さ 種 同 定 の 困 難 さなどの 問 題 点 を 解 決 する 必 要 があ るといえる

119 P-057 Sexual dimorphism of Asian lesser white-toothed shrew Crocidura shantungensis from Jeju island, Korea 〇 Tae-Wook, Kim 1, Byung-Su, Kim 1,3, Min-Ho, Chang 1,3, Sang-Hyun, Han 3, Su-Gon, Park 2, Sang-Hoon, Han 4, Hong-Shik, Oh 2,3* ( 1 Department of Biology, Jeju National University, Jeju self-governing province, Korea, 2 Department of Science Education, Jeju National University, Jeju self-governing province, Korea, 3 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea, 4 National Institute of Biological Resources, Korea) To investigate sexual size dimorphisms, the external body and skull characters were morphometrically examined using natural specimens(11 females and 7 males) of Crocidura shantungensis(miller, 1901) collected from Jeju island, South Korea. The skull and external body data was statistically analyzed with Student t-test and ANCOVA. The results showed that the sexual differences were found in several cranial characters such as condyloincisive length(cil), rostral breadth at the first unicuspid(rb) and the greatest maxillary breadth(mw); those of males were significantly larger than those of females(p<0.05). On the other hand, the other cranial charaters were not significatly different(p>0.05). Comparing the external body characters incuding body weight(bw), head-body length(hbl) and tail length(tl) so far, there was no sexual difference between both sexes. These results indicate that external body characters are similar between both sexes and morphological sexual dimorphism exists in skull characters of C. shantungensis from Jeju island. To clarify these sexual differences of skull size, collecting more specimens and analyzing more cranialogical characters are needed. * This study was partly supported by Korea Ministry of Environment as The Eco-technopia 21 project(no ) P-058 カワネズミ Chimarrogale platycephala の 概 日 周 期 藤 本 竜 輔 1 荒 井 寛 2 中 村 浩 司 2 加 藤 達 也 1 島 津 吏 希 1 安 藤 元 一 1 小 川 博 ( 1 東 農 大 野 生 動 物 2 井 の 頭 自 然 文 化 園 ) カワネズミ Chimarrogale platycephala の 効 果 的 な 展 示 方 法 を 探 るため 野 生 下 および 飼 育 下 において 昼 夜 の 活 動 量 を 比 較 し 本 種 の 概 日 周 期 を 明 らかにしようとした 野 生 下 については 渓 流 において 自 動 撮 影 カメラを 用 い 昼 夜 別 の 撮 影 頻 度 を 求 めた 飼 育 下 の 概 日 周 期 については 3 つの 条 件 下 で 観 察 した 条 件 1)では 水 場 のないケージを 用 い 室 内 の 静 穏 な 環 境 で 昼 夜 別 の 活 動 時 間 を 記 録 した 餌 はスンクス 用 飼 料 を 与 え 照 明 条 件 は 12L:12D とした 条 件 2)では 本 種 が 半 水 生 であることから 上 記 ケージに 水 を 入 れた 水 槽 を 接 続 し 人 通 りのある 道 路 脇 の 自 然 光 下 に 置 いて 昼 夜 別 の 活 動 時 間 を 記 録 した 餌 は 水 槽 内 に 置 い た 条 件 3)では 2)と 同 じ 装 置 を 用 い 小 魚 10 尾 を 毎 朝 水 槽 内 に 入 れ 日 常 的 に 狩 りができる 状 態 にした 野 生 下 における 本 種 撮 影 頻 度 は 昼 4 回 /h 夜 25 回 /h であり 夜 行 性 の 傾 向 を 示 した 飼 育 下 においては 条 件 1)~3)のいずれにおいても 活 動 と 休 息 を 平 均 140 分 サイクルで 1 日 平 均 10 回 (9~11 回 ) 繰 り 返 した 行 動 内 容 における 昼 夜 の 差 をみると 1)の 静 穏 環 境 下 における 出 現 時 間 は 昼 30 分 /h 夜 34 分 /h であり 昼 夜 に 差 はなかった これは 昼 間 でも 落 ち 着 いて 採 餌 したためであり 野 生 下 でみられた 夜 行 性 の 傾 向 とは 異 なっ た 2)の 人 通 りのある 野 外 環 境 下 における 出 現 時 間 は 昼 21 分 /h 夜 43 分 /h であり 夜 行 性 の 傾 向 を 示 した これは 昼 間 に 水 槽 内 へ 出 てくることが 少 なかったためである 水 場 では 潜 水 や 水 に 入 ったまま 動 かない 行 動 がみられた 3)の 出 現 時 間 は 昼 37 分 /h 夜 15 分 /h で 昼 行 性 の 傾 向 を 示 した これは 魚 を 捕 食 するため に 昼 間 の 水 槽 への 出 現 が 増 加 したためである 以 上 のことから 野 生 下 において 本 種 は 夜 行 性 であるが 概 日 周 期 は 静 穏 さや 活 餌 の 存 在 などの 環 境 条 件 に 影 響 され 昼 行 性 に 変 わりうることが 示 された

120 P-059 ヒミズにおける 尾 の 太 さの 変 異 白 井 浩 一 郎 岩 佐 真 宏 ( 日 大 院 生 物 資 源 科 学 ) モグラ 科 の 一 種 ヒミズ(Urotrichus talpoides)は, 半 地 下 棲 で 棍 棒 状 の 尾 を 有 する 点 が 外 部 形 態 上 の 特 徴 である. 尾 には 長 さだけでなく, 太 さにも 変 異 が 存 在 することが 知 られるが, 尾 に 着 目 した 研 究 例 はない. 尾 の 太 さが 尾 椎 骨, 軟 組 織 ( 表 皮, 真 皮, 皮 下 組 織 )のどちらに 起 因 するかは 不 明 であるため, 本 研 究 では, 形 態 学 的 組 織 学 的 に, 尾 の 内 部 構 成 と 太 さの 関 係 を 明 らかにすることを 目 的 とした. 捕 獲 した 個 体 に 対 し, 尾 椎 骨 の 最 大 長, 最 大 幅 を 計 測 し, 外 部 計 測 と 尾 椎 骨 との 関 係 性 について 検 討 した.その 結 果, 長 さで 有 意 な 相 関 が 認 められたものの, 太 さでは 相 関 が 認 められなかった.したがって 尾 の 太 さは 尾 椎 骨 幅 ではなく 軟 組 織 の 変 化 により 生 じることが 示 唆 された.そこで 軟 組 織 の 切 片 標 本 を 作 製 し, 太 さが 異 なる 個 体 間 にお ける 軟 組 織 の 内 部 構 成 の 差 異 について 観 察 した. 各 層 と 太 さの 関 連 性 について 検 討 した 結 果, 尾 が 太 くな るに 従 い, 特 に 皮 下 組 織 ( 結 合 組 織 脂 肪 組 織 )が 肥 厚 することが 示 唆 された.そこで 皮 下 組 織 層 を 計 測 し たところ, 脂 肪 組 織 の 厚 さが 尾 の 太 さの 変 異 に 関 与 していた. 一 方, 捕 獲 されたヒメヒミズ(Dymecodon pilirostris)の 尾 にも 若 干 の 変 異 がみられたため,ヒミズと 同 様 の 傾 向 がみられるのか 比 較 検 討 した.その 結 果,ヒメヒミズにおいては 尾 長, 尾 幅 ともに 尾 椎 骨 との 関 連 性 が 認 められた.また 軟 組 織 の 切 片 観 察 では,ヒ ミズと 同 様 の 内 部 構 成 を 呈 することが 明 らかになり, 脂 肪 を 蓄 積 する 機 構 がヒメヒミズにおいても 有 することが 示 されたが, 脂 肪 組 織 と 太 さとの 関 連 性 はヒメヒミズで 認 められなかった. 本 研 究 で 認 められた 脂 肪 細 胞 は 白 色 脂 肪 細 胞 であり, 機 能 のひとつとしてエネルギー 貯 蔵 が 推 察 され,ヒミズにおいてもホシバナモグラ (Condylura cristata)と 同 様, 尾 が 栄 養 補 給 のための 役 割 を 担 っている 可 能 性 が 示 唆 された. P-060 飼 育 モグラの 活 動 に 及 ぼす 明 暗 条 件 勝 浦 萌 1 安 藤 元 一 1 小 川 博 1 土 屋 公 幸 ( 1 東 農 大 野 生 動 物 2 株 式 会 社 応 用 生 物 ) アズマモグラおよびコウベモグラの 日 周 活 動 は 自 然 下 と 飼 育 下 では 異 なることが 知 られているが これが どのような 要 因 で 発 生 するかは 明 らかではない そこで 最 も 大 きな 環 境 要 因 と 考 えられる 明 暗 条 件 に 着 目 し それが 行 動 に 及 ぼす 影 響 を 実 験 下 で 調 べた 狭 い 飼 育 装 置 で 飼 育 した 場 合 アズマモグラおよびコウ ベモグラは 活 動 しないで 休 息 を 取 る 傾 向 があるので( 伊 藤,2010) 今 回 の 実 験 では 日 下 部 (1999)の 飼 育 装 置 を 参 考 に 改 良 し 餌 や 水 を 摂 取 するために 約 20m 活 動 しなければならない 運 動 量 の 多 い 装 置 にした こ の 装 置 を 実 験 1(24 時 間 暗 期 : 赤 色 光 下 ) 実 験 2(12 時 間 暗 期 :12 時 間 明 期 ) 実 験 3(24 時 間 明 期 )の3つの 照 明 条 件 に 置 き 各 照 明 条 件 でどのような 日 周 活 動 パターンを 示 すか 比 較 した 実 験 にはアズマモグラ1 個 体 コウベモグラ2 個 体 の 計 3 個 体 用 い 7 日 間 の 馴 致 期 間 の 後 2 日 間 の 行 動 をビデオカメラで 記 録 した 実 験 1の 常 暗 状 態 では コウベモグラは1 日 4 回 の 休 息 (1 回 平 均 約 3 時 間 )と 活 動 (1 回 平 均 約 2 時 間 )を 示 す 明 瞭 なサイクルを 示 し 自 然 下 のアズマモグラにおける 活 動 パターンに 類 似 していた アズマモグラも 類 似 のパ ターンを 示 した 明 期 を 設 定 した 実 験 2および 実 験 3では アズマモグラおよびコウベモグラともに 実 験 1で 見 られた 長 時 間 の 活 動 と 休 息 に 加 えて 短 い 間 隔 (30~60 分 )の 休 息 と 活 動 も 不 規 則 に 見 られるようになった そのため 実 験 2と3では 活 動 サイクルの 規 則 性 が 認 められなかった なお 両 種 ともに 実 験 2と 実 験 3との 間 に は 活 動 性 に 明 確 な 違 いは 見 られなかった このことから 照 明 条 件 を 変 化 させることで 飼 育 下 のモグラの 日 周 活 動 パターンが 変 化 することが 明 らかとなった 自 然 下 の 活 動 パターンを 引 き 出 すためには 赤 色 光 下 ( 常 暗 状 態 )で 飼 育 することが 望 ましい

121 P-061 豪 雪 地 帯 のニホンヤマネの 冬 眠 期 間 中 村 夢 奈 1 小 城 伸 晃 1 武 浪 秀 子 2 3 玉 手 英 利 ( 1 山 形 大 学 院 理 工 2 大 井 沢 自 然 博 物 館 3 山 形 大 学 理 ) ヤマネ Glirulus japonicus は 冬 眠 する 動 物 として 知 られている 冬 眠 期 間 は 生 息 地 域 によって 異 なるとされ ており 本 州 中 部 の 冬 眠 期 間 は6ヶ 月 温 暖 な 和 歌 山 県 では4ヶ 月 と 推 定 されている 一 般 に 豪 雪 地 帯 で は 多 雪 による 長 期 間 の 冬 眠 が 生 息 分 布 の 制 限 要 因 として 働 いていると 考 えられているが 越 冬 状 況 に 関 す る 詳 細 な 調 査 はなされていない そこで 本 研 究 では 豪 雪 地 帯 におけるヤマネの 生 息 状 況 と 冬 眠 期 間 の 解 明 を 目 的 に 野 外 における 巣 箱 を 用 いた 調 査 と 飼 育 下 における 行 動 観 察 を 行 った 野 外 調 査 地 は 豪 雪 地 帯 である 山 形 県 西 川 町 大 井 沢 地 区 に 設 けた 調 査 地 には 100 個 のヤマネ 用 の 巣 箱 を 設 置 し 2008 年 4 月 から 2010 年 6 月 の 間 定 期 的 に 個 体 や 巣 材 の 有 無 の 点 検 を 行 った 外 気 温 や 積 雪 に 関 するデータは 気 象 庁 による 大 井 沢 測 候 所 観 測 データを 用 いた また 地 域 住 民 によるヤマネの 発 見 報 告 をまとめた 飼 育 下 における 観 察 では 体 重 と 1 日 の 摂 食 量 を 記 録 し 休 眠 行 動 を 観 察 した 飼 育 室 には データロガーを 設 置 し 温 度 と 湿 度 を 記 録 した その 結 果 豪 雪 地 帯 のヤマネは 1 日 の 平 均 外 気 温 が 低 下 する 10 月 中 旬 から 残 雪 が 見 られる 5 月 中 旬 ま での 7 ヶ 月 もの 間 冬 眠 を 行 っている 可 能 性 が 示 唆 された さらに 地 域 住 民 による 報 告 では 5 月 中 旬 から 下 旬 の 間 の 残 雪 上 で 頻 繁 に 発 見 されていた 長 期 的 な 外 気 温 の 低 下 や 積 雪 に 対 応 した 冬 眠 は 豪 雪 地 帯 にお けるヤマネの 生 存 戦 略 の 一 つであると 考 えられる P-062 ニホンヤマネの 活 動 性 と 光 周 期 および 気 温 の 関 係 小 熊 尚 子 1 出 口 善 隆 2 鈴 木 和 美 3 3 辻 本 恒 徳 ( 1 岩 手 大 院 農 2 岩 手 大 農 3 盛 岡 市 動 物 公 園 ) ニホンヤマネは ヤマネ 科 に 属 する 一 属 一 種 の 日 本 固 有 種 であるが 生 態 行 動 といった 生 活 史 に 関 す る 情 報 がわずかしかない 飼 育 下 のニホンヤマネを 用 いて 活 動 開 始 終 了 時 刻 の 季 節 変 化 それらへの 光 周 期 および 温 度 の 影 響 を 長 期 間 調 査 をした ニホンヤマネの 飼 育 環 境 の 向 上 と 保 護 のための 基 礎 的 知 見 の 蓄 積 を 本 研 究 の 目 的 とする 供 試 動 物 は 岩 手 県 内 で 保 護 され 盛 岡 市 動 物 公 園 の 動 物 病 院 で 飼 育 されていた オス2 頭 とメス 1 頭 と した ニホンヤマネは 自 然 光 下 で 水 槽 において 飼 育 された 調 査 期 間 は 2008 年 4 月 から 2010 年 4 月 まで で 水 槽 にカメラおよび 赤 外 投 光 器 を 設 置 し ニホンヤマネの 行 動 を 24 時 間 タイムラプスビデオデッキで 録 画 し 観 察 を 行 った 水 槽 の 近 くに 温 度 記 録 装 置 を 設 置 し 室 温 を 1 時 間 毎 に 記 録 した また 盛 岡 市 気 象 台 のホームページから 日 の 入 りおよび 日 の 出 時 刻 を 参 照 した 活 動 開 始 時 刻 と 活 動 終 了 時 刻 は 毎 日 記 録 し 日 の 入 り 時 刻 と 活 動 開 始 時 刻 日 の 出 時 刻 と 活 動 終 了 時 刻 室 温 と 活 動 終 了 時 刻 の 相 関 関 係 を 調 べ た オスは 12 月 下 旬 から 2 月 まで メスは 11 月 から 3 月 まで 冬 眠 した この 期 間 中 冬 眠 は 中 途 覚 醒 によっ て 月 に 3~4 回 中 断 された オスで 冬 眠 継 続 日 数 と 気 温 の 間 に 負 の 相 関 関 係 があり(P<0.01) 気 温 が 低 い ほど 冬 眠 継 続 日 数 は 増 加 した 冬 眠 中 の 中 途 覚 醒 の 開 始 と 終 了 時 の 平 均 気 温 は1~2 ほどしか 差 がな く ニホンヤマネは 冬 眠 中 に 少 しの 温 度 変 化 にも 敏 感 に 反 応 することが 示 唆 された また 活 動 期 において オス メスともに 4 月 から8 月 の 活 動 開 始 終 了 時 刻 は 光 周 期 に 伴 って 変 化 した 2008 年 の 11 月 以 降 2009 年 の 9 月 から 冬 眠 に 入 るまでの 期 間 の 活 動 開 始 時 刻 終 了 時 刻 は 気 温 と 有 意 な 負 の 相 関 があった (P<0.01) よって 秋 以 降 のヤマネの 行 動 に 気 温 が 大 きく 影 響 することが 示 された

122 P-063 下 層 植 生 を 考 慮 したアカネズミの HSI モデルの 構 築 吉 田 考 志 1 大 畑 直 史 1 愛 知 真 木 子 1 寺 井 久 慈 1 南 基 泰 1 上 野 薫 1 小 田 原 卓 郎 2 那 須 守 2 横 田 樹 広 2 2 米 村 惣 太 郎 ( 1 中 部 大 学 大 学 院 応 用 生 物 学 研 究 科, 2 清 水 建 設 株 式 会 社 技 術 研 究 所 ) 筆 者 らは, 土 岐 川 庄 内 川 流 域 圏 における 広 域 的 生 態 系 ポテンシャル 評 価 のツール 開 発 を 目 指 し, 全 国 に 分 布 する 固 有 種 かつ 里 山 の 典 型 種 であるアカネズミを 対 象 とした HSI(Habitat Suitability Index)モデルを, 上 流 域 の 一 地 域 のデータを 用 いて 構 築 した( 大 畑 ら,2008).しかし,このモデルを 中 流 域 の 森 林 で 検 証 した 結 果, 本 種 の HSI 値 ( 推 定 値 )と 生 息 密 度 指 標 ( 実 測 値 )との 間 には 正 の 相 関 が 認 められなかった.この 原 因 はヒノキ 林 にお ける 下 層 植 生 状 態 の 差 にあると 考 えられたため, 本 研 究 では, 本 流 域 圏 上 流 域 および 中 流 域 の 森 林 における 調 査 データを 用 い, 下 層 植 生 の 繁 茂 した 林 相 にも 対 応 した HSI モデルの 再 構 築 を 試 みた. モデルの 構 築 には 岐 阜 県 恵 那 市 武 並 の 丘 陵 地 ( 以 下, 恵 那 )のコナラ 林,ヒノキ 林, 草 地 (ススキ)および 愛 知 県 春 日 井 市 弥 勒 山 ( 以 下, 弥 勒 )のサカキ ソヨゴ 林,アカシデ シキミ 林,ヒノキ 林 の 調 査 データを 用 いた. 捕 獲 調 査 は 2009 年 に 行 った. 目 的 変 数 は 2008 年 度 と 同 様 にアカネズミの 年 間 総 捕 獲 個 体 数 とし,ハビタット 変 数 の 候 補 は,2008 年 度 のハビタット 変 数 に 胸 高 直 径 5cm 未 満 の 木 本 本 数 の 割 合 等 を 加 えた 計 9 項 目 とした. 胸 高 直 径 5cm 未 満 の 木 本 本 数 の 割 合 は, 恵 那 単 独 データでは 有 意 な 相 関 が 認 められ(Spearman の 順 位 相 関,P<0.05, 以 下 同 様 ), 弥 勒 単 独 データでは 有 意 な 相 関 が 認 められなかった.しかし,この 項 目 は 両 地 域 を 併 せると 有 意 な 相 関 が 認 められた.また, 他 のハビタット 変 数 候 補 には 各 地 域 で 同 一 傾 向 を 示 し,かつ 両 地 域 を 併 せた 場 合 に 相 関 のある 項 目 は 存 在 しなかったので, 本 HSI モデルでは 胸 高 直 径 5cm 未 満 の 木 本 本 数 の 割 合 (SI1)を 唯 一 のハビタット 変 数 とした(HSI=SI1). 本 モデルの 推 定 値 と 実 測 値 の 間 には 正 の 相 関 が 認 められ, 恵 那 と 弥 勒 の 両 方 のアカネズミの 生 息 ポテンシャルを 評 価 するモデルとなっていた.また 誤 分 類 率 は 恵 那 で 0%, 弥 勒 で 33%であり, 推 定 値 が 実 測 値 を 下 回 る 場 合 もなく, 良 好 なモデルと 評 価 され た. 今 後 は 生 息 密 度 の 低 い 地 域 での 検 証 も 行 い, 広 域 的 に 利 用 できるモデルとしたい. P-064 アカネズミのタンニン 耐 性 の 地 理 的 変 異 生 息 地 におけるドングリの 有 無 は 影 響 するのか? 泉 佳 代 子 1 島 田 卓 哉 2 3 齊 藤 隆 ( 1 北 海 道 大 学 環 境 科 学 院 2 森 林 総 合 研 究 所 東 北 支 所 3 北 海 道 大 学 FSC) ドングリ(コナラ 属 の 種 子 )には 被 食 防 衛 物 質 タンニンが 多 量 に 含 まれている 生 息 地 内 にドングリが 実 る アカネズミは 生 理 的 な 馴 化 を 通 してタンニンを 無 害 化 し(タンニン 耐 性 ) ドングリを 餌 資 源 として 利 用 してい ると 考 えられる 一 方 で ドングリが 存 在 しないためにアカネズミにとってタンニン 耐 性 が 不 要 であると 考 えら れる 地 域 も 存 在 する 本 研 究 では 生 息 地 にミズナラが 自 生 する しない 両 地 域 のアカネズミを 用 いて タン ニン 耐 性 の 地 理 的 変 異 の 有 無 を 探 った 2009 年 秋 に 生 息 地 にミズナラが 自 生 する( 岩 手 ) しない( 三 宅 島 ) 両 地 域 からアカネズミを 捕 獲 し それ ぞれタンニンへの 馴 化 期 間 を 設 ける( 馴 化 グループ) 設 けない( 非 馴 化 グループ)に 分 けて ミズナラのドン グリ 供 餌 実 験 を 行 った 非 馴 化 グループの 個 体 は 生 息 地 におけるミズナラの 有 無 に 関 係 なくドングリの 摂 取 に 伴 い 体 重 が 減 少 し 実 験 期 間 を 通 して 体 重 が 約 20% 落 ちた しかし 岩 手 のグループでは 死 亡 率 が 75%だったのに 対 し 三 宅 島 のグループでは 100%にのぼった 一 方 馴 化 グループでは 岩 手 のネズミの 平 均 体 重 変 化 率 が 約 -4%でほとんどのネズミが 体 重 を 維 持 したのに 対 し 三 宅 島 のネズミの 平 均 体 重 変 化 率 は 約 -13%で 実 験 期 間 中 体 重 が 減 少 し 続 けた ドングリ 摂 食 に 伴 う 摂 食 率 消 化 率 窒 素 消 化 率 タンニン 摂 取 率 などの 比 較 では 岩 手 のネズミの 方 が 三 宅 のネズミより 有 効 にドングリを 利 用 する 値 が 示 された これ らを 総 合 して 三 宅 島 のネズミはわずかに 馴 化 傾 向 を 示 したものの ミズナラのドングリに 対 応 できるほどのタ ンニン 耐 性 のレベルには 至 らなかった 以 上 の 結 果 により アカネズミのタンニン 耐 性 には 地 理 的 変 異 が 認 められた

123 P-065 アカネズミの 繁 殖 における 春 秋 間 変 異 : 時 間 空 間 資 源 の 影 響 坂 本 信 介 1 鈴 木 惟 司 2 篠 原 明 男 1 1 越 本 知 大 ( 1 宮 崎 大 学 フロンティア 科 学 実 験 総 合 センター 2 首 都 大 学 東 京 理 工 学 研 究 科 ) 環 境 変 動 は 生 物 にさまざまな 影 響 を 及 ぼすが 中 でも 繁 殖 への 影 響 は 最 も 注 目 されている 問 題 の 一 つ である 日 長 や 温 度 などの 至 近 要 因 の 変 化 が 繁 殖 に 及 ぼす 影 響 は 気 候 帯 や 局 所 的 環 境 条 件 のみなら ず 種 や 個 体 群 の 生 活 史 特 性 にも 依 存 すると 考 えられる したがって この 影 響 を 多 角 的 に 捉 える 上 で 分 布 域 が 広 く 繁 殖 形 質 に 明 瞭 な 種 内 変 異 を 持 つ 生 物 は 良 いモデル 生 物 となりうる 温 帯 に 棲 息 する 小 型 齧 歯 類 には 繁 殖 期 の 季 節 性 に 著 しい 種 内 ( 個 体 群 間 ) 変 異 を 示 すものがいる Apodemus 属 や Peromyscus 属 はその 代 表 であり 高 緯 度 地 域 で 春 から 秋 低 緯 度 地 域 で 秋 から 春 中 間 地 域 で 夏 が 空 く 春 秋 年 二 峰 型 の 特 徴 的 な 繁 殖 期 を 持 つ 種 がいる(Bronson 1969 他 ) 年 二 峰 型 の 個 体 群 で は 環 境 要 因 ( 日 長 温 度 など)の 季 節 的 変 化 と 繁 殖 期 の 進 行 との 関 係 が 春 は 正 秋 は 負 となる つまり 春 と 秋 では 繁 殖 に 関 する 個 体 群 の 背 景 が 大 きく 異 なる この 背 景 のうち 春 秋 間 での 餌 資 源 の 量 質 の 違 い が 繁 殖 の 季 節 変 異 を 生 じるとする 仮 説 は 検 証 されており 個 体 群 の 繁 殖 率 (Vandegrift & Hudson 2009 他 ) や 個 体 の 産 仔 数 と 仔 のサイズ( 村 上 1980 他 )に 変 異 が 知 られている 本 研 究 では 餌 資 源 以 外 の 要 因 すなわち 春 秋 間 での 時 間 空 間 資 源 における 違 いが 小 型 齧 歯 類 の 繁 殖 の 季 節 変 異 を 生 じるという 仮 説 に 基 づき 年 二 峰 型 の 繁 殖 期 を 持 つアカネズミ 個 体 群 では(1) 雌 の 繁 殖 回 数 や(2) 繁 殖 個 体 の 質 に 春 秋 間 で 変 異 が 生 じるとの 予 測 をたてた 高 頻 度 の 標 識 再 捕 法 と 資 源 量 を 操 作 した 野 外 実 験 による 検 証 の 結 果 春 は(1) 繁 殖 回 数 が 多 い (2)その 春 生 まれの 雌 も 繁 殖 できることが 明 ら かになった このような 結 果 を 生 じるプロセスについて 報 告 したい P-066 オキナワトゲネズミの 行 動 圏 活 動 性 及 びねぐらの 形 状 河 内 紀 浩 1,2 岩 崎 誠 1,2 中 田 勝 士 2 小 松 知 普 2 3 山 田 文 雄 ( 1 八 千 代 エンジニヤリング( 株 ) 2 アージ 研 究 会 3 森 林 総 研 ) 本 研 究 では 3 個 体 (オス 1 個 体 メス 2 個 体 )に 電 波 発 信 機 ( 約 4g)を 装 着 し テレメトリー 法 により 本 種 の 行 動 圏 活 動 性 及 びねぐらの 形 状 について 調 べた 巣 穴 位 置 は 個 体 の 休 息 時 に 強 い 電 波 の 得 られる 場 所 を 探 し 電 波 の 強 度 によって 特 定 した 後 自 動 撮 影 カメラにより 確 認 した 調 査 期 間 は 2009 年 2 月 ~6 月 の 期 間 に 行 った 活 動 は 昼 夜 関 係 なく 日 中 にも 活 発 な 活 動 が 認 められた 各 個 体 は 巣 穴 を 3 箇 所 以 上 持 ち 確 認 できたねぐらの 出 入 り 口 は 2 ヶ 所 以 上 見 られた ねぐらはスダジイやイスノキなどの 根 際 や 地 面 の 穴 などで 認 められた 行 動 圏 面 積 は 100% 最 外 郭 法 で 3700~5000m 2 となった 本 調 査 の 一 部 は 2008 年 度 の PRO NATURA FUND による 助 成 金 によって 実 施 された

124 P-067 山 口 県 における 巣 箱 を 利 用 した 森 林 性 小 型 齧 歯 類 の 生 態 に 関 する 研 究 東 加 奈 子 1 田 中 浩 2 1 細 井 栄 嗣 ( 1 山 口 大 農 2 山 口 県 立 山 口 博 物 館 ) 日 本 列 島 の 森 林 性 小 型 齧 歯 類 にはネズミ 科 (Muridae) リス 科 (Sciuridae) ヤマネ 科 (Gliridae)が 挙 げられ る 樹 洞 を 利 用 するこれらの 齧 歯 類 は 巣 箱 を 日 中 の 休 息 場 所 や 繁 殖 場 所 として 利 用 することが 知 られている が 山 口 県 においてこれら 森 林 性 小 型 齧 歯 類 の 生 息 状 況 および 生 態 は 未 だ 明 らかになっていない 本 研 究 では 山 口 県 内 におけるニホンヤマネ(Glirulus japonicus) ヒメネズミ(Apodemus argenteus) アカネズミ(A. speciosus)の 生 態 を 明 らかにすることを 目 的 とし これら 3 種 による 巣 箱 の 利 用 状 況 を 調 査 した 巣 箱 は 入 り 口 の 直 径 を 3cm とし 2009 年 5 月 に 島 根 との 県 境 に 位 置 する 調 査 地 ( 標 高 600m)に 40m 間 隔 となるよう 合 計 122 個 設 置 した 調 査 地 の 面 積 はおよそ 15ha である 2009 年 6 月 から 2010 年 7 月 まで 定 期 的 に 巣 箱 の 利 用 調 査 を 行 い 滞 在 個 体 の 確 認 および 巣 材 種 子 等 の 持 ち 込 みの 確 認 を 行 った 最 も 多 く 巣 箱 を 利 用 したのはヒメネズミだった 7 月 に 入 り 初 めて 数 ヶ 所 で 巣 材 の 持 ち 込 みが 確 認 された 滞 在 個 体 が 最 初 に 確 認 された 10 月 には 巣 箱 を 繁 殖 場 所 として 利 用 していた 繁 殖 場 所 としての 巣 箱 利 用 は 4 月 半 ばまでであったが 巣 材 の 持 ち 込 みは 7 月 半 ばまで 続 いた このことから 本 調 査 地 でのヒメネズミは 1 年 中 巣 箱 を 利 用 するが 繁 殖 時 期 は 冬 をピークとする 年 1 山 型 であることが 示 唆 された 一 方 でニホンヤマ ネの 巣 箱 利 用 は 11 月 末 に 1 ヶ 所 のみでみられ 巣 材 を 持 ち 込 み 休 眠 していた アカネズミの 巣 箱 利 用 は 何 度 か 観 察 されたが 繁 殖 場 所 として 巣 箱 を 利 用 することはなかった P-068 岩 手 県 に 生 息 するメスのニホンリス(Sciurus lis)の 行 動 圏 面 積 と 重 複 率 西 千 秋 1 出 口 善 隆 2 2 青 井 俊 樹 ( 1 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 2 岩 手 大 学 農 学 部 ) ニホンリス(Sciurus lis 以 下 リス)について 特 にメスのリスの 行 動 圏 は 互 いに 排 他 的 に 分 布 する( 田 村 2000)と 言 われる しかし リスに 関 する 研 究 は 関 東 以 西 が 中 心 であり 東 北 地 方 に 生 息 するリスの 行 動 圏 面 積 および 行 動 圏 重 複 率 は 不 明 である そこで 本 研 究 では 東 北 地 方 のリスの 生 息 実 態 を 解 明 するための 基 礎 的 データとして リスの 行 動 圏 面 積 および 行 動 圏 重 複 率 の 調 査 を 2006 年 6 月 から11 月 に 行 った 調 査 地 は 岩 手 県 盛 岡 市 の 市 街 地 中 心 から 北 北 西 約 2.5km に 位 置 する 高 松 公 園 およびその 周 辺 とした 調 査 地 は 連 続 した 林 分 が 存 在 し 広 葉 樹 が 優 占 する 針 広 混 交 林 である リスは 捕 獲 後 発 信 器 を 装 着 し 放 獣 した リスの 位 置 は 直 接 観 察 およびテレメトリーによるホーミング 法 により 測 位 した また 直 接 観 察 により 行 動 を 記 録 した リスの 月 間 行 動 圏 は 最 外 郭 法 を 用 い 推 定 した 行 動 圏 面 積 は プラニメーターを 用 い 算 出 した また 行 動 圏 の 重 複 面 積 を 各 個 体 の 月 別 行 動 圏 面 積 で 除 し 行 動 圏 重 複 率 を 算 出 した メスの 平 均 月 間 行 動 圏 面 積 の 範 囲 は 0.47ha(11 月 )から 2.08ha(8 月 )となった メス 同 士 の 行 動 圏 重 複 率 は 56 79%となった 調 査 中 調 査 メス 個 体 の 行 動 圏 内 で 調 査 対 象 外 のメス 個 体 も 複 数 回 観 察 された これらのことより 本 調 査 地 に 生 息 するメスのリスの 行 動 圏 は 少 なくとも 6 月 から 11 月 の 間 は 重 複 し 排 他 的 ではないと 考 えられる 本 調 査 地 のリスの 行 動 圏 面 積 は 関 東 中 部 地 方 よりも 狭 く メスの 行 動 圏 は 重 複 していた この 違 いの 一 因 と して 直 接 観 察 により 本 調 査 地 のリスの 餌 のほとんどはクルミであったことからも クルミの 資 源 量 が 関 係 し ていると 推 測 される 今 後 クルミの 現 存 量 や 立 木 密 度 等 のデータを 収 集 し また リスの 行 動 圏 のデータに ついても 更 なる 集 積 が 必 要 であると 考 える

125 P-069 岩 手 県 盛 岡 市 高 松 公 園 に 生 息 するニホンリスのオニグルミ 利 用 度 の 季 節 変 化 神 水 彩 花 1 磯 貝 なゆた 1 高 橋 伶 奈 1 西 千 秋 2 高 橋 広 和 2 1 出 口 善 隆 ( 1 岩 手 大 農 2 岩 手 大 院 農 ) 目 的 現 在 ニホンリスは 西 日 本 において 絶 滅 が 危 惧 されている しかし ニホンリスに 関 する 研 究 は 少 な い 本 研 究 では ニホンリス 保 全 のための 基 礎 的 知 見 を 得 ることを 目 的 とし ニホンリスの 主 要 食 物 であるオ ニグルミの 利 用 の 季 節 変 化 に 関 する 調 査 を 行 った 材 料 と 方 法 調 査 地 は 岩 手 県 盛 岡 市 高 松 公 園 とし 調 査 は2009 年 7 月 から12 月 まで 行 った 公 園 内 に 罠 を 設 置 し 捕 獲 後 無 線 発 信 機 を 取 り 付 け 捕 獲 地 点 で 放 獣 した 測 位 調 査 は 電 波 受 信 機 とアンテナを 用 い て 行 い 1 日 に2から3 回 時 間 帯 を 変 えて 測 位 を 行 い ニホンリスのいる 木 を 特 定 してその 位 置 を 地 図 上 に 記 録 した また 調 査 地 を 踏 査 し 現 存 しているクルミの 木 の 位 置 を 地 図 上 に 記 録 した リスの 位 置 点 データお よびクルミの 木 の 位 置 データは ArcGIS を 用 いて 電 子 情 報 化 した これらから リスの 各 位 置 点 からクルミまで の 最 短 距 離 を 算 出 し 一 元 配 置 分 散 分 析 を 行 った さらに オニグルミ 分 布 域 をオニグルミ 域 と 定 義 し 季 節 ごとのオニグルミ 域 内 でのリス 位 置 点 の 出 現 割 合 を 算 出 した 季 節 は7~8 月 を 夏 季 9~11 月 を 秋 季 12 月 を 冬 季 とした 結 果 と 考 察 リスは4 頭 ( 雄 3 頭 雌 1 頭 )が 捕 獲 された リスの 各 位 置 点 からオニグルミの 木 までの 最 短 距 離 は 秋 季 (47.9m)に 最 も 短 く 冬 季 (139.0m)に 最 も 長 くなった(P<0.01) このことから 秋 季 から 冬 季 へと 季 節 が 変 わることで リスがクルミの 木 を 利 用 しなくなることが 考 えられた また オニグルミ 域 内 でのリスの 出 現 割 合 は 秋 季 には 28.2%(n=3)と 最 も 高 く 夏 季 は 22.1%(n=2) 冬 季 は 0%(n=1)であった 特 にクルミが 成 熟 する9 月 には 32.5%(n=3)と 高 い 割 合 を 示 した リスは 主 食 物 としてオニグルミを 貯 食 することから 秋 季 特 にクルミ 成 熟 期 である9 月 には クルミの 木 を 頻 繁 に 利 用 していることが 示 唆 された P-070 北 海 道 の 天 然 林 におけるエゾリスのエゾマツ 球 果 利 用 性 :41,000 個 の 球 果 が 物 語 る その 実 態 とは? 和 泉 功 1 松 井 理 生 2 押 田 龍 夫 1 3 林 良 博 ( 1 帯 畜 大 学 野 生 動 物 管 理 2 東 大 北 海 道 演 習 林 3 東 大 院 農 学 生 命 ) エゾリス Sciurus vulgaris orientis は,ユーラシア 大 陸 北 部 に 広 く 分 布 するキタリス S.vulgaris の 亜 種 であ り, 北 海 道 の 平 野 部 から 亜 高 山 帯 に 生 息 している. 本 種 は 針 葉 樹 の 種 子 を 主 要 な 餌 とするが, 北 海 道 の 天 然 林 に 多 くみられるエゾマツ Picea jezoensis は,ユーラシア 大 陸 においてキタリスの 主 要 な 餌 となる 他 の 針 葉 樹 種 の 球 果 に 比 べ 小 型 で 種 子 も 小 さい. 加 えて, 球 果 の 結 実 量 は 年 ごとに 違 い,その 豊 凶 によってエゾリス による 利 用 が 異 なると 考 えられる.そこで 本 研 究 では,エゾマツ 優 占 針 広 混 交 林 においてエゾリスによるエゾ マツ 球 果 の 利 用 性 を 評 価 することを 目 的 とし, 球 果 の 豊 凶 でその 利 用 パターンを 比 較 し,さらに 選 択 的 に 利 用 される 球 果 の 特 徴 について 調 べた. 昨 年 度 (2009 年 )の 調 査 は 7 月 から 10 月 に, 富 良 野 市 に 位 置 する 東 京 大 学 北 海 道 演 習 林 で 行 なわれた.エゾマツが 優 占 する 森 林 内 に 20m 四 方 の 調 査 区 を 無 作 為 に 10 ヵ 所 設 置 し,その 中 に 落 下 した 球 果 を 全 て( 計 41,291 個 ) 拾 集 した.その 内 訳 は,エゾリスに 利 用 されたもの 6,699 個,ネズミ 類 に 利 用 されたもの 3,153 個,そして 利 用 されなかったもの 31,438 個 であり,エゾリスによる 利 用 率 は 7.6%であった.さらに,エゾリスに 利 用 されたものおよびされなかったものについて, 調 査 地 ごとにそれぞ れ 100 個 を 無 作 為 に 抽 出 し, 軸 長 を 計 測 した 結 果, 利 用 された 球 果 は 有 意 に 短 いことが 明 らかになった. 以 上 の 結 果 と 本 年 度 (2010 年 )に 同 一 調 査 区 で 得 られたデータを 比 較 し,エゾリスによるエゾマツ 球 果 の 利 用 性 を 考 察 する

126 P-071 丹 沢 山 地 におけるニホンモモンガ Pteromys momonga の 営 巣 木 選 択 植 林 されたスギへの 営 巣 鈴 木 圭 1,2 嶌 本 樹 3 滝 澤 洋 子 4 上 開 地 広 美 5 柳 川 久 1,2 5 安 藤 元 一 ( 1 岩 大 院 連 合 農 学 2 帯 畜 大 野 生 動 物 管 理 3 日 大 生 物 資 源 獣 医 4 NPO 法 人 かながわ 森 林 イ ンストラクターの 会 5 東 農 大 農 野 生 動 物 ) 本 研 究 ではニホンモモンガ Pteromys momonga の 営 巣 木 選 択 性 を 調 べた. 調 査 を 2005 年 3 月 から 2010 年 4 月 にかけて 神 奈 川 県 丹 沢 山 地 で 行 なった. 調 査 地 の 植 生 について 見 ると, 広 葉 樹 林 は 樹 高 8-15m 程 度 のタマアジサイ-フサザクラ 群 集 の 河 畔 林 やアカシデ-クマシデ 群 落,フクオウソウ-ミズナラ 群 集 の 天 然 林 あるいは 二 次 林 であった. 針 葉 樹 林 は 樹 高 20m 程 度 のスギ ヒノキ 植 林 地 で,これらの 広 葉 樹 林 と 針 葉 樹 林 が 数 ha ずつパッチ 状 に 混 交 していた.これらの 林 内 で 樹 洞 を 探 し, 本 種 の 営 巣 確 認 を 行 なった 結 果, 広 葉 樹 の 樹 洞 木 20 本 のうち 1 本, 針 葉 樹 の 樹 洞 木 23 本 (スギ 21 本,ヒノキ 2 本 ) のうち 8 本 で 本 種 の 営 巣 が 確 認 された. 営 巣 木 の 樹 高, 胸 高 直 径 および 樹 洞 高 はそれぞれ 23.4 ± 7.4 ( 平 均 ± SD) m,48.8 ± 11.4cm および 5.7 ± 2.0m であった. 一 方 で 営 巣 未 確 認 木 のそれらは 18.9 ± 8.5m,41.2 ± 17.8cm,および 5.5 ± 3.0m で, 営 巣 木 は 営 巣 未 確 認 木 に 比 べて 樹 高 が 高 く, 胸 高 直 径 が 大 きい 傾 向 が 見 られたが, 樹 洞 高 は 同 程 度 であった. 本 種 の 営 巣 木 選 択 性 を 見 るために,AIC により 最 適 モデルを 選 択 し,ロジスティック 回 帰 分 析 を 行 なった.その 結 果, 本 種 は 針 葉 樹 に 有 意 に 多 く 営 巣 しており, 樹 高, 胸 高 直 径 および 樹 洞 高 の 影 響 は 確 認 されなかった.すなわち 本 調 査 地 のニホンモモンガは 営 巣 木 として 針 葉 樹 を 好 んでいたと 言 える. また 針 葉 樹 の 営 巣 木 はいずれもスギであった. 本 種 はスギの 樹 皮 を 巣 材 として 頻 繁 に 利 用 するため,スギの 樹 洞 に 営 巣 することは 巣 材 の 採 集 に 有 利 であると 考 えられた. 本 種 は 餌 としてもスギを 利 用 することから,ニ ホンモモンガの 生 息 地 保 全 にはスギ 植 林 地 は 有 益 であると 考 えられる. P-072 異 なる 繁 殖 期 におけるエゾモモンガ Pteromys volans orii の 産 仔 数 およびその 性 比 の 比 較 : 季 節 による 繁 殖 戦 略 の 違 いについて( 予 報 ) 林 明 日 香 1 鈴 木 愛 未 1 加 藤 アミ 1,2 松 井 理 生 3 井 口 和 信 3 岡 平 卓 巳 3 押 田 龍 夫 1 林 良 4 博 ( 1 帯 畜 大 野 生 動 物 管 理 2 現 財 団 法 人 キープ 協 会 環 境 事 業 部 3 東 大 北 海 道 演 習 林 4 東 大 院 農 学 生 命 ) 季 節 変 化 が 明 瞭 な 亜 寒 帯 域 および 温 帯 域 に 生 息 する 齧 歯 類 には, 年 2 回 の 繁 殖 期 を 持 つ 種 が 多 く 存 在 する. 興 味 深 いことに, 各 々の 繁 殖 期 における 出 産 パターンには 繁 殖 戦 略 上 の 相 違 が 見 られることが 近 年 示 唆 されている. 例 えばヒメネズミ Apodemus argenteus では, 春 に 産 仔 数 が 少 なく 秋 に 多 い 傾 向 があり, 餌 資 源 であるドングリの 豊 凶 によって 産 仔 数 およびその 性 比 に 変 化 が 認 められる. タイリクモモンガ Pteromys volans の 一 亜 種 であるエゾモモンガ P.volans orii は, 北 海 道 のみに 生 息 する 樹 上 性 齧 歯 類 である. 本 亜 種 には 年 2 回 の 繁 殖 期 があり, 出 産 期 は 4 月 中 旬 から 5 月 上 旬 および 7 月 下 旬 から 8 月 中 旬 であることが 知 られている.しかしながら,この 2 回 の 繁 殖 期 における 繁 殖 戦 略 上 の 相 違 につい ては 解 明 されていない.そこで 本 研 究 では, 年 2 回 の 繁 殖 期 におけるエゾモモンガの 産 仔 パターン( 産 仔 数 およびその 性 比 )を 比 較 し, 各 々の 特 徴 を 明 らかにすることを 目 的 とした. 調 査 は 2007 年 から 2010 年 の 非 積 雪 期 に, 富 良 野 市 に 位 置 する 東 京 大 学 北 海 道 演 習 林 において 行 なった. 本 亜 種 は 巣 および 餌 資 源 としてト ドマツをよく 利 用 することが 知 られているため,トドマツが 優 占 する 針 広 混 交 林 ( 天 然 林 )を 調 査 地 とした. 調 査 地 内 に 巣 箱 を 3 行 20 列 の 格 子 状 に 計 60 個 設 置 した.なお, 設 置 間 隔 は 20~30m, 設 置 高 は 3~4m と し, 樹 種 や 入 り 口 の 方 向 は 定 めなかった. 巣 箱 内 部 の 観 察 は 月 1 回 の 頻 度 で,エゾモモンガが 休 息 している 日 中 に 行 なった.これまでの 調 査 の 結 果, 得 られた 幼 獣 のデータは 2008 年 8 月 に 1 腹,2009 年 5 月 に 3 腹,2009 年 8 月 に 2 腹,2010 年 6 月 に 4 腹 であった. 以 上 の 内 容 に 本 年 8 月 までのデータを 加 え,エゾモ モンガにおける 年 2 回 の 繁 殖 戦 略 の 意 義 について 議 論 する

127 P-073 滑 空 性 哺 乳 類 2 種 の 生 活 史 特 性 の 比 較 馬 場 稔 1 金 城 和 三 2 中 本 敦 3 伊 澤 雅 子 3 Boeadi 4 土 肥 昭 夫 ( 1 北 九 自 歴 博 2 沖 国 大 法 3 琉 大 理 4 ボゴール 動 物 博 5 福 岡 市 ) マレーヒヨケザル Galeopterus variegatus は 東 南 アジアに 分 布 し, 果 樹 園 等 の 人 為 的 環 境 にも 生 息 する 滑 空 性 哺 乳 類 である. 一 方,ムササビ Petaurista leucogenys は 日 本 固 有 で, 里 山 の 社 寺 林 で 見 られることが 多 いなど, 同 様 に 二 次 的 自 然 環 境 にも 適 応 している.ここでは,1999 年 以 来 インドネシア 共 和 国 ジャワ 島 西 部 のココヤシ 農 園 において 継 続 しているマレーヒヨケザルの 生 態 調 査 の 結 果 と, 熊 本 県 の 社 寺 林 で 調 べたム ササビの 生 活 史 特 性 との 比 較 を 試 みた. 体 重 でみた 体 サイズは 前 者 がメス 1.8 kg,オス 1.5 kg, 後 者 は 雌 雄 とも 1.1 kg 程 度 で,マレーヒヨケザルの 方 がやや 大 きく,より 発 達 した 飛 膜 をもっている. 両 種 とも 夜 行 性 で, 昼 間 は 安 全 な 休 息 場 所 を 必 要 とする. 行 動 圏 面 積 はココヤシ 農 園 でのマレーヒヨケザルの 例 では 平 均 1.59 ha, 熊 本 の 社 寺 林 に 生 息 するムササビ の 例 では 平 均 2.32 ha であった. 両 種 ともにデータ 数 が 少 ないものの,オスの 行 動 圏 の 方 がメスよりも 大 きく, メス 間 では 排 他 的 な 配 置 がみられ,オス 間 では 重 複 が 大 きい 傾 向 があった.マレーヒヨケザルには 明 確 な 繁 殖 期 は 見 られないようで,ムササビでは 少 なくとも 年 2 回 の 繁 殖 期 がある.どちらもほぼ 完 全 な 植 物 食 で, 特 にマレーヒヨケザルは 住 民 が 植 樹 した 有 用 樹 種 の 様 々な 部 分 を 利 用 していた. 両 種 の 生 態 的 特 性 には 類 似 した 点 が 多 くみられるが,ムササビが 昼 間 の 休 息 や 育 児 のために 樹 洞 等 の 安 全 なねぐらを 必 要 とするのに 対 して,メスが 腹 部 にしがみついた 幼 獣 とともに 移 動 するマレーヒヨケザルは 樹 洞 を 必 要 とせず, 昼 間 はココヤシの 樹 幹 などで 休 息 していることが 多 かった.このことがマレーヒヨケザルがコ コヤシ 農 園 という,より 人 為 的 干 渉 が 強 いであろう 地 域 にまで 生 息 可 能 である 理 由 の 一 つと 考 えられた. 捕 食 者 や 社 会 性,および 住 民 との 関 係 などについても 検 討 する 予 定 である. 5 P-074 野 外 におけるムササビ 授 乳 雌 の 日 周 期 活 動 と 仔 の 行 動 発 達 繁 田 真 由 美 1,2 繁 田 祐 輔 2 1 田 村 典 子 ( 1 森 林 総 研 多 摩 2 ( 株 ) 野 生 生 物 管 理 ) 野 外 観 察 においては 樹 洞 内 を 繁 殖 場 所 とするムササビ(Petaurista leucogenys)の 仔 育 てや 仔 の 成 長 過 程 を 知 ることは 困 難 である また 授 乳 雌 の 日 周 期 活 動 については 断 片 的 な 記 録 があるのみで 活 動 量 の 変 化 や 子 育 てへの 投 資 など 推 し 量 る 基 礎 データが 不 足 している そこで 巣 内 の 撮 影 が 可 能 なカメラ 内 蔵 型 の 巣 箱 を 自 作 し 仔 育 てや 仔 の 成 長 過 程 の 把 握 を 試 みた 東 京 都 八 王 子 市 多 摩 森 林 科 学 園 において ムササビ 誘 致 用 巣 箱 ( 底 辺 mm, 高 さ 430mm, 入 口 径 mm)を 2009 年 4 月 ~6 月 にかけて 3 カ 所 に 架 設 した 各 巣 箱 の 天 板 には 赤 外 線 LED(940nm) 付 きの 白 黒 CCD カメラとマイクを 取 り 付 けた その 結 果 3 カ 所 の 巣 箱 でムササビの 利 用 が 確 認 され 2 カ 所 では 時 期 を 違 えて 3 回 母 仔 によって 巣 箱 が 利 用 された うち 1 回 については 出 産 日 5 日 前 から 生 後 49 日 齢 まで(6-9 日 齢 は 欠 損 ) 録 画 することができた 出 産 は 夜 半 に 帰 巣 したあと 3 月 2 日 の 午 前 2 時 半 頃 に 行 われた 録 画 できた 5 日 齢 までの 授 乳 雌 一 晩 の 巣 外 活 動 時 間 は 平 均 分 で( 分 ) で 夕 方 あるいは 夜 半 前 1 回 の 出 巣 例 が 多 かった 授 乳 雌 は 出 巣 する 際 仔 を 巣 材 に 隠 す 行 動 を 示 し この 行 動 は 15 日 齢 まで 連 日 観 察 された 2 頭 の 仔 の 開 眼 は 37 日 齢 で 仔 の 活 動 量 は 開 眼 を 期 に 増 加 する 傾 向 がみられた 12 日 齢 以 降 授 乳 雌 は 夕 方 と 夜 中 の 二 山 型 の 活 動 パターンへと 移 行 した 授 乳 雌 の 巣 外 活 動 時 間 は 日 齢 までは 平 均 309 分 で 日 齢 には 平 均 467 分 に 伸 びた 授 乳 雌 は 35 日 齢 には 初 めて 明 け 方 まで 戻 らなかった 授 乳 雌 の 巣 外 活 動 時 間 は 仔 の 成 長 段 階 に 応 じて 増 加 することが 明 らかになった

128 P-075 東 京 都 西 部 に 同 所 的 に 生 息 するホンドイタチとニホンテンによる 種 子 散 布 辻 大 和 1 立 脇 隆 文 2 3 神 田 栄 治 ( 1 京 大 霊 長 研 2 麻 布 大 東 京 都 野 生 生 物 研 ) We investigated the seed dispersal of fleshy fruits by two sympatric mustelid species, the Japanese marten (Martes melampus) and Japanese weasel (Mustela itatsi), along an intercity forest path in western Tokyo, central Japan, from Jul 2007 to Jul In total, 478 fecal samples of the two mustelids (marten: 381, weasel: 97) were analyzed. The annual proportion of feces containing seeds for the martens and weasels were 81.4% and 55.7%, respectively. The number of plant species whose seeds were found within the martens and weasel feces were 28 and 16, respectively. Almost all seeds within feces of both mustelids were intact. The number of plant species whose seeds were found within single feces ranged from one to four, but no significant difference was detected between the two mustelids. The number of plant species within the marten feces changed seasonally, while that of the weasel feces did not. The seed number of most plant species did not differ significantly between the two mustelid species. The total seed numbers within the marten feces changed seasonally, while those of weasels did not. The marten feces contained more seeds than that of the weasels. Our findings suggest that both mustelids act as seed dispersers. P-076 テン Martes melampus の 糞 からみた 大 規 模 工 事 の 影 響 荒 井 秋 晴 1 足 立 高 行 2 2 桑 原 佳 子 ( 1 九 歯 大 2 応 用 生 態 研 ) 森 林 の 環 境 について,テンを 指 標 種 とした 相 対 評 価 の 方 法 を 模 索 してきた.それも 個 体 を 直 接 捕 獲 や 目 視 することなく, 糞 を 用 いて 評 価 することを 試 み,これまでにある 程 度 可 能 であることが 示 唆 された.そこで, 実 際 のダム 工 事 現 場 において 工 事 の 進 捗 状 況 に 伴 うテンの 糞 数 と 分 布 の 変 動,および 糞 内 容 分 析 の 結 果 をもとに, 工 事 がテンの 生 息 状 況 に 及 ぼす 影 響 について 検 討 した. 調 査 地 は, 付 け 替 え 道 路,ダム 堤 体 の 打 設 ( 現 在 終 了 )および 付 帯 工 事 等 が 大 規 模 に 進 められてきている 嘉 瀬 川 ダムの 佐 賀 市 畑 瀬 ( 標 高 260m 440m)において, 本 格 工 事 開 始 前 の 2003 年 11 月 から 本 体 工 事 がほぼ 終 了 した 2010 年 2 月 まで, 一 定 の ルートでほぼ 月 1 回 の 糞 の 採 取 と 内 容 分 析 を 行 った. 畑 瀬 での 糞 サンプル 数 は, 本 格 的 な 工 事 が 開 始 された 2006 年 以 降 それまでに 比 べ 明 らかに 減 少 しはじ めた.この 現 象 が 工 事 の 影 響 ではなく,この 地 域 における 全 体 的 な 傾 向 である 可 能 性 も 考 えられることから, 畑 瀬 地 区 の 北 へ 約 14km 離 れ,ダム 工 事 の 影 響 を 受 けない 背 振 ( 標 高 900m 980m)で 同 様 の 方 法 による 調 査 結 果 と 比 較 検 討 した.その 結 果, 背 振 では 明 らかな 減 少 傾 向 は 認 められず, 畑 瀬 におけるサンプル 数 の 減 少 は, 工 事 の 影 響 によりテンの 生 息 状 況 に 何 らかの 変 化 が 生 じたためと 判 断 された.さらに,テンの 餌 内 容 は 季 節 により 異 なるが, 通 年 では 動 物 質 と 植 物 質 の 両 者 を 主 要 としていることから, 両 調 査 地 における 糞 サンプル 数 の 変 動 と 糞 内 容 分 析 結 果 (2004 年 2008 年 )との 関 連 を 検 討 した. 工 事 の 直 接 的 なテンへの 影 響 ( 騒 音 や 振 動 など)を 除 けば, 森 林 伐 採 等 による 餌 植 物 ( 果 実 )の 減 少 による 影 響 の 大 きさが 予 測 される が, 今 回 むしろ 餌 動 物 との 関 係 の 大 きさが 示 唆 された

129 P-077 アソシエーション 分 析 を 用 いたイリオモテヤマネコの 食 性 解 析 中 西 希 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 理 工 学 研 究 科 ) イリオモテヤマネコは 哺 乳 類 から 昆 虫 類 まで 様 々な 動 物 を 捕 食 していることがその 生 態 の 大 きな 特 徴 で ある これは 個 々のヤマネコがすべての 餌 種 を 捕 食 しているわけではなく 西 表 の 複 雑 な 環 境 のそれぞれ を 状 況 に 応 じて 使 い 分 けた 結 果 であると 考 えられる しかし これまでの 糞 分 析 による 食 性 解 析 では 複 数 の 糞 からの 出 現 頻 度 を 用 い 餌 動 物 の 全 体 的 な 記 載 や 地 域 間 季 節 間 の 相 対 比 較 を 行 ってきたにすぎず 個 々のヤマネコの 動 きが 把 握 できる 方 法 が 必 要 である 実 際 には 1 個 の 糞 からは 数 種 の 動 物 の 未 消 化 物 が 確 認 され 同 じ 糞 の 中 に 含 まれる 動 物 は 近 い 時 間 帯 に 連 続 して 食 べられたと 考 えられる つまり 1 個 の 糞 に 含 まれる 餌 動 物 の 組 み 合 わせを 解 析 することにより イリオモテヤマネコが 日 々どのような 餌 動 物 を 捕 食 して いるのかという 詳 細 な 行 動 を 推 測 することができる また 西 表 島 は 様 々な 環 境 がパッチ 状 に 入 り 組 んでお り 地 域 ごとにイリオモテヤマネコの 生 息 環 境 評 価 を 行 うのは 非 常 に 難 しいが 1 個 の 糞 に 含 まれる 餌 動 物 種 の 構 成 パターンを 地 域 間 で 比 較 することにより 餌 探 索 行 動 からみた 生 息 環 境 評 価 を 行 うことができる さら に 1993 年 から 沖 縄 森 林 管 理 署 が 巡 視 事 業 により 収 集 してきた 糞 を 解 析 することにより 経 年 変 化 も 解 析 可 能 である 1 個 の 糞 に 含 まれる 餌 動 物 6 分 類 群 の 組 み 合 わせは 63 通 りで 種 レベルだと 数 百 通 りにもなるため 実 際 に 出 現 する 構 成 パターンの 傾 向 を 抽 出 する 分 析 方 法 をこれまで 模 索 してきた 今 回 は スーパーマーケット で 買 い 物 かごの 中 身 の 関 連 性 を 分 析 する 時 などに 用 いられるアソシエーション 分 析 を 用 いて イリオモテヤ マネコの 糞 に 含 まれる 餌 動 物 の 構 成 解 析 を 試 み 地 域 間 の 生 息 環 境 比 較 を 行 った P-078 奄 美 大 島 鳩 浜 地 区 における 自 動 カメラから 推 定 されたノネコの 出 没 状 況 塩 野 﨑 和 美 1 山 田 文 雄 2 佐 々 木 茂 樹 3 1 森 本 幸 裕 ( 1 京 大 院 地 球 環 境 2 森 林 総 研 3 横 浜 国 立 大 学 ) ノネコは IUCN によって 発 表 された 外 来 種 ワースト 100 にも 選 ばれる 外 来 哺 乳 類 の 一 つである ネコはネ ズミの 捕 獲 を 目 的 とした 家 畜 として また 近 年 はもっぱらペットして 人 の 生 活 と 密 接 な 関 わりを 持 ち 続 け 世 界 中 にその 生 息 地 を 広 げた しかし 飼 育 されていたものが 捨 てられたり 逃 げ 出 したりして 野 性 化 し 在 来 の 生 物 を 絶 滅 に 追 いやるなど 問 題 が 指 摘 されている ペットしての 愛 らしいイメージがあるが 実 際 は 大 変 能 力 の 高 い 肉 食 獣 であり とくに 本 来 食 肉 目 の 生 息 しない 島 嶼 で 進 化 した 固 有 の 生 物 に 対 する 影 響 が 心 配 され る 奄 美 大 島 は 本 来 肉 食 性 の 哺 乳 類 が 生 息 しない 環 境 であったが 現 在 はジャワマングースやノネコといった 外 来 種 が 生 息 し アマミノクロウサギやアマミトゲネズミといった 固 有 の 在 来 種 の 生 存 を 脅 かしている ジャワ マングースは 2005 年 に 特 定 外 来 生 物 にも 指 定 され 環 境 省 主 体 での 根 絶 事 業 が 実 施 され 生 息 数 の 減 少 が 報 告 されている 一 方 ノネコに 関 しては 沖 縄 県 やんばる 地 域 における 食 性 調 査 において マングースよりも 哺 乳 類 や 鳥 類 に 対 する 捕 食 圧 が 高 い 事 が 判 明 したものの 特 別 な 対 策 は 現 在 のところとられておらず ノネコ についての 情 報 は 極 めて 少 ない そこで 本 研 究 では 奄 美 大 島 鳩 浜 地 区 においてマングースのモニタリング 目 的 で 設 置 された 140 台 のデジ タル 式 センサーカメラに 写 ったノネコの 情 報 を 元 に 個 体 識 別 を 行 い その 出 没 や 行 動 域 の 推 定 を 行 った 2010 年 2 月 から 5 月 の 間 に 延 べ 141 回 撮 影 され 個 体 識 別 できたノネコは 18 頭 であった このうち 5 ヶ 所 以 上 のカメラで 撮 影 が 確 認 された 7 頭 について 行 動 域 を 推 定 した 行 動 域 は 集 落 地 周 辺 から 海 岸 沿 い 山 中 と 広 域 に 渡 り 個 体 ごとの 行 動 域 が 重 なり 合 っていた うち 一 頭 は 首 輪 をつけており 飼 い 猫 と 推 測 された な お 本 研 究 は 環 境 省 の 平 成 22 年 度 生 物 多 様 性 関 連 技 術 開 発 等 推 進 費 によって 実 施 された

130 P-079 皇 居 におけるタヌキの 行 動 圏 の 特 性 酒 向 貴 子 1 川 田 伸 一 郎 2 3 手 塚 牧 人 ( 1 宮 内 庁 侍 従 職 2 国 立 科 学 博 物 館 動 物 研 究 部 3 フィールドワークオフィス) 近 年, 東 京 都 心 部 においてもタヌキが 目 撃 されるようになり, 東 京 都 千 代 田 区 の 皇 居 に 複 数 頭 のタヌキの 生 息 が 確 認 された 皇 居 は 常 緑 広 葉 樹 と 落 葉 広 葉 樹 を 主 とした 総 面 積 115ha の 緑 地 空 間 で, 御 所 や 宮 内 庁 庁 舎 等 の 建 築 物 が 点 在 し,うち 21ha が 皇 居 付 属 庭 園 の 東 御 苑 として 一 般 公 開 されている この 皇 居 におい て,タヌキがどのように 環 境 を 選 択 し 生 息 しているかを 把 握 するため,ラジオテレメトリー 法 により 行 動 追 跡 を 行 った 2007 年 12 月 から 2009 年 12 月 にかけて 皇 居 で 捕 獲 した 合 計 6 個 体 のタヌキに 首 輪 型 電 波 発 信 機 を 装 着 し, 毎 月 3 夜 連 続 して, 約 15 分 毎 に 電 波 発 信 位 置 を 追 跡 した 追 跡 したタヌキの 行 動 圏 は, 皇 居 とその 近 隣 に 留 まっていた 調 査 期 間 中, 対 象 個 体 の 他 地 域 への 分 散, 移 動 は 確 認 できなかった タヌキの 行 動 は 放 浪 型 と 定 住 型 に 分 けられた 放 浪 型 の 成 獣 オス1 個 体 は, 皇 居 の 様 々な 場 所 で 活 動 し, 他 の 個 体 の 行 動 圏 と 重 複 した 定 住 型 の 5 個 体 (メス 4 個 体,オス1 個 体 )は, 成 獣 に 達 してからは 行 動 圏 の 重 複 は 少 なかった なかでも 2008 年 に 生 まれたメス 1 個 体 は, 翌 年 の 2 月 ま では, 同 じ 年 齢 と 思 われるメス1 個 体 と 行 動 を 共 にしていたが,3 月 以 降 は 活 動 場 所 を 変 え, 行 動 圏 の 重 複 は 少 なくなった また, 別 のメス1 個 体 が 樹 林 地 内 の 枯 木 枯 枝 積 の 空 間 で 繁 殖 したことが 確 認 された 追 跡 した 個 体 の 多 くが, 主 な 活 動 場 所 を 樹 林 地, 草 地 とし, 休 息 場 所 を 樹 林 地, 排 水 溝, 建 築 物 の 床 下 としてい た また,タヌキの 糞 からは, 果 実 類 や 昆 虫 類 を 中 心 とした 自 然 の 食 物 が 多 く 抽 出 された 以 上 のことから,タ ヌキは, 皇 居 の 樹 林 地, 草 地 等 の 自 然 環 境 を 主 な 採 餌, 繁 殖, 休 息 場 所 として 活 用 しつつ, 人 工 的 な 環 境 も 休 息 場 所 等 として 利 用 していると 推 測 された P-080 糞 分 析 に 基 づく 山 口 県 市 街 地 周 辺 に 生 息 するタヌキの 食 性 相 本 実 希 1 田 中 浩 2 1 細 井 栄 嗣 ( 1 山 口 大 学 農 2 山 口 県 立 山 口 博 物 館 ) タヌキ(Nyctereutes procyonoides)は 生 息 地 が 多 様 で 雑 食 であることから その 生 態 は 地 域 差 が 大 きい 山 口 県 内 においてもタヌキは 多 く 生 息 し 場 所 によっては 農 作 物 被 害 が 深 刻 な 地 域 もある しかし 山 口 県 にお いて タヌキがどの 程 度 人 間 の 生 活 に 依 存 して 食 物 を 得 ているのか あるいは 季 節 による 違 いなど 具 体 的 な ことはあまり 分 かっていない そこで 本 研 究 では 市 街 地 周 辺 において 生 息 するタヌキの 食 性 を 明 らかにす ることを 目 的 として 糞 分 析 を 行 った 山 口 市 中 心 部 の 里 山 において 2009 年 5 月 より 2009 年 12 月 まで 8 箇 所 のため 糞 場 から 計 128 個 の 糞 を 採 集 した 糞 はよく 撹 拌 した 後 一 部 を 乾 燥 させて 水 分 含 有 率 を 求 めた 残 りは 1mm のふるいを 通 し ふ るい 上 に 残 ったものを ポイント 枠 法 によって 食 物 項 目 を 調 べた またふるいを 通 過 した 分 画 は 水 道 水 で 一 定 倍 率 に 希 釈 し 実 体 顕 微 鏡 でミミズの 剛 毛 数 を 数 え 糞 の 乾 物 1g あたりの 剛 毛 数 に 換 算 することで ほぼ 完 全 に 消 化 されるミミズの 量 的 評 価 を 試 みた ポイント 枠 法 の 結 果 から 春 には 種 子 果 実 動 物 質 夏 には 動 物 質 とさまざまな 植 物 質 秋 にはカキ 冬 には 種 子 果 実 (カキを 含 む)を 多 く 採 食 していることが 示 唆 された このことから 本 調 査 地 のタヌキは 市 街 地 周 辺 に 生 息 しながらも 主 に 里 山 に 自 生 する 木 本 類 の 果 実 や 動 物 質 を 採 食 していると 考 えられる しかし 調 査 地 内 には 民 家 付 近 にしかカキの 木 が 生 えていないことから 秋 から 冬 にかけては 民 家 近 くまで 降 りてき て 植 栽 されたカキへの 依 存 度 を 高 めていると 考 えられる しかし 家 庭 菜 園 の 被 害 がほとんどなかったことや 畑 作 物 が 糞 中 に 見 られなかったことから 本 調 査 地 のタヌキは 野 生 の 度 合 いが 比 較 的 高 いと 考 えられる ま たミミズに 関 しては 年 間 を 通 じて 利 用 されていたが 季 節 変 動 があり 他 の 食 物 とミミズへの 依 存 度 の 関 連 を 明 らかにすることが 今 後 の 課 題 である

131 P-081 シカが 増 えるとタヌキが 増 える? シカによるタヌキの 餌 資 源 への 影 響 がタヌキ 個 体 群 に 及 ぼす 影 響 關 義 和 1 2 小 金 澤 正 昭 ( 1 東 京 農 工 大 院 連 合 農 学 2 宇 都 宮 大 演 習 林 ) 近 年,シカ 類 の 生 息 地 拡 大 と 個 体 数 増 加 による 森 林 の 衰 退 が 世 界 的 に 生 じている シカ 類 は, 採 食 によ って 植 生 を 改 変 するだけでなく, 無 脊 椎 動 物 や 鳥 類, 小 型 哺 乳 類 などの 動 物 群 集 にまで 間 接 的 に 影 響 を 及 ぼすことが 報 告 されている これらシカ 類 の 動 物 群 集 への 影 響 は,それらを 餌 資 源 としている 捕 食 者 にも 間 接 的 に 影 響 を 及 ぼすことが 予 想 されるものの,それらについてはほとんど 解 明 されていない シカ 類 とその 他 の 生 物 間 の 相 互 作 用 について 明 らかにすることは,シカの 管 理 や 森 林 生 態 系 の 保 全 を 行 なっていく 上 で 重 要 な 位 置 を 占 める 本 研 究 では,シカ 類 の 上 位 栄 養 段 階 に 位 置 する 種 への 影 響 を 評 価 するために, 栃 木 県 奥 日 光 地 域 のニホンジカとタヌキの 関 係 に 着 目 し 調 査 を 行 なった 本 地 域 には 約 16 km(900 ha)の 防 鹿 柵 が 設 置 されている これまでの 調 査 の 結 果,シカの 植 生 改 変 や 糞 供 給 量 の 増 加 により, 柵 外 (シカの 高 密 度 地 域 )でタヌキの 餌 資 源 である 昆 虫 類 (コガネムシ 科 やカマドウマ 科 )およびミミズ 類 が 増 加 していることが 明 らかになっている では,これら 柵 外 の 餌 資 源 の 増 加 は,タヌキの 個 体 群 にまで 影 響 を 及 ぼしているのだろう か?これらについて 明 らかにするために, 本 地 域 で 行 なわれている 2002 年 ~2009 年 までのビームライト 調 査 ( 柵 内,3.4 km; 柵 外,5.6 km)の 結 果 から,タヌキの 目 撃 率 を 比 較 した その 結 果,タヌキの 目 撃 率 は, 柵 内 よりも 柵 外 で 有 意 に 高 かった また,シカが 増 加 する 以 前 に 同 ルート 上 で 行 われたビームライト 調 査 にお いては,タヌキは 目 撃 されていない 以 上 のことから,シカによる 昆 虫 類 とミミズ 類 への 影 響 は,タヌキにまで 間 接 的 に 影 響 を 及 ぼしている 可 能 性 が 高 いと 結 論 した 今 後,シカとその 他 の 生 物 間 の 相 互 作 用 について 明 らかにし, 生 物 間 相 互 作 用 を 考 慮 したシカの 管 理 および 森 林 生 態 系 の 保 全 を 行 なっていく 必 要 があるで あろう P-082 キタキツネの 生 息 地 選 択 をベースとしたエキノコックス 疫 学 池 田 貴 子 片 倉 賢 奥 祐 三 郎 ( 北 海 道 大 学 大 学 院 獣 医 学 研 究 科 寄 生 虫 学 教 室 ) 近 年 のアカギツネ Vulpes vulpes の 市 街 地 進 出 に 伴 い, 先 進 国 都 市 部 における 人 獣 共 通 感 染 症 (zoonosis)の 媒 介 の 危 険 性 が 高 まっている.この 問 題 への 対 策 を 検 討 する 際,アカギツネと 人 間 との 接 点 を 特 定 するために, 彼 らの 生 息 地 選 択 の 解 明 が 不 可 欠 である. 生 物 の 生 息 地 選 択 には,その 種 が 要 求 する 物 理 的 および 心 理 的 条 件 が 反 映 される.アカギツネの 場 合, 出 産 と 育 児 のために 必 ず 巣 を 使 うため, 営 巣 場 所 は 生 息 地 の 中 でも 特 に 重 要 であり, 彼 らがその 土 地 で 繁 殖 および 生 息 するための 条 件 を 最 もよく 反 映 するものと 考 えられる. アカギツネの 営 巣 場 所 選 択 については,これまで 様 々な 地 域 で 研 究 がなされてきた.しかしこれまでの 研 究 では, 彼 らが 好 むもしくは 忌 避 する 要 因 と 思 われるものを 列 挙 し,その 妥 当 性 を 個 別 に 解 析 するのが 一 般 的 であった.もしそれらの 要 因 の 中 から, 彼 らが 営 巣 場 所 を 決 定 するにあたって 最 も 重 要 視 する 要 因 を 抽 出 することができれば,アカギツネの 環 境 要 求 性 の 解 明 はもちろん, 人 獣 共 通 感 染 症 の 予 防 疫 学 に 大 きく 貢 献 することとなろう. そこで 本 研 究 では,すでに 以 前 からキタキツネ Vulpes vulpes schrencki のエキノコックス Echinococcus multilocularis 感 染 が 確 認 されている 札 幌 市 において, 彼 らの 営 巣 状 況 を 調 査 した.その 結 果, 彼 らは 物 理 的 な 基 準 で 暫 定 的 に 営 巣 場 所 を 選 択 した 後, 心 理 的 な 基 準 によってその 巣 の 利 用 度 ( 繁 殖 用, 一 時 避 難 用 など)を 変 化 させることが 示 唆 された.このことを 踏 まえて, 巣 の 利 用 度 を 目 的 変 数 としたロジスティック 回 帰 分 析 により, 主 要 な 選 好 条 件 および 忌 避 条 件 の 抽 出 を 試 みた.さらに 同 地 域 において,キタキツネの 巣 単 位 でのエキノコックス 感 染 状 況 についても 調 査 を 行 なった

132 P-083 鼻 紋 による 中 型 食 肉 目 の 個 体 識 別 法 の 可 能 性 村 上 隆 広 ( 斜 里 町 立 知 床 博 物 館 ) 野 生 動 物 の 個 体 識 別 は 個 体 数 推 定 や 移 動 分 散 行 動 など 多 くの 分 野 に 応 用 可 能 な 技 術 である 個 体 識 別 には 捕 獲 してイヤータグなどでマーキングする 方 法 があるが 中 型 食 肉 目 では 脱 落 消 失 しやすい 点 が 問 題 となる また マイクロチップによって 識 別 する 方 法 もあるが マイクロチップリーダーを 必 要 とするため 利 用 範 囲 が 限 定 される さらに 近 年 は DNA 分 析 技 術 が 進 歩 し 野 生 動 物 の 毛 や 糞 から 個 体 識 別 を 行 うこ とが 可 能 となってきた しかしながら 現 状 では 分 析 に 多 くの 経 費 と 時 間 を 要 することから 簡 便 に 利 用 するこ とが 困 難 である 一 方 畜 産 業 では 牛 の 個 体 識 別 のために 鼻 にインクをつけて 紋 様 を 写 し 取 る 鼻 紋 が 用 いられている 本 研 究 ではエゾクロテン キタキツネ エゾタヌキの 3 種 について 主 に 死 亡 個 体 の 鼻 紋 を 用 いて 個 体 識 別 の 可 能 性 を 検 討 した 鼻 紋 の 採 集 方 法 として (1) 鼻 にスタンプインクをつけて 紙 に 写 す 方 法 (2)すすをつけたガラス 板 に 写 す 方 法 (3)デジタルカメラによる 接 写 による 方 法 を 比 較 したが (3)のデジ タルカメラによる 方 法 がもっとも 広 範 囲 の 鼻 紋 を 認 識 できた 個 体 識 別 には 指 紋 識 別 で 一 般 に 用 いられて いる 特 徴 点 12 箇 所 を 選 び その 位 置 関 係 にもとづく 方 法 で 行 った また 傷 で 鼻 紋 の 消 えている 場 合 があ り 短 期 的 には 傷 の 位 置 から 個 体 識 別 に 利 用 可 能 であることが 示 唆 された 個 体 による 特 徴 点 の 違 いを 比 較 し 生 体 への 応 用 可 能 性 を 検 討 した P-084 島 根 県 におけるアライグマの 生 息 分 布 と 捕 獲 個 体 分 析 金 森 弘 樹 竹 下 幸 広 澤 田 誠 吾 ( 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター) 島 根 県 において アライグマは 2004 年 に 初 めて 県 西 部 の 益 田 市 で 1 頭 が 捕 獲 された その 後 おもに 県 中 西 部 において 交 通 事 故 死 個 体 の 発 見 や 住 民 による 目 撃 情 報 があった 2009 年 7 月 には 益 田 市 のハウ スブドウ 園 等 で 食 害 が 発 生 して 周 辺 地 域 を 含 めて 24 頭 がかごわなによって 捕 獲 された このうち キャット フードやカキにえづいて 捕 獲 されたものもあった 2010 年 6~7 月 にも 同 じ 地 域 のハウスブドウ 園 等 で 食 害 が 生 じて 7 月 までに 周 辺 地 域 を 含 めて 24 頭 が 捕 獲 された このうち 飼 育 されていた 金 魚 を 食 害 した 個 体 や 倉 庫 内 の 家 畜 用 飼 料 にえづいて 捕 獲 された 個 体 もあった 捕 獲 された 個 体 のうち 21( 12 9) 頭 を 解 剖 調 査 した 年 齢 は 0 歳 12( 7, 5) 頭 と 1 歳 6( 5 1) 頭 が 多 く 歳 が 各 1 頭 (いずれも )であった 妊 娠 率 は 80%(4/5 頭 )であり 1 歳 は 胎 児 胎 盤 痕 が 3 頭 3 5 歳 では 5 6 頭 であった 胃 内 容 物 は カキ ブドウなどの 被 害 農 作 物 や 鳥 類 トンボのヤゴ エビの 一 種 堅 果 類 などを 確 認 した 島 根 県 内 での 生 息 分 布 を 把 握 するために 2009~2010 年 に 川 道 ら(2010)に 従 って 旧 市 町 村 当 たり2~ 3 か 所 ずつの 合 計 216 か 所 の 神 社 等 での 生 息 痕 跡 の 調 査 を 行 った 本 土 では 178 か 所 のうち 91%の 神 社 等 で 爪 痕 などを 認 めて ほぼ 全 域 で 生 息 すると 推 測 した このうち 29%の 神 社 では 天 井 裏 へ 侵 入 されて 糞 尿 によって 汚 れた 天 井 も 認 めた 一 方 隠 岐 諸 島 の 4 島 では 2 島 で 少 数 の 神 社 で 痕 跡 を 認 めたものの 繁 殖 増 加 はしていないと 推 測 した また 2009 年 8 月 から 県 東 部 の 4 神 社 に 自 動 撮 影 カメラを 各 1 台 設 置 したが 10 月 に 1 神 社 で 1 頭 を 撮 影 したに 留 まった

133 P-085 兵 庫 県 におけるアライグマの 食 性 の 地 域 比 較 藤 井 武 斉 田 栄 里 奈 横 山 真 弓 ( 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター) 兵 庫 県 では 1990 年 代 から 特 定 外 来 生 物 のアライグマによる 被 害 が 顕 在 化 しはじめ 2000 年 代 に 入 って から 急 速 にその 分 布 を 広 げている 生 息 域 と 被 害 は 依 然 として 拡 大 深 刻 化 の 傾 向 にあり 農 業 被 害 ととも に 在 来 生 態 系 への 影 響 も 懸 念 されている 本 研 究 では 適 切 なアライグマ 管 理 のための 現 状 把 握 及 び 効 果 的 な 施 策 実 施 に 活 用 するため 兵 庫 県 内 の 都 市 部 農 村 部 山 間 部 の 各 地 域 に 生 息 するアライグマの 食 性 の 特 徴 を 明 らかにすることを 目 的 とした 標 本 は 平 成 21 年 4 月 から 平 成 22 年 6 月 までに 有 害 捕 獲 された 個 体 のうち 捕 獲 の 多 かった 4 月 ~9 月 の 春 夏 期 のものを 用 いた 分 析 方 法 は 捕 獲 個 体 の 胃 内 容 物 を 1mm と 0.5mm メッシュの 篩 で 流 水 洗 浄 し 食 性 項 目 とその 出 現 率 について PF 法 を 使 って 行 った 分 析 の 結 果 都 市 部 では 農 作 物 草 本 木 本 動 物 質 の 順 に 出 現 した 特 徴 的 な 食 物 項 目 ではウメ カキ 等 の 庭 木 果 実 が 多 く 動 物 質 では 昆 虫 の 出 現 が 多 かった また 数 例 だがハムや 野 菜 など 生 ゴミを 漁 ったと 思 われるものも あった 農 村 部 では 草 本 木 本 野 生 果 実 種 子 動 物 質 農 作 物 の 順 に 出 現 した 特 徴 的 な 食 物 項 目 では アケビ 等 の 自 生 の 果 実 とカキ 等 の 庭 木 の 果 実 が 見 られ 動 物 質 では 水 生 昆 虫 や 甲 殻 類 の 出 現 が 多 かっ た 一 方 山 間 部 では 草 本 木 本 と 野 生 果 実 種 子 が 多 く 出 現 し 次 いで 動 物 質 が 出 現 した 特 徴 的 な 食 物 項 目 では 草 本 でグラミノイドがよく 出 現 し 動 物 質 は 両 生 類 と 思 われる 骨 が 出 現 した このように 都 市 部 で は 農 産 物 や 庭 木 果 実 などの 人 工 由 来 のものの 出 現 が 増 える 傾 向 があった また 農 村 部 では 農 産 物 や 庭 木 果 実 などの 人 口 由 来 のものと 共 に 草 本 や 野 生 果 実 などの 野 生 由 来 のものが 出 現 した 一 方 山 間 部 では グラミノイドなどの 草 本 類 や 野 生 果 実 とともに 両 性 類 などの 動 物 質 といった 野 生 由 来 のものだけが 出 現 という 地 域 性 が 見 られた P-086 [ 発 表 者 の 都 合 により 発 表 取 り 下 げ]

134 P-087 外 来 動 物 探 索 犬 の 導 入 と 育 成 方 法 に 関 する 研 究 - 日 本 におけるアライグマ 探 索 犬 の 育 成 - 中 井 真 理 子 1 山 下 國 廣 2 立 澤 史 郎 1 1 池 田 透 ( 1 北 海 道 大 学 2 軽 井 沢 ドッグビヘイビア) 本 発 表 では 特 定 外 来 生 物 アライグマ(Procyon lotor)の 対 策 において 低 密 度 状 況 下 における 捕 獲 効 率 向 上 を 目 標 として アライグマ 探 索 犬 の 育 成 を 試 みた 探 索 犬 の 訓 練 開 始 ( 生 後 2ヶ 月 )から 生 後 12ヶ 月 までの 育 成 過 程 について 訓 練 インストラクターが 別 途 作 成 した 訓 練 評 価 のための 進 度 表 を 用 いて 週 一 回 の 頻 度 で 評 価 を 実 施 し 結 果 をまとめた 日 本 において 特 定 外 来 生 物 であるアライグマの 対 策 では 野 外 からの 排 除 が 最 終 目 標 になっている 農 業 被 害 が 顕 在 化 するほどまで 個 体 数 が 増 えた 地 域 では 罠 捕 獲 は 効 果 的 な 対 策 であるが 一 般 に 低 密 度 地 域 での 罠 捕 獲 は 捕 獲 効 率 が 低 く 根 絶 を 目 指 すには 新 たな 捕 獲 技 術 開 発 が 必 要 とされている アライ グマ 探 索 犬 の 導 入 は アライグマの 利 用 頻 度 が 高 い 場 所 もしくは 巣 穴 やアライグマの 居 場 所 を 特 定 すること により 捕 獲 効 率 の 向 上 に 貢 献 できる 可 能 性 があり さらに 積 雪 地 域 では 行 動 圏 が 河 川 に 集 中 するなどとい ったアライグマの 行 動 生 態 的 特 徴 等 を 考 慮 した 探 索 手 法 の 工 夫 を 加 えることによって 飛 躍 的 な 捕 獲 効 率 の 向 上 が 期 待 される 本 研 究 では 実 働 可 能 なアライグマ 探 索 犬 とハンドラー( 現 場 で 探 索 犬 を 運 用 する 人 )を 育 成 することを 前 提 とし 一 人 のハンドラー 一 頭 の 探 索 犬 について 育 成 課 程 の 変 化 を 記 録 して 行 動 学 と 学 習 理 論 の 視 点 から 訓 練 の 評 価 を 行 った アライグマ 臭 気 と 他 動 物 臭 気 の 選 別 課 題 については 室 内 で 実 施 する 四 択 課 題 ( 四 種 類 の 動 物 臭 気 の 中 からアライグマ 臭 気 を 選 択 させる)において ほぼ 100%の 正 解 率 となっている 今 後 は 四 択 課 題 による 臭 気 選 別 訓 練 をベースに 屋 外 での 探 索 臭 気 選 別 訓 練 を 進 める なお 本 研 究 の 一 部 は 環 境 省 の 平 成 22 年 度 生 物 多 様 性 関 連 技 術 開 発 等 推 進 費 によって 実 施 された P-088 ツキノワグマ(Ursus thibetanus)の 親 仔 判 定 に 必 要 となるマイクロサテライトマーカー の 遺 伝 子 座 数 の 検 討 鵜 野 レイナ 1 2 玉 手 英 利 ( 1 慶 大 先 端 生 命 2 山 形 大 理 ) メスがあまり 分 散 しないツキノワグマでは, 数 キロ 以 内 の 狭 い 範 囲 で 捕 獲 されたメス 個 体 の 中 に 姉 妹 や 親 仔 などの 血 縁 個 体 が 存 在 する 可 能 性 がある.このようなサンプルを 対 象 として 親 仔 判 定 を 行 なう 場 合 には, 真 の 親 仔 ペアを 検 出 するのが 困 難 となることが 先 行 研 究 で 指 摘 されている( 鵜 野 ら, 哺 乳 類 科 学, 第 9 巻 第 2 号 ). そこで, 本 研 究 では, 先 行 研 究 において 母 親 判 定 ( 片 親 検 定 )を 行 った 山 形 県 のツキノワグマサンプルを 対 象 として, 以 下 の 点 をさらに 検 討 した.まず, 行 動 圏 が 重 なる 可 能 性 のある 個 体 から 成 るサンプル 集 団 に は 血 縁 個 体 が 多 く 含 まれることを 確 認 するため, 山 形 県 の 庄 内 地 域 で 互 いに 近 接 して 捕 獲 された 個 体 と, 山 形 県 全 域 の 有 害 駆 除 個 体 からランダムサンプリングされた 集 団 との 血 縁 度 の 比 較 を 行 なった.その 結 果, 狭 い 範 囲 でサンプリングされた 場 合 は, 血 縁 度 が 高 いことが 示 された. 次 に, 血 縁 者 を 多 く 含 む 集 団 における 親 仔 判 定 で 必 要 となる 遺 伝 マーカー 数 を 求 めるために, 近 年 開 発 された tetra-nucleotide などのマーカーも 含 めて 解 析 を 行 い, 真 の 親 仔 ペアを 検 出 するのに 必 要 とされる 情 報 量 ( 遺 伝 子 座 数, 検 出 率 )の 検 討 を 行 なった

135 P-089 ツキノワグマにおける 行 動 関 連 遺 伝 子 ドーパミンレセプターD4 遺 伝 子 (DRD4)の 変 異 島 麗 香 1 鵜 野 レイナ 2 3 玉 手 英 利 ( 1 山 形 大 院 理 工 学 2 慶 大 先 端 生 命 3 山 形 大 理 生 物 ) これまで 動 物 の 個 性 ( 行 動 や 性 格 )は 主 に 環 境 要 因 によって 決 定 されるものと 説 明 されてきた しかし ながら 近 年 の 研 究 では 個 性 の 形 成 には 環 境 要 因 の 他 に 遺 伝 要 因 が 関 与 することが 明 らかにされつつあ り 特 に 行 動 関 連 遺 伝 子 と 個 性 の 関 連 性 がさまざまな 野 生 動 物 で 調 べられている その 中 でも ドーパミンレ セプターD4 遺 伝 子 (DRD4)の 変 異 と 行 動 を 関 連 付 けた 研 究 がヒトやイヌ ウマなどで 報 告 されており 特 に exon3 領 域 の 変 異 は 特 徴 的 であることから 多 くの 種 でこの 領 域 の 遺 伝 子 変 異 の 研 究 が 報 告 されている ま た ヒトやイヌでは exon1 領 域 においても 変 異 が 報 告 されている そこで 本 研 究 は 野 生 動 物 の 行 動 と DRD4 遺 伝 子 の 変 異 を 関 連 付 けた 先 駆 けの 研 究 として ツキノワグマ (Ursus thibetanus)の DRD4 遺 伝 子 に 多 型 があるかを 調 査 した 山 形 県 や 岩 手 県 で 捕 獲 されたツキノワグマ において まず 食 肉 目 からプライマーを 設 計 し 新 美 ら(1999)のプライマーと 組 み 合 わせて 67 個 体 の exon3 領 域 の 塩 基 配 列 を 決 定 した 次 に exon1 領 域 において 伊 藤 ら(2004)に 記 載 されているプライマーを 用 い て 配 列 を 決 定 後 種 特 異 的 なプライマーを 設 計 し 105 個 体 の 配 列 を 決 定 した 同 様 に intron 領 域 において 種 特 異 的 なプライマーを 設 計 し 56 個 体 の 配 列 を 決 定 した その 結 果 DRD4 遺 伝 子 の 変 異 で 多 く 報 告 されている exon3 領 域 はツキノワグマでは 先 行 研 究 (ITO et al., 2004)と 同 じく 全 く 変 異 は 見 られなかった exon1 領 域 では 10 個 体 で 1 箇 所 の SNP(C/G) intron 領 域 に 3 箇 所 の SNP が 確 認 された また 変 異 が 確 認 された 個 体 はすべてへテロ 接 合 体 であり exon1 領 域 の 変 異 は 同 義 置 換 であった 以 上 の 結 果 から 本 研 究 で 見 られたツキノワグマの DRD4 遺 伝 子 の 変 異 性 が 自 然 選 択 と 関 連 付 けられるものかについては 更 に 検 討 する 必 要 がある P-090 コナラ 林 を 主 たる 生 息 域 とするメスツキノワグマの 秋 の 行 動 圏 西 信 介 1 2 山 本 福 壽 ( 1 鳥 取 県 公 園 自 然 課 2 鳥 取 大 学 農 学 部 ) 演 者 らはツキノワグマの 生 態 を 把 握 するため,2002 年 以 降,イノシシの 有 害 捕 獲 罠 で 錯 誤 捕 獲 等 されたツ キノワグマに 電 波 発 信 器 を 装 着 して 放 獣 し, 追 跡 調 査 している 今 回,2003 年 8 月 18 日 から 2009 年 6 月 6 日 まで 5 年 9 ヶ 月 間 追 跡 したメスのツキノワグマ(セツ 子 )の 秋 の 行 動 域 の 変 化 について 報 告 する なお,セ ツ 子 は 2003 年 の 放 獣 後,2004 年 10 月 17 日 に 再 捕 獲 され, 発 信 器 を 交 換 して 再 放 獣 されている 両 放 獣 と も 捕 獲 地 から 5~6km 離 れた 場 所 で 唐 辛 子 スプレー 等 による 人 嫌 悪 条 件 付 けを 行 った 後 に 放 獣 したが,16 日 以 内 に 捕 獲 地 周 辺 に 戻 っている 調 査 は 原 則 として 週 に 1 回 以 上, 日 中 に 行 った 調 査 期 間 中 の 冬 眠 明 けから 8 月 までは, 毎 年 ほぼ 同 じ 区 域 の 標 高 400m 以 下 のコナラを 主 体 とする 森 林 で 行 動 し,その 行 動 範 囲 は 狭 く, 約 8km 2 であった 9 月 中 旬 以 降 は, 年 によって 行 動 場 所 が 異 なっていた ブナ,ミズナラ 堅 果 が 豊 作 の 2003 年 と 2005 年 は, 標 高 600m 以 上 のブナ,ミズナラを 主 体 とする 森 林 に 移 動 し 行 動 していた ブナ,ミズナラ,コナラ 堅 果 が 凶 作 の 2004 年 と 2006 年 は, 標 高 400m 以 下 の 森 林 にとどまり, 行 動 していた 2007 年 と 2008 年 のブナ 堅 果 が 凶 作,ミズナラ,コナラ 堅 果 が 並 作 気 味 の 年 は, 標 高 400m 以 下 のコナラ 林 から 標 高 500m 以 上 のミ ズナラ,コナラが 混 在 している 地 域 に 移 動 し, 行 動 しており,コナラ 堅 果 よりミズナラ 堅 果 を 嗜 好 している 可 能 性 があることが 示 唆 された 秋 はブナ 科 堅 果 の 豊 凶 状 況 に 応 じて, 行 動 域 を 変 化 させていることが 指 摘 されており, 今 回 の 結 果 でもブ ナ 堅 果 に 強 い 嗜 好 性 を 示 していると 結 果 であった 加 えて コナラ 堅 果 より,ミズナラ 堅 果 に 強 い 嗜 好 性 を 示 している 可 能 性 が 示 唆 された

136 P-091 ツキノワグマの 行 動 様 式 とブナ 科 堅 果 の 結 実 量 および 食 性 との 関 係 小 池 伸 介 1 山 﨑 晃 司 2 正 木 隆 3 根 本 唯 1 小 坂 井 千 夏 1 中 島 亜 美 1 梅 村 佳 寛 ( 1 東 京 農 工 大 2 茨 城 県 自 然 博 3 森 林 総 研 ) 1 1 梶 光 一 ツキノワグマ(Ursus thibetanus)の 秋 の 行 動 には ツキノワグマの 秋 の 主 食 であるブナ 科 堅 果 の 結 実 豊 凶 が 影 響 することが 示 唆 されてきている これまで ブナ 科 堅 果 類 の 結 実 豊 凶 によって ツキノワグマの 行 動 圏 が 変 化 することなどが 明 らかになってきたが より 詳 細 な 行 動 様 式 がどのように 変 化 するのかについての 事 例 は 知 られていない また 結 実 豊 凶 ツキノワグマの 行 動 食 性 を 同 時 に 扱 った 事 例 も 限 られている そこで 本 研 究 では 異 なる 結 実 レベルの 年 次 間 において ツキノワグマの 日 単 位 での 行 動 様 式 と 食 性 を 比 較 する ことで ブナ 科 堅 果 の 結 実 豊 凶 がツキノワグマの 生 態 に 与 える 影 響 を 明 らかにした 2006 年 から 2008 年 にかけて 栃 木 群 馬 県 に 位 置 する 日 光 足 尾 地 域 で 計 17 頭 のツキノワグマを 捕 獲 し GPS 首 輪 を 装 着 して 行 動 を 追 跡 した なお 行 動 様 式 の 解 析 にあたっては 1 日 あたりの 移 動 距 離 につ いて 直 線 移 動 距 離 と 累 積 移 動 距 離 の 2 種 類 を 算 出 した また 同 時 に 周 辺 地 域 の 複 数 個 所 でブナ 科 5 種 の 結 実 量 を 測 定 するとともに 糞 を 採 取 し 食 性 を 明 らかにした ブナ 科 の 結 実 豊 凶 は 主 要 樹 種 のミズナラに 注 目 した 場 合 2006 年 は 不 作 2007 年 2008 年 が 並 ~ 豊 作 であった 食 性 はブナ 科 堅 果 の 結 実 豊 凶 に 合 わせて 変 化 し ブナ 科 堅 果 が 不 作 の 年 には 液 果 の 占 める 割 合 が 増 加 した また 行 動 様 式 の 解 析 の 結 果 ブナ 科 堅 果 が 不 作 年 と 豊 作 年 との 間 で 累 積 移 動 距 離 の 中 央 値 には 違 いが 認 められなかったが 直 線 移 動 距 離 の 中 央 値 および 最 高 値 には 違 いが 認 められ 不 作 年 にはいずれの 値 も 大 きかった このことは 両 年 とも 日 単 位 での 移 動 距 離 そのものは 変 わらないものの 不 作 年 にはより 広 い 範 囲 を 移 動 したり 突 発 的 な 長 距 離 の 移 動 が 発 生 することを 示 していると 考 えられる P-092 ツキノワグマによる 生 息 地 選 択 における 個 体 差 とその 環 境 要 因 高 畠 千 尋 1 2 泉 山 茂 之 ( 1 信 州 大 学 大 学 院 総 合 工 学 系 研 究 科 2 信 州 大 学 農 学 部 ) 野 生 動 物 による 生 息 地 選 択 の 特 性 とそのメカニズムを 理 解 することは 対 象 種 の 保 全 計 画 づくりや 人 と の 軋 轢 の 軽 減 のための 意 思 決 定 を より 実 情 に 適 ったものにするために 重 要 である 本 研 究 では ツキノワグマ Ursus thibetanus による 人 との 軋 轢 の 発 生 率 の 高 い 夏 期 と 冬 眠 前 の 食 欲 亢 進 期 (hyperphagia)である 秋 期 において 合 計 9 頭 のクマに 装 着 した GPS 首 輪 による 定 位 データをもとに 季 節 によって 個 体 ごとに どの 程 度 生 息 地 選 択 の 違 いがあるかを 解 析 した 具 体 的 には 最 外 郭 法 で 求 め たそれぞれのクマの 行 動 圏 内 で クマによって 利 用 された 地 点 とランダムに 抽 出 した 利 用 可 能 地 点 を 二 項 デ ータとして 用 意 し ロジスティック 回 帰 分 析 手 法 を 用 い 植 性 標 高 道 路 河 川 などの 環 境 要 因 に 対 する ク マによる 利 用 確 率 を 求 めた その 結 果 調 査 対 象 地 域 である 中 央 アルプス 山 系 では ツキノワグマによる 夏 期 と 秋 期 における 著 しい 生 息 地 選 択 の 違 いがあった また それぞれの 環 境 要 因 によって その 選 択 に 著 しい 個 体 差 があるものと 共 通 した 選 択 性 を 示 すものに 分 かれた 例 えば 落 葉 広 葉 樹 林 への 正 の カラマツ 植 林 に 対 する 負 の 相 関 な ど 個 体 間 で 共 通 した 選 択 性 は クマが 長 い 期 間 をかけて 獲 得 した 環 境 への 適 応 の 結 果 であると 推 察 され る 一 方 畑 地 や 牧 草 地 などの 人 為 的 環 境 に 対 する 選 択 における 著 しい 個 体 差 は 比 較 的 新 しい 環 境 に 対 して 依 然 クマが 適 応 過 程 であることを 示 すものとして 考 えられる また 人 との 軋 轢 が 多 い 夏 期 における 人 里 周 辺 の 環 境 要 因 に 対 する 利 用 確 率 の 高 さは この 地 域 のツキ ノワグマの 多 くが 人 の 利 用 地 や 居 住 地 にきわめて 接 近 していることを 示 す このことは 食 べ 物 が 不 足 しが ちな 夏 の 間 のクマによる 偏 った 生 息 地 利 用 が 起 きていることを 数 値 的 に 裏 づけ もし 里 地 里 山 周 辺 で 捕 獲 捕 殺 を 続 けた 場 合 その 地 域 の 個 体 群 の 存 続 が 危 ぶまれることを 示 唆 している

137 P-093 長 野 県 上 伊 那 地 域 の 里 地 里 山 に 生 息 するツキノワグマの 夏 期 の 利 用 標 高 と 食 性 木 戸 きらら 1 西 野 自 然 2 濵 口 あかり 1 3 泉 山 茂 之 ( 1 信 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 2 都 築 木 材 株 式 会 社 3 信 州 大 学 農 学 部 ) 長 野 県 上 伊 那 地 域 では 毎 年 夏 期 にツキノワグマの 里 地 への 出 没 や 農 作 物 被 害 が 発 生 し 有 害 鳥 獣 駆 除 などの 対 策 が 実 施 されている 本 研 究 では 上 伊 那 地 域 の 里 地 里 山 に 生 息 するツキノワグマの 生 態 を 把 握 することを 目 的 に 実 施 した ラジオテレメトリー 法 によるツキノワグマの 行 動 追 跡 を 行 った 結 果 利 用 標 高 域 を 季 節 によって 変 化 させる ことが 明 らかとなった 一 年 を 5 つの 季 節 に 区 分 して 分 析 したところ 夏 期 後 半 には 一 年 で 最 も 標 高 を 下 げ 800~1,000mの 里 地 里 山 において 集 中 した 標 高 利 用 がされる 傾 向 が 見 られた また 2008 年 ~2009 年 の 2 年 間 に 調 査 地 域 内 にて 採 取 したクマの 糞 の 内 容 物 の 分 析 を 同 時 に 行 った その 結 果 夏 期 の 主 要 食 物 種 には ウワミズザクラ オニグルミ ミズキ サルナシが 挙 げられた 長 野 県 植 物 誌 におけるそれらの 平 均 標 高 と クマの 夏 期 の 定 位 標 高 を 比 較 したところ 相 関 性 が 認 められた 以 上 の 結 果 から 夏 期 の 里 地 里 山 の 利 用 要 因 として 食 性 との 関 係 が 強 く 示 唆 された また 里 地 里 山 では 人 間 とツキノワグマとの 距 離 が 近 くなることから 軋 轢 が 生 まれやすくなっていると 考 えられた 農 作 物 被 害 の 減 少 や 人 身 被 害 の 発 生 をなくすためには ツキノワグマにとっての 里 地 里 山 の 利 用 価 値 を 低 下 させ るなど 里 地 里 山 での 森 林 整 備 の 実 施 などが 必 要 であると 考 えられた P-094 ツキノワグマによるクマ 剥 ぎ 発 生 要 因 の 解 明 中 山 直 紀 1 2 小 金 澤 正 昭 ( 1 宇 都 宮 大 院 2 宇 都 宮 大 演 習 林 ) ツキノワグマ(Ursus thibetanus)は 冬 眠 から 目 覚 める 4~5 月 以 降 の 春 季 にスギやヒノキの 造 林 木 の 樹 皮 を 剥 ぐクマ 剥 ぎを 行 うことが 重 要 な 林 業 問 題 になっている 現 在 のクマ 剥 ぎ 被 害 対 策 としては ネット 巻 きなど 様 々な 防 除 方 法 が 開 発 され 各 地 で 試 験 運 用 が 進 んでいる しかし これはクマ 剥 ぎを 妨 げる 方 法 でありク マ 剥 ぎそのものを 減 少 させる 方 法 ではないので クマ 剥 ぎを 減 少 させるには 発 生 要 因 を 知 る 必 要 がある ク マ 剥 ぎに 関 する 研 究 では 広 葉 樹 林 に 隣 接 した 造 林 地 や 尾 根 食 物 資 源 となる 下 層 植 生 がない 土 地 などで 多 く 被 害 が 発 生 するとの 報 告 がある またクマ 剥 ぎは 好 んでの 採 食 行 動 であり 春 季 に 糖 度 含 有 量 の 上 昇 する 造 林 木 から 狙 うなどの 報 告 がされている しかし 多 く 造 林 地 が 存 在 する 地 域 について 被 害 予 測 を 行 う 研 究 は 未 だに 進 んでいない そこで 本 研 究 では 栃 木 県 高 原 山 周 辺 を 調 査 地 域 とし 被 害 の 発 生 に 影 響 する 環 境 特 性 を 明 らかにし リス クマップを 作 成 することを 目 的 とする 加 えて 同 地 域 の 特 徴 として 点 在 する 牧 場 にクマが 出 没 し 畜 産 飼 料 を 食 物 としているとの 報 告 があるため 牧 場 の 存 在 がクマ 剥 ぎ 行 動 に 与 える 影 響 について 注 目 していく 調 査 は 栃 木 県 高 原 山 周 辺 に 存 在 する 造 林 地 内 にランダム 設 定 したポイントにおいて 0.25ha の 方 形 プロ ットを 設 置 し 毎 木 調 査 及 び 被 害 量 調 査 を 行 った 本 発 表 では 調 査 により 得 た 被 害 木 の 位 置 データと 周 辺 環 境 の 位 置 関 係 を 調 べることで 被 害 の 多 い 場 所 と 少 ない 場 所 について 考 察 していく

138 P-095 GPS-ARGOS 首 輪 装 着 による 丹 沢 地 域 のツキノワグマのニアリアルタイム 追 跡 事 例 土 光 智 子 1 Chen Wenbo 2 福 井 弘 道 3 一 ノ 瀬 友 博 3 大 澤 啓 志 4 3 仰 木 裕 嗣 ( 1 慶 大 院 政 メ 学 振 特 別 研 究 員 2 慶 大 院 政 メ 3 慶 大 4 日 大 ) 野 生 動 物 の 研 究 者 にとって 対 象 動 物 の 位 置 データと 移 動 パターンは 必 要 不 可 欠 な 情 報 である 従 来 テレメトリ 分 野 では VHF テレメトリが 主 に 採 用 されてきたが 近 年 GPS を 動 物 に 装 着 する 自 動 探 査 方 法 も 有 効 な 野 外 調 査 法 として 認 知 されている しかし GPS を 単 独 で 用 いる 場 合 蓄 積 されたデータが 確 実 に 回 収 されるかどうかには 問 題 がある 一 方 アルゴスシステムを 用 いた 測 位 手 段 に 比 べ GPS テレメトリは 高 精 度 の 位 置 情 報 を 得 られるという 利 点 もある 近 年 動 物 の 位 置 を GPS で 自 動 探 査 し 位 置 データを 蓄 積 後 アルゴスシステムを 用 いてそのデータを 回 収 するという 装 置 ( 以 降 GPS-ARGOS と 呼 ぶ)が 実 用 化 された 森 林 に 生 息 する 陸 域 哺 乳 類 は 直 接 観 察 が 困 難 であり GPS-ARGOS のような 追 跡 装 置 が 有 用 であると 推 測 されるが 現 段 階 において 装 着 実 例 がない 本 研 究 の 目 的 は GPS-ARGOS の 衛 星 追 跡 発 信 機 の 事 例 研 究 としてツキノワグマで 実 験 をし ツキノワグマの 生 態 について GPS-ARGOS を 用 いた 実 際 の 解 析 例 を 示 すことである 神 奈 川 県 の 丹 沢 国 定 公 園 内 にある 宮 ヶ 瀬 湖 近 辺 の 広 葉 樹 林 帯 でツキノワグマ 1 頭 を 捕 獲 し GPS-ARGOS を 装 着 し 追 跡 を 行 い 1 ヶ 月 間 のデータが 得 られた GPS-ARGOS は 野 生 動 物 調 査 方 法 と して 有 用 だが 物 理 的 に 弱 いアンテナ 部 分 の 補 強 などを 今 後 検 討 せねばならない 道 路 は 種 類 ごとに 移 動 の 障 害 となっている 可 能 性 があり 特 に 幅 員 は 重 要 な 要 素 である 国 定 公 園 内 で 取 られている 車 両 規 制 は ツキノワグマ 保 全 策 として 有 効 なものである 丹 沢 地 域 の 河 川 はツキノワグマの 移 動 障 害 にはなっていないこ とがわかった P-096 ヘア トラップによるツキノワグマの 雌 雄 判 別 および 個 体 識 別 小 川 洋 平 1 山 内 貴 義 2 近 藤 麻 実 3 鞍 懸 重 和 4 5 松 原 和 衛 ( 1 岩 手 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 2 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター 3 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 獣 医 学 研 究 科 4 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター 5 岩 手 大 学 ) 日 本 各 地 でニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus 以 下 クマ)による 被 害 が 多 発 しており 適 切 な 保 護 管 理 を 行 うためのモニタリング 調 査 法 の 開 発 が 急 務 となっている 近 年 欧 米 において 新 たにヘア ト ラップを 用 いた 個 体 数 推 定 法 が 開 発 され その 有 用 性 が 示 されている 本 研 究 では 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センターが 実 施 したヘア トラップによる 生 息 数 調 査 結 果 を 詳 細 に 解 析 し 季 節 によるトラップ 利 用 率 の 変 化 や 確 認 頭 数 の 変 化 雌 雄 のヘア トラップに 対 する 行 動 の 違 いを 調 査 した 2009 年 6~12 月 にかけて 岩 手 大 学 附 属 御 明 神 演 習 林 内 にヘア トラップを24 基 設 置 した 誘 引 餌 はリンゴと 蜂 蜜 を 使 用 し 有 刺 鉄 線 は2 段 張 りにした 約 2 週 間 おきに8 回 の 体 毛 回 収 と 餌 の 交 換 を 行 った 実 体 顕 微 鏡 を 用 いて 体 毛 から 毛 根 部 のみを 切 り 取 り DNAを 抽 出 した それぞれのDNA 抽 出 産 物 はPCRで 増 幅 させ 雌 雄 判 別 と 個 体 識 別 に 使 用 し た その 結 果 トラップ 利 用 率 は8 月 が 最 も 高 く 10 月 以 降 急 激 に 低 下 した これはクマの 食 料 が 堅 果 類 に 集 中 し 餌 の 誘 引 効 果 が 減 少 したためと 考 えられる 個 体 識 別 の 解 析 成 功 率 は8 月 以 降 低 下 した この 原 因 は DNAの 劣 化 や 換 毛 による 体 毛 の 変 化 などが 考 えられる 個 体 識 別 の 結 果 延 べ65 頭 が 確 認 された そのうち19 頭 は 複 数 回 カウントされており 実 際 には46 頭 の 個 体 が 調 査 期 間 中 に 御 明 神 演 習 林 を 利 用 して いることが 確 認 された また 雄 の 方 が 雌 に 比 べてヘア トラップを 多 く 利 用 していた この 様 に 多 くの 個 体 が 演 習 林 を 利 用 しており 特 に 活 動 が 活 発 な 夏 期 には 利 用 の 増 加 が 顕 著 になる 事 が 明 らかとなった 本 発 表 ではさらに 詳 細 な 解 析 を 実 施 し 一 度 トラップを 利 用 した 個 体 が 繰 り 返 しトラップに 現 れるようになる trap-happy という 現 象 が 実 際 に 観 察 できたか またトラップを 忌 避 する trap-shy が 起 こるかという 点 につい ても 発 表 する 予 定 である

139 P-097 乗 鞍 岳 高 山 帯 におけるツキノワグマの 餌 資 源 量 の 推 定 - 人 身 事 故 の 原 因 解 明 調 査 の 一 環 として- 中 川 恒 祐 1 八 代 田 千 鶴 2 河 合 洋 人 3 粟 屋 善 雄 3 淺 野 玄 1 鈴 木 正 嗣 ( 1 岐 阜 大 獣 医 2 森 林 総 合 研 究 所 3 岐 阜 大 流 域 圏 科 学 研 究 センター) 2009 年 9 月 に 乗 鞍 岳 において 10 名 の 重 軽 傷 者 を 出 すツキノワグマによる 人 身 事 故 が 発 生 した 事 故 原 因 の 解 明 のためには 本 個 体 が 事 故 現 場 を 含 む 高 山 帯 に 現 われた 理 由 を 明 らかにする 必 要 がある 第 15 回 野 生 生 物 保 護 学 会 大 会 では 聞 き 取 りおよび 痕 跡 調 査 により 高 山 帯 がツキノワグマの 生 息 域 であることを 明 らかにした そこで 今 回 は 事 故 時 の 高 山 帯 におけるツキノワグマの 餌 資 源 となるハイマツおよび 液 果 類 の 資 源 量 を 推 定 し 生 息 域 としての 評 価 を 行 なったので 報 告 する 2009 年 10 月 上 旬 にハイマツ 帯 において 6 調 査 地 点 2 コドラート(2 2m)を 設 定 し ハイマツの 球 果 数 および 球 果 内 部 の 種 子 重 量 を 計 測 した また ハイマツ 林 に 沿 ってラインプロット(50cm 20m)を 6 箇 所 設 定 し 液 果 類 の 種 ごとの 結 実 数 および 果 実 重 量 を 計 測 した 続 いて 航 空 写 真 (2008 年 撮 影 )をオルソフォト に 変 換 後 GIS を 用 いハイマツ 林 を 判 別 し ハイマツ 林 の 面 積 と 周 囲 長 を 算 出 した 現 地 調 査 と 航 空 写 真 解 析 の 結 果 から 乗 鞍 岳 高 山 帯 におけるハイマツおよび 液 果 類 の 全 球 果 果 実 数 と 全 種 子 果 実 重 量 を 算 出 した この 値 に Pritchard et al.(1990)から 参 照 した 近 縁 種 のエネルギー 含 量 と 消 化 率 を 外 挿 し 乗 鞍 岳 でツ キノワグマが 利 用 可 能 なハイマツ 球 果 および 液 果 果 実 のエネルギー 含 量 を 推 定 した 乗 鞍 岳 高 山 帯 におけるハイマツ 林 の 分 布 面 積 は 約 782 万 m 2 周 囲 長 は 約 28 万 mであった ツキノワグ マの 利 用 可 能 なエネルギー 含 量 は ハイマツ 球 果 が 78 万 kcal/ha 液 果 類 果 実 が 3 万 kcal/ha だった この 値 を 単 純 計 算 すると ハイマツの 種 子 だけでツキノワグマ 2,270 頭 の 約 3 ヶ 月 分 の 維 持 エネルギーに 相 当 す るため 高 山 帯 がクマの 生 息 域 として 高 いポテンシャルを 有 していることが 明 らかになった 1 P-098 胎 子 確 認 と 卵 巣 の 組 織 観 察 による 兵 庫 県 のニホンイノシシ 妊 娠 率 算 出 方 法 の 検 討 辻 知 香 1 横 山 真 弓 2 3 齋 田 栄 里 奈 淺 野 玄 鈴 木 正 嗣 ( 1 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 獣 医 学 研 究 科 2 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター 3 兵 庫 県 立 大 学 ) 兵 庫 県 のニホンイノシシ(Sus scrofa leucomystax)は 深 刻 な 農 業 被 害 を 引 き 起 こす 一 方 で 古 くから 資 源 的 価 値 が 高 い 種 である 被 害 軽 減 のために 適 切 な 捕 獲 をしつつ 狩 猟 資 源 として 持 続 的 に 利 用 するには 繁 殖 学 的 な 根 拠 に 基 づく 個 体 群 管 理 が 求 められる しかし 本 種 についての 繁 殖 学 的 な 基 礎 情 報 は 極 めて 少 ない その 原 因 として 狩 猟 期 明 けの 捕 獲 圧 が 下 がる 時 期 に 妊 娠 個 体 を 集 中 的 に 集 めるのが 困 難 なこ と 交 尾 時 期 に 幅 があり 特 定 の 期 間 の 胎 子 確 認 だけでは 妊 娠 状 況 を 過 小 評 価 することなどが 挙 げられる そのため 正 確 な 妊 娠 率 の 算 出 さえも 難 しいのが 現 状 である そこで 本 研 究 では 従 来 の 胎 子 確 認 による 妊 娠 判 定 と 妊 娠 非 妊 娠 を 問 わず 全 ての 個 体 の 卵 巣 の 組 織 観 察 による 出 産 診 断 を 併 用 して 妊 娠 率 を 算 出 することを 目 的 とした 標 本 は 2004 年 ~2010 年 に 収 集 した メス 91 頭 を 用 いた 胎 子 有 無 の 確 認 後 卵 巣 のパラフィン 切 片 を 作 製 し エラスチカ ワーギンソン 染 色 に て 妊 娠 黄 体 退 縮 物 の 有 無 を 確 認 した 妊 娠 黄 体 退 縮 物 は 卵 巣 中 に 長 期 間 残 存 し 出 産 後 個 体 の 判 断 指 標 として 有 用 である その 後 妊 娠 個 体 と 出 産 後 個 体 を 確 実 に 判 断 できる 時 期 にて 一 繁 殖 サイクルの 妊 娠 率 の 算 出 を 行 った また 妊 娠 個 体 については 平 均 胎 子 数 の 算 出 と 胎 子 体 重 より 胎 齢 推 定 を 行 った そ の 結 果 兵 庫 県 では 受 胎 ピークを1 月 出 産 ピークを 5 月 とする 季 節 性 を 示 し 秋 出 産 については 極 めて 少 なかった ただし 交 尾 期 に 幅 があったため 一 繁 殖 サイクルにおいて 妊 娠 有 無 は 3~6 月 出 産 有 無 は 5 ~9 月 のみ 確 実 に 判 断 できた 両 者 を 総 合 した 期 間 の 妊 娠 率 は 生 後 1 回 目 の 繁 殖 期 では 5.6%(1/17) 生 後 2 回 目 では 85.7%(1/7) 3 回 目 以 降 では 100%(22/22)と 算 出 された このことから 繁 殖 期 回 数 を 重 ねるご とに 妊 娠 率 が 高 くなることが 明 らかとなった また 全 体 の 平 均 胎 子 数 は 4.12 頭 (N=25) だったが 初 産 個 体 (N=5)は 2.6 頭 と 少 ない 傾 向 にあることが 分 かった

140 P-099 寒 地 型 牧 草 種 ごとのイノシシによる 採 食 被 害 の 違 い 上 田 弘 則 井 上 雅 央 江 口 祐 輔 ( 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 センター) 寒 地 型 牧 草 地 では 冬 期 にイノシシによる 採 食 被 害 が 発 生 することが 明 らかになっている 寒 地 型 牧 草 の 種 類 によって 栄 養 価 に 違 いがあることから それに 応 じてイノシシの 採 食 被 害 にも 違 いがあることが 予 想 さ れる そこで 本 研 究 では イタリアンライグラス オーチャードグラス リードカナリーグラス レッドトップという 4 種 類 の 寒 地 型 牧 草 の 採 食 被 害 割 合 について 比 較 を 行 った 四 つの 採 草 地 において 秋 にエクスクロージ ャーを 設 置 した 翌 4 月 にエクスクロージャー 内 外 で 刈 り 取 った 牧 草 の 乾 燥 重 量 の 比 較 から イノシシによる 採 食 被 害 割 合 を 推 定 して 草 種 間 の 比 較 を 行 った その 結 果 イタリンライグラスの 採 食 被 害 割 合 が 最 も 高 く 約 90%であった オーチャードグラス リードカナリーグラスの 採 食 被 害 割 合 は どちらも 約 60%であった レッドトップの 採 食 被 害 割 合 が 最 も 低 く 20% 以 下 であった P-100 北 東 北 におけるニホンジカ(Cervus nippon)の 出 現 状 況 野 原 七 恵 奥 田 敬 介 岡 田 あゆみ 宮 澤 直 樹 進 藤 順 冶 ( 北 里 大 獣 医 生 物 環 境 ) 本 州 におけるニホンジカの 生 息 域 は 岩 手 県 北 部 まで 拡 大 してきており それに 伴 い 青 森 県, 秋 田 県 でも 近 年 ニホンジカが 目 撃 されるようになってきている 今 後 本 格 的 に 分 布 する 事 があれば 農 作 物 への 被 害 がでてくると 予 想 される そこで ニホンジカの 出 現 による 北 東 北 への 影 響 に 適 切 に 対 応 するためにも 現 在 のニホンジカの 分 布 や 出 現 個 体 の 詳 細 を 把 握 しておく 必 要 がある 本 研 究 では まだ 調 査 を 行 っていな い 青 森 県 および 秋 田 県 内 においてニホンジカの 目 撃 情 報 を 収 集 し ニホンジカの 出 現 数 や 出 現 場 所 を 明 確 にする その 事 により 現 在 の 北 東 北 における 分 布 状 況, 拡 大 状 況 を 推 測 していく 方 法 としては 青 森 県, 秋 田 県 全 域 で 郵 便 調 査 法 によるアンケート 調 査 を 行 った 配 布 先, 内 容 は 岩 手 県 で 実 施 されている 類 似 のアンケートを 参 考 にした 青 森 県 は 目 撃 時 期 が 積 雪 がない 月 で 目 撃 地 域 が 太 平 洋 側 に 集 中 していた 日 本 海 側 のように 積 雪 量 の 多 い 地 域 を 避 け 分 布 を 拡 大 してきているのという 可 能 性 が 考 えられる 目 撃 された 個 体 のほとんどがオス であり メスの 目 撃 例 が 見 られなかったことから 秋 の 発 情 期 に 行 動 圏 を 拡 大 したオスが 目 撃 されていると 考 えられる 本 調 査 の 結 果 では 平 成 20 年 からニホンジカの 目 撃 頭 数 が 急 激 に 増 加 しており 今 後 さらに 増 加 していく 可 能 性 がある 特 に 岩 手 県 と 隣 接 している 地 域 では 年 々 目 撃 情 報 が 増 加 している 傾 向 にあり こ の 付 近 の 目 撃 個 体 は 岩 手 県 からの 拡 大 であるといえる 大 間 など 下 北 半 島 で 目 撃 された 個 体 は 人 為 的 に 持 ち 込 まれたか エゾシカが 津 軽 海 峡 を 渡 ってきた 可 能 性 も 考 えられる 秋 田 県 では 青 森 県 より 情 報 は 少 ないが 岩 手 県 と 隣 接 している 地 域 や 男 鹿 半 島 周 辺 での 目 撃 情 報 があった 目 撃 個 体 の 由 来 としては 岩 手 県 からの 拡 大 か 飼 育 個 体 の 逸 出 など 人 為 的 に 持 ち 込 まれたということが 考 えられる

141 P-101 積 雪 はエゾシカの 移 動 を 制 限 するか?~シカの 足 跡 から 考 える~ 南 野 一 博 1 2 明 石 信 廣 ( 1 北 海 道 林 試 道 南 2 北 海 道 林 試 ) 積 雪 はシカ 類 の 移 動 を 困 難 にさせ 利 用 可 能 な 餌 資 源 量 を 減 少 させることから 分 布 や 生 存 に 強 い 影 響 を 与 える これまでニホンジカは 積 雪 深 が 100cm を 超 える 地 域 では 生 息 できないとされてきた しかし 近 年 北 海 道 では 積 雪 深 が 200cm を 超 える 多 雪 地 でも 越 冬 していることが 確 認 され 積 雪 深 ではシカの 分 布 域 をうまく 説 明 することができなくなっている シカの 移 動 にとって 積 雪 深 よりもシカの 脚 が 沈 んだ 深 さがより 重 要 であると 考 えられる そこで 本 研 究 では 多 雪 地 におけるシカの 越 冬 地 を 踏 査 し シカが 歩 行 時 に 雪 中 に 脚 が 沈 んだ 深 さ(シカ 沈 下 量 )を 計 測 した さらに 積 雪 深 などを 計 測 し シカ 沈 下 量 との 関 係 について 解 析 した 三 笠 市 のシカ 越 冬 地 内 の 除 雪 されていない 林 道 に 約 6km の 踏 査 ルートを 設 定 し 2007 年 11 月 から 2008 年 3 月 まで 毎 月 2 回 ルートを 横 切 る 新 しい 足 跡 を 探 索 した 発 見 した 足 跡 については 雪 面 から 蹄 の 先 端 部 までの 距 離 を 測 定 した また スノーサンプラーを 用 いて 足 跡 を 発 見 した 地 点 の 積 雪 深 及 び 積 雪 重 量 を 計 測 し そこから 積 雪 密 度 を 算 出 した 積 雪 深 は 1 月 上 旬 から 3 月 上 旬 まで 110cm 前 後 で 推 移 したが シカ 沈 下 量 は 1 月 上 旬 に 最 も 大 きく( 平 均 64.5cm) 成 獣 メスの 前 肢 長 を 56cm 程 度 とした 場 合 沈 下 量 は 腹 部 にまで 達 していたと 推 察 されるが それ 以 外 の 期 間 は 56cm を 下 回 っていた シカ 沈 下 量 は 積 雪 深 と 積 雪 密 度 の 影 響 を 受 けており 1 月 下 旬 以 降 は 積 雪 密 度 が 高 まるとともに 沈 下 量 が 減 少 していた 積 雪 はシカ の 移 動 の 障 害 となるが 移 動 が 困 難 な 期 間 は 短 く その 間 シカは 積 雪 の 少 ないトドマツ 人 工 林 を 利 用 する ことで 積 雪 を 回 避 していた また 1 月 下 旬 以 降 は 積 雪 密 度 の 増 加 により 沈 下 量 が 抑 えられていたことから 多 雪 地 でも 越 冬 が 可 能 であったと 考 えられる P-102 奥 日 光 におけるニホンジカの 生 息 密 度 と 土 壌 の 硬 さの 関 係 大 谷 道 生 1 2 小 金 澤 正 昭 ( 1 宇 都 宮 大 学 院 農 学 研 究 科 2 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 演 習 林 ) 近 年 日 本 各 地 でニホンジカの 高 密 度 化 が 起 こっており このような 地 域 では 踏 圧 による 土 壌 の 硬 化 が 起 こると 言 われている 土 壌 の 硬 化 により 周 辺 植 生 の 衰 退 や 地 下 に 生 息 する 動 物 への 影 響 など 生 態 系 への 悪 影 響 が 心 配 される 本 研 究 をおこなった 奥 日 光 は 1998 年 に 小 田 代 ヶ 原 を 囲 うように 防 鹿 柵 ( 延 長 3.3km 以 下 柵 A)が 設 置 され 2001 年 に 戦 場 ヶ 原 を 囲 うように 防 鹿 柵 ( 延 長 15km 以 下 柵 B)が 設 置 されて いる 本 研 究 では 柵 の 設 置 によるシカ 密 度 の 違 いが 土 壌 の 硬 さにどのように 影 響 を 与 えるのか さらに 2000 年 に 同 地 域 でおこなわれた 土 壌 硬 度 調 査 の 結 果 をもとに 土 壌 の 軟 化 の 過 程 を 推 定 することを 目 的 とした 調 査 は 2009 年 10 月 におこない 土 壌 硬 度 は 長 谷 川 式 土 壌 貫 入 計 を 用 いて 計 測 した 柵 A の 中 で 4 ヶ 所 柵 B の 中 で 4 ヶ 所 柵 外 で 12 ヶ 所 調 査 した また 2000 年 の 調 査 では 山 中 式 土 壌 硬 度 計 が 用 いられてお り 柵 A の 中 で 1 ヶ 所 当 時 柵 B は 設 置 されていなかったが 現 在 は 柵 B の 中 になっている 場 所 1 ヶ 所 柵 外 1 ヶ 所 で 調 査 されている また シカの 生 息 密 度 は1997 年 ~ 継 続 的 におこなっているビームライトセンサス 調 査 ( 柵 内 2.5km 柵 外 6.5km)の 結 果 を 用 いた まず シカの 生 息 密 度 の 変 化 だが 柵 A 内 は 設 置 時 にシカを 追 い 出 しており 現 在 まで 11 年 間 生 息 は 確 認 されていない 柵 B 内 はゆっくりと 生 息 密 度 を 減 少 させ 2007 年 に 0 に 近 い 値 になった 柵 外 は 一 貫 して 生 息 密 度 が 高 い 状 態 である 次 に 土 壌 硬 度 の 結 果 だが 柵 A 内 は 長 谷 川 式 軟 らか 度 S 値 (cm/drop)が 13.8 程 度 と 最 も 軟 らかく 柵 B 内 は 9.3 程 度 柵 外 は 4.6 程 度 と 硬 かった また 2000 年 の 結 果 は 山 中 式 指 標 硬 度 を S 値 に 変 換 した 値 で 柵 A 内 は 5.2 柵 B 内 は 3.6 柵 外 は 3.4 であり 柵 A B 内 では 土 壌 の 軟 化 が 起 こり 柵 外 では 依 然 土 壌 が 硬 いことが 分 かった このことから 柵 を 設 置 することによって 土 壌 は 軟 化 し 柵 設 置 からの 年 数 シカ 密 度 の 減 り 方 により 軟 化 過 程 にも 違 いが 生 じると 考 えられる

142 P-103 長 野 県 霧 ヶ 峰 高 原 南 佐 久 郡 川 上 村 におけるオスジカの 分 散 瀧 井 暁 子 1,2 泉 山 茂 之 3 4 望 月 敬 史 ( 1 信 州 大 学 大 学 院 総 合 工 学 系 2 けもの 調 査 室 3 信 州 大 学 農 学 部 4 あかつき 動 物 研 究 所 ) アカシカやオジロジカなどでは 亜 成 獣 オスがメスや 成 獣 オスよりも 分 散 することが 知 られている ニホンジ カにおいても 若 齢 オスジカの 分 散 について 数 例 の 報 告 があるものの その 実 態 については 不 明 な 点 が 多 い 個 体 群 の 分 散 に 関 する 知 見 は 個 体 群 動 態 や 遺 伝 子 流 動 などを 検 討 する 上 でも 重 要 となる 筆 者 らは 長 野 県 霧 ヶ 峰 高 原 において 2008 年 4~5 月 に 5 頭 南 佐 久 郡 川 上 村 において 2009 年 4 月 に 1 頭 の 0.5~1.5 歳 のオスジカを 捕 獲 し ラジオテレメトリー 法 ( 霧 ヶ 峰 )および GPS 首 輪 ( 川 上 村 )により 行 動 追 跡 を 行 った 霧 ヶ 峰 高 原 において 捕 獲 した 5 頭 のうち 0.5 歳 の No.2 No.15 は それぞれ 2008 年 6 月 2009 年 6 月 に 捕 獲 場 所 から 約 34~40km 離 れた 南 佐 久 郡 川 上 村 に 移 動 し 少 なくとも 1 年 間 は 大 きな 移 動 をしなかっ た 捕 獲 時 の 状 況 から 親 子 で 行 動 追 跡 を 実 施 した 0.5 歳 の No.8 は 2008 年 11 月 に 母 ジカの 行 動 圏 から 約 5km 離 れた 車 山 北 東 に 移 動 した 0.5 歳 の No.18 は 2008 年 6 月 中 旬 に それまで 利 用 していた 場 所 から 数 km 移 動 したが 捕 獲 時 に 単 独 だったため すでに 移 動 の 途 中 にあったと 考 えられた 1.5 歳 の No.1 につ いては 分 散 によると 考 えられる 明 確 な 移 動 を 確 認 することはできなかった 川 上 村 で 捕 獲 した 1.5 歳 のオスは 2008 年 5~6 月 に 北 西 に 約 21km 離 れた 南 佐 久 郡 小 海 町 にしばらく 滞 在 した 後 八 ヶ 岳 連 峰 の 東 ~ 南 の 地 域 で 放 浪 とも 考 えられる 大 きな 移 動 をしたが 12 月 以 降 に 大 きな 移 動 は 確 認 されなかった P-104 日 光 地 域 のニホンジカにおける 冬 季 の 食 物 構 成 に 影 響 する 要 因 瀬 戸 隆 之 1 松 田 奈 帆 子 2 1 梶 光 一 ( 1 東 京 農 工 大 学 2 栃 木 県 ) 栃 木 県 日 光 鳥 獣 保 護 区 では 1980 年 代 からニホンジカ(Cervus nippon)の 個 体 数 が 急 増 し,90 年 代 初 期 にピークに 達 した.これにより 希 少 植 物 の 食 害 などが 発 生 したため,1994 年 からは 冬 期 の 有 害 駆 除 が 行 わ れており,ゆるやかな 生 息 密 度 低 下 が 起 こっている. 日 光 のシカにとってミヤコザサ(Sasa nipponica)は 冬 期 の 重 要 な 餌 資 源 であるが, 過 採 食 による 利 用 割 合 の 低 下 が 指 摘 されていた. 本 研 究 では,シカの 生 息 密 度 低 下 に 伴 って,ササ 現 存 量 の 回 復 が 起 こり,ササの 利 用 割 合 が 増 加 したという 仮 説 を 立 て, 年 次 的 な 食 性 変 化 を 調 べた. 分 析 には 1996 年 ~2009 年 にかけて 冬 期 に 有 害 捕 獲 されたシカの 第 一 胃 内 容 物 (n=199)を 用 いて,ポイント 枠 法 による 胃 内 容 物 分 析 を 行 った. 高 い 割 合 を 占 める 食 物 項 目 について 年 ごとに 出 現 割 合 の 平 均 値 を 求 め, 年 次 変 化 を 検 証 した.ササの 葉 の 出 現 割 合 は 1996 年 以 降 に 増 加 傾 向 を 示 したが,2005 年 のみ 一 時 的 に 減 少 していた. 枯 葉 の 出 現 割 合 は 増 加 や 減 少 の 傾 向 は 見 られず,2005 年 にササの 葉 の 割 合 が 減 少 した 際 も 相 対 的 な 増 加 をしていなかった. 枝 樹 皮 はササの 葉 と 相 補 的 な 変 動 を 示 した.2005 年 は 例 年 より 積 雪 が 多 かったことから, 積 雪 深 がササの 利 用 可 能 量 を 低 下 させたと 考 えられる.そこで, 上 記 の3つ の 食 物 項 目 について, 出 現 割 合 に 影 響 を 与 える 要 因 を 解 析 するために 一 般 化 線 形 モデルを 使 用 した. 目 的 変 数 は 個 体 ごとの 食 物 項 目 のカウント 数 であり, 説 明 変 数 は 夏 冬 の 生 息 密 度 と 捕 獲 した 日 の 奥 日 光 測 候 所 の 積 雪 深 の 三 変 数 である.その 結 果,ササの 葉 の 出 現 割 合 は, 積 雪 深 から 負 の 影 響 を 受 けてい たが, 生 息 密 度 の 影 響 は 検 出 されなかった.その 理 由 としてシカの 生 息 密 度 が 低 下 してからササの 現 存 量 が 回 復 するまでに 時 間 的 な 遅 れがあるためだと 考 えられる.また, 枯 葉 の 出 現 割 合 は,これらの 変 数 では 説 明 されなかった. 枝 樹 皮 の 出 現 割 合 は, 冬 の 生 息 密 度 と 積 雪 深 から 正 の 影 響 を 受 けていた. 本 研 究 では 同 一 地 域 季 節 であってもシカの 食 物 構 成 は 大 きく 年 次 変 動 し,その 変 動 は 積 雪 深 や 生 息 密 度 に 影 響 され ることが 示 唆 された

143 P-105 ニホンジカ(Cerves nippon)は 各 種 ネコ 科 動 物 の 排 泄 物 を 忌 避 するか? 大 橋 真 吾 1 出 口 善 隆 1 小 藤 田 久 義 1 西 千 秋 1 瀬 川 典 久 2 辻 本 恒 徳 3 小 松 守 4 齋 藤 憲 弥 5 1 松 原 和 衛 ( 1 岩 手 大 連 合 農 学 2 岩 手 県 大 ソフトウェア 情 報 3 盛 岡 市 動 物 公 園 4 秋 田 市 大 森 山 動 物 園 5 よこ はま 動 物 園 ズーラシア) [ 目 的 ] 我 々の 以 前 の 研 究 では ライオン(Panthera leo)の 排 泄 物 がニホンジカに 対 して 忌 避 効 果 を 持 つこと を 明 らかにした しかし ライオン 以 外 の 肉 食 動 物 の 臭 いに 対 するシカ 類 の 忌 避 も 報 告 されている 本 研 究 では 他 の 肉 食 動 物 や 草 食 動 物 の 排 泄 物 がニホンジカを 忌 避 させるか 調 べた また ガスクロマトグラフィー - 質 量 分 析 計 (GC-MS)を 用 いて 肉 食 動 物 の 排 泄 物 の 成 分 の 比 較 を 行 った [ 材 料 と 方 法 ] 飼 育 されているニ ホンジカ 6 頭 を 供 試 動 物 とした ゾウ(Loxodonta africana) ヤギ(Capra aegagrus hircus) アムールトラ(P. tigris altaica) ピューマ(Puma concolor)の 排 泄 物 を 乾 燥 させた 後 ジエチルエーテルでライオン 排 泄 物 と 同 様 の 方 法 で 成 分 を 抽 出 した 希 釈 した 各 抽 出 物 は 実 験 場 の 餌 場 に 通 じる 2 本 の 通 路 のいずれか 一 方 の 通 路 に 設 置 し ニホンジカの 通 過 回 数 を 計 測 した 左 右 の 通 過 回 数 は χ 2 検 定 で 有 意 差 を 求 めた [ 結 果 と 考 察 ] 本 研 究 で 用 いたライオン 以 外 の 動 物 の 排 泄 物 には 忌 避 効 果 はみられなかった(ライオン:P<0.001) そ のため ライオン 排 泄 物 にのみニホンジカを 忌 避 させる 物 質 が 含 まれていると 考 えられる また ライオン ア ムールトラ ピューマの 排 泄 物 の 成 分 を 比 較 した 結 果 これら3 種 の 動 物 の 排 泄 物 の 主 な 成 分 は 動 物 間 でほ とんど 差 が 認 められなかった さらに その 他 の 肉 食 動 物 (オセロット ユキヒョウ ウンピョウ)についても 同 様 であった 以 上 のことから ライオン 排 泄 物 に 含 まれる 忌 避 物 質 は 今 回 の 分 析 では 検 出 されない 微 量 な 成 分 であることが 推 察 される P-106 ニホンジカの 雌 の 定 住 性 についての 定 量 的 研 究 樋 口 尚 子 大 西 信 正 南 正 人 (NPO 生 物 多 様 性 研 究 所 あーすわーむ 生 態 計 画 研 究 所 麻 布 大 学 ) 動 物 集 団 の 社 会 構 造 を 理 解 するには 個 体 の 出 生 地 分 散 やその 後 の 空 間 利 用 パターンの 経 年 変 化 に 関 する 情 報 が 不 可 欠 である ニホンジカ(Cervus nippon)では 雌 は 生 涯 その 出 生 地 に 留 まり 雄 は 移 出 す ると 言 われるが それらが 定 量 的 に 示 されたことはない 我 々は 宮 城 県 金 華 山 島 に 生 息 するニホンジカの 一 部 を 継 続 的 に 個 体 識 別 し それらを 対 象 に 経 年 的 な 行 動 調 査 を 行 ってきた これら 約 150 個 体 は 全 て 年 齢 や 出 身 母 系 が 判 明 しているため 各 個 体 の 行 動 圏 と 齢 や 出 自 との 関 係 も 含 めて 集 団 内 における 個 体 の 空 間 分 布 を 掴 むことが 可 能 である この 度 我 々は 年 の6 年 分 のデータをもとに 雌 個 体 の 秋 の 行 動 圏 の 経 年 変 化 を 分 析 した その 結 果 多 くの 雌 が 生 涯 を 通 じてその 出 生 地 に 留 まること そのため 近 縁 雌 間 では 互 いの 行 動 圏 の 大 部 分 が 重 複 すること また 血 縁 の 有 無 に 関 わらず 雌 間 に 空 間 的 排 他 性 はなく それ ぞれの 家 系 の 行 動 圏 は 大 きく 重 複 することなどが 定 量 的 に 示 された 雄 の 移 出 に 関 する 詳 細 な 分 析 は 今 後 の 課 題 である

144 P-107 中 山 間 地 の 牧 草 地 におけるシカのスポットライトセンサス 調 査 ~シカ 出 没 数 の 月 次 変 動 とその 要 因 石 川 圭 介 1 塚 田 英 晴 1 竹 内 正 彦 2 清 水 矩 宏 3 池 田 哲 也 1 井 出 保 行 ( 1 畜 産 草 地 研 究 所 2 中 央 農 業 研 究 センター 3 神 津 牧 場 ) 中 山 間 地 域 に 点 在 する 牧 場 は 林 野 に 開 放 地 を 提 供 し 栄 養 価 の 高 い 牧 草 が 存 在 するため ニホンジカに とって 重 要 な 餌 場 になっていると 考 えられる 牧 場 へのシカの 侵 入 は 牧 草 の 食 害 シカ 個 体 数 の 増 加 といっ た 問 題 に 留 まらず 口 蹄 疫 の 媒 介 といった 疫 学 的 問 題 も 持 っている このような 状 況 にあって シカの 牧 場 へ の 出 没 傾 向 の 把 握 とその 防 除 方 法 の 開 発 は 急 務 といってよい そこで 本 調 査 では 本 州 の 山 間 部 に 位 置 す る 牧 場 ( 神 津 牧 場 群 馬 県 下 仁 田 町 ) において シカの 出 没 傾 向 を 通 年 調 査 した 調 査 は 2009 年 3 月 19 日 から 2010 年 6 月 30 日 まで 原 則 として 連 日 実 施 した シカの 出 没 数 は 日 没 30 分 以 降 にスポットライトセンサスによってカウントした オス 個 体 当 歳 個 体 の 識 別 が 可 能 な 場 合 に は それぞれの 数 も 記 録 した 調 査 時 には 環 境 要 因 として 気 温 湿 度 風 速 を 測 定 し 牧 場 の 管 理 要 因 とし て 日 中 および 夜 間 のウシの 放 牧 採 草 施 肥 等 の 作 業 の 有 無 を 記 録 した 霧 や 積 雪 による 調 査 不 能 日 を 除 き 観 察 期 間 中 315 日 分 の 記 録 が 得 られた これにより のべ 20,409 頭 1 日 平 均 64.8 頭 のシカが 目 視 された シカの 日 平 均 出 没 頭 数 には 4~5 月 と 11~12 月 に 出 没 が 増 加 する 二 峰 性 の 分 布 がみられた 前 者 は 牧 草 生 産 量 の 急 激 な 増 加 による 餌 場 としての 利 用 後 者 は 調 査 地 が 禁 牧 区 となっていることから 猟 期 の 開 始 による 避 難 場 所 として さらには 繁 殖 場 所 としての 草 地 の 利 用 に 原 因 があるものと 考 えられた 1 P-108 埼 玉 県 県 民 の 森 周 辺 におけるニホンジカ 生 息 数 の 変 動 谷 口 美 洋 子 1 2 森 田 厚 ( 1 埼 玉 県 秩 父 農 林 振 興 センター 2 埼 玉 県 庁 環 境 部 自 然 環 境 課 ) 埼 玉 県 におけるニホンジカの 生 息 域 は 近 年 急 速 に 拡 大 した 関 東 山 地 カモシカ 保 護 地 域 特 別 調 査 報 告 書 平 成 4 5 年 度 によると ニホンジカの 分 布 は 県 南 西 部 の 秩 父 地 方 および 名 栗 村 に 限 られていたが 平 成 6~8 年 度 に 県 環 境 部 により 行 われた 調 査 では 徐 々に 北 に 生 息 域 が 拡 大 した 平 成 12~14 年 度 にかけて 県 農 林 総 合 研 究 センターにより 行 われた 調 査 では さらに 児 玉 郡 や 大 里 郡 入 間 郡 へシカの 生 息 域 が 拡 大 し 平 成 16 年 度 の 調 査 では 県 内 の 森 林 のうち 大 部 分 に 生 息 していることが 確 認 されている また 生 息 域 の 拡 大 とあわせて 狩 猟 または 有 害 鳥 獣 捕 獲 により 捕 獲 されるシカの 頭 数 は 増 加 している 県 農 林 総 合 研 究 センターの 調 査 によると 新 たに 拡 大 してきたエリアは 鳥 獣 保 護 区 周 辺 に 多 いことが 判 明 し た 特 に 猟 期 (11 月 15 日 ~2 月 15 日 ) シカが 鳥 獣 保 護 区 内 に 移 動 している 傾 向 が 報 告 されている 発 表 者 らが 所 属 する 県 職 員 による 自 主 的 研 究 グループ 森 林 を 考 える 会 では 平 成 15 年 度 から 埼 玉 県 県 民 の 森 のある 堂 平 鳥 獣 保 護 区 を 中 心 に 主 にスポットライトセンサスにより シカの 生 息 状 況 をほぼ 毎 月 調 査 している また 近 年 はスポットライトセンサスと 合 わせて 区 画 法 を 実 施 し 生 息 数 を 調 査 した 本 発 表 ではその 変 動 について 考 察 した また 観 察 された 場 所 を 植 生 面 から 考 察 した

145 P-109 GPS 首 輪 を 用 いたニホンザル 自 然 群 の 行 動 追 跡 調 査 古 田 健 一 郎 1 2 泉 山 茂 之 ( 1 信 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 2 信 州 大 学 農 学 部 ) 従 来 からニホンザルについて VHF 発 信 機 によるラジオテレメトリー 法 や 直 接 観 察 法 での 調 査 が 行 われて きたが, 山 地 での 詳 細 な 行 動 を 把 握 することは 容 易 ではなかった. 近 年,その 詳 細 な 行 動 を 明 らかにする 手 段 として,GPS 首 輪 が 用 いられている. 本 研 究 では, 山 地 に 生 息 し, 農 耕 地 を 利 用 しないニホンザル (Macaca fuscata)の 自 然 群 に,GPS 首 輪 (Followit 社 Tellus2A)を 装 着 し, 群 れの 詳 細 な 生 息 環 境 利 用 を 明 らかにすることができた. 調 査 は, 長 野 県 中 央 アルプス 権 兵 衛 峠 周 辺 に 生 息 する 一 群 を 対 象 とした.GPS 首 輪 の 装 着 から 脱 落 まで の 期 間 は 2009 年 4 月 5 日 から7 月 7 日 であった.GPS 首 輪 の 測 位 間 隔 は 15 分 に 設 定 した. 測 位 成 功 率 は 92%であった. この 結 果, 群 れは 調 査 期 間 中, 標 高 1000~1900mの 範 囲 を 利 用 していることがわかった.また,5 月 19 日 から 6 月 5 日 にかけて 群 れは, 標 高 1600m 以 上 の 高 標 高 域 まで 標 高 を 上 げることがわかった.5 月 22 日 か ら 7 月 7 日 の 期 間 のうち,5 月 22 日 から 6 月 9 日 には 1600m 以 上 の 高 標 高 域 を 利 用 し,6 月 10 日 から 6 月 25 日 には 標 高 1100m 前 後 に 分 布 するニセアカシア 群 落 を 利 用 し,6 月 30 日 から 7 月 7 日 には 再 び 標 高 1600m 以 上 の 高 標 高 域 を 利 用 することがわかった. 群 れが 5 月 19 日 から 6 月 5 日 にかけて 標 高 1600m 以 上 の 高 標 高 域 まで 標 高 を 上 げたのは, 広 葉 樹 の 展 葉 と 関 係 していると 考 えられた.その 後, 群 れは 6 月 10 日 から 6 月 25 日 にかけて, 標 高 1100m 前 後 のニ セアカシア 群 落 まで 移 動 していたことから,この 群 れは,ニセアカシアの 開 花 に 合 わせて 行 動 を 変 化 させて いたと 考 えられた. GPS 首 輪 はニホンザルの 山 地 における 利 用 標 高 の 把 握 に 有 効 であることがわかった. P-110 冷 温 帯 林 におけるニホンザル 野 生 群 の 冬 期 採 食 地 選 択 に 関 する 空 間 的 評 価 坂 牧 はるか 1 江 成 広 斗 2 3 青 井 俊 樹 ( 1 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 2 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター 3 岩 手 大 学 農 学 部 ) 1960 年 代 の 拡 大 造 林 期 に 多 くの 広 葉 樹 林 が 針 葉 樹 人 工 林 に 置 換 され 現 在 では 全 国 の 森 林 面 積 の 41% が 針 葉 樹 人 工 林 となっている ニホンザルにとって 針 葉 樹 人 工 林 は 餌 資 源 が 乏 しいため 低 質 な 生 息 地 であると 言 われている しかし サルの 森 林 利 用 に 関 する 研 究 は 集 落 近 隣 の 農 作 物 に 依 存 した 群 れを 対 象 にしたものが 多 い また 農 作 物 に 依 存 しない 野 生 群 を 対 象 とした 研 究 でも その 多 くは 暖 帯 林 で 行 われ たたもので 冷 温 帯 林 に 生 息 する 野 生 群 の 研 究 事 例 は 乏 しい 冷 温 帯 林 は 冬 期 積 雪 により 餌 資 源 が 減 少 し 本 種 の 生 息 環 境 が 悪 化 する そこで 本 研 究 では 青 森 県 白 神 山 地 北 東 部 において 冬 期 に 野 生 群 を 終 日 直 接 観 察 し 本 種 の 森 林 利 用 特 に 採 食 地 選 択 の 空 間 的 評 価 を 試 みた 本 種 の 採 食 適 地 の 抽 出 には ENFA (ecological-niche factor analysis) を 利 用 した 解 析 の 際 サルの 採 食 行 動 が 観 察 された 場 所 を 採 食 地 点 ( 目 的 変 数 )とし 地 形 ( 標 高 や 斜 面 傾 斜 北 斜 面 頻 度 等 )や 林 相 ( 広 葉 樹 林 [91 年 生 以 上 ] 広 葉 樹 林 [90 年 生 以 下 ] 針 葉 樹 人 工 林 [41 年 生 以 上 ] 針 葉 樹 人 工 林 [40 年 生 以 下 ]) 土 地 利 用 ( 林 道 からの 距 離 ) などの 11 個 の 環 境 情 報 を 説 明 変 数 とした その 結 果 本 種 の 採 食 地 点 は 算 出 された marginality から 低 標 高 域 で 林 道 に 近 い 南 斜 面 の 林 齢 40 年 生 以 下 針 葉 樹 人 工 林 に 偏 っていることが 示 された このことか ら 冷 温 帯 林 の 針 葉 樹 人 工 林 は 本 種 にとって 低 質 な 生 息 地 であるとは 必 ずしも 結 論 できない また 本 種 の 採 食 地 となりうる 針 葉 樹 人 工 林 は 林 齢 が 餌 資 源 量 に 大 きく 影 響 していると 考 えられる

146 P-111 厚 岸 大 黒 島 におけるゼニガタアザラシの 雄 の 上 陸 行 動 の 解 明 田 村 善 太 郎 1 1,2 小 林 万 里 ( 1 東 京 農 業 大 生 物 産 業 2 NPO 法 人 北 の 海 の 動 物 センター) 北 海 道 太 平 洋 側 に 周 年 生 息 するハーバーシールの 1 亜 種 であるゼニガタアザラシ(Phoca vitulina stejnegeri)は 個 体 ごとの 体 の 斑 紋 模 様 の 違 いにより 個 体 識 別 が 可 能 である 新 妻 (1986)は その 斑 紋 模 様 による 個 体 識 別 法 を 利 用 して 北 海 道 厚 岸 大 黒 島 での 個 体 別 の 上 陸 場 所 の 選 択 性 や 上 陸 集 団 内 の 個 体 の 配 列 上 陸 場 での 警 戒 行 動 などを 解 明 した その 当 時 に 比 べ 現 在 大 黒 島 では 個 体 数 が 約 3 倍 に 増 加 し 上 陸 場 として 利 用 する 岩 礁 も 増 加 した それに 伴 い 上 陸 場 競 争 が 激 化 しており 季 節 や 雌 雄 別 に 利 用 する 上 陸 岩 礁 や 上 陸 時 間 などの 上 陸 生 態 に 変 化 が 起 きている 可 能 性 がある そこで 個 体 数 増 加 が ゼニガタアザラシの 上 陸 生 態 にどのような 変 化 をもたらすのかを 知 ることを 最 終 目 的 とし 本 研 究 では 大 黒 島 における 換 毛 期 の 上 陸 個 体 数 が 何 の 要 因 によって 決 まっているのか さらに 雄 の 連 続 上 陸 時 間 やその 上 陸 生 態 を 明 らかにした 調 査 期 間 は 換 毛 期 である 2008 年 7 月 17 日 から 9 月 2 日 の 48 日 間 毎 日 5 時 から 18 時 までの 毎 時 間 各 上 陸 場 の 個 体 数 と 環 境 記 録 を 取 り 上 陸 場 全 体 の 写 真 と 上 陸 しているアザラ シの 個 体 識 別 用 の 写 真 を 撮 影 した 換 毛 期 における 1 日 の 最 大 上 陸 個 体 数 は 月 日 潮 まわり 最 大 干 潮 の 時 間 最 大 上 陸 数 の 時 間 観 察 できた 総 時 間 を 説 明 変 数 として 一 般 化 線 形 モデルに 当 てはめ BIC を 評 価 値 として 使 った both ward stepwise 法 で 変 数 選 択 を 行 った 同 様 に 個 体 識 別 した 雄 10 個 体 の 1 日 の 連 続 上 陸 時 間 を 月 日 観 察 できた 総 時 間 個 体 名 換 毛 前 かどうか 上 陸 場 所 移 動 回 数 の 説 明 変 数 を 用 いて 解 析 した さらに これら 10 個 体 の 1 日 の 上 陸 場 所 の 移 動 パターンを 追 跡 した 以 上 の 結 果 換 毛 期 の 1 日 の 最 大 上 陸 個 体 数 は 潮 まわりと 観 察 時 間 によって 説 明 でき 観 察 時 間 が 多 く 大 潮 の 日 に 最 大 となった 雄 の 1 日 の 連 続 上 陸 時 間 は 上 陸 場 所 と 移 動 回 数 で 説 明 でき 満 潮 時 に 水 面 より 上 の 岩 礁 に 上 陸 し 潮 が 引 くとともに 1 2 回 移 動 し て 水 面 に 近 い 上 陸 場 所 に 移 動 することにより 連 続 上 陸 時 間 が 長 くなった P-112 北 海 道 日 本 海 側 に 来 遊 するゴマフアザラシ(Phoca largha)の 個 体 数 変 動 パターン 加 藤 美 緒 1 河 野 康 雄 2 伊 東 幸 3 1,4 小 林 万 里 ( 1 東 京 農 大 生 物 産 業 2 焼 尻 フリー 調 査 員 3 ばっかす 4 NPO 法 人 北 の 海 の 動 物 センター) 近 年 北 海 道 周 辺 海 域 に 来 遊 するゴマフアザラシ(Phoca largha)の 個 体 数 は 激 増 し 生 息 海 域 を 南 下 拡 大 上 陸 場 も 増 加 している これに 伴 って 上 陸 場 周 辺 海 域 における 漁 業 被 害 が 深 刻 化 しており 早 急 な 対 策 が 求 められているが 彼 らが 日 本 海 側 にいつ 頃 来 遊 し 始 め 各 地 域 でどのような 個 体 数 変 動 パターンを 示 すのかは 明 らかではない そのため 本 研 究 では 北 海 道 日 本 海 側 の 主 な 上 陸 場 である 抜 海 港 と 焼 尻 島 に 注 目 し 彼 らの 来 遊 時 期 や 個 体 数 の 季 節 変 動 を 比 較 することで 2 地 域 の 個 体 数 変 動 パターンの 特 徴 来 遊 時 期 や 退 去 時 期 の 条 件 を 明 らかにすることを 目 的 とした 2003 年 から 2009 年 ( 主 に 10 月 ~ 翌 年 4 月 )に 調 査 された 抜 海 港 と 焼 尻 島 の 各 地 域 における 日 毎 の 午 前 9 時 付 近 のゴマフアザラシの 個 体 数 データと 観 測 時 間 帯 の 水 温 データを 用 いて 分 析 を 行 った その 結 果 来 遊 開 始 時 期 個 体 数 ピーク 時 期 退 去 時 期 ともに 差 異 が 見 られ 2 地 域 の 個 体 数 変 動 パターンの 違 いが 明 らかになった 抜 海 港 は 一 度 焼 尻 島 は 二 度 の 個 体 数 ピーク 時 期 があり 来 遊 開 始 時 期 と 退 去 時 期 には 2 地 域 で 半 月 ほどのずれが 見 られた しかし 来 遊 開 始 時 期 個 体 数 ピーク 時 期 退 去 時 期 の 平 均 水 温 は 2 地 域 でほぼ 一 致 していた これは ゴマフアザラシの 餌 生 物 が 水 温 に 依 存 しており アザラシは 餌 が 豊 富 な 海 域 周 辺 の 上 陸 場 を 選 択 しているため 各 時 期 の 水 温 一 致 が 見 られたと 考 えられた また 2 地 域 とも 来 遊 開 始 時 期 と 退 去 時 期 の 月 平 均 個 体 数 が 年 々 増 加 傾 向 にあったことから 来 遊 開 始 時 期 の 早 期 化 退 去 時 期 の 遅 延 化 が 起 きている 可 能 性 が 示 唆 された また 抜 海 港 の 年 平 均 個 体 数 は 年 々 増 加 傾 向 にあっ たものの 焼 尻 島 は 2006 年 以 降 あまり 変 動 がなかった さらに 抜 海 港 は 2007 年 から 2008 年 にかけて 個 体 数 の 増 加 率 が 高 くなっていた 焼 尻 島 の 上 陸 場 の 大 きさを 考 慮 すると 2006 年 には 焼 尻 島 の 上 陸 場 を 利 用 可 能 な 個 体 数 が 限 界 に 達 し 焼 尻 島 に 上 陸 できない 個 体 が 抜 海 港 に 移 動 したため 個 体 数 の 増 加 率 が 高 く なったものと 考 えられた

147 P-113 野 付 風 蓮 湖 におけるゴマフアザラシの 季 節 変 動 中 村 尚 稔 1 2 小 林 万 里 ( 1 東 京 農 業 大 生 物 産 業 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) 北 海 道 本 土 におけるゴマフアザラシの 夏 季 の 生 息 地 は 野 付 風 蓮 湖 のみである しかし その 野 付 風 蓮 湖 に 夏 季 に 生 息 するゴマフアザラシの 生 息 数 や 季 節 変 動 のみならず 夏 の 行 動 圏 さらには その 北 東 に 位 置 する 北 方 四 島 や 千 島 列 島 さらにはサハリンからの 南 下 個 体 との 行 き 来 などの 関 係 は 全 く 解 明 されて いない これらを 最 終 的 に 解 明 するために 本 研 究 では 近 年 の 夏 季 に 野 付 風 蓮 湖 に 生 息 するゴマフアザラ シの 季 節 変 動 を 明 らかにし 過 去 の 個 体 数 や 変 動 パターンを 比 較 し 現 況 を 把 握 した 2008 年 および 2009 年 の 5 月 ~10 月 に 週 1 回 のペースで 野 付 の 個 体 数 調 査 を 行 った 各 年 合 計 19 回 調 査 の 結 果 野 付 では 2008 年 と 2009 年 を 比 較 すると ほぼ 同 様 の 季 節 変 動 の 特 徴 がみられ 夏 季 に 観 察 個 体 数 が 最 大 になるピークがあり その 後 秋 口 から 減 少 し 再 び 冬 に 一 過 性 の 観 察 個 体 数 の 増 加 ( 聞 き 取 り による)が 見 られた しかし 2008 年 より 2009 年 の 方 が 全 ての 特 徴 が 早 期 に 始 まっている 傾 向 が 伺 えた この ように 2 峰 性 が 見 られるのは 夏 季 の 野 付 における 生 息 個 体 が 春 から 秋 にこの 場 所 を 利 用 し それらの 個 体 が 野 付 から 退 去 すると 秋 口 から 他 の 夏 の 生 息 地 より 南 下 してきた 個 体 が この 野 付 を 一 時 的 に 利 用 するた めと 考 えられた また 過 去 ( 青 木 1992)には 近 年 とは 異 なり 秋 に 観 察 個 体 数 の 減 少 傾 向 は 見 られず 9 月 上 旬 からさらに 個 体 数 の 増 加 が 見 られていた また 2009 年 の 5 月 ~10 月 に 週 1 回 のペースで 風 蓮 湖 の 個 体 数 調 査 を 行 った 合 計 20 回 の 調 査 の 結 果 風 蓮 湖 内 でアザラシ 類 の 生 息 を 確 認 出 来 なかった そのため 風 連 湖 内 で 操 業 している 漁 業 者 へアン ケート 調 査 を 行 い 風 蓮 湖 の 湖 口 周 辺 では 春 秋 に 数 頭 のアザラシを 目 撃 するとの 情 報 を 得 た 過 去 ( 青 木 1992)には 春 先 には 観 察 個 体 の 確 認 は 出 来 ず 初 夏 頃 から 秋 口 までに 50 頭 ほど 観 察 されていた こ れらより 昔 と 比 べ 風 蓮 湖 内 に 入 って 来 る 個 体 数 は 現 在 減 少 していると 考 えられた P-114 礼 文 島 に 来 遊 するゴマフアザラシの 個 体 数 の 季 節 変 動 および 上 陸 場 間 の 移 動 パタ ーン 渋 谷 未 央 1 1,2 小 林 万 里 ( 1 東 京 農 業 大 生 物 産 業 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) 氷 上 繁 殖 型 のゴマフアザラシ (Phoca largha) は 流 氷 が 来 ない 北 海 道 の 日 本 海 側 には 繁 殖 活 動 に 参 加 しない 亜 成 獣 個 体 が 来 遊 し 礼 文 島 のトド 島 のみに 約 数 百 頭 が 来 遊 していた しかし 近 年 成 獣 個 体 が 日 本 海 側 の 上 陸 場 でも 確 認 されるようになり その 分 布 域 は 南 下 拡 大 し 来 遊 頭 数 も 数 千 頭 と 加 速 度 的 に 増 加 している さらに 来 遊 時 期 の 早 期 化 退 去 時 期 の 遅 延 化 がみられている 一 方 以 前 から 来 遊 してい た 礼 文 島 ではゴマフアザラシが 周 年 観 察 されるようになり 上 陸 場 の 数 も 増 えている さらに トド 島 では 新 生 児 が 確 認 され 陸 上 で 繁 殖 している 個 体 の 存 在 が 明 らかになった ( 渋 谷 2009) 本 研 究 では 日 本 海 側 におけるゴマフアザラシの 生 態 変 化 の 先 駆 的 な 場 所 だと 考 えられる 礼 文 島 におい て 来 遊 頭 数 と 利 用 している 上 陸 場 の 関 係 と 上 陸 場 間 の 移 動 パターンを 明 らかにすることを 目 的 とした そ のために 礼 文 島 本 土 に 調 査 地 点 を 4 箇 所 トド 島 に 1 箇 所 設 け 2008 年 12 月 から 約 1 年 間 定 期 的 に 個 体 数 調 査 を 実 施 し 各 上 陸 場 の 個 体 数 の 季 節 変 動 を 明 らかにした さらに 学 術 捕 獲 調 査 も 実 施 し 捕 獲 個 体 へのタグ ワッペン 装 着 による 近 隣 の 上 陸 場 への 移 動 の 有 無 と 衛 星 発 信 機 装 着 による 捕 獲 個 体 の 回 遊 経 路 の 把 握 を 試 みた その 結 果 礼 文 島 内 の 調 査 地 点 ごとで 個 体 数 の 季 節 変 動 に 差 異 があることがわか り 礼 文 島 に 来 遊 するゴマフアザラシは 季 節 ごとに 移 動 して 上 陸 場 を 変 えていることが 考 えられた 一 方 学 術 捕 獲 調 査 から トド 島 で 発 信 器 を 装 着 した 個 体 は ほぼトド 島 周 辺 に 滞 在 し 浜 中 でタグ ワッペンを 装 着 した 個 体 はその 後 トド 島 で 再 捕 獲 された また 抜 海 港 で 発 信 器 を 装 着 した 個 体 がその 後 トド 島 周 辺 に 移 動 したことが 確 認 された ( 小 林 未 発 表 ) 以 上 を 踏 まえ 礼 文 島 への 来 遊 個 体 には 1. トド 島 周 辺 を 主 に 利 用 する 個 体 2. トド 島 周 辺 と 礼 文 島 本 土 の 上 陸 場 を 利 用 する 個 体 3. トド 島 と 他 の 日 本 海 側 の 上 陸 場 を 利 用 する 個 体 の 存 在 が 明 らかになった

148 P-115 北 海 道 におけるトドの 来 遊 群 構 造 の 変 化 和 田 昭 彦 1 後 藤 陽 子 1 小 林 由 美 2 磯 野 岳 臣 3 服 部 薫 ( 1 道 総 研 稚 内 水 試 2 北 海 道 大 学 3 北 海 道 区 水 産 研 究 所 ) 北 海 道 では 1960 年 代 からトドによる 漁 業 被 害 が 問 題 となり 利 尻 礼 文 島 周 辺 海 域 羅 臼 など 来 遊 の 多 い 海 域 では 駆 除 が 行 われてきた 1970 年 代 から 駆 除 個 体 の 年 齢 成 長 や 食 性 等 に 関 する 生 物 調 査 が 断 続 的 に 行 われ 海 域 によって 年 齢 組 成 や 性 比 が 異 なることが 知 られている( 伊 藤 1977 山 中 1986 磯 野 1999) また 近 年 北 海 道 におけるトドの 上 陸 場 の 分 布 が 南 下 傾 向 にあり(Hoshino et al. 2006) 青 森 県 でも 漁 業 被 害 が 問 題 となっている 本 研 究 では 2005 年 からトドの 北 海 道 各 海 域 ( 利 尻 礼 文 島 浜 益 積 丹 周 辺 羅 臼 等 )における 年 齢 成 熟 等 の 生 物 学 的 特 性 や 来 遊 群 の 構 造 など 近 年 におけるトドの 分 布 特 性 を 調 べ 過 去 と 比 較 した 各 海 域 における 来 遊 群 の 性 比 は 年 代 によって 大 きく 変 化 していた 特 に 利 尻 礼 文 島 では 1960 年 代 には 雄 に 偏 っていたが( 雄 : 雌 数 =24:0) 年 代 を 追 う 毎 に 大 きく 雌 に 偏 り 2000 年 代 には 性 比 が 大 きく 逆 転 した (12:64) 積 丹 周 辺 海 域 では 年 代 には 来 遊 数 が 少 なく 資 料 がないが 1990 年 代 以 降 は 雄 に 大 きく 偏 っていた(48:14) 一 方 羅 臼 では 1980 年 代 から 雌 に 偏 り 大 きな 変 化 は 認 められなかった 1980 年 代 後 半 からサハリン 島 東 岸 のチュレニー 島 においてトドの 個 体 数 および 再 生 産 が 急 増 しており サハリン 周 辺 における 繁 殖 場 の 変 化 が 北 海 道 日 本 海 側 に 来 遊 するトドの 分 布 や 性 比 に 影 響 したと 考 えられた 3 P-116 北 海 道 日 本 海 側 に 来 遊 するゴマフアザラシの 回 遊 と 潜 水 行 動 の 特 徴 西 本 慧 1 1, 2 小 林 万 里 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) 近 年 北 海 道 日 本 海 側 に 来 遊 するゴマフアザラシの 個 体 数 は 増 加 傾 向 にあり 漁 業 被 害 の 拡 大 を 引 き 起 こしている しかし ゴマフアザラシに 関 する 生 態 学 的 な 情 報 は 乏 しく アザラシを 適 正 に 保 護 管 理 するた めの 基 礎 的 な 情 報 は 不 足 している そこで 本 研 究 では 日 本 海 側 に 来 遊 してきたゴマフアザラシを 捕 獲 し それらに 衛 星 発 信 器 を 装 着 し 得 られたデータから 回 遊 ルート 潜 水 行 動 を 解 析 し その 結 果 により 彼 らの 回 遊 生 態 の 特 徴 を 明 らかにすることを 目 的 とした 2008 年 5 月 に 焼 尻 島 で 41.0kg の 亜 成 獣 雄 を 2009 年 2 月 に 抜 海 港 で 78.0kg の 成 獣 雄 と 50.0kg の 亜 成 獣 雌 のゴマフアザラシを 捕 獲 し 発 信 器 (CTD-SRDL9000:SMRU)を 装 着 した その 後 衛 星 回 線 を 介 し て 計 3 頭 分 の 位 置 情 報 水 深 水 温 等 のデータを 得 た 焼 尻 の 雄 は 2008 年 5 月 23 日 から 同 年 9 月 28 日 までの 129 日 間 抜 海 の 雄 は 2009 年 2 月 26 日 から 同 年 4 月 21 日 の 55 日 間 雌 は 2009 年 2 月 27 日 から 同 年 5 月 14 日 までの 77 日 間 のデータが 得 られた 焼 尻 の 雄 はリリース 後 焼 尻 島 からサハリン 南 端 のアニワ 湾 へと 北 上 し 発 信 が 途 切 れるまでそこに 滞 在 し ていた 抜 海 の 2 個 体 は 一 旦 抜 海 港 より 南 下 した 後 にサハリン 方 面 へと 北 上 していったが 雄 はタタール 海 峡 側 雌 はオホーツク 海 側 に 移 動 した このことから 北 海 道 の 日 本 海 側 に 来 遊 してくる 個 体 の 夏 の 生 息 地 は 少 なくともオホーツク 海 側 タタール 海 峡 側 の 2 グループが 存 在 することが 考 えられた このことは 同 時 に 繁 殖 地 も 2 系 統 が 混 在 している 可 能 性 があることが 示 唆 された ゴマフアザラシが 北 上 を 開 始 した 時 期 は 早 い 順 に 抜 海 の 雄 抜 海 の 雌 焼 尻 の 雄 であったため 体 サイズの 大 きいものから 北 上 を 開 始 している ことが 考 えられた 3 個 体 とも 北 上 中 に 平 均 潜 水 深 度 平 均 潜 水 時 間 最 大 潜 水 時 間 で 最 大 の 値 を 記 録 し たため 長 距 離 を 移 動 する 際 には 深 く 潜 りながら 移 動 していることが 考 えられた

149 P-117 野 生 界 で ゴマフアザラシとゼニガタアザラシの 交 雑 は 存 在 するのか? 小 棚 木 創 1 小 林 望 2 吉 川 欣 亮 2 2, 3 小 林 万 里 ( 1 船 橋 市 立 三 田 中 2 東 農 大 生 物 産 業 3 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) 日 本 近 海 で 主 に 観 察 されるアザラシは ゴマフアザラシとゼニガタアザラシの 2 種 である 両 種 は 遺 伝 学 的 に 非 常 に 近 縁 で フィールド 上 で 両 種 を 分 類 する 際 には 主 に 毛 皮 の 斑 紋 模 様 の 差 異 が 用 いられてい る しかし 2006 年 と 2007 年 に 襟 裳 岬 で 野 生 捕 獲 されたアザラシ 3 個 体 ( 以 下 襟 裳 個 体 とする)は 外 部 形 態 である 毛 皮 の 斑 紋 模 様 から 判 別 した 種 とは 異 なるミトコンドリア DNA(mtDNA)ハプロタイプが 検 出 さ れ 北 海 道 沿 岸 でも 自 然 環 境 下 で 異 種 間 交 雑 が 生 じている 可 能 性 が 示 唆 された そこで 本 研 究 は 核 の 遺 伝 子 マーカー(マイクロサテライトおよび SNP)を 用 いて ゴマフアザラシとゼニガタアザラシの 自 然 交 雑 の 可 能 性 を 検 討 することを 目 的 とした 本 研 究 では 両 種 間 の 多 型 を 検 出 するため 29 種 のマイクロサテライト (Ms)および 5 種 の SNP マーカーを 用 いて PCR-SSLP 法 および 塩 基 配 列 決 定 により 両 種 の 遺 伝 子 型 を 判 定 した また 得 られたデータから 系 統 遺 伝 学 的 解 析 を 行 い 調 査 個 体 間 の 類 縁 関 係 を 検 討 した その 結 果 Ms マーカーを 用 いた 解 析 においては 両 者 に 特 異 的 なアレルは 検 出 されず この 方 法 で 両 者 を 明 確 に 区 別 することはできなかった また 同 様 に SNP マーカーを 用 いた 解 析 においても 両 種 間 を 明 確 に 区 別 可 能 なマーカーは 得 られず 両 種 は 遺 伝 的 に 近 縁 であることが 推 察 された しかし mtdna を 用 いた 系 統 遺 伝 学 的 解 析 においては 両 種 は 明 確 に 区 別 され 本 研 究 においても 両 種 特 異 的 な 多 型 部 位 が 認 められ た そこで 襟 裳 個 体 への 両 種 からの 核 ゲノムの 流 入 の 可 能 性 を 追 求 するため SNP 情 報 から 系 統 遺 伝 学 的 解 析 を 行 った 結 果 両 種 はそれぞれが 独 自 の Clade を 形 成 する 傾 向 は 認 められ 2 個 体 は 系 統 学 的 に 両 種 の 中 間 に 位 置 づけられたことから 襟 裳 個 体 は 両 種 からゲノムを 受 け 継 いでいる 可 能 性 が 示 され 両 種 間 の 自 然 交 雑 が 起 こっている 可 能 性 が 分 子 遺 伝 学 的 に 支 持 された 現 在 この 結 果 を 証 明 するために 両 種 間 を 区 別 できる 多 型 マーカーの 開 発 を 行 っている P-118 非 繁 殖 期 における 飼 育 下 のゴマフアザラシとゼニガタアザラシの 音 声 比 較 木 内 政 寛 1 赤 松 友 成 2 1,3 小 林 万 里 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 水 研 C 3 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) 哺 乳 類 は 一 般 に 威 嚇 ( 縄 張 の 主 張 を 含 む)や 仲 間 への 警 告 求 愛 行 動 といったときに 音 声 を 利 用 する 日 本 に 来 遊 生 息 するゴマフアザラシとゼニガタアザラシは 近 縁 種 でありながら 繁 殖 生 態 や 回 遊 様 式 に 差 異 がみられ この 相 違 が 彼 らが 利 用 する 音 声 にも 反 映 されているのではないかと 考 えた そこで 本 研 究 で は これら 近 縁 2 種 が 発 する 音 声 を 記 録 して 分 類 し 非 繁 殖 期 における 音 声 の 種 による 違 いを 明 らかにする ことを 目 的 とした 北 海 道 室 蘭 市 にある 室 蘭 市 立 室 蘭 水 族 館 で 2009 年 12 月 2 日 から 14 日 の 13 日 間 調 査 を 行 った 観 察 記 録 は 目 視 とビデオカメラ PCM レコーダーで 行 った 解 析 指 標 として 音 声 の 継 続 時 間 最 高 周 波 数 中 心 周 波 数 最 低 周 波 数 の 4 つを Adobe Audition3.0 を 用 いて 計 測 し まず 継 続 時 間 で 4 つに 分 類 した 後 最 高 周 波 数 中 心 周 波 数 最 低 周 波 数 で R を 用 いたクラスター 分 析 で 音 声 分 類 を 試 みた 合 計 1734 個 の 音 声 が 得 られ 波 形 が 明 確 な 792 個 の 音 声 を 分 類 に 使 用 した その 結 果 合 計 9 種 類 の 音 声 タイプに 分 けられた 音 声 タイプ 1,2 はゴマフアザラシでのみ 見 られたため この 種 特 有 の 音 声 である 可 能 性 が 示 唆 された またこの 音 声 タイプは 水 中 に 潜 っても 発 せられていたことから 水 陸 両 方 にお いて 何 らかの 目 的 で 使 用 している 可 能 性 が 考 えられた 他 の 音 声 タイプでは 2 種 のアザラシが 混 在 してい た 中 心 周 波 数 と 最 低 周 波 数 はゴマフアザラシよりもゼニガタアザラシのほうが 若 干 高 かった 顔 の 向 き 及 び 発 生 前 後 の 行 動 から 発 生 相 手 を 特 定 した 結 果 ゼニガタアザラシは ほとんど 発 声 相 手 がいたのに 対 し (N=74/76) ゴマフアザラシはほとんどいなかった(N=4/716) 音 声 の 高 低 は 種 差 よりも 発 声 相 手 の 有 無 に 起 因 している 可 能 性 も 考 えられた ゴマフアザラシの 音 声 のほとんどは 亜 成 獣 の 1 個 体 が 発 しており (N=710/716) 発 声 相 手 が 特 定 できず 遊 び 行 動 と 付 随 して 発 声 していたことから 不 特 定 の 相 手 への 遊 び 誘 因 の 音 声 の 可 能 性 もあった

150 P-119 冬 - 春 季 の 道 南 海 域 における 鰭 脚 類 の 混 獲 漂 着 記 録 とその 食 性 堀 本 高 矩 1 後 藤 陽 子 2 三 谷 曜 子 3 小 林 由 美 1 1 桜 井 泰 憲 ( 1 北 大 院 水 2 稚 内 水 試 3 北 大 フィールド 科 セ) 近 年, 北 海 道 南 部 海 域 ( 道 南 海 域 )では,キタオットセイなどの 鰭 脚 類 の 目 撃 や 混 獲 が 報 告 されている が, 本 海 域 における 生 息 状 況 は 明 らかになっていない.そこで 本 研 究 では, 道 南 海 域 における 鰭 脚 類 の 生 息 状 況 を 明 らかにするため, 混 獲 漂 着 個 体 の 収 集 と 胃 内 容 物 分 析 による 食 性 解 析 を 行 った 年 12 月 25 日 年 4 月 16 日 に, 鰭 脚 類 4 種 10 個 体 (キタオットセイ 4,トド 3,ゴマフアザラシ 2, クラカケアザラシ 1)の 混 獲 漂 着 個 体 が 収 集 された. 回 収 された 個 体 は, 外 部 計 測, 犬 歯 による 年 齢 査 定 を 行 った.また, 胃 を 摘 出 し, 内 容 物 を 消 化 段 階 ごとに 区 分 した 後, 骨 や 頭 足 類 のビークの 硬 組 織 を 元 に 餌 生 物 の 種 査 定 を 行 った. 最 も 多 く 収 集 されたキタオットセイは, 目 視 調 査 でも 多 数 報 告 されており, 本 海 域 を 利 用 する 主 要 な 種 であ ると 考 えられる.トドは, 本 海 域 で 採 捕 事 業 が 行 われており,これまでにも 来 遊 が 確 認 されているが,クラカケ アザラシ,ゴマフアザラシは, 冬 - 春 季 には 一 般 に 流 氷 上 またはその 縁 辺 域 に 分 布 するとされており,この 時 期 の 本 海 域 への 来 遊 は 稀 であると 考 えられる. 年 齢 査 定 の 結 果, 混 獲 されたのはすべて 若 齢 個 体 であっ た. 若 齢 個 体 の 混 獲 が 多 いのは, 漁 具 からの 脱 出 能 力 が 備 わっていないためと 考 えられる. 胃 内 容 物 分 析 の 結 果,キタオットセイはイカナゴやヤリイカ,ホッケを 捕 食 し,トドはマダコ 科 大 型 種,ゴマ フアザラシはイカナゴとカレイ 目,クラカケアザラシはホッケを 捕 食 していた. 索 餌 回 遊 期 のキタオットセイの 餌 生 物 として 重 要 とされる, 遠 洋 性 小 型 浮 魚 類 や 中 深 層 性 魚 類 は 出 現 しなかった. 本 調 査 から, 道 南 海 域 においてキタオットセイが 複 数 種 の 漁 業 対 象 種 を 捕 食 していることが 明 らかとなった. P-120 伊 勢 湾 湾 口 域 におけるハセイルカがスナメリの 出 現 に 及 ぼす 影 響 尾 﨑 直 1 吉 岡 基 1 2 古 田 正 美 ( 1 三 重 大 学 大 学 院 生 物 資 源 学 研 究 科 2 鳥 羽 水 族 館 ) 伊 勢 三 河 湾 にはスナメリ(Neophocaena phocaenoides)が 周 年 生 息 するが, 湾 口 域 では 2006 年 からハセ イルカ(Delphinus capensis)が 長 期 的 に 確 認 されている. 鯨 類 の 分 布 には, 他 種 の 出 現 の 有 無 や 水 深, 底 質 といった 地 形 的 要 因 が 関 与 することが 知 られているが,ハセイルカが 観 察 されるようになったことで,スナメ リの 出 現 に 影 響 が 出 ている 可 能 性 が 考 えられる.そこで 本 研 究 では, 伊 勢 湾 湾 口 域 におけるハセイルカとス ナメリの 関 係 を 明 らかにするため,2007 年 4 月 ~2009 年 8 月 に 鳥 羽 伊 良 湖 間 を 航 行 する 伊 勢 湾 フェリー から 目 視 調 査 を 行 った. 観 察 者 はビューフォート 風 力 階 級 2 以 下 の 海 況 で 時 間 を 調 査 し,148 群 1072 頭 のハセイルカと 290 群 649 頭 のスナメリを 発 見 した. 両 種 の 発 見 位 置 の 地 形 的 特 徴 を 比 較 したところ,ハセ イルカの 発 見 は 神 島 周 辺 で 多 く, 発 見 位 置 の 水 深 は 平 均 44.4m であり, 底 質 はほとんどが 礫 まじりの 砂 ( 全 体 の 96.6%)であった.これに 対 し,スナメリの 発 見 は 伊 良 湖 周 辺 や 菅 島 水 道 内 で 多 く, 発 見 位 置 の 水 深 は 平 均 25.8m であり, 底 質 は 礫 まじりの 砂 (63.4%), 砂 (35.9%), 砂 まじりの 礫 (0.7%)であった.また,スナメリ の 単 位 調 査 時 間 あたりの 発 見 数 と 発 見 位 置 の 季 節 変 化 を, 同 一 航 路 で 2000~2001 年 に 行 われた 先 行 研 究 ( 中 田,2002)と 比 較 したところ, 夏 から 冬 はいずれの 年 も 同 様 な 傾 向 を 示 した.しかし, 春 の 発 見 数 や 発 見 位 置 は 年 によって 異 なり,ハセイルカの 発 見 がなかった 2008 年 では, 先 行 研 究 と 同 様, 発 見 数 は 春 に 最 大, 神 島 周 辺 で 多 かったものの,ハセイルカが 発 見 された 2007,2009 年 では, 発 見 数 は 冬 から 春 に 減 少, 伊 良 湖 周 辺 で 多 い 結 果 となった. 以 上 のことから, 伊 勢 湾 湾 口 域 におけるハセイルカとスナメリの 発 見 位 置 の 地 形 的 特 徴 は 異 なるものの,ハセイルカの 出 現 の 有 無 はスナメリの 出 現 に 影 響 を 及 ぼしている 可 能 性 が 示 唆 された

151 P-121 三 河 湾 東 部 におけるスナメリ Neophocaena phocaenoides の 漂 着 記 録 栗 原 望 1 大 池 辰 也 2 川 田 伸 一 郎 1 子 安 和 弘 3 4 織 田 銑 一 ( 1 国 立 科 学 博 物 館 2 南 知 多 ビーチランド 3 愛 知 学 院 大 学 4 岡 山 理 科 大 学 ) はじめに スナメリは,ペルシア 湾 から 日 本 北 部 までの 温 暖 な 沿 岸 域 及 び 河 川 に 棲 息 する 小 型 鯨 類 であ る. 日 本 沿 岸 では, 頭 骨 の 形 態 やミトコンドリア DNA の 研 究 から 5 個 体 群 に 区 別 され, 各 個 体 群 について 研 究 が 進 められつつある.ところが, 伊 勢 三 河 湾 個 体 群 については, 目 視 調 査 を 主 体 とした 個 体 数 や 分 布 に 関 する 研 究 は 行 われているが, 頭 骨 の 形 態 やミトコンドリア DNA だけでなく,それ 以 外 の 情 報 も 少 ない. 著 者 らは, 伊 勢 三 河 湾 個 体 群 について,2002 年 10 月 2007 年 7 月 に 三 河 湾 東 部 に 漂 着 したスナメリを 回 収 し, 標 本 化 を 行 った. 今 回 は,その 過 程 で 得 られた 漂 着 年 月 日, 場 所, 体 長, 性 比 についてまとめたので 報 告 する. 結 果 と 考 察 上 述 の 期 間 中,40 個 体 の 漂 着,4 個 体 の 混 獲 があった. 月 ごとの 漂 着 個 体 数 をみると,4 月 5 月 の 春 期 と 10 月 11 月 の 秋 期 に 多 く, 1 月 2 月 の 冬 期 と 8 月 9 月 の 夏 期 に 少 ない 傾 向 がみられ た. 体 長 別 にみると, 身 体 的 成 熟 に 達 していると 考 えられる 160cm 169cm の 個 体 と 新 生 児 と 考 えられる 80cm 89cm の 個 体 が 多 かった.これらの 結 果 は 伊 勢 三 河 湾 個 体 群 の 出 産 時 期 が 4 月 6 月 であること を 裏 付 ける 証 拠 であり, 春 期 の 回 収 個 体 数 増 加 は 新 生 児 の 死 亡 数 に 依 存 していると 考 えられる. 一 方, 秋 期 の 回 収 個 体 数 増 加 は, 老 齢 個 体 が 水 温 の 低 下 する 時 期 に 死 亡 することが 多 いことを 示 しているかもしれ ない.また, 漂 着 個 体 の 性 別 をみると,オスが 極 めて 多 く( 26 個 体, 10 個 体, 不 明 4 個 体 ),オスの 方 が 死 亡 しやすいか,あるいは 出 生 個 体 の 性 比 に 偏 りがある 可 能 性 が 示 唆 された.しかし,これらの 結 果 が 個 体 群 として 正 常 な 状 態 であるのか 否 かを 判 断 するには 情 報 量 が 少 ない. 調 査 を 継 続 し 標 本 数 を 増 やすこと, 齢 だけでなく 漂 着 個 体 の 栄 養 状 態, 伊 勢 三 河 湾 個 体 群 が 他 の 個 体 群 と 比 較 して 変 異 が 有 るかどうか, 等 の 研 究 を 進 めることで, 本 個 体 群 の 特 徴 を 明 確 にする 必 要 がある. P-122 和 歌 山 県 太 地 町 のいるか 追 い 込 み 漁 業 における 捕 殺 方 法 の 改 善 岩 﨑 俊 秀 1 2 貝 良 文 ( 1 水 産 総 合 研 究 センター 2 太 地 町 漁 業 協 同 組 合 ) 和 歌 山 県 太 地 町 のいるか 追 い 込 み 漁 業 においては 従 来 槍 型 の 器 具 を 投 じて 食 用 捕 殺 を 行 っていた 同 様 の 漁 法 を 行 っているフェロー 諸 島 では 頚 部 の 脊 髄 と 脊 椎 周 囲 の 血 管 叢 を 同 時 に 破 壊 する 方 法 ( 脊 髄 切 断 法 )によって 捕 殺 しており 太 地 の 方 法 より 所 要 時 間 が 短 く 作 業 の 安 全 性 も 高 いと 考 えられた 年 に 脊 髄 切 断 法 を 試 験 した 結 果 ハナゴンドウについてはほとんど 保 定 も 要 さず 5-40 秒 (n=7)で 死 に 至 った スジイルカ 及 びマダライルカについては 捕 殺 場 所 以 外 に 座 礁 して 狂 奔 するので 槍 型 の 器 具 で 予 備 処 理 した 予 備 処 理 個 体 に 脊 髄 切 断 法 を 施 し 各 々 施 術 後 5-30 秒 (n=4) 8-10 秒 (n=2)で 死 に 至 っ た 致 死 は 作 業 者 の 簡 便 さを 考 慮 して 運 動 と 呼 吸 の 停 止 によって 判 定 した 従 来 法 の 捕 殺 所 要 時 間 の 記 録 例 は 乏 しいが 1 個 体 毎 の 取 り 扱 い 時 間 を 大 幅 に 短 縮 でき 結 果 として 従 事 する 作 業 者 の 安 全 も 増 した こ れらの 結 果 から 脊 髄 切 断 法 をオキゴンドウ コビレゴンドウ ハナゴンドウ 及 びハンドウイルカの 捕 殺 作 業 に 導 入 した 予 備 処 理 が 必 要 であったスジイルカ 及 びマダライルカについては 2008 年 に 作 業 場 所 以 外 の 海 岸 を 漁 網 とビニルシートで 覆 い 座 礁 を 防 止 して 誘 導 を 容 易 にした これによって 予 備 処 理 せずに 脊 髄 切 断 法 の 適 用 が 可 能 となった さらに 2009 年 には 海 面 に 放 出 される 血 液 を 最 小 限 にするため 脊 髄 切 断 創 か らの 出 血 を 一 時 的 に 楔 で 停 止 する 技 術 を 独 自 に 開 発 した これらの 改 善 により 動 物 福 祉 と 操 業 の 安 全 性 が 顕 著 に 向 上 した

152 P-123 本 州 南 岸 のハンドウイルカは 黒 潮 を 横 切 って 移 動 できる 岩 﨑 俊 秀 ( 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 ) 和 歌 山 県 太 地 および 静 岡 県 伊 東 市 富 戸 のいるか 追 い 込 み 漁 業 によって 捕 獲 されるハンドウイルカの 個 体 群 の 地 理 的 分 布 範 囲 は 生 息 頭 数 の 推 定 さらには 間 引 き 可 能 量 の 計 算 に 必 要 な 情 報 である 現 在 は 目 視 調 査 データの 地 理 的 分 布 の 不 連 続 を 基 礎 とした 仮 説 を DNA 分 析 によって 検 証 継 続 中 である 一 方 個 体 の 移 動 様 態 も 有 効 な 情 報 となるので アルゴスシステムによる 移 動 追 跡 を 試 みた 追 跡 には 年 の 秋 季 あるいは 冬 季 に 太 地 および 富 戸 の 追 い 込 み 漁 業 捕 獲 個 体 の 中 から 大 型 の 生 体 合 計 27 個 体 を 購 入 して 供 試 した アルゴス 送 信 機 には エポキシ 樹 脂 に 包 埋 された 米 国 Telonics 社 製 の ST-18(A-200) ST-15(TCU-150) 及 び ST-20(A-210 A-410)を 用 いた これらの 送 信 機 にポリウレタン 樹 脂 製 のプレートを 接 着 し 抗 菌 材 含 有 のナイロン 製 ボルト ナット 2-4 組 によって 背 鰭 側 面 に 固 定 した ボルト 穴 を 設 けるためにド リルで 背 鰭 を 穿 孔 する 際 には できるだけ 血 管 を 避 けた それでも 出 血 する 場 合 にはボスミン 注 ( 第 一 製 薬 0.1%エピネフリン 溶 液 ) 適 量 によって 止 血 を 図 った また 穿 孔 創 からの 感 染 症 防 止 のためにバイトリルワン ショット(バイエルメディカル)10mL (エンロフロキサシン 1g 含 有 )を 20 ゲージ 7cm 長 のカテラン 針 付 きの 注 射 器 で 背 部 の 筋 肉 内 に 投 与 した 装 着 及 び 放 流 の 作 業 には 太 地 町 漁 業 協 同 組 合 およびいとう 漁 業 協 同 組 合 富 戸 支 所 の 全 面 的 な 協 力 を 得 た 太 地 あるいは 富 戸 からの 追 跡 期 間 は 最 長 39 日 間 であった この 間 の 移 動 範 囲 は 北 緯 度 東 経 度 であった 何 らかの 要 因 により 6 個 体 の 位 置 情 報 は 得 られな かった 追 跡 できた 個 体 のうち 12 個 体 は 黒 潮 北 縁 より 本 州 沿 岸 側 に 留 まるか 黒 潮 流 軸 内 で 追 跡 が 終 了 し た しかし 9 個 体 は 黒 潮 流 軸 を 横 断 することを 示 した したがって 土 佐 湾 のニタリクジラとは 異 なり 黒 潮 は 本 種 の 個 体 群 の 境 界 とは 考 えられない さらに 富 戸 の 追 跡 個 体 の 移 動 範 囲 は 太 地 の 追 跡 個 体 の 移 動 範 囲 内 にあり 同 じ 個 体 群 に 属 することが 示 唆 された P-124 海 洋 物 理 環 境 からみた 北 太 平 洋 の 小 型 ハクジラ 類 の 分 布 特 性 金 治 佑 1 岡 崎 誠 2 1 渡 邉 光 ( 1 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 2 水 産 総 合 研 究 センター 中 央 水 産 研 究 所 ) 鯨 類 の 分 布 特 性 を 海 洋 物 理 環 境 との 関 連 から 論 じた 既 往 研 究 の 多 くは 沿 岸 域 などローカルスケールで 行 われたものが 殆 どである しかし 多 くの 種 は 沿 岸 から 沖 合 に 広 く 分 布 しており これらの 知 見 は 分 布 域 の 一 部 の 現 象 を 断 片 的 に 捉 えたものに 過 ぎない 一 方 近 年 こうした 断 片 的 情 報 を 総 合 して 鯨 類 の 分 布 を 広 範 囲 で 予 測 する モデル 推 定 の 試 みが 行 われるようになった しかし 実 際 に 観 察 した 発 見 情 報 をもとに 大 洋 スケールで 鯨 類 の 分 布 特 性 を 解 明 した 例 は 乏 しい 本 研 究 では 1983 年 から 2006 年 の 夏 季 に 北 太 平 洋 のほぼ 全 域 をカバーして 行 われた 目 視 調 査 から 発 見 記 録 データを 解 析 し 小 型 ハクジラ 類 の 分 布 を 明 らか にした さらに 既 存 データベースを 用 いて 各 鯨 種 の 分 布 海 域 における 海 洋 物 理 環 境 特 性 の 特 定 を 試 み た 北 太 平 洋 は 海 洋 物 理 環 境 の 違 いからいくつかの 海 域 に 分 けられ 鯨 類 の 餌 となる 魚 類 相 も 海 域 によっ て 異 なる ここでは 200 m 深 水 温 14 C 以 上 を 熱 帯 亜 熱 帯 100 m 深 水 温 4 C 未 満 を 亜 寒 帯 両 者 の 間 を 移 行 域 とした さらに 100 m 深 塩 分 34.0 を 亜 寒 帯 境 界 の 指 標 とし 移 行 域 を 南 北 2 つの 海 域 に 分 類 した 発 見 位 置 の 海 洋 物 理 環 境 から ハシナガイルカ ユメゴンドウ カズハゴンドウ サラワクイルカ シワハイル カ オキゴンドウ マダライルカ マゴンドウは 熱 帯 亜 熱 帯 に マイルカは 移 行 域 南 側 に タッパナガ カマイ ルカ セミイルカは 移 行 域 北 側 に イシイルカは 亜 寒 帯 に 主 として 分 布 し ハンドウイルカ ハナゴンドウ ス ジイルカは 熱 帯 亜 熱 帯 と 移 行 域 南 側 に シャチは 熱 帯 亜 熱 帯 から 亜 寒 帯 域 に 広 く 分 布 していると 考 えら れた 水 深 水 温 ( 表 層 100 m 200 m) 塩 分 ( 表 層 100 m 200 m)の 7 変 量 を 用 いて 正 準 判 別 分 析 を 行 い 第 一 判 別 得 点 を Scheffe の 方 法 により 多 重 比 較 した 結 果 (p = 0.05) 熱 帯 亜 熱 帯 性 移 行 域 南 側 性 移 行 域 北 側 性 亜 寒 帯 性 の 4 群 に 明 瞭 に 区 分 され その 他 ハンドウイルカ ハナゴンドウ スジイルカ シャ チは 海 域 にまたがって 分 布 する 結 果 が 示 された

153 P-125 ポップアップアーカイバルトランスミッティングタグによって 得 られたオキゴンドウの 潜 水 行 動 記 録 南 川 真 吾 渡 邊 光 岩 﨑 俊 秀 ( 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 ) オキゴンドウ(Pseudorca crassidens)は 我 が 国 の 追 い 込 み 漁 業 対 象 種 であり 本 種 によるマグロ 延 縄 漁 業 における 漁 業 被 害 が 大 きな 問 題 となっている しかし 本 種 の 野 外 での 摂 餌 行 動 についての 知 見 は 少 ない 本 研 究 は 世 界 で 初 めて 得 られた 野 外 のオキゴンドウの 潜 水 行 動 データについての 報 告 である 2005 年 10 月 13 日 西 部 北 太 平 洋 黒 潮 親 潮 移 行 域 において 船 首 波 にのったオキゴンドウに ポップアップアーカイ バルトランスミッティング(PAT)タグ(Willife Computers PAT4)を 装 着 した PAT タグは 2 秒 間 隔 で 深 度 照 度 温 度 を 記 録 するように 設 定 した 10 月 17 日 には 黒 潮 フロントで PAT タグの 鯨 体 からの 離 脱 浮 上 が 確 認 され 10 月 27 日 にこれを 回 収 する 事 に 成 功 した その 結 果 70.4 時 間 の 時 系 列 データが 得 られ 全 691 回 の 潜 水 記 録 のうち 最 大 潜 水 深 度 は 649m 最 長 潜 水 時 間 は 14.6 分 間 であった 全 ての 潜 水 を 50m 以 下 の 浅 い 潜 水 と 50m を 超 える 深 い 潜 水 に 分 類 したところ 浅 い 潜 水 は 日 中 夜 間 の 両 方 で 頻 繁 にみられたが 深 い 潜 水 はほとんど 日 中 に 行 われていた また 黒 潮 フロントにおいては オキゴンドウは 500m を 超 える 大 潜 水 を 集 中 的 におこなっており これらの 潜 水 の 多 くで オキゴンドウは 4m/ 秒 以 上 の 鉛 直 速 度 で m の 深 度 からの 急 速 潜 行 を 行 っていた 移 行 域 においてはこのような 急 速 潜 行 はあまり 観 察 されなかった 急 速 潜 行 を 伴 う 大 潜 水 が 集 中 的 に 繰 り 返 されていた 間 の 水 温 の 鉛 直 勾 配 は m の 中 深 層 での 親 潮 潜 流 の 影 響 を 示 しており オキゴンドウはこのような 環 境 に 集 中 した 中 深 層 の 餌 生 物 を 捕 食 していたと 考 えられた 鯨 類 の 餌 生 物 の 多 くは 日 周 鉛 直 移 動 を 行 うため スジイルカ 等 では 夜 間 に 表 層 に 浮 上 した 餌 を 捕 食 してい ることが 知 られているが オキゴンドウの 場 合 その 卓 越 した 遊 泳 能 力 によって 日 中 の 中 深 層 での 捕 食 を 可 能 としていると 思 われた P-126 岡 山 県 の 陸 棲 小 型 哺 乳 類 相 年 度 の 捕 獲 状 況 - 森 光 亮 太 1 横 山 貴 史 2 江 木 寿 男 3 4 小 林 秀 司 ( 1 岡 山 理 科 大 学 総 合 情 報 研 究 科 生 物 地 球 システム 専 攻 2 八 千 代 エンジニヤリング 株 式 会 社 3 株 式 会 社 日 本 総 合 科 学 4 岡 山 理 科 大 学 理 学 部 動 物 学 科 ) 岡 山 理 科 大 学 動 物 系 統 分 類 学 自 然 誌 研 究 室 では 2008 年 度 から 岡 山 県 の 陸 棲 小 型 哺 乳 類 の 分 布 と 生 息 状 況 の 調 査 を 行 っている 昨 年 度 の 台 北 大 会 では 一 昨 年 度 から 昨 年 度 にかけて 岡 山 県 では 全 県 的 に 捕 獲 率 が 低 調 であることを 報 告 した 年 度 全 県 下 16 カ 所 で 25 回 の 調 査 を 行 い 2557 トラップ を 設 置 した 結 果 総 計 で 105 個 体 の 陸 棲 小 型 哺 乳 類 を 捕 獲 した これを 100 トラップ/ナイトあたりの 総 捕 獲 率 に 直 すと 4.10 個 体 であった 2009 年 度 は 生 息 密 度 調 査 も 行 い 推 定 生 息 密 度 は 12.9 個 体 /ha であった また 著 者 の 一 人 江 木 が 2006 年 から 2007 にかけ 県 下 45 カ 所 で 行 った 総 捕 獲 率 は 100 トラップ/ナイトあ たり 4.77 個 体 であり 2008 年 から 2009 年 にかけての 調 査 結 果 とほぼ 一 致 していた この 結 果 は 岡 山 県 下 における 過 去 の 記 録 と 比 較 してもかなり 低 い 値 であり たとえば 佐 藤 らが 1981 年 から 1997 年 の 17 年 間 にかけて 県 下 16 カ 所 66 地 点 で 行 った 調 査 結 果 をまとめると 総 捕 獲 率 は 100 ト ラップ/ナイトあたり 個 体 と 2009 年 度 結 果 と 比 較 して 3.21 倍 もの 開 きがあった 近 県 での 捕 獲 調 査 も ほぼ 同 様 で Kaneko(1979)が 中 国 地 方 で 湯 川 (1971)が 広 島 県 比 和 町 で 行 った 結 果 をまとめると 総 捕 獲 率 は 前 者 で 個 体 後 者 で 個 体 であり 2009 年 度 の 我 々の 調 査 結 果 と 比 較 するとそれぞれ 3.66 倍 3.10 倍 の 開 きとなった すなわち 1970 年 頃 から 1990 年 代 の 半 ばまでは 中 四 国 地 方 では 100 トラッ プ/ナイトあたり 13 から 15 個 体 程 度 の 捕 獲 率 であったものが 岡 山 県 に 限 っては 2006 年 以 降 は 4 年 連 続 し て 100 トラップ/ナイトあたり 5 個 体 未 満 の 捕 獲 率 しかなかったことになる ところが 2010 年 度 は 状 況 が 完 全 に 変 化 し 2010 年 7 月 中 旬 の 時 点 で これまでに 5 地 点 で 調 査 を 行 っているが 211 トラップで 49 個 体 を 捕 獲 し 100 トラップ/ナイトあたりの 総 捕 獲 率 は 個 体 となり 2009 年 度 結 果 と 比 較 すると 5.78 倍 もの 捕 獲 率 となっている

154 P-127 森 林 減 少 と 鳥 類 種 数 個 体 数 の 関 係 ( 千 葉 県 流 山 市 の 事 例 ) 斉 藤 裕 吉 田 正 人 ( 江 戸 川 大 学 社 会 学 部 筑 波 大 学 大 学 院 ) 千 葉 県 流 山 市 にある 市 野 谷 の 森 (25 ha) ふるさとの 森 (7 ha) 成 顕 寺 (1 ha)にて 2008 年 6 月 9 月 2009 年 2 月 3 月 7~9 月 2009 年 12 月 ~2010 年 3 月 にラインセンサスを 用 いて 森 林 面 積 と 野 鳥 の 種 類 個 体 数 との 関 係 を 調 査 した 調 査 方 法 は 樋 口 他 (1982) 由 井 鈴 木 (1987) 平 野 他 (1989)によって 用 いられているラインセンサス 法 を 採 用 した 調 査 するルートを 定 め ゆったりとした 速 度 で 定 めたルートを 歩 き ラインから 25m の 範 囲 内 で 確 認 出 来 た 鳥 類 を 記 録 した 調 査 結 果 を 元 に 森 林 面 積 と 鳥 類 種 数 個 体 数 の 関 係 を 分 析 した 2008 年 に 行 った 夏 季 調 査 結 果 から は 森 林 面 積 と 鳥 類 種 数 個 体 数 に 強 い 正 の 相 関 関 係 がある 結 果 となったが 2009 年 の 冬 季 調 査 の 結 果 か らは 森 林 面 積 と 鳥 類 種 数 個 体 数 の 間 にははっきりした 相 関 関 係 が 見 られなかった 2009 年 夏 季 調 査 で は 森 林 面 積 と 鳥 類 種 数 には 強 い 正 の 相 関 関 係 が 見 られたが 個 体 数 にははっきりとした 相 関 関 係 は 見 ら れなかった 森 林 面 積 が 減 少 するにつれて 鳥 類 種 数 が 減 少 するとともに 都 市 化 した 環 境 に 適 応 した 種 類 に 変 化 する 傾 向 が 認 められた 森 林 が 減 少 しても 都 市 化 した 環 境 に 適 応 した 鳥 類 が 比 較 的 高 密 度 で 観 察 されたた め 森 林 面 積 の 減 少 によって 鳥 類 個 体 数 が 減 少 するという 傾 向 は はっきりと 認 めることができず 都 市 化 し た 環 境 に 適 応 した 鳥 類 の 個 体 数 が 増 加 する 傾 向 が 認 められた 今 後 の 課 題 としては 今 後 も 継 続 してラインセンサス 調 査 を 実 施 することによって 新 市 街 地 開 発 事 業 な どに 対 する 適 切 な 助 言 が 行 えるものと 考 えられる また 鳥 類 だけでなく 植 物 や 昆 虫 哺 乳 類 などの 生 物 と 森 林 との 関 係 の 調 査 も 今 後 の 重 要 な 課 題 であると 考 えられる P-128 あなたは 都 会 派? 田 舎 派?: 都 市 化 傾 度 に 対 する 哺 乳 類 の 反 応 斎 藤 昌 幸 小 池 文 人 ( 横 浜 国 大 環 境 情 報 ) 野 生 動 物 は 生 存 や 分 散 などにおいて ランドスケープの 影 響 を 受 けながら 生 活 している そのため 人 間 と 野 生 動 物 が 共 存 できるランドスケープ 設 計 を 考 える 時 に ランドスケープに 対 する 野 生 動 物 の 反 応 を 定 量 的 に 評 価 する 必 要 がある そこで 本 研 究 では 都 市 化 傾 度 に 着 目 し 森 林 から 都 市 に 至 るランドスケープの 変 化 に 対 して 哺 乳 類 の 分 布 や 出 現 頻 度 がどのように 反 応 するのか 調 べた 多 摩 丘 陵 の 東 西 と 房 総 半 島 の 南 北 を 都 市 化 傾 度 と 考 え その 傾 度 の 中 でそれぞれ 4 個 6 個 のグリッド ( 約 5km 2 )を 設 置 し グリッド 内 でセンサーカメラ 調 査 をおこなった 調 査 期 間 は 2009 年 9 月 から 2010 年 9 月 までとし 1 グリッドに 対 して 1-3 台 のカメラを 用 意 した 局 所 的 な 要 因 を 取 り 除 くために 1 回 の 設 置 期 間 は 2-8 週 間 程 度 として グリッド 内 でカメラの 移 動 設 置 を 繰 り 返 すことで 各 種 の 在 不 在 および 撮 影 頻 度 のデー タを 入 手 した 都 市 化 傾 度 を 定 量 化 するために まず 各 撮 影 地 点 から 半 径 500, 1000, 2000, 4000m のバッフ ァを 発 生 させ その 中 の 土 地 利 用 割 合 ( 森 林 農 地 草 地 ゴルフ 場 都 市 )を 算 出 した そして バッファサ イズごとに 主 成 分 分 析 をおこない 都 市 化 傾 度 に 関 する 軸 を 抽 出 した 種 の 在 不 在 や 撮 影 頻 度 を 目 的 変 数 都 市 化 傾 度 の 軸 を 説 明 変 数 として バッファサイズごとに 一 般 化 線 形 混 合 モデルを 構 築 し 種 ごとに 都 市 化 傾 度 に 対 する 反 応 の 評 価 をおこなった その 結 果 種 によって 都 市 化 傾 度 に 対 する 反 応 が 異 なることが 明 らかになった 具 体 的 には ネコやハク ビシン タヌキは 都 市 ランドスケープにも 進 出 が 可 能 で ノウサギやアライグマは 都 市 近 郊 まで 進 出 可 能 だと 考 えられた 一 方 イノシシやアナグマ ニホンリス テンは 森 林 ランドスケープを 好 んでおり 都 市 への 進 出 はやや 難 しいと 考 えられた また シカやサル キョンに 関 しては ほとんどが 森 林 ランドスケープに 生 息 して いた

155 P-129 和 牛 の 簡 易 型 係 牧 によるヒコバエ 除 去 の 試 み 澤 田 誠 吾 1 竹 下 幸 広 1 堀 江 雅 樹 2 1 帶 刀 一 美 ( 1 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター 2 島 根 県 西 部 農 林 振 興 センター) 本 県 のニホンザルによる 農 林 作 物 への 被 害 金 額 は 減 少 傾 向 にあるものの 自 家 用 野 菜 やカキ クリなど の 摂 食 害 が 各 地 で 多 発 して 問 題 となっている また 農 家 にとっては 被 害 の 金 額 以 上 に 精 神 的 なダメージは 大 きく 農 林 業 を 放 棄 する 場 合 があるほど 深 刻 なため 被 害 軽 減 のための 対 策 が 求 められている しかし こ れまでの 対 策 は 場 当 たり 的 な 捕 獲 に 偏 っていたために 効 果 をほとんど 認 めないものになっていた また 農 地 や 集 落 などの 人 里 が 無 意 識 の 餌 付 けによるサルの 餌 場 となっていることから 人 里 での 被 害 を 軽 減 する ためには 集 落 農 地 = サルの 餌 場 の 関 係 を 断 ち 切 る 必 要 がある そこで サルの 誘 引 物 のひとつである 水 田 のヒコバエを 和 牛 の 簡 易 な 係 牧 によって 除 去 することが 可 能 かどうか 検 討 した 係 牧 方 法 は ホームセ ンター 等 で 容 易 に 購 入 できるものを 用 いた 杭 タイプとワイヤーレールタイプの 2 タイプを 考 案 した 2009 年 11 月 20 日 島 根 県 雲 南 市 の 水 田 ( 面 積 :20a 品 種 :コシヒカリ)に 各 係 牧 タイプ 毎 に 繁 殖 和 牛 を 各 1 頭 係 牧 し て 6 時 間 後 の 係 牧 資 材 の 状 態 とヒコバエの 量 を 調 査 した ヒコバエは 牛 が 採 食 した 場 所 とその 外 側 の 未 採 食 の 場 所 を 各 2 か 所 (1m 1m) 刈 り 取 って 乾 燥 重 量 を 測 定 した 杭 タイプとワイヤーレールタイプのいずれも 牛 は 水 田 から 係 牧 を 引 き 抜 くことなくヒコバエを 採 食 した 試 験 地 のヒコバエの 平 均 重 量 ( 草 量 + 籾 量 )は 24.8g/m2であったのに 対 して 採 食 後 の 残 存 量 は 杭 タイプは 4.3g/m2 ワイヤーレールタイプは 2.8g/m2とヒコバ エの 85%を 採 食 した また 係 牧 までの 資 材 の 設 置 時 間 は 通 常 用 いる 電 気 柵 は 60 分 / 人 であったのに 対 し て 杭 タイプとワイヤーレールタイプのいずれも 5 分 / 人 と 短 時 間 であった これらのことから 考 案 した 2 タイプの 係 牧 方 法 は いずれも 水 田 のヒコバエを 除 去 する 手 法 として 有 効 であると 考 えられた P-130 The application of a cellular phone and GPS based telemetry system for wildlife use Hansoo Lee 1, Si-Wan Lee 1, Tae Han Kang 1, Dal Ho Kim 1, Hae Jin Cho 1, Oun Kyong Moon 2, Hong-Shik Oh 3 ( 1 Korea Institute of Environmental Ecology, Daejeon, , Republic of Korea, 2 National Veterinary Research & Quarantine Service, Republic of Korea, 3 Dept. of Science Education, Jeu National University, Jeju , Republic of Korea) Various telemetry methods are used for ecological and management studies of animal behavior and habitat use. These technologies include from basic VHF radio telemetry to advanced satellite telemetry. Radio telemetry has many restrictions of area coverage, at least three field researchers to locate a target animal, and less accurate location data. Advanced satellite telemetry, it can cover worldwide area and relatively accurate ±500m location data, is very expensive for general animal behavior study. To study the animal behavior and have the location field data, we are developing a cellular phone and GPS based telemetry system for easy wildlife use. This system uses a nationwide network of public cellular phone stations and Global Positioning System (GPS). In this system, the wildlife location data can be checked in the WEB or received by . And also, the location data are very accurate (less than 6m) compared with other telemetry methods. This cellular phone and GPS based telemetry system was applied for feral cats, a potential transmitter of avian influenza between wild birds to poultry farms, in the rural area of Korea. In the field application, we conclude that this system is very accurate and cost effective methods to study animal behavior

156 P-131 Followit 社 GPS 首 輪 の 装 着 によるトラブル 発 生 状 況 泉 山 茂 之 1 2, 瀧 井 暁 子 3 4 望 月 敬 史 ( 1 信 州 大 学 農 学 部 2 信 州 大 学 大 学 院 総 合 工 学 系 3 けもの 調 査 室 4 あかつき 動 物 研 究 所 ) GPS 首 輪 は 2000 年 代 初 めから 野 生 動 物 の 行 動 追 跡 調 査 の 新 しいツールとして 不 可 欠 な 存 在 となって いる しかしながら 1 台 当 たりの 単 価 が 高 いうえ 首 輪 本 体 のトラブルが 絶 えないなど 問 題 も 多 い そこで 本 報 告 では GPS 首 輪 を 利 用 する 側 が 問 題 点 や 利 点 などの 情 報 を 共 有 することを 目 的 とし 2008 ~2009 年 に 購 入 装 着 した GPS 首 輪 (Tellus1D 2D 2A)について そのトラブル 状 況 を 取 りまとめた 本 機 種 の 最 大 の 利 点 は 遠 隔 操 作 によるデータダウンロード 機 能 と 日 本 の 野 生 動 物 に 適 した 首 輪 本 体 サイズの 選 択 の 幅 にある なお 使 用 した GPS 首 輪 には いずれも 遠 隔 操 作 によるデータダウンロードとドロップオ フ タイマーによるドロップオフの 機 能 が 標 準 装 備 されており スケジュールは 研 究 者 側 で 設 定 することが 可 能 である 本 報 告 で 分 析 した 計 41 台 の GPS 首 輪 は のべ 50 例 の 動 物 に 装 着 し その 内 訳 はツキノワグマ 19 例 ニホンジカ 27 例 ニホンザル 4 例 であった このうち 50 例 のうち 20 例 は GPS 首 輪 の 故 障 ためデータ 取 得 が 不 十 分 であった ドロップオフを 作 動 させた 30 例 のうち 9 例 はドロップオフ 装 置 の 故 障 により 首 輪 の 回 収 ができなかった 装 着 した 動 物 種 による 故 障 の 内 訳 などについても 分 析 を 加 えた P-132 GPS 首 輪 による 測 位 誤 差 - 精 度 の 高 いデータの 抽 出 と GPS 首 輪 の 性 能 - 大 場 孝 裕 大 橋 正 孝 大 竹 正 剛 山 田 晋 也 ( 静 岡 県 農 林 技 術 研 究 所 森 林 林 業 研 究 センター) GPS 首 輪 に 使 用 されている GPS 受 信 チップの 高 感 度 化 により 針 葉 樹 人 工 林 等 開 空 率 の 低 い 森 林 内 で の 測 位 成 功 率 も 向 上 している 静 岡 県 伊 豆 半 島 で 2008 年 11 月 から 2010 年 3 月 まで 17 頭 のメスの 野 生 ニホンジカに Followitt 社 ( 旧 Televilt 社 ) 製 の Tellus Basic 1D を 装 着 し それぞれ 1 日 約 25 回 の 測 位 により 計 9.9 万 回 測 位 した 結 果 測 位 成 功 率 は 88.3% 4 基 以 上 の 衛 星 を 捕 捉 した 3 次 元 (3D) 測 位 成 功 率 は 76.3%であった 一 方 定 点 に 設 置 した GPS 首 輪 による 測 位 では 針 葉 樹 人 工 林 内 はもとより 上 空 の 開 けた 場 所 で なお かつ 3D データであっても 水 平 距 離 で 最 大 数 百 mの 誤 差 が 生 じた そこで 定 点 に 設 置 した GPS 首 輪 で 測 位 して 得 られた 3D データの 標 高 値 と そのデータの 緯 度 経 度 に おける 実 際 の 標 高 ( 基 盤 地 図 情 報 の 10mメッシュ( 標 高 )データ)を 比 較 して その 差 が 一 定 範 囲 内 に 収 まる データだけを 抽 出 したところ 誤 差 の 大 きなデータを 除 去 できた さらに 水 平 精 度 低 下 率 (HDOP)が 一 定 以 下 のデータに 限 定 すると データ 数 は 減 るものの 誤 差 はより 小 さくなった したがって この 方 法 により GPS 首 輪 により 測 位 した 野 生 動 物 の 位 置 データから 誤 差 の 少 ないデータを 抽 出 し 行 動 解 析 に 利 用 することができると 考 えられた 使 用 した Tellus Basic 1D は 重 量 620g 1 日 約 25 回 の 測 位 で 369~394 日 間 作 動 した(7 台 ) 6 台 の 首 輪 にリモートドロップオフの 信 号 を 発 信 し うち 1 台 は 脱 落 までに 10 日 以 上 要 したものの すべて 脱 落 し 回 収 できた 使 用 した 14 台 のうち 2 台 がリモートデータダウンロード 中 に 動 作 停 止 し その 後 確 認 できなくなり ( 未 回 収 ) 1 台 が 測 位 した 緯 度 経 度 の 値 が 途 中 から 記 録 されなくなり( 回 収 ) もう 1 台 はバッテリーの 消 耗 が 早 く 177 日 間 しか 測 位 しない( 回 収 )といった 故 障 が 生 じた

157 P-133 mtdna 配 列 に 基 づくトゲネズミの 遺 伝 的 多 様 性 研 究 木 戸 文 香 1 村 田 知 慧 2 山 田 文 雄 3 河 内 紀 浩 4 1, 2, 5 黒 岩 麻 里 ( 1 北 大 理 学 部 2 北 大 院 生 命 科 学 3 森 林 総 研 4 八 千 代 エンジニヤリング 5 北 大 院 理 学 研 究 ) Tokudaia 属 トゲネズミは 南 西 諸 島 のみに 生 息 する 日 本 固 有 種 で 3 種 から 構 成 される 沖 縄 島 にオキナワ トゲネズミ (T. muenninki 以 下 オキナワ) 奄 美 大 島 にアマミトゲネズミ (T. osimensis 以 下 アマミ) 徳 之 島 に トクノシマトゲネズミ (T. tokunoshimensis 以 下 トクノシマ) がそれぞれ 生 息 している トゲネズミ 3 種 は 性 染 色 体 構 成 にきわめて 珍 しい 特 徴 をもち 学 術 的 価 値 が 高 く 1972 年 より 国 の 天 然 記 念 物 に 指 定 されている し かし 近 年 森 林 伐 採 による 生 息 地 の 縮 小 や 外 来 種 の 捕 食 などにより その 生 息 数 は 激 減 し 絶 滅 が 危 惧 さ れている (オキナワ: 絶 滅 危 惧 IA 類 アマミおよびトクノシマ: 絶 滅 危 惧 IB 類 ) 特 にオキナワはすでに 絶 滅 したと 考 えられていたが 2008 年 3 月 におよそ 30 年 ぶりに 生 息 個 体 が 確 認 され 今 もなおその 生 息 状 況 は 危 機 的 状 況 にあり 保 全 対 策 が 急 務 となっている しかし 集 団 中 の 遺 伝 的 多 様 性 についての 解 析 は 皆 無 である そこで 本 研 究 では トゲネズミの 保 全 対 策 に 向 けた 基 礎 情 報 を 得 ることを 目 的 とし オキナワとアマミ の 遺 伝 的 多 様 性 を 調 査 した 野 外 調 査 で 捕 獲 された 個 体 の 尾 部 組 織 より 培 養 した 繊 維 芽 細 胞 野 外 におい て 採 取 された 毛 死 亡 個 体 の 組 織 から 抽 出 した DNA を 鋳 型 として ミトコンドリア DNA (mtdna) 調 節 領 域 を 増 幅 し 塩 基 配 列 を 決 定 した オキナワ 19 個 体 アマミ 20 個 体 について 調 節 領 域 の 全 長 配 列 にあたる 約 820bp の 塩 基 配 列 を 決 定 した 結 果 オキナワでは 1 種 類 のハプロタイプしか 確 認 されず 遺 伝 的 多 様 性 については 危 機 的 な 状 況 にあることが 明 らかとなった また アマミにおいては 10 種 類 のハプロタイプが 検 出 された 現 在 は さらに 解 析 個 体 を 増 やし 遺 伝 的 多 様 性 の 指 標 として ハプロタイプ 多 様 度 と 塩 基 多 様 度 を 算 出 し 両 種 の 遺 伝 的 多 様 性 について 解 析 を 進 めている また オキナワにおいて DNA を 用 いた 性 判 別 法 を 確 立 することを 目 的 とし SRY 遺 伝 子 を 特 異 的 に 増 幅 するプライマーを 設 計 した 結 果 オス 特 異 的 な 増 幅 がみられ 分 子 マーカーによる 性 判 別 が 可 能 となった P-134 千 葉 県 におけるニホンリスの 生 息 分 布 の 25 年 間 の 変 遷 矢 竹 一 穂 秋 田 毅 古 川 淳 ( セレス 環 境 部 ) はじめに: ニホンリス(Sciurus lis, 以 下,リス)は 種 としての 絶 滅 が 危 惧 される 段 階 ではないが 九 州 や 中 国 地 方 では 分 布 域 の 減 少 が 報 告 されており( 安 田,2007; 田 村 ほか,2007), 千 葉 県 レッドデータブック (2006)でも 要 保 護 動 物 として 掲 載 されている. 演 者 らはこれまで12001~2003 年 ( 矢 竹 ほか,2005), 及 び2 2009~2010 年 に 県 全 域 のリスの 生 息 分 布 調 査 を 実 施 しており,さらに 県 北 部 の 数 地 点 については 1985 年 から 継 続 して 生 息 の 有 無 を 確 認 している. 調 査 方 法 : 調 査 地 点 は 環 境 省 3 次 メッシュ( 約 1 1km)を 最 小 の 調 査 単 位 として, 顕 著 なリスの 生 活 痕 跡 が 得 られる 森 林, 樹 種 を 現 地 で 探 索 した. 生 息 確 認 は, 個 体 の 目 視,およびマツ 類 球 果 オニグルミの 食 痕, 巣, 巣 材 用 のスギの 剥 皮 痕 等 によった. 結 果 及 び 考 察 : 県 内 のリスの 分 布 は 北 部 で 少 なく 疎 らであり, 南 部 で 多 く 房 総 丘 陵 を 中 心 に 連 続 して いた. 上 記 の 調 査 1では 北 部 48 メッシュ 中 25 メッシュでリスの 生 息 を 確 認 したが, 調 査 2で 生 息 地 点 を 再 調 査 したところ, 生 息 メッシュは 19 に 減 少 していた(24% 減 ). 一 方,1985 年 に 生 息 を 確 認 した 柏 市, 佐 倉 市, 印 西 市, 栄 町 の 地 点 では, 現 在 栄 町 以 外 は 生 息 が 確 認 されていない.これら 地 点 では 生 息 確 認 当 時 も 周 囲 との 林 冠 の 連 続 性 のない 孤 立 状 態 となっており, 既 にリスの 生 息 を 維 持 できないものになっていた 可 能 性 も あり, 当 時 の 生 息 林 の 面 積 や 森 林 構 造 が 最 低 条 件 として 十 分 だったとは 判 断 できない. 本 研 究 の 一 部 は 千 葉 県 レッドデータブック 改 訂 事 業, 及 び 環 境 省 生 物 多 様 性 調 査 種 の 多 様 性 調 査 ( 哺 乳 類 分 布 調 査 )の 一 環 で 行 ったものである. 引 用 文 献 : 安 田 (2007) 哺 乳 類 科 学,47(2): ; 田 村 ほか(2007) 哺 乳 類 科 学,47(2): ; 矢 竹 ほか(2005) 千 葉 中 央 博 自 然 誌 研 報,8(2):

158 P-135 高 知 県 におけるニホンリスの 生 息 状 況 谷 地 森 秀 二 ( 四 国 自 然 史 科 学 研 究 センター) ニホンリスは 本 州 以 南 の 平 野 部 から 亜 高 山 帯 までの 森 林 に 生 息 している 東 日 本 地 域 では 山 間 部 のみな らず 人 家 周 辺 の 里 山 的 な 地 域 でも 確 認 できる 身 近 な 野 生 動 物 である 一 方 西 日 本 地 域 では 2007 年 の 環 境 省 RDB において 中 国 地 方 以 西 の 個 体 群 は 絶 滅 のおそれのある 地 域 個 体 群 に 指 定 されている 四 国 地 域 の 一 部 高 知 県 においてニホンリスは 2002 年 発 行 の 高 知 県 版 RDB において 準 絶 滅 危 惧 種 に 指 定 され ている 高 知 県 は 県 土 の 84%が 森 林 という 国 内 で 最 も 高 い 森 林 率 を 示 す 県 であるが そのうち ヒノキやスギ などの 人 口 林 立 が 65%を 占 めている ニホンリスが 準 絶 滅 危 惧 種 に 指 定 されているのは このような 高 い 人 口 林 率 が 影 響 しているものと 思 われる 筆 者 は 2002 年 4 月 以 降 四 国 内 の 哺 乳 動 物 の 生 息 状 況 調 査 を 進 めているが その 一 環 として 高 知 県 内 のニホンリス 生 息 状 況 を 把 握 する 調 査 を 2007 年 から 行 っている 調 査 の 方 法 は 文 献 調 査 痕 跡 確 認 調 査 自 動 撮 影 調 査 死 体 収 集 活 動 などを 用 いている 本 報 告 ではこれまで 収 集 した 情 報 を 基 に 高 知 県 に おけるニホンリスの 生 息 状 況 を 紹 介 する P-136 異 なる 調 査 方 法 によるムササビの 生 息 密 度 推 定 〇 吉 田 真 也 1 繁 田 真 由 美 2 荘 司 たか 志 3 安 藤 元 一 1 1 小 川 博 ( 1 東 農 大 農 野 生 動 物 2 ( 株 ) 野 生 生 物 管 理 3 リス ムササビ ネットワーク) 本 研 究 ではムササビの 個 体 数 推 定 に 適 した 調 査 方 法 を 見 いだすことを 目 的 に 東 京 都 町 田 市 にある 孤 立 林 (98ha)において ラインセンサス 調 査 と 出 巣 率 調 査 を 用 いて 生 息 密 度 を 求 めた ラインセンサス 調 査 は 8 ヶ 月 間 に 60 回 おこない 日 没 後 から 約 2 時 間 かけて 3.6km を 歩 き 左 右 各 25m の 範 囲 に 確 認 できたムサ サビ 個 体 数 を 記 録 した 出 巣 率 調 査 においては 事 前 にムササビが 営 巣 可 能 な 樹 洞 を 探 し 出 しておき 日 没 後 の 出 巣 時 間 に 複 数 の 観 察 者 を 各 樹 洞 前 に 配 置 して 出 巣 した 個 体 数 を 記 録 した ラインセンサス 調 査 では 1 回 の 調 査 で 確 認 できた 個 体 数 は 平 均 1.4 頭 (0~5 頭 )であり 生 息 密 度 は 0.08(0.04~0.16) 頭 /ha とな った ムササビ 発 見 例 の 62%の 場 所 は 大 径 木 の 多 い 屋 敷 林 など( 調 査 面 積 の 12%)に 集 中 しており( 発 見 率 約 62%) 雑 木 林 内 ( 調 査 面 積 の 88%)の 発 見 率 ( 約 38%)にすぎなかった 後 者 の 調 査 において 樹 洞 は 1.9 個 /ha の 密 度 で 発 見 され 出 巣 率 は 平 均 28%であった このため 出 巣 率 を 用 いた 生 息 密 度 は 0.53(0.0~0.9) 頭 /ha となり 前 者 の 推 定 値 よりも 大 幅 に 高 くなった ある 日 の 出 巣 率 調 査 では 15 ヶ 所 中 7 ヶ 所 から 出 巣 し 観 察 中 に 14 頭 もの 個 体 を 目 視 できた 後 者 の 値 が 高 くなる 理 由 として 樹 洞 のある 木 が 屋 敷 林 などムササビ の 好 む 場 所 に 偏 在 していたことが 過 大 評 価 につながったと 考 えられる 出 巣 率 調 査 においては 樹 洞 の 発 見 に 手 間 を 要 し 樹 洞 の 見 落 とし 率 が 不 明 なことも 問 題 である 他 方 ラインセンサス 調 査 の 短 所 として 見 落 とし 率 が 不 明 で 補 正 できないために 過 小 評 価 になりがちであること ムササビの 密 度 が 植 生 に 依 存 してい るためにルート 設 定 によってよって 発 見 率 が 大 きく 影 響 されること 調 査 1 回 あたりの 発 見 数 が 少 ないために 複 数 回 の 調 査 が 必 要 なことがあげられる より 正 確 な 値 を 得 るためには いずれの 方 法 においても 密 度 を 植 生 別 に 推 定 することが 必 要 と 思 われる

159 P-137 オガサワラオオコウモリの 生 息 状 況 と 絶 滅 回 避 のための 課 題 鈴 木 創 1 稲 葉 慎 1 鈴 木 直 子 2 堀 越 和 夫 1 桑 名 貴 3 大 沼 学 3 安 藤 重 行 1 1 佐 々 木 哲 朗 ( 1 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 2 東 京 都 鳥 獣 保 護 員 3 国 立 環 境 研 究 所 ) オガサワラオオコウモリは 小 笠 原 諸 島 唯 一 の 固 有 哺 乳 類 である 本 種 の 現 状 は 不 明 な 点 が 多 いがが 生 息 分 布 や 生 存 への 脅 威 等 が 明 らかになってきた 最 近 の 調 査 から 父 島 で 150 頭 前 後 南 硫 黄 島 で 100 頭 以 上 北 硫 黄 島 で 推 定 数 十 頭 硫 黄 島 で 数 頭 程 度 の 生 息 が 確 認 された 過 去 の 主 要 生 息 地 の 母 島 では 現 在 殆 ど 情 報 が 得 られていない 他 東 島 等 で 僅 かな 情 報 がある 2010 年 時 点 のオガサワラオオコウモリの 推 定 個 体 数 は 頭 程 度 と 考 えられる 現 時 点 の 生 存 への 脅 威 は 冬 期 集 団 ねぐら 域 森 林 の 消 失 孤 立 化 ( 父 島 ) 人 工 ネット 等 への 絡 まり 事 故 ( 父 島 ) 外 来 種 による 圧 迫 ( 父 島 硫 黄 島 北 硫 黄 島 )となっている 集 団 ねぐら 域 は 繁 殖 活 動 に 関 わることから(Sugita et al. 2009) 保 全 上 の 最 重 要 地 域 である 近 年 同 一 シーズ 内 にねぐらの 小 移 動 が 繰 り 返 され 繁 殖 への 悪 影 響 が 懸 念 される 絡 まり 事 故 は 農 場 や 家 庭 菜 園 の 防 鳥 ネット 等 で 発 生 し 事 故 一 件 で 数 十 頭 が 死 亡 する 可 能 性 がある 深 刻 な 脅 威 となっている 外 来 種 では 咬 痕 からの DNA 検 出 によりネコによる 捕 殺 が 確 認 されている 北 硫 黄 島 では 近 年 確 認 されたネズミ 類 による 生 息 圧 迫 の 可 能 性 がある このように 南 硫 黄 島 以 外 で は いずれも 地 域 個 体 群 の 絶 滅 が 危 惧 される 状 況 にある 小 笠 原 群 島 唯 一 の 確 実 な 生 息 地 である 父 島 で は 過 去 10 年 間 に 推 定 生 息 数 が 頭 前 後 で 大 きく 変 動 し 不 安 定 な 状 況 が 続 いている オガサワラオ オコウモリは 種 の 希 少 性 に 加 えて 種 子 散 布 や 花 粉 媒 介 などの 重 要 な 役 割 を 担 うと 考 えられ 外 来 植 物 排 除 後 の 森 林 再 生 の 担 い 手 として 小 笠 原 の 生 態 系 に 欠 くことの 出 来 ない 存 在 である オガサワラオオコウ モリの 絶 滅 回 避 のためには 父 島 における 人 との 同 所 的 な 共 生 施 策 の 実 行 と 北 硫 黄 島 硫 黄 島 に おける 外 来 種 対 策 の 推 進 が 急 務 である P-138 福 島 県 郡 山 市 において 予 想 されるアメリカミンクによる 在 来 動 物 への 影 響 伊 原 禎 雄 ( 奥 羽 大 学 生 物 学 教 室 ) 2007 年 に 福 島 県 が 実 施 した 外 来 生 物 についての 文 献 およびアンケート 調 査 結 果 アメリカミンクが 少 なく とも 阿 武 隈 川 流 域 を 中 心 に 10 を 越 す 市 町 村 で 目 撃 されていることが 明 らかとなった アメリカミンクは 国 内 外 において 在 来 動 物 に 強 い 負 の 影 響 を 与 えることが 指 摘 されている そこで 福 島 県 の 在 来 動 物 への 影 響 を 具 体 的 に 把 握 するために 目 撃 頻 度 が 高 かった 郡 山 市 を 流 れる 阿 武 隈 川 支 流 の 五 百 川 と 藤 田 川 で 本 種 を 捕 獲 し 消 化 管 内 容 物 を 調 べるとともに 収 集 した 糞 の 分 析 調 査 を 2009 年 9 月 13 日 から 2010 年 6 月 11 日 まで 実 施 した 五 百 川 の 調 査 範 囲 は 200m 程 度 藤 田 川 は 2km 程 度 である この 範 囲 内 にミンク 捕 獲 のための 罠 を 一 日 あたり 3~6 個 延 べ 73 日 間 で 332 個 を 設 置 した また 月 に 数 度 糞 の 探 索 を 行 った ただし 調 査 地 ではホンドイタチを 12 月 に 五 百 川 で 1 頭 4 月 に 藤 田 川 で 1 頭 捕 獲 したことから 収 集 した 糞 にはイタ チの 糞 が 混 入 している 可 能 性 がある 調 査 期 間 中 の 1 月 5 月 は 降 雪 降 雨 融 雪 のための 増 水 が 度 重 なっ たために 調 査 できなかったが この 調 査 で 20 頭 のミンクを 捕 獲 し 35 個 の 糞 を 収 集 した これらの 試 料 から 検 出 した 餌 として 最 も 検 出 頻 度 が 高 かったのはアメリカザリガニで 次 いでカエル 類 その 後 順 に 魚 類 ネズミ 類 昆 虫 類 鳥 類 であった アメリカザリガニとカエル 類 は 厳 冬 期 の 2 月 3 月 でも 高 い 頻 度 で 検 出 され た 在 来 動 物 の 中 で 最 もよく 捕 食 されたカエル 類 の 生 残 率 は 一 般 に 低 く カエル 類 は 多 数 の 卵 を 産 出 する ことで 個 体 群 を 維 持 する 繁 殖 戦 略 を 持 つ 繁 殖 前 に 成 体 が 多 数 捕 食 されてしまうことは 急 激 な 個 体 数 減 少 を 引 き 起 こす 要 因 にもなる また 種 は 未 同 定 であるがネズミ 類 が 捕 食 されていた 阿 武 隈 流 域 の 河 川 敷 に は 希 少 なカヤネズミが 生 息 しており こうした 種 にも 影 響 がおよぶことが 示 唆 される さらに 捕 獲 結 果 から は ミンクによってイタチの 生 息 範 囲 が 縮 小 させられていることや ミンクによる 在 来 動 物 への 影 響 が 常 に し かも 濃 厚 に 生 じていることが 示 唆 される

160 P-139 奄 美 大 島 におけるマングース 防 除 に 伴 う 在 来 哺 乳 類 の 回 復 深 澤 圭 太 1 橋 本 琢 磨 1 山 室 一 樹 2 鑪 雅 哉 3 4 阿 部 愼 太 郎 ( 1 自 然 環 境 研 究 センター 2 奄 美 マングースバスターズ 3 環 境 省 奄 美 野 生 生 物 保 護 センター 4 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 奄 美 大 島 では 平 成 12 年 度 より 環 境 省 によるマングース 防 除 が 進 められている 現 在 マングースの 分 布 域 全 体 で 低 密 度 化 が 達 成 され 一 部 では 捕 獲 されない 地 域 も 認 められている 防 除 を 実 施 している 奄 美 マ ングースバスターズは マングース 捕 獲 と 並 行 して 在 来 動 物 のモニタリングもしており いくつかの 在 来 種 で は 生 息 状 況 が 回 復 しつつあることが 確 認 されている 例 えばアマミトゲネズミでは 自 動 撮 影 による 調 査 で 平 成 20 年 度 に 比 べ 平 成 21 年 度 に 撮 影 率 ( 撮 影 数 / 努 力 量 )が 上 昇 している 事 が 示 された また 混 獲 の 発 生 数 も 平 成 20 年 度 の 183 件 から 平 成 21 年 度 には 1,225 件 と 急 激 に 増 加 し 同 様 な 傾 向 はケナガネズミ でも 確 認 されている 防 除 においては 在 来 哺 乳 類 の 混 獲 による 死 亡 も 少 数 発 生 しているが( 平 成 21 年 度 は アマミトゲネズミ 18 頭 ケナガネズミ 5 頭 ) これらの 種 の 回 復 傾 向 はマングース 捕 獲 による 捕 食 圧 低 下 の 効 果 が 混 獲 致 死 の 影 響 とは 比 較 にならない 程 大 きいことを 示 している マングースの 捕 獲 効 率 と 混 獲 リスクに はトレードオフがあり それを 前 提 とした 防 除 戦 略 の 確 立 が 今 後 の 課 題 である そのために 在 来 哺 乳 類 とマ ングースの 動 態 を 詳 細 に 把 握 し 防 除 戦 略 に 反 映 する 計 画 である P-140 マングース 捕 獲 事 業 のための 混 獲 防 止 ワナの 開 発 岩 崎 誠 河 内 紀 浩 ( 八 千 代 エンジニヤリング( 株 )) 現 在 やんばる 地 域 ではマングースによる 生 態 系 への 影 響 を 軽 減 除 去 するために 環 境 省 や 沖 縄 県 では マングース 防 除 事 業 等 を 実 施 している 防 除 事 業 では 生 け 捕 りわなや 捕 殺 式 の 筒 わなを 用 いて 捕 獲 を 行 っ ているが マングース 以 外 に 在 来 の 哺 乳 類 や 鳥 類 なども 同 時 に 混 獲 し 死 亡 している 状 況 がある 生 け 捕 り わなに 比 べて 混 獲 による 在 来 の 動 物 の 死 亡 が 生 じやすい 筒 わなは 見 回 り 頻 度 が 非 常 に 少 なくて 良 く 同 じ 労 力 をかければ 約 8 倍 の 作 業 量 を 補 うことが 可 能 であり 広 範 囲 に 多 数 のわなを 仕 掛 ける 為 に 重 要 なわな である そこで マングースの 捕 獲 率 を 低 下 させずに ケナガネズミやアカヒゲ オカヤドカリ 類 といった 在 来 種 の 混 獲 を 防 ぐ 筒 わなの 開 発 を 行 った 開 発 したわなはセンサーとマイコンを 組 み 合 わせて 種 の 判 定 を 可 能 と し マングースのみが 捕 獲 できるように 開 発 した これらの 研 究 の 大 部 分 は 環 境 省 の 平 成 21 年 度 生 物 多 様 性 関 連 技 術 開 発 等 推 進 費 によって 実 施 された

161 P-141 どのようにマングースを 発 見 するか? 奄 美 大 島 におけるマングース 探 索 技 術 開 発 佐 々 木 茂 樹 1 山 田 文 雄 2 橋 本 琢 磨 3 深 澤 圭 太 3 小 林 淳 一 4 5 阿 部 愼 太 郎 ( 1 横 浜 国 立 大 学 2 森 林 総 合 研 究 所 3 自 然 環 境 研 究 センター 4 奄 美 マングースバスターズ 5 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 奄 美 大 島 のマングース(Herpestes javanicus 現 在 分 類 学 的 にはH. auropunctatusとされている)は ハブ やクマネズミを 駆 除 する 目 的 で1979 年 に 導 入 されたといわれている これまでの 調 査 から 在 来 生 態 系 への 影 響 が 明 らかとなったため 環 境 省 では 全 島 からの 根 絶 を 目 指 した 防 除 事 業 を 実 施 している 防 除 事 業 の 成 果 として CPUE( 捕 獲 努 力 量 あたりの 捕 獲 数 )は 著 しく 低 下 し 在 来 生 物 に 回 復 の 兆 しが 見 えている マング ースの 個 体 群 密 度 は 大 幅 に 低 下 している 状 態 である 今 後 の 防 除 事 業 には マングースの 局 所 的 な 個 体 数 に 応 じた 効 率 的 な 捕 獲 努 力 配 分 マングースを 効 果 的 に 探 索 してピンポイントで 効 率 よく 捕 獲 する 技 術 マ ングースの 在 不 在 の 確 認 手 法 などが 課 題 となっている そこで 現 在 我 々は 奄 美 大 島 で 低 密 度 下 における マングースの 探 索 技 術 開 発 に 取 り 組 んでいる 今 回 は 去 年 度 末 から 本 年 度 5 月 までに 第 1 期 調 査 として セ ンサーカメラの 検 出 感 度 推 定 を 試 みた 経 過 を 報 告 する まず 奄 美 大 島 の 鳩 浜 地 区 約 2km 2 に140 台 のセン サーカメラを 設 置 し そこに 標 識 電 波 発 信 機 を 装 着 し 去 勢 したオスのマングース5 個 体 を 放 し 撮 影 努 力 量 と 標 識 個 体 の 撮 影 頻 度 から1 台 日 の 撮 影 努 力 でマングースが 撮 影 される 確 率 ( 撮 影 確 率 とする)を 求 め た 次 に 求 められた 確 率 を 用 いて 非 標 識 個 体 の 撮 影 頻 度 から 非 標 識 個 体 の 個 体 数 を 推 定 した 併 せ て 1 個 体 のマングースを 検 出 するために 必 要 なセンサーカメラの 撮 影 努 力 量 を 試 算 した ただし 今 回 の 研 究 で 求 められた 撮 影 確 率 は 過 大 評 価 であると 考 えている 標 識 個 体 の 移 動 距 離 が 大 きく 撮 影 頻 度 が 高 か ったと 考 えられるためである なお 本 研 究 は 環 境 省 の 平 成 21 年 度 生 物 多 様 性 関 連 技 術 開 発 等 推 進 費 によっ て 実 施 された P-142 糞 被 毛 および 腐 敗 組 織 を 材 料 としたマイクロサテライト 多 型 によるマングースの 個 体 識 別 小 畑 圭 1 福 原 亮 史 2 1 小 倉 剛 ( 1 琉 球 大 農 学 研 究 科 亜 熱 帯 動 物 学 2 ( 株 ) 南 西 環 境 研 究 所 ) 沖 縄 島 におけるジャワマングース(Herpestes javanicus)の 防 除 事 業 において マングースの 生 息 が 低 密 度 になった 場 合 探 索 犬 が 発 見 した 糞 やヘアートラップによって 得 た 被 毛 などのフィールドサインが 既 に 捕 獲 された 個 体 のものであるか 否 かを 確 認 する 必 要 がある 本 検 討 では 玉 那 覇 ら( 本 学 会 2009 大 会 )が 確 立 した 新 鮮 組 織 からの DNA マイクロサテライト7 領 域 の 多 型 によるマングースの 個 体 識 別 法 をもとに 糞 被 毛 腐 敗 組 織 からの 同 個 体 識 別 法 の 確 立 を 試 みた 検 討 では まず 従 来 の Genetic analyser ではなく ポリアクリルアミドゲル 電 気 泳 動 (PAGE)によって 多 型 を 検 出 するための PCR 反 応 条 件 を マングースの 新 鮮 組 織 を 材 料 として 検 討 した その 結 果 マイクロサテ ライト 7 領 域 のうち 2 領 域 は PCR 産 物 のバンドが 従 来 法 よりも 良 好 に 検 出 された また 糞 および 被 毛 を 材 料 にして マイクロサテライト 7 領 域 の 増 幅 を 行 い アガロース 電 気 泳 動 を 行 った ところ 各 領 域 の 増 幅 産 物 が 確 認 できた 従 って 糞 や 被 毛 を 材 料 とした 本 種 の 個 体 識 別 が 可 能 であること が 示 唆 された 現 在 腐 敗 組 織 からのマイクロサテライト 領 域 の 増 幅 および PAGE による 多 型 検 出 法 を 検 討 しており これらの 結 果 も 含 めて 報 告 する これらの 研 究 の 大 部 分 は 環 境 省 の 平 成 年 度 生 物 多 様 性 関 連 技 術 開 発 等 推 進 費 および 琉 球 大 学 の 平 成 21 年 度 亜 熱 帯 島 嶼 科 学 超 域 研 究 推 進 機 構 タスク 研 究 可 能 性 調 査 研 究 助 成 によって 実 施 された

162 P-143 糞 DNAを 用 いた 小 型 食 肉 目 の 生 息 状 況 および 食 性 調 査 黒 瀬 奈 緒 子 ( 北 里 大 獣 生 物 環 境 科 学 生 態 管 理 学 研 ) イタチ 科 に 代 表 される 小 型 食 肉 目 は, 分 布 状 況 や 食 性 などの 基 礎 生 物 学 的 情 報 を 得 るのが 難 しい 分 類 群 である. 特 に 本 州 の 高 山 地 帯 に 点 在 するオコジョなどは,なかなか 目 視 できず, 調 査 が 難 しい 動 物 種 である ことから,オコジョを 中 心 に, 同 所 的 に 分 布 する 小 型 食 肉 目 を 対 象 として, 糞 DNAを 用 いて 分 布 状 況 の 把 握 と, 食 性 の 嗜 好 性 を 検 討 した. 対 象 地 は 長 野 県 の 木 曽 御 岳 と 八 ヶ 岳 ( 西 岳 周 辺 )とした.それぞれの 調 査 地 から 糞 を 採 取 した 後, 糞 DNAを 抽 出 して 解 析 を 行 った.その 結 果, 糞 をした 動 物 種 および 餌 動 物 種 が 検 出 され,オコジョおよび 同 所 的 に 分 布 するニホンイタチ,ニホンテンの 分 布 状 況 と 餌 嗜 好 性 が 検 出 できた. 目 撃 例 が 多 い 地 域 だけでなく,これまで 数 例 しか 目 撃 例 がない 地 域 でも,オコジョの 糞 が 少 数 ながら 確 認 できた ことから, 本 調 査 の 有 用 性 が 伺 えた. 今 後 は 青 森 県 南 部 地 方 のイイズナなど, 目 撃 報 告 が 途 絶 え, 個 体 群 の 絶 滅 が 懸 念 される 地 域 でも 本 調 査 を 実 施 し, 絶 滅 に 瀕 している 小 型 食 肉 目 の 個 体 群 管 理 に 繋 げたい. P-144 長 野 県 におけるハクビシン Paguma larvata の 分 布 拡 大 と 生 息 状 況 福 江 佑 子 1 岡 野 美 佐 夫 2 3 大 池 英 樹 ( 1 NPO 法 人 生 物 多 様 性 研 究 所 あーすわーむ 2 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 3 長 野 県 農 政 部 農 業 技 術 課 ) 長 野 県 の 野 生 動 物 による 被 害 問 題 の 多 くは シカ,クマ イノシシなどの 大 型 獣 であったが 近 年 ハクビ シンによる 農 作 物 被 害 や 家 屋 侵 入 が 急 激 に 増 加 した これまでの 野 生 動 物 による 被 害 対 策 は 大 型 獣 が 中 心 であったことから ハクビシンの 生 息 被 害 などの 状 況 把 握 はなされてこなかった そこで 本 研 究 では ハ クビシンの 今 後 の 対 策 の 基 礎 資 料 とするため アンケートを 行 い 生 息 および 被 害 状 況 を 把 握 した アンケートは 鳥 獣 関 係 者 ( 市 町 村 の 担 当 者 鳥 獣 保 護 員 猟 友 会 など) 農 業 関 係 者 道 路 管 理 者 博 物 館 自 然 体 験 施 設 等 などに 約 1,000 通 を 送 付 した アンケートでは 生 息 情 報 の 有 無 とその 状 況 ( 生 息 情 報 の 確 認 年 種 類 数 の 増 減 など)および 被 害 の 有 無 とその 状 況 ( 被 害 の 種 類 と 増 減 ) 等 について 質 問 し た また 3 次 メッシュ(1.25km 1.25km)の 入 った 地 図 を 同 封 し 生 息 情 報 があった 場 合 は その 情 報 を 地 図 と 情 報 用 紙 に 記 載 してもらった 1982 年 の 生 息 調 査 ( 長 野 県 教 育 委 員 会,1982)では 122 市 町 村 中 生 息 情 報 が 得 られたのは 県 南 部 を 中 心 とする 33 市 町 村 のみであったが 前 回 の 調 査 から 約 30 年 を 経 て 全 市 町 村 において 生 息 情 報 が 得 られ 全 県 に 分 布 が 拡 大 したことが 明 らかになった 一 部 地 域 では 古 くは 明 治 大 正 時 代 にすでに 情 報 があった が 現 在 の 野 生 化 の 原 因 は 戦 時 中 に 静 岡 県 で 毛 皮 用 として 飼 育 されていたハクビシンだと 考 えられる 生 息 の 確 認 年 は 5 年 未 満 および 5-10 年 前 が 約 8 割 ( 回 答 者 数 )を 占 めており 実 際 の 分 布 状 況 と 人 の 認 識 と の 間 に 相 違 が 生 じていた この 認 識 の 低 さと 対 策 を 講 じてこなかったことが 現 在 のハクビシンの 分 布 拡 大 と 被 害 増 加 を 促 進 させたことは 否 めない

163 P-145 北 海 道 十 勝 地 方 におけるエキノコックス 対 策 用 キツネベイト の 有 効 性 に 関 する 研 究 ( 予 報 ) 田 久 真 友 美 1 高 橋 健 一 2 浦 口 宏 二 2 1 押 田 龍 夫 ( 1 帯 畜 大 野 生 動 物 管 理 2 北 海 道 衛 研 生 物 化 学 ) エキノコックス 症 は 多 包 条 虫 Echinococcus multilocularis が 原 因 となる 人 獣 共 通 感 染 症 であり,キツネ Vulpes vulpes を 介 して 人 に 感 染 するため,その 予 防 対 策 としてはキツネへの 対 処 が 重 要 になる. 具 体 的 な 方 策 として, 駆 虫 薬 を 含 有 したベイトをキツネに 摂 取 させ,そのエキノコックス 寄 生 率 を 低 減 させることにより, 人 への 感 染 リスクを 下 げる 試 みが 国 内 外 で 進 められている. 北 海 道 では 都 市 部 や 森 林, 漁 村 といった 環 境 で ベイトの 散 布 が 行 なわれており,キツネのエキノコックス 寄 生 率 減 少 が 確 認 されている.しかし,キツネは 非 常 に 幅 広 い 食 性 を 持 ち, 季 節 的 および 地 域 的 に 主 な 採 餌 対 象 を 変 化 させるため,キツネによるベイトの 摂 取 パ ターンを 把 握 し,その 生 態 的 特 徴 に 応 じた 効 率 のよい 散 布 方 法 を 提 示 することは 重 要 な 課 題 である. 特 に 農 耕 地 周 辺 は 人 とキツネの 接 触 機 会 が 多 く, 人 への 感 染 リスクが 高 まるため, 早 急 にこの 方 法 の 有 効 性 を 検 討 する 必 要 があるだろう.そこで 本 研 究 では, 北 海 道 を 代 表 する 農 耕 地 帯 である 十 勝 地 方 においてベイト 散 布 の 有 効 性 を 評 価 することを 目 的 とした.2010 年 5 月 から 7 月 に 10 ヶ 所 の 調 査 区 にベイトを 設 置 し, 赤 外 線 セ ンサー 付 き 自 動 撮 影 カメラを 用 いて,これらを 摂 取 する 動 物 種 さらにベイトの 消 失 数 を 記 録 した. 本 発 表 では その 結 果 について 報 告 し, 併 せて 十 勝 地 方 におけるベイト 散 布 法 の 妥 当 性 について 考 察 する. P-146 空 間 スケールを 考 慮 したツシマヤマネコの 交 通 事 故 地 点 における 環 境 要 因 の 解 明 近 藤 由 佳 1 高 田 まゆら 1 原 口 塁 華 2 前 田 剛 3 茂 木 周 作 2 1 柳 川 久 ( 1 帯 畜 大 2 環 境 省 対 馬 野 生 生 物 保 護 センター 3 対 馬 市 ) 長 崎 県 対 馬 のみに 生 息 するツシマヤマネコ Prionailurus bengalensis euptilurus は 環 境 省 によって 絶 滅 危 惧 IA 類 に 指 定 されている. 本 種 の 生 息 数 を 減 少 させている 主 要 因 のひとつに 交 通 事 故 が 挙 げられる. 面 積 の 大 きい 対 馬 において 効 果 的 な 事 故 防 止 対 策 を 行 なうためには, 交 通 事 故 が 生 じやすい 場 所 の 特 定 が 重 要 である. 特 に, 広 い 行 動 圏 を 持 つヤマネコでは 広 域 的 な 解 析 を 用 い, 事 故 発 生 に 関 わる 要 因 およびそ れが 作 用 する 空 間 スケールを 特 定 する 必 要 がある. そこで 本 研 究 では, 事 故 発 生 地 点 周 辺 の 環 境 要 因 を 複 数 の 空 間 スケールで 解 析 し, 事 故 の 原 因 となる 環 境 要 因 とそれが 作 用 する 空 間 スケールを 明 らかにした. 長 崎 県 対 馬 の 上 島 内 の 道 路 において, 1992 年 から 2010 年 6 月 の 間 にヤマネコの 事 故 が 発 生 した 地 点 51 カ 所 ( 成 獣 21 地 点, 亜 成 獣 30 地 点 ), 事 故 が 発 生 したことのない 地 点 30 カ 所 の 計 81 カ 所 で 解 析 を 行 なっ た. 複 数 のバッファサイズにおいて, ヤマネコの 事 故 のあり/ なしを 道 路 周 辺 の 環 境 要 因 により 説 明 する 一 般 化 線 形 モデルを, 成 獣 および 亜 成 獣 ごとに 構 築 した. 成 獣 におけるバッファ 半 径 と 最 適 モデルの AIC と の 関 係 は, 半 径 m を 底 として 凹 型 であった 一 方, 亜 成 獣 では 一 定 だった. 成 獣 の 場 合, AIC が 最 小 だった 半 径 500m の 上 位 のモデルすべてに 道 路 の 幅 員, 道 路 と 河 川 の 交 点 数, 森 林 面 積 の 割 合 の 3 変 数 が 含 まれていた. 亜 成 獣 ではすべてのサイズのモデルが 幅 員 および 緯 度 の 局 所 要 因 のみで 構 成 された. モデルに 含 まれた 要 因 はすべて 正 に 関 係 していた. したがって, 成 獣 の 事 故 はヤマネコの 行 動 圏 に 相 当 す る 半 径 m の 範 囲 内 に 道 路 と 河 川 の 交 点 数 が 多 く, 森 林 面 積 の 割 合 が 高 く, なおかつ 幅 員 が 広 い 地 点 で 起 きていた. 一 方, 定 着 せず, 移 動 の 多 い 亜 成 獣 では 幅 員 が 広 い 地 点 で 事 故 が 起 こっていたが, そ の 空 間 スケールを 特 定 することはできなかった

164 P-147 小 笠 原 諸 島 父 島 山 域 におけるイエネコの 生 息 状 況 ( 予 報 ) 佐 々 木 哲 朗 1 堀 越 和 夫 1 原 田 龍 次 郎 2 3 伊 澤 雅 子 ( 1 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 2 小 笠 原 自 然 観 察 指 導 員 連 絡 会 3 琉 球 大 学 理 学 部 ) 小 笠 原 諸 島 の 父 島 山 域 には 野 生 化 したイエネコ(Felis catus)が 生 息 しており 鳥 類 等 への 捕 食 被 害 が 生 じている 特 に 固 有 亜 種 のアカガシラカラスバト(Columba janthina nitens)は 個 体 数 が 少 なく 地 上 で 採 餌 営 巣 するため ネコが 個 体 群 存 続 を 脅 かしている 事 が 懸 念 されている そのため 環 境 省 を 中 心 とした 関 係 機 関 は 父 島 山 域 のネコ 対 策 事 業 を 開 始 した 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 は ネコの 捕 獲 とともに 分 布 およ びエリア 毎 の 出 現 頻 度 の 調 査 を 行 った( 環 境 省 委 託 業 務 ) 調 査 は 継 続 中 であるが これまでに 得 られた 知 見 から 父 島 山 域 におけるネコの 生 息 状 況 を 報 告 する 分 布 調 査 は 稜 線 部 に 点 在 する 岩 場 78 地 点 において 糞 の 有 無 を 調 べる 事 により 行 った その 結 果 41 地 点 から 糞 が 確 認 され 発 見 地 点 の 分 布 から ネコは 山 域 全 体 を 利 用 している 事 が 示 唆 された ネコの 出 現 頻 度 調 査 は 父 島 山 域 の 夜 明 平 東 平 および 南 袋 沢 の3エリアで 行 った 各 エリアに 10 台 のセンサーカメラ を 100m 間 隔 で 設 置 し 撮 影 頻 度 を 比 較 した 2010 年 1 月 から 7 月 中 旬 のネコの 撮 影 枚 数 を 10 台 のカメ ラが 10 日 間 に 写 した 枚 数 に 換 算 すると 夜 明 平 が 0.9 枚 /カメラ 日 東 平 が 2.3 枚 /カメラ 日 南 袋 沢 が 11.2 枚 /カメラ 日 となり エリア 間 で 違 いがみられた ネコの 出 現 状 況 の 把 握 のための 補 足 調 査 として 上 記 の 地 点 とは 別 に 24 地 点 にセンサーカメラを 設 置 した カメラを 設 置 した 全 54 地 点 中 44 地 点 においてネ コが 撮 影 され そのうち 12 地 点 において ネコとアカガシラカラスバトが 同 所 的 に 撮 影 された また ネコの 撮 影 時 刻 のピークは 夜 間 から 早 朝 にあるものの ハトが 活 動 する 日 中 にも 撮 影 されており 空 間 的 にも 時 間 的 にも 捕 食 機 会 がある 事 が 解 った また 生 後 間 もない 仔 ネコと 親 が 同 時 に 撮 影 された 写 真 もあり ネコは 山 域 においても 繁 殖 している 可 能 性 が 示 唆 された 発 表 では センサーカメラを 利 用 した ネコ 捕 獲 作 業 の 効 果 測 定 についても 紹 介 する P-148 在 来 種 の 混 獲 防 止 トリガー 付 きアライグマ 捕 獲 罠 の 導 入 について 山 﨑 晃 司 1 2 佐 伯 緑 ( 1 茨 城 県 自 然 博 物 館 2 中 央 農 業 研 究 所 ) アライグマ 防 除 計 画 を 進 める 上 で, 捕 獲 作 業 の 際 の 在 来 種 の 混 獲 は 解 決 すべき 課 題 としてあげられる. アライグマ 捕 獲 の 目 的 が 在 来 の 生 物 多 様 性 を 保 全 することであることを 考 えれば,アライグマ 以 外 の 混 獲 の 頻 発 は 在 来 生 態 に 不 必 要 な 攪 乱 を 与 える 点 で 看 過 できない 問 題 の 上 に, 罠 管 理 の 労 力 を 不 必 要 に 増 大 さ せる 結 果 にもなる.そこで 本 研 究 では, 従 来 からアライグマの 捕 獲 に 広 く 利 用 されてきている 箱 形 かご 罠 のト リガー 部 分 を 廉 価 に 改 良 し,アライグマだけが 装 置 を 作 動 させることの 見 込 まれる 罠 の 作 製 と 試 験 設 置 を 行 い,その 効 果 の 評 価 を 試 みた. 設 置 期 間 中 にアライグマの 出 現 がなく, 混 獲 防 止 捕 獲 罠 のアライグマ 捕 獲 の 有 効 性 は 検 証 できなかったものの,タヌキの 混 獲 防 止 については,その 有 用 性 を 実 証 できた.また 混 獲 防 止 罠 の 設 置 と 併 せて, 監 視 用 の 自 動 撮 影 カメラを 設 置 することにより, 出 現 する 動 物 種 の 特 定 や 行 動 を 簡 便 か つ 廉 価 に 記 録 することが 可 能 なことも 示 された

165 P-149 四 国 東 部 におけるアライグマの 捕 獲 状 況 金 城 芳 典 ( 四 国 自 然 史 科 学 研 究 センター) 四 国 においてアライグマは 香 川 県 および 徳 島 県 に 定 着 していると 考 えられている また 愛 媛 県 では 2006 年 以 降 アライグマの 目 撃 情 報 が 得 られるようになり その 分 布 は 拡 大 傾 向 にあると 考 えられる 2009 年 度 からは 環 境 省 のモデル 事 業 も 開 始 され 根 絶 に 向 けた 取 組 みがなされはじめている アライグマを 効 率 的 に 捕 獲 していくためには 地 域 におけるアライグマの 個 体 群 動 態 を 把 握 することが 重 要 である また 捕 獲 環 境 などを 検 討 することで より 確 実 な 捕 獲 を 実 施 できる 当 センターでは 徳 島 県 鳴 門 市 および 香 川 県 さぬき 市 より 有 害 鳥 獣 捕 獲 で 捕 獲 された 個 体 を 送 付 していただいている これらの 個 体 を 用 いて 四 国 東 部 におけるアライグマの 捕 獲 状 況 について 整 理 した 捕 獲 個 体 の 性 比 (オス:メス)は ほぼ1:1であった 解 剖 の 結 果 胎 仔 もしくは 胎 盤 痕 が 確 認 された 個 体 は 11 頭 おり 妊 娠 確 認 数 は1~10 頭 であり 平 均 数 は 4.6 頭 であった また 幼 獣 の 捕 獲 例 から 見 ると 1 度 に 捕 獲 された 幼 獣 数 は1~5 頭 であり 平 均 数 は 2.3 頭 であった 捕 獲 時 期 を 見 てみると(n=77) 5 月 が 19.5%と 最 も 多 かった このうち 幼 獣 (n=14)が 捕 獲 された 時 期 は 5 月 ~8 月 であり この 期 間 を 中 心 に 育 児 をしていると 考 えられた 亜 成 獣 以 上 の 捕 獲 時 期 を 見 てみると (n=63) 10 月 が 18%と 最 も 多 く 捕 獲 されていた これに 次 いで2 月 が 15%となっていた 整 理 すると 四 国 に 生 息 するアライグマの 育 児 時 期 は 6 月 を 中 心 とした 時 期 と 考 えられる そのため この 時 期 に 育 児 場 所 を 特 定 捕 獲 することにより 効 率 的 な 捕 獲 が 実 施 できると 考 えられた また 亜 成 獣 以 上 の 個 体 は 分 散 時 期 である 10 月 と 繁 殖 時 期 である2 月 に 捕 獲 努 力 を 高 めると 効 率 的 であると 考 えられた な お これらに 加 えて 捕 獲 環 境 についても 解 析 を 加 えて 報 告 する 予 定 である P-150 群 馬 県 におけるツキノワグマの 食 性 ( 予 報 ) 姉 崎 智 子 1 2 坂 庭 浩 之 ( 1 群 馬 県 立 自 然 史 博 物 館 2 群 馬 県 環 境 森 林 部 自 然 環 境 課 ) 哺 乳 類 の 食 性 を 把 握 することは, 動 物 の 環 境 選 択 や 資 源 利 用 を 把 握 し,その 種 の 保 護 管 理 を 考 える 上 で 重 要 な 分 析 要 素 の 一 つである.なかでもツキノワグマについては, 基 本 的 に 植 物 食 を 中 心 とした 雑 食 性 であ るが, 生 息 地 の 環 境 に 応 じて 多 様 な 食 物 を 摂 食 することが 知 られている.ツキノワグマの 食 性 を 把 握 するに は,1 糞 分 析,2 胃 内 容 分 析,3 痕 跡 調 査,4 直 接 観 察 などの 方 法 がある. 本 報 告 では,2007 年 より 自 然 史 博 物 館 に 搬 入 されたツキノワグマ 21 体 ( 胃 内 容 物 サンプルのみ 回 収 の 個 体 3 体 を 含 む)の 剖 検 を 行 い, 胃 内 容 物 腸 内 容 物 について 分 析 したので 報 告 する. 分 析 対 象 のツキノワグマは 2 月 から 8 月 にかけて 捕 殺 された 個 体 である. 胃 内 容 物 はすべての 個 体 より 回 収 されたが, 腸 内 容 物 については 18 体 中 7 体 より 回 収 された. 食 性 については,4 月 ~5 月 は 草 本 類 や 広 葉 樹 などが 多 く,6 月 ~8 月 にかけてはアリ,ハチなどの 動 物 質 食 物 が 多 く 検 出 された. 果 実 類 では,7 月 に 桑 の 実,ヤマブドウ,ヤマザクラなどが 確 認 された.また, 農 作 物 については 6 月 にトウモロコシ,7 月 にプラ ムが 検 出 された. このことから, 群 馬 県 においては, 春 先 に 草 本 類 や 木 本 類 の 葉, 初 夏 ~ 夏 にかけて 動 物 質 が 増 え, 奬 果 類 が 熟 し 始 めると 摂 食 メニューに 追 加 されていく 傾 向 が 確 認 された

166 P-151 長 野 県 におけるツキノワグマ 捕 獲 個 体 の 平 均 年 齢 の 推 移 岸 元 良 輔 ( 長 野 県 環 境 保 全 研 究 所 ) 長 野 県 では ツキノワグマと 人 との 共 存 を 目 指 して 1995 年 に 県 独 自 のクマの 保 護 管 理 計 画 を 策 定 し 2002 年 に 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 として 改 訂 し 実 施 している 県 独 自 の 計 画 策 定 のため 1992~1993 年 に 捕 獲 個 体 の 年 齢 査 定 が 行 われた( 長 野 県 1994) また 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 のモニタリングの 一 環 と して 県 環 境 保 全 研 究 所 で 捕 獲 個 体 の 年 齢 査 定 を 行 っている 本 報 では これまでの 年 齢 査 定 の 結 果 を 報 告 する 長 野 県 (1994)による 年 齢 査 定 では 犬 歯 または 第 1~4 小 臼 歯 のいずれかが 使 用 されたが 研 究 所 では 原 則 として 第 1 小 臼 歯 を 使 用 した 有 害 鳥 獣 駆 除 ( 個 体 数 調 整 )による 捕 獲 個 体 は 多 くの 場 合 被 害 農 地 周 辺 での 捕 獲 であることから その 年 齢 構 成 は 人 里 周 辺 に 出 没 するクマの 傾 向 を 示 していると 考 えられ る 駆 除 個 体 ( 春 グマを 除 く)の 平 均 年 齢 (1 歳 以 上 )をみると 2001~2004 年 の 各 年 は 4.1 歳 (=19) 4.7 歳 N=40) 4.3 歳 N=30) 3.9 歳 N=38)で 若 齢 傾 向 であった(1992~1993 年 は 97 捕 獲 個 体 のうち 15% 程 度 は 狩 猟 が 含 まれ 平 均 年 齢 は 4.9 歳 ) しかし 2005 年 より 上 昇 傾 向 を 示 し 2009 年 までの 各 年 の 平 均 年 齢 は 5.5 歳 (N=38) 6.4 歳 (N=354) 6.8 歳 (N=106) 7.1 歳 (N=79) 6.5 歳 (N=74 暫 定 値 )と 推 移 した 2006 年 のクマの 大 量 出 没 の 年 は 6.4 歳 でそれまでの 平 均 年 齢 よりも 顕 著 に 高 かった このことから 通 常 は 人 里 の 近 づかない 高 齢 の 個 体 も 堅 果 類 などの 餌 不 足 によって 一 斉 に 人 里 に 出 てきたと 推 測 された 従 って 当 初 は 翌 年 から 平 均 年 齢 が 下 がって 例 年 に 戻 ると 予 想 された しかし 予 想 に 反 して 平 均 年 齢 はさらに 上 昇 する 傾 向 を 示 した その 原 因 は 不 明 だが 以 下 の 可 能 性 が 推 測 され 今 後 の 検 証 が 必 要 である すなわ ち 里 山 が 放 置 されてクマの 生 息 地 となり 人 里 周 辺 においてクマが 徐 々に 定 着 し 自 然 個 体 群 が 形 成 され てきたと 考 えられる なお 駆 除 よりもより 自 然 個 体 群 に 近 いと 思 われる 狩 猟 ( 春 グマを 含 む)による 捕 獲 個 体 の 平 均 年 齢 (2001~2009 年 )は 5.9 歳 (N=57)であった P-152 ヒグマと 登 山 者 との 軋 轢 をどう 緩 和 するか: 表 明 選 好 法 によるアプローチ 久 保 雄 広 1 2 庄 子 康 ( 1 北 海 道 大 学 大 学 院 農 学 院 2 北 海 道 大 学 大 学 院 農 学 研 究 院 ) 近 年 自 然 公 園 でのクマと 利 用 者 との 軋 轢 が 問 題 となっている Gore (2006) は 自 然 公 園 のような 利 用 と 保 護 を 両 立 しなければならない 場 所 において 利 用 者 とクマの 軋 轢 を 緩 和 するためには 利 用 者 のクマに 対 するリスク 認 識 を 考 慮 して 管 理 を 行 うことが 重 要 であると 述 べている 本 研 究 では 大 雪 山 国 立 公 園 高 原 温 泉 沼 めぐりコースを 事 例 に 登 山 者 がヒグマとの 遭 遇 に 対 するリスクをどのように 認 識 し 管 理 者 に 対 してどの ような 管 理 を 望 んでいるのか,マーケティングなどの 分 野 で 用 いられている 表 明 選 好 法 を 応 用 し 軋 轢 を 緩 和 するための 知 見 を 得 ることを 試 みた 調 査 は 2009 年 9 月 に 実 施 した 現 地 を 訪 れた 登 山 者 1,536 名 にア ンケート 票 を 配 布 し 後 日 郵 送 によって 970 名 から 返 答 を 得 た( 回 収 率 63.2%) 分 析 には 回 答 に 欠 損 のな い 925 名 をサンプルとして 用 いた 選 択 型 実 験 の 質 問 項 目 では どのような 状 況 でコースが 開 放 されている のが 望 ましいか 5 属 性 ( 目 的 地 歩 道 のヒグマ 出 没 状 況 斜 面 のヒグマ 出 没 状 況 登 山 者 数 パトロール 体 制 )により 構 成 される 選 択 セットを 回 答 者 に 提 示 し それぞれ 最 も 望 ましい 状 況 を 1 つだけ 選 んでもらった 分 析 の 結 果 目 的 地 では コース 入 口 から 最 も 近 い 緑 沼 と 比 較 して 高 原 沼 コース 一 周 ともに 登 山 者 から 望 ま れていた 歩 道 のヒグマ 出 没 状 況 では ヒグマの 痕 跡 姿 のなしと 比 較 して 痕 跡 あり 姿 ありともに 望 まれて いなかった 斜 面 のヒグマ 出 没 状 況 では ヒグマの 姿 なしと 比 較 して 姿 ありは 登 山 者 に 望 まれていなかっ た 登 山 者 数 では 登 山 中 に 他 の 登 山 者 が 多 い 方 が 望 まれていた パトロール 体 制 では 現 状 2 人 の 監 視 員 と 比 較 して 監 視 員 数 の 増 加 監 視 員 の 同 行 追 い 払 い 用 のゴム 弾 を 備 えたハンターの 巡 視 はそれぞれ 望 まれていたが 実 弾 を 備 えたハンターの 巡 視 は 望 まれていなかった 以 上 を 総 括 すると 登 山 者 はヒグマ の 出 没 しない 状 況 を 望 んでいるが 駆 除 という 管 理 までは 求 めていないことが 明 らかになった このことは 自 然 公 園 におけるヒグマ 管 理 に 対 して 重 要 な 示 唆 を 与 えている

167 P-153 ノヤギの 発 見 率 が 朝 夕 に 高 い 理 由 :GPS 首 輪 調 査 でわかるノヤギの 日 周 活 動 1, 亘 悠 哉 2 尾 方 司 2 阿 部 優 子 2 高 槻 義 隆 2 永 江 直 志 2 2, 3 山 下 亮 ( 1 森 林 総 研 学 振 PD 2 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 3 奄 美 マングースバスターズ) ノヤギ Capra hircus のインパクトの 特 徴 は 森 林 の 消 失 とそれに 続 く 土 壌 の 流 出 という 景 観 を 丸 ごと 変 えて しまうような 顕 著 な 被 害 をもたらすという 点 にある 一 度 土 壌 が 流 れ 出 すと 植 生 の 回 復 は 困 難 になり 正 の フィードバックが 働 いてその 影 響 は 長 期 にわたって 進 行 してしまうのである 本 種 は 世 界 のワースト 外 来 種 100 にリストアップされており 各 地 で 対 策 が 行 われている ノヤギ 対 策 で 高 密 度 から 低 密 度 に 抑 制 する 段 階 における 海 外 での 代 表 的 な 手 法 は 銃 による 狩 猟 であ る この 際 に 理 由 はよくわからないが 早 朝 や 夕 方 に 作 業 を 行 うと ノヤギの 発 見 率 が 高 く 効 率 よく 駆 除 が できることが 知 られている 今 回 GPS 首 輪 を 用 いたノヤギの 行 動 追 跡 調 査 により この 現 象 の 理 由 を 示 唆 す るデータが 得 られたので 報 告 する 調 査 は ノヤギによる 生 態 系 インパクトが 顕 著 な 奄 美 大 島 で 行 った 計 3 頭 ( 2 1)のノヤギに GPS 首 輪 (Televilt 社 製 Tellus Basic 3H2A GPS collar)を 装 着 し GPS データやアクティビティーセンサーの 値 から ノヤギの 活 動 を 推 定 した その 結 果 1)ノヤギの 行 動 圏 は 主 に 海 岸 沿 いの 崖 地 2)ノヤギは 昼 行 性 3)ねぐ らは 海 岸 のすぐそばの 岩 場 3) 日 中 は 山 側 で 採 餌 休 息 している という 4 点 が 明 らかになった 要 するに ノヤギは 夜 間 利 用 する 海 岸 沿 いのねぐらと 山 側 の 日 中 の 活 動 場 所 を 往 復 するという 日 周 活 動 をしてお り 起 床 直 後 あるいは 就 寝 直 前 の 朝 夕 は 被 蔽 物 のほとんどない 海 沿 いのねぐら 付 近 で 活 動 しているため に 発 見 率 が 高 いということが 示 唆 された 日 没 直 前 の 作 業 には 他 の 困 難 が 伴 うため 現 実 的 には 早 朝 の 駆 除 作 業 が 最 も 有 効 であろう P-154 島 根 県 におけるイノシシ 用 広 域 防 護 柵 の 設 置 状 況 とその 効 果 竹 下 幸 広 金 森 弘 樹 ( 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター) 1998~2006 年 度 に 設 置 された 島 根 県 内 の 広 域 防 護 柵 194 か 所 の 集 落 などの 代 表 者 に 対 して 広 域 防 護 柵 の 種 類 設 置 費 用 の 負 担 管 理 主 体 保 守 点 検 の 内 容 頻 度 侵 入 防 止 の 効 果 および 広 域 防 護 柵 設 置 による 農 地 荒 廃 地 の 増 加 防 止 への 効 果 についてのアンケート 調 査 を 行 うと 共 に 多 くの 広 域 防 護 柵 の 中 で も 長 期 間 に 渡 って 効 果 が 持 続 している3 集 落 の 優 良 事 例 について 聞 き 取 り 現 地 調 査 を 行 った アンケート 調 査 は 72 か 所 の 集 落 などから 回 答 があって 回 収 率 は 37%であった 種 類 は, 電 気 柵 とワイヤ ーメッシュ 柵 が 多 く 資 材 は 国 県 および 市 町 村 からの 補 助 金 を 使 ったものがほとんどを 占 めた 管 理 は 多 くが 受 益 農 家 で 組 織 した 防 護 柵 の 管 理 組 合 や 集 落 営 農 組 合 などの 既 存 組 織 によって 集 落 ぐるみで 効 率 的 に 行 っていた 維 持 管 理 は 見 回 りに 加 えて 草 刈 り 破 損 箇 所 の 修 繕 を 実 施 していた 場 合 がほとんどで 電 気 柵 はこれらの 作 業 に 加 えて 電 圧 のチェックを 行 っていた また これらの 管 理 作 業 の 頻 度 をみると 物 理 的 な 防 護 柵 は 年 に1~2 回 と 少 ないものが 多 かったが 電 気 柵 は 週 1 回 以 上 の 頻 繁 な 点 検 管 理 を 行 って いたものが 多 かった その 結 果 90% 以 上 の 広 域 防 護 柵 で 高 い 侵 入 防 止 効 果 を 認 めていた また 広 域 防 護 柵 の 設 置 が 農 地 荒 廃 地 の 増 加 の 防 止 に 貢 献 していた 優 良 な3 集 落 の 聞 き 取 り 現 地 調 査 では いずれの 集 落 でも 十 分 な 事 前 の 話 し 合 いによって 合 意 形 成 を 図 っており 集 落 全 体 に 強 い 結 束 力 が 生 まれている 点 や 強 い 統 率 力 を 持 つリーダーの 存 在 などが 長 期 間 に わたって 効 果 が 持 続 している 共 通 点 として 認 めた

168 P-155 栃 木 県 におけるイノシシの 分 布 拡 大 による 生 息 適 地 の 変 化 橋 本 友 里 恵 1 2 小 金 澤 正 昭 ( 1 宇 都 宮 大 院 2 宇 都 宮 大 ) イノシシによる 農 作 物 被 害 の 増 加 が 全 国 的 に 問 題 となっている 環 境 省 の 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 による と 栃 木 県 は 1987 年 時 点 では 県 東 部 の 八 溝 地 域 から 茨 城 県 にまたがる 個 体 群 が 確 認 されているが 当 時 は それほど 大 きな 被 害 は 報 告 されていない 一 方 それ 以 降 に 県 西 部 でも 生 息 が 確 認 され 被 害 額 も 1994 年 の 439 万 円 だったものが 2006 年 には 1 億 2034 万 円 と 増 加 した 栃 木 県 における 被 害 額 急 増 の 要 因 に 一 つ にイノシシ 分 布 の 拡 大 があげられている イノシシのこれまでの 分 布 拡 大 の 経 緯 を 探 り 生 育 適 地 の 環 境 要 因 を 検 討 し これから 分 布 拡 大 の 可 能 性 が 高 い 地 域 を 予 測 することは 被 害 対 策 を 行 う 上 で 重 要 である そこ で 1998 年 から 2008 年 までの 狩 猟 および 有 害 駆 除 のデータを 用 いて 栃 木 県 における 分 布 拡 大 の 経 緯 とそ の 要 因 について 検 討 した なお 栃 木 県 では 1997 年 から 標 準 地 域 メッシュの 2 次 メッシュを 4 等 分 した1 辺 が 約 2.5km のメッシュ( 以 下 メッシュ)でイノシシの 捕 獲 数 を 集 計 しており 解 析 はこのメッシュをもとに 行 なっ た 環 境 データは 積 雪 ( 国 土 地 理 院 2000 年 ) 標 高 ( 国 土 地 院 ) 植 生 ( 環 境 省 の 第 6 回 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 )を 使 用 した H10 年 度 から H20 年 度 の 11 年 間 にイノシシが 捕 獲 されたメッシュ 数 は 31 メッシュから 332 メッシュに 拡 大 し 特 に 県 西 部 で 急 速 に 拡 大 していた 年 ごとに 新 たに 捕 獲 されたメッシュの 環 境 特 性 を 比 較 し イノシシの 生 息 地 の 特 徴 の 変 化 を 調 べた またイノシシが 捕 獲 されたメッシュ 内 に 含 まれる 環 境 要 因 から 栃 木 県 内 に おけるイノシシの 潜 在 的 な 生 息 適 地 の 推 定 を 行 なった 生 育 適 地 の 推 定 には 在 データと 環 境 データのみで 生 物 の 空 間 分 布 を 推 定 する Maximum Entropy (MaxEnt) (Phillips et al., 2006)を 用 いた その 結 果 標 高 の 高 い 地 域 を 忌 避 している 傾 向 はあるが 年 々 標 高 の 高 い 地 域 でも 捕 獲 されるようにな り 生 育 適 地 として 推 定 される 地 域 が 増 加 している その 他 の 生 育 適 地 の 変 化 についても 報 告 する 予 定 であ る P-156 獣 害 に 対 する 農 家 の 許 容 性 に 影 響 を 与 える 社 会 的 要 因 について 鈴 木 克 哉 ( 兵 庫 県 立 大 / 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター) 近 年 野 生 動 物 と 人 間 活 動 との 軋 轢 が 各 地 で 急 増 している なかでも 野 生 哺 乳 類 による 農 業 被 害 や 人 身 被 害 が 深 刻 な 社 会 問 題 となっており これらは 獣 害 問 題 と 呼 ばれている 獣 害 問 題 においては 果 樹 や 野 菜 などの 販 売 用 作 物 に 対 する 経 済 的 な 被 害 の 一 方 で 自 家 消 費 作 物 や 近 親 者 への 贈 答 用 に 生 産 される 作 物 への 被 害 など 必 ずしも 金 銭 に 換 算 できない 被 害 もある 耕 作 意 欲 の 低 下 なども 心 配 されており とくに 中 山 間 地 域 で 農 業 を 継 続 させてゆくうえで 獣 害 対 策 は 重 要 な 課 題 となっている 獣 害 の 軽 減 にむけては これまで 野 生 動 物 による 物 質 的 な 被 害 量 を 軽 減 することを 目 的 に 様 々なアプ ローチがとられてきた とくに 最 近 では 住 民 が 主 体 となって 野 生 動 物 の 誘 引 要 因 となる 生 ごみや 野 菜 の 収 穫 残 渣 放 任 果 樹 などの 管 理 効 率 的 な 追 い 払 いや 環 境 整 備 の 実 施 など 獣 害 に 強 い 集 落 づくり が 各 地 で 推 進 されている 一 方 獣 害 を 社 会 問 題 として 考 えた 場 合 被 害 農 家 の 被 害 認 識 の 蓄 積 が 軋 轢 の 深 刻 化 する 要 因 となることも 指 摘 されている また 被 害 認 識 は 物 質 的 な 被 害 量 の 影 響 だけでなく 対 人 関 係 などの 社 会 的 要 因 の 影 響 を 受 けることが 示 唆 されている そこで 本 研 究 では 野 生 動 物 との 軋 轢 を 総 合 的 に 軽 減 する 手 法 を 検 討 するために 獣 害 発 生 地 域 )に 居 住 する 被 害 農 家 を 対 象 に 意 識 調 査 を 行 い 獣 害 に 対 する 問 題 許 容 性 に 影 響 を 与 えている 要 因 の 定 量 的 な 把 握 を 試 みる とくに 被 害 量 だけでなく 被 害 経 験 営 農 意 欲 対 策 知 識 量 支 援 満 足 度 孤 立 感 集 落 活 性 度 など 社 会 的 要 因 が 地 域 住 民 の 問 題 許 容 性 や 対 策 実 行 意 図 にどのような 影 響 を 与 え ているかについて 分 析 し 報 告 する

169 P-157 集 落 を 囲 う 金 網 柵 に 対 する 野 生 動 物 の 侵 入 状 況 安 藤 正 規 1 櫻 井 聖 悟 2 芝 原 淳 3 野 崎 愛 4 境 米 造 3 2,3 小 林 正 秀 ( 1 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 2 京 都 府 立 大 学 大 学 院 生 命 環 境 科 学 研 究 科 3 京 都 府 農 林 水 産 技 術 センター 4 京 都 府 南 丹 広 域 振 興 局 ) 野 生 動 物 による 農 林 業 被 害 が 深 刻 な 問 題 となっている 現 在 防 護 柵 の 設 置 が 各 地 で 実 施 されている し かしながら 飛 び 越 えや 潜 り 込 み 等 によって 野 生 動 物 が 侵 入 する 事 例 も 多 い どのような 地 点 で 野 生 動 物 に よる 侵 入 が 生 じやすいのかを 把 握 することができれば 防 護 柵 をより 効 果 的 に 設 置 および 管 理 することが 可 能 となる そこで, 本 研 究 では 集 落 を 囲 うように 金 網 柵 が 設 置 されている 京 都 府 京 丹 波 町 大 迫 において 集 落 内 部 への 野 生 動 物 の 侵 入 状 況 について 調 査 した 2007 年 3 月 から 2009 年 3 月 の 間, 月 に 1 回 程 度 ( 計 23 回 )の 頻 度 で 踏 査 を 実 施 し 金 網 柵 に 残 された 野 生 動 物 の 侵 入 痕 跡 の 位 置 状 態 ( 飛 び 越 え 跡 や 潜 り 込 み 跡 の 区 別 等 )および 獣 種 ( 足 跡 や 体 毛 等 から 推 定 )を 記 録 した 侵 入 が 確 認 された 箇 所 は 踏 査 毎 に 補 修 し 次 回 以 降 の 踏 査 で 同 一 地 点 において 新 たな 侵 入 があった 場 合 でもこれを 確 認 できるよう 整 備 した 現 地 調 査 で 得 られたデータを GIS ソフトウェア 上 に 展 開 し 野 生 動 物 の 侵 入 地 点 の 環 境 要 因 ( 植 生 住 宅 密 度 集 落 からの 視 認 性 等 )を 解 析 した 調 査 期 間 中 に 延 べ 107 箇 所 で 野 生 動 物 による 侵 入 痕 跡 が 確 認 された このうち ニホンジカによる 痕 跡 が 延 べ 77 箇 所 (72%)で 最 も 多 く イノシシ 20 箇 所 (19%) 不 明 10 箇 所 (9%)の 順 であった 踏 査 毎 に 侵 入 箇 所 を 補 修 しても 同 一 場 所 やその 付 近 から 侵 入 を 受 けるケースが 多 くみられた 侵 入 地 点 の 環 境 要 因 を 解 析 した 結 果 ある 地 点 におけるシカの 侵 入 確 率 は 柵 外 の 植 生 と 集 落 からの 視 認 性 の 影 響 を 受 けてい た また ある 地 点 におけるイノシシの 侵 入 確 率 は 住 宅 密 度 斜 度 近 接 する 地 形 および 柵 外 の 植 生 の 影 響 を 受 けていた 本 研 究 の 結 果 から 金 網 柵 を 設 置 する 際,どのような 地 点 で 野 生 動 物 による 侵 入 が 生 じ やすいのかが 予 測 可 能 であることが 示 唆 された P-158 シカの 影 響 を 3 年 半 受 けた 広 葉 樹 林 の 変 化 と 回 復 過 程 堀 野 眞 一 1 2 野 宮 治 人 ( 1 森 林 総 研 東 北 2 森 林 総 研 九 州 ) ニホンジカの 分 布 拡 大 と 個 体 数 増 加 にともない, 各 地 の 自 然 植 生 に 与 える 影 響 が 問 題 になっている.し かし,シカがいかなる 密 度 で 何 年 間 生 息 すればどの 程 度 の 影 響 が 出 るのかという 実 験 的 なデータは 非 常 に 乏 しい.また,シカ 生 息 密 度 を 十 分 低 下 させたとき 植 生 がどのように 回 復 するのかを 予 測 するためのデータも 十 分 ではない. 本 研 究 では, 茨 城 県 北 部 の 国 有 林 内 に 設 置 した 2 基 の 大 規 模 柵 (L 柵 =1/4 km 2 と S 柵 =1/16 km 2 )に 2002 年 6 月 にシカ 1 頭 ずつを 導 入 し( 生 息 密 度 4 頭 /km 2 と 16 頭 /km 2 に 相 当 ), 柵 内 の 林 に 対 する 影 響,および,2005 年 11 月 にシカを 搬 出 した 後 の 植 生 回 復 過 程 を 調 査 した. 対 象 の 森 林 はリョウブやカエ デ 類 など 広 葉 樹 を 主 とする 二 次 林 で, 林 床 は 大 部 分 がミヤコザサに 覆 われていた.シカの 導 入 と 搬 出 にとも なう 植 生 の 変 化 は 林 内 の 生 葉 の 垂 直 分 布 の 変 化 としてとらえた. 具 体 的 には,L 柵 では 800m 2,S 柵 では 640m 2 の 調 査 プロットで 樹 高 30cm 以 上 の 全 樹 木 を 個 体 識 別 し,それらの 樹 高 と 生 枝 下 高 を 測 定 した. 測 定 は 2001 年 から 2009 年 まで 毎 年 10 月 上 旬 に 実 施 した. 同 時 にミヤコザサの 群 落 高 も 測 定 した.ある 地 上 高 H に 生 葉 を 持 つ 樹 木 の 数 を T(H)とすると,T(H)は H によって 異 なり, 経 年 的 にも 変 化 する. 測 定 の 結 果,L 柵 ではシカ 導 入 による T(H)の 変 化 が 乏 しく,したがってシカ 搬 出 後 の 回 復 も 不 明 瞭 であった. 一 方 S 柵 で は,シカの 口 が 届 く H<200cm の 範 囲 において T(H)が 顕 著 に 減 少 した.シカ 搬 出 後 の 回 復 は 見 られたが,4 年 後 でもシカ 導 入 前 の 状 態 には 戻 らなかった.この 林 は 撹 乱 に 比 較 的 強 いと 思 われる 二 次 林 であり,また, シカの 影 響 を 受 けたのがわずか 3 年 半 であったにもかかわらず, 回 復 には 長 時 間 かかることが 予 測 された. ただし, 樹 種 別 に 見 れば 回 復 の 速 度 には 違 いがあった.ミヤコザサの 群 落 高 は S 柵 でのみ 顕 著 に 低 くなり, シカ 搬 出 後 順 調 に 回 復 した

170 P-159 エゾシカによる 稚 樹 採 食 の 嗜 好 性 評 価 明 石 信 廣 1 雲 野 明 1 寺 澤 和 彦 1 南 野 一 博 2 宇 野 裕 之 3 釣 賀 一 二 三 3 宮 木 雅 美 ( 1 北 海 道 林 試 2 北 海 道 林 試 道 南 3 北 海 道 環 境 研 4 酪 農 大 ) 天 然 林 の 更 新 へのシカの 影 響 を 評 価 するには 樹 種 ごとのシカの 嗜 好 性 を 考 慮 する 必 要 があるが 稚 樹 の 採 食 について 定 量 的 に 示 された 事 例 はほとんどなかった そこで 北 海 道 の 森 林 に 出 現 する 樹 種 につい てエゾシカの 嗜 好 性 を 解 析 した 厚 岸 浦 幌 豊 頃 新 冠 むかわ 西 興 部 月 形 の 7 地 区 のトドマツ 人 工 林 内 各 100m 2 5 箇 所 におい て 樹 高 30~200cm の 天 然 生 稚 樹 1689 本 を 調 査 した 頂 枝 の 食 痕 の 有 無 を 目 的 変 数 樹 高 と 樹 種 を 説 明 変 数 地 区 を 変 量 効 果 とする 一 般 化 線 形 混 合 モデルを 適 用 し 各 樹 種 の 係 数 を 求 めた また イタヤカエデ を 基 準 として 各 樹 種 のオッズ 比 を 求 めた 合 計 10 本 以 上 出 現 した 37 種 のうち 8 種 がオッズ 比 2 以 上 10 種 が 0.5 以 下 であった 樹 高 と 地 区 を 説 明 変 数 樹 種 を 変 量 効 果 とする 一 般 化 線 形 混 合 モデルにより 構 成 樹 種 の 違 いを 考 慮 した 地 区 間 の 比 較 を 行 ったところ 地 区 ごとの 影 響 レベルはおおむね 食 痕 のあった 稚 樹 の 割 合 と 一 致 していたが 一 部 で 順 位 が 異 なっていた 釧 路 日 高 空 知 渡 島 の 各 地 域 で 各 8~10 地 区 の 天 然 林 を 選 定 し m 2 の 調 査 区 内 の 樹 高 50cm 以 上 胸 高 直 径 1cm 未 満 の 稚 樹 1433 本 を 調 査 し 枝 葉 の 食 痕 の 有 無 を 目 的 変 数 樹 高 と 樹 種 を 説 明 変 数 地 区 を 変 量 効 果 とする 一 般 化 線 形 混 合 モデルを 適 用 した 合 計 10 本 以 上 出 現 した 26 種 のうち 16 種 がトドマツ 人 工 林 データと 共 通 であり オッズ 比 の 順 位 には 有 意 な 相 関 があったことから おおむね 嗜 好 性 の 評 価 は 妥 当 であるといえる エゾアジサイやキタコブシは2つの 調 査 で 共 通 して 食 痕 が 少 なく ノリウツギ やコマユミは 食 痕 が 多 かった しかし シカの 食 害 が 著 しく 稚 樹 の 少 ない 釧 路 日 高 地 域 に 多 く 出 現 した 種 ほど トドマツ 人 工 林 データの 解 析 結 果 に 比 べオッズ 比 がより 高 く 評 価 された 地 域 ごとの 種 組 成 の 違 いが 評 価 に 及 ぼす 影 響 や シカの 影 響 による 種 組 成 変 化 もさらに 考 慮 する 必 要 がある 4 P-160 列 車 から 見 るエゾシカの 生 息 状 況 稲 富 佳 洋 1 2 車 田 利 夫 ( 1 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター 2 様 似 町 商 工 観 光 課 ) 北 海 道 ではエゾシカの 爆 発 的 な 増 加 に 伴 って エゾシカによる 列 車 運 行 支 障 件 数 が 急 激 に 増 加 してい る 支 障 の 発 生 原 因 を 明 らかにし 効 果 的 な 防 止 策 を 検 討 するためには 線 路 周 辺 におけるエゾシカの 生 息 状 況 を 把 握 することが 必 要 不 可 欠 であると 思 われるが エゾシカの 生 息 状 況 を 線 路 周 辺 に 限 って 調 査 し た 研 究 例 は 少 ない また 定 期 的 に 同 じ 路 線 をほぼ 同 じ 速 度 で 運 行 する 列 車 は エゾシカの 生 息 動 向 を 把 握 するための 有 効 なモニタリングサイトとして 活 用 できると 考 えられる そこで 本 研 究 では 全 道 で 支 障 件 数 の 発 生 頻 度 が 最 も 高 い 花 咲 線 に 乗 車 しながら 出 現 したエゾシカをカウントする 調 査 (レールセンサス)を 2009 年 3 月 及 び 2009 年 12 月 から 2010 年 4 月 にかけて 実 施 し 線 路 周 辺 におけるエゾシカの 生 息 状 況 を 把 握 できるか 検 討 した レールセンサスによって 性 齢 を 識 別 できた 個 体 の 割 合 は ロードセンサスに 比 べて 低 く 群 れ 構 成 を 把 握 するには 不 向 きな 調 査 であることが 示 唆 されたものの 日 没 直 前 の 調 査 では 多 数 のエゾシカが 観 察 され るとともに 観 察 された 群 れの 位 置 データを 明 らかにすることができた 日 没 3 時 間 前 から 日 没 時 刻 までの 調 査 によってエゾシカが 観 察 された 地 点 は 特 定 の 区 間 に 限 られていたため 観 察 された 区 間 を 大 きく 3 つの 地 区 ( 尾 幌 地 区 厚 岸 地 区 及 び 落 石 地 区 )に 分 類 した 各 地 区 ともに 観 察 頭 数 には 時 期 的 な 変 動 が 見 られ 尾 幌 地 区 では 4 月 に 最 も 多 い 観 察 頭 数 を 示 した 一 方 で 厚 岸 地 区 及 び 落 石 地 区 では 3 月 に 最 も 多 い 観 察 頭 数 を 示 した また 2009 年 と 2010 年 の 同 時 期 における 観 察 頭 数 を 比 較 すると 尾 幌 地 区 では 2010 年 の 観 察 頭 数 の 方 が 少 なかったが 厚 岸 地 区 及 び 落 石 地 区 では 2010 年 の 観 察 頭 数 が 多 い 傾 向 が 見 られる など 地 区 によって 異 なる 特 徴 を 示 した

171 P-161 コナラ 林 スギ 林 におけるニホンジカの 生 息 密 度 に 伴 う 植 物 多 様 性 の 変 化 パターンの 比 較 梅 田 浩 尚 1 藤 木 大 介 2,3 岸 本 康 誉 2,3 2,3 室 山 泰 之 ( 1 兵 庫 県 立 大 学 環 境 人 間 学 研 究 科 2 兵 庫 県 立 大 学 自 然 環 境 科 学 研 究 所 3 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター 近 年 日 本 各 地 でニホンジカの 生 息 頭 数 が 増 加 し 下 層 植 生 の 衰 退 など 森 林 生 態 系 に 被 害 を 及 ぼして いる ニホンジカによる 下 層 植 生 への 影 響 は 被 度 の 減 少 や 種 組 成 の 変 化 など 植 物 多 様 性 に 対 して 顕 著 に 現 れる このうち 植 物 多 様 性 の 保 全 に 関 しては 植 生 保 護 柵 の 設 置 が 有 効 な 手 段 の 一 つとなっている 兵 庫 県 においても 2006 年 からコナラ 林 において 植 生 保 護 柵 を 用 いた 植 物 多 様 性 の 保 全 回 復 が 行 われてい る 今 後 植 生 保 護 柵 の 設 置 によって 植 物 多 様 性 の 保 全 を 図 る 上 でどのような 植 生 タイプがニホンジカの 採 食 の 影 響 を 受 けやすいかを 把 握 することは 植 生 保 護 柵 の 設 置 場 所 を 検 討 する 上 で 極 めて 重 要 な 課 題 で あると 考 えられる しかし ニホンジカの 採 食 が 植 物 多 様 性 に 及 ぼす 影 響 が 森 林 の 植 生 タイプによって 異 な るかどうかを 明 らかにした 研 究 事 例 はほとんど 存 在 していない 本 研 究 では 兵 庫 県 但 馬 地 方 のニホンジカ の 生 息 密 度 が 異 なる 地 域 においてコナラ 林 とスギ 林 で 植 生 調 査 を 行 い 植 物 多 様 性 に 及 ぼすニホンジカの 影 響 が 植 生 タイプによって 異 なるのかを 検 討 した 解 析 の 結 果 ニホンジカの 生 息 密 度 の 増 加 に 伴 う 植 物 種 数 の 減 少 速 度 はスギ 林 の 方 が 高 かった この 減 少 速 度 の 違 いには 種 組 成 の 違 いと ニホンジカの 採 食 の 影 響 を 受 けやすい 地 上 から 4m 以 内 に 出 現 した 植 物 の 減 少 速 度 の 違 いが 大 きく 影 響 しており 特 に 多 年 生 草 本 の 種 数 の 割 合 と 減 少 速 度 が 影 響 している 事 が 示 唆 された しかし 単 純 な 種 組 成 の 違 いだけでは 両 林 分 間 の 種 数 の 反 応 の 違 いを 説 明 できない 部 分 も 示 唆 された この 部 分 については 光 環 境 が 良 い 場 所 では 種 数 が 減 少 しにくく 悪 い 場 所 では 減 少 しやす いなどといった 立 地 条 件 などの 環 境 要 因 が 影 響 していると 推 測 された P-162 宮 島 のニホンジカにみられる 餌 資 源 制 限 による 出 産 時 期 の 遅 延 と 幼 獣 の 成 長 への 影 響 井 原 庸 1 松 本 明 子 1 細 井 栄 嗣 2 野 田 汐 莉 2 油 野 木 公 盛 ( 1 広 島 県 環 境 保 健 協 会 2 山 口 大 学 農 3 神 石 高 原 農 業 公 社 ) 宮 島 は 広 島 県 の 南 西 部 に 位 置 し, 面 積 が 約 30 km2で,500~600 頭 のニホンジカが 生 息 している 長 年 の 餌 づけにともなって 市 街 地 付 近 の 生 息 密 度 が 高 くなり, 慢 性 的 な 餌 資 源 制 限 の 状 態 にあると 考 えられる ニ ホンジカは 生 息 環 境 や 密 度 によって 生 理 的 特 性 が 変 化 することが 知 られており, 宮 島 の 個 体 群 でも 体 格 の 小 型 化 や 初 産 年 齢 の 上 昇 が 認 められ,みかけ 上 の 繁 殖 率 は 低 く 抑 えられている 廿 日 市 市 は 宮 島 のニホン ジカの 保 護 管 理 に 取 り 組 んでおり, 今 後 の 個 体 群 管 理 に 向 けて, 妊 娠 率 や 幼 獣 の 初 期 死 亡 率 および 冬 季 死 亡 率 を 把 握 することが 重 要 な 課 題 となる そこで,2009 年 夏 から,マイクロチップで 個 体 識 別 した 幼 獣 を 再 捕 獲 して,その 成 長 過 程 を 記 録 した さらに,2010 年 には 成 獣 雌 を 斑 紋 によって 識 別 して 観 察 することで, 妊 娠 率 を 推 定 するとともに, 出 産 時 期 を 特 定 するための 調 査 を 行 っている 宮 島 では,6 月 から 幼 獣 が 見 られるようになるものの, 出 産 は 秋 まで 続 くことがわかってきた 2009 年 9 月 に 捕 獲 した 幼 獣 の 体 重 は 4.6~16.5 kg で,この 時 期 にはまだ 妊 娠 中 の 雌 成 獣 も 観 察 されている 10~11 月 の 体 重 の 変 異 は 5.1~19.0 kg で,この 時 期 に 10 kg に 満 たない 遅 生 まれの 個 体 は 2010 年 1~2 月 において ほとんど 体 重 が 増 加 していない したがって,1~2 月 には 大 型 の 個 体 は 20 kg に 達 しているが,7~8 kg しか ない 小 型 個 体 もみられた 個 体 間 の 体 重 の 変 異 は 大 きく, 極 端 な 場 合 には 3 倍 以 上 の 開 きがある 現 在 も 調 査 は 継 続 中 であり, 幼 獣 のその 後 の 成 長 や, 妊 娠 率 および 詳 細 な 出 産 時 期 について 報 告 する 予 定 である 宮 島 の 個 体 群 における 出 産 時 期 の 遅 延 は, 温 暖 な 気 候 によって 小 型 個 体 の 冬 季 の 死 亡 率 が 低 いことが 前 提 になるだろう また, 餌 づけによって 社 会 構 造 が 変 化 し, 雌 雄 の 繁 殖 行 動 に 影 響 がおよんでいる 可 能 性 が ある さらに, 出 産 時 期 は 母 親 の 体 サイズや 栄 養 状 態 に 依 存 すると 考 えられるため, 親 子 の 関 連 を 調 べるこ とが 課 題 である それらの 可 塑 性 のもつ 適 応 的 あるいは 非 適 応 的 な 意 味 を 明 らかにし, 個 体 群 の 質 的 な 保 全 の 指 標 を 検 討 していきたい

172 P-163 エゾシカ 低 密 度 地 帯 におけるライトセンサス 手 法 の 検 討 本 間 由 香 里 1 赤 坂 猛 1 伊 吾 田 宏 正 1 吉 田 剛 司 1 片 山 勇 人 2 伊 原 彩 香 ( 1 酪 農 学 園 大 学 2 中 山 牧 場 ) 近 年,エゾシカ(Cervus nippon yesoensis)の 生 息 数 が 増 加 し,その 生 息 域 を 全 道 一 円 へと 拡 大 させ ている. 積 雪 量 の 減 少 や 狩 猟 圧 の 低 下, 牧 草 地 の 増 加 など 様 々な 要 因 が 複 合 し, 生 息 数 の 増 加 に 拍 車 をかけている. 北 海 道 ではエゾシカの 生 息 動 向 を 把 握 するため,1992 年 度 から 一 斉 ライトセンサス 調 査 を 毎 年 実 施 している.このライトセンサス 調 査 の 結 果 は,エゾシカ 保 護 管 理 計 画 ( 北 海 道 2008)にお けるモニタリング 項 目 の 中 で 最 も 信 頼 性 が 高 いと 考 えられており,エゾシカの 個 体 数 動 向 を 把 握 する 上 で, 非 常 に 重 要 な 調 査 となっている. 本 研 究 では,2008 年 5 月 から 札 幌 市 近 郊 に 位 置 する 野 幌 森 林 公 園 とその 周 辺 及 び 北 広 島 市 一 円 において ライトセンサス 調 査 を 毎 月 原 則 として 連 続 した 2 日 間 の 計 2 回 実 施 してきた.この 結 果, 両 地 域 とも 生 息 数 の 増 加 傾 向 が 示 唆 されている. しかし,このライトセンサス 調 査 では, 調 査 日 による 観 察 個 体 数 の 差 が 大 きいなどの 問 題 が 明 らかとな った. 本 研 究 では, 北 広 島 市 一 円 でのライトセンサス 調 査 で 得 られた 結 果 を 踏 まえ,エゾシカの 生 息 動 向 についてより 信 頼 性 の 高 いものにするにはどのようにすれば 良 いのかを 検 討 する. 1 P-164 ニホンジカわな 捕 獲 の 効 率 化 の 可 能 性 岡 田 充 弘 1 佐 藤 繁 2 後 藤 光 章 3 4 清 水 亮 ( 1 長 野 県 林 総 セ 2 長 野 県 下 伊 那 地 事 3 Wildlife Service 4 長 野 県 林 務 部 ) 現 在 進 められているニホンジカの 保 護 管 理 では 捕 獲 による 個 体 数 調 整 が 必 要 となっている 長 野 県 で は 2009 年 度 の 捕 獲 数 が 18,700 頭 を 超 えたが 顕 著 な 密 度 低 下 はみられておらず 密 度 低 下 を 目 指 した 個 体 数 調 整 を 進 めることが 必 要 となっている そのため 大 型 捕 獲 柵 を 用 いた 集 団 捕 獲 が 実 験 的 に 進 めら れているが 場 所 環 境 などでどこでも 利 用 可 能 な 方 法 とはいえない しかし 県 内 では ここ 数 年 補 助 事 業 で 設 置 されたシカ 侵 入 防 止 のための 大 規 模 柵 周 辺 でのわな 捕 獲 の 効 率 が 高 まっているとの 意 見 が 聞 かれ るようになってきた そのため 本 県 では ニホンジカの 牧 草 地 への 侵 入 が 激 しい 伊 那 市 入 笠 牧 場 で 柵 周 辺 でのわな 捕 獲 実 証 試 験 を 実 施 した その 結 果 35 日 間 の 試 験 期 間 で 62 頭 が 捕 獲 されるとともに 短 期 間 で 繰 り 返 し 同 一 の わなで 捕 獲 されるなど 今 後 のわな 捕 獲 の 効 率 化 の 手 がかりが 得 られた 今 回 は 入 笠 牧 場 の 試 験 結 果 とも に 他 の 大 規 模 柵 周 辺 での 捕 獲 状 況 を 併 せて 検 討 した 結 果 について 報 告 する

173 P-165 北 海 道 西 興 部 村 猟 区 における 新 たなエゾシカ 管 理 手 法 の 検 討 松 浦 友 紀 子 1 2 伊 吾 田 宏 正 ( 1 森 林 総 研 北 海 道 2 酪 農 学 園 大 学 ) 北 海 道 北 部 に 位 置 する 西 興 部 村 では シカを 地 域 の 資 源 として 活 用 しようと 2004 年 から 村 全 体 が 猟 区 に 設 定 された 道 内 外 からゲストハンターを 受 け 入 れ 地 元 ガイド 付 きの 狩 猟 をおこなうことで 徹 底 的 な 管 理 捕 獲 が 行 われている 科 学 的 なデータに 基 づいた 個 体 数 管 理 を 行 うために 補 殺 された 全 個 体 について の 情 報 ( 補 殺 地 点 個 体 データ 等 )を 記 録 し また 生 体 への 電 波 発 信 器 の 装 着 やライトセンサスの 実 施 によ って 繁 殖 死 亡 季 節 移 動 等 のデータをとっている 補 殺 個 体 の 分 析 から 当 猟 区 のシカの 体 サイズは 大 型 であり 繁 殖 率 は 非 常 に 高 く 高 質 個 体 群 と 位 置 付 けられる さらに ライトセンサスによる 発 見 頭 数 も 高 く 維 持 され 今 後 個 体 数 はさらに 増 加 する 恐 れがある これまでは 猟 区 全 体 を 単 位 とした 個 体 数 管 理 を 行 ってきた しかし 電 波 発 信 器 装 着 個 体 の 追 跡 から 当 猟 区 のシカの 行 動 圏 は 小 さく 季 節 移 動 の 規 模 も 道 東 地 域 に 比 べて 小 さいことが 明 らかになった そこ で 猟 区 を 細 分 化 し 各 ユニットを 単 位 としたきめ 細 かい 管 理 を 行 うことが 有 効 であると 期 待 される 本 発 表 で は 当 猟 区 のシカ 個 体 群 の 特 徴 をまとめ 猟 区 をより 細 分 化 したユニット 管 理 の 可 能 性 について 検 討 する P-166 ニホンカモシカ(Capricornis crispus)の DNA 個 体 識 別 のためのマイクロサテライトマ ーカーの 選 抜 西 村 貴 志 1 山 内 貴 義 2 出 口 善 隆 1 青 井 俊 樹 1 辻 本 恒 徳 3 1 松 原 和 衛 ( 1 岩 手 大 院 連 合 農 学 2 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター 3 盛 岡 市 動 物 公 園 ) ニホンカモシカ(カモシカ)の 個 体 識 別 に 有 用 なマイクロサテライトマーカーを 選 抜 する 目 的 で DNA 多 型 解 析 を 実 施 した サンプルは 盛 岡 市 周 辺 を 中 心 に 岩 手 県 内 の 滅 失 個 体 60 頭 から 採 取 した 体 組 織 を 用 い た 対 象 としたマーカーは カモシカの 近 縁 種 のシロイワヤギ(Oreamnos americanus)とオナガゴーラル (Nemorhaedus caudatus)で 多 型 性 に 関 する 報 告 があった 計 58 座 位 の 偶 蹄 類 のマイクロサテライトを 選 択 し た フェノール クロロホルム 法 で 抽 出 した DNA をもとに PCR 増 幅 試 験 を 行 った PCR 産 物 の 2%アガロー スゲル 電 気 泳 動 によって 増 幅 性 を 確 認 するとともに 至 適 な PCR 条 件 を 決 定 した 電 気 泳 動 の 結 果 55 マ ーカーで 増 幅 が 可 能 であった そのうち 特 に 増 幅 が 良 好 な 21 マーカーを 選 抜 し 蛍 光 標 識 プライマーを 用 いた PCR と Genetic Analyzer(ABI)による DNA フラグメント 解 析 を 実 施 し allele を 確 認 した その 結 果 18 マーカーで 多 型 性 が 認 められたが allele 数 (N A )はわずか 2 10 の 範 囲 に 留 まり 遺 伝 的 多 様 性 が 低 下 し ている 可 能 性 が 推 察 された 多 型 性 マーカーのヘテロ 接 合 率 の 平 均 は 観 測 値 H O =0.50 期 待 値 H E =0.57 で あった さらに 比 較 的 allele が 多 い 8 マーカー(N A 4)による 個 体 識 別 を 試 みたところ 60 頭 全 ての 個 体 を 識 別 することが 可 能 であった 各 allele の 出 現 頻 度 を 基 に 個 体 識 別 確 率 (Probability of identity: P (ID) )を 算 出 し P (ID) = であった また 狭 い 地 域 に 限 定 されたサンプリングの 場 合 近 縁 個 体 由 来 のサンプ ルが 含 まれている 可 能 性 が 高 いため 補 正 した 個 体 識 別 確 率 (Probability of identity among siblings: P (ID-sib) )を 算 出 した 結 果 P (ID-sib) = であった これは 個 体 識 別 に 利 用 する 際 の 基 準 値 P (ID-sib) を 満 たし 盛 岡 市 周 辺 地 域 のカモシカ 個 体 群 の 個 体 識 別 に 十 分 有 用 であることが 示 唆 された

174 P-167 兵 庫 県 氷 ノ 山 に 生 息 するニホンジカの 秋 季 から 春 季 にかけての 移 動 様 式 斉 田 栄 里 奈 1 藤 木 大 介 1,2 横 山 真 弓 1,2 1,2 森 光 由 樹 ( 1 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター 2 兵 庫 県 立 大 学 ) 兵 庫 県 と 鳥 取 県 にまたがる 氷 ノ 山 (1,510m)には 2000 年 ごろからニホンジカ( 以 下 シカ)が 侵 入 しはじ め 下 層 植 生 の 衰 退 と 絶 滅 危 惧 植 物 への 食 害 が 深 刻 化 している 氷 ノ 山 は 山 系 の 大 部 分 が 鳥 獣 保 護 区 で あることなどから 猟 期 のシカ 捕 獲 はほとんど 実 施 されていない また 植 生 保 全 のための 積 極 的 な 対 策 も 実 施 されていないため シカの 高 密 度 生 息 地 にあたる 兵 庫 県 側 山 系 の 下 層 植 生 は 急 速 に 衰 退 している 状 況 である 氷 ノ 山 は 冬 季 に 3m 以 上 の 積 雪 があり シカは 秋 季 から 春 季 にかけて 季 節 移 動 しているものと 推 測 さ れる 今 後 植 生 保 全 を 目 的 に 個 体 数 調 整 を 実 施 するためには 秋 季 から 春 季 にかけての 移 動 様 式 を 把 握 し 効 率 的 な 捕 獲 方 法 を 検 討 する 必 要 がある しかし 氷 ノ 山 に 生 息 するシカの 越 冬 場 所 や 移 動 時 期 移 動 に 影 響 する 環 境 要 因 に 関 する 情 報 はほとんど 得 られていない そこで 本 研 究 では GPS 首 輪 を 用 いて 氷 ノ 山 に 生 息 するシカの 秋 季 から 春 季 にかけての 移 動 様 式 を 明 らかにすることを 目 的 とした 2007 年 秋 に 雄 3 頭 2008 年 秋 に 雄 1 頭 雌 2 頭 に GPS 首 輪 を 装 着 し データを 取 得 した 放 獣 後 越 冬 地 への 移 動 までの 期 間 はいずれの 個 体 も 捕 獲 地 点 ( 山 頂 東 側 の 標 高 800~1,000m) 周 辺 を 利 用 していた 氷 ノ 山 には 山 頂 から 北 東 方 向 と 東 方 向 に 谷 域 ( 標 高 400~550m)が 存 在 する 冬 季 に 積 雪 深 ( 積 雪 値 は 兵 庫 県 県 土 整 備 部 道 路 保 全 課 が 観 測 したデータを 使 用 )が 50~60cmになると 6 頭 すべてが 行 動 圏 の 標 高 を 下 げて 谷 域 へ 移 動 した 6 頭 のうち 5 頭 は 山 頂 東 方 向 の 谷 域 で 越 冬 した 越 冬 期 のコアエリア( 固 定 カーネル 法 50% 行 動 圏 )は 谷 域 内 の 集 落 を 通 る 道 路 および 田 畑 と 重 なった したがって 冬 季 に 山 麓 集 落 で 越 冬 するシカを 集 中 的 に 捕 獲 することにより 氷 ノ 山 に 生 息 するシカを 効 率 的 に 捕 獲 できる 可 能 性 が 示 唆 された また 春 になり 積 雪 深 が 60cm 以 下 になると 再 び 高 標 高 域 へ 移 動 した 越 冬 期 以 外 の 利 用 域 については 餌 資 源 量 など の 生 息 環 境 条 件 との 関 連 性 について 考 察 する P-168 屋 久 島 全 島 におけるヤクシカの 生 息 密 度 分 布 と 全 頭 数 推 定 幸 田 良 介 1 揚 妻 直 樹 2 辻 野 亮 3 揚 妻 - 柳 原 芳 美 4 川 村 貴 志 5 眞 々 部 貴 之 6 藤 田 昇 ( 1 京 大 生 態 研 2 北 海 道 大 学 3 地 球 研 4 フリー 研 究 員 5 屋 久 島 生 物 部 6 島 津 製 作 所 ) 近 年 日 本 各 地 でニホンジカの 生 息 密 度 増 加 分 布 拡 大 が 指 摘 されている 屋 久 島 においてもヤクシカの 増 加 とそれに 伴 う 自 然 植 生 や 農 林 業 への 影 響 が 問 題 視 されている 一 方 でヤクシカの 生 息 密 度 は 島 内 でも 地 域 によって 大 きく 異 なっていることが 指 摘 されている そのため ヤクシカによる 影 響 把 握 のためにも 保 全 対 策 を 考 える 上 でも ヤクシカの 全 島 密 度 分 布 を 明 らかにすることが 非 常 に 重 要 である ヤクシカの 島 内 分 布 状 況 の 調 査 としては これまでにスポットライトセンサスによる 目 撃 率 調 査 が 行 われている しかしながら 屋 久 島 は 地 形 が 急 峻 な 上 に 照 葉 樹 林 に 囲 まれているためシカの 発 見 率 が 非 常 に 悪 く また 発 見 率 が 地 域 によって 大 きく 異 なる 可 能 性 が 高 いことから これまでに 行 われてきた 調 査 方 法 では 十 分 であると 言 えない そこで 見 通 しの 悪 い 屋 久 島 の 森 で 有 効 と 考 えられる 糞 塊 を 用 いた 密 度 推 定 手 法 を 用 いることで ヤクシカ 生 息 密 度 の 全 島 的 な 分 布 状 況 を 把 握 することを 目 的 とし 調 査 を 行 った さらに 空 間 補 間 法 を 併 用 することで 生 息 密 度 分 布 図 を 作 成 し 全 頭 数 を 推 定 することを 試 みた 調 査 は 2007 年 11 月 から 2008 年 12 月 にかけて 31 ヶ 所 で さらに 補 足 的 に 2009 年 秋 に 3 ヶ 所 で 合 計 34 ヶ 所 で 行 った 調 査 地 は 島 内 になるべく 均 等 に 配 置 されるよう 配 慮 して 選 定 した 各 調 査 地 に 50m 4m の トランセクトを 3~8 本 設 置 し トランセクト 内 のシカ 糞 塊 を 除 去 カウントすることで 生 息 密 度 を 推 定 した また 屋 久 島 を 1km 1km のメッシュに 区 切 り 各 メッシュにおける 生 息 密 度 を 空 間 補 間 によって 推 定 した 空 間 補 間 法 としては IDW とクリギングの 2 つの 手 法 を 用 いた 発 表 では 作 成 された 生 息 密 度 分 布 図 を 既 報 のスポットライトセンサスによる 結 果 と 比 較 するとともに 各 空 間 補 間 法 によって 推 定 された 全 頭 数 を 報 告 比 較 し 推 定 全 頭 数 の 取 り 扱 いの 注 意 点 と 今 後 必 要 となる 検 討 事 項 について 考 察 する

175 P-169 伊 豆 諸 島 新 島 におけるニホンジカの 個 体 数 推 定 田 中 幹 展 瀧 本 岳 ( 東 邦 大 学 理 学 部 生 物 学 科 ) 現 在 伊 豆 諸 島 の 新 島 では 外 来 種 であるニホンジカの 駆 除 が 行 われている ニホンジカは 1969 年 に 新 島 西 部 の 地 内 島 に 導 入 され そこから 海 を 渡 った 個 体 が 新 島 で 個 体 数 を 増 やした 現 在 ニホンジカによる 農 作 物 被 害 が 発 生 しており 罠 捕 獲 によるニホンジカの 根 絶 を 目 指 している そこで 本 研 究 では 新 島 のニホン ジカ 個 体 数 の 把 握 を 目 的 として 除 去 法 と 糞 粒 法 を 用 いた 個 体 数 推 定 を 行 った 本 調 査 地 の 新 島 では 見 通 しの 悪 い 照 葉 樹 林 帯 がニホンジカの 生 息 地 となっているため 直 接 カウントによる 推 定 法 の 適 用 は 難 し い そのため 本 研 究 では 捕 獲 状 況 をもとに 間 接 的 に 個 体 数 を 推 定 する 除 去 法 を 用 いてニホンジカの 個 体 数 推 定 を 行 った また 糞 粒 法 による 個 体 数 推 定 も 併 せて 行 い 両 者 の 結 果 を 比 較 した 除 去 法 による 推 定 には 現 在 新 島 で 実 施 中 の 罠 捕 獲 のデータを 用 いた 月 ごとの 総 捕 獲 数 を 単 位 努 力 量 あたりの 捕 獲 数 と 見 なし 2009 年 6 月 から 2010 年 5 月 にかけての 1 年 間 分 のデータを 用 いて 推 定 した この 際 捕 獲 期 間 中 の 自 然 死 亡 も 考 慮 した 糞 粒 の 計 数 は 2010 年 5 月 に 行 い 新 島 全 域 にできるだけまんべんなく 設 置 した 合 計 27 本 の 200m ライントランセクトに 沿 った 合 計 567 個 の 1 m2 方 形 区 を 対 象 とした 糞 粒 法 の 個 体 数 推 定 には FUNRYU プログラム( 岩 本 ほか 2000)を 用 いた 除 去 法 では 2009 年 6 月 における 島 全 体 の 生 息 数 は 1125 頭 と 推 定 され 2010 年 5 月 時 点 での 生 息 数 は 約 750 頭 と 計 算 できた 一 方 糞 粒 法 では 2010 年 5 月 時 点 での 生 息 数 が 1251 頭 と 推 定 された 除 去 法 と 糞 粒 法 による 推 定 数 のちがいは 捕 獲 率 の 糞 消 失 率 の 季 節 性 や 糞 粒 分 布 の 空 間 的 異 質 性 などによって 生 じた 可 能 性 がある 除 去 法 の 推 定 精 度 はそれほど 高 くない が 調 査 方 法 の 簡 便 さや 実 用 性 を 考 慮 すれば 除 去 法 による 新 島 内 のニホンジカ 個 体 数 推 定 の 有 用 性 は 高 いと 期 待 できる P-170 空 気 銃 によるニホンジカの 止 めさし 試 験 大 橋 正 孝 1 2 岩 崎 秀 志 ( 1 静 岡 県 農 林 技 術 研 究 所 森 林 林 業 研 究 センター 2 NPO 法 人 若 葉 ) 静 岡 県 内 各 地 でニホンジカが 高 密 度 化 し 農 林 業 被 害 や 自 然 植 生 への 影 響 が 問 題 となっている 一 方 県 内 の 狩 猟 者 数 は 年 々 減 少 し 高 齢 化 も 急 速 に 進 んでいる こうした 中 で 現 在 よりも 捕 獲 圧 を 高 め 低 密 度 化 を 図 るためには 狩 猟 者 の 銃 による 捕 獲 だけでなく 被 害 者 等 のわなによる 捕 獲 を 推 進 していく 必 要 が ある しかし 大 型 獣 であるニホンジカをわなで 捕 獲 した 場 合 作 業 者 や 周 囲 への 安 全 性 を 確 保 し 且 つ 確 実 に 止 めさしできる 方 法 はなく 過 大 な 殺 傷 能 力 を 持 つ 装 薬 銃 か 至 近 距 離 での 危 険 な 作 業 が 伴 う 撲 殺 や 刺 殺 などにより 止 めさしが 行 われているのが 現 状 である そこで 本 研 究 では 近 年 エアータンク 等 により 高 圧 に 空 気 を 充 填 することで 強 力 な 威 力 を 発 揮 する 製 品 が 開 発 され 鳥 や 小 型 獣 の 捕 獲 用 に 普 及 し 始 めているプレチャージ 式 の 空 気 銃 をニホンジカの 止 めさしに 用 いて その 殺 傷 能 力 を 検 証 した 試 験 では 威 力 等 を 比 較 するため 一 般 的 なポンプ 式 ( 銃 の 一 部 を 手 で ポンプすることで 圧 縮 空 気 を 供 給 する 方 式 )の 空 気 銃 による 止 めさしも 行 った ポンプ 式 空 気 銃 では 0-1 歳 の 個 体 に 対 し 4mの 至 近 距 離 から 頭 部 を 射 撃 しても 止 ( 殺 )めることができな かった これに 対 しプレチャージ 式 の 空 気 銃 では 2 歳 以 上 の 個 体 に 対 し 10mの 距 離 からでも 頭 部 を 射 撃 す ることで 止 ( 殺 )めることが 可 能 であった 一 方 で 着 弾 部 位 が 頭 部 以 外 の 頸 部 や 胸 部 の 場 合 には 致 命 傷 と はならなかった 着 弾 の 追 跡 及 び 着 弾 箇 所 の 観 察 から 威 力 の 強 いプレチャージ 式 であっても 弾 が 貫 通 す ることはなく また 弾 痕 ( 傷 )も 小 さいことから 万 が 一 事 故 が 起 きて 人 が 被 弾 した 場 合 であっても 殺 傷 能 力 は 低 く 火 薬 を 使 う 装 薬 銃 に 比 べて 安 全 な 止 めさし 方 法 であると 考 えられた 今 後 はさらに 事 例 を 増 やし 有 効 な 銃 や 弾 の 仕 様 射 撃 距 離 や 射 撃 角 度 等 についても 検 討 していく 必 要 がある

176 P-171 ヤクシカの 個 体 群 管 理 は 可 能 か?- 市 民 調 査 主 導 の 意 義 と 課 題 立 澤 史 郎 1,2 手 塚 賢 至 2 荒 田 洋 一 2 牧 瀬 一 郎 2,3 川 村 貴 志 4 5 川 崎 勝 也 ( 1 北 大 2 屋 久 島 まるごと 保 全 協 会 3 上 屋 久 猟 友 会 4 屋 久 島 生 物 部 5 屋 久 島 町 ) 屋 久 島 では 自 然 植 生 の 衰 退 と 農 林 産 物 への 食 害 を 引 き 起 こしているニホンジカ(ヤクシカ)の 全 島 的 な 密 度 管 理 ( 低 密 度 化 )が 課 題 となっている 屋 久 島 での 生 態 系 保 全 やヤクシカ 管 理 に 関 わる 法 体 系 や 実 際 の 線 引 きは 複 雑 を 極 め これまでは 農 林 業 被 害 は 地 元 行 政 ( 旧 上 屋 久 町 旧 屋 久 町 )と 林 野 庁 ( 森 林 管 理 所 ) 生 態 系 被 害 は 研 究 者 地 元 NGO と 環 境 省 というように 被 害 内 容 や 管 轄 ごと 別 個 に 対 応 が 行 われ 島 全 体 での 個 体 群 管 理 体 制 の 確 立 は 非 常 に 難 しい 状 況 にあった しかし 2005 年 以 降 ヤクシカの 増 加 状 況 を 示 す 調 査 結 果 が 共 有 され また 世 界 自 然 遺 産 の 再 評 価 を 控 えて 統 合 的 な 個 体 群 管 理 と 立 場 を 越 えた 協 力 体 制 が 必 要 との 認 識 が 広 まり 2006 年 からは 島 民 主 導 のヤクシカモニタリング( 既 報 )が また 2009 年 には 屋 久 島 生 物 多 様 性 保 全 協 議 会 屋 久 島 町 野 生 動 物 保 護 管 理 ミーティング 屋 久 島 世 界 自 然 遺 産 科 学 委 員 会 が 立 ち 上 がり ヤクシカ 対 策 に 関 する 合 意 形 成 が 急 速 に 進 んできた この 体 制 の 特 徴 は 国 ( 環 境 省 林 野 庁 )と 地 元 ( 屋 久 島 町 )がそれぞれイニシアティブをとって 進 める 合 議 の 場 が 相 互 の 討 議 内 容 を 受 ける 形 で 進 められ そしていずれの 中 核 にも 状 況 を 把 握 した 島 民 と 研 究 者 が 参 画 して 議 論 の 効 率 と 風 通 しを よくしている 点 にある また 各 主 体 が 法 的 にはヤクシカ 特 定 管 理 計 画 策 定 ( 県 所 轄 事 項 )の 実 現 を また 実 務 的 にはヤクシカの 分 布 中 心 と 目 される 前 岳 山 麓 部 ( 国 有 林 と 町 有 地 の 境 界 部 )での 捕 獲 パイロット 事 業 の 実 現 をめざして 調 整 を 進 めている 点 も 所 轄 や 規 制 が 複 雑 に 入 り 組 んだ 状 況 では 例 外 的 な 特 徴 といえる ここでは このような 状 況 が 実 現 した 経 緯 特 に 市 民 参 加 型 もしくは 市 民 主 導 型 のヤクシカモニタリング 調 査 が 果 たした 役 割 や それをフォローする 形 でスタートした 地 元 ( 町 ) 主 導 の 捕 獲 パイロット 事 業 の 内 容 などを 紹 介 し それらがヤクシカの 個 体 群 管 理 や 屋 久 島 の 生 態 系 保 全 にとって 持 つ 意 義 今 後 の 課 題 などを 議 論 したい P-172 ニホンジカの 剥 皮 被 害 による 天 然 落 葉 広 葉 樹 林 の 衰 退 奥 村 栄 朗 1 奥 田 史 郎 2 伊 藤 武 治 1 3 酒 井 敦 ( 1 森 林 総 研 四 国 2 森 林 総 研 関 西 3 国 際 農 研 センター) 四 国 では 人 工 林 率 が 極 めて 高 く 原 生 状 態 に 近 い 天 然 林 はごく 僅 かしか 残 されていない 南 西 部 の 愛 媛 高 知 県 境 にある 三 本 杭 (1226 m) 周 辺 にはブナ カエデ 類 等 の 落 葉 広 葉 樹 を 主 とする 天 然 林 がまとまっ て 残 っていて 四 国 におけるブナ 林 の 分 布 南 限 でもある しかし 近 年 ニホンジカの 増 加 により ササ 原 等 の 裸 地 化 林 床 植 生 の 消 滅 樹 木 の 枯 死 減 少 等 森 林 の 顕 著 な 衰 退 現 象 が 生 じてきた そこで シカが 自 然 植 生 に 及 ぼす 影 響 の 調 査 を 2005 年 より 開 始 し その 中 で 天 然 林 の 剥 皮 被 害 について 継 続 調 査 を 行 ってき た なお この 研 究 は 林 野 庁 四 国 森 林 管 理 局 の 調 査 委 託 によるものである 山 頂 周 辺 の 林 内 に 0.10 ha の 固 定 プロット 6 ヶ 所 を 設 定 し 胸 高 直 径 3 cm 以 上 の 生 立 木 について 樹 種 直 径 剥 皮 被 害 の 程 度 を 記 録 した 剥 皮 痕 は 関 根 ら(1992)に 従 って 被 害 程 度 を 区 分 し 樹 幹 部 については 地 際 からの 上 下 端 の 高 さを 測 定 し た 以 上 を 年 の 各 春 および 2009 年 11 月 に 行 うとともに 枯 死 木 の 発 生 状 況 を 記 録 した 樹 幹 部 の 被 害 痕 について 楕 円 近 似 により 剥 皮 痕 面 積 の 推 定 値 を 算 出 し この 推 定 値 が 加 害 可 能 な 樹 幹 (2 m 以 下 )の 表 面 積 に 占 める 割 合 (%)を 被 害 程 度 の 指 標 とした 調 査 開 始 時 既 に 林 床 植 生 はほとんど 無 く アセビ 等 の 不 嗜 好 樹 種 を 除 く 立 木 には 高 頻 度 で 剥 皮 痕 が 認 められ 被 害 本 数 率 は 主 要 な 上 層 木 のコハウチワカエデで 55% 嗜 好 度 が 高 いリョウブ ヒメシャラで 95% 以 上 に 達 した 調 査 期 間 内 に 総 てのプロットで 新 規 被 害 と 枯 死 木 が 発 生 し 全 体 ではコハウチワカエデ の 9% リョウブ ヒメシャラの 10% シロモジの 45%が 剥 皮 により 枯 死 した 全 樹 種 では 6.5%の 立 木 が 枯 死 し その 約 80%が 剥 皮 による 枯 死 であった 2009 春 秋 の 被 害 発 生 本 数 率 は 2008 春 2009 春 の 通 年 の 発 生 率 とほぼ 同 じであり 夏 季 といえどもシカの 餌 状 況 が 極 めて 厳 しいことが 示 された 毎 年 秋 に 糞 粒 法 による 生 息 密 度 推 定 を 行 った 結 果 シカ 密 度 はほぼ 30 頭 /km 2 前 後 で 推 移 した

177 P-173 緩 衝 帯 がサルの 被 害 防 止 には 役 に 立 たない 実 例 東 英 生 ( 哺 乳 類 研 究 所 準 備 室 ) ニホンザルの 農 作 物 被 害 は 全 国 で 発 生 している 山 形 県 でもその 被 害 は 2 億 円 ( 平 成 15,16 年 主 にサク ランボの 被 害 )にも 及 ぶ 有 害 捕 獲 を 実 施 しているが 有 害 捕 獲 することで 被 害 の 軽 減 は 見 られない 有 害 捕 獲 を 実 施 することで 被 害 が 広 がり サルの 生 息 密 度 は 反 って 増 加 の 一 途 をたどっている ( 群 れ 密 度 の 増 加 も 同 時 に 起 こっている )そこで 被 害 が 発 生 している 農 作 物 の 生 産 地 に 隣 接 する 雑 木 林 の 伐 採 を 行 い 緩 衝 帯 と 呼 ぶ 帯 状 の 見 通 しの 良 い 環 境 を 設 置 した このような 緩 衝 帯 が 被 害 を 発 生 しているサルの 群 れによる 被 害 に どのような 結 果 をもたらすかについて 調 査 を 計 画 実 施 した 山 形 県 南 部 に 位 置 する 米 沢 市 南 原 地 区 に 遊 動 域 を 持 つサルの 群 れを 調 査 対 象 群 れによって 緩 衝 帯 の 効 果 について 調 査 を 実 施 した 平 成 15 年 から 遊 動 域 群 れ 構 成 について 調 査 を 継 続 的 に 行 ってきた 群 れを 中 心 に 対 象 の 群 れだけで はなくその 周 辺 のサルの 群 れに 関 しても 同 様 な 調 査 を 実 施 してきた 昨 年 度 緩 衝 帯 を 設 けこの 地 区 に 生 息 して 被 害 を 発 生 している( 遊 動 域 を 持 っている ) 船 坂 群 の 群 れ のオトナメスの 個 体 ( 美 智 子 )にGPSの 発 信 機 を 2 月 に 装 着 して 毎 日 昼 間 1 時 間 毎 にGPSシステムによ り 美 智 子 の 位 置 の 確 認 を 計 画 し 7 月 までの 約 半 年 間 の 群 れと 共 に 生 活 をしているメスの 位 置 を 確 認 す ることで 効 果 測 定 を 計 画 した 緩 衝 帯 は 昨 年 度 の 夏 季 に 行 われた 下 草 の 撤 去 を 行 い その 外 側 ( 例 年 では 遊 動 域 内 )の 農 地 への 出 現 が 押 さえられれば 被 害 の 軽 減 が 行 われる 結 果 となると 予 測 して 実 施 した ところが 船 坂 群 は 遊 動 域 を 面 的 に 利 用 してることを 結 果 的 に 阻 止 することはできなかった 草 食 動 物 の 群 れを 作 り 移 動 する 種 に 関 しては 予 測 された 結 果 であった 緩 衝 帯 は 作 るだけではなく 被 害 防 止 のために 運 営 することが 被 害 対 策 に 結 びつくことは 予 測 される P-174 冷 温 帯 林 におけるニホンザルの 糞 を 利 用 する 食 糞 性 コガネムシの 多 様 性 と 生 息 分 布 江 成 広 斗 1 小 池 伸 介 2 坂 牧 はるか 3 ( 1 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター 2 東 京 農 工 大 学 大 学 院 農 学 研 究 院 3 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 ) 食 糞 性 コガネムシ( 以 下 糞 虫 )は 哺 乳 類 の 糞 を 利 用 する 昆 虫 の 中 で 種 の 多 様 度 とバイオマスが 最 も 高 い そのため 糞 虫 は 森 林 内 における 分 解 者 として 更 には 二 次 的 な 種 子 散 布 者 としての 生 態 学 的 な 役 割 が 注 目 されている しかし 冷 温 帯 に 生 息 する 森 林 棲 糞 虫 に 関 する 生 態 学 的 研 究 は 乏 しく 特 にニホンザ ル Macaca fuscata の 糞 を 利 用 する 糞 虫 群 集 を 評 価 した 事 例 は 極 めて 乏 しい そこで 本 研 究 では 白 神 山 地 を 調 査 フィールドとして 1) 冷 温 帯 林 におけるニホンザルの 糞 を 選 択 する 糞 虫 相 を 明 らかにすること 2) 森 林 撹 乱 が 糞 虫 の 群 集 構 造 に 及 ぼす 影 響 を 季 節 毎 に 定 量 化 すること の 2 つを 目 的 にニホンザルの 糞 採 集 による 広 域 的 なインベントリ 調 査 と ピットフォールトラップを 利 用 した 各 糞 虫 の 生 息 分 布 の 評 価 を 行 った その 結 果 1ニホンザルの 糞 を 利 用 する 糞 虫 は 14 種 (そのうち 8 種 が dweller タイプ 6 種 が tunneller タイ プ)であること 2 春 季 と 夏 季 においてケブカマグソコガネ Aphodius eccoptus が 群 集 のコア 種 になること 3 春 季 に 全 ての 糞 虫 の 出 現 頻 度 が 最 も 高 まること 4ブナ ミズナラ 二 次 林 やスギ 人 工 林 と 比 べ ブナ 一 次 林 において 糞 虫 の 種 数 とバイオマスが 最 も 高 まること の 4 点 が 明 らかになった 本 発 表 では これらの 研 究 成 果 をもとに ニホンザルの 生 息 地 利 用 が 糞 虫 の 群 集 構 造 や 各 糞 虫 種 の 生 息 分 布 に 及 ぼす 影 響 について 総 合 的 に 議 論 する

178 P-175 群 馬 県 におけるニホンザルの 分 布 の 変 遷 坂 庭 浩 之 1 姉 崎 智 子 2 3 上 原 貴 夫 ( 1 群 馬 県 環 境 森 林 部 自 然 環 境 課 2 群 馬 県 立 自 然 史 博 物 館 3 長 野 県 短 期 大 学 ) ニホンザルは 全 国 的 にも 分 布 の 拡 大 傾 向 が 続 いており, 人 間 社 会 との 軋 轢 の 軽 減 を 図 ることが 行 政 対 策 上 の 急 務 となっている. 一 方 で, 地 域 個 体 群 の 永 続 的 な 維 持 が 保 護 管 理 計 画 上 の 前 提 とされ, 対 策 を 科 学 的 に 推 進 する 上 では,サルの 分 布 と 群 れ 数, 各 群 れの 個 体 数 等 を 可 能 な 限 り 把 握 することが 求 められてい る. 群 馬 県 では,この 被 害 防 止 対 策 を 進 めるため,1983 年 より 全 県 のサル 生 息 状 況 調 査 を 実 施 してきた. 本 稿 では,これらの 調 査 結 果 に, 県 のサル 生 息 状 況 委 託 調 査 報 告 書 や 公 開 論 文 等 の 文 献 史 料, 現 地 聞 き 取 り 情 報, 地 元 の 生 息 調 査 情 報 等 を 加 え, 群 馬 県 におけるニホンザルの 生 息 分 布 とその 変 遷 について 検 討 し た. その 結 果, 群 馬 県 では 1940 年 代 後 半 ~1950 年 代 には 全 国 同 様 ニホンザルが 減 少 した 時 期 があるもの の,1970 年 代 には 山 地 地 帯 から 中 山 間 地 帯 にかけて 広 く 分 布 し,1980 年 代 になると 耕 作 地 等 での 農 作 物 被 害 が 発 生 しはじめ,1999 年 には 分 布 が 拡 大 傾 向 にあり, 現 在 ではより 人 里 近 くへと 生 息 域 を 広 げてきたこ とが 明 らかとなった.このことから, 今 後 さらにニホンザルが 生 息 域 を 広 げ, 人 間 社 会 との 軋 轢 が 増 加 すること が 予 測 される. P-176 遺 伝 標 識 を 用 いたニホンザル 群 間 のオス 移 住 の 評 価 清 野 紘 典 1 2 川 本 芳 ( 1 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 2 京 都 大 学 霊 長 類 研 究 所 ) ニホンザルの 研 究 では ミトコンドリア 遺 伝 子 の 系 統 地 理 研 究 が 進 み 種 の 成 立 過 程 に 関 する 理 解 が 進 ん だ 一 方 地 域 個 体 群 の 孤 立 や 群 間 交 流 の 評 価 については 移 住 オスを 対 象 にミトコンドリア 遺 伝 子 やY 染 色 体 遺 伝 子 の 変 異 をモニタリングする 方 法 が 概 念 的 に 提 唱 されているものの 具 体 的 な 研 究 の 実 践 例 は 乏 しく 個 体 群 の 遺 伝 的 孤 立 を 定 量 的 に 把 握 する 評 価 法 が 確 立 できていない 演 者 らは 滋 賀 県 南 部 に 生 息 する 野 生 ニホンザル1 群 ( 個 体 数 約 260)を 調 査 し 同 時 期 に 130 個 体 の 血 液 サンプルを 採 取 した このうちのオス 59 個 体 につきY 染 色 体 マイクロサテライト3 遺 伝 子 座 とミトコンドリア DNA 非 コード 領 域 の 配 列 を 分 析 し オスの 群 間 移 住 を 評 価 した この 結 果 Y 染 色 体 では 10 ハプロタイプ が 検 出 でき それらの 頻 度 が 一 様 でないことを 発 見 した また ミトコンドリア 遺 伝 子 では 多 くのオスが 調 査 群 の 最 頻 ハプロタイプを 示 したものの 成 獣 オスの 一 部 で 異 なるハプロタイプを 検 出 した 滋 賀 全 県 のこれまで の 調 査 では 21 種 類 のY 染 色 体 ハプロタイプと 18 種 類 のミトコンドリア 遺 伝 子 ハプロタイプが 検 出 されてい る 父 性 遺 伝 するY 染 色 体 タイプは オスの 移 住 と 繁 殖 の 双 方 を 反 映 するのに 対 し 母 性 遺 伝 するミトコンド リア 遺 伝 子 タイプは 1 世 代 内 のオス 個 体 の 移 住 のみを 反 映 する 従 って 今 回 観 察 した2つの 標 識 遺 伝 子 の 空 間 的 分 布 における 性 質 の 違 いは これら 標 識 の 遺 伝 子 伝 達 の 性 質 の 違 いを 反 映 した 結 果 であり 両 者 は 共 に 地 域 個 体 群 の 孤 立 や 群 間 交 流 の 評 価 に 有 用 な 情 報 を 提 供 すると 考 えられる

179 P-177 北 海 道 周 辺 に 来 遊 するラッコの 遺 伝 的 特 徴 と 生 息 の 現 況 服 部 薫 ( 水 産 総 合 研 究 センター 北 海 道 区 水 産 研 究 所 ) 2009 年 2 月 に 北 海 道 釧 路 市 の 川 に1 頭 のラッコ(Enhydra lutris)が 住 み 着 いたのを 機 に 5 月 以 降 北 海 道 東 端 の 根 室 市 納 沙 布 岬 では 複 数 頭 のラッコが 継 続 して 観 察 された 近 接 する 歯 舞 群 島 では2001 年 にラッ コの 定 着 が 確 認 されているが 北 海 道 周 辺 へのさらなる 分 布 域 拡 大 が 示 唆 されている 2009 年 に 釧 路 市 および 根 室 市 の3カ 所 で 採 集 されたラッコの 毛 からDNAを 抽 出 し 塩 基 配 列 を 分 析 したとこ ろ 264~304bpの 配 列 が 決 定 され 共 通 部 分 における 差 異 は 確 認 されなかった 既 報 の 塩 基 配 列 と 比 較 した 結 果 今 回 分 析 した 試 料 のハプロタイプは 過 去 に 北 海 道 周 辺 でのみ 検 出 されたものと 一 致 した ラッコはボ トルネックを 経 験 し 遺 伝 的 多 様 性 が 低 いことが 知 られているが 北 海 道 周 辺 には 固 有 なハプロタイプが 維 持 されていることが 示 唆 された ラッコの 生 息 は 当 初 好 意 的 に 受 け 止 められていたが ラッコの 捕 食 によって 発 生 したウニの 漁 業 被 害 額 は 一 冬 で 3000 万 円 にも 上 り 大 きな 社 会 問 題 となった ラッコが 好 むホタテガイやウニ カニなどは 北 海 道 の 重 要 な 漁 業 対 象 種 であり 有 効 な 被 害 対 策 の 立 案 が 喫 緊 に 求 められている 一 方 で 定 置 網 や 刺 網 を 用 いた 沿 岸 漁 業 はラッコにとって 混 獲 死 をもたらす 脅 威 でもある 今 後 さらに 北 海 道 への 定 着 が 進 む 可 能 性 もあり ラッコの 保 全 管 理 上 の 課 題 について 真 剣 に 解 決 策 を 模 索 すべき 時 である また 北 海 道 への 来 遊 定 着 の 今 後 の 動 向 を 予 測 する 上 でも 択 捉 島 歯 舞 群 島 を 含 めた 生 息 状 況 の 把 握 が 重 要 であるが 10 年 以 上 も 調 査 は 行 われてお らず 情 報 の 更 新 が 必 要 である P-178 そこにアザラシがいるのに なぜ 捕 れないのか? ~ 箱 罠 を 使 ったゴマフアザラシの 捕 獲 ~ 小 林 万 里 ( 東 農 大 生 物 生 産 アクア) 近 年 の 北 海 道 日 本 海 側 へ 来 遊 してくるゴマフアザラシの 個 体 数 増 加 に 伴 い 沿 岸 漁 業 との 軋 轢 が 深 刻 化 しており 一 部 の 地 域 では 既 に 有 害 駆 除 を 実 施 している 将 来 的 に 個 体 数 調 整 が 必 要 になってくると 思 われるが 雌 雄 判 別 が 野 外 個 体 では 困 難 であることから 選 択 的 な 効 率 の 良 い 間 引 きは 期 待 できない また 船 からの 銃 猟 を 利 用 した 捕 獲 では 上 陸 場 を 狙 う 場 合 と 遊 泳 個 体 を 狙 う 場 合 に 分 れる 上 陸 場 を 狙 う 場 合 1 発 撃 つとディスターブになってしまい その 後 しばらく 上 陸 場 に 上 陸 しなくなる また 船 で 近 付 くことのでき る 距 離 も 100m 以 上 である( 場 所 によって 異 なる) 一 方 遊 泳 個 体 を 狙 う 場 合 上 陸 個 体 よりも 近 づくことが 出 来 るが 的 となる 面 積 は 非 常 に 狭 くなる 揺 れる 船 からであると 命 中 率 はかなり 低 くなるものと 予 想 され る さらに 個 体 数 管 理 をして 行 く 以 上 個 体 を 回 収 して 有 効 利 用 する 必 要 があるが 半 矢 にしないと 個 体 が 浮 かず 回 収 ができないと 言 われており 回 収 も 困 難 を 要 する そこで 近 年 日 本 海 側 のゴマフアザラシの 回 遊 生 態 を 調 べるために 捕 獲 用 に 使 用 している 箱 罠 で その 捕 獲 効 率 を 調 べ 個 体 数 調 整 に 有 効 かどうかを 検 証 した この 箱 罠 は 北 方 民 族 が 実 際 のゴマフアザラシの 捕 獲 の 際 に 利 用 しているもので ゴマフアザラシの 流 氷 に 乗 る 特 性 を 生 かして 考 案 されたものを 改 良 したも のである これまでに 2009 年 2 月 ~2010 年 5 月 にかけて この 箱 罠 で 36 個 体 のゴマフアザラシの 捕 獲 に 成 功 した 捕 獲 成 功 は 捕 獲 季 節 や 生 息 個 体 数 に 大 きく 影 響 されることがわかり 捕 獲 される 個 体 は 幼 獣 が 66.7%を 占 めていた このことから 箱 罠 で 混 獲 される 個 体 は 上 陸 場 を 確 保 できない 弱 齢 個 体 や 遊 び 行 動 の 旺 盛 な 幼 獣 であることが 推 測 された また 同 時 捕 獲 がたびたび 見 られ 最 高 4 頭 のアザラシが 同 時 捕 獲 され 1 頭 が 捕 獲 されると 他 個 体 も 誘 引 される 可 能 性 が 示 唆 された

180 P-179 北 海 道 に 生 息 来 遊 するゴマフアザラシの 胃 寄 生 性 アニサキス 科 線 虫 の 感 染 状 況 宇 山 倫 美 1 巖 城 隆 2 1,3 小 林 万 里 ( 1 東 農 大 生 物 産 業 2 財 団 法 人 目 黒 寄 生 虫 館 3 NPO 北 の 海 の 動 物 センター) ゴマフアザラシの 胃 に 寄 生 するアニサキス 科 線 虫 は 宿 主 の 餌 生 物 から 体 内 に 入 るため 宿 主 の 生 息 状 況 により それらの 感 染 状 況 が 異 なると 推 測 される 線 虫 の 感 染 や 宿 主 内 での 成 長 がどのような 要 因 によっ て 変 化 するのかを 解 明 できれば 線 虫 から 終 宿 主 の 生 息 環 境 を 予 測 することが 可 能 になるかもしれない そ こで 本 研 究 では 宿 主 のサイズや 生 息 環 境 が 異 なるとこの 線 虫 の 感 染 状 況 がどのように 変 化 するのかを 明 らかにすることを 目 標 とした ゴマフアザラシは 日 本 海 (n=14:2~4 月 ) 網 走 羅 臼 海 域 (n=9:4~6 月 10~11 月 ) 野 付 海 域 (n=11:12~3 月 )から 34 個 体 を 収 集 した それらのゴマフアザラシの 胃 から 採 取 した アニサキス 科 線 虫 は 大 きさを 分 け 計 数 し その 後 ラクトフェノールを 用 いて 透 化 をし 形 態 で 種 同 定 を 行 っ た その 結 果 Pseudoterranova Contracaecum Anisakis の 3 属 が 検 出 され その 中 で 成 虫 が 存 在 した のは 前 2 者 (P.decipiens C.osculatum)のみであった 宿 主 のサイズや 採 集 季 節 採 集 海 域 でアニサキス 科 線 虫 の 数 やサイズを 比 較 したが 宿 主 の 採 集 海 域 とアニサキス 科 線 虫 の 寄 生 虫 体 数 のみ 有 意 な 差 が 見 ら れ 日 本 海 の 寄 生 虫 体 数 は 他 の 海 域 に 比 べ 多 かった このことはアザラシの 採 集 季 節 が この 海 域 で 最 もゴ マフアザラシの 生 息 密 度 が 高 い 時 期 の 直 後 であったからと 考 えられた 寄 生 虫 種 としては Pseudpterranova 幼 虫 が 多 い 傾 向 がみられた 網 走 羅 臼 海 域 では Anisakis 幼 虫 の 寄 生 が 多 く 見 られ A.simplex の 好 適 終 宿 主 であるミンククジラもこの 季 節 この 海 域 へ 来 遊 しているためと 考 えられた 野 付 海 域 では 寄 生 虫 のサイズは 比 較 的 大 型 のものが 多 い 傾 向 があった 今 回 はサンプル 数 の 関 係 で 複 数 要 因 で 検 定 することができなか ったが 様 々な 要 因 がゴマフアザラシへの 寄 生 虫 の 感 染 状 況 を 決 定 していることを 示 唆 する 結 果 となった P-180 北 海 道 沿 岸 で 採 捕 されたトドにおけるダイオキシン 類 の 汚 染 状 況 について 山 口 勝 透 1 2 久 保 渓 女 ( 1 地 独 ) 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター 2 北 大 院 環 境 ) はじめに 1988 年 及 び 2002 年 に 北 海 でゼニガタアザラシ(Phoca vitulina)のウィルス 感 染 が 原 因 とされる 大 量 死 事 件 が 発 生 した その 体 内 からは 高 濃 度 で 残 留 性 有 機 汚 染 物 質 (POPs)が 検 出 され 彼 らの 免 疫 機 能 をかく 乱 した 原 因 として POPs の 関 与 が 重 要 視 されている 日 本 近 海 でも 海 棲 哺 乳 類 の POPs 汚 染 が 報 告 さ れていることから 生 態 系 を 保 全 していくためにも 生 体 中 における 化 学 物 質 汚 染 実 態 を 継 続 的 にモニタリン グを 行 うことが 必 要 である トド(Eumetopias jubatus)は 国 際 自 然 保 護 連 合 などにより 絶 滅 危 惧 種 として 指 定 さ れているが 漁 業 への 被 害 から 一 定 数 が 駆 除 などにより 採 捕 されており 継 続 的 なモニタリングが 可 能 な 数 少 ない 海 棲 哺 乳 類 である そこで 我 々は 北 海 道 積 丹 半 島 沿 岸 で 採 捕 されたトドを 対 象 に 特 に 毒 性 が 強 い POPs であるダイオキシン 類 (ポリ 塩 化 ジベンゾパラダイオキシン(PCDDs) 及 びポリ 塩 化 ジベンゾフラン (PCDFs)のうち 2,3,7,8 位 塩 素 置 換 体 及 びダイオキシン 様 ポリ 塩 化 ビフェニル(DL-PCBs))の 汚 染 状 況 の 調 査 を 行 った 方 法 結 果 試 料 の 調 整 及 び 測 定 分 析 の 方 法 は 野 生 生 物 のダイオキシン 類 調 査 マニュア ル ( 環 境 省 2002)に 準 拠 して 行 った 調 査 の 結 果 毒 性 等 量 に 換 算 した 値 (TEQ)は 脂 肪 1 g あたり 0.1~0.3 ng-teq であり 2005 年 知 床 で 集 団 死 したシャチ(Orcinus orca)(0.3~0.35 ng-teq/g-fat)に 比 べて 同 程 度 か 低 い 傾 向 にあった 異 性 体 パターンの 傾 向 としては PCDDs 及 び PCDFs では WHO により 毒 性 等 価 係 数 (TEF)が 与 えられている 2,3,7,8 位 塩 素 置 換 体 が 検 出 され 非 2,3,7,8 位 塩 素 置 換 体 はほとんど 検 出 されなかった このことは トド 中 には 毒 性 のある PCDDs 及 び PCDFs が 残 留 する 傾 向 にあることを 示 唆 し ている トドの 肝 臓 では total TEQ のうち PCDDs 及 び PCDFs の 占 める 割 合 が 65~97%と 高 く DL-PCBs の 傾 向 が 高 いシャチなどの 皮 下 脂 肪 の 傾 向 とは 異 なっていた 生 態 系 における POPs 濃 度 は 短 期 間 に 低 減 し ないことから 継 続 的 な 調 査 が 必 要 である

181 P-181 北 海 道 沿 岸 海 域 に 来 遊 するトドの PCBs 濃 度 について~ 全 異 性 体 濃 度 の 検 討 ~ 久 保 渓 女 1 田 中 俊 逸 1 2 山 口 勝 透 ( 1 北 大 院 環 境 2 地 独 ) 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター) はじめに: 海 の 生 態 系 上 位 に 位 置 する 海 棲 ほ 乳 類 は 特 にポリ 塩 化 ビフェニル(PCBs)を 高 濃 度 で 蓄 積 して いることから 代 謝 や 免 疫 機 能 の 阻 害 といった 生 体 機 能 への 影 響 が 懸 念 される 野 生 生 物 の 一 群 である しか し これまで 野 生 生 物 を 対 象 とした PCBs 全 209 異 性 体 の 詳 細 な 汚 染 状 況 の 報 告 は 極 めて 少 なく 生 体 内 に おける PCBs の 挙 動 やその 蓄 積 傾 向 について 不 明 な 点 が 多 い そこで 本 研 究 では 北 海 道 で 漁 業 被 害 防 除 のため 採 捕 されたトド(Eumetopias jubatus)の 肝 臓 及 び 皮 下 脂 肪 を 用 い PCBs 全 209 異 性 体 の 詳 細 な 蓄 積 状 況 の 把 握 を 試 みた 肝 臓 皮 下 脂 肪 は 生 体 において 特 に 汚 染 物 質 を 蓄 積 している 部 位 であることか ら これらを 対 象 に 調 査 を 行 うことでトドにおける PCBs の 濃 度 パターンやその 分 布 の 特 徴 について 新 たな 知 見 が 得 られると 期 待 できる 今 回 は トドの PCBs の 汚 染 状 況 と 全 異 性 体 の 蓄 積 濃 度 の 検 討 の 結 果 特 異 的 に 蓄 積 する 異 性 体 の 存 在 が 明 らかとなったので 報 告 する 結 果 とまとめ:1994 年 に 同 海 域 に 来 遊 したオスと 総 PCBs 濃 度 を 比 較 した 結 果 14 年 経 た 2008 年 において も PCBs の 汚 染 は 依 然 として 継 続 している 事 が 明 らかとなった また トドの 肝 臓 と 皮 下 脂 肪 における 詳 細 な 全 209 異 性 体 の 濃 度 パターンの 分 布 について 検 討 した 結 果 肝 臓 や 皮 下 脂 肪 に 特 異 的 に 蓄 積 する 異 性 体 の 存 在 が 明 らかとなった 雌 雄 比 較 では 皮 下 脂 肪 の 異 性 体 の 蓄 積 傾 向 に 明 らかな 差 が 認 められ これら の 濃 度 パターンの 差 は 出 産 授 乳 によるものと 考 えられた 海 棲 ほ 乳 類 の PCBs の 汚 染 は 現 在 定 常 状 態 にあ ること さらには 出 産 授 乳 を 通 した 母 子 間 移 行 により 容 易 にその 濃 度 は 低 減 せず 今 後 も 一 定 量 の 汚 染 が 続 く 事 が 予 測 されることから 注 意 深 く 見 守 る 必 要 があると 考 えられる 今 後 オスやメス 子 の 検 体 数 を 増 や してデータを 蓄 積 し トド 体 内 における PCBs の 異 性 体 分 布 や 母 子 間 移 行 の 特 性 トドの PCBs 汚 染 状 況 の 経 年 変 化 について 明 らかにしてゆく 予 定 である P-182 日 本 沿 岸 にストランディングした 鯨 類 におけるドウモイ 酸 およびブレベトキシン 汚 染 の 実 態 宮 地 一 樹 1 田 島 木 綿 子 2 真 柄 真 実 2 太 田 光 明 1 2 山 田 格 ( 1 麻 布 大 学 獣 医 学 部 2 国 立 科 学 博 物 館 ) 緒 論 太 平 洋 に 面 する 米 国 カリフォルニア 州 沿 岸 では 1998 年 にカリフォルニアアシカ(Zalophus californianus)の 大 量 死 および 保 護 が 報 告 された(Scholin et al., 2000) 死 亡 個 体 の 体 内 からはドウモイ 酸 と 呼 ばれる 藻 類 毒 素 が 検 出 され 海 馬 領 域 にはその 毒 素 による 空 胞 変 性 が 確 認 された さらに 米 国 フロリダ ではブレベトキシンと 呼 ばれる 別 の 藻 類 毒 素 に 起 因 した 海 棲 哺 乳 類 の 大 量 死 も 報 告 されている(Flewelling et al., 2005; Fire et al., 2007) 一 方 日 本 を 含 む 太 平 洋 西 側 諸 国 では ストランディングした 海 棲 哺 乳 類 の 藻 類 毒 素 汚 染 状 況 はスクリーニング 調 査 すら 行 われていない そこで 今 回 は 日 本 沿 岸 にストランディングし た 鯨 類 の 血 液 を 用 いて ドウモイ 酸 およびブレベトキシンの 検 出 ならびに 病 理 学 的 調 査 を 試 みた 材 料 と 方 法 ドウモイ 酸 の 検 出 には 長 崎 県 大 村 湾 と 有 明 湾 でストランディングしたスナメリ(Neophocaena phocaenoides) および 2006 年 に 千 葉 県 でマスストランディングしたカズハゴンドウ(Peponocephala electra) を 含 む 鯨 類 9 種 (n = 26)の 血 液 を 用 いた ブレビトキシンの 検 出 には 日 本 海 沿 岸 にストランディングしたオ ウギハクジラ(Mesoplodon stejnegeri)(n = 11) 2006 年 に 千 葉 県 でマスストランディングしたカズハゴンドウ(n = 11) および 大 村 湾 有 明 弯 と 瀬 戸 内 海 でストランディングしたスナメリ(n = 11)の 計 3 種 の 血 液 を 用 いた ドウモイ 酸 およびブレベトキシンの 解 析 には 競 合 ELISA 法 を 用 いた このうち 新 鮮 個 体 については 病 理 学 的 調 査 も 併 せて 実 施 した 結 果 考 察 ドウモイ 酸 は 2006 年 千 葉 県 でマスストランディングしたカズハゴンドウのうち 6 検 体 の 血 液 か ら ppb が 検 出 されが その 他 すべての 検 体 は 検 出 限 界 以 下 であった ブレベトキシンは 検 出 限 界 以 下 は 3 検 体 のみで その 他 からは ppb が 検 出 された 以 上 の 結 果 より ストランディ ングした 鯨 類 における 藻 類 毒 素 の 潜 在 的 な 汚 染 が 示 唆 された 病 理 学 的 調 査 結 果 については 目 下 検 証 中 である これらの 結 果 を 踏 まえ ストランディング 原 因 と 藻 類 毒 素 の 関 連 性 を 検 討 すると 同 時 に より 精 度 の 高 い HPLC-MS/MS を 用 いた 解 析 を 実 施 し 結 果 の 信 憑 性 を 計 ることを 継 続 する

182 P-183 都 市 近 郊 林 における 蝶 類 に 林 分 レベルの 要 因 が 及 ぼす 影 響 曽 我 昌 史 小 池 伸 介 ( 東 京 農 工 大 学 ) 一 般 に 森 林 に 生 息 する 生 物 種 数 は 森 林 面 積 と 正 の 関 係 となることが 知 られ 生 物 多 様 性 を 保 全 する 際 出 来 る 限 り 大 規 模 な 森 林 を 確 保 することが 望 まれてきた しかし 大 規 模 な 森 林 の 確 保 が 困 難 な 都 市 近 郊 では 残 存 する 森 林 の 質 を 向 上 させることが 重 要 な 課 題 となるが 孤 立 した 森 林 の 質 が 生 物 の 生 息 に 及 ぼす 影 響 は 未 だ 不 明 な 点 が 多 い そこで 本 研 究 では 東 京 都 多 摩 地 域 の 都 市 近 郊 林 における 蝶 類 を 対 象 に それらの 生 息 に 及 ぼす 影 響 を 森 林 の 地 理 的 要 因 と 質 的 要 因 の 2 点 から 明 らかにした 調 査 地 は 東 京 都 南 西 部 に 位 置 する 多 摩 地 域 の 一 画 (10 15km)で 20 ヶ 所 の 森 林 (1~122ha)を 調 査 対 象 林 分 とした 蝶 類 の 調 査 は 4~10 月 にトランセクト 調 査 を 行 った 各 森 林 の 地 理 的 要 因 には 1) 森 林 面 積 2) 形 状 (SI) 3) 山 地 からの 距 離 4) 孤 立 度 (Hanski 1994)の 4 つを 食 物 資 源 要 因 には 幼 虫 期 食 物 資 源 ( 草 本 木 本 ) 成 虫 期 食 物 資 源 ( 草 本 着 花 植 物 木 本 着 花 植 物 樹 液 )の 5 つを 設 定 した 解 析 には 各 調 査 林 分 の 蝶 類 種 数 を 目 的 変 数 地 理 食 物 資 源 要 因 を 説 明 変 数 とした GLM を 構 築 し AIC を 規 準 に モデル 選 択 を 行 った 調 査 の 結 果 蝶 類 は 53 種 1625 個 体 が 確 認 された 解 析 の 結 果 蝶 類 種 数 に 影 響 を 及 ぼす 要 因 として 森 林 面 積 ( 正 の 影 響 ) 山 地 からの 距 離 ( 負 の 影 響 ) 幼 虫 食 物 資 源 種 数 ( 正 の 影 響 )が 採 択 され 質 的 要 因 に 比 べ 地 理 的 要 因 が 強 く 働 いていた 成 虫 の 採 餌 タイプから 蝶 類 53 種 を 3 タイプ( 草 本 着 花 植 物 利 用 木 本 着 花 植 物 利 用 樹 液 利 用 種 )に 分 類 し 上 記 と 同 じく 3 つの GLM 解 析 を 行 ったところ 草 本 着 花 植 物 利 用 種 のみ 地 理 的 要 因 よりも 質 的 要 因 の 影 響 が 強 く 草 本 着 花 植 物 の 被 度 が 正 の 影 響 を 及 ぼしていた 以 上 よ り 都 市 近 郊 のような 森 林 の 分 断 化 が 進 行 した 地 域 で 蝶 類 の 保 全 を 行 う 際 幼 虫 食 物 資 源 の 多 様 化 また 草 本 着 花 植 物 量 の 増 加 が 有 効 な 手 段 となり 得 ることが 明 らかとなった P-184 岩 手 県 奥 州 市 における 特 定 外 来 生 物 オオクチバスの 分 布 及 び 違 法 放 流 の 実 態 角 田 裕 志 1 満 尾 世 志 人 1 大 平 充 2 土 井 真 樹 絵 2 滝 口 晃 2 1 千 賀 裕 太 郎 ( 1 東 京 農 工 大 学 農 学 部 2 東 京 農 工 大 学 大 学 院 ) 北 米 原 産 の 肉 食 性 外 来 魚 であるオオクチバス(Micropterus salmoides)は 淡 水 生 物 群 集 に 悪 影 響 を 及 ぼ す 懸 念 があることから 2005 年 に 施 行 された 特 定 外 来 生 物 法 において 特 定 外 来 生 物 に 指 定 され その 飼 育 や 他 水 域 への 放 流 が 規 制 されている しかし 実 際 には 特 定 外 来 生 物 の 移 殖 を 監 視 するための 体 制 は 不 十 分 であり 有 識 者 からは 法 規 制 の 限 界 に 対 する 指 摘 と 違 法 な 移 殖 が 今 後 も 起 こることへの 懸 念 が 示 さ れてきた 筆 者 らは 2005 年 より 岩 手 県 南 部 の 奥 州 市 において 農 業 用 ため 池 を 中 心 とした 水 田 水 域 におけ る 魚 類 相 調 査 を 実 施 しており 2008 年 からは 調 査 地 域 を 拡 大 して 同 地 域 の 同 一 水 系 内 の 49 箇 所 のため 池 を 調 査 対 象 としている 当 地 域 では 2008 年 及 び 2009 年 の 調 査 において 計 19 箇 所 のため 池 において 最 低 1 回 オオクチバスが 採 捕 された オオクチバスは 下 流 域 の 護 岸 整 備 の 進 んだ( 水 生 植 物 の 少 ない) 比 較 的 大 規 模 なため 池 において 多 く 出 現 する 傾 向 を 示 した 19 箇 所 中 4 箇 所 の 池 では オオクチバスは 全 調 査 のわずか 1 回 ずつ 採 捕 されたのみであり その 後 の 継 続 調 査 では 本 種 が 採 捕 されていない これらのため 池 の 上 流 側 にオオクチバスの 生 息 する 水 域 は 認 められない また いずれも 当 歳 魚 以 上 の 個 体 が 1~ 数 個 体 確 認 されたのみであり 複 数 の 年 齢 級 群 が 含 まれていなかった さらに オオクチバスの 餌 となる 小 型 の 在 来 魚 も 多 く 生 存 していた これらの 事 実 から 4 箇 所 において 確 認 された 個 体 はごく 最 近 に 違 法 放 流 されたも のであると 推 察 される 本 報 告 は オオクチバスの 違 法 放 流 が 現 在 においても 継 続 的 に 行 われていることを 明 らかにしたと 共 に 継 続 的 なモニタリングによって 外 来 魚 類 の 侵 入 を 早 期 に 発 見 し 繁 殖 を 未 然 に 防 ぐこと の 重 要 性 を 示 唆 するものである

183 P-185 二 次 的 自 然 としてのため 池 保 全 満 尾 世 志 人 角 田 裕 志 滝 口 晃 千 賀 裕 太 郎 ( 東 京 農 工 大 学 農 学 部 ) 池 のような 小 規 模 止 水 域 に 関 しては 河 川 や 水 路 と 比 べ 地 域 の 生 物 多 様 性 維 持 に 大 きく 貢 献 することが 指 摘 されており 欧 米 を 中 心 に 池 の 保 全 方 策 などに 関 して 活 発 な 議 論 が 進 められている 我 が 国 の 農 業 用 ため 池 に 関 しても 他 の 水 域 と 異 なる 特 有 の 生 物 相 が 確 認 されており 生 物 多 様 性 保 全 上 の 価 値 が 認 めら れつつある 一 方 で 農 村 地 域 の 二 次 的 自 然 においては 農 業 形 態 や 生 活 様 式 の 変 化 が 生 物 多 様 性 消 失 をまねく 主 要 因 の 一 つと 考 えられている 水 田 水 域 を 構 成 するため 池 に 関 しても 新 たな 用 水 の 開 通 などに 伴 って 灌 漑 利 用 は 減 少 しており 各 地 でその 数 を 著 しく 減 らしている 近 年 はため 池 を 生 物 の 生 息 場 として 保 全 する 動 きがみられつつあるものの 保 全 策 に 関 する 知 見 の 蓄 積 および 議 論 は 十 分 に 進 んでいない 特 に 灌 漑 利 用 の 失 われたため 池 では それまで 遷 移 を 抑 制 していた 維 持 管 理 作 業 も 失 われており 水 生 植 物 の 繁 茂 や 陸 地 化 の 進 行 が 生 息 する 生 物 に 影 響 を 与 えることが 予 測 される そこで 本 報 では 水 生 植 物 の 生 育 状 況 が 魚 類 の 生 息 に 与 える 影 響 について 分 析 を 行 い そこからため 池 保 全 の 現 状 と 課 題 について 考 察 を 行 った 調 査 の 結 果 水 生 植 物 の 過 度 な 拡 大 は 魚 類 の 生 息 に 負 の 影 響 を 与 えると 考 えられた 特 に 灌 漑 利 用 を 失 ったため 池 において 水 生 植 物 帯 の 顕 著 な 拡 大 が 認 められ 維 持 管 理 の 消 失 が 急 速 な 生 物 多 様 性 低 下 につながる 可 能 性 が 示 唆 された これらのことから ため 池 を 生 物 の 生 息 場 として 保 全 していく 際 には 単 にため 池 を 残 すだけでなく 生 息 環 境 の 維 持 を 可 能 にするような 管 理 体 制 が 不 可 欠 であり その 為 にはため 池 の 灌 漑 利 用 を 残 すような 水 利 計 画 や 地 域 における 新 たな 維 持 管 理 体 制 の 構 築 の 検 討 などが 必 要 になっ ていくと 考 えられた P-186 捕 獲 柵 を 用 いた 個 体 数 調 整 の 試 み 森 一 生 1 三 宅 裕 司 2 金 磯 牧 夫 2 高 田 博 司 2 武 知 宏 弥 3 4 鎌 田 磨 人 ( 1 徳 島 県 西 部 総 合 県 民 局 2 徳 島 県 森 林 林 業 研 究 所 3 徳 島 市 在 住 4 徳 島 大 学 工 学 部 ) 徳 島 県 ではニホンジカによる 農 林 業 被 害 や 自 然 林 植 生 の 衰 退 が 問 題 になり 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 に よる 個 体 数 調 整 を 推 進 しているが, 狩 猟 者 ( 銃 猟 ) 数 の 減 少 により 目 標 水 準 の 維 持 が 困 難 になっている ま た, 自 然 林 においては, 登 山 者 等 の 安 全 確 保 の 点 から 銃 猟 の 実 施 は 困 難 な 場 合 が 多 く, 銃 を 使 用 しない 安 全 で 簡 単 な 捕 獲 方 法 の 検 討 が 急 務 である 今 回 は 銃 猟 以 外 を 用 いた 捕 獲 方 法 の 一 つとして, 捕 獲 柵 ( 囲 い ワナ)の 利 用 可 能 性 を 計 るため, 生 態 研 究 捕 獲 用 に 開 発 された EN-TRAP( 遠 藤 ほか 2000)を 使 用 し, 捕 獲 を 試 みた 設 置 個 数 は 銃 猟 が 不 可 能 な 自 然 林 ( 剣 山 標 高 約 1800m)に 3 器 (NO1 3), 造 林 地 に1 器 (NO4)の 計 4 器 とした 誘 引 用 餌 にはすべて ヘイキューブ を 使 用 し, 自 動 撮 影 カメラで 複 数 個 体 の 誘 引 を 確 認 した 箇 所 について 捕 獲 柵 を 設 置 した 設 置 から 捕 獲 までの 期 間 は1 日 から2 週 間 と 設 置 箇 所 によりかな りの 差 が 見 られ, 人 の 利 用 が 多 い 箇 所 ほど 捕 獲 までの 期 間 が 短 い 傾 向 があった 捕 獲 結 果 は(NO1 3)で 16 頭,(NO4)で 3 頭 の 計 19 頭 であり, 積 雪 で 稼 働 できない 期 間 が 多 かった 割 には 良 好 な 捕 獲 効 率 が 得 ら れた また 移 動 しながらの 小 規 模 な 捕 獲 (5 頭 程 度 )を 目 的 とした, 簡 易 で 設 置 場 所 に 自 由 度 の 高 いタイプ を 検 討 しているのでその 途 中 経 過 についても 併 せて 報 告 する

184 P-187 北 海 道 で 開 始 した 野 生 生 物 観 測 ネットワーク 平 川 浩 文 ( 森 林 総 研 北 海 道 ) 北 海 道 で 今 年 度 から 開 始 した 自 動 撮 影 による 野 生 生 物 観 測 ネットワークについて 紹 介 したい 自 然 環 境 の 状 態 やその 変 化 を 把 握 すること( 自 然 環 境 モニタリング)は 自 然 環 境 管 理 保 全 の 基 本 の 一 つである 北 海 道 の 中 大 型 哺 乳 類 の 世 界 では 明 治 以 来 オオカミとカワウソが 絶 滅 する 一 方 で 4 種 の 新 たな 外 来 種 (イタ チ ミンク ニホンテン アライグマ)が 定 着 するなど 大 きな 変 化 がおきている この 他 にも かつて 大 規 模 な 森 林 伐 採 によるユキウサギの 大 発 生 とその 後 の 減 少 ニホンテンの 分 布 拡 大 に 伴 うクロテンの 分 布 縮 小 疥 癬 症 によるキツネやタヌキの 短 期 的 な 増 減 最 近 ではエゾシカの 全 道 的 な 増 加 傾 向 が 続 くなど その 変 化 は 枚 挙 にいとまがない こうした 変 化 を 遅 滞 なく 捉 えて 問 題 に 対 処 するために 全 道 9 ヶ 所 で 自 動 撮 影 による 野 生 生 物 観 測 ネットワークを 開 始 した 野 生 生 物 の 観 測 を 気 象 観 測 のように 一 つの 機 関 が 統 合 的 に 行 うこと は 困 難 である このため 今 回 の 枠 組 みは 森 林 管 理 機 関 大 学 研 究 機 関 など さまざまな 機 関 が 自 らそ の 森 林 管 理 野 生 生 物 管 理 あるいは 研 究 のために 主 体 的 に 調 査 を 行 うことを 基 本 としている そうした 調 査 を 森 林 総 合 研 究 所 北 海 道 支 所 が 技 術 的 にサポートし またデータを 集 中 管 理 することで その 相 互 利 用 を 図 るほか 全 道 的 な 野 生 生 物 問 題 への 活 用 を 図 ることを 基 本 骨 格 としている さらに 調 査 情 報 を web 上 で 公 開 し 公 共 公 益 目 的 であれば 希 望 者 へデータ 提 供 を 行 うことによって データの 一 層 活 用 を 図 ることと した 調 査 は 林 道 を 利 用 した 方 法 によって 行 ない データ 処 理 も 統 一 している 観 測 そのものはすでに 早 いところでは 2006 年 から 開 始 しており その 調 査 情 報 についてはすでに web 上 で 公 開 している 詳 しくは 次 を 参 照 されたい 今 後 も 参 加 機 関 を 募 り ネットワークを 充 実 させていく 予 定 である P-188 自 動 撮 影 調 査 からみた 関 東 西 部 における 哺 乳 類 の 多 様 性 岩 下 明 生 安 藤 元 一 小 川 博 ( 東 農 大 野 生 動 物 ) 我 が 国 における 主 な 哺 乳 類 の 分 布 状 況 は 自 然 環 境 基 礎 調 査 などによって 概 ね 把 握 されている しかし 複 数 の 地 域 における 哺 乳 類 の 相 対 的 な 多 様 性 を 比 較 した 研 究 は 少 ない 本 研 究 では 関 東 西 部 の 山 地 から 都 市 近 郊 にかけての 緑 地 における 哺 乳 類 の 多 様 性 の 特 徴 を 筆 者 らの 研 究 室 がこれまでに 行 った 自 動 撮 影 調 査 のデータを 利 用 して 調 べた 調 査 地 として 山 地 の 樹 林 2 ヶ 所 里 山 の 非 孤 立 林 5 ヶ 所 里 山 の 孤 立 林 2 ヶ 所 都 市 近 郊 の 緑 地 5 ヶ 所 の 計 14 ヶ 所 を 選 定 した 調 査 地 ごとに 200CN 以 上 の 調 査 量 を 確 保 し 全 調 査 地 で 延 べ 23,308CN の 調 査 をした 各 調 査 地 における 哺 乳 類 の 総 撮 影 頻 度 は 山 地 では 平 均 10.6 枚 /100CN 里 山 の 非 孤 立 林 では 63.0 枚 里 山 の 孤 立 林 では 48.8 枚 都 市 近 郊 では 54.7 枚 となり 山 地 に おいては 総 撮 影 頻 度 が 低 くなったが 里 山 から 都 市 近 郊 にかけては 総 撮 影 頻 度 がほぼ 一 定 であった 各 調 査 地 で 撮 影 された 在 来 哺 乳 類 の 種 数 は 山 地 では 平 均 9.0 種 里 山 の 非 孤 立 林 では 7.6 種 里 山 の 孤 立 林 では 5.0 種 都 市 近 郊 では 1.2 種 であった 外 来 哺 乳 類 の 種 数 は 山 地 では 1.0 種 里 山 の 非 孤 立 林 では 1.8 種 里 山 の 孤 立 林 では 2.5 種 都 市 近 郊 では 2.8 種 であった すなわち 在 来 哺 乳 類 の 種 数 は 山 地 で 外 来 哺 乳 類 は 都 市 近 郊 でそれぞれ 多 かった 種 の 出 現 順 位 上 位 3 種 についてみると 山 地 においてはシカ テン イノシシの 順 に 里 山 の 非 孤 立 林 においてはシカ タヌキ ハクビシンの 順 に 里 山 の 孤 立 林 において はアナグマ タヌキ ネコの 順 に 都 市 近 郊 においてはタヌキ ネコ アライグマの 順 に 多 く 出 現 した タヌキと ハクビシンは 全 調 査 地 で 共 通 して 確 認 できた 各 調 査 地 におけるシャノンの 多 様 度 指 数 をみると 山 地 では 平 均 2.5 里 山 の 非 孤 立 林 では 2.1 里 山 の 孤 立 林 では 1.3 都 市 近 郊 では 0.2 となった 既 存 文 献 の 事 例 と 合 わせてみると 山 地 との 連 続 性 が 失 われた 里 山 の 孤 立 林 や 都 市 近 郊 の 緑 地 では 山 地 性 種 の 生 息 ができ なくなり 多 様 性 が 減 少 することが 知 られた

185 P MHz センサーネットワークによる 野 生 動 物 の 生 体 情 報 取 得 の 試 み 松 原 和 衛 1 瀬 川 典 久 2 出 口 善 隆 1 大 石 明 広 1 高 橋 広 和 1 辻 本 恒 徳 3 漆 原 育 子 4 佐 藤 光 4 青 井 俊 樹 1 2 澤 本 潤 ( 1 岩 手 大 農 2 岩 手 県 大 ソフトウエア 情 報 3 盛 岡 市 動 物 公 園 4 アーズ 株 式 会 社 ) [ 目 的 ] 多 くの 野 生 動 物 でラジオテレメトリーにより 行 動 等 が 調 査 されているが 多 くの 時 間 と 労 力 を 必 要 と する そこで 野 生 動 物 の 研 究 手 法 として 野 生 動 物 にセンサーモジュールを 装 着 するとともに 調 査 地 域 に センサーを 配 置 し その 野 生 動 物 がセンサーに 接 近 した 時 に 生 体 情 報 等 のデータを 自 動 的 に 取 得 すること が 考 えられる 本 研 究 では 飼 育 下 の 野 生 動 物 に950MHzを 利 用 したセンサーモジュールを 装 着 し その 個 体 の 体 温 情 報 等 の 生 体 情 報 を 取 得 することを 試 みた [ 材 料 と 方 法 ]アーズ 株 式 会 社 製 の950MHz 電 波 帯 を 使 用 したインプラントセンサーモジュール(モジュール)とセンサーノード(センサー)をニホンジカ(Cerves nippon) ツキノワグマ(Ursus thibetanus)およびオオハクチョウ(cygnus cygnus)に 装 着 した ニホンジカとツ キノワグマはモジュールを 外 科 的 に 皮 下 に 埋 め 込 み オオハクチョウは 主 翼 と 胴 体 の 間 に 固 定 した モジュ ールは 実 験 の 都 度 改 良 と 試 作 を 行 った データは 自 動 的 にコンピュータに 取 得 され 実 験 終 了 後 加 工 して 評 価 した [ 結 果 と 考 察 ] 最 初 に 試 作 したモジュールをニホンジカの 去 勢 雄 の 頸 部 根 元 の 左 側 傍 肩 甲 骨 上 部 の 皮 筋 下 筋 肉 間 に 外 科 的 に 埋 め 込 んだ モジュールからセンサーに 電 波 が 届 くことを 確 認 したが 通 信 距 離 が1m 受 信 エラーレートも 大 きく また 体 温 心 拍 加 速 度 データのリアルタイム 取 得 にはバッテリーが 1 日 しか 持 たなかった この 欠 点 を 克 服 した 試 作 機 をツキノワグマ 雌 の 肩 甲 骨 策 上 靭 帯 間 中 央 部 皮 下 脂 肪 層 内 に 外 科 的 に 埋 め 込 んだ 移 植 後 13 日 間 の 体 温 は38 を 維 持 していたが その 後 モジュール 内 に 体 液 がしみ 込 み 配 線 がショートしてデータを 取 得 することはできなかった さらに 改 良 した 試 作 機 の 電 波 到 達 距 離 が400mに 達 することを 確 認 した 後 このモジュールを 飛 行 不 能 なオオハクチョウの 主 翼 と 胴 体 の 付 け 根 の 部 分 に 固 定 して190m 30mの 飼 育 スペースに 離 した この 飼 育 スペースに 親 センサー1 個 とセンサー4 個 を 配 置 した 体 表 面 温 度 のデータは1 日 3 回 エラーもなくコンピュータで 取 得 可 能 であった 日 中 の 表 面 温 度 は15から30 深 夜 は5 程 度 になっていた 本 研 究 は 総 務 省 SCOPE( )の 支 援 によって 行 わ れている P-190 四 国 沿 岸 漁 業 者 の 混 獲 ウミガメに 対 するウミガメ 観 の 多 様 性 阿 部 朱 音 1 石 原 孝 2 安 岡 幸 男 3 2 亀 崎 直 樹 ( 1 名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 2 NPO 法 人 日 本 ウミガメ 協 議 会 3 椎 名 大 敷 組 合 ) ウミガメの 減 少 に 大 きく 関 係 しているのは 漁 業 活 動 による 混 獲 死 と 認 識 されており 世 界 各 国 で 混 獲 死 を 減 らす 試 みがなされている NPO 法 人 日 本 ウミガメ 協 議 会 は 国 内 の 混 獲 実 態 を 把 握 するため 2009 年 度 か ら 数 年 計 画 の 調 査 を 開 始 した 初 年 度 は 四 国 地 方 を 対 象 とし 報 告 者 は 徳 島 県 をのぞく 四 国 3 県 の 約 20 ヶ 所 の 漁 港 をめぐり 各 港 約 5 名 の 漁 業 者 に 混 獲 実 態 の 聞 き 取 りを 行 った 本 発 表 では 漁 業 者 がいだくウミ ガメ 観 ( 感 情 認 識 および 接 し 方 )の 多 様 性 について 特 に 2 点 を 報 告 したい まず 3 県 をつうじて ウミガメを 縁 起 ものとみる 声 が 多 かったことである ウミガメの 混 獲 をめでたいことと 捉 え 生 きている 場 合 は 酒 を 飲 ませ たりかけたりして 海 にかえすという 行 為 が 今 なお 香 川 県 仁 尾 町 や 愛 媛 県 日 振 島 でおこなわれていた 愛 媛 県 松 山 市 三 津 浜 では 酒 のかわりに 水 で 代 用 しているという 次 に 調 査 地 のなかでも 高 知 県 は 古 くからウミ ガメ 食 の 文 化 をもち 現 在 も 一 部 地 域 で 混 獲 したウミガメが 食 されているが そのウミガメ 食 にも 変 化 が 観 察 さ れていることである 室 戸 市 では ウミガメ 食 の 文 化 が 今 衰 退 の 途 にあることが 確 認 された その 理 由 は タ ンパク 源 としての 需 要 の 低 下 や 解 体 技 術 を 持 つ 人 の 減 少 味 (におい)が 好 まれない 食 べる 場 の 消 失 環 境 保 護 思 想 の 浸 透 などが 挙 げられる しかし 同 時 に 味 (におい)を 好 む 人 による 需 要 も 少 なからず 存 在 す る 地 域 内 個 人 間 でも 多 様 であり 多 元 的 なウミガメ 観 がモザイク 状 に 存 在 しているといえる こうした 多 様 性 と 対 比 すべきは 国 際 的 なウミガメ 保 護 運 動 における 単 純 化 された 図 式 である ウミガメの 生 存 が 危 機 的 状 態 にある 事 は 事 実 であり ウミガメを 保 護 すべき 野 生 動 物 とする 見 方 は 誤 りではない 野 生 生 物 の 保 護 管 理 には 地 域 の 人 びとの 理 解 と 協 力 が 不 可 欠 であることは 自 明 であるが そのためにはまず 地 域 の 人 びとの 生 物 観 があきらかにされる 必 要 がある 本 報 告 は 漁 業 という 生 業 をつうじて 生 身 でウミガメとかかわる 人 びと の ウミガメ 観 の 今 を 伝 えるものである ローカルな 状 況 の 一 事 例 であるが 野 生 生 物 保 護 管 理 のあり 方 を 考 える 一 助 となることを 期 待 する

186 P-191 都 市 近 郊 地 域 におけるニホンザルによる 被 害 意 識 の 実 態 中 村 大 輔 1 2 吉 田 洋 ( 1 岐 阜 大 院 連 合 農 学 2 山 梨 県 環 境 科 学 研 究 所 ) 現 在 のニホンザルによる 被 害 に 対 する 住 民 意 識 を 取 り 扱 った 研 究 では, 農 村 部 を 対 象 としたものが 多 く, 都 市 部 やその 周 辺 地 域 における 調 査 研 究 事 例 は 少 ない. 都 市 近 郊 地 域 では, 農 村 部 でみられるような 過 疎 高 齢 化 による 人 口 減 少 などの 問 題 は 少 ないが, 新 旧 住 民 が 混 在 することによる 集 落 自 治 活 動 における 運 営 上 の 問 題 や, 資 源 の 共 同 管 理 体 制 の 存 続 が 困 難 になるといった 問 題 点 が 指 摘 されている 山 梨 県 富 士 北 麓 の 都 市 近 郊 地 域 である 富 士 吉 田 市 と 富 士 河 口 湖 町 は,ニホンザルによる 農 作 物 被 害 に 加 えて, 生 活 圏 における 物 損 被 害 や 住 民 が 威 嚇 されるといった 被 害 が 多 く 報 告 されているにもかかわらず, 住 民 による 対 策 は 地 域 の 一 体 感 に 欠 け, 不 十 分 なものである 被 害 は 農 地 の 維 持 管 理 や 普 段 の 生 活 にお いて 深 刻 な 影 響 を 及 ぼしているため, 住 民 からはサルと 地 域 社 会 の 共 存 に 否 定 的 な 見 方 や 行 政 に 強 い 捕 獲 圧 を 望 む 声 が 少 なからず 存 在 する しかし, 同 所 的 に 農 業 や 被 害 の 意 識 を 共 有 しない 住 民 も 多 く 存 在 し ており, 共 通 した 被 害 認 識 を 得 られないため, 被 害 対 策 が 不 十 分 なものになってきたことが 考 えられる そこで 本 研 究 は, 富 士 吉 田 市 と 南 都 留 郡 富 士 河 口 湖 町 にまたがって 分 布 する 群 れの 行 動 圏 内 である 5 集 落 において, 林 縁 部 から 300m 以 内 の 住 宅 に 対 して 被 害 経 験 や 対 策 への 積 極 性 を 問 うアンケート 調 査 を 実 施 した 対 象 地 域 に 被 害 を 及 ぼすサルの 群 れはラジオテレメトリー 調 査 による 生 態 調 査 が 実 施 されている ため,GIS を 用 いて 群 れの 位 置 と 回 答 者 の 被 害 意 識 や 対 策 を 併 せて 検 討 することにより, 都 市 近 郊 地 域 に おける 住 民 意 識 と 被 害 との 因 果 関 係 を 詳 細 に 把 握 する なお,それらの 因 果 関 係 は 共 分 散 構 造 分 析 によっ て 検 討 する P-192 ブナ 科 3 種 の 豊 凶 状 況 によるツキノワグマの 大 量 出 没 予 測 について 野 崎 英 吉 野 上 達 也 ( 石 川 県 環 境 部 自 然 保 護 課 石 川 県 白 山 自 然 保 護 センター) ツキノワグマの 大 量 出 没 は, 通 常 の 生 息 域 内 にある 餌 となる 果 実 の 凶 作 が 原 因 で 冬 ごもりに 備 える 体 脂 肪 を 蓄 積 する 必 要 によりおこる 生 理 的 飢 餓 状 態 から 発 動 される 季 節 移 動 の 一 種 と 考 えられる 大 量 出 没 が 発 生 した 地 域 では 連 日 何 頭 ものクマが 人 の 生 活 圏 にまで 侵 入 し 人 と 遭 遇 したり 人 身 事 故 が 発 生 するた め 社 会 問 題 となっている また 平 成 16 年 の 大 量 出 没 では 約 2000 頭 平 成 18 年 には5000 頭 ものクマが 捕 獲 され 地 域 によっては 個 体 群 の 存 続 を 危 惧 する 意 見 もある しかし 石 川 県 の 例 では 大 量 出 没 年 以 降 に はクマの 出 没 地 が 拡 大 していることから 個 体 の 分 散 分 布 の 拡 大 を 促 す 効 果 も 考 えられ 大 量 出 没 が 個 体 群 に 与 える 影 響 や 効 果 も 考 察 する 必 要 がある 北 陸 地 方 では 主 要 な 秋 のクマの 餌 が ブナ ミズナラ コナラのブナ 科 3 種 の 堅 果 であることから 大 量 出 没 の 発 生 は 必 ずしもブナの 豊 作 翌 年 とリンクすることはない 本 報 告 では 平 成 17 年 からツキノワグマの 大 量 出 没 の 対 策 としてブナ 科 3 種 の 豊 凶 調 査 を 実 施 し 次 のような, 調 査 手 法 で 豊 凶 予 測 調 査 を 実 施 した 1 開 花 状 況 からの 予 測 (5 月 :ブナの 雄 花 の 落 下 状 況 調 査,5-6 月 :コナラ,ミズナラの 着 花 状 況 調 査 ) 2 未 熟 果 の 着 果 状 況 からの 予 測 それに 基 づく 出 没 予 測 をしてきたので これらについて 述 べる

187 P-193 長 野 県 木 曽 郡 の 2 地 域 における 農 業 被 害 に 対 する 意 識 と 防 除 方 法 の 比 較 濵 口 あかり ( 信 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 ) 現 在 多 くの 中 山 間 地 において 野 生 動 物 による 農 業 被 害 が 問 題 となっており 長 野 県 内 でも ニホンジ カ ニホンザル イノシシ ツキノワグマなどによる 農 業 被 害 が 多 くの 地 域 で 深 刻 化 している さらに 同 地 域 で 被 害 をもたらしているとされる 獣 種 は 複 数 種 となることが 多 く 対 策 も 多 様 になってきている 本 研 究 では 被 害 対 策 の 実 態 の 把 握 及 び 対 策 に 対 する 意 識 調 査 を 目 的 に 長 野 県 木 曽 郡 の 先 進 的 に 被 害 対 策 を 行 ってきた 地 域 (A 村 )と 近 年 被 害 対 策 が 行 われはじめた 地 域 (B 村 )において 農 業 従 事 者 を 対 象 に 聞 き 取 り 調 査 を 行 った その 結 果 を 比 較 し 先 進 的 地 域 とそうでない 地 域 における 対 策 に 対 する 意 識 の 違 いや 対 策 手 法 の 違 いがあるかを 調 査 した その 結 果 両 地 域 とも 50% 以 上 の 農 地 において 何 らかの 被 害 防 除 を 行 っていた しかし それにもかか わらず そのうちの 約 70%の 農 地 で 農 業 被 害 が 発 生 していることが 判 明 した 被 害 防 除 方 法 の 内 訳 をみる と 電 気 柵 による 防 除 が 両 地 域 とも 約 30% ネット 柵 による 防 除 は A 村 が B 村 より 約 10% 多 く フェンスによ る 防 除 は B 村 が A 村 より 約 10% 多 いという 結 果 になった このように 地 域 によって 意 識 の 違 いや 取 り 組 みの 違 いが 見 られた 被 害 に 対 する 問 題 意 識 が 対 策 手 法 の 選 択 に 影 響 している 可 能 性 が 考 えられた P-194 外 来 哺 乳 類 に 関 する 新 聞 報 道 と 研 究 傾 向 の 変 遷 高 崎 昌 也 山 本 佳 代 子 安 藤 元 一 小 川 博 ( 東 農 大 野 生 動 物 ) 外 来 種 問 題 を 解 決 するには 地 域 住 民 の 外 来 生 物 に 対 する 正 しい 理 解 と 対 応 が 必 要 である 国 民 が 情 報 を 得 る 代 表 的 な 手 段 として 新 聞 が 挙 げられる そこで 読 売 新 聞 (1874~2009 年 )と 朝 日 新 聞 (1984~2009 年 )について 新 聞 データベースを 用 いて 外 来 種 関 連 の 記 事 数 と 内 容 を 調 べた 外 来 種 関 連 記 事 は 読 売 新 聞 で 625 件 朝 日 新 聞 で 1402 件 検 索 された 外 来 種 の 定 着 が 初 めて 記 事 にされたのは 1963 年 であるが 記 事 数 が 増 加 しはじめたのは 両 紙 とも 1990 年 頃 からである 多 くの 種 の 記 事 数 が 1990 年 代 から 2000 年 代 にかけて 5 倍 程 度 増 加 した 記 事 数 が 外 来 生 物 法 を 施 行 した 2005 年 にピークに 達 したが その 後 は 減 少 傾 向 を 示 している 記 事 内 容 は 1990 年 代 以 前 は 珍 しい 動 物 をみることができたという 内 容 が 主 で 被 害 など はほとんど 報 道 されていない 1990 年 代 になっても 外 来 種 を 珍 しい 動 物 と 扱 う 記 事 もあったが 生 息 域 の 拡 大 や 農 業 被 害 を 訴 える 記 事 が 増 加 し ペットを 遺 棄 する 飼 い 主 への 怒 りの 投 書 が 掲 載 され 始 めた 2000 年 代 に 入 ると 農 業 被 害 生 態 系 被 害 人 体 への 危 害 に 関 する 記 事 が 急 増 し 危 険 な 存 在 だと 報 道 されるように なった 記 事 に 最 も 多 く 取 り 上 げられた 種 はアライグマ(374)で 次 いでハクビシン(159) マングース(83) タイ ワンザル(62) ヌートリア(47)だった また 外 来 種 の 研 究 の 動 向 をみるために 哺 乳 類 学 会 大 会 における 外 来 種 関 連 の 発 表 数 (1976~2009 年 )を 調 べたところ 172 件 が 該 当 した 外 来 種 の 研 究 は 1970 年 代 からわずか だが 発 表 され 1990 年 代 になるとそれまでの 約 10 倍 に 急 増 し 2000 年 代 は 更 に 1990 年 代 の 約 2 倍 増 加 し た 研 究 対 象 として 多 く 取 り 上 げられた 種 は 新 聞 と 極 めて 類 似 しており 新 聞 と 同 様 にアライグマ(48)が 最 も 多 く 発 表 された このように 研 究 発 表 数 と 新 聞 記 事 数 はほぼ 時 を 同 じくして 増 減 していた すなわち 外 来 種 関 連 の 研 究 が 新 聞 記 事 より 先 駆 けて 行 われているという 傾 向 はみられなかった

188 P-195 捕 獲 の 担 い 手 育 成 に 関 するアンケート 調 査 八 代 田 千 鶴 小 泉 透 ( 独 立 行 政 法 人 森 林 総 合 研 究 所 ) 近 年 ニホンジカやイノシシなどの 野 生 動 物 による 農 林 業 被 害 が 急 増 している 従 来 柵 の 設 置 などの 防 除 対 策 が 実 施 されてきたが 急 激 な 個 体 数 増 加 のため 被 害 低 減 は 難 しく 根 本 的 な 解 決 のためには 捕 獲 に よる 個 体 数 調 整 が 必 須 である 一 方 捕 獲 を 担 ってきた 狩 猟 者 は 1970 年 の 約 50 万 人 から 2006 年 には 約 18 万 人 へと 減 少 の 一 途 を 辿 っており 捕 獲 を 担 う 専 門 的 な 技 術 者 の 育 成 が 急 務 となっている そこで 都 道 府 県 による 捕 獲 技 術 者 育 成 の 実 態 を 明 らかにするためにアンケート 調 査 を 実 施 した 回 収 率 は 89.4%であ った 回 答 のあった 全 ての 都 道 府 県 で 被 害 対 策 として 個 体 数 調 整 を 実 施 していた 実 施 中 の 事 業 に 問 題 があるとの 回 答 は 95%であり 狩 猟 者 の 減 少 高 齢 化 43% 捕 獲 個 体 の 処 理 28% 捕 獲 効 率 の 低 迷 16%が あげられた 個 体 数 調 整 の 担 い 手 として 想 定 しているのは 猟 友 会 のみ 17% 猟 友 会 と 被 害 農 家 62% 専 門 的 捕 獲 技 術 者 15%であった 捕 獲 事 業 実 施 に 関 して 猟 友 会 への 委 託 で 十 分 36% 専 門 的 捕 獲 業 者 が あれば 委 託 したい 47%であった 実 施 中 の 育 成 事 業 は 狩 猟 免 許 試 験 開 催 回 数 の 増 加 や 経 費 補 助 などが 多 かった どの 県 も 担 い 手 育 成 の 重 要 性 は 認 識 していたが 実 施 内 容 は 県 によって 異 なり 事 業 として 専 門 的 捕 獲 技 術 者 を 育 成 する 動 きはなかった P-196 野 生 生 物 保 全 に 関 する 地 方 レベルでの 行 政 研 究 鳥 居 春 己 野 崎 英 吉 増 澤 直 上 田 剛 平 奥 山 正 樹 小 泉 透 小 寺 祐 二 佐 藤 洋 司 高 橋 満 彦 谷 口 美 洋 子 千 葉 康 人 中 村 俊 彦 逸 見 一 郎 松 田 奈 帆 子 丸 山 哲 也 ( 野 生 生 物 保 護 学 会 行 政 研 究 部 会 ) 日 本 の 野 生 生 物 保 全 においては 地 方 自 治 体 レベルでの 施 策 が 重 要 な 役 割 を 果 たしている 特 に 鳥 獣 行 政 に 関 しては 都 道 府 県 における 狩 猟 管 理 を 基 本 とした 制 度 により 取 り 組 まれてきたうえ 例 えば 科 学 的 計 画 的 な 保 護 管 理 を 目 的 として 1999 年 に 創 設 された 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 も 都 道 府 県 が 任 意 に 策 定 する 計 画 制 度 とされている 本 年 10 月 に 愛 知 県 名 古 屋 市 で 開 催 される 生 物 多 様 性 条 約 第 10 回 締 約 国 会 議 (CBD-COP10)やその 関 連 行 事 では 希 少 野 生 動 植 物 種 の 保 護 増 殖 事 業 や 国 立 公 園 での 外 来 種 対 策 など 国 の 野 生 生 物 保 全 施 策 が 海 外 に 向 けて 紹 介 される 機 会 は 多 いと 考 えられる 一 方 で 地 方 レベルの 取 組 の 紹 介 は サイドイベントや 展 示 会 等 を 通 じての 限 られた 場 に 関 するものにと どまり 総 括 的 に 紹 介 される 機 会 は 少 ないのではないかと 予 想 される このため 本 発 表 では 野 生 生 物 保 護 学 会 行 政 研 究 部 会 の 活 動 の 一 環 として おもに 都 道 府 県 を 中 心 に した 地 方 自 治 体 レベルでの 行 政 と 研 究 が 連 携 した 施 策 を 概 観 するため 沿 革 と 実 例 をとりまとめた 沿 革 については 地 方 レベルの 取 組 を 中 心 にして 我 が 国 の 野 生 生 物 保 全 史 を 概 観 できるものとして 制 度 組 織 トピックの 3 項 目 について 整 理 した 実 例 については 部 会 員 が 何 らかの 立 場 で 関 与 している 施 策 を 中 心 に 行 政 部 局 と 調 査 研 究 機 関 が 密 接 な 体 制 を 構 築 している 例 従 来 の 行 政 部 局 間 の 横 断 的 なチ ームを 立 ち 上 げ 自 治 体 独 自 の 予 算 を 用 いた 特 徴 的 な 施 策 を 展 開 している 例 など 行 政 と 研 究 が 連 携 を 図 っていると 評 価 できる 事 例 を 紹 介 する 本 発 表 のポスターは 縮 刷 版 の 活 用 を 想 定 して 作 成 しており CBD-COP10 の 関 連 イベントやその 他 さまざ まな 機 会 を 捉 え 野 生 生 物 保 護 学 会 行 政 研 究 部 会 として 我 が 国 の 地 方 レベルでの 行 政 研 究 の 紹 介 に 努 めていきたいと 考 えている

189 14.Programme( 英 文 プログラム) Lecture for the Encouragement Prize of the Mammalogical Society of Japan Sunday, September 19 Room: Hall 12:45~13:05 PL-1 Nozomi Nakanishi (University of the Ryukyus) Ecological study on the Iriomote cat based on long-term data accumulation. The Mammalogical Society Prize Lecture Sunday, September 19 Room: Hall 13:05~14:05 PL-2 Hisashi Abe Taxonomy of insectivores and rodents, in connection with the convergence of guild composition in their regional communities Phylogenetical taxonomy of insectivores and rodents based on the ecological and geographical variations. (Break 14:05~14:20) Open Joint Symposium: Sociological and ecological use of wildlife and biological diversity Sunday, September 19 Room: Hall 14:20~14:25 S-0 Opening Address. Masatsugu Suzuki (Gifu University) 14:25~14:40 S-1 Including wildlife in sustainable and ecosystem management of natural resources. Tsuyoshi Yoshida (Rakuno Gakuen University) 14:40~15:10 S-2 Wildlife resource management and conservation of biodiversity. Hiroyuki Matsuda (Yokohama National University), Jun Akamine (Nagoya City University) 15:10~15:40 S-3 Ecotourism and wildlife conservation, its possibility and risk. Yurie Kaizu (Bunkyo University) 15:40~15:50 (Break) 15:50~16:20 S-4 Ideal way of sustainable use of wildlife. Hidenori Kusakari (WWF Japan) 16:20~16:50 S-5 Recognition of the benefits of trade in wildlife at CITES, reflecting outcomes of CoP15. Nobuo Ishii (Tokyo Woman's Christian University) 16:45~17:20 Comments and General Discussion

190 Workshops Saturday, September 18 9:30-11:15 Room O1 (E-100) F-01 Estimating population size of bears: Effectiveness and issue of DNA markers for individual identification. Chair: Masaaki Yoneda (Japan Wildlife Research Center), Tsutomu Mano (Hokkaido Research Organization) Room O2 (B-101) F-02 Build the capacity of wildlife management from research to coordination. Chair: Masahito Yoshida (Tsukuba Univ.), Mayumi Yokoyama, Katsuya Suzuki (Wildlife Management Research Center, Hyogo) Room O3 (B-102) F-03 Asian researchers network for mammal species diversity. Chair: Masaharu Motokawa (Kyoto Univ. Museum), Yuta Shintaku (Dept. Zool., Kyoto Univ.) Room O4 (B-103) F-04 Impacts on endangered bats due to construction of New Ishigaki Airport. Chair: Nobuo Ishii (Tokyo Woman s Christian Univ.), Akira Sano (Mie Pref. Gov.) Room O5 (E-102) F-05 Change from population management to ecocracy, a case of otters and wolves. Chair: Tsuyoshi Inoue (Japan Wolf Association) Room O6 (E-101) F-06 Recent research on Tokudaia. Chair: Takamichi Jogahara (Fac. Sci., Okayama Univ. Sci.), Fumio Yamada (Forestry & For. Prod. Res. Inst.) Saturday, September 18 19:00-20:45 Room O1 (E-100) F-07 Save Japanese hunters from extinction! Chair: Hiromasa Igota (Rakuno Univ.), Yukiko Matsuura (FFPRI) Room O2 (B-101) F-08 How does the food availability affect on the habitat use of Japanese black bears? Chair: Koji Yamazaki (Ibaraki Nature Museum), Shinsuke Koike (Tokyo Noko Univ.) Room O3 (B-102) F-09 Toward information sharing on wildlife and traffic issues. Chair: Yushin Asari (Chodai Co., Ltd.), Takane Shikano, Misako Noro (DEC), Yoshiki Yamada (Docon Co., Ltd.) Room O4 (B-103) F-10 How to find a niche for ourselves in survey, research and administration, which related to the wildlife management. Chair: Shigeki Hirata (Nagasaki Pref., ex Tottori Pref.), Yuuji Kodera (Utsunomiya Univ.) Room O5 (E-102) F-11 Towards the establishment of the regional-scale monitoring system of wildlife in Tohoku. Chair: Hidetoshi Tamate (Yamagata Univ.), Hideo Higashi (Institute of Mammal) Room O6 (E-101) F-12 Let s enjoy specimens combined with the secondary source. Chair: Nozomi Kurihara (National Museum of Nature and Science) Monday, September 20 9:15-11:00 Room O1 (E-100) F-13 Study room for sampling design and statistical analysis: open discussion on case studies. Chair: Masashi Kiyota (Nat. Res. Inst. Far Seas Fish.), Norio Takahashi (Nat

191 Res. Inst. Far Seas Fish.), Yayoi Kaneko (Tokyo Univ. Agr. Tech.) Room O2 (B-101) F-14 Population Management of Sika deer for Biodiversity. Chair: Shin ichiro Hamasaki (WMO), Toru Koizumi (FFPRI), Kiyoshi Yamauchi (I-RIEP) Room O3 (B-102) F-15 Katachi no Gakko 15. Chair: Hideki Endo (Univ. Mus., Univ. Tokyo) Room O4 (B-103) F-16 Study on diversity of the masked palm civet. Chair: Ryuichi Masuda (Hokkaido Univ.) Room O5 (E-102) F-17 Tasks of conflict resolution between kuril seal conservation and fisheries from view point of regional communities and fisheries economy. Chair: Kazuo Wada (Pinnipeds Research Group of Japan) Room O6 (E-101) F-18 Movement, foraging and nesting of gliding mammals. Chair: Yushin Asari (Chodai Co., Ltd.) Monday, September 20 13:00-14:45 Room O1 (E-100) F-19 Toward construction of the Integrated Wildlife Management System. Chair: Masae Saito, Shinsuke Koike, Koichi Kaji (Tokyo Univ. of Agri. and Tech.) Room O2 (B-101) F-20 Sika deer impacts on Biodiversity - Irreversible impact on the current situation and solution-. Chair: Ryota Araki (Japan Wildlife Research Center), Noriko Yokoyama (Wildlife Management Office) Room O3 (B-102) F-21 Let s submit your researches to Mammal Study! Chair: Ryuichi Masuda (Hokkaido Univ.) Room O4 (B-103) F-22 Works of Mitoshi Tokuda, a mammalogist and evolutionary biologist. Chair: Satoshi D. Ohdachi (ILTS, Hokkaio Univ.) Room O5 (E-102) F-23 Current status of Japanese monkey population management and future tasks. Chair: Kunio Watanabe (Kyoto Univ), Kunihiko Tokida (JWRC), Hiroto Enari (Utsunomiya Univ) Room O6 (E-101) F-24 Re-evaluation for Redlist of Japanese Insectivora. Chair: Yasushi Yokohata (Grad. Sci. Eng., Univ. Toyama), Shin-ichiro Kawada (Natn. Sci. Mus.), Junji Moribe (Dept. Oral Anat., Asahi Univ. Sch. Dent.) Monday, September 20 15:00-16:45 Room O1 (E-100) F-25 Can nature interpreters facilitate local conservation activities? Chair: Ryoto Tomita (Shizuoka Univ.), Satoko Sekine (Nature Guide) Room O2 (B-101) F-26 He thinks to catch shell-fish in the trees. - Learning from failure examples, the countermeasure against the agricultural damage. Chair: Yuuji Kodera (Utsunomiya Univ.), Hiroto Enari (Utsunomiya Univ.) Room O3 (B-102) F-27 Great cormorant issues in the Lake Biwa. Chair: Akiko Sudo (Eaglet Office Inc.) Room O4 (B-103) F-28 A meeting on the present status and improvements for the practices of wildlife biology. Chair: Seiki Takatsuki (Azabu Univ.), Motokazu Ando (Tokyo Univ. of Agri.)

192 Oral Presentations Saturday, September 18 14:00-18:30 (Break: 16:15-16:30) Room O1(E-100) 14:00 O1-01 Capture of the Japanese dormouse in the Kikuchi Valley, Kumamoto Prefecture, Kyusyu, Japan. Aiko Ohno 1, Masatoshi Yasuda 2, Akio Inoue 1 ( 1 Kumamoto Pref. Univ., 2 FFPRI-Kyusyu) 14:15 O1-02 Evaluation of controll effect of electric vibrator for lesser Japanese mole (Mogera imaizumii). Hiroshi Ohno, Yasushi Yokohata (Grad. Sch. Sci. Eng., Univ. Toyama) 14:30 O1-03 The techique for selective captuing the large wild boar by the box trap. Naoko Matsuda 1, Kousuke Niibe 2, Yukihiro Yano 2, Tetsuya Maruyama 1, Jun Nakatani 3 ( 1 NPD Tochigi Pre Gov, 2 Tochigi Pre CPMO, 3 NARC) 14:45 O1-04 Smaller cage for shipping and disposing the wild boar captured by the box trap. Naoko Matsuda 1, Kousuke Niibe 2, Yukihiro Yano 2, Tetsuya Maruyama 2, Jun Nakatani 3 ( 1 NPD Tochigi Pre Gov, 2 Tochigi Pre CPMO, 3 NARC) 15:00 O1-05 Relation estimated population density using camera and feces density. Hiroyuki Tado 1, Takuo Hironaga 2, Noboru Koeda 1, Eiji Hosoi 3 ( 1 Agriculture and Forestry General Engineering Center Management Technique Research Lab, 2 Yamaguchi Agriculture and Forestry Office, 3 Yamaguchi Universty Faculty of Agriculture) 15:15 O1-06 Features of new technologies for capturing deer. Go Abe 1,2, Hiroshi Sakata 1,2, Akira Taguchi 2, Masayoshi Nagamoto 3, Youichi Kitagawa 3, Tetsuya Matsumoto 3, Yasuyuki Muroyama 1,2 ( 1 University of Hyogo, 2 Hyogo Wildlife Management Research Center, 3 Hyogo Prefectural Institute of Technology) 15:30 O1-07 The exclusion method of male ezo-deer in live capture operation by corral trap. Yasuyuki Tachiki, Hideto Mukai, Koji Matsumoto, Rika Akamatsu (EnVision Conservation Office) 15:45 O1-08 An identification method for Asiatic black bears by using white chest marks. Daishi Higashide 1, Shingo Miura 2, Hideo Miguchi 3, Toshiki Aoi 4 ( 1 Niigata Univ., 2 Waseda Univ., 3 Niigata Univ., 4 Iwate Univ.) 16:00 O1-09 Individual information on Japanese black bear that lives in Hyogo Hyunosen that used hair trap method. Yoshiki Morimitsu 1, Erina Saita 2, Sachiko Nakamura 3, Mayumi Yokoyama 4 ( 1 University of Hyogo Wildlife Management Research Center, 2 Hyogo Wildlife Management Research Center, 3 University of Hyogo Wildlife Management Research, 4 University of Hyogo Wildlife Management Research) 16:30 O1-10 Efficiency of capturing deer in Nishiokoppe Special Hunting Area. Hiromasa Igota 1, Yukiko Matsuura 2 ( 1 Rakuno Gakuen Univ, 2 Forestry and forest product research institute) 16:45 O1-11 Do Ussurian tube-nosed bats hibernate in snow? Hirofumi Hirakawa, Dai Fukui (Forestry and Forest Products Research Institute)

193 17:00 O1-12 Estimation of ovulation probability of the Japanese black bear (Ursus thibetanus japonicus). Atsushi Yamanaka 1, Kiyoshi Yamauchi 2, Tsunenori Tsujimoto 3, Toshio Mizoguchi 4, Toru Oi 5, Seigo Sawada 6, Michito Shimozuru 1, Toshio Tsubota 1 ( 1 Graduate School of Veterinary Medicine, Hokkaido Univ., 2 Research Institute for Environmental Science and Public Health of Iwate Pref., 3 Morioka Zoological Park, 4 Fukushima Wildlife Rehabilitation Center, 5 Forestry and Forest Products Research Institute, 6 Shimane Pref. Mountainous Region Research Center) 17:15 O1-13 Relative growth of skull in male sperm whales, with an indication of sexual dimorphism. Ryoko Zenitani, Hidehiro Kato (Tokyo University of Marine Science and Technology) 17:30 O1-14 Frequency of abnormal bone in black bear from East-chugoku and North-kinnki population. Mayumi Yokoyama 1, Erina Saita 2, Yoshiki Morimitsu 1, Sachiko Nakamura 2 ( 1 Univ.Hyogo, 2 Wildfife Manage.Center) 17:45 O1-15 Morphological evolution of extant sika deer molars with reference to wear and hypsodonty. Mugino Ozaki Kubo 1, Seiki Takatsuki 2, Gen Suwa 1 ( 1 Tokyo Univ., 2 Azabu Univ.) 18:00 O1-16 Phylogeny of superficial forearm flexor and interpretation of forearm flexors of mammals. Tadasu K. Yamada (Nat.l Mus. Nat. Sci.) Room O2 (B-101) 14:00 O2-01 A comparison of food habits of sika deer and Japanese serow at Mt. Yatsugatake, central Japan. Seiki Takatsuki, Kento Kobayashi (Azabu University) 14:15 O2-02 Composition of Water Soluble Carbohydrate in Apple. Norio Tokita 1, Shin-ichi Hayama 2, Kentaro Umeda 2, Shoji Matsumura 3 ( 1,2 Nippon Veterinary and Life Science Univ., 3 Tokyo Univ. of Agriculture and Technology) 14:30 O2-03 Long movement of black bears in autumn in Shirakawa region. Rina Sugiura 1, Makoto Kato 1, Yukinori Uchiyama 2, Toshiaki Suzuki 2, Momoko Koga 2, Fumi Hishiki 2, Makoto Asano 3, Haruki Kato 4, Kenichirou Shimatani 5, Hiroshi Hashimoto 2, Yasuaki Niizuma 2 ( 1 Meijo Univ., 2 Meijo Univ., 3 Gifu Univ., 4 FESS., 5 ISM.) 14:45 O2-04 Effect of yearly fluctuations in nut production on appearance of Japanese black bear. Atsuyuki Katahira (Gunma prefectural foresty experiment station) 15:00 O2-05 Food habit of asiatic black bears (Ursus thibetanus) in the Shirakawa village region, Gifu Prefecture. Makoto Kato 1, Rina Sugiura 1, Yukinori Uchiyama 1, Toshiaki Suzuki 1, Momoko Koga 1, Aya Hishiki 1, Haruki Kato 2, Hiroshi Hashimoto 1, Yasuaki Niizuma 1 ( 1 Meijo Univ., 2 TOYOTA Shirakawa-Go Eco-Institute) 15:15 O2-06 Verification of diet difference by sex and growth stages in northern fur seals based on long-term stomach content data. Masashi Kiyota 1, Shiroh Yonezaki 1, Norihisa Baba 2 ( 1 Nat. Res. Inst. Far Seas Fish., Seikai Regional Fish. Res. Inst.) 15:30 O2-07 Non-lethal techniques for diet estimation of pinnipeds: their potential and limitations. Shiroh Yonezaki 1, Masashi Kiyota 2 ( 1 National Research Institute of Far Seas

194 Fisheries, FRA, 2 National Research Institute of Far Seas Fisheries, FRA) 15:45 O2-08 Foraging area distribution of the Common Japanese Pipistrelle Bat at Kumagaya City, Saitama, Japan. Hitoshi Wakabayashi (Rissyou Univ.) 16:00 O2-09 Acorn use by wood mice after wintering season revealed by estimation of tannin intake. Takuya Shimada 1, Eriko Nishii 2, Takashi Saitoh 3, Akiko Takahashi 4, Mitsue Shibata 1 ( 1 FFPRI Tohoku, 2 Hokkaido Univ., 3 Hokkaido Univ. FSC, 4 Tokyo Metropolitan Univ.) 16:30 O2-10 Roadkills of raccoon dogs and its life history events as background factors: the facts assessed from the age structure. Takafumi Tatewaki, Seiki Takatsuki (Azabu Univ.) 16:45 O2-11 Information analysis on raccoon invasion in Shiretoko Peninsula. Tohru Ikeda, Ken-ichiro Shimada (Hokkaido Univ.) 17:00 O2-12 Food habits and reproductive activity of the invasive small Indian mongoose on Kyushu Islnad, Japan. Kimitake Funakoshi 1, Ayumi Nagasato 1, Hajime Yamasita 1, Aika Arai 1, Shigeru Okada 2, Katsunori Shioya 2, Kanji Tamai 3 ( 1 The Int. Univ. of Kagoshima, 2 The Foun. of Env. Research and Service, 3 Kagoshima City Zool. Gardens) 17:15 O2-13 The mongoose management on Amami-oshima Island and recoveries of native animals. Yuya Watari 1, Satoshi Nagumo 2, Shingo Kubo 2, Fumio Yamada 3, Shintaro Abe 4 ( 1 FFPRI JSPS, 2 Kagoshima International Univ., 3 FFPRI, 4 Ministry of the Environment) 17:30 O2-14 Distribution of wild boars field sign in Ashikaga City, Tochigi Prefecture. Akiko Shibasaki 1, Kazuki Suda 2 ( 1 Graduate school of Rissho Univ., 2 Rissho Univ.) 17:45 O2-15 Hand-Rearing of a Finless Porpoise in Omura Bay. Hitoshi Nakano, Masayuki Komaba, Hisako Ikeda, Kumiko Komaba, Mayumi Deki, Akihiro Kawakubo (Kujyu Kushima Aquarium) 18:00 O2-16 Analysis of Kuril harbor seal behavior around a small fixed shore net in Akkeshi Bay, eastern Hokkaido, Japan. Yumi Kobayashi 1, Mari Kobayashi 2,3, Yukiko Watanabe 4, Yasunori Sakurai 1 ( 1 Hokkaido University, 2 Tokyo University of Agriculture, 3 Marine Wildlife Center of Japan, 4 IRBJ) Room O3 (B-102) 14:00 O3-01 The origin of the last Asian black bear in Kyushu Island. Naoki Ohnishi 1, Yoshiki Yasukochi 2 ( 1 Forestry and Forest Products Research Institute, 2 The Graduate University for Advanced Studies) 14:15 O3-02 Historical review of Japanese monkey conservation. Kazuo Wada (NPO Primate Agora Biomedical Institute) 14:30 O3-03 Assessment of natural selection in the genetic variation of Tshb gene of the Japanese hare, Lepus brachyurus. Mitsuo Nunome 1, Harumi Torii 2, Rikyu Matsuki 3, Ghota Kinoshita 4, Fumio Yamada 5, Hitoshi Suzuki 4, Yoichi Matsuda 1 ( 1 Nagoya Univ., 2 Nara Univ. of Education, 3 CRIEPI, Hokkaido Univ., 5 FFPRI) 14:45 O3-04 Rediscussion of the Japanese badger social structure-overlay analysis between spatial organization and genetic distance in Hinode, Tokyo. Yayoi Kaneko 1, Eiji Kanda 2, Sara Tashima 3, Ryuichi Masuda 3, Chris Newman 4,

195 David W. Macdonald 4 ( 1 Tokyo University of Agriculture and Technology, Wildlife Center, 3 Hokkaido University, 4 University of Oxford) 2 Tokyo 15:00 O3-05 Microsatellite cross-amplification in 5 Caprinae species: application in population diversity studies. Junghwa An, Kyung-Seok Kim, Mi-sook Min, Hang Lee (Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB) and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea) 15:15 O3-06 Molecular phylogeny, divergence time, and biogeography of mustelids inferred from 10 genetic loci. Jun J. Sato 1, Mieczyslaw Wolsan 2, Francisco J. Prevosti 3, Guillermo D Elia 4, Colleen Begg 5, Keith Begg 5, Tetsuji Hosoda 6, Kevin L. Campbell 7, Hitoshi Suzuki 8 ( 1 Dept. Biotech. Fukuyama Univ., 2 Polish Academy of Sciences, 3 Mueso Argentino de Ciencias, 4 Universidad de Concepcion, 5 South Africa, 6 Wakayama Taikyu High School, 7 University of Manitoba, 8 Hokkaido Univ.) 15:30 O3-07 Genetic analysis of the sika deer population on Miyajima Island, Hiroshima, Japan. Shoko Tamanaha 1, Eiji Hosoi 2, Yoh Ihara 3, Hidetoshi Tamate 4 ( 1 Yamaguchi Univ., 2 Yamaguchi Univ., 3 Hiroshima Environment & Health Association, 4 Yamagata Univ.) 15:45 O3-08 Recruitment rate of sika deer population in eastern Hokkaido. Hiroyuki Uno (Inst. of Env. Sci., Hokkaido Research Organization) 16:00 O3-09 Cost of pregnancy and nursing for female Sika deer on Kinkazan Island. Masato Minami 1, Nobumasa Oonishi 2, Naoko Higuchi 3, Ayumi Okada 4, Seiki Takatuki 1 ( 1 Azabu Univ., 2 Eco-Planning Research, 3 NPO Earthworm, 4 Kitasato Univ.) 16:30 O3-10 Analyses of species composition of seashore and shallow sea biota in Ishikawa and Toyama Prefectures, against environmental pollution over broad area. Shizue Terasaki 1, Yasushi Yokohata 2 ( 1 Fac. Edu., Toyama Univ., 2 Grad. Sci. Eng., Univ. Toyama) 16:45 O3-11 Echinococcus infection rate among red foxes and swine. Kohji Uraguchi, Kenichi Takahashi (Hokkaido Institute of Public Health) 17:00 O3-12 Possibility for distribution of Yezo sika deer meat considered from a result of consumer survey. Fumitaka Kasai, Takayoshi Masuko, Risaku Kitahara (Tokyo University of Agriculture) 17:15 O3-13 Residents attitudes and behaviors toward Asiatic black bear and management policy in the North Tajima region of Hyogo prefecture. Ryo Sakurai 1, Gouhei Ueda 2, Susan Jacobson 1 ( 1 University of Florida, School of Natural Resources and Environment., 2 Hyogo Prefectural Government Toyo-oka Agricultural & Forestry Office) 17:30 O3-14 Red-headed Wood Pigeon PHVA Workshop and its Conservation Effects. Kazuo Horikoshi (Institute of Boninology) 17:45 O3-15 Launch of bat monitoring project ibats-japan. Dai Fukui 1, Kate E. Jones 2 ( 1 FFPRI, 2 Zoological Society of London.) Sunday, September 19 9:00-10:15 Room O1 (E-100) 9:00 O1-17 Development of the computer-based movement simulator for wild mammals. Toshitaka Iwamoto 1, Masatoshi Denda 2, Junji Miwa 2, Tsuyoshi Takeshita 3, Kouji

196 Shiraishi 4 ( 1 Univ. Miyazaki, 4 Assoc.Tokyo Credit Bank) 2 Public Works Research Inst., 3 Hokkaido Univ., 9:15 O1-18 Validity of methods for population estimation using multiple indices - Evaluation of the model using dummy data-. Yasutaka Kishimoto 1,2, Daisuke Fujiki1 2, Hiroshi Sakata1 2 ( 1 Univ. Hyogo, 2 Wildlife Management Research Center, Hyogo) 9:30 O1-19 Utility of hunter observation, harvest and road-kill surveys as proxies for moose (Alces alces) density in Norway. Mayumi Ueno 1,2, Erling Johan Solberg 3, Hayato Iijima 4 ( 1 Hokkaido Institute of Environmental Sciences, 2 Field Science Center, Hokkaido Univ., 3 Norwegian Institute for Nature Research, 4 Yamanashi Forest Research Institute) 9:45 O1-20 Habitat selection of Megascolecidae earthworms. Satomi Onuma 1, Masamichu Ito 2, Kazuki Suda 1 ( 1 Grad Rissho Univ., 2 Surugadai Univ., 3 Rissho Univ.) 10:00 O1-21 Metapopulation Structure of Threatened Reverdin's Blue. Michihito Watanabe (Kawaguchiko Field Center) Room O2 (B-101) 9:00 O2-17 Life of tiger, life of human: History of the relationship between tigers and humans in Korea. Myung-sun Chun 1, Dong-jin Kim 2, Jeong-eun Lim 3, Mi-sook Min 1, Tae-sop Cho4, Jin-gi Cheon 5, Won-oh Choi 6, Chang-yong Choi 7, Hyun-myung Choi 8, Hang Lee 1 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 Korea National University of Education, 3 Wildlife Conservation Society, 4 Yonsei University, 5 The National Folk Museum of Korea, 6 Korea University, 7 Korea National Park Service, 8 Korea Tiger & Leopard Conservation Fund) 9:15 O2-18 Distribution of wild mammals, hunting harvest, and crop damages in central Kyushu in Masatoshi Yasuda, Hiroshi Kondoh (FFPRI-Kyushu) 9:30 O2-19 Distribution patterns of mammals in the Jomon period, middle Edo period, and the present, in the Japanese Archipelago. Riyou Tsujino, Eriko Ishimaru, Takakazu Yumoto (Research Institute for Humanity and Nature) 9:45 O2-20 Relationship of human and mammals from the Jomon period to the present in the Japanese Archipelago. Eriko Ishimaru, Riyou Tujino, Takakazu Yumoto (Research Institute for Humanity and Nature) 10:00 O2-21 Biogeography in the Holocene from amimal remains The possibility of archaeozoology in Japan. Takeshi Yamazaki (Nara National Research Institute for Cultural Properties, Environmental Archaeology Laboratory) Room O3 (B-102) 9:00 O3-16 Distribution of Freshwater turtles in Mie prefecture. Mari Taniguchi, Naoki Kamezaki (Kobe-Suma Aquarim) 9:15 O3-17 Trends of Loggerhead turtle nesting in Japan. Naoki Kamezaki 1,2, Yoshimasa Matsuzawa 1,2, Kazuyoshi Omuta 3, Hiroshi Takeshita 2,

197 Kiyoshi Goto 2 ( 1 Kobe-Suma Aquarim., 2 Sea Turtle Association of Japan., 3 Yakushima Umigame-kan) 9:30 O3-18 Depredation of loggerhead sea turtle nests by raccoons. Yoshimasa Matsuzawa 1,2 Kiyoshi Goto 3, Takafumi Sugiyama 1 ( 1 Sea Turtle Assoc. Japan, 2 Suma Aqualife Park, 3 Minabe Sea Turtle Res. Group) 9:45 O3-19 Proposition of Interpretive Planninng forwildlife Educator. Takeshi Kobayashi (Teikyo Univ.of Science) 10:00 O3-20 Demographics and change of birth rates of a crop-raiding Japanese macaque. Aya Yamada 1, Ayako Takano 2, Katsuya Suzuki 3, Yasuyuki Muroyama 3 ( 1 WeNARC, 2 Nara Univ. Edu., 3 Univ. Hyogo, Wildlife Management Research Center) Poster Presentations Saturday, September 18 Core time: 13:00-14:00 Sunday, September 19 Monday, September 20 Core time: 11:15-12:15 Room P1 (B-21) P-001 Heterochrony and modularity of cranial ossification sequence in eulipotyphlan mammals. Daisuke Koyabu 1,2, Marcelo Sanchez-Villagra 3, Senichi Oda 4, Kazuhiro Koyasu 5, Motokazu Ando 6, Hideki Endo 2 ( 1 Univ. Tokyo, 2 Univ. Tokyo, 3 Univ. Zurich, 4 Okayama Univ. Sci., 5 Aichi Gakuin Univ., 6 Tokyo Univ. Agr.) P-002 White-belted coloration in a mole-shrew, Urotrichus talpoides, from Aichi, Japan. Junji Moribe 1, Kensuke Yasui 2, Noritoshi Inagaki 3, Ryuta Watanabe 1, Kazuhiko Satoh 1, Yasutoku Kogaya 1, Sadakazu Ejiri 1 ( 1 Dept. Oral Anat., Asahi Univ. Sch. Dent., 2 Toyohashi Mus. Nat. Hist., 3 Hagi elem. sch.) P-003 Do Moles Have Higher Metabolic Rate? Atsushi Kashimura 1, Yoshinobu Ohkubo 2, Akio Shinohara 3, Kimiyuki Tsuchiya 4, Toshihiro Takahashi 1, Tetsuo Morita 1 ( 1 Fac. Agric., Univ. Miyazaki, 2 Grad. Sch., Agric. Engineer., Univ. Miyazaki, 3 Frontier Sci. Res. Ctr., Univ. Miyazaki, 4 Applied Biology, Co., Ltd.) P-004 Mechanism of compensation for the temporalis reduction in greater Egyptian jerboas, Jaculus orientalis. Kazuhiko Satoh 1, Junji Moribe 1, Ryuta Watanabe 1, Yasutoku Kogaya 1, Kin-ya Kubo 2, Sadakazu Ejiri 1 ( 1 Asahi Univ, 2 Seijo Univ) P-005 Rerationships between coprophagy and protein nutrition in pregastric hindgut fermenters rat-like hamsters, Tscherskia triton. Hiroki Shichijo 1, Yuji Kondo 2, Toshihiro Takahashi 3, Tetuo Morita 3 ( 1 Interdiscipl. Grad. Sch. Agric. Engineer.Univ. Miyazaki, 2 Grad.Sch. Agric. Univ. Miyazaki, 3 Fas. Agric. Univ. Miyazaki) P-006 Roles of the forestomach in the utilization of phytate phosphorus by rat-like hamsters Tscherskia triton. Yuji Kondo 1, Hiroki Shichijo 2, Shunsuke Mori 1, Toshihiro Takahashi 3, Tetsuo Morita 3 ( 1 Grad. Sch.Agric. Univ.Miyazaki, 2 Interdiscipl. Grad. Sch. Agric. Engineer. Univ. Miyazaki, 3 Fac. Agric. Univ. Miyazaki) P-007 Effects of day length, ambient temperature and cohabitation on daily torpor in the small japanese field mouse

198 Yoshinobu Okubo 1, Chihiro Koshimoto 2, Toshihiro Takahashi 3, Tetsuo Morita 3 Agric. Engineer. Univ. Miyazaki, 2 FSRC Univ. Miyazaki, 3 Agric. Univ. Miyazaki) ( 1 Grad. Sch. P-008 Interspecific variation of hindlimb morphology associated with aquatic locomotion among mustelids (mammalia; carnivora). Kent Mori 1, Satoshi Suzuki 2, Daisuke B. Koyabu 1, Jumpei Kimura 3, Hideki Endo 4 ( 1 Grad. Sci., Univ. Tokyo., 2 Dept. Zoology., Grad. Sch. Sci., Kyoto Univ., 3 Laboratory of Veterinary Anatomy., College of Veterinary Medicine. Seoul National Univ. Seoul, Korea., 4 Univ. Museum. Univ. Tokyo) P-009 Effect of external factors in molting of the Japanese marten. Ayumi Nagasato 1, Kimitake Funakoshi 2, Kanji Tamai 3 ( 1 The Int. Univ. of Kagoshima, 2 The Int. Univ. of Kagoshima, 3 Kagoshima City Zool. Gardens) P-010 Gastrointestinal tract ph and passage time of feed to apply to Mongoose. Seiya Ono 1, Go Ogura 1, Kei Obata 1, Doncan Macmorran 2, Paul Aylett 2, Lee Shapiro 2, Sugoto Roy 3 ( 1 Ryukyu Univ. 2 Conovation Limitd (NZ), 3 Central Science Laboratory (UK) ) P-011 Variation of skull morphology in five raccoon dog subspecies. Sang-In Kim 1, 2, Young Jun Kim 1, Kaarina Kauhala 3, Hang Lee 1, Mi-Sook Min 1, Junpei Kimura 2 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB), 2 Laboratory of Veterinary Anatomy and Cell Biology, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, South Korea, 3 Finnish Game and Fisheries Research Institute, Turku, Finland) P-012 Patterns of morphological evolution in mammalian molars as dietary adaptations. Masakazu Asahara 1, Motokawa Masaharu 2 ( 1 Kyoto Univ., 2 Kyoto Univ. ) P-013 Reproductive characteristics of male raccoons in Wakayama Prefecture and Hokkaido. Yukiko Kato 1, Kazuo Suzuki 2, Daisuke Hayakawa 3, Makoto Asano 1, Masatsugu Suzuki 1 ( 1 Lab. Zoo and Wildlife Medicine, Gifu Univ., 2 Hikiiwa Park Center, Tanabe City, 3 Wanpark Kochi Animal Land, Kochi City) P-014 Dental abnormalities in feral raccoon (Procyon lotor): Extra roots and root fusion. Keiko Sone 1, Takeshi Fujitani 2,3, Kazuhiro Koyasu 1, Haruo Nakagaki 1, Sen-ichi Oda 4 ( 1 School of Dentistry, Aichi-Gakuin Univ., 2 Nagoya Higashiyama Zoo, 3 Graduate School of Natural Sciences, Nagoya City Univ., 4 Faculty of Science, Okayama Univ. of Science) P-015 Effect of mixed feed on ranging behavior of Japanese Black Bear. Masaaki Koganezawa 1, Marisa Murata 1, Tetsuya Maruyama 2, Nahoko Matsuda 2 ( 1 Utsunomiya Univ., 2 Tochigi Pref. ) P-016 Reproductive status of male and female Tsushima leopard cats in captivity based on the changes in fecal gonadal steroid hormone concentrations. Yuki Yoshizaki 1, Itsuki Adachi 1, Satoshi Kusuda 1, Yukari Tomioka 2, Kirito Matsui 2, Kotouge Takuya 3, Yuki Akiba 3, Eiji Nagao 4, Satoshi Nagano 4, Makoto Kawaguchi 5, Yurina Shinguu 5, Hanae Yamamoto 5, Hideo Satou 6, Toshio Tsubota 7, Osamu Doi 1 ( 1 Gifu Univ., 2 Yokohama Zoo, 3 Toyama Family Park, 4 Fukuoka Zoo, 5 Tsushima Wildl. Consev. Center, 6 Preserv. Res. Center, 7 Hokkaido Univ.) P-017 The relationship between sex skin swelling and urinary steroid hormones in captive female chimpanzees. Mariko Kawai 1, Toshiyuki Matsushita 2, Masashi Ueno 2, Yusuke Sano 2, Shin Nishioka 2, Kazutoshi Takami 2, Masato Takeda 2, Hiroshi Kusunoki 1 ( 1 Graduate School of Aguriculture, Kobe Univ., 2 Osaka Municipal Tennoji Zoological Gardens) P-018 Congenital linb malformation in Kaminada troop of Japanese monkey on Awaji Island: Occurrence in recent years. Shinichi Yoshihiro 1, Toshikazu Nobuhara 2, Hisami Nobuhara 2 ( 1 Ryukoku University, 2 Awajishima Monkey Center)

199 P-019 Hair ultrastructure of Caprinae utilizing stuffed specimens. Manami Makara, Shin-ichiro Kawada (National Museum of Nature and Science) P-020 Skull morphology of Japanese Serow (Capricornis crispus), Formosan Serow (Capricornis swinhoei) and Korean goral (Naemorhaedu caudatusraddeanus). Yungkun Kim 1, 3, Young Jun Kim 2, Hang Lee 2,3, Junpei Kimura 1 ( 1 Laboratory of Veterinary Anatomy and Cell Biology, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB), Research Institute for Veterinary Science, 3 BK21 program for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea) P-021 Uteroplacenta of Korean wild ruminant species. JoonHyuk Sohn 1, Young Jun Kim 1, Hang Lee 1, Peter Wooding 2 and Junpei Kimura 1 ( 1 College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 College of Physiology, Development and Neuroscience, University of Cambridge, UK) P-022 The interrelationship between molar wear and eruption in the sika deer: a comparative study of wild populations. Mugino Ozaki Kubo 1, Koichi Kaji 2, Takahiro Ohba 3, Eiji Hosoi 4, Toru Koizumi 5, Seiki Takatsuki 6 ( 1 Tokyo Univ., 2 Tokyo Univ. Agricul. & Technol., 3 Shizuoka Pref., 4 Yamaguchi Univ., 5 FFPRI, 6 Azabu Univ.) P-023 Genetiic basis of morphological variations in the sika deer: A pseudo common garden experiment using individuals in zoo. Chisato Terada 1, Takashi Saitoh 2 ( 1 Hokkaido Univ., 2 Hokkaido Univ.) P-024 Anatomycal Features of the Guttural Pouch in Perissodactyla Species. Misato Hosojima 1, Hajime Taru 2, Hiroshi Ogawa 3, Takashi Amano 3, Hideki Endo 4 ( 1 Grad. Agri., Univ. Tokyo, 2 Kanagawa Prefectural Museum, 3 Tokyo Univ. of Agriculture, 4 Univ. Museum, Univ. Tokyo) P-025 How Cheetah Run -Kinematic Study of Body Balance-. Megumi Goto 1, Takamitsu Tajima 2, Hajime Hirata 2, Naomichi Ogihara 3, Tan Zhihua 4, Wu Fend 4, Naomi Wada 1 ( 1 Yamaguchi Univ. 2 Honda R&D, 3 Keio Univ. 4 Shanghai Wild Animal Park) P-026 How Cheetah Run -Skelton-Muscle System-. Megumi Goto 1, Mizuki Nakata 1, Takamitsu Tajima 2, Hajime Hirata 2, Naomichi Ogihara 3, Ikebe Yusuke 4, Azusa Satou 4, Mutumi Kawata 5, Satoshi Une 5, Kazuhito Itamoto 6, Naomi Wada 1 ( 1 Yamaguchi Univ. 2 Honda R & D, 3 Keio Univ. 4 Akiyoshidai Safari Land, 5 Osaka VR center, 6 Yamaguchi Uni. Animal Center) P-027 How Cheetah Run -Duty Factor-. Megumi Goto 1, Takamitsu Tajima 2, Hajime Hirata 2, Naomichi Ogihara 3, Naomi Wada 1 ( 1 Yamaguchi Univ. 2 Honda R & D, 3 Keio Univ.) P-028 Skull and growth and development on the spotted seal at Hokkaido. Hiromi Aoki 1, Mari Kobayashi 1, 2 ( 1 Tokyo Univ. of Agri, 2 Marine Wildlife Center of JAPAN) P-029 Morphological comparison of respiratory organ between spotted seal and harbor porpoise. Yuichi Arai 1, Mari Kobayashi 1,2 ( 1 Tokyo Univ. of Agri. Faculty of Bioindustry, 2 Marine Wildlife Center of Japan) P-030 Growth and morphology of Steller sea lion fetuses. Manami Jono, Yumi Kobayashi, Taketoshi Asanuma, Toshio Tsubota, Yasunori Sakurai (Hokkaido Univ.) P-031 Foramina of the surfaces of vertebral body of Sirenia. Osamu Hoson (National Museum of Nature and Science)

200 Room P2 (B-23) P-032 Phylogenetic relationship among white-spotted charr in Chugoku region and influence of stocking. Eiji Hosoi 1, Sae Matsushima 2, Keisuke Shibata 3, Mitsuru Toma 4 ( 1 Yamaguchi Univ., 2 formerly Yamaguchi Univ., 3 Yamaguchi Univ., 4 Yamaguchi Univ.) P-033 Changes in a breeding bird community over 40 years in a mixed forest in central Iwate. Yoshinori Suzuki 1, Masatoshi Yui 2, Ichiro Aoyama 3, Mitsuhiro Nakamura 4 ( 1 FFPRI-Tohoku, 2 TORI., 3 Tohoku Regional Forestry Office, 4 FFPRI) P-034 Maternal Lineage and Genetic Diversity of Asian lesser white-toothed Shrews (Crocidura shantungensis) from Jeju Island, South Korea. Sang-Hyun Han 1,2, Tae-Wook Kim 3, Min-Ho Chang 1,3, Su-Gon Park 4, Byoung-Soo Kim 3, 〇 Hong-Shik Oh 1,4 ( 1 Science Educational Institute, Jeju National Univ., Jeju, South Korea, 2 Mirae Biotech Co. Seoul, South Korea, 3 Department of Biology, Jeju National Univ., Jeju, South Korea, 4 Faculty of Science Education, Jeju National Univ., Jeju, South Korea) P-035 A Molecular Genetic Study on a Recently Introduced Species, Wild Boar (Sus scrofa coreanus) Captured in Mt.Hallaon Jeju Island. Sang-Hyun Han 1,2, Jang-Geun Oh 3, In-Cheol Cho 1, Tae-Wook Kim 2, Hong-Shik Oh 2,4 ( 1 Subtropical Animal Experiment Station, National Institute of Animal Science, R.D.A., Jeju, South Korea, 2 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea, 3 Institute of Environmental Resource Research, Jeju-do, South Korea, 4 Department of Science Education, Jeju National University, Jeju, South Korea) P-036 The current Status of the Pinnipeds incidentally Caught in the East Coast of Korea and Their Conservation Measures. Sang-Hyun Han 1,2, Tae-Wook Kim 3, Min-Ho Chang 1,3, Su-Gon Park 4, Byoung-Soo Kim 3, 〇 Hong-Shik Oh 1,4 ( 1 Korea Institute of Environmental Ecology, Daejeon, Republic of Korea, 2 Department of Science Education, Jeju National University, Jeju, Republic of Korea, 3 Science Educational Institute, Jeju National University, Jeju, South Korea) P-037 Karyological diversity in genus Euroscaptor (Talpinae) from Vietnam. 〇 Shin-ichiro Kawada 1, Akifumi Nakata 2, Nguyen Truong Son 3, Dang Ngoc Can 3 2 Hirosaki Univ, 3 IEBR) ( 1 NSMT, P-038 Genetic diversity analysis of Bent-winged bat (Miniopterus schrebersii) using nine microsatellites. Junghwa An 1, Sun-Suk Kim 2, Hang Lee 1 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife (CGRB) and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 2 Department of Biology, Kyung-Hee University, Seoul, Korea) P-039 Nematode parasites in skin of small bats in Hokkaido. Masahiko Sato 1, Hideo Hasegawa 2, Kishio Maeda 3, Yoshiko Murayama 4 ( 1 Rishiri Town Mus., 2 Dept. Biol., Fac. Med., Oita Univ., 3 Asian Bat Res. Inst., 4 Do-hoku Branch Wild Bird Soc. Jpn.) P-040 Cranial and external measurements of Apodemus peninsulae in Hokkaido and Sakhalin in relation to the variation of intra- and interspecies. Yukibumi Kaneko (Sakaide, Kagawa Prefecture) P-041 Interspecific comparison of cranium shape of the genus Apodemus based on geometric morphometrics. Yuta Shintaku 1, Masaharu Motokawa 2 ( 1 Dep. Zoo., Grad Sch. Sci., Kyoto Univ., 2 Kyoto Univ. Museum) P-042 Phylogeography of the Hokkaido mountain hare. Gohta Kinoshita 1. Mitsuo Nunome 2. Hirofumi Hirakawa3. Hitoshi Suzuki 1 ( 1 Hokkaido Univ., 2 Nagoya Univ., 3 FFPRI)

201 P-043 Ontogeny of calcaneus and astragalus in Japanese monkey. Yu Okuda (Graduate School of Infomartics, Okayama University of Science) P-044 Utility investigation of genetic analysis using feces of sika deer. Shoki Yamazaki 1, Kazuya Nagai 2, Makoto Asano 3, Masatsugu Suzuki 3 of vet. sci., Gifu Univ, 2 Iwate Univ., 3 Gifu Univ.) ( 1 United Graduate School P-045 Estimate of hybridization mating and genetics characteristic of Japanese wild boar in Hyogo. Sachiko Nakamura, Yoshiki Morimitsu (Wildlife Management Research Center, Hyogo / University of Hyogo) P-046 Genetic structure of Hokkaido brown bears in the Shiretoko Peninsula and its surrounding areas. Hifumi Tsuruga 1, Tsutomu Mano 1, Masao Kohira 2, Masami Yamanaka 2, Shinsuke Kasai 2, Ryuichi Masuda 3 ( 1 HRO-IES, 2 Shiretoko Nature Foundation, 3 Hokkaido Univ.) P-047 Subspecies taxonomic status of the Korean tiger (Panthera tigris). Mu-Yeong Lee 1, Seo-Jin Lee 1, Jung Hwa An 1, Mi-Sook Min 1, Junpei Kimura 2, Kawada Shin-ichiro 3, Nozomi Kurihara 3, Warren Johnson 4, Hang Lee 1 ( 1 Conservation Genome Resource Bank for Korean Wildlife, 2 Laboratory of Veterinary Anatomy and Cell Biology, and Research Institute for Veterinary Science, College of Veterinary Medicine, Seoul National University, Seoul, Korea, 3 National Museum of Nature and Science, Tokyo, Japan; 4National Institute of Cancer, NIH, USA) P-048 Species identification and genetic composition of bottlenose dolphins (genus Tursiops) off the Torishima-Island in the Izu Islands inffered from mitochondrial DNA. A. Hayano 1, S. Koshima 1, M. Yoshioka 2, Y. Sekiguchi 3, T. Morisaka 4, M. Shirakihara 5, M. Shinohara 6, M. Kogi 7, M. Sakai 8, M. Amano 9, T. Tobayama 10, S. Uchida 11, H. Hamazaki 12, M. Nakamura 13, M. Ryono 14, R. Haraguchi 15, T. Hishii 7, K. Mori 6 ( 1 Kyoto Univ., 2 Mie Univ., 3 Chiba Univ. of Commerce, 4 Univ. of Tokyo, 5 Toho Univ., 6 Teikyo Univ. of Science, 7 Mikurashima Tourist Info., 8 Univ. of Tokyo, 9 Nagasaki Univ., 10 Kamogawa SW, 11 Okinawa Churaumi AQ, 12 Amakusa DW, 13 MW Umino-nakamichi, 12 Kinosaki MW, 15 Tokyo Univ. of A&T) P-049 Status of Ryukyu Flying Foxes (Pteropus dasymallus) in Batan Island, Philippine. Yushi Osawa, Keiko Osawa (The Bat Study and Conservation group of Japan) P-050 Postnatal growth and development in the Japanese northern bat, Eptesicus japonensis Imaizumi, at Norikura Plateau, Nagano Prefecture, Japan. Kyouji Koyanagi 1, Akiko Tsuji 1 and Terumasa Yamamoto 2 ( 1 The Society for the Conservation of Japanese northern bat, 2 Tokikoryo High School) P-051 The study of order Chiroptera in JeJu Island, Korea. Park Su-Gon 1, Byung-Su, Kim 2,3, Min-Ho, Chang 2,3, Sang-Hyun, Han 2, Tae-Wook, Kim 3, Hong-Shik, Oh 1,2 ( 1 Dept. of Science Education, Jeju National Univ., Jeju, Korea, 2 Science Educational Institute, Jeju National Univ., Jeju, South Korea, 3 Dept. of Biology, Jeju National Univ., Jeju, Korea) P-052 Bat survey around three rivers (Mokoto r., Urashibetsu r., and Yambetsu r.) in the basis of Mt. Mokoto, Hokkaido ~Distribution of the bat by the environment and the altitude~. Shoutarou Sugai 1, Norihisa Kondo 2, Kousaku Souma 3, Takayoshi Masuko 4 ( 1 Tokyo Univ. of Agr., 2 Nemuro Mus.Hist.Nat., 3 Tokyo Univ. of Agr., 4 Tokyo Univ. of Agr.) P-053 Characteristics of day-roost used by tube-nosed bat Murina leucogaster. Kanae Ono, Hisashi Yanagawa (Obihiro Univ. of Agriculture and Veterinary Medicine, Lab. of Wildlife Ecology) P-054 Birdlike noctule bats, Nyctalus aviator, used a building as the day-roost in Gifu City. Terumasa Yamamoto 1, Keiko Itou 2, Keiiti Kaziura 3 ( 1 Gifu Pref. Tokikoryo High School, 2 Gifu Univ., 3 Mammal Study group of Gifu)

202 P-055 Day roost and roost selection of Japanese long-eared bat, Plecotus sacrimontis inhabiting the forest of Nikko National Park, central Japan. Satoko Yoshikura 1, Masumi Watanabe 2, Sachiko Yasui 3, Takashi Kamijo 1 ( 1 Tsukuba Univ., 2 Former Tokyo Univ. of Agri. and Tech., 3 Namiki Tsukuba Ibaraki) P-056 Development of bat survey techniques by using sensor cameras. Kozue Ando, Motokazu Ando (Tokyo Univ. of Agriculture) P-057 Sexual dimorphism of Asian lesser white-toothed shrew Crocidura shantungensis from Jeju island, Korea. Tae-Wook, Kim 1, Byung-Su, Kim 1, 3, Min-Ho, Chang 1, 3, Sang-Hyun, Han 3, Su-Gon, Park 2, Sang-Hoon, Han 4, Hong-Shik, Oh 2, 3 ( 1 Dept. of Biology, Jeju National Univ., Korea, 2 Dept. of Science Education, Jeju National Univ., 3 Science Educational Institute, Jeju National Univ., 4 National Institute of Biological Resources, Korea) P-058 Circadian rhythm of the Japanese water shrew Chimarrogale platycephala. Ryusuke Fujimoto 1. Hiroshi Arai 2. Hiroshi Nakamura 2. Tatsuya Kato 1. Riki shimazu 1. Motokazu Ando 1. Hiroshi Ogawa 1 ( 1 Lab. Wild Animals, Tokyo Univ. of Agriculture, 2 Inokashira Park Zoo) P-059 Morphological variations of tail in the greater Japanese shrew-mole. Koichiro Shirai, Masahiro A. Iwasa (Grad. Sch. Bioresour. Sci., Nihon Univ.) P-060 The influence of light conditions on the circadian rhythm of captive moles. Moe Katsuura 1, Motokazu Ando 1, Hiroshi Ogawa 1, Kimiyuki Tsuchiya 2 ( 1 Lab. of Wild Animals, Tokyo Univ. of Agriculture, 2 Applied Biology Co., Ltd) Room P3 (B-31) P-061 Hibernation period of Japanese dormouse in heavy snowfall area. Yumena Nakamura 1, Nobuaki Kojo 1, Hideko Takenami 2, Hidetoshi Tamate 3 ( 1 Yamagata Univ., 2 Ooisawa natural museum, 3 Yamagata Univ.) P-062 Effect of photoperiod and ambient temperature on the activity of Japanese dormouse. Naoko Oguma 1, Yositaka Deguti 2, Kazumi Suzuki 3, Tunenori Tuzimoto 3 ( 1 Iwate Univ., 2 Iwate Univ., 3 Morioka Zoological Park) P-063 Construction of the Habitat Suitability Index model of Apodemus speciosus considering on the substratum vegetation. Kouji Yoshida 1, Naohito Oohata 1, Makiko Aichi 1, Hisayoshi Terai 1, Motoyasu Minami 1, Kaoru Ueno 1, Takurou Odawara 2, Mamoru Nasu 2, Shigehiro Yokota2, Soutarou Yonemura 2 ( 1 Graduate School of Bioscience and Biotechnology of Chubu University, 2 Shimizu Corporation Institute of Technology) P-064 Geographical Variation of Tannin-tolerance in the Japanese Wood Mouse in Relation with the Distribution of Acorns. Kayoko Izumi 1, Takuya Shimada 2, Takashi Saitoh 3 ( 1 Hokkaido Univ., 2 FFPRI Tohoku, 3 Hokkaido Univ. FSC) P-065 Variation in spring and fall breeding of A. speciosus : the effects of spatio-temporal resources. Shinsuke Sakamoto 1, Tadashi Suzuki 2, Akio Shinohara 1, Chihiro Koshimoto 1 ( 1 Univ. of Miyazaki, 2 Tokyo Metro. Univ.) P-066 Home range size, activity and nest of Okinawa spiny rat. Norihiro Kawauchi 1, 2, Makoto Iwasaki 1, 2, Katsushi, Nakata 2, Tomoyuki Komastu 2, Fumio Yamada 3 ( 1 Yachiyo-eng Co., Ltd, 2 Okinawa Spiny Rat Research Group, 3 FFPRI) P-067 Study of the ecology of forest small rodents in Yamaguchi Prefecture using nest boxes. Higashi Kanako 1, Tanaka Hiroshi 2, Hosoi Eiji 1 ( 1 Yamaguchi Univ., 2 Yamaguchi Museum)

203 P-068 The home range size and the repetition rate of female Japanese squirrels in Iwate. Chiaki Nishi 1, Yoshitaka Deguchi 2, Toshiki Aoi 2 ( 1 The United Graduate School of Agricultural Sciences, Iwate Univ., 2 Factry of Agriculture, Iwate Univ.) P-069 A season change of the Juglans mandshurica use of a Japanese squirrel, Sciurus lis in Takamatsu Park, Morioka, Iwate. Ayaka Kamimizu 1, Nayuta Isogai 1, Rena Takahashi 1, Chiaki Nishi 2, Hirokazu Takahashi 2, Yoshitaka Deguchi 1 ( 1 Faculty of Agriculture, Iwate Univ. 2 Graduate School of Agriculture, Iwate Univ.) P-070 Cones of Yezo spruce consumed by the Eurasian red squirrel in natural forest of Hokkaido, Japan: how 41, 000 cone explain the actual condition? Isao Izumi 1, Masaki Matsui 2, Tatsuo Oshida 1, Yoshihiro Hayashi 3 ( 1 Laboratory of Wildlife Ecology, Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine, 2 The University Forest in Hokkaido, The University of Tokyo, 3 Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo) P-071 Nest site selection of Japanese flying squirrels (Pteromys momonga) in the Tanzawa Mountains. Kei Suzuki 1, 2, Tatsuki Shimamoto 3, Yoko Takizawa 4, Hiromi Kamigaichi 5, Hisashi Yanagawa 1, 2, Motokazu Ando 5 ( 1 Iwate Univ., 2 Obihiro Univ., 3 Nihon Univ., 4 NPO Kanagawa Forest Instructor Association, 5 Tokyo Univ. of Agriculture) P-072 Comparison of litter size and offspring s sex allocation in the Siberian flying squirrel Pteromys volans orii between different reproductive seasons: implication of seasonal difference in reproductive strategy. Asuka Hayashi 1, Manami Suzuki 1, Ami Kato 1, 2, Masaki Matsui 3, Kazunobu Iguchi 3, Takumi Okahira 3, Tatsuo Oshida 1 and Yoshihiro Hayashi 4 ( 1 Laboratory of Wildlife Ecology, Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine, 2 Kiyosato Educational Experiment Project (present address), 3 The University Forest in Hokkaido, The University of Tokyo, 4 Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo) P-073 Comparison of ecological traits between Malayan flying lemur and Japanese giant flying squirrel living in secondary nature. Minoru Baba 1, Kazumitsu Kinjo 2, Atsushi Nakamoto 3, Masako Izawa 4, Boeadi 5, Teruo Doi 6 ( 1 Kitakyushu Mus. at. Hist. Hum. Hist., 2 Okinawa Int. Univ., 3 Univ. Ryukyus, 4 Univ. Ryukyus, 5 Mus. Zool. Bogor, 6 Fukuoka City) P-074 Diurnal activity of the lactating flying squirrel monitored by video camera in the field. Mayumi Shigeta 1,2, Yuusuke Shigeta 2, Noriko Tamura 1 ( 1 FFPRI/Tama, 2 Wildlife Management Company) P-075 Endozoochorous seed dispersal by sympatric mustelids, the Japanese marten and Japanese weasel, in western Tokyo, central Japan. Yamato Tsuji 1, Takafumi Tatewaki 2, Eiji Kanda 3 ( 1 Primate Res. Ins. Kyoto Univ., 2 Azabu Univ., 3 Tokyo Widl. Res. Ins.) P-076 Influences of a large-scale construction work assessed by analysis of feces for Japanese marten, Martes melampus. Shusei Arai 1, Takayuki Adachi 2, Yoshiko Kuwahara 3 ( 1 Kyu. Dent. Col., 2 Lab. Ap. Ecol. Tech., 3 Lab. Ap. Ecol. Tech.) Room P4 (B-32) P-077 Association analysis of food habits of the Iriomote cat Prionailurus bengalensis iriomotensis. Nozomi Nakanishi, Masako Izawa (Sci., Ryukyu Univ.) P-078 The Status of Feral Cats Appearance in Hatohama Area, Amami Island. Kazumi Shionosaki 1, Fumio Yamada 2, Shigeki Sasaki 3, Yukihiro Morimoto 1 ( 1 GEGES Kyoto

204 Univ., 2 FFPRI, 3 YNU, 4 GEGES Kyoto Univ.) P-079 Habitat use of raccoon dogs in the Imperial Palace, Tokyo. Takako Sako 1, Shin-ichiro Kawada 2, Makito Teduka 3 ( 1 Imperial Household Agency, 2 Dept. Zool., Natl. Mus. Nat. Sci., 3 Filed Work Office) P-080 Food habit of the suburban raccoon dogs in Yamaguchi based on fecal analysis. Miki Aimoto 1, Hiroshi Tanaka 2, Eiji Hosoi 3 ( 1 Yamaguchi Univ., 2 Yamaguchi Museum., 3 Yamaguchi Univ.) P-081 Do deer overabundance increase raccoon dogs? Effects of deer on the food resources and population of raccoon dogs. Yoshikazu Seki 1, Masaaki Koganezawa 2 ( 1 Tokyo Univ. Agri. Tech., 2 Utsunomiya Univ.) P-082 Habitat selection by foxes and epidemiology of echinococcosis. Takako Ikeda, Ken Katakura, Yuuzaburo Oku (Parasitology Vet. Med. Hokkaido Univ.) P-083 Is it possible to identify individuals of meso-carnivores by their nose prints? Takahiro Murakami (Shiretoko Museum) P-084 Distribution of the raccoon and anatomical examination in Shimane Prefecture. Hiroki Kanamori, Yukihiro takeshita, Seigo Sawada (Shimane prefectual Mountainous Region Research Center) P-085 Regional Comparison of food habits of raccoon (Procyon lotor) in Hyogo Prefecture. Takeru Fujii, Erina Saita, Mayumi Yokoyama (Wildlife Management Research Center, Hyogo) P-086 [Withdrawal] P-087 A Primary Study of the Introduction and Training Method for Alien Species Searching Dog -The Training of a Raccoon Searching Dog in Japan-. Mariko Nakai 1. Kunihiro Yamashita 2. Shirow Tatsuzawa 1. Tohru Ikeda 1 ( 1 Hokkaido Univ, 2 Karuizawa dog behavior) P-088 Assessment of a minimum number of microsatellite loci required for individual identification of Asian black bear in a local population. Reina Uno 1, Hidetoshi Tamate 2 ( 1 Keio Univ, 2 Yamagata Univ.) P-089 Genetic variation of the personality-related dopamine D4 receptor (DRD4) gene in Asiatic black bear. Reika Shima 1, Reina Uno 2, Hidetoshi Tamate 3 ( 1 Yamagata Univ., 2 Institute of Advanced Biosciences., 3 Yamagata Univ.) P-090 Annual changes in the autumnal behavior of the female Asiatic black bear in warm-temparate forest. Nobusuke Nishi 1, Fukuju Yamamoto 2 ( 1 Parks and Natural Environment Devision Tottori Prefecture Government, 2 Tottori Univ.) P-091 Relationship between Asiatic black bear behavior pattern, autumn food habits, and hard mast production. Shinsuke Koike 1, Koji Yamazaki 2, Takashi Masaki 3, Yui Nemoto 1, Chinatsu Kozakai 1, Ami Nakajima 1, Yoshihiro Umemura 1, Koichi Kaji 1 ( 1 Tokyo Univ. Agr. and Tech., 2 Ibaraki Nature Museum, 3 FFPRI) Room P5 (B-33) P-092 Differences in individual habitat selection and environmental factors. Chihiro Takahata 1, Shigeyuki Izumiyama 2 ( 1 Shinshu Univ., 2 Shinshu Univ)

205 P-093 A relationship between food habits and elevation used by Asiatic black bear in a rural area of Nagano Prefecture in summer. Kirara Kido 1, Sadanori Nishino 2, Akari Hamaguchi 1, Shigeyuki Izumiyama 3 ( 1 Shinshu Univ., 2 Tsuzuki corporation, 3 Shinshu Univ.) P-094 Factors influencing bark stripping by black bear. Naoki Nakayama 1, Masaaki Koganezawa 2 ( 1 Utsunomiya Univ., 2 Utsunomiya Univ. forest.) P-095 Near-real time tracking experiment by a GPS-ARGOS transmitter of a Japanese black bear in Tanzawa area. Tomoko Doko 1, Wenbo Chen 2, Hiromichi Fukui 3, Tomohiro Ichinose 3, Satoshi Osawa 4, Yuji Ohgi 3 ( 1 Keio Univ., JSPS Research Fellow, 2 Keio Univ., 3 Keio Univ., 4 Nihon Univ.) P-096 Sex determination and individual identification of Asiatic Black Bear using hair-snagging method in Iwate Prefecture. Youhei Ogawa 1, Kiyosi Yamauti 2, Mami Kondou 3, Sigekazu Kurakake 4, Kazuei Matubara 5 ( 1 Iwate Univ., 2 Reseach Institute for Environment Sciences and Public Health of Iwate Prefecture., 3 Gifu Univ., 4 Reseach Institute for Environment Sciences and Public Health of Iwate Prefecture., 5 Iwate Univ.) P-097 Potential food resources for Asiatic black bear in the alpine zone of Mt.Norikuradake -for determination of the cause of bear attack-. Kousuke Nakagawa 1, Chizuru Yayota 2, Hiroto Kawai 1, Yoshio Awaya 1, Makoto Asano 1, Masatsugu Suzuki 1 ( 1 Gifu Univ., 2 FFPRI) P-098 Conception rate calculated by foetuses and histological observations of the ovaries about the Japanese Wild Boar in Hyogo prefecture. Tsuji Tomoka 1, Yokoyama Mayumi 2, 3, Saita Erina 2, Asano Makoto 1, Suzuki Masatsugu 1 ( 1 The United Graduate School of Veterinary Sciences, Gifu University, 2 Wildlife Management Reserch Center, Hyogo, 3 University of Hyogo) P-099 Damage on different temperate grass species by wild boar. Hironori Ueda, Masateru Inoue, Yusuke Eguchi (WeNARC) P-100 Appearance of sika deer Cervus nippon in northern Tohoku, Japan. Nanae Nohara, Keisuke Okuda, Ayumi Okada, Naoki Miyazawa, Junji Shindo (Kitasato Univ.) P-101 Does snow limit deer locomotion? Kazuhiro Minamino 1. Nobuhiro Akashi 2 ( 1 HRO FRI Donan station, 2 HRO FRI) P-102 Relation between habitat density of Japanese deer and soil hardness in Oku Nikko. Michio Otani, Masaaki Koganesawa (Utsunomiya Univ.) P-103 Dispersal of male sika deer in Kirigamine Plateau and Kawakami Village, Nagano. Akiko Takii 1, Shigeyuki Izumiyama 2, Takashi Mochizuki 3 ( 1 Shinshu Univ. Graduate School, 2 Shinshu Univ., 3 Akatsuki Dobutsu Kenkyu-sho) P-104 Factors affecting winter food composition of sika deer in Nikko area. Takayuki Seto 1, Naoko Matsuda 2, Koichi Kaji 1 ( 1 Noko Univ., 2 Tochigi Pref.) P-105 Does sika deer, Cervus nippon, avoid feces of various felids? Shingo Ohashi 1, Yoshitaka Deguchi 1, Hisayoshi Kofujita 1, Chiaki Nishi 1, Norihisa Segawa 2, Tsunenori Tsujimoto 3, Mamoru Komatsu 4, Noriya Saitou 5, Kazuei Matsubara 1 ( 1 Iwate Univ., 2 Iwate Prefectural Univ., 3 Morioka Zoological park, 4 Akita Omoriyama Zoo, 5 Yokohama zoological gardens) P-106 Quantitative study for the female residence in the sika deer. Naoko Higuchi 1, Nobumasa Ohnishi 2, Masato Minami 3 ( 1 NPO Earthworm, 2 Ecological research

206 Center, 3 Azabu Univ.) P-107 Nighttime spotlight census of Sika deer in intermountain graizing ground: It s monthly change and factors. Keisuke Ishikawa 1, Hideharu Tsukada 1, Masahiko Takeuchi 2, Norihiro Shimizu 3, Tetsuya Ikeda 1, Yasuyuki Ide 1 ( 1 NILGS, 2 NARC, 3 KOUZU Daily Firm) P-108 Dynamics of sika deer around Kenmin-no-mori park area in Saitama prefecture. Miyoko Taniguchi 1, Atsushi Morita 2 ( 1 Chichibu Agriculture and Forestry Promotion Center, 2 Saitama Prefectural Gov.) Room P6 (B-34) P-109 Movement of Japanese macaque natural group using GPS tracking data. Kenichirou Furuta 1, Shigeyuki Izumiyama 2 ( 1 Shinshu Univ., 2 Shinshu Univ.) P-110 Spatial evaluation of winter feeding site selection by Japanese monkeys in cool-temperate forests. Haruka Sakamaki 1, Hiroto Enari 2, Toshiki Aoi 3 ( 1 UGAS Iwate univ., 2 SSRC Utsunomiya Univ., 3 Iwate univ.) P-111 Haul-out patterns of male harbour seals at Daikoku island, Akkeshi, Hokkaido. Zentaro Tamura 1, Mari Kobayashi 1,2 ( 1 Tokyo University of Agriculture Faculty of Bioindustry, 2 Marine Wildlife Center of Japan) P-112 Seasonal changes and pattern of individuals on Spotted seals in Sea of Japan, Hokkaido. Mio Kato 1, Yasuo Kono 2, Miyuki Ito 3, Mari Kobayashi1 4 ( 1 Tokyo University of Agliculture Faculty of Bioindustry, 2 Yagishiri free investigator, 3 Bakkasu, 4 Marine Wildlife Center of JAPAN) P-113 The seasonal change of individuals on the spotted seal in Notsuke and Lake Furen. Naotoshi Nakamura 1, Mari Kobayashi 1, 2 ( 1 Tokyo Univ. of Agri., 2 Marine Wildlife Center of Japan) P-114 Seasonal change of the number and movement pattern of spotted seals in Rebun island. Mio Shibuya 1, Mari Kobayashi 1, 2 ( 1 Tokyo University of Agriculture, 2 Marine Wildlife Center of Japan) P-115 Changes of distribution and sex ratio of Steller sea lion in Hokkaido. Akihiko Wada 1, Yoko Goto 1, Yumi Kobayashi 2, Takeomi Isono 3, Kaoru Hattori 3 ( 1 Wakkanai Fish. Exp. St., 2 Hokkaido Univ., 3 HNF) P-116 Patterns of migration and diving behavior of the spotted seals in the Sea of Japan arround Hokkaido. Satoru Nishimoto 1, Mari Kobayashi 1,2 ( 1 Tokyo Univ of Agri., 2 Marine Wildlife Center of Japan) P-117 Possibility of Hybridism at wild habitat between the spotted seals and the harbor seals. Hajime Kotanagi 1, Yoshiaki Kikkawa 2, Mari Kobayashi 2, 3 ( 1 Mita jr high school, 2 Tokyo Univ of Agri., 3 Marine Wildlife Center of Japan) P-118 Vocal comparison of captive spotted seals and Harbor seals in nonbreeding season. Masahiro Kiuchi 1, Tomonari Akamatsu 2, Mari Kobayashi 1,3 ( 1 Tokyo Univ. of agri., 3 Marine Wildlife Center of Japan) 2 FRA, P-119 Stranding records of Pinnipeds and their stomach contents in winter-spring in the south area of Hokkaido. Takanori Horimoto 1, Yoko Goto 2, Yoko Mitani 3, Yumi Kobayashi 1, Yasunori Sakurai 1 ( 1 Hokkaido Univ. Gradiate school of Fisheries science, 2 Wakkanai Fisheries Research Inst., 3 Hokkaido Univ. Field Science Center for Northern Biosphere)

207 P-120 Possible impact of long-beaked common dolphins on finless porpoises in the mouth of Ise Bay. Nao Ozaki 1, Motoi Yoshioka 1, Masami Furuta 2 ( 1 Grad. Sch. Bioresources, Mie Univ., 2 Toba Aquarium) P-121 Stranding record of the finless porpoise Neophocaena phocaenoides in eastern Mikawa Bay during Nozomi Kurihara 1, Tatsuya Oike 2, Shin-ichiro Kawada 1, Kazuhiro Koyasu 3, Sen-ichi Oda 4 ( 1 National Museum of Nature and Science, 2 Minami Chita Beachland, 3 Sch. Dent., Aichi-Gakuin Univ., 4 Fac. Sci., Okayama Univ. Sci.) P-122 Improvement of slaughtering method in dolphin drive fishery in Taiji, Wakayama Japan. Toshihide Iwasaki 1, Yoshifumi Kai 2 ( 1 F.R.A., 2 Taiji Town F.C.U.) P-123 Bottlenose dolphins off the south coast of the Mainland of Japan can move across Kuroshio Current. Toshihide Iwasaki (Fisheries Research Agency) P-124 The distribution of small odontocetes with respect to the physiography of the North Pacific Ocean. Yu Kanaji 1, Makoto Okazaki 2, Hikaru Watanabe 1 ( 1 National Research Institute of Far Seas Fisheries, Fisheries Research Agency., 2 National Research Institute of Fisheries Science, Fisheries Research Agency.) P-125 Diving behavior of a false killer whale determined by a Pop-up Archival Transmitting tag. Shingo Minamikawa, Hikaru Watanabe, Toshihide, Iwasaki (NRIFSF, FRA) Room P7 (B-41) P-126 Fauna of small land mammals in Okayama Prefecture 3 -Trapping Results in the year Ryota Morimitsu 1, Takashi Yokoyama 2, Hisao Egi 3, Shuji Kobayashi 4 ( 1 Graduate School of Informatics, Okayama Univ.of Science, 2 Yachiyo Engineering Co., LTD., 3 Nihon Total Science Inc., 4 Dept. of Zoology, Faculty of Sience, Okayama Univ Science) P-127 Impact of Forest Degradation on Avifauna in Nagareyama City Chiba Prefecture. Yu Saito (Edogawa University) P-128 Response of wild mammals to a forest-urban landscape gradient. Masayuki Saito, Fumito Koike (Yokohama Nat. Univ.) P-129 Trial of removing a sprout by simple type tether grazing method of Japanese breed of cow. Sawada Seigo 1, Yukihiro Takeshita 1, Masaki Horie 2, Kazumi Tatewaki 1 ( 1 MRRC, 2 Shimane West Agriculture and Forestry Promotion Center) P-130 The application of a cellular phone and GPS based telemetry system for wildlife use. Hansoo Lee 1 ; OunKyong Moon 1 ;Si-Wan Lee 1 :Tea Han Kang 1 ;Dal Ho Kim 1 ;Hea Jin Cho 1 ; Hong-Shik Oh 2 ( 1 Korea Institute of Environmental Ecology 2 Dept. of Science Education, Jeju National Univ.) P-131 Malfunction cases of Followit GPS collars attached to Black bear, Sika deer and Japanese macaque. Shigeyuki Izumiyama 1, Akiko Takii 2,3, Takashi Mochizuki 4 ( 1 Shinshu Univ., 2 Shinshu Univ., 3 Animal laboratory, 4 Akatsuki Institute) P-132 Positioning error of GPS collar -Extraction of data with high accuracy and Performance of GPS collar-. Takahiro Ohba, Masataka Ohashi, Masayoshi Otake, Shinya Yamada (Shizuoka Pref. Res. Inst. of Agri. and For. For. and Forest Prod. Res. cen.) P-133 Genetic diversity of the Ryukyu spiny rat, based on mitochondrial DNA sequences. Ayaka Kido 1, Chie Murata 2, Fumio Yamada 3, Norihiro Kawauchi 4, Asato Kuroiwa 1, 2, 5 ( 1 Fac. Sci., Hokkaido Univ., 2 Grad. Sch. Life Sci., Hokkaido Univ., 3 FFPRI., 4 Yachiyo Engin. Co. Ltd., 5 Grad

208 Sch. Sci., Hokkaido Univ.) P-134 Transition of Japanese squirrel s presence and distribution in chiba prefecture of 25 years. Hitoho Yatake. Tsuyoshi Akita. Jun Furukawa (CERES, Inc.) P-135 The present status of Japanese Spuirrel in Kochi Prefecture. Syuji Yachimori (Shikoku Inustitute of Natural History) P-136 Population deusity estimates of the giant flying squirrel by different survey methods. Shinya Yoshida 1, Mayumi Shigeta 2, Takashi Shoji 3, Motokazu Ando 1, Hiroshi Ogawa 1 ( 1 Lab.Wild Animals, Tokyo Univ. of Agriculture, 2 Wildlife Management) P-137 Conservation Status and Threat of Bonin flying Fox. Hajime Suzuki 1, Maoko Inaba 1, Naoko Suzuko 2, Horikoshi Kazuo 1, Takashi Kuwana 3, Manabu Oonuma 3, Jyuko Ando 1, Tetsuro Sasaki 1 ( 1 Institute of Boninology, 2 Tokyo Wildlife protection member, 3 National Institute for Environmental Studies) P-138 The influence on native animals by American mink (Mustela vison) expected in koriyam, Fukushima Prefecture. Sadao Ihara (Ohu Univ.) P-139 Recovery of native mammal species following reduction of mongoose, in Amami-oshima Island. Keita Fukasawa 1, Takuma Hashimoto 1, Kazuki Yamamuro 2, Masaya Tatara 3, Shintaro Abe4 ( 1 Japan Wildlife Research Center, 2 Amami Mongoose Busters, 3 Amami Wildlife Center, 4 Naha Nature Conservation Office) P-140 Invention of bycatch prevention trap for mongoose project. Makoto Iwasaki, Norihiro Kawauchi (Yachiyo Engneering Co., Ltd.) P-141 How do we detect a mongoose? - A development of detection method for a mongoose in Amami-oshima island -. Shigeki Sasaki 1, Fumio Yamada 2, Takuma Hashimoto 3, Keita Fukasawa 3, Jun-ichi Kobayashi 4, Shintaro Abe 5 ( 1 Yokohama National Univ., 2 Forestry and Forest Products Res. Inst., 3 Japan Wildlife Res. Center, 4 Amami Mongoose Busters, 5 Min. of the Env.) P-142 Individual identification of mongoose by polymorphism on microsatellite of DNA from scats, hair and rotten tissues. Kei obata 1, Ryouji Hukuhara 2, Go Ogura 1 ( 1 Ryukyu Univ., 2 Nansei Laboratory.) P-143 Distribution and food habit of small carnivores based on the fecal DNA analyses. Naoko Kurose (Kitasato Univ.) Room P8 (B-42) P-144 Distribution and conflicts of Masked palm civet Paguma larvata in Nagano, Japan. Yuko Fukue 1, Misao Okano 2, Hideki Oike 3 ( 1 NPO Earthworm, 2 WMO, 3 Nagano Pref.) P-145 Preliminary study on effectiveness of fox bait to prevent echinococcosis from spreading in Tokachi, Hokkaido, Japan. Mayumi Takyu 1, Kenichi Takahashi 2, Koji Uraguchi 2, Tatsuo Oshida 1 ( 1 Laboratory of Wildlife Ecology, Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medichine, 2 Hokkaido Institute of Public Health) P-146 Analysis of factors affecting traffic accidents of Tsushima leopard cats: multiscale approach. Yuka Kondo 1, Mayura Takada 1, Ruika Haraguchi 2, Tsuyoshi Maeda 3, Shusaku Moteki 2, Hisashi Yanagawa 1 ( 1 Obihiro Univ. Agri. Veter. Med., 2 TWCC, 3 Tsushima City) P-147 Habitat status of feral cats (Felis catus) in Chichijima, Ogasawara Islands

209 Tetsuro Sasaki 1, Kazuo Horikoshi 1, Ryujiro Harada 2, Masako Izawa 3 ( 1 Institute of Boninology, 2 Ogasawara Nature Observation Instructor Association, 3 Faculty of Sciense University of Ryukyus) P-148 Introducing a Modified Cage Trap for Raccoon Removal Operation to Avoiding Miss-capture Native Species in Ibaraki Prefecture, Central Japan. Koji Yamazaki 1, Midori Saeki 2 ( 1 Ibaraki Nature Museum, 2 National Agricultural Research Center) P-149 Capturing data of raccoon on east Shikoku. Yoshinori Kaneshiro (Shikoku Institute of Natural History) P-150 Preliminary report on the diet of Asiatic black bear in Gunma Prefecture. Tomoko Anezaki 1, Hiroyuki Sakaniwa 2 ( 1 GMNH, 2 Dept. Forestry and Env. Affairs, Gunma) P-151 Fluctuation of average age of captured Asiatic black bears in Nagano Prefecture. Ryosuke Kishimoto (Nagano Environ. Conserv. Res. Inst.) P-152 Reducing Conflicts between Trekkers and Brown Bears: Applying Stated Preference Methods. Takahiro Kubo, Yasushi Shoji (Hokkaido Univ.) P-153 Daily activity of the feral goat inferred from GPS collar surveys. Yuya Watari 1, 2, Tsukasa Ogata 2, Yuko Abe 2, Yoshitaka Takatsuki 2, Naoshi Nagae 2, Ryo Yamashita 2, 3 ( 1 FFPRI JSPS, 2 Amami Mammalogical Society, 3 Amami Mongoose Busters) P-154 Actual condition and effect of setting up protective wide fence against the damage by the Japanese wide boar in shimane Prefecture. Yukihiro Takeshita, Hiroki Kanamori (Shimane Prefectual Mountainous Region Research Center) P-155 Change in habitable land by exansion of Wild Boar (Sus scrofa) distribution in Tochigi Prefectune. Hasimoto Yurie 1, Masaaki Koganezawa 2 ( 1 Utsunomiya Univ., 2 Utsunomiya Univ.) P-156 Effects of Social Factors on Farmers Tolerance to Crop-raiding by Wildlife. Katsuya Suzuki (Univ. of Hyogo/Wildlife Management Research Center, Hyogo) P-157 The characteristics of wildlife invading point on the mesh fence. Masaki Ando 1, Shogo Sakurai 2, Atsushi Shibahara 3, Ai Nozaki 4, Yonezo Sakai 3, Masahide Kobayashi 2, 3 ( 1 Gifu Univ., 2 Kyoto Prefectural Univ., 3 Kyoto Prefectural Agriculture, Forestry and Fisheries Technology Center, 4 Kyoto Prefectural Nantan Regional Promotion Office) P-158 Response of a broad-leaved forest to deer browsing for 3.5 years and recovery from it. Shin-Ichi Horino 1, Haruto Nomiya 2 ( 1 FFPRI Tohoku, 2 FFPRI Kyushu) P-159 Preference of sika deer for browse species. Nobuhiro Akashi 1, Akira Unno 1, Kazuhiko Terazawa 1, Kazuhiro Minamino 2, Hiroyuki Uno 3, Hifumi Tsuruga 3, Masami Miyaki 4 ( 1 Forestry Res. Inst., Hokkaido Res. Org., 2 Donan Branch Station, Forestry Res. Inst., Hokkaido Res. Org., 3 Inst. Environmental Sciences, Hokkaido Res. Org., 4 Rakuno Gakuen Univ.) P-160 The distribution and abundance of sika deer by the rail census. Yoshihiro Inatomi 1, Toshio Kurumada 2 ( 1 Hokkaido Research Organization, 2 Samani town) P-161 Comparison of changes in plant diversity with population density of sika deer between Quercus serrata forests and japanese ceder forests. Umeda Hirotaka 1, Daisuke Fujiki 2,3, Yasutaka Kishimoto 2,3, Yasuyuki Muroyama 2,3 ( 1 Graduate course of Human Science and Environment, 2 Institute of Natural and Environmental Sciences University of Hyogo, 3 Wildlife Management Research Center, Hyogo)

210 Room P9 (B-43) P-162 Effects of limited food resource on delay of the calving period and growth rate of fawns in the sika deer population on Miyajima Island. Yoh Ihara 1, Akiko Matsumoto 1, Eiji Hosoi 2, Shiori Noda 2, Kosei Yunoki 3 ( 1 Hiroshima Environment & Health Association, 2 Faculty of Agriculture, Yamaguchi University, 3 Jinsekikogen Agriculture Public Coporation) P-163 Evaluating spot count data in low-density population of shika deer in western Hokkaido. Yukari Honma 1, Takeshi Akasaka 1.Hiromasa Igota 1.Tsuyoshi Yoshida 1.Yuto Katayama 2.Ayaka Ihara 1 ( 1 Rakuno Gakuen Univ., 2 Nakayama Ranch) P-164 The possibility of the promotion of efficiency of the sika trap capture. Mitsuhiro Okada 1, Shigeru Sato 2, Mitsuaki Goto 3, Akira Shimizu 4 ( 1 Nagano Pref. For. Res. Ctr., 2 Nagano Pref. Shimoina Regional Office, 3 Wildlife Service, 4 Nagano Pref.Forestry Department) P-165 Deer management in Nishiokoppe Special Hunting Area in Hokkaido. Yukiko Matsuura 1, Hiromasa Igota 2 ( 1 FFPRI, 2 Rakuno Univ.) P-166 Selection of microsatellite markers for individual identification in Japanese serows (Capricornis crispus). Takashi Nishimura 1, Kiyoshi Yamauchi 2, Yoshitaka Deguchi 1, Toshiki Aoi 1, Tsunenori Tsujimoto 3 and Kazuei Matsubara 1 ( 1 UGAS, Iwate Univ., 2 Research Institute for Environmental Sciences and Public Health of Iwate Prefecture, 3 Morioka Zoological Park) P-167 Migratory behavior pattern between autumn and spring of sika deer (Cervus nippon) in Mt. Hyonosen. Erina Saita 1, Daisuke Fujiki 1,2, Mayumi Yokoyama 1,2, Yoshiki Morimitsu 1,2 ( 1 Wildlife Management Research Center, 2 Institute of Natural Environmental Science Univ. of Hyogo) P-168 Distribution pattern of deer population density and total number of deer in Yakushima Island. Ryosuke Koda 1, Naoki Agetsuma 2, Riyou Tsujino 3, Yoshimi Agetsuma- Yanagihara 4, Takashi Kawamura 5, Takayuki Mamabe 6, Noboru Fujita 3 ( 1 CER, 2 Hokkaido Univ, 3 RIHN, 4 Freelance Researcher, 5 Yakushima-Seibutsubu, 6 Sumadzu Corp.) P-169 Population estimation of sika deer in Nii-jima, Izu islands. Motonobu Tanaka (Biol, Toho Univ) P-170 Examination to put an end to sika deer(that gets caught in the trap) s life by air-gun. Masataka Ohashi 1. Hideshi Iwazaki 2 ( 1 Shizuoka Pref. For. and Forest Prod., 2 Specified Nonprofit Corporation Wakaba) P-171 A Trial of Citizen Monitoring Initiative for Sika Deer Population Management in Yakushima Island. Shirow Tatsuzawa 1,2, Kenshi Tezuka 2, Yoichi Arata 2, Ichiro Makise 2,3, Takashi Kawamura 4, Katsuya Kawasaki 5 ( 1 Hokkaido Univ., 2 YOCA, 3 Kamiyaku Hunting Society, 4 Yakushima Seibutsu-bu, 5 Yakushima Town Office) P-172 Damage to natural deciduous forest caused by Sika deer bark-stripping. Hideo Okumura 1, Shiro Okuda 2, Takeharu Ito 3, Atsushi Sakai 4 ( 1,3 Shikoku R.C., FFPRI, 2 Kansai R.C., FFPRI, 4 JIRCAS) P-173 Effectiveness of buffer zones in reducing crop damage by Japanese macaques. Hideo Higashi (Institute of mammal) P-174 Diversity and distribution of dung beetle assemblages utilizing Japanese monkey feces in cool-temperate forests. Hiroto Enari 1, Shinsuke Koike 2, Haruka Sakamaki 3 ( 1 Utsunomiya Univ., 2 Tokyo Univ. Agri & Tech., 3 Iwate Univ.)

211 P-175 Distributional change of Japanese macaques in Gunma Prefecture. Sakaniwa Hiroyuki 1, Tomoko Anezaki 2, Takao Uehara 3 ( 1 Dept.Forestry and Env. Affairs Gunma, 2 GNH, 3 Nagano Pref. coll) P-176 An assessment of male migration among troops of Japanese macaques using genetic markers. Hironori Seino 1, Yoshi Kawamoto 2 ( 1 Wildlife Management Office, 2 Primate Research Institute, Kyoto University) P-177 Genetic Characteristics and Recent Status of Sea Otters in Hokkaido Islands. Kaoru Hattori (HNF, FRA) P-178 Why don t capture seals at their habitat?~capture the spotted seals by box trap~. Mari Kobayashi (Tokyo Univ. of Agri., Marine Wildlife Center of Japan) Room P10 (B-44) P-179 The infection status of Anisakidae nematodes in the spotted seal at Hokkaido. Hitomi Uyama 1, Takashi Iwaki 2, Mari Kobayashi 3 ( 1 Tokyo Univ. Agri., 2 Meguro Prasitological Museum, 3 Marine Wildlife Center of JAPAN) P-180 Contamination of Dioxin (PCDDs, PCDFs and DL-PCBs) in Steller sea lions (Eumetopias jubatus) from the coastal Hokkaido, Japan. Katsuyuki Yamaguchi 1, Keiko Kubo 2 ( 1 Hokkaido Reserch Org. Institute of Environ. Sci., 2 Hokkaido Univ. Environ. Sci.) P-181 Concentration of all PCB congeners in Steller sea lions (Eumetopias jubatus) from the coastal Hokkaido, Japan. Keiko Kubo 1, Shunitz Tanaka 1, Katsuyuki Yamaguchi 2 ( 1 Hokkaido Univ. Environ. Sci., 2 Hokkaido Research Org. Institute of Environ. Sci.) P-182 The preliminary analysis on the exposure of domoic acid and brevetoxin to stranded cetaceans in Japan. Kazuki Miyaji 1, Yuko Tajima 2, Manami Makara 2, Mitsuaki Ohta 1, Tadasu k Yamada 2 ( 1 Vet. Med., Azabu Univ., 2 Nat. Mus. Natl. Sci.) P-183 The effects of habitat quantity and quality on butterfly assemblages in urban woodlands. Masashi Soga, Shinsuke Koike (TUAT) P-184 Distribution and illegal stocking of alien largemouth bass in Oshu city, Iwate pref. Hiroshi Tsunoda 1, Yoshito Mitsuo 2, Mitsuru Ohira 3, Makie Doi 4, Akira Takiguchi 5, Yutaro Senga 6 ( 1 Tokyo Univ. Agr. Tech., 2 Tokyo Univ. Agr. Tech., 3 Uni. Grad. School TUAT, 4 Grad. School TUAT, 5 Grad. School TUAT, 6 Tokyo Univ. Agr. Tech.) P-185 Pond conservation as a secondary nature. Yoshito Mitsuo, Hiroshi Tsunoda, Akira Takiguchi, Yutaro Ssenga (TUAT) P-186 A trial of sika deer population control using box trap. Kazuo Mori 1, Yuji Miyake 2, Makio Kanaiso 2, Hiroshi Takada 2, Hiroya Takechi 3, Mahito Kamada 4 ( 1 Tokushima West District Administration Bureau, 2 Tokushima Forestry Technology Support Centre, 3 Tokushima City, 4 Tokushima Univ.) P-187 Wildlife Monitoring Network in Hokkaido has started. Hirofumi Hirakawa (Forestry and Forest Products Research Institute) P-188 Mammal diversity in western part of Kanto district as seen from camera traps. Akio Iwashita, Motokazu Ando, Hiroshi Ogawa (Lab. Wild Animals, Tokyo Univ. of Agriculture)

212 P-189 Attempt of organism information acquisition of the wild animal with 950MHz sensor network. Kazuei Matsubara 1, Norihisa Segawa 2, Yoshitaka Deguchi 1, Akihiro Ooishi 1, Hirokazu Takahashi 1, Tsunenori Tsujimoto 3, Ikuko Urushibara 4, Hikaru Sato 4, Toshiki Aoi 1, Jun Sawamoto 2 ( 1 Iwate Univ., 2 Iwate Pref. Univ., 3 Morioka Zoo, 4 AR S Co., Ltd.) P-190 The Diversity of Attitudes toward Sea Turtle Bycatch of Shikoku Coastal Fisherman. Akane Abe 1, Takashi Ishihara 2, Yukio Yasuoka 3, Naoki Kamezaki 4 ( 1 Nagoya City Univ., 2, 4 Sea Turtle Association of Japan, 3 Shiina Big set net Union) P-191 Resident attitudes toward damage caused by Japanese macaques in suburban area. Daisuke Nakamura 1, Yutaka Yoshida 2 ( 1 The United Graduate School of Agricultural Science, Gifu Univ., 2 Yamanashi Institute of Environmental Sciences) P-192 Could we forecast the intrusion of Japanese black bear into residential area by the mast condition of three Fagus species in Hakusan area, Ishikawa Prefecture? Eikichi Nozaki 1, Tatsuya Nogami 2 ( 1 Ishikawa Prefectural Government, 2 Hakusan Nature Conservation Center) P-193 Comparison of attitude to agricultural damage and approaches for prevention in two regions of Kiso, Nagano prefecture. Akari Hamaguchi (Shinshu Univ.) P-194 Trends in newspaper articles and academic studies on alien mammal species. Masaya Takasaki, Kayoko Yamamoto, Motokazu Ando, Ogawa Hiroshi (Lab.Wild Animals, Tokyo Univ.of Agriculture) P-195 Questionnaire about fostering professionals for the population control. Chizuru Yayota, Toru Koizumi (FFPRI) P-196 Regional Administration and Study of Wildlife Conservation in Japan. Harumi Torii, Eikichi Nozaki, Tadashi Masuzawa, Gouhei Ueda, Masaki Okuyama, Toru Koizumi, et al. (Study Group for Cooperation between Administration and Science Study Group, Wildlife Conservation Society)

213 15. 合 同 大 会 参 加 者 名 簿 ( 事 前 申 込 者 発 表 者 ) 氏 名 所 属 演 題 番 号 懇 親 会 相 本 実 希 山 口 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 P-080 青 井 俊 樹 岩 手 大 学 農 学 部 共 生 環 境 課 程 F-01 青 木 大 海 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 部 研 究 科 P-028 赤 坂 猛 酪 農 学 園 大 学 生 命 環 境 学 科 明 石 信 廣 北 海 道 立 総 合 研 究 機 構 林 業 試 験 場 P-159 赤 嶺 淳 名 古 屋 市 立 大 学 S-2 朝 倉 裕 日 本 オオカミ 協 会 F-05 淺 野 玄 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 浅 原 正 和 京 都 大 学 大 学 院 理 学 研 究 科 生 物 科 学 専 攻 P-012 浅 見 千 里 帝 京 科 学 大 学 浅 利 裕 伸 株 式 会 社 長 大 F-09, F-18 足 立 樹 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 姉 崎 智 子 群 馬 県 立 自 然 史 博 物 館 F-10, P-150 阿 部 朱 音 名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 P-190 阿 部 豪 兵 庫 県 立 大 学 O1-06 阿 部 永 PL-2 荒 井 秋 晴 九 歯 大 総 合 教 育 P-076 新 井 優 一 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 研 究 科 P-029 荒 木 良 太 自 然 環 境 研 究 センター F-20 有 田 寛 之 国 立 科 学 博 物 館 事 業 推 進 部 F-12 有 本 勲 東 京 農 工 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 F-08, F-13 Alexey Kryukov Institute of Biology and Soil Science, Far East Division Russian Academy of F-03 Sciences 安 藤 英 樹 安 藤 正 規 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 P-157 安 藤 元 一 東 京 農 大 農 野 生 動 物 F-05, F-18, F-28, P-056 池 田 綾 早 稲 田 大 学 大 学 院 池 田 貴 子 北 海 道 大 学 大 学 院 獣 医 学 研 究 科 寄 生 虫 学 教 室 P-082 池 田 透 北 海 道 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 地 域 システム 科 学 講 座 O2-11 伊 吾 田 宏 正 酪 農 学 園 大 学 F-07, O1-10 伊 澤 雅 子 琉 球 大 学 理 学 部 石 井 信 夫 東 京 女 子 大 学 S-5, F-04 石 川 圭 介 畜 産 草 地 研 究 所 御 代 田 研 究 拠 点 P-107 石 丸 恵 利 子 総 合 地 球 環 境 学 研 究 所 O2-20 Lee Si-Wan Korea Institute of Environmental Ecology 和 泉 功 帯 畜 大 学 野 生 動 物 管 理 P-070 泉 佳 代 子 北 海 道 大 学 環 境 科 学 院 P-064 泉 山 茂 之 信 州 大 学 農 学 部 F-14, P-131 伊 藤 圭 子 岐 阜 大 学 稲 富 佳 洋 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター P-160 井 上 剛 日 本 オオカミ 協 会 F-05 井 上 友 北 海 道 大 学 大 学 院 理 学 院 自 然 史 科 学 専 攻 F-16 伊 原 禎 雄 奥 羽 大 学 生 物 学 教 室 P-138 井 原 庸 財 団 法 人 広 島 県 環 境 保 健 協 会 P-162 LeeHan-Soo Korea Institute of Environmental Ecology 井 門 彩 織 東 京 農 業 大 学 野 生 動 物 学 研 究 室 岩 佐 真 宏 日 本 大 学 生 物 資 源 科 学 部 F-22 岩 崎 俊 秀 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 P-122, P-123 岩 崎 誠 八 千 代 エンジニヤリング( 株 ) P-140 岩 崎 雄 輔 福 島 県 立 会 津 高 等 学 校 F-18 岩 下 明 生 東 京 農 業 大 学 野 生 動 物 学 研 究 室 博 士 前 期 課 程 P-188 岩 本 千 鶴 宇 都 宮 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 岩 本 俊 孝 宮 崎 大 学 教 育 文 化 学 部 O1-17 呉 毅 中 国 広 州 大 学 生 命 科 学 学 院 F-03 上 田 剛 平 兵 庫 県 但 馬 県 民 局 豊 岡 農 林 水 産 振 興 事 務 所 F-10 上 田 弘 則 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 センター P-099 上 野 真 由 美 北 海 道 環 境 科 学 研 究 センター, 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター F-07, O1-19 鵜 飼 一 博 南 ア ボランティアネット F-20 宇 治 田 健 人 帯 広 畜 産 大 学 畜 産 学 部 獣 医 学 課 程 宇 野 壮 春 宮 城 野 生 動 物 保 護 管 理 センター F-11, F-23, F

214 氏 名 所 属 演 題 番 号 懇 親 会 宇 野 裕 之 北 海 道 立 総 合 研 究 機 構 環 境 科 学 研 究 センター O3-08 鵜 野 レイナ 慶 應 義 塾 大 学 先 端 生 命 科 学 研 究 所 F-01, P-088 梅 田 浩 尚 兵 庫 県 立 大 学 環 境 人 間 学 研 究 科 P-161 梅 村 佳 寛 東 京 農 工 大 学 大 学 院 F-08 宇 山 倫 美 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 研 究 科 P-179 浦 口 宏 二 北 海 道 立 衛 生 研 究 所 O3-11 江 尻 貞 一 朝 日 大 学 歯 学 部 口 腔 解 剖 学 分 野 江 成 広 斗 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター F-23, F-26, P-174 海 老 名 健 麻 布 大 学 獣 医 学 部 動 物 応 用 化 学 学 科 野 生 動 物 学 研 究 室 海 老 原 寛 麻 布 大 学 獣 医 学 部 野 生 動 物 学 研 究 室 江 村 正 一 岐 阜 大 学 医 学 部 F-16 遠 藤 秀 紀 東 京 大 学 総 合 研 究 博 物 館 F-15 遠 藤 由 美 茨 城 大 学 大 学 院 応 用 動 物 行 動 学 研 究 室 Hong-Shik Oh Jeju National University P-034, P-035, P-036, P-130 大 久 保 慶 信 宮 崎 大 院 農 工 P-007 大 沢 啓 子 コウモリの 会 大 沢 夕 志 コウモリの 会 P-049 太 田 海 香 横 浜 国 大 F-01 大 舘 智 志 北 海 道 大 学 低 温 科 学 研 究 所 F-22 大 谷 道 生 宇 都 宮 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 P-102 大 津 綾 乃 麻 布 大 学 獣 医 学 部 野 生 動 物 学 研 究 室 大 西 尚 樹 森 林 総 合 研 究 所 東 北 支 所 O3-01 大 西 信 正 南 アルプス 生 態 邑 / 生 態 計 画 研 究 所 早 川 事 業 所 F-25 大 野 愛 子 熊 本 県 立 大 学 大 学 院 環 境 共 生 学 研 究 科 O1-01 大 野 浩 史 富 山 大 学 大 学 院 理 工 学 教 育 部 生 物 圏 環 境 科 学 専 攻 F-24 大 場 孝 裕 静 岡 県 農 林 技 術 研 究 所 森 林 林 業 研 究 センター P-132 大 橋 真 吾 岩 手 大 学 連 合 農 学 研 究 科 F-09, P-105 大 橋 春 香 東 京 農 工 大 学 フロンティア 農 学 教 育 研 究 センター F-19 大 橋 正 孝 静 岡 県 農 林 技 術 研 究 所 森 林 林 業 研 究 センター P-170 岡 田 充 弘 長 野 県 林 業 総 合 センター P-164 岡 野 美 佐 夫 ( 株 ) 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 小 川 洋 平 岩 手 大 学 院 P-096 奥 田 敬 介 北 里 大 学 獣 医 学 部 生 物 環 境 科 学 科 野 生 動 物 学 研 究 室 奥 田 ゆう 岡 山 理 科 大 学 大 学 院 総 合 情 報 研 究 科 P-043 小 熊 尚 子 岩 手 大 院 農 P-062 奥 村 栄 朗 独 立 行 政 法 人 森 林 総 合 研 究 所 四 国 支 所 P-172 奥 山 正 樹 環 境 省 自 然 環 境 局 P-196 小 倉 剛 琉 球 大 学 農 学 部 尾 崎 直 三 重 大 学 大 学 院 生 物 資 源 学 研 究 科 P-120 小 鹿 登 美 西 三 河 野 生 生 物 研 究 会 押 田 龍 夫 帯 広 畜 産 大 学 野 生 動 物 管 理 学 研 究 室 F-15 織 田 銑 一 岡 山 理 科 大 学 理 学 部 動 物 学 科 小 沼 聡 美 立 正 大 学 大 学 院 地 球 環 境 科 学 研 究 科 O1-20 小 野 香 苗 帯 広 畜 産 大 学 野 生 動 物 管 理 学 研 究 室 P-053 小 野 清 哉 琉 球 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 生 産 環 境 学 専 攻 亜 熱 帯 動 物 学 講 座 P-010 小 野 貴 司 EnVision F-24 小 畑 圭 琉 球 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 P-142 海 津 ゆりえ 文 教 大 学 S-3 笠 井 文 考 東 京 農 業 大 学 生 物 資 源 開 発 研 究 所 O3-12 梶 光 一 東 京 農 工 大 学 大 学 院 農 学 研 究 員 F-19 樫 村 敦 宮 崎 大 学 農 学 部 P-003 片 平 篤 行 群 馬 県 林 業 試 験 場 O2-04 勝 浦 萌 東 京 農 業 大 学 野 生 動 物 学 研 究 室 P-060 加 藤 真 名 城 大 学 農 学 研 究 科 農 学 専 攻 O2-05 加 藤 真 友 美 三 重 大 学 生 物 資 源 学 部 生 物 圏 生 命 科 学 科 水 圏 生 物 生 産 学 講 座 加 藤 美 緒 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 研 究 科 P-112 加 藤 友 紀 子 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 獣 医 学 課 程 P-013 金 澤 文 吾 四 国 自 然 史 科 学 研 究 センター 金 治 佑 水 産 総 合 研 究 センター P-124 金 森 弘 樹 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター P-084 金 尾 滋 史 多 賀 町 立 博 物 館 F-25 金 子 正 美 酪 農 学 園 大 環 境 システム F-24 金 子 弥 生 東 京 農 工 大 学 野 生 動 物 保 護 学 研 究 室 F-13, F-16, O3-04 金 子 之 史 香 川 県 坂 出 市 在 住 F-22, P-040 金 城 芳 典 NPO 法 人 四 国 自 然 史 科 学 研 究 センター P

215 氏 名 所 属 演 題 番 号 懇 親 会 神 水 彩 花 岩 手 大 学 農 学 部 動 物 科 学 課 程 P-069 亀 井 利 活 信 州 大 学 大 学 院 亀 崎 直 樹 神 戸 市 立 須 磨 海 浜 水 族 園 O3-17 亀 田 正 人 室 蘭 工 業 大 学 川 合 真 梨 子 神 戸 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 P-017 河 内 紀 浩 八 千 代 エンジニヤリング 株 式 会 社 P-066 川 田 伸 一 郎 国 立 科 学 博 物 館 動 物 研 究 部 F-12, F-24, P-037 川 村 芙 友 美 帝 京 科 学 大 学 木 内 政 寛 東 農 大 生 物 産 業 P-118 岸 本 真 弓 ( 株 ) 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 関 西 分 室 F-02 岸 本 康 誉 兵 庫 県 立 大 学 自 然 環 境 科 学 研 究 所 O1-18 岸 元 良 輔 長 野 県 環 境 保 全 研 究 所 P-151 木 戸 文 香 北 大 理 学 部 生 物 科 学 科 生 物 学 P-133 木 戸 きらら 信 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 P-093 木 下 豪 太 北 海 道 大 学 大 学 院 環 境 科 学 院 生 物 圏 科 学 専 攻 生 態 遺 伝 学 コース P-042 Tae-Wook Kim Jeju National University P-057 木 村 順 平 College of Veterinary Medicine, Seoul National University 清 田 雅 史 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 F-13, O2-06 桐 原 崇 NPO 法 人 登 別 自 然 活 動 支 援 組 織 モモンガくらぶ 草 刈 秀 紀 WWFジャパン S-4 楠 田 哲 士 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 久 保 渓 女 北 海 道 大 学 大 学 院 環 境 科 学 院 P-181 久 保 雄 広 北 海 道 大 学 大 学 院 農 学 院 森 林 政 策 学 研 究 室 P-152 久 保 達 也 帯 広 畜 産 大 学 久 保 ( 尾 崎 ) 麦 野 東 京 大 学 総 合 研 究 博 物 館 O1-15, P-022 栗 原 望 国 立 科 学 博 物 館 動 物 研 究 部 P-121, F-12 黒 岩 麻 里 北 大 院 生 命 科 学 院 F-06 黒 崎 敏 文 自 然 環 境 研 究 センター F-14 黒 瀬 奈 緒 子 北 里 大 獣 生 物 環 境 科 学 生 態 管 理 学 研 P-143 桑 原 考 史 東 京 農 工 大 学 農 学 部 附 属 フロンティア 農 学 教 育 研 究 センター F-19 小 池 伸 介 東 京 農 工 大 F-08, F-19, P-091 小 泉 透 森 林 総 合 研 究 所 F-14 幸 田 良 介 京 都 大 学 生 態 学 研 究 センター P-168 小 金 澤 正 昭 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 演 習 林 F-14, P-015 小 坂 井 千 夏 東 京 農 工 大 学 大 学 院 連 農 F-08 越 本 知 大 宮 崎 大 フロンティア F-06 小 城 伸 晃 山 形 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 科 小 棚 木 創 船 橋 市 立 三 田 中 学 校 P-117 小 寺 祐 二 宇 都 宮 大 学 農 学 部 附 属 里 山 科 学 センター F-10, F-26 後 藤 和 郎 株 式 会 社 緑 生 研 究 所 後 藤 慈 山 口 大 学 P-027 後 藤 優 介 立 山 カルデラ 砂 防 博 物 館 小 林 秀 司 岡 山 理 科 大 学 理 学 部 動 物 学 科 F-12 小 林 周 平 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 生 産 環 境 科 学 課 程 小 林 毅 帝 京 科 学 大 学 O3-19 小 林 万 里 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 部 アクアバイオ 学 科 F-02, F-07, P-178 小 林 由 美 北 大 院 水 産 F-17, O2-16 子 安 和 弘 愛 知 学 院 大 学 歯 学 部 解 剖 学 講 座 小 柳 恭 二 クビワコウモリを 守 る 会 P-050 小 薮 大 輔 東 京 大 学 大 学 院 理 学 系 研 究 科 P-001 今 野 文 治 新 ふくしま 農 協 F-11 近 藤 泉 早 稲 田 大 学 人 間 科 学 部 人 間 環 境 科 学 科 近 藤 麻 実 岐 阜 大 学 大 学 院 F-01 近 藤 祐 志 宮 崎 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 P-006 近 藤 由 佳 帯 畜 大 野 生 動 物 管 理 P-146 斉 田 栄 里 奈 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター P-167 齊 藤 次 郎 帝 京 科 学 大 学 齊 藤 隆 北 海 道 大 学 フィールド 科 学 センター 斉 藤 正 恵 東 京 農 工 大 学 農 学 部 附 属 フロンティア 農 学 教 育 研 究 センター F-01, F-19 斎 藤 昌 幸 横 浜 国 大 環 境 情 報 P-128 斉 藤 裕 江 戸 川 大 学 社 会 学 部 P-127 佐 伯 真 美 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 佐 伯 緑 中 央 農 業 研 究 センター 鳥 獣 害 研 究 サブチーム 坂 口 未 紗 帝 京 科 学 大 学 坂 田 宏 志 兵 庫 県 立 大 学

216 氏 名 所 属 演 題 番 号 懇 親 会 酒 田 真 澄 美 福 井 県 総 合 グリーンセンター 坂 庭 浩 之 群 馬 県 環 境 森 林 部 自 然 環 境 課 P-175 坂 牧 はるか 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 P-110 坂 本 信 介 宮 崎 大 学 フロンティア 科 学 実 験 総 合 センター P-065 坂 本 有 加 麻 布 大 学 獣 医 学 部 野 生 動 物 学 研 究 室 櫻 井 秀 樹 鈴 鹿 短 期 大 学 桜 井 良 フロリダ 大 学 大 学 院 自 然 資 源 環 境 学 部 O3-13 酒 向 貴 子 宮 内 庁 侍 従 職 P-079 佐 々 木 茂 樹 横 浜 国 大 院 環 境 情 報 P-141 佐 々 木 剛 東 京 農 業 大 学 農 学 部 バイオセラピー 学 科 野 生 動 物 学 研 究 室 佐 々 木 哲 朗 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 P-147 佐 々 木 閑 日 本 獣 医 生 命 科 学 大 学 獣 医 保 健 看 護 学 科 佐 鹿 万 里 子 帯 広 畜 産 大 学 臨 床 獣 医 学 講 座 佐 藤 和 彦 朝 日 大 学 歯 学 部 口 腔 解 剖 学 分 野 P-004 佐 藤 淳 福 山 大 学 生 物 工 学 科 O3-06 佐 藤 雅 彦 利 尻 町 立 博 物 館 P-039 佐 藤 洋 司 福 島 県 佐 野 明 三 重 県 四 日 市 農 林 商 工 環 境 事 務 所 F-04 佐 野 聡 哉 滋 賀 県 農 政 水 産 部 水 産 課 F-27 澤 田 誠 吾 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター F-26, P-129 Sang-In Kim College of Veterinary Medicine, Seoul National University P-011 塩 野 崎 和 美 京 都 大 学 大 学 院 地 球 環 境 学 舎 景 観 生 態 保 全 論 研 究 室 P-078 鹿 野 たか 嶺 社 団 法 人 北 海 道 開 発 技 術 センター F-09 敷 田 麻 実 北 海 道 大 学 観 光 学 高 等 研 究 センター 繁 田 真 由 美 ( 株 ) 野 生 生 物 管 理 P-074 七 條 宏 樹 宮 崎 大 学 P-005 篠 原 明 男 宮 崎 大 学 フロンティア 科 学 実 験 総 合 センター 実 験 支 援 部 門 生 物 資 源 分 野 芝 﨑 亜 季 子 立 正 大 学 大 学 院 地 球 環 境 科 学 研 究 科 O2-14 柴 田 隆 文 林 野 庁 滋 賀 森 林 管 理 署 F-27 渋 谷 未 央 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 部 P-114 島 麗 香 山 形 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 科 博 士 前 期 課 程 生 物 学 専 攻 P-089 島 田 卓 哉 森 林 総 合 研 究 所 東 北 支 所 O2-09 嶌 本 樹 日 本 大 学 獣 医 学 科 Junghwa An College of Veterinary Medicine, Seoul National University O3-05, P-038 城 ヶ 原 貴 通 岡 山 理 科 大 学 理 学 部 動 物 学 科 F-06 條 野 真 奈 美 北 大 院 水 産 P-030 JoonHyuk Sohn College of Veterinary Medicine, Seoul National University P-021 白 井 啓 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 F-23 白 井 浩 一 郎 日 大 院 生 物 資 源 科 学 P-059 新 宅 勇 太 京 都 大 学 大 学 院 理 学 研 究 科 動 物 学 教 室 P-041, F-03 須 貝 昌 太 郎 東 京 農 業 大 学 大 学 院 生 物 産 業 学 研 究 科 動 物 生 産 管 理 学 研 究 室 P-052 杉 浦 義 文 麻 布 大 学 獣 医 学 部 野 生 動 物 学 研 究 室 杉 浦 里 奈 名 城 大 院 農 O2-03 鈴 木 克 哉 兵 庫 県 立 大 / 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター F-02, P-156 鈴 木 圭 岩 大 院 連 合 農 学 F-18, P-071 鈴 木 俊 介 三 重 県 四 日 市 農 林 商 工 環 境 事 務 所 鈴 木 創 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 P-137 鈴 木 瞳 早 稲 田 大 学 人 間 科 学 部 人 間 環 境 学 科 鈴 木 正 嗣 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 S-0, F-14 鈴 木 瑞 穂 帯 広 畜 産 大 学 畜 産 学 部 獣 医 学 科 鈴 木 祥 悟 森 林 総 合 研 究 所 東 北 支 所 P-033 須 藤 明 子 株 式 会 社 イーグレット オフィス F-02, F-27 角 田 真 穂 大 阪 府 立 大 学 生 命 環 境 科 学 部 獣 医 学 科 清 野 紘 典 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 F-23, P-176 関 香 菜 子 兵 庫 県 立 大 学 大 学 院 關 義 和 東 京 農 工 大 学 大 学 院 P-081 関 遼 太 郎 早 稲 田 大 学 人 間 科 学 部 人 間 環 境 科 学 科 関 根 聡 子 ネイチャーガイド F-25 瀬 戸 隆 之 東 京 農 工 大 学 野 生 動 物 保 護 学 研 究 室 F-07, P-104 銭 谷 亮 子 東 京 海 洋 大 学 大 学 院 海 洋 科 学 技 術 研 究 科 O1-13 曽 我 昌 史 東 京 農 工 大 学 農 P-183 曽 根 啓 子 愛 知 学 院 大 学 歯 学 部 P-014 大 樂 央 岐 阜 大 学 高 木 憲 太 郎 NPO 法 人 バードリサーチ F-27 高 田 靖 司 愛 知 学 院 大 学 歯 学 部 F-16 高 槻 成 紀 麻 布 大 学 F-28, O2-01 高 橋 聖 生 自 然 環 境 研 究 センター 高 橋 菜 里 麻 布 大 学 獣 医 学 部 動 物 応 用 科 学 科

217 氏 名 所 属 演 題 番 号 懇 親 会 高 橋 紀 夫 遠 洋 水 研 F-13 高 橋 裕 史 森 林 総 研 関 西 高 畠 千 尋 信 州 大 学 大 学 院 総 合 工 学 系 研 究 科 P-092 瀧 井 暁 子 信 州 大 学 総 合 工 学 系 研 究 科 P-103 田 久 真 友 美 帯 広 畜 産 大 学 野 生 動 物 管 理 学 研 究 室 P-145 竹 内 正 彦 中 央 農 業 総 合 研 究 センター 鳥 獣 害 研 究 サブチーム F-26 竹 下 和 貴 早 稲 田 大 学 人 間 科 学 部 人 間 環 境 科 学 科 竹 下 幸 広 島 根 県 中 山 間 地 域 研 究 センター P-154 武 田 忠 義 北 海 道 水 産 林 務 部 竹 田 千 尋 東 京 農 工 大 学 大 学 院 田 島 木 綿 子 国 立 科 学 博 物 館 動 物 研 究 部 田 尻 研 介 信 州 大 学 農 学 部 動 物 行 動 管 理 学 研 究 室 立 木 靖 之 特 定 非 営 利 活 動 法 人 EnVision 環 境 保 全 事 務 所 O1-07 立 澤 史 郎 北 海 道 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 地 域 システム 科 学 講 座 P-171 立 石 隆 立 脇 隆 文 麻 布 大 学 大 学 院 獣 医 学 研 究 科 野 生 動 物 学 研 究 室 O2-10 田 戸 裕 之 山 口 県 農 林 総 合 技 術 センター O1-05 田 中 豊 人 東 京 都 健 康 安 全 研 究 センター 環 境 保 健 部 生 体 影 響 研 究 科 田 中 幹 展 東 邦 大 学 理 学 部 生 物 学 科 P-169 谷 川 ももこ 日 本 大 学 獣 医 学 科 実 験 動 物 学 研 究 室 谷 口 真 理 神 戸 市 立 須 磨 海 浜 水 族 園 O3-16 谷 口 美 洋 子 埼 玉 県 秩 父 農 林 振 興 センター P-108 玉 手 英 利 山 形 大 学 理 学 部 F-01, F-11 玉 那 覇 彰 子 山 口 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 O3-07 田 村 淳 神 奈 川 県 自 然 環 境 保 全 センター F-20 田 村 善 太 郎 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 研 究 科 P-111 千 々 岩 哲 株 式 会 社 ラーゴ 辻 明 子 クビワコウモリを 守 る 会 辻 知 香 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 獣 医 学 研 究 科 P-098 辻 大 和 京 都 大 学 霊 長 類 研 究 所 P-075 辻 野 亮 総 合 地 球 環 境 学 研 究 所 O2-19 角 田 裕 志 東 京 農 工 大 学 農 学 部 P-184 坪 田 敏 男 北 海 道 大 学 大 学 院 獣 医 学 研 究 科 釣 賀 一 二 三 北 海 道 立 総 合 研 究 機 構 環 境 科 学 研 究 センター F-01, P-046 出 口 善 隆 岩 手 大 学 農 学 部 寺 田 千 里 北 大 環 境 科 学 院 P-023 常 田 邦 彦 ( 財 ) 自 然 環 境 研 究 センター F-23 時 田 昇 臣 日 本 獣 医 生 命 科 学 大 学 O2-02 土 光 智 子 慶 應 義 塾 大 学 政 策 メディア 研 究 科 ( 独 ) 日 本 学 術 振 興 会 特 別 研 究 員 DC P-095 富 田 涼 都 静 岡 大 学 農 学 部 F-25 中 井 真 理 子 北 海 道 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 人 間 システム 科 学 専 攻 地 域 システム 科 学 専 修 P-087 中 川 恒 祐 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 獣 医 学 課 程 P-097 中 川 麻 衣 帝 京 科 学 大 学 生 命 環 境 学 部 永 里 歩 美 鹿 児 島 国 際 大 学 P-009 中 島 彩 季 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 獣 医 学 課 程 中 島 亜 美 東 京 農 工 大 学 野 生 動 物 保 護 学 研 究 室 F-08, F-13 中 島 卓 也 佐 渡 自 然 保 護 官 事 務 所 永 田 優 香 帝 京 科 学 大 学 中 西 希 琉 球 大 学 理 工 学 研 究 科 PL-1, P-077 中 西 弥 嘉 帝 京 科 学 大 学 中 野 仁 志 九 十 九 島 水 族 館 海 きらら ( 会 社 名 :させぼパール シー 株 式 会 社 ) O2-15 中 村 あゆみ 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 生 産 環 境 課 程 動 物 科 学 コース 繁 殖 学 研 究 室 中 村 幸 子 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター/ 兵 庫 県 立 大 学 P-045 中 村 大 輔 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 P-191 中 村 俊 彦 株 式 会 社 環 境 計 画 研 究 所 中 村 尚 稔 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 研 究 科 P-113 中 村 夢 奈 山 形 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 科 P-061 中 山 直 紀 宇 都 宮 大 学 大 学 院 P-094 夏 坂 美 帆 帯 広 畜 産 大 学 野 生 動 物 管 理 学 研 究 室 南 部 成 美 日 本 オオカミ 協 会 F-05 西 千 秋 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 P-068 西 信 介 鳥 取 県 庁 公 園 自 然 課 P-090 西 教 生 河 口 湖 フィールドセンター 西 崎 伸 子 福 島 大 学 行 政 政 策 学 類 西 村 貴 志 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 P-166 西 本 慧 東 京 農 業 大 学 生 物 産 業 学 研 究 科 P-116 Nguyen Truong Son Institute of Ecology and Biological Resources, VAST, Vietnam F-03 布 谷 遥 年 帯 広 畜 産 大 学 野 生 動 物 管 理 学 研 究 室

218 氏 名 所 属 演 題 番 号 懇 親 会 布 目 三 夫 名 古 屋 大 学 大 学 院 生 命 農 学 研 究 科 応 用 分 子 生 命 科 学 専 攻 O3-03 根 本 唯 自 然 環 境 研 究 センター F-08 野 上 達 也 石 川 県 白 山 自 然 保 護 センター P-192 野 口 なつ 子 麻 布 大 学 野 崎 英 吉 石 川 県 環 境 部 自 然 保 護 課 P-192 野 原 七 恵 北 里 大 学 獣 医 学 部 生 物 環 境 科 学 科 P-100 野 呂 美 紗 子 社 団 法 人 北 海 道 開 発 技 術 センター F-09 萩 野 初 実 岐 阜 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 橋 本 琢 磨 財 団 法 人 自 然 環 境 研 究 センター P-139 橋 本 友 里 恵 宇 都 宮 大 学 大 学 院 P-155 畑 瀬 淳 広 島 市 安 佐 動 物 公 園 Park Su-Gon Jeju national University P-051 服 部 薫 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 北 海 道 区 水 産 研 究 所 P-177 馬 場 稔 北 九 州 市 立 自 然 史 歴 史 博 物 館 P-073 濵 口 あかり 信 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 P-193 濱 崎 伸 一 郎 ( 株 ) 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 関 西 分 室 F-14 林 明 日 香 帯 広 畜 産 大 学 野 生 動 物 管 理 学 研 究 室 P-072 早 野 あづさ 京 都 大 学 野 生 動 物 研 究 センター P-048 原 田 正 史 大 阪 Han Sang-Hyun Jeju National University Han Sang-Hyun National institute of Biological Resources,Korea Hang Lee College of Veterinary Medicine, Seoul National University F-03, O2-17, P-047 比 嘉 榮 三 郎 沖 縄 県 F-04 東 加 奈 子 山 口 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 P-067 東 英 生 哺 乳 類 研 究 所 準 備 室 P-173, F-11 東 出 大 志 新 潟 大 学 大 学 院 自 然 科 学 研 究 科 O1-08 樋 口 尚 子 NPO 生 物 多 様 性 研 究 所 あーすわーむ P-106 平 川 浩 文 森 林 総 研 北 海 道 O1-11, P-187 平 田 滋 樹 鳥 取 県 農 林 水 産 部 (8 月 から 長 崎 県 農 林 部 に 異 動 ) F-10, F-26 弘 重 穣 東 京 農 工 大 学 F-19 廣 吉 勝 治 北 大 名 誉 教 授 水 産 経 済 F-17 深 澤 圭 太 自 然 環 境 研 究 センター F-01 福 井 大 森 林 総 研 北 海 道 O3-15 福 江 佑 子 NPO 法 人 生 物 多 様 性 研 究 所 あーすわーむ P-144 福 田 夏 子 岐 阜 大 学 流 域 圏 科 学 研 究 センター 福 永 裕 史 京 都 大 学 大 学 院 理 学 研 究 科 動 物 学 教 室 藤 井 猛 NPO 法 人 生 物 多 様 性 研 究 所 あーすわーむ/ 広 島 県 藤 井 武 兵 庫 県 森 林 動 物 研 究 センター P-085 藤 井 直 紀 富 士 常 葉 大 学 附 属 環 境 防 災 研 究 所 藤 本 彩 乃 麻 布 大 学 獣 医 学 部 野 生 動 物 学 研 究 室 藤 本 竜 輔 東 農 大 野 生 動 物 P-058 船 越 公 威 鹿 児 島 国 際 大 学 国 際 文 化 学 部 生 物 学 研 究 室 F-04, O2-12 古 田 健 一 郎 信 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 P-109 古 橋 芳 輝 富 山 大 学 大 学 院 理 工 学 教 育 部 生 物 圏 環 境 科 学 専 攻 野 生 動 物 保 全 学 研 究 室 法 眼 利 幸 和 歌 山 県 農 林 水 産 総 合 技 術 センター 果 樹 試 験 場 星 野 仏 方 酪 農 学 園 大 環 境 システム F-24 細 井 栄 嗣 山 口 大 学 農 学 部 P-032 細 島 美 里 東 京 大 学 大 学 院 農 学 生 命 科 学 研 究 科 農 学 国 際 専 攻 P-024 保 尊 脩 国 立 科 学 博 物 館 P-031 堀 江 玲 子 宇 都 宮 大 学 農 学 部 F-19 堀 越 和 夫 NPO 法 人 小 笠 原 自 然 文 化 研 究 所 O3-14 堀 野 眞 一 森 林 総 合 研 究 所 東 北 支 所 P-158 堀 本 高 矩 北 海 道 大 学 大 学 院 水 産 科 学 院 P-119 本 多 響 子 ( 株 ) 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 本 田 剛 山 梨 県 総 合 農 業 技 術 センター 本 間 由 香 里 酪 農 学 園 大 学 P-163 前 田 喜 四 雄 新 石 垣 空 港 小 型 コウモリ 類 検 討 委 員 会 委 員 F-04 前 野 あゆみ 岐 阜 大 学 応 用 生 物 科 学 部 動 物 繁 殖 学 研 究 室 真 柄 真 実 国 立 科 学 博 物 館 P-019 増 田 隆 一 北 大 院 理 多 様 性 生 物 F-16, F-21 松 浦 友 紀 子 独 立 行 政 法 人 森 林 総 合 研 究 所 北 海 道 支 所 P-165, F-07 松 沢 慶 将 日 本 ウミガメ 協 議 会 / 須 磨 海 浜 水 族 園 O3-18 松 田 綾 乃 岐 阜 大 学 大 学 院 応 用 生 物 科 学 研 究 科 松 田 奈 帆 子 栃 木 県 自 然 環 境 課 O1-03, O1-04 松 田 裕 之 横 浜 国 立 大 学 環 境 情 報 研 究 院 S-2, F-01 松 橋 珠 子 岐 阜 県 畜 産 研 究 所 松 原 和 衛 岩 手 大 学 大 学 院 連 合 農 学 研 究 科 P

219 氏 名 所 属 演 題 番 号 懇 親 会 松 村 はるか 早 稲 田 大 学 人 間 科 学 研 究 科 科 目 等 履 修 生 間 野 勉 道 総 研 環 境 科 学 研 究 センター F-01 丸 智 明 帝 京 科 学 大 学 生 命 環 境 学 部 アニマルサイエンス 学 科 丸 山 哲 也 栃 木 県 自 然 環 境 課 三 浦 慎 悟 早 稲 田 大 学 三 谷 匡 近 畿 大 先 端 技 術 F-06 満 尾 世 志 人 東 京 農 工 大 学 P-185 三 中 信 弘 農 環 研 東 大 農 学 生 命 F-22 南 正 人 麻 布 大 学 獣 医 学 部 野 生 動 物 学 研 究 室 O3-09 南 川 真 吾 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 P-125 南 澤 舞 EnVision F-24 南 野 一 博 北 海 道 立 総 合 研 究 機 構 林 業 試 験 場 道 南 支 場 P-101 簑 島 萌 子 帯 広 畜 産 大 学 宮 木 雅 美 酪 農 学 園 大 学 F-20 三 宅 利 彦 滋 賀 県 琵 琶 湖 環 境 部 自 然 環 境 保 全 課 F-27 宮 地 一 樹 麻 布 大 学 P-182 宮 部 真 吾 富 山 大 学 宗 兼 明 香 麻 布 大 学 獣 医 学 部 野 生 動 物 学 研 究 室 村 上 隆 広 斜 里 町 立 知 床 博 物 館 P-083 村 澤 亨 樹 岐 阜 大 学 大 学 院 応 用 生 物 科 学 研 究 科 村 田 知 慧 北 海 道 大 学 大 学 院 生 命 科 学 院 F-06 村 野 紀 雄 酪 農 学 園 大 学 本 川 雅 治 京 都 大 学 総 合 博 物 館 F-03, F-22 森 一 生 徳 島 県 西 部 総 合 県 民 局 P-186 森 健 人 東 京 大 学 理 学 系 研 究 科 生 物 科 学 専 攻 進 化 多 様 性 生 物 学 大 講 座 遺 体 科 学 研 究 P-008 室 森 遼 一 日 本 大 学 生 物 資 源 科 学 部 森 田 哲 夫 宮 崎 大 学 農 学 部 森 部 絢 嗣 朝 日 大 学 歯 学 部 口 腔 解 剖 学 F-24, P-002 森 光 由 樹 兵 庫 県 立 大 学 森 林 動 物 研 究 センター O1-09 森 光 亮 太 岡 山 理 科 大 学 総 合 情 報 研 究 科 生 物 地 球 システム 専 攻 P-126 諸 藤 聡 子 株 式 会 社 協 和 コンサルタンツ 諸 星 勇 佑 富 山 大 学 八 木 愛 麻 布 大 学 獣 医 学 部 野 生 動 物 学 研 究 室 柳 沼 勇 樹 日 本 大 学 生 物 資 源 科 学 部 野 生 動 物 学 研 究 室 安 田 章 人 東 京 大 学 大 学 院 新 領 域 創 成 科 学 研 究 科 安 田 暁 富 山 大 学 理 工 学 教 育 部 生 物 圏 環 境 科 学 専 攻 安 田 雅 俊 森 林 総 研 九 州 支 所 F-12, O2-18 安 富 舞 神 奈 川 県 自 然 環 境 保 全 課 矢 竹 一 穂 株 式 会 社 セレス P-134 谷 地 森 秀 二 四 国 自 然 史 科 学 研 究 センター P-135 柳 川 久 帯 広 畜 産 大 学 野 生 動 物 管 理 学 研 究 室 F-18 山 内 貴 義 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター F-01, F-14 山 口 勝 透 道 総 研 環 境 P-180 山 崎 晃 典 早 稲 田 大 学 大 学 院 人 間 科 学 研 究 科 山 崎 晃 司 茨 城 県 自 然 博 物 館 F-08, P-148 山 崎 翔 気 岐 阜 大 学 大 学 院 連 合 獣 医 学 研 究 科 P-044 山 崎 健 奈 良 文 化 財 研 究 所 環 境 考 古 学 研 究 室 O2-21 山 路 智 実 帯 広 畜 産 大 学 畜 産 学 部 畜 産 科 学 課 程 山 田 彩 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 センター F-10, O3-20 山 田 孝 樹 自 然 環 境 研 究 センター 山 田 格 国 立 科 学 博 物 館 O1-16 山 田 文 雄 森 林 総 合 研 究 所 F-06 山 田 穂 高 麻 布 大 学 大 学 院 野 生 動 物 学 研 究 室 山 田 昌 宏 株 式 会 社 地 域 環 境 計 画 P-086( 取 り 下 げ) 山 田 雄 作 株 式 会 社 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 山 田 芳 樹 株 式 会 社 ドーコン 環 境 保 全 部 F-09 山 田 若 奈 北 海 道 大 学 水 産 学 部 資 源 生 物 学 講 座 資 源 生 態 学 領 域 山 中 淳 史 北 海 道 大 学 大 学 院 獣 医 学 研 究 科 野 生 動 物 学 教 室 O1-12 山 中 正 実 知 床 財 団 F-14 山 本 佳 代 子 東 農 大 野 生 動 物 P-194 山 本 輝 正 岐 阜 県 立 土 岐 紅 陵 高 等 学 校 P-054 八 代 田 千 鶴 独 立 行 政 法 人 森 林 総 合 研 究 所 P-195 湯 浅 卓 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 F-01 湯 本 貴 和 総 合 地 球 環 境 学 研 究 所 Yungkun Kim College of Veterinary Medicine,Seoul National University P-020 横 田 岳 人 龍 谷 大 学 F-20 横 田 昌 嗣 琉 球 大 理 F

220 氏 名 所 属 演 題 番 号 懇 親 会 横 畑 泰 志 富 山 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 部 理 学 領 域 F-24, O1-02, O3-10 横 山 卓 志 岐 阜 大 学 大 学 院 応 用 生 物 科 学 研 究 科 横 山 典 子 ( 株 ) 野 生 動 物 保 護 管 理 事 務 所 関 西 分 室 F-20 横 山 真 弓 兵 庫 県 立 大 学 自 然 研 F-02, O1-14 吉 倉 智 子 筑 波 大 学 大 学 院 生 命 環 境 科 学 研 究 科 P-055 吉 崎 友 紀 岐 阜 大 学 大 学 院 応 用 生 物 科 学 研 究 科 P-016 吉 田 考 志 中 部 大 学 大 学 院 応 用 生 物 学 研 究 科 P-063 吉 田 真 也 東 京 農 業 大 学 農 学 部 バイオセラピー 学 科 野 生 動 物 学 研 究 室 P-136 吉 田 剛 司 酪 農 学 園 大 学 S-1 吉 田 正 人 筑 波 大 学 大 学 院 人 間 総 合 科 学 研 究 科 世 界 遺 産 専 攻 F-02 吉 田 洋 山 梨 県 環 境 科 学 研 究 所 好 廣 眞 一 龍 谷 大 学 P-018 吉 松 大 基 帯 広 畜 産 大 学 野 生 動 物 管 理 学 研 究 室 米 崎 史 郎 ( 独 ) 水 産 総 合 研 究 センター 遠 洋 水 産 研 究 所 O2-07 米 田 政 明 ( 財 ) 自 然 環 境 研 究 センター F-01 李 玉 春 中 国 山 東 大 学 威 海 分 校 海 洋 学 院 F-03 林 良 恭 台 湾 東 海 大 学 生 命 科 学 系 F-03 若 林 仁 立 正 大 学 大 学 院 地 球 環 境 科 学 研 究 科 環 境 システム 学 専 攻 森 林 生 態 学 研 究 O2-08 室 脇 坂 綾 帝 京 科 学 大 学 早 稲 田 宏 一 NPO EnVision 環 境 保 全 事 務 所 F-07 和 田 昭 彦 北 海 道 立 総 合 研 究 機 構 稚 内 水 産 試 験 場 P-115 和 田 一 雄 NPO プライメイトアゴラ バイオメディカル 研 究 所 F-17, O3-02 和 田 直 己 山 口 大 学 P-025, P-026 渡 邊 邦 夫 京 都 大 学 霊 長 類 研 究 所 F-23 渡 邉 智 之 帝 京 科 学 大 学 渡 辺 通 人 河 口 湖 フィールドセンター O1-21 亘 悠 哉 森 林 総 研 学 振 PD 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 O2-13, P

221 16. 参 加 企 業 ブース 広 告 9 月 18 日 ( 土 )~20 日 ( 月 ) M1 M2 会 場 ( 応 11 講 義 室, 応 22 講 義 室 ) 株 式 会 社 ティンバーテック 有 限 会 社 麻 里 府 商 事 有 限 会 社 アウトバック 株 式 会 社 GISupply 株 式 会 社 地 域 環 境 計 画 フジプラニング 株 式 会 社

222 218

223 219

224 220

225 221

27 今 井 裕 京 都 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 28 入 江 一 浩 京 都 大 学 29 入 江 正 和 近 畿 大 学 30 岩 倉 洋 一 郎 東 京 理 科 大 学 31 位 田 晴 久 宮 崎 大 学 32 植 田 正 九 州 大 学 33 上 田 光 宏 大 阪 府 立

27 今 井 裕 京 都 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 28 入 江 一 浩 京 都 大 学 29 入 江 正 和 近 畿 大 学 30 岩 倉 洋 一 郎 東 京 理 科 大 学 31 位 田 晴 久 宮 崎 大 学 32 植 田 正 九 州 大 学 33 上 田 光 宏 大 阪 府 立 平 成 28 年 度 農 林 水 産 業 食 品 産 業 科 学 技 術 研 究 推 進 事 業 シーズ 創 出 ステージ 1 次 ( 書 面 ) 審 査 評 価 委 員 リスト 評 価 者 名 1 阿 江 教 治 酪 農 学 園 大 学 2 秋 田 修 実 践 女 子 大 学 3 秋 光 和 也 香 川 大 学 4 秋 山 美 展 公 立 大 学 法 人 秋 田 県 立 大 学 5 芦 田 均 神

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