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1 2016 年 政 府 活 動 報 告 のポイント 田 中 修 はじめに 3 月 5 日 全 人 代 が 開 催 され 李 克 強 総 理 が 政 府 活 動 報 告 ( 以 下 報 告 )を 行 った こ のうち 2016 年 の 経 済 政 策 関 連 部 分 の 主 要 なポイントは 以 下 のとおりである 1. 構 成 第 1 部 は 2015 年 の 政 策 回 顧 と 第 12 次 5 ヵ 年 計 画 の 成 果 第 2 部 では 第 13 次 5 ヵ 年 計 画 の 主 要 目 標 任 務 と 重 大 措 置 第 3 部 では 2016 年 の 重 点 政 策 を 個 別 に 列 挙 している 重 点 政 策 の 比 較 2016 年 2015 年 1.マクロ 経 済 政 策 を 安 定 整 備 し 経 済 運 営 を 合 理 的 区 間 に 維 持 2.サプライサイド 構 造 改 革 を 強 化 し 持 続 的 な 成 長 動 力 を 増 強 3. 国 内 の 需 要 潜 在 力 を 深 く 掘 り 下 げ 発 展 のより 大 きな 空 間 を 開 拓 4. 現 代 農 業 の 発 展 を 加 速 し 農 民 の 持 続 的 な 所 得 増 加 を 促 進 5. 新 たなハイレベルの 対 外 開 放 を 推 進 し 協 力 ウインウインの 実 現 に 注 力 6. 環 境 対 策 を 強 化 し グリーン 発 展 推 進 で 新 たなブレークスルーを 獲 得 7. 民 生 を 確 実 に 保 障 改 善 し 社 会 建 設 を 強 化 8. 政 府 自 身 の 建 設 を 強 化 し 施 政 能 力 サ ービス 水 準 を 向 上 9.その 他 民 族 宗 教 在 外 華 僑 国 防 軍 隊 建 設 香 港 マカオ 台 湾 外 交 1. 改 革 開 放 を 着 実 により 深 化 させる 2. 経 済 の 安 定 成 長 と 構 造 の 最 適 化 を 協 調 し て 推 進 する 消 費 投 資 農 業 都 市 化 地 域 発 展 産 業 構 造 科 学 技 術 イノベーション 3. 民 生 の 改 善 と 社 会 建 設 を 引 き 続 き 推 進 す る 雇 用 社 会 保 障 教 育 医 療 衛 生 文 化 治 安 環 境 エネルギー 4. 政 府 自 身 の 建 設 を 確 実 に 強 化 する 5.その 他 民 族 宗 教 在 外 華 僑 国 防 軍 隊 建 設 香 港 マカオ 台 湾 外 交 1

2 2016 年 報 告 は 2015 年 報 告 と 異 なり 章 立 てが 再 び 細 分 化 された 経 済 の 減 速 を 踏 まえ まず 経 済 成 長 の 安 定 が 第 一 となり 次 に 昨 年 11 月 から 強 調 されて いる サプライサイド 構 造 改 革 が 2 位 につけた 需 要 面 のテコ 入 れは 3 位 に 後 退 した また 環 境 対 策 が 大 項 目 に 昇 格 している 年 の 回 顧 (1) 成 長 構 造 調 整 リスク 防 止 に 力 を 入 れ マクロ コントロール 方 式 を 刷 新 持 続 的 に 増 大 する 経 済 の 下 振 れ 圧 力 に 対 し 我 々は 区 間 コントロールの 基 礎 の 上 に 方 向 を 定 めたコントロールとタイミングを 見 計 らったコントロールを 実 施 した とする 区 間 コントロール とは 経 済 に 上 限 (インフレ 率 )と 下 限 目 標 ( 成 長 率 雇 用 )を 設 定 し 経 済 がこの 範 囲 内 にあれば 構 造 改 革 構 造 調 整 に 集 中 し 安 易 に 景 気 刺 激 策 を 発 動 しないというマクロ コントロールの 新 たな 考 え 方 方 式 を 指 す これは 李 克 強 総 理 が 2013 年 以 来 主 張 しているものである 方 向 を 定 めたコントロール は 短 期 的 な 景 気 変 動 を 緩 和 するため 財 政 政 策 金 融 政 策 を 実 施 するに 際 しては 決 してバラマキを 行 わず たとえば 小 型 零 細 企 業 や 三 農 ( 農 業 農 村 農 民 ) 鉄 道 水 利 都 市 インフラ 等 に 的 を 絞 って 財 政 資 金 貸 出 資 金 を 提 供 するものであり 李 克 強 総 理 が 2014 年 に 提 起 した 彼 はこれを 点 滴 灌 漑 とも 呼 んで いる タイミングを 見 計 らったコントロール は 李 克 強 総 理 が 2015 年 から 使 い 始 めた 2015 年 は 株 式 市 場 国 際 金 融 市 場 が 激 しく 動 揺 した 一 年 であり 素 早 い 政 策 対 応 が 求 められた からであろう 報 告 は 2015 年 は 株 式 市 場 外 為 市 場 の 異 常 な 変 動 等 2 金 融 分 野 の 多 様 な リスク 試 練 に 積 極 的 に 対 応 し システミックリスク 地 域 的 リスクを 発 生 させない 最 低 ラインを 固 守 し 国 家 の 経 済 金 融 の 安 全 を 擁 護 した としている コントロールの 成 果 では 地 方 政 府 に 借 換 地 方 債 3.2 兆 元 を 発 行 させ 利 息 負 担 を 約 2000 億 元 軽 減 したことが 強 調 されている (2) 改 革 の 成 果 報 告 は 我 々はバラマキ 式 の 強 い 刺 激 を 行 わず むしろ 引 き 続 き 構 造 改 革 を 推 進 した とし 次 の 成 果 を 列 挙 している 1 財 政 改 革 特 別 移 転 支 出 項 目 (わが 国 の 補 助 金 に 相 当 )を 3 分 の 1 減 少 一 般 移 転 支 出 (わが 国 の 地 方 交 付 税 に 類 似 )の 規 模 を 増 加 税 制 面 では 営 業 税 を 増 値 税 への 転 換 を 実 施 資 源 税 の 従 価 課 税 の 範 囲 を 拡 大 1 以 後 の 文 章 は 全 人 代 の 修 正 を 経 た 新 華 社 北 京 電 2016 年 3 月 17 日 版 をテキストとし ている 2 全 人 代 の 修 正 で 株 式 市 場 外 為 市 場 の 異 常 な 変 動 等 が 追 加 された 2

3 2 金 融 制 度 改 革 預 金 金 利 の 変 動 上 限 を 取 消 預 金 保 険 制 度 の 創 設 人 民 元 のクロスボーダーの 支 払 シス テムを 確 立 3 価 格 改 革 中 央 政 府 の 価 格 制 定 項 目 を 80% 減 少 地 方 政 府 は 半 分 以 上 減 少 4 行 政 の 簡 素 化 権 限 の 開 放 311 項 目 の 行 政 審 査 認 可 事 項 を 取 消 下 方 委 譲 し 123 の 職 業 資 格 許 可 認 定 事 項 を 取 消 工 商 登 記 の 事 前 審 査 認 可 を 85% 簡 素 化 (3) 経 済 社 会 の 抱 える 困 難 試 練 次 の 点 (ゴチック 部 分 )が 列 挙 されている 1 世 界 貿 易 の 収 縮 等 の 要 因 の 影 響 を 受 け 2015 年 の 輸 出 入 総 額 が 低 下 が 出 現 し 予 期 成 長 目 標 が 実 現 できなかった 2015 年 の 予 期 目 標 は 6.0% 前 後 の 伸 びであったが 結 果 は-8.0%となった 2 投 資 の 伸 びが 力 を 欠 き いくらかの 業 種 の 生 産 能 力 過 剰 が 深 刻 で 一 部 の 企 業 の 生 産 経 営 が 困 難 となり 地 方 業 種 の 動 向 が 分 化 している 都 市 固 定 資 産 投 資 は 2014 年 の 15.7% 増 から 15 年 は 10% 増 に 落 ち 込 んだ 石 炭 鉄 鋼 セメント 電 解 アルミ 板 ガラス 造 船 等 の 業 種 の 生 産 能 力 過 剰 は 深 刻 で あり 利 潤 が 減 少 している また 地 方 では 東 北 地 方 の 疲 弊 が 目 立 つ 3 財 政 収 支 の 矛 盾 が 際 立 ち 資 本 市 場 の 基 礎 的 制 度 がなお 不 完 全 で 3 金 融 等 の 分 野 でリス クの 隠 れた 弊 害 が 存 在 する 全 国 財 政 収 入 の 伸 びが 8.4%に 過 ぎないのに 対 し 財 政 支 出 の 伸 びは 15.8%に 達 した 2015 年 の 株 価 の 急 上 昇 と 暴 落 は 中 国 の 株 式 市 場 が 依 然 カジノ 的 であることを 世 界 に 示 すことになった また 2015 年 は 地 方 政 府 の 債 務 リスクの 問 題 が 深 刻 化 した 企 業 の 債 務 も 増 大 し 主 要 商 業 銀 行 の 不 良 債 権 比 率 は 2014 年 の 1.25%から 15 年 は 1.67%に 上 昇 した 4 人 民 大 衆 が 関 心 をもつ 医 療 教 育 養 老 食 品 薬 品 の 安 全 所 得 分 配 都 市 管 理 等 の 方 面 で 問 題 がかなり 多 く 環 境 汚 染 の 情 況 が 峻 厳 であり 4 深 刻 なスモッグ(PM2.5) が 一 部 地 域 で 時 々 発 生 している 5 特 に 心 が 痛 むのは 客 船 東 方 の 星 号 の 転 覆 沈 没 事 件 と 天 津 港 特 別 重 大 火 災 爆 発 等 の 事 故 であり 死 傷 者 と 財 産 の 損 失 がひどく 教 訓 は 極 めて 深 刻 であり 真 剣 にこれ をくみ 取 らなければならない 6 政 府 の 活 動 になお 不 足 が 存 在 し 改 革 政 策 措 置 によっては 完 全 実 施 されておらず 少 数 幹 部 の 不 作 為 無 能 力 でたらめな 履 行 がみられ 一 部 の 分 野 で 不 正 の 気 風 と 腐 敗 問 3 全 人 代 の 修 正 で 資 本 市 場 の 基 礎 的 制 度 がなお 不 完 全 が 追 加 された 4 全 人 代 の 修 正 で 環 境 汚 染 の 情 況 が 峻 厳 が 追 加 された 3

4 題 が 軽 視 できなくなっている 特 に 反 腐 敗 運 動 が 大 々 的 に 展 開 されて 以 降 地 方 において 行 政 の 不 作 為 が 目 立 っている と 言 われる 年 の 総 体 的 手 配 (1)2016 年 の 総 体 要 求 報 告 は 2015 年 は 小 康 社 会 全 面 的 実 現 の 決 勝 段 階 のスタートの 年 であり 構 造 改 革 推 進 の 堅 塁 攻 略 の 年 でもある と 位 置 づける そのうえで 政 府 活 動 の 総 体 要 求 として 五 位 一 体 5 の 総 体 手 配 と 4 つの 全 面 6 という 戦 略 手 配 に 基 づき 改 革 開 放 を 堅 持 し 新 発 展 理 念 7 により 発 展 をリードすることを 堅 持 し 8 安 定 の 中 で 前 進 を 求 めるという 政 策 の 総 基 調 を 堅 持 し 経 済 発 展 の 新 常 態 に 適 応 し マクロ 政 策 を 安 定 させ 産 業 政 策 を 正 確 にし ミクロ 政 策 を 活 性 化 させ 改 革 政 策 を 実 効 あるものにし 社 会 政 策 で 底 固 めをしなければ ならない という 総 体 的 考 え 方 9を 実 行 し 安 定 成 長 と 構 造 調 整 のバランスをしっかり 把 握 し 経 済 運 営 を 合 理 的 区 間 に 維 持 し サプライサイド 構 造 改 革 の 強 化 に 力 を 入 れ 新 たな 発 展 動 力 エネルギーの 育 成 を 加 速 し 伝 統 的 な 比 較 優 位 性 を 改 造 向 上 させ 生 産 能 力 削 減 在 庫 削 減 脱 レバレッジ コスト 引 下 げ 不 足 補 充 にしっかり 取 り 組 み 10 民 生 保 障 を 強 化 し リスクを 確 実 に 防 止 コントロールして 第 13 次 5 ヵ 年 計 画 期 間 の 経 済 社 会 発 展 の 良 好 なスタートの 実 現 に 努 力 しなければならない としている (2)マクロ 経 済 の 目 標 マクロ 経 済 の 主 要 予 期 目 標 は 以 下 のとおりである 1GDP 成 長 率 目 標 :6.5%~7%(2015 年 は 7% 前 後 実 績 6.9%) 成 長 目 標 を 引 き 下 げた 理 由 として 報 告 は 小 康 社 会 の 全 面 的 実 現 という 目 標 とリンク させることを 考 慮 したものであり 構 造 改 革 推 進 の 必 要 性 を 考 慮 したものであり 市 場 の 予 想 の 安 定 誘 導 に 資 するものである 安 定 成 長 は 主 として 雇 用 の 確 保 民 生 優 遇 のため であり 6.5%~7.0%の 成 長 率 は 比 較 的 十 分 な 雇 用 を 実 現 できる と 説 明 している 国 家 発 展 改 革 委 員 会 の 経 済 報 告 ではさらに 踏 み 込 み 主 として 次 の 3 点 を 考 慮 したと する 1) 第 13 次 5 ヵ 年 計 画 期 間 に 小 康 社 会 を 全 面 的 に 実 現 するため 良 好 な 基 礎 を 固 める 5 経 済 建 設 政 治 建 設 分 化 建 設 社 会 建 設 生 態 文 明 建 設 を 一 体 として 行 うこと 6 小 康 社 会 の 全 面 的 実 現 改 革 の 全 面 深 化 全 面 的 な 法 に 基 づく 国 家 統 治 全 面 的 な 厳 し い 党 内 統 治 年 の 党 5 中 全 会 で 提 起 された イノベーションによる 発 展 協 調 した 発 展 グリ ーンな 発 展 開 放 した 発 展 共 に 享 受 する 発 展 という 5 大 発 展 理 念 を 指 す 8 ゴシックは 筆 者 年 の 中 央 経 済 工 作 会 議 で これは 政 策 の 5 本 柱 とされている 年 の 中 央 経 済 工 作 会 議 で これは サプライサイド 構 造 改 革 の 5 大 任 務 とされ ている 4

5 2020 年 に 小 康 社 会 を 全 面 的 に 実 現 するには 第 13 次 5 ヵ 年 計 画 期 間 に 経 済 の 平 均 成 長 率 を 6.5% 以 上 にする 必 要 があり もし 今 年 の 成 長 率 が 6.5%より 低 ければ あと 数 年 成 長 率 を 高 める 必 要 がある 後 年 度 圧 力 を 避 けるため 今 年 の 予 期 目 標 を 6.5%~7.0%に 設 定 した 2) 更 に 有 効 に 雇 用 を 促 進 する 経 済 成 長 と 雇 用 の 関 係 からみて 6.5%~7.0%の 経 済 成 長 は 1000 万 人 以 上 の 都 市 新 規 雇 用 増 をもたらすことができる 3) 更 に 積 極 的 に 予 想 を 誘 導 し 自 信 を 増 強 する 6.5%~7.0%の 成 長 予 期 目 標 は 受 容 可 能 な 経 済 成 長 の 弾 力 性 の 範 囲 を 拡 大 し わが 国 の 経 済 成 長 の 潜 在 力 と 市 場 の 予 想 を 符 合 させ 自 信 を 奮 い 立 たせる 積 極 的 作 用 を 発 揮 できる 経 済 報 告 は 同 時 に わが 国 の 発 展 環 境 は 更 に 錯 綜 複 雑 さを 増 し 経 済 成 長 はなお 底 を 探 っているところであり この 目 標 を 実 現 するには より 大 きな 力 のある 政 策 とより 困 難 な 努 力 が 必 要 であることを 見 て 取 らねばならない としている 第 13 次 5 ヵ 年 計 画 の 平 均 成 長 率 をめぐっては 6.5%~7.0%の 間 で 論 争 があったが 結 局 構 造 改 革 構 造 調 整 派 の 主 張 する 6.5% 以 上 に 落 ち 着 いた 2016 年 を 6.5%~7.0%とし たのは 高 めの 成 長 目 標 を 設 定 して 構 造 改 革 構 造 調 整 を 遅 らせようとする 反 対 派 との 妥 協 の 産 物 という 面 があろう 2 消 費 者 物 価 上 昇 率 :3% 前 後 (2015 年 は 3% 前 後 実 績 は 1.4%) 報 告 は 特 に 変 更 の 理 由 を 説 明 していないが 経 済 報 告 は 主 として 次 の 3 点 を 考 慮 したと する 1) 前 年 の 物 価 上 昇 の 残 存 効 果 が 2015 年 よりやや 高 い 2016 年 の 前 年 の 残 存 効 果 の 影 響 は 15 年 の 0.5%よりある 程 度 上 昇 すると 試 算 されてい る 2)いくらか 新 たな 物 価 上 昇 要 因 が 存 在 する 需 要 が 弱 含 みであることが 物 価 が 大 幅 に 反 転 上 昇 する 基 礎 を 備 えていないことを 決 定 づけているが 賃 金 等 のコスト 上 昇 がサービス 価 格 の 上 昇 を 促 し 少 数 の 農 産 品 に 周 期 的 な 波 動 の 可 能 性 が 存 在 する これに 価 格 改 革 推 進 の 影 響 を 加 味 すると 新 たな 物 価 上 昇 要 因 もある 程 度 増 えると 予 想 される 3) 市 場 の 予 想 を 積 極 的 に 誘 導 する デフレ 予 想 を 改 善 するため 価 格 総 水 準 の 予 期 目 標 を 適 切 に 少 し 高 く 定 めた このように 現 在 の 中 国 では CPI と PPI の 動 きが 逆 方 向 なため インフレ 予 想 とデフ レ 予 想 が 錯 綜 しているのである 3 都 市 新 規 雇 用 増 :1000 万 人 以 上 (2015 年 は 1000 万 人 以 上 実 績 は 1312 万 人 ) 4 都 市 登 録 失 業 率 :4.5% 以 内 (2015 年 は 4.5% 以 内 実 績 は 4.05%) 経 済 報 告 は この 2 つの 雇 用 目 標 につき 雇 用 の 最 低 ラインを 維 持 することを 際 立 たせ るだけでなく 過 剰 生 産 能 力 を 解 消 し 企 業 の 合 併 再 編 を 推 進 し 隠 れた 失 業 の 顕 在 化 に 5

6 対 応 するため 一 定 の 余 地 を 残 している と 説 明 している 以 上 の 指 標 は 区 間 コントロールの 上 限 下 限 を 決 める 指 標 であるが その 他 の 目 標 と しては 次 のものが 掲 げられている 5 輸 出 入 : 安 定 化 好 転 (2015 年 は 6% 前 後 実 績 は-8.0%) 国 際 収 支 の 基 本 的 均 衡 6 個 人 所 得 の 伸 び: 経 済 成 長 と 同 歩 調 (2015 年 実 績 は 国 民 平 均 で 実 質 7.4% 増 ) 7GDP 単 位 当 たりエネルギー 消 費 :3.4% 以 上 引 下 げ(2015 年 は 3.1% 以 上 引 下 げ 実 績 は -5.6%) 主 要 汚 染 物 質 排 出 量 を 引 き 続 き 減 少 (3)2016 年 の 情 勢 認 識 報 告 は 各 方 面 の 情 況 を 総 合 的 に 分 析 すると 2016 年 のわが 国 の 発 展 が 直 面 する 困 難 は 更 に 多 く 更 に 大 きく 試 練 は 更 に 峻 厳 であり 我 々は 十 分 激 闘 の 準 備 をしなければなら ない とする 国 際 経 済 情 勢 については 世 界 経 済 は 深 い 調 整 にあり 回 復 の 力 に 欠 けており 国 際 貿 易 の 伸 びは 低 迷 し 金 融 と 大 口 取 引 商 品 市 場 の 変 動 は 定 まらず 地 政 学 的 リスクが 上 昇 し 外 部 環 境 の 不 安 定 不 確 定 要 因 が 増 加 していることが わが 国 の 発 展 に 及 ぼす 影 響 を 低 評 価 できない とする また 中 国 経 済 については 長 期 に 累 積 した 矛 盾 とリスクが 更 に 顕 在 化 し 経 済 成 長 のギ アチェンジ 構 造 調 整 の 陣 痛 新 旧 動 力 エネルギーの 転 換 が 相 互 に 交 錯 し 経 済 の 下 振 れ 圧 力 は 増 大 している としつつも 困 難 と 試 練 を 恐 れることはない 中 国 の 前 進 はこれま でも 試 練 に 対 応 しながらの 前 進 であり 乗 り 越 えられない 困 難 はない 長 年 の 急 速 な 発 展 を 経 て わが 国 の 物 質 の 基 礎 は 厚 く 経 済 の 強 靭 性 は 強 く 潜 在 力 は 十 分 であり 挽 回 の 余 地 が 大 きく 改 革 開 放 には 不 断 に 新 たな 動 力 が 注 入 され マクロ コントロールの 刷 新 は 豊 富 な 経 験 を 累 積 してきた とりわけ 我 々には 中 国 共 産 党 の 堅 固 な 指 導 と 中 国 の 特 色 ある 社 会 主 義 制 度 中 国 人 民 の 勤 勉 さ 知 恵 がある とし 我 々が 万 民 心 を 一 つにし 当 面 の 困 難 を 共 に 克 服 しさえすれば 年 間 の 経 済 社 会 発 展 目 標 は 必 ず 実 現 できる としてい る 以 下 は 各 論 である 4.マクロ 経 済 政 策 を 安 定 化 整 備 し 経 済 運 営 を 合 理 的 区 間 に 維 持 する 報 告 は 我 々のマクロ コントロールは 刷 新 の 手 段 と 政 策 の 備 蓄 がなおある とし 長 期 的 な 視 野 に 立 って 政 策 の 余 力 を 残 しておくべきことを 強 調 する 財 政 金 融 政 策 については 積 極 的 財 政 政 策 と 穏 健 な 金 融 政 策 を 引 き 続 き 実 施 し マク ロ コントロールの 方 式 を 刷 新 し 区 間 コントロール 方 向 を 定 めたコントロール タイ ミングを 見 計 らったコントロールを 強 化 し 財 政 金 融 政 策 と 産 業 投 資 価 格 等 の 政 策 手 段 を 統 一 的 に 企 画 運 用 し 構 造 改 革 とりわけサプライサイド 構 造 改 革 措 置 を 採 用 して 6

7 経 済 発 展 のために 良 好 な 環 境 を 作 り 上 げる としている (1) 積 極 的 財 政 政 策 : 力 を 加 えなければならない 2016 年 の 財 政 赤 字 は 2.18 兆 元 を 計 上 ( 前 年 度 比 5600 億 元 増 )し うち 中 央 財 政 赤 字 は 1.4 兆 元 ( 同 2800 億 元 増 ) 地 方 財 政 赤 字 を 7800 億 元 ( 同 2800 億 元 増 )としている 財 政 赤 字 の 対 GDP 比 率 は 昨 年 度 2.4%から 3.0%に 拡 大 した 地 方 政 府 の 債 務 対 策 としては 特 別 地 方 債 11を 4000 億 元 計 上 するとともに 引 き 続 き 借 換 地 方 債 を 発 行 するとしている 楼 財 政 部 長 は 3 月 7 日 の 記 者 会 見 で 地 方 政 府 の 2015 年 度 末 債 務 残 高 が 16 兆 元 であること 今 年 度 満 期 が 到 来 する 債 務 が 5 兆 元 前 後 であること 中 央 地 方 の 債 務 残 高 の 対 GDP 比 が 約 40%であることを 明 らかにした 財 政 赤 字 が 大 幅 に 拡 大 したこともあり 報 告 は わが 国 の 財 政 赤 字 率 と 政 府 負 債 率 は 主 要 経 済 体 のなかで 相 対 的 にかなり 低 く このような 計 上 は 必 要 であり 可 能 であり 安 全 である とする 拡 大 した 財 政 赤 字 の 用 途 については 主 として 減 税 と 費 用 引 下 げに 用 い 企 業 の 負 担 を 一 層 軽 減 するとし 具 体 的 には 3 措 置 を 示 している 企 業 の 負 担 軽 減 は サプライサイド 構 造 改 革 の 重 要 内 容 である 1 営 業 税 の 増 値 税 への 転 換 を 全 面 実 施 する 5 月 1 日 からテスト 範 囲 を 建 築 業 不 動 産 業 金 融 業 生 活 サービス 業 に 拡 大 し 全 ての 企 業 の 新 たに 増 えた 不 動 産 に 含 まれる 増 値 税 を 仕 入 れ 税 額 控 除 の 範 囲 に 組 み 入 れ 全 ての 業 種 の 税 負 担 を 減 らすだけで 増 やさない 2 規 定 に 反 して 設 立 した 政 府 基 金 を 取 り 消 し いくらかの 政 府 基 金 は 徴 収 停 止 合 併 を 行 い 水 利 建 設 基 金 等 の 徴 収 免 除 範 囲 を 拡 大 する 318 の 行 政 事 業 性 の 費 用 徴 収 12 の 免 除 範 囲 を 小 型 零 細 企 業 から 全 ての 企 業 個 人 に 拡 大 する 以 上 の 政 策 により 2016 年 度 の 企 業 個 人 負 担 は 5000 億 元 余 り 軽 減 されることになる 同 時 に 必 要 な 財 政 支 出 政 府 投 資 を 適 切 に 増 やし 民 生 等 の 脆 弱 部 分 への 支 援 を 増 や すとしている 楼 財 政 部 長 は 3 月 7 日 の 記 者 会 見 で 均 衡 性 移 転 支 出 (わが 国 の 地 方 交 付 税 に 相 当 ) 貧 困 扶 助 方 面 の 支 出 を 増 やすとする また 中 央 基 本 建 設 支 出 を 5000 億 元 計 上 し 中 央 管 轄 の 地 域 をまたがった 公 益 性 の 比 較 的 強 い 重 大 な 基 本 建 設 プロジェクト に 集 中 的 に 用 いるとする このほか 生 産 能 力 削 減 プロセスで 発 生 する 人 員 の 再 就 職 支 援 として 2016 年 度 と 17 年 度 にそれぞれ 特 別 奨 励 資 金 を 500 億 元 計 上 するとしている 財 政 税 制 改 革 については 次 の 項 目 を 挙 げている 11 収 益 性 のある 建 設 プロジェクトに 用 いられる 地 方 債 特 別 会 計 にあたる 地 方 政 府 基 金 で 管 理 されるため 一 般 会 計 予 算 には 計 上 されていない 12 行 政 機 関 による 管 理 や 公 的 事 業 体 のサービスに 払 う 費 用 料 金 7

8 1 中 央 と 地 方 の 歳 入 の 見 直 し 中 央 と 地 方 の 権 限 と 支 出 責 任 の 区 分 改 革 を 推 進 13し 増 値 税 の 中 央 と 地 方 の 分 割 割 合 を 合 理 的 に 確 定 する 地 方 の 収 入 が 適 当 な 税 目 を 地 方 に 渡 し 税 収 管 理 権 限 を 地 方 に 適 切 に 委 譲 する 2 財 政 移 転 支 出 の 見 直 し 中 央 特 別 移 転 支 出 (わが 国 の 補 助 金 に 相 当 )の 規 模 を 一 層 圧 縮 し 2016 年 度 は 一 般 性 移 転 支 出 14の 規 模 を 12.2% 増 やす 3 資 源 税 の 従 価 課 税 改 革 の 推 進 4 法 に 基 づく 税 徴 収 管 理 の 実 施 5 地 方 政 府 債 務 の 管 理 規 範 的 な 地 方 政 府 の 起 債 メカニズムを 確 立 し 財 政 力 が 強 く 債 務 リスクがかなり 低 い 地 方 政 府 については 法 定 プロセスに 基 づき 債 務 限 度 額 を 適 切 に 増 やす (2) 穏 健 な 金 融 政 策 : 柔 軟 適 度 でなければならない 2016 年 の M2 の 伸 びは 13% 前 後 (2015 年 は 12% 前 後 実 績 は 13.3%)とし 社 会 資 金 調 達 規 模 残 高 の 伸 びは 13% 前 後 とする 金 融 政 策 は 公 開 市 場 操 作 金 利 預 金 準 備 率 再 貸 付 等 の 金 融 政 策 手 段 を 統 一 的 に 企 画 運 用 し 流 動 性 の 合 理 的 充 足 を 維 持 し 伝 達 メカニズムを 円 滑 にし 資 金 調 達 コスト を 引 き 下 げ 実 体 経 済 とりわけ 小 型 零 細 企 業 三 農 等 への 支 援 を 強 化 する としてい る 企 業 の 資 金 調 達 コストの 軽 減 は サプライサイド 構 造 改 革 の 重 要 内 容 である 周 小 川 人 民 銀 行 行 長 は 3 月 12 日 の 記 者 会 見 で 成 長 率 目 標 を 実 現 するために 過 度 な 金 融 政 策 を 採 用 して 刺 激 する 必 要 はない とし 柔 軟 適 度 の 意 味 については 金 融 政 策 をいくらか 緩 和 寄 りにするとともに 経 済 情 勢 の 検 討 判 断 とリアルタイムの 情 況 に 応 じて 動 態 的 に 調 整 を 進 めることだ と 説 明 している 金 融 制 度 改 革 は 次 の 項 目 が 挙 げられている 1 現 代 的 な 金 融 監 督 管 理 体 制 の 改 革 整 備 し 実 体 経 済 への 金 融 サービスの 効 率 を 高 め 金 融 リスク 監 督 管 理 の 全 面 カバーを 実 現 党 5 中 全 会 において 習 近 平 総 書 記 は 最 近 頻 繁 に 顕 在 化 している 局 部 的 なリスク と りわけ 最 近 の 資 本 市 場 の 激 烈 な 変 動 は 現 行 の 監 督 管 理 の 枠 組 みに わが 国 の 金 融 業 の 発 展 に 適 応 していないという 体 制 的 矛 盾 が 存 在 することを 示 している とし 現 代 金 融 の 特 徴 に 符 合 し 監 督 管 理 を 統 一 的 に 企 画 協 調 した 有 力 有 効 な 現 代 的 金 融 監 督 管 理 の 枠 組 みを 至 急 確 立 しなければならない とした 7 8 月 の 金 融 市 場 の 混 乱 は 人 民 銀 行 銀 行 業 監 督 管 理 委 証 券 監 督 管 理 委 保 険 監 督 管 理 委 の 4 者 による 監 督 管 理 体 制 を 統 合 再 編 する 必 要 性 を 示 唆 している 13 全 人 代 の 修 正 で 中 央 と 地 方 の 権 限 と 支 出 責 任 の 区 分 改 革 を 推 進 が 追 加 された 14 均 衡 性 移 転 支 出 に 若 干 の 目 的 性 のある 移 転 支 出 を 加 えたもの 8

9 2 金 利 の 市 場 化 改 革 の 深 化 3 人 民 元 レートの 市 場 化 形 成 メカニズムを 引 き 続 き 整 備 し 合 理 的 均 衡 水 準 における 人 民 元 レートの 基 本 的 安 定 を 維 持 4 国 有 商 業 銀 行 と 開 発 性 政 策 性 金 融 機 関 の 改 革 を 深 化 させ 民 営 銀 行 を 発 展 させ 投 資 貸 出 を 連 動 させるテストを 始 動 5 株 式 債 券 市 場 改 革 と 法 治 化 建 設 を 推 進 し 様 々なレベルの 資 本 市 場 の 健 全 な 発 展 を 促 進 し 直 接 金 融 のウエイトを 引 上 げ 6 深 圳 証 券 取 引 所 と 香 港 証 券 取 引 所 の 株 式 相 互 取 引 を 適 時 始 動 7 巨 大 災 害 保 険 制 度 を 確 立 8インターネット 金 融 を 規 範 的 に 発 展 9インクルーシブ( 包 摂 的 )な 金 融 とグリーン 金 融 を 大 いに 発 展 10 全 範 囲 ( 外 貨 建 て 人 民 元 建 て)での 対 外 債 務 マクロプルーデンス 管 理 を 強 化 11 制 度 という 檻 の 抜 け 穴 をなくし 金 融 秩 序 を 整 頓 規 範 化 し 金 融 詐 欺 違 法 な 資 金 調 達 と 証 券 先 物 分 野 での 違 法 な 犯 罪 活 動 を 厳 格 に 取 り 締 り システミックリスク 地 域 的 リスクを 発 生 させない 最 低 ラインを 固 守 5.サプライサイド 構 造 改 革 を 強 化 し 持 続 的 な 成 長 動 力 を 増 強 する 報 告 は 重 点 分 野 での 際 立 った 矛 盾 と 問 題 を 軸 に 体 制 メカニズムの 障 害 打 破 を 加 速 し サプライサイド 構 造 改 革 によって 供 給 システムの 質 効 率 を 高 め 市 場 の 活 力 と 社 会 の 想 像 力 を 一 層 奮 い 立 たせる とする サプライサイド 構 造 改 革 は 習 近 平 総 書 記 が 2015 年 11 月 の 党 中 央 財 経 領 導 小 組 で 提 起 し 12 月 の 中 央 経 済 工 作 会 議 で 精 緻 化 された その 内 容 は 1 過 剰 生 産 能 力 の 解 消 2 企 業 のコストの 低 下 3 住 宅 在 庫 の 解 消 4 有 効 な 供 給 の 拡 大 ( 不 足 の 補 充 ) 5 金 融 等 のリスク 解 消 ( 脱 レバレッジ) の 5 大 任 務 であるが 報 告 の 構 成 は 必 ずしもそうなってお らず むしろ 経 済 報 告 の 方 が 5 大 任 務 に 忠 実 に 構 成 されている これは 報 告 の 従 来 の 構 成 に 無 理 に サプライサイド 構 造 改 革 を 組 み 込 んだため 他 の 改 革 項 目 が 紛 れ 込 むとと もに 従 来 の 5 大 任 務 の 内 容 が 各 章 に 拡 散 してしまったものと 思 われる 15 報 告 では 次 の 中 項 目 が 列 挙 されている (1) 行 政 の 簡 素 化 権 限 の 下 方 委 譲 開 放 と 管 理 の 結 合 サービス 最 適 化 の 改 革 を 推 進 し より 深 く 進 展 させる 報 告 は 引 き 続 き 行 政 審 査 許 認 可 事 項 を 大 いに 削 減 し 権 限 開 放 の 歩 調 が 合 わず 不 協 調 で 不 徹 底 という 問 題 の 解 決 を 重 視 し 下 方 委 譲 する 審 査 許 認 可 権 限 事 項 について は 地 方 にしっかり 引 き 継 ぎ しっかり 管 理 させる とする 15 中 央 経 済 工 作 会 議 と 異 なり サプライサイド 構 造 改 革 の 5 大 任 務 をそのまま 強 引 に 政 府 活 動 報 告 に 押 し 込 めなかったことは 習 近 平 総 書 記 の 政 府 に 対 する 影 響 力 がまだ 絶 対 的 とまではいえないことを 示 唆 するものである 9

10 このほか 報 告 では 商 事 制 度 の 改 革 地 方 政 府 の 権 限 責 任 リストの 全 面 公 表 行 政 機 関 政 府 が 徴 収 する 費 用 手 数 料 等 の 目 録 リスト 管 理 統 一 開 放 され 競 争 が 秩 序 立 った 市 場 システムの 建 設 加 速 地 方 保 護 の 打 破 16 価 格 改 革 の 深 化 発 展 に 有 害 な 行 政 法 規 規 範 的 文 件 の 改 正 廃 止 執 行 中 事 後 の 監 督 管 理 方 式 の 刷 新 総 合 的 な 行 政 法 執 行 改 革 の 推 進 インターネット+ 政 府 サービス の 励 行 を 挙 げ 煩 瑣 な 規 則 制 度 を 簡 素 化 撤 廃 し 人 々の 生 活 を 乱 すような 不 法 行 為 を 禁 じることによって 人 民 大 衆 により 平 等 な 機 会 とより 大 きな 創 造 の 空 間 を 与 える としている (2) 全 社 会 の 起 業 イノベーションの 潜 在 能 力 を 十 分 発 揮 させる 報 告 は イノベーション 駆 動 による 発 展 戦 略 の 実 施 に 力 を 入 れ 科 学 技 術 と 経 済 の 深 い 融 合 を 促 進 し 実 体 経 済 の 素 質 全 体 と 競 争 力 を 高 める とする 具 体 的 には 次 の 項 目 が 掲 げられている 1 企 業 のイノベーションの 主 体 としての 地 位 を 強 化 する 研 究 開 発 費 用 の 割 増 控 除 等 の 税 制 優 遇 政 策 業 種 のリーディングカンパニーによるハイ レベルの 研 究 開 発 機 関 の 設 置 支 援 国 家 自 主 イノベーションモデル 地 区 テスト 政 策 の 全 国 拡 大 等 2 大 衆 による 起 業 万 人 によるイノベーションと インターネット+ という 大 衆 の 英 知 とパワーの 凝 集 力 の 乗 数 効 果 を 発 揮 させる クラウドイノベーション クラウドソーシング クラウドサポーティング クラウドフ ァンディング 17 のプラットホームを 構 築 大 衆 によるイノベーション 起 業 のモデル 基 地 建 設 経 済 発 展 の 成 果 が 共 に 享 受 されるよう 支 援 より 積 極 的 開 放 的 有 効 な 人 材 招 へい 政 策 知 的 財 産 権 の 保 護 運 用 強 化 等 3 科 学 技 術 管 理 体 制 改 革 の 深 化 大 学 科 学 研 究 機 関 の 自 主 権 拡 大 科 学 技 術 の 成 果 の 移 転 転 化 を 支 援 する 政 策 措 置 の 実 施 イノベーションの 文 化 の 発 揚 等 16 全 人 代 の 修 正 で 統 一 開 放 され 競 争 が 秩 序 立 った 市 場 システムの 建 設 加 速 地 方 保 護 の 打 破 が 追 加 された 17 経 済 報 告 の 用 語 解 説 によれば 1 クラウドイノベーション は イノベーション 起 業 プラットホームを 通 じて 全 社 会 各 種 のイノベーション 資 源 を 凝 集 し イノベーシ ョン 起 業 のコストを 大 幅 に 引 き 下 げること 2 クラウドソーシング は インターネ ット 等 の 手 段 の 助 けを 借 りて 伝 統 的 に 特 定 の 企 業 機 関 が 達 成 していた 任 務 を 参 加 を 希 望 するすべての 企 業 個 人 に 分 業 させること 3 クラウドサポーティング は 政 府 公 益 機 関 の 支 援 企 業 の 支 援 個 人 の 相 互 扶 助 等 の 多 様 な 方 式 を 通 じて 小 型 零 細 企 業 と 起 業 家 の 成 長 を 共 助 すること 4 クラウドファンディング とは インターネットプ ラットホームを 通 じて 社 会 に 資 金 を 募 集 し 製 品 の 開 発 企 業 の 成 長 個 人 の 起 業 のため の 資 金 調 達 需 要 を 柔 軟 に 効 率 よく 満 足 させることである 10

11 (3) 過 剰 生 産 能 力 解 消 とコスト 引 下 げ 効 率 向 上 に 力 を 入 れる これは サプライサイド 構 造 改 革 の 重 要 内 容 である 報 告 は 次 の 政 策 を 掲 げている 1 鉄 鋼 石 炭 等 困 難 な 業 種 の 生 産 能 力 削 減 に 重 点 的 に 取 り 組 み 市 場 メカニズムによる 淘 汰 企 業 が 主 体 地 方 が 組 織 し 中 央 が 支 援 することを 堅 持 し 経 済 法 律 技 術 環 境 保 護 品 質 安 全 等 の 手 段 を 運 用 して 新 たな 生 産 能 力 増 加 を 厳 格 に 抑 制 し 落 後 し た 生 産 能 力 を 断 固 として 淘 汰 し 秩 序 立 てて 過 剰 生 産 能 力 を 退 出 させる 2 合 併 再 編 債 務 再 編 あるいは 破 産 清 算 等 の 措 置 を 採 用 して ゾンビ 企 業 を 積 極 かつ 穏 当 に 処 置 する 3 財 政 金 融 等 の 支 援 政 策 を 整 備 し 中 央 財 政 は 1000 億 元 の 特 別 奨 励 補 助 金 を 計 上 し 従 業 員 の 再 配 置 再 就 職 に 重 点 的 に 用 いる この 点 につき 李 克 強 総 理 は 3 月 16 日 の 記 者 会 見 で 大 規 模 な 一 時 帰 休 の 波 が 出 現 す ることを 避 ける 特 別 補 助 金 は 必 要 があれば 増 やすし 当 然 地 方 も 相 応 に 計 上 フォロ ーすることになる と 述 べている 4 総 合 措 置 を 採 用 して 企 業 の 取 引 物 流 財 務 エネルギー 使 用 等 のコストを 引 き 下 げ 企 業 からみだりに 費 用 を 徴 収 する 行 為 に 断 固 として 歯 止 めをかけ 規 定 に 反 した 行 為 に ついては 厳 格 に 取 り 締 まる 18 (4) 財 サービス 供 給 の 改 善 に 努 力 する これも サプライサイド 構 造 改 革 の 重 要 内 容 である 報 告 は 次 の 3 点 を 際 立 たせて 取 組 としている 1 消 費 財 の 品 質 を 高 める 品 質 安 全 基 準 を 国 際 基 準 に 合 致 たゆまず 研 鑚 を 積 む 職 人 気 質 を 育 成 品 種 の 増 加 品 質 の 向 上 ブランドの 創 造 等 2 製 造 業 のグレードアップを 促 進 する メイドインチャイナ( 中 国 製 造 )+インターネット を 深 く 推 進 加 速 度 償 却 政 策 の 実 施 等 3 現 代 サービス 業 の 発 展 を 加 速 する 新 たな 国 家 サービス 総 合 改 革 テストを 始 動 市 場 参 入 を 緩 和 光 通 信 都 市 の 建 設 等 (4) 国 有 企 業 改 革 の 推 進 に 力 を 入 れる 報 告 は 今 年 と 来 年 改 革 により 発 展 を 促 し 国 有 企 業 の 質 効 率 を 向 上 させる 堅 塁 攻 略 戦 を 断 固 として 戦 わなければならない とする 具 体 的 な 改 革 項 目 としては 中 央 国 有 企 業 について 革 新 発 展 再 編 統 合 整 理 退 出 に 分 けて 構 造 調 整 を 推 進 株 主 の 多 元 化 改 革 を 推 進 企 業 の 人 事 制 度 改 革 の 深 化 国 有 資 本 投 資 運 営 会 社 の 改 組 設 立 加 速 資 本 管 理 を 主 とした 国 有 資 産 監 督 管 理 機 関 の 機 18 全 人 代 の 修 正 で 規 定 に 反 した 行 為 については 厳 格 に 取 り 締 まる が 追 加 された 11

12 能 転 換 推 進 地 方 へ 国 有 企 業 改 革 の 自 主 権 をより 多 く 賦 与 国 有 企 業 から 社 会 機 能 を 剥 離 等 が 掲 げられている (5) 非 公 有 制 経 済 の 活 力 をさらに 好 く 奮 い 立 たせる 電 力 電 信 交 通 石 油 天 然 ガス 都 市 公 共 事 業 等 の 分 野 への 市 場 参 入 を 大 幅 緩 和 許 認 可 融 資 サービス 財 政 租 税 政 策 土 地 使 用 方 面 での 平 等 な 扱 い 各 種 所 有 制 の 財 産 権 を 法 に 基 づき 平 等 の 保 護 非 公 有 制 企 業 経 済 人 の 合 法 権 益 を 侵 犯 する 行 為 を 厳 格 に 取 締 り 公 平 公 正 透 明 で 安 定 した 法 治 環 境 の 創 造 新 しいタイプの 政 商 関 係 の 構 築 19 各 種 企 業 の 長 所 を 伸 ばした 共 同 発 展 推 進 等 が 挙 げられている 6. 内 需 の 潜 在 力 を 深 掘 りし 発 展 の 更 に 大 きな 空 間 を 開 拓 する 報 告 は 需 要 総 量 は 適 度 に 拡 大 し 需 要 構 造 を 積 極 的 に 調 整 改 革 し 供 給 と 需 要 の 有 効 なマッチ 投 資 と 消 費 の 有 機 的 な 結 合 都 市 農 村 地 域 の 協 調 発 展 を 促 進 し 経 済 発 展 に 対 する 安 定 し 持 久 的 な 内 需 の 支 えを 形 成 する とする (1) 経 済 成 長 を 牽 引 する 消 費 の 基 礎 的 役 割 を 増 強 する 報 告 は 消 費 のグレードアップ 傾 向 に 適 応 し 政 策 の 障 害 を 打 破 除 去 し 消 費 環 境 を 最 適 化 し 消 費 者 権 益 を 擁 護 する とする 新 しい 消 費 スポットとしては 次 のものが 掲 げられている 養 老 ヘルスケア 家 事 教 育 研 修 文 化 スポーツ 等 のサービス 消 費 インターネ ット 情 報 スマートハウス 個 性 化 消 費 ファッション 消 費 等 の 新 興 の 消 費 宅 配 産 業 O2O(オンライン ツー オフライン) 20 を 発 展 中 古 車 市 場 を 活 性 化 させ 都 市 駐 車 場 新 エネルギー 自 動 車 の 充 電 施 設 の 建 設 を 加 速 消 費 者 金 融 会 社 テストの 全 国 展 開 一 部 消 費 財 の 輸 入 関 税 引 下 げ 有 給 休 暇 制 度 の 実 施 観 光 交 通 観 光 スポット 観 光 施 設 の 整 備 等 (2) 安 定 成 長 構 造 調 整 に 対 する 有 効 な 投 資 のカギとなる 枠 割 を 発 揮 させる 報 告 は わが 国 のインフラと 民 生 分 野 には 多 くの 不 足 があり 産 業 は 改 造 グレードア ップが 必 要 であり 有 効 な 投 資 にはなお 大 きな 空 間 がある とする この 不 足 の 補 充 も サプライサイド 構 造 改 革 の 重 要 内 容 である 主 要 なプロジェクトとしては 1 第 13 次 5 ヵ 年 計 画 の 重 大 プロジェクト 2 鉄 道 投 資 8000 億 元 以 上 3 道 路 投 資 1.65 兆 元 420 の 重 大 水 利 プロジェクト 5 水 力 発 電 原 子 力 発 電 超 高 圧 送 電 スマートグリッド 石 油 ガスパイプライン 都 市 軌 道 交 通 等 の 重 大 プロジェクトが 掲 げられており 中 央 予 算 内 投 資 は 5000 億 元 である 投 融 資 体 制 改 革 としては 市 場 化 方 式 による 特 別 建 設 基 金 の 募 集 地 方 融 資 プラットホ 19 全 人 代 の 修 正 で 新 しいタイプの 政 商 関 係 の 構 築 が 追 加 された 20 自 前 の 販 売 ネットで 注 文 を 受 け 付 け 商 品 の 受 け 渡 しは 実 店 舗 で 行 うといった 方 式 12

13 ームの 形 態 転 換 制 度 改 革 による 市 場 からの 資 金 調 達 インフラ 等 の 資 産 の 証 券 化 の 模 索 起 債 による 資 金 調 達 規 模 拡 大 が 掲 げられている PPP( 政 府 民 間 資 本 連 携 )については 1800 億 元 の 誘 導 基 金 をうまく 用 いて 法 に 基 づき 厳 格 に 履 行 し 社 会 ( 民 間 ) 資 本 の 参 加 意 欲 を 十 分 奮 い 立 たせるとしている (3) 新 しいタイプの 都 市 化 を 深 く 推 進 する 報 告 は 都 市 化 は 現 代 化 で 必 ず 通 る 道 であり わが 国 の 最 大 の 内 需 潜 在 力 と 発 展 の 動 力 エネルギーの 所 在 である とする 重 点 は 3 つである 1 農 業 からの 移 転 人 口 の 市 民 化 を 加 速 する 戸 籍 制 度 改 革 を 深 化 させ 転 籍 していない 都 市 常 住 人 口 にも 義 務 教 育 雇 用 医 療 等 の 基 本 公 共 サービスを 提 供 する 中 西 部 の 小 都 市 町 を 発 展 させ 出 稼 ぎ 農 民 を 近 場 で 就 業 起 業 させる 2 都 市 の 社 会 保 障 の 性 格 をもつ 安 住 プロジェクトの 建 設 と 不 動 産 市 場 の 健 全 な 発 展 を 推 進 する これは サプライサイド 構 造 改 革 の 重 要 内 容 でもある 具 体 的 な 政 策 としては 6000 万 戸 のバラック 地 区 の 住 宅 改 造 個 人 の 住 宅 の 合 理 的 消 費 を 支 援 する 税 貸 出 政 策 を 整 備 し て 不 動 産 在 庫 を 解 消 条 件 に 符 合 した 外 来 人 口 を 徐 々に 公 共 賃 貸 住 宅 の 供 給 範 囲 に 組 み 入 れ 都 市 の 事 情 に 応 じた 施 策 により 不 動 産 在 庫 の 解 消 不 動 産 市 場 の 平 穏 な 運 行 の 促 進 21 等 がある 3 都 市 計 画 都 市 建 設 都 市 管 理 を 強 化 する 都 市 地 下 共 同 溝 を 2000km 以 上 建 設 着 工 グリーン 建 築 省 エネ 建 材 の 普 及 スマート シティの 建 設 公 共 交 通 ネットワークの 整 備 交 通 渋 滞 等 際 立 った 問 題 への 対 策 22 等 (4) 地 域 の 発 展 構 造 を 最 適 化 する シルクロード 経 済 ベルト 21 世 紀 海 のシルクロード 建 設 を 深 く 推 進 北 京 天 津 河 北 協 同 発 展 計 画 要 綱 の 実 施 長 江 経 済 ベルトの 発 展 加 速 西 部 大 開 発 第 13 次 5 ヵ 年 計 画 の 制 定 実 施 新 たな 東 北 地 方 等 旧 工 業 基 地 振 興 戦 略 の 実 施 中 部 地 域 振 興 促 進 新 10 年 計 画 の 策 定 東 部 地 域 の 体 制 刷 新 陸 海 の 統 一 的 企 画 等 方 面 でのブレークスルー 資 源 型 地 域 の 転 換 グレードアップの 促 進 旧 革 命 根 拠 地 民 族 地 域 辺 境 地 域 貧 困 地 域 への 支 援 国 家 海 洋 戦 略 の 制 定 等 21 全 人 代 の 修 正 で 不 動 産 市 場 の 平 穏 な 運 行 の 促 進 が 追 加 された 22 全 人 代 の 修 正 で 公 共 交 通 ネットワークの 整 備 交 通 渋 滞 等 際 立 った 問 題 への 対 策 が 追 加 された 13

14 7.その 他 (1) 農 村 の 脱 貧 困 2016 年 は 1000 万 人 以 上 の 農 村 貧 困 人 口 の 脱 貧 困 を 達 成 このうち 移 住 転 居 による 脱 貧 困 は 200 万 人 以 上 中 央 財 政 は 貧 困 扶 助 資 金 を 43.4% 増 国 家 は 各 種 民 生 優 遇 政 策 民 生 プロジェクトを 貧 困 地 域 に 傾 斜 (2)ハイレベルの 対 外 開 放 シルクロード 経 済 ベルト 21 世 紀 海 のシルクロード 建 設 の 着 実 な 推 進 国 際 生 産 能 力 協 力 の 拡 大 貿 易 については 加 工 貿 易 を 中 西 部 地 域 に 移 転 産 業 チェーンのミドル ハイエンドへ の 延 伸 国 際 貿 易 のシングル ウインドウ 普 及 先 進 技 術 設 備 カギとなる 部 品 不 足 す るエネルギー 原 材 料 の 輸 入 拡 大 等 外 資 利 用 については サービス 業 一 般 製 造 業 の 開 放 拡 大 外 資 をさらに 多 く 中 西 部 へ と 誘 導 自 由 貿 易 試 験 区 テストの 拡 大 等 FTA 戦 略 については 中 日 韓 FTA 交 渉 の 加 速 に 言 及 ほかは 中 米 中 欧 投 資 協 定 交 渉 の 推 進 アジア 太 平 洋 自 由 貿 易 圏 (FTAAP) 研 究 の 強 化 等 (3) 環 境 対 策 大 気 汚 染 対 策 水 質 汚 染 対 策 を 重 点 化 学 的 酸 素 要 求 量 (COD)とアンモニア 性 窒 素 排 出 量 をともに 2% 二 酸 化 硫 黄 排 出 量 と 窒 素 酸 化 物 排 出 量 をともに 5% 引 下 げ 重 点 地 区 の PM2.5 濃 度 を 引 き 続 き 引 下 げ 環 境 保 護 監 察 の 強 化 奨 励 懲 罰 の 分 明 化 23 (4) 雇 用 765 万 人 の 大 学 新 卒 者 の 就 職 起 業 促 進 失 業 保 険 基 金 の 剰 余 金 を 活 用 し 企 業 の 一 時 帰 休 24 者 の 技 能 訓 練 再 就 職 支 援 を 実 施 延 べ 2100 万 人 以 上 の 出 稼 ぎ 農 民 に 職 業 技 能 訓 練 を 実 施 等 (5) 社 会 保 障 都 市 農 村 住 民 の 基 本 医 療 保 険 制 度 を 統 合 医 療 報 酬 医 薬 品 の 流 通 を 改 革 国 有 資 本 の 一 部 を 組 み 入 れて 社 会 保 障 基 金 を 充 実 する 方 法 を 制 定 等 (6) 政 府 自 身 の 建 設 三 厳 三 実 25 を 深 く 実 践 し 政 治 意 識 大 局 意 識 核 心 意 識 ( 党 中 央 への) 一 致 意 識 23 全 人 代 の 修 正 で 奨 励 懲 罰 の 分 明 化 が 追 加 された 24 全 人 代 の 修 正 で 技 能 訓 練 が 追 加 された 25 厳 しく 身 を 修 め 厳 しく 権 力 を 用 い 厳 しく 自 らを 律 し 計 画 は 現 実 的 に 立 て 事 業 14

15 を 強 化 (7) 国 防 軍 隊 に 対 する 党 の 絶 対 指 導 という 根 本 原 則 制 度 を 堅 持 財 政 報 告 によれば 中 央 財 政 の 国 防 支 出 は 億 元 ( 前 年 度 比 7.6% 増 )と 伸 びが 2 桁 を 割 った (8) 結 びのことば 従 来 の 我 々は 習 近 平 同 志 を 総 書 記 とする 党 中 央 周 囲 により 緊 密 に 団 結 し という 表 現 が 用 いられ 核 心 は 用 いられなかった おわりに 李 克 強 総 理 は 3 月 16 日 全 人 代 終 了 後 の 内 外 記 者 会 見 で 次 のように 述 べた 確 かに 世 界 経 済 は 現 在 回 復 の 力 を 欠 き 中 国 経 済 も 世 界 経 済 に 深 く 融 け 込 んでおり 影 響 衝 撃 を 受 けている 中 国 経 済 自 身 も 転 換 しており 長 期 に 累 積 した 矛 盾 が 際 立 ち 下 振 れ 圧 力 は 確 かに 引 き 続 き 拡 大 している 地 域 業 種 の 動 向 が 分 化 しているという 顕 著 な 特 徴 がある 中 国 経 済 は 困 難 と 希 望 が 併 存 しているが 底 値 大 勢 からすれば 希 望 が 困 難 より 大 きい 我 々は 中 国 経 済 が 長 期 にわたり 良 好 であることに 自 信 をみなぎらせている この 自 信 は 決 して 根 拠 がないわけではない 我 々が 改 革 開 放 を 断 固 として 堅 持 しさえすれば 中 国 経 済 は ハードランディングしないからである 中 国 市 場 にはなお 大 きな 潜 在 力 があり 人 民 大 衆 は 尽 きることのない 創 造 力 がある しかも わが 政 府 は 確 かに 管 理 すべきでないことを 管 理 し 生 産 力 の 発 展 を 束 縛 しているという 事 情 がある 同 時 に 公 平 な 競 争 環 境 を 保 証 する 監 督 管 理 方 面 ではまだ 完 全 に 徹 底 されていない このため 改 革 推 進 を 通 じて 市 場 のより 大 きな 活 力 人 民 大 衆 のより 大 きな 創 造 力 を 奮 い 立 たせることができるのであり 億 万 大 衆 の 勤 勉 さ と 知 恵 の 空 間 を 開 拓 すれば 中 国 経 済 の 下 振 れ 圧 力 を 耐 え 抜 くことができる 我 々は 行 政 の 簡 素 化 減 税 を 推 進 しているが このようなサプライサイド 構 造 改 革 は 市 場 の 活 力 を 発 揮 させることになる 同 時 に 中 国 の 新 たな 動 力 エネルギーが 生 成 されており これは 我 々の 予 想 を 超 えている ここ 数 年 中 国 経 済 の 成 長 は 鈍 化 しているが 我 々はなお 比 較 的 十 分 な 雇 用 を 実 現 しており 昨 年 都 市 新 規 雇 用 増 は1300 万 人 余 りであった しかも 今 年 1-2 月 のサービス 業 は 8.1%の 伸 びであり その 中 には 研 究 開 発 等 のハイテク 分 野 が 含 まれており これは 伝 統 的 な 動 力 エネルギーの 改 造 を 牽 引 している 我 々の 伝 統 的 動 力 エネ ルギーにはなお 大 きな 潜 在 力 がある 我 々は 工 業 化 都 市 化 の 推 進 過 程 にあり 産 業 のグレ ードアップには 余 地 があり 新 しいタイプの 都 市 化 は 最 大 の 内 需 であり とりわけ 中 西 部 地 域 はなお 多 くの 有 効 な 投 資 需 要 があるからである 我 々が 新 しい 動 力 エネルギーの 育 成 と 伝 統 的 動 力 エネルギーの 改 造 を 結 びつけ 中 国 経 済 の 2 つのエンジンを 形 成 すれば 困 難 な は 着 実 に 進 め 人 として 誠 実 であること 15

16 正 念 場 を 突 破 し 希 望 の 高 原 に 飛 躍 できるのである 当 然 世 界 経 済 の 動 向 は 不 確 定 不 安 定 の 要 因 が 増 加 しているが 我 々は 政 策 の 備 蓄 が ある 昨 年 世 界 経 済 は 6 年 来 成 長 が 最 低 であったが 我 々はなお 7% 前 後 の 成 長 目 標 を 実 現 した しかも バラマキ 式 の 強 い 刺 激 を 決 して 用 いず より 困 難 だが 持 続 可 能 な 道 を 選 択 した すなわち 構 造 改 革 である 中 国 経 済 は 発 展 過 程 にあり 小 幅 短 期 の 変 動 はあるが もし 経 済 運 営 が 合 理 的 区 間 から 滑 り 出 るようなら 我 々はマクロ コントロールの 手 段 を 刷 新 し 中 国 経 済 の 運 営 を 安 定 させることができる このように 李 克 強 総 理 は 従 来 の 区 間 コントロール 方 向 を 定 めたコントロール タイミ ングを 見 計 らったコントロールの 三 層 構 造 をあくまで 堅 持 し 構 造 改 革 構 造 調 整 を 推 進 す る 構 えを 示 している しかし 財 政 報 告 の 投 票 が 賛 成 2467 票 反 対 299 票 棄 権 90 票 と 全 人 代 委 員 の 400 人 近 くが 政 府 案 に 同 意 しなかったことにも 現 われているように 改 革 推 進 財 政 規 律 重 視 派 と 改 革 反 対 経 済 成 長 重 視 派 双 方 に 政 策 への 不 満 が 蓄 積 しているよう に 思 われる 特 に 今 回 の 財 政 赤 字 拡 大 が 専 ら 減 税 費 用 引 下 げに 用 いられ ゾンビ 企 業 の 淘 汰 で 雇 用 不 安 が 増 すなかで 地 方 への 補 助 金 財 政 移 転 が 十 分 でなかったことに 地 方 が 不 満 を 感 じている 可 能 性 がある 今 後 のマクロ 政 策 運 営 は より 困 難 を 増 すことになろう (3 月 18 日 記 ) 16