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1 一 歩 進 んだデータ 分 析 のために DPCデータ 分 析 に 必 要 な 最 小 知 識 北 海 道 大 学 病 院 地 域 医 療 指 導 医 支 援 センター 藤 森 研 司 DPC 研 究 班 セミナーin 名 古 屋 分 析 のステップ 1. DPCデータを 分 析 可 能 な 形 にする 1. 様 式 1にDPCコードを 追 加 2. 統 合 EFファイルのデータベース 化 2. 選 択 と 集 計 1. Excel / Access / SQLを 使 いこなす 2. 分 析 用 マスターの 整 備 3. インパクトのある 可 視 化 統 計 処 理 1. 表 よりグラフ 2. BIツールを 使 ってみる 3. GIS(オープンソースで 始 めよう) 4. 簡 単 な 統 計 処 理 (オープンソースで 始 めよう) 2 課 題 問 題 意 識 視 点 中 長 期 計 画 地 域 での 役 割 絶 版 前 処 理 に 必 要 なツール 検 証 臨 床 医 との 対 話 経 営 判 断 分 析 仮 説 臨 床 の 知 識 医 事 の 知 識 自 院 の 状 況 分 析 環 境 人 材 スキル 分 かりやすい 可 視 化 意 味 のある 比 較 3 E Fファイルをインポートする ためのテーブル 基 本 のクエリ 分 析 のノウハウ 自 院 で 自 力 でDPCデータの 活 用 を!

2 DPCデータを 分 析 可 能 な 形 にする1 1. 様 式 1の 加 工 1. DPCコードを 付 加 する 1. データ 識 別 番 号 + 入 院 日 でリンク 2. 在 院 日 数 入 院 時 年 齢 を 求 める 1. yyyymmddの 文 字 列 を 日 付 型 に 変 換 すると 効 率 が 良 い Access: format([ 入 院 日 ],"@@@@ /@@ /@@") Excel: text([ 入 院 日 ], "####-##-##") 5 DPCデータを 分 析 可 能 な 形 にする2 2. 統 合 EFファイルのデータベース 化 1. 1,000 退 院 患 者 程 度 まではAccessでも 可 能 2. それ 以 上 は SQL 型 のデータベースが 必 要 3. MS-SQLServer Expressでは10GBまで 無 償 4. オープンソースのMySQLやPostgreSQLもある 3. 自 力 でデータベース 化 が 困 難 な 場 合 1. 市 販 のDPC 分 析 ソフトから 必 要 項 目 をcsv / Excel 出 力 する 2. 市 販 のDPC 分 析 ソフトにはODBC 接 続 が 出 来 るも のもある 6 ODBC 接 続 (Open Database Connectivity) Access 中 級 レベル SQL 超 入 門 レベル Microsoft 社 が 提 供 するDatabaseへの 汎 用 の 接 続 手 段 Access リンク/データ 取 得 ODBC 接 続 SQL Server Access 用 の 実 践 的 クエリ AccessのクエリをSQL 文 で 書 いてみる Excel データ 取 得 H20,21 年 度 DPC 対 応 7 8

3 1. Excelでは 1. フィルターで 選 択 2. ピボットで 集 計 2. Accessでは 選 択 と 集 計 1. 選 択 クエリ 2. 集 計 クエリあるいは 選 択 クエリでグループ 化 3. SQLでは 1. select + where + group by マスターや 他 データとリンク Excelでは vlookup 関 数 難 点 : 一 項 目 でしか 引 用 できない マスター 部 分 を 参 照 してここを 埋 めたい =vlookup(b5,f$2:g$6,2,0) マスター 9 10 Excelのvlookup 関 数 の 要 点 Excelのフィルター マスタの 左 端 にキー 必 ず 昇 順 =vlookup( B5, F$2:G$6, 2, 0 ) $: 他 のセルにコピーする ために 参 照 範 囲 を 固 定 左 から 二 番 目 の 値 を 返 す 一 致 するものが なければN/Aを 返 す 11 12

4 ExcelでDPCごとの 平 均 在 院 日 数 を 求 めたい 絞 り 込 み Excelで 集 計 :ピボットテーブル 1 集 計 したい 範 囲 を 選 ぶ 2 挿 入 メニューから ピボッ トテーブル を 選 択 3そのままOKを 押 す 15 16

5 17 18 左 クリック 手 術 の 有 無 別 で 集 計 19 20

6 Accessでは 集 計 のためのキー 件 数 を 数 える 平 均 値 を 求 める Like 06* DPCコードが06で 始 まるものに 限 定 選 択 クエリでグループ 化 による 集 計 手 術 の 有 無 を 追 加 23 クロス 集 計 にはならない 24

7 クロス 集 計 クリエでは クロス 集 計 クエリの 結 果 25 複 数 の 数 値 項 目 を 持 たせることが 出 来 ない 26 リレーションのポイント A B 1. 完 全 結 合 (inner join) テーブルA Bの 両 方 にある 項 目 のみが 対 象 A B 2. 部 分 結 合 (left join) テーブルAの 全 項 目 が 対 象 テーブルBに 存 在 しないもの は 欠 損 値 となる 27 28

8 可 視 化 の 第 一 歩 :Excelで 二 軸 のグラフを 書 いてみよう こんな 個 票 データを 用 意 したとしましょう RecID MDC DPC6 在 院 日 入 院 期 化 学 療 法 DPC14 桁 手 術 有 無 年 代 桁 数 間 II 有 無 個 人 ID xx99xx0x 2 3 無 し 無 し 50 個 人 ID xx99x0xx 3 21 無 し 無 し 30 個 人 ID xx99x00x 2 8 無 し 無 し 60 個 人 ID xx04x0xx 有 り 無 し 80 個 人 ID xx97xxx 有 り 無 し 50 個 人 ID xx99x1xx 無 し 無 し 30 個 人 ID x299x00x 9 12 無 し 無 し 0 個 人 ID x 07034xxx99xx0x 24 8 無 し 無 し 50 個 人 ID xx97xxxx 3 4 有 り 無 し 30 個 人 ID xx97xxxx 3 4 有 り 無 し 0 個 人 ID xxxxxxxx 9 9 有 り 無 し 60 個 人 ID xx04x0xx 有 り 無 し 80 個 人 ID xx99x1xx 5 11 無 し 無 し 50 個 人 ID xx97x0x1 7 9 有 り 無 し 80 個 人 ID xxxxx0xx 7 13 無 し 無 し 10 以 下 続 く 在 院 日 数 の 一 連 の 分 析 を 考 える 症 例 数 と 平 均 在 院 日 数 を 同 時 に 見 たい 全 国 平 均 の 入 院 期 間 Ⅱも 参 考 にしたい MDC 別 DPC6 桁 別 DPC14 桁 と 連 続 的 にドリルダウンしたい 年 代 や 手 術 の 有 無 別 でも 絞 り 込 んでみたい 一 つひとつExcelで 作 ることはできるが たく さん 作 るのはちょっと 大 変 図 表 を 作 るだけではなく サクサク 動 かして 課 題 を 発 見 したい BIツール 入 門 :QlikView でやってみよう QlikViewの 最 新 版 は

9 ファイルメニューから ロードスクリプトの 編 集 テーブルファイル ボタンを 押 して インポート 用 のファイルを 選 択 する 保 存 後 ファイルメニューから リロード すると 実 際 の データが 読 み 込 まれる 右 クリックで リストボックスの 追 加 を 選 ぶ 絞 り 込 み 条 件 用 の 項 目 を 選 ぶ( 数 は 任 意 ) FF1 在 院 日 数 演 習 用.txt グラフを 書 く たくさんの 種 類 があるが ここでは 棒 と 線 のコンビを 選 ぶ 同 じ 画 面 で 複 数 のグラフを 切 り 替 えることもできる グループの 編 集 でドリルダウン 用 の 項 目 を 作 成 する MDC DPC6 桁 DPC14 桁 の 順

10 追 加 ボタンを 押 して 数 式 で 在 院 日 数 の 平 均 値 を 作 成 する 直 接 書 いても 良 いが 下 段 のテンプレートも 使 える ラベルは 自 院 LOS としよう 軸 項 目 に 作 ったドリルダウン 項 目 を 追 加 する 同 様 に 入 院 期 間 Ⅱの 平 均 全 国 LOS RecIDのカウントを 患 者 数 とする 表 示 オプションで 患 者 数 は 線 LOSは 棒 を 選 ぶ スタイルで 横 方 向 を 選 ぶ ここまでくればもう 一 歩

11 目 盛 線 で 患 者 数 を 右 ( 下 )の 位 置 とする これで 二 軸 のグラフが 完 成 ドリルダウン グラフが 動 的 に 変 わる 任 意 の 複 数 条 件 で 絞 り 込 みが 出 来 る 手 術 あり 症 例 のみに 限 定 手 術 ありかつ70 才 以 上 に 限 定

12 QlikViewの 使 用 要 件 1 台 のPCで 利 用 している 限 りにおいては 無 償 他 のPCで 作 成 したファイルは 扱 えない 表 示 結 果 の 出 力 は 制 約 なし Excelへのテーブル 出 力 グラフのpng 出 力 BIツールの 一 種 であり 生 のDPCデータが 扱 えるわけではない DPCデータの 加 工 技 術 は 別 途 必 要 素 敵 な 可 視 化 には 素 敵 な 前 処 理 が 必 須 ライセンスはサーバー+ユーザーで 高 価 だっ たが standaloneが 設 定 された その 他 の 便 利 ツール GIS (Quantum GIS) 患 者 住 所 の 緯 度 経 度 変 換 メッシュデータ 統 計 (R) 国 立 病 院 機 構 : 平 成 22 年 度 医 療 の 質 評 価 公 表 推 進 事 業 における 臨 床 評 価 指 標 ところが 主 治 医 の 思 いと 数 値 が 異 なる 各 医 療 機 関 で 本 部 で 計 算 した 指 標 の 精 度 確 認 ができない 詳 細 な 定 義 は 公 開 され 分 析 環 境 もあるが スキルがない より 良 い 指 標 作 成 には 医 師 の 協 力 と 担 当 者 のスキル 向 上 が 必 要

13 分 子 分 母 急 性 脳 梗 塞 患 者 に 対 する 早 期 リハビリテーション 開 始 率 分 母 のうち 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 が 入 院 日 から4 日 以 内 に 算 定 された 患 者 数 医 療 資 源 を 最 も 投 入 した 傷 病 名 が 脳 梗 塞 (I63) で 脳 梗 塞 の 発 症 時 期 が 急 性 期 ( 発 症 4 日 以 内 )であった 患 者 のうち 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 が 算 定 さ れた 患 者 数 ただし 以 下 の 場 合 を 除 外 する 入 院 時 併 存 症 名 または 入 院 後 発 症 疾 患 名 に 急 性 心 筋 梗 塞 起 立 性 低 血 圧 くも 膜 下 出 血 脳 内 出 血 その 他 の 非 外 傷 性 頭 蓋 内 出 血 のいずれか 一 つ 以 上 が 記 載 されている 場 合 分 母 の 算 出 方 法 様 式 1が 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たす 患 者 医 療 資 源 を 最 も 投 入 した 傷 病 名 に 脳 梗 塞 (I63)のもの 入 院 年 月 日 - 脳 卒 中 の 発 症 時 期 3のもの 入 院 時 意 識 障 害 がある 場 合 のJCSが1 桁 であるもの 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 を 入 院 中 に 行 ったもの 但 し 様 式 1に 以 下 のいずれかに 該 当 するものは 除 外 する 脳 卒 中 の 発 症 時 期 = またはyyyymm00 のもの( 発 症 時 期 不 明 のもの) 脳 卒 中 の 発 症 時 期 > 入 院 年 月 日 のもの 入 院 時 併 存 症 または 入 院 後 発 症 疾 患 が 別 表 のいずれか 一 つ 以 上 に 該 当 するもの 様 式 1 退 院 時 転 帰 が 以 下 のもの 6: 最 も 医 療 資 源 を 投 入 した 傷 病 による 死 亡 7: 最 も 医 療 資 源 を 投 入 した 傷 病 以 外 による 死 亡 在 院 日 数 が3 日 以 内 のもの 分 子 の 算 出 方 法 分 母 のうち レセプト 電 算 処 理 システム 用 コードに 入 力 された H001$ 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 の 実 施 日 ( 入 院 期 間 中 の 最 小 値 )を 集 計 する 次 に 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 実 施 最 小 値 - 入 院 年 月 日 の 患 者 を 抽 出 し その 合 計 患 者 数 を 算 出 する レセプト 電 算 処 理 システム 用 コード 診 療 行 為 名 称 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 (1)(その 他 ) 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 (1)( 廃 用 症 候 群 ) 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 (2)(その 他 ) 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 (2)( 廃 用 症 候 群 ) 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 (3)(その 他 ) 脳 血 管 疾 患 等 リハビリテーション 料 (3)( 廃 用 症 候 群 ) 51 まとめ Accessを 使 えるようになると 仕 事 が 速 い BIツールを 使 うためには 良 い 前 処 理 が 必 要 GIS 統 計 はオープンソースから 始 める まず 各 診 療 科 の 今 年 度 の 目 標 について 過 去 三 年 程 度 のデータを 分 析 すると 喜 ばれる 院 内 外 の 事 情 を 把 握 し 分 析 とともに 対 案 を 示 すことが 重 要 自 分 たちで 汗 をかかなければ 前 進 はない 52