理 論 的 実 践 的 アプローチによる ドイツ 及 び 日 本 の 比 較 検 討 を 通 じた 道 徳 教 育 の 考 察.. 1 Ⅰ. はじめに... 3 Ⅱ. 教 育 課 程 の 変 遷 と 現 在 における 道 徳 教 育 の 在 り 方 現 在 のドイツにおける 公 教

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1 2012 年 度 人 文 科 学 研 究 会 現 代 ドイツ 研 究 卒 業 論 文 理 論 的 実 践 的 アプローチによる ドイツ 及 び 日 本 の 比 較 検 討 を 通 じた 道 徳 教 育 の 考 察 法 学 部 法 律 学 科 4 年 A 組 大 森 厚 卓 ( ) 1

2 理 論 的 実 践 的 アプローチによる ドイツ 及 び 日 本 の 比 較 検 討 を 通 じた 道 徳 教 育 の 考 察.. 1 Ⅰ. はじめに... 3 Ⅱ. 教 育 課 程 の 変 遷 と 現 在 における 道 徳 教 育 の 在 り 方 現 在 のドイツにおける 公 教 育 制 度 の 概 要 欧 米 における 教 育 課 程 の 変 遷 日 本 における 教 育 課 程 の 変 遷... 8 Ⅲ. 理 論 的 アプローチとしての 日 本 及 びドイツの 教 育 課 程 の 比 較 検 証 チューリンゲン 州 の 学 習 指 導 要 領 の 分 析 ⅰ. 第 5 学 年 から 第 10 学 年 に 対 する 道 徳 教 育 における 目 標 の 概 略 ⅱ. 特 に 第 8 学 年 に 対 する 道 徳 教 育 における 目 標 の 概 略 日 本 の 学 習 指 導 要 領 の 分 析 小 括 理 論 的 アプローチとしての 両 学 習 指 導 要 領 の 共 通 点 相 違 点 及 び 特 徴 の 抽 出 19 Ⅳ. 実 践 的 アプローチとしての 事 例 検 討 インタビュー 及 びフィールドワークを 中 心 に DSTY におけるインタビュー 及 びフィールドワークの 分 析 ⅰ. 山 口 教 諭 へのインタビューの 分 析 ⅱ. DSTY における 道 徳 授 業 見 学 の 分 析 本 学 学 生 に 行 ったグループインタビューの 分 析 港 区 立 三 光 小 学 校 及 び 港 南 小 学 校 におけるインタビュー 及 びフィールドワークの 分 析 33 ⅰ. 小 鹿 原 教 諭 へのインタビューの 分 析 ⅱ. 道 徳 授 業 見 学 の 分 析 小 括 実 践 的 アプローチとしての 事 例 検 討 における 共 通 点 相 違 点 及 び 特 徴 の 抽 出 39 Ⅳ. おわりに 参 考 文 献

3 Ⅰ. はじめに 国 家 の 歩 みの 中 で その 歴 史 を 鑑 みると 多 岐 にわたり 国 民 性 の 相 違 がその 国 のとる 姿 勢 に 反 映 されていることが 分 かる ドイツと 日 本 の 比 較 においてこの 傾 向 は 特 に 顕 著 であ り 共 に 対 照 的 な 態 度 をとっているという 点 で 非 常 に 興 味 深 い 例 を 挙 げれば 第 二 次 世 界 大 戦 後 ドイツと 日 本 は 共 に 敗 戦 国 として 戦 後 処 理 に 取 り 組 んだが その 態 様 は 両 国 で 対 立 的 であった すなわち ドイツではニュルンベルク 裁 判 及 びその 他 の 継 続 裁 判 を 通 じ てナチス 犯 罪 が 行 ってきた 過 去 の 犯 罪 に 正 面 から 取 り 組 みこれを 処 理 していこうとした 一 方 で 日 本 は 東 京 裁 判 で 戦 争 犯 罪 人 を 処 断 し 一 応 の 戦 後 処 理 を 行 ったが 数 年 の 後 にそ の 多 くが 刑 の 赦 免 を 受 け 政 界 に 復 帰 し 過 去 を 直 視 せず 曖 昧 なまま 水 に 流 すという 態 度 を とった 別 の 例 として 2011 年 3 月 11 日 に 起 こった 東 日 本 大 震 災 及 び 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 への 反 応 が 記 憶 に 新 しいだろう 日 本 では 事 故 直 後 こそ 原 子 力 発 電 所 への 不 信 及 び 反 発 大 気 中 に 散 逸 した 放 射 性 物 質 への 懸 念 が 国 民 の 関 心 事 として 非 常 に 高 かったもの の 事 故 対 応 にあたった 東 京 電 力 の 内 部 資 料 や 放 射 性 物 質 の 詳 細 な 飛 散 状 況 に 関 する 情 報 等 が 一 般 に 公 開 され 始 めたのは 事 故 後 一 年 以 上 経 ってからのことであった 2012 年 12 月 16 日 に 行 われた 第 46 回 衆 議 院 選 挙 では 脱 原 発 が 大 きな 争 点 として 争 われたが 結 果 は 原 発 再 稼 働 に 積 極 的 な 公 約 1を 掲 げていた 自 民 党 の 圧 勝 に 終 わった 一 方 ドイツでは 事 故 以 前 保 守 政 党 であるキリスト 教 民 主 同 盟 に 所 属 するアンゲラ メルケル 首 相 は 原 子 力 に 関 して 明 確 に 推 進 の 姿 勢 をとっていた ところが 原 発 事 故 を 機 に 原 発 撤 廃 へと 態 度 を 変 え 2011 年 6 月 にはドイツ 連 邦 議 会 で 2022 年 12 月 31 日 までに 原 発 の 完 全 廃 止 を 決 定 し それに 付 随 して 電 力 自 由 化 のための 関 連 法 案 等 も 次 々と 整 備 していった さらに 事 故 直 後 の 爆 発 や 火 災 放 射 性 物 質 の 飛 散 状 況 に 関 する 日 本 政 府 の 対 応 について 明 確 に 不 信 感 を 表 す 報 道 がみられた 2 この 例 からも 日 本 とドイツを 比 較 した 場 合 前 者 では 過 去 に 対 する 執 着 が 乏 しい 一 方 で 後 者 では 過 去 に 対 して 真 摯 に 向 き 合 い それが 現 在 に 及 ぼす 影 響 について も 関 心 を 薄 れさせることなく 取 り 組 んでいるという 傾 向 が 強 いことが 理 解 できるだろう これらの 傾 向 に 影 響 を 与 える 要 因 の 一 つに 国 民 性 の 相 違 があるのではないかと 考 えた 国 民 性 は 一 般 に 個 々の 国 民 の 家 庭 及 び 公 機 関 における 教 育 過 程 において 涵 養 される こ こで 家 庭 での 教 育 はその 態 様 が 一 般 的 でなく どのような 教 育 が 行 われているのかにつ き 資 料 を 収 集 することに 限 界 があることから 本 論 ではその 対 象 を 教 育 指 導 要 領 に 則 り 一 般 的 な 指 標 基 づいて 教 育 が 実 施 され かつ 資 料 収 集 が 比 較 的 容 易 な 公 機 関 に 限 定 した そ の 上 で 公 機 関 において 行 われている 教 育 の 中 で 個 々の 人 格 形 成 に 最 も 大 きな 影 響 を 及 ぼしていると 考 えられる 道 徳 教 育 を 分 析 する 社 会 や 教 育 における 道 徳 が 持 つ 役 割 を 明 ら かにし むすびとして 両 国 の 対 照 的 な 国 民 性 を 生 む 要 因 の 所 在 を 浮 き 彫 りにしたい 以 上 が 本 稿 のねらいである 読 売 新 聞 2011 年 3 月 16 日 付 3

4 そのアプローチとして 本 稿 ではまず 日 本 とドイツにおける 教 育 課 程 の 変 遷 を 俯 瞰 し 現 代 における 道 徳 教 育 の 在 り 方 を 確 認 する(Ⅱ. 教 育 課 程 の 変 遷 と 現 在 における 道 徳 教 育 の 在 り 方 ) 次 に 両 国 の 教 育 指 導 要 領 を 分 析 し 理 論 面 での 相 違 点 及 び 共 通 点 を 比 較 し(Ⅲ. 理 論 的 アプローチとしての 日 本 及 びドイツの 教 育 課 程 の 比 較 検 証 ) その 後 フィールドワー ク 及 びインタビューで 収 集 した 資 料 を 分 析 し(Ⅳ. 実 践 的 アプローチとしての 事 例 検 討 イ ンタビュー 及 びフィールドワークを 中 心 に ) 実 践 面 での 結 果 を 理 論 面 の 分 析 で 得 られた データと 照 らし 合 わせながら 具 体 的 にどのような 形 で 理 論 が 実 践 に 反 映 されているかの 検 証 し 最 後 にこれらの 検 証 を 踏 まえた 上 で 若 干 の 私 見 を 述 べて 本 稿 の 締 め 括 りとしたい (Ⅳ. おわりに) Ⅱ. 教 育 課 程 の 変 遷 と 現 在 における 道 徳 教 育 の 在 り 方 教 育 課 程 の 変 遷 を 俯 瞰 する 前 に まず 教 育 の 目 的 及 び 教 育 課 程 について 確 認 する 教 育 の 目 的 とは 知 識 技 能 及 び 態 度 等 を 学 習 者 に 修 得 させることであり これらを 調 和 的 に 統 一 し 主 体 的 に 駆 使 できる 人 間 として 成 長 することとされている そして 教 育 課 程 と は 組 織 的 教 育 機 関 がその 教 育 の 目 的 目 標 を 達 成 するために 選 択 した 教 育 内 容 と 教 育 活 動 を 計 画 的 に 編 成 したものである ここでの 教 育 内 容 及 び 教 育 活 動 とは 教 育 活 動 を 通 じ 学 習 者 の 中 に 形 成 されることが 期 待 される 資 質 や 能 力 を 具 体 化 したもの 及 びこれを 体 現 す るための 活 動 を 意 味 する 教 育 課 程 は 次 の 三 つの 要 因 によって 規 定 される すなわち 1 文 化 的 条 件 2 社 会 的 条 件 3 学 習 者 の 主 体 的 条 件 である 1に 関 して 教 育 は 伝 統 的 に 社 会 が 継 承 し 蓄 積 してきた 文 化 遺 産 を 伝 える 役 割 がある 2に 関 して 社 会 的 営 みである 木 養 育 の 特 性 上 社 会 の 要 請 社 会 制 度 の 規 制 を 受 ける 3に 関 して 学 習 者 の 心 身 の 発 達 状 況 が 教 育 内 容 の 水 準 や 配 列 を 決 定 するとの 説 明 がなされている これらを 踏 まえた 上 で ドイツ 及 び 日 本 の 教 育 課 程 の 歴 史 的 変 遷 を 俯 瞰 していきたい この 前 提 として ドイツに おける 現 在 の 公 教 育 制 度 を 確 認 し その 後 ドイツ 及 び 日 本 の 教 育 課 程 について 言 及 こと とする 1. 現 在 のドイツにおける 公 教 育 制 度 の 概 要 現 在 のドイツにおける 公 教 育 制 度 を 俯 瞰 する まず すべての 子 供 は 6 歳 から 10 歳 の 間 一 律 に 基 礎 学 校 (Grundschule)と 呼 称 される 初 等 学 校 で 義 務 教 育 を 受 ける 原 則 として 入 校 試 験 等 はない 日 本 における 新 学 制 での 小 学 校 1 年 生 から 4 年 生 に 対 応 していると 考 えて よい 修 了 後 は 卒 業 でなく 上 部 学 校 の 5 年 生 へ 編 入 するという 形 式 で 前 期 中 等 教 育 に 移 行 する また この 際 職 業 教 育 か 高 等 教 育 準 備 のどちらを 選 択 するか 予 め 決 定 する 必 要 がある しかし 進 学 後 の 2 年 間 は 児 童 の 進 路 決 定 を 保 留 にして より 確 かな 判 定 をするた めの 期 間 としてのオリエンテーション 段 階 が 設 けられており 他 の 種 類 の 学 校 に 移 ること 4

5 も 可 能 である 進 学 先 としては 基 幹 学 校 (Hauptschule) 実 科 学 校 (Realschule) ギムナジ ウム(Gymnasium)が 一 般 的 で これら 3 種 類 を 総 合 した 総 合 学 校 やシュタイナー 学 校 もそ の 他 の 選 択 肢 として 用 意 されており そのそれぞれで 終 了 年 次 が 異 なる これらについて は 後 述 する ドイツでは 初 期 中 等 教 育 にあたる 原 則 第 9 学 年 から 第 10 学 年 までの 者 について 教 育 課 程 上 伝 統 的 な 従 弟 制 度 に 由 来 する 職 業 教 育 と 大 学 教 育 に 代 表 される 高 等 教 育 が 明 確 に 分 離 されている これは 日 本 における 中 学 校 及 び 高 等 学 校 の 時 点 でその 後 の 方 向 性 を 違 わせる 教 育 を 受 けることを 意 味 する 両 者 は 途 中 移 籍 や 再 履 修 が 可 能 であるが 職 業 訓 練 を 修 了 したのちに 大 学 へ 編 入 するといったような 一 方 の 学 校 を 卒 業 した 状 態 から 直 接 も う 一 方 の 進 路 に 進 むというのは 一 般 的 ではない 大 学 等 の 高 等 教 育 を 希 望 しないあるいは 志 願 するに 足 る 学 力 を 有 しない 学 生 は 基 礎 学 校 修 了 後 直 ちに 労 働 者 としての 訓 練 を 受 ける この 進 路 を 選 んだ 場 合 は それぞれ 基 幹 学 校 及 び 実 科 学 校 のいずれかを 選 択 する 基 幹 学 校 は 職 業 訓 練 校 としての 機 能 を 有 し 義 務 教 育 の 延 長 として 日 本 における 小 学 校 高 学 年 から 中 学 校 に 相 当 する 5 年 制 教 育 を 受 ける 主 に 職 人 や 販 売 員 を 目 指 すための 学 校 で あり 基 礎 学 校 修 了 生 の 約 7 分 の 1 が 基 礎 学 校 を 選 択 している 基 本 的 に 義 務 教 育 の 範 囲 内 であることから 留 年 や 進 級 試 験 はないが 最 終 学 年 に 進 学 する 場 合 のみ 進 級 試 験 が 存 在 する ここで 訓 練 の 習 熟 度 を 認 定 した 上 で 卒 業 者 に 日 本 の 中 卒 相 当 の 資 格 を 与 える 基 幹 学 校 を 修 了 した 者 は 実 務 経 験 を 積 みつつ 18 歳 まで 職 業 学 校 に 義 務 として 通 い 卒 業 後 は 職 業 訓 練 及 び 見 習 いとして 就 職 する 者 が 多 い 実 科 学 校 は 基 幹 学 校 同 様 職 業 訓 練 学 校 として 位 置 づけられる 教 育 課 程 で 期 間 は 6 年 制 となる これを 卒 業 すると 専 門 上 級 学 校 や 専 門 大 学 等 に 進 学 が 可 能 で 事 務 職 や 専 門 職 を 目 指 すものが 多 い 基 礎 学 校 修 了 生 の 約 7 分 の 3 が 選 択 している 基 幹 学 校 との 相 違 は 実 務 訓 練 に 留 まらず 高 等 教 育 準 備 に 関 す る 課 程 も 行 われる 点 にある ゆえにギムナジウム 進 学 に 失 敗 したものの 高 等 教 育 への 意 欲 を 有 する 者 が 進 学 する 場 合 が 多 い 修 了 後 は 中 卒 相 当 資 格 に 加 え ギムナジウム 編 入 試 験 を 受 ける 資 格 が 与 えられる この 修 了 資 格 は 経 済 界 や 官 庁 での 中 級 職 の 前 提 とされている 一 方 で 高 等 教 育 への 進 学 を 希 望 する 場 合 ギムナジウムという 9 年 制 の 長 期 教 育 過 程 に 進 む 基 礎 学 校 修 了 生 の 約 7 分 の 2 が 選 択 している 後 期 初 等 教 育 を 下 級 生 として 終 え た 後 上 級 生 として 中 等 教 育 を 受 ける 形 となる 日 本 における 中 高 一 貫 教 育 に 小 学 校 高 学 年 を 合 わせた 構 造 に 対 応 する 卒 業 後 はアビトゥーア(Abitur)と 呼 ばれる 大 学 入 校 資 格 を 取 得 する 試 験 の 受 験 資 格 が 付 与 される このアビトゥーアがギムナジウムの 実 質 的 な 卒 業 試 験 であり 同 試 験 合 格 により 正 式 に 中 等 教 育 を 修 了 したと 見 なされ 日 本 における 高 卒 資 格 に 相 当 する 社 会 的 地 位 が 与 えられる その 他 の 選 択 肢 として 近 年 は 日 米 のような 単 線 型 教 育 制 度 に 近 い 総 合 学 校 制 度 (Gersamtschule)や 義 務 教 育 からアビトゥーア 取 得 に 至 るまでの 教 育 を 柔 軟 な 方 法 で 行 う シュタイナー 学 校 (Rudolf-Steiner-Schule)も 登 場 している 以 上 の 初 期 中 等 教 育 を 修 了 し た 者 は 後 期 中 等 教 育 に 進 む こ れ に は 職 業 学 校 5

6 (Berufschule) 及 びギムナジウム 上 級 段 階 が 存 在 する 前 者 に 関 しては 全 日 制 職 業 専 門 学 校 職 業 学 校 と 並 行 して 企 業 で 職 業 訓 練 を 受 けるデュアルシステム 専 門 上 級 学 校 職 業 上 級 学 校 専 門 学 校 がある 後 者 に 関 しては 第 11 から 第 13 学 年 の 者 が 対 象 でアビトゥー ア 試 験 に 合 格 することによりこの 段 階 が 終 了 する 高 等 教 育 にあたる 大 学 進 学 率 は 36%で ある 3 高 等 教 育 に 進 む 際 に 必 要 な 資 格 がアビトゥーアである これは ギムナジウム 卒 業 後 に 受 ける 国 家 試 験 で 一 度 合 格 すれば 一 生 使 える 資 格 である 取 得 後 すぐに 大 学 へいくこと は 必 ずしも 要 求 されない アビトゥーアは 一 生 に 二 度 までしか 受 験 することができず 二 度 不 合 格 となるとアビトゥーアの 受 験 資 格 を 失 う また 大 学 の 希 望 学 部 が 要 求 する 成 績 に 及 ばない 場 合 も 再 受 験 は 不 可 能 であるため アビトゥーアに 合 格 するとそれは 一 生 つい てまわる 点 数 となる さて 高 等 教 育 たる 大 学 への 入 学 はアビトゥーア 取 得 により 可 能 となることは 前 述 のと おりである アビトゥーア 合 格 者 は 原 則 的 にあらゆる 大 学 高 等 教 育 機 関 への 進 学 を 政 府 から 許 可 される 基 本 的 に 大 学 毎 の 個 別 試 験 は 行 われず 希 望 大 学 に 願 書 を 送 りことによ り 進 学 の 手 続 きを 行 う ただし 人 気 の 高 い 医 学 心 理 学 科 等 の 学 科 では 大 学 入 学 者 制 限 制 度 により アビトゥーアの 成 績 優 秀 者 から 優 先 して 希 望 大 学 への 入 学 を 許 可 される また ドイツでは 働 きながら 教 育 を 受 けることができる 職 業 教 育 制 度 も 存 在 するため 必 ずしも 大 学 に 進 学 する 必 要 はない 職 業 教 育 制 度 には 企 業 にとっても 自 社 に 適 した 人 材 を 事 前 に 見 極 めることができるという 利 点 もある gsburg-seinen-hokoku014.pdf 6

7 図 1: ドイツにおける 公 教 育 制 度 の 模 式 図 2. 欧 米 における 教 育 課 程 の 変 遷 初 期 の 学 校 は 特 定 の 専 門 職 の 養 成 機 関 として 成 立 しており 教 育 内 容 も 各 職 種 に 必 要 な 共 用 を 与 えるという 観 点 から 選 ばれ その 内 容 は 当 時 の 学 問 の 分 類 や 論 理 的 性 質 に 従 い 区 分 された 絶 対 王 政 の 国 家 体 制 期 になると 古 典 的 人 文 主 義 的 教 養 よりも 軍 事 政 治 経 済 等 実 際 的 世 俗 的 教 養 が 取 り 入 れられた 近 代 国 家 が 成 立 し 資 本 主 義 が 拡 大 するよ うになると この 時 代 に 登 場 し 始 めた 産 業 支 配 層 の 要 請 を 背 景 として 実 用 的 知 識 のみな らず 技 術 的 教 科 を 伝 える 場 としても 教 育 機 関 が 機 能 し 始 めた 教 科 以 外 にも 宗 教 教 育 又 は 世 俗 的 道 徳 教 育 を 施 す 役 割 も 担 い 始 めた これは 従 順 で 勤 勉 な 労 働 者 を 育 成 するという 目 的 に 由 来 していた 19 世 紀 以 降 国 家 主 義 の 急 速 な 進 展 に 伴 い 各 国 とも 国 民 の 精 神 的 統 一 及 び 知 識 技 術 の 向 上 を 図 ることに 強 い 関 心 を 示 し それが 公 教 育 制 度 の 成 立 を 促 し た これにより 学 校 教 育 に 導 入 された 内 容 は 国 語 歴 史 地 理 公 民 科 芸 術 道 徳 修 身 等 であり 特 に 歴 史 道 徳 終 身 等 知 識 の 伝 達 のみならず 愛 国 的 心 情 の 高 揚 をも 図 る 教 科 も 採 用 された ドイツでは 絶 対 主 義 王 政 期 に 義 務 教 育 制 度 の 創 設 がみられ 早 期 の 段 階 から 教 育 の 国 家 管 理 が 進 んでいた これに 一 層 の 拍 車 をかけたのが19 世 紀 に 起 こったナポレオン 戦 争 に 7

8 おける 屈 辱 的 敗 北 であった 1806 年 イエナの 戦 い アウエルシュタットの 戦 いによりプロ イセン 軍 は 大 敗 ベルリンはナポレオンにより 占 領 され 神 聖 ローマ 皇 帝 フランツ 二 世 の 退 位 により 1000 年 以 上 もの 歴 史 を 誇 った 神 聖 ローマ 帝 国 は 崩 壊 に 追 いやられた これがド イツに 内 政 改 革 を 断 行 させる 契 機 となった 教 育 改 革 においては 従 来 からの 身 分 に 応 じ た 教 育 制 度 が 廃 止 され 国 民 共 通 の 教 育 が 目 指 された この 理 念 に 基 づく 教 育 改 革 案 が 1819 年 の プロイセン 学 校 制 度 に 関 する 一 般 法 案 (ジェフェルン 教 育 法 案 ) である ここでは 7-14 歳 を 義 務 教 育 期 間 と 定 め 人 間 一 般 の 醸 成 を 目 的 とし 公 費 により 維 持 され 公 の 監 督 を 受 け すべての 人 に 公 開 される 効 率 普 通 学 校 制 度 の 構 想 が 打 ち 出 された この 教 育 法 案 はウィーン 体 制 の 強 化 の 中 で 廃 案 になるものの その 後 1842 年 にプロイセン 欽 定 憲 法 が 制 定 され 子 供 の 教 育 を 受 ける 権 利 の 保 障 国 家 及 び 地 方 公 共 団 体 の 公 立 民 衆 学 校 の 設 置 義 務 授 業 料 無 償 等 の 規 定 が 盛 り 込 まれた しかしこれらはその 後 の 政 治 反 動 により 実 現 に は 至 らなかった 1871 年 にプロイセン 王 のヴィルヘルム 1 世 が 皇 帝 となりドイツ 帝 国 が 成 立 すると ビスマルクが 宰 相 として 起 用 された 彼 は 教 育 を 帝 国 の 統 一 と 発 展 の 手 段 と 位 置 づけ 国 家 による 支 配 を 強 化 した 具 体 的 には 学 校 監 督 法 を 制 定 し これまで 教 会 特 にカトリック 聖 職 者 が 保 有 してきた 学 校 の 監 督 権 を 奪 い 国 家 の 専 管 事 項 とした さらに 1888 年 には 民 衆 学 校 国 庫 補 助 法 を 制 定 し 授 業 料 無 償 が 実 質 的 保 障 され 近 代 公 教 育 制 度 の 発 展 に 寄 与 した 絶 対 主 義 期 以 降 のドイツの 特 徴 として 公 教 育 の 整 備 特 に 義 務 就 学 制 度 の 導 入 は 他 国 に 先 んじ さらに 無 償 制 の 実 現 も 早 期 であったものの 純 粋 な 意 味 での 世 俗 主 義 の 確 立 までには 至 らず 学 校 における 宗 派 的 教 育 は 根 強 く 残 った これは 学 校 の 監 督 権 が 教 会 から 国 家 へと 移 ろうとも 抜 本 的 に 変 化 したものではなかった 3. 日 本 における 教 育 課 程 の 変 遷 日 本 における 近 代 教 育 の 萌 芽 は 1872 年 に 導 入 された 学 制 によってもたらされた これ は 身 分 制 を 排 し 殖 産 興 業 を 目 的 として 全 国 民 に 近 代 教 育 をある 程 度 強 制 的 に 行 わせるべ く 欧 米 の 学 校 制 度 を 模 した 教 育 課 程 を 編 成 するといった 日 本 最 初 の 本 格 的 取 り 組 みで あった 1879 年 には 教 育 令 が 発 せられたが 自 由 放 任 等 の 混 乱 をもたらすとされ 翌 年 に 改 正 教 育 令 が 出 された これ 以 降 日 本 の 教 育 は 皇 国 主 義 へ 転 じた 1881 年 には 小 学 校 教 則 綱 領 が 作 成 され 小 学 校 が 初 等 (3 年 ) 中 等 (3 年 ) 高 等 (2 年 )に 分 けられた ここでの 主 な 特 徴 として 終 身 が 筆 頭 教 科 とされたこと 歴 史 教 育 による 道 徳 及 び 実 用 が 強 化 されたことが 挙 げられる 1890 年 には 小 学 校 令 が 翌 年 1891 年 には 小 学 校 教 則 大 綱 がそれぞれ 発 せら れ これにより 教 育 制 度 の 基 盤 が 確 立 した この 中 で 徳 性 ノ 涵 養 ハ 教 育 上 最 モ 意 ヲ 用 フヘキナリ 故 ニ 何 レノ 教 科 目 ニ 於 テモ 道 徳 教 育 国 民 教 育 ニ 関 連 スル 事 項 ハ 殊 ニ 留 意 シ テ 教 授 センコトヲ 要 ス との 記 載 がみられ 教 育 における 道 徳 の 持 つ 役 割 の 重 要 性 が 明 確 に 認 識 されていたことが 伺 えるであろう 1903 年 には 教 科 書 が 国 定 化 され 国 家 統 制 の 強 化 が 図 られ 戦 前 期 の 教 育 内 容 の 根 幹 を 強 く 規 定 するものであった 1941 年 国 民 学 校 令 8

9 が 発 せられた 国 民 学 校 初 等 科 の 目 的 として 皇 国 ノ 道 ニ 則 リテ 初 等 普 通 教 育 ヲ 施 シ 国 民 ノ 基 礎 的 錬 成 ヲ 為 ス ことが 掲 げられ 画 一 主 義 統 一 主 義 的 な 教 育 内 容 が 定 められた 1946 年 に 日 本 国 憲 法 が 公 布 され 翌 年 1947 年 に 教 育 基 本 法 が 制 定 された 教 育 基 本 法 第 一 条 によれば 教 育 は 人 格 の 完 成 をめざし 平 和 的 な 国 家 及 び 社 会 の 形 成 者 として 真 理 と 正 義 を 愛 し 個 人 の 価 値 をたつとび 勤 労 と 責 任 を 重 んじ 自 主 的 精 神 に 満 ちた 心 身 ともに 健 康 な 国 民 の 育 成 を 期 して 行 われなければならない と 教 育 の 目 的 が 定 められてい る 戦 後 日 本 の 国 家 主 義 教 育 への 反 省 を 生 かし 個 人 の 価 値 尊 厳 に 立 脚 する 教 育 の 重 要 性 を 力 説 しながら 個 人 を 重 視 することがやがて 祖 国 愛 人 類 愛 に 伸 長 していくとの 考 え に 基 づき 個 人 と 国 家 社 会 の 一 致 調 和 という 理 念 を 標 榜 した また 前 年 の 第 一 次 米 国 教 育 使 節 団 報 告 書 を 受 け 学 習 指 導 要 領 一 般 編 教 科 編 が 編 集 された 教 育 基 本 法 が 掲 げる 理 念 を 体 現 すべく 教 育 内 容 の 画 一 主 義 統 一 主 義 を 廃 止 し その 選 択 を 教 師 が 自 由 にで きるようにする さらに 子 供 の 個 性 と 能 力 差 に 応 じた 教 育 課 程 の 構 築 が 図 られた 1951 年 には 学 習 指 導 要 領 が 改 訂 され 教 育 課 程 の 中 に 教 材 教 科 だけでなく 特 別 教 育 活 動 等 も 含 め 児 童 生 徒 達 が 望 ましい 成 長 発 達 を 遂 げるために 必 要 な 諸 経 験 を 彼 らに 提 供 する 全 体 的 計 画 が 盛 り 込 まれた 1958 年 学 習 指 導 要 領 が 全 面 的 に 見 直 され 学 習 指 導 要 領 が 法 的 拘 束 力 を 伴 う 基 準 になった 1968 年 学 習 指 導 要 領 が 再 び 改 訂 された これは 高 度 機 材 成 長 を 経 験 した 日 本 の 飛 躍 的 な 経 済 発 展 という 社 会 背 景 の 要 請 から 教 育 内 容 を 現 代 化 し 理 数 系 科 目 の 強 化 を 中 心 に 教 育 水 準 を 向 上 させることの 必 要 性 を 踏 まえたものであ った 1977 年 には 小 中 学 校 の 学 習 指 導 要 領 が 改 訂 され 人 間 性 豊 かな 子 供 の 育 成 ゆと りある 充 実 した 学 校 生 活 児 童 生 徒 の 個 性 能 力 に 応 じた 教 育 を 実 現 するといった 方 向 性 を 打 ち 出 した 1985 年 から 87 年 の 間 に 臨 時 教 育 審 議 会 が 教 育 改 革 に 関 する 答 申 (1~4 次 ) を 発 表 し 全 面 的 な 教 育 の 在 り 方 の 見 直 しを 訴 えた これを 受 けて 1989 年 に 幼 稚 園 教 育 要 領 及 び 小 中 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 が 全 面 的 に 改 訂 された ここでは 自 ら 学 ぶ 意 欲 と 社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 できる 能 力 基 礎 基 本 の 重 視 と 個 性 を 生 かす 教 育 の 実 現 を 企 図 し 具 体 的 には 小 学 校 低 学 年 において 生 活 科 が 導 入 高 等 学 校 には 総 合 制 単 位 制 が 導 入 された さらに 文 化 と 伝 統 の 尊 重 を 図 る 意 味 で 国 旗 掲 揚 及 び 国 歌 斉 唱 が 義 務 化 された 90 年 代 に 入 ると 中 央 教 育 審 議 会 等 から 生 涯 学 習 に 関 する 答 申 が 次 々と 出 された これは 産 業 構 造 の 変 化 情 報 化 国 際 化 の 進 展 等 の 時 代 的 要 請 を 受 け 教 育 体 系 全 体 の 総 合 的 再 編 を 提 言 するという 前 提 に 依 拠 するものであった 1996 年 中 央 教 育 審 議 会 が 21 世 紀 を 展 望 した 我 が 国 の 教 育 の 在 り 方 について 答 申 した 同 答 申 は 従 来 から の 学 校 ですべての 教 育 を 完 結 するという 考 え 方 を 転 換 し 生 きる 力 という 生 涯 学 習 の 基 礎 的 資 質 を 育 成 することが 教 育 において 重 要 であるとの 考 えを 示 した 1998 年 には 新 学 習 指 導 要 領 が 作 成 され ゆとり の 中 で 特 色 ある 教 育 を 展 開 し 基 礎 的 基 本 的 内 容 を 確 実 に 身 に 着 けさせることを 通 じて 生 きる 力 を 育 むことに 主 眼 を 置 いた 2003 年 学 習 指 導 要 領 が 一 部 改 訂 され 確 かな 学 力 を 育 成 し 生 きる 力 のさらなる 実 現 を 図 ると された 2006 年 12 月 教 育 基 本 法 が 制 定 以 来 初 めて 改 正 された 改 正 法 の 教 育 目 的 には 9

10 必 要 な 資 質 を 備 えた 国 民 の 育 成 の 項 目 が 追 加 され その 資 質 の 内 容 は 同 法 第 二 条 に 記 されている すなわち 道 徳 心 公 共 心 愛 国 心 並 びに 国 際 社 会 の 平 和 と 発 展 に 寄 与 する 態 度 等 旧 法 と 比 較 して 教 育 の 社 会 的 側 面 に 重 点 が 置 かれていることが 分 かる 2008 年 3 月 には 小 中 学 校 の 学 習 指 導 要 領 及 び 幼 稚 園 教 育 要 領 を 2009 年 3 月 には 高 等 学 校 特 別 支 援 学 校 の 学 習 指 導 要 領 が 改 訂 され 生 きる 力 を 実 現 するための 具 体 的 手 だてを 確 立 す ることが 明 記 された 生 きる 力 とは 知 徳 体 のバランスのとれた 力 である 具 体 的 に は 基 礎 的 な 知 識 技 能 を 習 得 し それらを 活 用 して 自 ら 考 え 判 断 し 表 現 することに より 様 々な 問 題 に 積 極 的 に 対 応 し 解 決 する 力 である 確 かな 学 力 及 び 自 らを 律 しつつ 他 人 とともに 協 調 し 他 人 を 思 いやる 心 や 感 動 する 心 などの 豊 かな 人 間 性 及 びたくましく 生 きるための 健 康 や 体 力 を 総 合 して 涵 養 される 力 であると 明 言 された この 背 景 にはいわ ゆる ゆとり 教 育 の 弊 害 として 生 じ 社 会 問 題 化 しつつあった 学 力 問 題 をはじめとする 心 身 発 達 上 の 課 題 があり 教 育 理 念 を 新 たに 見 直 すといった 目 論 みがあった 新 学 習 指 導 要 領 の 道 徳 に 関 する 特 徴 としては 道 徳 教 育 の 充 実 が 明 確 に 図 られている 具 体 的 には 小 学 校 における 目 標 として 人 間 としてしてはならないことをしない きまりを 守 る また 中 学 校 の 目 標 として 社 会 の 形 成 への 参 画 等 が 掲 げられるといったように 発 達 の 段 階 に 応 じて 指 導 内 容 を 重 点 化 すること 及 び 体 験 活 動 を 推 進 すること 及 び 先 人 の 伝 記 自 然 等 児 童 生 徒 が 感 動 する 魅 力 的 な 教 材 を 充 実 させること 及 び 道 徳 教 育 推 進 教 師 を 中 心 とした 指 導 体 制 を 充 実 させるといった 案 が 盛 り 込 まれている 実 施 については 幼 稚 園 では 2009 年 度 小 学 校 では 2011 年 4 月 中 学 校 では 2012 年 4 月 高 等 学 校 では 2013 年 度 入 学 生 から 4 段 階 的 になされている 5 以 上 が 日 本 における 教 育 課 程 の 歴 史 的 変 遷 である Ⅲ. 理 論 的 アプローチとしての 日 本 及 びドイツの 教 育 課 程 の 比 較 検 証 前 章 でドイツ 及 び 日 本 における 教 育 課 程 の 歴 史 的 沿 革 を 確 認 してわかるように 日 本 で は 文 部 科 学 省 が 一 律 に 学 習 指 導 要 領 を 決 定 し これが 全 国 の 教 育 機 関 で 採 用 されている 一 方 ドイツでは 日 本 のような 中 央 集 権 的 体 制 とは 異 なり ドイツ 各 州 がそれぞれ 個 別 に 学 習 指 導 要 領 を 決 定 し 各 州 の 範 囲 内 においてのみその 効 力 を 行 使 している これを 踏 まえ た 上 で ドイツ 及 び 日 本 の 教 育 課 程 を 比 較 検 証 するにあたり まず 哲 学 及 び 道 徳 学 者 で あるマルクス=ティーデマンによる 指 導 科 目 としての 哲 学 及 び 道 徳 に 関 する 質 的 研 究 の ための 高 次 研 究 を 紹 介 したい ティーデマンは ドイツ 各 州 の 哲 学 及 び 道 徳 に 関 する 学 習 指 導 要 領 を 分 析 し それらを 四 つのモデルに 分 類 した 図 2 において 左 上 から 順 に1 世 界 観 的 宗 教 的 類 型 2 道 徳 教 育 的 類 型 3 生 活 学 問 的 類 型 4 思 考 類 型 と 名 付 けられ それぞれ 1 価 値 観 や 社 会 的 規 則 の 押 しつけ 生 活 スタイルの 提 案 ( 世 界 で 支 配 的 な 宗 教 に ついての 学 習 を 強 いる) 2 倫 理 的 知 見 及 び 道 徳 的 振 る 舞 い 並 びに 思 考 3 日 常 生 活 との 関 4 数 学 及 び 理 科 は 平 成 24 年 度 入 学 生 から 実 施 される 5 特 別 支 援 学 校 の 新 学 習 指 導 要 領 等 は 幼 稚 園 小 中 高 等 学 校 に 準 じる 10

11 連 における 倫 理 的 知 見 及 び 宗 教 的 テーマ( 友 人 関 係 や 愛 等 のような 生 活 実 践 的 テーマ) 4 哲 学 的 問 題 に 重 点 を 置 くこと 及 び 倫 理 的 な 弁 別 能 力 ( 自 由 や 哲 学 的 論 点 等 のような 道 徳 的 基 礎 概 念 )をその 内 容 としている 特 定 の 倫 理 観 及 び 宗 教 観 を 学 習 者 に 強 要 する1のモデルは 冷 戦 下 の 東 ドイツにおけるイデオロギー 教 育 に 用 いられたという 歴 史 的 経 緯 があったこと から 現 在 ではこのモデルを 基 礎 とする 学 習 指 導 要 領 を 採 用 することは 違 法 とされ ドイ ツ 州 内 における 学 習 指 導 要 領 のいずれにもこのモデルは 見 受 けられない 一 方 1 以 外 の 三 つのモデルはドイツ 各 州 の 学 習 指 導 要 領 に 内 在 している 具 体 的 には 2はバイエルン ニーダーザクセン チューリンゲン 州 3はブランデンブルク 州 4はハンブルク メク レンブルク=フォアポンメルン シュレスヴィヒ=ホルシュタイン ベルリン 州 において その 特 徴 が 見 受 けられる 図 2: 哲 学 及 び 道 徳 に 関 する 教 育 課 程 上 の 分 類 モデル 11

12 日 本 の 教 育 課 程 との 比 較 対 象 としてドイツのどの 州 を 採 用 するかという 点 については 以 下 で 詳 述 するフィールドワークで 訪 問 した 東 京 横 浜 独 逸 学 園 (Deutsche Schule Tokyo Yokohama: DSTY 以 下 DSTY とする)において チューリンゲン 州 の 学 習 指 導 要 領 に 依 拠 した 指 導 が 行 われていたことから 本 稿 では 同 州 を 比 較 対 象 に 選 定 することとする さて ティーデマンの 分 析 によれば チューリンゲン 州 の 学 習 指 導 要 領 は 以 下 のような 特 徴 を 有 している すなわち 1993 年 から 実 施 され 科 目 名 は 道 徳 (Ethik) であり 対 象 学 年 は 第 5 学 年 から 第 10 学 年 (10 歳 から 15 歳 ) 重 要 な 目 的 として 道 徳 的 な 態 様 及 び 知 識 の 伝 達 を 掲 げ 内 容 的 な 重 点 として 生 活 実 践 的 及 び 宗 教 実 践 的 な 題 材 を 掲 げている 以 下 では 実 際 に 日 本 及 びチューリンゲン 州 の 学 習 指 導 要 領 を 分 析 し 理 論 的 アプローチとし て 両 者 の 共 通 点 相 違 点 及 び 特 徴 を 抽 出 することとする 1. チューリンゲン 州 の 学 習 指 導 要 領 の 分 析 チューリンゲン 州 の 学 習 指 導 要 領 では 道 徳 授 業 の 要 点 として 理 性 に 焦 点 を 当 てた 対 話 中 に 生 じる 学 習 者 間 の 相 互 影 響 を 掲 げている また 第 5 学 年 から 第 10 学 年 (10 歳 から 15 歳 )までの 個 別 的 な 目 標 のみならず 全 体 に 向 けた 目 標 も 規 定 されている 以 下 ではまず 全 体 に 向 けた 目 標 の 概 略 を 示 し 次 にフィールドワークで 具 体 的 に 扱 った 第 8 学 年 (13 歳 ) に 対 する 規 定 の 概 略 を 紹 介 する ⅰ. 第 5 学 年 から 第 10 学 年 に 対 する 道 徳 教 育 における 目 標 の 概 略 1. 学 習 管 理 能 力 2. 社 会 学 術 管 理 能 力 2-a. 問 題 管 理 能 力 学 生 は - 様 々な 場 所 及 び 時 代 の 社 会 的 な 課 題 や 過 程 を 説 明 できる - 宗 教 的 及 び 全 世 界 的 な 社 会 的 な 過 程 と 関 連 性 を 分 析 し その 原 因 と 結 果 を 明 確 にでき る - 様 々な 社 会 理 論 的 な 思 考 アプローチ 及 び 思 考 モデルを 説 明 し 議 論 できる - 選 出 された 社 会 的 な 問 題 提 起 に 関 する 議 論 に 参 加 できる - 自 分 の 役 割 における 社 会 的 な 取 り 組 みの 水 準 を 描 写 できる 12

13 - 自 由 と 安 全 の 間 の 法 体 系 として 規 範 と 機 関 を 用 いて 批 判 的 姿 勢 を 持 つことができる - 社 会 における 発 展 を 例 示 的 に 持 続 可 能 性 と 関 連 付 けて 検 討 できる - 政 治 自 薦 社 会 経 済 の 分 野 における 社 会 的 な 取 り 組 みの 水 準 の 相 乗 効 果 を 描 写 し 個 人 的 な 人 生 設 計 のための 示 唆 を 導 くことができる 2-b. 方 法 管 理 能 力 学 生 は - 様 々な 媒 体 から 情 報 を 獲 得 し 管 理 できる - アーカイブ 学 術 書 籍 データバンク 指 導 書 を 用 いることができる - 情 報 を 合 目 的 的 及 び 史 料 批 判 的 に 扱 うことができる - 論 説 的 及 び 随 筆 的 文 章 を 分 析 し 講 評 できる - 質 的 研 究 方 法 を 利 用 できる - 創 造 性 を 要 求 する 研 究 方 法 を 利 用 できる - 課 外 活 動 での 情 報 を 獲 得 し 扱 うことができる - 協 力 的 学 習 方 法 を 利 用 できる - 独 立 して 視 覚 化 するための 技 術 を 準 備 し 適 切 に 学 習 主 題 を 選 定 できる 2-c. 自 己 管 理 及 び 社 会 管 理 能 力 学 生 は - 人 間 の 内 面 的 な 課 題 としての 心 理 の 探 求 を 把 握 できる - 社 会 的 な 決 定 課 題 又 は 対 立 を 主 体 的 に 科 目 及 び 価 値 に 焦 点 を 当 てて 判 断 できる - 自 己 の 判 断 及 び 決 定 を 検 証 できる - 自 己 の 立 場 を 適 切 に 説 明 できる - 対 立 を 民 主 的 方 法 で 解 決 できる - 人 権 に 抵 触 しない 範 囲 内 において 多 数 派 の 決 定 を 受 容 し 少 数 派 の 保 護 に 敬 意 を 払 うことができる - 自 己 の 学 習 過 程 を 責 任 を 持 ってかつ 構 造 立 てて 計 画 し 実 行 しかつ 記 録 することが できる - 自 己 の 人 生 計 画 を 反 映 させることができる 3. 専 門 科 目 管 理 能 力 3-a. 描 写 及 び 理 解 : 人 間 的 な 相 対 化 において 自 己 並 びに 他 者 及 び 文 化 的 な 影 響 を 理 解 及 び 表 現 できること - 経 験 願 望 及 び 心 配 を 意 見 交 換 する 13

14 - 異 なる 観 点 や 役 割 に 自 己 を 適 応 させる - 哲 学 的 文 学 的 及 び 芸 術 的 創 作 物 に 向 き 合 う ex) 疑 問 を 提 起 し 問 題 を 理 解 する 概 念 を 用 いて 課 題 に 取 り 組 む 思 考 実 験 を 行 う 創 作 物 を 解 釈 する ソクラテス 問 答 法 を 行 う 3-b. 評 価 及 び 判 断 : 人 間 の 尊 厳 に 注 意 するという 拝 啓 に 基 づき 自 己 及 び 他 者 の 価 値 態 様 を 用 いて 対 話 的 に 向 き 合 うこと - 自 己 及 び 他 者 の 見 方 を 認 識 及 び 追 体 験 する - 解 決 策 を 検 討 及 び 検 証 する - 一 定 の 立 場 を 反 映 及 び 理 由 付 けする ex) 反 映 する 議 論 する 一 定 の 立 場 を 理 由 付 ける 観 点 の 相 互 理 解 を 図 る ある 議 論 において 他 者 の 立 場 にも 賛 同 する 3-c. 決 定 及 び 取 り 組 み: 実 践 的 な 利 用 において 洞 察 を 試 みる 及 び 意 見 交 換 する - 異 なる 態 様 に 敬 意 を 払 い 自 己 の 態 様 を 理 由 付 けて 支 持 する - 責 任 感 を 認 識 する 及 びそれを 行 使 する ex) ある 例 を 検 証 する 展 望 を 育 む 及 び 形 作 る 認 識 し 行 使 するという 意 味 で 認 識 する ⅱ. 特 に 第 8 学 年 に 対 する 道 徳 教 育 における 目 標 の 概 略 1. 自 分 自 身 の 個 性 及 び 人 格 の 発 達 における 学 生 - 私 (ich) 1-a. 問 題 管 理 能 力 学 生 は - 自 由 と 依 存 の 間 における 社 会 的 緊 張 の 領 域 において 大 人 になるという 人 生 の 段 階 を 検 討 できる 14

15 - 人 生 形 成 に 当 たり 可 能 性 と 危 険 性 を 描 写 できる たとえば 自 由 交 友 関 係 社 会 的 な かかわり 働 く 目 標 金 銭 面 健 康 等 - 異 なる 良 心 の 判 断 と 自 己 の 経 験 やイメージを 用 いて 良 心 を 形 成 することを 比 較 でき る - 自 己 に 扱 いきることができるのかという 問 題 と 良 心 の 誤 謬 を 説 明 できる 1-b. 方 法 管 理 能 力 学 生 は - 立 場 の 違 いを 様 々な 方 法 で 意 見 交 換 知 ることを 企 図 し 描 写 することができる 例 え ば 鏡 ロールプレイ 偏 見 を 排 すること 等 - ジレンマの 本 質 を 認 識 し 描 写 することができる 1-c. 自 己 管 理 及 び 社 会 管 理 能 力 学 生 は - 自 己 の 価 値 観 と 人 生 の 目 標 を 説 明 し 反 映 させることができる - 自 己 の 人 生 の 形 成 に 対 する 責 任 を 説 明 し 実 現 可 能 性 を 比 較 衡 量 する - 自 己 の 価 値 階 層 構 造 を 認 識 し その 根 底 にあるものとして 自 己 の 決 定 を 批 判 的 に 内 省 できる - 良 心 に 基 づく 決 定 について 自 分 自 身 及 び 他 者 に 対 して 理 由 付 けて 問 いかけることが できる - 良 心 の 自 由 から 帰 結 的 に 得 られる 自 己 の 責 任 を 受 容 することができる 2. 社 会 的 関 係 性 における 学 生 - 私 と 我 々(ich und wir) 2-a. 問 題 管 理 能 力 学 生 は - 人 間 の 基 礎 欲 求 としての 愛 を 理 由 付 けることができる - 愛 の 様 々な 態 様 (エロース セックス 人 類 愛 )を 芸 術 や 文 学 からの 例 に 特 徴 化 するこ とができる - 成 就 する 交 友 関 係 の 条 件 を 理 解 することができる - 異 性 との 自 己 決 定 に 基 づく 交 際 に 対 する 権 利 の 例 を 説 明 し 理 由 付 けることができる - 人 間 的 な 生 活 の 構 成 要 素 としての 対 立 を 説 明 できる - 対 立 原 因 の 水 準 を 検 討 できる - 決 定 過 程 を 説 明 できる 例 えば 氷 山 の 一 角 モデル(Eisbergmodell) 等 2-b. 方 法 管 理 能 力 15

16 学 生 は - 対 立 を 解 決 するための 戦 略 を 実 践 し 試 みることができる 例 えば 一 人 称 分 析 (Ich-Botschaft) 積 極 的 なヒアリング 紛 争 調 停 等 - 意 思 決 定 の 方 法 を 利 用 できる 例 えば 思 考 実 験 と 異 なる 立 場 からの 意 見 交 換 ヂェ ベートと 投 票 等 2-c. 自 己 管 理 及 び 社 会 管 理 能 力 学 生 は - 自 分 自 身 を 受 け 入 れ 他 者 を 信 頼 することができる - 愛 と 交 友 関 係 における 責 任 感 と 他 者 尊 重 の 核 心 的 な 役 割 を 理 由 付 けることができる - 対 立 を 解 決 するための 戦 略 を 選 択 し 利 用 することができる - 民 主 的 方 法 によって 行 われた 決 定 を 尊 重 することができる - 前 提 として 少 数 派 の 人 間 的 な 他 者 への 尊 重 を 受 容 することができる 3. 自 己 及 び 他 の 文 化 との 関 係 性 における 生 徒 - 我 々とその 他 (wir und die andern) 3-a. 問 題 管 理 能 力 学 生 は - イスラム 教 の 発 生 の 歴 史 とムハンマドの 意 味 を 描 写 できる - 経 典 としてのコーランを 特 徴 付 けることができる - イスラム 教 倫 理 的 な 根 底 命 題 を 描 写 できる - キリスト 教 的 西 洋 文 化 に 対 するイスラムの 影 響 を 歴 史 的 実 際 的 側 面 から 例 を 用 いて 描 写 できる - 原 理 主 義 とその 恣 意 性 の 社 会 的 緊 張 の 領 域 において 価 値 を 受 け 取 ること 及 び 文 化 を 保 全 することに 取 り 組 むことができる 3-b. 方 法 管 理 能 力 学 生 は - 三 つの 一 神 教 の 宗 教 の 倫 理 的 根 底 命 題 を 互 いに 比 較 できる - 三 つの 一 神 教 の 宗 教 の 共 通 項 を 描 写 できる 3-c. 自 己 管 理 及 び 社 会 管 理 能 力 学 生 は - イスラム 教 徒 がムスリムの 生 活 態 様 を 自 身 に 刻 んでいるといったように 例 を 反 映 さ せることができる 16

17 - 宗 教 を 信 仰 する 結 果 として 生 じる 個 人 的 及 び 社 会 的 な 態 様 の 結 果 を 挙 示 し 価 値 付 けることができる 4. 世 界 との 関 係 性 における 生 徒 - 私 と 世 界 (ich und die Welt) 4-a. 問 題 管 理 能 力 学 生 は - 人 間 と 自 然 の 関 係 性 を 検 証 できる - 技 術 の 歴 史 的 な 発 展 と 人 間 文 化 の 変 容 に 対 するその 影 響 を 例 を 用 いて 挙 示 できる - 技 術 を 通 じた 自 然 の 変 容 における 現 在 の 状 態 を 議 論 できる - 環 境 技 術 の 様 々なアプローチに 取 り 組 むことができる - 我 々の 近 く 認 識 の 主 観 性 を 例 を 用 いながら 説 明 できる - 緩 衝 及 び 防 衛 機 能 としての 偏 見 に 対 する 人 間 の 依 存 性 を 理 由 付 けることができる - 偏 見 を 通 じた 知 覚 の 影 響 を 特 別 な 例 を 用 いて 説 明 できる - 偏 見 と 判 断 への 固 執 の 結 果 を 描 写 し その 結 果 を 検 証 できる 4-b. 方 法 管 理 能 力 学 生 は - 歴 史 上 及 び 現 在 における 学 術 と 技 術 の 利 用 の 両 義 性 を 該 当 する 媒 体 の 助 力 を 得 なが ら 分 析 し 価 値 付 けることができる - 概 念 処 理 の 手 段 を 用 いることができる - 目 的 に 適 った 問 題 提 起 を 通 じて 命 題 を 検 証 できる - 異 なる 観 点 との 意 見 交 換 を 通 じて 偏 見 を 見 出 すことができる - 文 章 の 中 で 論 理 構 成 を 検 証 できる - 命 題 の 有 効 な 要 求 とその 原 因 を 批 判 的 に 背 景 分 析 し 論 理 的 に 検 証 できる 4-c. 自 己 管 理 及 び 社 会 管 理 能 力 学 生 は - 自 然 及 び 文 化 的 存 在 としての 自 己 を 受 容 することができる - 自 然 を 利 用 可 能 にすることに 関 して 人 間 が 行 いうる 程 度 に そして 自 然 に 対 する 人 間 の 責 任 を 知 覚 するというように 自 己 を 反 映 することができる - 自 己 の 人 生 の 実 現 性 に 対 する 環 境 倫 理 の 様 々なアプローチの 倫 理 的 結 果 を 評 価 でき る - 様 々な 情 報 源 からの 情 報 に 対 する 批 判 的 な 距 離 感 を 発 達 させることができる - 情 報 操 作 のあり 方 を 認 識 することができる 17

18 - 偏 見 とその 生 正 誤 の 認 識 に 向 けた 戦 略 を 利 用 できる - 限 定 された 人 間 の 知 の 結 果 を 反 映 させることができる 2. 日 本 の 学 習 指 導 要 領 の 分 析 日 本 の 学 習 指 導 要 領 では 新 学 習 指 導 要 領 生 きる 力 第 3 章 道 徳 第 1 目 標 に おいて 道 徳 教 育 の 目 的 として 学 校 の 教 育 活 動 全 体 を 通 じて 道 徳 的 な 心 情 判 断 力 実 践 意 欲 と 態 度 などの 道 徳 性 を 養 うこととする と 定 められている さらに 以 上 の 目 標 に 基 づいて 各 教 科 外 国 語 活 動 総 合 的 な 学 習 の 時 間 お 飛 び 特 別 活 動 における 道 徳 教 育 と 密 接 な 関 連 を 図 りながら 計 画 的 発 展 的 な 指 導 によってこれを 補 充 深 化 統 合 し 道 徳 的 価 値 の 自 覚 及 び 自 己 の 生 き 方 についての 考 えを 深 め 道 徳 的 実 践 力 を 育 成 するもの とする と 明 記 されている 以 下 では フィールドワークで 具 体 的 に 扱 った 小 学 校 5 年 生 6 年 生 に 対 する 規 定 の 概 略 を 第 2 内 容 の 規 定 に 依 拠 しながら 紹 介 する 1. 自 己 に 関 すること 生 活 習 慣 の 重 要 性 自 己 の 生 活 の 見 直 し 節 度 ある 生 活 高 い 目 標 への 希 望 と 勇 気 をもった 努 力 誠 実 で 明 るい 心 をもった 生 活 真 理 の 重 要 性 新 規 性 の 探 求 生 活 の 工 夫 自 己 の 内 省 短 所 の 改 善 及 び 長 所 の 伸 長 2. 他 者 との 関 係 に 関 すること 時 と 場 をわきまえた 礼 儀 ある 態 度 思 いやりの 念 をもち 他 者 へ 配 慮 した 親 切 相 互 信 頼 と 学 び 合 い 友 情 男 女 の 協 力 謙 虚 さ 他 者 の 意 見 や 立 場 の 尊 重 互 助 精 神 の 理 解 とそれに 対 する 感 謝 3. 自 然 や 崇 高 なものに 関 すること 生 命 への 畏 敬 と 尊 重 自 然 の 偉 大 さの 認 識 と 環 境 保 護 美 や 人 智 を 超 えた 存 在 への 感 動 と 畏 敬 4. 集 団 や 社 会 に 関 すること 18

19 公 徳 心 と 法 やルールの 遵 守 自 他 の 権 利 の 尊 重 及 び 義 務 の 履 行 差 別 や 偏 見 なく 公 正 な 正 義 の 希 求 集 団 への 関 与 自 己 の 役 割 認 識 と 主 体 的 な 協 力 による 責 任 の 履 行 労 働 意 義 の 理 解 社 会 奉 仕 の 喜 びの 理 解 公 共 への 寄 与 父 母 祖 父 母 への 敬 愛 家 族 の 幸 福 追 求 先 生 や 学 校 の 人 々への 敬 愛 協 力 したより 良 い 校 風 の 醸 成 郷 土 や 時 刻 の 伝 統 と 文 化 の 重 視 先 人 の 努 力 への 認 識 郷 土 愛 及 び 愛 国 心 外 国 人 や 異 文 化 の 尊 重 日 本 人 としての 自 覚 世 界 の 人 々との 親 善 3. 小 括 理 論 的 アプローチとしての 両 学 習 指 導 要 領 の 共 通 点 相 違 点 及 び 特 徴 の 抽 出 以 上 の 1,2 で 概 略 を 確 認 したように 両 者 の 間 には 明 らかな 共 通 点 及 び 相 違 点 が 見 受 け られる ここではこれらを 簡 単 にまとめ 以 下 の 実 践 的 アプローチから 得 られた 分 析 結 果 と 比 較 をするための 情 報 を 抽 出 していく まず 両 者 の 構 造 を 比 較 すると 大 枠 として 道 徳 の 目 標 が 四 つに 大 別 されている すなわ ち 1 自 己 に 関 する 内 容 2 自 他 の 関 係 性 に 関 する 内 容 3 自 己 及 びその 周 辺 の 社 会 環 境 と 他 の 社 会 環 境 の 関 係 性 に 関 する 内 容 4 自 己 と 世 界 の 関 係 性 に 関 する 内 容 である 両 国 においてこれらの 大 枠 を 示 す 表 現 に 用 いられる 言 葉 は 異 なるものの 概 念 的 には 共 通 した 目 標 が 示 唆 されていることが 伺 える この 中 で 列 挙 されている 内 容 面 に 関 しても 自 己 の 見 直 しや 他 者 の 尊 重 信 頼 友 情 関 係 の 構 築 自 然 に 対 する 配 慮 及 び 自 然 との 関 わり 方 異 文 化 の 理 解 等 道 徳 の 基 礎 概 念 として 不 可 欠 な 内 容 においては 共 通 点 が 多 く 存 在 して いることがわかるだろう 一 方 で 両 国 において 構 造 面 内 容 面 で 特 筆 すべき 相 違 点 も 多 い チューリンゲン 州 の 学 習 指 導 要 領 では 方 法 論 的 素 養 の 獲 得 も 極 めて 重 要 視 されていることが 分 かる 情 報 の 取 得 方 法 や 場 所 に 始 まり 情 報 のリテラシー 及 びその 処 理 方 法 まとめ 方 自 己 の 意 見 を 理 由 付 ける 際 にどのように 情 報 を 活 用 するかといったように 情 報 管 理 能 力 について 多 岐 にわたり 記 述 されている さらに 意 見 を 表 明 することに 関 して 他 者 と 議 論 するという 面 にも 大 きな 比 重 が 置 かれている この 点 はロールプレイや 相 手 が 持 つ 観 点 の 相 互 理 解 ソ クラテス 問 答 法 等 の 言 葉 から 読 み 取 ることができるであろう 加 えて 印 象 的 な 点 は イス ラム 教 や 一 神 教 の 宗 教 に 関 する 規 定 が 散 見 されることだ ドイツではすでにイスラム 教 徒 が 社 会 全 体 に 浸 透 しており ドイツ 人 は 自 国 の 文 化 及 び 宗 教 を 理 解 するに 留 まらず イス ラム 圏 の 文 化 及 び 宗 教 についても 学 ぶ 必 要 があるという 背 景 から 道 徳 的 観 点 に 立 ち 相 互 理 解 を 進 めるという 意 味 でこうした 規 定 が 設 けられていると 考 えられる 最 後 に 偏 見 と いかに 向 き 合 うかといった 点 も 強 調 されている これもナチス 時 代 のドイツが 経 験 した 偏 見 に 基 づく 歴 史 的 大 罪 への 反 省 を 生 かしたものであろうと 推 察 される 19

20 さて 日 本 の 学 習 指 導 要 領 では チューリンゲン 州 のそれと 比 較 して 方 法 論 的 素 養 に 関 する 記 述 が 一 切 見 られない また 他 者 と 議 論 するという 点 に 関 しても 日 本 の 学 習 指 導 要 領 には 集 団 に 積 極 的 に 参 加 するといった 記 述 に 留 まり 具 体 的 な 方 向 性 が 示 されて いるわけではない 第 3 指 導 計 画 の 作 成 と 内 容 の 取 扱 い の 中 で 自 分 の 考 えをもとに 書 いたり 話 し 合 ったりするなどの 表 現 する 機 会 を 充 実 し 自 分 とは 異 なる 考 えに 接 する 中 で 自 分 の 考 えを 深 め 自 らの 成 長 を 実 感 できるよう 工 夫 すること と 規 定 されるに 留 ま っている さらに 宗 教 に 関 する 規 定 は 設 けられず ドイツの 宗 教 に 関 する 規 定 が 捕 捉 し ようとしている 狙 いは 日 本 においては 外 国 の 人 々や 文 化 を 大 切 にする 心 をもち 日 本 人 としての 自 覚 をもって 世 界 の 人 々と 親 善 に 努 める という 規 定 に 内 包 されていると 考 え られる さて ドイツにおいては 見 受 けられなかったが 日 本 の 学 習 指 導 要 領 には 父 母 祖 父 母 の 敬 愛 や 先 生 や 学 校 の 人 々への 敬 愛 さらに 郷 土 や 我 が 国 の 伝 統 と 文 化 を 大 切 にし 先 人 の 努 力 を 知 り 郷 土 や 国 を 愛 する 心 をもつ といった 愛 国 心 の 涵 養 を 企 図 し た 規 定 が 散 見 された 過 去 への 反 省 から ナショナリズムを 煽 る 内 容 に 対 して 敏 感 なドイ ツとは 対 照 的 に 日 本 の 学 習 指 導 要 領 にこうした 内 容 が 明 記 されていることは 大 きな 相 違 点 だといえるだろう Ⅳ. 実 践 的 アプローチとしての 事 例 検 討 インタビュー 及 びフィールドワーク を 中 心 に 前 章 では 両 国 における 学 習 指 導 要 領 の 理 論 面 における 共 通 点 相 違 点 を 検 討 した 本 章 ではこれらを 踏 まえ こうした 特 徴 が 実 際 の 道 徳 教 育 の 現 場 において いかにして 実 践 に 落 とし 込 まれているかを 考 察 する これに 際 し ドイツの 事 例 検 討 に 関 しては 前 述 の DSTY を 訪 問 し インタビュー 及 びフィールドワークを 行 った まず 同 学 校 の 第 8 学 年 を 担 当 する 山 口 教 諭 に 行 ったインタビューを 分 析 する その 後 同 教 諭 が 指 導 する 第 8 学 年 の 道 徳 授 業 見 学 を 通 じて 得 た 情 報 をまとめ 教 諭 へのインタビューで 表 明 されている 指 導 方 針 が 実 際 の 授 業 の 場 でどのように 反 映 されているかを 検 討 する 次 に 日 本 の 事 例 検 討 に 関 しては 本 学 学 生 の 協 力 を 得 グループインタビューを 行 うことに 加 え 港 区 立 三 光 小 学 校 及 び 港 南 小 学 校 を 訪 問 し インタビュー 及 びフィールドワークを 行 った まず グル ープインタビューで 得 られた 情 報 を 分 析 する 次 に 三 光 小 学 校 校 長 である 小 鹿 原 教 諭 に 行 ったインタビューを 分 析 する その 後 両 校 における 道 徳 授 業 の 見 学 で 得 られた 情 報 を まとめ ドイツの 場 合 と 同 様 に 校 長 が 表 明 する 指 導 方 針 及 び 同 校 の 道 徳 教 育 全 体 計 画 が 実 際 の 授 業 の 場 でどのように 反 映 されているかを 検 討 する 残 念 ながら 今 回 港 南 小 学 校 の 教 諭 に 対 して 直 接 インタビューを 行 うことはできなかった そのため 同 小 学 校 の 授 業 から 得 られた 情 報 は DSTY 及 び 三 光 小 学 校 と 同 列 に 扱 うことはできないが 一 つの 実 践 的 道 徳 授 業 のモデルとして 位 置 づけ 本 論 で 触 れることとする 20

21 1. DSTY におけるインタビュー 及 びフィールドワークの 分 析 ⅰ. 山 口 教 諭 へのインタビューの 分 析 以 下 に 示 す 表 1 の 質 問 表 を 用 いながら 教 諭 に 対 してドイツ 語 でインタビューを 行 った Deutsch ドイツ 語 a. Lehrmaterial 1 Wer entscheidet über das Lehrmaterial? 2 Nach welchen Kriterien fällt diese Entscheidung? 3 Haben Sie ein Beispiel für ein gutes Lehrmaterial? b. Metoden 1 Was empfinden Sie als schwierig bei der Gestaltung des Unerrichts? 2 Wie reagieren Sie, wenn es unterschiedliche Meinungen unter den Schülern gibt? c. Ziele 1 Welche Rolle spielt der Lehrplan für Ihre Planung des Unterrichts? 2 Gibt es an dieser Schule besondere Ziele, die für den Ethik-Unterricht wichtig sind? 3 Was sind Ihre persönliche Ziele für den Unterricht? 4 (Was war zum Beispiel heute Ihr wichtigster Japanisch 日 本 語 a. 教 材 について 1 誰 が 教 材 を 決 めているのです か? 2 教 材 の 決 定 に 際 してどのような 基 準 に 従 っているのですか? 3 良 い 教 材 の 具 体 例 はあります か? b. 授 業 のやり 方 等 について 1 授 業 の 運 営 に 際 して 特 に 何 が 難 しいと 感 じますか? 2 生 徒 から 異 なる 意 見 考 えが 出 て きた 時 にどのように 対 処 しますか? c. 目 的 について 1 教 育 指 導 要 領 は 授 業 計 画 におい てどのような 役 割 を 果 たしています か? 2 この 小 学 校 において 道 徳 の 授 業 に 関 する 特 に 重 要 な 目 標 がありま すか? 3 道 徳 の 授 業 での 個 人 的 な 目 標 は 何 ですか? 21

22 Punkt? d. Schülerinnen & Schüler 1 Wie sehen Sie Lernfortschritte bei den Schülerinnen und Schülern? 2 Was denken dieschlerinnen und Schüler Ihrer Meinung nach über das Fach Ethik? 3 Wie schätzen Sie allgemein das Verhalten im Unterricht ein? (War das heute eine typische Stunde?) 4 Greifen Sie Themen und Probleme aus dem Schulalltag oder dem Leben der Schülerinnen und Schüler auf? 5 Welche Rolle spielt Ihre persönliche Meinung im Unterricht? e. Identität 4 道 徳 の 授 業 で 印 象 深 かった 具 体 例 はありますか? d. 生 徒 について 1 生 徒 の 道 徳 の 授 業 における 理 解 度 や 学 習 到 達 度 をどのように 図 って いますか? 2 道 徳 の 授 業 に 対 する 生 徒 の 考 え 方 はどうですか? 3 全 体 的 にみて 道 徳 の 授 業 中 の 生 徒 の 振 る 舞 い 方 をどのように 評 価 しますか? ( 今 日 の 様 子 はいつもの 通 りです か?) 4 生 徒 の 間 での 授 業 外 で 生 じたテ ーマや 問 題 を 道 徳 の 授 業 で 扱 うこと はありますか? 5 授 業 中 に 道 徳 に 関 する 先 生 の 個 人 的 な 考 え 方 はどのような 役 割 を 果 たしていますか? e. 先 生 個 人 の 内 面 について 1 2 Wie sind Sie Ethik-Lehrerin geworden? Warum unterrichten Sie das Fach Ethik? 1 どのような 経 緯 で 道 徳 の 先 生 に なったのですか? 2 何 故 道 徳 という 教 科 を 教 えている のですか? 3 Welche Erinnerungen haben Sie an das Fach Ethik während Ihrer Schulzeit? 4 Wie schätzen Sie die Wichtigkeit des eigenen Faches ein? 3 学 生 時 代 を 思 い 出 して 道 徳 の 授 業 においてどのような 思 い 出 があ りますか? 4 道 徳 の 授 業 の 重 要 性 をどう 捉 え 22

23 5 Welche Unterschiede gibt es zu anderen Fächern? 6 Welche Beziehungen gibt es zu anderen Fächer ていますか? 5 道 徳 とそれ 以 外 の 教 科 とどのよう な 相 違 があるとお 考 えですか? 6 道 徳 とそれ 以 外 の 教 科 でどのよう な 共 通 点 や 関 連 があるとお 考 えです か? 表 1: インタビュー 質 問 表 以 下 では 表 1 の 項 目 に 従 い 山 口 教 諭 の 発 言 を 追 いながら 教 諭 がチューリンゲン 州 の 学 習 指 導 要 領 をどのように 解 釈 し 位 置 づけ 実 際 の 道 徳 授 業 に 反 映 させているかを 考 察 していく a. 教 材 について 1 教 材 は 山 口 教 諭 自 ら 選 定 している 合 わせてドイツで 決 定 された 教 科 書 も 用 いており いくつかある 教 科 書 の 中 からどれをも 用 いるかについても 山 口 教 諭 が 選 定 している 加 えて 適 宜 新 聞 記 事 や 物 語 も 取 り 上 げており これに ついて 自 由 な 裁 量 を 持 っている 2 生 徒 の 年 齢 に 応 じて 教 材 を 決 定 している またその 都 度 重 点 を 教 諭 なりに 改 変 している 例 えば 第 8 学 年 では 主 に 世 界 の 主 要 な 宗 教 を 取 り 上 げ 適 宜 こ のテーマや 年 齢 に 合 致 した 教 材 を 探 している 3 宗 教 に 関 しては 残 念 ながら 今 のところ 良 い 教 材 の 例 を 見 つけることができ ていない しかし 新 聞 記 事 のみならず 映 画 や 仏 教 や 神 道 についてドイツ 語 で 語 ることができる 者 を 授 業 に 呼 んだり 神 社 や 寺 院 を 訪 問 したりといった 活 動 も 取 り 入 れている さらに 生 徒 にインターネットを 用 いて 情 報 収 集 させ プレゼンテーションをさせることもある b. 授 業 のやり 方 等 について 1 道 徳 における 全 てのテーマに 生 徒 を 関 心 付 けることが 難 しく その 動 機 付 け に 苦 心 している さらにプレゼンテーションに 際 し 生 徒 はプレゼン 技 術 の 向 上 に 関 心 が 高 いが 参 考 資 料 自 体 についてあまり 批 判 的 にならず その 点 23

24 をうまく 導 く 事 が 難 しい 具 体 的 には 参 考 資 料 の 出 典 を 明 記 しないことが 挙 げられる インターネット 内 の 記 述 を 批 判 する 精 神 が 未 熟 故 に 自 由 に 課 題 に 取 り 組 んでもらうほどにそのバランスが 難 しくなる 2 道 徳 的 な 問 いをいかにして 評 価 するかという 解 釈 に 立 つならば どのように して 自 分 自 身 の 考 えを 理 由 付 ける 根 拠 付 けているかという 観 点 で 評 価 する 例 えば 一 方 の 筆 者 の 主 張 を 挙 げ 他 方 の 筆 者 の 主 張 も 挙 げた 上 で どれが 自 分 自 身 の 考 えと 結 びついているかを 理 由 付 ける 事 ができているかという 点 で ある ここで 補 足 的 に 生 徒 を 評 価 する 際 の 客 観 的 な 基 準 はあるか また 正 誤 を 峻 別 し 得 な い 道 徳 的 テーマを 評 価 する 際 はいかにして 行 うのかという 質 問 を 追 加 した これについて は 以 下 のような 回 答 が 得 られた 前 者 については 客 観 的 といえるか 分 からないが 評 価 基 準 は 存 在 する 全 教 科 共 通 の 評 価 基 準 で それを 道 徳 でも 用 いている レポート 課 題 を 例 に 挙 げれば 何 が 評 価 さ れるかを 事 前 に 厳 密 に 決 定 し 生 徒 に 返 却 した 際 に なぜ 自 分 がその 評 価 だったのかを 認 識 できるようにすることを 理 想 としている 後 者 については 自 分 の 意 見 にしっかりした 根 拠 付 けがなされているかによって 評 価 する 具 体 例 はあるか 出 典 及 び 参 考 文 献 を 示 す 事 ができるか 授 業 で 学 習 した 事 をどのように 活 用 しているかといった 観 点 から 評 価 する c. 目 的 について 1 従 わねばならないのはチューリンゲン 州 の 学 習 指 導 要 領 の 大 枠 のみである つまり 半 年 間 のうちに 二 つのテーマを 扱 うということのみであって 将 来 的 な 指 導 要 領 は 自 由 に 起 草 することが 許 されている 学 校 独 自 の 指 導 要 領 を 考 案 していくつもりである 2 道 徳 が 到 達 すべき 目 標 は 定 められておらず 学 校 としても 特 にない ドイツにおける 道 徳 教 育 は 宗 教 教 育 の 側 面 もあり 昔 はカトリックかプロテスタントのみであったが 現 在 でははもはやそうでなく 学 校 として 何 らかの 提 案 を 模 索 する 必 要 がある 3 生 徒 が 思 考 プロセス 及 び 意 見 を 根 拠 付 けて 述 べることを 学 習 する 事 である また 答 え のない 問 題 を 理 解 することも 重 要 だと 考 えている この 区 分 でも いくつかの 追 加 的 な 質 問 を 行 った a. 道 徳 の 授 業 において 知 識 はどのような 役 割 を 果 たしているか b. 最 近 の 授 業 の 様 子 は 具 体 的 にどのようであったか c. 授 業 の 様 子 がプロセス 重 視 というよりむしろ 知 識 重 視 に 思 えるが その 点 に 関 してはど う 考 えているか d. 学 生 のプレゼンテーションをどの 程 度 重 視 しているか である このそれぞれに 対 する 回 答 は 以 下 の 通 りである a. 上 級 生 にとって 例 えば 重 要 な 哲 学 者 等 の 知 識 は 当 然 必 要 で レポート 課 題 に 際 して 不 24

25 可 欠 になる 一 方 下 級 生 にとっては このような 知 識 以 前 に 思 考 プロセスを 学 習 する 事 が 先 決 である b. 第 11,12 学 年 等 の 上 級 クラスでは 実 存 主 義 をテーマとして 扱 った カミュの 文 章 の 一 部 を 読 み それについて 議 論 した 第 9 学 年 では 著 名 な 哲 学 者 を 紹 介 し 毎 回 の 授 業 で それについて 生 徒 が 20 分 前 後 のプレゼンテーションを 行 い その 後 文 章 を 読 ませた ディオゲネスに 関 心 を 持 った 生 徒 もいた 今 後 はプラトンを 扱 い 同 様 の 内 容 を 進 めて いく 予 定 である 第 8 学 年 では 現 在 宗 教 をテーマに 扱 っている 仏 教 のプレゼンテーシ ョンを 行 った 生 徒 もいた c. 学 校 教 育 において 知 識 は 不 可 欠 であるが 例 えば 自 ら 扱 う 哲 学 者 等 を 探 すなど 学 生 は 自 分 自 身 でその 重 点 を 考 える そしてまとめとして 相 互 の 関 連 性 を 見 つけてあげねばなら ない d. 重 要 である 下 級 生 ではほとんど 自 由 研 究 のようなものだが 次 第 に 文 章 も 用 いるよう になる 例 えば 救 命 船 のジレンマなど 二 律 背 反 的 テーマは 良 い 例 となる 助 かる 余 地 に 対 して 多 くの 人 が 居 る 状 況 で 役 割 をカードで 決 定 しロールプレイを 通 じて 誰 を 助 け るのか なぜその 人 なのかといった 議 論 を 深 めることも クラスによって 異 なるが 興 味 深 い 結 果 を 示 す 事 がある d. 生 徒 について 1 これは 極 めて 難 しい 半 年 に 二 つのレポート 課 題 を 書 かせる 様 々なテーマ についての 学 習 到 達 度 を 確 認 する 事 はきわめて 難 しいが 日 常 生 活 において のみ 到 達 度 を 推 察 できるのではないか 簡 単 には 応 える 事 ができない 2 これは 様 々である 一 例 として 半 年 が 経 過 した 頃 これまであまり 関 心 を 示 していなかったのに 突 然 道 徳 とはなんなのか と 問 いかけてきた 男 子 生 徒 がいた 彼 は 自 分 で 用 意 したプレゼンテーション 持 参 し それが 道 徳 科 目 に 合 致 するか 尋 ねた 彼 はドラッグをテーマとして 取 り 上 げ 喫 煙 は 許 さ れているのになぜコカインはだめなのか 特 定 のドラッグは 合 法 なのにそれ 以 外 はだめなのかといったテーマを 発 表 した 厳 密 には 学 習 計 画 で 予 定 した 内 容 ではなかったが 自 主 性 を 尊 重 し 彼 に 発 表 させた ここでは 柔 軟 であら ねばならないと 考 える 3 道 徳 の 授 業 においての 振 る 舞 いは 総 じて 良 い 生 徒 はどちらかというと 道 徳 の 授 業 を 息 抜 きと 捉 えており 良 い 振 る 舞 いをしている 授 業 への 参 加 もた いていきわめて 良 く 実 際 のところ 全 く 問 題 はない 4 扱 う そしてこうしたテーマは 自 然 発 性 的 に 決 めねばならない 例 えば 教 師 や 生 徒 間 でのいざこざを 取 り 上 げ それを 生 徒 に 語 らせ 授 業 で 扱 うといっ たことも 可 能 である 25

26 5 初 めのうちは 生 徒 が 先 生 と 異 なる 考 えを 持 っていた 場 合 低 い 評 価 をうけ ることになるのか 等 いつも 教 師 の 考 えを 尋 ねてきた その 度 に そのよう なことはなく 評 価 は 生 徒 がどの 程 度 自 身 の 考 えを 根 拠 付 けてられているか によって 行 うと 答 えていた そして 教 師 である 自 分 がどのような 考 えを 持 っ ているかは 実 際 に 何 の 役 割 も 果 たしていない 当 然 生 徒 達 にとって 教 師 たる 自 分 の 考 えが 重 要 であることは 理 解 しているが 生 徒 達 は 教 師 の 考 えに 安 易 に 従 うことは 許 されておらず それについて 生 徒 達 も 理 解 している この 区 分 で 行 った 追 加 的 な 質 問 は 以 下 のとおりである a. 各 学 年 に 応 じて 特 定 の 傾 向 はあるか b. 3の 質 問 に 追 加 して なぜ 生 徒 は 道 徳 の 授 業 に 積 極 的 に 参 加 していると 考 えるのか c. 4の 質 問 に 追 加 して 学 校 の 日 常 生 活 から 取 り 上 げた 他 の 具 体 例 はあるか d. 5の 質 問 に 追 加 して 生 徒 に 聞 かれたら 自 らの 考 えを 伝 えるのか それに 対 して 生 徒 達 はどのように 反 応 するのか である このそれぞれに 対 する 回 答 は 以 下 の 通 りである a. 傾 向 があるとは 一 概 には 言 えない 半 数 は 基 本 的 に 示 しているが 半 数 はそれほど 積 極 的 ではない 人 文 科 学 科 目 への 関 心 と 関 連 があると 考 える 話 して 表 現 する 書 いて 表 現 する 事 が 苦 手 な 生 徒 は 道 徳 の 科 目 に 抵 抗 がある 様 々な 概 念 を 説 明 せねばならないので 話 すことができねばならない 会 話 がしっかりできて 人 文 科 学 科 目 に 関 心 がある 生 徒 は 道 徳 を 好 むが そうでない 生 徒 は 関 心 が 薄 く 現 状 この 状 況 を 打 開 するためのいいアイデ アはない b. おそらくテーマが 日 常 生 活 に 呼 応 しているからだろう 例 えば 学 校 である 問 題 が 起 こ った 際 それを 取 り 上 げようと 試 み それについて 生 徒 はよく 思 っているのだろう 日 常 のテーマについて 議 論 する 機 会 はそれほど 多 くはない c. 尊 敬 がその 一 例 である 生 徒 がしばしば 先 生 が 生 徒 達 に 敬 意 を 払 っていないというこ とがある それに 対 して 尊 敬 とは 何 か 他 者 からの 敬 意 を 得 るために 何 をせねばならな いか これまで 何 をしてきたのか 等 についてグループワークで 取 り 組 む これは 宗 教 の 授 業 にも 当 てはまる d. 聞 かれたら 答 える 自 分 の 考 えが 言 わずとも 生 徒 に 推 察 されている 場 合 もたまにあるが 極 力 こうした 事 態 を 避 けるようにしている 生 徒 達 の 反 応 はテーマによって 様 々である 生 徒 達 が 教 師 と 異 なる 考 えを 持 っておることが 見 て 取 れたら なぜ 釈 然 としていないのか を 聞 き 出 すこともする e. 先 生 個 人 の 内 面 について 1 及 び2についてはインタビュー 時 間 の 都 合 上 割 愛 した 26

27 3 特 に 第 学 年 では 各 45 分 週 1 時 間 の 道 徳 授 業 があった これはと ても 少 ない 上 級 クラスでは 2 倍 の 2 時 間 の 授 業 があり これはとても 良 い しかしドイツでは 週 に 2-4 時 間 の 授 業 があり 日 本 のそれと 比 べかなり 多 い 4 当 然 道 徳 の 授 業 は 極 めて 重 要 である 生 徒 にとっても 道 徳 の 時 間 に 課 題 に 取 り 組 みそれについて 議 論 することが 出 来 ることは 重 要 だと 考 えている 主 題 は 常 に 成 績 のみに 置 かれているわけではなく 人 格 形 成 という 他 の 要 因 も 一 つの 役 割 を 果 たしていると 言 えるだろう 5 全 ての 教 科 を 教 えているわけではないので ドイツ 語 の 授 業 との 比 較 でいえ ば 道 徳 の 上 級 クラスを 例 に 挙 げれば ドイツ 語 の 授 業 で 学 習 されねばなら ない 事 を 前 提 として 道 徳 の 授 業 を 行 っている 例 えば 生 徒 はすでに 意 見 を 述 べるための 文 章 を 書 くこと 及 び 彼 らは 討 議 や 議 論 を 構 築 することが 出 来 る これらは 限 られた 道 徳 の 授 業 時 間 の 中 で 練 習 することはできないため 前 提 とせねばならない それ 以 外 には 特 に 相 違 はない しかし 全 てのドイツ 語 教 師 がそうであるかは 分 からないが 自 分 の 関 して 言 えば ドイツ 語 の 授 業 は 道 徳 の 授 業 の 側 面 があるかも 知 れない 6 ドイツの 法 律 や 自 然 科 学 の 授 業 との 関 連 は 当 然 にある 例 えばコペルニクス を 扱 う 際 そこには 関 連 性 がある 生 徒 を 啓 蒙 するにあたり 当 然 に 様 々な 関 連 性 があり 歴 史 自 然 科 学 時 には 数 学 等 様 々である しかし 最 も 主 要 なものはドイツ 語 と 日 本 語 をはじめとする 外 国 語 である 社 会 科 目 との 線 引 きは 容 易 ではない それゆえに 独 自 に 新 しい 学 習 指 導 要 領 を 起 草 し 採 用 す る 必 要 がある 以 上 が 山 口 教 諭 へのインタビューの 概 要 である ⅱ. DSTY における 道 徳 授 業 見 学 の 分 析 第 8 学 年 では 宗 教 又 は 道 徳 からの 選 択 制 で 一 学 年 は 15 から 20 名 程 度 道 徳 履 修 者 は 全 部 で 6 名 であり 授 業 時 間 は 45 分 間 であった 見 学 させて 頂 いた 授 業 では 一 人 が 欠 席 で 参 加 者 は 計 5 人 男 子 が 4 人 女 子 が 1 人 だった 今 回 は 女 子 が 神 道 についてのプレゼン テーションを 模 造 紙 に 手 書 きで 準 備 し その 発 表 から 授 業 が 始 まった 彼 女 は 神 道 につい て1 一 般 (Allgemeines) 2 言 葉 の 意 味 (Wortbedeutung) 3 神 々(Götter) 4 信 仰 者 (Anhängerschaft) 5 神 社 (Schreine) 6 祭 事 (Feste) にテーマを 大 別 し それ ぞれについて 具 体 例 やイラストを 交 えて 紹 介 した プレゼンテーションは 10 分 前 後 で そ の 後 質 疑 応 答 の 時 間 が 設 けられた 3のカテゴリーにおいて 日 本 の 神 々は 全 能 の 存 在 で 27

28 はなく 時 には 過 ちも 犯 すとの 情 報 を 受 けて 生 徒 たちからこれまでの 道 徳 の 授 業 で 学 ん だキリスト 教 イスラム 教 及 びヒンドゥー 教 との 比 較 という 観 点 から 質 問 が 投 げかけられ た 教 諭 から 発 表 者 へ 失 敗 を 犯 す 神 の 例 はあるかとの 質 問 に 対 して 発 表 者 は 具 体 的 な 例 を 挙 げることはできなかったものの 神 が 怪 我 をするといった 例 を 紹 介 していた 神 道 にはどのような 道 徳 性 があるかについて 発 表 者 は 清 らかさというキーワード 紹 介 してい た また4のカテゴリーに 関 して 教 諭 から 日 本 における 神 道 の 信 仰 者 の 割 合 を 示 す 異 なるデータを 紹 介 していた 発 表 者 に 対 して どのような 出 典 からデータを 引 用 してきたの かという 質 問 があった また 神 道 と 日 常 生 活 との 関 連 性 についても 言 及 された 生 活 にお ける 神 道 の 意 味 について 生 徒 から 初 詣 や 七 五 三 に 行 く 習 慣 があるとの 話 があった 神 社 でお 祈 りをすることの 意 味 や 御 守 りの 意 味 についても 議 論 し 生 徒 の 自 由 な 意 見 が 尊 重 されていた まとめとしてこれまで 様 々な 宗 教 を 学 んだ 総 括 として 教 諭 が 生 徒 に 意 見 を 求 めた 生 徒 からは 以 下 のような 意 見 を 得 ることができた キリスト 教 や 仏 教 のような 一 神 教 や 多 神 教 神 道 にみられる 不 完 全 な 神 やギリシャ 神 話 における 半 人 半 神 のように 様 々な 神 の 有 り 様 を 学 ぶことができ 興 味 深 かった 6カテゴリーを 踏 まえ 日 本 の 神 々の 祭 りでは 太 鼓 を 用 いる 等 明 るく 自 由 な 印 象 を 受 け るが 欧 州 のそれは 日 本 と 比 較 して 謙 抑 的 であるとの 意 見 があった それに 対 し 教 諭 がキ リスト 教 の 祭 事 であるカーニバルに 言 及 したが 生 徒 はキリスト 教 の 祭 りとは 意 味 合 いが 違 うと 反 論 し 議 論 が 深 まった 他 の 宗 教 への 寛 容 さについて ある 生 徒 からイスラム 教 はコーランの 教 義 上 他 の 宗 教 に 対 し 比 較 的 厳 しいとの 意 見 があった 厳 しい 教 義 がある 一 神 教 の 神 を 信 仰 している 場 合 他 の 宗 教 に 理 解 を 示 すことは 難 しい 一 方 で 神 道 はあらゆる 宗 教 を 受 容 するという 点 で 素 晴 らしいと 述 べていた カトリックでは 一 度 罪 を 犯 すと 許 しを 得 ることが 難 しいとの 意 見 がある 生 徒 から 発 せら れた それに 対 し 教 諭 から 懺 悔 により 神 の 許 しを 得 清 らかさを 得 ることができるとの 反 論 もあった 現 在 宗 教 が 持 つ 意 味 について ある 生 徒 は かつて 宗 教 は 人 知 を 超 えた 自 然 現 象 を 理 解 するための 役 割 を 担 っていたが 現 在 は 科 学 技 術 の 進 歩 によりその 意 味 を 失 い 宗 教 は 最 早 不 要 であるとの 意 見 を 発 していた それに 対 し 教 諭 から 個 人 の 生 活 に 与 える 役 割 もあ るのではとの 観 点 が 提 示 されていた 授 業 後 5 人 の 生 徒 にグループインタビューを 行 うことができた 以 下 にその 概 要 を 示 す a. 現 在 宗 教 (Religion)と 道 徳 (Ethik)を 選 択 制 で 学 んでいるが 道 徳 の 授 業 でも 宗 教 の 内 容 を 扱 っているという 現 状 を 踏 まえ 宗 教 と 道 徳 という 授 業 の 相 違 点 は 何 だと 考 えるか 及 びなぜ 道 徳 を 選 んだのか b. 第 8 学 年 の 現 在 様 々な 宗 教 を 道 徳 の 授 業 で 扱 っているが 第 6 7 学 年 ではどのような 題 材 を 扱 っていたのか 28

29 c. 5,6 学 年 時 は 現 在 のように 授 業 でプレゼンテーションを 行 っていたのか d. 日 本 の 学 校 教 育 と 比 較 して 生 徒 にプレゼンテーションの 機 会 を 与 えることは 少 ないが ドイツでは 一 般 的 な 取 り 組 みなのか e. これまでそれぞれ 異 なる 宗 教 を 各 生 徒 がプレゼンテーションしてきたことを 踏 まえ ど の 宗 教 を 選 ぶのかについては 自 分 で 決 定 したのか 以 上 4 項 目 の 質 問 に 対 し それぞれ 以 下 のような 回 答 を 得 た a. ある 生 徒 は 宗 教 の 授 業 ではキリスト 教 の 視 点 を 中 心 に 他 の 宗 教 を 学 ぶが 道 徳 の 授 業 では 中 立 的 立 場 から 宗 教 を 学 習 していくため 自 分 は 後 者 の 方 がよいと 考 えた と 回 答 した また 別 の 生 徒 は 宗 教 の 授 業 を 選 択 する 生 徒 は 皆 神 様 を 信 じている 宗 教 の 授 業 で 扱 うのは 基 本 的 にキリスト 教 だけで 聖 書 を 読 み 宗 教 そのものに 対 する 理 解 を 深 めていくことが 授 業 の 趣 旨 である 道 徳 の 授 業 ではこれまで 様 々な 宗 教 をテーマとして 扱 ってきており 現 在 日 本 に 住 み 父 親 がドイツ 人 であることから 産 まれた 時 はキリ スト 教 の 洗 礼 を 受 け 成 長 すると 神 社 に 七 五 三 へ 行 き おばあちゃんの 葬 式 では 仏 教 に 触 れるという 経 験 をしてきた 自 分 は キリスト 教 の 神 様 を 信 じてはおらず またそれの みの 勉 強 に 意 味 を 感 じないと 考 え 道 徳 の 授 業 を 選 択 しようと 思 った と 回 答 した b. 友 達 や 家 族 をテーマにした 題 材 を 扱 っていたが 説 話 が 信 仰 に 関 連 する 内 容 になってい た 例 えば 癌 を 患 い 残 り 少 ない 命 の 子 供 が 自 らの 生 きる 意 味 や 理 由 を 模 索 する 中 看 護 師 が 神 様 に 手 紙 を 書 くことを 提 案 し 子 供 が 神 様 に 毎 日 手 紙 を 書 くようになった という 内 容 の 説 話 を 読 んだ 授 業 では 説 話 を 読 んだ 後 これについて 話 し 合 うなどした c. 道 徳 の 授 業 ではプレゼンテーションは 行 わなかったものの 他 教 科 の 授 業 では 特 に 第 6 7 学 年 からプレゼンテーションを 行 う 機 会 があった d. ドイツの 学 校 では 収 集 した 情 報 を 自 らまとめ それをプレゼンテーションという 形 でア ウトプットすることは 一 般 的 に 行 われている 自 分 で 調 べ 収 集 した 情 報 をまとめると いう 練 習 の 機 会 になる さらに 大 人 になってから 練 習 なしにいきなり 人 前 で 発 表 するの は 難 しいが クラスの 前 で 発 表 することで 臆 することなくプレゼンテーションするた めの 練 習 にもなるのではないか また ドイツの 人 は 自 分 の 意 見 を 主 張 する 性 格 で 自 分 が 率 先 して 意 見 を 言 うという 文 化 を 育 む 場 にもなっているのではないか e. 最 初 に 先 生 から 様 々な 宗 教 のプレゼンテーションにより 選 択 肢 を 示 され その 中 から 自 分 で 関 心 のある 宗 教 を 選 んだ 以 上 が DSTY における 道 徳 授 業 見 学 で 得 た 情 報 の 概 略 である 2. 本 学 学 生 に 行 ったグループインタビューの 分 析 日 本 における 教 道 徳 の 実 践 面 における 分 析 を 行 うにあたり 実 際 に 指 導 される 側 の 立 場 から 道 徳 についていかなる 印 象 を 感 じてきたかを 調 査 する 目 的 で 本 学 法 学 部 ドイツ 語 29

30 インテンシブコースの 7 人 に 対 してグループインタビューを 行 った ここでは 議 論 の 進 行 役 の 2 名 及 び 指 導 教 授 1 名 を 中 心 に 質 問 を 投 げかけ 7 名 がそれぞれの 意 見 を 述 べるという 形 式 をとり 主 に 小 学 校 高 学 年 時 に 受 けていた 道 徳 の 授 業 についての 全 体 像 的 な 印 象 を 自 由 に 語 ってもらった インタビューの 中 での 質 問 は 大 別 して 以 下 の 10 項 目 である 1. 小 学 校 高 学 年 でどのような 授 業 を 受 けていたか 2. 先 生 と 異 なる 考 えや 答 えを 持 っている 生 徒 に 対 する 扱 いはどうであったか 3. 授 業 の 進 め 方 に 関 して 教 材 はどのように 選 定 されていたか 4. 教 科 書 はあったのか 5. 道 徳 の 授 業 で 学 習 した 内 容 で 具 体 的 に 記 憶 に 残 っているエピソードはあるか 6. 道 徳 の 授 業 は 担 任 の 先 生 が 行 っていたか あるいは 道 徳 専 任 の 先 生 が 行 っていたか 7. 道 徳 の 授 業 評 価 について 道 徳 の 授 業 で 試 験 は 実 施 されたか 道 徳 という 科 目 の 成 績 は どのようにしてつけられていたのか 8. 日 本 の 教 育 制 度 の 中 で 道 徳 の 主 眼 はどこに 置 かれていると 思 うか 9. 道 徳 の 授 業 で 自 己 の 価 値 形 成 に 影 響 を 与 えたと 感 じる 内 容 はあるか 10. 道 徳 の 授 業 で 同 和 教 育 を 扱 っていた 点 に 関 連 して 同 和 教 育 の 扱 いはどのようであった か 11. 各 学 校 で 道 徳 授 業 の 到 達 度 は 異 なるが 成 長 してからその 到 達 度 の 差 異 が 道 徳 心 の 差 異 に 直 接 反 映 されていると 思 うか 1 について 基 本 的 に 国 語 の 授 業 と 似 ており 各 三 ページの 説 話 が 三 十 話 程 掲 載 された 教 科 書 のよう な 道 徳 の 本 を 毎 回 読 んで 先 生 からの 質 問 に 従 いながら 各 説 話 について 話 す 生 徒 は 最 低 一 回 手 を 挙 げて 発 言 すればよしとされるといったように 生 徒 同 士 のコミュ ニケーションというよりは 先 生 とのコミュニケーションを 重 視 している それによって 道 徳 心 が 涵 養 されたとは 考 えていない 愛 媛 県 出 身 であったことから 部 落 差 別 を 扱 った 同 和 教 育 が 多 かった 週 一 回 道 徳 の 授 業 が 行 われ 教 科 書 を 用 いることはなく NHK 教 育 テレビを 観 賞 し それに 対 して 特 に 意 見 を 述 べたり 議 論 をするということはなかった NHK 教 育 テレビを 観 賞 し 議 論 することはないが 課 題 として 感 想 文 を 各 自 書 いて 先 生 に 提 出 していた 実 践 的 な 内 容 を 扱 うことが 多 く 消 火 器 にいたずらしたり 禁 じられている 区 域 に 入 る 等 の 行 為 について 生 徒 が 起 こした 問 題 を 生 徒 の 頭 で 考 えさせる 機 会 が 多 かった 人 には 親 切 にしなさいや 正 直 でいなさい 等 の 一 般 的 な 常 識 を 学 んだ 印 象 がある 基 本 的 に 教 科 書 に 基 づき 授 業 を 展 開 していた 奈 良 県 出 身 であったことから 同 和 問 題 も 扱 われた 実 践 的 な 内 容 に 関 しては 朝 夕 のホームルームにおいて 朝 は 先 生 が 社 会 30

31 問 題 やニュースについて 語 り 生 徒 がそれについて 考 え 夕 方 は 生 徒 間 のトラブルを 取 り 上 げそれについて 考 えるといった 形 をとっていた 生 徒 間 で 議 論 が 白 熱 すると 先 生 が 違 った 角 度 から 意 見 を 提 示 するといった 工 夫 もなされていた 授 業 際 して 先 生 が 予 め 答 えを 持 っており 先 生 は 生 徒 からその 答 えにそった 意 見 を 取 り 上 げ その 答 えに 導 くよう 授 業 を 展 開 している 印 象 があった 朝 の 時 間 に 読 書 の 時 間 を 増 やそうという 趣 旨 の 下 日 本 の 神 話 を 先 生 が 前 で 読 み 生 徒 がそれを 聞 くという 時 間 があった 神 奈 川 のモデル 学 校 として 新 しい 事 を 試 す 校 風 だった 小 学 校 1 年 から 3 年 生 まで 在 学 したが 3 年 次 に 総 合 の 授 業 でクラスの 合 言 葉 とキャラクターを 考 案 する 取 り 組 みがあ った クラスメイトのいいところを 挙 げる 空 想 日 記 を 書 くといった 独 自 の 取 り 組 みを 通 じて 生 徒 の 自 主 性 を 養 う 目 標 があったのではないかと 考 える 2 について 生 徒 の 意 見 を 否 定 することはないが そのような 考 え 方 もあるといったように 軽 く 扱 われ 最 終 的 に 答 え 合 わせのように 説 話 の 趣 旨 を 解 説 する 3 について 授 業 として 体 系 立 っていた 印 象 はなく 先 生 が 毎 回 任 意 に 決 定 し 勧 めている 印 象 があっ た 4 について 教 科 書 はほぼ 用 いられず 先 生 がオリジナルの 課 題 を 持 ってきた プリント 学 習 も 多 か った 授 業 毎 に 感 想 を 提 出 し 先 生 がそれにコメントをつけて 返 却 してくれた 5 について 三 浦 綾 子 の 作 品 で 事 故 で 制 御 不 能 になった 鉄 道 を 止 めるべく 鉄 道 員 が 自 らの 命 を 投 げ 打 って 鉄 道 を 止 め 乗 客 は 全 員 無 事 だったという 話 当 時 は 単 純 に 良 い 話 として 印 象 深 かったが 後 に 作 家 の 思 想 にキリスト 教 的 背 景 があったことを 知 り 自 分 の 道 徳 的 思 想 形 成 に 知 らぬ 間 に 宗 教 的 要 素 が 入 っていたということに 嫌 悪 感 を 覚 えたという 意 味 で 印 象 深 かった 女 性 が 駅 でコンタクトレンズを 紛 失 し それを 協 力 して 探 してくれた 人 にお 礼 をしに 行 くという 話 律 義 さを 強 調 した 些 細 な 説 話 だが 妙 に 印 象 深 かった 6 について 道 徳 の 授 業 はクラスの 担 任 の 先 生 が 行 っていた 7 について 具 体 的 な 事 例 を 挙 げ その 時 々にあなたならどうするかといった 内 容 を 三 択 で 問 うテス トがあり 先 生 に 提 出 していた 子 供 ながらに 求 められている 理 想 的 な 答 えが 分 かった のでそれを 選 ぶというようなあり 方 だった そのテストの 扱 いは 分 からなかった 授 業 中 の 発 言 回 数 で 評 価 されていたのではないか 31

32 道 徳 の 成 績 が 個 別 にあるわけではないが 通 信 簿 の 生 活 態 度 の 欄 に 道 徳 授 業 での 取 り 組 みが 反 映 されていたのではないか 8 について 反 抗 期 を 迎 える 中 学 では 道 徳 的 テーマを 真 面 目 に 聞 かないため 先 生 の 話 を 素 直 に 聞 く 姿 勢 がある 小 学 校 の 内 に 道 徳 的 基 礎 を 覚 えていくといった 目 的 があるのではないか 修 身 という 授 業 が 昔 あったが それが 何 となく 道 徳 の 授 業 として 復 活 し 現 在 でもその 名 残 として 教 育 の 場 にあるだけではないのか 道 徳 があまり 役 に 立 っているという 気 は しない 中 央 集 権 国 家 として 画 一 的 思 想 を 持 った 国 民 を 作 るという 思 想 が 背 景 にあったのでは ないか 9 について 小 学 校 5 年 次 に 報 告 連 絡 相 談 の 重 要 性 を 学 び 現 在 でも 生 かされている 社 会 規 範 等 小 学 生 の 時 に 教 育 されたことは 成 長 しても 様 々な 局 面 で 脳 裏 によぎる 部 分 がある 10 について 被 差 部 落 にいる 人 たちを 差 別 しないといった 一 般 的 な 内 容 であった それに 加 えて 社 会 的 に 有 意 義 な 活 動 をした 人 物 の 事 例 が 紹 介 されていることもあり 印 象 的 だった 愛 媛 県 では 露 骨 な 同 和 教 育 が 行 われており 生 徒 間 でも 同 和 教 育 そのものが 差 別 を 助 長 するものだとしてその 存 在 意 義 を 疑 問 視 する 声 もあった 11 について 日 常 生 活 で 学 ぶ 道 徳 が 大 きかったため 道 徳 の 授 業 で 学 習 した 日 常 的 なテーマを 実 践 で 使 うというわけではなく 日 常 生 活 から 自 然 に 身 に 着 けたものが 現 在 の 道 徳 心 なのでは ないか その 他 議 論 の 中 で 派 生 的 に 見 受 けられた 意 見 として 以 下 のようなものがある 道 徳 的 の 授 業 は 参 観 日 に 設 定 されており 親 受 けの 良 さそうな 答 えをして 良 い 印 象 を 与 えたいという 魂 胆 が 子 供 心 にあった 道 徳 の 意 味 合 いにおいて なにが 道 徳 的 に 良 いことなのかを 認 識 してはいるが それを 実 践 できているかは 不 明 道 徳 の 授 業 で 何 が 求 められている 答 えなのか 子 供 ながらに 分 かっているという 意 見 に 対 して 学 校 によっては 突 然 女 の 子 を 殴 る 人 のものを 盗 んで 座 布 団 に 隠 すといった 生 徒 も 存 在 し 必 ずしもそうではない ゆえに 道 徳 という 教 育 の 場 でそうした 事 例 につ いて 話 し 合 い 道 徳 心 を 涵 養 する 必 要 性 もあったのではないか 身 体 障 害 や 知 的 障 害 を 持 つ 生 徒 が 在 籍 するひまわり 学 級 のお 手 伝 いを 立 候 補 制 行 うと い 制 度 があった 学 級 の 手 伝 いやお 掃 除 を 具 体 的 な 内 容 としていた 自 分 達 が 学 ぶ 学 校 内 に 同 時 に 存 在 している 場 合 もあれば 地 元 の 養 護 学 校 の 学 生 との 交 流 という 場 合 もあ 32

33 った 無 意 識 の 内 に 道 徳 心 の 形 成 に 宗 教 的 要 素 が 入 ってくることが 嫌 だという 意 見 に 補 足 し て 宗 教 と 道 徳 は 別 のものとして 扱 うべきだ 道 徳 の 授 業 では お 年 寄 りには 必 ず 席 を 譲 ろうという 絶 対 的 な 規 範 を 学 ぶが 成 長 した 現 在 では 年 寄 り 扱 いされたくないという 人 がいるかもしれないという 意 味 で そうし た 規 範 が 必 ずしも 正 しいとは 限 らないとの 認 識 も 持 つようになった 正 しい 規 範 を 学 習 するという 道 徳 の 授 業 スタイルだったため 逆 にディベートのように 正 解 のないテーマの 議 論 を 通 じて 他 者 の 立 場 を 学 ぶという 取 り 組 みも 行 ってほしかっ た 以 上 が 本 学 学 生 に 行 ったグループインタビューの 概 要 である 3. 港 区 立 三 光 小 学 校 及 び 港 南 小 学 校 におけるインタビュー 及 びフィールドワークの 分 析 ⅰ. 小 鹿 原 教 諭 へのインタビューの 分 析 道 徳 授 業 を 見 学 するに 先 立 ち 三 光 小 学 校 校 長 である 小 鹿 原 教 諭 にインタビューを 実 施 した 時 間 の 制 約 という 都 合 上 表 1 の 質 問 表 を 全 て 網 羅 することができなかったため 山 口 教 諭 へのインタビューと 同 列 に 比 較 する 事 はできないものの 日 本 の 教 育 現 場 におい て 学 習 指 導 要 領 がどのように 取 り 扱 われ 実 際 の 道 徳 授 業 に 反 映 されているかを 考 察 す る 上 で ひとつの 示 唆 を 得 ることは 可 能 であろう 以 下 に 教 諭 への 質 問 及 びそれに 対 する 回 答 を 示 す a. 誰 が 教 材 を 決 めているのか b. 教 材 の 決 定 に 際 してどのような 基 準 に 従 っているのか c. 良 い 教 材 の 具 体 例 はあるか d. 生 徒 の 間 での 授 業 外 で 生 じたテーマや 問 題 を 道 徳 の 授 業 で 扱 うことはあるか e. 教 育 指 導 要 領 は 授 業 計 画 においてどのような 役 割 を 果 たしているか f. 学 生 時 代 を 思 い 出 して 道 徳 の 授 業 においてどのような 思 い 出 があるか g. 道 徳 の 授 業 の 重 要 性 をどう 捉 えているか h. g の 質 問 を 踏 まえて 現 代 の 道 徳 教 育 を 受 けてきた 我 々 世 代 も 同 様 に 道 徳 の 印 象 が 薄 いこ とにはどのような 背 景 事 情 があるのか a. 基 本 的 には 学 習 指 導 要 領 に 従 い 副 読 本 から 教 材 を 選 んでいるが 副 読 本 から 何 を 選 ぶ かは 道 徳 の 授 業 を 行 う 担 任 教 諭 の 裁 量 に 任 されている b. 子 供 が 考 えやすい 題 材 かどうかが 教 材 の 選 定 基 準 のひとつである 指 導 者 が 生 徒 に 題 材 を 通 じて 教 えたいことを 共 に 考 えようと 提 示 していく 33

34 c. 道 徳 的 実 践 力 を 養 うことができる 教 材 が 良 い 教 材 ではないか 例 えば 道 徳 で 廊 下 は 歩 こ うと 学 んでも 授 業 時 間 が 終 わって 廊 下 を 走 るようでは 道 徳 を 学 んだとはいえない 給 食 で 食 べ 残 しがあったが 今 後 は 給 食 をしっかり 食 べようといったような 気 付 きを 道 徳 の 授 業 を 通 じて 得 て 欲 しい d. 授 業 外 で 生 じた 問 題 等 のテーマを 扱 うことはある 副 読 本 にはトピックス 的 話 題 として 二 宮 金 次 郎 の 勤 労 勤 勉 を 題 材 として 説 話 が 掲 載 されているが これに 留 まらず いじめ や 自 殺 問 題 等 の 話 題 を 取 り 入 れ 先 生 が 授 業 の 構 成 を 考 えることも 重 要 ではないか e. 学 習 指 導 要 領 は 道 徳 教 育 の 大 枠 を 定 めているにすぎず 学 校 教 育 全 体 を 通 じて との 文 言 があるように 扱 う 内 容 には 教 師 の 裁 量 が 大 きい ゆえに 学 校 内 でのいじめや 自 殺 問 題 等 に 留 まらず 東 日 本 大 震 災 における 釜 石 の 奇 跡 といった 時 事 問 題 的 な 説 話 を 取 り 上 げる 事 もある これは 犯 罪 の 恐 ろしさや 辛 さといったように その 現 象 毎 の 特 徴 を 学 ばせるわけではなく その 背 景 を 支 える 社 会 規 範 を 学 ぶ 目 的 で 行 っている f. 道 徳 の 授 業 に 関 する 印 象 は 特 に 残 っていない 昔 は 物 質 的 な 豊 かさがなく 物 を 我 慢 す る 友 人 と 協 力 して 遊 びを 創 意 工 夫 するといった 要 素 が 日 常 に 内 在 していた こうした 部 分 から 道 徳 心 を 自 然 に 学 ぶ 事 ができていたために 教 員 側 も 学 校 現 場 における 道 徳 教 育 の 重 要 性 軽 視 していたのではないか g. 昔 との 比 較 で 現 在 の 学 校 教 育 における 道 徳 の 重 要 性 は 大 きいと 考 える 人 間 関 係 の 希 薄 化 ゆえに 挨 拶 を 始 めとした 基 礎 的 なコミュニケーションができない 生 徒 がいるとい った 課 題 も 多 く 日 常 生 活 を 通 じた 道 徳 学 習 の 機 会 が 昔 ほど 多 くない 現 状 がある こう した 状 況 下 では 学 校 現 場 における 道 徳 教 育 はインパクトが 大 きいのではないか h. 学 力 の 形 成 の 根 本 は 心 の 充 実 であるのに それを 課 題 として 捉 えるという 認 識 が 薄 いた め 国 語 算 数 英 語 理 科 社 会 という 基 幹 科 目 への 知 識 偏 重 が 強 い 教 科 指 導 型 過 ぎるあま り 道 徳 のウエイトが 低 く 教 育 活 動 の 中 で 道 徳 が 端 に 寄 せられており 印 象 が 薄 くなっ てしまっているのではないか 週 1 時 間 年 間 35 時 間 以 上 道 徳 の 授 業 が 確 保 されてお り その 時 間 は 必 ず 授 業 を 行 うが 学 校 教 育 全 体 として 毎 日 の 行 いを 通 じて 学 ぶ 要 素 が 強 いため 授 業 を 通 じて 学 ぶという 印 象 が 弱 くなる 側 面 もある 以 上 が 小 鹿 原 教 諭 へのインタビューの 概 要 である ⅱ. 道 徳 授 業 見 学 の 分 析 ここでは 三 光 小 学 校 及 び 港 南 小 学 校 における 道 徳 授 業 の 見 学 を 通 じて 実 際 に 授 業 で 扱 われている 内 容 面 及 びドイツの 道 徳 授 業 との 比 較 における 授 業 形 式 の 相 違 を 浮 き 彫 りにし 日 本 における 道 徳 授 業 の 実 践 面 の 特 徴 を 分 析 する 事 にする 以 下 具 体 的 な 事 例 検 討 を 行 っていく A 年 12 月 20 日 ( 木 ) 三 光 小 学 校 34

35 三 光 小 学 校 では 5 年 及 び 6 年 生 における 道 徳 の 授 業 を 見 学 した 最 初 に 見 学 した 6 年 生 の 授 業 では 担 任 の 田 中 教 諭 が 道 徳 を 担 当 していた 教 諭 は 授 業 中 終 始 座 ることなく 見 回 りながら 授 業 を 展 開 していた 授 業 中 の 先 生 と 生 徒 の 関 係 に 関 しては 基 本 的 に 先 生 が 生 徒 の 様 子 を 観 察 し 生 徒 は 先 生 の 話 を 素 直 によく 聞 いているが 生 徒 が 自 発 的 かつ 積 極 的 に 発 言 し 相 互 のコミュニケーションが 活 発 というわけではなかった 授 業 スタイルは 一 般 的 な 座 学 のようなものではなく 教 材 が 示 す 状 況 毎 のロールプレイを 通 じて 生 徒 間 のコ ミュニケーションをとりながら 道 徳 心 を 養 うといったものであった 以 下 先 生 が 副 読 本 から 選 んだ 教 材 に 依 拠 した 授 業 の 概 要 及 び 特 徴 を 紹 介 する 教 材 の 誤 植 で 生 徒 がざわつくも 先 生 が 集 中 しながら 作 業 に 取 り 組 むよう 促 す これに より 生 徒 は 素 直 に 課 題 に 取 り 組 むようになる 課 題 発 表 の 際 先 生 の やってくれる 子? という 問 いかけに 対 して 生 徒 はハイハイ! と 積 極 的 な 姿 勢 をみせ ロールプレイの 実 演 を 行 う 先 生 は 生 徒 がざわついていると もうお 話 はおわりー と 諭 すように 注 意 する これを 受 けて 生 徒 は 素 直 に 集 中 する 生 徒 が 発 言 する 時 は 手 を 挙 げて 起 立 する 次 第 に 挙 手 する 子 が 限 られてくるという 傾 向 もみられた 先 生 が 課 題 について では A さんはどうしたらいいと 思 う? を 話 し 合 わせ 先 生 は 各 班 の 状 況 を 見 回 りながら 観 察 し 適 宜 助 言 を 与 える 各 ロールプレイの 題 材 について 先 生 が どうやって 言 い 換 えればよいか? を 考 えさせ ながら 生 徒 に 実 演 させる 実 演 を 受 けて 生 徒 が それも 変 わってないよね なんか 優 しくしたくないんだよね 全 部 に ちょっと をつけるといいんじゃない? 等 アイ デアを 出 しながら 和 気 藹 々と 取 り 組 む 生 徒 が 発 表 に 際 してちょっとふざけた 時 先 生 が 怒 る 真 剣 な 様 子 で 生 徒 達 も 反 省 した ようにまじめに 発 表 するようになる 先 生 が 生 徒 に 向 けて 自 分 達 のアレンジを 加 えてみてどんな 感 じがしたか どんな 点 に 意 識 したか と 問 いかけると 生 徒 からは 相 手 がいやな 気 持 ちにならないようにする 謝 る 言 葉 を 入 れる 相 手 も 仲 間 に 入 れてあげる 等 のアイデアが 出 てきた 最 後 に 先 生 からの 説 話 として サッカークラブの 監 督 の 話 をする 先 生 もクラブの 監 督 として 言 い 方 や 伝 わり 方 に 配 慮 しながら 取 り 組 んでいるというエピソードを 紹 介 した 生 徒 達 は 話 を 比 較 的 しっかりと 聞 いている 様 子 であった 最 後 に 先 生 が 今 回 の 言 葉 への 配 慮 はこれから 中 学 に 行 った 時 に 役 に 立 つよ と 助 言 し 授 業 が 終 了 した 授 業 後 田 中 教 諭 に 少 しお 話 を 伺 った 教 諭 に 対 し 以 下 の 二 点 を 質 問 した 35

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