32 封 建 化 により 封 建 的 貴 族 的 価 値 規 範 を 受 け 入 れることは, 本 来 的 に 市 民 的 とされた 価 値 規 範 を 捨 て 去 ることと 同 義 と 解 釈 され, 市 民 性 の 欠 如 と 表 裏 一 体 と 見 られてきたからであった 本 稿 の 目 的

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1 31 ドイツ 特 有 の 道 論 争 と 封 建 化 論 の 再 検 討 Die Kontorverse über den deutschen Sonderweg und die anschließende Überprüfung der Feudalisierungs-These des Bürgertums Nobuaki TANAHASHI はじめに H U ヴェーラーと J コッカを 代 表 者 とする 社 会 構 造 史 (Gesellschaftsgeschichte) 1) 学 派 の 信 条 的 基 盤 には, 第 一 にドイツにおいてナチスが 勝 利 することになった 長 期 的 で 構 造 的 な 原 因 に 対 する 強 い 関 心 があった そして, 彼 らが 描 き 出 そうとしたのは,ドイツの 帝 制 期 からナチス 期 に 至 る 権 威 主 義 的 な 支 配 体 制 と,それを 基 礎 づけたユンカー 優 位 の 社 会 的 支 配 構 造 の 連 続 であった こ こに, 近 代 のドイツがイギリスやフランスとは 異 なる 特 有 の 道 を 歩 むことになった 根 本 的 な 原 因 が 求 められたのである そして,この 特 有 の 道 の 重 要 な 分 岐 点 において,ドイツの 市 民 層 は 自 身 の 要 求 を 貫 徹 できず, 政 治 的 弱 さ を 露 呈 したと 見 られた 具 体 的 には,たとえば, 三 月 革 命 を 失 敗 へと 導 くことになった 反 動 的 ユンカー 勢 力 に 対 する 屈 服 であり,ビスマルクとの 対 決 の 際 に 示 された 政 治 権 力 の 掌 握 を 自 ら 放 棄 するような 消 極 的 な 態 度 であった そして, 市 民 層 自 ら がユンカー 層 に 対 する 社 会 的 政 治 的 な 劣 等 を 認 める 行 動 として, 彼 らの 封 建 化 (あるいは 貴 族 化 )と 呼 ばれる 社 会 的 現 象 も 問 題 視 された 2) ドイツ 特 有 の 道 論 争 とは,このような 社 会 構 造 史 学 派 の 描 く 近 代 ドイツの 歴 史 像 に 対 し て,1980 年 代 の 初 めに,イギリスの 歴 史 家 J イリーや D ブラックボーンなどが 厳 しい 批 判 を 行 うことにより 開 始 されたものであった 2 人 のイギリス 人 の 歴 史 家 は 共 著 ドイツ 歴 史 叙 述 の 神 話 において, 本 来 的 に 特 異 であったのはドイツの 道 ではなく,イギリスの 道 である と 述 べた うえで, あらゆるケースが 特 有 なケースである として,イギリスの 発 展 を 比 較 の 基 準 とするよ うな ドイツ 特 有 の 道 テーゼを 真 っ 向 から 否 定 し, 社 会 構 造 史 学 派 によるドイツ 近 代 の 歴 史 像 を 神 話 と 断 じたのであった 3) こうした 批 判 を 契 機 に,イギリス 史 家 と 西 ドイツの 社 会 構 造 史 学 派 の 対 決 を 中 心 軸 とする 激 しい 論 争 が,80 年 代 半 ばにかけて 展 開 されたのである 4) この 論 争 は, 近 代 ドイツの 市 民 層 に 関 する 歴 史 研 究 を 大 きく 鼓 舞 することになった たとえば, 1986 年 には,コッカの 主 導 する 共 同 研 究 プロジェクト 近 代 の 市 民 層 の 社 会 史 国 際 比 較 におけ るドイツ が,ビーレフェルト 大 学 で 始 動 した このいわゆるビーレフェルト プロジェクトの 中 心 的 課 題 は,ドイツ 近 代 の 発 展 が 弱 い 市 民 層 と 市 民 性 の 欠 如 によってどれほど 決 定 づけら れたのか, 国 際 的 比 較 の 手 法 を 取 り 入 れながら 検 証 することにあった 5) それは, 前 述 のように, 社 会 構 造 史 においては,19 世 紀 の 市 民 層 の 政 治 的 弱 さ とそれを 要 因 とする 封 建 化 が, ドイツが 特 有 の 道 を 歩 むことになった 重 大 な 原 因 として 理 解 されてきたからであり,そして,

2 32 封 建 化 により 封 建 的 貴 族 的 価 値 規 範 を 受 け 入 れることは, 本 来 的 に 市 民 的 とされた 価 値 規 範 を 捨 て 去 ることと 同 義 と 解 釈 され, 市 民 性 の 欠 如 と 表 裏 一 体 と 見 られてきたからであった 本 稿 の 目 的 は, 以 上 のような ドイツ 特 有 の 道 論 争 とその 後 の 市 民 層 研 究 に 関 する 歴 史 研 究 の 展 開 のなかで,とくに 市 民 層 の 封 建 化 をめぐる 議 論 に 焦 点 を 当 て, 多 岐 に 及 んだ 論 点 を 明 確 に するとともに,その 後 の 再 検 討 の 過 程 における 主 要 な 社 会 史 的 研 究 の 成 果 について 整 理 することに ある 1. ドイツ 市 民 層 の 封 建 化 論 社 会 構 造 史 において, 市 民 層 の 封 建 化 とは 具 体 的 に 彼 らのどのような 行 動 を 指 すもので あったろうか とくに 問 題 とされたのは, 貴 族 の 生 活 様 式 の 模 倣 としての 騎 士 領 の 購 入 と 農 村 の 大 邸 宅 での 豪 奢 な 生 活, 貴 族 との 通 婚, 商 業 顧 問 官 (Kommerzienrat) などの 称 号 や 勲 章 の 拝 受, そして 貴 族 身 分 の 獲 得 であり,そのほかに, 予 備 役 将 校 の 地 位 や 貴 族 的 な 学 生 団 体 への 所 属 を 通 じ た 軍 国 主 義 的 封 建 的 価 値 規 範 の 習 得 も 問 題 にされた 6) こうした 市 民 層 の 封 建 化 論 の 端 緒 は,ヴェーラーらによって 戦 後, 再 評 価 された E ケーア のヴァイマル 期 の 研 究 7) に 求 めることができるが, 実 証 的 な 事 例 研 究 をもって 社 会 構 造 史 にお ける 立 論 に 大 きな 影 響 を 及 ぼしたのは,F ツンケルにより 1962 年 に 公 刊 されたライン ヴェスト ファーレン 地 域 の 企 業 家 層 に 関 する 研 究 であった ツンケルはこの 研 究 で,1850 年 代 ~ 1860 年 代 に 企 業 家 たちの 貴 族 に 対 する 態 度 はきわめて 複 雑 であり,ルサンチマンと 憧 憬 の 間 を 揺 れ 動 いてい たとしつつ, 次 第 に 同 化 を 望 むような 憧 憬 が 企 業 家 層 において 優 勢 になっていったとしている 彼 によれば,きわめて 多 くの 企 業 家 が 貴 族 の 生 活 様 式 の 虜 になり,なかでも 成 り 上 がり 者 たち は 貴 族 層 に 受 け 入 れられることを 強 く 望 み,そのために 称 号 や 勲 章 を 獲 得 し, 最 終 的 には 貴 族 に 叙 せ られことをめざして 努 力 を 続 けたとされる そして,こうした 過 程 で 企 業 家 たちは, 貴 族 的 な 生 活 様 式 に 完 全 に 適 応 するために 企 業 活 動 を 停 止 したり, 自 由 主 義 的 な 政 治 的 及 び 経 済 的 理 念 を 捨 て 去 ることもあったとされた このような 現 象 をツンケルは 市 民 層 の 封 建 化 と 表 現 したのである ここで 彼 は,イギリスとの 比 較 の 観 点 も 提 示 している 上 記 のようなドイツにおける 企 業 家 層 の 動 向 に 対 して,イギリスにおいては 貴 族 層 が 市 民 的 な 経 済 的 社 会 的 生 活 様 式 に 適 応 していったので あり,それによって 次 第 に 民 主 主 義 的 な 国 家 形 態 に 適 合 した 社 会 的 構 造 が 形 成 されていった,と 彼 は 考 えたのである 8) このような 1960 年 代 のツンケルの 封 建 化 論 の 展 開 も,ナチスの 政 権 掌 握 につながる 社 会 構 造 的 な 原 因 についての 問 題 関 心 の 上 に 立 っていたと 言 える そのため,70 年 代 以 降,ヴェーラーた ちによる 特 有 の 道 テーゼに 自 然 に 組 み 入 れられることになったのである 社 会 構 造 史 にお いて 封 建 化 論 は,その 適 用 の 範 囲 をドイツ 全 土 に,そして 企 業 家 以 外 の 教 養 市 民 層 にも 拡 大 さ れ, 近 代 ドイツの 市 民 層 全 体 の 封 建 化 の 意 味 がここで 問 われることになったのである 上 記 のようにツンケルが 指 摘 したもの 以 外 で,ヴェーラーが 代 表 的 著 書 ドイツ 帝 国 で, 市 民 層 の 封 建 化 において 重 要 な 役 割 を 果 たしたものとしてとくに 取 り 上 げたのは, 予 備 役 将 校 制 度 と 学 生 団 体 であった ケーアも1928 年 の 論 考 ですでに,1880 年 代 以 降 の 予 備 役 将 校 の 養 成 が, 政 治 的 革 命 を 放 棄 し, 無 産 者 層 による 暴 動 を 恐 れて 国 家 の 既 存 の 権 力 機 構 にすり 寄 ろうとしたドイツ 市 民 層 の 最 終 的 な 降 伏 を 意 味 するものであったとし,この 制 度 が 国 家 が 軍 隊 の 支 持 者 として 市 民

3 33 層 を 獲 得 し, 他 方 で 市 民 層 が 財 産 の 保 護 者 として 国 家 を 獲 得 する 媒 体 となった,と 述 べていた 9) ヴェーラーはこうしたケーアの 所 論 を 引 き 継 ぎ, 一 年 志 願 兵 をへて 予 備 役 将 校 に 任 用 された 市 民 た ちは, 予 備 役 将 校 の 地 位 や 肩 書 きに 大 いなる 誇 りを 抱 くようになり,また, 所 属 する 部 隊 の 将 校 団 に 受 け 入 れられるために 職 業 軍 人 の 価 値 規 範 や 行 動 様 式 に 適 応 していったと 述 べたのである 10) また, 大 学 に 進 学 した 市 民 の 子 弟 の 大 多 数 が 所 属 した 学 生 団 体 について,ヴェーラーはその 社 会 的 政 治 的 機 能 を, 市 民 の 子 弟 を 新 貴 族 的 な 名 誉 規 範 及 び 行 動 規 範 にしばり 付 け, 将 来 の 市 民 的 政 治 の 指 導 者 になりうる 者 たちを 前 工 業 的 貴 族 的 な 指 導 集 団 に 結 びつけるような 規 律 及 び 世 界 観 を 彼 らに 刻 み 込 むこと にあったとし,こうした 機 能 によって 市 民 の 子 弟 は その 潜 在 的 な 抵 抗 力 を 新 しい 集 団 的 心 性 によって 削 がれ, 成 功 裡 に 別 の 生 活 世 界 に 組 み 入 れられた と 述 べている そ して, 学 生 団 体 による 封 建 化 の 左 証 としてとくに 注 目 されたのが 決 闘 の 流 行 であった それは, 多 くの 学 生 団 体 がその 構 成 員 に 名 誉 回 復 のための 決 闘 を 義 務 づけたからであった 取 り 分 け 貴 族 的 な 学 生 団 体 に 所 属 することが 卒 業 後 の 官 吏 としての 採 用 や 昇 進 に 決 定 的 に 有 利 に 働 いたという 事 情 も 手 伝 って, 多 くの 市 民 の 子 弟 はもともと 貴 族 層 や 将 校 団 の 封 建 的 な 価 値 規 範 と 結 びついた 決 闘 の 慣 習 を, 学 生 団 体 を 通 じて 無 批 判 に 受 け 入 れていったものと 考 えられたのである 11) そして, 市 民 層 の 弱 さ や 封 建 化 を 裏 づける 証 言 として, 同 時 代 の 進 歩 主 義 的 知 識 人 たち のいわば 嘆 きや 手 厳 しい 批 判 の 言 葉 が,しばしば 引 き 合 いに 出 されてきた 最 も 頻 繁 に 言 及 されて きたのは,マックス ウェーバーの 言 葉 であり,なかでも 市 民 層 の 未 成 熟 についての 悲 嘆 とも 受 け 取 れる 発 言 であった 1895 年 のフライブルク 大 学 における 就 任 演 説 で 彼 は,ドイツでは 経 済 的 に 没 落 しつつあるユンカーが 政 治 の 実 権 を 握 り 続 けており, 他 方 で 経 済 的 に 急 激 な 成 長 を 果 たした 市 民 層 は 依 然 として 政 治 的 に 未 成 熟 で,それゆえ 現 状 において 彼 らは 国 民 の 指 導 者 たり 得 ない,と 結 論 づけている 12) また,1909 年 に 商 工 業 の 利 益 団 体 として 設 立 された ハンザ 同 盟 (Hansa-Bund) の 機 関 誌 において,その 会 長 のヤコブ リーサー(Jakob Riesser)は,ドイツの 商 工 業 がきわめて 大 きな 経 済 的 意 義 を 獲 得 しているにもかかわらず, 国 政 においてはほんのわずかな 政 治 的 意 義 しか もっていないことに 憤 りを 示 しつつ,その 原 因 を 農 村 部 におけるユンカーの 圧 倒 的 な 政 治 的 影 響 力 とともに, 市 民 層 の 嘆 かわしい, 言 いようのない 無 気 力 に 求 めている 彼 によると,これまで の 歴 史 的 過 程 においてドイツの 市 民 層 は 彼 らの 意 見 を 尊 重 することを 政 府 の 側 に 慣 れさせるので はなく,つねに 政 府 のイニシアティブを 期 待 することに 次 第 に 慣 れてしまった のであった 13) 市 民 層 の 封 建 化 の 現 象 については,1903 年 のヴェルナー ゾンバルト(Werner Sombart)に よる 以 下 のような 辛 辣 な 批 判 が 知 られている 彼 は 市 民 層 の 権 力 を 求 める 意 欲 の 完 全 なる 欠 如 を 批 判 し, 彼 らが 進 める 騎 士 領 の 購 入, 貴 族 身 分 の 獲 得, 貴 族 との 通 婚 を 根 拠 として, 彼 らの 最 高 の 理 想 はユンカーになること,すなわち 自 ら 貴 族 になり,できるだけ 貴 族 風 の 思 考 様 式, 騎 士 風 の 行 動 様 式 を 我 がものとすることであり 続 けた と 述 べている 14) そして, 封 建 化 を 示 す 具 体 的 行 動 の 一 つとされた 決 闘 の 市 民 層 における 流 行 についても, 同 時 代 人 による 批 判 的 な 評 価 がその まま 歴 史 的 評 価 として 受 け 入 れられたきたと 言 える たとえば,ルーヨ ブレンターノ(Lujo Brentano)はドイツで 1902 年 に 設 立 された 反 決 闘 連 盟 の 機 関 誌 に 掲 載 の 論 稿 で,イギリスにおけ る 決 闘 の 早 期 の 衰 退 を 当 地 における 市 民 層 の 社 会 的 政 治 的 ヘゲモニーの 確 立 に 関 連 づけ, 他 方 で ドイツにおける 決 闘 の 流 行 に 関 しては, 市 民 層 の 弱 さ にその 原 因 があるものと 結 論 づけたので あった 15) この 決 闘 の 問 題 は,それ 以 前 に 帝 国 議 会 にも 持 ち 込 まれていた 社 会 主 義 者 アウグスト べーベ ル(August Bebel)は1896 年 4 月 に 帝 国 議 会 で, 広 範 な 市 民 層 において 貴 族 の 猿 真 似 が 蔓 延 し

4 34 ており, 決 闘 が 承 認 され, 貴 族 層 と 少 なくとも 同 じように,スポーツのごとく 行 われている と 述 べ,その 廃 絶 を 要 求 したのであった 彼 はそこで, 決 闘 の 温 床 としての 予 備 役 将 校 制 度 の 問 題 に も 言 及 している 16) また,1914 年 3 月 の 帝 国 議 会 では, 同 じく 社 会 民 主 党 の 議 員 ヘルマン ヴェ ンデル(Hermann Wendel)が 市 民 層 による 決 闘 を 再 び 取 り 上 げている イギリスでは 市 民 層 が 政 治 的 及 び 経 済 的 力 を 獲 得 したのみでなく, 一 般 の 人 びとの 世 界 観, 道 徳, 習 慣 までが 市 民 的 精 神 によって 貫 かれた ことが 決 闘 といった 封 建 的 悪 弊 の 廃 絶 を 可 能 にしたのであったが,ドイツ では 歴 史 的 発 展 の 過 程 で 市 民 層 が 封 建 化 され, 軍 国 主 義 化 された がゆえに, 彼 らは 決 闘 に 対 して 精 力 的 な 抵 抗 を 見 せることなく, 病 的 に 未 発 達 な 自 己 意 識 をもってこの 悪 弊 に 染 まってしまっ た と 彼 はそこで 述 べたのである 17) このような 同 時 代 の 自 由 主 義 的 及 び 社 会 主 義 的 知 識 人 のドイツ 市 民 層 に 対 する 批 判 的 な 評 価 が, 社 会 構 造 史 学 派 にそのまま 取 り 入 れられ, 特 有 の 道 テーゼの 論 拠 にされてきたわけである ここで 注 目 すべきは, 同 時 代 人 の 見 解 にすでにイギリスとの 対 比 といった 視 点 が 示 され, 決 闘 の 流 行 に 象 徴 されるような 市 民 層 の 封 建 化 が, 彼 らの 政 治 的 な 弱 さ や 市 民 性 の 欠 如 と 密 接 に 関 連 づけられていたことである ただし, 上 記 のような 同 時 代 人 の 言 葉 がしばしば 引 用 されてき たのは, 彼 らの 政 治 的 信 条 がナチスに 帰 結 する 構 造 的 問 題 に 立 ち 向 かう 社 会 構 造 史 学 派 のそれ と 共 鳴 したがゆえであり,こうした 言 葉 が 当 時 の 現 実 を 的 確 に 捉 えているかどうかについては 留 保 が 必 要 であろう 2. 封 建 化 論 に 対 するイリーとブラックボーンによる 批 判 前 述 の 共 著 によるイリーとブラックボーンによる 特 有 の 道 テーゼに 対 する 批 判 の 要 旨 は, 以 下 のようなものであった まず,ヴェーラーらは, 誤 解 に 基 づく 過 度 に 理 想 化 されたイギリスの 発 展 を 基 準 としてドイツ 近 代 を 描 こうとしている イギリスにおいても, 市 民 革 命 によって 議 会 制 民 主 主 義 が 実 現 したとするのは 誤 解 であり, 西 欧 各 国 の 市 民 革 命 が 実 現 したのは, 市 民 層 による 政 治 的 主 導 権 の 把 握 であり, 彼 らの 経 済 的 利 益 が 保 障 される 法 的 体 制 の 確 立 であった したがって,ド イツにもこの 意 味 による 成 功 した 市 民 革 命 があったのであり,48 年 革 命 からビスマルクによる 上 からの 革 命 に 至 る 過 程 がそれに 相 当 する それゆえ,ドイツの 市 民 層 が 西 欧 諸 国 との 比 較 におい て 特 別 に 未 成 熟 であったとは 言 えず,ユンカーなどの 保 守 的 勢 力 に 屈 服 し, 自 ら 封 建 化 したとする 説 は 退 けられべきである 18) そして,とくに 封 建 化 論 については,ブラック ボーンが 同 書 で 一 章 を 割 いて 批 判 を 展 開 している 以 下 では, 彼 の 議 論 にしばらく 耳 を 傾 けてみた い 彼 が 第 一 に 指 摘 したのは, 社 会 構 造 史 学 派 によってもしばしば 言 及 されてきたマックス ウェーバーのいわば 誤 読 である ブラックボーンが 注 目 するのは,1904 年 に 発 表 された 論 稿 資 本 主 義 と 農 業 制 度 におけるウェーバーの 議 論 である そこで 彼 は,ドイツで 裕 福 になった 企 業 家 た ちが 騎 士 領 を 世 襲 財 産 として 熱 心 に 購 入 し,これを 貴 族 身 分 の 獲 得 のために 利 用 しようとしている 事 実 を 認 めるが,こうした 成 り 上 がり 者 の 世 襲 財 産 は, 貴 族 的 伝 統 と 軍 事 君 主 制 をもった 古 い 国 における 資 本 主 義 の 特 徴 的 産 物 の 一 つ であって, ドイツの 東 部 においては,イギリスで 数 世 紀 以 来, 進 行 してきたことと 同 様 のことがいま 行 われている 19) と 述 べているのである すなわち, ウェーバーによれば, 企 業 家 たちが 獲 得 した 富 をもって 自 身 の 封 建 化 を 進 めるように 見 える 現

5 35 象 は, 程 度 の 差 こそあれ,イギリスを 始 めとして 工 業 化 の 進 行 しつつあるたいていの 国 で 見 られる ものであり,これを 彼 は 資 本 主 義 の 特 徴 的 産 物 の 一 つ と 適 切 に 表 現 したのであった この 引 用 に 続 けてブラックボーンは,このような 現 象 において 問 題 にすべきは 市 民 層 の 封 建 化 よりも, 新 しい 支 配 階 級 の 形 成 であり, 支 配 階 級 の 新 旧 両 要 素 の 新 しい 関 係 = 共 生 関 係 の 形 成 であ るとしている 20) このように,ブラックボーン 自 身 も 上 記 のようなウェーバーの 議 論 に 依 拠 しなが ら, 従 来 の 市 民 層 の 封 建 化 論 は 支 配 階 級 の 再 編 及 び 変 質 過 程 の 一 面 を 捉 えるにすぎないので あって,また, 同 様 の 支 配 階 級 の 変 化 は 他 の 西 欧 諸 国 でも 見 られたのであり,ドイツ 特 有 の 現 象 で はなかったことを 指 摘 したのである 続 いてブラックボーンが 問 題 にしたのは, 市 民 層 の 封 建 化 と 見 える 態 度 の 表 面 的 な 形 式 と 実 質 的 な 内 容 との 峻 別 であった 彼 によれば,ドイツの 市 民 層 が 騎 士 領 を 購 入 したり,ビーダーマイ ヤー 風 の 簡 素 な 生 活 を 離 れ, 広 大 な 邸 宅 での 華 美 な 生 活 習 慣 を 身 につけたりしたとしても,このよ うな 彼 らの 態 度 は 形 式 としては 貴 族 に 対 する 屈 服 と 見 えるが,その 内 容 から 理 解 すると 社 会 的 上 昇 志 向 の 表 現 と 見 なすべきであった また, 称 号 や 爵 位 などの 名 誉 表 彰 は, 金 銭 で 購 入 する ことができるものとすでに 同 時 代 人 には 理 解 されており,すなわちその 本 来 の 価 値 を 失 いつつあっ たのであり, 伝 統 的 な 社 会 的 威 信 を 体 現 するものではなくなりつつあったことも 考 慮 すべきであっ た したがって, 名 誉 表 彰 を 熱 心 に 求 めた 市 民 たちも,その 根 底 にあった 封 建 的 原 理 を 受 け 入 れた わけではなく, 社 会 的 上 昇 のためにそれを 利 用 しようとしたと 見 るべきである 要 するに,エリー ト 層 において 現 実 に 勢 力 を 拡 大 しつつあった 市 民 層 は,きわめて 形 式 的 表 面 的 にのみ 貴 族 層 に 対 する 屈 服 の 姿 勢 をとったと 見 るべきであった 以 上 のことを 踏 まえてブラックボーンは, 特 有 の 道 テーゼにおけるドイツの 市 民 層 の 歴 史 的 使 命 の 不 履 行 について,その 原 因 を 彼 らの 前 工 業 的 あるいは 封 建 的 な 価 値 観 に 帰 すことに 疑 念 を 呈 したのである 21) こうしてブラックボーンは 封 建 化 論 に 直 接 的 な 批 判 を 加 えたうえで,むしろドイツ 社 会 にお ける 市 民 化 の 進 展 に 注 意 を 払 うべきであるとし, 市 民 化 の 重 要 な 事 象 について 説 明 を 続 け ている 彼 が 第 一 に 重 視 するのは, 市 民 的 法 治 国 家 の 発 展 であり, 身 分 制 的 特 権 や 制 限 の 廃 止 とと もに, 取 り 分 け 法 的 平 等 を 基 礎 とする 国 家 公 民 の 概 念 が 法 的 に 次 第 に 定 着 していったことであった 彼 によれば,こうした 過 程 で,ドイツでも 国 家 行 政 に 対 して 法 的 な 拘 束 が 貫 徹 していくとともに, 出 版 の 自 由 や 集 会 結 社 の 自 由 の 法 的 保 障 によって 国 家 から 自 立 した 公 共 性 の 発 展 が 可 能 になった ことが 正 当 に 評 価 されるべきであった また,こうした 市 民 的 法 治 国 家 の 発 展 にともなって, 社 会 的 威 信 の 基 準 として 地 位 や 身 分 よりも 財 産 や 所 得 を 優 先 したり, 自 由 な 競 争 と 利 潤 の 追 求 を 重 視 す るような 市 民 的 価 値 規 範 が 広 がっていったことも 重 要 であった そして,こうした 市 民 的 価 値 規 範 の 拡 大 の 重 要 な 媒 体 となり,そのうえ 市 民 たちが 社 会 の 様 々な 分 野 で 指 導 力 を 発 揮 する 手 段 になっ たものとして 自 発 的 結 社 の 急 激 な 発 展 があったことをブラックボーンは 指 摘 している そこで 彼 が 注 目 するのは,こうした 自 由 意 志 に 基 づいて 設 立 される 結 社 がその 組 織 のあり 方 と 目 的 の 設 定 にお いて 反 身 分 制 的 な 性 格 を 初 めからもっていたこと,また, 結 社 の 発 展 が 市 民 層 内 部 における 社 会 的 ネットワークの 強 化 と 濃 密 化 に 繋 がっていったこと,そして, 結 社 が 市 民 的 原 理 を 広 く 社 会 に 誇 示 することによって 他 の 社 会 階 層 に 対 する 市 民 層 の 社 会 的 優 越 と 影 響 力 の 拡 大 に 大 きな 寄 与 をしたこ とである 22) ブラックボーンは,そのほかにも 他 の 西 欧 諸 国 とも 共 通 する 社 会 の 市 民 化 を 示 す 実 例 として, 政 治, 法 曹, 教 育, 学 問, 芸 術, 音 楽, 医 療,ジャーナリズムなど 多 様 な 職 業 分 野 における 市 民 層 の 数 的 優 越,また, 君 主 や 貴 族 に 代 わる 芸 術 の 保 護 者 や 後 援 者 としての 市 民 層 の 役 割 の 拡 大,さら

6 36 に, 趣 味,モード, 服 装 の 分 野 における 市 民 層 の 指 導 的 役 割 などを 指 摘 している 他 方 で, 彼 はこ うした 市 民 化 が 内 包 した 諸 矛 盾 にも 言 及 している たとえば, 法 治 国 家 の 形 成 過 程 において 女 性 に 対 する 差 別 的 処 遇 が 法 的 に 確 定 されるに 至 ったこと, 個 々の 市 民 的 職 業 グループにおいてギル ド 的 な 排 他 性 が 強 まっていったこと,また, 上 記 のような 自 発 的 結 社 が 理 念 とした 開 放 と 平 等 の 組 織 原 理 に 反 して, 現 実 の 結 社 の 活 動 においては 社 会 的 な 排 除 と 市 民 層 による 統 制 が 見 られたことで ある ただし, 市 民 的 理 念 と 現 実 の 間 のこうした 矛 盾 はイギリスなどでも 見 られた 現 象 であって, いずれにせよ,19 世 紀 のドイツにおいても 前 工 業 的 及 び 封 建 的 価 値 規 範 の 復 権 や 優 越 は 一 般 的 には 見 られなかったのであり,むしろ 市 民 層 と 市 民 的 価 値 規 範 の 優 越 が 社 会 のあらゆる 領 域 に 拡 大 していった 事 実 こそが 重 視 されるべきであると 彼 は 主 張 するのである 23) さらに,ブラックボーンはイリーとともに,1960 年 代 には P アンダーソンや T ネアンにより, そして 80 年 代 には M ウィーナによって 提 起 されたイギリス 市 民 層 に 関 する 封 建 化 (ジェント リ 化 ) 論 を 引 き 合 いに 出 し,ドイツの 社 会 構 造 史 学 派 が 比 較 の 基 準 としたイギリスの 標 準 の 道 の 存 在 がいかに 不 確 実 なものであるかを 示 そうとした よく 知 られるように 彼 らの 研 究 は, イギリスの 衰 退 論 争 において 重 要 な 位 置 を 占 めるものであり,20 世 紀 後 半 のイギリスの 相 対 的 衰 退 の 原 因 を,19 世 紀 後 半 からの 市 民 層,とくに 企 業 家 層 の 産 業 精 神 の 衰 退 に,そして 17 世 紀 以 降 の 伝 統 的 な 社 会 経 済 構 造 の 存 続 に 求 めようとするものであった 24) アンダーソンやネアンは,イギリスの 市 民 層 は 貴 族 に 対 抗 して 独 自 の 世 界 観 を 創 造 し, 明 確 なヘ ゲモニーを 確 立 することに 失 敗 したが,それは 貴 族 エリートの 優 越 的 地 位 に 挑 戦 するのに 必 要 な 活 力 と 強 力 な 意 志 を 欠 いていたからであるといった 議 論 を 展 開 していたが,イリーから 見 ると,そこ で 彼 らは ドイツの 歴 史 家 の 間 で 今, 流 行 となっている 同 じ 表 現 で,イギリスの 発 展 の 特 殊 性 を 説 明 している のである また,ブラックボーンは, 当 時 イギリスで 大 きな 反 響 を 呼 び 起 こしていた ウィーナの 研 究 について,ここでは いかにしてイギリスの 市 民 層 が 彼 らの 富 の 源 泉 となった 産 業 精 神 から 次 第 に 遠 ざかり,それに 代 わって 土 地 貴 族 の 価 値 規 範 を 受 け 入 れていったか が 明 らかに され,こうした 過 程 が 市 民 層 による 土 地 の 購 入, 貴 族 風 の 大 邸 宅 の 建 設,ジェントリの 生 活 様 式 の 熱 心 な 模 倣,そして 商 売 の 痕 跡 (Stigma)を 取 り 除 くような 子 どもたちの 教 育 を 通 じて 進 んで いったことが 論 じられていると 言 及 している こうした 封 建 化 論 もイギリスで 批 判 を 浴 びてい たのであり,イリーやラックボーンから 見 るとイギリスとドイツの 封 建 化 論 は 奇 妙 な 鏡 像 (a curious mirror-image) をなしていたのである 25) 以 上 のような 内 容 を 含 むイギリス 史 家 の 批 判 に 対 して, 社 会 構 造 史 を 代 表 するヴェーラー, コッカ,そして H U プーレらの 反 論 26) があって ドイツ 特 有 の 道 論 争 が 開 始 されることに なった その 論 点 はきわめて 多 岐 にわたることになったが,そのなかで 市 民 層 の 封 建 化 と 呼 ば れた 現 象 とは 何 であったのか,そして 彼 らの 弱 さ や 市 民 性 の 欠 如 を 示 すとされたこうした 行 動 をどう 解 釈 すべきかといった 問 題 も,とくに 社 会 史 的,また 文 化 史 的 に 再 検 討 を 進 めるべき 課 題 として 浮 かび 上 がってきたのである 27) 次 章 では,1990 年 代 までのこうした 封 建 化 論 の 再 検 討 の 過 程 について 見 ていくことにする 3. 封 建 化 論 の 再 検 討 1980 年 代 に 至 っても,ドイツの 歴 史 学 界 においては,ツンケルなどの 企 業 家 層 に 関 するわずかな

7 37 研 究 を 例 外 として, 市 民 層 に 関 する 社 会 史 研 究 は 労 働 者 層 を 対 象 とするものと 比 較 して 質 と 量 にお いて 依 然 として 遅 れが 目 立 っていた すなわち, 特 有 の 道 テーゼの 重 要 な 構 成 要 素 であった 市 民 層 の 封 建 化 論 は, 十 分 な 社 会 史 研 究 の 蓄 積 の 上 に 立 つものではなかったのである そのため, 特 有 の 道 論 争 を 契 機 として, 上 記 のツンケルの 研 究 による 封 建 化 論 についても,ドイツ 西 部 におけるそれほど 数 の 多 くない 事 例 のみに 依 拠 していることが 重 大 な 不 備 として 指 摘 されること になった そのほか,これまでの 封 建 化 論 では 封 建 化 あるいは 貴 族 化 の 概 念 が 曖 昧 な まま 使 用 されていること,また,イリーとブラックボーンの 指 摘 を 受 けて, 西 ヨーロッパ 諸 国 を 無 条 件 に 模 範 的 な 比 較 対 象 としていることも 問 題 として 再 検 討 の 課 題 とされたのである 28) (a) H ケルブレによる 再 検 討 の 指 針 特 有 の 道 論 争 を 契 機 として 開 始 された 封 建 化 論 の 再 検 討 に 先 鞭 をつけたのは,1985 年 に 発 表 された H ケルブレのドイツの 企 業 家 層 を 取 り 上 げた 論 考 であった 29) そこで 彼 は,70 年 代 に 出 された 企 業 家 層 に 関 する 実 証 的 な 社 会 史 研 究 を 参 照 するだけでも,これまでの 封 建 化 論 は 多 くの 問 題 を 孕 んだものに 見 えてくる と 述 べ,3 つの 研 究 の 内 容 を 紹 介 している これらの 研 究 はもともと 封 建 化 論 の 再 検 討 を 目 的 とするものではなく,したがって 考 察 の 範 囲 も 限 定 的 で はあったが, 以 下 のような 重 要 な 事 実 を 読 み 取 ることができるものであった たとえば, 成 功 した 企 業 家 の 息 子 たちの 圧 倒 的 大 多 数 が 職 業 として 父 親 と 同 じ 企 業 家 の 道 を 選 択 しており, 大 農 場 経 営 者, 将 校, 最 上 級 官 吏 といった 貴 族 的 な 職 業 の 道 を 進 む 者 はきわめてわずかであったこと,また, 彼 らの 結 婚 相 手 についても 大 農 場 経 営 者 の 娘 との 結 婚 はきわめて 例 外 的 であったこと,さらに, 企 業 家 に 対 する 称 号 や 勲 章 による 名 誉 表 彰 はかなり 頻 繁 に 見 られたにしても, 貴 族 身 分 の 叙 位 はきわ めてわずかしか 見 られなかっことなどである 30) こうした 事 実 からは, 広 範 な 企 業 家 が 貴 族 的 価 値 規 範 を 積 極 的 に 受 け 入 れていった 様 子 は 見 えてこないのである これに 続 けてケルブレは, 資 産 規 模 が 600 万 マルクを 上 回 る 億 万 長 者 (Multimillionäre) に 属 した 企 業 家 の 息 子 たちの 職 業 と, 娘 たちの 結 婚 相 手 ( 義 理 の 息 子 )の 職 業 に 関 する 独 自 の 分 析 結 果 を 示 し,そこからも 同 様 のことが 言 えるとしている ただし,この 分 析 は 時 代 的 には 1911 ~ 1914 年 に 限 定 され, 対 象 も 億 万 長 者 といった 社 会 階 層 の 最 上 部 に 限 られていた 31) この 論 考 で 注 目 すべきは,これに 続 けてケルブレが 行 った 封 建 化 の 指 標 に 関 する 概 念 的 問 題 の 整 理 である 彼 はここで, 従 来 の 封 建 化 論 の 大 きな 欠 陥 がこうした 指 標 に 含 まれる 概 念 的 問 題 を 原 因 としてい るとして,これまで 指 標 とされてきたものを 以 下 の 3 つのグループに 分 け,それぞれについて 批 判 的 な 考 察 を 行 っている その 第 一 のグループが, 貴 族 との 社 会 的 融 合 (Verflechtung)に 関 係 する 企 業 家 層 の 息 子 たちの 職 業 選 択 や 婚 姻 のあり 方 であった そもそもドイツの 貴 族 層 は 社 会 的 に 閉 鎖 的 傾 向 が 強 く, 企 業 家 層 との 社 会 的 融 合 に 拒 否 的 態 度 を 示 していた 他 方 で, 企 業 家 層 の 側 でも 息 子 たちの 就 業 に 際 して は 家 族 企 業 の 次 世 代 への 継 承 こそが 最 重 要 課 題 とされており, 長 男 に 限 らず, 息 子 たちにとっては 親 戚 の 企 業 や 他 の 同 業 者 のもとで 修 業 したのち, 父 親 の 共 同 経 営 者 になる 道 が 最 も 一 般 的 であり, 彼 らの 結 婚 相 手 も 有 力 な 同 業 者 の 娘 が 優 先 されることが 多 かった また, 娘 たちの 結 婚 についても, 家 族 企 業 のための 優 秀 な 協 力 者 ( 時 には 共 同 経 営 者 )を 義 理 の 息 子 として 獲 得 することがしばしば 重 視 された こうした 条 件 により, 貴 族 層 と 企 業 家 層 の 社 会 的 融 合 が 発 展 する 余 地 は 初 めからかな り 限 定 されており,このようなことはそれ 以 前 の 企 業 家 研 究 によってもすでに 明 らかにされていた のである 32) 第 二 の 指 標 グループは, 商 業 顧 問 官 などの 称 号, 黒 鷲 勲 章 などの 勲 章, 予 備 役 将 校 の 辞 令,そし

8 38 て 貴 族 の 称 号 を 内 容 とするものであった ケルブレによると,こうした 称 号 や 勲 章 などは 確 かに 市 民 的 価 値 規 範 とは 異 質 のものであったが,これらの 受 け 取 りを 貴 族 的 価 値 規 範 の 習 得,さらには 貴 族 層 に 対 する 屈 服 とまで 理 解 するのはあまりに 短 絡 的 であった ここで 彼 は, 種 々の 称 号 の 授 与 に 関 する 推 薦 書 ( 理 由 書 )を 根 拠 となる 資 料 として 議 論 を 展 開 している こうした 資 料 によると, 称 号 の 授 与 の 基 準 は 1848 年 以 前 には 第 一 に 企 業 家 の 大 きな 経 済 的 成 功 であって,それには 国 家 に よる 工 業 振 興 策 が 反 映 されていたと 見 られた 1848 年 以 降, 称 号 の 授 与 数 は 大 きく 増 加 し,その 社 会 的 影 響 力 も 確 かに 大 きくなったが, 企 業 家 の 経 済 的 成 功 に 加 えて 新 たに 政 府 が 授 与 の 基 準 として 重 視 したのは,とくに 企 業 家 の 政 治 的 態 度 であった すなわち, 政 府 の 政 策 に 対 して 従 順 で, 君 主 への 忠 誠 を 誇 示 するような 態 度,たとえばビスマルクの 戦 争 のために 多 額 の 献 金 を 申 し 出 るような 態 度 が 授 与 の 理 由 として 持 ち 出 されるようになり, 他 方 で, 反 政 府 的 民 主 主 義 的 活 動 に 加 わるよ うな 企 業 家 は, 授 与 の 対 象 者 からはっきりと 外 されたのである また, 将 校 辞 令 についてケルブレ は, 将 校 職 そのものがすでに 国 家 による 貴 族 の 飼 い 慣 らしと 統 合 のための 道 具 となっており,すで に 純 粋 に 貴 族 的 なモデルではなくなっていることを 指 摘 している 以 上 のようなことから,ケルブ レは 企 業 家 たちに 授 与 された 称 号 や 将 校 辞 令 から, 政 府 による 封 建 化 や 貴 族 化 の 意 図 を 読 み 取 ることはできず,ここで 第 一 に 問 題 にすべきは 国 家 による 企 業 家 層 に 対 する 政 治 的 コントロー ルであるとしている 33) そして, 第 三 の 指 標 グループは, 貴 族 の 生 活 様 式 の 模 倣 に 関 係 するもので,ここでは 企 業 家 の 都 市 郊 外 の 大 邸 宅 での 豪 奢 な 生 活, 大 農 場 の 購 入, 寄 宿 学 校 における 娘 の 教 育, 息 子 たちの 学 生 団 体 への 所 属 が 挙 げられている このグループについてケルブレが 問 題 とするのは, 伝 統 的 な 市 民 的 生 活 規 範 からの 離 脱 と 封 建 化 がこれまで 区 別 されず, 一 体 のものとして 扱 われてきたことである たとえば,19 世 紀 後 半 に 目 立 つようになる 企 業 家 の 大 邸 宅 での 華 美 な 暮 らしぶりは, 確 かに 三 月 前 期 までの 倹 約 を 旨 とする 質 素 な 生 活 態 度 からの 離 脱 であったが,このような 転 換 が 貴 族 の 生 活 様 式 を 模 範 とするものであったのかはかなり 疑 わしい,と 彼 は 見 るのである 彼 がここに 見 ようとする のは, 新 しい 独 自 のブルジョア 的 生 活 様 式 の 登 場 であった 34) ここで 取 り 上 げたケルブレの 論 考 は, 副 題 に 中 間 報 告 (Zwischenbericht) を 掲 げていること からもわかるように, 封 建 化 論 で 採 用 されてきたすべての 指 標 について 踏 み 込 んだ 批 判 的 考 察 を 加 えるものではない それでも, 彼 による 概 念 的 問 題 の 整 理 は, 封 建 化 の 概 念 の 曖 昧 さの 問 題 に 対 処 しようとするものであり,また,その 後 に 進 められるべき 封 建 化 論 の 再 検 討 に 道 標 を 示 したものと 見 ることができる すなわち, 彼 による 上 記 のような 批 判 的 考 察 に 社 会 史 研 究 による 実 証 的 裏 づけを 与 えていくことが, 今 後, 取 り 組 むべき 課 題 として 提 示 されたと 言 えるのである (b) H ベルクホフと R メラーによる 企 業 家 層 研 究 の 進 展 その 後 こうした 社 会 史 的 課 題 に 取 り 組 み, 封 建 化 論 の 再 検 討 を 大 きく 前 進 させたのが,1990 年 代 になって 相 次 いで 出 された H ベルクホフと R メラーによる 企 業 家 層 に 関 する 研 究 であった ここでは 彼 らによるおもに 2 つの 研 究 を 取 り 上 げるが,その 一 つはベルクホフの 単 著 によるもので, プロイセンとイギリスで 1870 ~ 1918 年 の 間 に 貴 族 に 叙 された 企 業 家 に 関 して 統 計 的 及 び 社 会 史 的 考 察 を 加 えた 論 考 であり, 他 の 一 つはベルクホフとメラーによる 共 同 研 究 で,1870 ~ 1914 年 につ いてドイツの 3 都 市 (ブレーメン,ドルトムント,フランクフルト)とイギリスの 3 都 市 (バーミ ンガム,ブリストル,マンチェスター)の 代 表 的 企 業 家 それぞれ 1,324 人 と 1,328 人 に 関 して, 集 合 伝 記 的 研 究 を 進 めたものである 35) 封 建 化 論 の 再 検 討 との 関 連 で 彼 らの 研 究 が 課 題 とするの は, 封 建 化 の 指 標 としての1 貴 族 の 称 号 やその 他 の 称 号 の 獲 得,2 大 農 場 の 所 有 を 含 む 貴 族 的

9 39 生 活 様 式 の 取 り 入 れ,3 通 婚 の 問 題 を 含 む 貴 族 層 との 社 会 的 融 合 の 実 態 をドイツとイギリス 両 国 に ついて 明 らかにすることであり,そして,こうした 問 題 について 両 国 を 的 確 に 比 較 することにより 共 通 点 と 相 違 点 を 明 確 にすることであった 上 記 の 3 つの 主 要 な 問 題 群 は, 取 り 上 げる 順 番 は 異 な るものの, 先 にみたケルブレによる 封 建 化 の 指 標 に 関 する 概 念 的 問 題 の 整 理 におよそ 対 応 して いることがわかる まず 第 1 の 問 題 群 について 彼 らは, 企 業 家 による 貴 族 身 分 の 獲 得 者 数 とその 割 合 から,どれほど 現 実 的 問 題 として 封 建 化 について 語 ることができるかについて 考 察 を 行 った ベルクホフによ ると,1870 ~ 1918 年 の 間 にプロイセンで 貴 族 に 叙 されたのは 全 部 で 1,315 人 であったが,そのう ち 企 業 家 は 148 人 で,その 割 合 は 11.3 %であった 1,315 人 のなかで 最 大 の 割 合 を 占 めたのは 軍 人 で 41.2 %,それに 続 くのが 大 農 場 主 の 25.7 %,そして 官 吏 の 13.8 %であった また, 貴 族 に 叙 さ れた 者 のうちで 221 人 は 上 級 貴 族 身 分 を 意 味 する 爵 位 を 与 えられたが,このうち 企 業 家 はわずか 14 人 で,その 割 合 は 6.3 %にすぎなかった 36) このような 企 業 家 による 貴 族 身 分 の 獲 得 者 数 とその 割 合 か ら, 貴 族 身 分 の 獲 得 が 市 民 層 全 体 の 封 建 化 を 進 めるような 持 続 的 な 作 用 を 及 ぼしたとは 言 えな い,とするのがベルクホフの 結 論 である 続 けてベルクホフは, 企 業 家 による 貴 族 身 分 獲 得 の 条 件 について 考 察 を 行 っている ここで 第 一 に 指 摘 されるのは, 貴 族 に 叙 せられた 企 業 家 の 特 定 の 大 都 市 への 集 中 である 1870 ~ 1918 年 の 間 に 新 貴 族 になった 企 業 家 148 人 のうち 半 数 を 上 回 る 76 人 までが,ベルリン,フランクフルト,ハ ンブルク,ケルンの 4 つの 都 市 に 集 中 していた そのなかでも 26 人 の 新 貴 族 を 輩 出 したベルリン が 圧 倒 的 な 首 位 にあり,それに 続 くのが 19 人 のフランクフルトであった このような 伝 統 的 な 金 融 商 業 都 市 で 多 くの 企 業 家 が 貴 族 に 叙 せられた 背 景 には,こうした 都 市 では 経 済 界 の 有 力 者 が 中 央 政 府 や 地 方 官 庁 の 上 級 官 吏 と 頻 繁 に 接 触 の 機 会 をもったこと,そして, 政 府 の 直 接 的 要 請 や 経 済 政 策 に 応 じた 資 金 調 達 における 企 業 家 の 貢 献 が 評 価 されたことがあったと 考 えられた それと 関 連 して,フランクフルトでは 貴 族 に 叙 された 企 業 家 23 人 のうち 13 人 までが 銀 行 家 であったことが 指 摘 された 他 方 で,ルール 地 方 の 工 業 都 市 では 重 工 業 の 大 企 業 家 の 成 長 が 著 しかったにもかかわら ず, 貴 族 身 分 の 獲 得 においてこうした 都 市 は 目 立 たなかった その 原 因 として, 同 地 方 では 傑 出 し た 大 企 業 家 であっても 貴 族 の 称 号 をとくに 欲 するようなことはなく, 政 府 により 推 薦 を 受 けたその ほかの 称 号 や 勲 章 についても 辞 退 する 者 が 多 かったことがあった その 代 表 がアルフレット ク ルップ(Alfred Krupp),アウグスト テュッセン(August Thyssen),エミール キルドルフ (Emil Kirdorf)であり,なかでもクルップは 貴 族 社 会 に 憧 憬 よりもむしろに 嫌 悪 感 を 抱 いていたと 言 われ, 貴 族 身 分 への 叙 位 を 繰 り 返 し 辞 退 していることでよく 知 られている 37) このように, 貴 族 に 叙 せられた 企 業 家 の 分 布 には, 顕 著 な 地 域 的 及 び 社 会 的 偏 りが 見 られたので あり, 貴 族 身 分 の 叙 位 を 手 段 として 企 業 家 を 取 り 込 もうとする 国 家 の 意 図 38) も 含 めて 多 様 な 条 件 が 複 雑 に 絡 み 合 うなかで 貴 族 の 叙 位 が 行 われいたと 言 える そして, 大 企 業 家 のなかにはそれを 拒 絶 する 者 もいたのであり, 成 り 上 がり 者 たちが 一 様 に 貴 族 身 分 に 憧 憬 をもって 叙 位 を 望 んだので はなく,また,それを 強 く 望 んだとしても, 諸 条 件 による 厳 しい 制 約 により 容 易 に 得 られるもので はなかったことがここでは 明 らかにされている さらに,そもそも 貴 族 身 分 の 獲 得 を 単 純 に 封 建 的 価 値 規 範 の 受 け 入 れとして 理 解 することにも 問 題 があると 見 られた ベルクホフは, 企 業 家 による 貴 族 身 分 の 獲 得 の 動 機 とそれによる 結 果 を 結 論 づけるには, 個 々の 企 業 家 のメンタリティにまで 踏 み 込 んだ 研 究 が 依 然 として 十 分 ではないことを 指 摘 しているが, 上 記 のようなクルップやテュッセンのような 貴 族 身 分 を 拒 否 した 企 業 家 の 事 例 だ

10 40 けでも, 封 建 化 論 に 対 する 効 果 的 な 反 証 になると 述 べている そして 彼 はさらに 続 けて,ドイ ツにおける 電 気 工 業 のパイオニアであったヴェルナー ジーメンス(Werner Siemens)の 事 例 を 取 り 上 げ, 彼 が1888 年 に 貴 族 の 身 分 を 得 たのちも 企 業 活 動 を 継 続 していた 事 実 から, 彼 にとってvon の 称 号 を 受 け 取 ることが 封 建 的 態 度 の 表 現 でなかったことを 指 摘 している 39) それでは 次 に, 第 2 の 問 題 群 である 大 農 場 の 購 入 や 都 市 を 離 れた 農 村 への 移 住 による 企 業 家 たち の 生 活 様 式 の 変 化 に 関 する,ベルクホフとメラーによる 再 検 討 について 見 てみよう 彼 らによると, まず,ブレーメン,ドルトムント,フランクフルトの 1,324 人 の 代 表 的 企 業 家 のなかで,405 haを 越 えるような 大 規 模 な 土 地 の 所 有 者 はわずか 23 人 であった 確 かに 19 世 紀 の 初 めまでは, 企 業 活 動 で 得 られた 利 益 で 大 規 模 な 農 場 を 購 入 することは, 決 して 珍 しいことではなかったようである ところが,とくに 1870 年 以 降, 土 地 は 投 資 対 象 としても,ステイタス シンボルとしても 魅 力 を 失 っていったとされる それには, 危 険 をともなった 農 業 よりも 他 の 産 業 分 野 で 確 実 な 利 益 を 期 待 できる 投 資 対 象 が 増 えていったこと,また, 資 産 価 値 を 保 証 する 手 段 として 土 地 よりも 政 府 の 発 行 する 国 債 などが 広 く 利 用 されるようになったことが 関 係 していた 40) そもそも 企 業 家 たちは 貴 族 的 価 値 規 範 に 同 調 し,また, 将 来 の 貴 族 身 分 の 獲 得 を 有 利 にする 目 的 をもって 土 地 を 購 入 したわけで はなかったことがここで 確 認 されている 他 方 で, 企 業 家 たちの 都 市 郊 外 の 大 邸 宅 での 生 活 は, 大 規 模 な 農 地 の 購 入 よりも 頻 繁 に 見 られた 現 象 であった 以 前 の 封 建 化 論 においては,こうした 移 住 と 同 時 に 企 業 家 たちの 多 くは 経 営 に 関 する 日 常 業 務 を 管 理 職 員 に 任 せ, 自 身 は 豪 華 な 邸 宅 で 享 楽 的 な 生 活 を 追 求 したとされてきた そ して,こうした 生 活 様 式 の 変 化 が, 企 業 家 が 市 民 的 価 値 規 範 を 放 棄 し, 貴 族 のそれに 順 応 していっ た 指 標 と 見 られたわけである ところが,ベルクホフとメラーによる 集 合 伝 記 的 研 究 によると,こ のような 移 住 についてもドイツの 企 業 家 たちの 別 のイメージが 浮 かび 上 がる 確 かに 多 くの 企 業 家 たちは, 工 業 化 による 環 境 の 悪 化 にともなって 都 心 を 離 れ, 郊 外 に 豪 華 な 大 邸 宅 を 建 設 するなどして 転 出 していった その 結 果, 都 市 郊 外 の 小 高 い 丘 陵 地 帯 には 彼 らが 集 合 す る 高 級 住 宅 街 が 出 現 することにもなった しかし,こうした 移 住 と 同 時 に 彼 らが 企 業 活 動 から 引 退 することはほとんどなかった 新 しい 邸 宅 の 建 設 地 も, 仕 事 場 に 日 常 的 に 通 えることを 条 件 として 選 択 され, 都 市 から 放 射 状 に 延 びる 街 道 沿 いが 選 ばれることが 多 かった 41) たとえば, 前 述 の A テュッセンは,1904 年 にそれまで 29 年 も 住 まいとしたミュールハイム 市 内 の 邸 宅 を 離 れ, 前 年 に 購 入 した 郊 外 のランツベルク 城 (Schloss Landsberg)に 転 居 した この 転 居 の 理 由 は, 第 一 に 63 歳 になった 彼 が 静 養 を 欲 したからであったが,しかしこのことは 彼 の 企 業 活 動 における 精 力 の 衰 え を 意 味 するものでは 決 してなかった それは, 新 居 の 選 択 に 際 して 最 も 重 要 な 要 件 とされたのは, 車 でミュールハイムの 仕 事 場 に 通 えることであったからである また,1873 年 にエッセン 郊 外 の ヒューゲル 邸 (Villa Hügel)に 居 を 構 えたA クルップも 同 様 であった 42) ドイツでは, 一 般 的 に 企 業 家 はかなり 高 齢 になるまで 仕 事 場 の 近 くに 居 住 したのであって, 企 業 家 の 現 役 からの 引 退 はラ イフサイクルにおける 老 齢 によるものが 圧 倒 的 に 多 く, 大 農 場 の 購 入 や 郊 外 の 大 邸 宅 への 転 居 を 契 機 に 引 退 するような 事 例 はそもそも 例 外 的 なものであったと 言 えるのである 続 いて 第 3 の 問 題 群 である 企 業 家 と 貴 族 層 との 社 会 的 融 合 に 関 する,ベルクホフとメラーの 検 討 結 果 を 見 ていこう 彼 らは, 企 業 家 の 社 会 的 出 自,すなわち 父 親 の 職 業 と 貴 族 との 通 婚 の 2 つの 観 点 からこの 問 題 にアプローチしている 企 業 家 の 社 会 的 出 自 に 関 する 調 査 の 結 果, 上 記 のドイツ 3 都 市 で 抽 出 された 代 表 的 企 業 家 についてその 圧 倒 的 大 多 数 の 父 親 は,もともと 社 会 的 上 層 に 属 する 企 業 家 であったことがわかった すなわち, 父 親 の 会 社 を 相 続 して 企 業 家 になる 者 が 多 かったので

11 41 あり, 彼 らは 前 世 代 から 受 け 継 いだ 企 業 家 の 家 系 の 経 済 的 及 び 人 的 資 源 をもって 企 業 活 動 を 有 利 に 開 始 したのであった 他 方 で, 貴 族 出 身 の 企 業 家 はごくわずかしか 見 られず,また, 貴 族 出 身 の 企 業 家 のうちほとんどが 父 親 の 世 代 に 新 しく 貴 族 に 叙 された 者 であった すなわち, 伝 統 的 な 貴 族 家 系 から 企 業 家 が 出 ることはほとんどなかったのである また, 企 業 家 の 子 弟 の 社 会 的 通 婚 範 囲 に 関 しては, 圧 倒 的 大 多 数 の 者 が 同 一 の 社 会 階 層 を 出 自 とする 娘 を 結 婚 相 手 としていた 2 人 が 研 究 対 象 とした3 都 市 の 企 業 家 では,71 %がこれに 当 てはまった 他 方 で, 労 働 者 などの 下 層 に 対 する 排 他 的 態 度 ははっきりしており, 労 働 者 の 娘 と 結 婚 する 企 業 家 は 3 %ほどにとどまった それに 対 し て, 貴 族 の 娘 と 結 婚 する 事 例 はそれよりも 目 立 ち, 割 合 は 11 %であったが,その 場 合 も, 新 婦 の 父 親 のほとんどが 新 貴 族 であって, 古 くからの 貴 族 の 家 系 に 属 するようなことはきわめて 例 外 的 で あった 43) このことから, 将 来 的 に 貴 族 身 分 を 獲 得 することを 願 って, 伝 統 的 貴 族 の 娘 を 息 子 の 結 婚 相 手 に 探 すことは,ほとんど 現 実 味 がなかったと 言 える 以 上 のような 考 察 の 過 程 で,ベルクホフとメラーはドイツとイギリスの 相 違 点 よりも 共 通 点 を 重 視 し, 両 国 の 企 業 家 層 について 単 純 な 封 建 化 論 を 退 ける 方 向 で 議 論 を 展 開 している たとえば, イギリスでも 新 興 の 工 業 都 市 よりも 伝 統 的 な 商 業 都 市 で 貴 族 に 叙 せられる 企 業 家 が 目 立 ったのであ り,ドイツの 新 貴 族 においてひときわ 目 立 ったフランクフルトの 銀 行 家 には,ロンドンのシティの 銀 行 家 が 対 応 するとされた いずれにせよ, 両 国 で 貴 族 に 叙 されたのは 企 業 家 層 のなかでも 傑 出 し たごくわずかな 者 であり,したがって 貴 族 身 分 の 獲 得 による 封 建 化 の 作 用 はいずれの 国 でも 限 定 的 であったと 見 られた また, 大 農 場 を 購 入 する 者 はイギリスの 企 業 家 のなかでもわずかであり, そして,イギリスでも 多 くの 企 業 家 が 都 市 郊 外 の 大 邸 宅 に 移 り 住 んだが,ドイツの 企 業 家 と 同 様, 郊 外 へのこうした 転 居 が 市 民 的 価 値 規 範 からの 離 脱 と 見 るのは 早 計 であるとされた さらに,イギ リスの 企 業 家 の 息 子 や 娘 の 社 会 的 通 婚 範 囲 についても, 同 一 の 社 会 階 層 内 にほぼ 限 られたのであり, 研 究 対 象 としたイギリスの 3 都 市 で 代 表 的 企 業 家 の 娘 が 貴 族 と 結 婚 した 割 合 は 8 %ほどで,ドイツ の 場 合 と 同 様,その 結 婚 相 手 の 多 くは 新 貴 族 の 企 業 家 の 息 子 であったことが 指 摘 された 44) それでも,ベルクホフとメラーの 研 究 はドイツとイギリスの 相 違 点,すなわちそれぞれの 特 徴 も はっきりと 浮 き 上 がらせるものであった まず, 企 業 家 に 対 する 貴 族 身 分 の 開 放 性 に 両 国 で はっきりした 相 違 が 認 められた 1870 ~ 1918 年 にイギリスで 貴 族 院 の 議 席 をともなった 上 級 貴 族 に 新 たに 叙 せられた 者 は 全 部 で308 人 を 数 えたが,そのなかで 企 業 家 は110 人 で35.7 %までを 占 め, 最 大 のグループを 形 成 していた 他 方 で, 同 期 間 にプロイセンでは, 前 述 のように 221 人 が 爵 位 貴 族 に 叙 せられたが,そのうち 企 業 家 は14 人 で6.3 %を 占 めるにすぎなかった さらに,イギリスで は 1880 年 代 以 降 に 貴 族 身 分 の 叙 位 の 条 件 が 大 きく 緩 和 され, 新 貴 族 の 数 が 顕 著 に 増 加 し,それに よってプロイセンとの 差 はますます 拡 大 していくことになった その 背 景 には, 政 党 を 基 盤 とする 議 会 主 義 政 治 の 発 展 があったとされる 政 党 はその 増 大 する 活 動 資 金 の 調 達 を 企 業 家 による 寄 付 に 依 存 することになり,そのため 企 業 家 出 身 の 議 員 は 議 席 を 長 く 保 持 することで 貴 族 に 叙 せられる 資 格 を 獲 得 するようになったのである この 時 期 の 貴 族 身 分 のさらなる 開 放 は,イギリスの 政 治 世 界 における 伝 統 的 貴 族 層 の 独 占 的 地 位 を 終 わりに 向 かわせる 契 機 になったと 見 られた 45) 他 方 プロイセンにおいては, 前 述 のように 新 たに 貴 族 に 叙 せられた 者 のなかでは, 軍 人, 大 農 場 主,そして 官 吏 が 目 立 ち,この 3 者 で 全 体 の 80 % 以 上 を 占 めたことが 大 きな 特 徴 として 指 摘 され る プロイセンでは 軍 隊 と 官 僚 制 が 伝 統 的 に 保 持 した 社 会 的 威 信 が, 国 家 の 貴 族 身 分 政 策 に 反 映 さ れていたと 見 ることができる また, 上 記 のようにイギリスでは 一 般 的 となっていった 現 役 議 員 へ の 貴 族 身 分 の 叙 位 は,プロイセンではごくわずかしか 見 られなかった 1871 ~ 1918 年 の 間 に,4

12 42 人 の 現 役 の 帝 国 議 会 議 員 が,そして13 人 の 邦 議 会 の 下 院 議 員 が 貴 族 に 叙 せられたにすぎなかった 要 するに,プロイセンでは 議 会 主 義 と 政 党 政 治 の 未 発 達 が 企 業 家 出 身 の 現 役 議 員 の 少 なさとともに, 現 役 議 員 の 貴 族 身 分 獲 得 者 の 少 なさに 関 係 していたのである 46) ベルクホフとメラーの 研 究 ではそのほかにも, 貴 族 身 分 の 叙 位 におけるイギリスにおける 国 教 徒 の 優 遇 やプロイセンにおける 国 王 の 個 人 的 影 響 力 の 強 さなど, 両 国 で 異 なった 様 々な 特 徴 が 確 認 さ れている 彼 らの 研 究 は, 両 国 の 企 業 家 層 の 価 値 規 範 や 行 動 様 式 の 変 化 について, 画 一 的 な 封 建 化 論 の 適 用 を 外 すことにより,それぞれの 特 徴 を 浮 き 彫 りにすることも 一 定 の 成 果 をあげている と 言 える (b) U フレーフェルトによる 決 闘 史 研 究 これまで 取 り 上 げてきた 研 究 は, 市 民 層 のなかでも 圧 倒 的 に 企 業 家 層 の,すなわち 経 済 市 民 層 の 封 建 化 の 問 題 について 再 検 討 を 行 ったものであったが,ここではとくに 教 養 市 民 層,すなわち 大 学 などで 高 度 な 教 養 資 格 を 身 につけた 上 級 官 吏, 弁 護 士, 公 証 人, 医 師, 大 学 教 授 などの 間 で 蔓 延 し, 彼 らの 封 建 化 の 左 証 と 見 られてきた 決 闘 の 問 題 に 関 する U フレーヴェルトによる 再 検 討 について 見 ていくことにする 決 闘 をテーマとする 彼 女 の 研 究 としては,1991 年 にモノグラフと して 出 版 された 名 誉 ある 男 たち 47) が 代 表 的 なものであり, 一 次 資 料 に 基 づく 詳 細 で 包 括 的 な 議 論 を 展 開 しているが, 本 稿 では,それ 以 前 の 1988 年 に 発 表 された 論 考 市 民 性 と 名 誉 決 闘 の イギリス ドイツ 比 較 を 中 心 に 彼 女 の 提 示 する 議 論 を 見 ていきたい それは,サブタイトル にもあるように,この 論 考 ではイギリスとの 対 比 をもって, 近 代 ドイツの 市 民 層 と 決 闘 の 関 係 につ いて 考 察 が 進 められているからである 48) 名 誉 に 関 わる 問 題 に 決 着 をつけるために 2 人 の 男 が 武 器 を 手 にして 戦 うといった 決 闘 は, 近 世 に おいてはもっぱら 貴 族 の 慣 習 としてヨーロッパ 各 国 で 見 られたものであり,また, 貴 族 により 独 占 されていた 将 校 団 では, 特 別 な 軍 事 的 名 誉 意 識 と 結 びついて 盛 んに 行 われていた こうした 決 闘 が, 19 世 紀 になってドイツではとくに 教 養 ある 市 民 たちの 間 にも 広 まり, 前 述 のように 帝 制 期 には 帝 国 議 会 で 繰 り 返 し 激 しい 批 判 の 的 にもなったのである 他 方 で,イギリスにおいても 決 闘 は 18 世 紀 には 貴 族 からジェントルマンの 階 層 に 広 がり, 頻 繁 に 行 われていたが,19 世 紀 の 半 ばにはほぼ 完 全 に 姿 を 消 し,それ 以 前 であれば 決 闘 によって 決 着 がつけられていたであろう 紛 争 は,これ 以 後 は, ほとんどが 裁 判 所 に 持 ち 込 まれることになった 49) このような 両 国 における 展 開 の 相 違 が, 同 時 代 の 知 識 人 と 戦 後 の 歴 史 家 によりドイツでは 市 民 層 の 封 建 化 に,イギリスでは 市 民 性 の 勝 利 に 結 びつけられたのである 前 述 のようにヴェーラーは, 予 備 役 将 校 制 度 と 貴 族 的 学 生 団 体 にドイ ツ 市 民 層 に 決 闘 を 広 く 受 容 させる 機 能 を 見 て 取 ったのであった フレーヴェルトも,ドイツにおいて 市 民 層 に 決 闘 が 慣 習 として 普 及 した 重 要 な 要 件 として, 社 会 的 威 信 をもった 将 校 団 と 学 生 団 体 の 役 割 を 確 認 している とくに 帝 制 期 になっての 予 備 役 将 校 の 数 的 増 大 は, 軍 事 的 名 誉 意 識 の 市 民 層 における 影 響 力 を 高 めることになった よく 知 られているよう に, 封 建 制 の 残 滓 に 鋭 い 批 判 の 目 を 向 けていたマックス ウェーバーですら, 自 身 が 一 年 志 願 兵 を 経 て 獲 得 した 予 備 役 将 校 の 地 位 に 大 いなる 誇 りをもち,また, 女 性 運 動 の 活 動 家 であったマリアン ネ ウェーバーが 新 聞 記 事 で 侮 辱 を 受 けたとき, 即 座 に 決 闘 の 申 し 込 みに 動 いたのであった さら に,ドイツでは 自 由 主 義 的 なブルシェンシャフトも 構 成 員 に 決 闘 を 義 務 づけており, 国 家 や 大 学 当 局 による 決 闘 の 禁 止 措 置 に 対 して 頑 強 に 抵 抗 を 続 けたことも 確 認 されている フレーヴェルトによ り 新 たに 指 摘 されたのは, 決 闘 は 学 生 団 体 の 構 成 員 にとって 学 生 の 名 誉 を 守 る 手 段 であるのみでな く, 男 性 の 特 性,すなわち 男 性 的 な 大 胆 さ 及 び 動 物 的 な 臆 病 に 対 する 男 性 的 な 意 志 の 卓

13 43 越 を 身 につけることに 役 立 つと 考 えられていたことであった 50) また,フレーヴェルトによれば,ドイツで 市 民 たちはもともと 貴 族 の 頽 廃 的 とも 見 られる 生 活 習 慣 に 嫌 悪 感 を 抱 きつつも, 他 方 で 貴 族 たちが 誇 示 する 身 分 的 名 誉 や 決 闘 の 慣 習 などに 羨 望 の 念 を 抱 いていたのも 確 かであった しかし,19 世 紀 以 降 に 市 民 たちが 盛 んに 行 うようになった 決 闘 は, 貴 族 の 決 闘 を 単 純 に 真 似 たのものではなく, 独 自 の 名 誉 概 念 に 基 礎 づけられたものであったというの である この 新 しい 名 誉 概 念 とは, 新 人 文 主 義 の 運 動 によって, 教 養 を 通 じて 陶 冶 され, 完 成 され るべき 人 格 の 理 念 に 関 連 づけられるものであった 当 時, 個 人 の 自 由 な 人 格 的 発 展 は, 営 利 的 活 動 が 社 会 全 体 を 覆 い 尽 くすなかで,また, 社 会 の 隅 々まで 国 家 による 規 制 や 介 入 が 強 まるなかで 次 第 に 困 難 なものになりつつあると 感 じられていた こうした 時 代 にあって, 人 格 に 対 する 攻 撃 を 名 誉 の 毀 損 とみなし,その 名 誉 の 回 復 のために 行 う 決 闘 は, 個 人 の 人 格 を 前 面 に 強 力 に 押 し 出 すもので あって, 新 人 文 主 義 の 洗 礼 を 受 けた 教 養 ある 市 民 たちにとっては 人 格 的 自 由 の 拠 り 所 とも 見 られた のであった したがって,ウェーバーを 始 めとする 本 来 は 封 建 的 諸 制 度 に 批 判 的 な 立 場 にあった 教 養 市 民 たちが 積 極 的 に 決 闘 に 関 与 したのは, 彼 らが 決 闘 を 貴 族 のような 身 分 的 名 誉 ではなく, 新 人 文 主 義 の 教 養 理 念 と 結 びついた 人 格 的 完 全 性 と 関 係 づけていたがゆえであったと 考 えられたのであ る 51) 他 方,イギリスでは,ドイツにおいて 決 闘 の 大 きな 温 床 となった 軍 隊 の 社 会 的 威 信 と 影 響 力 はき わめて 小 さく,また, 決 闘 を 義 務 づけるような 学 生 団 体 も 存 在 しなかった こうしたなかでイギリ スのジェントルマンたちは 貴 族 たちをの 決 闘 の 慣 行 を 単 に 真 似 したのであり,それゆえ, 彼 らが 名 誉 回 復 のために 別 の 手 段 を 選 択 することは 比 較 的 容 易 であった 他 方 で,ドイツの 市 民 層 は 決 闘 を 個 人 の 人 格 的 完 全 性 と 結 びついた 名 誉 概 念 によって 新 たに 基 礎 づけ, 市 民 的 慣 習 として 我 がものと して 育 てあげたがゆえに,それを 簡 単 に 放 棄 することはもはやできなくなった,とフレーヴェルト は 見 たのである おわりに 近 代 ドイツにおける 市 民 層 の 封 建 化 論 は, 社 会 構 造 史 学 派 によって ドイツの 特 有 の 道 テーゼのなかで 定 式 化 されてきたものであったが, 本 稿 で 見 たように,ブラックボーンとイ リーによる 批 判 とそれを 受 けて 進 められた 再 検 討 の 過 程 において 多 くの 不 備 が 明 らかとされた そ して,これまでの 研 究 成 果 により 単 純 な 封 建 化 論 はほとんど 支 持 を 失 うことになったと 言 って もよいであろう そもそも 封 建 化 論 は, 市 民 層 に 関 する 実 証 的 な 社 会 史 研 究 の 十 分 な 蓄 積 の 上 に 立 つものではなかったのであり, 市 民 層 の 封 建 化 を 裏 づける 証 言 として 頻 繁 に 引 用 されてき た 同 時 代 人 の 嘆 きの 言 葉 や 手 厳 しい 批 判 も,このような 実 証 研 究 の 不 備 を 補 うものではなかった 当 時 の 進 歩 主 義 的 知 識 人 たちは, 市 民 たちが 決 闘 に 熱 中 したり, 貴 族 の 生 活 様 式 を 取 り 入 れたり, また, 称 号 や 勲 章 を 求 めたりする 態 度 を 封 建 化 といった 言 葉 で 批 判 したのであったが, 彼 らが 市 民 たちのこうした 行 動 の 原 因 を 客 観 的 に 理 解 できていたかどうかはかなり 疑 わしい 多 くの 同 時 代 人 たちが,イギリスにおける 決 闘 の 早 期 の 廃 絶 を 単 純 に 市 民 層 による 社 会 的 政 治 的 ヘゲモニー の 確 立 に 帰 そうとしたことは, 明 らかな 誤 認 によるものであった そのほか 封 建 化 論 の 大 きな 不 備 は,ケルブレが 的 確 に 問 題 を 整 理 しているように, 曖 昧 な 封 建 化 概 念 を 基 礎 とした 指 標 にあった そもそも, 貴 族 との 社 会 的 融 合 の 指 標 となる 企 業 家 の

14 44 子 弟 と 貴 族 の 娘 との 婚 姻 はかなり 難 しく, 貴 族 的 職 業 である 大 農 場 主 への 転 身 もきわめて 例 外 的 な 事 例 にとどまったがゆえに,こうした 指 標 をもって 企 業 家 層 の 封 建 化 を 読 み 取 ることは 始 めか ら 無 理 があったのである また, 商 業 顧 問 官 などの 称 号, 勲 章, 予 備 役 将 校 の 辞 令 については,む しろ 国 家 による 政 治 的 規 律 化 や 統 合 の 手 段 として 見 るべきであり,これらを 市 民 たちが 熱 心 に 望 ん だとしても,このことを 彼 らの 貴 族 の 政 治 的 ヘゲモニーに 対 する 屈 服 と 見 なすことはできな かったのである そして, 企 業 家 による 豪 奢 な 貴 族 的 生 活 様 式 の 模 倣 も, 貴 族 的 な 価 値 規 範 への 完 全 な 適 応 かどうかは 疑 わしく,むしろ 企 業 家 層 による 新 しい 文 化 の 創 出 を 認 めるべきであった そして,ベルクホフとメラーの 研 究 は, 上 記 のようなケルブレによる 封 建 化 論 に 対 する 批 判 的 考 察 に,ドイツとイギリスの 企 業 家 層 に 関 する 集 合 伝 記 的 研 究 を 含 む 比 較 社 会 史 的 考 察 をもって, 実 証 的 な 裏 づけを 与 えようとしたものであった 彼 らの 研 究 は 封 建 化 論 の 指 標 として 整 理 され た 3 つの 問 題 群 に 従 って 考 察 を 進 めるものであったが,その 考 察 の 過 程 で 両 国 の 企 業 家 層 には 封 建 化 論 には 適 合 しない 多 くの 共 通 する 行 動 パターンが 確 認 されるとともに, 両 国 の 相 違 点 もはっ きりと 浮 かび 上 がることになった 他 方 でフレーヴェルトの 決 闘 の 歴 史 に 関 する 研 究 では 初 めから, 決 闘 が 市 民 層 により 執 拗 に 保 持 されたドイツと 早 期 に 廃 絶 されたイギリスの 相 違 が 問 題 にされてい た 彼 女 の 研 究 では,ドイツの 市 民 層 が 貴 族 の 慣 習 であった 決 闘 を 新 人 文 主 義 の 教 養 理 念 と 結 合 し た 名 誉 概 念 によって 新 たに 基 礎 づけ, 市 民 的 慣 習 として,すなわち 市 民 的 文 化 の 一 部 として 育 てあ げたことが 明 らかにされた 本 稿 で 取 り 上 げたこれらの 研 究 では,ドイツの 特 徴 としてとくに 軍 隊 と 官 僚 制 の 社 会 的 威 信 と 議 会 主 義 政 党 政 治 の 未 発 達 がはっきり 確 認 され,また,イギリスにおけ る 開 放 的 なジェントルマン 層 との 対 比 で,ドイツにおける 貴 族 層 と 市 民 層 の 社 会 的 断 絶 や 市 民 層 の 社 会 的 閉 鎖 性 が 特 徴 として 指 摘 されることにもなった コッカは, はじめに で 言 及 した 1986 年 に 発 足 したビーレフェルト プロジェクトを 総 括 して, その 研 究 成 果 の 幾 つかは ドイツ 特 有 の 道 テーゼの 主 要 な 構 成 要 素 について 修 正 を 余 儀 なくさせ, このテーゼを 全 体 として 相 対 化 することに 重 要 な 貢 献 をした 点 を 高 く 評 価 している 52) ベルクホフ とメラーの 研 究 の 幾 つかも,このプロジェクトの 研 究 成 果 を 発 表 するため 1991 年 に 刊 行 が 始 まっ た 市 民 層 ヨーロッパ 社 会 構 造 史 叢 書 53) に 収 録 されている また,フレーヴェルトによる 決 闘 に 関 する 研 究 も,このプロジェクトの 初 期 の 研 究 成 果 の 一 部 である 55) ただし,こうした 研 究 成 果 によって 特 有 の 道 テーゼの 相 対 化 が 進 められたのであって,その 全 面 的 に 否 定 に 至 ったわけ ではない このテーゼのパラダイムは,ドイツの 歴 史 家 にとってはナチズムの 社 会 構 造 的 原 因 の 究 明 といったいわば 道 義 的 責 任 と 結 びいており, 修 正 を 受 けながらも 容 易 に 放 棄 され 得 ないものと なっているのも 確 かである 54) また,コッカは, ドイツ 特 有 の 道 論 争 が 上 記 のプロジェクトの 決 定 的 な 推 進 力 になったこと を 認 めながらも,その 研 究 成 果 がすべて 特 有 の 道 テーゼの 修 正 に 還 元 されるものでないことを 指 摘 している そこで 彼 は,このプロジェクトを 通 じて,それまでは 個 別 バラバラに 行 われてきた 市 民 的 諸 グループに 関 する 多 様 な 研 究 成 果 が 社 会 構 造 史 における 大 きな 問 題 と 結 びつけられ, 結 果 として 社 会 構 造 史 の 発 展 に 寄 与 することになった 点 にも 言 及 している 55) したがって, 本 稿 で 取 り 上 げた 封 建 化 論 の 再 検 討 の 意 義 をより 明 確 にするには, 市 民 層 研 究 全 体 のなかにその 成 果 を 位 置 づけていくことが 必 要 となろう そのためには,1980 年 代 半 ば 以 降 の 市 民 層 研 究 により 生 み 出 された 多 様 なテーマに 関 する 膨 大 な 研 究 成 果 について,いま 一 度, 総 括 的 な 整 理 を 行 うこと が 次 なる 課 題 となる その 際 には, 封 建 化 論 に 対 する 批 判 と 再 検 討 の 過 程 で, 興 味 深 い 論 点 として 浮 かび 上 がった

15 45 以 下 のような 問 題 に 関 して,これまでの 市 民 層 研 究 においてどのように 扱 われ,そして 考 察 が 深 め られきたのかについて 確 認 することが 必 要 と 考 えられる まず,ブラックボーンが 指 摘 した 支 配 階 級 の 新 旧 両 要 素 の 新 しい 関 係 = 共 生 関 係 の 形 成 が,ドイツにおいては 実 態 としてどのように 進 んだのかの 問 題 である 本 稿 で 取 り 上 げた 研 究 からは, 上 記 のようにドイツ 市 民 層 の 閉 鎖 性 や 社 会 的 孤 立 が 特 徴 として 確 認 されている 次 に, 同 様 にブラックボーンにより 重 視 されたドイツ 社 会 の 市 民 化 の 進 展 に 関 する 問 題 である 彼 はここで 自 発 的 結 社 に 重 要 な 役 割 を 付 与 しているが, 強 力 な 官 僚 制 が 存 在 し, 教 養 市 民 層 において 官 吏 が 中 核 を 占 めたドイツで, 結 社 の 急 激 な 発 展 が 政 治 社 会 史 的 に 何 を 意 味 したのかが 問 われることになろう そして, 最 後 はフレーヴェルトによっ て 明 らかにされた 独 自 の 市 民 文 化 の 創 出 の 意 味 に 関 する 問 題 である この 問 題 に 関 連 してケル ブレは, 伝 統 的 な 市 民 的 価 値 規 範 から 断 絶 した 新 しい 独 自 のブルジョア 的 生 活 様 式 を 貴 族 的 文 化 に 対 峙 させている 註 1) Gesellschaftsgeschichte は 単 に 社 会 史 と 訳 されることも 多 いが,H U ヴェーラーを 中 心 に 歴 史 的 社 会 科 学 (Historische Sozialwissenschaft) として 創 設 されたGesellschaftsgeschichte は, 社 会 における 諸 階 層 及 び 諸 グループ 間 の 対 立 や 抗 争 の 歴 史 を 全 体 として 構 造 的 に 分 析 することをめざすものであり, 本 稿 においては 原 則 と して 社 会 構 造 史 の 訳 を 当 てることにする 他 方 で, 本 稿 で 使 用 する 社 会 史 は 基 本 的 にSozialgeschichte に 対 応 するものとし, 伝 統 史 学 において 無 視 されてきた 社 会 の 諸 領 域 に 焦 点 を 当 てる 狭 義 の 社 会 史 について 使 用 す るものとする ただし,Sozialgeschichte はドイツでも 多 義 的 に 使 用 されており, 上 記 の 意 味 のほかに,いわゆる 全 体 史 を 追 求 するフランスやイギリスの 社 会 史 に 適 用 されることもあり,また,1980 年 代 以 降 のドイツで 社 会 構 造 史 に 対 抗 して 提 唱 された 一 般 の 人 びとの 主 体 性 を 重 視 する 日 常 史 や 下 からの 社 会 史 につい て 使 用 されることもある 2) こうした 特 有 の 道 テーゼの 展 開 としては,Hans-Ulrich Wehler, Bismarck und der Imperialismus, Köln 1969; ders., Das deutsche Kaiserreich , Göttingen 1973[ 大 野 英 二 肥 前 榮 一 訳 ドイツ 帝 国 年 ( 未 来 社,1983 年 )]を 参 照 また, 邦 訳 のあるものとして,この 立 場 を 代 表 するヴィンクラーの 大 著 Heinrich A. Winkler, Der lange Weg nach Westen: Deutsche Geschichte , 2 Bde., München 2000[ 後 藤 俊 明 奥 田 隆 男 中 谷 毅 野 田 昌 吾 訳 自 由 と 統 一 への 長 い 道 ドイツ 近 現 代 史 年 I - II( 昭 和 堂,2008 年 )] も 参 照 3) ブラックボーンとイリーによる 批 判 については,David Blackbourn/Geoff Eley, Mythen deutscher Geschichtsschreibung. Die gescheiterte Revolution von 1848, Frankfurt/M. 1980[ 望 田 幸 男 訳 現 代 歴 史 叙 述 の 神 話 ドイツと イギリス ( 晃 洋 書 房,1983 年 )]を 参 照 本 文 中 の 引 用 はEbenda, S. 80, 81[ 邦 訳,100, 101 頁 ]による なお,David Blackbourn/Geoff Eley, The Peculiarities of German History. Bourgeois Society and Politics in Nineteenth-Century Germany, Oxford/New York 1984 は, 上 記 の 共 著 書 の 英 語 版 に 相 当 するが,1980 年 刊 行 のオリ ジナル 版 に 対 するヴェーラーらの 反 論 が 強 く 意 識 されており,この 英 語 版 ではイリーとブラックボーンの 議 論 に かなりの 補 強 と 拡 充 が 見 られる 4) 特 有 の 道 論 争 の 発 端 としては, 以 下 の2 冊 も 大 きなインパクトを 与 えた David P. Calleo, Legende und Wirklichkeit der deutschen Gefahr. Neue Aspekte zur Rolle Deutschlands in der Weltgeschichte von Bismarck bis Heute, Bonn 1980; Bernd Faulenbach, Die Ideologie des deutschen Weges. Die deutsche Geschichte in der Historiographie

16 46 zwischen Kaiserreich und Nationalsozialismus, München ) Ute Frevert, Bürgertumsforschung: Ein Projekt am Zentrum für interdisziplinäre Forschung der Universität Bielefeld, in: Jahrbuch der historischen Forschung, 1986, S ; Jürgen Kocka, Bürgertum und Sonderweg, in: Peter Lundgreen (Hg.), Sozial- und Kulturgeschichte des Bürgertums: eine Bilanz des Bielefelder Sonderforschungsbereichs ( ) (Bürgertum, Bd. 18), Göttingen 2000, S. 93; ders., Einleitung, in: ders. (Hg.), Bürger und Bürgerlichkeit im 19. Jahrhundert, Göttingen 1987, S 我 が 国 で,ドイツの 近 代 市 民 層 に 関 する 歴 史 研 究 の 動 向 と 課 題 を 整 理 したものとして, 森 田 直 子 近 代 ドイツの 市 民 層 と 市 民 社 会 最 近 の 研 究 動 向 史 学 雑 誌 第 110 編 第 1 号 (2001 年 ) 頁 がある 6) Gerhard A. Ritter/Jürgen Kocka (Hg.), Deutsche Sozialgeschichte. Dokumente und Skizze, Bd. II: , München 1974, S ; Hartmut Kaelble, Wie feudal waren die deutschen Unternehmer? Ein Zwischenbericht, in: Richard Tilly (Hg.), Beiträge zur vergleichenden Unternehmensgeschichte, Stuttgart 1985, S. 151; Dieter Ziegler, Das wirtschaftliche Großbürgertum, in: Lundgreen (Hg.), a. a. O., S ; Jürgen Kocka, Bürgertum und bürgerliche Gesellschaft im 19. Jahrhundert. Europäische Entwicklung und deutsche Eigenarten, in: ders. (Hg.), Bürgertum im 19. Jahrhundert. Deutschland im europäischen Vergleich, Bd. 1, München 1988, S [ 市 民 層 と 市 民 社 会 望 田 幸 男 監 訳 国 際 比 較 近 代 ドイツの 市 民 心 性 文 化 政 治 (ミネルヴァ 書 房,2000 年 )31-32 頁 ]. 7) たとえば Eckart Kehr, Das soziale System der Reaktion in Preußen unter dem Ministerium Puttkamer, in: Der Primat der Innenpolitik, hrsg. von Hans-Ulrich Wehler, Berlin 1970, S ) Friedrich Zunkel, Der rheinisch-westfälische Unternehmer , Köln 1962, S. 106, 121, 249. そのほか, 初 期 の 封 建 化 論 として 歴 史 研 究 に 影 響 力 をもったものとして, 社 会 学 者 R ダーレンドルフの Ralf Dahrendorf, Gesellschaft und Demokratie in Deutschland, München 1968, bes. S がよく 知 られている 9) Eckart Kehr, Zur Genesis des Königlich Preußischen Reserveoffizierkorps, in: Der Primat der Innenpolitik, 53-63, bes., S ) Wehler, Das deutsche Kaiserreich, S [ 邦 訳, 頁 ]. 11) Wehler, Das deutsche Kaiserreich, S [ 邦 訳, 頁 ]. 12) Max Weber, Der Nationalstaat und die Volkswirtschaftspolitik (1895), in: Gesammelte Politische Schriften, 3. Aufl., Tübingen 1971, S. 1-25, bes [ 国 民 国 家 と 経 済 政 策 中 村 貞 二 山 田 高 生 林 道 義 嘉 目 克 彦 共 訳 政 治 論 集 1(みすず 書 房,1982 年 )37-63 頁,とくに55-59 頁 ]. 13) Ritter/Kocka (Hg.), Deutsche Sozialgeschichte, S なお, 註 6)に 初 出 のこの 史 料 集 には ドイツ 特 有 の 道 テーゼを 裏 づける 同 時 代 人 による 証 言 が 数 多 く 収 録 されている 14) Werner Sombart, Die deutsche Volkswirtschaft im neunzehnten Jahrhundert, 2. Aufl., Berlin, 1903, S ) Lujo Brentano, Über die Duellfrage, in: Mitteilungen der Deutschen Anti-Duell-Liga, Nr. 29, 1909, S ) Stenographische Berichte über die Verhandlungen des Reichstags, IX. Legislaturperiode, IV. Session 1895/97, Bd. 3, Berlin 1896, S ) Stenographische Berichte über die Verhandlungen des Reichstags, XIII. Legislaturperiode, I. Session, Bd. 294, Berlin 1914, S Ritter/Kocka (Hg.), a. a. O., S. 77 に 収 録 18) Blackbourn/Eley, Mythen deutscher Geschichtsschreibung, S , 52-58[ 邦 訳,33-34, 70-71, 頁 ]. 同 書 の 要 旨 に 関 しては, 松 本 彰 ドイツの 特 殊 な 道 論 争 と 比 較 史 の 方 法 歴 史 学 研 究 543(1985 年 )3-4 頁 ; 木 谷 勤 補 章 現 代 歴 史 学 論 争 木 谷 勤 望 田 幸 男 編 著 ドイツ 近 代 史 (ミネルヴァ 書 房,1992 年 ) 頁 も 参 照 なお,ドイツ 語 の 原 著 においてイリーとブラックボーンは,Bürgertum ではなくBourgeoisie を 一 貫 して 使 用 して おり, 邦 訳 版 もこれをブルジョアジーと 訳 している ただし, 形 容 詞 としては bürgerlich が 使 われ,すなわち

17 47 市 民 革 命 はbürgerliche Revolution と 表 記 され, 市 民 化 についてはVerbürgerlichung の 語 が 使 われている 封 建 化 論 に 関 する 両 者 の 議 論 の 重 心 は, 市 民 層 のなかでも 狭 い 意 味 でのブルジョアジー( 経 済 市 民 層 )にあ るのは 確 かであるが, 本 稿 では Bourgeoisie については 市 民 層 の 訳 語 を 当 てることにする 19 世 紀 のドイツ のBürgertum は,イギリスの 社 会 階 層 においてはおおよそupper middle class に 対 応 することになるが, 同 書 で も,また,その 英 語 版 においてもこの 表 記 は 使 われていない 19) Max Weber, Kapitalismus und Agrarverfassung 1904, in: Zeitschrift für die gesamte Staatswissenschaft, 108, 1952, S. 405[ 農 業 制 度 と 資 本 主 義 山 岡 亮 一 訳 世 界 大 思 想 全 集 21 ウェーバー ( 河 出 書 房,1954 年 )124 頁 ]. 20) Blackbourn/Eley, Mythen deutscher Geschichtsschreibung, S [ 邦 訳, 頁 ].ブラックボーンの 封 建 化 論 に 対 する 批 判 については,David Blackbourn, The German bourgeoisie: an intorduction, in: David Blackbourn/Richard J. Evans (ed.), The German Bourgeoisie: Essays on the social history of the German middle class from the late eighteenth to the early twentieth century, London/New York, 1991, pp も 参 照 21) Blackbourn/Eley, Mythen deutschen Geschichtsschreibung, S [ 邦 訳, 頁 ]. 22) Ebenda, S [ 邦 訳, 頁 ]. 23) Ebenda, S [ 邦 訳, 頁 ]. 24) Perry Anderson, Origins of the Present Crisis, in: New Left Review, 23, 1964, pp [ 現 代 イギリス 危 機 の 諸 起 源 米 川 伸 一 訳 思 想 498(1965 年 )64-75 頁 及 び501(1966 年 ) 頁 ]; Tom Nairn, The British Political Elite, in: New Left Review, 23, 1964, pp ; ders., The English Working Class, in: New Left Review, 24, 1964, pp ; Martin J. Wiener, English Culture and the Declien of the Industrial Spirit , Harmondsworth, 1981[ 原 剛 訳 英 国 産 業 精 神 の 衰 退 文 化 史 的 接 近 ( 勁 草 書 房,1984 年 )]. 25) Blackbourn/Eley, The Peculiaritie, pp , 170, 230. ブラックボーンとイリーが 言 及 するウィーナの ジェン トリ 化 論 に 関 しては,とくにWiener, op. cit., pp [ 邦 訳, 頁 ]を 参 照 26) 社 会 構 造 史 学 派 による 反 論 としては,Jürgen Kocka, Der deutscher Sonderweg in der Diskussion, in: Greman Studies Review, 5, 1982, S ; Hans-Jürgen Puhle, Deutscher Sonderweg? Kontroverse um eine vermeintliche Legende, in: Journal für Geschichte, 4, 1981, S ; Hans-Ulrich Wehler, Preußen is wieder chic, in: Der Monat, Jg. 31/3, 1979, S などを 参 照 反 論 の 内 容 に 関 して 邦 語 では, 松 本, 前 掲 論 文,5 頁 ; 木 谷 現 代 歴 史 学 論 争 頁 を 参 照 反 論 の 骨 子 としては,まず,たとえ 市 民 層 の 利 害 が 貫 徹 しうる 法 制 度 が 成 立 したとしても,ユンカー 層 の 優 越 する 権 威 主 義 的 政 治 体 制 の 存 続 があったことは 間 違 いなく,この 意 味 における イギリスやフランスに 対 するドイツの 特 殊 性 は 否 定 できない,とする 主 張 がなされた また,イギリス 史 家 は 近 代 の 発 展 におけるドイツと 西 欧 諸 国 の 同 等 と 共 通 性 を 強 調 することによって, ドイツの 特 殊 性 を 資 本 主 義 の 一 般 性 に 解 消 してしまう 傾 向 にあり,これではナチズムを 生 み 出 した 原 因 の 歴 史 的 解 明 に 結 びつかないこと も 問 題 として 指 摘 された このように 社 会 構 造 史 学 派 による 議 論 には,ナチズムの 原 因 を 解 明 にこだわる 強 力 な 道 義 的 責 任 感 が 反 映 されていた 27) ドイツ 特 有 の 道 論 争 の 概 要 と 主 要 な 論 点 に 関 しては,Jürgen Kocka, German History before Hitler: The Debate about the German Sonderweg, in: Journal of Contemporary History, 23, 1988, S. 3-16; 松 本, 前 掲 論 文, 1-19 頁 ; 末 川 清 ドイツ 特 有 の 道 論 について 立 命 館 史 学 19(1998 年 )1-26 頁 を 参 照 28) Kaelble, Wie feudal?, S ; Hartumt Berghoff, Aristokratisierung des Bürgertum? Zur Sozialgeschichte der Nobilitierung von Unternehmern in Preußen und Großbritannien 1870 bis 1918, in: Vierteljahrschrift für Sozial- und Wirtschaftsgeschichte, 81/2, 1994, S ; Hartumt Berghoff/Roland Möller, Unternehmer in Deutschland und England Aspekte eines kollektivbiographischen Vergleichs, in: Historische Zeitschrift, 256, 1993, S ; Ziegler, Das wirtschaftliche Großbürgertum, in: Lundgreen (Hg.), a. a. O., S. 116.

18 48 29) 註 6)に 初 出 のKaelble, Wie feudal?, S ケルブレには,これ 以 前 に 教 授 資 格 論 文 を 公 刊 したベルリンの 企 業 家 層 に 関 するモノグラフHartmut Kaelble, Berliner Unternehmer während der frühen Industrialisierung. Herkunft, sozialer Status und politischer Einfluß, Berlin 1972 がある 30) Kaelble, Wie feudal?, S ケルブレがここで 取 り 上 げているのは, 以 下 の3つの 研 究 である Wilhelm Stahl, Der Elitekreislauf in der Unternehmerschaft, Frankfrut/M. 1973; Hansjoachim Henning, Soziale Verflechtung der Unternehmer in Westfalen , in: Zeitschrift für Unternehmensgeschichte, 23, 1978, S. 1-30; Toni Pierenkemper, Die westfälischen Schwerindustriellen , Göttingen ) Kaelble, Wie feudal?, S ) Ebenda, S 家 族 企 業 の 継 承 のための 息 子 たちの 修 業 等 に 関 しては,Horst Beau, Das Leistungswissen des frühindustriellen Untermehmertums in Rheinland und Westfalen, Köln 1959 で 明 らかにされている 33) Kaelble, Wie feudal?, S ) Ebenda, S ) いずれも 註 28)に 既 出 の Berghoff, Aristokratisierung des Bürgertum?, S と Berghoff/Möller, Unternehmer in Deutschland und England, S そのほかに Hartumt Berghoff/Roland Möller, Wirtschaftsbürger in Bremen und Bristol Ein Beitrag zur komparativen Unternehmerforschung, in: Hans-Jürgen Puhle (Hg.), Bürger in der Gesellschaft der Neuzeit: Wirtschaft - Politik - Kultur (Bürgertum, Bd. 1), Göttingen 1991, S がある また,ベルクホフにはイギリスの 企 業 家 層 に 関 するモノグラフHartmut Berghoff, Englische Unternehmer : eine Kollektivbiographie führender Wirtschaftsbürger in Birmingham, Bristol und Manchester (Bürgertum, Bd. 2), Göttingen 1991 があり,これが 上 記 の 両 国 の 企 業 家 層 に 関 する 比 較 研 究 の 基 礎 となっている なお,90 年 代 に 出 されたベルクホフとメラーと 問 題 関 心 を 共 有 する 研 究 としては, 以 下 のものが 特 筆 すべきであ る Karin Kaudelka-Hanisch, Preußische Kommerzienräte in der Provinz Westfalen und im Regierungsbezirk Düsseldorf ( ), Drotmund 1993; Dirk Schumann, Bayerns Unternehmer in Staat und Gesellschaft : Fallstudien zu Herkunft und Familie, politischer Partizipation und staatlichen Auszeichnungen (Kritische Studien zur Geschichtswissenschaft, Bd. 98), Göttingen 1992; Dolores Augustine, Patricians and Parvenues. Wealth and High Society in Wilhelmine Germany, Oxford これらの 研 究 はいずれも, 社 会 史 的 手 法 をもって 企 業 家 層 の 封 建 化 を 否 定 する 結 論 を 導 き 出 している 36) Berghoff, Aristokratisierung des Bürgertum?, S , 203; Berghoff/Möller, Unternehmer, S ) Berghoff, Aristokratisierung des Bürgertum?, S ; Berghoff/Möller, Unternehmer, S ) ヴィルヘルム2 世 の 即 位 後,とくに1890 年 代 にプロイセンでは 貴 族 身 分 の 叙 位 政 策 に 明 確 な 転 換 が 認 められた 貴 族 に 叙 せられた 企 業 家 は,1871 ~ 1889 年 に 31 人 ( 年 平 均 1.6 人, 全 体 の 6.5 %)であったが,1890 ~ 1918 年 には117 人 ( 年 平 均 4 人, 全 体 の 約 14 %)になった Berghoff, Aristokratisierung des Bürgertum?, S ) Ebenda, S ) Berghoff/Möller, Unternehmer, S ; Hartumt/Möller, Wirtschaftsbürger, S ) Berghoff/Möller, Unternehmer, S ) Berghoff, Aristokratisierung des Bürgertum?, S ) Berghoff/Möller, Unternehmer, S. 360, 376. 社 会 的 通 婚 範 囲 については,Berghoff/Möller, Wirtschaftsbürger, S も 参 照 ただし,ここで 指 摘 されたような 企 業 家 の 社 会 的 出 自 における 相 続 者 の 圧 倒 的 優 位 や 貴 族 出 身 の 企 業 家 が 僅 かであったことに 関 しては,これ 以 前 に J コッカの 研 究 などですでに 明 らかにされている たと えば,Jürgen Kocka, Unternehmer in der deutschen Industrialisierung, Göttingen 1975, S , ) Berghoff, Aristokratisierung des Bürgertum?, S. 198; Berghoff/Möller, Unternehmer, 376, 377.

19 49 45) Berghoff, Aristokratisierung des Bürgertum?, S ) Ebenda, S ) Ute Frevert, Ehrenmänner. Das Duell in der bürgerlichen Gesellschaft, München 本 書 は,1989 年 にビーレ フェルト 大 学 に 提 出 した 教 授 資 格 請 求 論 文 を 基 にしたものである 48) Ute Frevert, Bürgerlichkeit und Ehre. Zur Geschichte des Duells in England und Deutschland, in: Kocka (Hg.), Bürgertum im 19. Jahrhunder, Bd. 3, S [ 市 民 性 と 名 誉 決 闘 のイギリス ドイツ 比 較 望 田 監 訳 国 際 比 較 近 代 ドイツの 市 民 頁 ].そのほかにフレーヴェルトには,dies., Die Ehre der Bürger im Spiegel ihrer Duelle. Ansichten des 19. Jahrhunderts, in: Historische Zeitschrift, 249 (1989), S があり, 同 論 文 はid., Bourgeois honour: middle-class duellists in Germany from the late eighteenth to the early twentieth century, in: Blackbourn/Evans (ed.), The German Bourgeoisie, pp として 英 訳 されている ブラックボーンとエヴァ ンズによって 編 集 されたこの 論 文 集 への 収 録 から,フレーヴェルトの 決 闘 史 研 究 がイギリスの 社 会 史 研 究 者 に よっても 高 く 評 価 されていることがわかる なお,わが 国 では, 森 田 直 子 ドイツ 近 代 の 決 闘 エリアスとフ レーヴェルトを 中 心 に 立 正 史 学 113(2013 年 ),43-63 頁 による 紹 介 がある 49) Frevert, Bürgerlichkeit und Ehre, S [ 邦 訳, 頁 ]. 50) Frevert, Bürgerlichkeit und Ehre, S. 102, , 137[ 邦 訳,134, , 157, 頁 ]. 学 生 団 体 と 決 闘 に 関 して はdies., Ehrenmänner, S も 参 照 51) Frevert, Bürgerlichkeit und Ehre, S , 138[ 邦 訳, , 頁 ]; dies., Ehrenmänner, S ) Jürgen Kocka, Bürgertum und Sonderweg, in: Lundgreen (Hg.), a. a. O., S ) Vandenhoeck & Ruprecht 社 による Bürgertum: Beiträge zur europäischen Gesellschaftsgeschichte のシリーズ ビー レフェルト プロジェクトは 1997 年 には 終 了 しており,2000 年 に 出 されたこの 叢 書 の 第 18 巻 ( 註 5)に 初 出 の Lundgreen (Hg.), a. a. O.)は,このプロジェクトの 総 括 を 目 的 とするものである 註 35)で 言 及 したベルクホフ とメラーによるブレーメンとブリストルの 企 業 家 層 を 研 究 対 象 とした 論 文 は,この 叢 書 の 第 1 巻 (Puhle (Hg.), a. a. O.)に 収 録 されており, 同 様 にベルクホフのイギリス 企 業 家 層 に 関 するモノグラフはこの 叢 書 の 第 2 巻 として 出 されたものである なお,この 叢 書 は2003 年 に 刊 行 の 第 23 巻 で 終 了 となり,2004 年 からは,それまでの 市 民 層 に 関 する 社 会 史 研 究 を, 文 化 史 的 及 び 政 治 史 的 方 向 に 拡 大 することを 謳 った 新 シリーズ Bürgertum Neue Folge: Studien zur Zivilgesellschaft が 同 出 版 社 から 出 されている 54) ドイツ 特 有 の 道 テーゼは, 現 在 のドイツ 連 邦 共 和 国 では 公 式 の 歴 史 観 として 位 置 づけられている この テーゼの 現 在 までの 展 開 に 関 しては, 今 野 元 ドイツ 帝 国 研 究 における 論 争 木 村 靖 二 千 葉 敏 之 西 山 暁 義 編 ドイツ 史 研 究 入 門 ( 山 川 出 版 社,2014 年 ) 頁 を 参 照 55) Kocka, Bürgertum und Sonderweg, in: Lundgreen (Hg.), a. a. O., S

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